(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示手段が、前記第1の切り替えによる表示、および前記第2の切り替えによる表示を、それぞれの表示順に従って行い、表示される前記部分配列の前記表示順に応じて、前記入力ボタンの表示の形態を、変化させる、請求項1または2記載のデータ入力装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図を用いて説明する。本発明は、下記の実施形態によって何ら限定および制限されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用できる。さらに、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0011】
[実施形態1]
実施形態1は、携帯端末のタッチパネルを用いて、データ入力を行う形態である。
図1は、本実施形態のデータ入力装置10の一例の構成を示すブロック図である。データ入力装置10は、表示手段11、第1検出手段12、入力手段13、第2検出手段14、およびタッチパネル15を有する。
【0012】
データ入力装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、有線または無線の通信回線網を介して接続可能な装置(システム)であってもよい。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)等があげられる。データ入力装置10は、例えば、システムとしてサーバーに組み込まれていてもよい。また、データ入力装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたコンピューターであってもよい。
【0013】
本実施形態において、データ入力装置10は、タッチパネルを有する携帯端末である。前記タッチパネルは、特に制限されず、例えば、表示と入力の2つの機能を備える表示装置である。前記携帯端末は、特に制限されず、例えば、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ等があげられる。なお、データ入力装置10は、表示手段11、第1検出手段12、入力手段13、および第2検出手段14を含めばよく、後述するように、タッチパネルを含まなくてもよく、また、携帯端末には限定されない。
【0014】
さらに、
図2に、データ入力装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。データ入力装置10は、例えば、CPU(中央処理装置)101、メモリ102、タッチパネル15、バス103、通信デバイス104、記憶装置105等を有する。データ入力装置10の各部は、例えば、それぞれのインターフェイス(I/F)により、バス103を介して、接続されている。
【0015】
CPU101は、データ入力装置10の全体の制御を担う。データ入力装置10において、CPU101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的に、データ入力装置10は、例えば、CPU101が、表示手段11、第1検出手段12、入力手段13、および第2検出手段14として機能する。
【0016】
バス103は、例えば、CPU101、メモリ102等のそれぞれの機能部間を接続する。バス103は、例えば、外部機器とも接続できる。前記外部機器は、例えば、後述する、ボタン表示部を含むスクリーン、検出部を含む受付装置等があげられる。データ入力装置10は、バス103に接続された通信デバイス104により、通信回線網に接続でき、通信回線網を介して、前記外部機器と接続することもできる。
【0017】
メモリ102は、例えば、メインメモリを含み、前記メインメモリは、主記憶装置ともいう。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する補助記憶装置に記憶されている、本発明のプログラム等の種々の動作プログラム106を、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラム106を実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ102は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0018】
記憶装置105は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。記憶装置105は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD−ROM、CD−R、CD−RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置105は、例えば、記憶媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)も例示できる。記憶装置105には、例えば、前述のように、動作プログラム106が格納される。また、記憶装置105は、例えば、後述する、部分配列の情報、表示順の情報等が格納されてもよい。
【0019】
データ入力装置10において、メモリ102および記憶装置105は、ユーザからのアクセス情報およびログ情報、ならびに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0020】
表示手段11は、ボタン表示部151に、複数行および複数列となるように入力ボタン1511を表示する。
図3に、携帯端末であるデータ入力装置10において、タッチパネル15のボタン表示部151に、入力ボタン1511が表示される一例を示す。
図3に示す例において、入力ボタン1511として、ひらがなのあ段の部分配列が表示されている。
【0021】
図3に示すように、ボタン表示部151に、入力ボタン1511が表示される。そして、後述するように、表示手段11が、入力ボタン1511の表示の切り替えを行う。ボタン表示部151には、入力ボタン1511が表示されればよく、入力ボタン1511以外のボタンは、表示してもよいし、表示しなくてもよい。入力ボタン1511以外のボタンは、特に制限されず、ボタン表示部151に表示可能なボタンの数、後述する配列群の種類等に応じて、適宜設定できる。
図3において、ボタン表示部151に、入力ボタン1511以外のボタンとして、記号ボタン1512、顔文字/小文字ボタン1513、数字、アルファベット、および仮名切り替えボタン1514A〜1514C、文字削除ボタン1515、空白/変換ボタン1516、および改行/確定ボタン1517、ならびに、キーボード入力切り替えボタン、および音声入力ボタンが表示されている。顔文字/小文字切り替えボタン1513、空白/変換ボタン1516、改行/確定ボタン1517は、例えば、後述する仮選択の文字があるか否かにより、「/」の前および後のボタンのいずれかが表示される。また、選択された文字の情報に応じて入力候補を表示する候補表示部1518が表示されている。
【0022】
図3の例において、入力ボタン1511は、「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら」の3行3列に、「わ」の1行を加えた、4行3列となるように配置されている。なお、このように、本発明において、「複数行および複数列」とは、行と列とがそれぞれ複数であればよく、矩形の配置には限定されない。また、行と列とがそれぞれ直線状に配置されていなくてもよい。「複数行および複数列」の数は、例えば、表示される配列の種類等に応じて、適宜設定できる。「複数行および複数列」の数は、例えば、後述する表示の切り替えの前後において、変化してもよい。この場合、入力ボタン1511を構成する領域(図中、太線で囲まれた部分)は、変化してもよいし、変化しなくてもよい。
【0023】
入力ボタン1511が、前記複数行および複数列となるように表示されていることで、例えば、これらの文字を1行または1列に表示する場合と比較して、入力したい文字を表示させるために必要な操作回数、操作量、操作時間等の負担を軽減できる。具体的には、例えば、ひらがなの50音を、あ行から1行ごとに表示させるには、10行分の操作(これを10操作とする。)が必要になるが、例えば、後述するように、(i−1)の仮名の各段を含む部分配列をあ段からお段まで切り替える場合、5操作でよく、(iii)の仮名の50音表の配列を2分割したと思わせる部分配列を切り替える場合、2操作でよい。そして、これにより、例えば、検出部153の領域内における1回のスワイプ等により、後述する、表示順の最初から最後までの部分配列を表示させることができる。また、入力ボタン1511が、前記複数行および複数列となるように表示されていることで、一覧性が向上し、例えば、複数の文字の中から所望の文字を見つけるまでの時間を短縮でき、ユーザの負担を軽減できる。
【0024】
入力ボタン1511において、前記複数行および複数列は、対応する文字の種類等により、適宜設定できる。前記複数行および複数列の数は、それぞれ、例えば、2〜7、2〜6、3〜5、および3または4であってよい。前記複数行および複数列の上限を、それぞれ、例えば、7、6、5、および4とすることにより、例えば、複数の文字の中から所望の文字を見つけるまでの時間を短縮でき、また、所望の文字を選択するために必要な操作時間や操作回数等を減らすことができ、ユーザの負担を軽減できる。
【0025】
入力ボタン1511の表示の形態は、ユーザにより選択可能であればよく、
図3に示す形態には限定されない。入力ボタン1511の表示は、例えば、
図3に示すような入力ボタン1511を囲む枠が表示されていなくてもよいし、四角形でなくてもよい。入力ボタン1511は、例えば、後述する切り替え後に表示される予定の文字を示す表示を含んでもよい。この場合、例えば、
図4(A)に示すように、前記表示される予定の文字が、入力ボタン1511の文字を囲む枠の中に表示され、大きさや色分け等により、選択可能な文字がわかるように表示されてもよいし、
図4(B)に示すように、前記表示される予定の文字の前記入力ボタンが、入力ボタン1511の下(図中、奥行き方向)に重なっていると思わせるように表示されてもよい。
【0026】
また、入力ボタン1511の表示の形態は、後述する部分配列の表示順に応じて、形状、色等が変化してもよい。具体的には、例えば、入力ボタン1511の形状が、前記切り替えの最初(または最後)の前記表示順である側の端部において、その他の端部とは異なる形状とすることができる。これにより、ユーザは、表示されている入力ボタン1511が、最初(または最後)の前記表示順の前記部分配列であることを知ることができる。
【0027】
以下に、入力ボタン1511として表示される各配列について、具体的に説明する。
【0028】
表示手段11は、下記(i−1)〜(iv)のカテゴリから選択される少なくとも1つのカテゴリの配列群に含まれる部分配列を、入力ボタン1511として表示する。入力ボタン1511として、下記(i−1)〜(iv)のいずれかの前記部分配列が表示されることにより、例えば、ユーザが、文字入力の際、それまでにキーボードや携帯電話の入力等においてある程度慣れ親しんだ配列が、入力ボタンの配置になるので、学習負荷を軽減でき、これにより、入力したい文字を探す操作の負担を軽減できる。また、入力ボタンの数が所定の範囲であるので、例えば、1文字ごとに表示する場合と比較して、入力したい文字を表示させるために必要な操作の負担を軽減でき、また、前記配列群に含まれる文字を同時に表示する場合と比較して、例えば、所望の文字を見つけるまでの時間を短縮でき、ユーザの負担を軽減できる。
【0029】
(i−1)慣用のテンキーを用いた仮名の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(i−2)慣用のテンキーを用いたアルファベットの文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(i−3)慣用のテンキーを用いた記号の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(ii)慣用のキーボード配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(iii)仮名の50音表の配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(iv)アルファベットのABC順の配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
【0030】
(i−1)慣用のテンキーを用いた仮名の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
本例において、「慣用のテンキーを用いた仮名の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列」は、例えば、仮名の各段を含む部分配列ということもできる。「慣用のテンキーを用いた仮名の文字入力配列」の一例を、
図5に示す。「各テンキーへの入力により表示される順」は、例えば、
図5中、左から数えた順番である。「テンキーを用いた文字入力」は、例えば、トグル入力ともいう。「仮名」は、例えば、ひらがな、カタカナ、濁音、半濁音、拗促音、半角文字等でもよい。
【0031】
ひらがなのあ段を含む部分配列は、例えば、
図3、
図5および
図6に示すように、「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ」の配列があげられる。い段を含む部分配列は、例えば、
図5に示すように、「い、き、し、ち、に、ひ、み、ゆ、り、を」の配列でもよいし、
図6に示すように、「い、き、し、ち、に、ひ、み、(い)、り、(い)」の配列でもよい。う段を含む部分配列は、例えば、
図5に示すように、「う、く、す、つ、ぬ、ふ、む、よ、る、ん」の配列でもよいし、
図6に示すように、「う、く、す、つ、ぬ、ふ、む、ゆ、る、(う)」の配列でもよい。え段を含む部分配列は、例えば、
図5に示すように、「え、け、せ、て、ね、へ、め、(表示なし)、れ、(空白)」の配列でもよいし、
図6に示すように、「え、け、せ、て、ね、へ、め、(え)、れ、(え)」の配列でもよい。お段を含む部分配列は、例えば、
図5に示すように、「お、こ、そ、と、の、ほ、も、(表示なし)、ろ、(表示なし)」の配列でもよいし、
図6に示すように、「お、こ、そ、と、の、ほ、も、よ、ろ、を」の配列でもよい。なお、後述するように、これらの部分配列は、ユーザの負担にならない範囲でずれていてもよいし、いずれかの部分配列に「ん」を追加してもよい。
【0032】
ここで、ひらがな(清音)、カタカナ、濁音、半濁音、拗促音、半角文字等の配列群は、それぞれ異なる前記配列群であってもよいし、1つの前記配列群に、これらが含まれてもよい。前者の場合、例えば、ひらがなのあ段からお段の前記部分配列を含む前記配列群と、カタカナのア段からオ段の部分配列を含む前記配列群とは、異なる前記配列群である。後者の場合、例えば、ひらがなのあ段の部分配列が、「あ、ぁ、か、が、さ、ざ、た、だ、な、は、ば、ぱ、ま、や、ゃ、ら、わ」、「あ、か、が、さ、ざ、た、だ、な、は、ば、ぱ、ま、や、ら、わ」等を含んでもよい。なお、このように、本例において、「慣用のテンキーを用いた文字入力配列」に対応する前記入力ボタンの数は、1〜0に対応する10個には限定されず、これより多くてもよいし、対応する文字が存在しない場合等において、これより少なくてもよい。なお、この場合、前記入力ボタンの文字の配置は、慣用のテンキーを用いた仮名の文字入力配列の配置(前述の、4行3列の配置等)に近いものであってもよいし、異なってもよい。後者の場合も、例えば、ひらがなの各行の順番を維持した配置とすることで、ユーザの文字探索の負担を軽減できる。
【0033】
図6は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511の一例を示す。
図6(A)〜(E)は、それぞれ、ひらがなのあ段からお段の前記部分配列が表示されている状態、(F)および(G)は、それぞれ、濁点付きのあ段およびい段の前記部分配列が表示されている状態、ならびに(H)は、カタカナのア段の前記部分配列が表示されている状態を示す。
図6において、ひらがな(
図6(A)〜(E))、濁音および半濁音(
図6(F)および(G))、およびカタカナ(
図6(H))の前記部分配列を含む前記配列群は、それぞれ異なる前記配列群である。なお、以下の図において、後述する第1方向における入力、および第2方向における入力の一例として、「右スワイプ」等のスワイプ入力をあげているが、本発明において、前記第1方向における入力、および第2方向における入力は、これには限定されない。また、図中、それぞれの前記部分配列の間に記載されている、前記切り替えを示す矢印についても、一例であり、本発明は、これには限定されず、例えば、斜め方向への切り替えや、端部に表示された前記部分配列の、さらなる切り替え等を除外するものではない。
【0034】
なお、
図6(F)および(G)に示すように、濁点付きの前記部分配列が表示されている状態において、濁音の存在しない行に対応する前記入力ボタンの表示は、特に制限されず、例えば、清音が表示されてもよいし、これらの文字に濁点を付した文字が表示されてもよいし(例えば、
図6中、「あ」行)、非表示(例えば、
図6中、「ま、や、ら、わ」行)でもよいし、その他の入力ボタンが表示(
図6中、「な」行)されてもよい。なお、
図6(F)および(G)では、「な」行において、前記その他の入力ボタンとして、「は」行の半濁音の文字が表示されている。このように、ユーザの負担にならない範囲で、前記慣用のテンキーを用いた文字入力配列から、文字の配置がずれていてもよい。なお、非表示の部分は、ユーザが、任意の文字を表示させるように設定できてもよい。
【0035】
図7は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511の別の一例を示す。
図7(A)〜(E)は、それぞれ、ひらがなのあ段からお段の前記部分配列が表示されている状態を示す。なお、
図7(A)〜(E)において、前記部分配列は、仮名のあ行〜わ行の文字に加えて、「ん」の文字、および句読点、記号等を含んでいる。
【0036】
(i−2)慣用のテンキーを用いたアルファベットの文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
本例において、「慣用のテンキーを用いたアルファベットの文字入力配列」は、例えば、ITU-T Recommendation E.161の規定に基づく配列があげられる。「慣用の」とは、例えば、本発明のデータ入力装置10を使って、ユーザがデータ入力をする時点より前に、使用されたことがあるという意味である。また、例えば、データ入力装置10が、テンキーを用いた文字入力も可能である場合は、前記テンキーを用いた文字入力による配列は、「慣用のテンキーを用い文字入力配列」ということができる。「慣用のテンキーを用いたアルファベットの文字入力配列」の一例を、
図8に示す。「各テンキーへの入力により表示される順」は、例えば、
図8中、左から数えた順番である。上記規定に基づくアルファベットの前記部分配列は、例えば、「a、d、g、j、m、p、t、w、(空白)」(a段)、「b、e、h、k、n、q、u、x」(b段)、「c、f、i、l、o、r、v、y」(c段)、「s、z」(s段)である。なお、表示するアルファベットが存在しない場合、対応する入力ボタン1511の表示は、特に制限されず、例えば、非表示でもよいし、その他のアルファベットが表示されてもよいし、その他の入力ボタンが表示されてもよい。例えば、テンキー「1」には、一般的に、記号が割りあてられていることから、同様に記号を表示してもよい。
【0037】
本例において、アルファベットの小文字および大文字、ならびに半角および全角は、例えば、それぞれ異なる前記配列群であってもよいし、1つの前記配列群に、これらが含まれてもよい。
【0038】
「慣用のテンキーを用いたアルファベットの文字入力配列」は、例えば、さらに、数字の前記部分配列を含んでもよい。
【0039】
(i−3)慣用のテンキーを用いた記号の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
本例において、「慣用のテンキーを用いた記号の文字入力配列」は、例えば、
図9(A)に示す配列があげられる。「各テンキーへの入力により表示される順」は、例えば、
図9(A)中、各テンキーに示された数字の下部における、左から数えた順番である。記号の前記部分配列は、例えば、
図9(B)の表に示す配列があげられる。
図9(B)の表に示す「4」の前記部分配列は、例えば、ユーザの負担にならない範囲で、「1」〜「3」の前記部分配列に組み込まれてもよい。
【0040】
「慣用のテンキーを用いた記号の文字入力配列」は、例えば、
図9(A)に示すように、さらに、数字の前記部分配列を含んでもよい。
【0041】
(ii)慣用のキーボード配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
本発明において、「キーボード配列」は、特に制限されず、QWERTY配列等のように、文字を一覧表示した配列、および、QWERTY配列等のボタン配置を利用した、記号および数字の配列等があげられる。「キーボード配列」は、例えば、仮想キーボード配列を含む。「慣用の」とは、例えば、本発明のデータ入力装置10を使って、ユーザがデータ入力をする時点より前に、使用されたことがあるという意味である。また、例えば、データ入力装置10が、分割していないキーボード配列も表示可能である場合は、前記分割していないキーボード配列は、「慣用のキーボード配列」ということができる。
【0042】
本発明において、「配列を分割したと思わせる部分配列」とは、元の配列を等分割した配列には限定されず、ユーザが前記分割した配列であると感じればよく、また、これにより、例えば、所望の文字を探す場合に、ユーザが前記所望の文字をランダムな配列から探す場合と比較して、元の配列を参考にすることができ、文字探索の負担を軽減可能であればよい。なお、この範囲において、前記部分配列は、互いに重複した文字を含んでもよい。また、縦方向の分割には限定されず、縦方向および横方向の分割等でもよい。「配列を分割したと思わせる部分配列」は、例えば、「略分割配列」ということもできる。
【0043】
前記(ii)のカテゴリに含まれる配列群としては、例えば、(1)QWERTY配列のキーボード配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群、および(2)慣用の記号および数字のキーボード配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群があげられる。
【0044】
(1)QWERTY配列のキーボード配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
本発明において、「QWERTY配列」は、広義の意味であり、例えば、QWERTZ配列、AZERTY配列等の、QWERTY配列の派生配列も含む。また、例えば、QWERTY配列に、さらに、各国言語に対応した記号、文字等が追加されたボタンの配列も含む。また、例えば、キーボード配列において、QWERTY配列の周囲に配置されている数字や記号等の文字、およびテンキー等を含んでもよい。
【0045】
ここで、小文字および大文字、ならびに半角文字および全角文字等の配列群は、それぞれ異なる前記配列群であってもよいし、1つの前記配列群に、これらが含まれてもよい。後者の場合も、前記入力ボタンの文字の配置を、QWERTY配列のキーボード配列の配置に近いものにする等により、ユーザが、前記部分配列であるということを認識しやすいように工夫することが好ましい。
【0046】
図10は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511の一例を示す。
図10(A)は、QWERTY配列を3分割したと思わせる大文字の部分配列のうち左画分の前記部分配列が表示されている状態、(B)は、前記部分配列のうち中央画分の前記部分配列が表示されている状態、(C)は、前記部分配列のうち右画分の前記部分配列が表示されている状態、および(D)は、小文字の前記部分配列のうち左画分の前記部分配列が表示されている状態を示す。
図10において、大文字(
図10(A)〜(C))、および小文字(
図10(D))の前記部分配列を含む前記配列群は、それぞれ異なる前記配列群である。なお、
図10において、各部分配列は、互いに重複した文字を含む。また、
図10において、QWERTY配列のアルファベットに加えて、キーボード配列において、QWERTY配列の周囲に配置されている数字や記号等の文字が表示されている。
【0047】
図11は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511の別の一例を示す。
図11(A)は、QWERTY配列を2分割したと思わせる部分配列のうち左画分の前記部分配列が表示されている状態、および(B)は、前記部分配列のうち右画分の前記部分配列が表示されている状態を示す。なお、
図11(A)および(B)において、入力ボタン1511として、QWERTY配列のアルファベットに加えて、コンマおよびピリオドが表示されている。
【0048】
図11(A)および(B)において、それぞれ、入力ボタン1511の表示が、左および右の一方の下側端部において、丸みを帯びた形状となっている。これにより、ユーザは、表示されている入力ボタン1511が、後述する、最初または最後の表示順の部分配列であることを知ることができる。
【0049】
図12は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511のさらなる別の一例を示す。
図12(A)は、QWERTY配列を4分割したと思わせる部分配列のうち左画分の前記部分配列が表示されている状態、(B)は、前記部分配列のうち中央左画分の前記部分配列が表示されている状態、(C)は、前記部分配列のうち中央右画分の前記部分配列が表示されている状態、および(D)は、前記部分配列のうち右画分の前記部分配列が表示されている状態を示す。
【0050】
(2)慣用の記号および数字のキーボード配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
本発明において、「慣用の記号および数字のキーボード配列」は、前述の通りである。
図13(A)および(B)に、「慣用の記号および数字のキーボード配列」の一例を示す。ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511は、例えば、
図13に示す配列を、図中、点線で示す位置等において、適宜分割した配列とすることができる。
図13(A)および(B)にそれぞれ対応する前記配列群は、異なる前記配列群である。
【0051】
(iii)仮名の50音表の配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
本発明において、「仮名の50音表の配列」は、ユーザが一般的な仮名の50音表の順番が維持された配列であると感じればよく、また、これにより、例えば、所望の文字を探す文字探索において、ユーザが前記所望の文字をランダムな配列から探す場合と比較して、元の配列を参考にすることができ、前記文字探索の負担を軽減可能であればよい。すなわち、本発明において、「仮名の50音表の配列」は、「あ、い、う、え、お」の各段を縦方向および横方向のいずれの方向に並べたものでもよいし、「あ」行が上下左右のいずれ側から始まるものでもよい。「仮名」は、前述のように、例えば、ひらがな、カタカナ、濁音、半濁音、拗促音、半角文字等でもよい。
【0052】
前述のように、ひらがな(清音)、カタカナ、濁音、半濁音、拗促音、半角文字等の配列群は、それぞれ異なる前記配列群であってもよいし、1つの前記配列群に、これらが含まれてもよい。後者の場合、「仮名の50音表の配列」は、例えば、あ段が、「あ、ぁ、か、が、さ、ざ、た、だ、な、は、ば、ぱ、ま、や、ゃ、ら、わ」、「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ、が、ざ、だ、ば、ぱ、ぁ、ゃ」、「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ、が、ざ、だ、ば、ぱ」の順に配置された配列等でもよい。この場合も、前記入力ボタンの文字の配置が、清音のみの仮名の50音表の配列の配置に基づいているため、ユーザが、前記部分配列であるということを認識できる。
【0053】
図14は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511の一例を示す。
図14において、前記配列群は、仮名の50音表の配列を3分割したと思わせる部分配列を含む。
図14(A)は、ひらがなのあ行からた行までの前記部分配列が表示されている状態、(B)は、た行からま行までの前記部分配列が表示されている状態、(C)は、ま行からわ行までのの前記部分配列が表示されている状態、および(D)は、カタカナのア行からタ行までの前記部分配列が表示されている状態を示す。
図14において、ひらがな(
図14(A)〜(C))、およびカタカナ(
図14(D))の前記部分配列を含む前記配列群は、それぞれ異なる前記配列群である。ただし、これには制限されない。なお、
図14において、各部分配列は、互いに重複した文字を含む。また、
図14(C)において、仮名の50音表の文字に加えて、句読点が表示されている。
【0054】
図15は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511の別の一例を示す。
図15において、前記配列群は、仮名の50音表の配列を2分割したと思わせる部分配列を含む。
図15(A)は、ひらがなのあ行からな行までの前記部分配列が表示されている状態、および(B)は、は行からわ行までの前記部分配列が表示されている状態を示す。
【0055】
図16は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511のさらなる別の一例を示す。
図16において、前記配列群は、仮名の50音表の配列を4分割したと思わせる部分配列を含む。
図16(A)は、ひらがなのあ行からが行までの前記部分配列が表示されている状態、(B)は、ひらがなのさ行からだ行までの前記部分配列が表示されている状態、(C)は、ひらがなのな行からぱ行までの前記部分配列が表示されている状態、および(D)は、ま行からわ行までの前記部分配列が表示されている状態を示す。なお、
図16(A)〜(D)において、清音に加えて、濁音、半濁音、および拗促音の文字が表示されている。また、前記濁音、半濁音、および拗促音の文字が、清音と区別しやすくするため、網掛けをして表示されている。
【0056】
(iv)アルファベットのABC順の配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
本発明において、「アルファベットのABC順の配列」は、ユーザが一般的なアルファベットのABC順が維持された配列であると感じればよく、また、これにより、例えば、所望の文字を探す文字探索において、ユーザが前記所望の文字をランダムな配列から探す場合と比較して、元の配列を参考にすることができ、前記文字探索の負担を軽減可能であればよい。すなわち、本発明において、「アルファベットのABC順の配列」は、「a、b、c、d、e、・・・」の文字を縦方向および横方向のいずれの方向に並べたものでもよいし、「a」が上下左右のいずれ側から始まるものでもよい。「アルファベット」は、前述のように、例えば、小文字、大文字、半角文字等でもよい。
【0057】
本例において、アルファベットの小文字および大文字、ならびに半角および全角は、例えば、それぞれ異なる前記配列群であってもよいし、1つの前記配列群に、これらが含まれてもよい。後者の場合も、前記入力ボタンの文字の配置を、アルファベットのABC順の配列の配置に基づくものとする等により、ユーザが、前記部分配列であるということを認識しやすいように工夫することが好ましい。
【0058】
図17は、本例における、ボタン表示部151に表示される入力ボタン1511の一例を示す。
図17において、前記配列群は、アルファベットのABC順の配列を2分割したと思わせる部分配列を含む。
図17(A)は、アルファベットのABC順のaからnまでの前記部分配列が表示されている状態、および(B)は、oからzまでの前記部分配列が表示されている状態を示す。
【0059】
表示手段11は、検出部153への第1方向における入力に応じて、ボタン表示部151における入力ボタン1511の表示を切り替えることにより、第1の切り替えを行い、且つ、第2方向における入力に応じて、ボタン表示部151における入力ボタン1511の表示を切り替えることにより、第2の切り替えを行う。前記第1方向および第2方向における入力については、後述する。
【0060】
前記第1の切り替えは、同一の前記配列群における、異なる前記部分配列への切り替えである。具体的には、例えば、
図6(A)〜(E)は、それぞれ、同一の前記配列群における、異なる前記部分配列である。前記第2の切り替えは、前記(i−1)〜(iv)のカテゴリにおける、異なるカテゴリの前記配列群、または同じカテゴリの異なる前記配列群への切り替えである。
【0061】
前記「表示の切り替え」は、例えば、後述する表示順における、前の表示順の前記部分配列の表示が消えるのと同時に(すなわち、置き換えて)、この表示位置に、次の表示順の前記部分配列が表示される。ただし、これには制限されず、前および次の表示順の前記部分配列の表示がずれることにより次の前記部分配列が表示される等、複数種類の前記部分配列が同時に表示され、選択可能である状態が存在してもよい。なお、後者の場合も、1回の「表示の切り替え」が完了すると、メインとなる表示位置に、次の前記部分配列が表示される。このように、「表示の切り替え」を行うことにより、それぞれの前記入力ボタンの表示される絶対位置が定まるため、ユーザは、どの位置にどの文字があるかというイメージを持つことができ、入力したい文字を探す文字探索の負担を軽減できる。
【0062】
前記第1方向および第2方向における入力に応じて入力ボタン1511の「表示の切り替え」を行うことにより、例えば、ユーザは、所望の文字を表示させる操作を行いながら、所望の文字を探すことができる。すなわち、所望の文字(例えば、「う」の文字)が表示されていない状態である場合に、ユーザは、「どのような操作(回数、移動量等)を行えばよいか」について正確には把握できていなくても、前記部分配列の表示を切り替えながら(例えば、前記(i−1)の場合、「あ段、い段、う段」と順に表示させながら)、所望の文字を探し、見つけることができる。
【0063】
表示手段11は、例えば、さらに、入力ボタン1511以外のボタンの表示についても、あわせて切り替えてもよい。具体的には、例えば、
図3における記号ボタン1512等の表示を、あわせて切り替えてもよい。
【0064】
前記「表示の切り替え」は、例えば、演出効果を含んでもよい。前記演出効果は、例えば、音を鳴らす、振動する、前記切り替えがあったことを示す所定の表示をする等があげられる。これにより、例えば、ユーザが、現在、ボタン表示部151にどの前記部分配列が表示されているのかを、前記演出効果によっても判断できるため、前記文字探索の負担をさらに軽減できる。なお、音を鳴らす等の場合、前述のように前記絶対位置が定まるという効果とあわせると、例えば、ブラインドタッチを可能にすることもできる。
【0065】
表示手段11は、前記第1の切り替えによる表示、および前記第2の切り替えによる表示を、それぞれの表示順に従って行うことができる。前記表示順の情報は、例えば、それぞれの前記部分配列に紐づけて記憶されている。
【0066】
図18に、前記第1の切り替えによる表示順、および前記第2の切り替えによる表示順を、「行」および「列」の値により示す場合の一例を示す。
図18の表において、前記(i−1)および(ii)のカテゴリに含まれる6つの前記配列群(
図6(A)〜(E)、(H)、
図11(A)および(B)、
図13(A)および(B)に例示する配列群)に含まれる前記部分配列に、前記表示順を示す行および列の値が紐づけられている。なお、「行」および「列」は、2次元の配列における位置情報を示す一例であり、「行」および「列」の順番等を限定するものではなく、以下の説明において、「行」および「列」を入れ替えて読み替えることができる。また、「値」は、表示順を示す情報であればよく、数値には限定されない。
【0067】
図18に示す例の場合、表示手段11は、前記第1の切り替えにおいて、表示される前記部分配列の「列」の値を変更する(「+1」または「−1」)。例えば、カテゴリ(i−1)の「い段(0、1)」が表示されている状態で、前記第1の切り替えを行うと、カテゴリ(i−1)の「う段(0、2)」が表示される。また、表示手段11は、前記第2の切り替えにおいて、表示される前記部分配列の「行」の値を変更する(「+1」または「−1」)。ここで、例えば、表示手段11は、前記第2の切り替えにおいて、同じカテゴリの異なる前記配列群への切り替えである場合、前記表示順の「列」の値を維持して(「+−0」)、「行」の値のみ変更する(「+1」または「−1」)。例えば、カテゴリ(i−1)の「い段(0、1)」が表示されている状態で、前記第2の切り替えを行うと、カテゴリ(i−1)の「イ段(1、1)」が表示される。一方、異なるカテゴリの前記配列群への切り替えである場合、前記表示順の「列」の値を初期位置にして(「0」にする)、且つ「行」の値を変更する(「+1」または「−1」)。例えば、カテゴリ(i−1)の「イ段(1、1)」が表示されている状態で、前記第2の切り替えを行うと、カテゴリ(ii)の「左画分(2、0)」が表示される。
【0068】
図18に示す例の場合、前記第1の切り替えにおける、最初および最後の前記表示順の前記部分配列は、それぞれ、カテゴリ(i−1)において、「0列」および「4列」の前記部分配列であり、カテゴリ(ii)において、「0列」および「1列」の前記部分配列である。また、前記第2の切り替えにおける、最初および最後の前記表示順の前記部分配列は、それぞれ、「0行」および「5行」の前記部分配列である。
【0069】
前記切り替えは、例えば、最初から最後までの前記表示順のみを切り替えてもよい。すなわち、最後(または最初)の前記表示順まで前記切り替えをした後、さらなる前記第1方向または前記第2方向における入力があっても、さらなる前記切り替えをしなくてもよい。一方、さらなる前記第1方向および前記第2方向における入力があった場合、前記切り替えをして、最初(または最後)の前記表示順に戻ってもよい。前者の場合、例えば、ユーザが最後(または最初)の前記表示順の前記入力ボタンを表示させたい場合に、勢いよく(フリックの回数やスワイプの移動量を考慮せずに)前記入力をしても、所望の入力ボタンの表示を通り過ぎずに、最後(または最初)の前記表示順の前記入力ボタンを表示させることができるため、文字表示操作の負担をより軽減できる。後者の場合、例えば、前記(i−1)の前記第1の切り替えにおいて、ユーザが、最初の前記表示順である「あ」の次に最後の前記表示順である「お」を入力したい場合等に、より少ない操作数または移動量で、所望の表示をさせることができる。
【0070】
前記第1および第2の切り替えは、例えば、さらなる異なる配列群への切り替えを含んでもよい。前記さらなる異なる配列群は、例えば、前記(i−1)〜(iv)のカテゴリにおける配列群のいずれかと同じものでもよいし、異なっていてもよい。
【0071】
表示手段11は、それぞれの前記切り替えを、同じように行ってもよいし、異なる様式で行ってもよい。後者の場合、例えば、前記切り替えにおいて、スムーズな切り替えとひっかかりがある切り替えとを設けてもよい。これは、例えば、第2検出手段14への入力後、前記切り替えを行うまでの時間や、前記切り替えを行うために必要な前記入力の移動量等を調節することにより、設定できる。また、例えば、前記音を鳴らす等の演出効果を、異なるものとしてもよい。このように、それぞれの前記切り替えを、異なる様式で行うことで、例えば、最初(または最後)の前記表示順に戻り、前記切り替えをする場合や、異なるカテゴリの前記配列群への切り替えを行う場合や、前記さらなる異なる配列群への切り替えを行う場合等において、これを、ユーザに知らせることができる。
【0072】
表示手段11は、例えば、さらに、第3方向における第2検出手段14への入力に応じて、ボタン表示部151における入力ボタン1511の表示を切り替えることにより、第3の切り替えを行ってもよい。前記第3方向における入力については、後述する。前記第3の切り替えは、例えば、前記(i−1)〜(iv)のカテゴリにおける配列群のいずれかと同じものを表示するものでもよいし、異なっていてもよい。
【0073】
入力ボタン1511の表示の切り替えは、例えば、さらに、検出部153への前記第1方向および前記第2方向への入力以外の入力により行われてもよい。例えば、
図3において、小文字ボタン1513を選択することにより、入力ボタン1511の表示を、拗促音に変更することができる。また、数字、アルファベット、および仮名切り替えボタン1514A〜1514Cを選択することにより、入力ボタン1511の表示を、それぞれに対応する表示に変更することができる。
【0074】
第1検出手段12は、ユーザによる入力ボタン1511の選択を検出する。前記選択の操作は、例えば、指1001A、1001Bやスタイラス等により行うことができる。
【0075】
入力ボタン1511を選択する方法は、特に制限されず、入力ボタン1511を表示するデバイスやボタン表示部151の種類等に応じて、適宜設定できる。入力ボタン1511を選択する操作は、例えば、検出部153への前記第1方向および第2方向における前記入力とは、異なる操作であることが好ましい。すなわち、例えば、入力ボタン1511の選択には、タップを、前記第1方向および第2方向における前記入力には、フリックまたはスワイプ等のタッチの移動を伴う操作を、それぞれ対応させる。このように対応させることで、ユーザにとって、同じ操作が同じ作業により対応することになり、好ましい。ただし、入力ボタン1511の選択と、前記第1方向および第2方向における前記入力とに、同じ操作を対応させてもよい。具体的には、入力ボタン1511の選択についても、フリック、またはスワイプ(例えば、入力ボタン1511に斜線を引く、丸で囲む)等により行うことができる。なお、後述するように、本実施形態において、タッチパネル15におけるボタン表示部151が、検出部153を兼ねているので、この場合、例えば、これらの入力の切り替えを行うための、入力ボタンや操作等を設定してもよい。また、長押し等の他の操作と組み合わせてもよい。また、例えば、表示の切り替えのための第1のタッチをしている状態でのみ、文字選択のための第2のタッチを入力可能としてもよい。
【0076】
入力手段13は、前記選択された入力ボタンに応じてデータ入力する。前記データ入力は、特に制限されず、既知の文字入力装置におけるデータ入力と同様とすることができる。入力手段13は、
図3に示すように、例えば、前記選択された入力ボタンに応じて、入力データ表示部152に、前記選択された文字を表示する。前記データ入力において、入力手段13は、例えば、入力データ表示部152に、前記選択された文字を仮選択の状態で表示し、その後、
図3に示す、確定ボタン1517や、前記仮選択の文字に基づき候補表示部1518に表示された入力候補のいずれかがユーザにより選択されると、前記仮選択の文字や前記変換候補を確定してもよい。
【0077】
第2検出手段14は、前記ユーザによる検出部153への第1方向における入力、および前記第1方向とは異なる第2方向における入力を検出する。
図3に示すように、本実施形態において、タッチパネル15におけるボタン表示部151が、検出部153を兼ねていることから、前記入力の操作は、第1検出手段12で例示したものと同様であり、例えば、指1001A、1001Bやスタイラス等により行うことができる。ただし、後述するように、本発明は、これらには制限されない。
【0078】
前記第1方向および第2方向における入力は、特に制限されず、例えば、検出部153がタッチパネルである場合、フリック、およびスワイプがあげられる。また、後述するように、前記第1方向および第2方向における入力は、スティックを動かす操作、マウスやレーザポインタを動かす操作、マウスのホイールの操作、視点の移動による入力等でもよいし、データ入力装置10自体を動かす操作(シェイク等)でもよい。このように、前記第1方向および第2方向における入力は、ユーザが、前記入力の方向に、体の部位(指、手、身体、目線等)やスタイラスを動かすことによる入力であることが好ましい。これにより、例えば、前記第1方向および第2方向における入力(所定方向における動きの入力)と、入力ボタン1511の選択(点を選択する入力)とを、区別された操作とすることができる。そして、ユーザは、これらの区別された操作を行うにあたり、頭を切り替えて考えることができるため、これらの操作を行う際の心理的な負担をより軽減できる。ただし、これには制限されず、前記第1方向および第2方向における入力は、各方向を示す矢印等のマークのタッチ、十字キーの押下等でもよい。
【0079】
ここで、例えば、
図3に示すように、前記第1方向および第2方向における入力を、左手の指1001Bにより行い、入力ボタン1511の前記選択を、右手の指1001Aにより行ってもよい。このように対応させることで、ユーザにとって、異なる文字を表示させる文字表示操作と、文字を選択する文字選択操作とを、右手と左手とに分担させることができるため、これらの操作を同時に行えるだけでなく、前記各操作の負担をより軽減できる。すなわち、例えば、右手の指1001Aは、表示された文字の「選択」のみをすればよいので、指1001Aの負担を軽減できる。ただし、これには制限されず、ユーザの任意により、前記指等と前記操作との対応が逆でもよいし、1つの前記指等を用いてそれぞれの操作を行うこともできる。
【0080】
前記第1方向、および前記第2方向は、それぞれが異なる方向であればよく、特に制限されない。
図3は、図中左右方向が、前記第1方向であり、前記左右方向に直交する図中上下方向が、前記第2方向である。ただし、例えば、前記左右方向が、前記第2方向であり、前記上下方向が、前記第1方向でもよい。また、その他の方向の組合せでもよい。なお、本発明者らは、スマートフォン等の携帯端末において、ユーザが指やスタイラスを動かしやすい方向は、上下方向であることを見出した。このため、前記携帯端末において、上下方向が、より操作回数の多い前記第1方向であり、左右方向が、前記第2方向であることが好ましいともいえる。一方、前記カテゴリ(ii)等のように、元の配列を分割した配列を前記部分配列とする場合等は、前記分割した方向に応じて、ユーザが直感的に理解しやすいように、前記第1方向、および前記第2方向を設定してもよい。
【0081】
第2検出手段14は、例えば、斜め方向(前記第1方向および第2方向に対して非平行である方向)の入力に対し、既知の方法により、前記第1方向および第2方向のいずれかに対応させるように補正してもよいし、前記第1方向および第2方向の組合せの入力として処理してもよい。後者の場合、例えば、表示手段11は、1回の前記表示の切り替えにより、前記第1の切り替えおよび第2の切り替えをあわせて行ってもよい。
【0082】
第2検出手段14は、前記第1方向および第2方向における、「左から右」等の「向き」を、判定してもよいし、判定しなくてもよい。前記「向き」を判定する場合、例えば、ユーザが、誤って多く切り替えてしまった場合等に、これを戻す切り替え操作をすることができる。一方、前記「向き」を判定しない場合、例えば、検出部153や第2検出手段14の設計等をシンプルにすることができる。なお、前記判定しない場合、例えば、本実施形態等の説明における、「左右」および「上下」をそれぞれ区別する記載については、これらを区別しない、または、いずれか一方のみとみなすことができる。
【0083】
第2検出手段14は、検出部153への前記第1方向における入力、および前記第2方向における入力の有無を検出してもよい。具体的には、前記第1方向および第2方向における入力が、フリックである場合、例えば、1回の前記フリックの検出に応じて、前または次の前記表示順の前記部分配列が表示される。
【0084】
第2検出手段14は、検出部153への前記第1方向における入力、および前記第2方向における入力の移動量を検出してもよい。前記移動量は、例えば、大きさと向きを持った量である。前記移動量は、具体的には、例えば、タッチ操作の移動量、スティックの位置や傾き等の移動量があげられる。前記移動量は、例えば、タッチ等の入力の開始位置からの移動量でもよいし、所定の基準位置からの移動量でもよい。具体的には、前記第1方向および第2方向における入力が、スワイプである場合、例えば、前記スワイプの移動量を検出し、前記移動量に応じて、前または次の前記表示順の前記部分配列が表示される。
【0085】
前記移動量を検出する場合、例えば、前記第1方向における入力、および前記第2方向における入力における所定の移動量(例えば、移動量a、および移動量b)に、1回の前記第1の切り替え、および前記第2の切り替えが、それぞれ対応しており、表示手段11は、第2検出手段14により検出された前記移動量に応じて、前記入力ボタンの切り替えを行ってもよい。すなわち、第2検出手段14が、移動量3aを検出すると、表示手段11は、前記第1の切り替えを3回行い、第2検出手段14が、移動量3bを検出すると、表示手段11は、前記第2の切り替えを3回行う。なお、前記切り替えは、前記所定の移動量(例えば、移動量a、および移動量b)を検出するごとに行ってもよいし、前記移動量(例えば、移動量3a、および移動量3b)の検出後、これに対応する前記切り替えを行ってもよい。
【0086】
なお、前記移動量に応じて、前記入力ボタンが切り替えて表示される場合、前記第1の切り替えおよび前記第2の切り替えにおいて、最初の前記表示順から最後の前記表示順までの前記部分配列を表示させるために必要な前記移動量が、所定の距離以内であることが好ましい。前記所定の距離は、例えば、前記第1方向または第2方向における、指1001Bの可動範囲、検出部153の大きさ、および、後述するように、前記検出部がスティック等の可動部である場合における、前記検出部の可動範囲等があげられる。したがって、前記1回の切り替えに必要な所定の移動量Pは、前記所定の距離をX、前記第1の切り替えまたは前記第2の切り替えの最初の前記表示順から最後の前記表示順までの前記部分配列の数をnとすると、式:P<=X/(n−1)を満たすことが好ましい。このように設定することにより、例えば、1回の入力操作で、最初から最後までの前記表示順の前記部分配列を表示させることができ、所望の文字を表示させるためのユーザの負担を軽減できる。
【0087】
このように、前記移動量に応じて、前記入力ボタンの切り替えを行う場合、ユーザは、例えば、左手の親指1001Bで操作を継続しながら(指を離さずに)、右手の親指や人さし指1001Aで入力ボタン1511を選択する操作を順次行うことができるので、例えば、より早く複数の文字を入力できる。このように、複数の文字を連続して入力する場合の、文字表示操作および文字探索の負担を、より軽減できる。また、1回の前記切り替えに、所定の距離が対応しているので、例えば、1回の前記切り替えに、所定の時間や操作回数が対応している場合と比較して、ユーザが、所望の前記切り替えをするために必要な移動量を視覚的に把握できる。このため、例えば、誤操作の発生を抑えることができ、また、文字表示操作の負担を、より軽減できる。さらに、1回の前記切り替えに、所定の向きへの移動量を対応させれば、例えば、1回の前記切り替えに、所定の時間や操作回数が対応している場合と比較して、誤操作があった場合にも、前記入力操作を継続しながら、反対の向きへの入力を行えばよいため、文字表示操作の負担を、より軽減できる。
【0088】
本実施形態において、前述のように、タッチパネル15におけるボタン表示部151が、検出部153を兼ねている。このように、ボタン表示部151と検出部153とを共通する領域とすることにより、例えば、ボタン表示部151と検出部153とを設けるための領域をそれぞれ設ける必要がなく、スペースを節約できる。また、前記第1方向および第2方向における入力と前記入力ボタンの選択とにおける、前記指等の移動量や目線の移動量を抑えることができ、これらの操作におけるユーザの負担を軽減できる。なお、前記共通する領域である場合、検出部153は、例えば、ボタン表示部151よりも狭い領域でもよいし、同じ領域でもよいし、広い領域でもよい。検出部153は、例えば、タッチパネル15の全領域でもよい。
【0089】
一方、検出部153は、
図19に示すように、ボタン表示部151(図中、入力ボタン1511、文字削除ボタン1515、空白(スペース)/変換ボタン1516、改行/確定ボタン1517、候補表示部1518を含む領域)とは異なる領域としてもよい。ボタン表示部151と、検出部153とが、タッチパネル15における前記異なる領域である場合、例えば、指等で検出部153をタッチする場合に、前記指等によってボタン表示部151における表示が遮られるということが生じにくいため、前記文字探索の負担を軽減できる。なお、この場合、検出部153は、例えば、前記第1方向および第2方向における入力のみが可能な領域でもよいし、その他の機能を有してもよい。
【0090】
また、検出部153は、
図19に示すように、例えば、前記第1方向における入力が可能な領域(検出部153A)と、前記第2方向における入力が可能な領域(検出部153B)とを、個別に設けてもよい。なお、
図19において、検出部153Aおよび153Bに、それぞれ、「お段← →い段」、「↑カタカナ ↓濁音」というように、切り替え内容を示すガイドが表示されている。
【0091】
前述のように、第2検出手段14は、例えば、さらに、前記ユーザによる検出部153への第3方向における入力を検出してもよい。前記第3方向は、前記第1方向および第2方向とは異なる方向であり、例えば、前記第1方向および第2方向における2直線を含む平面に直交する方向、すなわち、例えば、
図3における、奥行き方向等があげられる。前記第3方向における入力は、例えば、ボタンやスティックの押し込み等があげられる。
【0092】
つぎに、本実施形態のデータ入力方法における処理の一例を、
図1のブロック図、
図20のフローチャート、ならびに、
図3に示す、携帯端末であるデータ入力装置10における表示画面の一例に基づき説明する。本実施形態のデータ入力方法は、表示工程(S101)、第1検出工程(S102)、入力工程(S103)、第2検出工程(S104)、および切り替え工程(S105)を含み、例えば、
図1のデータ入力装置10を用いて、次のように実施できる。なお、本実施形態のデータ入力方法は、
図1のデータ入力装置10の使用には限定されない。前記工程(S101)の後、前記工程(S102)〜(S105)を実施する順番は、特に制限されず、例えば、ユーザの入力に応じて行うことができ、また、繰り返し行うことができる。また、前記工程(S102)および(S103)と前記工程(S104)〜(S105)とは、例えば、並行して行うことができる。
【0093】
まず、表示手段11により、
図3に示すように、ボタン表示部151に、複数行および複数列となるように入力ボタン1511を表示する(S101)。
【0094】
つぎに、第1検出手段12により、ユーザによる前記入力ボタンの選択を検出する(S102)。
【0095】
そして、入力手段13により、前記選択された入力ボタンに応じてデータ入力する(S103)。
【0096】
一方、第2検出手段14により、前記ユーザによる検出部153への第1方向における入力を検出する(S104A)。また、前記第1方向とは異なる第2方向における入力を検出する(S104B)。
【0097】
そして、第2検出手段14への第1方向における入力が検出されると(S104A:YES)、表示手段11により、ボタン表示部151における入力ボタン1511の表示を切り替えることにより、前記第1の切り替えを行う(S105A)。また、第2検出手段14への第2方向における入力が検出されると(S104B:YES)、表示手段11により、ボタン表示部151における入力ボタン1511の表示を切り替えることにより、前記第2の切り替えを行う(S105B)。
【0098】
以下に、具体的に、前記第1および第2方向における入力がフリック入力であり、
図18の表に示す配列群(
図6(A)〜(E)、(H)、
図11(A)および(B)、
図13(A)および(B)に例示する配列群)を用いて、「いくYO!」と入力する場合の一例について、説明する。まず、ボタン表示部151に、「あ段(0、0)」が表示された状態から(S101)、ユーザが、右フリックを1回行うと、「い段(0、1)」の前記入力ボタンが表示される(すなわち、前記工程(S104A)および(S105A)のセットを1回行う)。そして、ユーザが、「い」をタップすると(S102)、入力データ表示部152に「い」の文字が表示される(S103)。つぎに、ユーザが、右フリックを1回行うと、「う段(0、2)」の前記入力ボタンが表示される(すなわち、前記工程(S104A)および(S105A)のセットを1回行う)。そして、ユーザが、「く」をタップすると(S102)、入力データ表示部152に、「く」の文字が表示される(S103)。その後、ユーザが、下フリックを2回行うと、「大文字・左画分(2、0)」の前記入力ボタンが表示され、右フリックを1回行うと、「大文字・右画分(2、1)」の前記入力ボタンが表示される(すなわち、前記工程(S104B)および(S105B)のセットを2回行い、前記工程(S104A)および(S105A)のセットを1回行う)。そして、ユーザが、「Y」をタップすると(S102)、入力データ表示部152に、「Y」の文字が表示され(S103)、「O」をタップすると(S102)、入力データ表示部152に、「O」の文字が表示される(S103)。その後、ユーザが、下フリックを1回行うと、「記号1・右画分(4、1)」の前記入力ボタンが表示される(すなわち、前記工程(S104B)および(S105B)のセットを1回行う)。そして、ユーザが、「!」をタップすると(S102)、入力データ表示部152に、「!」の文字が表示される(S103)。
【0099】
[実施形態2]
つぎに、実施形態2について説明する。本実施形態のデータ入力装置20は、
図21に示すように、タッチパネル式の文字盤(タッチパネル25)を含むスマートウォッチであり、タッチパネル25に加えて、または代えて、タッチパネル25外にタッチ入力が可能な入力装置である検出部263を有する点以外は、前記実施形態1と同様である。なお、データ入力装置20において、前記スマートウォッチの形状や、文字入力が可能である点以外の機能等は、特に制限されない。また、データ入力装置20は、前記スマートウォッチには限定されず、例えば、ブレスレット等でもよい。
【0100】
本実施形態においても、タッチパネル25の一部が、ボタン表示部251であり、タッチパネル25の入力データ表示部252に、ユーザにより選択された入力ボタンに応じて、前記選択された文字が表示される。
【0101】
本実施形態のデータ入力装置20は、文字盤(タッチパネル25)外に、検出部263を有する。検出部263は、タッチ入力が可能な入力装置であればよく、特に制限されず、既知の入力装置を使用できる。なお、検出部263において、表示の機能は必須としない。
【0102】
図21は、文字盤(タッチパネル25)の周辺部の一部が、検出部263である一例である。前記周辺部は、例えば、ユーザがタッチパネル25のボタン表示部251をタッチすると同時に、または、タッチした後すぐに、検出部263をタッチすることができる位置である。前記周辺部は、例えば、
図21に示すように、ベゼル部分(例えば、文字盤(タッチパネル25)の側面を含む部分)でもよいし、ベルト部分等でもよい。前記ベルト部分は、手首の反対側(文字盤が手の甲側にある場合の、手の平側)の領域でもよい。
【0103】
ユーザは、例えば、実施形態1と同様に、検出部263へのフリックやスワイプにより、前記第1方向および第2方向における入力をすることができる。前記第1方向および第2方向における入力は、例えば、前述のように、左右方向および前記左右方向に直交する上下方向を、前記第1方向および前記第2方向としてもよいし、
図21に示すように、文字盤であるタッチパネル25の周方向および前記周方向に直交する方向(図中、矢印で示す、奥行き方向)を、前記第1方向および前記第2方向としてもよい。タッチパネル25の前記周方向は、例えば、タッチパネル25の形状が円であれば、円周方向である。
【0104】
検出部263は、例えば、
図21(A)に示すように、タッチパネル25の上方に配置される。この場合、ユーザは、例えば、検出部263への入力を利き手の人さし指や中指で行い、ボタン表示部251に表示された前記入力ボタンの選択を利き手の親指ですることができる。一方、検出部263をタッチパネル25の下方に配置することで、例えば、ユーザは、検出部263への入力を利き手の親指で行い、ボタン表示部251に表示された前記入力ボタンの選択を利き手の人さし指や中指で行うことができる。
【0105】
また、検出部263は、例えば、検出部263A、および検出部263Bを含み、それぞれ、前記第1方向および前記第2方向における入力の一方または両方が可能でもよい。検出部263A、および263Bは、例えば、
図21(B)に示すように、それぞれ、タッチパネル25の図中上方の側面、および図中下方の側面に配置される。この場合、ユーザは、例えば、利き手の中指および親指で検出部263Aおよび263Bへの入力を行い、利き手の人さし指でボタン表示部251に表示された前記入力ボタンの選択をすることができる。ただし、これには制限されず、検出部263は、タッチパネル25の図中左側および図中右側の側面等に配置されてもよい。
【0106】
また、検出部263は、例えば、文字盤であるタッチパネル25の前記周辺部の全体にわたって配置されてもよい。
【0107】
本実施形態によれば、例えば、スマートウォッチのように、タッチパネル部分が狭い場合や、文字入力操作に片手しか使えないような場合にも、文字入力をすることができる。
【0108】
[実施形態3]
つぎに、実施形態3について説明する。本実施形態は、ゲーム機であるデータ入力装置30において、表示手段31が、モニタ35におけるボタン表示部351に前記入力ボタンを表示し、入力手段33が、前記選択された文字をモニタ35における入力データ表示部352に表示する点、およびコントローラ36におけるスティックが検出部363である点以外は、前記実施形態1と同様である。なお、前記ゲーム機は、特に制限されない。また、データ入力装置30は、前記ゲーム機には限定されない。
【0109】
図22は、本実施形態のデータ入力装置30の一例の構成を示すブロック図である。データ入力装置30は、表示手段31、第1検出手段32、入力手段33、第2検出手段34を有する。そして、データ入力装置30は、モニタ35およびコントローラ36と、有線または無線の通信回線網300を介して接続されている。
【0110】
ユーザは、例えば、検出部363であるコントローラ36の左スティックを倒すことにより、前記第1方向および第2方向における入力をすることができる。つぎに、ユーザは、例えば、コントローラ36の右スティックを倒す等により、カーソル3531を所望の文字の上に移動させた後、決定ボタンを押下する等により、前記文字を選択することができる。このように操作を設定することで、例えば、左手に文字を表示させる操作、右手に文字を選択する操作を割りあてることができる。ただし、前記第1方向および前記第2方向の入力、および前記文字の選択は、前記組合せには限定されず、左スティック、右スティック、タッチパッド、十字キー等から適宜選択して用いることができる。また、さらに、データ入力装置30に接続されたマウス、キーボード等を組み合わせてもよい。
【0111】
本実施形態は、例えば、スクリーン(モニタ35)と、受付装置(コントローラ36)と、データ入力装置30と、を含むデータ入力システムということもできる。そして、前述のように、前記スクリーンが、ボタン表示部351を含み、前記受付装置が、検出部363を含む。前記スクリーンは、入力ボタンを表示できればよく、特に制限されない。
【0112】
[実施形態4]
つぎに、実施形態4について説明する。本実施形態は、パーソナルコンピュータ(PC)である前記データ入力装置において、コントローラ36に代えて、前記PCに有線または無線により接続されたマウスが、前記検出部である点以外は、前記実施形態3と同様である。なお、前記PCは、特に制限されない。また、前記データ入力装置は、前記PCには限定されない。
【0113】
ユーザは、例えば、前記検出部であるマウスを左右方向および上下方向に移動させることにより、前記第1方向および第2方向における入力をすることができる。すなわち、ユーザは、例えば、前記モニタに表示された、文字選択用のカーソルを前記マウスの操作により移動させることにより、前記第1方向および第2方向における入力をすることができる。そして、ユーザは、例えば、前記カーソルを所望の文字の上に移動させた後、前記マウスをクリックする等により、前記文字を選択することができる。
【0114】
本実施形態において、前記マウスの移動は、前記第1方向および第2方向における入力のみに対応してもよいし、前記第1方向および第2方向における入力と前記文字選択とに対し区別して対応してもよいし、これらの両方に同様に対応してもよい。前記区別して対応する場合、例えば、一方の入力を行うには、クリック(または、所定のキー入力)をしながら前記マウスを移動させ、他方の入力を行うには、前記クリック(または、所定のキー入力)なしで前記マウスを移動させる等があげられる。
【0115】
前記マウスの移動が、前記第1方向および第2方向における入力と前記文字選択とに対し同様に対応する場合、前記マウスの移動について、前記第1方向および第2方向における入力である(すなわち、前記文字選択や、意味のないカーソル移動ではない)ことの判定を行うことができる。前記判定は、特に制限されず、例えば、所定時間以内に、前記各方向において、所定距離以上の前記マウス(または前記カーソル)の移動があったかを判定してもよい。また、例えば、検出部153(またはボタン表示部151、タッチパネル15等)において上下左右に端部領域を設けておき、所定時間以内に、前記上下(または左右)の端部領域に前記マウス(または前記カーソル)が存在したかを判断し、前記存在した順番等により判定してもよい。この場合、例えば、前記第1方向および第2方向における入力を、往復移動としてもよい。すなわち、前記カーソルが、左右左、右左右の前記端部領域に存在した場合、前記第1方向における入力があったと判定し、前記カーソルが、上下上、下上下の前記端部領域に存在した場合、前記第2方向における入力があったと判定できる。この場合、前記第1方向および第2方向における、左から右等の「向き」は、判定してもよいし、判定しなくてもよい。前記往復移動は、1往復以上であればよく、特に制限されない。前記移動は、例えば、直線移動でもよいし、曲線でもよい。
【0116】
これに対し、前記マウスの移動について、前記文字選択のための入力である(すなわち、前記第1方向および第2方向における入力や、意味のないカーソル移動ではない)ことの判定を行ってもよい。前記判定は、特に制限されず、例えば、所望の文字に所定時間以上カーソルを合わせる、所望の文字をカーソルで囲むように移動させる等があげられる。
【0117】
このように、本実施形態によれば、例えば、マウス等の、入力状態と非入力状態との区別がない入力装置による操作によっても、前記第1方向および第2方向における入力をすることができる。
【0118】
[実施形態5]
つぎに、実施形態5について説明する。本実施形態は、さらに、スクリーンに前記入力ボタンを投影する投影装置、レーザポインタ、および前記レーザポインタが前記スクリーンに投影したレーザスポットを検出する検出装置を含み、前記スクリーンが、前記ボタン表示部であり、前記検出装置が、前記検出部である点以外は、前記実施形態4と同様である。前記スクリーン、前記投影装置、および前記検出装置は、特に制限されない。
【0119】
ユーザは、例えば、前記レーザスポットを左右方向および上下方向に往復移動させることにより、前記第1方向および第2方向における入力をすることができる。そして、ユーザは、例えば、前記レーザスポットを前記投影された前記入力ボタンにおける所望の文字の上に移動させた後、所定の操作をすることにより、前記文字を選択することができる。前記所定の操作は、例えば、前記マウスによる操作と同様でもよいし、前記レーザスポットの点滅等でもよい。
【0120】
[実施形態6]
つぎに、実施形態6について説明する。本実施形態は、携帯端末であるデータ入力装置において、表示手段が、前記携帯端末とは異なるモニタにおけるボタン表示部に前記入力ボタンを表示し、入力手段が、前記選択された文字を前記モニタにおける入力データ表示部に表示する点、および前記データ入力装置におけるタッチパネルが検出部である点以外は、前記実施形態1と同様である。
【0121】
本実施形態によれば、前記携帯端末であるデータ入力装置の操作により、前記モニタに表示された前記入力ボタンの表示を切り替えたり、前記入力ボタンを選択したりすることができる。
【0122】
本実施形態は、例えば、スクリーン(前記モニタ)と、前記データ入力装置(前記携帯端末)と、を含むデータ入力システムということもできる。そして、前述のように、前記スクリーンが、前記ボタン表示部を含み、前記データ入力装置が、前記検出部を含む。
【0123】
[実施形態7]
つぎに、実施形態7について説明する。本実施形態は、VR(Virtual Reality)用等のゴーグルが、データ入力装置である。前記データ入力装置は、例えば、前記ゴーグルにスマートフォン等の携帯端末をセットしたものでもよい。ユーザは、前記ゴーグルを装着することにより、前記ゴーグルのディスプレイに表示された画像を見ることができる。一方、ユーザは、片手または両手に、前記画像に対応する操作用のリモコンを持つ。
【0124】
前記データ入力装置において、表示手段が、前記ディスプレイにおけるボタン表示部に前記入力ボタンを表示し、入力手段が、前記入力ボタンから選択された文字を、前記ディスプレイにおける入力データ表示部に表示する。一方、前記リモコンにおけるタッチパッド、スティック等が検出部である。これらの点以外は、本実施形態は、前記実施形態1と同様である。
【0125】
本実施形態は、例えば、受付装置(前記リモコン)と、前記データ入力装置(前記携帯端末)と、を含むデータ入力システムということもできる。そして、前述のように、前記受付装置が、前記検出部を含み、前記データ入力装置が、前記ボタン表示部を含む。
【0126】
[実施形態8]
本実施形態のプログラムは、前述のデータ入力方法を、コンピュータ上で実行可能なプログラムである。本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等があげられる。
【0127】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0128】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載しうるが、以下には限定されない。
【0129】
(付記1)
表示手段、第1検出手段、入力手段、および第2検出手段を含み、
前記表示手段は、ボタン表示部に、複数行および複数列となるように入力ボタンを表示し、
前記第1検出手段は、ユーザによる前記入力ボタンの選択を検出し、
前記入力手段は、前記選択された入力ボタンに応じてデータ入力し、
前記第2検出手段は、前記ユーザによる検出部への第1方向における入力、および前記第1方向とは異なる第2方向における入力を検出し、
前記表示手段は、
下記(i−1)〜(iv)のカテゴリから選択される少なくとも1つのカテゴリの配列群に含まれる部分配列を、前記入力ボタンとして表示し、
(i−1)慣用のテンキーを用いた仮名の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(i−2)慣用のテンキーを用いたアルファベットの文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(i−3)慣用のテンキーを用いた記号の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(ii)慣用のキーボード配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(iii)仮名の50音表の配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(iv)アルファベットのABC順の配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
前記第1方向における入力に応じて、前記ボタン表示部における前記入力ボタンの表示を切り替えることにより、第1の切り替えを行い、
前記第2方向における入力に応じて、前記ボタン表示部における前記入力ボタンの表示を切り替えることにより、第2の切り替えを行い、
前記第1の切り替えが、同一の前記配列群における、異なる前記部分配列への切り替えであり、
前記第2の切り替えが、異なるカテゴリの前記配列群、または同じカテゴリの異なる前記配列群への切り替えである
ことを特徴とする、データ入力装置。
(付記2)
前記第1方向と前記第2方向とが直交する、付記1記載のデータ入力装置。
(付記3)
前記第1の切り替え、および前記第2の切り替えの少なくとも一方が、さらなる異なる配列群への切り替えを含む、付記1または2記載のデータ入力装置。
(付記4)
前記配列群に含まれる前記部分配列が、互いに重複した文字を含む、付記1から3のいずれかに記載のデータ入力装置。
(付記5)
前記表示手段が、前記第1の切り替えによる表示、および前記第2の切り替えによる表示を、それぞれの表示順に従って行う、付記1から4のいずれかに記載のデータ入力装置。
(付記6)
前記表示手段が、前の前記表示順の前記部分配列の表示に置き換えて、次の前記表示順の前記部分配列を表示する、付記5記載のデータ入力装置。
(付記7)
前記表示手段が、表示される前記部分配列の前記表示順に応じて、前記入力ボタンの表示の形態を、変化させる、付記5または6記載のデータ入力装置。
(付記8)
前記入力ボタンの表示の形態が、前記入力ボタンの端部の形状である、付記7記載のデータ入力装置。
(付記9)
前記第2検出手段は、前記検出部への前記第1方向における入力、および前記第2方向における入力の移動量を検出し、
前記第1方向における入力、および前記第2方向における入力における所定の移動量に、1回の前記第1の切り替え、および前記第2の切り替えが、それぞれ対応しており、
前記表示手段は、前記第2検出手段により検出された前記移動量に応じて、前記入力ボタンの切り替えを行う、付記1から8のいずれかに記載のデータ入力装置。
(付記10)
前記第1方向または前記第2方向、およびこれに対応する前記第1の切り替えまたは前記第2の切り替えにおいて、下記式を満たす、付記9記載のデータ入力装置。
式:P<=X/(n−1)
P:前記1回の切り替えに対応する前記所定の移動量
X:指またはスタイラスの可動範囲、前記検出部の大きさ、および、前記検出部の可動範囲からなる群から選択される少なくとも1つ
n:最初の前記表示順から最後の前記表示順までの前記部分配列の数
(付記11)
前記部分配列に、それぞれ、前記第1の切り替えによる表示順および前記第2の切り替えによる表示順をそれぞれ示す、行および列の情報が紐づけられており、
前記表示手段は、
前記第1の切り替えにおいて、表示される前記部分配列の前記列の情報を変更し、
前記第2の切り替えにおいて、前記同じカテゴリの異なる前記配列群への切り替えである場合、表示される前記部分配列の前記列の情報を変更しないで、前記行の情報を変更し、前記異なるカテゴリの前記配列群への切り替えである場合、表示される前記部分配列の前記列の情報を初期位置の前記列の情報に変更し、且つ前記行の情報を変更する、
付記1から10のいずれかに記載のデータ入力装置。
(付記12)
前記検出部への入力が、タッチ入力であり、
前記第1方向における入力および第2方向における入力が、それぞれ、フリックまたはスワイプである、付記1から11のいずれかに記載のデータ入力装置。
(付記13)
前記ボタン表示部および前記検出部が、タッチパネルにおける共通する領域である、付記1から12のいずれか一項に記載のデータ入力装置。
(付記14)
前記第1検出手段が、前記ユーザによる前記入力ボタンのタップを検出する、付記1から13のいずれかに記載のデータ入力装置。
(付記15)
前記ボタン表示部および前記検出部を含む携帯端末である、付記1から14のいずれかに記載のデータ入力装置。
(付記16)
タッチパネル式の文字盤を含むスマートウォッチであり、
前記文字盤の少なくとも一部が、前記ボタン表示部であり、
前記文字盤の周辺部の少なくとも一部が、前記検出部である、付記15記載のデータ入力装置。
(付記17)
前記第2検出手段は、前記第1方向および第2方向に対して非平行である方向の入力に対し、前記第1方向および第2方向のいずれかに対応させるように補正する、または、前記第1方向および第2方向の組合せの入力として処理する、付記1から16のいずれかに記載のデータ入力装置。
(付記18)
表示工程、第1検出工程、入力工程、および第2検出工程を含み、
前記表示工程は、ボタン表示部に、複数行および複数列となるように入力ボタンを表示し、
前記第1検出工程は、ユーザによる前記入力ボタンの選択を検出し、
前記入力工程は、前記選択された入力ボタンに応じてデータ入力し、
前記第2検出工程は、前記ユーザによる検出部への第1方向における入力、および前記第1方向とは異なる第2方向における入力を検出し、
前記表示工程は、
下記(i−1)〜(iv)のカテゴリから選択される少なくとも1つのカテゴリの配列群に含まれる部分配列を、前記入力ボタンとして表示し、
(i−1)慣用のテンキーを用いた仮名の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(i−2)慣用のテンキーを用いたアルファベットの文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(i−3)慣用のテンキーを用いた記号の文字入力配列を、各テンキーへの入力により表示される順ごとに分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(ii)慣用のキーボード配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(iii)仮名の50音表の配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
(iv)アルファベットのABC順の配列を2〜4分割したと思わせる部分配列を含む配列群
前記第1方向における入力に応じて、前記ボタン表示部における前記入力ボタンの表示を切り替えることにより、第1の切り替えを行い、
前記第2方向における入力に応じて、前記ボタン表示部における前記入力ボタンの表示を切り替えることにより、第2の切り替えを行い、
前記第1の切り替えが、同一の前記配列群における、異なる前記部分配列への切り替えであり、
前記第2の切り替えが、異なるカテゴリの前記配列群、または同じカテゴリの異なる前記配列群への切り替えである
ことを特徴とする、データ入力方法。
(付記19)
前記第1方向と前記第2方向とが直交する、付記18記載のデータ入力方法。
(付記20)
前記第1の切り替え、および前記第2の切り替えの少なくとも一方が、さらなる異なる配列群への切り替えを含む、付記18または19記載のデータ入力方法。
(付記21)
前記配列群に含まれる前記部分配列が、互いに重複した文字を含む、付記18から20のいずれかに記載のデータ入力方法。
(付記22)
前記表示工程において、前記第1の切り替えによる表示、および前記第2の切り替えによる表示を、それぞれの表示順に従って行う、付記18から21のいずれかに記載のデータ入力方法。
(付記23)
前記表示工程において、前の前記表示順の前記部分配列の表示に置き換えて、次の前記表示順の前記部分配列を表示する、付記22記載のデータ入力方法。
(付記24)
前記表示工程において、表示される前記部分配列の前記表示順に応じて、前記入力ボタンの表示の形態を、変化させる、付記22または23記載のデータ入力方法。
(付記25)
前記入力ボタンの表示の形態が、前記入力ボタンの端部の形状である、付記24記載のデータ入力方法。
(付記26)
前記第2検出工程において、前記検出部への前記第1方向における入力、および前記第2方向における入力の移動量を検出し、
前記第1方向における入力、および前記第2方向における入力における所定の移動量に、1回の前記第1の切り替え、および前記第2の切り替えが、それぞれ対応しており、
前記表示工程において、前記第2検出手段により検出された前記移動量に応じて、前記入力ボタンの切り替えを行う、付記18から25のいずれかに記載のデータ入力方法。
(付記27)
前記第1方向または前記第2方向、およびこれに対応する前記第1の切り替えまたは前記第2の切り替えにおいて、下記式を満たす、付記26記載のデータ入力方法。
式:P<=X/(n−1)
P:前記1回の切り替えに対応する前記所定の移動量
X:指またはスタイラスの可動範囲、前記検出部の大きさ、および、前記検出部の可動範囲からなる群から選択される少なくとも1つ
n:最初の前記表示順から最後の前記表示順までの前記部分配列の数
(付記28)
前記部分配列に、それぞれ、前記第1の切り替えによる表示順および前記第2の切り替えによる表示順をそれぞれ示す、行および列の情報が紐づけられており、
前記表示工程において、
前記第1の切り替えにおいて、表示される前記部分配列の前記列の情報を変更し、
前記第2の切り替えにおいて、前記同じカテゴリの異なる前記配列群への切り替えである場合、表示される前記部分配列の前記列の情報を変更しないで、前記行の情報を変更し、前記異なるカテゴリの前記配列群への切り替えである場合、表示される前記部分配列の前記列の情報を初期位置の前記列の情報に変更し、且つ前記行の情報を変更する、
付記18から27のいずれかに記載のデータ入力方法。
(付記29)
前記検出部への入力が、タッチ入力であり、
前記第1方向における入力および第2方向における入力が、それぞれ、フリックまたはスワイプである、付記18から28のいずれかに記載のデータ入力方法。
(付記30)
前記ボタン表示部および前記検出部が、タッチパネルにおける共通する領域である、付記18から29のいずれか一項に記載のデータ入力方法。
(付記31)
前記第1検出工程において、前記ユーザによる前記入力ボタンのタップを検出する、付記18から30のいずれかに記載のデータ入力方法。
(付記32)
前記ボタン表示部および前記検出部を含む携帯端末を用いる、付記18から31のいずれかに記載のデータ入力方法。
(付記33)
タッチパネル式の文字盤を含むスマートウォッチを用い、
前記文字盤の少なくとも一部が、前記ボタン表示部であり、
前記文字盤の周辺部の少なくとも一部が、前記検出部である、付記32記載のデータ入力方法。
(付記34)
前記第2検出工程において、前記第1方向および第2方向に対して非平行である方向の入力に対し、前記第1方向および第2方向のいずれかに対応させるように補正する、または、前記第1方向および第2方向の組合せの入力として処理する、付記18から33のいずれかに記載のデータ入力方法。
(付記35)
付記18から34のいずれかに記載の方法をコンピュータ上で実行可能であることを特徴とする、プログラム。
(付記36)
スクリーンと、受付装置と、付記1から17のいずれかに記載のデータ入力装置と、を含み、
前記スクリーンが、前記ボタン表示部を含み、
前記受付装置が、前記検出部を含む
ことを特徴とする、データ入力システム。
(付記37)
スクリーンと、付記1から17のいずれかに記載のデータ入力装置と、を含み、
前記スクリーンが、前記ボタン表示部を含み、
前記データ入力装置が、前記検出部を含む
ことを特徴とする、データ入力システム。
(付記38)
受付装置と、付記1から17のいずれかに記載のデータ入力装置と、を含み、
前記受付装置が、前記検出部を含み、
前記データ入力装置が、前記ボタン表示部を含む
ことを特徴とする、データ入力システム。