(54)【発明の名称】近接場通信(NFC)チップから、認証されたデータファイルを利用して、デジタル音楽の購入、共有および所有権の移転を行うための方法ならびにシステム
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記NFC-IDおよび前記プレイリストIDを認証するステップの後に、前記後続のNFC対応装置を利用して、音楽ファイルの1以上を購入するオプションが提示されることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記方法は、前記音楽ファイルのライブラリ内に、削除された音楽ファイルのコピーをストリーミングするための選択可能なオプションを提供することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
前記選択可能なオプションは、前記ユーザが所有する音楽ファイルとは別に表示され、第1の表示の特徴は、任意の時間でのプレイが利用可能なものとして音楽ファイルを特徴付けし、第2の表示の特徴は、一時的なストリーミングが利用可能なものとして、削除された音楽ファイルのコピーを特徴付ける、請求項8に記載の方法。
前記方法は、前記NFC対応装置を利用して、前記サーバシステムを通じて、前記削除された音楽ファイルのコピーを再購入するための選択可能なオプションを提供することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
前記方法は、長期メモリに前記音楽ファイルをダウンロードすることなく、前記削除された音楽ファイルのコピーをストリーミングするための選択可能なオプションを前記音楽ファイルのライブラリ内に提供することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
前記選択可能なオプションは、前記ユーザが所有する音楽ファイルとは別に表示され、第1の表示の特徴は、任意の時間でのプレイが利用可能なものとして音楽ファイルを特徴付けし、第2の表示の特徴は、一時的なストリーミングが利用可能なものとして、削除された音楽ファイルのコピーを特徴付ける、請求項13に記載の方法。
前記方法は、前記サーバシステムを通じて、前記削除された音楽ファイルのコピーを再購入するための選択可能なオプションを提供することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
前記NFC対応装置に前記購入コードを入力するステップの後に、前記サーバシステムにおいて、前記NFC対応装置に固有のデバイスIDと、前記NFC-IDおよび購入コードのペアとをペアリングすることをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【発明の概要】
【0005】
本発明の方法およびデバイスは先の課題に取り組む。本発明の1つの態様では、近接場通信(NFC)を利用して、最初の購入者に音楽ファイルを送信する方法を提供し、方法は、以下を含む:NFCチップに固有のNFC識別子(ID)をNFCチップに付与することと、音楽ファイルのグループをNFC-IDと購入コードのペアに割り当てることであって、NFC-IDと購入コードのペアが、音楽ファイルにアクセスし、送信するよう構成されたサーバシステムに保存されることと、音楽ファイルを再生するように構成された音楽共有ソフトウェアを搭載したNFC対応装置を利用して、NFCチップからNFC-IDを読み取ることと、NFC対応装置に購入コードを入力することと、サーバシステムとの通信を通じてNFC対応装置により受信したNFC-IDと購入コードのペアを認証し、認証された場合、NFC対応装置のユーザに音楽ファイルを登録すること。いったん音楽ファイルが登録されると、ユーザは、ダウンロードされた音楽ファイルを再生するために、音楽ファイルをNFC対応装置にダウンロードすることを許可されるか、または、登録されたアカウントに音楽ファイルをセーブし、NFC対応装置を利用して、アカウントから遠隔で音楽ファイルを再生することにより音楽ファイルをプレイしてもよい。いくつかの実施形態では、ストリーミング技術を利用して、ファイルの遠隔でのプレイを実行する。さらに、いったん登録されると、ユーザは、サーバシステムにより規制および監視される、音楽ファイルのコピーをストリーミングするための一時的なアクセスを受け取る他のユーザを指定してもよい。
【0006】
好ましくは、NFCチップは、損傷からNFCチップ自体を保護する一方、物理的な交換を容易にする形で、提供される。いくつかの実施形態では、NFCチップはポリマーでハウジングされ、NFCビーズを形成するように形作られる。
【0007】
いくつかの実施形態では、購入コードはNFCチップにプレロードされる。このような実施形態では、NFCチップはパッケージングで提供され、パッケージングは、NFCチップとの近接場通信を妨げる金属製の覆いを含む。しかし、好ましい実施形態では、購入コードは、近接場技術を利用して通信されず、そのため、NFCチップにプレロードされない。いくつかの実施形態では、購入コードは、NFC対応装置上のユーザインターフェースを通じての数字、文字およびシンボルのデータ文字列をタイピングする等して、ユーザにより音楽共有ソフトウェアに入力される。
【0008】
好ましい実施形態では、音楽ファイルは購入コードとともに、サーバシステム内のデータベースに保存される。サーバシステムは、音楽ファイルを再生することを許可されたNFC対応装置に固有のデバイスIDとNFC-IDも保存できる。
【0009】
関連する態様では、発明は、近接場通信(NFC)を利用して音楽ファイルを再生する方法も提供し、方法は以下を含む:音楽共有ソフトウェアを搭載したNFC対応装置と、音楽ファイルのアクセス可能なライブラリからアクセス可能な音楽ファイルのプレイリストとを提供することであって、プレイリストは、NFCチップ上の符号化されたプレイリスト識別子(プレイリストID)に割り当てられることと、NFCチップからNFC対応装置にプレイリストIDを受信させるために、NFC対応装置と、NFCチップとの間の近接場通信を確立することと、NFCチップからのプレイリストIDの受信に応答して、NFC対応装置上でプレイリストを再生すること。
【0010】
いくつかの実施形態では、複数のプレイリストがNFC対応装置によりアクセス可能であり、複数のプレイリスト内の各プレイリストは固有のプレイIDに割り当てられる。いくつかの実施形態では、音楽ファイルのプレイリストおよび音楽ファイルのライブラリはNFC対応装置に保存される。他の実施形態では、複数の音楽ファイルはNFC対応装置に保存され、NFC対応装置によりアクセス可能な音楽ファイルのアクセス可能なライブラリのうちの全てよりも少ないものがNFC対応装置に保存される。他の実施形態では、音楽ファイルのプレイリストおよび音楽ファイルのライブラリは、NFC対応装置によりユーザがアクセス可能なユーザアカウントで、サーバシステムに保存される。好ましくは、NFC対応装置は、音楽ファイルのライブラリへのアクセスを許可するために、ユーザアカウント内に登録される。NFC対応装置は、固有のプレイリストによりプレイリスト同士を区別することができるため、複数のNFCチップが提供され、それぞれが、異なるプレイリストまたは音楽ファイルを始動するための異なるプレイリストIDで符号化される。
【0011】
別の関連する態様では、発明は、近接場通信(NFC)を利用して、音楽プレイリストを共有する方法を提供し、方法は以下を含む:プレイリスト識別子(プレイリストID)を音楽ファイルのプレイリストに割り当てることと、近接場通信を利用して、NFCチップからNFC対応装置にNFC識別子(NFC-ID)を受信することと、NFC対応装置を利用して、プレイリストIDをNFCチップに書き込むことと、NFC-IDおよびプレイリストIDをサーバシステムに保存することであって、サーバシステムはストリーミングするためのプレイリストIDで符号化された音楽ファイルのアクセス可能なコピーを有することと、後続のNFC対応装置を利用して、NFC-IDおよびプレイリストIDを受信することと、後続のNFC対応装置上の受信したNFC-IDおよびプレイリストIDをサーバシステムと認証し、認証された場合、後続のNFC対応装置を通して、音楽ファイルのコピーをストリーミングすること。プレイリストIDはNFCチップをサーバシステムに書き込むために、および、NFCチップをサーバシステムに送信するために、NFC対応装置により生成させ、割り当てることができる。代替的に、サーバシステムは、プレイリストIDを生成して割り当てた後、NFCチップに書き込むためにプレイリストIDをNFC対応装置に提供できる。
【0012】
好ましくは、NFCチップは、損傷からNFCチップ自体を保護する一方、物理的な交換を容易にする形で、提供される。いくつかの実施形態では、NFCチップはNFCビーズを形成するようにポリマーでハウジングされる。
【0013】
共有機能は、音楽ファイルの所有権を移転せず、代わりに、さらに再度再生するために後続のNFC対応装置のメモリに音楽ファイルをダウンロードするのを許可することなく、音楽ファイルをストリーミングするための限定的なサーバシステムへのアクセスのみを許可する。いくつかの実施形態では、ストリーミング用の音楽ファイルは、本来の音楽ファイルよりも短い、短縮されたファイルであるが、他の実施形態では、ストリーミング用の音楽ファイルは、フルレングスのファイルである。音楽ファイルのストリーミングへの限定的なアクセスは、異なるアプローチを利用して実行できる。いくつかの実施形態では、ストリーミングは予め定められた時間に制限される。このような例では、サーバシステムは、予め定められた時間の期間を超えて、ファイルをストリーミングするためのアクセスのみを提供してもよい。予め定められた時間が満了した後、音楽ファイルをストリーミングする許可は自動的に無効になる。代替的に、サーバシステムは、予め定められた繰り返し頻度を超えて、ファイルを再生するためのアクセスを提供してもよく、この場合、プレイリスト内の音楽ファイルは、音楽ファイルを再生する許可が自動的に無効になる前に、予め定められた回数のみ再生することができる。いくつかの実施形態では、共有機能は、NFC-IDおよびプレイリストIDが認証された後、プレイリスト内の音楽ファイルの1以上を後続のユーザが購入するためのオプションも提示する。
【0014】
別の関連する態様では、発明は、近接場通信(NFC)対応装置間で音楽ファイルを送信する方法を提供し、方法は以下を含む:NFC対応装置に音楽ファイルのライブラリを提供することと、NFC-ID、購入コードおよびライブラリからの音楽ファイルをサーバシステム上でユーザアカウントに登録することと、後続のNFC対応装置を利用して、NFCチップからNFC-IDを読み取ることと、NFCチップを利用することなく、後続のNFC対応装置に購入コードを入力することと、サーバシステム上でNFC-IDおよび購入コードを認証することと、ユーザのアカウントからの音楽ファイルを異なるユーザのアカウントに送信するための許可を要求し、承認された場合、音楽ファイルのライブラリから音楽ファイルを削除することと、購入コードおよび音楽ファイルを異なるユーザのアカウントに登録することと、オプション的に、後続のNFC対応装置に音楽ファイルをダウンロードすること。
【0015】
いったん、音楽ファイルが最初のユーザから離れて送信されると、音楽共有ソフトウェアは、ユーザに追加のオプションを提供することがある。いくつかの実施形態では、最初のユーザが、削除された音楽ファイルのコピーをストリーミングすることを許可する、選択可能なオプションが提供される。このような例では、ストリーミングまたはプレイ可能なファイルは、本来の音楽ファイルよりも短い、短縮されたファイルであってもよく、一時的にストリーミングされるのであってもよく、または、その双方でもよい。このような選択可能なオプションが提示されるとき、選択可能なオプションの表示は、所有権が異なることを強調するために、音楽ファイルのライブラリ内の、所有している音楽ファイルとは異なっていてもよい。第1の表示の特徴は、音楽ファイルのライブラリからのプレイが利用可能なものとして、所有している音楽ファイルを特徴付けするのに利用され、第2の表示の特徴は、再度再生するためのメモリへのダウンロードなしに、ストリーミングまたはプレイのみが利用可能なものとして、削除された音楽ファイルのコピーを特徴付けるように利用されうる。異なる表示の特徴は、異なる背景のシェーディング、異なる色のフォント、異なる識別可能なシンボルまたは閲覧者に視覚的に明白な他の識別子とすることができる。加えて、所有権の移転後、音楽共有ソフトウェアは、サーバシステムを通して、削除された音楽ファイルのコピーを再購入するための選択可能なオプションを提示する。
【0016】
好ましくは、NFCチップは、損傷からNFCチップ自体を保護する一方、物理的な交換を容易にする形で、提供される。いくつかの実施形態では、NFCチップはNFCビーズを形成するようにポリマーでハウジングされる。
【0017】
別の関連する態様では、発明は、近接場通信(NFC)対応装置間で音楽ファイルを送信する方法を提供し、方法は以下を含む:音楽ファイルのライブラリを搭載したNFC対応装置と、NFC識別子(NFC-ID)により符号化されたNFCチップとを提供することと、音楽ファイルのライブラリから音楽ファイルのプレイリストを生成することと、サーバシステム上でプレイリストに、プレイリストID、送信コードおよびNFC識別子を割り当てることと、NFCチップにプレイリストIDをセーブすることと、後続のNFC対応装置を利用して、NFCチップからプレイリストIDを受信することと、後続のNFC対応装置に送信コードを入力することと、サーバシステム上でNFC-ID、プレイリストIDおよび送信コードを認証することと、後続のユーザへの音楽ファイルの送信を確認するために、サーバシステムから、NFC対応装置に許可要求を送り、承認された場合、音楽ファイルのライブラリから音楽ファイルを削除することと、後続のユーザのアカウントに音楽ファイルを登録することであって、登録により音楽ファイルの所有権を更新すること。
【0018】
いったん、音楽ファイルが最初のユーザから離れて送信されると、音楽共有ソフトウェアは、ユーザに追加のオプションを提供することがある。いくつかの実施形態では、ユーザが、削除された音楽ファイルのコピーをダウンロードせず、ストリーミングすることを許可する、選択可能なオプションが提供される。このような例では、ストリーミングファイルは、本来の音楽ファイルよりも短い、短縮されたファイルであってもよく、一時的にストリーミングされるのであってもよく、または、その双方でもよい。このような選択可能なオプションが提示されるとき、選択可能なオプションの表示は、所有権が異なることを強調するために、音楽ファイルのライブラリ内の、所有している音楽ファイルとは異なっていてもよい。第1の表示の特徴は、長期メモリに保存された音楽ファイルのライブラリからのプレイが利用可能なものとして、音楽ファイルを特徴付けするのに利用され、第2の表示の特徴は、ストリーミングのみが利用可能なものとして、削除された音楽ファイルのコピーを特徴付けるように利用されうる。異なる表示の特徴は、異なる背景のシェーディング、異なる色のフォント、異なる識別可能なシンボルまたは閲覧者に視覚的に明白な他の識別子とすることができる。加えて、所有権の送信後、音楽共有ソフトウェアは、サーバシステムを通して、削除された音楽ファイルのコピーを再購入するための選択可能なオプションを提示する。
【0019】
好ましくは、NFCチップは、損傷からNFCチップ自体を保護する一方、物理的な交換を容易にする形で、提供される。いくつかの実施形態では、NFCチップはNFCビーズを形成するようにポリマーでハウジングされる。
【0020】
別の関連する態様では、発明は、音楽ファイルのプレイリストに関連付けられたプレイリストIDにより符号化された近接場通信チップを提供し、プレイリストIDは音楽ファイルのプレイリストを再生するために、音楽共有ソフトウェアを搭載したNFC対応装置により読み取り可能な形である。好ましい実施形態では、NFCチップは、損傷からNFCチップ自体を保護する一方、物理的な交換を容易にする形で、提供される。いくつかの実施形態では、NFCチップはNFCビーズを形成するようにポリマーでハウジングされる。
【0021】
別の関連する態様では、発明は、音楽共有ソフトウェアを搭載した近接場通信(NFC)対応装置を提供し、音楽共有ソフトウェアは以下を備える:NFCチップからデータファイルを受信し、NFCチップにデータファイルを書き込むように構成されたNFCプログラミングと、音楽ファイルを再生するための音楽プレイヤーと、NFCチップに割り当てられたNFC-IDと音楽ファイルのプレイリストに割り当てられたプレイリスト識別子(プレイリストID)とを1以上のデータベースにポピュレートするためのプログラミングと、受信したNFC-IDおよび受信したプレイリストIDを1以上のデータベースと比較し、ペアが認可された場合、受信したプレイリストIDに割り当てられたプレイリストを始動させるためのクエリプログラミングと、プレイリストIDおよびNFC-IDを更新するようにサーバシステムと通信するための通信プログラミング。いくつかの実施形態では、音楽共有ソフトウェアは、プレイリストを生成させ、プレイリストにプレイリストIDを割り当てる。プレイリストIDは、各音楽ファイルからのデータを利用して生成でき、音楽ファイルの比較を通じてそれ自体が復号されうるデータ文字列を生成する。このような実施形態では、ソフトウェアは、各音楽ファイルからコードを回復し、プレイリストの順序にしたがって、回復したコードを順序付ける。代替的に、ソフトウェアは、ランダムな順序の数字、文字およびシンボルを含むデータの文字列を生成するランダムなデータ文字列生成器を備えうる。このような実施形態では、プレイリストデータファイルは、サーバシステムに送信するためのプレイリストの復号のために生成されてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0023】
開示を明確にするために、本発明は、別々の詳細な実施形態に従って議論されるが、これらに限定されない。しかしながら、当業者は、ある実施形態の特徴は他の実施形態と組み合わせることができ、そのため、このような組み合わせが本発明の意図された範囲内にあることを本明細書におけるガイダンスを通じて、理解するであろう。
【0024】
本特許明細書における音楽共有ソフトウェアは、米国および他国の著作権法下での著作権保護に従うものとする。本明細書の有効な出願日付で、本文書は未公表の文書として保護される。本明細書では、本文書をコピーする許可は、米国特許商標庁の特許ファイルまたは記録、あるいは、任意の特許庁のファイルまたは記録に見られるもののような、本特許文書あるいは開示の複写または複製に著作権の所有者が異議を唱えない範囲で、認められる。そうではない場合、著作権の所有者は、どのようなものであれ、全著作物を留保する。
【0025】
そうではないと定義されない限り、本明細書で利用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により一般的に理解されるものと同じ意味を持つ。本文書で規定される定義が、本技術分野で規定されている定義と矛盾するか、または、一致しない場合、本文書で規定される定義が、矛盾する定義より優先されることとする。
【0026】
本明細書で利用される「NFCチップ」という用語は、近接場通信が可能であり、メモリにデータを保存可能であり、電場変調のためのアンテナを有する、無給電集積回路のことを指す。NFCチップは、NFCイネーブルなモバイルデバイスと通信することが可能である。
【0027】
本明細書で利用される用語「ハウジングされたNFCチップ」という用語は、NFCチップとNFC対応装置との間での近接場通信を妨げない保護カバリング内に位置するNFCチップのことを指す。ハウジングされたNFCチップは、近接場通信のために、NFC対応装置からの電力を必要とする。
【0028】
本明細書で利用される「NFCビーズ(NFC bead)」という用語は、NFC対応装置との通信が可能な、埋め込み型NFCチップを有する、通常は球状またはティアドロップ型のハウジングのことを指す。「NFCビーズ」は、ハウジングされたNFCチップの装飾上のバリエーションである。
【0029】
本明細書で利用される「NFC対応装置」という用語は、NFCチップに電力供給するための近接場通信ソフトウェアおよびハードウェアを有し、NFCチップにデータファイルを送信し、NFCチップからデータファイルを受信する、電子デバイスのことを指す。
【0030】
本明細書で利用される「ソフトウェア」という用語は、特定の動作を実行するようにNFC対応装置に指示する一連の命令のことを指す。「ソフトウェア」という用語は、コンピュータプログラム、ライブラリおよび関連する実行可能でないデータを含むよう意図している。
【0031】
本明細書で利用される「システムサーバ」という用語は、コンピュータサーバソフトウェアを搭載したコンピュータを有し、コンピュータネットワークを通じアクセス可能なシステムのことを指す。ここで、システムサーバは、ファイルを保存し、データベースクエリを処理し、または、ネットワークトラフィックを管理すること等により、ネットワークリソースを管理する。システムサーバは、任意の外部ならびに内部のデータベース、メモリおよびプロセッサを備える。
【0032】
本明細書で利用される「ユーザID」という用語は、音楽ファイルまたはプレイリストを所有するのが誰かを識別するために、個人により利用される識別子のことを指す。
【0033】
本明細書で利用される「購入コード」という用語は、ユーザのNFC対応装置にシステムサーバから一連のファイルをダウンロードできるようにするコードのことを指す。
【0034】
本明細書で利用される「NFC識別子」または「NFC-ID」という用語は、あるNFCチップから別のものを識別するために、音楽共有ソフトウェアおよびシステムサーバにより利用される識別子のことを指す。
【0035】
本明細書で利用される「デバイス識別子」または「デバイスID」という用語は、NFC対応装置の識別子を捕捉するために利用される識別子コードのことを指す。
【0036】
本明細書で利用される「プレイリスト識別子」または「プレイリストID」という用語は、音楽ファイルのグループを識別するために利用される識別子コードのことを指す。
【0037】
本明細書で利用される「共有(“share”または“sharing”)」という用語は、ユーザにより所有される音楽ファイルのコピーをプレイまたはストリーミングするためのアクセスを別のユーザに提供することを指す。「共有」により、サーバにより規制されている、音楽ファイルへの限定的なアクセスが認められることを意味する。「共有」により、「共有された音楽ファイル」は、後に再度再生するために別の者により長期メモリにダウンロードできないことを意味する。「共有」は、安定的かつ継続的なストリーミングとして処理でき、NFC対応装置の長期メモリに長く保存できないようにデータを送信するストリーミング技術を利用してもよい。「共有」は、NFC対応装置上の長期メモリに音楽ファイルのダウンロードを許可することなく、音楽ファイルの一時的なプレイを許可するポータルへの限定的なアクセスを提供することによるものであってもよい。
【0038】
本明細書で利用される「音楽ファイルのコピー」という用語は、以前に所有していた音楽ファイルの同一または同様のバージョンのこと指し、実際に同じ音楽ファイルである必要はない。
【0039】
本明細書で利用される「ダウンロード」という用語は、ローカルでの保存および後の利用のためにサーバシステムからデータオブジェクト全体を受信することを指す。
【0040】
本明細書で利用される「長期メモリ」という用語は、NFC対応装置により任意の時間にプレイできるよう、時間、繰り返し頻度またはインターネットへのアクセスを制限することなく、音楽ファイルへのアクセスを許可する、NFC対応装置内のメモリのことを指す。
【0041】
図1Aおよび
図1Bは、本発明に対する導入部を示し、NFC技術を利用して音楽ファイルを購入および共有するためのシステムならびに方法を提供する。システムおよび方法は、好ましくはNFCビーズ110として埋め込まれる、個人間での物理的な交換のための形態で提供される、ハウジングされたNFCチップ102と、それぞれがサーバシステム114とワイヤレスに通信可能であり、それ自体が音楽ファイルの保存およびストリーミングが可能な、音楽共有ソフトウェアを搭載したNFC対応装置112a、112bとを組み合わせる。サーバシステム114は、後の利用のためにメモリに音楽ファイをダウンロードするのを許可することなく、プレイし/ストリーミングし/および/または音楽ファイルの再生するためのポータルをNFC対応装置112a、112bに提供するために、音楽ファイルの送信が可能である。このようなシステムでは、ハウジングされたNFC102またはNFCビーズ110は、NFC対応装置112a、112bと通信し、次に、インターネット116を通じて、サーバ118aのようなサーバシステム114と通信する。ここで、サーバ118aは、一時的な共有のための音楽ファイルと、認証用の対応するセキュリティコードとを保存する1以上のデータベース118bへのアクセスを有する。交換の媒体として、ハウジングされたNFCチップ110を利用して、NFC対応装置112a、112b間で、プレイリスト識別子とともにNFC識別子を送信することにより、認証が一部実行される。本来の購入者のNFC対応装置112aの音楽共有ソフトウェアが、共有されたNFC識別子およびプレイリスト識別子をサーバシステム114にアップロードするため、後続のNFC対応装置112bにより提供されたとき、サーバシステム114により識別子の後続した認証を達成できる。このために、システムおよび方法は、確認のとれた購入者のNFC対応装置112aに音楽ファイルのダウンロードすることと、確認のとれた購入者のNFC対応装置112a上で、購入した音楽ファイルからプレイリストを生成することと、ハウジングされたNFCチップ102の交換を通じて、他者のNFC対応装置112bと音楽ファイルのプレイリストの一部を一時的に共有することとを許可する。先に述べたことは、ハウジングされたNFCチップ102上でプレイリスト識別子を符号化し、送信することと、サーバシステム114にNFC識別子およびプレイリスト識別子を知らせることとにより達成されることが多く、これにより、ストリーミングのための共有プロセスの間、音楽ファイルが維持される。システムおよび方法は、共有されたプレイリストから音楽ファイルを購入すること、本来共有された音楽ファイルの所有権を移転することも提供する。
【0042】
本発明の1つの態様では、音楽ファイルのプレイリストに割り当てられたプレイリストIDで符号化された近接場通信(NFC)チップ102が提供され、ここで、プレイリストIDは、音楽共有ソフトウェアを搭載したNFC対応装置112a、112bにより読取可能な形である。
図1Aに示すように、NFCチップ102は、好ましくは保護レイヤ104内に、最も好ましくはポリマーでハウジングされる。
図1Bに示すように、NFCチップ102は、好ましくは、NFCビーズ110を形成するために装飾を改善して形作られる。好ましくは、NFC対応装置112a、112bは、近接場通信ソフトウェア、近接場通信ハードウェアおよび音楽共有ソフトウェアを搭載したモバイルフォンとして具現化される。好ましくは、サーバシステム114は、サーバソフトウェアを搭載し、ならびに、ユーザアカウントをホスティングし、サーバ118aの内部または外部にありうるデータベース118bの利用等によりストリーミング、購入およびダウンロードのために利用可能な複数の音楽ファイルをホスティングするように構成された従来のコンピュータサーバ118aである。
【0043】
近接場通信(NFC)は、無線周波数識別(RFID)のさらに洗練されたバージョンである。NFCは、最大約4〜10センチメートルの範囲内で動作し、一方向または双方向通信で動作しうる。NFC通信は、本発明の場合では、それ自体が別個に給電しないNFCチップ102の形で、回路に給電するための、電場または磁界の変調を伴う。このために、ハウジングされたNFCチップ102をNFC対応装置112a、112bに接触させる、または、NFC対応装置112a、112bに対して、約4センチメートル、5センチメートル、6センチメートル、7センチメートル、8センチメートル、9センチメートル、または、10センチメートル等、すぐ近くにあるようにすることで、ハウジングされたNFCチップ102に給電し、これにより、ハウジングされたNFCチップ102とNFC対応装置112a、112bとの間でデータの送信が可能になる。ブルートゥース(登録商標)等の技術とは異なり、ハウジングされたNFCチップ102およびNFC対応装置112a、112bを見つける際、または、ハウジングされたNFCチップ102とNFC対応装置112a、112bとをペアリングする際、何らかの手動でのペアリングやデバイスの発見は必要とされない。その代わりに、ハウジングされたNFCチップ102とNFC対応装置112a、112bは、いったんハウジングされたNFCチップ102が、NFC対応装置112a、112bのすぐ近くに来ると、すぐに通信するだろう。
【0044】
NFCチップ102自体は、現在、様々な製造業者を通じて入手可能である。NFCチップ102は、小さく、脆弱であるため、喪失または破損のリスクがある。このため、NFCチップ102は、喪失、破損のリスクを軽減し、個人間での物理的な交換を容易にする形で、ハウジングされる。ハウジングされたNFCチップ102は、ハウジングされたNFCチップ102と、NFC対応装置112a、112bとの間の近接場通信を妨げない形である限り、球状、カード、小立像、または、他者と物理的に交換したいと思うような任意の装飾的な物理的な形等の、様々な形でハウジングされうる。例えば、金属シェル内にNFCチップ102を包み込むことにより、ハウジングされたNFCチップ102とNFC対応装置112a、112bとの間の近接場通信が不通になるかもしれないため、近接場通信を可能にするための変更を行わない場合、金属シェル内にNFCチップ102を包み込むのは避けるべきである。別の例として、周囲のシェルは、ハウジングされたNFCチップ102との近接場通信を妨げるような、過度な厚さにすべきではない。好ましい実施形態では、NFCチップ102は、保護カバリング104としてポリマーシェルで包まれ、所望の装飾を形成するように形作られる。これは、押出し鋳込射出成形技術を利用して、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ならびに、ポリマーおよびプラスチック製造分野で既知の他のもの等のような、適切なポリマーにより達成されうる。例えば、ポリマーシェルを形成するためにNFCチップ102の周囲でポリマーを重合することができ、あるいは、ポリマーシェルを形成し、NFCチップ102を挿入できるように、その後、穴を開けてもよい(bored or drilled)。金属および合金はハウジングに組み込むことができるが、ハウジングされたNFCチップ102とNFC対応装置112a、112bとの間で近接場通信を確実に維持できるように、検証を続けるべきである。その理由は、発明者は、何らかのハウジング内の金属および合金が、近接場通信に干渉しうることを理解しているためである。
【0045】
ハウジングされたNFCチップ102は、NFC-IDとも呼ばれるNFC識別子により他のものから区別できる。NFC-IDは、ハウジングされたNFCチップに特有な、数字、文字またはシンボルの文字列である。NFC-IDは、変更できない形でNFCチップ102に書き込むことができ、または、再度書き込むができる形で生成され、NFCチップ102に書き込むことができる。いくつかの実施形態では、NFCチップ102は、再度書き込むことができない永久的なNFC-IDと、再度書き込むことができる一時的なNFC-IDとを有する。NFC-IDを再度書き込むことができる例では、好ましくは、NFC対応装置に搭載された音楽共有ソフトウェアを利用して、NFC-IDを再度書き込むことができる。これにより、ユーザは、バニティNFCビーズ110を作ることができる。
【0046】
ハウジングされたNFCチップ102自体は、別個には給電されないが、その代わりに、NFC対応装置112a、112bにより生成される電場により給電されるため、NFCチップ102を購入する前に、音楽ファイルをダウンロードするために他者がデータを抽出できないようにセキュリティ機能が付与されている。すなわち、ハウジングされたNFCチップ102は小売に適していることから、流通網にある間、または、購入の可能性のある者が見ている際に、NFCチップ102のすぐ近くに位置するNFC対応装置112a、112bが、購入前のNFCチップ102からデータを抽出するかもしれず、これにより、違法に音楽ファイルを取得する可能性がある。このために、音楽ファイルの配信を保護するために追加のセキュリティ機能が開発されている。
【0047】
認証されていない音楽のダウンロードを防ぐという課題に対する1つの解決策は、プレイリストによる利用の前に、ハウジングされたNFCチップ102の登録を必要とさせることである。これは、各ハウジングされたNFCチップ102に関連付けられたNFC-IDを登録することにより行うことができる。音楽共有ソフトウェアは、新規に捕捉されたNFCチップ102を起動するためのオプションを提供し、これには、データベースへの挿入のために、承認されたNFC対応装置112a、112bおよび/または承認されたユーザからサーバシステム114にNFC-IDを送信することが含まれうる。
【0048】
ハウジングされたNFCチップ102への、購入前の認証されていない音楽のダウンロードを防ぐという課題に対する別の解決策は、NFCチップ102から購入コードを分離させることである。すなわち、NFCチップ102にNFC-IDおよびオプション的に1以上の音楽ファイルに関連付けられたプレイリストIDがプレロードされてもよいが、購入コードを別個に入力しない場合、音楽ファイルのダウンロードは妨げられる。NFC-IDおよびプレイリストIDがサーバシステム114に提示される例でさえ、購入コードを利用した、NFC-IDおよび/またはプレイリストIDの事前の登録がない場合、NFC-IDおよびプレイリストIDは認証されない。いくつかの実施形態では、サーバシステム114は、登録された所有者からの追加の確認または認証がない場合、以前に登録されたNFCチップ102の後続した登録、または、以前にダウンロードした音楽ファイルの後続したダウンロードを許可しないであろう。
【0049】
いくつかの実施形態では、購入コードは、ハウジングされたNFCチップ102に最初に書き込まない形で付与される。例えば、購入コードは、挿入時に別個に書き込まれるタイプとすることができ、これにより、NFCチップ102との近接場通信の確立後に、音楽共有ソフトウェアアプリケーションにユーザに手動で購入コードを入力させる。その後、音楽共有ソフトウェアアプリケーションは、認証のためにサーバシステム114に購入コードを送信できる。認証は、購入コードまたはNFC-IDが提出された回数をカウントし、規制するような、さらに多数の認証ステップを伴うことがある。
【0050】
他の実施形態では、販売の時点で購入コードが起動されるため、購入コードは、ハウジングされたNFCチップ102から分離して提供されるか、または、ハウジングされたNFCチップ102に搭載されうる。このような実施形態では、データを交換し、これにより、購入コードを起動するために、キャッシャー端末が、インターネット116を通じるなどして、サーバシステム114と通信するためのコンジットとして動作しうる。いくつかの実施形態では、販売の時点で、ハウジングされたNFCチップ102に購入コードが書き込まれる。その後、購入者は、通常は音楽共有ソフトウェアアプリケーションに表示される、ダウンロードの指示に従うことがある。
【0051】
さらに他の実施形態では、購入コードは、ハウジングされたNFCチップ102にプレロードされるが、ハウジングされたNFCチップ102は、ハウジングされたNFCチップ102とNFC対応装置112a、112bとの間の近接場通信を防ぐパッケージングで保存される。これは、パッケージングする際に、ハウジングされたNFCチップ102と、NFC対応装置112a、112bとの間での近接場通信のみを妨げる構成で、金属レイヤまたは金属フィルムを有するパッケージングを提供することにより、達成できる。いくつかの実施形態では、パッケージングは、ハウジングされたNFCチップ102を完全にカプセル化する金属または合金である。他の実施形態では、パッケージングは、パッケージからとかれるまで、NFCチップ102とNFC対応装置112a、112bとの間の近接場通信を妨げるように、ハウジングされたNFCチップ102を囲む360度ストリップとして構成される金属または合金素材を含む。いくつかの実施形態では、NFCチップ102は、NFCチップ102またはNFCビーズ110がパッケージからとかれる前は、近接場通信を妨げるように、金属または合金により球状に囲まれている。利用できる金属および合金の限定的ではない例として、鉄、銅、銀および金等の様々な導電素材がある。これらの実施形態では、パッケージングは、その遮断作用を絶つように引き裂かれるか、または、ハウジングされたNFCチップ102からパッケージングが取り除かれなければならない。
【0052】
関連する態様では、発明は、音楽共有ソフトウェアを搭載した近接場通信(NFC)対応装置112a、112bを提供する。音楽共有ソフトウェアは、以下を備える:NFCチップ102からデータファイルを受信し、データファイルをNFCチップ102に書き込むように構成されたNFCプログラミング、音楽ファイルを再生するためのオーディオプレイヤーの形での音楽プレイヤー、NFCチップ102に割り当てられたNFC-IDと、音楽ファイルのプレイリストに割り当てられたプレイリストIDとを1以上のデータベースにポピュレートするためのプログラミング、受信したNFC-IDおよび受信したプレイリストIDを、1以上のデータベースと比較し、ペアが認可された場合、受信したプレイリストIDに割り当てられたプレイリストを始動するクエリプログラミング、ならびに、サーバシステムと通信して、プレイリストIDおよびNFC-IDを更新するための通信プログラミング。
【0053】
図2A〜
図2Gは、音楽共有ソフトウェアを搭載したモバイルフォン上のグラフィックユーザインターフェースを示すスクリーンショットである。音楽共有ソフトウェアは、特定のオペレーティングシステムと一致させる変更により、様々なオペレーティングシステム上で利用されてもよい。このような変更は、発明が属する技術分野の当業者にとっては既知である。このために、図面をさらに参照することにより、音楽共有ソフトウェアは、実行されることになる必須の機能およびオプション的な機能を当業者にガイドするように、提供される。さらに限定的ではないガイダンスとして、発明のシステムは、java、PHP、PythonおよびSQLを利用してもよい。
【0054】
当業者は、NFC対応装置上に既にある近接場通信ソフトウェアに、音楽共有ソフトウェアをインターフェース接続できるが、一体化を改良するために、音楽共有ソフトウェア自体が、近接場通信ソフトウェアをシステムおよび方法に組み込む。NFCプログラミングは、NFCチップからデータファイルを受信し、NFCチップにデータファイルを書き込む一連のコードである。それ自体がNFCプログラミングを生成し、そのためアプリケーション毎に変化するソフトウェアアプリケーションが、商業的に入手可能である。このために、これらのソフトウェアアプリケーションを利用して、特定のオペレーティングシステム用のNFCプログラミングモジュールを生成させることができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、いったんNFCチップが給電されると、NFCチップ上の符号化されたデータは、速やかに発見され、音楽共有ソフトウェアがデータをアンパックする。当業者は、アンパックの違いはNFCチップ自体のプログラミングに依存しうることを理解するだろう。いったんアンパックされると、音楽共有ソフトウェアは、アンパックされたデータを読み取り、受信したデータならびに、NFC-IDおよび/またはプレイリストIDが既にNFC対応装置および/またはサーバシステム内に保存されているか否かに依存して、一連の動作を実行する。
【0056】
図2A〜
図2Bに示すように、新規購入されたNFCビーズは、音楽共有ソフトウェアまたはサーバシステムにより既に登録されているものとして認識されないだろう。このために、NFCチップは、起動または登録されなければならない。認識されていないとき、または、NFCビーズを起動することを希望している場合、音楽共有ソフトウェアは、
図2Aに示すような起動スクリーン202の形で、プロンプトを表示する。起動または登録は、好ましくはNFCビーズ自体とは別個に供給される購入コードを手動で入力することにより達成される。購入コードおよびNFC-IDは、セキュリティペアのデータベースと購入コードおよびNFC-IDとを比較するサーバシステムに送信される。いったん、購入コードおよびNFC-IDが認証されると、サーバシステムは、NFC対応装置に搭載された音楽共有ソフトウェアに知らせ、任意の時間に再生するために、NFC対応装置内の長期メモリに、購入した音楽ファイルをダウンロードすることを許可する。
図2Bに示すように、音楽共有ソフトウェアは、グラフィックユーザインターフェースに、有効化成功スクリーン204を表示するよう指示する。いくつかの実施形態では、有効化成功スクリーン204は、購入した音楽ファイルまたはプレイリストに対応するグラフィックを表示するだろう。
【0057】
いったん、NFC対応装置にダウンロードされると、音楽ファイルのライブラリに音楽ファイルを追加することができ、これにより、ライブラリは、アーティスト、アルバム、曲、ジャンルおよび電子技術分野で既知の他の識別子等の、音楽ファイル識別子に従ってライブラリを配列またはソートできるようになる。
図2Cに示すように、いったんダウンロードされると、音楽プレイヤーは音楽ファイルのプレイを許可され、音楽ファイルを再生する際に、好ましくは、グラフィックユーザインターフェースを通じて、対応する音楽ファイルスクリーン206が表示される。音楽プレイヤーモジュールは、プレイ、ストップ、ポーズ、早送り、巻き戻し、および、その他のような、従来の機能を含む。好ましい実施形態では、音楽ファイルは、異なるオーディオプレイヤーでのプレイを妨げる形で提供される。
【0058】
図2Dのプレイリスト生成スクリーン208に示すように、音楽共有ソフトウェアにより、ユーザは、ライブラリ内の全ての音楽ファイルから選択し、プレイリストを生成することができるようになる。ファイルを識別し、プレイリストに追加することは、
図2Dに示すような各音楽ファイルに対するインジケータを選択または選択解除することにより、音楽ライブラリ全体を通じて行うことができる。いったん、全ての所望の曲が選択されると、ユーザは音楽ファイルの順序を所望のように変更でき、準備ができたときにプレイリストを生成するためのオプションを選択できる。プレイリストの生成は、各曲およびオプション的にその順序を識別し、データベースファイルとしてデータを書き込むことを含む。データベースのポピュレーション自体は、予め定められたフォーマットに従ってデータファイルにファイルを入れることにより、行うことができる。いくつかの実施形態では、この生成されたデータベースファイルは、プレイリストIDとしてプレイリストに割り当てられる。このアプローチにより、例えば、音楽ファイルを、サーバシステムを通じて共有するために、後に、プレイリストID自体から直接プレイリストの復号化を行うことができる。他の実施形態では、ランダムなデータ文字列生成器は、数字、文字およびシンボルのデータ文字列を生成し、これにより、より短いデータ文字列がもたらされ、大量のプレイリストを生成する際には、好まれることがある。
【0059】
いったんプレイリストIDがプレイリストに割り当てられると、ソフトウェアは、NFCビーズを同期させるようユーザを促し、これにより、プレイリストIDがNFCビーズに書き込まれる。
図2Eに同期スクリーン210の例を示す。NFCビーズに同期される際、NFCビーズに対応するNFC-IDおよびプレイリストIDがサーバシステムに通信され、音楽ファイルをストリーミングするための後の認証のためにデータベースにセーブされうる。音楽共有ソフトウェアは、プレイリストIDに割り当てられた音楽ファイルをさらに識別するために、プレイリストIDとは別にプレイリストデータベースファイルもアップロードできる。
【0060】
音楽共有ソフトウェアは、
図2Fのソーシャルメディアスクリーン212に示すような、ソーシャルメディアプラットフォームを通じての音楽ファイルの共有も可能にする。限定的ではない例として、電子メールプログラム、メッセンジャープログラム、ビジネスネットワークプログラム、ソーシャルネットワークプログラムおよびその他のものが含まれる。いくつかの実施形態では、プレイリストが生成され、サーバシステムに提供され、これにより、音楽ファイルを後続のNFC対応装置の長期メモリにダウンロードすることなく、音楽ファイルの一時的なストリーミングまたはプレイを許可するアクセスコードが生成される。その後、音楽共有ソフトウェアまたはサーバシステムにより、アクセスコードをソーシャルメディアプラットフォームに送信できる。
【0061】
図2Gに示すように、音楽共有ソフトウェアは、サーバシステムとともに、音楽ファイルをプレビューし、その後、一時的に共有するか、または、購入できるようにする。
【0062】
例1:NFC技術を利用した音楽ファイルの購入
【0063】
図1A〜
図1Bを参照すると、本明細書で開示する発明において、近接場通信(NFC)を利用して、最初の購入者に音楽ファイルを送信するための方法を提供する。例示的な方法は、以下を含む:NFCチップ102に固有のNFC識別子(ID)をNFCチップ102に付与することと、音楽ファイルのグループをNFC-IDと購入コードのペアに割り当てることであって、NFC-IDと購入コードのペアが、音楽ファイルにアクセスし、送信するよう構成されたサーバシステム114に保存されることと、音楽ファイルを再生するように構成された音楽共有ソフトウェアを搭載したNFC対応装置112aを利用して、NFCチップ102からNFC-IDを読み取ることと、NFC対応装置112aに購入コードを入力することと、サーバシステム114との通信を通じてNFC対応装置112aにより受信したNFC-IDと購入コードのペアを認証し、認証された場合、NFC対応装置112aのユーザに音楽ファイルを登録すること。いったん音楽ファイルが登録されると、ユーザは、任意の時間にプレイできるようにNFC対応装置112aの長期メモリに、音楽ファイルをダウンロードすることを許可され、登録されたアカウントに音楽ファイルをセーブし、アカウントから音楽ファイルをストリーミングまたは再生することにより、音楽ファイルをストリーミングまたはプレイしてもよい。さらに、いったん登録されると、ユーザは、サーバシステム114により規制および監視されている長期メモリにダウンロードするための許可なしに、音楽ファイルの一時的なストリーミングまたはプレイについて他のユーザを指定してもよい。
【0064】
図3は、共有前に、NFC対応装置を利用した、ハウジングされたNFCチップの利用を通じての音楽ファイルの購入を示す、例示的な実施形態を示したフローチャートである。この例では、ハウジングされたNFCチップは、NFCチップを囲む球状のポリマーシェルを有するNFCビーズとして具現化され、NFC対応装置はモバイルフォンである。
【0065】
ステップ302は、音楽の小売業者を通じてのことが最も多い、NFCビーズの最初の購入を示す。ビーズは、識別のためにNFC-IDをプレロードされ、購入コードは、パッケージングの際、別個に提供される。ステップ304では、ビーズは、音楽共有ソフトウェアとの通信を開始するために、購入者のモバイルフォンにタップされる。モバイルフォンが既に音楽共有ソフトウェアを有している場合、ソフトウェアは始動する。音楽共有ソフトウェアがまだモバイルフォンにインストールされていない場合、モバイルフォンは、音楽共有ソフトウェアをモバイルフォンにダウンロードできるウェブサイトにウェブブラウザを通して向けられ、その後、音楽共有ソフトウェアを開くことができる。ステップ304を達成するための従来の一連の決定は、ソフトウェア産業で利用されるソフトウェアプログラムを開き、抽出する現在のアプローチに一致する実行可能なコードによるものとすることができる。例えば、実行可能なプログラミングは、Google PlayまたはApple App
Storeのような、ソフトウェアアプリケーションを提供する様々なサプライヤにブラウザを向けることができる。ブラウザをこのようなサイトに向け、ソフトウェアアプリケーションをダウンロードすることは、本発明が属する技術分野の当業者の能力の範囲内にある。
【0066】
ステップ306では、音楽共有ソフトウェアが、NFC-IDを未登録のものとして識別することから、グラフィックユーザインターフェースを利用しての購入コードの入力が必要とされる。登録の検証は、システムサーバとの通信により自動で実行でき、または、手動で指示できる。ステップ308では、サーバは、データ文字列を、有効な組み合わせのデータベースとそれぞれ比較することにより、NFC-IDおよび購入コードを認証する。サーバはサーバのデータベースに問い合わせ、NFC-IDおよび購入コードが一致した場合、組み合わせは真であると考えられ、サーバは音楽ファイルのダウンロードを承認する。その後、購入者は、グラフィックユーザインターフェース上で有効化メッセージを見るかもしれない。NFC-IDおよび購入コードの組み合わせがデータベース上で見つからなかった場合、音楽ファイルはダウンロードされない。いくつかの実施形態では、NFC-IDおよび購入コードの組み合わせがデータベース上で見つからなかった場合、ユーザに、音楽ファイル購入のオプションが与えられる。
【0067】
ステップ310では、NFC-IDおよび購入コードの認証後、ユーザのNFCイネーブルなモバイルフォンに長期メモリのため、購入した音楽ファイルがダウンロードされる。いくつかの実施形態では、音楽ファイルはモバイルフォンに保存され、コピーは、本発明が属する技術分野でよく知られた方法を利用して生成されうるユーザのオンラインアカウントにセーブされる。代替的な実施形態では、音楽はユーザのモバイルフォンにダウンロードされないが、オンラインでのユーザのアカウントに割り当てられ、音楽のストレージロケーションからの無制限なストリーミングを可能にする方法で、モバイルフォンにリンクされる。高速インターネットでは、ストリーミングオプションにより、ユーザは、モバイルフォン上のストレージスペースをセーブできる。
【0068】
ステップ312では、ユーザに固有のユーザID、ユーザにより購入された音楽ファイルに関連付けられた音楽ID、モバイルフォンに固有のデバイスIDおよび特定のNFCビーズに関連付けられたNFC-IDは、アプリケーションを共有するためのバックアップ機能として利用できる、サーバがアクセス可能なデータベースに、データセットとして保存される。購入コードもセーブできる。ユーザIDを保存することにより、音楽共有ソフトウェアおよびサーバシステムは、音楽ファイルの所有権、デバイスおよびNFCチップをインタラクティブに追跡できる。音楽IDを保存することにより、音楽共有ソフトウェアおよびサーバシステムは、購入した、または、所有している音楽ファイルのリストを維持できる。デバイスIDを保存することにより、音楽共有ソフトウェアおよびサーバシステムは、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットワークメディアプレイヤー(DVDプレイヤー、テレビジョン)とともに他のもののような、ユーザのモバイルフォンならびにユーザが所有する音楽ファイルを再生する他の全てのデバイスを認証できる。NFC-IDを保存することにより、音楽共有ソフトウェアおよびサーバシステムは、NFC対応装置間の音楽ファイルの交換、共有および送信を追跡できる。識別子自体は、通常、複数の文字、数字およびシンボルを持つデータ文字列の形をとる。いくつかの実施形態では、購入コードは、1以上の音楽ファイルの所有権の移転を容易にするためにセーブされる。
【0069】
ステップ314では、音楽共有ソフトウェアが音楽プレイヤーを始動させ、プレイリストがプレイされる。好ましい実施形態では、音楽ファイルは、暗号化された形で、または、他のメディアプレイヤーでのプレイを妨げる拡張子を利用して、提供される。他のメディアプレイヤーと同様に、音楽共有ソフトウェアにより、予め配列された順序や、ランダムまたはシャッフルされた順序での音楽ファイルのプレイが可能になり、早送り、巻き戻し、トラック送りおよびトラック戻し、ポーズ、ストップ、サンプリング、ならびに、オーディオメディアプレイヤーで見られる他の機能が可能になる。
【0070】
例2:ソーシャルメディアを通じた音楽のプレビュー
【0071】
音楽共有ソフトウェアで提供される特徴の中に、音楽ファイルを長期メモリにダウンロードする許可を与えることなく、プレビューのために音楽ファイルへのアクセスリンクまたはポータルを提供することによる、プレビューファイルの一時的な共有がある。例示的なアプローチの概要を
図4に要約する。例えば、いったん購入者が音楽ファイルを購入すると、1以上の音楽ファイルからプレイリストを生成し、音楽共有ソフトウェアの後続のユーザと共有できる。
【0072】
いくつかの実施形態では、プレビュー用の音楽ファイルは、発信元の音楽ファイルより短く、長さを定義するプロパティはサーバにより更新されうる。いくつかの実施形態では、プレビュー用の音楽ファイルは、リモートアクセスによるプレイまたはストリーミングが行われるため、受信側ユーザがインターネットに接続するときにのみ許可される。好ましくは、後続のユーザにより共有されるプレビュー用の音楽ファイルへのアクセスは、オフラインでは可能性でなく、一時的なものである。
【0073】
ステップ402では、プレイリストは1以上の購入された音楽ファイルから生成される。これは、所望の音楽ファイルにナビゲートし、共有用の所望の音楽ファイルを選択することにより、NFC対応装置のユーザインターフェース上で達成されうる。その後、プレイリストが生成され、プレイリストIDが割り当てられる。次に、ユーザは共有コマンドを実行する。ユーザはまた、音楽ファイルへの、プレイ可能な一時的なアクセスを配信するためのプラットフォームを選択する。これらの中には、電子メール、テキストメッセージング、ソーシャルメディアおよびその他のものが含まれる。
【0074】
共有コマンドは、サーバシステムにプレイリストIDを通信し、サーバシステムは、リモートサイトへの実行可能なアクセスリンクを生成し、実行可能なアクセスリンクにより、プレイリストからの音楽ファイルの一時的なプレイが許可される。
【0075】
ステップ404では、実行可能なアクセスリンクは、選択したプラットフォームを利用して、後続のユーザに送られる。アクセスリンクは、HTTPフォーマット、または、インターネットを通して音楽ファイルを再生するために、セキュアポータルを通す等して、後続のNFC対応装置をサーバに接続する役割を果たす別のリンクフォーマットとすることができる。
【0076】
ステップ406では、後続のユーザは、リンクを受信し、システムサーバにより規制された時間の制約または繰り返し頻度の制約がある中で、音楽ファイルをプレイできる。
【0077】
例3:NFC技術を利用した音楽プレイリストの共有
【0078】
図1A〜
図1Bを参照すると、発明は、NFC-IDおよびプレイリストIDのペアリングならびに認証を通して、購入した音楽ファイルから生成されるプレイリストを共有するための方法を提供する。例として、発明は、近接場通信(NFC)を利用して、音楽プレイリストを共有する方法を提供する。方法は以下を含む:プレイリスト識別子(プレイリストID)を音楽ファイルのプレイリストに割り当てることと、NFC対応装置112aを利用して、NFCチップ102からNFC識別子(NFC-ID)を受信することと、NFC対応装置112aを利用して、NFCチップ102にプレイリストIDを書き込むことと、サービスシステム114にNFC-IDおよびプレイリストIDを保存することであって、サーバシステム114はプレイまたはストリーミングのためにプレイリストIDで符号化された音楽ファイルのアクセス可能なコピーを有することと、後続のNFC対応装置112bを利用して、NFCチップ102からNFC-IDおよびプレイリストIDを受信すること、後続のNFC対応装置112b上の受信したNFC-IDおよびプレイリストIDをサーバシステム114と認証し、認証された場合、後続のNFC対応装置112bを通して音楽ファイルのコピーをプレイまたはストリーミングすること。NFCチップ102に書き込むために、および、サーバシステム114に送信するために、NFC対応装置112aによりプレイリストIDを生成し、割り当てることができる。代替的に、サーバシステムはプレイリストIDを生成し、割り当てることができ、その後、NFCチップ102に書き込むために、NFC対応装置112aにプレイリストIDを提供できる。
【0079】
図5は、NFCビーズとして具現化された、ハウジングされたNFCチップが、音楽ファイルのプレイリストを一時的に共有するためのモバイルフォンとして具現化された、NFC対応装置によりユーザ間で共有される例を提供する。
【0080】
ステップ502では、プレイリストが生成され、割り当てられたプレイリストIDは、音楽共有ソフトウェアを利用して、ビーズにセーブされる。プレイリストは、以前に購入したものと同じものであってもよく、または、プレイリストに1以上の曲を割り当てることにより定義されたカスタムのプレイリストであってもよい。共有プログラムは、モバイルフォンにNFCビーズをタップするようユーザに促し、プロンプトは、プレイリストIDがNFCビーズに書き込まれることを確認する。このプロセスの前に、または、このプロセスの間に、NFCビーズに関連付けられたNFC-IDが、音楽共有ソフトウェアにより記録され、プレイリストIDとペアリングされる。NFC-IDおよびプレイリストIDはサーバシステムにアップロードされる。
【0081】
いくつかの実施形態では、プレイリストIDは、プレイリストに含まれる音楽ファイルのそれぞれを識別するデータファイルである。これは、本明細書では「音楽ID」または「音楽ファイルID」とも呼ばれる一連の音楽トラック識別子(トラックID)をデータ文字列またはデータ行列にグループ化することにより、行うことができる。ここで、各トラックIDは音楽ファイルに関連付けられ、プレイリストでの順序に従って、読取可能な順序で提供される。プレイリストIDおよびNFC-IDは、データベースに入力するために、サーバシステムに送信され、データベースでは、プレイリストIDおよびNFC-IDが認証クエリに対する後の抽出のために維持される。好ましくは、サーバシステムは、別個のライセンス合意を通しての、個別の音楽ファイルの認可されたコピーへのアクセスを有し、これにより、音楽ファイル自体は、モバイルフォンによりサーバシステムにアップロードされる必要はない。プレイリストIDはプレイリスト内の音楽ファイルを識別できることから、サーバシステムは、NFC-IDおよびプレイリストIDの認証後に、プレイまたはストリーミングするために、認可されたコピーを簡単に抽出できる。好ましくはないが、本発明は、音楽ファイル自体がサーバシステムにアップロードされる実施形態も含む。
【0082】
代替的な実施形態では、プレイリストIDは、音楽共有ソフトウェア内のランダムなデータ文字列生成器プログラムから生成されるデータ文字列であり、音楽共有ソフトウェア内のランダムなデータ文字列生成器プログラム、数字、文字およびシンボルの混合を有するキャラクタのランダムな文字列を生成する。加えて、音楽共有ソフトウェアは、プレイリストデータファイル中の一連のトラック識別子(トラックID)をセーブし、ここで、各トラックIDは、音楽ファイルに関連付けられ、プレイリスト中の順序に従って読取可能な順序で提供される。プレイリストID、NFC-IDおよびプレイリストデータファイルは、データベースに入力するために、サーバシステムに送信され、データベースでは、プレイリストIDおよびNFC-IDは、後の認証クエリのために維持され、プレイリストデータファイルは、認証後に音楽ファイルを再生するためにトラックIDを識別する。好ましくは、サーバシステムは、別個のライセンス合意を通して個別の音楽ファイルの認可されたコピーへのアクセスを有し、これにより、音楽ファイル自体は、モバイルフォンによりサーバシステムにアップロードされる必要はない。プレイリストIDはプレイリスト内の音楽ファイルを識別できることから、サーバシステムは、NFC-IDおよびプレイリストIDの認証後に、再生するために、認可されたコピーを簡単に抽出できる。好ましくはないが、本発明は、音楽ファイル自体がサーバシステムにアップロードされる実施形態も含む。
【0083】
ステップ504では、ビーズは、ビーズとの近接場通信を開始するために後続のユーザのモバイルフォンにタップされ、ステップ506では、後続のユーザのモバイルフォン上の音楽共有ソフトウェアは、受信したファイルを読み取り、認証のプロセスを始める。これは、NFCビーズとモバイルフォンとの間の近接場通信により自動的に行うことができ、または、音楽共有ソフトウェアは、モバイルフォンのグラフィックユーザインターフェースを利用して、音楽共有ソフトウェアを別個に始動させることにより、近接場通信の前に始動できる。当然、音楽共有ソフトウェアがモバイルフォンにまだインストールされていない場合には、ブラウザは、モバイルフォン上の音楽共有ソフトウェアをダウンロードするためのウェブサイトに向けられる。この一連の条件付き決定は、ビーズにプレロードされた実行可能なコードにより達成でき、または、発明が属する技術分野で知られているような、モバイルフォン上に存在するコードにより達成できる。
【0084】
ステップ508では、音楽共有ソフトウェアは、NFC-IDおよびプレイリストIDの双方を抽出し、認証のためにサーバシステムにNFC-IDおよびプレイリストIDを送信する。サーバシステムは、NFC-IDおよびプレイリストIDを、認証のために、セキュリティコードのデータベースと比較する。認証された場合、プレイリストは、ステップ510に示すように、モバイルフォン上で一時的にストリーミングすることを許可される。
【0085】
音楽ファイルをストリーミングまたは再生するステップは、サーバによりプレイリストが最初に提供され、音楽共有ソフトウェアと一致する実施形態に従って、行うことができる。
【0086】
プレイリストIDがデータファイルである実施形態では、プレイリストに含まれる音楽ファイルのそれぞれが識別される。音楽ファイルに関連付けられたトラックIDは、サーバシステム上のプレイリストIDからパースでき、利用可能な音楽ファイルのリストは、選択のための、インタラクティブなユーザインターフェース上での表示のために、モバイルフォンに送信でき、いったん選択されると、対応する音楽ファイルは、サーバシステムから抽出され、任意のランセンス合意と一致するとストリーミングできる。代替的に、音楽共有ソフトウェアは、NFCビーズから抽出したプレイリストIDからトラックIDをパースでき、選択可能なユーザインターフェースを通して、選択のためにユーザにトラックIDのリストを提示でき、いったん選択されると、音楽ファイルを長期メモリにダウンロードすることなく、プレイまたはストリーミングするためのオーダーをサーバシステムに送信できる。
【0087】
プレイリストIDが、音楽共有ソフトウェア内のランダムなデータ文字列生成器プログラムから生成されたデータ文字列である実施形態では、以前にサーバシステムに提供されたプレイリストデータファイルが、入手可能なトラックIDに対してパースされ、トラックIDのリストは、選択のための、インタラクティブなユーザインターフェース上での表示のために、モバイルフォンに提供され、いったん選択されると、対応する音楽ファイルがサーバシステムにより抽出され、任意のライセンス合意と一致するとストリーミングできる。
【0088】
いくつかの実施形態では、音楽を再生するためのアクセスは、予め定められた時間数等の、予め定められた時間により制限される。時間数によるアクセス規制は、音楽を再生するためのアクセス時間を測定するタイマープログラムをサーバシステム内に提供することにより行うことができ、いったん予め定められた時間制限が満たされると、アクセスをストップするように構成されている。このような時間制限の限定的でない例は、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、12時間、18時間、24時間、36時間、48時間、72時間、96時間、120時間、144時間、168時間およびその他からなるグループから選択された時間制限を含む。他の実施形態では、プレイ可能な音楽へのアクセスは、予め定められたプレイ回数により制限され、この場合、サーバシステムは、1以上の音楽ファイルの繰り返し頻度をカウントし、カウントを予め定められた制限と比較する。このような繰り返し頻度の限定的でない例は、音楽ファイルごとに1〜5回の繰り返し頻度を含むか、または、プレイリストの1〜5回の繰り返し頻度を含む。さらに別の実施形態では、プレイ可能な音楽へのアクセスは、音楽のプレイを開始するために同一のモバイルフォンがサーバシステムにコンタクトする回数により制限される。このような繰り返し頻度の限定的でない例は、サーバシステムにコンタクトする1〜5回の繰り返し頻度を含む。
【0089】
ステップ512では、ユーザにはプレイリスト中の音楽ファイルを購入するオプションが提示される。これは、オンライン小売技術分野で知られているような、従来のショッピングカートおよびサーバシステム上のチェックアウトプログラミングを利用して達成できる。いくつかの実施形態では、購入オプションは別の音楽小売業者とインターフェースする。
【0090】
例4:NFC技術を利用した、本来の購入者から後続のユーザへの音楽ファイルの所有権の移転
【0091】
図1A〜
図1Bを参照すると、いくつかの実施形態では、発明は、NFC技術および購入コードを利用して、NFCビーズ110に本来関連付けられた音楽の所有権の移転を提供する。例示的な方法では、発明は、近接場通信(NFC)対応装置112a、112b間で音楽ファイルを送信する方法を含み、方法は以下を含む:NFC対応装置112aに音楽ファイルのライブラリを提供することと、NFC-ID、購入コードおよび音楽ファイルのライブラリからの音楽ファイルをサーバシステム114上のユーザアカウントに登録することと、後続のNFC対応装置112bを利用して、NFCチップ102からNFC-IDを読み取ることと、NFCチップ102を利用することなく、後続のNFC対応装置112bに購入コードを入力することと、サーバシステム114上でNFC-IDおよび購入コードを認証することと、ユーザのアカウントからの音楽ファイルを異なるユーザのアカウントに送信するための許可を要求し、承認された場合、音楽ファイルのライブラリから音楽ファイルを削除することと、購入コードおよび音楽ファイルを異なるユーザのアカウントに登録することと、後続のNFC対応装置112bに音楽ファイルをダウンロードすること。最初の購入後の音楽ファイルの所有権の移転、ならびに、ビーズID、購入コードおよびユーザIDの登録が後に続く、別の例示的な方法を
図6に示す。
【0092】
ステップ602では、音楽ファイルの本来の購入者が、後続のユーザにNFCビーズを送信する。加えて、本来の購入者は、後続のユーザに、本来の購入コードまたは新規に生成された購入コードを提供する。好ましくは、購入コードはNFCビーズにロードされず、代わりに、別個に提供される。
【0093】
ステップ604では、NFCビーズがモバイルフォンにほぼタップしたとき、NFCビーズとモバイルフォンとの間の近接場通信が開始される。このために、後続のユーザは、後続のモバイルフォンに対してNFCビーズをタップする。モバイルフォンが音楽共有ソフトウェアを既に有している場合、ソフトウェアが始動する。音楽共有ソフトウェアがモバイルフォンにまだインストールされていない場合、ブラウザは、音楽共有ソフトウェアをモバイルフォンにダウンロードできるウェブサイトに向けられ、その後、先の実施形態と同様に始動される。代替的に、音楽共有ソフトウェアの始動後に、NFCビーズとの近接場通信が続く。近接場通信はモバイルフォンにビーズIDを送信する。
【0094】
ステップ606では、後続のユーザは、ビーズIDに関連付けられた購入コードを入力することを選択する。いくつかの実施形態では、これは、ビーズIDに関連付けられた音楽ファイルを購入するための、ユーザに購入コードの入力を促すソフトウェア中のオプションを選択することにより行われる。他の実施形態では、ビーズIDはサーバシステムに送信され、応答して、サーバシステムは、音楽ファイルが送信されることを本来の購入者により知らされ、後続のユーザに購入コードを促す。
【0095】
ステップ608では、ビーズIDおよび購入コードは認証のためにサーバシステムに送信される。ステップ610に示すように、サーバシステムは、サーバのデータベースに問い合わせ、ビーズIDおよび購入コードがデータベース中で見つかった場合、音楽ファイルの送信を有効化または認証するための要求が、サーバシステムから本来の購入者に送られる。これは、後続のユーザに音楽ファイルを送信する意図を検証するために、本来の購入者のモバイルフォン上の音楽共有ソフトウェアに認証要求を送ることにより達成できる。送信が示唆するのは、本来の購入者が、音楽ファイルを再生する能力を放棄するということである。一度に確実に一人だけの登録された所有者が存在するように、本来の購入者のNFC対応装置上あるいは本来の購入者のアカウント上の音楽ファイルまたは音楽ファイルの任意の時間でのプレイ可能性は、新規の所有者への音楽ファイルの所有権の移転が完了する前に、無効または削除されうる。いくつかの実施形態では、送信後、購入者は、音楽ファイルに関連付けられたプレビューファイルをストリーミングすることができる。いくつかの実施形態では、盗まれた電話機から音楽ファイルが盗まれるのを保護するために、音楽ファイルの送信を完了するのに、技術的に知られているような追加のセキュリティに関する質問等の、追加のセキュリティ情報が要求される。一方、NFCビーズおよび購入コードを喪失した、または、本来の購入者から盗まれた場合、許可要求により、紛失したNFCビーズを発見した後に、本来の購入者が、後続のアクションをとることができるようになる。
【0096】
ステップ612では、音楽ファイルは後続のユーザのモバイルフォンにダウンロードされる。
【0097】
ステップ614では、送信された音楽ファイルは、本来の購入者の利用可能な音楽ライブライから削除される。いくつかの例では、本来の購入者は、短縮されたバージョンをサーバシステムから再生することにより音楽ファイルをプレビューできる。本来の購入者の電話機からの音楽ファイルの削除は、所有者が常に最大で一人であるようにするために、新規の所有者による任意の時間でのプレイを許可する前に行われうる。
【0098】
例6:NFC技術および送信コードの利用を通じた、後続のユーザへのプレイリストの所有権の移転
【0099】
図1A〜
図1Bを参照すると、発明は、NFC技術および送信コードの利用を通じた、カスタムプレイリストの所有権を移転する方法も提供する。例示的な実施形態では、発明は、近接場通信(NFC)対応装置112a、112b間で音楽ファイルを送信する方法を提供し、方法は以下を含む:音楽ファイルのライブラリを搭載したNFC対応装置112aと、NFC識別子(NFC-ID)により符号化されたNFCチップ102とを提供することと、音楽ファイルのライブラリから音楽ファイルのプレイリストを生成することと、サーバシステム114上のプレイリストに、プレイリストID、送信コードおよびNFC識別子を割り当てることと、NFCチップ102にプレイリストIDをセーブすることと、後続のNFC対応装置112bを利用して、NFCチップ102からプレイリストIDを受信することと、後続のNFC対応装置112bに送信コードを入力することと、サーバシステム114上のNFC-ID、プレイリストIDおよび送信IDを認証することと、後続のユーザへの音楽ファイルの送信を確認するために、サーバシステム114から、NFC対応装置112aに許可要求を送り、承認された場合に、音楽ファイルのライブラリから音楽ファイルを削除することと、後続のユーザのアカウントに音楽ファイルを登録することであって、登録により音楽ファイルの所有権を更新すること。NFC技術を利用したカスタムプレイリストの送信が後に続く、関連する例示的な実施形態を
図7に示す。ハウジングされたNFCチップは、NFCビーズとして具現化され、NFC対応装置はモバイルフォンとして具現化される。
【0100】
ステップ702では、音楽ファイルのコレクションがグループ化されてプレイリストを形成し、識別を提供するプレイリストデータファイルおよび音楽ファイルの順序が生成される。プレイリストIDは、ランダムなデータ文字列生成器を利用して生成される。プレイリストの全所有権を共有または移転するオプションを有する本来の購入者が送信を選択する。音楽共有ソフトウェアは、送信を開始するための送信コードを生成する。プレイリストIDがNFCビーズにロードされる。プレイリストID、ビーズID、プレイリストデータファイルおよび送信コードがサーバシステムにアップロードされる。
【0101】
ステップ704では、音楽ファイルの本来の購入者が、プレイリストIDに書き込まれたNFCビーズを後続のユーザに物理的に送信して、ユーザに送信コードを提供する。送信コードは、一連のファイルを、NFC対応装置上にダウンロードできるようにするコードである。送信コードなしでは、音楽共有ソフトウェアは、最終的にプレイリストをストリーミングすること、または、音楽共有ソフトウェアを通じて音楽ファイルを購入することだけが可能である。送信コードなしでは、完全な音楽ファイルのダウンロードは起こり得ない。
【0102】
ステップ706では、NFCビーズとモバイルフォンとの間の近接場通信は、モバイルフォンに対してNFCビーズをタップすることにより開始される。モバイルフォンが既に音楽共有ソフトウェアを有している場合、ソフトウェアが始動する。音楽共有ソフトウェアがまだモバイルフォンにインストールされていない場合、モバイルフォンは、モバイルフォンに音楽共有ソフトウェアをダウンロードできるウェブサイトへと、ウェブブラウザを通じて向けられ、その後、音楽共有ソフトウェアを開くことができる。先のことを達成するための一連の条件付き決定は、ビーズのNFCチップにプレロードされた実行可能なコードによるものであってもよく、または、これは、ソフトウェア産業で利用されるソフトウェアプログラムを開き、抽出するためのアプローチと一致するように、モバイルフォンに存在するコードにより達成できる。代替的に、音楽共有ソフトウェアは、NFCビーズとの近接場通信を起動する前に始動できる。
【0103】
ステップ708では、音楽共有ソフトウェアは、ユーザに、NFCビーズおよびプレイリストIDに関連付けられた送信コードを入力するよう促す。いくつかの実施形態では、プロンプトは、サーバシステムにNFC-IDおよびプレイリストIDを送信後に開始され、これにより、有効化の間に、データベース中の送信コードの存在が明らかになり、音楽ファイルの送信が示唆される。他の実施形態では、音楽共有ソフトウェアのメニューオプションの中に、ファイル送信オプションがあり、ユーザはメニューオプションからファイル送信オプションを選択できる。
【0104】
ステップ710では、認証のために送信コードがサーバに提供される。サーバはサーバのデータベースに問い合わせ、ビーズID、プレイリストコードおよび送信コードがデータベースのものと一致した場合に、本来の購入者に送信要求が知らされる。ステップ712では、ステップ712に示すように、音楽ファイルの送信を有効化または認証するための要求がサーバシステムから本来の購入者に送られる。これは、後続のユーザに音楽ファイルを送信する意図を検証するために、本来の購入者のモバイルフォン上の音楽共有ソフトウェアに認証要求を送ることにより達成できる。送信が示唆するのは、本来の購入者が、送信された音楽ファイルをプレイリストから再生する能力を放棄するということである。いくつかの実施形態では、送信後に、購入者は、音楽ファイルに関連付けられたプレビューファイルをストリーミングできる。いくつかの実施形態では、盗まれた電話機から音楽ファイルを盗まれるのを保護するために、音楽ファイルの送信を完了するのに、技術的に知られているような追加のセキュリティに関する質問等の、追加のセキュリティ情報が要求される。
【0105】
音楽ファイルを送信する許可が下りた後、サーバシステムは、ステップ714に要約されるような、モバイルフォンへの音楽ファイルのダウンロードを許可する。
【0106】
ステップ716では、送信された音楽ファイルは、本来の購入者の利用可能な音楽ライブラリから削除される。いくつかの例では、本来の購入者は、短縮されたバージョンをサーバシステムから再生することにより音楽ファイルをプレビューできる。
【0108】
図1A〜
図1Bを参照すると、NFCビーズ110の所有者であるユーザが、ビーズ110に関連付けら得た購入コードを喪失し、これにより、いくつかの実施形態では、NFCビーズ110に関連付けられた音楽ファイルのダウンロードが妨げられる状況が生じるかもしれない。いくつかの実施形態では、購入コードの喪失により、NFCビーズ110および/またはNFCビーズ110に関連付けられたトラックの後続のNFC対応装置112bまたはユーザへの所有権の移転が妨げられることがある。
図8のフローチャートは、紛失した購入コードを回復するためにユーザが経験するプロセスの例を示す。
【0109】
図6のステップ802では、ユーザは、紛失した購入コードについてカスタマーサポートにコンタクトする。このステップは、音楽共有ソフトウェア内のメッセージングまたは電子メール機能、電話機、電子メール、オンラインチャット、テキストメッセージ、じかに、または、その他の方法等の様々な方法により達成されうる。
【0110】
ステップ804では、購入者は購入の証拠を提示する。購入の証拠は、ビーズの購入に伴い発行された受領証に提示された受領番号の形であってもよい。このような実施形態では、受領番号は、サーバシステム上のデータベースに保存されるだろう。ステップ806では、カスタマーサポートの代表(“アドミン”)が受領番号をデータベースに入力するたびに、サーバシステムは、詐欺を防止するために、受領番号が以前に報告されていないことを保証するようチェックする。
【0111】
いくつかの実施形態では、購入の証拠はビーズIDの形をとる。ステップ806では、カスタマーサポートの代表は、ビーズIDを検索する方法をユーザに示す。ユーザがNFCビーズをまだ起動していなかった場合、ユーザは製品のパッケージング上でビーズIDを見つけることができるだろう。ユーザがNFCビーズを起動していた場合には、ビーズIDは、以前に保存した追加のセキュリティ関連の質問を利用して、音楽共有ソフトウェアを通して抽出できる。
【0112】
ステップ808では、カスタマーサポートの代表は、本来の購入コードおよび/またはビーズIDをディセーブルし、新しい購入コードおよび/またはビーズIDを生成させる。これらの変更は、代表がシステムサーバ上に存在するデータベースに直接アクセスし、手動で値を修正することにより行われうる。プロセスはまた、代表による不注意なエラーをチェックするメカニズムにより間接的に行われうる。オプション的に、以前のデータベースの値のバックアップコピーが作成されうる。
【0113】
ステップ810では、サーバは、以前の購入コードおよび/またはユーザIDを通してトラックをダウンロードする、または、トラックにリンクする可能性がある任意の以前のユーザによる音楽ファイルへのアクセスをディセーブルする。このステップは、購入コードおよび/またはビーズIDへの未認可のアクセス、および、認可なしでの音楽ファイルの所有権の転送を得る可能性のある者によるアクセスを排除する役割を果たす。
【0114】
発明が属する技術分野の当業者にとって、説明した例および実施形態のさまざまな変更ならびにバリエーションが、先の教示に従って可能であることは明白であろう。開示した説明および実施形態は、例示のみを目的として提示した。他の代替的な実施形態は、本明細書で開示した特徴のいくつかまたはすべてを含んでもよい。そのため、全てのこのような変更および代替的な実施形態が本発明の真の範囲内にあるものとしてカバーされることが意図されている。