(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の撮影方法は前記第1の撮像部を用いた自動撮影であり、前記第2の撮影方法は、前記第1の撮像部を用いた手動撮影であることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、本実施形態の特徴的な処理は、以下のフローチャートを用いて説明するが、その中でも特に特徴的な処理は
図4Bである。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に帳票システム100(情報処理システム)は、情報処理装置101(携帯端末)、およびサーバ102が、ネットワーク103により通信可能に接続された構成をとる。情報処理装置101は、カメラ等を用いて帳票の画像を取り込み、帳票の記入不備チェックを行う。サーバ102は、帳票の記入不備チェックに必要な記入内容の認識領域と認識条件を帳票フォーム識別情報ごとに管理している。情報処理装置101は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末およびPDA端末などの持ち運び可能な端末であって、ブラウザまたは帳票システムのアプリケーションがインストールされており、無線通信によりネットワーク103を介して、サーバ102と通信可能である。なお、サーバ102は、汎用的なコンピュータであってもよいことは言うまでもない。
【0015】
以下、
図2を用いて、
図1に示した情報処理装置101に適用可能なハードウエア構成の一例について説明する。
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ212には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0016】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ212からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0017】
また、205は入力コントローラで、タッチセンサ210からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ211等の表示器への表示を制御する。なお、
図2では、ディスプレイ211と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて情報処理装置101のユーザが使用するものである。
【0018】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ212へのアクセスを制御する。
【0019】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク103を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0020】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ211上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ211上のタッチセンサ210におけるユーザのタッチ操作指示を受付けることを可能とする。
【0021】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ212に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイルや地図データ等も、外部メモリ212に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0022】
209は撮影画像入力コントローラで、撮影画像入力処理部214を介してカメラ215からの入力を制御する(撮影手段に相当)。カメラ215から入力された撮影画像を認識することが可能となっている。カメラ215は、前面となるディスプレイ側に1つ、背面となるディプレイと反対側に1つ備えている。背面のカメラ215で申込書などの帳票を撮影し、前面のカメラ215で撮影者の顔認識を行う。また、それぞれのカメラ215に対応して撮影画像入力処理部214があり、それぞれのカメラの画像の入力を受ける。また、自動や手動での撮影実行時には、本実施形態における記入不備チェックアプリが背面のカメラの撮影を実行する指示(シャッターON)をオペレーティングシステムに要求することで実現する。具体的には、カメラ1(背面)、カメラ2(前面)という識別情報を有しているため、シャッターを切る方のカメラの識別情報を含む要求を行うことで、任意のカメラに対してシャッターを切ることができる。
次に、
図20を用いて、
図1に示したサーバ102に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成について説明する。
【0023】
図20において、2001はCPUで、システムバス2004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM2002あるいは外部メモリ2011には、CPU2001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0024】
2003はRAMで、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2002あるいは外部メモリ2011からRAM2003にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0025】
また、2005は入力コントローラで、キーボード(KB)2009や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。2006はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)2010等の表示器への表示を制御する。なお、
図20では、CRT2010と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0026】
2007はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、データベース等の外部メモリ2011へのアクセスを制御する。
【0027】
2008は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、
図1に示した103)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0028】
なお、CPU2001は、例えばRAM2003内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT2010上での表示を可能としている。また、CPU2001は、CRT2010上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0029】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ2011に記録されており、必要に応じてRAM2003にロードされることによりCPU2001によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ2011に格納されている。
【0030】
図3は、情報処理装置101(携帯端末)の機能構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置101は、撮像部を備える携帯端末として説明する。あるいは、文書を撮影する第1の撮像部と、第1の撮像部により得られる画像を表示する表示部側の第2の撮像部を備える携帯端末として説明する。
【0031】
撮影判定部301は、撮像部から得られた文書に対応する画像から撮影条件に一致したか否かを判定する機能部である。撮影条件は、文書の画像における所定の複数の箇所が、予め登録されている画像と一致するか否かを判定する撮影条件である。また、撮影条件は、文書の画像の四隅に係る箇所が一致するか否かの条件である。また、撮影判定部301は、予め登録されている画像と一致するか否かを判定する機能部である。
【0032】
自動撮影実行部302は、撮影条件に一致した場合には、自動撮影を実行する機能部である。また、予め登録されている画像と一致する場合に、自動撮影を実行する機能部である。また、四隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致する場合、又は三隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致する場合に、自動撮影を実行する機能部である。さらに、三隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致し、顔認識部308により顔認識された場合に、自動撮影を実行する機能部である。
切替部303は、撮影条件に一致しない場合には、手動撮影に切り替える機能部である。
チェック部304は、実行された自動撮影により得られた画像を用いて、当該携帯端末で記入チェックを行う機能部である。
送信部305は、切り替えられた手動撮影の撮影により得られた画像をサーバでチェックすべく、当該画像を送信する機能部である。
特定部306は、文書の画像の三隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致する場合に、残る隅に係る箇所の点を特定する機能部である。
【0033】
補正部307は、四隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致して自動撮影が実行された場合には、四隅に係る箇所に応じて得られる点を用いて、自動撮影により得られた画像を補正し、三隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致して自動撮影が実行された場合には、三隅に係る箇所に応じて得られる点と特定部306により特定された点を用いて、自動撮影により得られた画像を補正する機能部である。
顔認識部308は、第2の撮像部より得られる画像を用いて顔認識をする機能部である。
【0034】
図4Aは、情報処理装置101で記入不備のチェック結果を取得してサーバ102に送信する全体処理(以下、記入不備チェック結果取得・送信処理)の一例を示すフローチャートである。
【0035】
また、
図19は、情報処理装置101で予め設定する情報設定を行う画面の一例である。初期設定画面1901では、販売店名、担当者、電話番号を入力してOKボタンを押下すると、情報が情報処理装置101に保存される。なお、初期設定画面1902のように、予め撮影する申込書のフォームが決まっている場合には、文字認識するための帳票フォーム定義情報やカバーシートを特定するためのフォームIDを入力する構成であってもよい。この初期設定は、記入不備チェックアプリで設定するものである。
【0036】
ステップS401において、情報処理装置101で記入不備チェックアプリを起動し、ログインする。記入不備チェックアプリを起動した際に、初期設定ボタン(不図示)を押下することで、上述初期設定画面を表示し初期設定をユーザの操作により適宜実行するものとする。
【0037】
ステップS402において、申込書撮影ボタン(不図示)の押下を検知すると、カメラ215を起動して記入不備チェックを行う申込書の撮影を実行する。ここで、申込書等の帳票の四隅を検出し、フォーカスがあった場合に撮影が実行される。この実行により申込書に対応する撮影画像を取得する。この四隅検出による撮影について、
図4Bを用いて説明する。この4Bが本実施形態における特徴的な処理である。
【0038】
ここで、
図4Bは撮影処理の一例を示すフローチャートである。なお、各ステップはCPU201が実行するものとする。
【0039】
ステップS430では、前面(ディスプレイ側)のカメラ215(第1の撮像部)と背面(ディスプレイと反対側)のカメラ215(第2の撮像部)を起動する。CPU201は、背面のカメラ215の画像を、撮影画像入力コントローラ209を介して、受け付けた画像をディスプレイ211に表示する。または、CPU201は、前面のカメラ215の画像を、撮影画像入力コントローラ209を介して、RAM202に蓄積する。前面のカメラ215の画像は次の画像を受信したらメモリから削除する。この蓄積された画像を用いて顔認識する。
【0040】
ここでディスプレイ211には、
図21の2100のように表示される。撮影者が被写体となる申込書を撮影しやすいようにガイドが表示されており、
図23に登録されているマークを2301に表示する。このマークに合わせて被写体のマークを合わせることにより、自動撮影が行いやすくなる。なお、2102は背面のカメラ215から取得した画像を表示している。この状態はまだ撮影画像を記録していない状態である。この状態をライブビューともいい、イメージセンサー(CCD)で得られた画像を用いて、撮影する映像を表示する技術である。
ステップS431では、マークの検出数を特定するためのCounterの値を0に設定し、RAM202に記憶する。
【0041】
ステップS432では、オートフォーカス技術を用いて、被写体(本実施形態では、申込書等の帳票)に対するフォーカスが合ったか否かを判定する。フォーカスが合った場合には、ステップS433へ処理を移し、フォーカスが合うまで処理を繰り返す。なおフォーカスが合ったことの検知は、オペレーティングシステムから、記入不備チェックアプリが受け取ることで判定する。
【0042】
ステップS433では、隅Aに対する画像認識を行い、隅Aに所定のマークがあるか否かを判定する。具体的には、
図23の設定情報2300に登録されている認識領域(所定範囲の座標)を用いて、背面のカメラ215から取り込まれた画像の隅A(左上)の画像と、設定情報2300の値として登録されている画像2301(マーク:黒丸)とを比較する。画像認識技術は既知の技術を用いて実現するものとするが、例えば画像同士のパターンマッチング等を用いて実現する。
隅Aでマークが検出できた場合には、ステップS434へ処理を移す。また、隅Aでマークが検出できなかった場合には、ステップS435へ処理を移す。
ステップS434では、隅Aでマークが検出されたため、Counterをプラス1してRAM202に記憶する。
【0043】
ステップS435では、隅Bに対する画像認識を行い、隅Bに所定のマークがあるか否かを判定する。具体的には、
図23の設定情報2300に登録されている認識領域(所定範囲の座標)を用いて、背面のカメラ215から取り込まれた画像の隅B(右上)の画像と、設定情報2300の値として登録されている画像2302(マーク:黒三角)とを比較する。画像認識技術は既知の技術を用いて実現するものとするが、例えば画像同士のパターンマッチング等を用いて実現する。
隅Bでマークが検出できた場合には、ステップS436へ処理を移す。また、隅Bでマークが検出できなかった場合には、ステップS437へ処理を移す。
ステップS436では、隅Bでマークが検出されたため、Counterをプラス1してRAM202に記憶する。
【0044】
ステップS437では、隅Cに対する画像認識を行い、隅Cに所定のマークがあるか否かを判定する。具体的には、
図23の設定情報2300に登録されている認識領域(所定範囲の座標)を用いて、背面のカメラ215から取り込まれた画像の隅C(右下)の画像と、設定情報2300の値として登録されている画像2303(マーク:黒四角)とを比較する。画像認識技術は既知の技術を用いて実現するものとするが、例えば画像同士のパターンマッチング等を用いて実現する。
隅Cでマークが検出できた場合には、ステップS438へ処理を移す。また、隅Cでマークが検出できなかった場合には、ステップS439へ処理を移す。
ステップS438では、隅Cでマークが検出されたため、Counterをプラス1してRAM202に記憶する。
【0045】
ステップS439では、隅Dに対する画像認識を行い、隅Dに所定のマークがあるか否かを判定する。具体的には、
図23の設定情報2300に登録されている認識領域(所定範囲の座標)を用いて、背面のカメラ215から取り込まれた画像の隅D(左下)の画像と、設定情報2300の値として登録されている画像2303(マーク:黒星)とを比較する。画像認識技術は既知の技術を用いて実現するものとするが、例えば画像同士のパターンマッチング等を用いて実現する。
隅Dでマークが検出できた場合には、ステップS440へ処理を移す。また、隅Dでマークが検出できなかった場合には、ステップS441へ処理を移す。
ステップS440では、隅Dでマークが検出されたため、Counterをプラス1してRAM202に記憶する。
なお、マークは一例であり、認識できるマークで、四隅で異なるものであればよい。
【0046】
ステップS441では、RAM202に記憶しているCounterの値を取得して、値が「4」か否かを判定する。すなわち、4点(四隅)が検出できたか否かを判定する。値が「4」の場合、ステップS422へ処理を移す。値が「4」でない場合、ステップS433へ処理を移す。
【0047】
ステップS442では、自動撮影を実行する。この自動撮影は、オートシャッター技術を用いて実行する。この自動撮影により得られた撮影画像を内部メモリに記憶する。自動撮影された場合のイメージは
図21の2110である。
【0048】
なお自動撮影により得られた撮影画像であることを示すフラグを付与して管理する。また、撮影時に得られた4点の座標を基に、撮影画像を補正する。例えば、台形補正を行う。その他、申込書自体の歪みを既知の補正技術を用いて補正する。この補正された画像を用いて、以降の不備チェック処理に用いるものとする。また、後述する三隅が認識でき、4点目が得られない場合に、推定された4点目と、三隅による3点とを用いて、画像を補正する。すなわち、四隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致して自動撮影が実行された場合には、前四隅に係る箇所に応じて得られる点を用いて、自動撮影により得られた画像を補正し、三隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致して自動撮影された場合には、三隅に係る箇所に応じて得られる点と特定された点(推定の4点目)を用いて、自動撮影により得られた画像を補正する処理の一例を示すステップである。
【0049】
ステップS443では、所定時間又は所定回数繰り返し行われたか否かを判定する。所定時間又は所定回数、ステップS431〜ステップS441を繰り返している場合には、4点の画像認識がうまくいかな状態であるため、ステップS444へ処理を移す。所定時間又は所定回数に達していない場合には、ステップS431へ処理を移す。なお、ステップS443の処理は、ステップS444でNOの場合に実行してもよい。すなわち、所定時間又は所定回数に達したかの判定は、いずれのタイミングで実行してもよい。
【0050】
ステップS444では、取得したCounterの値が「3」か否かを判定する。すなわち、4点(四隅)が検出できないが、3点から4点目が推定できる状態か否かを判定する。タブレット端末を用いて、テーブルに置いた申込書などの帳票を背面のカメラで撮影する場合、撮影方向(帳票に対するタブレットの角度)や帳票とタブレット端末との距離により、ガイドに上手くはまらないことが発生する。これは実際に起こりえる課題であり、撮影者が撮影に慣れていないと、帳票の画像部分が台形になるなど歪んで、上手くガイドに一致しないことが発生する。その場合、画像に対する補正が必要になるため、4点が推定できる状態かを特定する必要がある。特に、自動で記入不備チェックを行う、或いは、
図9の不備確認カバーシートを用いるためには、画像補正が必須であり、4点が推定できるかが重要である。4点が推定できる場合には、自動での記入不備チェック、或いは、不備確認カバーシートを用いた不備チェックが可能であるため、自動撮影に処理を移行する。
【0051】
すなわち、Counterの値が「3」の場合には、ステップS425へ処理を移す。Counterの値が「3」でない場合、すなわち「0」「1」「2」の場合には、ステップS447へ処理を移す。
【0052】
ステップS432〜ステップS441、ステップS443、ステップS444は、撮像部から得られた文書に対応する画像から撮影条件に一致したか否かを判定する処理の一例を示すステップである。撮影条件とは、文書の画像における所定の複数の箇所(例えば、四隅)が、予め登録されている画像(
図23の2301〜2304)と一致するか否かを判定する撮影条件である。
【0053】
また、ステップS442は、撮影条件に一致した場合には、自動撮影を実行する処理の一例を示すステップである。また、予め登録されている画像と一致する場合に、自動撮影を実行する処理の一例を示すステップである。また、四隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致する場合、又は三隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致する場合に、自動撮影を実行する処理の一例を示すステップである。
【0054】
ステップS445では、前面のカメラ215から取得した画像で顔認識があるか否かを判定する。すなわち、第2の撮像部より得られる画像を用いて顔認識をする処理の一例を示すステップである。
【0055】
顔認識技術は既知の技術であるため説明を省略するが、顔認識を検知する領域は2305の設定に応じて、映像の中央部とする。2305のイメージは、
図23に示す通り、撮影領域より内側となる領域である。ここで顔認識を検知するのは、実際の撮影操作で、ガイドに上手く合わないため自動撮影がされない(基本の撮影は自動撮影)場合、撮影者はディスプレイを正面から見ながら撮影する。撮影者の顔を認識することで、撮影者がうまく撮影できないことを判定することができる。なお、顔を認識できない場合には(横顔であってもよい)、ディスプレイを見て操作をしていないことになり、単によそ見をしていることが考えられるため自動撮影には移行せず、手動撮影に移行する。
【0056】
設定された領域で顔認識があったと判定された場合には、ステップS445へ処理を移す。設定された領域で顔認識がないと判定された場合には、ステップS447へ処理を移す。すなわち、三隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致し、顔認識された場合に、自動撮影を実行する処理(ステップS442)へ移行する処理の一例を示すステップである。
【0057】
ステップS446では、認識した3点(三隅)を基に、4点目を特定する。4点目の推定の仕方は、例えば隅A、隅B、隅Cの点の座標が特定できている場合、隅Aと隅Bの点を結んだベクトル1を生成する。また、隅Bと隅Cの点を結んだベクトル2を生成する。ベクトル1を隅Cに適用し(ベクトル1C)、ベクトル2を隅Aに適用して(ベクトル2A)、このベクトル1Cとベクトル2Aの交わる点を4点目とする。
【0058】
すなわち、ステップS444により文書の画像の三隅に係る箇所が予め登録されている画像と一致する場合に、残る隅に係る箇所の点を特定する処理の一例を示すステップである。
【0059】
ステップS447では、自動撮影から手動撮影に切り替える。カメラの設定をオートから手動に設定を切り替えることで実現する。この手動設定に切り替える場合には、
図22の2200のように手動撮影に切り替えるか否かを通知する。手動撮影切替ボタンが押下された場合に手動切替を行い、自動撮影継続ボタンが押下された場合には、ステップS431へ処理を移し、再度四隅検知を行う。手動撮影に切り替えた場合には、ステップS448へ処理を移す。すなわち、撮影条件に一致しない場合には、手動撮影に切り替える処理の一例を示すステップである。
【0060】
ステップS448では、撮影者による撮影指示がされたか否かを判定する。具体的には、手動撮影に切り替えると、
図22の2210のように撮影ボタンが表示されるため、撮影ボタンが押下されたことを検知する。撮影指示がされた場合には、ステップS449へ処理を移す。撮影指示がされない場合には、指示待ちとする。
【0061】
ステップS449では、撮影指示に従って、撮影を実行する。撮影画像を内部メモリに保存する。この撮影画像は、ガイドに沿った撮影でないため、自動での記入不備チェック、或いは、不備確認カバーシートを用いた不備チェックが可能でない。よって、自動撮影の画像とは異なり、サーバ102に撮影画像を送り、目視チェックに移行する。
これにより、携帯端末での撮影を容易にし、画像を用いた記入チェックを効率化することができる。
【0062】
図4Aのフローチャートに戻り処理の説明を続ける。
ステップS402ー1では、自動撮影がされたか否かを判定する。自動撮影がされた場合には、ステップS403へ処理を移す。また、手動撮影された場合には、ステップS402ー2へ処理を移す。自動撮影された場合は、ガイドに沿って撮影されているので、自動での記入不備チェック、或いは、不備確認カバーシートを用いた不備チェックが可能である。そのため自動撮影がされた場合には、ステップS403に移行する。また、自動での記入不備チェック、或いは、不備確認カバーシートを用いた不備チェックが難しいため、ステップS402ー2へ移行する。
【0063】
ステップS402ー2では、手動撮影された撮影画像をサーバ102へ送信する。すなわち、手動撮影の撮影により得られた画像をサーバでチェックすべく、当該画像を送信する送信処理の一例を示すステップである。
【0064】
この時、手動撮影がされたことを示すフラグを合わせてサーバ102に送り、サーバ102のチェック者に手動撮影を認識させ、チェックを容易にする。サーバ側では、手動撮影であり、携帯端末である情報処理装置101で不備チェックがされないことをサーバ側と接続されるクライアント端末で表示する。
【0065】
ステップS403において、撮影画像に合致するフォームがあるか否かを判定する。合致するフォームがあるかは、ローカルのフォームテーブル1200(
図12)のデータ順に撮影画像とフォーム画像を帳票認識技術などを用いて比較し、合致するフォームを特定する。なお、上述の通り、予め帳票IDが設定されている場合には、そのフォームIDがフォームテーブルにあるか否かで判定してもよい。また、撮影画像の所定の領域からフォームIDを抽出してフォームを特定してもよい。ステップS403で合致するフォームがないと判定された場合には、ステップS404へ処理を移し、合致するフォームがあると判定された場合には、ステップS406へ処理を移す。
【0066】
ステップS404において、合致するフォームテーブルがなければ、ステップS405で撮影した申込書は不備チェック対応フォームではない旨のエラーメッセージを表示してアプリケーションを終了する。なお、対応フォームでない場合には、エラーメッセージを表示後、再撮影する処理に移行してもよい。合致するフォームテーブルがあれば、ステップS406において帳票とフォームテーブル(
図12)を参照して、撮影した申込書に対応するカバーシート(画像)を外部メモリ212から取得する。なお、フォームテーブル1200と、対応する画像(フォーム画像、カバーシート)は外部メモリ212に記憶されている。すなわち、撮影により得られた第1の画像に対応する、カバーシートである記入チェック箇所が視認可能なように透過された第2の画像を取得する処理の一例を示すものである。
【0067】
ステップS407において、撮影された申込書の撮影画像と、ステップS404で取得した撮影した申込書に対応する不備確認用のカバーシート(
図9)をオーバレイして、チェック用画像を生成する。すなわち、第1の画像と、第2の画像とを用いて、記入チェック用の第3の画像を生成する処理の一例を示すものである。
【0068】
この生成された画像を記入不備チェック中画面(
図10ー1)に表示する。すなわち、ユーザに記入チェックさせるべく、生成された第3の画像を表示する表示する処理の一例を示すものである。
このカバーシートには、ユーザがチェックをしやすいように、チェック箇所の説明を含めるカバーシートであってもよい。
【0069】
図9のカバーシートは、チェック箇所が透過処理されており、撮影した撮影画像と重ねあわせると記入不備チェックを行いたい箇所の記入が容易に確認できるようになっている。なお、チェック箇所以外の部分も透過させるようにしてもよいが、チェック箇所をユーザに視認しやすくさせるために、チェック箇所より透過率を低くする、あるいは色を変える(例えば、グレーに設定する)ようにする画像にすることが望ましい。
【0070】
ステップS408において、不備チェック処理の初期化のため、記入不備チェック完了フラグをOFFに、OKボタンフラグ・キャンセルボタンフラグをOFFにする。
【0071】
ステップS409において記入不備チェック処理フロー(
図5で後述)を行う。この記入不備チェック処理は、
図10ー1の記入不備チェック中画面を表示しているバックグラウンドで処理が実行される。すなわち、実行された撮影により得られた画像を用いて、当該携帯端末で記入チェックを行うチェック処理の一例を示すものである。また、第3の画像の表示のバックグラウンドで、第1の画像と定義情報とに基づく認識処理の実行の一例を示すものである。
【0072】
ステップS410において、認識結果である記入不備チェックフラグ、OKボタンフラグ、キャンセルボタンフラグを取得する。記入不備チェック処理フロー(
図5)でOKボタンフラグがONになっているかを確認し、ONになっていればステップS422の付帯画像追加処理フロー(
図8で後述)に遷移する。なお、OKボタンフラグがONになっている場合とは、
図10ー1の記入不備チェック中画面で、オーバレイされた画像を用いて目視での不備チェックを行い、不備チェックを完了した場合である。ステップS422の処理が完了すれば、ステップS423で情報処理装置101から申込書の撮影画像、付帯画像、フォーム名、ログインユーザ名、不備チェック完了フラグOFFをサーバ102に送信して処理を終了する。
【0073】
ステップS410において記入不備チェック処理フロー(
図5)でOKボタンフラグがONになっているかを確認してOFFであれば、ステップS411でキャンセルボタンフラグがONになっているかを確認する。キャンセルボタンがONになっていればアプリを終了する。
【0074】
ステップS411でキャンセルボタンフラグがOFFであれば、ステップS412で
図10ー1に記入不備チェックが完了した旨と確認ボタンを表示(認識結果情報の表示)して、記入不備チェック完了画面(
図10ー2)に変更する。キャンセルボタンフラグがOFFの場合は、記入不備チェック完了フラグがONになっている。つまり、バックグラウンドで、目視ではなくシステムによる認識により、記入不備チェックが完了した場合である。
【0075】
言い換えると、第1の画像と定義情報とに基づき認識された結果を取得し、認識されて結果を取得した場合に、第3の画像とともに認識した結果が得られたことを示す情報(例えば、確認ボタン)を表示する処理の一例を示すものである。
【0076】
ステップS413では記入不備チェック完了画面(
図10ー2)でOKボタン、キャンセルボタン、確認ボタンのどのボタンが押されたかを判定する。キャンセルボタンが押されたらアプリを終了する。OKボタンが押されたら、ステップS422において付帯画像追加処理フロー(
図8で後述)に遷移する。ステップS422の処理が完了すれば、ステップS424で情報処理装置101から申込書の撮影画像、付帯画像、フォーム名、ログインユーザ名、不備チェック完了フラグONをサーバ102に送信して処理を終了する。なお、不備があった場合には、確認ボタンを押下して確認させたうえで、送信を実行させるように制御する。確認ボタンが押されたらステップS414に遷移する。
【0077】
ステップS414において、情報処理装置101は、ステップS403で特定した撮影画像のフォームIDを検索キーとして、記入不備チェックテーブル1610を検索し、取得した全レコードのチェックID=iの結果カラム1611に、RAM202に記憶されている変数result[i]の値をそれぞれ登録する。本実施形態においては、記入不備チェックテーブル1610のフォームID=1000の5レコードの結果カラム1611にフォームID=1000のチェック結果を示す変数result[i]=[OK、NG、OK、NG、OK]の値が登録される。
【0078】
ステップS415において、情報処理装置101は、ディスプレイ211から記入不備チェック完了画面(
図10ー2)を閉じて、記入不備チェック結果画面(
図11)上に撮影画像表示撮影画像を表示する。すなわち、確認ボタンの押下により、認識された結果を表示する指示があった場合に、第3の画像から、第1の画像と認識された結果に従って生成された認識結果画像に切り替えて表示する処理の一例を示すものである。
ステップS416において、情報処理装置101は、変数result[i]にNGが存在するか判定する。
【0079】
NGが存在しない場合は、ステップS417において、情報処理装置101は、「記入不備はありませんでした。」のメッセージが記された記入不備チェック結果画面(不備なし)1110を表示する。
【0080】
NGが存在する場合は、ステップS418において、情報処理装置101は、「記入不備があります。」のメッセージが記された記入不備チェック結果画面(不備あり)1120を表示する。
【0081】
ステップS419において、情報処理装置101は、フォームID=撮影画像のフォームID、結果カラム1611=NGを検索キーとして、記入不備チェックテーブル1610を検索し、記入不備チェック認識領域の起点座標(X、Y)と終点座標(X、Y)を取得する。
【0082】
ステップS420において、情報処理装置101は、取得した記入不備チェック認識領域の起点座標(X、Y)と終点座標(X、Y)を対角とする矩形を撮影画像上に描き、赤で塗りつぶす(1121)。この時矩形は透過設定されている。これにより、記入不備の領域を識別可能に表示することができる。
【0083】
ステップS421において、記入不備チェック結果画面でどのボタンが押されたかを判定する。キャンセルボタンが押されていればアプリを終了し、OKボタンが押されていれば
【0084】
ステップS422の付帯画像追加処理(
図8で後述)を実施する。ステップS422の後、ステップS424で情報処理装置101から申込書の撮影画像、付帯画像、フォーム名、ログインユーザ名、不備チェック完了フラグONをサーバ102に送信して処理を終了する。すなわち、第3の画像の表示後、出力指示があった場合に、記入チェックに係る情報と第1の画像を出力する処理の一例を示すものである。また、付帯画像があった場合には、第1の画像と、付帯画像とを合わせて出力する処理の一例を示すものである。付帯画像がない場合には、付帯画像は送信されないことはいうまでもない。
【0085】
送信は、1申込書ごとにおこなってもよいし、サーバ102と通信ができない場合には、情報処理装置101に記憶させて、通信ができる状態になった場合に、複数の申込書に係るデータを送信する構成であってもよい。
【0086】
図5は、情報処理装置101で行う記入不備チェック処理の一例を示すフローチャートである。
また、
図16は、フォームごとの記入不備チェック認識領域および不備チェック方法を管理するテーブルの一例である。
【0087】
記入不備チェックテーブル1610にはフォームID、チェック箇所につけられたチェックID、記入不備チェックの認識条件、記入不備チェック認識領域の起点座標(X、Y)と終点座標(X、Y)が記憶されている。すなわち、第1の画像から記入内容を認識するための認識領域と認識条件を含む定義情報を記憶するものの一例である。
【0088】
なお、「記入不備チェックテーブル1610」には記入不備チェック処理結果を記憶するための結果カラム1611が存在するが、
図5の記入不備チェック処理において、結果カラム1611はまだ使用しないため、この時点ではnullである。
【0089】
ステップS501において、ステップS404で特定した撮影画像のフォームIDを検索キーとして、記入不備チェックテーブル1610を検索し、記入不備チェックレコードを取得する。
ステップS502において、変数iに1を代入し、RAM202に記憶する。
【0090】
ステップS503において、記入不備チェックレコードのi番目から、記入不備チェック認識領域の起点(X座標、Y座標)と終点(X座標、Y座標)と記入不備チェック認識条件を取得する。
ステップS504において、記入不備チェック認識条件の値について判定する。
【0091】
記入不備チェック認識条件が「必須」の場合は、入力必須の項目であるため、ステップS505において、撮影画像のチェック認識領域に文字や記号が記入されているか否かを判定する。なお、この判定処理は、OCR等による解析技術を用いるが、既知の技術であるため、説明は省略する。
文字や記号が記入されている場合は、ステップS506において、チェック結果をRAM202に記憶する変数result[i]に「OK」を代入する。
文字や記号が記入されていない場合は、ステップS507において、変数result[i]に「NG」を代入する。
【0092】
記入不備チェック認識条件が「丸囲み」の場合は、複数の選択肢のうち1つを丸印で囲む項目であるため、ステップS508において、撮影画像のチェック認識領域に丸印が記入されているか否かを判定する。この判定処理は、OCR等による解析技術を用いるが、既知の技術であるため、説明は省略する。なお、本実施例では丸印の存在有無を判定しているが、丸印に限定するものではなく、レ点やその他の図形の判定であってもよい。
【0093】
また、上記において、丸印の数を「1つ」としたが、記入不備チェックテーブル1610に「上限値」や「チェック数」カラムを設け、上限値を超えた場合「NG」、印の個数が「チェック数」以外の場合「NG」と判定するとしてもよい。また、記入不備チェックテーブル1610に「桁数」カラムを設け、記入された文字が許可された桁数であれば「OK」、許可されていない桁数であれば「NG」と判定してもよい。また、記入不備チェックテーブル1610に「文字属性」カラムを設け、記入された文字の属性、例えば「数字」「ひらがな」「カタカナ」「英数字」などによって、OK・NGの判定をしてもよい。
【0094】
また、OCR等による解析結果で、記入された文字を認識できなかった場合、「NG」と判定するとしてもよい。また、変数result[i]の値は、「OK」「NG」の2つに限定するものではなく、「不明瞭」「認識不可」「矛盾」などの値を持つとしてもよい。
丸印が記入されている場合は、ステップS509において、変数result[i]に「OK」を代入する。
丸印が記入されていない場合は、ステップS510において、変数result[i]に「NG」を代入する。
【0095】
ステップS511において、次の領域の不備チェックをするために、変数iをインクリメントする。ステップS512において、チェックID=iの記入不備チェックレコードが存在するか否かを判定する。存在しない場合は、ステップS517で記入不備チェック完了フラグをONにして、この記入不備チェック処理を終了する。存在する場合はステップS513で、記入不備チェック中画面(
図10ー1)においてOKボタンが押されたかどうかを判定して、OKボタンが押されていたらステップS515でOKボタンフラグをONにして、
図4Aの(1)に戻る。OKボタンが押されていなければステップS514に遷移する。なお、OKボタンやキャンセルボタンの押下はユーザにより任意のタイミングにより押下されるため、押下されたタイミングでステップS513、ステップS514の判定を行うものとする。
【0096】
ステップS514では、記入不備チェック中画面(
図10ー1)においてキャンセルボタンが押されたかどうかを判定して、キャンセルボタンが押されていたらステップS516でキャンセルボタンフラグをONにして、
図4Aの(1)に戻る。キャンセルボタンが押されていなければ、ステップS503に戻って引き続き記入不備チェックを行う。キャンセルボタンが押下された場合とは、記入不備チェックを終了する場合である。
【0097】
以上で、
図5の記入不備チェック処理の説明を終了する。この処理によって、撮影画像のフォームIDに対応する記入不備チェックレコードについてのチェック結果が変数result[i]に記憶されたことになる。具体的には、本実施例では、変数result[i]には、[OK、NG、OK、NG、OK]の値が格納されている。
【0098】
図6は、ステップS424で情報処理装置101から送信される画像と属性情報を、サーバ102で受信するフローの一例である。
ステップS601では、サーバ102は申込書の画像、付帯画像、記入不備チェック完了フラグ(OFF,ON)、ログインユーザ名、フォーム名を受信する。
【0099】
ステップS602では、受信した画像(記入不備チェック済みの申込書の画像)と付帯画像を所定のフォルダに格納し、受信申込書一覧テーブル1300(
図13)に受信日時、フォーム名、ログインユーザ名、記入不備チェック完了フラグ(OFF・ON)のレコードを追加する。これにより、情報処理装置101で記入不備チェックした情報が登録される。その後、サーバ102側のオペレータが詳細なチェックを行い、さらに不備があればログインユーザ名に対応する担当者へ電話等を行うものとする。電話は例えば、受信した画像のヘッダに入力されている電話番号を用いるものとする。
【0100】
図7は、サーバ102で情報処理装置101から受信した画像と属性情報を表示し、オペレータにより記入漏れがないか確認するフローの一例である。
【0101】
ステップS701では、受信申込書一覧テーブル(
図13)を読み込み受信申込書一覧画面(
図14)を表示する。この時、サーバ102側で、所定時間内に所定数を超える申込書を受信した場合(例えば、5分内で、20件以上の申込書の画像を受信した場合)に、申込書システムによる不備チェックがない申込書を優先させて表示すると決定し、受信申込書一覧画面1420を表示する。また、所定時間内に所定数以下の申込書を受信している場合には、受信申込書一覧画面1410を表示する。不備チェックがない申込書を優先して表示するモードの場合には、サーバ102では、不備チェックが「未完了」でソートしたリストを生成して、受信申込書一覧画面に表示する。
【0102】
ステップS702では、受信申込書一覧画面(
図14)で終了ボタンがクリックされたかを判定し、終了ボタンが押されれば申込書の確認処理を終了する。終了ボタンがクリックされていなければステップS703でフォーム名がクリックされたかを判定する。
【0103】
ステップS703でフォーム名がクリックされたかを判定し、クリックされていなければステップS702に戻る。フォーム名がクリックされていれば、ステップS704で受信した申込書を受信申込書確認画面(
図15)に表示し、サーバ側のオペレータが目視で記入不備のチェックを行う。
【0104】
このとき受信申込書一覧画面(
図14)で不備チェック完了の申込書がクリックされていれば、受信申込書確認画面(記入不備チェック済み)1510を表示し、不備チェック未完了の申込書がクリックされていれば、受信申込書確認画面(記入不備チェック未完了)1511を表示する。よって、サーバ側のオペレータは既にシステムで記入不備チェックが行われた申込書かどうかを容易に確認することができる。
ステップS705ではサーバ側のオペレータが申込書に記入不備箇所があるかの判定を行う。
【0105】
記入不備があれば、申込書の画像のヘッダに記載されている送信者(ログインユーザ)に記入不備箇所を通知し、記入後に申込書の撮影・再送を実施することを伝え、ステップ708に遷移する。記入不備がなければ、申込書のヘッダに記載されている送信者(ログインユーザ)に記入不備なしを通知し、ステップ708に遷移する。
【0106】
尚、ヘッダには一例として電話番号を記載しているため、本実施例では送信者に電話で連絡をとることを想定しているが、ヘッダにメールアドレスやシステムのURLなど送信者への別の連絡手段を記載するようにしても構わない。また、
図15の受信申込書確認画面で、不備連絡ボタン(不図示)を押下すると、不備内容を記入できるウィンドウ(テキストボックス等を含む画面)が表示され、不備内容を入力すると、送信者(担当者)の情報処理装置101に送信する構成をとることも可能である。
【0107】
ステップS708で受信申込書確認画面(
図15)で完了ボタンを押下して画面を閉じると、ステップS709では受信申込書一覧テーブル(
図13)からステップ704で表示した申込書のレコードを削除する。なお、削除せず、確認済みとして完了フラグを設定して管理してもよい。
【0108】
図8は、情報処理装置101で申込書の撮影画像に付帯する付帯画像を追加する処理フローの一例である。
ステップS801では、送信画像確認画面(
図17)を表示し、付帯画像番号、付帯画像枚数を0に設定する。
【0109】
ステップS802では、初期設定画面(
図19)で設定した販売店名、担当者名、担当者電話番号、付帯画像枚数、記入不備チェックテーブル1610の結果カラムに基づく記入不備チェック完了状況など(これらをヘッダ情報と称する)を取得する。この取得した情報を基に、申込書の撮影画像にヘッダ画像として追加して表示する。具体的には、取得した販売店名、担当者名、担当者電話番号、付帯画像枚数、記入不備チェック完了状況に基づいて、所定のサイズで画像化し、申込書の画像の上部に挿入する。すなわち、第1の画像とともに、撮影により得られた第1の画像の付帯画像の枚数を表示する処理の一例を示すものである。また、記入チェックに係るチェック者情報を含むヘッダ情報を取得して、ヘッダ情報を含む第1の画像を生成する処理の一例を示すものである。
このヘッダ情報を含む画像を記入不備チェック済み画像としてサーバ102へ送信する。
【0110】
尚、ヘッダに追加する情報は、任意の項目を追加可能であり、上記の情報に限定されるものではない。また、サーバ102のオペレータから送信者に連絡を取るための手段の一例として電話番号を記載しているが、ヘッダにメールアドレスやシステムのURLなど送信者への別の連絡手段を記載するようにしても構わない。
【0111】
ステップS803では、送信画像確認画面(
図17)でどのボタンが押されたかを判定する。キャンセルボタンが押されれば
図4Aの(2)に戻って、ステップS402で申込書の再撮影処理を行う。送信ボタンが押され、付帯画像があれば各付帯画像のヘッダに付帯画像番号/付帯画像枚数情報を付与して本処理フローを終了する。
【0112】
付帯書類画像撮影ボタンが押されれば、ステップS804で申込書に必要な免許証などの付帯画像を撮影する。撮影された付帯画像をメモリに記憶する。すなわち、ユーザによる付帯画像の撮影指示があった場合に、撮影により得られた付帯画像を記憶する処理の一例を示すものである。
ステップS805では、ステップS804で撮影した付帯画像を付帯画像確認画面(
図18)に表示して、付帯画像枚数を+1する。
ステップS806では、撮影した付帯画像の付帯画像番号に付帯画像枚数を入れる。
ステップS807では、付帯画像確認画面(
図18)でどのボタンが押されたかを判定する。OKボタンが押されれば送信画像確認画面(
図17)に戻る。
【0113】
キャンセルボタンが押されればステップS808で付帯画像枚数をー1し、
撮影した付帯画像の付帯画像番号をクリアして送信画像確認画面(
図17)に戻る。
【0114】
再撮影ボタンが押されればステップS809で付帯画像枚数をー1し、
撮影した付帯画像の付帯画像番号をクリアして付帯画像の再撮影を行うためにステップS804に戻る。
以上が申込書の撮影画像に付帯する画像を撮影して追加する処理フローの一例である。
【0115】
以上、本実施形態によれば、携帯端末での撮影を容易にし、画像を用いた記入チェックを効率化することができる。
【0116】
また、画像認識による記入チェックの処理が完了する時間までに簡易的に記入チェックができ、利便性を高めることが可能となる。カバーシートを用いた簡易的な記入チェックを可能とすることで、多数の申込書の作業を効率よく進めることが可能となる。
【0117】
さらに、カバーシートを用いた簡易的な記入チェック(目視チェック)で不安な場合はシステムの記入不備チェックを待ってから行うことも可能であり、チェック者(ユーザ)によってどちらにするかを選択することができるため、より利便性が高く、業務の効率化を向上することができる。
【0118】
また、申込書および付帯画像にヘッダ情報としてエンドユーザーの連絡先をつけておくことで、サーバ側のオペレータが記入不備を発見して、チェック者に簡単に連絡することも可能である。
【0119】
さらにサーバ側のオペレータが送られてきた申込書が既にシステムで不備チェックされたものかどうかを把握することができるため、システムで不備チェックしていないものから優先的に記入不備の確認を実施することができる。
【0120】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0121】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0122】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CDーROM、CDーR、DVDーROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0123】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0124】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0125】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0126】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0127】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ102、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。