【実施例1】
【0029】
本発明の薬剤フィーダの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図1は、薬剤フィーダ10のほぼ全容を示しており、(a)が平面図、(b)が縦断正面図である。また、
図2は、(a)が、最上部に配設されたリンク機構73や周壁11の上層部分を取り外したところの平面図、(b)が、それらに加えて周壁11とその装着物60,71,72も取り外したところの平面図である。
【0030】
さらに、
図3は、(a)が、仕分け部材60の正面図と右側面図と右側面図であり、(b)は、フィーダ要部の展開図であって、周壁11等と回転容器20+30は縦断面を図示し、回転駆動機構50と回転伝動部材42,43は外観を図示している。
また、
図4(a)は、回転容器20+30の展開図であって、環状回転体20と傾斜回転体30は縦断面を図示している。また、
図4(b)は、回転駆動部材51とそれに外装される大小二つの回転伝動部材42,43とに係る展開図である。
【0031】
薬剤フィーダ10は、二重回転タイプなので、その基本構成部分を簡潔に述べると、筐体の最上部に位置しており中央部分が円形に刳り抜かれて中空になっている周壁11と、その中空に上端部が遊嵌された状態で設置されている又は周壁11の中空の直下に設置されている環状回転体20と、この環状回転体20の中空内に設置された傾斜回転体30と、この内側の傾斜回転体30とその外側の環状回転体20とを何れも軸回転可能に支持する支承機構40と、それらの回転の駆動を担う回転駆動機構50と、周壁11の上側に設けられた規制機構70とを具えている。
【0032】
しかも、支承機構40によって、環状回転体20は鉛直線を中心として軸回転しうる状態に保たれ、傾斜回転体30は鉛直から傾いた傾斜線を中心として軸回転しうる状態に保たれる。そして、そのような内側の傾斜回転体30と外側の環状回転体20は、薬剤は通さないが回転は許容される僅かな間隙を保って傾斜回転体30が環状回転体20の中空を塞ぐことで、二重回転タイプ薬剤フィーダの回転容器20+30を構成しており、傾斜回転体30の回転によってその上から薬剤を環状回転体20の上端周縁部23の上に運び、環状回転体20の回転によって上端周縁部23の上の薬剤を規制機構70さらには落下排出口14へと運ぶようになっている。また、規制機構70は、環状回転体20の回転によって次々に運ばれてきた上端周縁部23の上の薬剤を整列させるようになっている。
【0033】
薬剤フィーダ10は、そのような基本構成に加えて仕分け部材60を具えるとともに、各部20,30,40,50,70が改良を伴って具体化されている。
環状回転体20は、大別して(
図4(a)参照)、中空の径が上側ほど大きい下部21と、中空の径が上側ほど小さい上部22とからなり、下部21の中空に傾斜回転体30を納め、下部21に上部22を載せ、それから両部21,22をボルト等で連結することで、環状回転体20自体が一体的になるとともに(
図3(b)参照)、傾斜回転体30とも分離不能になって、傾斜回転体30の軸回転等は許すが、環状回転体20と傾斜回転体30との何れかを持ち上げたりすると両者20,30が恰も一つの回転容器20+30のように一緒に移動するようになっている。
【0034】
傾斜回転体30は(
図1〜
図4参照)、その上面が回転容器20+30の内底になるが、その上面の中央に中央突起31が形成されていて、中央突起31を持てば回転容器20+30を纏めて持ち上げることができるようになっている。また、傾斜回転体30の上面は、中央突起31を除く央部32が中央突起31や周縁部33より凹んでいて、回転容器20+30の内部空間を増加させている。さらに、傾斜回転体30の周縁部33の上面は、一周に亘って、薬剤の掬い上げに役立つ緩い鋸歯状波形に加工されているうえ、外側ほど即ち中央から遠くへ離れるほど下がる謂わば外下がりの状態になっている。しかも、この外下がりは、環状回転体20の中に傾斜回転体30が傾斜設置された状態で、周縁部33のどの部位でも、特に外下がりが最も緩くなる最上昇位置で環状回転体20の上端周縁部23より上に来た部位でも、外下がり傾斜が維持されるので、掬い上げた薬剤を傾斜による転がりにて円滑に環状回転体20の上端周縁部23へ送り込むのに役立つ。
【0035】
支承機構40は(
図1(a),
図3(b),
図4参照)、各所に分散して配設された複数の部材41〜43からなり、それには例えばラジアル軸受などを主体とした受動部材41が幾つかと、例えば硬質ゴム製Oリングなどの輪状体・環状体からなる回転伝動部材42,43とが含まれている。受動部材41は、回転体の外周面を環状回転体20の外周面や下面あるいは傾斜回転体30の下面に当接させて、環状回転体20と傾斜回転体30を自転容易状態で固定位置に保持する支承専用のものとなっている。
【0036】
これに対し、回転伝動部材42,43は、何れも、後述する回転駆動部材51に装着されて回転伝動機能を発揮するのに加えて、受動部材41と共に環状回転体20と傾斜回転体30とを支承してそれら20,30を自転容易状態で固定位置に保持する機能も発揮するので、支承部材を兼用するものとなっている。しかも、支承部材41〜43が何れも環状回転体20と傾斜回転体30の下面か外周面に当接するところに配設されているので、支承機構40は、環状回転体20と傾斜回転体30とからなる回転容器20+30を上から下ろして支承部材41〜43の上に乗せることで適切にセットでき、回転容器20+30を持ち上げることで簡便に支承部材41〜43から取り外せるようになっている。
【0037】
回転駆動機構50は、回転容器20+30の下に配置された回転駆動部材51と、この回転駆動部材51を軸回転させる回転駆動モータ54とを具備したものであるが、上述したように支承機構40の回転伝動部材42,43は回転駆動機構50の一部でもある。すなわち、それらのうち、大径部外装回転伝動部材42は、回転駆動部材51の大径部52に形成された環状溝に内側部分を収めた状体で外装されて環状回転体20の支承に加え環状回転体20に対して摩擦伝動による回転伝動機能も担い、小径部外装回転伝動部材43は、回転駆動部材51の小径部53に形成された環状溝に内側部分を収めた状体で外装されて傾斜回転体30の支承に加え傾斜回転体30に対して摩擦伝動による回転伝動機能も担うので、回転駆動部材51の軸回転によって、環状回転体20が比較的高速で軸回転するとともに、傾斜回転体30が比較的低速で軸回転するようになっている。
【0038】
仕分け部材60は(
図1,
図3(a)参照)、揺動支点の基端部61から揺動端の先端部62まで延びた細長い棒材を主体としたものであり、基端部61が支持部63によって周壁11や環状回転体20の上方で支持されており、そこを中心にして先端部62が上下に揺動しうるようになっている。先端部62寄りの部分が少し曲がっており、常態では先端部62が斜め下向きの状態で自重により軽く傾斜回転体30の周縁部33に乗っているので、その周縁部33から環状回転体20の上端周縁部23へ滑り落ちることなく周縁部33に乗ったまま運ばれて来た薬剤の多くが、先端部62に当接するとともに、その反作用の付勢力によって傾斜回転体30の央部32へ戻されるが、それが円滑に行われなければ薬剤破損等の回避のため先端部62が揺動して上方へ逃げるようにもなっている。
【0039】
規制機構70は(
図1,
図2(a)参照)、環状回転体20の上端周縁部23の回転方向を基準として仕分け部材60より進行先に設置された第1規制部材71と、それよりも更に進行先に設置された第2規制部材72と、それら第1規制部材71と第2規制部材72との何れにもピン状の回転許容軸部材等を介して連結されているリンク機構73と、サンプル薬剤を収容しうる型置場74とを具備している。
第1規制部材71も、第2規制部材72も、揺動中心部が周壁11側に位置するとともに、揺動端部が環状回転体20の上端周縁部23の上に位置しているので、その上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅を外周側から狭めるものとなっている。
【0040】
しかも、第1規制部材71と第2規制部材72は、何れも揺動にて上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅の狭め量を可変調整しうるものであるが、リンク機構73の長手方向進退に応じて両規制部材71,72が同時かつ同様に揺動するので、両規制部材71,72による薬剤搬送経路幅の狭め量の調整量が連動するものともなっている。さらに、型置場74にサンプル薬剤を収容してから、それに向けてリンク機構73を動かすと、リンク機構73が長手方向に進んで先端をサンプル薬剤に当接させて止められるが、そのときに第1規制部材71の揺動端部と第2規制部材72の揺動端部が何れも上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅をサンプル薬剤に倣って薬剤一個相当分に狭めるようにもなっている。
【0041】
また、そのような規制機構70より更なる進行先では、周壁11に、それを上下に貫通する落下排出口14が形成されており、そこへ環状回転体20の上端周縁部23の上の薬剤を環状回転体20の回転にて送り込むために周壁11には排出ガイド13も設けられている。この排出ガイド13は、落下排出口14の後方の周壁11から始まって、上端周縁部23の上方に延び、更に先端部を傾斜回転体30の周縁部33の上方にまで突き出しているので、環状回転体20の排出ガイド13に乗って運ばれてきた薬剤が、排出ガイド13の側壁に斜めに当接して、それから側壁に沿って斜めに進んで、落下排出口14に至るようになっている。
【0042】
さらに、この排出ガイド13の先端部には、そこより下側に延び且つ先にも延びて最先端となる搬送面ガイド12が形成されている。この搬送面ガイド12は、上面が環状回転体20の上端周縁部23とほぼ同じ高さであって、上端周縁部23の内周側に位置しているので、環状回転体20の上端周縁部23に乗って運ばれてきた薬剤が排出ガイド13に当接したときに反動で傾斜回転体30の方へ落下したり環状回転体20と排出ガイド13とに挟まれたりといった不所望な事態の発生を簡便に防止するものとなっている。
なお、細かな形状なので図示は割愛したが、薬剤が排出ガイド13によって落下排出口14へ押し出される前に慣性等で落下排出口14へ転げ落ちるのを簡便に防止するために、上端周縁部23の上面は最外周部分が僅かに盛り上がっている。
【0043】
さらに、図示を割愛したが、回転駆動モータ54の動作制御を担うコントローラと、それらに動作電力を供給する電源も、同じ筐体に内蔵して又は筐体の外に設けられている。必須ではないが、大抵、落下排出口14における薬剤の落下を検出するフォトセンサ等も付設されており、その場合、検出信号がコントローラや錠剤カウンタへ送信される。
コントローラの回転制御は、低速回転から始まり、最初の薬剤の排出を検出した後、更に、予め設定された所定数の薬剤の排出を検出すると、高速回転に移行するようになっている。また、予め指定された総排出数と排出済み個数とから残数を算出するとともに、やはり指定された所定数に残数が達すると回転速度を落としたり、薬剤排出完了後に不所望な過剰落下の防止のため逆回転を行わせるようにもなっている。
【0044】
この実施例1の薬剤フィーダについて、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。
図5も、
図6も、(a)が平面図で、(b)が縦断正面図であり、それらのうち
図5は、回転容器20+30に収容されている薬剤5を上端周縁部23の上に整列させ始めたところを示し、
図6は、整列させた薬剤5を上端周縁部23から落下排出口14へ送り込んでいるところを示している。また、
図7は、縦断正面図で、回転容器20+30を筐体から取り出しているときの状態を示している。なお、薬剤5は、夫々の置かれた状況に応じて型用薬剤5a,ランダム収容薬剤5b,整列済み薬剤5cと呼ぶこともある。
【0045】
薬剤フィーダ10を使用して多数の薬剤5を逐次送出するには(
図5参照)、それに先だって、薬剤搬送経路幅の規制作業と薬剤のランダム投入とを済ませておく。
そのうち、薬剤搬送経路幅の規制作業は、作業担当者が、多数の薬剤5のうちから適宜な一個を型用薬剤5aに選出して、それを型置場74に収めてから、それにリンク機構73の一端が当接するようにリンク機構73の位置を調整するという簡単なことで、遂行される。
【0046】
その作業が行われると、第1規制部材71と第2規制部材72とが何れもリンク機構73に連動して揺動し、それらの揺動端部によって環状回転体20の上端周縁部23の上の薬剤搬送経路幅が二カ所で型用薬剤5aの直径に対応するところまで狭められる。
また、薬剤のランダム投入は、やはり作業担当者が、文字通り多数の薬剤5を環状回転体20の上部開口から回転容器20+30へランダムに投入すれば良い。
そうすると、投入されたランダム収容薬剤5bは、自然に、傾斜回転体30の上面のうち下側に来ている部分の上に集まる。
【0047】
これで自動動作の準備が調うので、薬剤フィーダ10を例えば単純な連続送出モード等で動作させると、以後はコントローラの制御に従って回転駆動モータ54が適宜な速度で回転する。そうすると、それに応じて回転駆動部材51が軸回転し、その回転運動が、大径部外装回転伝動部材42を介した摩擦伝動にて環状回転体20に伝達されるとともに、小径部外装回転伝動部材43を介した摩擦伝動にて傾斜回転体30にも伝達されて、大径部外装回転伝動部材42と小径部外装回転伝動部材43とが同じ向きに軸回転するが、大径部外装回転伝動部材42の方が小径部外装回転伝動部材43より高速で回転する。
【0048】
傾斜回転体30が軸回転すると、回転容器20+30の内底に溜まっていたランダム収容薬剤5bのうち傾斜回転体30の周縁部33の上に来ていた薬剤5が、鋸歯状の周縁部33の循環運動によって低位置から高位置へ掬い上げられる。
そうして、周縁部33が環状回転体20の上端周縁部23よりも高くなるところまで運ばれた薬剤5は、大部分が周縁部33の傾斜に基づく滑落や転動によって上端周縁部23の上へ乗り移る。
【0049】
これに対し、上端周縁部23の上が先行の他の薬剤5で詰まっていたり、たまたま滑落や転動しなかったといった理由で、傾斜回転体30の周縁部33の上に残っていた薬剤5は、傾斜回転体30の更なる軸回転によって仕分け部材60の先端部62の所へ運ばれ、そこで先端部62に当接し、その当接の反動によって上端周縁部23とは逆の向きに移動させられるため、傾斜回転体30の央部32を傾斜面に沿って滑落する。
こうして、過剰な薬剤5等がランダム収容薬剤5bに戻るので、上端周縁部23の上の薬剤搬送経路には或る程度絞り込まれて適量に近い頻度で薬剤5が送り込まれる。
【0050】
環状回転体20の方が傾斜回転体30より高速で軸回転しているので、上端周縁部23の上の薬剤5は、周縁部33から乗り移ったときに回転速度の差に応じて或る程度はばらけるが、薬剤5が小さめの場合など、縦一列になるものもあれば、真横や斜め横に並ぶものもありうる。そして、それらの薬剤5が、環状回転体20の軸回転によって第1規制部材71の所へ運ばれると、一列の薬剤5はそのまま通過するが、横並びの薬剤5については第1規制部材71との干渉によって内側の薬剤5が上端周縁部23の上から押し出されて傾斜回転体30の上に落下しランダム収容薬剤5bに戻るので、横並びが解消される。
【0051】
とはいえ、横並びの薬剤5が多いとき等には、薬剤5同士の押し合い等によって第1規制部材71の先端を巻くようにすり抜ける薬剤5もありうる。そして、そのような場合、第1規制部材71を通過した薬剤5のうち一部のものには斜め横の並び状態が残ったりすることがある。いずれにしろ、第1規制部材71を通過した薬剤5は、その後、環状回転体20の軸回転よって第2規制部材72の所へ運ばれて、再び同様の整列が強制されるため、例え横並び状態が残っていても僅かなものにすぎないうえ程度も斜め横の並びの軽い状態にとどまることから、横並び状態が再度の規制で迅速かつ十分に解消される。
【0052】
このようにして二重の規制をクリアして一列に整列した整列済み薬剤5cは(
図6参照)、環状回転体20の軸回転に伴う上端周縁部23の循環運動によって次々に排出ガイド13の所へ運ばれ、上端周縁部23の上の薬剤搬送経路と斜めに交差している排出ガイド13の外側側面に当接する。
そして、整列済み薬剤5cの多くは、直ちに排出ガイド13の当接側面に沿って進み、一列になって落下排出口14に送り込まれる。
【0053】
もっとも、当接状況によっては希に一部の整列済み薬剤5cが内周側へ少しはじかれることもあるが、そのような状況が生じたときでも、整列済み薬剤5cの環状回転体20の上への落下や、上端周縁部23と排出ガイド13との斜交部位への挟み込みは、搬送面ガイド12によって阻止される。
こうして、総ての整列済み薬剤5cが無駄なく一列で落下排出口14に送り込まれる。落下排出口14に送り込まれた薬剤5は重力で加速されて落下速度を増すことから、先後の薬剤5の離隔距離が広がるので、その離隔距離が十分になる所に設置したフォトセンサ等で落下薬剤5を検出するといったことで、的確に、薬剤5を計数することができる。
【0054】
そして、そのような薬剤5の整列と排出とを繰り返して大量の薬剤5の処理が完了したときや、薬剤5の種類が切り替わることになったときなど、薬剤フィーダ10の動作を止めるのに加えて、しばしば回転容器20+30を清掃することも必要になるが、その場合(
図7参照)、先ず最上部の周壁11等を取り外してから、例えば傾斜回転体30の中央突起31を手掛かりにして、傾斜回転体30を持ち上げると、回転容器20+30が纏まって筐体から抜け出す。回転容器20+30は、支承機構40によて支承されているだけなので、簡単に取り出すことができ、丸洗い等で手軽に清掃されて綺麗になる。
こうして、使用後の清掃を容易かつ迅速に済ませられるので、後は逆順の作業で元に戻して次の使用に備える。
【0055】
[その他]
上記実施例では、薬剤5の整列が順調に進行する状況を述べたが、仮に薬剤5の欠けらが部材間に詰まったりなどして、不所望に環状回転体20や傾斜回転体30の軸回転が阻害されたとしても、それらの回転体20,30と回転伝動部材42,43との係合箇所が、摩擦伝動用の接触であるため、通常動作に必要な程度を超えた反力には抗えずに滑ることから、各部材20,30,50に掛かる負荷が過大なるおそれはない。
【0056】
上記実施例では、第1規制部材71や第2規制部材72の長さに言及しなかったが、環状回転体20の軸回転速度ひいては上端周縁部23の上の薬剤搬送経路における薬剤5の送り速度が速いほど、さらには薬剤搬送経路に対する規制部材71,72の傾きがきついほど、薬剤5が規制部材71,72に当接したときに薬剤5の進路が横へ不所望に曲がる程度が大きくなるので、規制部材71,72には許容範囲内で長い物が採用される。そして、このような複数の規制部材71,72と仕分け部材60との協働によって大きな整列能力が発揮されるので、規制機構70は薬剤搬送経路の上で高さ規制を行っていない。