特許第6738265号(P6738265)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6738265
(24)【登録日】2020年7月21日
(45)【発行日】2020年8月12日
(54)【発明の名称】装飾用照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 4/26 20160101AFI20200730BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20200730BHJP
   F21V 31/00 20060101ALI20200730BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20200730BHJP
   F21W 121/00 20060101ALN20200730BHJP
   F21Y 107/70 20160101ALN20200730BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20200730BHJP
【FI】
   F21S4/26
   F21S2/00 670
   F21V31/00 300
   F21V19/00 170
   F21V19/00 110
   F21W121:00
   F21Y107:70
   F21Y115:10
【請求項の数】3
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2016-232058(P2016-232058)
(22)【出願日】2016年11月30日
(65)【公開番号】特開2018-88378(P2018-88378A)
(43)【公開日】2018年6月7日
【審査請求日】2019年9月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】391025512
【氏名又は名称】ウシオライティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106862
【弁理士】
【氏名又は名称】五十畑 勉男
(72)【発明者】
【氏名】中原 利典
(72)【発明者】
【氏名】本池 達也
【審査官】 杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−182533(JP,A)
【文献】 特開平10−261313(JP,A)
【文献】 特開2013−235770(JP,A)
【文献】 特開2012−248334(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1133579(KR,B1)
【文献】 米国特許第6095847(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 4/26
F21S 2/00
F21V 19/00
F21V 31/00
F21W 121/00
F21Y 107/70
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDを備えた発光体と、該発光体に給電するリードと、前記発光体を覆うように収容する透光性の封体とからなり、該封体は、前記発光体を収容する発光部と、これに連設された封止部とからなる光源体を備え、
前記発光部の下方外表面には、前記封止部に向かって延設された透光性の保護カバーが設けられており、
前記封止部には口金が装着されていて、当該口金は、前記封止部を収容保持するベース部と、前記封止部の外周を覆うように設けられた透光性の締付け部材とで構成されており、
前記封止部と締付け部材との間には、弾性部材で構成された防水カバーと、当該防止カバーを押圧する押え部材とが設けられており、
前記ベース部と前記締付け部材を係合させることで、前記押え部材が前記防水カバーを押圧して前記封止部に密着させている
ことを特徴とする装飾用照明装置。
【請求項2】
前記発光体に給電する給電線が、前記ベース部内で前記光源体の前記リードに電気的な接続がなされていることを特徴とする請求項1に記載の装飾用照明装置。
【請求項3】
前記給電線によって複数の前記光源体が電気的に連設されていることを特徴とする請求項2に記載の装飾用照射装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード(LED)を用いた照明装置に関し、特に、屋外の装飾照明に用いられる照明装置に係わるものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、屋外用の装飾照明として、点状光源をライン状に接続させた照明装置が用いられている。例えば特許第4703132号公報(特許文献1)には、ライン状の照明装置を、外壁や屋根の外郭に沿わせて設置させ、屋外の装飾照明として用いるものが知られている。
【0003】
上記装飾用の照明装置は、設置の際の向きや配置によって照明装置の周囲に明暗が形成されてしまうと装飾の美観性が変わってしまうため、出射された光をどの方向からも視認できるよう、光が全周囲に出射されることが望ましい。
例えば特許第4143074号公報(特許文献2)では、LEDチップを覆うように光透過性樹脂を形成し、LEDからの出射光が側面方向や下面方向に反射や屈折させることで、装飾効果を高めることが記載されている。
【0004】
また一方で、屋外用の装飾照明は雨風に曝される可能性があることから、防水性の高い装置設計が必要とされている。例えば登録実用新案第3110114号公報(特許文献3)では、灯具周囲を覆うように保護カバーを設けることが記載されている。特に、透光性の封体と、給電部を収容する口金との隙間を覆うように防水保護カバーを設けることが望ましい。
しかしながら、特許文献3に記載の構成では、十分な防水性を確保することができない。また防水性を高めつつも、LEDからの出射光が全周囲に照射され、高い装飾効果を備えていなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4703132号公報
【特許文献2】特許第4143074号公報
【特許文献3】登録実用新案第3110114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて、発光ダイオード(LED)を用いた装飾用照射装置において、装飾効果を損なうことなく、かつ、屋外での使用を考慮して防水性を向上させた照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の装飾用照射装置は、LEDを備えた発光体と、該発光体に給電するリードと、前記発光体及び前記リードを覆う透光性の発光部と、前記発光部に連設された封止部とで構成された光源体を備え、前記発光部の下方外表面には、前記封止部に向かって延設された透光性の保護カバーが設けられており、前記封止部には口金が装着されていて、当該口金は、前記封止部を収容保持するベース部と、前記封止部の外周を覆うように設けられた透光性の締付け部材とで構成されており、前記封止部と締付け部材との間には、弾性部材で構成された防水カバーと、当該防止カバーを押圧する押え部材とが設けられており、前記ベース部と前記締付け部材を係合させることで、前記押え部材が前記防水カバーを押圧して前記封止部に密着させていることを特徴とする。
また、前記発光体に給電する給電線が、前記ベース部内で前記光源体の前記リードに電気的な接続がなされていることを特徴とする。
また、前記給電線によって複数の前記光源体が電気的に連設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明の光源ユニットによれば、発光部の下方外周に透光性の保護カバーを設けることで雨水の侵入を防ぐとともに、この保護カバーが透光性であるので光が全周囲に出射されるので、照明装置の周囲に明暗が形成されてしまうことがなく、装飾の美観性が変わってしまうことがない。
また、発光部に連設された封止部が収容保持される口金部の内部に防水カバーを設け、口金の締付け部材によって、封止部と防水カバーとの密封性を高めることができ、これによって口金内部への防水性を一段と高めることができる。更には、この締付け部材も透光性であるので、照射装置の周囲に影を作るようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の装飾用照明装置を複数備えた全体斜視図
図2】本発明の装飾用照明装置の個別断面図
図3】本発明の装飾用照明装置の分解斜視図
図4】発光体の説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に本発明の多数の装飾用照明装置1を連設した全体斜視図が示されており、各装飾用照明装置1は給電線10によって連設されている。
図2には個別の装飾用照明装置1の断面図が示され、図3には分解斜視図が示されている。
図2に示されるように、本発明の装飾用照明装置1は、光源体2と、この光源体2を収容保持する口金4とからなる。
光源体2は、LEDを備えた発光体21(後に詳述する)と、複数連設された発光体21に給電するリード22と、このリード22を保持する基部23とを有し、前記リード22は基部23を貫通する形で下方に突出している。
【0011】
そして、前記発光体21およびリード22を覆うように収容する透光性の封体24が設けられていて、この封体24は、発光体21を収容する発光部241と、これに連設された封止部242とからなる。
前記封体24の封止部242は、前記基部23に嵌合するように取り付けられている。
このように光源体2は、発光体21、リード22、基部23および封体24により構成されている。
そして、前記封体24の発光部241の下方外表面には、透光性の保護カバー3が設けられていて、この保護カバー3は、封止部242に向かって延設されている。
【0012】
前記発光体21の構造が図4に示され、発光体21は、線状の基板上に複数のLED211が並設されている。各LED211はリードフレーム212上に複数設けられており、各LED211はワイヤ213を介して電気的に接続されている。LED211の周囲は透光性のパッケージ214で覆われており、各LED211からの出射光が周囲に放射されやすいよう設計されている。
なお、発光体21は上記構成に限られず、発光部241の内部に収容され、複数のLEDを備えた発光体であればいかなる構成であっても構わない。
【0013】
再び図2を参照して、前記光源体2を構成する封体24の封止部242には口金4が装着されている。この口金4は、ベース部41とこれに螺合した透光性の締付け部材(シールナット)42とからなる。
締付け部材42は、上端側で絞られたテーパー部421を有している。
そして、前記封体24の封止部242には、弾性部材からなる防水カバー5が被嵌されており、該防水カバー5と前記締付け部材42との間には、押え部材6が設けられている。
【0014】
図3に示されるように、押え部材6は、円筒形状の上端側に複数のスリット61が形成されていて、その上端側は内側方向に可撓性を有している。
締付け部材42をベース部41に係合(螺合)することで、その上端側のテーパー部421が押え部材6の上端部を内側に締め付けて、防水カバー5を押圧し、該防水カバー5を封体24の封止部242に密着させる。
前記口金4のベース部41には給電線10が貫通挿入されており、光源体2を口金4に装着した時に、この口金4内部で、光源体2の発光体21からのリード22に電気的な接続がなされるものである。
【0015】
各パーツの代表的な材料は以下の通りである。
・封体:ポリカーボネイト(PC)、ガラス
・保護カバー:シリコンゴム
・ベース部:ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネイト(PC)
・締付け部材:ポリカーボネイト(PC)
・防水カバー:ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネイト(PC)
・押え部材:ポリプロピレン(PP)
【0016】
上記のような構成の照明装置1を、図1に示すように、給電線10により電気的に複数連設することで、適宜の範囲を装飾することができる装飾用照明装置が得られる。
【0017】
以上のように、本発明においては、発光体を収容した封体の下方外表面に封止部まで延びる透光性の保護カバーを設けるとともに、締付け部材により押え部材を防水カバーに押圧し、該防水カバーを封体の封止部に密着させるので、口金と光源体の隙間から口金内部に雨水が侵入することがなく、屋外での使用時にも極めて防水性の高い照明装置が得られる。
また、保護カバー、防水カバーおよび締付け部材を透光性部材で構成することにより、発光体からの出射光が側面方向や下面方向にも照射されるので、照明装置としての装飾効果を損なうことがない。
【符号の説明】
【0018】
1 装飾用照明装置
2 光源体
21 発光体
22 リード
23 基部
24 封体
241 発光部
242 封止部
3 保護カバー
4 口金
41 ベース部
42 締付け部材
421 テーパー部
5 防水カバー
6 押え部材
61 スリット
10 給電線


図1
図2
図3
図4