(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6738192
(24)【登録日】2020年7月21日
(45)【発行日】2020年8月12日
(54)【発明の名称】流体回路用接続装置
(51)【国際特許分類】
F16K 31/68 20060101AFI20200730BHJP
【FI】
F16K31/68 A
【請求項の数】6
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-92755(P2016-92755)
(22)【出願日】2016年5月2日
(65)【公開番号】特開2017-20646(P2017-20646A)
(43)【公開日】2017年1月26日
【審査請求日】2019年4月10日
(31)【優先権主張番号】102015000013948
(32)【優先日】2015年5月5日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】396001854
【氏名又は名称】フィンメッカニカ・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】FINMECCANICA S P A
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】アントニオ・モスカテッリ
【審査官】
加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2015/0114607(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/64−31/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する2つの流体回路部(C,C’)を流体的に接続するために配置され、必要であれば、前記流体回路部から流体を流出させることなく負荷状態の2つの流体回路部(C,C’)を分離することを許容する流体回路用接続装置(10)であって、
分離可能なように互いに直接接続されている2つの温度式膨張弁(12,12’)を備え、個々の前記温度式膨張弁(12,12’)は、各流体回路部(C,C’)の一端に接続されるように構成されると共に、流体の温度に応じて、流体の流れを許容する開弁状態と流体の流れを防止する閉弁状態とに切り替えることが可能であり、
前記2つの温度式膨張弁(12,12’)はそれぞれ、
第1の端部で各々流体回路部(C,C’)と接続し、反対側の端部では他方の温度式膨張弁(12’,12)のケース(14’,14)と接続するように構成され、前記反対側の端部において貫通開口(22,22’)を画定する弁座(20,20’)を有する管状のケース(14,14’)と、
前記貫通開口(22,22’)を流れる流量を制御するために前記弁座(20,20’)に対して移動可能な閉塞部材(24,24’)と、
流体の温度に応じて前記貫通開口(22,22’)を開閉するために前記閉塞部材(24,24’)の動きを制御する感温制御手段(26,26’)と
を備えることを特徴とする流体回路用接続装置(10)。
【請求項2】
前記2つの温度式膨張弁(12,12’)は、流体の温度が既定の閾値を下回ったときに閉弁状態へ切り替わり、2つの前記流体回路部の分離を許容するように構成されている、請求項1に記載の流体回路用接続装置。
【請求項3】
前記2つの温度式膨張弁(12,12’)は、流体の温度が既定の閾値を上回ったときに閉弁状態へ切り替わり、2つの前記流体回路部の分離を許容するように構成されている、請求項1に記載の流体回路用接続装置。
【請求項4】
前記2つの温度式膨張弁(12,12’)は互いに同一である請求項1から3のいずれか1項に記載の流体回路用接続装置。
【請求項5】
前記感温制御手段(26,26’)は、気体もしくは液体が充填されたベロー(26,26’)を備え、
前記ベロー(26,26’)は第1の端部で前記閉塞部材(24,24’)に固定され、反対側の端部で前記ケース(14,14’)に固定されており、流体温度の変化に起因する前記ベロー(26,26’)の体積の変化の結果、前記閉塞部材(24,24’)が前記弁座(20,20’)に対して動作する、請求項1に記載の流体回路用接続装置。
【請求項6】
個々の前記温度式膨張弁(12,12’)の前記ケース(14,14’)は穴部(28,28’)を有し、
前記穴部(28,28’)は、それぞれの温度式膨張弁(12,12’)のベロー(26,26’)と連通すると共に、それぞれの温度式膨張弁(12,12’)のベロー(26,26’)の加圧及び減圧を許容するためのスプリング式弁をそれぞれ備えている、請求項5に記載の流体回路用接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体回路の隣接する2つの部分の流体的な接続が許容される第1の動作状態と、前記流体回路からの流体を流出させることなく前記流体回路の隣接する2つの部分の分離が許容される第2の動作状態とに切り替え可能な流体回路用接続装置に関する。ここで、2つの前記流体回路部の接続操作及び分離操作は、負荷の下でも、すなわち、2つの前記流体回路部のうち少なくとも一方が圧力下の流体を含んでいても実行することができる。
【背景技術】
【0002】
添付の独立請求項1の前段部分に係る流体回路用接続装置は米国特許第3,291,152号(特許文献1)により既知である。
【0003】
前述した種類の流体回路用接続装置は一般に頭文字SSQD(“Self-Sealing Quick Disconnect”)で知られている。既知のSSQD装置には、分離操作中に確実に閉塞部材を閉じておくために、典型的には機械バネが使用されており、それによって分離される2つの前記流体回路部から外部への流体の流出を防ぐことができる。これらの既知の装置には多数の欠点がある。まず、第1に、2つの前記流体回路部が接続されるとすぐに、前記流体回路内を伝播する圧力波(いわゆる水撃)が発生する。前記圧力波が、過大圧力状態に特に敏感な前記流体回路の構成要素に損傷を与えうる危険を避けるために、例えば、流体回路部内の圧力ピークを吸収するために配置される蓄圧器の導入といった適切な対応措置を採用する必要がある。更に、前記既知の接続装置は、重く、大型であり、構造的に複雑であり、また、それゆえに例えば宇宙産業といった大変特殊な用途に使用が限られる程度に特に高額である。
【0004】
高温物体から熱を受け取るために配置された蒸発器と、低温物体に熱を伝えるために配置された凝縮器と、蒸発器から凝縮器へと気相の作動流体が流れる第1の導管と、凝縮器から蒸発器へと液相の作動流体が流れる第2の導管とを有する二相流体回路が米国特許公開第2015/0114607号(特許文献2)によって開示されている。更に、前記二相流体回路は、凝縮器の上流及び下流にそれぞれ配置された一対の第1の温度式膨張弁を有する。前記一対の第1の温度式膨張弁は、凝縮器を流れる作動流体の温度に応じて、流体回路中の作動流体の流れを防止もしくは許容するように構成されている。前記二相流体回路は、同様に、蒸発器の上流及び下流にそれぞれ配置された一対の第2の温度式膨張弁をも有する。前記一対の第2の温度式膨張弁は、蒸発器を流れる作動流体の温度に応じて、流体回路中の作動流体の流れを防止もしくは許容するように構成されている。2つの前記第1の(及び/又は前記第2の)温度式膨張弁が閉弁状態であるとき、前記流体回路全体を空にする必要なしに、前記温度式膨張弁の間に挟まれた前記回路部を分離することができる。例えば、前記凝集器(及び/又は蒸発器)を交換することができる。しかしながら、この既知の解決方法によって、2つの前記第1の(又は第2の)温度式膨張弁をそれらの間に挟まれた前記回路部から分離すると、前記回路部に含まれる前記作動流体の流出が引き起こされる。前記作動流体が例えば、有毒な流体、反応的な流体、又は非常に高温な流体といった危険な流体の場合、前記作動流体の前記回路部からの流出は避けるべきある。それゆえに、この既知の解決方法は、前記回路からの流体の流出なしに2つの隣接する回路部の分離を許容することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第3,291,152号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2015/0114607号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、前述した先行技術の欠点に影響されない、言い換えれば、2つの前記回路部の接続による前記回路内での圧力ピークの形成を完全に避け、既知のSSQD装置と比較してより軽量で、より小型で、より構造的に単純で、より安価であり、また、前記回路から流体を流出させることなく2つの前記回路部を分離することができる流体回路用接続装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、前記目的及びその他の目的は添付の独立請求項1に示す特徴を有する前記流体回路用接続装置によって完全に達成される。
【0008】
本発明の更なる有利な特徴は従属請求項によって規定され、前記従属請求項の主題は、以下の説明の全体又は統合をなすものとして理解できる。
【0009】
要するに、本発明は、分離可能なように互いに直接接続されている2つの温度式膨張弁を備え、個々の前記温度式膨張弁は、各流体回路部の一端に接続されるように構成されていると共に、前記温度式膨張弁で検出された流体の温度に応じて、前記温度式膨張弁を通じた流体の流れを許容する開弁状態と流体の流れを防止する閉弁状態とに切り替えることが可能である、接続装置を提供するという思想に基づく。前記装置を通過する流体の流れを許容もしくは防止するために温度式膨張弁を使用することによって、単純な設計を有し、軽量であり、大きくなく、高価でなく、従って、大規模使用に適している装置を提供することが可能になる。
【0010】
本発明に係る一実施形態によると、2つの前記温度式膨張弁は、流体の温度が既定の閾値を下回ったとき、閉弁状態に切り替わるように構成されており、これにより、2つの前記流体回路部の分離は許容される。また、本発明の代案の実施形態によると、2つの前記温度式膨張弁は、流体の温度が既定の閾値を上回ったとき、閉弁状態に切り替わるように構成されており、これにより、2つの前記流体回路部の分離は許容される。
【0011】
好ましくは、2つの前記温度式膨張弁はそれぞれ管状のケースを有しており、前記ケースは、第1の端部でそれぞれ前記流体回路部に接続され、第2の端部、すなわち、第1の端部と対向する端部で他方の前記温度式膨張弁のケースに接続されるように構成されており、前記第2の端部において、貫通開口を画定する弁座と、前記貫通開口を通過する流量を制御するために前記弁座に対して移動可能な閉塞部材と、流体の温度に応じて前記貫通開口を開閉するために前記閉塞部材の動作を制御するための感温制御手段と、を備える。
【0012】
本発明の更なる特徴及び利点は、添付図面を参照した単なる非限定的な例を通じて得られる以下の詳細な説明より明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る接続装置の斜視図。
【
図5】本発明の第2実施形態に係る接続装置の開弁状態における軸方向断面図。
【
図6】本発明の第2実施形態に係る接続装置の閉弁状態における軸方向断面図。
【
図7】本発明の第3実施形態に係る接続装置の軸方向断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
まず、
図1〜4を参照すると、本発明の第1実施形態に係る流体回路用接続装置(以下、単に装置という)を符号10で示す。装置10は、それぞれC及びC’で示される2つの隣接する流体回路部を、流体的に接続することを意図している。また、装置10は、2つの前記流体回路部のうち少なくとも一方が圧力下の流体を含んでいても、流体回路から流体を流出させることなく、2つの流体回路部C,C’を分離することができるように構成されている。
【0015】
装置10は、それぞれ符号12,12’で示された一対の温度式膨張弁を備えている。温度式膨張弁12は、第1の流体回路部Cの一端に、例えばネジ(図示せず)を用いて接続されており、温度式膨張弁12’は、第2の流体回路部C’の一端に、例えばネジ(図示せず)を用いて接続されている。また、温度式膨張弁12,12’は、例えばネジ(図示せず)を用いて分離可能なように互いに直接接続されている。温度式膨張弁12,12’は、前記温度式膨張弁で検出された流体の温度に応じて、開弁状態(
図3で示す)と閉弁状態(
図4で示す)とに切り替えることができる。ここで、温度式膨張弁12、12’の開弁状態と閉弁状態はそれぞれ、装置10を通して流体の流れを許容し、流体の流れを防止する。特に、
図3及び
図4で示される実施形態では、温度式膨張弁12、12’は、流体が動作温度にあるときに共に開弁状態にあり、流体の温度が既定の閾値より低くなったとき、閉弁状態に切り替わるように構成されている。ここで、前記閾値は動作温度より低い(最高でも動作温度と等しい)温度である。
【0016】
図示の実施形態では、2つの温度式膨張弁12,12’は、好ましくは、互いに同一である。2つの温度式膨張弁12,12’で対応する部材及び要素については同一の参照符号を付し、温度式膨張弁12’についてはカンマを付して示す。
【0017】
温度式膨張弁12,12’は、長手方向軸xに沿って延伸する管状のケース14,14’をそれぞれ備えている。ケース14,14’は、対向する軸端部の一方、言い換えれば、温度式膨張弁12,12’が流体回路部C,C’とそれぞれ接続している端部において、流体の流れを許容する多数の開口17,17’を備える壁15,15’によって閉じられている。ケース14,14’の一方の軸端には、流体回路部C,C’と各々接続するための第1の取り付けフランジ16,16’が形成されており、他方の軸端には、装置10の他方温度式膨張弁12’,12のケース14’,14と接続するための第2の取り付けフランジ18、18’が形成されている。ケース14,14’は、前記第2の軸端に流体の流れを許容する貫通開口22,22’を画定する弁座20,20’を備えている。貫通開口22,22’を通過する流量は、閉塞部材24,24’によって制御される。開弁状態の温度式膨張弁では、
図3に示されるように、閉塞部材24,24’は弁座20,20’から離間しており、これにより貫通開口22,22’を通じた流体の流れが許容される。一方で、閉弁状態の温度式膨張弁では、
図4に示されるように、閉塞部材24,24’は弁座20,20’に着座しており、これにより貫通開口22,22’を通過する流体の流れが防止される。
【0018】
温度式膨張弁12,12’は更に、温度式膨張弁において検出された流体の温度に応じて、開弁状態と閉弁状態との間の閉塞部材24,24’の動作を制御するために、閉塞部材24,24’と関連をもって動作する感温制御手段をそれぞれ有する。本実施形態では、閉塞部材24,24’は、温度式膨張弁において検出された流体の温度が前述の閾値より低くなった場合に、開弁状態から閉弁状態へと移動し、逆方向の動作、言い換えれば、閉弁状態から開弁状態への移動は、温度式膨張弁において検出された流体の温度が前述の閾値を超えた場合に起きる。ここで提案する実施形態では、前記制御手段は、長手方向軸xに沿って延伸可能であり、一端で閉塞部材24,24’に、他端で壁15,15’に固定されているベロー26,26’によって形成される。ベロー26,26’には気体もしくは液体が密封状態で充填されており、装置10中を流れる流体の温度が上昇したとき、ベロー26,26’は膨張し、伸長する。一方で、装置10中を流れる流体の温度が低下したとき、ベロー26,26’は収縮し、短縮する。温度式膨張弁12,12’のベロー26,26’が伸長することによって、それぞれの閉塞部材24,24’は各々弁座20,20’から離間し、これにより装置10を通じた流体の流れが許容される。反対に、温度式膨張弁12,12’のベロー26,26’が短縮することによって、それぞれの閉塞部材24,24’は、貫通開口22,22’が完全に閉じるまで、各々弁座20,20’に近接する方向に動く。一度貫通開口22,22’が閉じ、装置10を通じた流体の流れが遮断されると温度式膨張弁12,12’のケース14,14’及び流体回路部C,C’は、流体回路部C,C’から流体を流出させることなく、互いに分離することができる。
【0019】
本発明の代案の実施形態を
図5及び
図6に示す。ここで、
図3及び
図4の部品及び要素に対応する部品及び要素には同一の参照符号を付してある。この実施形態と
図3及び
図4での実施形態の相違点は、実質的には、温度式膨張弁12、12’が、流体が動作温度にあるとき開弁状態にあり、流体温度が、動作温度より高い(最低でも動作温度と等しい)温度である既定の閾値を超えたとき、閉弁状態に切り替わるように構成されている点のみである。従ってこの実施形態では、流体の温度が上昇し、温度式膨張弁12,12’のベロー26,26’が伸長することによって、閉塞部材24,24’は弁座20,20’に近接する方向に動き、貫通開口22,22’は閉塞される。一方で、流体温度が低下し、ベロー26,26’が短縮することによって、閉塞部材24,24’は弁座20,20’から離間し、貫通開口22,22’を通じた流体の流れが許容される。従って、この実施形態でも同様に、流体温度が前述の閾値を超えることで、一度貫通開口22,22’が閉じ、装置10を通過する流体の流れが遮断されると、温度式膨張弁12,12’のケース14,14’及び流体回路部C,C’は、流体回路部C,C’から流体を流出させることなく、互いに分離することができる。
【0020】
最後に、
図7を参照すると、前述した図中の部品及び要素に対応する部品及び要素には同一の参照符号を付してある。本実施形態でも、制御手段はベローによって形成されており、装置10を形成する2つの温度式膨張弁12,12’の壁15,15’は、各々穴部28,28’をそれぞれ有していてもよい。穴部28,28’はそれぞれベロー26,26’と連通しており、ベロー26,26’の加圧及び減圧を許容するために、スプリング式弁(それ自体既知であり図示せず)を備えている。
【0021】
本発明に係る接続装置によって得られる利点は以上の説明から明らかである。前記接続装置は単純な構造を有し、高価でなく、軽量であり、大型でなく、従って大規模使用に極めて好適である。更に、温度式膨張弁の閉塞部材の開弁状態から閉弁状態への動作、もしくは、逆方向の動作は急激にではなく緩やかに作用することから、前記装置では2つの流体回路部を接続する操作中の圧力波の発生を回避することができる。最後に、本発明に係る接続装置により、流体回路から流体を流出させることなく、2つの隣接する流体回路部の分離が可能であり、これは、特に、有害な流体を扱う場合において有効である。
【0022】
当然のことながら、本発明の原理が変わらない範囲において、実施形態や細部の構造は、単なる非限定的な例によって説明し図示されたものから広範に変更してもよい。
【符号の説明】
【0023】
C,C’ 流体回路部
10 流体回路用接続装置
12,12’ 温度式膨張弁
14,14’ ケース
15,15’ 壁
16,16’ 第1の取り付けフランジ
17,17’ 開口
18,18’ 第2の取り付けフランジ
20,20’ 弁座
22,22’ 貫通開口
24,24’ 閉塞部材
26,26’ ベロー
28,28’ 穴部