(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、作業用車両では電子化が進んでおり、それに伴い車両に装備される電装品も増えている。そのため、スペースが限られる運転席の下などに、電装品をまとめて配置することは困難となってきており、電装品を様々な場所に分散させて配置することも行われている。電装品の配置場所が増えると、それぞれの電装品をメンテナンスする際の作業性が悪くなる。また、電装品に電気を供給するバッテリと電装品とが離れて設置されることとなり、バッテリと電装品とを接続するハーネスが太く長くなってコスト増になるという問題もある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電装品とバッテリを互いに近い位置に纏めて配置することが可能な作業用車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る作業用車両は、作業用アーム部材(例えば、実施形態におけるアーム21)の基端部が揺動可能に連結され、内部にフレーム内空間を有するアーム枢結フレーム(例えば、実施形態における右アームポスト8R)と、前記フレーム内空間に設けられ、前記フレーム内空間を上下に仕切る仕切りプレートと、前記フレーム内空間の前記仕切りプレートの下方に配置された電装品(例えば、実施形態におけるコントローラ96,97、ヒューズ・リレーボックス93)と、前記フレーム内空間の前記電装品の下方に配置され、前記電装品と電気的に接続されるバッテリと、前記アーム枢結フレームの内側壁部に形成された、前記フレーム内空間の前記電装品に臨む内側壁開口部と、前記内側壁開口部の、少なくとも前記フレーム内空間の前記電装品と対向する部分を覆うカバープレート(例えば、実施形態における開口部カバー63)と、を備えて構成されることを特徴とする。
【0007】
上記構成の作業用車両において、前記アーム枢結フレームの外側壁部に形成された、前記フレーム内空間の前記バッテリに臨む外側壁開口部と、前記外側壁開口部を覆うカバー部材(例えば、実施形態における蓋プレート68)と、を備えることが好ましい。
【0008】
上記構成の作業用車両において、前記内側壁開口部の周縁部に沿って、前記内側壁部に重ねて固定された環状の内側壁開口部補強プレートと、前記外側壁開口部の周縁部に沿って、前記外側壁部に重ねて固定された環状の外側壁開口部補強プレートと、を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成された本発明に係る作業用車両によれば、アーム枢結フレームのフレーム内空間を上下に仕切る仕切りプレートと、フレーム内空間の仕切りプレートの下方に配置された電装品と、フレーム内空間の電装品の下方に配置された、電装品と電気的に接続されるバッテリと、アーム枢結フレームの内側壁部に形成された、フレーム内空間の電装品に臨む内側壁開口部と、内側壁開口部の、少なくともフレーム内空間の電装品と対向する部分を覆うカバープレートと、を備えて構成される。そのため、フレーム内空間に電装品を纏めて配置することが可能となるとともに、電装品の取付けやメンテナンスを内側壁開口部から行うことができるので、これらの作業性を向上させることが可能となる。
【0010】
また、電装品とバッテリをフレーム内空間内の上下に互いに近づけて配置することが可能となるので、バッテリと電装品とを接続するハーネスを細く短く構成することができ、ハーネスのコストを抑制することが可能となる。さらに、フレーム内空間は仕切りプレートによって上下に仕切られ、電装品は仕切りプレートの下方に配置されるので、仕切りプレートの上に落下した水(雨水や洗車時の水等)や泥(土砂)が、フレーム内空間に入って電装品に付着することを防止することが可能となる。このため、個々の電装品を防水性のあるケース等で覆って保護しなくても済む。また、内側壁開口部にカバープレートを設置することにより、内側壁開口部の電装品と対向する部分から、水や泥がフレーム内空間に入ることを防止することが可能となる。また、仕切りプレートによって、アーム枢結フレームを補強することが可能となる。
【0011】
上記の本発明に係る作業用車両において、アーム枢結フレームの外側壁部に形成された、フレーム内空間のバッテリに臨む外側壁開口部と、外側壁開口部を覆うカバー部材と、を備えた構成とすることが好ましい。このような構成とすれば、バッテリの交換やメンテナンス等を外側壁開口部から行うことができるので、これらの作業性を向上させることが可能となる。また、外側壁開口部を覆うカバー部材を設けることにより、外側壁開口部から水や泥がフレーム内空間に入ることを防止することが可能となる。
【0012】
また、上記の本発明に係る作業用車両において、内側壁開口部の周縁部に沿って、内側壁部に重ねて固定された環状の内側壁開口部補強プレートと、外側壁開口部の周縁部に沿って、外側壁部に重ねて固定された環状の外側壁開口部補強プレートと、を備えた構成とすることが好ましい。このような構成とすれば、内側壁開口部及び外側壁開口部を補強することができるので、このような開口部を設けても、アーム枢結フレームの強度を十分に確保することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、アームの先端にバケットを装着したクローラ式のスキッドステアローダ(以下、クローラローダと称する)に、本発明を適用した例について説明する。まず、クローラローダ1の全体構成について、
図1〜
図4を参照して説明する。
【0015】
クローラローダ1は、
図1〜
図4に示すように、無端状の履帯3を有して構成される左右一対の走行装置5と、これら走行装置5が左右に取り付けられた車体フレーム9と、車体フレーム9に取り付けられたローダ装置20と、車体フレーム9の中央上部に設けられたオペレータキャビン11とを有して構成される。車体フレーム9の後部左右にはそれぞれ、ローダ装置20の後述するアーム21を取り付けるためのアームポスト8(アーム取付部)が設けられている。なお、左右の走行装置5と車体フレーム9とをあわせて「車両10」と称し、左右のアームポスト8と車体フレーム9とをあわせて「フレームユニット12」と称する。また、左右のアームポスト8を区別するときは、「左アームポスト8L」、「右アームポスト8R」と称する。
【0016】
オペレータキャビン11は、オペレータ(作業者)が搭乗可能な操作室を形成する略矩形箱状に形成され、前方側に開閉自在な前扉11a(ガラス扉)が設けられている。オペレータキャビン11内には、オペレータが前方側に向いて着座するオペレータシート、および左右の走行装置5およびローダ装置20の作動を操作するための操作レバー(図示せず)等が配設されている。
【0017】
ローダ装置20は、オペレータキャビン11の左右および前方を囲むように配設されたアーム21と、左右のアームポスト8(車体フレーム9)およびアーム21に跨って取り付けられた左右一対のアームシリンダ23と、アーム21の前端部にブラケット29aを介して取り付けられたバケット29とを有して構成される。左右のアームポスト8には、アーム21および左右のアームシリンダ23を取り付けるための複数の枢結点が設けられている。
【0018】
ブラケット29aはアーム21の先端部に上下に揺動自在に連結され、そのブラケット29aにバケット29が着脱自在に取り付けられている。バケット29(ブラケット29a)およびアーム21に跨って左右一対のバケットシリンダ28が取り付けられている。バケット29は、左右のバケットシリンダ28を伸縮作動させることにより、アーム21に対して上下に揺動されるようになっている。
【0019】
クローラローダ1は、オペレータがオペレータシートに着座して操作レバーを操作することにより、操作レバーの操作に応じて、左右の走行装置5を駆動させて車両10を走行移動させたり、左右のアームシリンダ23を伸縮作動させてアーム21を車体フレーム9に対して上下に揺動させたり、左右のバケットシリンダ28を伸縮作動させてバケット2
9をアーム21に対して上下に揺動させたりすることができるように構成されている。
【0020】
車体フレーム9の後部(オペレータキャビン11の後方位置)には、ディーゼルエンジンEG(以下、エンジンEGと称する)が設けられている。左右の走行装置5、左右のアームシリンダ23および左右のバケットシリンダ28は、このエンジンEGにより駆動された油圧ポンプからの作動油を受けて駆動されるように構成されている。エンジンEGは、左右が車体フレーム9の側方フレーム(アームポスト8)に覆われ、上方および後方がそれぞれエンジンカバー15およびリアドア16に覆われた状態で設けられている。
【0021】
エンジンカバー15は、前端部に設けられた左右一対のヒンジ機構(図示せず)を用いて車体フレーム9に対して上下に揺動して開閉可能に設けられている。エンジンカバー15は、通常時はカバーロック機構31により車体フレーム9に対して閉鎖状態に保持されるようになっている。リアドア16は、左端部に設けられた上下一対のヒンジ機構(図示せず)を用いて車体フレーム9に対して横開き開閉可能に設けられている。リアドア16は、通常時はドアロック機構(図示せず)により車体フレーム9に対して閉鎖状態に保持されるようになっている。
【0022】
クローラローダ1には、各種の電装品が装備される。以下では、クローラローダ1に装備される電装品を、便宜的に、特定配置電装品と任意配置電装品とに分けて説明する。特定配置電装品とは、照明用のランプや表示パネル、ワイパー装置など、特定の場所に配置する必要性がある電装品をいうものとする。任意配置電装品とは、電源装置(後述のバッテリ80)から特定配置電装品に供給される電気(電流、電圧)を制御するための電気部品(後述のコントローラ96,97、リレー92、ヒューズ91等)のように、電源装置と特定電装品とを接続する配線(後述のハーネス101,102)上の任意の場所に配置可能な電装品をいうものとする。
【0023】
クローラローダ1では、任意配置電装品の多くが右アームポスト8R内に配置される。以下、右アームポスト8Rの詳細構成と、任意配置電装品のレイアウトについて、
図5〜
図12を追加参照して説明する。右アームポスト8Rは、車両内方側(左アームポスト8Lと対向する側)に配置された内側壁部51と、車両右外方側に配置された外側壁部52と、車両後方側に配置された背面壁部53(外側壁部52の後端部を折り曲げて形成されている)と、右アームポスト8Rの底部に配置された底面壁部54(
図9を参照)と、を備えて構成されている。
【0024】
内側壁部51及び外側壁部52の各下端部は、車体フレーム9の右側縁部9a(車両後方側から湾曲しながら車両前方側へ延びる部分)に溶接等によって固定されており、内側壁部51の後端部は背面壁部53に溶接等によって固定されている。また、底面壁部54の周縁部は、内側壁部51、外側壁部52、背面壁部53及び車体フレーム9の右側縁部9aにそれぞれ溶接等によって固定されている。右アームポスト8Rの上端部には、アーム21(
図1を参照)の基端部が枢結されるアーム軸受部55が取り付けられており、その下側には、アームシリンダ23の基端部が枢結されるシリンダ軸受部56が取り付けられている。また、アーム軸受部55及びシリンダ軸受部56の近傍には、右アームポスト8Rの強度アップのための補強部材57が取り付けられている。
【0025】
図5及び
図10に示すように、内側壁部51には、右アームポスト8R内に配置される任意配置電装品(詳しくは後述する)に臨む内側壁開口部61が形成されており、この内側壁開口部61の周縁部には、環状の補強プレート(ダブリングプレート)62が右アームポスト8R内から内側壁部51に重ねて固定されている(
図10では、補強プレート62の外縁形状を破線で図示している)。また、内側壁部51には、内側壁開口部61の上部(右アームポスト8R内に配置される任意配置電装品と対向する部分)を覆う開口部カ
バー63が、複数の蝶ネジ64を介して、着脱可能に取り付けられるようになっている。さらに、内側壁開口部61の下部には、軽量化を図るための抜き穴58(右アームポスト8R内の下部に土砂や塵埃等が溜まった場合は、ここから排出することも可能)が形成されている。一方、外側壁部52には、
図6及び
図9に示すように、右アームポスト8R内に配置されるバッテリ80に臨む外側壁開口部66が形成されており、この外側壁開口部66の周縁部には、環状の補強プレート(ダブリングプレート)67が右アームポスト8R内から外側壁部52に重ねて固定されている。また、外側壁部52には、外側壁開口部66の全体を覆う蓋プレート68(
図1を参照)が、複数のボルト69を介して、着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0026】
右アームポスト8Rの内部には、
図9に示すように、右アームポスト8Rの内部空間を上下に仕切る仕切りプレート70が設けられている。この仕切りプレート70は、略水平に配置された天板部71と、天板部71の前端部から下方に延び、さらに湾曲しながら車両前方へ延びる前板部72と、を備えて構成されている。なお、
図9に示す例では、仕切りプレート70を1枚の板材により構成しているが、互いに接合された複数枚の板材により仕切りプレート70を構成してもよい。仕切りプレート70の周縁部は、内側壁部51、外側壁部52、背面壁部53及び車体フレーム9の右側縁部9aに対し、隅肉溶接等によって、それぞれ隙間なく固定されている。また、右アームポスト8R内の、仕切りプレート70と底面壁部54と間の位置には、バッテリ80が載置されるバッテリ載置用プレート81が固定されている。このバッテリ載置用プレート81は、
図8に示すように、その一端部が右アームポスト8Rから車両内方側へ延出しており、バッテリ80は、その一端側(正極82が配置された側)が、右アームポスト8Rから車両内方側へ突出するように設置されている。
【0027】
上記のような仕切りプレート70を設けることによって、右アームポスト8R内には、仕切りプレート70によって、仕切りプレート70よりも上方の空間部から隔てられたスペース(以下「電装品配置スペース75」と称する)が形成される。クローラローダ1では、この電装品配置スペース75内(特に、バッテリ80よりも上方のスペース内)に、電装品(任意配置電装品)の多くを纏めて配置している。具体的には、電装品配置スペース75の上部中央には、
図9及び
図12に示すように、複数のヒューズ91及び複数のリレー92(それぞれ
図12において一部のみに付番して図示)を収納したヒューズ・リレーボックス93が、ブラケット部材94を介して取り付けられている。また、ヒューズ・リレーボックス93が取り付けられた位置の車両前方側には、2個のコントローラ96,97が、ブラケット部材98(
図12に図示)を介して取り付けられている。
【0028】
図12に示すように、ヒューズ・リレーボックス93及びコントローラ96,97は、ハーネス101を介して、バッテリ80の正極82と適宜接続されるとともに、ハーネス102を介して、クローラローダ1に装備される種々の特定配置電装品(図示略)と接続される。また、
図9に示すように、電装品配置スペース75内の背面壁部53には、ボディアース111が設けられており、このボディアース111は、ハーネス103を介して、バッテリ80の負極83と接続されている。ボディアース111には、
図12に示すように、ハーネス104が接続されており、このハーネス104は、ヒューズ・リレーボックス93及びコントローラ96,97と適宜接続されている。また、ハーネス104には、複数の抵抗112及び複数のリレー113が接続されている。
【0029】
以上説明したように、クローラローダ1では、右アームポスト8Rの内部に電装品配置スペース75を形成し、この電装品配置スペース75内の上部に、任意配置電装品(ヒューズ・リレーボックス93及びコントローラ96,97等)を配置するとともに、その下方にバッテリ80を配置している。そのため、任意配置電装品とバッテリ80を互いに近づけて配置することが可能となるので、バッテリ80と任意配置電装品とを接続するハー
ネス101を細く短く構成することができる。また、任意配置電装品の取付けやメンテナンスは、内側壁開口部61から手を入れて行うことができ、バッテリ80を交換する際は、外側壁開口部66からバッテリ80を出し入れして行うことができるので、これらの作業性も良い。
【0030】
さらに、電装品配置スペース75は、仕切りプレート70によって、仕切りプレート70の上方の空間部と仕切られているため、仕切りプレー70の上に落下した水や泥等が、電装品配置スペース75内に入ってヒューズ・リレーボックス93やコントローラ96,97に付着することを防止することができる。また、仕切りプレート70は、右アームポスト8Rの補強部材としても機能し、内側壁開口部61及び外側壁開口部66を形成したことによる右アームポスト8Rの強度低下を補償する。
【0031】
なお、車体フレーム9の右側縁部9a(
図9を参照)には、仕切りプレー70よりも車両前方側の位置に水抜き穴(図示略)が形成されており、仕切りプレー70上に溜まった水等は、その水抜き穴から車外に排出されるようになっている。また、
図5及び
図10に示すように、内側壁部51の上端後部にも同様の水抜き穴59が形成されている。この水抜き穴59は、その下端部が仕切りプレー70の上面と略同じ高さとなる位置に設けられており、仕切りプレー70上に溜まった水等は、この水抜き穴59から車両内方側へと排出され、さらに、エンジンカバー15を支持するために内側壁部51に取り付けられた庇状の支持プレート17(車両後方に向かって下り勾配となっている)を伝わって車外へと排出される。
【0032】
外側壁開口部66は、外側壁部52に形成されているので、開放したままだと、そこから右アームポスト8R内に雨水や泥等が入り易い。蓋プレート68は、外側壁開口部66の全体を覆うことにより、外側壁開口部66からの雨水等の浸入を防止する。なお、防水性を高めるため、蓋プレート68の裏面側周縁部にパッキン部材を取り付けてもよい。一方、内側壁開口部61は内側壁部51に形成されている。内側壁開口部61が臨む車両内方側の空間部(エンジンルーム)は、エンジンカバー15及びリアドア16によって覆われているため、内側壁開口部61から右アームポスト8R内に雨水等が入る可能性は低い。ただし、エンジンカバー15等が開放されたときなどに、内側壁開口部61から雨水等が入る可能性はある。開口部カバー63は、内側壁開口部61の上部を覆うことにより、その部分から右アームポスト8R内に雨水等が入り、ヒューズ・リレーボックス93やコントローラ96,97等に付着することを防止する。また、開口部カバー63を取り付けることにより、多くの電装品を収納したために雑然とした右アームポスト8R内が見え難くなるので、見映えも良くなる。なお、開口部カバー63は、蝶ネジ64によって内側壁部51に取り付けられるので、工具を使用することなく着脱可能であり、開口部カバー63の着脱時の作業性は良い。
【0033】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、右アームポスト8Rの内部に電装品配置スペース75を形成しているが、左アームポスト8Lの内部に電装品配置スペースを形成し、そこに、ヒューズ・リレーボックス93やコントローラ96,97、バッテリ80等を配置するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、バッテリ80の一部が右アームポスト8Rから突出しているが、小型のバッテリを用いて、バッテリの全体が右アームポスト8R内に収納されるように構成してもよい。その場合、内側壁開口部61の全体を覆う大きさの開口部カバーを取り付けてもよい。また、上述の実施形態では、本発明をクローラローダ1に適用した場合について説明したが、本発明は、クローラローダ以外の作業用車両、例えばパワーショベル等の他の作業用車両についても、同様に適用し同様の効果を得ることが可能である。