特許第6738894号(P6738894)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6738894
(24)【登録日】2020年7月22日
(45)【発行日】2020年8月12日
(54)【発明の名称】マルチローター永久磁石同期モーター
(51)【国際特許分類】
   H02K 21/12 20060101AFI20200730BHJP
   H02K 16/00 20060101ALI20200730BHJP
【FI】
   H02K21/12 M
   H02K16/00
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-517466(P2018-517466)
(86)(22)【出願日】2015年6月24日
(65)【公表番号】特表2018-518145(P2018-518145A)
(43)【公表日】2018年7月5日
(86)【国際出願番号】CN2015082170
(87)【国際公開番号】WO2016201712
(87)【国際公開日】20161222
【審査請求日】2018年6月22日
(31)【優先権主張番号】201510342137.X
(32)【優先日】2015年6月18日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517442225
【氏名又は名称】ギャム シャイン テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GAM SHINE TECHNOLOGY CO., LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 友和
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ケニー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,フイミン
【審査官】 尾家 英樹
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−174877(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3133462(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 16/00−16/04
H02K 21/00−21/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーター(100)であって、
モータースピンドル(3)と、順次に前記モータースピンドル(3)にスリーブ接続され、協調動作するメイン機構(1)と、補助機構(4)とを備え、
前記補助機構(4)は、前記モータースピンドル(3)にスリーブ接続される一方向ベアリングボディ(41)と、前記一方向ベアリングボディ(41)にスリーブ接続される補助ロータアセンブリ(40)とを備え
前記補助ロータアセンブリ(40)は、第一補助ロータ(401)及び第二補助ロータ(403)を備え、
前記第一補助ロータ(401)及び前記第二補助ロータ(403)がそれぞれ前記一方向ベアリングボディ(41)の反対側の端部にスリーブ接続され、
前記一方向ベアリングボディ(41)は、複数の一方向ベアリング(411)と一方向ベアリングインナースリーブ(413)と一方向ベアリングアウタースリーブ(412)とを備え、
前記一方向ベアリングインナースリーブ(413)が前記モータースピンドル(3)にスリーブ接続され、
前記一方向ベアリングインナースリーブ(413)の一端に2つの平行な前記一方向ベアリング(411)がスリーブ接続され、もう一端に2つの平行な前記一方向ベアリング(411)がスリーブ接続され、
前記一方向ベアリングアウタースリーブ(412)が複数の前記一方向ベアリング(411)と前記一方向ベアリングインナースリーブ(413)とにより構成する一体化構造を囲むことを特徴とするマルチローター永久磁石同期モーター。
【請求項2】
前記第一補助ロータ(401)及び前記第二補助ロータ(403)は、それぞれ1つの軸が端面を向き開口する中空構造となる円筒形のボディ(a)と、前記ボディ(a)の中央部に設けられる円筒形の接続部(b)とを備え、
前記接続部(b)の内縁にいくつかの凹状リブ(c)が設けられ、前記各凹状リブ(c)が前記接続部(b)の軸線の周方向に沿って、等間隔かつ均一に配置することを特徴とする請求項に記載のマルチローター永久磁石同期モーター。
【請求項3】
前記第一補助ロータ(401)及び前記第二補助ロータ(403)は、それぞれ第二永久磁石群を備え、前記第二永久磁石群は、前記ボディ(a)内に設けられ、前記ボディ(a)の開口の軸方向端面を構成する複数の第二永久磁石(d)を備え、各第二永久磁石(d)が前記ボディ(a)の軸方向端面の軸線の周方向に沿って均一に配置し、かつ、隣接している第二永久磁石(d)の磁極が異なる極性を持つことを特徴とする請求項に記載のマルチローター永久磁石同期モーター。
【請求項4】
前記補助ロータアセンブリ(40)は、前記第一補助ロータ(401)及び前記第二補助ロータ(403)を固定するための固定スリーブ(402)を備え、前記固定スリーブ(402)が前記一方向ベアリングボディ(41)にスリーブ接続され、前記第一補助ロータ(401)及び前記第二補助ロータ(403)がそれぞれ前記固定スリーブ(402)の反対側の端部に固定・接続され、かつ、前記第一補助ロータ(401)の第二永久磁石(d)により構成する前記ボディ(a)の開口の軸方向端面と、前記第二補助ロータ(403)の第二永久磁石(d)により構成する前記ボディ(a)の開口の軸方向端面とが向かい合っていることを特徴とする請求項に記載のマルチローター永久磁石同期モーター。
【請求項5】
前記第二永久磁石(d)は扇形の瓦状となることを特徴とする請求項に記載のマルチロ
ーター永久磁石同期モーター。
【請求項6】
前記補助ロータアセンブリ(40)は、前記一方向ベアリングボディ(41)を固定するためのトップリング(404)を備え、前記トップリング(404)が前記モータースピンドル(3)にスリーブ接続され、かつ、前記モータースピンドル(3)に沿う前記一方向ベアリングボディ(41)の軸線と平行に設置されることを特徴とする請求項に記載のマルチローター永久磁石同期モーター。
【請求項7】
前記補助機構(4)は、前記モータースピンドル(3)にスリーブ接続される補助ステータアセンブリ(44)と、前記補助ステータアセンブリ(44)を固定するための六角ナット(45)とを備え、前記補助ステータアセンブリ(44)は、リゾルバシリコン鋼板(443)と、前記リゾルバシリコン鋼板(443)にスリーブ接続される補助ステータ(442)と、前記補助ステータ(442)にスリーブ接続されるリゾルバコイルホルダ(441)とを備え、前記リゾルバシリコン鋼板(443)が前記モータースピンドル(3)にスリーブ接続され、前記六角ナット(45)が前記モータースピンドル(3)の末端部にスリーブ接続され、かつ、前記モータースピンドル(3)に沿う前記補助ステータアセンブリ(44)の軸線と平行に設置されることを特徴とする請求項に記載のマルチローター永久磁石同期モーター。
【請求項8】
前記メイン機構(1)は、メインローター(15)と前記メインローター(15)を囲むメインステータ(14)とを備え、前記メインローター(15)は、鉄心(151)と第一永久磁石群とを備え、前記鉄心(151)に複数の磁性溝(151a)が設けられ、各磁性溝(151a)が前記鉄心(151)の軸線の周方向に沿って、等間隔かつ均一に配置し、前記第一永久磁石群は、それぞれ前記鉄心(151)に設けられる複数の磁性溝(151a)にある複数の第一永久磁石(152)を備え、かつ、隣接している前記第一永久磁石(d)の磁極が異なる極性を持つことを特徴とする請求項に記載のマルチローター永久磁石同期モーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモーター分野に関し、特にマルチローター永久磁石同期モーターに関する。
【背景技術】
【0002】
これまで様々なモーターと駆動方法が使用されている。そのうち、電気自動車で駆動装置として広く使用されているものは、永久磁石同期モーターや非同期モーター、DCモーター、スイッチトリラクタンスモーターなどがあり、その駆動方法として自動MT変速機、マニュアル変速機、CVT無段変速機、電子変速機などが挙げられる。しかしながら、上記のいずれかのモーターは、上記の変速機と合わせて使用するか、変速機を使用しない直接駆動の場合、エネルギー損失が発生する。この損失部分はエネルギー伝送時のエネルギー損失とされている。モーターが変速機を介して動力伝達を行うことは、エネルギー損失につながる。電気自動車が発進するとき、高トルクと高回転数で変速機のギヤを介して駆動し、さらに自動車の差動ロックを経由し自動車を駆動するホイールまで伝達する。モーターによる直接駆動の場合、変速機を使用しないが、駆動するために高出力・高トルクを必要とするので、モーターそのもののエネルギー消費及びコストが高くなる。それだけでなく、高出力モーターで発進するときの負荷による電流強度と衝撃に対応するために、大容量の電気自動車用バッテリーも必要とするので、車体の重さの増加につながり、リスクも高くなってしまう。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、従来技術におけるモーター及びその駆動方法上の不足に鑑みて、変速機で駆動する必要がなく、低エネルギー消費を実現するマルチローター永久磁石同期モーターを提供する。
【0004】
上記の問題を解決するために、本発明に係るマルチローター永久磁石同期モーターは、モータースピンドルと、順次に上記モータースピンドルにスリーブ接続され、協調動作するメイン機構と、補助機構とを備える。
【0005】
上記補助機構は、上記モータースピンドルにスリーブ接続される一方向ベアリングボディと、上記一方向ベアリングボディにスリーブ接続される補助ロータアセンブリとを備える。
【0006】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記補助ロータアセンブリは、第一補助ロータ及び第二補助ロータを備え、上記第一補助ロータ及び上記第二補助ロータがそれぞれ上記一方向ベアリングボディの反対側の端部にスリーブ接続される。
【0007】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記一方向ベアリングボディは、複数の一方向ベアリングと一方向ベアリングインナースリーブと一方向ベアリングアウタースリーブとを備え、上記一方向ベアリングインナースリーブが上記モータースピンドルにスリーブ接続され、上記一方向ベアリングインナースリーブの一端に2つの平行な上記一方向ベアリングがスリーブ接続され、もう一端に2つの平行な上記一方向ベアリングがスリーブ接続され、上記一方向ベアリングアウタースリーブが複数の上記一方向ベアリングと上記一方向ベアリングインナースリーブとにより構成する一体化構造を囲む。
【0008】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記第一補助ロータ及び上記第二補助ロータは、それぞれ1つの軸が端面を向き開口する中空構造となる円筒形のボディと、上記ボディの中央部に設けられる円筒形の接続部とを備える。
【0009】
上記接続部の内縁にいくつかの凹状リブが設けられ、上記各凹状リブが上記接続部の軸線の周方向に沿って、等間隔かつ均一に配置する。
【0010】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記第一補助ロータ及び上記第二補助ロータは、それぞれ第二永久磁石群を備え、上記第二永久磁石群は、上記ボディ内に設けられ、上記ボディの開口の軸方向端面を構成する複数の第二永久磁石を備え、各第二永久磁石が上記ボディの軸方向端面の軸線の周方向に沿って均一に配置し、かつ、隣接している第二永久磁石の磁極が異なる極性を持つ。
【0011】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記補助ロータアセンブリは、上記第一補助ロータ及び上記第二補助ロータを固定するための固定スリーブを備え、上記固定スリーブが上記一方向ベアリングボディにスリーブ接続され、上記第一補助ロータ及び上記第二補助ロータがそれぞれ上記固定スリーブの反対側の端部に固定・接続され、かつ、上記第一補助ロータの第二永久磁石により構成する上記ボディの開口の軸方向端面と、上記第二補助ロータの第二永久磁石により構成する上記ボディの開口の軸方向端面とが向かい合っている。
【0012】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記第二永久磁石は扇形の瓦状となる。
【0013】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記補助ロータアセンブリは、上記一方向ベアリングボディを固定するためのトップリングを備え、上記トップリングが上記モータースピンドルにスリーブ接続され、かつ、上記モータースピンドルに沿う上記一方向ベアリングボディの軸線と平行に設置される。
【0014】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記補助機構は、上記モータースピンドルにスリーブ接続される補助ステータアセンブリと、上記補助ステータアセンブリを固定するための六角ナットとを備え、上記補助ステータアセンブリは、リゾルバシリコン鋼板と、上記リゾルバシリコン鋼板にスリーブ接続される補助ステータと、上記補助ステータにスリーブ接続されるリゾルバコイルホルダとを備え、上記リゾルバシリコン鋼板が上記モータースピンドルにスリーブ接続され、上記六角ナットが上記モータースピンドルの末端部にスリーブ接続され、かつ、上記モータースピンドルに沿う上記補助ステータアセンブリの軸線と平行に設置される。
【0015】
上記のマルチローター永久磁石同期モーターにおいて、上記メイン機構は、メインローターと上記メインローターを囲むメインステータとを備え、上記メインローターは、鉄心と第一永久磁石群とを備え、上記鉄心に複数の磁性溝が設けられ、各磁性溝が上記鉄心の軸線の周方向に沿って、等間隔かつ均一に配置し、上記第一永久磁石群は、それぞれ上記鉄心に設けられる複数の磁性溝にある複数の第一永久磁石を備え、かつ、隣接している上記第一永久磁石の磁極が異なる極性を持つ。
【0016】
本発明に係るマルチローター永久磁石同期モーターは、メイン機構と補助機構との協調動作を通じて、自動車をよりスムーズで強く推進する高トルクを発生させ、変速機付きのモーターの場合における変速比を上げることにより自動車を推進することに相当する。このように、変速機で駆動する必要がなく、低エネルギー消費を実現する。また、メイン機構と補助機構との協調動作により、異なるトルクを出力することができるので、異なる出力速度を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は本発明の好ましい実施形態のマルチローター永久磁石同期モーターの三次元構造概略図である。
【0018】
図2図2図1の分解図である。
【0019】
図3図3図2に示す補助ロータアセンブリの分解図である。
【0020】
図4a図4a図3に示す第一補助ロータまたは第二補助ロータの正面図である。
【0021】
図4b図4b図3に示す第一補助ロータまたは第二補助ロータの背面図である。
【0022】
図5図5図2に示す補助ステータアセンブリと六角ナットの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、電気自動車に適用されるマルチローター永久磁石同期モーターを提供する。このモーターは、メイン機構と補助機構との協調動作を通じて、自動車をよりスムーズで強く推進する高トルクを発生させ、変速機付きのモーターの場合における変速比を上げることにより自動車を推進することに相当する。それに、変速比を上げることに比べて、本発明に係るマルチローター永久磁石同期モーターが同じトルクを出力するときのエネルギー消費がより低い。それは電気自動車がある速度になったとき、補助機構が動作しなくなるからである。また、メイン機構と補助機構との協調動作により、異なるトルクを出力することができるので、異なる出力速度を実現する。
【0024】
本発明の目的、技術的なソリューション及び利点をより明確に理解するように、以下添付図面及び実施形態を参照し、本発明をさらに詳細に説明する。本明細書に記載された特定の実施形態は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0025】
図1に示すように、モーター100は、モータースピンドル3、順次にモータースピンドル3にスリーブ接続される、メイン機構1と補助機構4及びメイン機構1と補助機構4の間に固定・接続されているモーターミドルカバー2を備える。本発明のこのモーターは電気自動車に適用される。電気自動車が発進するとき、メイン機構1と補助機構4が同期に動作する。電気自動車がある速度になったとき、補助機構4が動作しなくなり、メイン機構1のみが動作する。電気自動車が別のある速度になったとき、電気自動車の再発進のために、補助機構4が新たに動作する。
【0026】
図2に示すように、メイン機構1は、メインステータ14及びメインローター15を備え、メインステータ14が一般に中空構造の円柱体となり、かつ、この中空構造が円筒形となる。メインステータ14の内壁の周方向に複数の配線溝が均一に設けられ、配線溝内にコイルが設けられる。メインローター15は、鉄心151及び第一永久磁石群(図には示されていない)を備え、鉄心151に複数の磁性溝151aが設けられ、各磁性溝151aが鉄心151の軸線の周方向に沿って、等間隔かつ均一に配置し、第一永久磁石群は鉄心に設けられる複数の磁性溝151aにある複数の第一永久磁石152を備える。隣接している第一永久磁石152の磁極が異なる極性を持つ。具体的には、第一永久磁石152は長方形の瓦状となる。図2に示すように、これに対応して、磁性溝151aも長方形の瓦状となる。メインローター15がモータースピンドル3の第二部にスリーブ接続され、メインステータ14がメインローター15を囲み、メインローター15の鉄心151の軸線とメインステータ14及びメインローター15の軸線と重なる。
【0027】
メイン機構1は、メインステータ14にスリーブ接続されるメインステータモーターケース13とメインステータモーターケース13にスリーブ接続されるメインステータモーターハウジング12とも備え、メインステータモーターケース13及びメインステータモーターハウジング12の軸線がメインステータ14の軸線と重なり、メインステータモーターケース13とメインステータモーターハウジング12とが絶縁性接着剤で接着される。メインステータモーターケース13は、一般に中空構造の円柱体となり、かつ、この中空構造が円筒形となる。メインステータモーターケース13にいくつかの穴溝(図には示されていない)が設けられ、このいくつかの穴溝が軸方向端面の軸線の周方向に沿って均一に配置し、この穴溝が円形断面の柱体となる。
【0028】
さらに、メイン機構1は、第一モーター軸受16及びモーターフロントカバー11を備え、このモーターフロントカバー11の中央部にスルーホールが設けられ、その大きさがモータースピンドル3の軸方向端面の大きさと同じである。平行な2つの第一モーター軸受16がモータースピンドル3にスリーブ接続され、モーターフロントカバー11が平行な2つの第一モーター軸受16を介してモータースピンドル3にスリーブ接続され、かつ、メインステータモーターケース13と固定・接続される。好ましくは、モーターフロントカバー11の端面にいくつかの穴溝が設けられ、それぞれの穴溝が端面の軸線の周方向に沿って均一に配置し、モーターフロントカバー11とメインステータモーターケース13とが穴溝で適切に接続される。本実施形態では、モーターフロントカバー11とメインステータモーターケース13とをしっかりと接続し、材料を節約するために、メインステータモーターケース13の外壁の軸方向の中間領域に溝13aが設けられ、このように、メインステータモーターケース13の反対側の端部がそれぞれ狭い部13bを構成し、メインステータモーターケース13にある穴溝がこの狭い部13bを通ることにより、モーターフロントカバー11とメインステータモーターケース13とをしっかりと接続する。これに応じて、モーターフロントカバー11にある穴溝も円形断面の柱体となる。
【0029】
もちろん、モーターフロントカバー11にある穴溝及びメインステータモーターケース13にある穴溝もそれぞれ円形断面の柱体であってもよい。
【0030】
補助機構4は、補助ロータアセンブリ40、補助ステータアセンブリ44、一方向ベアリングボディ41、及び、補助ロータアセンブリ40と補助ステータアセンブリ44との間に固定・接続されるモーターリアカバー43を備える。一方向ベアリングボディ41、モーターリアカバー43及び補助ステータアセンブリ44は、順次にモータースピンドル3にスリーブ接続され、補助ロータアセンブリ40は、一方向ベアリングボディ41にスリーブ接続され、このように、補助ロータアセンブリ40は、一方向ベアリングボディ41を介してモータースピンドル3にスリーブ接続される。もちろん、補助ロータアセンブリ40は、電子カプラを介してモータースピンドル3にスリーブ接続されてもよい。
【0031】
本実施形態では、一方向ベアリングボディ41は、複数の一方向ベアリング411、一方向ベアリングインナースリーブ413及び一方向ベアリングアウタースリーブ412を備える。一方向ベアリングインナースリーブ413は、一般に中空構造の円柱体となり、かつ、この中空構造が円筒形となり、その外壁が階段状となり、かつ、その反対側の端部の軸方向端面の半径が中間領域の軸方向端面の半径より小さい。一方向ベアリングインナースリーブ413がモータースピンドル3にスリーブ接続され、一方向ベアリングインナースリーブ413の一端に2つの平行な一方向ベアリング411がスリーブ接続され、もう一端に2つの平行な一方向ベアリング411がスリーブ接続されることにより、一方向ベアリングインナースリーブ413と複数の一方向ベアリング411が一体化構造となり、一方向ベアリングアウタースリーブ412がこの一体化構造を囲み、一方向ベアリングボディ41を形成する。具体的には、一方向ベアリングアウタースリーブ412は、一般に中空構造の円柱体となり、かつ、この中空構造が円筒形となり、複数の一方向ベアリング411の外壁と一方向ベアリングアウタースリーブ412の内壁とが密接し、即ち、両方とも同じ半径を持つ。
【0032】
本実施形態では、モーターリアカバー43の中央部にスルーホールが設けられ、その大きさがモータースピンドル3の軸方向端面の大きさと同じである。モーターリアカバー43は、モータースピンドル3を通り、第二モーター軸受42を介してモータースピンドル3にスリーブ接続される。
【0033】
図3は、図2に示す補助ロータアセンブリ及び一方向ベアリングボディの分解図である。図3に示すように、補助ロータアセンブリ40は、第一補助ロータ401、第二補助ロータ403及び一方向ベアリングボディ41にスリーブ接続される固定スリーブ402を備え、第一補助ロータ401及び第二補助ロータ403がそれぞれ一方向ベアリングボディ41の反対側の端部にスリーブ接続され、固定スリーブ402の内壁と一方向ベアリングアウタースリーブ412の外壁と密接し、かつ、一方向ベアリングボディ41と固定スリーブ402とが絶縁性接着剤で接着される。具体的には、固定スリーブ402は一般に中空構造の円柱体となり、かつ、この中空構造が円筒形となり、固定スリーブ402にいくつかのスルーホールが設けられ、それぞれのスルーホールが軸方向端面の軸線の周方向に沿って均一に配置する。
【0034】
また、図4に示すように、第一補助ロータ401及び第二補助ロータ403は、それぞれ円盤状となり、第一補助ロータ401及び第二補助ロータ403は、それぞれ1つの軸が端面を向き開口する中空構造となる円筒形のボディa及びボディaの中央部に設けられる接続部bを備える。接続部bは一般に円筒形となり、接続部bの内縁にいくつかの凹状リブcが設けられ、各凹状リブcが接続部bの軸線の周方向に沿って、等間隔かつ均一に配置する。接続部bにいくつかのスルーホール(図には示されていない)が設けられ、それぞれのスルーホールが接続部bの軸線の周方向に沿って均一に配置する。
【0035】
さらに、第一補助ロータ401及び第二補助ロータ403は、それぞれ第二永久磁石群(図には示されていない)を備え、第二永久磁石群は、複数の第二永久磁石dを備える。第二永久磁石群は、ボディa内に設けられ、各第二永久磁石dがボディaの軸方向端面の軸線の周方向に沿って均一に配置し、かつ、隣接している第二永久磁石dの磁極が異なる極性を持ち、このように、第二永久磁石が第一補助ロータ401または第二補助ロータ403の開口の軸方向端面を構成する。具体的には、第二永久磁石dは扇形の瓦状となる。
【0036】
さらに、図3に示すように、第一補助ロータ401及び第二補助ロータ403は、それぞれ固定スリーブ402の反対側の端部に固定・接続される。具体的には、第一補助ロータ401は第一補助ロータ401にあるスルーホール及び固定スリーブ402にあるスルーホールを介して、固定スリーブ402の一端に固定・接続され、同様に、第二補助ロータ403は、第二補助ロータ403にあるスルーホール及び固定スリーブ402にあるスルーホールを介して、固定スリーブ402のもう一端に固定・接続され、かつ、第一補助ロータ401の第二永久磁石dにより構成する開口の軸方向端面と、第二補助ロータ403の第二永久磁石dにより構成する開口の軸方向端面とが向かい合っている。
【0037】
さらに、補助ロータアセンブリ40は、一方向ベアリングボディ41をモータースピンドル3に固定するためのトップリング404を備え、トップリング404がモータースピンドル3にスリーブ接続され、かつ、モータースピンドル3に沿う一方向ベアリングボディ41の軸線と平行に設置される。このように、モータースピンドル3が回転するとき、補助ロータアセンブリ40のずれを防止することに加え、モータースピンドル3が一方向ベアリングボディ41に対し回転することを防止できる。具体的には、トップリング404は、一般に中空構造の円柱体となり、かつ、この中空構造が円筒形となる。
【0038】
さらに、図5に示すように、補助ステータアセンブリ44は、リゾルバシリコン鋼板443、補助ステータ442及びリゾルバコイルホルダ441を備え、リゾルバシリコン鋼板443がモータースピンドル3の末端部にスリーブ接続され、補助ステータ442がリゾルバシリコン鋼板443にスリーブ接続され、リゾルバコイルホルダ441が補助ステータ442にスリーブ接続され、かつ、リゾルバコイルホルダ441及び補助ステータ442がそれぞれモーターリアカバー43に固定・接続され、このように、レゾルバを構成する。これは出力電圧とロータコーナーとが特定の関数関係を維持する誘導マイクロモータであり、角変位を電気信号に変換する変位センサでもあり、電気信号を安定にモーターコントローラーに伝送し、そしてコントローラーでモーターの回転数とトルクを制御する。具体的には、補助ステータ442は、レゾルバコイルステータであり、一般に中空構造の円柱体となり、かつ、この中空構造が円筒形となり、複数の配線溝が補助ステータ442の内壁の周方向に均一に配置する。リゾルバシリコン鋼板443は、断面がおおよそ三角形である柱体である。
【0039】
本実施形態では、補助機構4は、六角ナット45も備え、六角ナット45がモータースピンドル3の末端部にスリーブ接続され、かつ、モータースピンドル3に沿う補助ステータアセンブリ44の軸線と平行に設置され、このように、補助ステータアセンブリ44をモータースピンドル3に固定し、補助ステータアセンブリ44のずれを防止できる。
【0040】
さらに、本実施形態では、補助機構4は、補助モーターハウジング46及びレゾルバコイルリアカバー47も備える。補助モーターハウジング46は、補助ロータアセンブリ40を囲み、かつ、その反対側の端部がそれぞれモーターミドルカバー2及びモーターリアカバー43に固定・接続される。好ましくは、補助モーターハウジング46の反対側の端部がそれぞれモーターミドルカバー2及びモーターリアカバー43に固定・接続され、補助モーターハウジング46及びモーターミドルカバー2、モーターリアカバー43にそれぞれいくつかのスルーホールが設けられ、スルーホールが適切に接続される。補助モーターハウジング46が一般に中空構造の円柱体となり、かつ、この中空構造が円筒形となり、その内壁にいくつかのコイル(図には示されていない)が設けられ、コイルの正面がおおよそH字型となり、コイルが補助モーターハウジング46の内壁の軸線の周方向に沿って均一に配置する。レゾルバコイルリアカバー47が補助ステータアセンブリ44をカバーし、かつ、モーターリアカバー43に固定・接続される。
【0041】
メイン機構1及び補助機構4は、それぞれモータースピンドル3にスリーブ接続され、メイン機構1及び補助機構4の特徴により、モータースピンドル3が階段状の円柱体であってもよい。図に示すように、階段状の円柱体の軸方向端面が異なる半径を持ち、階段状の円柱体の軸方向端面の半径が左から右へ小さくなる。
【0042】
要するに、本発明に係るマルチローター永久磁石同期モーターは、変速機で駆動する必要がなく、低エネルギー消費を実現する。
【0043】
以上は本発明の好ましい実施形態のみであり、本発明を限定するものではない。当業者にとって、本発明の趣旨及び原則から逸脱しない場合、あらゆる変更、同等置換、改良等は、いずれも本発明の保護範囲内に属すべきである。それで、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲による保護範囲に従うべきである。

図1
図2
図3
図4a
図4b
図5