【文献】
Flex Ethernet Implementaion Agreement IA # OIF-FLEXE-01.0,OPTICAL INTERNETWORKING FORUM,[オンライン],2016年 3月,[検索日 2020.01.28],p.1-31,URL,https://www.oiforum.com/wp-content/uploads/2019/01/OIF-FLEXE-01.0.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0005】
これを考慮して、本発明の実施形態は、フレキシブル・イーサネットのサービス伝送プロセスの間のタイムスロット・リソースの浪費が回避可能であるように、サービス送信方法及び装置、サービス受信方法及び装置、並びにネットワーク・システムを提供する。
【0006】
第1の態様に従って、本発明の実施形態は、ネットワーク・デバイスによって、第1データ・ストリーム及び第2データ・ストリームを含む少なくとも2つのデータ・ストリームを取得することと、第3データ・ストリームを生成するよう、前記第1データ・ストリームを前記第2データ・ストリームに挿入することと、前記第3データ・ストリームを送信することとを含み、前記第3データ・ストリームは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックは、前記第2データ・ストリームから生成され、前記第1情報ブロックは、前記第1データ・ストリームを運ぶために使用され、前記第2情報ブロックは、第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、前記第1データ・ストリーム分布表示マップは、前記第1情報ブロックの位置を示すために使用され、前記第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される、サービス送信方法を提供する。本発明のこの実施形態において、第1データ・ストリームは、第2データ・ストリームを使用することによって運ばれ、それによって、帯域幅利用を改善する。第2データ・ストリームは、専用の帯域幅を有するサービスによって形成されてよく、第1データ・ストリームは、BE(Best Effort,ベスト・エフォート)サービスによって形成されてよい。サービスの統計多重化は、第2データ・ストリームのアイドル・タイムスロット・リソースを使用することによって、フレキシブル・イーサネットにおいて実装され得る。
【0007】
可能な実施において、当該方法は、前記第2データ・ストリームを取得し、該第2データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定し、該少なくとも2つのアイドル・ブロックの位置で前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックを生成することを更に含む。第2データ・ストリームにおけるアイドル・ブロックが特定され、第1データ・ストリーム及び第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、それによって、アイドル・タイムスロット・リソースを十分に活用する。任意に、他の冗長な情報ブロック、例えば、ERRORブロックが更に特定されてよく、それによって、冗長なタイムスロット・リソースを更に活用する。
【0008】
可能な実施において、前記少なくとも2つのアイドル・ブロックの位置で前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックを生成することは、前記第1データ・ストリームを前記第1情報ブロックに挿入することと、前記第1情報ブロックの位置に基づき前記第1データ・ストリーム分布表示マップを生成し、該第1データ・ストリーム分布表示マップを前記第2情報ブロックに挿入することとを含む。任意に、第1データ・ストリームが最初に第1情報ブロックに挿入されてよく、次いで、第1データ・ストリーム分布表示マップが生成される。あるいは、第1データ・ストリーム分布表示マップが最初に生成されてよく、次いで、第1データ・ストリームが第1情報ブロックに挿入される。第1情報ブロックの位置は、第1データ・ストリーム分布表示マップを使用することによって示されてよく、それにより、受信端デバイスは第1データ・ストリームを第3データ・ストリームから抽出する。
【0009】
可能な実施において、前記第2データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定することは、前記第2データ・ストリームから第1セグメント・データ・ストリームを取得し、該第1セグメント・データ・ストリームにおいてアイドル・ブロックを特定して少なくとも2つのアイドル・ブロックを得ることを含み、前記アイドル・ブロックは、アイドル・ブロック・タイプを運ぶ。第2データ・ストリームはセグメントにおいて処理され、第1データ・ストリームはセグメントにおいて挿入され得、それによって、処理遅延を低減する。
【0010】
可能な実施において、前記第2データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定した後に、当該方法は、前記少なくとも2つのアイドル・ブロックの位置及び/又は非アイドル・ブロックの位置を示すために使用されるアイドル・ブロック分布表示マップを生成することと、前記アイドル・ブロック分布表示マップに基づき前記第1データ・ストリーム分布表示マップを生成することとを更に含む。
【0011】
可能な実施において、当該方法は、前記第2データ・ストリームから第2セグメント・データ・ストリームを取得し、該第2セグメント・データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定し、該少なくとも2つのアイドル・ブロックの位置で前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックを生成することと、前もってセットされた関与情報を使用することによって前記第2セグメント・データ・ストリームの位置を示すこととを更に含む。第1データ・ストリームが挿入され得る位置、又は第1データ・ストリームが挿入され得ない位置は、マスキングのような方法で示されることができ、それによって、第1データ・ストリームの十分な挿入を実施する。
【0012】
可能な実施において、当該方法は、前記第2情報ブロックの位置を前記第1セグメント・データ・ストリーム又は前記第2セグメント・データ・ストリームにおける第1位置に調整することを更に含む。第2情報ブロックの位置、第1セグメント・データ・ストリーム、又は第2セグメント・データ・ストリームは再配置され、それにより、受信端デバイスのデータ再生効率は改善され得る。
【0013】
第2の態様に従って、本発明の実施形態は、ネットワーク・デバイスによって、第3データ・ストリームを受信することと、前記第3データ・ストリームから第1データ・ストリームを抽出し、前記第3データ・ストリームを第2データ・ストリームへリストアすることとを含み、前記第3データ・ストリームは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、前記第2データ・ストリームは、前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックを使用することによってリストアされ、前記第1情報ブロックは、前記第1データ・ストリームを運ぶために使用され、前記第2情報ブロックは、第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、前記第1データ・ストリーム分布表示マップは、前記第1情報ブロックの位置を示すために使用され、前記第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される、サービス受信方法を提供する。本発明のこの実施形態において、第1データ・ストリームは第3データ・ストリームから抽出され、第3データ・ストリームは第2データ・ストリームへリストアされ、それによって、帯域幅利用を改善する。第2データ・ストリームは、専用の帯域幅を有するサービスによって形成されてよく、第1データ・ストリームは、BEサービスによって形成されてよい。サービスの統計多重化は、第2データ・ストリームのアイドル・タイムスロット・リソースを使用することによって、フレキシブル・イーサネットにおいて実装され得る。
【0014】
可能な実施において、前記第3データ・ストリームから第1データ・ストリームを抽出することは、前記第3データ・ストリームから第1セグメント・データ・ストリーム又は第2セグメント・データ・ストリームを取得することと、前記第1セグメント・データ・ストリーム又は前記第2セグメント・データ・ストリームにおいて前記第2情報ブロックを特定し、該第2情報ブロックから第1データ・ストリーム分布表示マップを取得することと、前記第1データ・ストリーム分布表示マップに基づき前記第1情報ブロックから前記第1データ・ストリームを取得することとを含む。第3データ・ストリームはセグメントにおいて処理され、第1データ・ストリームはセグメントにおいて挿入され得、それによって、処理遅延を低減する。第1情報ブロックの位置は、第1データ・ストリーム分布表示マップを使用することによって示されてよく、それにより、受信端デバイスは、第3データ・ストリームから第1データ・ストリームを抽出する。
【0015】
可能な実施において、当該方法は、前記第2セグメント・データ・ストリームの位置を示す前もってセットされた関与情報を取得し、該前もってセットされた関与情報に基づき前記第3データ・ストリームから前記第2セグメント・データ・ストリームを取得することと、該第2セグメント・データ・ストリームから前記第1データ・ストリームを取得することとを更に含む。第1データ・ストリームが抽出され得る位置、又は第1データ・ストリームが抽出され得ない位置は、マスキングのような方法で示されることができ、それによって、第1データ・ストリームの柔軟な抽出を実施する。
【0016】
可能な実施において、前記第3データ・ストリームから第1データ・ストリームを抽出することは、前記第1データ・ストリーム分布表示マップを前記第1セグメント・データ・ストリーム又は前記第2セグメント・データ・ストリームにおける第1の位置から取得することを含む。第2情報ブロックの位置、第1セグメント・データ・ストリーム、又は第2セグメント・データ・ストリームは再配置され、それにより、受信端デバイスのデータ再生効率は改善され得る。
【0017】
可能な実施において、前記第1データ・ストリーム分布表示マップは、第1のビットを使用することによって前記第1情報ブロックの位置を特定する。
【0018】
可能な実施において、前記第2データ・ストリームが前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックを使用することによってリストアされることは、前記第1情報ブロック及び第2情報ブロックの位置で少なくとも2つのアイドル・ブロックを生成することを含み、前記アイドル・ブロックは、アイドル・ブロック・タイプを運ぶ。
【0019】
第3の態様に従って、本発明の実施形態は、第1データ・ストリーム及び第2データ・ストリームを含む少なくとも2つのデータ・ストリームを取得するよう構成される取得モジュールと、第3データ・ストリームを生成するよう、前記第1データ・ストリームを前記第2データ・ストリームに挿入するよう構成される処理モジュールと、前記第3データ・ストリームを送信するよう構成される送信モジュールとを含み、前記第3データ・ストリームは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックは、前記第2データ・ストリームから生成され、前記第1情報ブロックは、前記第1データ・ストリームを運ぶために使用され、前記第2情報ブロックは、第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、前記第1データ・ストリーム分布表示マップは、前記第1情報ブロックの位置を示すために使用され、前記第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される、サービス送信装置を提供する。本発明のこの実施形態において、第1データ・ストリームは、第2データ・ストリームを使用することによって運ばれ、それによって、帯域幅利用を改善する。第2データ・ストリームは、専用の帯域幅を有するサービスによって形成されてよく、第1データ・ストリームは、BEサービスによって形成されてよい。サービスの統計多重化は、第2データ・ストリームのアイドル・タイムスロット・リソースを使用することによって、フレキシブル・イーサネットにおいて実装され得る。
【0020】
第1の態様における方法の実施形態は、第3の態様における装置の実施形態を使用することによって実施可能である。
【0021】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記第2データ・ストリームを取得し、該第2データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定し、該少なくとも2つのアイドル・ブロックの位置で前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックを生成するよう更に構成される。
【0022】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記第1データ・ストリームを前記第1情報ブロックに挿入し、前記第1情報ブロックの位置に基づき前記第1データ・ストリーム分布表示マップを生成し、該第1データ・ストリーム分布表示マップを前記第2情報ブロックに挿入するよう構成される。
【0023】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記第2データ・ストリームから第1セグメント・データ・ストリームを取得し、該第1セグメント・データ・ストリームにおいてアイドル・ブロックを特定して少なくとも2つのアイドル・ブロックを得るよう構成され、前記アイドル・ブロックは、アイドル・ブロック・タイプを運ぶ。
【0024】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記少なくとも2つのアイドル・ブロックの位置及び/又は非アイドル・ブロックの位置を示すために使用されるアイドル・ブロック分布表示マップを生成し、前記アイドル・ブロック分布表示マップに基づき前記第1データ・ストリーム分布表示マップを生成するよう更に構成される。
【0025】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記第2データ・ストリームから第2セグメント・データ・ストリームを取得し、該第2セグメント・データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定し、該少なくとも2つのアイドル・ブロックの位置で前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックを生成し、且つ、前もってセットされた関与情報を使用することによって前記第2セグメント・データ・ストリームの位置を示すよう更に構成される。
【0026】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記第2情報ブロックの位置を前記第1セグメント・データ・ストリーム又は前記第2セグメント・データ・ストリームにおける第1の位置に調整するよう更に構成される。
【0027】
第4の態様に従って、本発明の実施形態は、第3データ・ストリームを受信するよう構成される受信モジュールと、前記第3データ・ストリームから第1データ・ストリームを抽出し、前記第3データ・ストリームを第2データ・ストリームへリストアするよう構成される処理モジュールとを含み、前記第3データ・ストリームは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、前記第2データ・ストリームは、前記第1情報ブロック及び前記第2情報ブロックを使用することによってリストアされ、前記第1情報ブロックは、前記第1データ・ストリームを運ぶために使用され、前記第2情報ブロックは、第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、前記第1データ・ストリーム分布表示マップは、前記第1情報ブロックの位置を示すために使用され、前記第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される、サービス受信装置を提供する。本発明のこの実施形態において、第1データ・ストリームは第3データ・ストリームから抽出され、第3データ・ストリームは第2データ・ストリームへリストアされ、それによって、帯域幅利用を改善する。第2データ・ストリームは、専用の帯域幅を有するサービスによって形成されてよく、第1データ・ストリームは、BEサービスによって形成されてよい。サービスの統計多重化は、第2データ・ストリームのアイドル・タイムスロット・リソースを使用することによって、フレキシブル・イーサネットにおいて実装され得る。
【0028】
第2の態様における方法の実施形態は、第4の態様における装置の実施形態を使用することによって実施可能である。
【0029】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記第3データ・ストリームから第1セグメント・データ・ストリーム又は第2セグメント・データ・ストリームを取得し、前記第1セグメント・データ・ストリーム又は前記第2セグメント・データ・ストリームにおいて前記第2情報ブロックを特定し、該第2情報ブロックから第1データ・ストリーム分布表示マップを取得し、前記第1データ・ストリーム分布表示マップに基づき前記第1情報ブロックから前記第1データ・ストリームを取得するよう構成される。
【0030】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前もってセットされた関与情報を取得し、該前もってセットされた関与情報に基づき前記第3データ・ストリームから前記第2セグメント・データ・ストリームを取得するよう更に構成され、前記前もってセットされた関与情報は、前記第2セグメント・データ・ストリームの位置を示す。
【0031】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記第1データ・ストリーム分布表示マップを前記第1セグメント・データ・ストリーム又は前記第2セグメント・データ・ストリームにおける第1の位置から取得するよう更に構成される。
【0032】
可能な実施において、前記第1データ・ストリーム分布表示マップは、第1のビットを使用することによって前記第1情報ブロックの位置を特定する。
【0033】
可能な実施において、前記処理モジュールは、前記第1情報ブロック及び第2情報ブロックの位置で少なくとも2つのアイドル・ブロックを生成するよう構成され、前記アイドル・ブロックは、アイドル・ブロック・タイプを運ぶ。
【0034】
第5の態様に従って、本発明の実施形態は、第3の態様及び第3の態様のいずれかの可能な実施における装置と、第4の態様及び第4の態様のいずれかの可能な実施における装置とを含むネットワーク・システムを提供する。
【0035】
第6の態様に従って、本発明の実施形態は、プロセッサ、メモリ、及び少なくとも1つのネットワーク・インターフェイスを含むネットワーク・デバイスを提供する。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成され、ネットワーク・デバイスが作動する場合に、プロセッサは、メモリに記憶されているコンピュータ実行可能命令を実行し、それにより、ネットワーク・デバイスは、第1の態様及び第1の態様のいずれかの可能な実施における方法を実行する。
【0036】
第7の態様に従って、本発明の実施形態は、プロセッサ、メモリ、及び少なくとも1つのネットワーク・インターフェイスを含むネットワーク・デバイスを提供する。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するよう構成され、ネットワーク・デバイスが作動する場合に、プロセッサは、メモリに記憶されているコンピュータ実行可能命令を実行し、それにより、ネットワーク・デバイスは、第2の態様及び第2の態様のいずれかの可能な実施における方法を実行する。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明の目的、技術的解決法、及び利点をより明りょうに且つより理解しやすくするよう、以下は、添付の図面及び実施形態を参照して詳細に本願を更に記載する。
【0040】
本発明の実施形態で提供される技術的解決法は、フレキシブル・イーサネットに適用されてよく、他のタイプのネットワーク、例えば、イーサネット、光伝達網(Optical Transport Network,OTN)ネットワーク、及び同期デジタル階層(Synchronous Digital Hierarchy,SDH)ネットワークにも適用されてよい。本発明の実施形態においては、フレキシブル・イーサネットが、説明のための例として主に使用される。
【0041】
図2は、本発明の実施形態に従うフレキシブル・イーサネットのサービス伝送の概略図である。
図2に示されるように、ネットワーク・デバイスPa及びPbは3つのサービスC1、C2及びC3を伝送する。3つのサービスを伝送するために使用されるネットワーク・デバイスPa及びPbにおける物理インターフェイスは、100Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイスであり、物理インターフェイスは、5Gの細かさで20個のタイムスロットに分割される、と想定される。サービスC1の帯域幅は10Gであり、2つのタイムスロット、すなわち、タイムスロット1及びタイムスロット2を占有する。サービスC2の帯域幅は25Gであり、5つのタイムスロット、すなわち、タイムスロット3乃至タイムスロット7を占有する。サービスC3の帯域幅は25Gであり、5つのタイムスロット、すなわち、タイムスロット8乃至タイムスロット12を占有する。サービスC1及びC2がパケット・サービス、例えば、イーサネット・サービスである場合に、サービスC1及びC2はアイドル情報を含む可能性がある。アイドル情報は、サービスのデータ情報を含まず、アイドル情報によって占有されるタイムスロットは、アイドル・タイムスロットであり、タイムスロット・リソースの無駄を生じさせる。従って、本発明のこの実施形態において、サービスのアイドル情報によって占有されるアイドル・タイムスロットは、使用される他のサービス、例えば、ベスト・エフォート(Best Effort,BE)サービスと共有されてよい。
図2において、BEサービスは、サービスC1及びサービスC2におけるアイドル・タイムスロットを使用することによって、伝送されてよい。具体的に言えば、BEサービス(BEサービス1)及びサービスC1は、タイムスロット1及びタイムスロット2を共有し、BEサービス(BEサービス2)及びサービスC2は、タイムスロット3乃至タイムスロット7を共有する。任意に、
図3に示されるように、BEサービスのために、あるもの(BEサービス3)は、専用のタイムスロット、例えば、他のサービスに割り当てられていないタイムスロット13乃至タイムスロット20を使用してよく、あるもの(BEサービス1及びBEサービス2)は、サービスC1及びC2のアイドル・タイムスロットを使用する。本発明のこの実施形態におけるBEサービスは、フレキシブル・イーサネット・サービス、パケット・サービス(例えば、イーサネット・サービス)、インターネット・プロトコル(Internet Protocol,IP)サービス、ファイバ・チャネル(Fibre Channel,FC)サービス、インフィニバンド(InfiniBand)サービス、又は同様のものであってよい。BEサービスは、一般に、比較的低い優先度を有している。より高い優先度のサービスがネットワーク内にある場合に、BEサービスの伝送帯域幅は必ずしも確保されず、BEサービスの伝送帯域幅は、できる限りの努力により確保され得る。従って、BEサービスは、ネットワーク・リソース利用を改善するよう、より高い優先度の他のサービスのアイドル・タイムスロット又はアイドル帯域幅を使用することによって搬送及び伝送されてよい。
【0042】
サービスがフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス上で伝送される場合に、フレキシブル・イーサネット・データ・フレーム・フォーマットによるコード・ブロック・ストリームが形成される。例えば、100Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイスは、5Gの細かさで20個のタイムスロットに分割されてよい。
図4に示されるように、100Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス上で形成されるフレキシブル・イーサネット・データ・フレームの構造は、行ごとに(1+20×1023)個のコード・ブロックを有して、8つの行を含む。データ・フレーム構造において、1つの行はサブフレームを形成し、8つの行は基本フレームを形成し、32個の行はスーパーフレームを形成する。コード・ブロックは、ここでは、64B/66Bコード・ブロックであってよい。各行における最初のコード・ブロックはオーバーヘッド・ブロックであり、他の20×1023個のコード・ブロックはペイロード・ブロックである。各行におけるペイロード・ブロックは、20個のコード・ブロックを1つの単位として使用することによって1023個のセグメントに分割されてよく、各セグメントにおける20個のコード・ブロックは、20個のタイムスロットに夫々対応する。例えば、各セグメントにおいて、識別子が1であるコード・ブロックは、タイムスロット1に対応し、識別子が2であるコード・ブロックは、タイムスロット2に対応し、・・・そして、識別子が20であるコード・ブロックは、タイムスロット20に対応する。フレキシブル・イーサネット・データ・フレーム全体は、8つの行に分かれたペイロード・ブロックを含む。識別子が1であるコード・ブロックの各列は、タイムスロット1に対応し、識別子が2であるコード・ブロックの各列は、タイムスロット2に対応し、・・・そして、識別子が20であるコード・ブロックの各列は、タイムスロット20に対応する。本発明のこの実施形態において、タイムスロットはTDM伝送時間スライスであり、1つのフレキシブル・イーサネット・データ・フレームにおけるコード・ブロックの複数列の位置に対応してよく、あるいは、複数の連続したフレキシブル・イーサネット・データ・フレームにおけるコード・ブロックの複数列の位置に対応してよい。
【0043】
最初の行の最初のコード・ブロックは、データ・フレーム全体の最初のオーバーヘッド・ブロックである。
図5aに示されるように、オーバーヘッド・ブロックは、コントロール・ブロック・タイプ“0x4B”に加えて、この位置がフレキシブル・イーサネット・データ・フレームの最初のオーバーヘッド・ブロックであることを示すために使用される“
0x5”を含む。
【0044】
ペイロード・ブロックのブロック・タイプは、コントロール・ブロック及びデータ・ブロックを含み、コントロール・ブロック及びデータ・ブロックは、ブロック・タイプを使用することによって特定されてよい。ブロック・タイプは2ビット同期ヘッダ(Sync Header)を含んでよい。“01b”は、続く8つのオクテットがデータ文字であり、ブロック・タイプがデータ・ブロックであることを示す。“10b”は、続く文字がコントロール文字及び/又はデータ文字であり、ブロック・タイプがコントロール・ブロックであることを示す。更に、コントロール・ブロック・タイプは、コントロール・ブロックにおけるコントロール・ブロック・タイプ・フィールドを使用することによって特定されてよく、先行技術では全部で15個のコントロール・ブロック・タイプがある。本発明のこの実施形態において、アイドル・ブロックの特定及び処理に関して、アイドル・ブロックは、コントロール・ブロックの一種である。アイドル・ブロックはアイドル情報を運び、アイドル情報は実際には冗長な情報である。アイドル・ブロックは、物理インターフェイスがあるサービス専用であるときに、比較的低いサービス・トラフィックの場合において、そのサービスの論理ポートのためのパディング帯域幅である。論理ポートはいくつかのタイムスロットを含むと考えられてよい。論理ポートがアイドル・ブロックによりパディングされるとき、アイドル・ブロックに対応するタイムスロットはアイドル・タイムスロットである。アイドル・ブロックは、特定のコントロール・ブロック・タイプを使用することによって特定されてよい。
図5bに示されるコード・ブロック・フォーマットの概略図において、第1及び第2のビットは、コード・ブロックがコントロール・ブロックであることを示す同期ヘッダ“01”である。コントロール・ブロック・タイプ“0x1E”によって特定され得るコントロール・ブロック・タイプは、エラー表示ブロック及びアイドル・ブロックを含む。エラー表示ブロックにおいて、コントロール・ブロック・タイプは、7ビットに圧縮された全ての“0x1E”が後に続く。アイドル・ブロックにおいて、コントロール・ブロック・タイプは、7ビットに圧縮された全ての“0x00”が後に続く。
【0045】
本発明のこの実施形態において、フレキシブル・イーサネット物理インターフェイスがフレキシブル・イーサネット・データ・フレーム・フォーマットによりサービスを伝送するために使用されることは、記載のための例として使用される。最初に、フレキシブル・イーサネット物理インターフェイスを使用することによってサービス多重化を実装するプロセスが記載される。
図6に示されるように、2つのサービスC1及びC2は、4つの100GE物理インターフェイスをカスケード接続することによって形成された400Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス・グループ上で多重化される。400Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス・グループは、5Gの細かさで80個のタイムスロットに分割されてよく、夫々の100GE物理インターフェイスは、5Gの細かさで20個のタイムスロットに分割されてよい。サービスC1の帯域幅は10Gであり、2つのタイムスロットを占有し、サービスC2の帯域幅は25Gであり、5つのタイムスロットを占有する、と想定される。2つのサービスC1及びC2は、80個のタイムスロット・ストリームにおいてそれらの各々の占有されたタイムスロットに分配され、次いで、80個のタイムスロット・ストリームは、400Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス・グループにおける対応する物理インターフェイスへ別々に送られる。例えば、サービスC1は、サービスC1によって占有される2つのタイムスロットに分配された後、フレキシブル・イーサネット物理インターフェイスAへ送られ、サービスC2は、サービスC2によって占有される5つのタイムスロットに分配された後、フレキシブル・イーサネット物理インターフェイスB及びCへ送られる。すなわち、サービスC1は、物理インターフェイスAを使用することによって物理リンクへ伝送され、サービスC2は、物理インターフェイスB及びCを使用することによって物理リンクへ伝送される。本発明のこの実施形態において、送信端ネットワーク・デバイスによって実行される方法は、上記のサービス多重化プロセスの間に実行されてよく、あるいは、サービス多重化プロセスの前又は後に実行されてもよい。確かに、本発明のこの実施形態は、上記のサービス多重化プロセスとの関連を有さなくてもよい。サービス多重化プロセス及び本発明のこの実施形態は、記載のために組み合わされ、これは、単に、記載のための例として使用されるにすぎない。
【0046】
図7は、本発明の実施形態に従うサービス送信方法のフローチャートの例である。方法は、フレキシブル・イーサネット・デバイス又はイーサネット・デバイスのようなネットワーク・デバイスによって実行されてよく、ネットワーク・デバイスは、送信端ネットワーク・デバイスであってよい。方法は次のステップを含む。
【0047】
S11.ネットワーク・デバイスは少なくとも1つのサービスを受信し、このとき、少なくとも1つのサービスは、ベスト・エフォートBEサービスを含む。
【0048】
少なくとも1つのサービスはBEサービスを含んでよく、更には、専用の帯域幅を有するサービス(例えば、
図2のサービスC1、C2及びC3)を含んでよい。専用の帯域幅を有するサービスの優先度は、通常は、BEサービスのそれよりも高く、従って、ネットワーク・デバイスは、サービスの帯域幅要件に基づき、サービスを運ぶのに十分な帯域幅リソースを割り当て、そして、サービスの帯域幅要件が満足されることを確かにすることができる。例えば、専用の帯域幅を有するサービスはイーサネット・サービスであり、サービスはアイドル情報を含むことがある。アイドル情報はサービスのデータ情報を含まないが、依然としてタイムスロットを占有する必要があるので、アイドル・タイムスロット・リソースがもたらされる。この場合に、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロット・リソースを使用することによって、搬送及び伝送されてよい。しかし、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロット・リソースの不確かさのために、それらのアイドル・タイムスロット・リソースがBEサービスの帯域幅要件を満足することができることは必ずしも確かにされず、帯域幅は、できる限りの努力によりBEサービスのために提供され得る。任意に、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスによって解放された帯域幅を使用することによって、伝送されてもよい。BEサービスを受信した後、ネットワーク・デバイスは、BEサービスを一時的に保持してよく、専用の帯域幅を有するサービスが受信されるまではBEサービスに対してS12乃至S14を実行しない。
【0049】
S12.原データ・ストリームを取得し、原データ・ストリームにおいて第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックを特定し、BEサービスを第1アイドル・ブロックの位置に挿入する。
【0050】
原データ・ストリームは、専用の帯域幅を有するサービスを変換することによって取得されてよい。例えば、ネットワーク・デバイスは、専用の帯域幅を有する少なくとも1つのサービスを受信し、専用の帯域幅を有するその少なくとも1つのサービスを原データ・ストリームに変換する。専用の帯域幅を有するサービス及びBEサービスは、同時に受信されてよく、あるいは、異なる時点に受信されてもよい。
【0051】
例において、このステップは、
図6に示されるサービス多重化プロセスの間に実行されてよい。S11における少なくとも1つのサービスは、BEサービス及び専用の帯域幅を有するサービスを含む。BEサービス及び専用の帯域幅を有するサービスは、同じ時点に受信されるか、又は異なる時点に受信される。BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスと同時に多重化されてよい。すなわち、本発明のこの実施形態における技術的解決法は、サービス多重化と同時に実行される。多重化プロセスについては、
図6に示される実施形態を参照されたく、詳細についてはここで再び記載されない。
【0052】
他の例において、このステップは、
図6に示されるサービス多重化の後に実行されてもよい。S12を実行する前に、ネットワーク・デバイスは、専用の帯域幅を有する少なくとも1つのサービスを受信し、専用の帯域幅を有するその少なくとも1つのサービスを多重化して原データ・ストリームを生成してよい。多重化プロセスについては、
図6に示される実施形態を参照されたく、詳細についてはここで再び記載されない。専用の帯域幅を有するサービス及びBEサービスは、同時に受信されてよく、あるいは、別々に受信されてもよい。
【0053】
S13.サービス分布表示マップを生成し、サービス分布表示マップを第2アイドル・ブロックの位置に挿入し、このとき、サービス分布表示マップは、第1アイドル・ブロックの位置を示すために使用され、第2アイドル・ブロックの位置は、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される。
【0054】
原データ・ストリームにおいて第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックを特定することの実施は、原データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定することであってよく、少なくとも2つのアイドル・ブロックは第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックを含む。第2アイドル・ブロックは、少なくとも2つのアイドル・ブロックのうちの1つ以上であり、アイドル・ブロック分布表示マップ及び/又はサービス分布表示マップを運ぶために使用されてよい。第1アイドル・ブロックは、第2アイドル・ブロック以外の他のアイドル・ブロックであり、BEサービスを運ぶために使用されてよい。具体的に言えば、第1アイドル・ブロックは、BEサービスを運ぶコード・ブロック(“BEサービス・ブロック”と呼ばれる。)により置換され、第2アイドル・ブロックは、アイドル・ブロック分布表示マップ及び/又はサービス分布表示マップを運ぶコード・ブロック(“マップ・ブロック”と呼ばれる。)により置換される。代替的に、第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックは、原データ・ストリーム(例えば、専用の帯域幅を有するサービスによって形成されたデータ・ストリーム)において冗長情報を含むコード・ブロック、例えば、ERRORブロックであってよい。
【0055】
原データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定することは、原データ・ストリームから第1セグメント・データ・ストリームを取得し、第1セグメント・データ・ストリームにおいてアイドル・ブロックを特定して少なくとも2つのアイドル・ブロックを取得することであってよく、アイドル・ブロックはアイドル・ブロック・タイプを運ぶ。原データ・ストリームにおいて少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定した後、方法は、アイドル・ブロック分布表示マップを生成することを更に含んでよく、アイドル・ブロック分布表示マップは、少なくとも2つのアイドル・ブロックの位置及び/又は非アイドル・ブロックの位置を示すために使用される。
【0056】
原データ・ストリームは、アイドル・ブロック“/I/”及び非アイドル・ブロック“D/C”を含む。原データ・ストリームは、符号化されたデータ・ストリームであってよく、あるいは、符号化されていないデータ・ストリームであってもよい。符号化されたデータ・ストリームは、64B/66B符号化フォーマットにあってよく、あるいは、8B/10B符号化フォーマット、512B/514B符号化フォーマット、又は同様のものにあってよい。データ・ストリーム内のアイドル・ブロックは、特定のデータ・ストリーム・フォーマットに基づき特定されてよく、データ・ストリームが64B/66B符号化フォーマットにあることは、本発明のこの実施形態においては記載のための例として使用される。例えば、
図5bを参照すると、データ・ストリーム内のアイドル・ブロック“/I/”は、同期ヘッダ(10)又はコントロール・ブロック・タイプ(0x1E)、及びコントロール・ブロック・タイプに続く少なくとも1つの0x00のようなアイドル・ブロック・タイプを使用することによって、特定されてよい。
【0057】
具体例が、以下で記載のために使用される。例えば、サービス多重化の後に取得されたデータ・ストリームが検出されてよい。
図6において、400Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス
・グループにおける各物理インターフェイス上で送信される原データ・ストリームについて、最初のオーバーヘッド・ブロックの後の最初のコード・ブロックから開始して、連続したコード・ブロックが、
図8に示されるアイドル・ブロック分布図を形成しながら、フレキシブル・イーサネット・データ・フレーム・フォーマットを参照してセグメント・データ・ストリームとして逐次選択される。上記の第1セグメント・データ・ストリームは、原データ・ストリームにおける連続した20個のコード・ブロックによって形成されたセグメント・データ・ストリームであってよい。フレキシブル・イーサネット・データ・フレーム・フォーマットは20個のタイムスロットに分割され得るので、20個のコード・ブロックを選択することは20個のタイムスロットに厳密に対応し得る。
図8に示されるように、各行には20個のコード・ブロックがあり、20個のコード・ブロックは全てが非アイドル・ブロック“D/C”であってよく、あるいは、全てがアイドル・ブロック“/I/”であってもよく、あるいは、アイドル・ブロックと非アイドル・ブロックとの組み合わせであってもよい。
図8は、いくつかのアイドル・ブロックの分布の例を示し、実際には、更なる分布ケースが存在し得る。
【0058】
図8において、アイドル・ブロック分布表示マップは、対応する20個のコード・ブロックにおけるアイドル・ブロック及び非アイドル・ブロックの位置分布を示すために、20ビットを使用してよい。アイドル・ブロック分布表示マップは、アイドル・ブロックの位置分布及び個数を示してよく、更には、非アイドル・ブロックの位置分布及び個数を示してよい。アイドル・ブロック分布表示マップは第1のビット及び第2のビットを含み、第1のビットはアイドル・ブロックを示し、第2のビットは非アイドル・ブロックを示す。例えば、
図8において、ビット“0”はアイドル・ブロックを示し、ビット“1”は非アイドル・ブロックを示す。任意に、アイドル・ブロック分布表示マップにおいて、コード・ブロックは、2つ以上のビットを使用することによっても示されてよい。例えば、“00”はアイドル・ブロックを示し、“01”は非アイドル・ブロックを示す。
【0059】
図9に示されるように、原データ・ストリーム内の20個のコード・ブロックは、セグメント・データ・ストリームとして選択され、そして、セグメント・データ・ストリームのうちで、一部はアイドル・ブロックを含まず、一部は1つのアイドル・ブロックを含み、あるいは、一部は2つよりも多いアイドル・ブロックを含む。セグメント・データ・ストリームが少なくとも2つのアイドル・ブロックを含む場合に、アイドル・ブロック分布表示マップ及び/又はサービス分布表示マップは、マップ・ブロックを形成するよう、1つのアイドル・ブロック(第2アイドル・ブロック)の位置に挿入されてよい。BEサービスは、BEサービス・ブロックを形成するよう、残りのアイドル・ブロック(第1アイドル・ブロック)の位置に挿入される。1つしかアイドル・ブロックを含まないか、又はアイドル・ブロックを含まないセグメント・データ・ストリームについては、そのセグメント・データ・ストリームは、BEサービスを運ぶために使用され得ず、アイドル・ブロック分布表示マップ及び/又はサービス分布表示マップ、例えば、
図9の使用されないアイドル・ブロック“/I/”、を運ぶためにも必要とされ得ない。サービス分布表示マップは、第1アイドル・ブロックの位置、すなわち、BEサービス・ブロックの位置を示してよい。アイドル・ブロック分布表示マップは、第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックの位置を含め、アイドル・ブロックの位置を示してよい。サービス分布表示マップは、アイドル・ブロック分布表示マップから生成されてよい。サービス分布表示マップ及びアイドル・ブロック分布表示マップに含まれるビットの個数及びビットの値は、同じであってよい。サービス分布表示マップの生成は、BEサービスが挿入されるときに実行されてよく、あるいは、BEサービスが挿入された後に実行されてもよい。これは、本発明において限定されない。
【0060】
本発明のこの実施形態における“位置”は、相対位置である。2つのブロック(例えば、2つのアイドル・ブロック)間の相対位置は、不変なままであり得る。例えば、セグメント・データ・ストリームの最初の行において、第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックは、8つの非アイドル・ブロックによって分離される。データ伝送プロセスの間、2つのアイドル・ブロック間の相対位置は不変なままであり得る。第2アイドル・ブロックの位置は、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される。
図10aに示されるように、マップ・ブロック・タイプは、同期ヘッダ“10”、コントロール・ブロック・タイプ“4B”、及び“0xA”を含んでよい。3つのオクテットD1、D2及びD3、すなわち、全部で24ビットが使用され、それらから20ビットが、サービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運ぶためにランダムに選択されてよい。マップ・ブロック・タイプは、特定様式が先行技術における64B/66B符号化での15個のコントロール・ブロック・タイプと相違し、且つ、物理インターフェイスのコード・ブロック・タイプによって定義された制約要件を満足するという条件で、他の様式で特定されてよい点が留意されるべきである。例えば、
図10bに示されるように、新しいコントロール・ブロック・タイプ“0x00”が本発明のこの実施形態では定義される。7つのオクテットD1乃至D6、すなわち、全部で56ビットが、サービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運ぶために使用されてよい。
【0061】
原データ・ストリームにおいて第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックを特定することは、原データ・ストリームから第2セグメント・データ・ストリームを取得し、第2セグメント・データ・ストリームにおいて、第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックを含む少なくとも2つのアイドル・ブロックを特定することと、前もってセットされた関与情報を使用することによって第2セグメント・データ・ストリームの位置を特定することとを更に含んでよい。
【0062】
任意に、いくつかのタイムスロットが、アイドル・ブロック(第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックを含む。)の特定に関与しないタイムスロット(以下、簡潔に、“非関与タイムスロット”と呼ばれる。)として予め指定されてよい。
図11に示されるように、タイムスロット3及びタイムスロット4は非関与タイムスロットと指定され、それら2つのタイムスロットに対応するコード・ブロックがアイドル・ブロックであるかどうかを特定することは不要となる。2つのタイムスロットに対応するコード・ブロックの2つの列に含まれるアイドル・ブロック“/I/”は、使用されないアイドル・ブロックである。すなわち、非関与タイムスロットに対応するアイドル・ブロックは、アイドル・ブロック分布表示マップ及び/又はサービス分布表示マップを運ばず、BEサービスも運ばない。
【0063】
例において、前もってセットされた関与情報は、サービス分布表示マップにおいて示されてよい。例えば、“00”は第1アイドル・ブロックを示し、“01”は非アイドル・ブロックを示し、“10”は、非関与タイムスロットに対応するアイドル・ブロックを示す。前もってセットされた関与情報は、代替的に、アイドル・ブロック分布表示マップにおいて運ばれてもよい。例えば、“00”は、第1アイドル・ブロック及び第2アイドル・ブロックを示し、“01”は非アイドル・ブロックを示し、“10”は、非関与タイムスロットに対応するアイドル・ブロックを示す。
【0064】
他の例において、前もってセットされた関与情報は、マスク動作の後に取得されたアイドル・ブロック分布表示マップを使用することによっても表されてよい。任意に、マスク動作は更に、同様の原理を使用することによってサービス分布表示マップに対して実行されてもよい。例えば、送信端デバイスは、アイドル・ブロック分布表示マップを運ぶために第2アイドル・ブロックの位置を使用し、受信端デバイスは、
図12に示されるマスク・ビットを使用することによって、アイドル・ブロック分布表示マップに対してマスク動作を実行する。例えば、
図12は、20ビットのマスク・ビット・シーケンスを示し、その中で第3及び第4ビットはいずれも“1”であり、非関与タイムスロットを示し、他のビットは全て“0”であり、関与タイムスロットを示す。“論理和”マスク動作が、20個のマスク・ビットと、20個のコード・ブロックを含むセグメント・データ・ストリームのアイドル・ブロック分布表示マップ(1が非アイドル・ブロックを特定し、0がアイドル・ブロックを特定する。)とを使用することによって、実行され、それにより、アイドル・ブロック分布表示マップの第3及び第4ビットは、第3及び第4ビットが0でないときに1にセットされ得る。具体的に言えば、BEサービスもサービス分布表示マップ又はアイドル・ブロック分布表示マップも、それら2つのビットに対応するコード・ブロックの位置に挿入され得ない。
【0065】
任意に、マスク・ビットは、前もってセットされた関与情報として、直接送信されてよい。表1に示されるように、非関与タイムスロットは、ビット“0”によって示されてよく、関与タイムスロットは、ビット“1”によって示される。代替的に、非関与タイムスロットは、ビット“1”によって示され、関与タイムスロットは、ビット“0”によって示される。
【表1】
【0066】
非関与タイムスロットの送信周波数は、異なる適用シナリオにおいて異なり得る。
【0067】
非関与タイムスロットが静的に構成される、すなわち、非関与タイムスロットが一定である場合には、前もってセットされた関与情報は実時間で送信される必要がなくてよい。前もってセットされた関与情報は、例えば、ネットワーク管理を通じて、送信端ネットワーク・デバイス及び受信端ネットワーク・デバイスにおいて直接構成されてよい。代替的に、前もってセットされた関与情報は、サービス伝送が開始する前に、フレキシブル・イーサネット・データ・フレームのオーバーヘッド・ブロックを使用することによって運ばれてもよい。
【0068】
非関与タイムスロットが動的に構成される、すなわち、非関与タイムスロットが実時間において変化する場合には、前もってセットされた関与情報は、実時間伝送のためにデータ・ストリームにおいて運ばれるべきである。前もってセットされた関与情報は、マップ・ブロックを使用することによって運ばれてよい。例えば、マスキングがサービス分布表示マップにおいて実行されてよく、あるいは、マスク・ビットが直接送信されてもよい。
【0069】
非関与タイムスロットが準動的に構成される、すなわち、非関与タイムスロットがある期間内では一定である場合に、前もってセットされた関与情報は周期的に送信されてよい。例えば、フレキシブル・イーサネットにおける非関与タイムスロットのフレーム境界が変化し、タイムスロット3及び4がタイムスロット5及び6に変化する場合に、前もってセットされた関与情報は、フレキシブル・イーサネット・データ・フレームのオーバーヘッド・ブロックにおいて運ばれてよい。オーバーヘッド・ブロックは、1023×20個のコード・ブロックごとに現れることが
図4から知られ得る。
図13に示されるように、フレキシブル・イーサネット・データ・フレームの第2オーバーヘッド・ブロック及び/又は第3オーバーヘッド・ブロックの予備(Reserved)フィールドは、マスク・ビットのような、前もってセットされた関与情報を運ぶために使用されてよい。
【0070】
前述の適用シナリオにおいて、前もってセットされた関与情報は、マスク・ビットであってよく、あるいは、マスク動作の後に取得されるアイドル・ブロック分布表示マップ又はサービス分布表示マップを使用することによって示されてもよい。例えば、
図10aにおいては、D1、D2及びD3に加えて、28個の予備ビットが使用されてよい。アイドル・ブロック分布表示マップ又はサービス分布表示マップにおいて、非関与タイムスロットに対応するアイドル・ブロックは、“10”又はマスク動作を使用することによって示される。代替的に、マスク・ビットは、予備ビット又は同様のものを使用することによって運ばれる。
【0071】
任意に、アイドル・ブロックの特定に関与するタイムスロット(略して“関与タイムスロット”)は、予め指定されてよい。例えば、タイムスロット3及び4以外の他のタイムスロットが
図11において指定される。実施原理は同様であり、詳細についてはここで再び記載されない。
【0072】
任意に、非関与タイムスロットの一部又は全ては、専用のタイムスロットとしてBEサービスに割り当てられ、専用のタイムスロットは、BEサービスの基本的な、保証された帯域幅である。BEサービスの実際の帯域幅は、基本的な、保証された帯域幅を超えることがある。すなわち、BEサービスは、他のサービスのアイドル・タイムスロット・リソースを更に占有する可能性がある。第1アイドル・ブロックの位置及び/又は基本的な、保証された帯域幅に対応するコード・ブロック位置に挿入される場合に、BEサービスは、左から右の順序でセグメント・データ・ストリームに挿入されてよい。
【0073】
第2アイドル・ブロック(又はマップ・ブロック)の位置は、第1セグメント・データ・ストリーム又は第2セグメント・データ・ストリームにおける第1の位置に調整される。受信端ネットワーク・デバイスがBEサービスを速く取得することを可能にするよう、BEサービスが挿入されているセグメント・データ・ストリームは、更に再配置されてよい。任意に、セグメント・データ・ストリームが最初に再配置されてよく、次いで、BEサービスがセグメント・データ・ストリームに挿入される。例において、
図14に示されるように、第2アイドル・ブロック(又は、マップ・ブロック)は第1の位置に置かれ、次いで、非アイドル・ブロック及び第1アイドル・ブロック(又はBEサービス・ブロック)は引き続いて置かれる。代替的に、第1アイドル・ブロック(又はBEサービス・ブロック)が最初に置かれてよく、次いで、非アイドル・ブロックが置かれる。BEサービスを運ぶために使用されないセグメント・データ・ストリーム、例えば、第3及び第4の行におけるセグメント・データ・ストリームは、再配置されなくてもよい。他の例において、
図15に示されるように、第1コード・ブロック及び第2アイドル・ブロックの位置は交換されてよく、それにより、第2アイドル・ブロック(又はマップ・ブロック)は、第1の位置で規則正しく現れる。任意に、第2アイドル・ブロック(又はマップ・ブロック)は、他の固定位置に置かれてもよい。
【0074】
S14.BEサービス及びサービス分布表示マップを運ぶデータ・ストリームを送る。
【0075】
本発明のこの実施形態において、任意に、S12で、フレキシブル・イーサネット・データ・フレームの最初のオーバーヘッド・ブロックの後の最初のコード・ブロックから開始して、40個の連続したコード・ブロックが、400Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス・グループにおける各物理インターフェイス上でセグメント・データ・ストリームとして逐次選択されてよい。任意に、最初のオーバーヘッド・ブロックの後の最初のコード・ブロックから開始して、50個の連続したコード・ブロックが、100Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス上でセグメント・データ・ストリームとして逐次選択されてよい。任意に、5個のコード・ブロック、10個のコード・ブロック、などがセグメント・データ・ストリームとして連続して選択されてよい。これは、本発明において限定されない。
【0076】
図10aを参照すると、D1、D2及びD3は、全部で24個のビットに加えて、28個の予備ビットを有し、全部で52個のビットが存在し、これらは、40ビットのサービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運ぶことができる。セグメント・データ・ストリームにおいて52よりも多いコード・ブロックがある場合に、少なくとも2つのコード・ブロックが、サービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運ぶために使用されてよい。
図10bに示されるマップ・ブロックは、56ビットのサービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運んでよい。セグメント・データ・ストリームにおいて56よりも多いコード・ブロックがある場合に、少なくとも2つのコード・ブロックが、サービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運ぶために使用されてよい。任意に、同期ヘッダが“01”であるデータ・コード・ブロックが、サービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運ぶために使用されてよい。
【0077】
少なくとも2つのコード・ブロックがサービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運ぶために使用される場合に、ポインタ・フィールドが、1つ以上のマップ・ブロックの位置を示すために使用されてよい。例えば、
図16aにおいて、MapExフィールドが、少なくとも2つのマップ・ブロックのうちの第1マップ・ブロックに加えられ、第1マップ・ブロック以外の他のマップ・ブロックの位置を特定するために使用される。コントロール・ブロック・タイプ“4B”及び“0xA”を含むマップ・ブロック・タイプは、第1マップ・ブロックを特定するために使用される。MapExは、ポインタであり、他のマップ・ブロックの位置を示すために使用されてよい。代替的に、第2マップ・ブロックの位置は、第1マップ・ブロックのMapExを使用することによって示されてよく、第3マップ・ブロックの位置は、第2マップ・ブロックのMapExを使用することによって示され、以降同様である。任意に、他のマップ・ブロック・タイプ、例えば、コントロール・ブロック・タイプ“0x00”が、第1マップ・ブロックを特定するために使用されてよく、あるいは、セグメント長さ表示フィールドLインジケータが加えられ、セグメント・データ・ストリームの長さL、例えば80、を特定するために使用されてよい。任意に、全てのマップ・ブロックは、MapExポインタを使用せずにマップ・ブロック・タイプを使用することによって直接特定されてもよい。
【0078】
セグメント・データ・ストリームの長さがLである場合に、フレキシブル・イーサネット・データ・フレームの境界位置に対して、セグメント・データ・ストリームの境界位置は不確かであり得る。例えば、Lが50である場合に、20×1023個のコード・ブロックの長さを有するサブフレーム、20×1023×8個のコード・ブロックの長さを有する基本フレーム、及び20×1023×8×32個のコード・ブロックの長さを有するスーパーフレームに対して、セグメント・データ・ストリームの境界は、境界位置アライメント問題を有している。すなわち、フレキシブル・イーサネット・
データ・フレームにおける第1セグメント・データ・ストリーム内の第1コード・ブロックの位置は、L≧pi≧1であるとして、フレキシブル・イーサネット・
データ・フレームの(pi)番目のコード・ブロックにあり得る。従って、セグメント境界ポインタpiは、フレキシブル・イーサネットのオーバーヘッドに加えられる必要があり得る。例えば、6ビットの境界ポインタ・フィールド(0から63)が、現在のフレームにおける第1セグメント・データ・ストリームの開始位置を示すよう、フレキシブル・イーサネット・データ・フレームのオーバーヘッドにおいて定義される。
【0079】
任意に、フレキシブル・イーサネットにおいて、複数の物理インターフェイスは、物理インターフェイス・グループを形成するようカスケード接続され、セグメント・データ・ストリームは、複数の物理インターフェイス上で並列に取得されてよい。例えば、n個の物理インターフェイスをカスケード接続することによって形成されたフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス・グループにおいて、k個のコード・ブロックが各物理インターフェイス上で選択され、セグメント・データ・ストリームの長さはL=n×kである。例えば、4つの100G物理インターフェイスがあり、20個のコード・ブロックが各インターフェイス上で選択される場合に、n=4、k=20、且つn×k=80である。n×kのより大きい値は、2つよりも多いアイドル・ブロックの存在のより高い可能性、すなわち、BEサービスが挿入され得るより高い可能性、を示す点が留意されるべきである。セグメント・データ・ストリームは、複数の物理インターフェイス上で並列に取得され、これは、帯域幅利用効率を改善し且つ処理遅延を低減するのを助ける。セグメント・データ・ストリームのセグメント境界は、フレキシブル・イーサネット・データ・フレームの境界、すなわち、フレキシブル・イーサネット・データ・フレームの最初のオーバーヘッド・ブロック、を参照して決定されてよい。
【0080】
本発明のこの実施形態において、ネットワーク・デバイスは、少なくとも2つのデータ・ストリームを取得し、少なくとも2つのデータ・ストリームは第1データ・ストリーム及び第2データ・ストリームを含み、第1データ・ストリームは、第3データ・ストリームを生成するよう、第2データ・ストリームに挿入され、第3データ・ストリームは第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、第1情報ブロック及び第2情報ブロックは第2データ・ストリームから生成され、第1情報ブロックは、第1データ・ストリームを運ぶために使用され、第2データ・ストリームは、第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、第1データ・ストリーム分布表示マップは、第1情報ブロックの位置を示すために使用され、第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定され、第3データ・ストリームは送られる。本発明のこの実施形態における技術的解決法は、
図7に示される方法プロシージャを使用することによって実施されてよい。例えば、第1データ・ストリームは、BEサービスによって形成されたデータ・ストリームであってよく、第2データ・ストリームは、専用の帯域幅を有するサービスによって形成された原データ・ストリームであってよい。第1情報ブロックはBEサービス・ブロックであってよく、第2情報ブロックはマップ・ブロックであってよい。第1データ・ストリーム分布表示マップは、アイドル・ブロック分布表示マップ及び/又はサービス分布表示マップであってよい。しかし、本発明のこの実施形態の実施は、
図7に示される方法プロシージャに限られない。例えば、S12で、アイドル・ブロックは特定される必要がなくてもよいが、アイドル・ブロックが生成される必要がある位置は、専用の帯域幅を有するサービスが原データ・ストリームを形成するプロセスの間に決定され、BEサービス及びサービス分布表示マップは、アイドル・ブロックが生成される必要がある位置に挿入される。
【0081】
本発明のこの実施形態において、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・ブロック又は冗長情報ブロックを使用することによって運ばれ、それにより、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロットは十分に利用され、それによって、帯域幅利用を改善し、且つ、フレキシブル・イーサネットにおいてサービスの統計多重化を実装する。
【0082】
図17は、本発明の実施形態に従うサービス受信方法のフローチャートの例である。方法は、フレキシブル・イーサネット・デバイス又はイーサネット・デバイスのようなネットワーク・デバイスによって実行されてよく、ネットワーク・デバイスは、受信端ネットワーク・デバイスであってよい。本発明のこの実施形態において、受信端ネットワーク・デバイスによって実行される方法は、サービス逆多重化プロセスの間に実行されてよく、あるいは、サービス逆多重化の前又は後に実行されてもよい。サービス逆多重化プロセス及び
図6に示される多重化プロセスは相互に逆であり、詳細についてはここで再び記載されない。確かに、本発明のこの実施形態における解決法は、サービス逆多重化プロセスとの関連を有さなくてもよい。サービス逆多重化プロセス及び本発明のこの実施形態は、以下で記載のために組み合わされ、これは、単に、記載のための例として使用される。方法は次のステップを含む。
【0083】
S21.ネットワーク・デバイスは、BEサービス及びサービス分布表示マップを運ぶデータ・ストリームを受信する。
【0084】
BEサービス及びサービス分布表示マップを運ぶデータ・ストリームは、専用の帯域幅を有するサービスを更に運んでよい。BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロットを使用することによって運ばれてよい。専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロットを使用することによってBEサービスを運ぶ方法については、
図7に示される実施形態を参照されたい。
【0085】
S22.第2情報ブロックからサービス分布表示マップを取得し、サービス分布表示マップは、第1情報ブロックの位置を示すために使用され、第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される。
【0086】
例において、このステップは、サービス逆多重化プロセスの間に実行されてよい。すなわち、本発明の技術的解決法は、受信されたデータ・ストリームが逆多重化されるときに同時に実行される。
【0087】
他の例において、このステップは、サービス逆多重化の前に実行されてもよい。すなわち、BEサービスが最初に、受信されたデータ・ストリームから抽出され、次いで、専用の帯域幅を有するサービスが逆多重化される。
【0088】
第1情報ブロックは、BEサービスを運ぶBEサービス・ブロックであってよく、第2情報ブロックは、サービス分布表示マップを運ぶマップ・ブロックであってよい。第2情報ブロックからサービス分布表示マップを取得することの実施は、BEサービス及びサービス分布表示マップを運ぶデータ・ストリームから第1セグメント・データ・ストリームを取得し、第1セグメント・データ・ストリームにおいてマップ・ブロック・タイプを特定し、マップ・ブロック・タイプによって特定された第2情報ブロックからサービス分布表示マップを取得することを含んでよい。
【0089】
第1セグメント・データ・ストリームの長さは、送信端ネットワーク・デバイスによって選択されたものと同じであってよく、あるいは、それと異なってもよい点が留意されるべきである。マップ・ブロック・タイプ及び、マップ・ブロックからサービス分布表示マップを取得する方法については、
図10a及び
図10bに示される実施形態を参照されたく、詳細についてはここで再び記載されない。
【0090】
任意に、ネットワーク・デバイスは、前もってセットされた関与情報を更に取得し、前もってセットされた関与情報に基づき、BEサービス及びサービス分布表示マップを運ぶデータ・ストリームから第2セグメント・データ・ストリームを取得してよい。前もってセットされた関与情報は、第2セグメント・データ・ストリームの位置を示す。送信端ネットワーク・デバイスが、第1セグメント・データ・ストリームにおいて、アイドル・ブロックの特定に関与しないいくつかのタイムスロットを指定する場合に、受信端ネットワーク・デバイスは、送信端ネットワーク・デバイスの指定されたルールに従って、前もってセットされた関与情報を取得し、前もってセットされた関与情報に基づき第2セグメント・データ・ストリーム(関与タイムスロット)からサービス分布表示マップ及びBEサービスを取得する必要がある。送信端ネットワーク・デバイスが非関与タイムスロットを指定するルールについては、
図11、
図12及び
図13に示される実施形態を参照されたく、詳細についてはここで再び記載されない。
【0091】
第2情報ブロックからサービス分布表示マップを取得することは、第1セグメント・データ・ストリーム又は第2セグメント・データ・ストリームにおける第1の位置からサービス分布表示マップを取得することを含む。送信端ネットワーク・デバイスがセグメント・データ・ストリームを再配置する場合に(
図14及び
図15に示される実施形態を参照されたい。)、受信端ネットワーク・デバイスは、送信端の再配置ルールに従って、第1セグメント・データ・ストリーム又は第2セグメント・データ・ストリームにおける前もってセットされた第1の位置からサービス分布表示マップを取得してよい。
【0092】
サービス分布表示マップは、第1のビットを使用することによって第1情報ブロックの位置を特定してよい。例えば、
図9に示されるように、BEサービスが挿入されている第1情報ブロックの位置は、ビット“0”を使用することによって特定される。
【0093】
S23.サービス分布表示マップに基づき第1情報ブロックからBEサービスを取得する。
【0094】
サービス分布表示マップは、例えば、ビット“0”を使用することによって、BEサービスの位置を示すことができる。サービス分布表示マップが、同じビット(例えば、“0”)を使用することによって、第1情報ブロックの位置及び第2情報ブロックの位置を示す場合に、第2情報ブロックは最初に、マップ・ブロック・タイプに基づき特定され、サービス分布表示マップは第2情報ブロックから取得され、第2情報ブロックの位置は、第1情報ブロックの位置を取得するよう、サービス分布表示マップから除かれる。
【0095】
S24.BEサービス及びサービス分布表示マップを運ぶデータ・ストリームを原データ・ストリームへリストアする。
【0096】
本発明のこの実施形態において、少なくとも2つのアイドル・ブロックは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックの位置で生成され、アイドル・ブロックは、アイドル・ブロック・タイプを運ぶ。サービス分布表示マップが第2情報ブロックから抽出され、BEサービスが第1情報ブロックから抽出されることになった後、アイドル・ブロックは、第2情報ブロック及び第1情報ブロックの位置で別々に生成されてよい。BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロット(アイドル・ブロックの位置)を使用することによって伝送されるので、BEサービス・ブロック及びマップ・ブロックは、原アイドル・ブロックにリストアされる。すなわち、専用の帯域幅を有するサービスのみを運ぶ原データ・ストリームがリストアされる。アイドル・ブロックのフィールド・フォーマットについては、
図5bに示される実施形態を参照されたい。
【0097】
本発明のこの実施形態において、ネットワーク・デバイスは第3データ・ストリームを受信し、第3データ・ストリームから第1データ・ストリームを抽出し、第3データ・ストリームを第2データ・ストリームへリストアする。第3データ・ストリームは第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、第2データ・ストリームは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを使用することによってリストアされる。第1情報ブロックは、第1データ・ストリームを運ぶために使用され、第2情報ブロックは、第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用される。第1データ・ストリーム分布表示マップは、第1情報ブロックの位置を示すために使用され、第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される。本発明のこの実施形態における技術的解決法は、
図17に示される方法プロシージャを使用することによって実施されてよい。例えば、第3データ・ストリームは、BEサービス及びサービス分布表示マップを運ぶデータ・ストリームであってよく、第1データ・ストリームは、BEサービスによって形成されたデータ・ストリームであってよく、第2データ・ストリームは、専用の帯域幅を有するサービスによって形成された原データ・ストリームであってよい。第1情報ブロックはBEサービス・ブロックであってよく、第2情報ブロックはマップ・ブロックであってよく、第1データ・ストリーム分布表示マップは、サービス分布表示マップであってよい。しかし、本発明のこの実施形態の実施は、
図17に示される方法プロシージャに限られない。例えば、S21で、BEサービス及びサービス分布表示マップは、異なるデータ・ストリームから受信されてもよい。
【0098】
本発明のこの実施形態において、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・ブロック又は冗長情報ブロックを使用することによって運ばれ、そして、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスから抽出され、それにより、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロットは十分に利用され、それによって、帯域幅利用を改善し、且つ、フレキシブル・イーサネットにおいてサービスの統計多重化を実装する。
【0099】
フレキシブル・イーサネットに適用されることに加えて、本発明のこの実施形態で提供される技術的解決法は、他のタイプのネットワーク、例えば、イーサネット、OTN、又はSDHに適用されてもよい。現在、フレキシブル・イーサネットにおいては、データ・ストリームは64B/66B符号化を通じて符号化される。実際に、符号化されていないデータ・ストリーム又は復号されたデータ・ストリームにおけるオクテット・バイト・グループは、64B/66Bコード・ブロックに対応してよい。例えば、イーサネットのMII(Media Independent Interface,メディア独立インターフェイス)インターフェイスにおいて、MIIインターフェイス・データは、符号化されていない又は復号された文字であってよい。異なるインターフェイス・レートに応じて、MIIインターフェイスは、1Gbps媒体独立インターフェイス(1000Mbps Media Independent Interface,GMII)、10Gbps媒体独立インターフェイス(10Gbps Media Independent Interface,XGMII)、40Gbps媒体独立インターフェイス(40Gbps Media Independent Interface,XLGMII)、100Gbps媒体独立インターフェイス(100Gbps Media Independent Interface,CGMII)、400Gbps媒体独立インターフェイス(400Gbps Media Independent Interface,CDGMII)、などであってよい。表2に示されるように、最初の2つの列は、伝送(文字)制御(信号)(Transmit (character) Control (signals),TXC)/受信(文字)制御(信号)(Received (character) Control (signals),RXC)、及び伝送(文字)データ(Transmit (character) Data,TXD)/受信(文字)データ(Received (character) Data,RXD)を含むMIIインターフェイス・データ文字である。<TXC,TXD>又は<RXC,RXD>の各対は、64B/66B符号化のブロック・タイプに対応してよい。例えば、TXC/RXCが“0b1”であり、TXD/RXDが“0x07”であるとき、対応するブロックはアイドル・ブロックである。64B/66B符号化の間、TXD/RXDの“0x07”は7ビット“0x00”に圧縮される。
【表2】
【0100】
複数の予備文字(灰色領域)が表2には存在し、如何なる予備文字も、サービス分布表示マップ及び/又はアイドル・ブロック分布表示マップを運ぶために選択されてよい。例えば、
図3に示されるように、MIIインターフェイス文字<TXC,TXD>又は<RXC,RXD>は、64B/66B符号化フォーマットにおけるマップ・ブロックとのマッピング関係を確立するよう、<0b1,0xFF>にセットされてよい。従って、本発明のこの実施形態における技術的解決法は、MIIインターフェイス・データ文字のような、符号化されていない文字に基づき更に実施されてよい。確かに、本発明のこの実施形態は、8B/10B符号化及び512B/514
B符号化のような他の符号化フォーマットと適合してもよい。
【表3】
【0101】
図18は、本発明の実施形態に従うサービス送信装置の略構造図である。装置は、フレキシブル・イーサネット・デバイス、イーサネット・デバイス、OTNデバイス、SDHデバイス、などであってよい。
図18に示されるように、装置は、取得モジュール101、処理モジュール102、及び送信モジュール103を含んでよい。本発明のこの実施形態において、機能モジュールは論理的に分けられているが、分割様式は限定されない。例えば、各モジュールは、独立した回路モジュールであってよく、あるいは、回路モジュールに一体化されてもよい。各モジュールは、チップのような集積回路の形で実施されてもよい。本発明のこの実施形態におけるサービス送信装置は、
図7に示される実施形態における方法ステップを実行してよい。
【0102】
取得モジュール101は、少なくとも2つのデータ・ストリームを取得するよう構成され、少なくとも2つのデータ・ストリームは、第1データ・ストリーム及び第2データ・ストリームを含む。
【0103】
処理モジュール102は、第3データ・ストリームを生成するよう、第1データ・ストリームを第2データ・ストリームに挿入するよう構成される。
【0104】
第3データ・ストリームは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、第1情報ブロック及び第2情報ブロックは、第2データ・ストリームから生成される。
【0105】
第1情報ブロックは、第1データ・ストリームを運ぶために使用され、第2情報ブロックは、第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、第1データ・ストリーム分布表示マップは、第1情報ブロックの位置を示すために使用され、第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される。
【0106】
送信モジュール103は、第3データ・ストリームを送信するよう構成される。
【0107】
本発明のこの実施形態において、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・ブロック又は冗長情報ブロックを使用することによって運ばれ、それにより、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロットは十分に利用され、それによって、帯域幅利用を改善し、フレキシブル・イーサネットにおいてサービスの統計多重化を実装する。
【0108】
図19は、本発明の実施形態に従うサービス受信装置の略構造図である。装置は、フレキシブル・イーサネット・デバイス、イーサネット・デバイス、OTNデバイス、SDHデバイス、などであってよい。
図19に示されるように、装置は、受信モジュール201及び処理モジュール202を含んでよい。本発明のこの実施形態において、機能モジュールは論理的に分けられているが、分割様式は限定されない。例えば、各モジュールは、独立した回路モジュールであってよく、あるいは、回路モジュールに一体化されてもよい。各モジュールは、チップのような集積回路の形で実施されてもよい。本発明のこの実施形態におけるサービス受信装置は、
図17に示される実施形態における方法ステップを実行してよい。
【0109】
受信モジュール201は、第3データ・ストリームを受信するよう構成される。
【0110】
処理モジュール202は、第3データ・ストリームから第1データ・ストリームを抽出し、第3データ・ストリームを第2データ・ストリームへリストアするよう構成される。
【0111】
第3データ・ストリームは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、第2データ・ストリームは、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを使用することによってリストアされる。
【0112】
第1情報ブロックは、第1情報ブロックを運ぶために使用され、第2情報ブロックは、第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、第1データ・ストリーム分布表示マップは、第1情報ブロックの位置を示すために使用され、第2情報ブロックは、前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される。
【0113】
本発明のこの実施形態において、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・ブロック又は冗長情報ブロックを使用することによって運ばれ、そして、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスから抽出され、それにより、専用の帯域幅を有するサービスのアイドル・タイムスロットは十分に利用され、それによって、帯域幅利用を改善し、フレキシブル・イーサネットにおいてサービスの統計多重化を実装する。
【0114】
図20は、本発明の実施形態に従うネットワーク・システムの略構造図である。ネットワーク・システムは、フレキシブル・イーサネット、イーサネット、OTN、SDHネットワーク、などであってよい。
図20に示されるように、ネットワーク・システムは、少なくとも2つのネットワーク・デバイス、例えば、ネットワーク・デバイス301及びネットワーク・デバイス302を含んでよい。各ネットワーク・デバイスは、送信端ネットワーク・デバイス又は受信端ネットワーク・デバイスであってよく、
図18及び/又は
図19に示される構造を有してよい。
【0115】
図21は、本発明の実施形態に従うネットワーク・デバイスの略構造図である。ネットワーク・デバイスは、フレキシブル・イーサネット・デバイス、イーサネット・デバイス、OTNデバイス、SDHデバイス、などであってよい。
図21に示されるように、ネットワーク・デバイス400は、プロセッサ401、メモリ402、少なくとも1つのネットワーク・インターフェイス403(例えば、ネットワーク・インターフェイス403及びネットワーク・インターフェイス404)、逆多重化チップ405、及び多重化チップ406を含んでよい。ネットワーク・デバイスが送信機能及び受信機能を含む場合に、逆多重化チップ405及び多重化チップ406が含まれてよく、あるいは、ネットワーク・デバイスが送信機能しか含まない場合には、多重化チップ406しか含まれなくてよく、あるいは、ネットワーク・デバイスが受信機能しか含まない場合には、逆多重化チップ405しか含まれなくてよい。
【0116】
プロセッサ401は、関連するプログラムを実行して、本発明の実施形態で提供される技術的解決法を実施するよう構成された汎用の中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)、マイクロプロセッサ、ネットワーク・プロセッシング・ユニット(Network Processing Unit,NPU)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、又は少なくとも1つの集積回路であってよい。
【0117】
メモリ402は、リード・オンリー・メモリ(Read-Only Memory,ROM)、静的記憶デバイス、動的記憶デバイス、又はランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)であってよい。メモリ402は、オペレーティング・システム及び他のアプリケーション・プログラムを記憶してよい。本発明の実施形態で提供される技術的解決法が、ソフトウェア又はファームウェアを使用することによって実施される場合に、本発明の実施形態で提供される技術的解決法を実施するためのプログラム・コードがメモリ402に記憶され、プロセッサ401によって実行される。
【0118】
ネットワーク・インターフェイス403及び404は、例えば、制限なしに、ネットワーク・デバイス400と他のデバイス又は通信ネットワークとの間の通信を実施する、トランシーバのようなトランシーバ装置であってよい。例えば、ネットワーク・インターフェイス403は、送信機能又は受信機能を備えてよく、あるいは、送信機能及び受信機能の両方を備えてもよい。ネットワーク・インターフェイス403及び404はここでは、論理ポート(例えば、いくつかのタイムスロットによって形成された論理ポート)であってよく、あるいは、物理インターフェイス(例えば、100Gフレキシブル・イーサネット物理インターフェイス)であってもよい。
【0119】
逆多重化チップ405及び多重化チップ406は、ASIC、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field-programmable gate array,FPGA)、などを使用することによって実施されてよく、本発明の技術的解決法を実施するための専用のチップであってよく、あるいは、本発明の技術的解決法の機能を含む汎用のチップであってもよい。逆多重化チップ405は、受信されたBEサービスを逆多重化するよう構成され、多重化チップ406は、BEサービスを多重化し、BEサービスを送信するよう構成される。
【0120】
例において、ネットワーク・デバイス400は、ネットワーク・インターフェイス403及び404を使用することによって少なくとも1つのサービスを受信し、少なくとも1つのサービスは、ベスト・エフォートBEサービスを含む。ネットワーク・デバイス400は、プロセッサ401を使用することによって、メモリ402に記憶されたコードを実行するか、あるいは、多重化チップ406を使用することによって、多重化チップ406に記憶されたコードを実行する。ネットワーク・デバイスは、少なくとも2つのデータ・ストリームを取得し、少なくとも2つのデータ・ストリームが第1データ・ストリーム及び第2データ・ストリームを含み、第1データ・ストリームを第2データ・ストリームに挿入して第3データ・ストリームを生成し、第3データ・ストリームが第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、第1情報ブロック及び第2情報ブロックが第2データ・ストリームから生成され、第1情報ブロックが第1データ・ストリームを運ぶために使用され、第2情報ブロックが第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、第1データ・ストリーム分布表示マップが第1情報ブロックの位置を示すために使用され、第2情報ブロックが前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定され、そして、第3データ・ストリームを送信する。
【0121】
他の例において、ネットワーク・デバイス400は、ネットワーク・インターフェイス403又は404を使用することによって、ベスト・エフォートBEサービスを運ぶデータ・ストリームを受信する。ネットワーク・デバイス400は、プロセッサ401を使用することによって、メモリ402に記憶されたコードを実行するか、あるいは、逆多重化チップ405を使用することによって、逆多重化チップ405に記憶されたコードを実行する。ネットワーク・デバイスは、第3データ・ストリームを受信し、第3データ・ストリームから第1データ・ストリームを抽出し、第3データ・ストリームを第2データ・ストリームへリストアし、第3データ・ストリームが第1情報ブロック及び第2情報ブロックを含み、第2データ・ストリームが、第1情報ブロック及び第2情報ブロックを使用することによってリストアされ、第1情報ブロックが第1データ・ストリームを運ぶために使用され、第2情報ブロックが第1データ・ストリーム分布表示マップを運ぶために使用され、第1データ・ストリーム分布表示マップが第1情報ブロックの位置を示すために使用され、第2情報ブロックが前もってセットされたマップ・ブロック・タイプを使用することによって特定される。
【0122】
具体的に、
図21に示されるネットワーク・デバイス400は、本発明のいずれかの実施形態における技術的解決法を実施してよい。
図21に示されるネットワーク・デバイス400は、単に、プロセッサ401、メモリ402、ネットワーク・インターフェイス403及び404、逆多重化チップ405、並びに多重化チップ406を示すが、具体的な実施プロセスの間、当業者は、ネットワーク・デバイス400が、通常の運転を実施するために必要とされる他のデバイスを更に含むと理解するはずである点が留意されるべきである。その上、具体的なニーズに基づき、当業者は、ネットワーク・デバイス400が、他の更なる機能を実施するハードウェア・デバイスを更に含んでよいと理解するはずである。例えば、ネットワーク・デバイス400は、電源、ファン、クロック・ユニット、メイン・コントロール・ユニット、などを更に含む。その上、当業者は、ネットワーク・デバイス400が、代替的に、本発明のこの実施形態を実施するために必要とされるデバイスしか含まなくてもよく、必ずしも、
図21に示される全てのデバイスを含まないと理解するはずである。
【0123】
本発明のこの実施形態において、BEサービスは、専用の帯域幅を有するサービスによって形成される原データ・ストリームのアイドル・タイムスロットに挿入されてよく、それによって、ネットワーク帯域幅リソースの利用を改善する。
【0124】
前述の説明は、本発明の具体的な実施にすぎず、本発明の保護範囲を制限するよう意図されない。本発明において開示される技術範囲内で当業者によって容易に理解される如何なる変更又は置換も、本発明の保護範囲内にあるべきである。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。