(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記起動契機は、前記ナビゲーションアプリケーション・プログラムを起動させるためのアイコンに対するユーザ操作、音声入力による起動指示、並びに他のデバイスからの起動指示を含むことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションアプリケーション・プログラム。
前記起動契機取得手段で取得した起動契機が、前記ナビゲーションアプリケーション・プログラムを起動させるためのアイコンに対するユーザ操作である場合は、前記テーマ適用手段は、デフォルトのテーマを前記ナビゲーションアプリケーション・プログラムのユーザインターフェースに適用することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーションアプリケーション・プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るアプリケーション・プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法の実施の態様について説明する。本発明の構成要素は、本明細書の図面に一般に示してあるが、様々な構成で広く多様に配置し設計してもよいことは容易に理解できる。したがって、本発明の装置、方法、及びプログラムの実施の態様についての以下のより詳細な説明は、特許請求の範囲に示す本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の選択した実施の態様の一例を示すものであって、本明細書の特許請求の範囲に示す本発明と矛盾無く装置、システム及び方法についての選択した実施の態様を単に示すものである。当業者は、特定の細目の1つ以上が無くても、又は他の方法、部品、材料でも本発明を実現できることが理解できる。また、以下に示す実施の形態及び複数の実施例は単独で実施しても良いし、組み合わせて実施してもよい。また、説明の簡素化のため、公知技術の詳細な説明は省略する。
【0011】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る情報処理装置の概念図である。本実施の形態に係る情報処理装置1は、アプリケーション・プログラムのユーザインターフェースのテーマを変更することが可能に構成されている。情報処理装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ(ラップトップPC、デスクトップPC)、PDA、及びゲーム端末等である。情報処理装置1は、入力機能、表示機能、通信機能、音声入力機能、音声解析機能、及びスピーカ機能等を備えていてもよい。
【0012】
図1に示すように、情報処理装置1は、アプリケーション・プログラム(以下、「アプリ」と称する)10を起動させる際の起動契機を取得する起動契機取得手段30と、起動契機取得手段30で取得した起動契機に基づいてテーマを決定し、決定したテーマをアプリ10のユーザインターフェース(以下、「UI」と称する)に適用するテーマ適用手段40とを備えている。ここで、UIは、ユーザと装置との接点となるインターフェースを総称し、例えば、装置の画面、音声、又は文字等である。アプリ10は、例えば、ナビゲーションアプリ、ニュースアプリ、カレンダーアプリ、時計アプリ等である。
【0013】
起動契機取得手段30及びテーマ適用手段40は、例えば、ソフトウェア及び/又はハードウェアで構成することができる。コンピュータがソフトウェアを実行することにより、起動契機取得手段30及びテーマ適用手段40の機能を実現することにしてもよい。また、アプリ10が、起動契機取得手段30及びテーマ適用手段40の機能を備え、コンピュータが、アプリケーション・プログラム10を実行することにより、起動契機取得手段30及びテーマ適用手段40の機能を実現してもよい。
【0014】
ここで、UIに適用するテーマは、例えば、画面(画像)テーマ(例えば、ウィンドウ、アイコン、メニュー、タイトル、バー、背景、及びキャラクタ等の画面のテーマ)、文字テーマ(例えば、文字の書体や色彩等の文字のテーマ)、及び音声テーマ(例えば、音声案内や効果音の内容やトーン等の音声のテーマ)等である。
【0015】
起動契機は、Webサーバが提供するWebサイト及び/又はWebページからの起動指示、アプリ10を起動させるためのアイコンに対するユーザ操作、音声入力による起動指示、並びに他のデバイス(例えば、ウェアラブル端末)からの起動指示のうちの少なくとも1つとしてもよい。
【0016】
起動契機取得手段30で取得した起動契機が、アプリ10を起動させるためのアイコンに対するユーザ操作である場合は、テーマ適用手段40は、デフォルトのテーマを、アプリ10のUIに適用してもよい。また、デフォルトのテーマでなくとも、アプリ起動前に既に設定されていたテーマを適用するようにしてもよい。アプリ10を起動させるためのアイコンは、例えば、情報入力装置1のタッチ表示部に表示されるアプリ10を起動させるためのアイコンであってもよい。
【0017】
起動契機取得手段30で取得した起動契機が、Webサイト及び/又はWebページからの起動指示である場合は、テーマ適用手段40は、例えば、Webサイト及び/又はWebページに基づくテーマをアプリ10のUIに適用することにしてもよい。例えば、後述するように、Webページ内に、アプリ10を起動させるためのボタンを組み込み、このボタンが操作された場合は、このボタンに関連付けられている対象(企業、ブランド、店舗等)のテーマをアプリ10のUIに適用することにしてもよい。
【0018】
また、起動契機取得手段30で取得した起動契機が、音声入力による起動指示(例えば、「アプリ10を起動しなさい」という音声入力)である場合は、テーマ適用手段40は、例えば、音声の属性に応じたテーマをアプリ10のUIに適用することにしてもよい。また、音声入力は、例えば、情報入力装置1のマイクで行ってもよいし、外部デバイスを接続して行ってもよい。
【0019】
例えば、音声入力が女性の声である場合は、女性用のテーマをアプリ10のUIに適用することにしてもよい(例えば、UIの画面テーマを赤/ピンク色にする)。また、音声入力が男性の声である場合は、男性用のテーマをアプリ10のユーザUIに適用することにしてもよい(例えば、UIの画面テーマを青/紫色にする)。また、音声入力が子供の声である場合は、子供用のテーマをアプリ10のUIに適用することにしてもよい(例えば、UIの画面テーマを子供用のテーマにする)。音声入力によるアプリ10の起動は公知であるのでその詳細な説明は省略する。
【0020】
また、起動契機取得手段30で取得した起動契機が、他のデバイスからの起動指示である場合は、テーマ適用手段40は、例えば、他のデバイスに基づくテーマを、アプリ10のUIに適用することにしてもよい。例えば、他のデバイスは、ウェアラブル端末である。ウェアラブル端末からの起動指示である場合は、テーマ適用手段40は、例えば、ウェアラブル端末に基づくテーマをアプリ10のUIに適用してもよい。また、例えば、ウェアラブル端末がアプリ10を搭載している場合は、ウェアラブル端末に適用されているアプリ10のUIと同じテーマを、情報処理装置1のアプリ10のUIに適用してもよい。
【0021】
更に、情報処理装置1は、起動指示があった場合に、アプリ10を起動させる起動手段20を備えていてもよい。テーマ適用手段40は、例えば、アプリ10の起動中又はアプリ10の起動前に、起動契機に基づいたテーマをアプリ10のUIに適用することができる。例えば、起動手段20は、ソフトウェア及び/又はハードウェアで構成することができる。コンピュータでソフトウェアを実行することにより、起動手段20の機能を実現することにしてもよい。また、例えば、コンピュータでOSを実行することにより、起動手段20の機能を実現してもよい。
【0022】
以上説明したように、本実施の形態の情報処理装置1によれば、アプリ10を起動させるための起動契機を取得する起動契機取得手段30と、起動契機取得手段30で取得した起動契機に基づいてテーマを決定し、決定したテーマをアプリ10のUIに適用するテーマ適用手段40とを備えているので、起動契機に応じて、アプリ10のUIのテーマを柔軟に変更することが可能となる。
【0023】
また、起動契機は、Webサイト及び/又はWebページからの起動指示、アプリ10を起動させるためのアイコンに対するユーザ操作、音声入力による起動指示、並びに他のデバイスからの起動指示のうちの少なくとも1つであることとしたので、各種起動契機に応じて、アプリ10のUIのテーマをより柔軟に変更することが可能となる。
【0024】
また、起動契機取得手段30で取得した起動契機が、Webサイト及び/又はWebページからの起動指示である場合は、テーマ適用手段40は、Webサイト及び/又はWebページに基づくテーマをアプリ10のUIに適用することとしたので、Webサイト及び/又はWebページの企業や店舗等のテーマをアプリ10のUIに適用することが可能となる。
【0025】
また、起動契機取得手段30で取得した起動契機が、アプリ10を起動させるためのアイコンに対するユーザ操作である場合は、テーマ適用手段40は、デフォルトのテーマを、アプリ10のUIに適用することとしたので、アプリ10が通常の方法で起動される場合は、デフォルトのテーマをアプリ10のUIに適用することが可能となる。
【0026】
(実施例1)
上記実施の形態に係る情報処理装置をスマートフォン等の端末装置に適用した実施例1を説明する。
図2は、実施例1に係る端末装置の外観構成を示す図である。
図3は、実施例1に係る端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
【0027】
図2において、端末装置100は、略六面体形状の筐体101を備えている。筐体101の表面のうち一方側の面を正面101A、正面101Aに対向する他方側の面を背面(不図示)、筐体101の表面のうち正面101Aと背面に挟まれた面を側面(不図示)とする。筐体101の内部には、バッテリを含む各種の電気部品が収納されている。端末装置100は、筐体101の正面101Aの略中央部分に、表示部102A及び表示部102A上に配置されたタッチセンサ102Aで構成されるタッチ表示部102が配置されている。筐体101の正面101Aの上方には、レシーバ103が配置されている。
【0028】
タッチ表示部102は、文字、図形、画像等の情報を表示するとともに、指、スタイラス、ペン等(以下、「指示体」と称する)を用いてタッチセンサ102Aに対して行われる各種操作を検出する。タッチセンサ102Aが各種操作を検出する方式は、静電容量式、感圧式等の方式を採用することができる。
図2に示す例では、タッチ表示部102に各種アプリを起動するためのアイコンが表示されている。
【0029】
筐体101の側面には、ボリュームボタン(不図示)、電源ボタン(不図示)、スピーカ104(
図3参照)、及びマイク105(
図3参照)等が配置されている。
【0030】
図3は、実施例1に係る端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3において、端末装置100は、ネットワーク200を介して、複数のWebサーバ300と電気通信可能に接続されている。ネットワーク200は、例えば、インターネットなどの公衆回線網である。Webサーバ300は、例えば、特定企業(水産・農林業、鉱業、建設業、製造業、電気・ガス業、運輸・情報通信業、商業、金融・保険業、不動産業、サービス業)、ブランド、店舗のWebサイトや、各種店舗情報を提供するナビゲーションサービスのWebサイト等を提供する。
【0031】
端末装置100のブラウザアプリ174は、Webサーバ300内に記憶されたWebページを要求し、Webサーバ300からWebページを取得すると、それを画面に出力させることができる。Webサーバ300は、Webページ内にナビゲーションアプリ172を起動させるためのボタン(ナビゲーションアプリ連携ボタン)を組み込むことができる。
【0032】
Webページは、端末装置100のブラウザアプリ174によって画面等に出力することが可能であれば、如何なるデータ形式でもよい。Webページは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(eXtensible Markup Language)、HTMLの下位互換性のあるCHTML(Compact HTML)等のマークアップ言語で構成することができる。Webページには、例えば、CHTML等で記述されたテキストデータ、静止画像データ、動画像データ、又は音声データ、Java(登録商標)アプレット、又はテーマデータ等のデータが含まれる。
【0033】
端末装置100は、
図3に示すように、制御部110と、メモリ150と、電源部151と、通信部120と、無線LAN通信部160と、記憶部170と、タッチ表示部102(表示部102A、タッチセンサ102B)と、操作部130と、レシーバ103と、スピーカ104と、マイク105と、GPSセンサ140とを備えている。
【0034】
タッチ表示部102は、表示部102Aと、表示部102Aに重畳されたタッチセンサ102Bとを有する。表示部102Aは、例えば、LCDや有機ELディスプレイで構成することができる。表示部102Aは、制御部110の制御に従って、制御部110の各種の処理に伴うメニュー、ステータス、表示遷移等を表示する機能を有している。タッチセンサ102Bは、指やペン等の指示体を用いてタッチセンサ102Bに対して行われた各種操作を、操作が行われた場所のタッチセンサ102B上での位置とともに検出し、制御部110に通知する。タッチセンサ102Bによって検出される操作には、タッチ操作、スワイプ操作、及びピッチ操作等が含まれる。
【0035】
操作部130は、ボリュームボタンや電源ボタン等の各種ボタンを備えており、ボタンを通じてユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する指示信号を制御部110へ送信する。
【0036】
電源部151は、制御部110の制御に従って、蓄電池又は外部電源から得られる電力を、制御部110を含む端末装置100の各部へ供給する。
【0037】
通信部120は、所定の通信方式(例えば、3G、4G/LTE)を使用して、ネットワーク200に接続されるデバイスとデータ通信を行う。近距離無線通信部160は、所定の無線通信方式(例えば、Bluetooth(登録商標)方式)で他のデバイスと無線通信を行う。
【0038】
マイク105は、ユーザの音声を音声信号へ変換して制御部110へ出力する。スピーカ104は、制御部110から入力される音声信号を外部に出力する。GPSセンサ140は、位置情報を取得して、位置情報を制御部110に出力する。
【0039】
メモリ150は、例えば、RAMやDRAM等で構成されており、制御部110によって実行されるプログラム、制御部110が参照するデータ、制御部110の演算結果等が一時的に記憶されるワークエリアとして使用される。
【0040】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP等であり、端末装置100の動作を統括的に制御して各種機能を実現する。具体的には、制御部110は、記憶部170に記憶されているデータやメモリ150に展開したデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部170に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、端末装置100の各部を制御することによって各種機能(電話機能、通信機能、メール機能等)を実現する。
【0041】
記憶部170は、制御部110によって実行されるプログラムやデータを保持するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、EEPROM、フラッシュメモリ、及びSSD等の不揮発性メモリである。記憶部170は、例えば、端末装置100全体の制御を行うためのOS(APIやハードウェアドライバ等を含む)171と、ナビゲーションアプリ172と、ブラウザアプリ174と、音声指示用アプリ175と、ニュースアプリ176と、及びメールアプリ177等を記憶する機能を有する。各種アプリとハードウェア間の通信にはOS171が介在する。
【0042】
ナビゲーションアプリ172は、各種のナビゲーション(乗換案内、地図案内、地点検索、時刻表案内、運行情報案内等)を行う。例えば、GPSセンサ140で検出された位置情報に基づいて、その時点でユーザの進むべき方向や、当該位置情報周辺の店舗情報などを案内する。
【0043】
OS171は、制御部110が実行することにより、ナビゲーションアプリ172を起動させる起動手段171Aとして機能する。また、ナビゲーションアプリ172は、制御部100が実行することにより、ナビゲーションアプリ172を起動させるための起動契機を取得する起動契機取得手段172A、起動契機取得手段172Aで取得した起動契機に基づいてテーマを決定し、決定したテーマをナビゲーションアプリ172のUIに適用するテーマ適用手段172Bとして機能する。
【0044】
また、ナビゲーションアプリ172は、企業や店舗等毎に、ナビゲーションアプリ172のUIに適用するテーマ情報を格納するテーマ情報格納部172Cを備えている。テーマ情報は、例えば、画面(画像)のテーマ情報(例えば、ウィンドウ、メニュー、タイトル、バー、背景、及びキャラクタ等の画面テーマの情報)、文字のテーマ情報(文字の書体や色彩等の文字テーマの情報)、及び音声のテーマ情報(音声案内や効果音の内容やトーン等の音声テーマの情報)を含む。
図3に示す例では、テーマ情報格納部172Cには、デフォルトのテーマ情報、Aブランドのテーマ情報、Aドームのテーマ情報、Aデパートのテーマ情報、・・・等が格納されている。テーマ情報格納部172Cに格納されるテーマ情報は定期的に更新してもよい。
【0045】
以下、上述の起動契機に基づいたテーマをナビゲーションアプリ172のUIに適用する処理について説明する。以下、説明の簡素化のため、制御部110がプログラムを実行して実現する機能を、プログラムを動作主体として説明する。
【0046】
ナビゲーションアプリ172の起動指示は、
(1)端末装置100のタッチ表示部102に表示されるナビゲーションアプリ172のアイコンをタッチすることによる起動指示(OS171は、ナビゲーションアプリ172のアイコンがタッチされると、ナビゲーションアプリ172を起動する)、
(2)Webサイト及び/又はWebページからの起動指示(OS171は、Webサイト及び/又はWebページからの起動指示を受け付けた場合は、ナビゲーションアプリ172を起動する)、
(3)音声指示用アプリ175を起動させ、マイク105から「ナビゲーションアプリ172を起動させなさい」等の音声を入力することによる起動指示(音声指示用アプリ175は、マイク105から入力される「ナビゲーションアプリ172を起動させなさい」という音声を解析して、音声入力によるナビゲーションアプリ172の起動指示があった旨をOS171に通知し、OS171は、ナビゲーションアプリ172を起動する)、
(4)無線LAN通信部160を介して接続(連携)される他のデバイス(例えば、ウェアラブル端末)からの起動指示(OS171は、他のデバイスから起動指示があった場合は、ナビゲーションアプリ172を起動させる)、
等である。
【0047】
OS171は、これらの起動指示を受け付けた場合は、起動指示の起動元(起動契機)をナビゲーションアプリ172の起動契機取得手段172Aに通知する。起動契機取得手段172Bは、OS171等から起動契機を取得する。テーマ適用手段172Bは、ナビゲーションアプリ172の起動中又は起動前に、起動契機取得手段172Aで取得した起動契機に基づくテーマをナビゲーションアプリ172に適用する。
【0048】
以下、起動契機がWebサイト及び/又はWebページからの起動指示である場合において、Webサイト及び/又はWebページに基づくテーマをナビゲーションアプリ172のUIに適用する場合について詳細に説明する。
【0049】
図4は、Webサイト及び/又はWebページに基づくテーマをナビゲーションアプリ172のUIに適用する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0050】
図4において、まず、ユーザ操作に応じて、端末装置100のブラウザアプリ174で所望のWebサーバ300のWebページを要求する(ステップS11)。Webサーバ300は、この要求を受け付けると、Webページを端末装置100に送信する(ステップS21)。ブラウザアプリ174は、Webページを受け取ると、タッチ表示部102に表示する(ステップS12)。
【0051】
ユーザが、Webページ上のナビゲーションアプリ連携ボタン(例えば、「ここへ行く」ボタン)を押下すると(ステップS13)、Webページに組み込まれたナビゲーションアプリ172の起動指示(コマンド)がOS171の起動手段171Aに通知される。
【0052】
OS171の起動手段171Aは、ナビゲーションアプリ172の起動指示を受け取ると、ナビゲーションアプリ172の起動を開始する(ステップS14)。なお、起動指示の発行は、Webサーバ300が行うことにしてもよい。例えば、ナビゲーションアプリ連携ボタンが押下された場合は、ブラウザアプリ174がその旨をWebサーバ300に通知し、Webサーバ300からナビゲーションアプリ172の起動指示コマンドを端末装置100に送信し、OS171の起動手段171Aに通知される構成としてもよい。
【0053】
ナビゲーションアプリ172の起動契機取得手段172Aは、ナビゲーションアプリ172の起動指示に関連づけられている対象(企業、ブランド、店舗等)の情報(起動契機)を取得する(ステップS15)。起動契機取得手段172Aは、ナビゲーションアプリ172の起動指示に関連づけられている対象の情報をOS171を介して、ブラウザアプリ172から取得しても良いし(例えば、起動指示の中に対象の情報を含めておいてナビゲーションアプリ172で起動指示を解析することにより対象の情報を取得してもよいし、起動元のWebページのHTMLデータ等を解析することにより起動指示に関連づけられている対象の情報を取得してもよい)、Webサーバ300から取得してもよい。
【0054】
ナビゲーションアプリ172のテーマ適用手段172Bは、起動契機取得手段172Aが取得した対象のテーマ情報がナビゲーションアプリ172のテーマ情報格納部172Cに存在するか否かを判定する(ステップS16)。取得した対象のテーマ情報がテーマ情報格納部172Cに存在する場合は(ステップS16の「Yes」)、テーマ適用手段172Bは、テーマ情報格納部172Cに格納されている、取得した対象のテーマ情報を読み出して、ナビゲーションアプリ172のUIに適用する(ステップS17)。他方、取得した対象のテーマ情報がテーマ情報格納部172Cに存在しない場合は(ステップS16の「No」)、テーマ適用手段172Bは、テーマ情報格納部172Cに格納されているデフォルトのテーマ情報を読み出して、ナビゲーションアプリ172のUIに適用する(ステップS18)。
【0055】
以降、ナビゲーションアプリ172は、取得した対象(企業、ブランド、店舗等)についての各種案内を行うようにしてもよい。
【0056】
図5〜
図8は、起動契機の基づくテーマをナビゲーションアプリ172のUIに適用した場合の表示例を示す図である。
【0057】
図5は、アイコンを押してナビゲーションアプリ172を起動させた場合のナビゲーションアプリ172のUIの表示例を示す図である。端末装置100のホーム画面501に表示されるナビゲーションアプリ172のアイコンを押して、ナビゲーションアプリ172を起動させると、デフォルトのテーマを適用したナビゲーションアプリ172のUIの画面502が表示される。
【0058】
図6は、Webサイトに基づいてテーマが決定される例を説明するための図である。AブランドのWebサイト内のWebページのナビゲーションアプリ連携ボタンを押して、ナビゲーションアプリ172を起動させた場合のナビゲーションアプリ172のUIの表示例を示す図である。ブラウザアプリ174内に表示されたAブランドの店舗であるA飲食店のWebページの画面503には、「ここへ行く」ボタン(ナビゲーションアプリ連携ボタン)B1が表示されている。ユーザ操作により、「ここへ行く」ボタンB1が押されると、ナビゲーションアプリ172が起動し、Aブランドのテーマを適用したナビゲーションアプリ172のUIの画面504が表示される。画面504では、デフォルトのテーマを適用した画面502に対して、Aブランドのテーマカラーである緑色でアイコンが表示されていると共に、画面の一部にAブランドのA飲食店の広告ウィンドウC1を表示するようにしてもよい。なお、適用するテーマはWebサイトに基づくものであればよく、Aブランドを所有するA企業のテーマでもよいし、A店舗独自のテーマとしてもよい。このように、ナビゲーションアプリの起動元のWebサイトを所有する企業、ブランド、店舗等に基づきナビゲーションアプリのテーマが設定される。
【0059】
図7は、Webページに基づいてテーマが決定される例を説明するための図である。各種店舗案内を行うナビゲーションサービスのWebサイト(ナビゲーションサービスのWebサイトには複数の企業・ブランド・店舗の情報がある)内のAブランドのA飲食店のWebページのナビゲーションアプリ連携ボタンを押して、ナビゲーションアプリ172を起動させた場合のナビゲーションアプリ172のUIの表示例を示す図である。ナビゲーションサービスのWebサイト内のAブランドのA飲食店のWebページの画面505には、「ここへ行く」ボタン(ナビゲーションアプリ連携ボタン)B2が表示されている。ユーザ操作により、「ここへ行く」ボタンB2が押されると、Aブランドのテーマを適用したナビゲーションアプリ172のUIの画面506(画面504と同じ画面)が表示される。なお、適用するテーマはWebページに基づくものであればよく、Aブランドを所有するA企業のテーマでもよいし、A店舗独自のテーマとしてもよい。このように、起動元のWebページにて案内される企業、ブランド、店舗等に基づきテーマが設定されるようにしてもよい。
【0060】
図8は、AドームのWebサイト内のWebページのナビゲーションアプリ連携ボタンを押して、ナビゲーションアプリ172を起動させた場合のナビゲーションアプリ172のUIの表示例を示す図である。AドームのWebサイト内のWebページの画面507には、「ここへ行く」ボタン(ナビゲーションアプリ連携ボタン)B3が表示されている。ユーザ操作により、「ここへ行く」ボタンB3が押されると、AドームまたはAドームを本拠地とするチームのテーマを適用したナビゲーションアプリ172のUIの画面508が表示される。画面508では、デフォルトのテーマを適用した画面502に対して、Aドームを本拠地とするAチームのキャラクタ(マスコット)のアイコンが表示されると共に、Aドームの試合予定の広告ウィンドウC2を表示するようにしてもよい。このように、ナビゲーションアプリの起動元のWebサイトを直接所有する企業、ブランド、店舗等でなくとも、上述の例のAチームのように起動元のWebサイトやWebページに関連する企業、ブランド、店舗等に基づいて、ナビゲーションアプリのテーマを設定してもよい。
【0061】
なお、同一のWebサイト内又は同一のWebページ内でテーマは1つに限らず、複数のテーマ(複数のナビゲーションアプリ連携ボタン)を有することにしてもよい。
図9は、AブライダルサービスのWebサイトを説明するための図である。
【0062】
図9において、AブライダルサービスのWebサイトは、複数のWebページ601、602、603、604、・・・で構成されている。例えば、Webページ602では、A式場、B式場、C式場の下に、「ここへ行くボタン(ナビゲーションアプリ連携ボタン)」B11、B12、B13が表示される。「ここへ行くボタン」B11、B12、B13が押された場合、A式場、B式場、C式場のテーマを、ナビゲーションアプリ172のUIの画面にそれぞれ適用してもよい。同様に、Webページ603では、レンタル衣装A、レンタル衣装B、レンタル衣装Cの下に、「ここへ行くボタン(ナビゲーションアプリ連携ボタン)」B14、B15、B16が表示される。「ここへ行くボタン」B14、B15、B16が押された場合、レンタル衣装A、レンタル衣装B、レンタル衣装Cのテーマを、ナビゲーションアプリ172のUIの画面にそれぞれ適用してもよい。
【0063】
なお、ナビゲーションアプリ172のUIに適用するテーマは、上記したものに限られるものではない。例えば、ナビゲーションアプリ172の起動元のWebサイト及び/又はWebページの属性(例えば、サービス等の対象となるユーザ種別(男性、女性、子供、大人等)等)に応じたテーマを、ナビゲーションアプリ172のUIに適用してもよい。例えば、ナビゲーションアプリ172の起動元のWebサイトが女性向けアパレルブランドのサイトである場合は、ナビゲーションアプリ172のUIに女性向けのテーマを適用してもよい。
【0064】
(実施例2)
図10及び
図11を参照して、実施例2に係る端末装置を説明する。実施例1と共通する部分の説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10は、実施例2に係る端末装置のハードウェア構成例を示す図である。実施例1(
図3)では、ナビゲーションアプリ172のテーマ情報格納部172Cが、企業や店舗等毎に、ナビゲーションアプリ172のUIに適用するテーマ情報を格納していた。これに対して、実施例2では、
図10に示すように、サーバ装置400のテーマ情報格納部401がナビゲーションアプリ172のUIに適用する企業や店舗等のテーマ情報を格納する。ナビゲーションアプリ172のテーマ情報格納部172Cは、デフォルトでは、デフォルトのテーマ情報のみを格納しておき、サーバ装置400から企業や店舗等のテーマ情報を取得する毎に追加して格納する。ナビゲーションアプリ172のテーマ適用手段172Bは、所望の企業や店舗等のテーマ情報がテーマ情報格納部172Cにない場合は、そのテーマ情報をサーバ装置400から取得する。
【0065】
図11は、実施例2における、Webサイト及び/又はWebページに基づくテーマをナビゲーションアプリ172のUIに適用する処理を説明するためのフローチャートである。
【0066】
図11において、まず、ユーザ操作に応じて、端末装置100のブラウザアプリ174で所望のWebサーバ300のWebページを要求する(ステップS11)。Webサーバ300は、この要求を受け付けると、Webページを端末装置100に送信する(ステップS21)。ブラウザアプリ174は、Webページを受け取ると、タッチ表示部102に表示する(ステップS12)。
【0067】
ユーザが、Webページ上のナビゲーションアプリ連携ボタン(例えば、「ここへ行く」ボタン)を押下すると(ステップS13)、Webページに組み込まれたナビゲーションアプリ172の起動指示(コマンド)がOS171の起動手段171Aに通知される。
【0068】
OS171の起動手段171Aは、ナビゲーションアプリ172の起動指示を受け取ると、ナビゲーションアプリ172の起動を開始する(ステップS14)。
【0069】
ナビゲーションアプリ172の起動契機取得手段172Aは、ナビゲーションアプリ172の起動指示に関連づけられている対象(企業、ブランド、店舗等)の情報(起動契機)を取得する(ステップS15)。
【0070】
ナビゲーションアプリ172のテーマ適用手段172Bは、起動契機取得手段172Aが取得した対象(企業、ブランド、店舗等)のテーマ情報がナビゲーションアプリ172のテーマ情報格納部172Cに存在するか否かを判定する(ステップS16)。取得した対象のテーマ情報がテーマ情報格納部172Cに存在する場合は(ステップS16の「Yes」)、テーマ適用手段172Bは、テーマ情報格納部172Cに格納されている、取得した対象のテーマ情報を読み出して、ナビゲーションアプリ172のUIに適用する(ステップS17)。他方、取得した対象のテーマ情報がテーマ情報格納部172Cに存在しない場合は(ステップS16の「No」)、テーマ適用手段172Bは、取得した対象のテーマ情報をサーバ装置400に要求する(ステップS19)。サーバ装置400は、この要求を受け取ると、対象のテーマ情報を端末装置100に送信する(ステップS30)。テーマ適用手段172Bは、サーバ装置400から受け取った対象のテーマ情報をナビゲーションアプリ172のUIに適用する(ステップS20)。
【0071】
なお、ナビゲーションアプリ172がテーマ情報格納部172Cを備えず、ナビゲーションアプリ172の起動指示がある毎に、対応するテーマ情報をサーバ装置400から取得する構成としてもよい。
【0072】
また、上記実施例1及び実施例2では、テーマを適用するアプリについて、ナビゲーションアプリ172を一例として説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ニュースアプリ、カレンダーアプリ、時計アプリ等の他のアプリにも適用可能である。
【0073】
また、アプリのUIに適用するテーマの要素(UI内の要素)は、上記実施例1及び実施例2に限られるものではなく、各種のバリエーションが考えられる。例えば、起動するアプリが地図アプリやナビゲーションアプリの場合は、地図のデザイン(パレットやテクスチャ)にアプリの起動契機に応じたテーマ(デザイン)を適用してもよい。また、アプリの起動元のWebサイト及び/又はWebページがスポーツチームのものであれば、試合速報の情報を表示するための領域を、アプリのUIに追加してもよい。