特許第6736260号(P6736260)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6736260
(24)【登録日】2020年7月17日
(45)【発行日】2020年8月5日
(54)【発明の名称】半導体発光装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/48 20100101AFI20200728BHJP
【FI】
   H01L33/48
【請求項の数】25
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-98443(P2015-98443)
(22)【出願日】2015年5月13日
(65)【公開番号】特開2016-213417(P2016-213417A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2018年4月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100161274
【弁理士】
【氏名又は名称】土居 史明
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(72)【発明者】
【氏名】西村 勇
(72)【発明者】
【氏名】不破 保博
【審査官】 山本 元彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0181182(US,A1)
【文献】 実開昭64−041155(JP,U)
【文献】 特開平05−347434(JP,A)
【文献】 特開2002−217458(JP,A)
【文献】 特開2011−023557(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0057209(US,A1)
【文献】 特開2012−060133(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0090235(US,A1)
【文献】 特表2015−501085(JP,A)
【文献】 特表2011−502356(JP,A)
【文献】 特開2015−043374(JP,A)
【文献】 特開2008−021987(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/187319(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/094755(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有し、半導体材料よりなる基板と、
前記基板に配置されたLEDチップと、
前記LEDチップの発光制御を行う制御素子と、
前記LEDチップおよび前記制御素子に導通する導電層と、
前記導電層の少なくとも一部と前記基板との間に介在する絶縁層と、を備え、
前記基板には、前記主面から凹み、且つ前記LEDチップが配置されたLEDチップ配置用凹部が形成されており、
前記制御素子は、前記厚さ方向において前記LEDチップと前記裏面との間に配置されており、
前記LEDチップ配置用凹部は、前記厚さ方向において前記主面と同じ側を向くLEDチップ配置用凹部底面を有しており、
前記LEDチップは、前記LEDチップ配置用凹部底面に配置されており、
前記LEDチップ配置用凹部は、前記LEDチップ配置用凹部底面から起立するLEDチップ配置用凹部側面を有し、
前記基板は、前記LEDチップ配置用凹部底面から凹み、且つ前記制御素子が配置された主面側制御素子配置用凹部を有することを特徴とする、半導体発光装置。
【請求項2】
前記厚さ方向視において、前記LEDチップと前記制御素子とは、重なっている、請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項3】
前記LEDチップ配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である、請求項1または2に記載の半導体発光装置。
【請求項4】
前記LEDチップ配置用凹部側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している、請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項5】
前記LEDチップ配置用凹部側面は、前記主面に繋がっている、請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項6】
前記主面側制御素子配置用凹部は、前記厚さ方向において前記主面と同じ側を向く主面側制御素子配置用凹部底面を有しており、
前記制御素子は、前記主面側制御素子配置用凹部底面に配置されている、請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項7】
前記主面側制御素子配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である、請求項6に記載の半導体発光装置。
【請求項8】
前記主面側制御素子配置用凹部は、前記主面側制御素子配置用凹部底面から起立し、且つ前記LEDチップ配置用凹部底面に繋がる主面側制御素子配置用凹部側面を有する、請求項6または7に記載の半導体発光装置。
【請求項9】
前記主面側制御素子配置用凹部側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している、請求項8に記載の半導体発光装置。
【請求項10】
前記基板は、前記主面側制御素子配置用凹部から前記裏面に貫通する基板貫通孔を有する、請求項1ないし9のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項11】
前記導電層は、前記主面側制御素子配置用凹部に形成された主面側制御素子配置用凹部導電部と、前記裏面に形成された裏面導電部と、前記基板貫通孔に形成され且つ前記主面側制御素子配置用凹部導電部と前記裏面導電部とを繋ぐ基板貫通孔導電部と、を有する、請求項10に記載の半導体発光装置。
【請求項12】
前記裏面に配置され、且つ前記裏面導電部に導通する裏面電極パッドを有する、請求項11に記載の半導体発光装置。
【請求項13】
厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有し、半導体材料よりなる基板と、
前記基板に配置されたLEDチップと、
前記LEDチップの発光制御を行う制御素子と、
前記LEDチップおよび前記制御素子に導通する導電層と、
前記導電層の少なくとも一部と前記基板との間に介在する絶縁層と、を備え、
前記基板には、前記主面から凹み、且つ前記LEDチップが配置されたLEDチップ配置用凹部が形成されており、
前記制御素子は、前記厚さ方向において前記LEDチップと前記基板との間に配置されており、
前記基板は、前記LEDチップ配置用凹部に規定された空間と前記裏面側の空間とを通じさせ且つ前記厚さ方向視において前記制御素子と重なる基板貫通孔を有することを特徴とする、半導体発光装置。
【請求項14】
前記LEDチップ配置用凹部は、前記厚さ方向において前記主面と同じ側を向くLEDチップ配置用凹部底面を有しており、
前記LEDチップは、前記LEDチップ配置用凹部底面に配置されており、
前記LEDチップ配置用凹部は、前記LEDチップ配置用凹部底面から起立するLEDチップ配置用凹部側面を有する、請求項13に記載の半導体発光装置。
【請求項15】
前記LEDチップ配置用凹部側面に形成された反射層を備える、請求項1ないし12および14のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項16】
前記反射層は、金属からなる、請求項15に記載の半導体発光装置。
【請求項17】
前記反射層は、少なくとも最表層を構成するAg層を有する、請求項16に記載の半導体発光装置。
【請求項18】
前記反射層は、前記基板と前記Ag層との間に介在し、且つ前記導電層と同一の層構成とされたベース層を有する、請求項17に記載の半導体発光装置。
【請求項19】
前記反射層は、前記LEDチップ配置用凹部側面に直接形成されている、請求項15ないし18のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項20】
前記LEDチップ配置用凹部に充填され、且つ前記LEDチップを覆う封止樹脂を備える、請求項1ないし19のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項21】
前記封止樹脂は、透明な樹脂材料と、この樹脂材料に混入され且つ前記LEDチップからの光によって励起されることにより異なる波長の光を発する蛍光材料と、を含む、請求項20に記載の半導体発光装置。
【請求項22】
前記封止樹脂を覆うレンズ部材を備える、請求項20または21に記載の半導体発光装置。
【請求項23】
前記LEDチップおよび前記制御素子は、フリップチップタイプである、請求項1ないし22のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項24】
前記LEDチップは、前記厚さ方向視において前記制御素子よりも大きい、請求項23に記載の半導体発光装置。
【請求項25】
前記制御素子は、前記LEDチップの2つの電極が離間する方向において、当該2つの電極の間に位置する、請求項24に記載の半導体発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光源としてLEDチップを備えた半導体発光装置が広く用いられている。特許文献1には、従来の半導体発光装置の一例が開示されている。同文献に開示された半導体発光装置は、LEDチップと、このLEDチップの発光を制御するための制御素子とを備えている。LEDチップおよび制御素子は、同一の基板に互いに離間して実装されている。
【0003】
半導体発光装置は、電子機器などの発光デバイスとして用いられることが一般的である。電子機器の小型化や高密度実装化に応えるために、半導体発光装置には小型化の要請が強い。しかしながら、LEDチップと制御素子とを離間して配置する構成においては、半導体発光装置の小型化が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−59981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、小型化を図ることが可能な半導体発光装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される半導体発光装置は、厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有し、半導体材料よりなる基板と、前記基板に配置されたLEDチップと、前記LEDチップの発光制御を行う制御素子と、前記LEDチップおよび前記制御素子に導通する導電層と、前記導電層の少なくとも一部と前記基板との間に介在する絶縁層と、を備え、前記基板には、前記主面から凹み、且つ前記LEDチップが配置されたLEDチップ配置用凹部が形成されており、前記制御素子は、前記厚さ方向において前記LEDチップと前記裏面との間に配置されていることを特徴としている。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記厚さ方向視において、前記LEDチップと前記制御素子とは、重なっている。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップ配置用凹部は、前記厚さ方向において前記主面と同じ側を向くLEDチップ配置用凹部底面を有しており、前記LEDチップは、前記LEDチップ配置用凹部底面に配置されている。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップ配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップ配置用凹部は、前記LEDチップ配置用凹部底面から起立するLEDチップ配置用凹部側面を有する。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップ配置用凹部側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップ配置用凹部側面は、前記主面に繋がっている。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板は、前記LEDチップ配置用凹部底面から凹み、且つ前記制御素子が配置された主面側制御素子配置用凹部を有する。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面側制御素子配置用凹部は、前記厚さ方向において前記主面と同じ側を向く主面側制御素子配置用凹部底面を有しており、前記制御素子は、前記主面側制御素子配置用凹部底面に配置されている。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面側制御素子配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面側制御素子配置用凹部は、前記主面側制御素子配置用凹部底面から起立し、且つ前記LEDチップ配置用凹部底面に繋がる主面側制御素子配置用凹部側面を有する。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面側制御素子配置用凹部側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している。
【0018】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板は、前記主面側制御素子配置用凹部から前記裏面に貫通する基板貫通孔を有する。
【0019】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電層は、前記主面側制御素子配置用凹部に形成された主面側制御素子配置用凹部導電部と、前記裏面に形成された裏面導電部と、前記基板貫通孔に形成され且つ前記主面側制御素子配置用凹部導電部と前記裏面導電部とを繋ぐ基板貫通孔導電部と、を有する。
【0020】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面に配置され、且つ前記裏面導電部に導通する裏面電極パッドを有する。
【0021】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板は、前記裏面から凹み、且つ前記制御素子が配置された裏面側制御素子配置用凹部を有する。
【0022】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面側制御素子配置用凹部は、前記厚さ方向において前記裏面と同じ側を向く裏面側制御素子配置用凹部底面を有しており、前記制御素子は、前記裏面側制御素子配置用凹部底面に配置されている。
【0023】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面側制御素子配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である。
【0024】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面側制御素子配置用凹部は、前記裏面側制御素子配置用凹部底面から起立し、且つ前記裏面に繋がる裏面側制御素子配置用凹部側面を有する。
【0025】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面側制御素子配置用凹部側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している。
【0026】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁層は、前記LEDチップ配置用凹部底面に形成されたLEDチップ配置用凹部絶縁部を有する。
【0027】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップ配置用凹部絶縁部の少なくとも一部が、前記裏面側制御素子配置用凹部底面を構成している。
【0028】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁層の前記LEDチップ配置用凹部底面部は、前記LEDチップ配置用凹部から前記裏面側制御素子配置用凹部に貫通する絶縁層貫通孔を有する。
【0029】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電層は、前記LEDチップ配置用凹部に形成されたLEDチップ配置用凹部導電部と、前記裏面に形成された裏面導電部と、前記裏面側制御素子配置用凹部に形成され且つ前記裏面導電部に繋がる裏面側制御素子配置用凹部導電部と、前記貫通孔に形成され且つ前記LEDチップ配置用凹部導電部と前記裏面側制御素子配置用凹部導電部とを繋ぐ絶縁層貫通孔導電部と、を有する。
【0030】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面に配置され、且つ前記裏面導電部に導通する裏面電極パッドを有する。
【0031】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップ配置用凹部側面に形成された反射層を備える。
【0032】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記反射層は、金属からなる。
【0033】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記反射層は、少なくとも最表層を構成するAg層を有する。
【0034】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記反射層は、前記基板と前記Ag層との間に介在し、且つ前記導電層と同一の層構成とされたベース層を有する。
【0035】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記反射層は、前記LEDチップ配置用凹部側面に直接形成されている。
【0036】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップ配置用凹部に充填され、且つ前記LEDチップを覆う封止樹脂を備える。
【0037】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記封止樹脂は、透明な樹脂材料と、この樹脂材料に混入され且つ前記LEDチップからの光によって励起されることにより異なる波長の光を発する蛍光材料と、を含む。
【0038】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記封止樹脂を覆うレンズ部材を備える。
【0039】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDチップは、フリップチップタイプである。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、前記制御素子が、前記基板の厚さ方向において前記LEDチップと前記裏面との間に配置される。このため、前記LEDチップと前記制御素子とを平面視において互いに離間するように配置する必要がない。したがって、前記半導体発光装置の小型化を図ることができる。
【0041】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本発明の第1実施形態に基づく半導体発光装置を示す要部平面図である。
図2図1のII−II線に沿う断面図である。
図3図1の半導体発光装置を示す要部拡大断面図である。
図4図1の半導体発光装置を示す要部拡大断面図である。
図5図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図6図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図7図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図8図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図9図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す要部拡大断面図である。
図10図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図11図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図12図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図13図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図14図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す要部拡大断面図である。
図15図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図16図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図17図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図18】本発明の第2実施形態に基づく半導体発光装置を示す要部平面図である。
図19図18のXIX−XIX線に沿う断面図である。
図20図18の半導体発光装置を示す要部拡大断面図である。
図21図18の半導体発光装置を示す要部拡大断面図である。
図22図18の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図23図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す断面図である。
図24図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す要部拡大断面図である。
図25図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す要部拡大断面図である。
図26図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す要部拡大断面図である。
図27図1の半導体発光装置の製造方法の一例を示す要部拡大断面図である。
図28】本発明の第2実施形態に基づく半導体発光装置の変形例を示す要部平面図である。
図29】本発明の第3実施形態に基づく半導体発光装置を示す断面図である。
図30図29の半導体発光装置を示す要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0044】
図1図4は、本発明の第1実施形態に基づく電子装置を示している。本実施形態の半導体発光装置A1は、基板1、絶縁層2、導電層3、反射層4、LEDチップ51、制御素子52、封止樹脂6、レンズ部材7、裏面電極パッド81および裏面絶縁膜82を備えている。図1は、半導体発光装置A1を示す要部平面図であり、理解の便宜上、絶縁層2、導電層3、反射層4、封止樹脂6およびレンズ部材7を省略している。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3および図4は、半導体発光装置A1を示す要部拡大断面図である。
【0045】
基板1は、半導体材料の単結晶よりなる。本実施形態においては、基板1は、Si単結晶からなる。基板1の材質は、Siに限定されず、たとえば、SiCであってもよい。基板1の厚さは、たとえば、300〜1000μmである。基板1には、LEDチップ51および制御素子52が配置されている。
【0046】
基板1は、主面111と、裏面112と、を有する。
【0047】
主面111は、厚さ方向の一方を向く。主面111は平坦である。主面111は厚さ方向に直交する。主面111は、(100)面、あるいは、(110)面である。本実施形態では、主面111は、(100)面である。
【0048】
裏面112は、厚さ方向の他方を向く。すなわち、裏面112および主面111は互いに反対側を向く。裏面112は平坦である。裏面112は厚さ方向に直交する。
【0049】
基板1には、LEDチップ配置用凹部12、主面側制御素子配置用凹部13および2つの基板貫通孔15が形成されている。
【0050】
LEDチップ配置用凹部12は、主面111から凹んでいる。LEDチップ配置用凹部12には、LEDチップ51が配置されている。LEDチップ配置用凹部12の深さ(主面111と後述の主面側制御素子配置用凹部底面131との、厚さ方向における離間寸法)は、たとえば、200〜500μmである。LEDチップ配置用凹部12は、厚さ方向視において矩形状である。LEDチップ配置用凹部12の形状は、主面111として(100)面を採用したことに依存している。
【0051】
LEDチップ配置用凹部12は、LEDチップ配置用凹部底面121およびLEDチップ配置用凹部側面122を有している。
【0052】
LEDチップ配置用凹部底面121は、基板1の厚さ方向において主面111と同じ側を向く。LEDチップ配置用凹部底面121は、厚さ方向視矩形環状であり、平坦面である。LEDチップ配置用凹部底面121は、LEDチップ配置用凹部底面121には、LEDチップ51が配置されている。厚さ方向に直交する面である。
【0053】
LEDチップ配置用凹部側面122は、LEDチップ配置用凹部底面121から起立する。LEDチップ配置用凹部側面122は、主面111につながっている。LEDチップ配置用凹部側面122は、厚さ方向に対し傾斜している。厚さ方向に直交する平面に対するLEDチップ配置用凹部側面122の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。LEDチップ配置用凹部側面122は、4つの平坦面を有している。
【0054】
主面側制御素子配置用凹部13は、LEDチップ配置用凹部12のLEDチップ配置用凹部底面121から凹んでいる。主面側制御素子配置用凹部13には、制御素子52が配置されている。主面側制御素子配置用凹部13の深さ(LEDチップ配置用凹部底面121と後述の主面側制御素子配置用凹部底面131との、厚さ方向における離間寸法)は、たとえば、50〜300μmである。主面側制御素子配置用凹部13は、厚さ方向視において矩形状である。主面側制御素子配置用凹部13の形状は、主面111として(100)面を採用したことに依存している。
【0055】
主面側制御素子配置用凹部13は、主面側制御素子配置用凹部底面131および主面側制御素子配置用凹部側面132を有している。
【0056】
主面側制御素子配置用凹部底面131は、基板1の厚さ方向において主面111と同じ側を向く。主面側制御素子配置用凹部底面131は、厚さ方向視において矩形状である。主面側制御素子配置用凹部底面131には、制御素子52が配置されている。主面側制御素子配置用凹部底面131は、厚さ方向に直交する面である。
【0057】
主面側制御素子配置用凹部側面132は、主面側制御素子配置用凹部底面131から起立する。主面側制御素子配置用凹部側面132は、主面側制御素子配置用凹部底面131につながっている。また、主面側制御素子配置用凹部側面132は、LEDチップ配置用凹部底面121につながっている。主面側制御素子配置用凹部側面132は、厚さ方向に対し傾斜している。厚さ方向に直交する平面に対する主面側制御素子配置用凹部側面132の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。主面側制御素子配置用凹部側面132は、4つの平坦面を有している。
【0058】
基板貫通孔15は、基板1における一部分を主面側制御素子配置用凹部底面131から裏面112へと貫通する。本実施形態では、基板貫通孔15の個数は、複数(2つ)である。基板貫通孔15の深さは、たとえば、10〜50μmである。基板1の厚さ方向視における基板貫通孔15の最大開口寸法は、たとえば、10〜50μmである。基板1の厚さ方向視における基板貫通孔15の最大開口寸法に対する、基板貫通孔15の深さの比は、0.2〜5である。本実施形態では、基板貫通孔15は、厚さ方向視において、矩形状である。より好ましくは、基板貫通孔15は、厚さ方向視において正方形である。基板貫通孔15は、厚さ方向において主面111側から裏面112側に向かうほど断面寸法が大である。
【0059】
基板貫通孔15の内面は、基板1の厚さ方向に対して傾斜している。基板貫通孔15の内面は、4つの平坦面を有している。厚さ方向に直交する平面に対する基板貫通孔15の内面の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。
【0060】
絶縁層2は、導電層3と基板1との間に介在している。絶縁層2の厚さは、たとえば0.1〜1.0μm程度である。絶縁層2は、たとえば、SiO2あるいはSiNよりなる。
【0061】
絶縁層2は、LEDチップ配置用凹部絶縁部21、主面側制御素子配置用凹部絶縁部22、主面絶縁部24、裏面絶縁部25および貫通孔絶縁部26を有する。
【0062】
LEDチップ配置用凹部絶縁部21は、基板1のLEDチップ配置用凹部12に形成されている。本実施形態では、LEDチップ配置用凹部絶縁部21は、LEDチップ配置用凹部底面121およびLEDチップ配置用凹部側面122のすべてに形成されている。LEDチップ配置用凹部絶縁部21は、たとえば熱酸化によって形成されている。LEDチップ配置用凹部絶縁部21は、たとえば、SiO2よりなる。
【0063】
主面側制御素子配置用凹部絶縁部22は、基板1の主面側制御素子配置用凹部13に形成されている。本実施形態では、主面側制御素子配置用凹部絶縁部22は、主面側制御素子配置用凹部底面131および主面側制御素子配置用凹部側面132のすべてに形成されている。主面側制御素子配置用凹部絶縁部22は、たとえば熱酸化によって形成されている。LEDチップ配置用凹部絶縁部21は、たとえば、SiO2よりなる。
【0064】
図4に示すように、主面側制御素子配置用凹部絶縁部22には、絶縁層貫通孔221が形成されている。絶縁層貫通孔221は、主面側制御素子配置用凹部絶縁部22を厚さ方向に貫通している。また、絶縁層貫通孔221は、厚さ方向視において基板貫通孔15内に位置している。絶縁層貫通孔221は、厚さ方向において断面形状が一定である。
【0065】
貫通孔絶縁部26は、基板貫通孔15の内面および絶縁層貫通孔221の内面に形成されている。貫通孔絶縁部26は、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)によって形成されている。貫通孔絶縁部26は、たとえば、SiO2またはSiNよりなる。ただし、貫通孔絶縁部26は、基板貫通孔15を塞いでいない。
【0066】
主面絶縁部24は、基板1の主面111に形成されている。主面絶縁部24は、熱酸化によって形成されている。主面絶縁部24は、たとえば、SiO2よりなる。本実施形態においては、主面絶縁部24は、主面111のすべてを覆っている。
【0067】
裏面絶縁部25は、基板1の裏面112に形成されている。裏面絶縁部25は、熱酸化あるいはCVDによって形成されている。裏面絶縁部25は、たとえば、SiO2よりなる。本実施形態においては、裏面絶縁部25は、裏面112のすべてを覆っている。
【0068】
導電層3は、LEDチップ51および制御素子52に導通する。導電層3は、LEDチップ51および制御素子52に入出力する電流経路を構成するためのものである。
【0069】
図3および図4に示すように、導電層3は、下地層300、シード層301およびメッキ層302を含む。
【0070】
下地層300は、基板1に導電層3を密着させるための層である。下地層300は、たとえばスパッタリングによって形成される。下地層300は、たとえばTiからなる。下地層300の厚さは、たとえば0.05μm〜0.3μmである。シード層301は、所望のメッキ層302を形成するための層である。
【0071】
シード層301は、下地層300とメッキ層302との間に介在している。シード層301は、たとえばCuよりなる。シード層301は、たとえばスパッタリングによって形成される。シード層301の厚さは、たとえば、0.1μm〜0.8μm以下である。
【0072】
メッキ層302は、シード層301を利用した電解めっきによって形成される。メッキ層302は、たとえばCuよりなる。メッキ層302の厚さは、たとえば3〜10μm程度である。メッキ層302の厚さは、下地層300およびシード層301の厚さよりも厚い。
【0073】
導電層3は、LEDチップ配置用凹部導電部31、主面側制御素子配置用凹部導電部32、基板貫通孔導電部33および裏面導電部36を含む。LEDチップ配置用凹部導電部31、主面側制御素子配置用凹部導電部32、基板貫通孔導電部33および裏面導電部36は、互いに導通している。
【0074】
LEDチップ配置用凹部導電部31は、LEDチップ配置用凹部12に形成されており、特にLEDチップ配置用凹部底面121に形成されたものを含む。また、LEDチップ配置用凹部導電部31は、LEDチップ配置用凹部側面122に形成されたものを含んでいてもよい。LEDチップ配置用凹部底面121に形成されたLEDチップ配置用凹部導電部31は、はんだ55を介してLEDチップ51のn側電極512およびp側電極513をLEDチップ配置用凹部底面121に搭載するために用いられる。
【0075】
主面側制御素子配置用凹部導電部32は、主面側制御素子配置用凹部13に形成されている。本実施形態においては、主面側制御素子配置用凹部導電部32は、主面側制御素子配置用凹部底面131および主面側制御素子配置用凹部側面132に形成されたものを含む。主面側制御素子配置用凹部底面131に形成された主面側制御素子配置用凹部導電部32は、はんだ55を介して制御素子52の実装端子521を主面側制御素子配置用凹部底面131に搭載するために用いられる。また、基板貫通孔15の主面111側開口においては、主面側制御素子配置用凹部導電部32の一部が裏面112側に露出している。
【0076】
基板貫通孔導電部33は、基板貫通孔15の内面に形成された部分を含む。本実施形態においては、図4に示すように、基板貫通孔導電部33は、基板貫通孔15の内面において絶縁層2の貫通孔絶縁部26に積層されている。また、基板貫通孔導電部33は、基板貫通孔15の主面111側開口において、主面側制御素子配置用凹部導電部32と接している。
【0077】
裏面導電部36は、基板1の裏面112に形成されている。本実施形態においては、裏面導電部36は、裏面112の全面を覆う裏面絶縁部25上に積層されている。裏面導電部36は、基板貫通孔導電部33につながっている。
【0078】
反射層4は、LEDチップ配置用凹部側面122に形成されており、LEDチップ51からの光を主面111側へと反射するための層である。本実施形態においては、反射層4は、絶縁層2のLEDチップ配置用凹部絶縁部21上に積層されている。また、反射層4は、導電層3に対して絶縁されている。
【0079】
図3に示すように、反射層4は、ベース層40およびAg層41からなる。
【0080】
ベース層40は、LEDチップ配置用凹部絶縁部21上に形成されており、下地層400、シード層401およびメッキ層402からなる。特に、本実施形態においては、下地層400は、導電層3の下地層300と同一の構成とされており、シード層401は、導電層3のシード層301と同一の構成とされており、メッキ層402は、導電層3のメッキ層302と同一の構成とされている。すなわち、ベース層40は、導電層3と同一の層構成とされている。
【0081】
Ag層41は、下層411および上層412からなる。下層411および上層412は、ともにAgからなる。上層412は、Ag層41の最表層である。下層411の厚さは、たとえば3μm〜10μmである。上層412の厚さは、たとえば下層411よりも厚い。
【0082】
本実施形態においては、下層411が導電層3のLEDチップ配置用凹部導電部31および主面側制御素子配置用凹部導電部32上に積層されている。このため、LEDチップ51のn側電極512およびp側電極513とLEDチップ配置用凹部導電部31との間に下層411が介在している。また、制御素子52の実装端子521と導電層3の主面側制御素子配置用凹部導電部32との間に下層411が介在している。さらに、図3に示すように、LEDチップ51のn側電極512と下層411との間に上層412が介在している。この上層412は、LEDチップ51の半導体層511とn側電極512との段差に対応する厚さに設定されている。
【0083】
LEDチップ51は、LEDチップ配置用凹部底面121に搭載されている。LEDチップ51の一例としては、LEDチップ51は、支持基板510、半導体層511、n側電極512およびp側電極513を有しており、ワイヤなどを用いることなく実装されるいわゆるフリップチップタイプのLEDチップとして構成されている。
【0084】
支持基板510は、LEDチップ51の土台となる部材であり、たとえばサファイア基板である。半導体層511は、支持基板510上に積層された複数の半導体層からなる。半導体層511は、たとえば活性層を含む。半導体層511がたとえばGaN系半導体からなる場合、LEDチップ51は、青色光を発する。n側電極512は、半導体層511のn型半導体層に導通する電極である。p側電極513は、半導体層511のp型半導体層に導通する電極である。n側電極512およびp側電極513は、たとえばAuやAlなどからなる。また、半導体層511の活性層からの光を支持基板510へと反射する反射層を有していてもよい。
【0085】
制御素子52は、主面側制御素子配置用凹部底面131に搭載されており、LEDチップ51の発光制御を行う素子である。このような制御素子52としては、LEDチップ51に供給する電流の大きさやON/OFFを能動的に制御するASIC(Application Specific Integrated Circuit)素子などの集積回路素子のほか、LEDチップ51に供給される電流を受動的に制御するチップ抵抗、インダクタやキャパシタなどの受動素子が挙げられる。
【0086】
制御素子52は、基板1の厚さ方向において、LEDチップ51と裏面112との間に位置している。また、LEDチップ51と制御素子52とは、基板1の厚さ方向視において重なっている。より具体的には、LEDチップ51の一部と制御素子52の一部とが厚さ方向視において一致していればよい。たとえば、制御素子52のすべてが厚さ方向視においてLEDチップ51に内包されていてもよい。あるいは、制御素子52の一部が、厚さ方向視においてLEDチップ51から露出していてもよい。
【0087】
裏面絶縁膜82の少なくとも一部は、裏面112に形成されている。裏面絶縁膜82は、たとえばSiNよりなる。裏面絶縁膜82は、たとえば、CVDによって形成されている。裏面絶縁膜82には、複数の開口が設けられている。
【0088】
裏面電極パッド81は、裏面絶縁膜82の開口を通じて絶縁層2の裏面絶縁部25と導通しており、半導体発光装置A1を回路基板等に実装するためのものである。裏面電極パッド81は、金属からなり、たとえばTi、Ni、Auなどの金属の単層あるいは複数層によって構成される。
【0089】
封止樹脂6は、LEDチップ配置用凹部12および主面側制御素子配置用凹部13に充填され、LEDチップ51および制御素子52を覆っている。封止樹脂6は、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの透明な樹脂材料と、この樹脂材料に混入された蛍光材料とを含む。前記蛍光材料は、LEDチップ51からの光によって励起されることにより異なる波長の光を発する。たとえばLEDチップ51が青色光を発する場合、前記蛍光材料は、励起されることによって黄色光を発する。または、LEDチップ51が赤色光を発する場合、封止樹脂6は、透明な樹脂材料のみからなる構成であってもよい。
【0090】
レンズ部材7は、封止樹脂6を覆っており、LEDチップ51からの光の指向性を高めるためのものである。レンズ部材7は、たとえば透明なエポキシ樹脂やシリコーン樹脂からなる。レンズ部材7は、たとえば液状の樹脂材料を封止樹脂6に滴下した後に、これを硬化させることによって形成される。
【0091】
次に、半導体発光装置A1の製造方法の一例について、図5図17を参照しつつ、以下に説明する。
【0092】
まず、図5に示すように基板1を用意する。基板1は、半導体材料の単結晶からなり、本実施形態においては、Si単結晶からなる。基板1の厚さは、たとえば300〜1000μm程度である。以降の製造工程においては、1つの半導体発光装置A1を製造する方法であっても構わないが、工業上の効率を考慮すると、複数の半導体発光装置A1を一括して製造する手法が現実的である。なお、図5に示す基板1は、半導体発光装置A1における基板1とは厳密には異なるが、理解の便宜上、いずれの基板についても、基板1として表すものとする。
【0093】
基板1は、互いに反対側を向く主面111および裏面112を有している。本実施形態においては、主面111として結晶方位が(100)である面、すなわち(100)面を採用する。
【0094】
次いで、主面111をたとえば酸化させることによりSiO2からなるマスク層を形成する。このマスク層の厚さは、たとえば0.7〜1.0μm程度である。
【0095】
次いで、前記マスク層に対してたとえばエッチングによるパターニングを行う。これにより、前記マスク層にたとえば矩形状の開口を形成する。この開口の形状および大きさは、最終的に得ようとする主面側制御素子配置用凹部13の形状および大きさに応じて設定する。
【0096】
次いで、基板1に対して、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。KOHは、Si単結晶に対して良好な異方性エッチングを実現しうるアルカリエッチング溶液の一例である。これにより、基板1には、凹部が形成される。この凹部は、底面および側面を有する。前記底面は、厚さ方向に対して直角である。前記側面が厚さ方向に直交する平面に対してなす角度は、55°程度となる。
【0097】
次いで、前記マスク層の開口を拡大する。続いて、上述したKOHを用いた異方性エッチングによって行う。そして、前記マスク層を除去する。この2段階のエッチングを行うことにより、図6に示すLEDチップ配置用凹部12および主面側制御素子配置用凹部13が形成される。LEDチップ配置用凹部12は、LEDチップ配置用凹部底面121およびLEDチップ配置用凹部側面122を有しており、主面111から凹んでいる。主面側制御素子配置用凹部13は、主面側制御素子配置用凹部底面131および主面側制御素子配置用凹部側面132を有しており、LEDチップ配置用凹部12のLEDチップ配置用凹部底面121から凹んでいる。LEDチップ配置用凹部12および主面側制御素子配置用凹部13は、厚さ方向視矩形状である。
【0098】
次いで、図7に示すように、熱酸化させることにより、LEDチップ配置用凹部底面121、LEDチップ配置用凹部側面122、主面側制御素子配置用凹部底面131および主面側制御素子配置用凹部側面132に、絶縁層2を形成する。この絶縁層2は、上述したLEDチップ配置用凹部絶縁部21および主面側制御素子配置用凹部絶縁部22となる。
【0099】
次いで、下地層300、シード層301およびメッキ層302を形成する。下地層300は、たとえばTiを用いたスパッタリングにより形成される。シード層301は、たとえばCuを用いたスパッタリングにより形成される。メッキ層302の形成は、たとえばパターニングされたマスク層によって覆われたシード層301を利用した電解メッキによって行う。そして、前記マスク層、下地層300およびシード層301のうち不要な部分をエッチング等によって除去する。この結果、図8にしめすように、シード層301およびメッキ層302からなる導電層3が得られる。この際、導電層3は、たとえばLEDチップ配置用凹部導電部31および主面側制御素子配置用凹部導電部32を含む形状とされている。さらに、本実施形態においては、LEDチップ配置用凹部側面122に、下地層300、シード層301およびメッキ層302と同一構成の下地層400、シード層401およびメッキ層402からなるベース層40を形成する。
【0100】
ついで、図9および図10に示すように、下層411および上層412を形成する。下層411は、たとえば図示された導電層3およびベース層40の全面にAgメッキを施すことによって形成する。また、上層412は、下層411のうちベース層40に積層された部分と、前述したn側電極512を接合する部分とに、それぞれ形成する。これにより、ベース層40およびAg層41からなる反射層4が得られる。また、n側電極512を接合する部分が、Ag層41によって嵩上げされた格好となる。
【0101】
次いで、図11に示すように、制御素子52を主面側制御素子配置用凹部13に配置する。より具体的には、制御素子52の実装端子521を、主面側制御素子配置用凹部底面131の主面側制御素子配置用凹部導電部32にはんだ55を用いて接合する。また、LEDチップ51をLEDチップ配置用凹部12に配置する。より具体的には、LEDチップ51のn側電極512およびp側電極513をLEDチップ配置用凹部底面121のLEDチップ配置用凹部導電部31にはんだ55を用いて接合する。
【0102】
次いで、図12に示すように、封止樹脂6を形成する。たとえば浸透性に優れる透明な樹脂材料に蛍光材料を混入した液状材料をLEDチップ配置用凹部12および主面側制御素子配置用凹部13に充填することにより、LEDチップ51および制御素子52を覆う。そして、この液状材料を硬化させることにより、封止樹脂6が得られる。
【0103】
次いで、レンズ部材7を形成する。レンズ部材7の形成は、たとえば透明な樹脂材料を封止樹脂6上に滴下し、これを硬化させることによって行う。
【0104】
次いで、図13に示すように、基板貫通孔15を形成する。基板貫通孔15の形成は、基板1の裏面112にマスク層を形成した後に、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。これにより、裏面112から凹む基板貫通孔15が形成される。なお、このエッチングは、絶縁層2の主面側制御素子配置用凹部絶縁部22に到達すると停止する。続いて、図14および図15に示すように、絶縁層貫通孔221を形成する。絶縁層貫通孔221は、主面側制御素子配置用凹部絶縁部22のうち基板貫通孔15によって露出した部分をエッチングなどによって除去することによって行う。これにより、主面側制御素子配置用凹部導電部32の一部が基板貫通孔15から露出する。
【0105】
次いで、図16に示すように、裏面絶縁部25および貫通孔絶縁部26を形成する。貫通孔絶縁部26の形成は、たとえばスパッタリングやCVDによってSiO2を成膜することによって行う。裏面絶縁部25の形成は、貫通孔絶縁部26と同様の手法によって貫通孔絶縁部26と共に形成してもよいし、たとえば熱酸化によって形成してもよい。
【0106】
次いで、図17に示すように、基板貫通孔導電部33および裏面導電部36を形成する。基板貫通孔導電部33および裏面導電部36の形成は、上述したLEDチップ配置用凹部導電部31および主面側制御素子配置用凹部導電部32の形成と同様である。この形成の結果、基板貫通孔導電部33は、絶縁層貫通孔221と通して主面側制御素子配置用凹部導電部32と接する。
【0107】
この後は、裏面絶縁膜82および裏面電極パッド81を形成する。そして、必要に応じて基板1を切断する。以上の工程を経ることにより、半導体発光装置A1が得られる。
【0108】
次に、半導体発光装置A1の作用について説明する。
【0109】
本実施形態によれば、制御素子52が、基板1の厚さ方向においてLEDチップ51と裏面112との間に配置される。このため、LEDチップ51と制御素子52とを平面視において互いに離間するように配置する必要がない。したがって、半導体発光装置A1の小型化を図ることができる。
【0110】
基板1の厚さ方向視において、LEDチップ51と制御素子52とが重なる配置とされている。これにより、半導体発光装置A1をさらに小型化することができる。
【0111】
LEDチップ配置用凹部12のLEDチップ配置用凹部底面121から凹む主面側制御素子配置用凹部13が形成されており、主面側制御素子配置用凹部13に制御素子52が配置されている。これにより、LEDチップ51と制御素子52とを厚さ方向に並べて配置することができる。
【0112】
主面側制御素子配置用凹部側面132は、厚さ方向Zに対し傾斜している。このような構成によると、主面側制御素子配置用凹部側面132を比較的に平坦に形成することができる。そのため、下地層300(すなわち導電層3)を形成しやすくなるといった利点を享受できる。
【0113】
基板1には、基板貫通孔15が形成されている。導電層3は、基板貫通孔15に形成された基板貫通孔導電部33を介してLEDチップ配置用凹部導電部31および主面側制御素子配置用凹部導電部32と裏面導電部36とが導通している。これにより、裏面112側に配置された裏面電極パッド81を利用して、半導体発光装置A1外の回路基板などとLEDチップ51および制御素子52とを導通させることができる。
【0114】
反射層4を備えることにより、図2においてLEDチップ51から図中左右方向に進行する光を、図中上方へと反射することが可能である。これにより、半導体発光装置A1の高輝度化を図ることができる。
【0115】
LEDチップ配置用凹部12のLEDチップ配置用凹部側面122が傾斜していることにより、反射層4を適切に形成することができる。
【0116】
図18図30は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0117】
図18図21は、本発明の第2実施形態に基づく半導体発光装置を示している。本実施形態の半導体発光装置A2は、主に制御素子52の搭載形態が、上述した半導体発光装置A1と異なっている。
【0118】
図18は、半導体発光装置A2を示す要部平面図であり、図1と同様の記載態様である。図19は、図18のXIX−XIX線に沿う断面図である。図20および図21は、半導体発光装置A2を示す要部拡大断面図である。
【0119】
本実施形態においては、基板1には、LEDチップ配置用凹部12および裏面側制御素子配置用凹部14が形成されている。
【0120】
裏面側制御素子配置用凹部14は、裏面112から凹んでいる。裏面側制御素子配置用凹部14には、制御素子52が配置されている。裏面側制御素子配置用凹部14の深さ(裏面112と後述の裏面側制御素子配置用凹部底面141との、厚さ方向における離間寸法)は、たとえば、50〜300μmである。裏面側制御素子配置用凹部14は、厚さ方向視において矩形状である。裏面側制御素子配置用凹部14の形状は、裏面112として(100)面を採用したことに依存している。
【0121】
裏面側制御素子配置用凹部14は、裏面側制御素子配置用凹部底面141および裏面側制御素子配置用凹部側面142を有している。
【0122】
裏面側制御素子配置用凹部底面141は、基板1の厚さ方向において裏面112と同じ側を向く。裏面側制御素子配置用凹部底面141は、厚さ方向視において矩形状である。裏面側制御素子配置用凹部底面141には、制御素子52が配置されている。裏面側制御素子配置用凹部底面141は、厚さ方向に直交する面である。
【0123】
裏面側制御素子配置用凹部側面142は、裏面側制御素子配置用凹部底面141から起立する。裏面側制御素子配置用凹部側面142は、裏面112につながっている。裏面側制御素子配置用凹部側面142は、厚さ方向に対し傾斜している。厚さ方向に直交する平面に対する裏面側制御素子配置用凹部側面142の角度は、55度である。これは、裏面112として(100)面を採用したことに由来している。裏面側制御素子配置用凹部側面142は、4つの平坦面を有している。
【0124】
図21によく表れているように、本実施形態においては、裏面側制御素子配置用凹部側面142は、基板1自体によって構成されている。一方、裏面側制御素子配置用凹部底面141は、絶縁層2のLEDチップ配置用凹部絶縁部21の裏面112側の面によって構成されている。また、LEDチップ配置用凹部絶縁部21は、複数の絶縁層貫通孔211を有している。絶縁層貫通孔211は、LEDチップ配置用凹部12から裏面側制御素子配置用凹部14に貫通している。図18に示すように、本実施形態においては、2つの絶縁層貫通孔211が形成されている。2つの絶縁層貫通孔211は、図中左右方向において、LEDチップ51のn側電極512とp側電極513とに挟まれた領域に形成されている。また、2つの絶縁層貫通孔211は、図中左右方向に離間して配置されている。
【0125】
絶縁層2は、裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23を有している。裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23は、裏面側制御素子配置用凹部14の少なくとも一部を覆っている。本実施形態においては、裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23は、裏面側制御素子配置用凹部14の裏面側制御素子配置用凹部側面142および裏面側制御素子配置用凹部底面141のすべてを覆っている。また、裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23は、絶縁層貫通孔211の内面を覆っている。ただし、裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23は、絶縁層貫通孔211を塞いでいない。これにより、導電層3のLEDチップ配置用凹部導電部31の一部が、絶縁層貫通孔211の主面111側開口から裏面112側に露出している。
【0126】
導電層3は、裏面側制御素子配置用凹部導電部34および絶縁層貫通孔導電部35を含んでいる。
【0127】
裏面側制御素子配置用凹部導電部34は、裏面側制御素子配置用凹部14に形成されている。本実施形態においては、基板貫通孔導電部33は、裏面側制御素子配置用凹部底面141および裏面側制御素子配置用凹部側面142に形成されたものを含む。裏面側制御素子配置用凹部底面141に形成された基板貫通孔導電部33は、はんだ55を介して制御素子52の実装端子521を裏面側制御素子配置用凹部底面141に搭載するために用いられる。
【0128】
絶縁層貫通孔導電部35は、絶縁層貫通孔211の内面に形成された部分を含む。本実施形態においては、図21に示すように、絶縁層貫通孔導電部35は、絶縁層貫通孔211の内面において絶縁層2の裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23に積層されている。また、絶縁層貫通孔導電部35は、絶縁層貫通孔211の主面111側開口において、LEDチップ配置用凹部導電部31と接している。
【0129】
図21に示すように、本実施形態においては、裏面側制御素子配置用凹部導電部34および絶縁層貫通孔導電部35には、反射層4のベース層40やAg層41に相当する層は、積層されていない。ただし、LEDチップ配置用凹部導電部31と同様に、たとえばベース層40に相当する層が裏面側制御素子配置用凹部導電部34および絶縁層貫通孔導電部35に積層されていてもよい。
【0130】
また、本実施形態においては、絶縁層2は、主面絶縁部24を有していない。すなわち、主面絶縁部24は、基板1が不当に導通することを防止するために設けられることが好ましいが、主面絶縁部24を備えない構成であってもよい。
【0131】
次に、半導体発光装置A2の製造方法について、図22図27を参照しつつ以下に説明する。
【0132】
まず、半導体発光装置A1の製造方法と同様の工程を経ることにより、図22に示す中間品を製造する。この中間品においては、基板1にLEDチップ配置用凹部12が形成されており、LEDチップ51が配置されている。また、封止樹脂6およびレンズ部材7が形成されている。ただし、レンズ部材7の形成は、以下に述べる工程の後に行ってもよい。一方、基板1には、裏面側制御素子配置用凹部14は、いまだ形成されていない。
【0133】
次いで、図23に示すように、裏面側制御素子配置用凹部14を形成する。裏面側制御素子配置用凹部14の形成は、たとえば裏面112にマスク層を形成した後に、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。このエッチングは、絶縁層2のLEDチップ配置用凹部絶縁部21に到達すると停止する。これにより、裏面側制御素子配置用凹部14においては、図24に示すように、裏面側制御素子配置用凹部底面141は、絶縁層2のLEDチップ配置用凹部絶縁部21によって構成され、裏面側制御素子配置用凹部側面142は、基板1自体によって構成される。
【0134】
次いで、図25に示すように、LEDチップ配置用凹部絶縁部21に絶縁層貫通孔211を形成する。絶縁層貫通孔211の形成は、たとえばドライエッチン部によって行う。
【0135】
次いで、図26に示すように、裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23を形成する。裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23の形成は、たとえばCVDによって形成されている。裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23は、たとえば、SiO2またはSiNよりなる。ただし、裏面側制御素子配置用凹部絶縁部23は、絶縁層貫通孔211を塞いでいない。
【0136】
次いで、図27に示すように、裏面側制御素子配置用凹部導電部34を形成する。この後は、裏面側制御素子配置用凹部導電部34を利用して、裏面側制御素子配置用凹部14の裏面側制御素子配置用凹部底面141に制御素子52を搭載する。そして、制御素子52を覆うように裏面絶縁膜82を形成する。続いて裏面電極パッド81を形成する。以上の工程を経ることにより、半導体発光装置A2が得られる。
【0137】
本実施形態によっても、半導体発光装置A2の小型化を図ることができる。また、裏面側制御素子配置用凹部14の裏面側制御素子配置用凹部底面141の大きさは、LEDチップ51のn側電極512とp側電極513とに挟まれた領域の大きさに限定されない。すなわち、図19において、裏面側制御素子配置用凹部14の裏面側制御素子配置用凹部底面141は、LEDチップ51のn側電極512やp側電極513と厚さ方向視において重なる大きさとなることが許容される。したがって、比較的大きなサイズの制御素子52を配置することができる。
【0138】
図28は、半導体発光装置A2の変形例を示している。本変形例においては、2つの絶縁層貫通孔211が、n側電極512とp側電極513とに挟まれた領域において、図中上下方向に離間して配置されている。平面視において、n側電極512と一方の絶縁層貫通孔211とをLEDチップ配置用凹部導電部31の一部がつないでおり、p側電極513と他方の絶縁層貫通孔211とをLEDチップ配置用凹部導電部31の他の部分が繋いでいる。
【0139】
このような変形例によっても、半導体発光装置A2の小型化を図ることができる。
【0140】
図29および図30は、本発明の第3実施形態に基づく半導体発光装置を示している。本実施形態の半導体発光装置A3は、主に反射層4の配置態様が上述した実施形態と異なっている。なお、半導体発光装置A3の基本構成は、半導体発光装置A1と類似しているが、半導体発光装置A2と同様の基本構成を採用してもよい。
【0141】
図30によく表れているように、本実施形態においては、反射層4は、絶縁層2を介さずに基板1に直接形成されている。本実施形態においても、反射層4は、ベース層40およびAg層41からなる。ベース層40の下地層400が、基板1のLEDチップ配置用凹部12のLEDチップ配置用凹部側面122に直接形成されている。また、本実施形態においては、反射層4は、導電層3に対してそのすべてが絶縁されている。
【0142】
このような実施形態によっても、半導体発光装置A3の小型化を図ることができる。また、反射層4が基板1に直接形成されていることにより、反射層4から基板1へと熱をより伝えやすくすることができる。これは、LEDチップ51からの熱を放熱するのに有利である。また、上述した手法によって形成されたLEDチップ配置用凹部12のLEDチップ配置用凹部側面122は、比較的平滑な面となる。このようなLEDチップ配置用凹部側面122に反射層4を直接形成することにより、反射層4の表面が不当に凹凸を有してしまうことを回避することができる。
【0143】
本発明に係る半導体発光装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る半導体発光装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0144】
A1〜A3 半導体発光装置
1 基板
111 主面
112 裏面
12 LEDチップ配置用凹部
121 LEDチップ配置用凹部底面
122 LEDチップ配置用凹部側面
13 主面側制御素子配置用凹部
131 主面側制御素子配置用凹部底面
132 主面側制御素子配置用凹部側面
15 基板貫通孔
14 裏面側制御素子配置用凹部
141 裏面側制御素子配置用凹部底面
142 裏面側制御素子配置用凹部側面
2 絶縁層
21 LEDチップ配置用凹部絶縁部
211 絶縁層貫通孔
22 主面側制御素子配置用凹部絶縁部
221 絶縁層貫通孔
23 裏面側制御素子配置用凹部絶縁部
24 主面絶縁部
25 裏面絶縁部
26 貫通孔絶縁部
3 導電層
300 下地層
301 シード層
302 メッキ層
31 LEDチップ配置用凹部導電部
32 主面側制御素子配置用凹部導電部
33 基板貫通孔導電部
34 裏面側制御素子配置用凹部導電部
35 絶縁層貫通孔導電部
36 裏面導電部
4 反射層
41 Ag層
411 下層
412 上層
40 ベース層
400 下地層
401 シード層
402 メッキ層
81 裏面電極パッド
82 裏面絶縁膜
51 LEDチップ
510 支持基板
511 半導体層
512 n側電極
513 p側電極
52 制御素子
521 実装端子
55 はんだ
6 封止樹脂
7 レンズ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30