(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の移動体の前記場所毎の配置に関する情報を集約した統計情報のうち、所定の関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を移動に関するサービスを提供する事業者に提供する提供部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の決定装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る決定装置、決定方法、決定プログラムの実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法、決定プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.決定装置が示す決定処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る決定装置100が実行する決定処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る決定装置100が実行する決定処理の一例を示す図である。具体的には、
図1の例では、決定装置100は、複数の端末装置を利用する各ユーザの行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される複数の移動体が配給される場所毎に、かかる複数の移動体の配置を決定する。ここでいう移動体は、移動に関するサービスを提供する事業者によって提供されるものであれば、自転車や、タクシー、バス等の自動車や、電車等の種々の移動体が含まれてもよい。また、
図1では、決定装置100は、移動体として、自転車に対して、決定処理を実行する例を示す。なお、
図1の例では、端末装置10がユーザによって利用されるスマートフォンである場合を示す。また、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
【0011】
また、
図1の例では、「A地点」は、線路に位置する駅を示す。また、「A地点」の駅には、自転車が配給される配給場所SP1が隣接するものとする。また、「B地点」は、線路に位置する駅を示す。また、「B地点」の駅には、自転車が配給される配給場所SP2が隣接するものとする。
【0012】
以下、
図1を用いて、決定装置100による決定処理の一例を流れに沿って説明する。
【0013】
図1に示すように、決定装置100は、外部装置から、複数の端末装置を利用する各ユーザの行動情報を取得する(ステップS1)。例えば、複数のユーザがXX月YY日ZZ時に「A地点」又は「B地点」まで移動する経路を事前に検索していたものとする。この場合、決定装置100は、「A地点」又は「B地点」まで移動する経路に関する行動情報を記憶する外部装置から、「A地点」又は「B地点」での各ユーザの行動情報を取得する。これにより、決定装置100は、例えば、XX月YY日ZZ時に「A地点」にユーザが20人集まり、「B地点」にユーザが150人集まるといった情報を取得する。
【0014】
ここで、行動情報とは、ユーザがある地点から他の地点まで移動するために、ユーザによって行われた種々の行動に関する情報を示す。例えば、行動情報とは、ユーザがある地点まで移動する経路を検索した履歴に関する情報である。また、例えば、行動情報とは、ユーザによって検索された路線に関する情報、ユーザの現在地に関する位置情報である。
【0015】
続いて、決定装置100は、行動情報に基づいて、自転車20の配置台数を決定する(ステップS2)。例えば、XX月YY日ZZ時に「A地点」にユーザが20人集まり、「B地点」にユーザが150人集まるものとする。また、配給場所SP1及び配給場所SP2に配給される自転車20の初期配置台数が「100」であるものとする。この場合、決定装置100は、行動情報に基づいて、X月YY日ZZ時に「B地点」では自転車20の配置台数よりもユーザが多く集まることから、配給場所SP2に配給される自転車20の配置台数が不足すると予測されるため、配置台数を「100」から「170」と決定する。一方、決定装置100は、行動情報に基づいて、配給場所SP1に配給される自転車20の配置台数の一部を配給場所SP2に配給するため、配置台数を「100」から「30」と決定する。このように、例えば、決定装置100は、行動情報に基づいて、各地点に集まるユーザ数に所定の数を加算した総数を各配給場所に配給される自転車20の配置台数として決定する。
【0016】
そして、決定装置100は、配置に関する推奨情報を自転車20の事業者M1に提供する(ステップS3)。具体的には、決定装置100は、複数の移動体の場所毎の配置に関する情報を集約した統計情報のうち、所定の関係性に基づいて、自転車20の配置に関する推奨情報を事業者M1に提供する。例えば、配給場所SP1に配給される自転車20の配置台数を「100」から「30」と決定したものとする。また、配給場所SP2に配給される自転車20の配置台数を「100」から「170」と決定したものとする。この場合、決定装置100は、ユーザが「A地点」まで移動に費やす費用と「A地点」に隣接する配給場所SP1に自転車20を配給する事業者M1が得られる収益との組み合わせと、ユーザが「B地点」まで移動に費やす費用と「B地点」に隣接する配給場所SP2に自転車20を配給する事業者M1が得られる収益との組み合わせとを比較する。例えば、「A地点」まで移動するユーザの費用が高いものする。また、「B地点」まで移動するユーザの費用が低いものとする。また、「A地点」に隣接する配給場所SP1に自転車20を配給する事業者M1の収益が低いものとする。また、「B地点」に隣接する配給場所SP2に自転車20を配給する事業者M1の収益が高いものとする。この場合、
図1の例では、決定装置100は、「A地点」より「B地点」の方がユーザの集客力が高く、収益性も高いと想定されることから、配給場所SP2の自転車20の配置台数に関する情報を配置に関する推奨情報として事業者M1に提供する。
【0017】
このように、実施形態に係る決定装置100は、複数の端末装置を利用する各ユーザの行動情報を取得する。そして、決定装置100は、かかる行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される複数の移動体が配給される場所毎に、かかる複数の移動体の配置を決定する。これにより、実施形態に係る決定装置100は、移動体の稼働率を効率化することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。この点について説明する。
図1の例を用いて説明すると、決定装置100は、行動情報に基づいて、配給場所SP2に配給される自転車20の配置台数を増加させる。これにより、事業者M1は、移動体の稼働率を効率化することができる。そして、ユーザは、事業者M1によって配給される移動体が不足するために起こる待ち時間を経験することなく、移動体を利用すること可能となる。このことから、実施形態に係る決定装置100は、ユーザにとって効率的に移動体を利用することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0018】
〔2.決定システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る決定システムの構成について説明する。
図2は、実施形態に係る決定システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、決定システム1は、端末装置10と、自転車20と、外部装置50と、決定装置100とを含む。端末装置10、自転車20、外部装置50及び決定装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す決定システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の自転車20や、複数台の外部装置50や、複数台の決定装置100が含まれてもよい。
【0019】
実施形態に係る端末装置10は、ブラウザに表示されるウェブページやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスするユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0020】
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、ユーザの位置情報(センサ情報)を検知し、取得するものとする。また、端末装置10は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の電波を用いてユーザの位置情報を推定し、取得してもよい。なお、決定装置100は、端末装置10の位置情報を一定間隔の時間経過毎に取得してもよく、断続的に取得してもよい。
【0021】
また、端末装置10は、GPSセンサ等に限らず種々のセンサにより、各種センサ情報を検知してもよい。また、端末装置10は、加速度センサの機能を有し、ユーザの移動における加速度情報(センサ情報)を検知し、かかる加速度情報を取得する。また、端末装置10は、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、温度や気圧等のユーザの置かれている環境情報を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10は、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報を検知し、取得可能であってもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身のコンテキスト情報を取得可能としてもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なリストバンド型のウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身の心拍(脈拍)に関する情報を端末装置10が取得可能としてもよい。
【0022】
実施形態に係る自転車20は、例えば、移動に関するサービスを提供する事業者によって提供される移動体であって、ユーザによって利用される移動体である。また、自転車20は、GPSセンサ等の機能を有する搭載装置を備え、自転車20の位置情報(センサ情報)を検知し、取得するものとする。なお、自転車20は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)の電波を用いて自転車20の位置情報を推定し、取得してもよい。なお、決定装置100は、自転車20の位置情報を一定間隔の時間経過毎に取得してもよく、断続的に取得してもよい。
【0023】
実施形態に係る外部装置50は、ユーザの行動情報を提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。なお、外部装置50が提供するサービスは、ユーザの行動情報を提供するサービスであれば、どのようなサービスであってもよい。例えば、外部装置50は、ユーザの行動情報として、ユーザがある地点まで移動する経路を検索した履歴に関する情報を記憶する。また、例えば、外部装置50は、ユーザの行動情報として、ユーザによって検索された路線に関する情報、ユーザの現在地に関する位置情報を記憶する。例えば、外部装置50の記憶部は、各ユーザが所定の期間(例えば、直近1週間)のユーザの行動情報を格納する。
【0024】
実施形態に係る決定装置100は、例えば、サーバ装置等により実現される。具体的には、決定装置100は、複数の端末装置を利用する各ユーザの行動情報を取得し、かかる行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される複数の移動体が配給される場所毎に、かかる複数の移動体の配置を決定する。
【0025】
〔3.決定装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る決定装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る決定装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、決定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0026】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線又は無線で接続され、端末装置10と、自転車20と、外部装置50との間で情報の送受信を行う。
【0027】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、行動情報記憶部121と、配置情報記憶部122とを有する。
【0028】
(行動情報記憶部121について)
実施形態に係る行動情報記憶部121は、ユーザの行動情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係る行動情報記憶部121の一例を示す。
図4に示した例では、行動情報記憶部121は、「ユーザID」、「目的情報」、「日時」といった項目を有する。
【0029】
「ユーザID(Identifier)」は、ユーザを識別する識別子である。「目的情報」は、「ユーザID」と対応付けられたユーザによって検索された目的地に関する位置情報である。「日時」は、「ユーザID」と対応付けられたユーザによって検索時に、設定された目的地に移動する予定の日時である。例えば、
図4では、ユーザIDによって識別される「U1」は、目的情報が「A地点」であり、日時が「DT1」である。
【0030】
なお、
図4に示した例では、目的情報を「A地点」等の抽象的な文字列で表現するが、目的情報は、目的地の具体的な緯度や経度を示す情報(緯度経度情報)等であってもよい。
【0031】
(配置情報記憶部122について)
実施形態に係る配置情報記憶部122は、移動に関するサービスを提供する事業者によって提供される移動体の配置に関する情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係る配置情報記憶部122の一例を示す。
図5に示した例では、配置情報記憶部122は、「配置ID」、「識別対象」、「位置情報」、「初期配置台数」、「配置台数」といった項目を有する。
【0032】
「配置ID」は、移動体の配置に関する情報を識別する識別子である。「識別対象」は、「配置ID」と対応付けられた識別される移動体である。「位置情報」は、「配置ID」と対応付けられた移動体の位置情報である。「初期配置台数」は、「配置ID」と対応付けられた移動体の台数であり、移動体が配給された場所毎に、最初に配置された移動体の台数である。「配置台数」は、「配置ID」と対応付けられた移動体の台数であり、移動体が配給された場所毎に、「初期配置台数」から更新された後に、配置された移動体の台数である。例えば、
図5では、配置IDによって識別される「C1」は、識別対象が「自転車」であり、位置情報が「SP1」であり、初期配置台数が「100」であり、配置台数が「170」である。
【0033】
なお、
図5に示した例では、位置情報を「SP1」等の抽象的な符号で表現するが、位置情報は、移動体が位置する具体的な緯度や経度を示す情報(緯度経度情報)等であってもよい。
【0034】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決定装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0035】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、提供部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0036】
(取得部131について)
取得部131は、各種情報を取得する。具体的には、取得部131は、複数の端末装置を利用する各ユーザの行動情報を取得する。例えば、取得部131は、外部装置50から複数の端末装置を利用する各ユーザの行動情報を取得する。そして、取得部131は、ユーザの目的情報と、目的地に移動する予定の日時とを行動情報記憶部121に格納する。
【0037】
(決定部132について)
決定部132は、取得部131によって取得された行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される複数の移動体が配給される場所毎に、かかる複数の移動体の配置を決定する。例えば、
図1の例では、XX月YY日ZZ時に「A地点」にユーザが20人集まり、「B地点」にユーザが150人集まるものとする。また、配給場所SP1及び配給場所SP2に配給される自転車20の初期配置台数が「100」であるものとする。この場合、決定部132は、行動情報に基づいて、X月YY日ZZ時に「B地点」では自転車20の配置台数よりもユーザが多く集まることから、配給場所SP2に配給される自転車20の配置台数が不足すると予測されるため、配置台数を「100」から「170」と決定する。一方、決定装置100は、行動情報に基づいて、配給場所SP1に配給される自転車20の配置台数の一部を配給場所SP2に配給するため、配置台数を「100」から「30」と決定する。そして、決定部132は、更新した各配給場所の配置台数を配置情報記憶部122に格納する。
【0038】
(提供部133について)
提供部133は、複数の移動体の場所毎の配置に関する情報を集約した統計情報のうち、所定の関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供する。例えば、配給場所SP1に配給される自転車20の配置台数を「100」から「30」と決定したものとする。また、配給場所SP2に配給される自転車20の配置台数を「100」から「170」と決定したものとする。この場合、決定装置100は、ユーザが「A地点」まで移動に費やす費用と「A地点」に隣接する配給場所SP1に自転車20を配給する事業者M1が得られる収益との組み合わせと、ユーザが「B地点」まで移動に費やす費用と「B地点」に隣接する配給場所SP2に自転車20を配給する事業者M1が得られる収益との組み合わせとを比較する。例えば、「A地点」まで移動するユーザの費用が高いものする。また、「B地点」まで移動するユーザの費用が低いものとする。また、「A地点」に隣接する配給場所SP1に自転車20を配給する事業者M1の収益が低いものとする。また、「B地点」に隣接する配給場所SP2に自転車20を配給する事業者M1の収益が高いものとする。この場合、
図1の例では、決定装置100は、「A地点」より「B地点」の方がユーザの集客力が高く、収益性も高いと想定されることから、配給場所SP2の自転車20の配置台数に関する情報を配置に関する推奨情報として事業者M1に提供する。
【0039】
〔4.決定処理のフローチャート〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る決定装置100が実行する決定処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係る決定装置が実行する決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0040】
図6に示すように取得部131は、外部装置50からユーザの行動情報を取得する(ステップS101)。そして、決定部132は、取得部131によって取得された行動情報に基づいて、自転車20の配置台数を決定する(ステップS102)。例えば、
図1の例では、XX月YY日ZZ時に「A地点」にユーザが20人集まり、「B地点」にユーザが150人集まるものとする。また、配給場所SP1及び配給場所SP2に配給される自転車20の初期配置台数が「100」であるものとする。この場合、決定部132は、行動情報に基づいて、X月YY日ZZ時に「B地点」では自転車20の配置台数よりもユーザが多く集まることから、配給場所SP2に配給される自転車20の配置台数が不足すると予測されるため、配置台数を「100」から「170」と決定する。一方、決定装置100は、行動情報に基づいて、配給場所SP1に配給される自転車20の配置台数の一部を配給場所SP2に配給するため、配置台数を「100」から「30」と決定する。
【0041】
そして、提供部133は、決定部132によって決定された配置に関する情報を含む複数の移動体の場所毎に集約した統計情報のうち、所定の関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者M1に提供する(ステップS103)。例えば、
図1の例では、提供部133は、ユーザが目的地までの移動に費やす費用と自転車20の事業者M1が移動に関するサービスによって得られる収益との関係性に基づいて、自転車20の配置に関する情報を事業者M1に提供する。
【0042】
例えば、配給場所SP1に配給される自転車20の配置台数を「100」から「30」と決定したものとする。また、配給場所SP2に配給される自転車20の配置台数を「100」から「170」と決定したものとする。この場合、提供部133は、ユーザが「A地点」まで移動に費やす費用と「A地点」に隣接する配給場所SP1に自転車20を配給する事業者M1が得られる収益との組み合わせと、ユーザが「B地点」まで移動に費やす費用と「B地点」に隣接する配給場所SP2に自転車20を配給する事業者M1が得られる収益との組み合わせとを比較する。例えば、「A地点」まで移動するユーザの費用が高いものする。また、「B地点」まで移動するユーザの費用が低いものとする。また、「A地点」に隣接する配給場所SP1に自転車20を配給する事業者M1の収益が低いものとする。また、「B地点」に隣接する配給場所SP2に自転車20を配給する事業者M1の収益が高いものとする。この場合、
図1の例では、提供部133は、「A地点」より「B地点」の方がユーザの集客力が高く、収益性も高いと想定されることから、配給場所SP2の自転車20の配置台数に関する情報を配置に関する推奨情報として事業者M1に提供する。
【0043】
〔5.変形例〕
上述した決定装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、決定装置100の他の実施形態について説明する。
【0044】
〔5−1.決定処理(1)異なる種類の移動体毎に配置を決定〕
上記実施形態では、決定装置100の決定部132が行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、かかる自転車20の配置台数を決定する決定処理の一例を説明したが、異なる種類の移動体毎の配置を決定してもよい。
【0045】
例えば、ユーザがバスと自転車20とを利用するものとする。また、XX月YY日ZZ時に「A地点」よりも「B地点」で、ユーザが多く集まるものとする。また、ユーザは、現在地から「A地点」及び「B地点」までバスで移動し、「A地点」及び「B地点」から目的地まで自転車20で移動するものとする。また、「A地点」に隣接する配給場所及び「B地点」に隣接する配給場所に配給されるバスの初期配置台数が「2」であるものとする。また、自転車20の初期配置台数が「100」であるものとする。この場合、決定部132は、行動情報に基づいて、X月YY日ZZ時に「A地点」よりも「B地点」で、ユーザが多く集まることにより、B地点まで移動するバスの配置台数が不足すると予測されるため、配置台数を「2」から「5」と決定してもよい。一方、決定部132は、行動情報に基づいて、A地点に配給されるバスの配置台数を減少させ、配置台数を「2」から「1」と決定してもよい。また、決定装置100は、行動情報に基づいて、X月YY日ZZ時に「A地点」よりも「B地点」で、ユーザが多く集まることにより、B地点の配給場所に設置される自転車20の配置台数が不足すると予測されるため、配置台数を「100」から「170」と決定してもよい。一方、決定装置100は、行動情報に基づいて、A地点の配給場所に配給される自転車20の配置台数の一部をB地点の配給場所に配給するため、配置台数を「100」から「30」と決定してもよい。
【0046】
これにより、実施形態に係る決定装置100の決定部132は、異なる種類の移動体毎の配置を決定することができるため、異なる種類の移動体を乗り継いで利用する所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0047】
〔5−2.決定処理(2)ユーザの行動予測〕
上記実施形態では、決定装置100の決定部132が行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、かかる自転車20の配置台数を決定する決定処理の一例を説明したが、行動情報に基づく行動予測に関する情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、自転車20の配置台数を決定してもよい。例えば、「C地点」では、自転車20を利用できるものとする。ユーザが現在地から「C地点」まで徒歩で移動するものとする。また、「C地点」に隣接する配給場所に配給される自転車の初期配置台数が「50」であるものとする。この場合、決定部132は、ユーザが「C地点」まで徒歩で移動するため疲労しているという行動予測に関する情報に基づいて、自転車20の配置台数を「50」から「70」と決定してもよい。
【0048】
これにより、実施形態に係る決定装置100の決定部132は、ユーザの行動情報に基づく行動予測に即した移動体の配置台数を決定することでユーザにとって適切な移動体を提供することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0049】
〔5−3.決定処理(3)ユーザ属性と移動体の関係性〕
上記実施形態では、決定装置100の決定部132が行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、かかる自転車20の配置台数を決定する決定処理の一例を説明したが、ユーザの属性情報と複数の移動体との関係性に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定してもよい。例えば、「C地点」では、バスと自転車20とを利用できるものとする。また、「C地点」まで移動してくる主要なユーザの年齢が「80歳」であるものとする。また、「C地点」に配給されるバスの初期配置台数が「1」であるものとする。この場合、決定部132は、「C地点」に移動してくる主要なユーザが高齢であることから自転車20を利用するユーザが少ないと予測されるため、バスの配置台数を「1」から「3」と決定してもよい。
【0050】
これにより、実施形態に係る決定装置100の決定部132は、ユーザの属性情報に対応した適切な移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0051】
〔5−4.決定処理(4)天候〕
上記実施形態では、決定装置100の決定部132が行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、かかる自転車20の配置台数を決定する決定処理の一例を説明したが、ユーザが複数の移動体を利用する日程の天候に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定してもよい。例えば、XX月YY日の「A地点」周辺の天気予測が雨であるものする。また、「A地点」では、バスと自転車20とを利用できるものとする。また、「A地点」に配給されるバスの初期配置台数が「1」であるものとする。この場合、決定部132は、雨天であることから「A地点」の自転車20の利用者が減少すると予測されるため、バスの配置台数を「1」から「5」と決定してもよい。
【0052】
これにより、実施形態に係る決定装置100の決定部132は、天候に対応した移動体を提供することで悪天候時のユーザの移動に対する心理的障壁を低減することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0053】
〔5−5.決定処理(5)混雑状況〕
上記実施形態では、決定装置100の決定部132が行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、かかる自転車20の配置台数を決定する決定処理の一例を説明したが、ユーザが移動時に利用する交通機関の混雑状況に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定してもよい。例えば、「A地点」では自転車20とバスとを利用できるものとする。また、XX月YY日ZZ時に、「A地点」では交通機関の混雑状況が高いものとする。また、「A地点」に隣接する配給場所に配給される自転車20の初期配置台数が「20」であるものとする。この場合、決定部132は、交通機関の混雑状況が高いことからユーザがバスの利用を躊躇うと予測されるため、「A地点」の配給場所に配給される自転車20の配置台数を「20」から「50」と決定してもよい。
【0054】
これにより、実施形態に係る決定装置100の決定部132は、交通機関の混雑状況に応じた移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0055】
〔5−6.決定処理(6)路面状況〕
上記実施形態では、決定装置100の決定部132が行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、かかる自転車20の配置台数を決定する決定処理の一例を説明したが、ユーザが移動時に利用する道路の路面状況に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定してもよい。例えば、XX月YY日の「A地点」周辺の天気予測が雨であるものする。また、「A地点」では、バスと自転車20とを利用できるものとする。また、「A地点」に配給されるバスの初期配置台数が「1」であるものとする。この場合、決定部132は、雨天であることから「A地点」周辺の路面状況が悪化し、自転車20の利用者が減少すると予測されるため、バスの配置台数を「1」から「3」と決定してもよい。
【0056】
これにより、実施形態に係る決定装置100の決定部132は、路面状況に応じた移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0057】
〔5−7.決定処理(7)集団に属するユーザの行動情報〕
上記実施形態では、決定装置100の決定部132が行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、かかる自転車20の配置台数を決定する決定処理の一例を説明したが、所定の集団に属するユーザの行動情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定してもよい。例えば、「C地点」では、バスと自転車20とを利用できるものとする。また、「C地点」まで移動してくる主要なユーザ群が子供連れの家族であるものとする。また、「C地点」に配給されるバスの初期配置台数が「1」であるものとする。この場合、決定部132は、「C地点」まで移動してくる家族が子供連れであることから自転車20よりもバスの利用を好むと予測されるため、バスの配置台数を「1」から「3」と決定してもよい。
【0058】
これにより、実施形態に係る決定装置100の決定部132は、所定の集団を代表するユーザの行動情報に応じた移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0059】
〔5−8.決定処理(8)集団に属するユーザの行動予測〕
上記実施形態では、決定装置100の決定部132が行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される自転車20が配給される場所毎に、かかる自転車20の配置台数を決定する決定処理の一例を説明したが、所定の集団に属するユーザの行動情報に基づく行動予測に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定してもよい。例えば、「C地点」では、自転車20を利用できるものとする。「C地点」まで移動してくる主要なユーザ群がカップルであるものとする。また、ユーザが現在地から「C地点」まで徒歩で移動するものとする。また、「C地点」に隣接する配給場所に配給される自転車の初期配置台数が「50」であるものとする。この場合、決定部132は、カップルが「C地点」まで徒歩で移動するため疲労しているという行動予測に関する情報に基づいて、「C地点」の配給場所に配給される自転車20の配置台数を「50」から「70」と決定してもよい。
【0060】
これにより、実施形態に係る決定装置100の決定部132は、所定の集団を代表するユーザの行動情報に基づく行動予測に応じた移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0061】
〔5−9.提供処理 費用と満足度の関係〕
上記実施形態では、決定装置100の提供部133が「B地点」までユーザの移動に費やす費用と事業者M1が移動に関するサービスによって得られる収益との関係性に基づいて、自転車20の配置に関する情報を事業者M1に提供する提供処理の一例を説明したが、複数の移動体の場所毎の配置に関する情報を集約した統計情報のうち、ユーザが複数の移動体を利用して移動したときに費やす費用と複数の移動体を利用したユーザの満足度に関する情報との関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供してもよい。例えば、「A地点」からデパートAまで移動するユーザ群Aと、「B地点」からデパートAまで移動するユーザ群Bとがあるものとする。また、各ユーザ群は、各地点まで電車で移動し、各地点からデパートAまで自転車20で移動するものとする。この場合、決定装置100は、ユーザ群AがデパートAまで移動に費やす費用と電車と自転車20とを利用したユーザ群Aの満足度との組み合わせと、ユーザ群BがデパートAまで移動に費やす費用と電車と自転車20とを利用したユーザ群Bの満足度との組み合わせとを比較する。例えば、「A地点」からデパートAまで移動するユーザ群Aの移動に費やす費用が高いものする。また、「B地点」からデパートBまで移動するユーザ群Bの移動に費やす費用が低いものとする。また、ユーザ群Aの満足度が低いものとする。また、ユーザ群Bの満足度が高いものとする。この場合、決定装置100は、ユーザ群Aよりユーザ群Bの方が移動に費やす費用が低く、満足度も高いと想定されることから、「B地点」に隣接される配給場所SP2の自転車20の配置台数に関する情報を配置に関する推奨情報として事業者M1に提供してもよい。
【0062】
これにより、実施形態に係る決定装置100の提供部133は、統計情報のうち、ユーザが複数の移動体を利用して移動したときに費やす費用と複数の移動体を利用したユーザの満足度に関する情報との関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供することができるため、移動体の稼働率を高めることができる。
【0063】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、外部装置50、及び決定装置100は、例えば
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決定装置100を例に挙げて説明する。
図7は、決定装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0064】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0065】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100がネットワークNを介して生成したデータを他の機器へ送信する。
【0066】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0067】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile DiSC1)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0068】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る決定装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0069】
〔7.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0070】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0071】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0072】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、決定部は、決定手段や決定回路に読み替えることができる。
【0073】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決定装置100は、取得部131と、決定部132とを有する。取得部131は、複数の端末装置を利用する各ユーザの行動情報を取得する。決定部132は、取得部131によって取得された行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される複数の移動体が配給される場所毎に、当該複数の移動体の配置を決定する。
【0074】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、複数の端末装置を利用する各ユーザの行動情報に基づいて、複数の端末装置を利用する各ユーザによって利用される複数の移動体が配給される場所毎に、当該複数の移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0075】
また、実施形態に係る決定装置100において、決定部132は、取得部131によって取得された行動情報に基づいて、移動に関するサービスを提供する事業者によって提供される複数の移動体であって、異なる種類の複数の移動体が配給される場所毎に、当該複数の移動体の配置を決定する。
【0076】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、異なる種類の移動体毎の配置を決定することができるため、異なる種類の移動体を乗り継いで利用する所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0077】
また、実施形態に係る決定装置100において、取得部131は、ユーザの行動情報に基づく行動予測に関する情報を取得し、決定部132は、取得部131によって取得された行動予測に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定する。
【0078】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、ユーザの行動情報に基づく行動予測に即した移動体の配置台数を決定することでユーザにとって適切な移動体を提供することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0079】
また、実施形態に係る決定装置100において、取得部131は、ユーザの属性に関する属性情報を取得し、決定部132は、取得部131によって取得された属性情報と複数の移動体との関係性に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定する。
【0080】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、ユーザの属性情報に対応した適切な移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0081】
また、実施形態に係る決定装置100において、取得部131は、ユーザが複数の移動体を利用する日程の天候に関する情報を取得し、決定部132は、取得部131によって取得された天候に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定する。
【0082】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、天候に対応した移動体を提供することで悪天候時のユーザの移動に対する心理的障壁を低減することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0083】
また、実施形態に係る決定装置100において、取得部131は、ユーザが移動時に利用する交通機関の混雑状況に関する情報を取得し、決定部132は、取得部131によって取得された混雑状況に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定する。
【0084】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、交通機関の混雑状況に応じた移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0085】
また、実施形態に係る決定装置100において、取得部131は、ユーザが移動時に利用する道路の路面状況に関する情報を取得し、決定部132は、取得部131によって取得された路面状況に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定する。
【0086】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、路面状況に応じた移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0087】
また、実施形態に係る決定装置100において、取得部131は、所定の集団に属するユーザの行動情報を取得し、決定部132は、取得部131によって取得された所定の集団に属するユーザの行動情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定する。
【0088】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、所定の集団を代表するユーザの行動情報に応じた移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0089】
また、実施形態に係る決定装置100において、取得部131は、所定の集団に属するユーザの行動情報に基づく行動予測に関する情報を取得し、決定部132は、取得部131によって取得された所定の集団に属するユーザの行動情報に基づく行動予測に関する情報に基づいて、場所毎に、複数の移動体の配置を決定する。
【0090】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、所定の集団を代表するユーザの行動情報に基づく行動予測に応じた移動体の配置を決定することができるため、所定のサービスに対するユーザの利用度を高めることができる。
【0091】
また、実施形態に係る決定装置100において、複数の移動体の場所毎の配置に関する情報を集約した統計情報のうち、所定の関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供する提供部133をさらに備える。
【0092】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、複数の移動体の場所毎の配置に関する情報を集約した統計情報のうち、所定の関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供することができるため、移動体の稼働率を高めることができる。
【0093】
また、実施形態に係る決定装置100において、提供部133は、統計情報のうち、ユーザが複数の移動体を利用して移動したときに費やす費用と事業者が移動に関するサービスによって得られる収益との関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供する。
【0094】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、統計情報のうち、ユーザが複数の移動体を利用して移動したときに費やす費用と事業者が移動に関するサービスによって得られる収益との関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供することができるため、移動体の稼働率を高めることができる。
【0095】
また、実施形態に係る決定装置100において、提供部133は、統計情報のうち、ユーザが複数の移動体を利用して移動したときに費やす費用と複数の移動体を利用したユーザの満足度に関する情報との関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供する。
【0096】
これにより、実施形態に係る決定装置100は、統計情報のうち、ユーザが複数の移動体を利用して移動したときに費やす費用と複数の移動体を利用したユーザの満足度に関する情報との関係性に基づいて、配置に関する推奨情報を事業者に提供することができるため、移動体の稼働率を高めることができる。
【0097】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。