【実施例1】
【0048】
実施例1は、右ハンドル車のルームミラーに装着して用いるのに適するドライブレコーダーである。ドライブレコーダー1は、
図1〜
図3に示す様に、車室内から見た正面のほぼ全体をハーフミラー11とされ、正面右端側に操作ボタン12を備え、この操作ボタン12の直近左側のハーフミラー背面に2.5インチフルカラーTFT液晶ディスプレイ13を収容した本体ケース20を備えている。操作ボタン12の一番上12aは電源ボタンであり、裏側には緑色と赤色のLEDが設置されていて、電源オンのときに緑色LEDを、録画時に赤色LEDを点灯する様に構成されている。
【0049】
本体ケース20の背面側には、運転席側となる左端にカメラユニット30が車両前方にレンズを向けた状態となる様に取り付けられている。カメラユニット30の直下にはスピーカーの放音孔41が備えられ、その内側下辺りにDCジャック42が備えられている。また、本体ケース20の中央下面にはマイクの集音孔43が備えられると共に、幅方向中心に対して左右ほぼ対称となる位置の背面上下に、上クランパ51,51と下クランパ52,52が上下対面する様に備えられている。さらに、本体ケース20の運転席側側面にはマイクロSDカード挿入口45が備えられている。
【0050】
本体ケース20は、
図3に示す様に、背面側に位置するボトムケース21と、このボトムケース21の前面に裏側からネジ止め固定されるトップケース22とから構成されている。ボトムケース21とトップケース22の間には、プリント配線基板14が収容される。このプリント配線基板14の前面側には、前述の操作ボタン12及び2.5インチフルカラーTFT液晶ディスプレイ13が設置され、背面側にはSDスロット16、スピーカ17等が設置されている。
なお、プリント配線基板14の背面側には、マイコン回路も備えられている。このマイコン回路がカメラの映像信号を処理する処理部、液晶ディスプレイ13がカメラの映像信号を表示する表示部、SDスロット16がカメラの映像信号の記録部、操作ボタン12がカメラの映像信号の制御指示を入力する入力部となり、本実施例ではプリント配線基板14に、これら「処理部」、「表示部」、「記録部」、「入力部」が備えられている。
【0051】
トップケース22の右端部分には、操作ボタン12を露出させる開口が備えられると共にボタンカバー23が装着され、このボタンカバー23の前面に各操作ボタンの機能を印刷すると共にLEDの明かりを透過させる透明部を有する表示フィルム18が貼り付けられる。トップケース22のボタンカバー23よりも左側の領域の前面側にハーフミラー11が貼り付けられる。トップケース22には、このハーフミラー11が貼り付けられる領域の右端部分の液晶ディスプレイ13正面に当たる部分に表示窓22aが設けられている。
【0052】
ボトムケース21の右端(運転席側)には、プリント配線基板14とカメラユニット30とを接続するケーブルを通すための開口21aが形成されると共に、当該開口21aの右側側面に前述のSDカード挿入口45を構成する凸部21bが形成されている。また、背面カバー21の左側には通気孔21cが備えられている。
【0053】
ボトムケース21の左右から約1/4辺りの位置には、背面下部に後方へ突出する下裏突起21dが形成されると共に、その上方の位置の背面上部へと突起部分24aを突出させる様に逆L型金具24が前面側から取り付けられる。この逆L型金具24は、ボトムカバー21の前面下部に形成されたフック21eとの間をコイルバネ25で連結され、下方に付勢した状態で取り付けられる。これら逆L型金具24の突起部分24a及びボトムケース21の下裏突起21dには、それぞれ、前述の上クランパ51及び下クランパ52を構成するラバー体が装着される。
【0054】
本体ケース20内には、これらの他に、クッション部材26,27が収容される共に、下部中央にマイク18も収容される。
【0055】
カメラユニット30は、
図4に示す様に、レンズ体60と、このレンズ体60を回動可能に保持するレンズホルダ70とから構成される。
【0056】
レンズ体60は、半球状のレンズカバー61の内部にカメラ本体62を収納し、プリント配線基板63をレンズカバー61の開口側を塞ぐ様に取り付けた組立体となっている。
【0057】
レンズカバー61には、
図4,
図5に示す様に、球の中心を通る回動軸64L,64Rが外へ突出する様に形成されている。そして、これら左右の回動軸64L,64Rのそれぞれの下方には、半球体の開口側から前方へ向かう二条の切り込みにより形成されたレバー部65L,65Rが備えられている。これら左右のレバー部65L,65Rの外面には、半球状凸部66L,66Rが備えられている。なお、このレンズカバー61は、合成樹脂射出成形体として製造され、レバー部65L,65Rは押圧力によって弾性変形する。なお、レンズカバー61の前端には、円形リング状のレンズ枠67が前方へと突出形成されている。
【0058】
レンズホルダ70は、
図4に示す様に、半割とされたレフト部材71とライト部材72とを組み立てたときに、車両前方側に球状のホールド部73を、本体ケース20側に取り付けアーム部74を形成する様に構成されている。レフト部材71とライト部材72は、組み立てたときにアーム部74が根元側に対してホールド部73を運転席側にずれた位置に支持する曲がりアームとされている。
【0059】
レフト部材71、ライト部材72のホールド部73L,73Rの内面側の上下方向中央部には、所定範囲に渡るスライド溝75L,75Rが所定深さで外へ飛び出す様に形成されている。また、このスライド溝75L,75Rの下方の内面には、6個の半球状凹入部76L,76Rが外へ飛び出す様に形成されている。この6個の半球状凹入部76L,76Rは、スライド溝75L,75Rとの距離が若干変化させられていて、ジグザグ状に並んでいる。これらレフト部材71、ライト部材72も合成樹脂射出成形によって製造されている。
【0060】
また、レフト部材71、ライト部材72のホールド部73L,73Rの前端には、組み立てたときに
図1(D)に示す様なコーナーRを有する横長矩形状のレンズ窓77を形成する様に、切欠部77L,77Rが備えられている。なお、レフト部材71、ライト部材72のアーム部74L,74Rの根元側には、組み立てたときにレンズ体60側のコネクタブロック68に接続するケーブルを挿通させる挿通口78を形成する様に、切欠部78L,78Rが備えられている。また、レフト部材71のホールド部根元付近には内側へ窪ませた円形の窪み79が形成されている。この窪み79は、装着時のルームミラーとの干渉を避けるのに役立つ。
ここで、プリント配線基板14とカメラユニット30とを接続するケーブルは、挿通口78からカメラ本体30内に挿入され、カメラ本体62側のプリント配線基板63のコネクタブロック68に接続される。カメラユニット30の取付位置側にプリント配線基板14を配置していることで、ノイズを抑えることができる。
【0061】
レンズカバー61の外面の径は、レンズホルダ70のホールド部73の内面径よりも若干小さく形成され、組み付けられた状態において、レンズカバー61をホールド部73の内側で回動させることができる。このとき、レンズカバー61は、その回動軸64L,64Rが、ホールド部73のスライド溝75L,75Rに嵌り込む様に組み付けられる。また、このとき、レンズカバー61のレンズ枠67は、ホールド部73のレンズ窓77に嵌り込む。そして、レバー部65L,65Rの外面の凸部66L,66Rは、ホールド部73の内面の6個の凹入部76L,76Rの一つと嵌合する。なお、組立初期位置は、
図1(D)に示した様に、レンズ枠67がレンズ窓77の中央に位置する状態とし、このとき、回動軸64L,64Rはスライド溝75L,75Rの長さ中心に位置する。また、レンズカバー61側の凸部66L,66Rは、6個の凹入部76L,76Rの内の前方から3つ目と嵌合する。
【0062】
レンズカバー61は、左右方向に回動させることにより、回動軸64L,64Rがスライド溝75L,75Rの端から端まで移動する。また、レンズカバー61は、回動軸64L,64Rを中心として上下方向にもが回動する。これらの動作により、本実施例では、
図1(E)に示したP1〜P6の6位置のいずれかにおいてレンズ枠67を固定した状態を実現することができる、
【0063】
このP1〜P6の6位置での固定を実現するときのレンズカバー61の回動動作の様子を
図6に示す。ホールド部73の6個の凹入部76L,76Rの内の前端から3個目にレンズカバー61側の凸部66L,66Rが嵌合した状態において、レンズ枠67をレンズ窓77の中央上とするP1位置が実現される。
【0064】
初期位置P1からレンズカバー61を運転席側に回動させると、レフト部材71の6個の凹入部76Lの内の1番前にレンズカバー61の左側の凸部66Lが嵌合すると共に、ライト部材72の6個の凹入部76Rの内の後ろから2つ目にレンズカバー61の右側の凸部66Rが嵌合し、レンズ枠67をレンズ窓77の左上とするP2位置が実現される。
【0065】
初期位置P1からレンズカバー61を運転席から離れる方向に回動させると、レフト部材71の6個の凹入部76Lの内の後ろから2つ目にレンズカバー61の左側の凸部66Lが嵌合すると共に、ライト部材72の6個の凹入部76Rの内の1番前にレンズカバー61の右側の凸部66Rが嵌合し、レンズ枠67をレンズ窓77の右上とするP3位置が実現される。
【0066】
初期位置P1からレンズカバー61を下方に回動させると、6個の凹入部76L,76Rの内の前端から4個目にレンズカバー61側の凸部66L,66Rが嵌合した状態となり、レンズ枠67をレンズ窓77の中央下とするP4位置が実現される。
【0067】
左上位置P2からレンズカバー61を下方に回動させると、レフト部材71の6個の凹入部76Lの内の前から2つ目にレンズカバー61の左側の凸部66Lが嵌合すると共に、ライト部材72の6個の凹入部76Rの内の一番後ろにレンズカバー61の右側の凸部66Rが嵌合し、レンズ枠67をレンズ窓77の左上とするP5位置が実現される。
【0068】
右上位置P3からレンズカバー61を下方に回動させると、レフト部材71の6個の凹入部76Lの内の一番後ろにレンズカバー61の左側の凸部66Lが嵌合すると共に、ライト部材72の6個の凹入部76Rの内の前から2つ目にレンズカバー61の右側の凸部66Rが嵌合し、レンズ枠67をレンズ窓77の左上とするP6位置が実現される。
【0069】
次に、実施例1のドライブレコーダー1の装着手順を、
図7に基づいて説明する。まず、ルームミラー81の上縁に上クランパ51を当てて本体を下方向に少し引きつつ前方へと回動させる。このとき、上クランパ51を下方に付勢しているコイルバネ25が伸び、下クランパ52をルームミラー81の下側へと容易に位置させることができる。そして、本体を下へ引いていた力を抜いてやれば、コイルバネ25が縮み、上クランパ51と下クランパ52で上下からルームミラー81を挟み付ける様にしてドライブレコーダー1が装着される。なお、上下のクランパ51,52はラバー体で形成されているので、ラバー体の弾性変形も作用し、しっかりかつソフトにルームミラー81を上下から挟み付けた状態となる。
【0070】
なお、ドライブレコーダー1を装着する際には、本体の中心をルームミラー81の中心と合わせる様にする。ドライブレコーダー1の幅は、ルームミラー81の幅よりも長く、カメラユニット25がルームミラー81の運転席側にはみ出した位置になる様な幅とされている。また、運転席の反対側のはみ出し量も同じ程度とされ、通気孔21cもルームミラー81の運転席と反対側のはみ出し部分に位置する装着状態となる。
【0071】
この結果、ルームミラー81は前面を覆い隠されることとなるが、ドライブレコーダー1の前面はハーフミラー11で構成されているから、このハーフミラー11がルームミラー81が果たすべき後方確認用のミラーとして機能する。そこで、このハーフミラー11による後方確認が適切となる様に、ドライブレコーダー1の向きを調整する。この向きの調整は、ルームミラー81が向き調整可能な機構を有していることを利用して実行される。
【0072】
なお、電源は、シガーライターソケット82に電源コード83の一端を接続し、他端をDCジャック42に接続して確保する。
【0073】
こうして電源が確保できたら、操作ボタン12を操作してドライブレコーダー1を録画モードとする。すると、ハーフミラー11の背面に収容されている液晶ディスプレイ13にカメラで撮影している画像が表示され、ハーフミラー11を透過して運転席でこれを見ることができる状態となる。このとき見えている画像が、ドライブレコーダー1で記録すべき方向の画像でないとき、前述の様にレンズカバー61を左右方向及び上下方向に回動させてP1〜P6の内で一番適切な位置へとカメラの向きを調整する。
【0074】
以上の様にして、ドライブレコーダー1は、運転者の視界を妨げることなく、最適な撮影方向にカメラを向けた状態に設置することができる。
【0075】
本実施例のドライブレコーダー1は、
図8(A)に示す様に、SDカード挿入口45にマイクロSDカード84を挿入し、撮影したデータをマイクロSDカード84に記録する。こうして記録したデータは、マイクロSDカード84を取り出し、コンピュータ85に接続したリーダーライター86に装着することにより、コンピュータ85にて読み出すことができる。
【0076】
実施例のドライブレコーダー1は、エンジン始動からエンジン停止までの映像をマイクロSDカード84に常時録画する構成となっている。その録画方法は、
図8(B)に示す様に、設定により最大15分を1ファイルとするファイルに分割されつつ記録され、記録時間がカード容量を越える場合は、古いファイルから順に、ファイル単位で上書きされる構成となっている。
【0077】
実施例のドライブレコーダー1は、
図8(C)に示す様に、常時録画中に「REC」ボタンを押すことで、設定されたファイル単位の映像をマイクロSDカードの「SWEVT」フォルダに、上書き禁止ファイルとして移動する「ワンタッチ録画」も実行可能な構成となっている。
【0078】
実施例のドライブレコーダー1は、「動画記録モード」を選択することにより、ビデオカメラのように連続して動画を記録することができる構成となっている。動画記録モードにおいては、
図9(A)に示す様に、[1]動画記録モードアイコン、[2]ファイル分割時間、[3]ファインダー、[4]ズーム倍率、[5]日付、[6]時刻、[7]記録時間/記録可能時間、[8]解像度、[9]ファイルプロテクトアイコン、[10]マイクロSDアイコン、[11]記録マーク、が液晶ディスプレイ13に表示される(図中の丸数字参照。)。
【0079】
ここで、[7]記録時間/記録可能時間は、記録時には現在の映像の記録時間を、記録停止時には現在の設定での記録可能時間を表示するものである。また、[9]ファイルプロテクトアイコンは、前述したワンタッチ録画されたファイルに表示される。[10]マイクロSDアイコンはマイクロSDカードが挿入されていることを意味し、[11]記録マークは、動画記録中に点滅表示される。
【0080】
この動画記録モードにおいて映像を記録する場合、電源がオンになっていることを確認した上で、
図9(B)に示す様に、「MODE OK」ボタンを押して動画記録モードに変更し、「REC」ボタンを押して動画記録を開始する。なお、動画記録中のファインダーを消すこともでき、その場合は、動画記録中のファインダーが表示されているときに、「MODE OK」ボタンを押すこととしている。
【0081】
次に、動画記録モードにおける設定の変更について説明する。
図10(A)に示す様に、「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して動画記録モードを選択し、「MENU」ボタンを押して動画記録モードの設定メニューを表示する。設定メニューは、
図10(B)に示す画面となる。
【0082】
「解像度」は、1080P(1920×1082)、1080P(1440×1080)、720P(1280×720)、VGA(640×480)、QVGA(320×240)の中から解像度を選択することができる。初期設定は、720Pである。
【0083】
「録画ファイル構成」は、5分単位、10分単位、15分単位の中から、動画ファイルを設定した長さで分割保持する時間を選択することができる。初期設定は、5分単位である。
【0084】
「音声録画」、オフ、オンを切り換えることができる。初期設定はオンである。「常時録画上書き」も、オフ、オンを切り換えることができる。上書きオンの設定においてマイクロSDカードの容量が不足しているときは、前述の様に、古いファイルを1ファイル単位で消去して新しいファイルを保存する動作が実行される。初期設定はオンである。
【0085】
なお、設定項目の選択には、「∧ VOL+」「∨ VOL−」ボタンを使用する。これらのボタンは、値の増加、減少にも用いる。設定項目を決定するには、「MODE OK」ボタンを押す。「MENU」ボタンを押すことにより、設定画面から抜けて設定画面の前のモード(例えば、動画録画モード)へと戻る。
【0086】
次に、システム設定についての設定の変更について説明する。
図11(A)に示す様に、「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して動画記録モードを選択し、「MENU」ボタンを押して動画記録モードの設定メニューを表示し、もう一度「MODE OK」ボタンを押してシステム設定メニューを表示する。システム設定メニューは、
図11(B)に示す画面となる。
【0087】
システム設定メニューには、「日/時刻」、「操作音」、「フリッカレス機能」、「デフォルト設定」、「バージョン」があり、動画記録モードの設定変更の際と同じく、「∧ VOL+」「∨ VOL−」ボタン、「MODE OK」ボタンを用いて所望の項目を選択して設定を変更する。なお、「操作音」は初期設定オンであり、オフに切り換えることができる。また、フリッカレス機能は、使用している地域の商用周波数に合わせるためのもので、東日本:50Hz,西日本:60Hzの選択が可能となっている。初期設定は、60Hzである。
【0088】
「日/時刻」の設定においては、
図11(C)に示す画面において、「∧ VOL+」「∨ VOL−」ボタン、「MODE OK」ボタンを用いて、変更したい項目及び数値の増減を行う。
【0089】
実施例のドライブレコーダー1は、前述の「動画記録モード」の他に、「静止画記録モード」を選択することもできる構成となっている。「静止画記録モード」を選択することにより、デジタルカメラのように静止画を撮影することができる。
【0090】
静止画記録モードにおいては、
図12(A)に示す様に、[1]静止画記録モードアイコン、[2]ファインダー、[3]ズーム倍率、[4]撮影可能枚数、[5]マイクロSDアイコン、が液晶ディスプレイ13に表示される(図中の丸数字参照。)。
【0091】
ここで、[4]撮影可能枚数は、残りのマイクロSDカードの容量で圧英可能な静止画枚数を表示するものである。[3]ズーム倍率は、1.0倍〜4.0倍の範囲となっており、「∧ VOL+」「∨ VOL−」ボタンで増減することができる。なお、電源オフや他のモードへの変更によって1.0倍に戻る構成となっている。
【0092】
この静止画記録モードにおいて静止画を記録する場合、電源がオンになっていることを確認した上で、
図12(B)に示す様に、動画記録中のときは「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して静止画記録モードに変更し、「REC」ボタンを押して静止画記録を開始する。本実施例では、静止画の解像度は、2592×1944の固定としている。
【0093】
次に、記録ファイルの再生について説明する。
図13(A)に示す様に、「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して再生モードに変更する。その後、「∧ VOL+」「∨ VOL−」ボタンで記録ファイルを選び、「RE
C」ボタンを押して再生する。動画再生画面は、
図13(B)に示す画面となる。静止画再生画面は、
図13(C)に示す画面となる。
【0094】
動画再生画面には、
図13(B)に示す様に、[1]動画アイコン、[2]記録映像、[3]動画再生操作アイコン、[4]ファイル番号、[5]ファイル解像度、[6]記録日付、[7]記録時刻、[8]ファイルプロテクトアイコン、が液晶ディスプレイ13に表示される(図中の丸数字参照。)。
【0095】
静止画再生画面には、
図13(C)に示す様に、[1]静止画アイコン、[2]記録画像、[3]操作アイコン、[4]ファイル番号、[5]ファイル解像度、[6]記録日付、[7]記録時刻、[9]記録日時、が液晶ディスプレイ13に表示される(図中の丸数字参照。)。なお、[9]記録日時は、記録ファイルに書き込まれた記録日時である。
【0096】
次に、再生モードの設定の変更について説明する。
図14(A)に示す様に、「MENU」ボタンを押して動画記録を停止し、「MODE OK」ボタンを押して再生モードを選択する。もう一度「MENU」ボタンを押して、再生モードの設定メニューを表示する。再生モードの設定メニューは、
図14(B)に示す画面となる。
【0097】
再生モードにおける設定項目は、「音量」、「消去」、「フォーマット」となっている。「音量」は、記録ファイルの再生音量や、操作音、起動音の設定をするものであり、オフ、1〜8の中から設定することができる。初期設定は、6としている。「消去」は、記録ファイルの削除をするものであり、現在のファイル削除の他に全ファイル消去も選択することができる。なお、上書き禁止ファイルは消去できない。「フォーマット」は、マイクロSDカードの初期化である。「フォーマット」を実行すると、上書き禁止ファイルも消去される。
【0098】
マイクロSDカードを初期化する場合、「∧ VOL+」「∨ VOL−」ボタンを操作して、
図14(C)に示す様に「フォーマット」を選択した上で「MODE OK」ボタンを押す。すると、
図14(D)に示す様に、フォーマット画面に切り替わる。この画面で、「SDカード」を選択して「MODE OK」ボタンを押すと、
図14(E)に示す様に、確認メッセージの画面に切り替わる。「∨ VOL−」ボタンを操作して、「確認」を選択した上で「MODE OK」ボタンを押すことにより、初めて、フォーマットが開始される。
【0099】
以上説明した様に、本実施例によれば、特に、
図15に示す様に、カメラレンズへの光入射角を左へ20°、右へ20°、下へ10°変更することができる。これにより、ルームミラーに取り付け、ルームミラーの角度を調整した後に、さらに、カメラレンズの向きを変更することにより、最適な撮影方向を設定することができる。
【0100】
しかも、この作業は、運転席側で実施できるから、ルームミラーの調整に引き続き運転者が容易に実行することができる。そして、任意に角度が変わるのではなく、P1〜P6の中から選択する形で角度調整を行うので、角度調整作業を迅速かつ容易に実行することができる。このとき、レンズ体がしっかりと固定されたことは、クリック動作を感じることによって運転者は容易に理解する。
【0101】
また、ハーフミラーの背後の液晶ディスプレイに画像を表示させながら、レンズの向きを調整できるので、確実な作業を行うことができると共に、液晶ディスプレイも運転席側であるから、手元を見たりしながら画面を見ることができる。
【0102】
以上、発明を実施するための実施例を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。