(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の利得制御スイッチのオン−オフによって前記少なくとも1つのフィードバックキャパシタの総キャパシタンスが変更されて前記増幅器の増幅利得を調整する、請求項4に記載の積分器。
非反転入力端子にパルス波形の基準信号が供給される増幅器、少なくとも1つのフィードバックキャパシタ、前記増幅器の反転入力端子と前記フィードバックキャパシタの第1電極との間に連結される第1ライジングスイッチ、前記増幅器の出力端子と前記フィードバックキャパシタの第2電極との間に連結される第2ライジングスイッチ、前記増幅器の反転入力端子と前記フィードバックキャパシタの第2電極との間に連結される第1フォーリングスイッチ、及び前記増幅器の出力端子と前記フィードバックキャパシタの第1電極との間に連結される第2フォーリングスイッチを含む積分器の駆動方法において、
前記基準信号のライジングエッジの以前に前記第1及び第2ライジングスイッチがターンオンされるステップと、
前記基準信号のフォーリングエッジの以前に前記第1及び第2ライジングスイッチがターンオフされるステップと、
前記基準信号のフォーリングエッジの以前に前記第1及び第2フォーリングスイッチがターンオンされるステップと、
前記基準信号のライジングエッジの以前に前記第1及び第2フォーリングスイッチがターンオフされるステップとを含み、
前記第1ライジングスイッチと前記第2フォーリングスイッチ、または前記第2ライジングスイッチと前記第1フォーリングスイッチのうち、一対のスイッチはライジング期間またはフォーリング期間でオン区間が一部重畳する、積分器の駆動方法。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一な構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されてもできる限り同一な符号を有することができる。また、本発明を説明するに当たって、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合には、その詳細な説明は省略することができる。
【0036】
また、本発明の構成要素を説明するに当たって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質や回順序、順序、または個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に“連結”、“結合”、または“接続”されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結または接続できるが、各構成要素の間に他の構成要素が“介在”されるか、または各構成要素が他の構成要素を通じて“連結”、“結合”、または“接続”されることもできると理解されるべきである。
【0037】
図1及び
図2は、本発明の実施形態に係るタッチ表示装置のシステム構成図である。
【0038】
本発明の実施形態に係るタッチ表示装置は、映像表示機能を提供するためのディスプレイパート(Display Part)とタッチセンシングのためのタッチセンシングパート(Touch Sensing Part)を含むことができる。
【0039】
図1はタッチ表示装置におけるディスプレイパートを示す図であり、
図2はタッチセンシングパートを示す図である。
【0040】
図1を参照すると、本発明の実施形態に係るタッチ表示装置のディスプレイパートは、表示パネル110、データ駆動回路120、ゲート駆動回路130、及びコントローラ140などを含むことができる。
【0041】
表示パネル110は多数のデータライン(DL)と多数のゲートライン(GL)が配置され、多数のデータライン(DL)と多数のゲートライン(GL)により定義される多数のサブピクセル(SP)が配列されている。
【0042】
データ駆動回路120は、多数のデータライン(DL)にデータ電圧を供給して多数のデータライン(DL)を駆動する。
【0043】
ゲート駆動回路130は、多数のゲートライン(GL)にスキャン信号を順次に供給して多数のゲートライン(GL)を駆動する。
【0044】
コントローラ140は、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130に各種の制御信号(DCS、GCS)を供給して、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130の動作を制御する。
【0045】
このようなコントローラ140は、各フレームで具現するタイミングによってスキャンを始めて、外部から入力される入力映像データをデータ駆動回路120で使用するデータ信号形式に合うように変換し、変換された映像データ(Data)を出力し、スキャンに合せて適当な時間にデータ駆動を統制する。
【0046】
このようなコントローラ140は、通常のディスプレイ技術で用いられるタイミングコントローラ(Timing Controller)であるか、またはタイミングコントローラ(Timing Controller)を含んで他の制御機能もさらに遂行する制御装置でありうる。
【0047】
このようなコントローラ140は、データ駆動回路120と別途の部品で具現されることもでき、データ駆動回路120と共に集積回路で具現されることもできる。
【0048】
一方、データ駆動回路120は、少なくとも1つのソースドライバ集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含んで具現できる。
【0049】
各ソースドライバ集積回路(SDIC)は、シフトレジスタ(Shift Register)、ラッチ回路(Latch Circuit)、デジタルアナログコンバータ(DAC:Digital to Analog Converter)、出力バッファ(Output Buffer)などを含むことができる。
【0050】
各ソースドライバ集積回路(SDIC)は、場合によって、アナログデジタルコンバータ(ADC:Analogto Digital Converter)をさらに含むことができる。
【0051】
ゲート駆動回路130は、少なくとも1つのゲートドライバ集積回路(GDIC:Gate Driver Integrated Circuit)を含んで具現できる。
【0052】
各ゲートドライバ集積回路(GDIC)は、シフトレジスタ(Shift Register)、レベルシフター(Level Shifter)などを含むことができる。
【0053】
データ駆動回路120は、表示パネル110の一側(例:上側または下側)のみに位置することもでき、場合によっては、駆動方式、パネル設計方式などによって表示パネル110の両側(例:上側と下側)に全て位置することもできる。
【0054】
ゲート駆動回路130は、表示パネル110の一側(例:左側または右側)のみに位置することもでき、場合によっては、駆動方式、パネル設計方式などによって表示パネル110の両側(例:左側と右側)に全て位置することもできる。
【0055】
一方、表示パネル110は、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、及びプラズマ表示パネルなどの多様なタイプの表示パネルでありうる。
【0056】
図2を参照すると、本発明の実施形態に係るタッチセンシングパート(Touch Sensing Part)は多数のタッチ電極(TE)が配置されたタッチパネル(TSP)と、これを駆動するためのタッチ回路(TC)を含むことができる。
【0057】
タッチセンシングパートは、2つのタッチ電極間毎に形成されるキャパシタンス、またはその変化を測定してタッチ入力をセンシングする相互キャパシタンス基盤のタッチセンシング機能を提供するか、または1つのタッチ電極(TE)毎に形成されたキャパシタンス、またはその変化を測定してタッチ入力をセンシングする自己キャパシタンス基盤のタッチセンシング機能を提供することができる。
【0058】
以下、説明の便宜のために、タッチ表示装置は自己キャパシタンス基盤のタッチセンシング方式を提供し、タッチパネル(TSP)も自己キャパシタンス基盤のタッチセンシングのために
図2のように設計された場合を仮定する。
【0059】
図2を参照すると、自己キャパシタンス基盤のタッチセンシングのために、タッチパネル(TSP)には多数のタッチ電極(TE)が配置できる。
【0060】
1つのタッチ電極(TE)は筒電極、多数個のホールがある形態の電極またはメッシュ形態の電極、または櫛の歯の形態の電極でありうる。
【0061】
多数のタッチ電極(TE)の各々はタッチ駆動信号が印加され、センシング信号がセンシングできる。
【0062】
多数のタッチ電極(TE)の各々は、1つ以上のタッチライン(TL)を通じてタッチ回路(TC)と電気的に連結できる。
【0063】
タッチパネル(TSP)は、表示パネル110と別途に製作されて表示パネル110とボンディングされることもでき、表示パネル110に内蔵されることもできる。
【0064】
タッチパネル(TSP)が表示パネル110に内蔵される場合、タッチパネル(TSP)は多数のタッチ電極(TE)及び多数のタッチライン(TL)の集合体と見ることができる。
【0065】
タッチパネル(TSP)が表示パネル110に内蔵される場合、多数のタッチ電極(TE)はイン−セル(In-Cell)タイプまたはオン−セル(On-Cell)タイプで配置されることができ、表示パネル110の製造時に共に製造できる。
【0066】
タッチパネル(TSP)が表示パネル110に内蔵される場合、タッチ電極(TE)は、タッチセンシングのためのタッチ期間の間タッチ駆動信号が印加されるか、またはセンシング信号が獲得され、映像表示のためのディスプレイ期間の間共通電圧が印加されるブロック化された共通電極でありうる。
【0067】
ディスプレイ期間の間、タッチ電極(TE)はタッチ回路(TC)の内部で全て電気的に連結され、共通に共通電圧(Vcom)の印加を受けることができる。
【0068】
タッチ期間の間、タッチ回路(TC)の内部で多数のタッチ電極(TE)のうちの一部または全体が選択され、選択された1つ以上のタッチ電極(TE)はタッチ回路(TC)からタッチ駆動信号が印加されるか、またはタッチ回路(TC)によりセンシング信号が獲得できる。
【0069】
一例に、タッチ回路(TC)はタッチパネル(TSP)の多数のタッチ電極のうちの少なくとも1つのタッチ電極にパルス波形のタッチ駆動信号を供給し、タッチ電極から信号を受信してセンシング信号を生成することができる。
【0070】
以下、説明の便宜のために、タッチパネル(TSP)が表示パネル110に内蔵されて具現されたと仮定して説明し、表示パネル110とタッチパネル(TSP)を別途に区分しない。即ち、本発明の実施形態でパネルはタッチパネル(TSP)が内蔵された表示パネル110を示す。
【0071】
図3は、本発明の実施形態に係るタッチ回路の構成を示す図である。
【0072】
図3を参照すると、タッチ回路(TC)はタッチ駆動部(TDC)及びタッチコントローラ(TCR)などを含むことができる。
【0073】
タッチ駆動部(TDC)は、タッチパネル(TSP)を駆動してセンシング信号を生成することができる。
【0074】
一例に、タッチ駆動部(TDC)は、タッチパネル(TSP)に配置された多数のタッチ電極(TE)の全体または一部にタッチ駆動信号を供給し、少なくとも1つのタッチ電極(TE)から信号を用いてセンシング信号を生成することができる。
【0075】
タッチ駆動部(TDC)は、1つ以上のタッチライン(TL)を通じて1つ以上のタッチ電極(TE)にタッチ駆動信号を供給し、センシング信号を生成することができる。
【0076】
タッチ駆動部(TDC)は、生成されたセンシング信号またはセンシング信号を信号処理したセンシングデータをタッチコントローラ(TCR)に伝達する。
【0077】
タッチコントローラ(TCR)は、タッチ駆動部(TDC)から出力されたセンシング信号またはセンシングデータを用いてタッチ有無及び/又はタッチ座標を獲得することができる。
【0078】
そして、タッチコントローラ(TCR)はタッチ駆動信号を生成して、タッチ駆動部(TDC)に転送することができる。
【0079】
また、タッチコントローラ(TCR)は、タッチ駆動部(TDC)に設定値を転送してタッチ駆動部(TDC)の動作タイミングを制御することができる。
【0080】
タッチ駆動部(TDC)及びタッチコントローラ(TCR)は別途に具現されることもでき、統合されて1つに具現されることもできる。
【0081】
しかしながら、タッチパネル(TSP)が表示パネル110に内蔵される場合、タッチコントローラ(TCR)はコントローラ140に統合されて1つに具現されることもできる。
【0082】
一方、タッチ駆動部(TDC)は、少なくとも1つのタッチ駆動回路(ROIC)を含んで具現できる。
【0083】
図3では一例に、タッチ駆動部(TDC)が1つのタッチ駆動回路(ROIC)を含む場合を図示した。
【0084】
図3を参照すると、タッチ駆動回路(ROIC)は、第1マルチプレクサ回路(MUX1)、多数のセンシングユニット(SU)を含むセンシングユニットブロック(SUB)、第2マルチプレクサ回路(MUX2)、及びアナログデジタルコンバータ(ADC)などを含むことができる。
【0085】
多数のセンシングユニット(SU)の各々はタッチ電極(TE)から受信される信号からセンシング信号を生成する。
【0086】
タッチ電極(TE)から受信される信号はタッチ有無によって変動され、センシングユニット(SU)はタッチ電極(TE)に供給されるタッチ駆動信号とタッチ電極(TE)からタッチ有無によって変動されて受信される信号との間の差を増幅及び積分して、センシング信号を生成する。
【0087】
本発明の実施形態において、多数のセンシングユニット(SU)の各々は積分器(INTG)及びサンプルアンドホールド回路(SHA:Sample and Hold Circuit)などを含むことができる。
【0088】
サンプルアンドホールド回路(SHA)は、各センシングユニット(SU)毎に1つずつ含まれることもできる。または、2つ以上のセンシングユニット(SU)毎に1つのサンプルアンドホールド回路(SHA)が存在することもでき、場合によって、多数のセンシングユニット(SU)の全体に対して1つのサンプルアンドホールド回路(SHA)が存在することもできる。
【0089】
サンプルアンドホールド回路(SHA)はアナログデジタルコンバータ(ADC)の入力端に付加される回路であって、入力信号の電圧をサンプリングして維持し、維持された電圧をアナログデジタルコンバータ(ADC)が以前の変換を終えるまでそのまま維持させる回路である。
【0090】
タッチ駆動回路(ROIC)でサンプルアンドホールド回路(SHA)は、積分器(INTG)から出力されるセンシング信号を維持させるために用いられる。
【0091】
アナログデジタルコンバータ(ADC)は、サンプルアンドホールド回路(SHA)で維持されているセンシング信号の電圧をデジタルデータに変換してセンシングデータを出力する。
【0092】
もし、タッチ駆動部(TDC)(または、タッチ駆動回路(ROIC))がセンシング信号をデジタルデータに変換せず、そのまま出力するように構成された場合、サンプルアンドホールド回路(SHA)とアナログデジタルコンバータ(ADC)は省略されることもできる。
【0093】
第1マルチプレクサ回路(MUX1)は、少ない個数のセンシングユニット(SU)にも多くのタッチ電極(TE)がセンシングできるようにする。第1マルチプレクサ回路(MUX1)は、多数のタッチ電極(TE)のうちの1つまたはその以上のタッチ電極(TE)を同時に選択することができる。
【0094】
そして、選択されたタッチ電極(TE)にタッチ駆動信号を伝達するか、またはタッチ電極(TE)から受信される信号をセンシングユニットブロック(SUB)内の該当センシングユニット(SU)の積分器(INTG)に伝達する。
【0095】
第2マルチプレクサ回路(MUX2)は、多数のセンシングユニット(SU)のうちの1つを選択し、選択されたセンシングユニットのサンプルアンドホールド回路(SHA)で維持していた電圧をアナログデジタルコンバータ(ADC)に入力してくれる。
【0096】
一方、積分器(INTG)はタッチ駆動信号とタッチ電極(TE)から受信される信号との間の差を増幅及び積分して、センシング信号を生成する。
【0097】
既存のタッチ回路の場合、タッチ電極(TE)から受信される信号がタッチ有無によって変動される差が大きくないので、タッチ有無が正確に判別できるように信号を増幅する増幅器と、増幅した信号を累積する積分器を別途に備えた。
【0098】
これは、既存のタッチ回路で増幅器は信号増幅機能のみを遂行し、積分器は信号累積の機能のみを遂行して、各々区別された動作を遂行するためである。
【0099】
しかしながら、本発明の実施形態に係る積分器(INTG)は増幅及び積分機能を共に遂行することができるように構成されることによって、増幅器を必要としない。
【0100】
本発明の実施形態に係る積分器(INTG)は、タッチ駆動信号とタッチ電極(TE)から受信される信号との間の差を増幅及び積分して、センシング信号を生成する。
【0101】
また、既存の積分器はタッチ駆動信号のライジング期間(ハイレベル期間)またはフォーリング期間(ローレベル期間)のうちの1つの区間のみで信号を累積することができた。
【0102】
即ち、パルス波形のタッチ駆動信号の1周期の間、1回のみ信号を累積することができた。
【0103】
場合によって、センシングユニットが積分器に印加される信号の位相を制御する別途のサンプリング回路をさらに備えて、タッチ駆動信号のライジング期間及びフォーリング期間全てで信号が累積できるように構成される場合もあった。
【0104】
しかしながら、サンプリング回路の追加によって、センシングユニットのサイズが増加し、費用及び電力消費が増加する問題がある。
【0105】
しかしながら、本発明の実施形態に係る積分器(INTG)は、既存の積分器回路構造で単純にスイッチを追加する回路変更により増幅及び累積機能が全て遂行できるだけでなく、ライジング期間及びフォーリング期間の各々で信号が累積できるように構成される。
【0106】
即ち、タッチ駆動信号の1周期の間、2回信号を累積することができる。したがって、本発明の実施形態に係る積分器(INTG)は既存の積分器より一層速くセンシング信号を生成することができる。
【0107】
結果的に、
図3に図示された本発明の実施形態に係るタッチ回路(TC)は、積分器のみにより信号増幅及び累積が可能であるので、サイズを減らし、電力消費を節減することができ、製造費用を低減することができる。
【0108】
だけでなく、タッチ駆動信号とタッチ電極(TE)から受信された信号との間の差分値累積が可能である。そして、タッチ駆動信号のライジング期間及びフォーリング期間の各々で前記タッチ駆動信号とタッチ電極から受信された信号との間の電圧差が増幅及び累積できるので、速く前記センシング信号を生成することができる。
【0109】
図4は本発明の実施形態に係る積分器の一例を示し、
図5は
図4の積分器の動作を説明するためのタイミング図である。
【0110】
図4を参照すると、本発明の実施形態に係る積分器は、増幅器(AMP)、フィードバックキャパシタ(Cfb)、及び多数個のスイッチ(SWR1、SWR2、SWF1、SWF2、SWRST)を含む。
【0111】
より具体的に、積分器は非反転入力端子、反転入力端子、及び出力端子を含む増幅器(AMP)、第1電極及び第2電極を含むフィードバックキャパシタ(Cfb)、増幅器(AMP)の反転入力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第1電極との間に連結された第1スイッチ(SWR1)、増幅器(AMP)の出力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第2電極との間に連結された第2スイッチ(SWR2)、増幅器(AMP)の反転入力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第2電極との間に連結された第3スイッチ(SWF1)、及び増幅器(AMP)の出力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第1電極との間に連結された第4スイッチ(SWF2)を含む。
【0112】
そして、積分器はフィードバックキャパシタ(Cfb)の第1電極とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第2電極との間に連結された第5スイッチをさらに含む。
【0113】
タッチ期間の間、増幅器(AMP)の非反転入力端子には非反転入力端子にパルス波形のタッチ駆動信号(TDS)が供給される。そして、増幅器(AMP)の反転入力端子は第1マルチプレクサ回路(MUX1)により選択された1つまたはその以上のタッチ電極(TE)が連結される。
【0114】
この際、タッチ電極(TE)はタッチ電極自体の自己キャパシタンス(Self Capacitance)とタッチパネル(TSP)と表示パネル110内の多様な線路(ゲートライン(GL)、データライン(DL)、タッチライン(TL))、及び隣接したタッチ電極の間の相互作用による相互キャパシタンス(Mutual Capacitance)のようなキャパシタンス成分を有するようになる。
【0115】
図4では、このようなタッチ電極(TE)のキャパシタンス成分をパネルキャパシタ(Cp)と表示した。
【0116】
前記したように、タッチ電極(TE)にはタッチ駆動信号(TDS)が供給されるので、パネルキャパシタ(Cp)の一端にはタッチ駆動信号(TDS)が供給される。
【0117】
そして、パネルキャパシタ(Cp)の他端は増幅器(AMP)の反転入力端子に連結される。
【0118】
タッチ電極(TE)のキャパシタンス成分はタッチ有無に関わらず発生するキャパシタンスであり、タッチパネル(TSP)の特性によって発生するので、パネルキャパシタ(Cp)は一般的に一定範囲以内のキャパシタンス値を有することができる。即ち、パネルキャパシタ(Cp)のキャパシタンスは、タッチパネル(TSP)の駆動に関わらず、一定の値を有すると見ることができる。
【0119】
一方、タッチ電極(TE)に人の指のように所定のキャパシタンス(Capacitance)を有する物体がタッチされれば(場合によって、近接する場合も含む)、該当キャパシタンスがタッチ電極(TE)に影響を及ぼすようになる。
【0120】
このようなタッチ物体によるキャパシタンス成分を
図4ではフィンガーキャパシタ(Cf)と表現した。
【0121】
フィンガーキャパシタ(Cf)は、前記したように、タッチ物体により発生する成分であるので、タッチが発生しなければ、除外される。
【0122】
そして、フィンガーキャパシタ(Cf)もタッチ電極(TE)を通じて増幅器(AMP)の反転入力端子に連結されると見ることができる。
【0123】
ここに、増幅器(AMP)は非反転端子に入力されるタッチ駆動信号(TDS)とタッチ電極(TE)を通じて反転入力端子に受信される信号との間の電圧差を増幅して出力する。
【0124】
この際、タッチ駆動信号(TDS)はタッチ電極(TE)を通じて受信される信号の電圧レベルを判定するための基準信号に用いられると見ることができる。
【0125】
一方、フィードバックキャパシタ(Cfb)は多数個のスイッチ(SWR1、SWR2、SWF1、SWF2)を通じて、増幅器(AMP)の反転入力端子と出力端子との間に並列に連結できる。
【0126】
フィードバックキャパシタ(Cfb)は、増幅器(AMP)から増幅されて出力される信号を累積して貯蔵する。また、増幅器(AMP)の増幅利得を調節することができる。
【0127】
ここで、フィードバックキャパシタ(Cfb)は互いに並列に連結される多数のキャパシタを含むことができる。
【0128】
多数個のスイッチ(SWR1、SWR2、SWF1、SWF2、SWRST)のうち、第1スイッチ(SWR1)と第2スイッチ(SWR2)は各々第1ライジングスイッチと第2ライジングスイッチ(SWR2)であって、タッチ信号のライジング期間(RP)(ハイレベル期間)に増幅器(AMP)の反転入力端子と出力端子との間にフィードバックキャパシタ(Cfb)を電気的に連結するための第1経路スイッチング部を形成する。
【0129】
ここで、第1ライジングスイッチ(SWR1)は増幅器(AMP)の反転入力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第1電極との間に連結される。そして、第2ライジングスイッチ(SWR2)は増幅器の出力端子と前記フィードバックキャパシタの第2電極との間に連結される。
【0130】
一方、第3スイッチ(SWF1)と第4スイッチ(SWF2)は各々第1フォーリングスイッチ(SWF1)と第2フォーリングスイッチ(SWF2)であり、タッチ駆動信号のフォーリング期間(FP)(ローレベル期間)に増幅器(AMP)の反転入力端子と出力端子との間にフィードバックキャパシタ(Cfb)を電気的に連結するための第2経路スイッチング部を形成する。
【0131】
第2経路スイッチング部の第1フォーリングスイッチ(SWF1)は、増幅器(AMP)の反転入力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第2電極との間に連結される。そして、第2フォーリングスイッチ(SWF2)は増幅器の出力端子と前記フィードバックキャパシタの第1電極との間に連結される。
【0132】
即ち、
図4に図示したように、第1経路スイッチング部と第2経路スイッチング部はフィードバックキャパシタ(Cfb)の第1電極及び第2電極を増幅器(AMP)の反転入力端子及び出力端子と互いに反転して連結する構造を有する。
【0133】
これは、タッチ駆動信号(TDS)のライジング期間(RP)及びフォーリング期間(FP)にフィードバックキャパシタ(Cfb)を通じて流れる電流方向が同一であるようにするためである。
【0134】
このように、タッチ駆動信号(TDS)のライジング期間(RP)及びフォーリング期間(FP)にフィードバックキャパシタ(Cfb)を通じて流れる電流方向が同一になれば、フィードバックキャパシタ(Cfb)はタッチ駆動信号(TDS)のライジング期間(RP)及びフォーリング期間(FP)の各々でタッチ駆動信号(TDS)と増幅器(AMP)の反転入力端子に印加される信号との間の電圧差を累積して貯蔵することができる。
【0135】
一方、増幅器(AMP)の反転入力端子と出力端子との間に連結される第5スイッチ(SWRST)はリセットスイッチである。リセットスイッチ(SWRST)は、増幅器(AMP)の反転入力端子を通じて流入できる寄生キャパシタンス(Parasitic Capacitance)成分を除去するために備えられる。
【0136】
リセットスイッチ(SWRST)は増幅器(AMP)の反転入力端子と出力端子を一時的にショート(Short)させることによって、反転入力端子の入力オフセットを除去することができる。
【0137】
図5を参照して
図4の積分器の動作を説明すると、タッチ回路(TC)のタッチ駆動回路(ROIC)はタッチ期間にタッチ駆動信号(TDS)をタッチ電極(TE)に供給してタッチパネル(TSP)を駆動することができる。
【0138】
この際、タッチ駆動信号(TDS)はタッチコントローラ(TCR)で生成されるか、またはタッチコントローラ(TCR)の制御により別途の信号生成回路で生成されて転送できる。
【0139】
そして、タッチ期間はタッチ表示装置のコントローラ140により指定されることができ、タッチ期間はディスプレイ期間と区分されるか、または重畳されることもできる。
【0140】
一方、タッチ駆動回路(ROIC)は予め貯蔵された設定値によって
図5に図示したように、多数のスイッチ(SWR1、SWR2、SWF1、SWF2、SWRST)を指定されたタイミングにターンオンまたはターンオフする。
【0141】
図示してはいないが、タッチ駆動回路(ROIC)には設定レジスタ(Config register)とタイミング生成部(Timing Generator)が含まれることができる。そして、設定レジスタはタッチコントローラ(TCR)から設定値を受信して貯蔵し、タイミング生成部は設定レジスタに貯蔵された設定値によってタッチ駆動回路(ROIC)内の各種の回路を制御する。
【0142】
特に、本発明の実施形態に係るタッチ駆動回路(ROIC)におけるタイミング生成部は、多数のスイッチ(SWR1、SWR2、SWF1、SWF2、SWRST)のオン/オフタイミングを制御することができる。
【0143】
本発明において、タッチ駆動信号(TDS)のライジング期間はパルス波形のタッチ駆動信号(TDS)のハイレベル期間を意味し、タッチ駆動信号(TDS)のフォーリング期間はローレベル期間を意味する。
【0144】
図5を説明すると、まずタッチ駆動信号(TDS)のライジングエッジに対応する時点またはその以前に第1及び第2ライジング信号(R1、R2)が第1レベル(一例では、ハイレベル)に遷移するにつれて、第1及び第2ライジングスイッチ(SWR1、SWR2)がターンオンされる。この際、第1及び第2フォーリングスイッチ(SWF1、SWF2)は第2レベル(一例では、ローレベル)の第1及び第2フォーリング信号(F1、F2)によりオフ状態である。
【0145】
したがって、フィードバックキャパシタ(Cfb)は第1経路スイッチング部により増幅器(AMP)の反転入力端子及び出力端子の間に並列に連結される。
【0146】
そして、タッチ駆動信号(TDS)が第1レベルに遷移してライジング期間になれば、増幅器(AMP)は非反転入力端子に印加されるタッチ駆動信号(TDS)と反転入力端子に印加された信号との間の電圧差を増幅して出力端子に出力する。
【0147】
以下、理解の便宜のために、タッチパネル(TSP)にタッチが発生しない場合にタッチ電極(TE)に供給されたタッチ駆動信号(TDS)がそのまま増幅器(AMP)の反転入力端子にまた印加されると仮定して説明する。
【0148】
即ち、
図4に図示されたパネルキャパシタ(Cp)が除外されたと仮定する。これは前記したように、パネルキャパシタ(Cp)のキャパシタンスがタッチパネル(TSP)の駆動に関わらず一定の値を有すると見ることができるためである。
【0149】
パネルキャパシタ(Cp)が除外されたと仮定すれば、タッチが発生しない場合、タッチパネル(TSP)側ではキャパシタンス成分がないので、増幅器(AMP)の反転入力端子にはタッチ電極(TE)に供給されたタッチ駆動信号(TDS)がそのまま入力される。
【0150】
したがって、タッチ駆動信号(TDS)と増幅器(AMP)の反転入力端子に印加される信号は同一な信号であり、ここに、増幅器(AMP)はタッチ駆動信号(TDS)を増幅した信号を出力する。
【0151】
この際、増幅器(AMP)の利得はフィードバックキャパシタ(Cfb)のキャパシタンスにより設定できる。
【0152】
一方、タッチが発生した場合、
図4のフィンガーキャパシタ(Cf)が増幅器(AMP)の反転入力端子に連結されたと見ることができる。
【0153】
そして、フィンガーキャパシタ(Cf)による電荷量変化(ΔQf)は、ΔQf=Cf*ΔVtdsにより計算できる。
【0154】
ここで、ΔVtdsは、タッチ駆動信号(TDS)の電圧変化を示し、ΔVtds=Vtdsh−Vtdslである。Vtdshはタッチ駆動信号(TDS)の第1レベルでの電圧値を示し、Vtdslはタッチ駆動信号(TDS)の第2レベルでの電圧値を意味する。
【0155】
一方、増幅器(AMP)の反転入力端子と出力端子との間に連結されたフィードバックキャパシタ(Cfb)の電荷量変化(ΔQfb)はΔQfb=Cfb*(Vss−Vtdsh)により計算される。
【0156】
ここで、Vssは増幅器(AMP)の出力端子に出力される信号の電圧レベルを意味する。
【0157】
ここに、フィードバックキャパシタ(Cfb)に累積される総電荷量(Qfb)は、Qfb=Qfb_b+ΔQfbにより計算される。ここで、Qfbbは以前の状態でフィードバックキャパシタ(Cfb)に貯蔵された電荷量を意味する。
【0158】
結果的に、出力端子に出力される信号(SS)の電圧(Vss)はVss=(Cf/Cfb*ΔVtds)+Vtdsh−(Vss_b−Vtdsl)により計算される。
【0159】
Vss_bは、以前の状態で増幅器(AMP)の出力端子に出力される信号の電圧レベルを意味する。
【0160】
結果的に、
図5に図示したように、タッチ駆動信号(TDS)を増幅した信号にタッチ駆動信号(TDS)と増幅器(AMP)の反転入力端子に印加された信号との間の電圧差に対応する信号が出力される。
【0161】
以後、タッチ駆動信号(TDS)のフォーリングエッジに対応する時点またはその以前に第1及び第2ライジング信号(R1、R2)が第2レベルに遷移し、第1及び第2フォーリング信号(F1、F2)が第1レベルに遷移するにつれて、第1及び第2ライジングスイッチ(SWR1、SWR2)はターンオフされる一方、第1及び第2フォーリングスイッチ(SWF1、SWF2)がターンオンされる。
【0162】
即ち、フィードバックキャパシタ(Cfb)は第1経路スイッチング部の代わりに第2経路スイッチ部により増幅器(AMP)の反転入力端子及び出力端子の間に並列に連結される。
【0163】
この際、フィードバックキャパシタ(Cfb)の第1電極が増幅器(AMP)の出力端子に連結され、第2電極が増幅器(AMP)の反転入力端子に連結されるので、第1経路スイッチ部により連結される時と第1及び第2電極が反対に連結される。
【0164】
以後、タッチ駆動信号(TDS)が第2レベルに遷移してフォーリング期間になれば、増幅器(AMP)は非反転入力端子に印加されるタッチ駆動信号(TDS)と反転入力端子に印加された信号との間の電圧差を増幅して出力端子に出力する。
【0165】
ここで、第2経路スイッチ部が第1経路スイッチ部と反対にフィードバックキャパシタ(Cfb)の第1及び第2電極を各々増幅器(AMP)の出力端子と反転入力端子に連結することは、フィードバックキャパシタ(Cfb)にタッチによる電荷が累積できるようにするためである。
【0166】
図5に図示したように、フォーリング期間にタッチが発生すれば、ライジング期間と反対の極性に電荷量が増加する。即ち、電流方向が反対に形成できる。したがって、ライジング期間と同様に第1経路スイッチ部を通じてフィードバックキャパシタ(Cfb)が増幅器(AMP)に連結されれば、フィードバックキャパシタ(Cfb)に累積した電荷が互いに相殺される。
【0167】
このような問題を防止するために、本発明ではタッチ駆動信号(TDS)のライジング期間及びフォーリング期間に第1経路スイッチ部と第2経路スイッチ部が各々区分されてフィードバックキャパシタ(Cfb)を増幅器(AMP)に連結する。
【0168】
これによって、フィードバックキャパシタ(Cfb)にはタッチ駆動信号(TDS)のライジング期間及びフォーリング期間に関わらず、同一な方向の電流経路が形成される。即ち、本発明の実施形態に係る積分器はタッチ駆動信号(TDS)のライジング期間及びフォーリング期間全てでタッチによる電荷を累積することができる。
【0169】
リセット信号(RST)により制御されるリセットスイッチ(SWRST)は、ライジング期間で第1及び第2ライジングスイッチ(SWR1、SWR2)がターンオフされた以後にターンオンされ、タッチ駆動信号(TDS)のフォーリングエッジの以前にターンオフされる。また、フォーリング期間で第1及び第2フォーリングスイッチ(SWF1、SWF2)がターンオフされた以後にターンオンされ、タッチ駆動信号(TDS)のライジングエッジの以前にターンオフされる。
【0170】
即ち、リセットスイッチ(SWRST)はタッチ駆動信号のライジングエッジ及びフォーリングエッジの以前に一時的にターンオンされて、反転入力端子の入力オフセットを除去する。
【0171】
一方、
図5で第1ライジングスイッチ(SWR1)及び第1フォーリングスイッチ(SWF1)が各々第2ライジングスイッチ(SWR2)及び第2フォーリングスイッチ(SWF2)より先にターンオンされる。
【0172】
そして、第1ライジングスイッチ(SWR1)と第1フォーリングスイッチ(SWF1)はリセットスイッチ(SWRST)がターンオンされた期間にターンオンできる。
【0173】
一般的に、パネルキャパシタ(Cp)のキャパシタンスはフィードバックキャパシタ(Cfb)のキャパシタンスより非常に大きい。したがって、第1ライジングスイッチ(SWR1)と第1フォーリングスイッチ(SWF1)がターンオンされる時、グリッチ(glitch)が発生してノイズが大きく発生する虞がある。
【0174】
ここに、本発明の実施形態ではリセットスイッチ(SWRST)がターンオンされる期間に第1ライジングスイッチ(SWR1)と第1フォーリングスイッチ(SWF1)が共にターンオンされるようにすることで、グリッチによるノイズを除去することができる。
【0175】
図6は本発明の実施形態に係る積分器の他の例を示し、
図7は
図6の積分器の動作を説明するためのタイミング図である。
【0176】
図6の積分器のリセットスイッチ(SWRST)を含まない点を除外すれば、
図4の積分器と同一である。
【0177】
前記したように、リセットスイッチ(SWRST)は増幅器(AMP)の反転入力端子の入力オフセットを除去するために、反転入力端子と出力端子を一時的にショートさせるための構成である。
【0178】
しかしながら、第1及び第2ライジングスイッチ(SWR1、SWR2)、第1及び第2フォーリングスイッチ(SWF1、SWF2)を選択的にターンオンさせる場合、リセットスイッチ(SWRST)と同様に、増幅器(AMP)の反転入力端子と出力端子をショートさせることができる。
【0179】
図6で、第1ライジングスイッチ(SWR1)と第2フォーリングスイッチ(SWF2)がターンオンされるか、または第2ライジングスイッチ(SWR2)と第1フォーリングスイッチ(SWF1)がターンオンされれば、増幅器(AMP)の反転入力端子と出力端子がショートされることが分かる。
【0180】
即ち、リセットスイッチ(SWRST)が除去された
図6の積分器で第1及び第2ライジングスイッチ(SWR1、SWR2)、第1及び第2フォーリングスイッチ(SWF1、SWF2)を制御してリセットスイッチ(SWRST)の機能に代えるようにすることができる。
【0181】
ここに、
図7に図示した第1及び第2ライジング信号(R1、R2)と第1及び第2フォーリング信号(F1、F2)により第2ライジングスイッチ(SWR2)と第1フォーリングスイッチ(SWF1)がターンオンされる区間が一部重畳し、第1ライジングスイッチ(SWR1)と第2フォーリングスイッチ(SWF2)がターンオンされる区間が一部重畳する。
【0182】
この場合、ライジング期間(RP)ではターンオンされた第2ライジングスイッチ(SWR2)とターンオンされた第1フォーリングスイッチ(SWF1)がリセットスイッチ(SWRST)の機能を遂行し、フォーリング期間(FP)ではターンオンされた第1ライジングスイッチ(SWR1)と第2フォーリングスイッチ(SWF2)がリセットスイッチ(SWRST)の機能を遂行することができる。
【0183】
即ち、
図7ではタッチ駆動信号(TSP)のライジング期間(RP)とフォーリング期間(FP)に互いに異なるスイッチ組合せがリセットスイッチ(SWRST)の機能を遂行するようにした。
【0184】
しかしながら、タッチ駆動信号(TSP)のライジング期間(RP)とフォーリング期間(FP)に同一なスイッチ組合せがリセットスイッチ(SWRST)の機能を遂行するように構成されてもよい。
【0185】
即ち、タッチ駆動信号(TSP)のライジング期間(RP)とフォーリング期間(FP)に関わらず、第2ライジングスイッチ(SWR2)と第1フォーリングスイッチ(SWF1)の組合せがリセットスイッチ(SWRST)の機能を遂行することができ、反対に、第1ライジングスイッチ(SWR1)と第2フォーリングスイッチ(SWF2)の組合せがリセットスイッチ(SWRST)の機能を遂行することもできる。
【0186】
但し、各スイッチ組合せが同時にオンされてはならない。
【0187】
これは、第2ライジングスイッチ(SWR2)と第1フォーリングスイッチ(SWF1)の組合せと第1ライジングスイッチ(SWR1)と第2フォーリングスイッチ(SWF2)の組合せが同時にオンされれば、フィードバックキャパシタ(Cfb)に累積された電荷が放電されて積分器がリセットされるためである。
【0188】
図8は、本発明の実施形態に係るフィードバックキャパシタの一例を示す。
【0189】
図4及び
図6に図示したように、フィードバックキャパシタ(Cfb)は単一キャパシタで構成されることもできる。
【0190】
しかしながら、本発明の積分器は増幅器の機能と積分器の機能を共に遂行することができるように構成されるにつれて、増幅利得を調節しなければならない場合が発生することがある。
【0191】
ここに、
図8ではフィードバックキャパシタ(Cfb)が各々対応する多数の利得制御スイッチ(SWC1〜SWCn)を通じて互いに並列に連結される多数のキャパシタ(C1〜Cn)で構成される場合を図示した。
【0192】
このように、フィードバックキャパシタ(Cfb)が多数の利得制御スイッチ(SWC1〜SWCn)と多数のキャパシタ(C1〜Cn)で構成される場合、利得制御スイッチ(SWC1〜SWCn)のオン/オフによって全体フィードバックキャパシタ(Cfb)のキャパシタンスが可変される。
【0193】
結果的に、積分器の増幅利得を調節することができる。
【0194】
図9は、本発明の実施形態に係る積分器の駆動方法を示す。
【0195】
図9は、非反転入力端子にパルス波形のタッチ駆動信号(TDS)が供給される増幅器(AMP)、少なくとも1つのフィードバックキャパシタ(Cfb)、増幅器(AMP)の反転入力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第1電極との間に連結される第1ライジングスイッチ(SWR1)、増幅器(AMP)の出力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第2電極との間に連結される第2ライジングスイッチ(SWR2)、増幅器(AMP)の反転入力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第2電極との間に連結される第1フォーリングスイッチ(SWF1)、及び増幅器(AMP)の出力端子とフィードバックキャパシタ(Cfb)の第1電極との間に連結される第2フォーリングスイッチ(SWF2)を含む積分器(INTG)の駆動方法を示す。
【0196】
図9に示すように、本発明の実施形態に係る積分器の駆動方法は、タッチ駆動信号(TDS)のライジングエッジの以前に第1及び第2ライジングスイッチ(SWR1、SWR2)がターンオンされるステップ、タッチ駆動信号(TDS)のフォーリングエッジの以前に第1及び第2ライジングスイッチ(SWR1、SWR2)がターンオフされるステップ、タッチ駆動信号(TDS)のフォーリングエッジの以前に第1及び第2フォーリングスイッチ(SWF1、SWF2)がターンオンされるステップ、及びタッチ駆動信号(TDS)のライジングエッジの以前に第1及び第2フォーリングスイッチ(SWF1、SWF2)がターンオフされるステップを含むことができる。
【0197】
したがって、本発明の実施形態に係る積分器は増幅及び積分機能を共に遂行することができ、タッチ駆動信号(TDS)のライジング期間及びフォーリング期間の各々で増幅器の反転入力端子に印加される信号の間の電圧差を増幅及び累積することができる。
【0198】
この際、第1ライジングスイッチ(SWR1)と第2フォーリングスイッチ(SWF2)、または第2ライジングスイッチ(SWR2)と第1フォーリングスイッチ(SWF1)のうち、一対のスイッチはライジング期間またはフォーリング期間でオン区間が一部重畳できる。
【0199】
これによって、別途のリセットスイッチ(SWRST)を含まなくても、増幅器(AMP)の入力オフセットを除去することができる。
【0200】
図10は、本発明の実施形態に係るタッチ表示装置の駆動方法を示す。
【0201】
図10は、多数のタッチ電極(TE)が配置されたパネル(TSP)及びタッチ回路(TC)を含むタッチ表示装置の駆動方法を示す。
【0202】
本発明の実施形態に係るタッチ表示装置の駆動方法は、タッチ回路(TC)がパネル(TSP)に配置された多数のタッチ電極(TE)の全体または一部にパルス波形のタッチ駆動信号(TDS)を供給して駆動するステップ、タッチ回路(TC)がタッチ電極(TE)から信号を積分器(INTG)を用いて増幅及び累積するステップ、及び累積された信号を用いてセンシング信号を生成するステップを含むことができる。
【0203】
したがって、タッチ回路(TC)がタッチ駆動信号(TDS)とタッチ電極からの信号との間の電圧差を増幅するための別途の増幅器を備える必要がないので、サイズを減らし、電力消費を低減することができる。
【0204】
この際、増幅及び累積するステップは、タッチ駆動信号(TDS)のライジング期間及びフォーリング期間の各々でタッチ駆動信号(TDS)とタッチ電極からの信号との間の電圧差を増幅及び累積することができる。
【0205】
したがって、センシング信号をより速く生成することができる。
【0206】
以上の説明及び添付の図面は本発明の技術思想を例示的に示すことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で構成の結合、分離、置換、及び変更などの多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものでなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は請求範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。