(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
図1は、本実施形態に係る金型冷却装置の全体構成を示す図である。本実施形態に係る金型冷却装置10は、水に所定の圧力を加えて生成した冷却水を圧送する冷却水圧送部20と、空気に所定の圧力を加えて生成した水抜き用のエアーを圧送するエアー圧送部40と、これら冷却水圧送部20およびエアー圧送部40から圧送されてくる冷却水およびエアーを金型80に対して供給する複数組みの冷却水・エアー供給系統部60と、から構成されている。
【0013】
本実施形態の冷却水圧送部20は、高圧水と低圧水の2種類の水圧を有する冷却水を生成できる構成となっている。この冷却水圧送部20では、上水道や工業用水等の水供給源21から供給されてくる水を、例えば50メッシュのフィルター22を通して矢印符号(1)の方向に送水し、水用タンク23に貯水する。水用タンク23に貯水された水は、矢印符号(2)の方向に送水され、ポンプ24によって水圧の上昇が行われる。なお、このポンプ24で付与される水への昇圧は、最終的に冷却水・エアー供給系統部60へと送られる際の水圧よりも高い水圧となるように行われる。
【0014】
ポンプ24によって昇圧された水は、矢印符号(3)の方向と、矢印符号(6)の方向に分岐して圧送されることとなる。まず、矢印符号(3)の方向に圧送された昇圧水は、圧力計25での水圧測定を実施しつつ、フィルター22aを介して矢印符号(4)の方向へと圧送される。このとき、フィルター22aの上流側には、分岐経路が形成されており、この分岐経路には、リリーフ弁26aが設置されている。このリリーフ弁26aは、所定の水圧を逃がす役割を果たす部材であり、最終的に得たい圧力よりも高い水圧を有して矢印符号(3)の方向から圧送されてくる昇圧水の水圧を所定量減圧することで、最終的に矢印符号(4)の方向へと圧送される冷却水の水圧の調整が行われている。なお、矢印符号(4)で示された経路を圧送される冷却水についても、圧力計25によって水圧の確認がなされているが、本実施形態では、ポンプ24での昇圧とリリーフ弁26aでの減圧は、予め所定の圧力が得られるように設備設定が固定された状態で構成されている。ただし、圧力計25によって計測される水圧の値を用いてコンピュータ制御等を行うことで、ポンプ24での昇圧とリリーフ弁26aでの減圧を能動的に制御し、所望の水圧を有する冷却水を得るようにしても良い。
【0015】
一方、矢印符号(6)の方向に圧送された昇圧水は、フィルター22bを介して圧力調整弁27へと送られる。圧力調整弁27は、ポンプ24によって昇圧された昇圧水の水圧を所定の値まで減圧することができる部材である。この圧力調整弁27の作用によって、所定の値まで減圧された水は、矢印符号(7)で示す方向へと送られる。またこのとき、圧力調整弁27の下流側には、矢印符号(8)で示す方向に分岐経路が形成されており、この分岐経路には、リリーフ弁26bが設置されている。このリリーフ弁26bは、上述した高圧水側のリリーフ弁26aと同様に、所定の水圧を逃がす役割を果たす部材である。この圧力調整弁27によって所定の値まで減圧された水の水圧を、リリーフ弁26bによって所定量減圧することで、最終的に矢印符号(7)の方向へと圧送される冷却水の水圧の調整が行われる。なお、矢印符号(7)で示された経路を圧送される冷却水についても、圧力計25によって水圧の確認がなされているが、本実施形態では、ポンプ24での昇圧と圧力調整弁27およびリリーフ弁26bでの減圧は、予め所定の圧力が得られるように設備設定が固定された状態で設定されている。ただし、圧力計25によって計測される水圧の値を用いてコンピュータ制御等を行うことで、ポンプ24での昇圧と圧力調整弁27およびリリーフ弁26bでの減圧を能動的に制御することで、所望の水圧を有する冷却水を得るようにしても良い。
【0016】
以上説明した構成によって、本実施形態に係る冷却水圧送部20は、高圧水と低圧水の2種類の水圧を有する冷却水を生成することが可能となっている。なお、
図1では、高圧水の供給系路のみに後述する複数組みの冷却水・エアー供給系統部60が接続された状態が描かれているが、
図1では、説明の便宜のために低圧水側に接続された複数組みの冷却水・エアー供給系統部60を省略してある。また、本実施形態に係る冷却水圧送部20の使用方法については、冷却対象となる金型80側の条件に応じて任意に選択することが可能であり、例えば、高圧水側と低圧水側の両方を利用する形式だけではなく、高圧水側のみを利用したり、低圧水側のみを利用したり、さらには、高圧水側と低圧水側を交互に利用するなど、あらゆる使用方法を選択することができる。
【0017】
次に、本実施形態のエアー圧送部40は、空気に所定の圧力を加えて生成した水抜き用のエアーを圧送する部材であり、例えば、エアーコンプレッサーなどの空気昇圧手段41を利用することで、所望の圧力を有するエアーを生成することができる。空気昇圧手段41によって昇圧されたエアーは、圧力計45によって空気圧をチェックされ、下流側の冷却水・エアー供給系統部60へと圧送されることとなる。なお、本実施形態のエアー圧送部40によって生成されるエアーの空気圧は、エアーコンプレッサーなどの空気昇圧手段41の稼働設定を予め調整しておくことで、所望の空気圧を有するエアーが生成可能である。
【0018】
そして、上述した冷却水圧送部20によって高圧水として生成された冷却水は、複数組みの冷却水・エアー供給系統部60が接続する高圧水タンク51へと送られる。また、エアー圧送部40によって水抜き用として生成されたエアーは、複数組みの冷却水・エアー供給系統部60が接続するエアータンク52へと送られる。
【0019】
本実施形態の冷却水・エアー供給系統部60は、冷却水圧送部20によって生成された高圧水が圧送され、この高圧水が水圧を維持したまま貯水された高圧水タンク51と、冷却対象となる金型80とを接続して、冷却水圧送部20から圧送される冷却水を金型80に対して供給する冷却水供給系統部61を有しており、また、エアー圧送部40によって生成されたエアーが圧送され、このエアーが空気圧を維持したまま貯められたエアータンク52と、金型80とを接続して、エアー圧送部40から圧送される水抜き用のエアーを金型80に対して供給するエアー供給系統部71と、を有して構成されている。
【0020】
冷却水供給系統部61は、上流側、すなわち高圧水タンク51の接続部の近傍に電磁弁62を有しており、この電磁弁62の開閉動作を実施することで、冷却水圧送部20で生成され、高圧水タンク51に貯水された高圧水を金型80に対して供給したり、供給を停止したりすることができるようになっている。また、冷却水供給系統部61の下流側には、逆止弁63が設置されており、高圧水又はエアーが金型80側から高圧水タンク51の方向に逆流することを防止している。
【0021】
一方、エアー供給系統部71についても、上流側、すなわちエアータンク52の接続部の近傍に電磁弁72を有しており、この電磁弁62の開閉動作を実施することで、エアー圧送部40で生成され、エアータンク52に貯められた水抜き用のエアーを金型80に対して流通させたり、流通を停止させたりすることができるようになっている。また、エアー供給系統部71の下流側には、逆止弁73が設置されており、エアー又は高圧水が金型80側からエアータンク52の方向に逆流することを防止している。
【0022】
さらに、上述した冷却水供給系統部61とエアー供給系統部71とは、金型80との接続個所の上流であって、それぞれの逆止弁63,73が設けられた下流側で合流して、同一系統の経路として形成されている。すなわち、本実施形態の冷却水供給系統部61とエアー供給系統部71とは、同一系統として金型80と接続する冷却水・エアー供給系統部60として構成されている。またさらに、この同一系統として金型80と接続する冷却水・エアー供給系統部60は、複数組み配置されており、金型80における複数の冷却対象に対して様々な条件での冷却水の供給が可能となっている。
【0023】
また、本実施形態では、複数組み配置される冷却水・エアー供給系統部60を構成する部材のうちの、エアー供給系統部71のそれぞれに対して、水抜き用のエアーの流量又は圧力を検出するためのセンサー74と、このセンサー74からの検出信号を受けて電磁弁72の開閉動作を制御する制御部75と、が設置されている。
【0024】
制御部75は、センサー74から受信した検出信号が所定の条件を満足したときに、電磁弁72を閉動作させることで、エアー供給系統部71に流通する水抜き用のエアーの流通を停止可能となっている。なお、本実施形態において、電磁弁72を開動作させることで、エアー供給系統部71に流通する水抜き用のエアーの流通を許容するタイミングについては、冷却水供給系統部61からの冷却水の供給を停止させるために冷却水供給系統部61側の電磁弁62が閉動作を行ったと同時に、あるいは閉動作を行った後の所定時間経過後となるように設定されている。
【0025】
また、
図1を用いて例示した本実施形態に係るエアー供給系統部71では、図面の左側のエアー供給系統部71についてのみ、センサー74と制御部75が設置された状態を描いて説明した。しかしながら、これは説明の便宜のために図示を省略したものであり、本実施形態に係る金型冷却装置10に複数存在するエアー供給系統部71の全てに対して、センサー74と制御部75が設置されていることを付記しておく。
【0026】
以上、
図1を用いて、本実施形態に係る金型冷却装置10の全体構成についての説明を行った。次に、
図2〜
図4を用いて、本実施形態に係る金型冷却装置10の具体的な制御方法について説明を行う。ここで、
図2は、本実施形態に係る1組の冷却水・エアー供給系統部60と金型80との接続経路を模式的に示した概略図である。また、
図3は、本実施形態に係るセンサー74が流量センサーとして構成された場合に制御部75が実行する制御方法を模式的に示したグラフ図であり、
図4は、本実施形態に係るセンサー74が圧力センサーとして構成された場合に制御部75が実行する制御方法を模式的に示したグラフ図である。
【0027】
本実施形態に係る冷却水・エアー供給系統部60の構成については上述したため詳細な説明は省略するが、本実施形態に係る冷却水・エアー供給系統部60では、エアー供給系統部71が有する逆止弁73の上流側近傍に対してセンサー74が設置されている。
【0028】
まず、本実施形態に係るセンサー74が、流量センサーである場合の制御方法について、
図3を用いて説明を行う。
図3で示すグラフ図は、縦軸が流量を示しており、横軸が時間を示している。
図3において、符号(a)〜(b)は冷却水の流量推移を示しており、符号(c)〜(f)はエアーの流量推移を示している。初めに、金型80への冷却水の供給のために、冷却水供給系統部61の電磁弁62が開動作を行うことで、金型80への冷却水の供給が開始される。この冷却水の通水開始状態が、符号(a)で示されている。そして、予め決められた所定流量あるいは所定時間の通水が完了したら電磁弁62が閉動作を行い、符号(b)で示すように冷却水の通水終了が実行される。冷却水の通水が終了すると、その後直ちに、もしくは所定時間経過後に、エアー供給系統部71の電磁弁72が開動作し、冷却水・エアー供給系統部60と金型内部の冷却水供給回路中に残留している冷却水を排除するために、水抜きのためのエアーが供給される。その供給開始点が、符号(c)で示されている。
【0029】
水抜きのためのエアーは、供給初期においては金型内部の冷却水供給回路中に残留している冷却水を押し出すために残留した冷却水からの圧力を受けるので、符号(d)で示すように、センサー74で検出されるエアーの流量は、低位安定した波形を描く状態となる。そして、冷却水が回路中から抜けきる直前、具体的には、冷却水の最終部とエアーの先端部とが
図2中の符号Aで示す回路出口に到達すると、冷却水とエアーが混在して霧吹き状態となり、符号(e)で示すように流量波形は上下に乱れることとなる。さらに、
図2中の符号Aで示す回路出口から冷却水が完全に抜け切ると、エアーに対する冷却水の抵抗が急激に低減するので、符号(f)で示すようにエアーの流量が増大することとなる。なお、符号(f)で示すようにエアーの流量が増大したままとなると、従来技術では、水抜きが遅い他の回路において、供給されるエアーの圧力が低下し、十分な水抜きができなくなってしまうという不具合が生じていた。しかし、本実施形態では、流量センサーであるセンサー74からの信号を制御部75で受信し、
図3中の符号(g)で示す信号値、すなわち、回路中に冷却水が残留しているときのエアー流量値と回路中から冷却水が抜けきることで増大したエアーの流量値との差分を検知し、この差分が所定の条件値を満足したことをもってエアーパージ終了と判断して電磁弁72の閉動作を指示し、電磁弁72を閉じて水抜きが終了した冷却水・エアー供給系統部60のみについてのエアーの供給を終了するようにした。つまり、本実施形態では、複数組み存在する冷却水・エアー供給系統部60ごとで水抜き作業を監視し、各組ごとでエアーパージの終了動作を実行することができるので、金型80に対する冷却水の供給と、水抜き用のエアーの供給とが安定して行われる従来にはない新たな金型冷却装置10を実現することが可能となっている。
【0030】
以上、本実施形態に係るセンサー74が、流量センサーである場合の制御方法について、
図3を用いて説明を行った。しかし、本実施形態に係るセンサー74については、圧力センサーとして構成することも可能である。そこで、次に、
図2および
図4を用いて、本実施形態に係るセンサー74が、圧力センサーである場合の制御方法について、説明を行う。
【0031】
図4で示すグラフ図は、縦軸が圧力を示しており、横軸が時間を示している。
図4において、符号(h)〜(i)は冷却水の圧力推移を示しており、符号(j)〜(m)はエアーの圧力推移を示している。初めに、金型80への冷却水の供給のために、冷却水供給系統部61の電磁弁62が開動作を行うことで、金型80への冷却水の供給が開始される。この冷却水の通水開始状態が、符号(h)で示されている。そして、予め決められた所定圧力あるいは所定時間の通水が完了したら電磁弁62が閉動作を行い、符号(i)で示すように冷却水の通水終了が実行される。冷却水の通水が終了すると、その後直ちに、もしくは所定時間経過後に、エアー供給系統部71の電磁弁72が開動作し、冷却水・エアー供給系統部60と金型内部の冷却水供給回路中に残留している冷却水を排除するために、水抜きのためのエアーが供給される。その供給開始点が、符号(j)で示されている。
【0032】
水抜きのためのエアーは、供給初期においては金型内部の冷却水供給回路中に残留している冷却水を押し出すために残留した冷却水からの圧力を受けるので、符号(k)で示すように、センサー74で検出されるエアーの圧力は、高位安定した波形を描く状態となる。そして、冷却水が回路中から抜けきる直前、具体的には、冷却水の最終部とエアーの先端部とが
図2中の符号Aで示す回路出口に到達すると、冷却水とエアーが混在して霧吹き状態となり、符号(l)で示すように圧力波形は上下に乱れることとなる。さらに、
図2中の符号Aで示す回路出口から冷却水が完全に抜け切ると、エアーに対する冷却水の抵抗が急激に低減するので、符号(m)で示すようにエアーの圧力が減少することとなる。なお、符号(m)で示すようにエアーの圧力が減少したままとなると、従来技術では、水抜きが遅い他の回路において、供給されるエアーの圧力が低下し、十分な水抜きができなくなってしまうという不具合が生じていた。しかし、本実施形態では、圧力センサーであるセンサー74からの信号を制御部75で受信し、
図4中の符号(n)で示す信号値、すなわち、回路中に冷却水が残留しているときのエアー圧力値と回路中から冷却水が抜けきることで減少したエアーの圧力値との差分を検知し、この差分が所定の条件値を満足したことをもってエアーパージ終了と判断して電磁弁72の閉動作を指示し、電磁弁72を閉じて水抜きが終了した冷却水・エアー供給系統部60のみについてのエアーの供給を終了するようにした。つまり、本実施形態では、複数組み存在する冷却水・エアー供給系統部60ごとで水抜き作業を監視し、各組ごとでエアーパージの終了動作を実行することができるので、金型80に対する冷却水の供給と、水抜き用のエアーの供給とが安定して行われる従来にはない新たな金型冷却装置10を実現することが可能となっている。
【0033】
以上、本実施形態に係る金型冷却装置10の具体的な制御方法についての説明を行った。次に、
図5および
図6を用いて、本発明者が行った実施例に基づくセンサー74の波形データについての説明を行う。ここで、
図5は、本実施形態に係る1組の冷却水・エアー供給系統部60と金型80との接続経路を模式的に示した概略図であって、センサーの種類と設置位置について、3種類の組み合わせ条件を設けた場合の実施例を示す図である。また、
図6は、
図5で示した3種類の組み合わせ条件を設けたセンサーごとに得られた波形を示すグラフ図である。なお、
図5については、上述した実施例と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略してある。
【0034】
本発明者は、
図5で示すように、3種類の組み合わせ条件を設けたセンサー74A、74B、74Cを用意して、制御対象となる実際の波形データを採取した。ここで、エアー供給系統部71の電磁弁72と逆止弁73との間に設けたのは、エアーの流量を検出するための流量センサー74Aであり、冷却水供給系統部61とエアー供給系統部71とのそれぞれの逆止弁63,73が設けられた下流側で合流して同一系統の経路として形成される、冷却水供給系統部61とエアー供給系統部71との合流部の下流近傍に設けたのは、エアーの圧力を検出するための第一圧力センサー74Bであり、金型80を抜けた回路出口位置に設けたのは、エアーの圧力を検出するための第二圧力センサー74Cである。
【0035】
これら3種類のセンサー74A、74B、74Cから得られた生データの波形が、
図6に示されている。このグラフ図において、縦軸にはエアーの流量と圧力値が示されており、横軸には時間が示されている。このグラフ図から明らかなこととして、いずれのセンサー74A、74B、74Cについても、流量値もしくは圧力値の変動が計測できていることが分かる。
図6では、一見、第一圧力センサー74Bから得られた波形変動が大きく、制御し易いように見えるが、この波形データはセンサー74A、74B、74Cから得られた生データであるため、例えば、制御部75を構成するコンピュータ等を利用することで、得られた波形データをデータ変換し、制御し易い状態に変換して用いることが可能である。このように、本発明は、金型冷却装置10が用いられる環境等に応じてセンサー74設置位置を任意に選定し、制御部75による種々の手法を用いた制御を行えば良いので、あらゆる金型装置に対して様々な条件下での適用が可能となっている。したがって、本発明によれば、金型80に対する冷却水の供給と、水抜き用のエアーの供給とが安定して行われる従来にはない新たな金型冷却装置10を提供することが可能となっている。