特許第6735991号(P6735991)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6735991
(24)【登録日】2020年7月17日
(45)【発行日】2020年8月5日
(54)【発明の名称】組み立て式フレーム
(51)【国際特許分類】
   A47G 1/06 20060101AFI20200728BHJP
   G09F 1/10 20060101ALI20200728BHJP
   A47G 1/14 20060101ALI20200728BHJP
【FI】
   A47G1/06 C
   G09F1/10 Y
   A47G1/06 E
   A47G1/14 C
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-202236(P2019-202236)
(22)【出願日】2019年11月7日
【審査請求日】2019年11月8日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】717001695
【氏名又は名称】名久井 精司
(72)【発明者】
【氏名】名久井 精司
【審査官】 前原 義明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−097855(JP,A)
【文献】 特開平07−255577(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3128840(JP,U)
【文献】 特開2014−034409(JP,A)
【文献】 実開昭59−159380(JP,U)
【文献】 実開平06−010972(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 1/06
A47G 1/14
G09F 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材の辺を巻き込むような折りにより、板状の物品を保持する多角柱状のフレームが形成されるフレーム部と、該フレーム部に連接する多角形のシート部とからなり、該フレーム部が、フレームが形成された際に該シート部に対して鋭角になる面を有し、該シート部に突起部と、該フレーム部の該鋭角になる面に該突起部が挿入される挿入孔とが設けられ、辺を巻き込むような折りにより、該突起部が該鋭角になる面をスライドし、それに伴い自動的に該挿入孔に挿入され、該フレーム部の開こうとする力によりフレームが固定される係止手段を有する組み立て式フレーム。
【請求項2】
請求項1の組み立て式フレームにおいて、前記突起部と前記挿入孔とが、前記シート部と前記フレーム部とに、フレームと水平方向に複数設けられ、該フレーム部にフレームが折りやすい間隔になるよう、垂直方向に分断する切れ目を有する組み立て式フレーム。
【請求項3】
請求項2の組み立て式フレームにおいて、前記フレームを分断する切れ目の延長線に、フレームが形成される側が谷折りとなる、シート全体が折り畳まれる折り目を有し、該切れ目と該折り目の接点となる部分に孔が設けられた組み立て式フレーム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの組み立て式フレームにおいて、前記シート部が矩形であり、該シート部の対向する二辺に前記フレーム部が設けられ、他の二辺から挿入される板状の物品を一枚から複数枚挟持し、壁へも掛けられる組み立て式フレーム。
【請求項5】
請求項1から3のいずれかの組み立て式フレームにおいて、前記シート部が多角形であり、該シート部の各辺に前記フレーム部が設けられ、四角形以外の多角形でも額縁状の形態になる組み立て式フレーム。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかの組み立て式フレームにおいて、前記シート部が多角形であり、該シート部の一つまたは二つの辺に前記フレーム部が設けられた組み立て式フレームが、二つ以上使用され、板状の物品のサイズ、形態にかかわらず保持できる組み立て式フレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状の物品を保持するフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
パネル等の板状の物品を保持し展示・掲示をする場合は、フレーム・額縁・イーゼル等を使用するが、これらのものの中には、シート材を用い折り曲げにより組み立てられるものがある。
【0003】
(特許文献1)では一枚のシート材から作られる組み立て式額縁、(特許文献2)では額縁ではないが額縁状の形態となるもの、(特許文献3)ではイーゼルスタンドが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公昭63−040528
【特許文献2】特許4034554
【特許文献3】実登3215546
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
組み立て式額縁は(特許文献1)のように、四辺にフレーム状の多角柱を形成し、隣り合う多角柱同士に係止手段を有し、一辺の多角柱では固定されず、させるためには舌片状のものを差し込む。あるいは、接着により固定されるものがほとんどである。(特許文献2)のように、一辺の多角柱だけで固定されるものもあるが、突起部と差し込みのスリットとの位置を合わせながら差し込まなければならず、おそらく突起部が差し込みのスリットより左右が大きく、差し込まれる際に左右が潰れて固定される、よくある固定方法と思われ組み立ては容易ではない。そして、蓋が必要であり、その多角柱のみでは物品を保持できない。また、(特許文献3)では、フレーム状の形態ではないため、物品が滑り落ちないよう滑り止めの突起が必要である。
【0006】
本発明は上記のような従来技術の問題点に鑑みて、シート材を折るだけで容易に固定されたフレームを形成し、板状の物品を保持することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
シート材の辺を巻き込むような折りにより、板状の物品を保持する多角柱状のフレームが形成されるフレーム部と、該フレーム部に連接する多角形のシート部とからなり、該フレーム部が、フレームが形成された際に該シート部に対して鋭角になる面を有し、該シート部に突起部と、該フレーム部の該鋭角になる面に該突起部が挿入される挿入孔とが設けられ、辺を巻き込むような折りにより、該突起部が該鋭角になる面をスライドし、それに伴い自動的に該挿入孔に挿入され、該フレーム部の開こうとする力によりフレームが固定される係止手段を有する。ここで多角形とは、凹みのない凸多角形である。
【0008】
前記突起部と前記挿入孔とが、前記シート部と前記フレーム部とに、フレームと水平方向に複数設けられ、該フレーム部にフレームが折りやすい間隔になるよう、垂直方向に分断する切れ目を有する。
【0009】
前記フレームを分断する切れ目の延長線に、フレームが形成される側が谷折りとなる、シート全体が折り畳まれる折り目を有し、該切れ目と該折り目の接点となる部分に孔が設けられる。
【0010】
前記シート部が矩形であり、該シート部の対向する二辺に前記フレーム部が設けられ、他の二辺から挿入される板状の物品を一枚から複数枚挟持し、壁へも掛けられる
【0011】
前記シート部が多角形であり、該シート部の各辺に前記フレーム部が設けられ、四角形以外の多角形でも額縁状の形態になる。
【0012】
前記シート部が多角形であり、該シート部の一つまたは二つの辺に前記フレーム部が設けられた組み立て式フレームが、二つ以上使用され、板状の物品のサイズ、形態にかかわらず保持できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、フレームはシート材を折るだけで容易に形成・固定され、板状の物品をしっかり保持でき、様々な状態にも応用・対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】組み立て式フレームの形体例の展開図の部分図であり、Aは突起部と挿入孔の形体例、Bは突起部と挿入孔の別の形体例。
図2】組み立て式フレームの形体例の組み立て図であり、斜視部分図。
図3】組み立て式フレームの形体例の組み立て図であり、側面部分図。
図4】フレーム部の形体例で組み立てた状態の斜視部分図であり、Aは三角柱、Bは四角柱、Cは五角柱。
図5】フレーム部に切れ目を入れた状態の展開図の部分図。
図6】シート部に折り目と孔を入れた状態の展開図の部分図。
図7】シートを折り畳んだ状態の斜視部分図。
図8】シート部に巻三つ折りとなる折り目と孔を入れた状態の展開図の部分図。
図9】シートを巻三つ折りで折り畳んだ状態の斜視部分図。
図10】フレームを対向する二辺に設けた形体例の斜視図。
図11】上下二辺のフレームで、パネルを複数枚挟持した斜視図。
図12】上下二辺のフレームで、A4タテとA3ヨコのパネルを挟持した斜視図。
図13】左右二辺のフレームで、パネルを挟持した斜視図。
図14】下部一辺のフレームで、シート部背面にスタンド部を設けた斜視図。
図15】下部一辺のフレームで、パネルを保持した斜視図。
図16】四角形のシート部の各辺にフレーム部を設けた展開図。
図17】四角形の額縁を組み立てた状態の正面図。
図18】三角形のシート部の各辺にフレーム部を設けた展開図。
図19】三角形の額縁を組み立てた状態の正面図。
図20】一辺のフレームのものを使用した例の正面図であり、Aは小さいパネルで使用した例、Bは大きいパネルで使用した例。
図21】二辺のフレームのものを使用した例の正面図であり、Aは小さいパネルで使用した例、Bは大きいパネルで使用した例。
図22】一辺のフレームのものと二辺のフレームのものを使用した例の正面図であり、ウォールポケットに使用した例。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明の組み立て式フレームは、ダンボール、ボール紙等を素材とし、型抜き、筋付け等の加工がされたシート材で、折りのみにより容易に組み立てられ、ダンボール、発泡ボード等の板状の物品(以下、パネル)を保持できる。なお、素材は折り等が容易で強度があればPP等の樹脂シートでもよい。
シート材の一辺に図1のように、辺に平行な折り目1aを辺からそれぞれ間隔を開けて3本入れ、折り目1aで仕切られた3つの面1bが折りにより三角柱を形成する。この3つの面1b部分をフレーム部1とし、それに連接するシート部分をシート部2とする。そして、シート部2にフレーム部1に接する突起部3を設け、シート部2側に立ち上がる折り目を入れる。フレーム部1の辺側の面1bには突起部3が挿入される挿入孔4を設ける。
図1Aのように突起部3は矩形で、その中央にシート材の厚みを容易に挿入可能なスリット状の孔3aを設ける。フレーム部1の挿入孔4は矩形で、シート材の辺側の中央に突起部3の孔3aに挿入され固定される係止部4aを設け、係止部4aを設けても突起部3を容易に挿入可能な間隔を係止部4aの上に残す。あるいは、図1Bのように突起部3を、上部がフレーム部1に接するT字形とし、係止部4bを挿入孔4の左右両側に設ける。
なお、フレーム部1の挿入孔4のある面1bが作られる折り目1aは、挿入孔4の近くが折りにくくなるので、挿入孔4の幅に合わせて切り目1cを入れるか、折り目1a全体にミシン目を入れるなどして折りやすくするとよい。また、シート部2の突起部3は、フレーム部1に食い込むように設けられてもよい。
【0016】
そして図2、3のように、突起部3をあらかじめ立てておき、折り目1aをしっかり折って三角柱状の状態としておき、辺をフレーム部1とシート部2の境の折り目1aに当て、辺を巻き込むように折り込むと、挿入孔4が設けられた面1bがシート部2に対して鋭角になるため、突起部3の上端が挿入孔4が設けられた面1bに沿って移動し挿入孔4に挿入され、さらに折り込んでいくと、突起部3に設けられた孔3aに、挿入孔4の係止部4aが挿入され係止音とともに係止し、折る手を離すとフレーム部1の開らこうとする反発力により、係止部4aがしっかり固定され、自立したフレーム5(以下、組み立てられた状態は、フレーム)が形成され、容易に外せない状態となる。この際、係止部4aが挿入される状態は視認できないが、係止音により確認できる。
また、図1Bの突起部3と挿入孔4との場合では、T字形の上端の左右の突起部分3bが、挿入孔4の左右の係止部4bに引っ掛かるように係止する。
なお、図4Aのように、フレーム5は最低でも3つの面1bを持つ形態(三角柱)でなければならないが、折り目1aを増やして、図4B、Cのように、四角柱、五角柱と面1bを増やすことが可能で、この場合、より装飾的にすることができ、パネル保持部分も開きにくくなる。
【0017】
フレーム5は、突起部3と挿入孔4とをフレーム部1とシート部2とに、フレーム5と水平方向に複数設け、延長することができる。この場合、延長が長くなるほど折りにくくなるため、折りやすい間隔になるよう、図5のように、フレーム部1を垂直に分断する切れ目1dを設け、切れ目1dごとに折れるようにする。これにより、フレーム5が分断されていても個々のフレーム5は自立して固定されるので一本のフレーム5として形成される。なお、切れ目1dはシート部2に食い込むように設け、フレーム部1とシート部2の境の折り目1aを折りやすくする。
【0018】
フレーム5が延長され、シート(以下、シート材全体は、シート)が大きくなる場合、シートを折り畳めるようにすることができる。この場合、図6のように、シート部2の切れ目1dの延長線に、フレーム5が形成される側に谷折りとなる折り目2aを設ける。そして、切れ目1dと折り目2aの間に、三角、四角、丸等の形状の孔2bを設ける。これにより、図7のように切れ目1dと折り目2aの境目によれ等の影響がなくきれいに折り畳める。箱等を作る場合にはこのような箇所は切れ目に間隔をあけたりするが(箱の蓋の角部分など)、フレーム5に間隔が開かず一本のフレーム5とするため孔2bを設ける。また、谷折りとすることでフレーム5が形成された状態でフレーム5側にも反対側にも折れずに一本のフレーム5状態となる。
折り畳む箇所は複数箇所でもよく、巻三つ折りにもできる。巻三つ折りの場合は図8のように、内側に畳まれる部分は一本の折り目2aでよいが、外側で畳まれる部分は内側に畳まれる部分の厚み分を挟める間隔になるような二本の折り目2aを入れ、孔2bをその分左右に広くすると、図9のようにきれいに折り畳める。また、二本の折り目2aは間隔が狭くなるのでミシン目を入れ折りやすくしてもよい。
なお、切れ目1dと折り目2aの間の孔2bは、フレーム5と平行な切れ目でもよい。
【0019】
図10のようにフレーム5を、矩形のシート部2の対向する二辺に設けると、上下あるいは左右のフレーム5でパネルを挟持できる。二辺のフレーム5で挟持するため、他の二辺からパネルを挿入でき、パネルの角が丸くなっていれば、挿入時には突起部3がレールのような役割となりスムーズに挿入できる。このため、パネルを容易に差し替えられる。そして、パネルが挿入されると係止部4が外れにくくなり、より強固に固定される。
また、パネルはフレーム5の左右からはみ出していても、しっかり挟持された状態であればよく、図11のように複数枚の展示・掲示も可能であり、例えば、図12のようにA4タテとA3ヨコとの変則的な組み合わせも可能である。
左右のフレーム5とした場合は、上部が広がっている、例えば、図13のような木や花束のような絵画、写真をパネルとして上部をその形に切り抜いたもの等の特殊な形状にも対応できる。
シート部2の壁への固定は、両面テープ等で接着、紐等で吊り下げ、画鋲等の方法がある。なお画鋲の場合は、シート部2にプレスで凹みを設けるとパネルの挿入がしやすくなる。なお、シート部2の背面にスタンド部6を設けて立てて設置してもよい。
【0020】
図14のようにフレーム5を、矩形のシート部2の下部の一辺に設け、シート部2の背面にスタンド部6を設ければ、図15のようにパネルを置くだけで展示、掲出ができる。この場合、スタンド部6はシート部2の背面にスタンドを接着するか、シート部2に折りで組み立てられるスタンドを型抜きで設ける。
通常、このようにパネルを展示・掲示する場合、パネルに直接スタンドを接着するか、イーゼルのようなものを使用するが、パネルごとにスタンドを接着しなければならない。
イーゼルではイーゼルの存在感が大きくなる等の問題がある。しかし、本発明では、パネルは置くだけなので、差し替えも容易で、イーゼルのような存在を感じさせず、主役のパネルを目立たせられる。
これにより、フォトスタンド、メニュースタンド、カレンダー、ウェルカムボード、POP等、大きなものでは、シート部2、スタンド部6を大きくすることで人物大のパネル等にも使用できる。
【0021】
図16、18のように多角形のシート部2の各辺にフレーム部1を設けると、額縁として使用できる。
図17のような通常の矩形の額縁はもちろん、図19のような三角形、五角形等の多角形、あるいは、台形、平行四辺形等の形状でも額縁が作れる。フレーム部1は隣り合う辺のフレーム5との断面の角度を合わせた形状とし、折るだけで額縁が作れる。これに飾る写真、絵画等は組み立てる途中の差し込み可能な段階で差し込み、残りのフレーム部1を組み立てる。また、フレーム5は面の多い多角柱にもできるので、装飾性の高い額縁が作れる。
【0022】
また、多角形のシート部2の一辺あるいは二辺にフレーム部1を設けたものを、二つ以上使用し壁面等に固定すると、同じものを使用しながらサイズの異なるパネル、あるいは同じサイズのパネルをタテでもヨコでも展示・掲示可能となる。図20のように一辺のフレーム5であれば上下あるいは左右で挟持し、パネルの差し替えができ、図21のように二辺のフレーム5であれば対角で挟持し、角を保持することでずれないように固定できる。
なお、フレーム部1が設けられた二辺は直角でなくてもよく、鋭角であれば、三角形、菱形等、鈍角であれば、五角形等のパネルが固定できる。さらに、フレーム5が一辺のものと二辺のものとを合わせて使用すれば、様々な状態、特殊な形状のパネルでも対応可能となり、パネルの全体を囲わないため存在感を抑えパネルを目立たせられる。
【0023】
このように、本発明の組み立て式フレームは、折り目でしっかり折っておけば、あとはワンタッチの容易な組み立てにより、一辺だけでも自立したフレーム5が形成される。
これにより、通常のパネルの展示、掲示だけでなく特殊な形態にも対応でき、図22のように、前面が立体で物の出し入れをするウォールポケットなどの保持や、最低限の保持箇所による固定もでき、様々な使用方法が考えられる。
【符号の説明】
【0024】
1 フレーム部
1a フレーム部の折り目
1b フレーム部の面
1c 切れ目
1d フレームを分断する切れ目
2 シート部
2a シートを折り畳むための折り目
2b シート部の折り目とフレームを分断する切れ目の間の孔
3 突起部
3a 突起部の孔
3b T字型突起部の上部左右の突起部分
4 挿入孔
4a 挿入孔中央の係止部
4b 挿入孔左右の係止部
5 組み立てられた状態のフレーム
6 スタンド部
【要約】
【課題】シート材を折るだけで容易に固定されたフレームが形成され、板状の物品を保持するフレームを提供する。
【解決手段】シート材の辺を巻き込むような折りにより、板状の物品を保持する多角柱状のフレーム5が形成されるフレーム部1と、連接する多角形のシート部2とからなり、フレーム部1が、フレーム5が形成された際にシート部2に対して鋭角になる面を有し、シート部2に突起部3と、フレーム部1の鋭角になる面に突起部3が挿入される挿入孔4とが設けられ、辺を巻き込むような折りによりフレーム5が固定される係止手段を有する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22