(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
側面が後面上部方向に傾斜したのこぎりの歯の形状のパターンが繰り返しなされたベルトで、抗菌性及び耐蝕性を有するシリコン材質で構成された抗菌切断板をさらに備え、
前記抗菌切断板は、前記移動部の上面に付着される、
請求項1に記載の自動毛包分離装置。
前記移動部は、前方の末端から後方の末端まで水平長手方向に含まれたコンベヤーベルト形状で、駆動モーターの回転によって直線単一方向に回転するコンベヤーベルト部を含む、
請求項1に記載の自動毛包分離装置。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、添付図面を参照し、本発明の少なくとも一つの実施例について詳しく説明する。
【0040】
本明細書で、皮膚組織とは、患者の脱毛遺伝子のない後頭部から一定部分を切開して取り出した組織を意味する。
【0041】
本明細書で、結合組織とは、皮膚組織から毛包単位を包んで支持する組織を意味する。
【0042】
図1は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る自動毛包分離装置1の機能ブロック図である。
図1に示すように、自動毛包分離装置1は、毛包分離装置部10と毛包分離制御部20で構成される。
【0043】
毛包分離装置部10は、脱毛患者の後頭部から切開した頭皮をスキャンし、スキャンしたイメージの各種情報及び数値を収集し、結合組織から毛包単位が損傷しないように分離した後、それぞれの分離された毛包単位に含まれた毛髪の数によって毛包を選別して格納する。
【0044】
毛包分離装置部10は、
図2に示すように、切開式毛包分離装置部100と非切開式毛包分離装置部200で構成される。
【0045】
切開式毛包分離装置部100は、脱毛患者の後頭部から切開した頭皮をスキャンし、皮膚組織に含まれた結合組織から毛包単位を一個ずつ分離し、毛包単位に含まれた毛髪の数によって毛包を選別するもので、
図3に示すように、コンベヤーベルト部(移動部)110、頭皮データ分析部120、第1切断装置部130、第2切断装置部140、及び毛包選別部150で構成される。
【0046】
コンベヤーベルト部110は、前方末端から後方末端まで水平長手方向に含まれたコンベヤーベルト形状で、駆動モーターの回転によって直線単一方向に回転して毛包分離制御部20の制御によって上部に位置する毛包単位が含まれた結合組織を移動させる。
【0047】
コンベヤーベルト部110には、ベルトレールの左右側周りの末端が突出したステップが形成され、中央周りに沿って抗菌切断板111(
図14参照)が嵌め込まれる。
【0048】
抗菌切断板111は、毛包が含まれた皮膚組織を直接支持し、コンベヤーベルト部110の回転によって皮膚組織を移動させる。
【0049】
抗菌切断板111は、
図14に示すように、前進方向の上側に傾斜したのこぎりの歯の形状のパターンが繰り返して含まれたベルトで、滅菌処理がなされで抗菌性及び耐蝕性を有し、弾性を有する材質で構成される(例えば、シリコン)。
【0050】
抗菌切断板111は、患者から取り出した結合組織が直接接触する面で、細菌に露出されて感染することを遮断し、毛包の汚染及び損傷を防止する。
【0051】
本発明の少なくとも一つの実施例において、抗菌切断板111は、衛生的な面を考慮し、毛包分離が完了すると廃棄する使い捨ての消耗品で構成される。
【0052】
頭皮データ分析部120は、切開された皮膚組織をスキャンして頭皮内に含まれた毛髪の平均密度を測定し、皮膚組織の硬度を測定し、データ化して情報を収集する。
【0053】
頭皮データ分析部120は、
図4に示すように、スキャニング部121、モニター部122、及び皮膚硬度測定部123で構成される。
【0054】
スキャニング部121は、コンベヤーベルト部の上部一側に垂直方向に位置し、垂直方向に含まれたスキャニング案内レールに沿って昇降し、切開された皮膚組織を全体的にスキャンして毛包分布を把握し、毛包間の間隔を測定して皮膚組織内の毛髪の平均密度を測定する。
【0055】
本発明の少なくとも一つの実施例において、スキャニング部121は、切開された皮膚組織の大きさ及び長さによって、垂直方向に昇降して焦点距離を調整し、全体的に皮膚組織をスキャンし、スキャンする部分のズームイン・アウト(Zoom In/Out)が可能で、部分的に拡大及び縮小した画面をモニター部122に提供する。
【0056】
モニター部122は、スキャニング部121でスキャンした画面を拡大表示し、皮膚硬度測定部123で測定した情報を画面に出力する。
【0057】
即ち、モニター部122は、切開された皮膚組織の全体の状態を医師が肉眼で確認できるようにし、皮膚硬度測定部123で測定した皮膚硬度の情報を提供する。
【0058】
本発明の少なくとも一つの実施例において、皮膚硬度測定部123は、コンベヤーベルトの左側面の一側に支持されて位置し、コンベヤーベルトの上部方向に皮膚硬度測定ピンがx軸とy軸方向に移動し、皮膚組織感知センサーにより最初に皮膚組織が感知されると、垂直方向に降下して下部末端に位置する皮膚硬度測定ピンが頭皮組織を貫通する力の大きさを測定する。
【0059】
図5に示すように、皮膚硬度測定部123は、硬度測定支持台123a、x軸移動バー123b、及びy軸移動部123cで構成される。
【0060】
硬度測定支持台123aは、コンベヤーベルト部110の左側面の一側にコンベアーの進行方向に直立して含まれた長方形の板の形状で、上部内側方向にコンベアーの進行方向であるx軸方向に移動可能なx軸案内レール123a−1が形成される。これを介してx軸案内レール123a−1の範囲内でx軸移動バー123bをx軸方向に往復移動させる。
【0061】
x軸移動バー123bは、コンベアーの進行方向の直角に含まれた一字形のバー(Bar)の形状で、x軸案内レール123a−1に結合されてコンベアーの進行方向であるx軸方向に移動し、下部面にy軸方向に移動可能なy軸案内レール123b−1が形成される。これを介してy軸案内レール123b−1の範囲内でy軸移動部123cをy軸方向に往復移動させる。
【0062】
y軸移動部123cは、y軸案内レール123b−1に挿入されてy軸方向に移動して垂直下方向に昇降する油圧シリンダー123c−1が形成され、油圧シリンダー123c−1の下部一側に皮膚組織感知センサー123c−2が形成され、油圧シリンダー123c−1の下部末端に皮膚硬度測定ピン123c−3が形成されて構成される。
【0063】
皮膚組織感知センサー123c−2は、コンベヤーベルト部の前方に位置して後方に移動される皮膚組織が最初に感知されると、感知情報を毛包分離制御部20に伝達し、コンベヤーベルト部110の回転を停止させ、油圧シリンダー123c−1を降下させて皮膚硬度測定ピン123c−3が皮膚組織を貫通するときに貫通する力の大きさを測定して毛包分離制御部20に提供する。
【0064】
このとき、皮膚硬度測定ピン123c−3は、ピンの内部に圧力センサーが設けられ、下部ピンが皮膚組織を貫通する際に加わる圧力を測定する。測定された圧力の大きさによって第1切断刃毛包分離制御部134と第2切断刃毛包分離制御部143の切断力が設定される。
【0065】
下部ピン123c−4は、皮膚硬度測定ピン123c−3の下部に嵌め込み式で着脱可能に結合され、交替及び修理を容易にする。
【0066】
第1切断装置部130は、コンベヤーベルトの進行方向に頭皮データ分析部120の後段に位置し、頭皮データから測定された密度に基づいて切断刃の移動間隔を設定し、頭皮組織をスライス形状に薄く切断する。
【0067】
図6に示すように、第1切断装置部130は、第1切断スキャニング部131、第1モニター部132、第1ピン固定部133、及び第1切断刃毛包分離制御部134で構成される。
【0068】
第1切断スキャニング部131は、長方形の形状でコンベヤーベルト部の上部一側に垂直方向に位置し、垂直方向に含まれたスキャニング案内レールに沿って昇降し、切開された皮膚組織の前方をスキャンして切断位置を確認し、リアルタイムで皮膚組織がスライス形状に切断される映像を撮影する。
【0069】
第1切断スキャニング部131は、可変する切断位置によって垂直方向に昇降して焦点距離を調整し、全体的な皮膚組織をスキャンし、スキャンする部分のズームイン・アウト(Zoom In/Out)が可能で、部分的に拡大及び縮小された画面を第1モニター部132に提供する。
【0070】
第1モニター部132は、第1切断スキャニング部131でスキャンした画面を拡大表示し、皮膚組織前方の状態とスライス形状に切断される画面情報を医師が肉眼で確認できるように提供する。
【0071】
ピン固定部133は、コンベヤーベルトの左側面一側に支持されて位置し、第1切断スキャニング部でのスキャンで識別された皮膚組織の位置を感知して前方と後方の左右側に位置する垂直支持ピンがx軸とy軸方向に移動し、それぞれの垂直支持ピンに結合された皮膚組織感知センサーに皮膚組織が感知されると、垂直方向に降下して皮膚組織を固定する。
【0072】
図7に示すように、ピン固定部133は、ピン固定支持台133a、前方ピン固定バー133b、及び後方ピン固定バー133cで構成される。
【0073】
ピン固定支持台133aは、コンベヤーベルト部110の左側面一側にコンベアーの進行方向に直立して含まれた長方形の板の形状で、上部内側方向にコンベアーの進行方向であるx軸方向に移動可能なx軸案内レール133a−1が形成される。これを介してx軸案内レール133a−1の範囲内で前方ピン固定バー133bと後方ピン固定バー133cをx軸方向に往復移動させる。
【0074】
前方ピン固定バー133bは、コンベアーの進行方向の垂直に含まれた一字形バー(Bar)の形状でx軸案内レール133a−1に結合されてコンベアーの進行方向であるx軸方向に移動し、下部面に長手方向にy軸案内レール133b−1が形成され、y軸案内レールに前方左側ピン支持部133b−2と前方右側ピン支持部133b−3が結合して形成される。
【0075】
前方左側ピン支持部133b−2は、上部がy軸案内レール133b−1に挿入されてy軸方向に移動し、垂直下方向に昇降する油圧シリンダー133b−2aが形成され、油圧シリンダー133b−2aの下部一側に皮膚組織感知センサー133b−2bが形成され、油圧シリンダー133b−2aの下部末端に前方左側ピン133b−2cが形成されて構成される。
【0076】
前方右側ピン支持部133b−3は、上部がy軸案内レール133b−1に挿入されてy軸方向に移動し、垂直下方向に昇降する油圧シリンダー133b−3aが形成され、油圧シリンダー133b−3aの下部一側に皮膚組織感知センサー133b−3bが形成され、油圧シリンダー133b−3aの下部末端に前方右側ピン133b−3cが形成されて構成される。
【0077】
後方ピン固定バー133cは、コンベアーの進行方向の垂直に含まれた一字形バー(Bar)の形状でx軸案内レール133a−1に結合されてコンベアーの進行方向であるx軸方向に移動し、下部面の長手方向にy軸案内レール133c−1が形成され、y軸案内レールに後方左側ピン支持部133c−2と後方右側ピン支持部133c−3が結合して形成される。
【0078】
後方左側ピン支持部133c−2は、上部がy軸案内レール133c−1に挿入されてy軸方向に移動し、垂直下方向に昇降する油圧シリンダー133c−2aが形成され、油圧シリンダー133c−2aの下部一側に皮膚組織感知センサー133c−2bが形成され、油圧シリンダー133c−2aの下部末端に後方左側ピン133c−2cが形成されて構成される。
【0079】
後方右側ピン支持部133c−3は、上部がy軸案内レール133c−1に挿入されてy軸方向に移動し、垂直下方向に昇降する油圧シリンダー133c−3aが形成され、油圧シリンダー133c−3aの下部一側に皮膚組織感知センサー133c−3bが形成され、油圧シリンダー133c−3aの下部末端に後方右側ピン133c−3cが形成されて構成される。
【0080】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前方左側ピン133b−2cと前方右側ピン133b−3cは、第1切断刃毛包分離制御部134の後面に離隔を置いて位置し、皮膚組織の前方左右側を垂直方向に貫通して支持し、後方左側ピン133c−2cと後方右側ピン133c−3cは、皮膚組織の後方左右側を垂直方向に貫通して支持し、第1切断刃134d−1を介して皮膚組織の前方一側をスライス形状に切断する際に押されて位置が移動することを防止して安定した切断が行われるように支持する。
【0081】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例において、前方左側ピン133b−2cは、油圧シリンダー133b−2aの下部末端に、前方右側ピン133b−3cは、油圧シリンダー133b−2aの下部末端に、後方左側ピン133c−2cは、油圧シリンダー133c−2aの下部末端に、後方右側ピン133c−3cは、油圧シリンダー133c−3aの下部末端にそれぞれネジ結合式で着脱可能に結合され、交替及び修理を容易にする。
【0082】
これは、切断作業中にピンが損傷する場合に交替を容易にし、患者の結合組織から毛包の分離が終わったら交替することで、次の患者の毛包分離の際に清潔な衛生状態を維持するためである。
【0083】
第1切断刃毛包分離制御部134は、コンベヤーベルトの右側面一側に支持されて位置し、コンベヤーベルトの移動方向の垂直前方に刃が固定された油圧シリンダーが形成され、垂直方向に一定の速度で回転して降下し、油圧シリンダーによって前後方向に往復移動して皮膚組織をスライス形状に切断する。
【0084】
図8に示すように、第1切断刃毛包分離制御部134は、第1切断刃支持台134a、第1切断回転部134b、第1切断油圧シリンダー134c、及び第1切断刃フレーム134dで構成される。
【0085】
第1切断刃支持台134aは、コンベヤーベルト部110の右側面一側にコンベアーの進行方向に直立して含まれた長方形の板の形状で、上部内側方向にコンベアーの進行方向であるx軸方向に移動可能なx軸案内レール134a−1が形成される。これを介してx軸案内レール134a−1の範囲内で第1切断回転部134bをx軸方向に往復移動させる。
【0086】
第1切断回転部134bは、コンベアーの進行方向の垂直に第1切断油圧シリンダー134cを支持してx軸方向に移動させ、上部中央一側を基準に回転軸が形成され、第1切断油圧シリンダー134cを上下方向に回転させる。
【0087】
第1切断回転部134bは、第1切断刃134d−1(
図9参照)が皮膚組織を切断するとき、30度ないし−2度の角度範囲内で徐々に降下し、皮膚組織がスライス形状に切断されると、早い速度で上昇して次の工程に備える。
【0088】
第1切断刃134d−1は、第1切断回転部を基準に約30度の角度を維持した状態で毛包単位を含む皮膚組織が下方向に位置すると、左右方向に往復移動して降下し、−2度の角度まで降下して毛包単位を含む皮膚組織をスライス形状に切断し、抗菌切断板111の上部一側まで切断する。これを介して毛包単位を含む皮膚組織をスライス形状で切断する。
【0089】
第1切断油圧シリンダー134cは、第1切断回転部134bの上部内側方向に垂直に軸結合され、シリンダーの末端に第1切断刃フレーム134dが結合され、シリンダーの往復移動を介して第1切断刃フレーム134dを往復移動させる。
【0090】
第1切断油圧シリンダー134cは、第1切断刃フレーム134dを往復移動させて、弾力性を有する皮膚組織をスライス形状に安定的に切断できるようにする。
【0091】
第1切断刃フレーム134dは、第1切断油圧シリンダー134cの末端に結合され、下部方向に嵌め込み式で着脱可能に結合が容易な第1切断刃134d−1が結合され、前方左右側に皮膚組織感知センサー134d−2が形成されて構成される。
【0092】
第1切断刃フレーム134dは、前方左右側に含まれた皮膚組織感知センサー134d−2を介して下方向に位置する皮膚組織の前方部分を感知することに応じて、第1切断回転部134bによって垂直方向に徐々に降下し、第1切断油圧シリンダー134cによって往復移動し、皮膚組織をスライス形状に切断する。
【0093】
第2切断装置部140は、コンベヤーベルト進行方向の左側に第1切断装置部130の後部方向に直立して形成され、コンベヤーベルトの垂直方向に切断刃が往復移動し、第1切断装置部でスライス形状に切断された皮膚組織のそれぞれの毛包単位をスキャンして左右側面部分をそれぞれ切断することで毛包単位を個別に分離する。
【0094】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第2切断装置部140は、切開したそれぞれの毛包単位の側面部分に付着している組織をさらに除去する。
【0095】
本発明の少なくとも一つの実施例において、自動毛包分離装置1は、第2切断装置部140と毛包選別部150との間に、切開したそれぞれの毛包単位の側面部分に付着している組織を除去するための第3切断装置部(不図示)をさらに含むことができる。
【0096】
図10に示すように、第2切断装置部140は、第2切断スキャニング部141、第2モニター部142、及び第2切断刃毛包分離制御部143で構成される。
【0097】
第2切断スキャニング部141は、長方形の形状でコンベヤーベルト部の上部一側中央に位置し、垂直方向に含まれたスキャニング案内レールに沿って昇降してスライス形状に切断された結合組織をスキャンして毛包単位を識別し、識別された毛包単位の位置及び方向情報を毛包分離制御部に提供し、リアルタイムでスライス形状の頭皮組織が毛包単位で切断される映像を撮影する。
【0098】
第2切断スキャニング部141は、可変する切断位置によって垂直方向に昇降し、焦点距離を調整してスライス形状の結合組織をスキャンし、スキャンする部分のズームイン・アウト(Zoom In/Out)が可能で、部分的に拡大及び縮小された画面を第2モニター部142に提供する。
【0099】
第2モニター部142は、直立した第2切断装置部140の左側一側に位置し、第2切断スキャニング部141でスキャンした画面を拡大表示し、スライス形状の結合組織の状態と毛包単位で切断される画面情報を医師が肉眼で確認できるように提供する。
【0100】
第2切断刃毛包分離制御部143は、コンベヤーベルトの第2切断刃フレーム143d横切る
形状が時計方向に90度回転した形状のフレームで、フレームの下部方向に切断刃が往復移動してスライス形状の結合組織に含まれた毛包単位の左右側面を一定の離隔を置いて切断し、毛包単位で個別的に分離する。
【0101】
図11に示すように、第2切断刃毛包分離制御部143は、切断刃支持台143a、第2切断回転部143b、第2切断油圧シリンダー143c、及び第2切断刃フレーム143dで構成される。
【0102】
前記切断刃支持台143aは、コンベヤーベルトの上を垂直に横切る
形状が時計方向に90度回転した形状のフレームで、下方向に垂直案内レール143a−1が形成され、第2切断回転部143bを垂直方向に往復移動させる。
【0103】
第2切断回転部143bは、上部が切断刃支持台143aの垂直案内レール143a−1に結合され、水平方向に回転して第2切断油圧シリンダー143c及び第2切断刃フレーム143dを回転させる。
【0104】
第2切断回転部143bは、第2切断スキャニング部141を介して毛包の位置及び方向情報を1次的に受け、毛包位置感知センサー143d−2を介して毛包の位置及び方向情報を2次的に受け、毛包の側面垂直方向に位置を移動した後、毛包の方向によって水平方向に回転してスライス形状の結合組織から毛包の左右側面のみを切断するための位置及び方向を設定する。
【0105】
これを介して、作業者のコンディションに関係なく、スライス形状の結合組織から毛包の方向に沿って左右側面を損傷なく切断して分離することで、毛包の生着率を向上させることができる。
【0106】
第2切断油圧シリンダー143cは、第2切断回転部143bの下部に結合されたシリンダー形状で、垂直方向に昇降して下部末端に位置する第2切断刃フレームを垂直方向に移動させる。
【0107】
第2切断刃フレーム143dは、第2切断油圧シリンダー143cの下部末端に結合された長方形のフレーム形状で、下部に第2切断刃143d−1が嵌め込み式で着脱可能に結合され、前面上部中央に下方向に毛包の位置及び方向を感知する毛包位置感知センサー143d−2が設けられる。
【0108】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第2切断刃143d−1は、交替を容易にできるように、嵌め込み式で着脱可能に結合される。これは、切断刃の損傷や摩耗によって切断がきれいに行われないときや患者の毛包分離が終わったら交替することで、次の患者の毛包分離の際に清潔な衛生状態を維持するためである。
【0109】
毛包位置感知センサー143d−2は、第2切断油圧シリンダーの降下の前に毛包の位置及び方向を2次的に感知して第2切断回転部の位置及び回転角度を2次的に設定することで、第2切断刃によって毛包が損傷されることを最小化し、毛包の生着率を最大化することができる。
【0110】
毛包選別部150は、コンベヤーベルト進行方向の左側に第2切断装置部140の後端方向に直立して含まれた
形状が時計方向に90度回転した形状のフレームの下部で、毛包単位形態で切断されたそれぞれの毛包を持ち上げて垂直方向に移送し、分離された毛包単位に含まれた毛髪の数によってそれぞれ選別して分類する。
【0111】
図12に示すように、毛包選別部150は、選別移送支持台151、毛包選別移送部152、毛包選別感知センサー153、毛包選別挟持部154、及び毛包格納部155で構成される。
【0112】
選別移送支持台151は、コンベヤーベルトの上を垂直方向に横切る
形状が時計方向に90度回転した形状のフレームで、下方向に垂直案内レール151aが形成され、毛包選別移送部152を支持し、垂直方向に往復移動させる。
【0113】
毛包選別移送部152は、上部が選別移送支持台151の垂直案内レール151aに結合された円柱の形状で、垂直方向に往復移動し、下方向に結合された毛包選別油圧シリンダー152a及び毛包選別移送フレーム152bを支持する。
【0114】
毛包選別油圧シリンダー152aは、毛包選別移送部152の下部に結合されたシリンダー形状で下部末端に毛包選別移送フレーム152bが結合され、下方向に毛包単位で切断されたスライス形状の結合組織が位置するか否かによって上昇及び降下して毛包選別移送フレーム152bの位置を制御する。
【0115】
毛包選別移送フレーム152bは、毛包選別油圧シリンダー152aの下部の半円形態の垂直回転部152b−1が軸結合され、垂直回転部の前方に長方形の板形状のフレームが形成され、フレームの前面垂直方向にコンベヤーベルトの幅と同一長さの毛包下部支持フレーム152b−2と毛包上部支持フレーム152b−3が結合されて構成される。
【0116】
ここで、毛包下部支持フレーム152b−2は、
図15に示すように、支持フレームで構成され、前方上部面の長手方向に毛包支持下部シリコン152b−2aが形成され、毛包上部支持フレーム152b−3は、垂直方向に往復移動可能な形態で構成され、前方下部面に長手方向に毛包支持上部シリコン152b−3aが形成される。
【0117】
図15に示すように、コンベヤーベルトの抗菌切断板111ののこぎりの歯の形状のパターンの下部に毛包下部支持フレーム152b−2が位置して分離された毛包の毛髪が毛包支持下部シリコン152b−2aに上げられると、毛包上部支持フレーム152b−3が垂直方向に降下して毛包支持上部シリコン152b−3aが毛包支持下部シリコン152b−2aと噛み合いながら、その間に位置する分離された毛包単位の毛髪が挟まれることになる。
【0118】
その後、毛包選別油圧シリンダー152aが上昇し、垂直回転部152b−1が回転し、毛包選別移送部152が垂直案内レール151aに沿って垂直方向に移動する。
【0119】
毛包支持上部シリコン152b−3aと毛包支持下部シリコン152b−2aは、摩擦力と弾力性を有し、抗菌性の材質でなされる。
【0120】
これを介して、分離された毛包単位の毛髪が細菌に露出されたり強く挟まれて損傷されたりすることを防止し、滑って下に落ちることを防止することができる。
【0121】
毛包選別感知センサー153は、毛包選別移送部の垂直方向移動時に持たれた毛包単位の高さと一致するように形成され、前面方向を通過するそれぞれの分離された毛包単位に含まれた毛髪の数を感知して毛包分離制御部20に伝達する。
【0122】
通過する毛包単位に含まれた毛髪の数が一つの場合、毛包選別第1はさみ154aを動かして第1毛包格納部155aに収納し、通過する毛包単位に含まれた毛髪の数が二つの場合、毛包選別第2はさみ154bを動かして第2毛包格納部155bに収納し、通過する毛包単位に含まれた毛髪の数が三つの場合、毛包選別第3はさみ154cを動かして第3毛包格納部155cに収納し、通過する毛包単位に含まれた毛髪の数が四つの場合、毛包選別第4はさみ154dを動かして第4毛包格納部155dに収納する。
【0123】
これを介して、毛包単位に含まれた毛髪の数によって分類し、医者に提供することが可能になる。
【0124】
毛包選別挟持部154は、半弧形フレーム形状の支持台の内側に半弧形支持台の中心点を基準に内側面に一定の間隔で四つのはさみが突出した形状で、毛包選別移送部152に持たれて毛包選別感知センサーを通過する毛包単位に含まれた毛髪の数によって選別する。
【0125】
図16及び
図17に示すように、毛包選別挟持部154は、毛包選別第1はさみ154a、毛包選別第2はさみ154b、毛包選別第3はさみ154c、及び毛包選別第4はさみ154dで構成される。
【0126】
毛包選別第1はさみ154aは、半弧形支持台の中心点を基準に右側方向に形成され、前方のはさみ面の左右側にシリコン材質が結合されて、回転によってはさみが開閉する構造をなし、はさみの後方に第1はさみ油圧シリンダー154a−1が形成されて前後方向に往復移動する。
【0127】
毛包選別第1はさみ154aは、毛包選別感知センサー153の前方を通過する毛包単位に含まれた毛髪の数が一つの場合、第1はさみ油圧シリンダー154a−1が前方に移動し、半弧形支持台の中心点に位置する一つの毛髪を含む毛包を前方はさみが閉状態になって持ち上げて毛包選別移送部から分離した後、後方に復帰して前方はさみが開状態になり、下部に位置する第1毛包格納部155aに収納する。
【0128】
毛包選別第2はさみ154bは、半弧形支持台の中心点を基準に毛包選別第1はさみの左側方向に形成され、前方のはさみ面の左右側にシリコン材質が結合されて回転によってはさみが開閉する構造をなし、はさみの後方に第2はさみ油圧シリンダー154b−1が形成されて前後方向に往復移動する。
【0129】
毛包選別第2はさみ154bは、毛包選別感知センサー153の前方を通過する毛包単位に含まれた毛髪の数が二つの場合、第2はさみ油圧シリンダー154b−1が前方に移動し、半弧形支持台の中心点に位置する二つの毛髪を含む毛包を前方はさみが閉状態になって持ち上げて毛包選別移送部から分離した後、後方に復帰して前方はさみが開状態になり、下部に位置する第2毛包格納部155bに収納する。
【0130】
毛包選別第3はさみ154cは、半弧形支持台の中心点を基準に毛包選別第2はさみの左側方向に形成され、前方のはさみ面の左右側にシリコン材質が結合されて回転によってはさみが開閉する構造をなし、はさみの後方に第3はさみ油圧シリンダー154c−1が形成されて前後方向に往復移動する。
【0131】
毛包選別第3はさみ154cは、毛包選別感知センサー153の前方を通過する毛包単位に含まれた毛髪の数が三つの場合、第3はさみ油圧シリンダー154c−1が前方に移動し、半弧形支持台の中心点に位置する三つの毛髪を含む毛包を前方はさみが閉状態になって持ち上げて毛包選別移送部から分離した後、後方に復帰して前方はさみが開状態になり、下部に位置する第3毛包格納部155cに収納する。
【0132】
毛包選別第4はさみ154dは、半弧形支持台の中心点を基準に毛包選別第3はさみの左側方向に形成され、前方のはさみ面の左右側にシリコン材質が結合されて回転によってはさみが開閉する構造をなし、はさみの後方に第4はさみ油圧シリンダー154d−1が形成されて前後方向に往復移動する。
【0133】
毛包選別第4はさみ154dは、毛包選別感知センサー153の前方を通過する毛包単位に含まれた毛髪の数が四つの場合、第4はさみ油圧シリンダー154d−1が前方に移動し、半弧形支持台の中心点に位置する四つの毛髪を含む毛包を前方はさみが閉状態になって持ち上げて毛包選別移送部から分離した後、後方に復帰して前方はさみが開状態になり、下部に位置する第4毛包格納部155dに収納する。
【0134】
毛包格納部155は、毛包選別挟持部154の内側に含まれた半弧形フレームの形状で、毛包選別挟持部それぞれのはさみの下部に格納部が形成され、はさみの間に一定の間隔で隔壁が形成され、それぞれの格納部の内側部分に傾斜面がなされて形成される。
【0135】
毛包選別第1はさみ154aの下部に内側部分に傾斜した第1毛包格納部155aが形成され、毛包選別第2はさみ154bの下部に内側部分に傾斜した第2毛包格納部155bが形成され、毛包選別第3はさみ154cの下部に内側部分に傾斜した第3毛包格納部155cが形成され、毛包選別第4はさみ154dの下部に内側部分に傾斜した第4毛包格納部155dが形成される。
【0136】
それぞれの毛包格納部には生理食塩水に浸したガーゼを敷いて、その上に分離された毛包を置くことで、分離された毛包が乾燥されたり生理食塩水が多すぎる場合に毛包生着率が低下したりする問題を防止することができる。
【0137】
さらに、それぞれの毛包格納部の底面が傾斜し、毛包選別はさみによって下に落とされる毛包が不規則に混ざることを防止し、一定の方向に落ちるようにして、別途の選別作業なしでも医師が使用できるようにして手術を準備する時間を短縮することができる。
【0138】
非切開式毛包分離装置部200は、脱毛患者の後頭部から直接一個ずつ取り出した毛包単位の側面部分に付着している結合組織を毛包単位でそれぞれ切断して分離し、毛包単位に含まれた毛髪の数によって個別的に選別するもので、コンベヤーベルト部110、第2切断装置部140、及び毛包選別部150で構成される。
【0139】
非切開式毛包分離装置部200は、患者から取り出した毛包及び結合組織をコンベヤーベルト部の進行方向に第1切断装置部130の後段に一列で位置させ、第2切断装置部140と毛包選別部150を介して切開式毛包分離装置部と同一の動作順に毛包と結合組織を分離する。
【0140】
非切開式毛包分離装置部200は、切開式毛包分離装置部100で頭皮データ分析部120と第1切断装置部130をオフした状態で使用しても良いし、頭皮データ分析部120と第1切断装置部130を除去して毛包分離装置部10の長さを縮めたコンパクトな形態で使用しても良い。
【0141】
頭皮データ分析部120と第1切断装置部130をオフにした状態で使用する場合、切開式毛包分離と非切開式毛包分離を併用することができる。
【0142】
頭皮データ分析部120と第1切断装置部130を除去した形態で使用する場合、非切開式毛包分離装置の全体の長さを縮め、装置の構成要素が少なくなるので制作費用を削減できる。
【0143】
毛包分離制御部20は、スキャンした頭皮イメージ情報及び数値をデータ化してモニター部のディスプレイを介して示し、コンベヤーベルト部、頭皮データ分析部、第1切断装置部、第2切断装置部、毛包選別部などの毛包分離装置部の反応速度及び移動速度のような設定値を調整して動作を制御する。
【0144】
以下、本発明の少なくとも一つの実施例に係る自動毛包分離装置で切開式毛包分離装置部の具体的な動作過程について説明する。
【0145】
まず、患者から切開した頭皮組織をコンベヤーベルト部の前方上部中央に置く。
【0146】
次に、コンベヤーベルト部が回転して頭皮組織が前進し、頭皮データ分析部のスキャニング部の下部に位置すると、コンベヤーベルト部の回転が停止する。
【0147】
このとき、皮膚硬度測定部の皮膚硬度測定ピンがx、y軸に移動して位置を取った後、垂直方向に降下して頭皮組織を貫通し、貫通する圧力を測定して頭皮硬度を測定する。
【0148】
次に、コンベヤーベルト部が回転して頭皮組織を第1切断スキャニング部の下部に位置させた後に回転が停止し、ピン固定部の前方ピン固定バーと後方ピン固定バーが結合組織の前方と後方に位置した後に、前方の左右側ピンと後方の左右側ピンが降下して頭皮組織を固定する。
【0149】
次に、第1切断刃支持台が前方ピン固定バーの前方に位置し、第1切断回転部が垂直下方向に徐々に回転して第1切断油圧シリンダーが往復移動し、第1切断刃を移動させて皮膚組織の前方一側をスライス形状に切断する。
【0150】
次に、コンベヤーベルト部を回転させてスライス形状の結合組織を第2切断スキャニング部の下部に位置させた後に回転が停止し、第2切断スキャニング部と毛包位置感知センサーを介してスライス形状の結合組織に含まれた毛包の位置及び方向を感知した後、第2切断回転部を回転させて毛包の側面垂直方向に第2切断刃を位置させた後に降下させ、毛包を損傷せずに毛包の左右側面を切断する。
【0151】
次に、コンベヤーベルト部を回転させて毛包選別移送部の毛包下部支持フレームに位置する毛包支持下部シリコンに毛包の上部に含まれた毛髪を位置させた後、毛包上部支持フレームを降下させて毛包支持下部シリコンと毛包支持上部シリコンとの間に分離された毛包を位置させた後に上昇させる。
【0152】
次に、毛包選別移送部を垂直案内レールを介して毛包選別感知センサーの前方に位置させて停止し、このとき、毛包選別感知センサーに感知された毛包に含まれた毛髪の数によって毛包選別挟持部を選別的に動作させる。
【0153】
このとき、毛包に含まれた毛髪の数が一つの場合は、毛包選別第1はさみが動作して第1毛包格納部に格納し、毛包に含まれた毛髪の数が二つの場合は、毛包選別第2はさみが動作して第2毛包格納部に格納し、毛包に含まれた毛髪の数が三つの場合は、毛包選別第3はさみが動作して第3毛包格納部に格納し、毛包に含まれた毛髪の数が四つの場合は、毛包選別第4はさみが動作して第4毛包格納部に格納する。
【0154】
最後に、毛包格納部に選別格納された損傷なしの健康な毛包を医者に提供して毛髪移植を迅速に行うことで、患者の頭皮に移植される毛包の生着率を向上させることができる。
【0155】
以下、本発明の少なくとも一つの実施例に係る自動毛包分離装置で非切開式毛包分離装置部の具体的な動作過程について説明する。
【0156】
まず、脱毛患者の後頭部から直接一個ずつ取り出した毛包単位が含まれた結合組織を第2切断装置部の前方部分のコンベヤーベルト部の上部中央に毛髪が後方を向くように一列で配置して置く。
【0157】
次に、コンベヤーベルト部を回転させて第2切断スキャニング部の下部に一列で配置された毛包単位が含まれた結合組織が位置すると回転が停止し、第2切断スキャニング部と毛包位置感知センサーを介して毛包の位置及び方向を感知した後、第2切断回転部を回転させて毛包の側面垂直方向に第2切断刃を位置させた後に降下させ、毛包を損傷せずに毛包の左右側面を切断する。
【0158】
次に、コンベヤーベルト部を回転させて毛包選別移送部の毛包下部支持フレームに位置する毛包支持下部シリコンに毛包の上部方向に突出した毛髪を位置させた後、毛包上部支持フレームを降下させて毛包支持下部シリコンと毛包支持上部シリコンとの間に分離された毛包を位置させた後に上昇させる。
【0159】
次に、毛包選別移送部を垂直案内レールを介して毛包選別感知センサーの前方に位置させて停止し、このとき、毛包選別感知センサーに感知された毛包に含まれた毛髪の数によって毛包選別挟持部を選別的に動作させる。
【0160】
このとき、毛包に含まれた毛髪の数が一つの場合は、毛包選別第1はさみが動作して第1毛包格納部に格納し、毛包に含まれた毛髪の数が二つの場合は、毛包選別第2はさみが動作して第2毛包格納部に格納し、毛包に含まれた毛髪の数が三つの場合は、毛包選別第3はさみが動作して第3毛包格納部に格納し、毛包に含まれた毛髪の数が四つの場合は、毛包選別第4はさみが動作して第4毛包格納部に格納する。
【0161】
最後に、毛包格納部に選別格納された損傷なしの健康な毛包を医者に提供して毛髪移植を迅速に行うことで、患者の頭皮に移植される毛包の生着率を向上させることができる。
【0162】
本発明の少なくとも一つの実施例において、皮膚組織感知センサー、毛包位置感知センサー、毛包選別感知センサーなどの各種センサーは、光センサー、超音波センサーなどのうち適切な形態のセンサーを適宜選択して用いることができ、ある特定のセンサーに限定されない。
【0163】
本発明の実施例では第1切断刃、第2切断刃などの切断刃にブレード形状の刃を用いているが、本発明はこれに限定されず、例えば、必要に応じてウオータージェットやレーザーなどを用いて皮膚組織を切断しても良い。
【0164】
本発明の実施例では皮膚組織の移送手段としてコンベヤーベルトを用いているが、本発明はこれに限定されず、例えば、皮膚組織を置くための試料板とラックアンドピニオン装置を用いて駆動モーターの回転運動を直線運動に変換することで試料板を前後方向に移動しても良い。
【0165】
本発明の実施例ではコンベヤーベルト上の皮膚組織を固定するためのピン固定部に油圧シリンダーを用いてピンを上下に移動させているが、本発明はこれに限定されず、例えば、必要に応じてピエゾ装置やソレノイド装置などを用いてピンを上限に移動させても良い。
【0166】
本発明の少なくとも一つの実施例において、嵌め込み式またはネジ結合式などの結合方式は、必要に応じて相互交換可能であり、嵌め込み式はクリック構造を含むことができる。
【0167】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。