特許第6739188号(P6739188)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6739188照明システムのためのジェスチャー基準の制御技法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6739188
(24)【登録日】2020年7月27日
(45)【発行日】2020年8月12日
(54)【発明の名称】照明システムのためのジェスチャー基準の制御技法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/00 20200101AFI20200730BHJP
【FI】
   H05B47/00
【請求項の数】16
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2016-38140(P2016-38140)
(22)【出願日】2016年2月29日
(65)【公開番号】特開2016-189324(P2016-189324A)
(43)【公開日】2016年11月4日
【審査請求日】2018年11月28日
(31)【優先権主張番号】14/670,635
(32)【優先日】2015年3月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】311006504
【氏名又は名称】オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・アレン・オルセン
(72)【発明者】
【氏名】ジェレミー・スポルディング
(72)【発明者】
【氏名】マーヴィン・アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】アラン・サルキシャン
【審査官】 安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/085600(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0026719(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0271004(US,A1)
【文献】 国際公開第2015/022650(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロセッサ及び通信モジュールを備えるコンピュータ装置であって、
前記プロセッサは、
コンピュータ装置の動きに基づいて前記コンピュータ装置により為されるジェスチャーを決定すること;
前記ジェスチャーが前記コンピュータ装置の第1軸に沿う時、前記コンピュータ装置に表示されたユーザーインターフェースをナビゲートすることにして、前記第1軸に沿う前記ジェスチャーが、前記第1軸に沿う平行移動により前記コンピュータ装置を動かすことにより行われ、かつその瞬動方向に基づいてアクティブモードを切り替えるように用いられる瞬動ジェスチャーである、こと;
前記ジェスチャーが前記コンピュータ装置の第2軸に沿う時、照明器具の光出力を調整することにして、前記照明器具が、光を出力するように構成された少なくとも1つの固体光源を含み、前記第2軸に沿う前記ジェスチャーが、ピッチ角の連続範囲を提供するように前記コンピュータ装置を角度付けて上げ又は下げすることにより行われるピッチジェスチャーであり、前記ピッチ角は、前記コンピュータ装置の前記第1軸、前記第2軸、及び第3軸に沿って前記コンピュータ装置に作用する重力に依存する、こと;
前記ピッチジェスチャーを行う際に前記コンピュータ装置が平らに持たれていない時、前記ピッチジェスチャーの精度を高めるために前記ピッチ角を決定する時に少なくとも1つの誤差訂正を行うことにして、前記誤差は、前記コンピュータ装置が平らに持たれていない時の前記第1軸及び前記第3軸に沿う非ゼロの重力に由来する、こと;及び
前記ジェスチャーが前記コンピュータ装置の前記第3軸の回りのものである時、前記照明器具の光出力の調整について確認又は復帰することにして、前記第3軸の回りの前記ジェスチャーは、前記第3軸回りの傾斜方向に基づいて、選択されたオプションを確認し又は先に選択されたオプションに復帰するべく、前記第3軸の回りの方向に前記コンピュータ装置を回転させることにより行われる傾斜ジェスチャーである、ことを実行するように構成され、
前記通信モジュールは、前記照明器具に制御信号を伝送するように構成されたものであり、前記制御信号は、前記コンピュータ装置の前記第2軸に沿う前記ジェスチャーに基づいて前記照明器具の光出力を調整する、コンピュータ装置
【請求項2】
前記ジェスチャーの決定が、
前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置に作用する重力を測定するように構成された重力センサー;
前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の加速度を測定するように構成された加速度計;及び
前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の回転を測定するように構成されたジャイロセンサーの少なくとも一つのからの入力に基づく、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項3】
前記ピッチ角は、少なくとも、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置に作用する重力を測定するように構成された重力センサーを用いて決定される、請求項に記載のコンピュータ装置。
【請求項4】
前記ユーザーインターフェースは、少なくとも2つの光制御モードを含み、各光制御モードは、ユーザー入力に応答して前記光出力の固有属性を調整するように構成される、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項5】
所定時間に前記光出力を制御するために単一の光制御モードのみがアクティブになることができる、請求項に記載のコンピュータ装置。
【請求項6】
前記瞬動方向が、少なくとも、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の加速度を測定するように構成された加速度計を用いて決定される、請求項に記載のコンピュータ装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記瞬動ジェスチャーの精度を高めるべく、前記瞬動方向を決定する時、少なくとも一つの訂正を実行するように構成される、請求項に記載のコンピュータ装置。
【請求項8】
前記光出力の固有属性が、少なくとも2つの選択可能オプションを有る、請求項に記載のコンピュータ装置。
【請求項9】
前記傾斜方向は、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の回転を測定するように構成された少なくとも一つのジャイロセンサーを用いて決定される、請求項に記載のコンピュータ装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記傾斜ジェスチャーの精度を高めるべく、前記傾斜方向を決定する時に少なくとも一つの訂正を実行するように構成される、請求項に記載のコンピュータ装置。
【請求項11】
前記制御信号は、光強度及び光色の少なくとも一つを制御することが可能である、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項12】
請求項1に記載のコンピュータ装置及び照明器具を備える照明システム。
【請求項13】
照明器具からの光出力の制御方法であって、前記照明器具が、光を出力するように構成された少なくとも一つの固体光源を含み、前記方法は、
コンピュータ装置の動きに基づいて前記コンピュータ装置で為されるジェスチャーを決定すること;
前記ジェスチャーが前記コンピュータ装置の第1軸に沿う時、前記コンピュータ装置に表示されたユーザーインターフェースをナビゲートすることにして、前記第1軸に沿う前記ジェスチャーが、前記第1軸に沿う平行移動により前記コンピュータ装置を動かすことにより行われ、かつその瞬動方向に基づいてアクティブモードを切り替えるように用いられる瞬動ジェスチャーである、こと;
前記照明器具に制御信号を伝送することにして、前記制御信号は、前記ジェスチャーが前記コンピュータ装置の第2軸に沿う時の前記ジェスチャーに基づいて前記照明器具の光出力を調整し、前記第2軸に沿う前記ジェスチャーが、ピッチ角の連続範囲を提供するように前記コンピュータ装置を角度付けて上げ又は下げすることにより行われるピッチジェスチャーであり、前記制御信号が前記ピッチ角に基づき、及び、前記ピッチ角は、前記コンピュータ装置の前記第1軸、前記第2軸、及び第3軸に沿って前記コンピュータ装置に作用する重力に依存する、こと;
前記ピッチジェスチャーを行う際に前記コンピュータ装置が平らに持たれていない時、前記ピッチジェスチャーの精度を高めるために前記ピッチ角を決定する時に少なくとも1つの誤差訂正を行うことにして、前記誤差は、前記コンピュータ装置が平らに持たれていない時の前記第1軸及び前記第3軸に沿う非ゼロの重力に由来する、こと;及び
前記ジェスチャーが前記コンピュータ装置の前記第3軸の回りのものである時、前記照明器具の光出力の調整について確認又は復帰することにして、前記第3軸の回りの前記ジェスチャーは、前記第3軸回りの傾斜方向に基づいて、選択されたオプションを確認し又は先に選択されたオプションに復帰するべく、前記第3軸の回りの方向に前記コンピュータ装置を回転させることにより行われる傾斜ジェスチャーである、ことを含む、方法。
【請求項14】
前記制御信号は、前記少なくとも1つの固体光源の光強度及び光色の少なくとも一つを調整する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
コンピュータ装置に動作可能に結合された1以上のプロセッサで実行される時にプロセスの実行を生じさせる指令でエンコードされた非一時的なコンピュータプログラムであって、前記プロセスが、
ユーザー入力に応答して、光を出力するように構成された少なくとも一つの固体光源を含む照明器具からの光出力を制御することをユーザーに許すように構成されたジェスチャーモードを始動することにして、前記ジェスチャーモードが、1以上の光制御モードを含み、各光制御モードが、前記光出力の固有属性を調整することが可能である、こと
前記ジェスチャーが、前記コンピュータ装置の第1軸に沿って前記コンピュータ装置を動かすものと検出される時、前記1以上の光制御モードの間でナビゲートすることにして、前記第1軸に沿う前記ジェスチャーが、前記第1軸に沿う平行移動により前記コンピュータ装置を動かすことにより行われ、かつその瞬動方向に基づいてアクティブモードを切り替えるように用いられる瞬動ジェスチャーである、こと;
前記照明器具に制御信号を伝送することにして、前記制御信号は、前記ジェスチャーが前記コンピュータ装置の第2軸に沿って前記コンピュータ装置を動かすと検出される時、前記照明器具の光出力を調整し、前記第2軸に沿う前記ジェスチャーが、ピッチ角の連続範囲を提供するように前記コンピュータ装置を角度付けて上げ又は下げすることにより行われるピッチジェスチャーであり、前記制御信号が前記ピッチ角に基づき、及び、前記ピッチ角は、前記コンピュータ装置の前記第1軸、前記第2軸、及び第3軸に沿って前記コンピュータ装置に作用する重力に依存する、こと;
前記ピッチジェスチャーを行う際に前記コンピュータ装置が平らに持たれていない時、前記ピッチジェスチャーの精度を高めるために前記ピッチ角を決定する時に少なくとも1つの誤差訂正を行うことにして、前記誤差は、前記コンピュータ装置が平らに持たれていない時の前記第1軸及び前記第3軸に沿う非ゼロの重力に由来する、こと;及び
前記ジェスチャーが前記コンピュータ装置の前記第3軸の回りに前記コンピュータ装置を動かすものと検出される時、前記照明器具の光出力の調整について確認又は復帰することにして、前記第3軸の回りの前記ジェスチャーは、前記第3軸回りの傾斜方向に基づいて、選択されたオプションを確認し、又は先に選択されたオプションに復帰するべく、前記第3軸の回りの方向に前記コンピュータ装置を回転させることにより行われる傾斜ジェスチャーである、ことを含む、コンピュータプログラム。
【請求項16】
前記光出力の固有属性が、少なくとも2つの選択可能オプションを有する、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明技術、より端的には照明システムを制御するためのジェスチャー基準の技法に関する。
【背景技術】
【0002】
照明システムの設計は、多数の困難を伴う。例えば、特に照明器具及び照明システムの複雑さの増加に照らすと、照明システムを制御するための技術の開発及び実施は、特に制御可能な多様な照明パラメータに関して多数の重要な問題を伴う。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の非限定の一態様に係るコンピュータ装置は、コンピュータ装置により為されるジェスチャーを決定するように構成されるプロセッサにして、ジェスチャーの決定が、コンピュータ装置の動きに基づく、プロセッサ;及び
光を出力するように構成された少なくとも一つの固体光源を含む照明器具に制御信号を送信するように構成される通信モジュールにして、前記制御信号が、前記プロセッサにより決定された前記ジェスチャーに基づき、また光出力を制御可能である、通信モジュールを備える。
【0004】
幾つかの実施形態においては、前記ジェスチャーの決定が、
前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置に作用する重力を測定するように構成された重力センサー;
前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の加速度を測定するように構成された加速度計;及び
前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の回転を測定するように構成されたジャイロセンサーの少なくとも一つのからの入力に基づく。
【0005】
幾つかの実施形態においては、前記ジェスチャーが、ピッチ角の連続範囲を提供する角度付いた前記コンピュータ装置の上げ及び下げにより行われるピッチジェスチャーであり、前記制御信号は、ピッチ角に基づくものである。
【0006】
幾つかの実施形態においては、前記ピッチ角は、少なくとも、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置に作用する重力を測定するように構成された重力センサーを用いて決定される。
【0007】
幾つかの実施形態においては、前記プロセッサは、前記ピッチジェスチャーの精度を高めるべく、前記ピッチ角を決定する時に少なくとも一つの訂正を実行するように構成される。
【0008】
幾つかの実施形態においては、各モードがユーザー入力に応答して前記光出力の固有属性を調整するように構成される少なくとも2つの光制御モードを含むユーザーインターフェースを更に備える。
【0009】
幾つかの実施形態においては、所定時間に前記光出力を制御するために単一モードのみがアクティブになることができ、ある方向の平行移動により前記コンピュータ装置を動かすことにより実行される瞬動ジェスチャーが、その瞬動方向に基づいてアクティブモードを切り替えるために用いることができる。
【0010】
幾つかの実施形態においては、前記瞬動方向が、少なくとも、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の加速度を測定するように構成された加速度計を用いて決定される。
【0011】
幾つかの実施形態においては、前記プロセッサは、前記瞬動ジェスチャーの精度を高めるべく、前記瞬動方向を決定する時、少なくとも一つの訂正を実行するように構成される。
【0012】
幾つかの実施形態においては、前記光出力の固有属性が、少なくとも2つの選択可能オプションを有し、前記コンピュータ装置の主軸周りの方向に前記コンピュータ装置を回転することにより為される傾斜ジェスチャーが、傾斜方向に基づいて、選択されたオプションを適用すること、及び前回の選択されたオプションに復帰することの少なくとも一つを生じさせるために用いることができる。
【0013】
幾つかの実施形態においては、前記傾斜方向は、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の回転を測定するように構成された少なくとも一つのジャイロセンサーを用いて決定される。
【0014】
幾つかの実施形態においては、前記プロセッサは、前記傾斜ジェスチャーの精度を高めるべく、前記傾斜方向を決定する時に少なくとも一つの訂正を実行するように構成される。
【0015】
幾つかの実施形態においては、前記制御信号は、光強度及び光色の少なくとも一つを制御することが可能である。
【0016】
本開示の別態様に係る照明システムは、上記いずれかに記載のコンピュータ装置及び照明器具を備える。
【0017】
本開示の別態様に係る方法は、照明器具からの光出力の制御方法であって、前記照明器具が、光を出力するように構成された少なくとも一つの固体光源を含み、前記方法は、
コンピュータ装置を動かすことにより為されるジェスチャーに基づく制御信号を受け取り、前記照明器具が、無線通信リンクを介して前記コンピュータ装置に通信可能に結合する;及び
前記制御信号に基づいて前記光出力を調整する、方法。
【0018】
幾つかの実施形態においては、前記光出力を調整することが、光強度及び光色の少なくとも一つを調整することを含む。
【0019】
本開示の別態様に係るコンピュータプログラムは、1以上のプロセッサで実行される時にプロセスの実行を生じさせる指令でエンコードされた非一時的なコンピュータプログラムであって、前記プロセスが、
ユーザー入力に応答して、光を出力するように構成された少なくとも一つの固体光源を含む照明器具からの光出力を制御することをユーザーに許すように構成されたジェスチャーモードを始動し、前記ジェスチャーモードが、1以上の光制御モードを含み、各光制御モードが、前記光出力の固有属性を調整することが可能である;及び
1以上のプロセッサに動作可能に結合したコンピュータ装置の動きにより為されるジェスチャーに基づいて前記ジェスチャーモードをナビゲートすることを含む。
【0020】
幾つかの実施形態においては、ピッチ角の連続範囲を提供する角度付いた前記コンピュータ装置の上げ及び下げにより行われるピッチジェスチャーが、前記ピッチ角に基づいて前記光出力を調整するために用いられる。
【0021】
幾つかの実施形態においては、ある方向における平行移動により前記コンピュータ装置を動かすことにより実行される瞬動ジェスチャーが、その瞬動方向に基づく前記光制御モード間の切り替えのために用いられる。
【0022】
幾つかの実施形態においては、前記光出力の固有属性が、少なくとも2つの選択可能オプションを有し、前記コンピュータ装置の主軸周りの方向に前記コンピュータ装置を回転することにより為される傾斜ジェスチャーが、傾斜方向に基づいて、選択されたオプションを適用すること、及び前回の選択されたオプションに復帰することの少なくとも一つを生じさせるために用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本開示の実施形態に係る照明システム例を図示する。
図2図2は、本開示の実施形態に即して構成された照明器具例を図示するブロック図である。
図3A図3Aは、本開示の実施形態に即して構成されたコンピュータ装置例を図示する。
図3B図3Bは、本開示の実施形態に係る参照軸を示すコンピュータ装置例を図示する。
図4A図4Aは、本開示の実施形態に係るジェスチャーを用いて制御できる照明システム例を図示する。
図4B図4Bは、本開示の実施形態に係るジェスチャーを用いて制御できる照明システム例を図示する。
図5A図5Aは、本開示の実施形態に係るユーザーの手により実行されるピッチジェスチャー例を図示する。
図5B図5Bは、図5Aのピッチジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図5C図5Cは、図5Aのピッチジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図6A図6Aは、本開示の実施形態に係るユーザーの手により実行される瞬動ジェスチャー例を図示する。
図6B図6Bは、図6Aの瞬動ジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図6C図6Cは、図6Aの瞬動ジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図6D図6Dは、図6Aの瞬動ジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図6E図6Eは、図6Aの瞬動ジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図7A図7Aは、本開示の実施形態に係るユーザーの手により実行される傾斜ジェスチャー例を図示する。
図7B図7Bは、図7Aの傾斜ジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図7C図7Cは、図7Aの傾斜ジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図7D図7Dは、図7Aの傾斜ジェスチャーに関するプロット例を図示する。
図8図8は、本開示の実施形態に係る照明システムを制御するための方法例を図示する。
【0024】
本明細書に開示の図面を一緒に参照して後述の詳細な記述を読解することにより、本実施形態の特徴及び他の特徴が、より良く理解される。図面においては、様々な図面で図示される個々の同一又はほぼ同一の要素が、同一数字により表される。明確さのため、全図面において全要素に符合が付けられない。理解されるように、図面は、必ずしも縮尺のように描かれず、また図示の特定構成に特許請求発明が限定されることが意図されない。例えば、幾つかの図面は、概して、直線、直角、及び円滑な面を図示するものの、現実世界の制約を考慮すると、所与の実施形態の実際の実施は、完全には至らない直線、直角等を有し得る。すなわち、図面は、単なる構造例を図示するために提示される。
【発明を実施するための形態】
【0025】
照明システム用のジェスチャー基準の制御技術の技術及びアーキテクチャが開示される。幾つかの場合、照明システムは、光出力を制御するためにユーザーにより為されるジェスチャーを解釈するためにカメラ及び/又は他の適切なコンポーネントを含み得る。そのような幾つかの場合、実行されるジェスチャー及び/又はジェスチャーの場所が、どのように光出力が制御されるのかを決定し得る。幾つかの場合、ジェスチャーは、スマートフォン、タブレット、又は専用光コントローラ装置といったモバイルコンピュータ装置を動かすことにより実行され得る。そのような幾つかの場合、コンピュータに含まれる又は結合されるセンサー(例えば、重力センサー、加速度計、ジャイロセンサー等)は、装置の動き及び関連のジェスチャーを検出するために用いられ得る。ジェスチャーは、光強度及び光色といった光出力の異なる属性を調整することで光出力を制御することをユーザーに許容するユーザーインターフェースをナビゲート(案内)するために用いられ得る。本明細書において様々に提示される本技術の幾つかの利点は、照明システムを制御するため、又は制御される照明システムからリアルタイムのフィードバックを受け取るため、又は楽しめ及び没頭できる光制御体験をユーザーに提供するためのより直感的又は自然な体験、照明システム及びそこからの光出力の高められたカスタマイズ性、及び所望のように照明システムを設定することに関する時間の節約を含む。この開示に照らせば多数の構成及び変形が明らかになる。
【0026】
概要
先述のように、照明システムを制御するための技術の開発及び実施を含む、照明システムの設計の困難さに寄与し得る重要な多数の課題がある。特には制御できる光出力の多様な属性の増加につながる固体光源(SSL(solid-state lighting))の広範囲の採用で照明器具及び照明システムの複雑さが増加している。例えば、制御は、輝度、色、照準(aiming)及び集束(focusing)、分布及び広がり、及び色温度及び色レンダリング(color rendering)といった他の光属性に関して増加している。このことは、これらのより複雑な照明器具及び照明システムを制御するための技術開発の必要性に帰結している。一つのそのような既知の技術は、照明器具自体での手により照明器具を物理的に調整するといった、照明器具及び関連の光出力を手動で調整することである。しかしながら、そのような技術例及び他の既知の制御技術は、典型的には、困難であり、時間を消費し、非直感的であり、減じられたユーザー体験につながる。
【0027】
従って、本開示の実施形態に係るジェスチャー基準の照明システムの制御の技術が開示される。ジェスチャーは、所望のコマンドを示すように実行され得る物理的アクションを含み、例えば、ユーザーの手、顔、又は他の適切な身体部分により実行され得る。幾つかの実施形態においては、照明システム(又はシステムのコンピュータ装置及び/又は照明器具)は、ジェスチャー基準の技法を用いて光出力を制御することをユーザーに許容するように構成されたユーザーインターフェースを含み、これが、本明細書においてジェスチャーモードと呼ばれる。幾つかの実施形態においては、照明システムは、ユーザーにより為されるジェスチャーを解釈するため、例えば、カメラ及び/又は他の適切なコンポーネントを含み得る。そのような幾つかの実施形態においては、ユーザーは、はじめに、ユーザーがジェスチャーを用いて照明システムを制御したいことを示す適切なアクションでジェスチャーモードを始動し、ユーザーがジェスチャー基準コマンドの発令を意図しない時に意図しないそのようなコマンドの発生を阻止する。ジェスチャーモードの始動後、ユーザーは、ジェスチャーを実行して照明システムを制御できる。ジェスチャーコマンドの数例を挙げれば、物体を指さしてその物体に光の焦点を向ける、表面に亘り手を広げてその表面上に光を広げる、親指の上げ又は下げで、各々、ユーザーが立っている場所の光強度の増加又は減少を指示する。この開示に照らして明らかになるように、本技術は、様々な適切なジェスチャーを含み、また各固有のジェスチャーに適切なコマンドが割り当てられ、本技術が所与のターゲット用途又は最終用途のために所望のようにカスタマイズされる。
【0028】
幾つかの実施形態においては、光出力を制御するためのジェスチャー基準の技法は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ装置、又は専用光コントローラ装置といったモバイルコンピュータ装置を介して提供され得る。幾つかのそのような実施形態においては、ジェスチャーが、例えば、タッチパネルといった、装置に動作可能に結合したタッチ検知面を用いて実行され得る。そのような他の実施形態においては、装置のセンサーが、コンピュータ装置の動きを検出するために用いられ、ジェスチャーが装置を動かすことにより為される。コンピュータ装置の動きを検出するために用いることができる例示のセンサー種は、あえて幾つかの種類のセンサーを挙げれば、コンピュータ装置に作用する重力を測定するように構成された重力センサー、コンピュータ装置の加速度を測定するように構成された加速度計、コンピュータ装置の回転を測定するように構成されたジャイロセンサーを含む。幾つかのそのような実施形態においては、計算又は訂正が、コンピュータ装置のセンサーから受け取ったデータに為され、コンピュータ装置の動きに基づくジェスチャー基準の光の制御技術が正確な結果を提供するのに十分にロバスト(強靱)であることを確証する。
【0029】
幾つかの実施形態においては、ジェスチャーモードは、ユーザーに、1以上の照明器具の1以上の光源(例えば、固体光源)からの光出力の1以上の属性を調整することを許容する。そのような幾つかの場合、ジェスチャーモードは、本開示に照らして明らかなように、光強度(例えば、輝度又は減光パーセント)、色、色温度、色レンダリング、プリセット構成(例えば、ユーザープリセット及び/又はデフォルトプリセットを用いる)、広がり(例えば、光の分布)、焦点(例えば、室内又は光が向けられる領域)、1以上の光源がオン又はオフ、又は任意の他の適切な属性といった、光出力の固有属性を制御するために構成された1以上の光制御モードを含み得る。幾つかの場合、ジェスチャーモードは、ジェスチャーモードをナビゲートするために用いられるジェスチャータイプの様々な分類を含む。例えば、ジェスチャーモードは、以降に詳細に記述のように、光制御モードの属性を調整するための連続の範囲又は広さを有する選択ジェスチャー、どの光制御モードがアクティブで制御されるかに関する光制御モード間の推移又はシフトのためのトリガージェスチャー、光制御モードに調整を適用する(又は復帰する)ための選択ジェスチャーを含む。ジェスチャーモードは、1以上のプロセッサを用いて、及び/又はコンピュータ装置、照明器具、又はこれら両方の組み合わせに配置されるコントローラを用いて実行される。従って、ジェスチャーモードのための技能(intelligence)が、コンピュータ装置、照明器具、又は両方により提供され、又は幾つかの場合、サーバー又はネットワーク(例えば、クラウド)を介して提供される。
【0030】
上述のジェスチャータイプそれぞれの特定のジェスチャーが、本明細書でより詳細に記述される。選択ジェスチャー例は、コンピュータ装置を角度付けて上げ及び下げすること(例えば、手首又は肘での曲げにより)で実行され、光出力を制御することに用いられるピッチ角の連続範囲を提供するピッチジェスチャーである。ピッチジェスチャーは、選択の調整可能な方法として、自然及び直感的な手の上げ及び下げの動きを含む。トリガージェスチャー例は、ある方向における平行移動でコンピュータ装置を動かすことにより実行される瞬動(fling)ジェスチャーであり、瞬動方向が、光制御モード間の切り替えのために用いることができる。瞬動ジェスチャーは、アイテム間の切り替えのための自然及び直感的なジェスチャーである、コンピュータ装置の特定の軸に関して測定可能であるその軸沿いのユーザーの手による迅速な動きを含む。選択ジェスチャー例は、コンピュータ装置の主軸周りの方向における装置の回転により実行される傾斜(tilt)ジェスチャーであり、傾斜方向が、選択されたオプションの適用又は前回の選択オプション(又はデフォルトオプション)への復帰の少なくとも一つを生じさせるために用いられる。傾斜ジェスチャーは、キーロックのロック又はロック解除を真似る自然及び直感的な動きに基づくトリガー確認を含む。多数の他の適切なジェスチャーが、本開示に照らして明らかになる。
【0031】
本明細書において様々に提示される本技術の幾つかの利点は、照明システムを制御するため、制御される照明システムからリアルタイムのフィードバックを受け取るため、また楽しめ及び没頭できる光制御体験をユーザーに提供するためのより直感的又は自然な体験、照明システム及びそこからの光出力の高められたカスタマイズ性、所望のように照明システムを設定することに関する時間の節約、及び本開示に照らして明らかになる多数の他の利益を含む。幾つかの実施形態においては、ジェスチャー基準の光の制御技術がユーザーに自然なものであり、照明システムを制御するために用いられるジェスチャーが直感的である。幾つかの実施形態においては、ジェスチャー基準の光の制御技術が、光出力を制御する間にユーザーに没頭できる体験を提供し、ユーザーは、制御される光からのリアルタイムフィードバックを受け取る。更には、そのような幾つかの実施形態においては、ユーザーは、変化中の光出力を見ることができる。なぜなら、ジェスチャー基準の光の制御技術は、光を変化させるためにユーザーにコントローラを見ることを強制せず、むしろ、ジェスチャーを用いてユーザーの視界を解放する。
【0032】
更には、幾つかの実施形態においては、開示の技術/アーキテクチャを用いて設計された照明システムは、例えば:(1)部分的/完全に組み立てられた照明システム;及び/又は(2)本明細書で様々に記述のように照明システムを形成するように動作可能に結合されるキット又は他の別部品の集合(例えば、照明器具、表示装置、コントローラ、プロセッサなど)として提供され得る。幾つかの実施形態においては、照明システムは、高度に構成可能及びスケール可能であり、本明細書で様々に記述のようにジェスチャー基準の技法を用いて制御されるようにプログラムされ、又は他の方法で構成される。幾つかの実施形態においては、訂正又は修正が、ジェスチャーの検出又は決定の時に為され、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準の光の制御技術が、正確な結果を提供するのに十分にロバストであることを保証する。幾つかの実施形態においては、照明システムのための音声基準の制御技術が、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準制御を付加又は代替するために用いられる。そのような幾つかの実施形態においては、照明システム(例えば、システムのコンピュータ装置又は照明器具)が、マイクロフォン又は他の適切なコンポーネント又はソフトウェアを含み、音声コマンドを解釈する。多数の変更及び構成が、本開示に照らして明らかになる。
【0033】
システムアーキテクチャ及び動作
図1は、本開示の実施形態に係る照明システム10の例を図示する。見て分かるように、照明システム10は、多数の照明器具100及びコンピュータ装置200を含む。照明器具100及びコンピュータ装置200は、例えば、サーバー/ネットワーク300(以降により詳細に記述)を用いて通信可能に結合されるように構成される。照明システム10は任意の数Nの照明器具100を有するように図1に図示されるが、システム10は、たった一つの照明器具100又は多数の照明器具100を含み、各々が、光を出力するように構成される。照明器具100は、照明システム10の例において照明器具内の通信能力を有するように示され、これが、任意の適切な有線及び/又は無線技術を介して提供され、例えば、照明器具100が、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準の制御技術に関連したデータといったデータを1以上の他の照明器具100に送信及び/又はそこからデータを受け取ることを許容する。幾つかの実施形態においては、照明器具100は、例えば、サーバー/ネットワーク15を用いて通信可能に結合される。しかしながら、照明器具100は、そのような照明器具内の通信能力を有する必要はない。照明器具100が、図2の参照といったように本明細書でより詳細に記述され、コンピュータ装置200が、図3A〜3Bの参照といったように本明細書でより詳細に記述される。幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200は、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準の制御技術を実行するために必要ではない。
【0034】
図2は、本開示の実施形態に即して構成された照明器具100の例を図示するブロック図である。見て分かるように、照明器具100は、各々が対応の光出力を提供する1以上の光源110を含む。一つの照明器具100当たりの光源110の数nは、あるターゲット用途又は最終用途のために所望にカスタマイズ可能である。照明器具100の光源110及びコンポーネントは、本明細書でより詳細に記述される。しかしながら、照明器具100は、使用される特定の構成に基づいて、追加又は代替のコンポーネントを含み得る。例えば、固体光源110を含む照明器具100の場合、照明器具100は、幾つかの追加のコンポーネント例を挙げれば、少なくとも一つのドライバー、変調器、デジタルアナログ変換器(DAC)(不図示)といったコンポーネントを含み得る。コンポーネント(例えば、コントローラ120、プロセッサ130等)が照明器具100を示すボックス内に図示されているが、そのようなコンポーネントは、照明器具100のハウジング内に物理的に置かれる必要がないことにも留意されたい。幾つかの実施形態においては、図2に図示の幾つか又は全部(又は代替の)コンポーネントが、照明システム300の概して一部であり、また多数の照明器具100を制御するために用いられ得る(例えば、多数の照明器具100を同時に制御する)。
【0035】
先述のように、幾つかの実施形態においては、照明器具100は、1以上の固体光源110を含む。所定の固体光源は、1以上の固体放射体を含み、例えば、(1)発光ダイオード(LED);(2)有機発光ダイオード(OLED);(3)ポリマー発光ダイオード(PLED);及び/又は(4)これらの1以上の組み合わせといった任意の範囲の半導体又は光源装置であり得る。幾つかの実施形態においては、所与の固体放射体は、単一の相関色温度(CCT)の放射のために構成される(例えば、白色放射半導体又は光源)。しかしながら、幾つかの他の実施形態においては、所与の半導体放射体が、変更可能な色の放射のために構成される。例えば、幾つかの場合、所与の半導体放射体が、(1)赤−緑−青(RGB);(2)赤−緑−赤−黄(RGBY);(3)赤−緑−青−白(RGBW);(4)デュアル白色;及び/又は(5)これらの1以上の組み合わせといった複数の色(例えば、2色、3色等)半導体光源である。幾つかの実施形態においては、照明器具100は、固体光源110に加えて又は代替として、例えば、白熱又は蛍光照明といった他の光源110を含む。各照明器具のために用いられる照明源110の量及び配置は、所与のターゲット用途又は最終用途のために所望のようにカスタマイズされる。
【0036】
図2に見られるように、照明器具100は、少なくとも一つのコントローラ120、少なくとも一つのプロセッサ130、及び/又はメモリ140を含み得る。コントローラ(群)120は、光源110又は光源ドライバー(不図示)といった対応のコンポーネントに(例えば、通信バス又は他の適切な相互接続を介して)動作可能に結合し、そこから提供される光出力を制御するように構成される。各光源110からの光出力が、この実施形態例においては全体の光出力115を生成することに留意されたい。幾つかの実施形態においては、照明器具100は、全システムの全光出力115を制御するように構成された中央コントローラ120及び/又はプロセッサ130を含み得る。そのような幾つかの実施形態においては、光出力の制御が、所与の構成に依存して、有線及び/又は無線である。幾つかの実施形態においては、照明器具の光源110が、個別に制御される。いずれにしても、照明器具100及びそこからの全光出力115が、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準の技法を用いて制御できる。
【0037】
メモリ140は、任意の適切な種類(例えば、RAM及び/又はROM、又は他の適切なメモリ)及びサイズのものであることができ、幾つかの場合、揮発メモリ、不揮発メモリ又はこれらの組み合わせで実施される。所与のプロセッサ130は、典型的に為されるように構成され、幾つかの実施形態では、例えば、照明器具100又は所与の光源110及び(例えば、メモリ140内又は他の場所の)これらの1以上のモジュールに関連する工程を実行するように構成される。幾つかの場合、メモリ140は、例えば、プロセッサワークスペース(例えば、1以上のプロセッサ130)のために用いられるように、及び/又は一時的又は恒久基準の照明器具100又はシステム10のためのメディア、プログラム、アプリケーション146、及び/又はコンテンツを記憶するために構成される。
【0038】
メモリ140に記憶された1以上のモジュールは、例えば、照明器具100の1以上のプロセッサ130により、アクセス及び実行される。幾つかの実施形態においては、メモリ140の所与のモジュールが、本開示に照らして明らかになるように、例えば:(1)C;(2)C++;(3)オブジェクティブC;(4)ジェバスクリプト(JavaScript(登録商標));及び/又は(5)任意の他の適切なカスタム又は独自指令セットといった任意の適切な標準及び/又はカスタム/独自プログラミング言語で実施可能である。メモリ140のモジュールは、プロセッサ130により実行される時、部分又は全体において、照明器具100又はシステム10の機能を実行する機械読み取り可能媒体上にエンコードできる。コンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、ハードドライブ、コンパクトディスク、メモリスティック、サーバー、又は任意の適切な非一時的なコンピュータ/コンピュータ装置メモリであり、実行可能な指令又はそのようなメモリの複数又は組み合わせを含む。他の実施形態が、例えば、ゲートレベルロジック又は特定用途向け集積回路(ASIC)又はチップセット又は他のそのような目的構築ロジックで実施可能である。幾つかの実施形態は、入力/出力能力(例えば、ユーザー入力を受け取るための入力;他のコンポーネントを指令するための出力)及び装置機能を実行するための多数の埋め込みルーチンを有するマイクロコントローラで実施可能である。より包括的な意味では、メモリ140の機能モジュール(例えば、後述の1以上のアプリケーション142)が、所与のターゲット用途又は最終用途のために望まれるように、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアにおいて実施可能である。
【0039】
幾つかの実施形態においては、メモリ140が、そこに、1以上のアプリケーション142を記憶する(さもなければ、アクセスを持つ)。幾つかの場合、所与の照明器具100が、例えばメモリ140に記憶された一例のアプリケーション142を介して、入力を受け取るように構成される。例えば、一例のアプリケーション142が、ユーザーに、様々なジェスチャー基準の制御技術に応答して始動される光出力、メニュー、又はモードといった、照明器具100をプログラム又は構成することを許容する。メモリ140に記憶され得る(さもなければ、照明器具100にアクセス可能である)他の適切なモジュール、アプリケーション、及びデータが、所与の用途に基づき、また本開示に照らして明らかになる。
【0040】
幾つかの実施形態においては、所与の照明器具100が、通信モジュール150を含み、これは、所望のように、有線(例えば、ユニバーサル・シリアル・バス又はUSB、イーサネット(登録商標)、ファイアーワイヤーなど)及び/又は無線(例えば、Wi−Fi、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))など)通信のために構成され得る。幾つかの実施形態においては、通信モジュール150が、任意の広範囲の有線及び/又は無線通信プロトコルを用いてローカル及び又はリモートに通信するように構成され、例えば、(1)デジタル・マルチプレクサ(DMX)インターフェイスプロトコル;(2)Wi−Fiプロトコル;(3)ブルートゥースプロトコル;(4)デジタルアドレス可能照明インターフェイス(DALI)プロトコル;(5)ジグビー(ZigBee)プロトコル;及び/又は(6)これらの任意の1以上の組み合わせを含む。しかしながら、本開示は、これらの通信プロトコル例のみに限定されないことに留意されたい。より包括的な意味において、また幾つかの実施形態においては、有線及び/又は無線、標準及び/又はカスタム/独自の任意の適切な通信プロトコルが、所与のターゲット用途又は最終用途のために望まれるように、通信モジュール150により用いられる。幾つかの場合、通信モジュール150は、照明器具100間のシステム内通信及び/又は照明器具(群)100及びコンピュータ装置200間の通信を促進するように構成される。通信モジュール150のための他の適切な構成は、所与の用途に依存し、本開示に照らして明らかになる。
【0041】
幾つかの実施形態においては、所与の照明器具100が、1以上のオプションのセンサー160を含み得る。幾つかの実施形態においては、所与の照明器具100が、オプションとして、少なくとも一つのカメラ161(又は画像取得装置)、マイクロフォン163(音取得装置)、周囲光センサー165、動き(モーション)センサー167、3次元(3D)深さセンサー169、及び/又は例えば本明細書に様々に記述の技術を実施するための任意の他の適切なセンサーを含む。含められる時、センサー(群)160は、典型的に為されるように構成され得る。例えば、カメラ161及び3D深さセンサー169は、例えば、Microsoft(登録商標)によるKinect(登録商標)で用いられる技術を用いてジェスチャーを検出するように構成され得る。そのようなジェスチャーは、本明細書でより詳細に記述されるように、照明器具100を制御するために用いられ得る。別例においては、マイクロフォン163が、照明器具100を制御するために用いられる音声コマンドを検出するように構成され得る。いずれの場合にも、所与の照明器具100のセンサー(群)160が、所与のターゲット用途又は最終用途に望まれるようにコンポーネントを含み得る。また、本開示は、示された例のオプションのセンサー160のみに限定されないことに留意されたい。幾つかの他の実施形態においては、所与のターゲット用途又は最終用途に望まれるように追加及び/又は異なるセンサー160が提供される。
【0042】
幾つかの実施形態においては、所与の照明器具100が、1以上のラウドスピーカー170又は他のオーディオ出力装置を含み得る。幾つかの実施形態においては、ラウドスピーカー(群)170は、例えば、オーディオデータ信号から音を生成可能なスピーカー又は任意の他の装置であり得る。ラウドスピーカー(群)170は、任意の適切な技術を用いてプログラムされ、これらは、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準の制御技術に関連した音声を出力するように構成され得る。例えば、コントローラ120及び/又はプロセッサ130は、ラウドスピーカー(群)170のオーディオ出力を制御するように構成され、試みたジェスチャーが認識されたか否かに関するオーディオフィードバックを提供し、又は検出された特定のジェスチャー又は結果として生じる光出力の変化(例えば、10%の減光、赤色への光色の変化、示された場所へ光焦点を動かすこと等)に関連するオーディオフィードバックを提供するように構成される。含まれる時、ラウドスピーカー(群)170が、典型的に為されるように構成され、また、所与のターゲット用途又は最終用途に望まれるようにコンポーネントを含む。照明器具(群)100の多数の構成及び変更が、本開示に照らして明らかになる。
【0043】
図3Aは、本開示の実施形態に即して構成されたコンピュータ装置200の例を図示する。コンピュータ装置200は、任意の広範囲の計算プラットフォーム、モバイル又は他のものであり得る。例えば、幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200は、部分又は全体において;(1)ラップトップ/ノートブックコンピュータ又はサブノートブックコンピュータ;(2)タブレット又はファブレットコンピュータ;(3)モバイル電話又はスマートフォン;(4)パーソナル・デジタル・アシスタンス(PDA);(5)ポータブルメディアプレーヤー(PMP);(6)セルラーハンドセット;(7)手持ちゲーム機;(8)ゲームプラットフォーム;(9)デスクトップコンピュータ;(10)テレビセット;(11)スマートウォッチ、スマート眼鏡、又はスマートヘッドギアといったウェアラブル又は他の態様の身体装着型のコンピュータ;及び/又は(12)任意の1以上の組み合わせであり得る。コンピュータ装置200のための他の適切な構成が、所与の用途に依存し、本開示に照らして明らかになる。
【0044】
幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200は、ディスプレイ210を含み得る。ディスプレイ210は、任意の電子視覚ディスプレイ、又はイメージ(例えば、イメージ、ビデオ、テキスト及び/又は他の表示可能なコンテンツ)をそこから表示又は他の方法で生成するように構成された他の装置であり得る。幾つかの場合、ディスプレイ210が、部分又は全体において、コンピュータ装置200に統合され、他の場合、ディスプレイ210が、任意の適切な有線及び/又は無線通信手段を用いてコンピュータ装置200と通信するように構成されたスタンドアローンコンポーネントである。
【0045】
幾つかの場合、ディスプレイ210が、オプションとして、タッチスクリーンディスプレイ又は他のタッチ感応ディスプレイである。そのため、ディスプレイ210は、例えば、(1)抵抗性タッチセンシング;(2)容量性タッチセンシング;(3)表面音響波(SAW)タッチセンシング;(4)赤外(IR)タッチセンシング;(5)光学イメージタッチセンシング;及び/又は(6)これらの任意の1以上の組み合わせといった任意の広範囲のタッチ感応技術を利用する。より包括的な意味、又は幾つかの実施形態においては、オプションのタッチ感応ディスプレイ210は、一般的に、そのディスプレイ210の所与の場所でユーザーの指、尖筆(stylus)、又は他の適切な器具から直接及び/又は近接コンタクトを検出又は他の方法で検知するように構成される。幾つかの場合、オプションのタッチ感応ディスプレイ210が、そのようなコンタクトを電子信号に変換し、これが、コンピュータ装置200(例えば、その1以上のプロセッサ230)により処理され、また操作又は他の方法で用いられて所与のGUIアクションをトリガーするように構成される。幾つかの場合、タッチ感応ディスプレイ210が、そのようなディスプレイ210により提示されるGUIを介してコンピュータ装置200とのユーザー相互作用を促進する。ディスプレイ210のための多数の適切な構成が、この開示に照らして明らかになる。
【0046】
幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200は、1以上のコントローラ220を含み、さもなければ通信可能に結合される。所与のコントローラ220は、1以上の制御信号を出力し、コンピュータ装置200の任意の1以上の様々なコンポーネント/モジュールを制御するように構成され、若しくは、例えば、所与のローカル源(例えば、オンボードメモリ240)及び/又はリモート源(例えば、制御インターフェイス、オプションのサーバー/ネットワーク15等)から受け取った有線及び/又は無線入力に基づいてそのようにする。幾つかの実施形態においては、所与のコントローラ220が1以上の制御モジュールをホストし、例えば、コンピュータ装置200の所与の部分の動作を調整するため、1以上の制御信号を出力するようにプログラム又は他の方法で構成される。例えば、幾つかの場合、所与のコントローラ220は、制御信号を出力し、コンピュータ装置200の所与のカメラ261又は画像取得装置(例えば、前向き画像取得装置又は後ろ向き画像取得装置)の動作を制御するように構成される。幾つかの場合、所与のコントローラ220は、制御信号を出力し、(本明細書でより詳細に説明する)1以上のセンサー260の動作を制御するように構成される。コンピュータ装置200の所与のコントローラ220のための他の適切な構成及び制御信号出力が、所与の用途に依存し、本開示に照らして明らかになる。
【0047】
幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200は、メモリ240及び1以上のプロセッサ230を含み得る。メモリ240は、任意の適切な種類(例えば、RAM及び/又はROM、又は他の適切なメモリ)及びサイズであり、幾つかの場合、揮発メモリ、不揮発メモリ又はこれらの組み合わせで実施される。コンピュータ装置200の所与のプロセッサ230が、典型的に為されるように構成され、幾つかの実施形態においては、例えば、コンピュータ装置200及び(例えば、メモリ240内又は他の場所の)その1以上のモジュールに関連する動作を実行するように構成される。幾つかの場合、メモリ240は、例えば、プロセッサワークスペース(例えば、1以上のプロセッサ230)のために用いられるように構成され、及び/又はコンピュータ装置200上に一時又は恒久基準のメディア、プログラム、アプリケーション、及び/又はコンテンツを記憶するように構成される。
【0048】
メモリ240に記憶された1以上のモジュールが、例えば、コンピュータ装置200の1以上のプロセッサ230によりアクセス及び実行される。幾つかの実施形態においては、メモリ240の所与のモジュールが、本開示に照らして明らかになるように、例えば:(1)C;(2)C++;(3)オブジェクティブC;(4)ジェバスクリプト(JavaScript(登録商標));及び/又は(5)任意の他の適切なカスタム又は独自指令セットといった任意の適切な標準及び/又はカスタム/独自プログラミング言語で実施可能である。メモリ240のモジュールは、1以上のプロセッサ230により実行される時、部分又は全体において、コンピュータ装置200の機能を実行する機械読み取り可能媒体上にエンコードできる。コンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、ハードドライブ、コンパクトディスク、メモリスティック、サーバー、又は任意の適切な非一時的なコンピュータ/コンピュータ装置メモリであり、実行可能な指令又はそのような複数又はメモリの組み合わせを含む。他の実施形態が、例えば、ゲートレベルロジック又は特定用途向け集積回路(ASIC)又はチップセット又は他のそのような目的構築ロジックで実施可能である。幾つかの実施形態は、入力/出力能力(例えば、ユーザー入力を受け取るための入力;他のコンポーネントを指令するための出力)及び装置機能を実行するための多数の埋め込みルーチンを有するマイクロコントローラで実施可能である。より包括的な意味では、メモリ240の機能モジュール(例えば、各々後述のOS242、UI244、及び/又は1以上のアプリケーション246)が、所与のターゲット用途又は最終用途に望まれるように、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアにおいて実施可能である。
【0049】
幾つかの実施形態においては、メモリ240は、オペレーティング・システム(OS)242を含み得る。OS242は、任意の適切なOS、モバイル、又は他のもの、例えば、(1)グーグル社のアンドロイドOS;(2)アップル社からのiOS;(3)ブラックベリー社からのブラックベリーOS;(4)マイクロソフト社のウィンドウズ(登録商標)フォンOS;(5)Palm社からのPalm OS/Garnet OS;(6)Symbian OSといったオープンソースOS;及び/又は(7)これらの任意の1以上の組み合わせで実施可能である。本開示に照らして理解されるように、OS242は、例えば、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準の制御技術を補助するように構成される。OS242のための他の適切な構成及び能力が、所与の用途に依存し、本開示に照らして明らかになる。
【0050】
幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200は、ユーザーインターフェース(UI)モジュール244を含み得る。幾つかの場合、UI244は、メモリ240において実施可能であり(例えば、図3Bに概略的に図示)、他方、幾つかの他の場合、UI244は、場所の組み合わせ(例えば、後述のようにメモリ240及びディスプレイ210)で実施可能であり、UI244に所与の程度の機能分散を提供する。UI244は、幾つかの実施形態においては、グラフィカルUI(GUI)をディスプレイ210に提示するように構成され、それは、例えば、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準の制御技術を支援するために構成される。UI244のための他の適切な構成及び能力が、所与の用途に依存し、本開示に照らして明らかになる。
【0051】
幾つかの実施形態においては、メモリ240は、1以上のアプリケーション246をそこに記憶する(さもなければ、そこにアクセスを持つ)。幾つかの場合、コンピュータ装置200は、メモリ240に記憶された1以上のアプリケーション246(例えば、ジェスチャー基準の照明システムの制御アプリケーション)を介して、入力を受け取るように構成される。メモリ240に記憶される(さもなければ、コンピュータ装置200にアクセス可能である)他の適切なモジュール、アプリケーション、及びデータが、所与の用途に依存し、本開示に照らして明らかになる。
【0052】
幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200が通信モジュール250を含み、これは、所望のように、任意の適切な有線及び/又は無線伝送技術(例えば、ラジオ周波数、又はRF伝送;赤外又はIR光変調など)を用いて、有線(例えば、ユニバーサル・シリアル・バス又はUSB、イーサネット(登録商標)、ファイアーワイヤーなど)及び/又は無線(例えば、Wi−Fi、ブルートゥースなど)通信のために構成される。幾つかの実施形態においては、通信モジュール250は、任意の広範囲の有線及び/又は無線通信プロトコルを用いてローカル及び又はリモートに通信するように構成され、例えば、(1)デジタル・マルチプレクサ(DMX)インターフェイスプロトコル;(2)Wi−Fiプロトコル;(3)ブルートゥースプロトコル;(4)デジタルアドレス可能照明インターフェイス(DALI)プロトコル;(5)ジグビー(ZigBee)プロトコル;(6)近距離通信(NFC)プロトコル;(7)ローカルエリアネットワーク(LAN)方式の通信プロトコル;(8)セルラー方式通信プロトコル;(9)インターネット方式通信プロトコル;(10)衛星方式通信プロトコル;及び/又は(11)これらの任意の1以上の組み合わせを含む。しかしながら、本開示は、これらの通信プロトコル例のみに限定されないことに留意されたい。より包括的な意味において、また幾つかの実施形態においては、有線及び/又は無線、標準及び/又はカスタム/独自の任意の適切な通信プロトコルが、所与のターゲット用途又は最終用途のために望まれるように、通信モジュール250により用いられる。幾つかの場合、通信モジュール250は、1以上の照明器具100と通信するように構成される。幾つかの場合、コンピュータ装置200の通信モジュール250及び所与の照明器具100の通信モジュール150は、同一の通信プロトコルを用いるように構成される。幾つかの場合、通信モジュール250は、サーバー/ネットワーク300(以降に記述)と通信するように構成される。通信モジュール250のための他の適切な構成は、所与の用途に依存し、本開示に照らして明らかになる。
【0053】
幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200は、1以上のセンサー260を含み得る。幾つかの実施形態においては、所与のコンピュータ装置200は、オプションとして、少なくとも一つのカメラ261(又は画像取得装置)、マイクロフォン263(又は音取得装置)、周囲光センサー265、加速度計266、重力センサー267、ジャイロセンサー268、磁力計269(又は地磁気センサー)、及び/又は、例えば、本明細書に様々に記述の技術を実施するための任意の他の適切なセンサーを含む。含められる時、センサー(群)260は、典型的に為されるように構成され得る。例えば、少なくとも一つの加速度計266、重力センサー267、ジャイロセンサー268、及び/又は磁力計269は、本開示に照らして明らかになるように、コンピュータ装置200の動きを検出し、制御システム10で用いられるジェスチャーを解釈するために用いられる。いずれの場合にも、所与のコンピュータ装置200のセンサー(群)260が、所与のターゲット用途又は最終用途に望まれるようにコンポーネントを含み得る。また、本開示は、示された例のオプションのセンサー260のみに限定されないことに留意されたい。幾つかの他の実施形態においては、所与のターゲット用途又は最終用途に望まれるように追加及び/又は異なるセンサー260が提供される。
【0054】
幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200は、1以上のラウドスピーカー270又は他のオーディオ出力装置を含み得る。幾つかの実施形態においては、ラウドスピーカー(群)270は、例えば、オーディオデータ信号から音を生成可能なスピーカー又は任意の他の装置であり得る。オーディオ出力装置270は、そのホストコンピュータ装置200に局所の音又はそれにより受け取られる音を再生するように構成される。幾つかの場合、オーディオ出力装置270が、部分又は全体として、コンピュータ装置200に組み込まれ、他方、幾つかの他の場合、オーディオ出力装置270が、望まれる任意の適切な有線及び/又は無線通信手段を用いてコンピュータ装置200と通信するように構成されるスタンドアロンコンポーネントである。オーディオ出力装置270のための他の適切な種類及び構成が、所与の用途に依存し、本開示に照らして明らかになる。コンピュータ装置200の多数の構成及び変更が、本開示に照らして明らかになる。
【0055】
図3Bは、本開示の実施形態に即して構成された、参照軸を示すコンピュータ装置200の一例を図示する。記述の便宜上、本実施形態例のコンピュータ装置は、図3A及び本明細書に記述した全てのモジュールを含む。見て分かるように、本実施形態例のコンピュータ装置200は、スマートフォンであり、図示のように参照軸X、Y、及びZを含み、これらが、コンピュータ装置200を用いて為されるジェスチャーを記述するために用いられる(本明細書でより詳細に記述される)。また見て分かるように、装置200は、コンピュータ装置200に様々な入力を提供するために用いられる入力ボタン280を含む。また、この実施形態例では、入力がディスプレイ210を介して提供できることに留意されたい。なぜなら、ディスプレイがタッチ感応型であるためである(例えば、指又は尖筆を介して入力が提供される)。更には、幾つかの実施形態においては、コンピュータ装置200が、本開示に照らして明らかになるように、他の入力ボタン(物理的又は容量性のいずれか)、トラックパッド、トラックボール、又は任意の他の適切な入力装置といった、追加又は代替の入力装置を含み得ることに留意されたい。
【0056】
先述したように、コンピュータ装置200は、多数のセンサー260を含み得る。本明細書で様々に記述されるジェスチャー基準の制御の内容においては、幾つかの実施形態においては、次のセンサーが、ジェスチャー決定において用いられ得る:加速度計(群)266、重力センサー(群)267、ジャイロセンサー(群)268及び磁力計(群)又は地磁気センサー(群)269。そのようなセンサー及びそこから生成される値を記述する時、慣性基準系の確立が役立ち得る。この実施形態例においては、3次元デカルト座標系を規定する図3Bに図示のX、Y、及びZ軸が、そのような慣性基準系を提供するために用いられる。この例の場合に見られるように、座標系の原点が、装置200の中心である。更には、X軸が、装置200の横形状に従い、X軸の正が、装置の右側を通じて延び(又はそこを指し)、X軸の負が、装置の左側を通じて延びる。加えて、Y軸が、装置200の縦形状に従い、Y軸の正が、装置の上面を通じて延び、Y軸の負が、装置の下面(例えば、入力ボタン280に最も近い側面)を通じて延びる。更には、Z軸が、装置200のディスプレイ210に垂直(また、X−Y面に対して垂直)であり、Z軸の正が、装置の前面を通じて延び、Z軸の負が、装置の後面を通じて延びる。
【0057】
この実施形態例では、加速度計(群)266は、典型的に為されるように構成され、また、幾つかの実施形態例においては、ホストコンピュータ装置200の動きを検出及び/又は加速度を測定するように構成される。例えば、リニア加速度計が、装置200に付与される動く力を測定するために含められる。そのような測定値が、
といったように、装置200の各軸(X、Y、Z)に沿うベクトル
として示される。例えば、
それぞれのコンポーネントが、m/s2において制約されず及び測定され、リニア加速度計が、装置に関する動きを追跡することに有用である。しかしながら、リニア加速度計は、どのようにコンピュータ装置200が世界フレームに関係するのかに関する情報を提供しない。例えば、もし装置200が水平面上にその側面の一つが平坦に横たわるならば、
は、装置のどの側面が水平面上にあるのかに関わらず、同一値<0、0、0>を持つだろう。
【0058】
重力センサー(群)267は、この実施形態例において、典型的に為されるように構成され、また、幾つかの実施形態例においては、ホストコンピュータ装置200上の重力の対抗力を測定するように構成される。幾つかの実施形態においては、重力センサーは、1以上の加速度計、磁力計、及びジャイロセンサーの測定値から得られる。例えば、重力(約9.81m/s2)の対抗力が、ベクトルとして記述され、装置の軸上に投影され、
といった重力ベクトルを生成する。そのような例では、各コンポーネントの範囲が、(−9.81、9.81)で
のように設定可能である。重力センサー(群)は、装置に適用される任意の種類の動きにより影響を受けないことに留意されたい。しかしながら、重力センサー(群)は、世界フレームに関係するため、装置の配向を決定することに用いられる。例えば、もしコンピュータ装置200が、水平面に平坦に横たわるならば、重力の作用力が、直にZ軸上にある。そのような例の場合の
の値は、どの装置の側面が水平面上にあるかに応じて、
又は<0、0、-9.81>である。
【0059】
ジャイロセンサー(群)268は、この実施形態例においては、典型的に為されるように構成され、また幾つかの実施形態例においては、ジャイロセンサー(群)269は、ホストコンピュータ装置200の配向及び/又は回転速度を決定するように構成される。装置200の配向が、例えば、ピッチ290(X軸周りの回転)、ロール292(Y軸周りの回転)、及びヨー294(Z軸周りの回転)を用いて表現される。幾つかの場合、ジャイロセンサーは、
ここで、各コンポーネントが、ラジアン毎秒(rad/s)を単位として、装置の慣性軸周りの回転速度である、といったベクトルとして装置200の回転速度を測定する。そのような例の場合、
の各コンポーネントが非制約であり、もし装置が理想の静止にあるならば、
が<0、0、0>に等しくなる。
【0060】
磁力計(群)又は地磁気センサー(群)269は、この実施形態例においては、典型的に為されるように構成され、また幾つかの実施形態例においては、磁極(例えば、北磁極)又は所与のターゲット用途又は最終用途に望まれるようにカスタマイズされる他の所望の向きに関するホストコンピュータ装置200の配向及び/又は動きを決定するように構成される。図3Bに見られるように、北磁極295が装置200に関して示され、方位角296(空間座標系における測定角)が決定されることが許容される。この実施形態例においては、方位角296は、図示のようにY軸から計算される;しかしながら、任意の適切な参照が、コンピュータ装置200の方位角の計算のために用いられ得る(例えば、X、Y、又はZ軸から測定される北又は南)。
【0061】
図1に戻ると、サーバー/ネットワーク300は、任意の適切なパブリック及び/又はプライベートな通信ネットワークであり得る。例えば、幾つかの場合、サーバー/ネットワーク300は、インターネットといった広域ネットワーク(WAN)に動作可能に結合したプライベートローカルエリアネットワーク(LAN)であり得る。幾つかの場合、サーバー/ネットワーク300は、1以上の第2世代(2G)、第3世代(3G)、及び/又は第4世代(4G)モバイル通信技術を含み得る。幾つかの場合、サーバー/ネットワーク300は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)(例えば、Wi−Fi無線データ通信技術)を含み得る。幾つかの場合、サーバー/ネットワーク300は、ブルートゥース無線データ通信技術を含み得る。幾つかの場合、サーバー/ネットワーク300は、基盤インフラ及び/又は機能を含み、例えば、サーバー及びサービスプロバイダーであるが、そのような特徴は、サーバー/ネットワーク15を介した通信を実行するのに必要ではない。幾つかの場合、コンピュータ装置200は、例えば、サーバー/ネットワーク300及び1以上の照明器具100と通信可能に結合するように構成される。幾つかのそのような場合、照明器具(群)100及びコンピュータ装置200それぞれの通信モジュール150、250が通信結合において利用される。幾つかの場合、コンピュータ装置200は、本明細書で様々に記述のジェスチャー基準の制御技術を促進するサーバー/ネットワーク300を介して照明器具(群)100にデータを送信するように構成される。サーバー/ネットワーク300についての多数の構成が、この開示に照らして明らかになる。幾つかの実施形態においては、本明細書に記述のジェスチャー基準の制御技術を実行するために用いられる計算、処理、又は他のシステム10の技能が、コンピュータ装置200、サーバー/ネットワーク300(例えば、クラウド内)、及び/又は照明器具(群)100により実行される。多数の構成及び変更が、この開示に照らして明らかになる。
【0062】
ジェスチャー基準の制御の例
図4A−Bは、本開示の実施形態に係るジェスチャーを用いて制御可能である照明システム例を図示する。見て分かるように、本実施形態例における照明システムは、光出力410を生成可能である照明器具100を含む。照明器具100は、本実施形態例において、ジェスチャー基準のコマンドを介して制御される複数の特性を有することが可能である複数の固体光源を含む。そのような特性は、幾つかの特性例を挙げれば、例えば、電力状態、光強度又は輝度、分布又は広がり、焦点又は照準、又は照明器具100及び/又はその個別の光源の色を含む。そのような特性は、本開示に照らして理解されるように、機械的、電気的、電気機械的、光学的、又は任意の他の技術を用いて制御され得る。この実施形態例における照明システムは、ユーザー420により為されるジェスチャーを検出するための手段も含み、例えば、カメラ、動き検出器、深さセンサー、又は他の適切なジェスチャー検出装置である。照明システム又は照明器具100は、(例えば、図2を参照して)本明細書に記述のコンポーネントといった、ジェスチャーを検出することに必要な任意の追加のコンポーネントを含む。
【0063】
図4Aに見られるように、ユーザー420は、ジェスチャー422を実行し、光の分配412を制御する。幾つかの実施形態においては、ジェスチャー422は、例えば、そのエリアにおいて光の分布を広げるべくユーザー420が手を広げ、又は光の分布を(各々)増加/減少させるために彼又は彼女が腕を広げ/閉じるといった、光の分配412を変更することの対応の結果のための自然なジェスチャーコマンドを含む。図4Bに見られるように、ユーザー420は、ジェスチャー424を実行して光源場所414を制御する。幾つかの実施形態においては、ジェスチャー424は、例えば、オン/オフに切り替えられることを望む光源の直下でのアクションを実行すること、又はオン/オフに光源を切り替えるべく指し示すことといった、光源場所414の変更の対応の結果のための自然なジェスチャーコマンドを含む。下は、幾つかの追加のジェスチャーコマンド例及び対応結果の表である。
【表1】
【0064】
上の表から分かるように、幾つかの実施形態においては、実行されるジェスチャーから帰結するコマンド又は制御が、為されたジェスチャー及びジェスチャー位置の少なくとも一つに基づく。例えば、ある表面に亘る光の勾配を生成するように光出力を生じさせるべくひとさし指(又は単に指)と親指の間隔を減少しながらある表面に亘り動くことのジェスチャーコマンドの場合、為されたジェスチャー及びジェスチャー位置の両方に基づくコマンドを含む。この例の場合、為されたジェスチャーでは、ある手の指と親指の間隔が減少し、又は初期の空いた間隔から親指とひとさし指が寄り添う。為されたジェスチャーは、光出力に光の勾配を生じさせる。更には、この例の場合、ある面に亘り手を動かす間にジェスチャーが為された。その面に亘る手の動きが、光の勾配が生じるべき場所を示した。手を広げるジェスチャーの場合といった別例の場合、照明システムは、どこでジェスチャーが実行されたかに関わらず、光ビーム又は光出力を広げることに帰結するコマンドを実行する。そのような例の場合、為されたジェスチャーのみが、光出力を制御するために用いられる。照明システムにおいて個別の光源をオン又はオフに切り替える場合といったまた別の例の場合、ジェスチャー及び場所の両方が、所望の結果を決定するために用いられ得る。例えば、ユーザーが、オン又はオフに切り替えられることを望む特定の光源を指し示し、ここで、システムは、どの光源がオン又はオフに切り替えられるかを示すジェスチャーの場所/位置と同様、光源がオン又はオフに切り替えられるべきかの両方のジェスチャーが用いられたことを認識する。
【0065】
幾つかの実施形態においては、ジェスチャー基準の照明制御は、制御される照明器具(群)100に通信可能に結合されたコンピュータ装置200を用いて提供され得る。例えば、タッチ感応ディスプレイ210を含むコンピュータ装置の場合、ユーザーは、ディスプレイ210を用いてジェスチャー基準のコマンドを提供する。そのような場合、コンピュータ装置200は、照明システムが配置された室内又はエリアを装置200が動き回る間、装置200のディスプレイ210上でジェスチャーを実行することをユーザーに許容することにより、本明細書に記述のジェスチャー基準の制御を追加する。しかしながら、そのような例の場合、ユーザーは、システムを制御しながらディスプレイ210を見る必要があり、従って、リアルタイムフィードバックを感受するユーザーの能力を妨害する。従って、幾つかの実施形態においては、ジェスチャーが、(本明細書に記述のコンピュータ装置200といった)コンピュータ装置を持つという意味で定義され得る。例えば、ホストコンピュータ装置に含まれる1以上のセンサーが用いられ、コンピュータ装置の動きを検出し、装置が持たれる間にジェスチャーが実行されるのかを決定する。先述のように、そのようなセンサーは、1以上の加速度計266、重力センサー267、ジャイロセンサー268、及び/又は磁力計又は地磁気センサー269を含み得る。
【0066】
幾つかの実施形態においては、ジェスチャータイプは、それが関連する制御パラメータにより指示される。例えば、幾つかの場合、光出力の制御の対象又はパラメータが、連続範囲又は広がり(例えば、光強度、色、分布など)である。そのような幾つかの場合、単なるスイッチの反転又はボタンの押圧又は2つのオプションを有する他のジェスチャーが、例えば、連続範囲又は広がりを有するパラメータの制御に十分ではない。従って、そのような場合、連続範囲又は広がりを有するパラメータを制御するための関連のジェスチャーが、例えば、上げ又は下げアクションといった、それに関連の連続のアクション又はジェスチャーを有し得る。そのようなジェスチャーは、本明細書においては、選択ジェスチャーと呼ばれる。更には、そのような場合、選択を適用又は除去することができることが望ましいかもしれない。従って、関連のジェスチャーが、例えば、時計周りに回転する及び反時計回りに回転するといった、2つの反対のアクションを用いて、入力を適用/除去する。そのようなジェスチャーは、本明細書において確認ジェスチャーと呼ばれ、選択ジェスチャーに後続する。また更には、そのような場合、光出力を制御するための異なる制御パラメータ又はモードの間で推移することを望ましいかもしれない。従って、関連のジェスチャーが、所望の方向へのスワイプといった、異なる制御パラメータ又はモード間のナビゲーションを許容する。そのようなジェスチャーは、本明細書では、トリガージェスチャーと呼ばれ、幾つかの場合、セッティングのオン/オフの切り替え、次/前の状態への移行等といった2値の決定を含む。幾つかの3つのジェスチャータイプ(選択、確認、及びトリガー)について幾つかの見込み例のジェスチャーを含む表が以下に提示される:
【表2】
【0067】
コンピュータ装置を持ちながら実行可能である多数の見込みの動きがあるが、本明細書では、選択、確認、及びトリガージェスチャータイプ(各々):ピッチジェスチャー(例えば、図5Aの510)、瞬動ジェスチャー(例えば、図6Aの610)、及び傾斜ジェスチャー(例えば、図7Aに図示の710)の3つのジェスチャーが主に記述される。幾つかの場合、ピッチジェスチャーは、コンピュータ装置を平ら(又は相対的に平ら)に持ち、(例えば、ユーザーの手首から最も遠い端部が上げ又は下げられるように)手首又は肘で枢動することにより角度ある態様で装置を上げ及び下げすることにより実行される。幾つかの場合、瞬動ジェスチャーは、単一方向に平行移動することによりコンピュータ装置を唐突に動かすことにより実行され、瞬動ジェスチャーは、瞬動ジェスチャーの方向により更に分類される(例えば、左瞬動、右瞬動、上瞬動、下瞬動など)。幾つかの場合、傾斜ジェスチャーは、装置の慣性系Y軸(図3Bに図示)周りに装置を回転することにより実行され、これは、例えば、手首又は肘で回転することにより達成可能である。ピッチ、瞬動、及び傾斜ジェスチャーの例が以降により詳細に記述される。
【0068】
図5Aは、本開示の実施形態に係るユーザーの手512により実行されるピッチジェスチャー例510を図示する。先述のように、ピッチジェスチャー510は、選択ジェスチャーの一例であり、コンピュータ装置200が平ら(又は相対的に平ら)に持たれ、また手首又は肘で枢動することにより角度付けて上げ又は下げされる時に実行可能である。この実施形態例において、ピッチジェスチャー510は、選択の調整可能な方法として自然な手512の上げ下げの動きを含む。図5Aではコンピュータ装置200がユーザーの手512内にあるように図示されないが、本明細書の記述の簡単さのためであると理解される。この実施形態例においては、ピッチジェスチャー510は、本明細書に記述のように重力センサー(群)267からのデータを用いて識別可能である。例えば、ピッチ角(例えば、ピッチジェスチャー510の角度)として
が定義されるならば、ここで、もしジェスチャーを実行する前に装置200が平らに持たれ、重力がコンピュータ装置200のz軸上のみに作用するならば、ピッチ角が地面に対する角度を評価する。理想的な動作範囲の
を提供できる。θpitchの連続範囲は、ピッチ角パラメータの増加又は減少により、選択の調整可能な方法内で精度を許容する。この例においては、コンピュータ装置200のZ軸が図3Bに図示されることに留意されたい。
【0069】
幾つかの実施形態においては、ピッチジェスチャー510及び/又はその検出が、訂正又は修正の使用を含み、例えば、ジェスチャーが所望の目的のために適切であるのかを確証する。ピッチジェスチャー510については、幾つかの場合、コンピュータ装置200が平らに持たれ、重力が装置200のZ軸のみに作用する。しかしながら、他の場合、ピッチジェスチャー510を実行する時に装置200が平らに持たれず、
を意味する。更には、
の場合、
が増加するため、
θpitchの計算が誤差の影響を受けやすい。これを保証するため、ピッチ角が、むしろ、
として定義される。そのような場合、
及び
のようである。従って、このピッチ角の第2の定義は、初期定義よりもエラーの影響を受けにくい。加えて、訂正は、本明細書に記述の制御技術のためのピッチジェスチャー510の使用を開始する時の開始ピッチ角を構成(account for)するために為される。本開示に照らして明らかになるように、本明細書に記述の技術のためにピッチジェスチャー510が有用及びロバストなメカニズムであることを確証するべく、他のそのような訂正が可能である。
【0070】
図5B−Cは、図5Aのピッチジェスチャー510に関連するプロット例を図示する。より詳細には、図5Bのプロット520においては、上下のピッチ動き過程の重力センサーの挙動Gx、Gy、Gzが、時間(秒)の関数の加速度(m/s2)としてプロットされる。図5Cのプロット530においては、プロット520のデータから求まるピッチ角が、時間(秒)の関数の角度(ラジアン)としてプロットされる。先述のように、θpitchの連続範囲が、任意の所望の連続範囲に拡大縮小及び変更可能であり、所望のターゲット用途又は最終用途に望まれるようにカスタマイズ可能である。
【0071】
図6Aは、本開示の実施形態に係るユーザーの手612により実行される瞬動ジェスチャー610の例を図示する。先述のように、瞬動ジェスチャー610は、トリガージェスチャーの例であり、単一の方向にコンピュータ装置200を唐突に動かすことにより実行できる。この実施形態例において、瞬動ジェスチャー610は、特定の軸に関して測定可能なその軸に沿うユーザーの手612による素早い動きを含む。図6Aにおいては、コンピュータ装置200がユーザーの手612内にあるように図示されないが、本明細書の記述の簡単さのためであると理解される。この実施形態例においては、瞬動ジェスチャー610は、本明細書に記述のように、加速度計(群)266(例えば、1以上のリニア加速度計)からのデータを用いて識別可能である。リニア加速度計は、典型的には、素早い又は急な動きに応答し、センサーを瞬動ジェスチャー610の検出に適させる。例えば、もし
がリニア加速度計ベクトルとして定義されるならば、以降でより詳述のように、特定の順番で特定の要素が正及び負の閾値を超える時、瞬動ジェスチャー610が検出される。更には、特定軸沿いの素早い動きが、その軸に関して測定可能な急な加速及び減速を経験する。瞬動ジェスチャー610は、更に動きの方向(例えば、左瞬動、右瞬動、上瞬動、下瞬動など)により分類可能であることに留意されたい。
【0072】
図6B−6Eは、図6Aの瞬動ジェスチャー610に関するプロット例を図示し、それぞれが順に記述される。図6Bは、±10m/s2の閾値セットで左及び右瞬動ジェスチャー過程のリニア加速度計Lxセンサーの挙動を示すプロット620を含む。プロット620に見られるように、加速度(m/s2)が時間(秒)の関数としてプロットされる。プロット620においては、左及び右瞬動ジェスチャーが、連続的に2回実行され、加速及び減速の軸がコンピュータ装置200のX軸である。この例においては、コンピュータ装置200のX軸が図3Bに図示されていることに留意されたい。瞬動ジェスチャー610のタイプは、下の表に示されているように、アクティブ要素及び超える閾値の順番により分類可能であることにも留意されたい。
【表3】
【0073】
図6Bの上の表及びプロット620を用いて、プロット620において0〜6秒で、瞬動ジェスチャー610は、左、右、左、右の瞬動ジェスチャーであることを見ることができる。この例の場合、閾値が±10m/s2に設定されたことに留意されたい。この例の場合、約0.5〜1.4秒で実行される第1の瞬動ジェスチャーについては、負の閾値が超えられ、次に正の閾値が超えられ、左瞬動ジェスチャーの実行が示される。この例の場合、次に、約2〜2.7秒では、プロット620において、負の閾値が超えられる前、まず正の閾値が超えられ、従って、右瞬動ジェスチャーの実行を示す。3秒時点を経過すると、左及び右瞬動ジェスチャーの繰り返しが見られる。
【0074】
幾つかの実施形態においては、瞬動ジェスチャー610及び/又はその検出が、訂正又は修正を用いることを含み、例えば、所望の目的のために適切なジェスチャーを確証する。例えば、図6Bに関して記述の瞬動ジェスチャーの検出が、訂正/修正を含み、様々な問題を解決する。瞬動ジェスチャー610の検出で生じるそのような問題の一つが図6Bに見られ、ここでは、第1瞬動ジェスチャーの減速(約1秒で実行されるジェスチャー)が、それを動かすために加速の後、ユーザーの手を安定にすることにより終了する。そのような安定化は、例えば、その者の手を一定又は初期位置に動かす時に過剰な訂正を伴う。この問題は、図6Cのプロット630を用いて図示でき、図6Bのプロット620から帰結する同一の瞬動ジェスチャー610が図示されるが、瞬動ジェスチャーを検出するための閾値が±8m/s2に調整されている。図6Cに見られるように、(約0.5〜1.4秒で継続する)第1瞬動ジェスチャーについて閾値を超える順番が、負、正、及び負である。この実施形態例で用いられる瞬動ジェスチャー610の検出用の基準によれば、閾値超えが、左瞬動の直後に右瞬動が行われたことを示す。
【0075】
瞬動ジェスチャー610及び/又はその検出の実行過程で生じ得る別の問題は、コンピュータ装置200がジェスチャー過程で回転させられるか否かに関する。幾つかの場合、瞬動ジェスチャー610を実行する間、装置200が平らに持たれ、何らの回転も装置200に付与されない。しかしながら、別の場合、瞬動ジェスチャー610の実行の間、装置が平らに持たれず、
を意味する。例えば、幾つかのそのような場合、装置200は、瞬動ジェスチャー610を実行する時に回転させられる。そのような回転が、瞬動ジェスチャー610を追跡するためのセンサー要素の不信頼性を生じさせる。例えば、図6Dは、プロット640を含み、これが、同時にY軸周りに装置200を回転させながら、右瞬動ジェスチャーの過程でリニア加速度計Lxセンサーの挙動を示す。プロット640に見られるように、加速度(m/s2)が時間(秒)の関数としてプロットされ、閾値が±8m/s2に設定され、ただ低い/負の閾値が超えられる(この右瞬動ジェスチャーの例では、2回)。この実施形態例について記述の基準を用いると、右瞬動ジェスチャーが認識されない。なぜなら、プロット640に見られるように、上/正の閾値が超えられないためである。
【0076】
少なくとも瞬動ジェスチャー610に関して上述した課題の結果、訂正又は修正がジェスチャー610及び/又はその検出に為すことができる。そのような例の訂正/修正が、図6Bのプロット620を用いて識別され、加速が終了して減速が開始する瞬間に対応する、十分な負の値から十分な正の値への急な推移があり、逆も然りである。結果として、瞬動ジェスチャー610のよりロバスト及び正確な検出を確証するため、加速度の導関数、ジャーク(加加速度)(及びジャークの値/符合、正又は負)が加速度に代えて用いられることが決定された。そのような訂正/修正の例について、ジャーク関数が、リニア加速度の時間遅延導関数として
と定義でき、ここで、L(t)が、特定軸沿いに経験されるリニア加速度であり、δが時間遅延定数である。更には、この例の場合、瞬動ジェスチャーは、次の表で提供のように定義可能である:
【表4】
【0077】
図6Eは、プロット650を含み、これは、プロット620で用いられたデータ(プロット630のデータと同一)に基づくジャーク関数を示す。プロット650に見られるように、ジャーク(m/s3)が時間(秒)の関数としてプロットされ、プロット620に関して先述の同一の瞬動ジェスチャー610(左、右、左、右)がプロット650に示される。プロット650は、閾値として±20m/s3を用いて形成され、時間定数としてδ=80msである。プロット650は、ジェスチャーに関連したジャーク関数を用いることにより、瞬動ジェスチャー610を検出するためのよりロバストな技術を図示し、これが、例えば、過訂正に起因して生じ得る誤った正の瞬動検出を除去することに役立つ。更には、そのような技術は、理解されるように、特定の種類のトリガーアクションに基づく2値の選択の区別にも役立つ。本開示に照らして明らかように、閾値は、用いられるコンピュータ装置200、ターゲット用途又は最終用途に基づいて調整可能である。瞬動ジェスチャー610が左及び右の瞬動ジェスチャーを用いるように本明細書に図示及び記述されるが、そのように技術が限定されないことに留意されたい。本技術は、本開示に照らして明らかになるように、例えば、上、下、前、及び後方向又は任意の適切な方向、又は方向のセットで生じる瞬動ジェスチャーで用いられ得る。
【0078】
図7Aは、本開示の実施形態に係るユーザーの手712により実行される傾斜ジェスチャー710の例を図示する。先に記述のように、傾斜ジェスチャー710は、確認ジェスチャーの一例であり、慣性系Y軸沿いにコンピュータ装置200を回転することにより実行され、これは、例えば、ユーザーが手首又は肘で回転することにより達成可能である。傾斜ジェスチャー710は、この実施形態例において、例えば、キーロックのロック又はロック解除を真似る自然な動きに基づいたトリガー確認を含む。コンピュータ装置200が図7Aのユーザーの手712内に図示されていないが、本明細書の記述の簡便さのためであるものと理解される。この実施形態例においては、傾斜ジェスチャー710は、本明細書に記述のように、重力センサー(群)267からのデータを用いて分類可能である。例えば、もし
が傾斜角(例えば、傾斜ジェスチャー710の角度)として定義されるならば、四象限逆タンジェント関数が、
のための動作範囲を構成するために使用可能であり、ここで、
が、装置が平らに持たれることに対応する。更には、装置200が装置の慣性系Y軸周りに反時計回りに回転させれると、θ傾斜がπに近づき、装置200が装置の慣性系Y軸周りに時計回りに回転させれると、θ傾斜が−πに近づく。この特定の逆タンジェント関数が、さもなければ
付近で生じ得る漸近の不連続点(asymptotic discontinuities)を避けることに役立つ。
【0079】
幾つかの実施形態においては、傾斜ジェスチャー710及び/又はその検出が訂正又は修正の使用を含み、例えば、ジェスチャーが所望の目的に適切であることを確証する。傾斜ジェスチャー710については、コンピュータ装置200が平らに保持され、重力が装置200のZ軸のみに作用する場合、θ傾斜が、(ピッチジェスチャー510の場合のように)動作制御の連続範囲を提供する。ピッチジェスチャー510の場合と同様、装置200が平らに保持されず、ジェスチャーを実行する時、角度の計算が誤差の影響を受けやすく、傾斜ジェスチャー710が実行される時、θ傾斜が誤差の影響を受けやすい。ピッチジェスチャー510に関しては、θpitchが±π/2に近いため、技術が不信頼性であることが分かり、従って、本明細書では適切な訂正/修正が記述され、ジェスチャー検出の技術が十分にロバストであることを確証する。傾斜ジェスチャー710に関しては、重力が、装置200のY軸上に完全に一致し、θ傾斜の計算のためにGx及びGzをもはや信頼できないものとする。この状態は、別にジンバル・ロックとして知られ、ここで、3次元系において、一つの(回転)自由度が喪失すると、θ傾斜の不連続点の問題につながる。不連続点が図7B−Cに図示され、これは、傾斜認識/公式化の比較を示し、図7Bのプロット720がarctan2に基づき、図7Cのプロット730が交差するジャイロ閾値に基づく。
【0080】
傾斜ジェスチャー710を検出するための重力センサー267の使用の技術に関して上述した不連続点のため、傾斜ジェスチャー710を検出するためのジャイロセンサー268の使用の技術が、確認ジェスチャーの意図した目的に適切であることが探索及び発見されている。この実施形態例においては、傾斜ジェスチャー710は、キーロックのロック又はロック解除を真似るトリガー確認を含むことを思い出されたい。このロックする動きにおいて、初期の回転(時計回り又は反時計回り)及び対応の反対の回転(反時計回り又は時計回り)がある。回転の初期の方向に関わらず、傾斜ジェスチャー710は、装置200のY軸周りの回転速度又は角速度、Ryが規定閾値を超えなければならないと設定することにより、正確に規定可能である。図7Dがプロット740を含み、これが、2つの傾斜ジェスチャー710について、時間(秒)の関数として回転速度又は角速度(ラジアン/秒)を示す。プロット740の第1傾斜ジェスチャーが、まず装置200を反時計方向に回転し、次に平ら又はデフォルト位置に時計回りに装置200を回転して戻すことにより実行された。
【0081】
プロット740に見られるように、第1傾斜ジェスチャーが約0.5〜2秒に亘り続き、また、Ryが、0ラジアン/秒のレスト位置から離れるように逸れ、減少し、続いて増加する。プロット740の第2傾斜ジェスチャーが、まず装置200を時計回りに回転し、次に平ら又はデフォルト位置に反時計回りに回転して戻すことにより実行した。プロット740に見られるように、第2の傾斜ジェスチャーが約3〜5秒に亘り続き、また、Ryが、0ラジアン/秒のレスト位置から離れるように逸れ、増加し、続いて減少する。両方の場合、傾斜ジェスチャーを検出するための閾値が所望のように又はターゲット用途又は最終用途のために設定できるように、Ryは、0ラジアン/秒のレスト位置から離れるように逸れる。例えば、図7Dにおいては、閾値を±5ラジアン/秒に設定でき、閾値がいずれかの方向で超えられる時、傾斜ジェスチャーが、Ryの値(+又は−)に基づいて認識される。より端的には、プロット740の第1の傾斜ジェスチャー710においては、Ryが約0.7秒で−5ラジアン/秒を超えることを見ることができ、反時計回りの傾斜ジェスチャーが実行されたことを示す。更には、Ryが約1.3秒で+5ラジアン/秒を超える時、時計回りの傾斜が認識されるが、構成に応じて、その傾斜は、平ら又はデフォルト位置に戻る傾きと認識される。多数の変更及び構成が、この開示に照らして明らかになる。
【0082】
方法論
図8は、本開示の実施形態に係る照明システムを制御するための方法例を図示する。記述の簡便さのため、ジェスチャー技術510、610、及び710(各々、ピッチジェスチャー、瞬動ジェスチャー、及び傾斜ジェスチャー、)及びコンピュータ装置200を用いて、方法が、本明細書で記述される。しかしながら、方法は、そのように限定されるように意図されず、本開示に照らして明らかになるように、任意の他の適切なジェスチャー技術及び装置がその方法と共に使用可能である。図8は、幾つかのモード例を提供すれば、光強度モード、色温度モード、色レンダリングモード、カラーピッカー(picker)モード、及びユーザープリセットモードといった光制御に関連した多数のモードと同様、照明システムを制御するための方法の機能性を実行するように構成されたジェスチャーモードといった、複数のモードを含むジェスチャー基準の自然なユーザーインターフェースも図示することに留意されたい。方法論は、例えば、アクティブ光制御モード間での切り替え(例えば、瞬動ジェスチャー610といったトリガージェスチャーを用いる)、光制御モードが制御する光出力属性の調整(例えば、ピッチジェスチャー510といった選択ジェスチャーを用いる)、光出力属性への選択された調整の適用、又は初期の調整/前回の設定の調整への復帰(例えば、傾斜ジェスチャー710といった確認ジェスチャーを用いる)を、ジェスチャーモードを通じてナビゲートするための技術を含み得る。
【0083】
図8の方法は、ジェスチャーモードが始動されたか否かを決定するステップ800を含む。モードは、コンピュータ装置プログラム又はアプリケーションを介してモードを始動すること、モードを始動する適切なアクションを実行すること(例えば、所定の態様でコンピュータ装置を手動で操作する)、又は任意の他の適切な技術といった任意の適切な技術を用いて始動され得る。幾つかの実施形態においては、モードは、ユーザーにより、手をコンピュータ装置200のディスプレイ210の部分上に置くことにより始動され得る。そのような実施形態においては、ユーザーは、ジェスチャーモードを始動するためにディスプレイ上に手を置く前、プログラム又はアプリケーションを起動するといったアクションを実行しなければならないかもしれない。ステップ800から連続して、もしモードが始動されなければ、方法は、モードが始動されるまで判断(レビュー)を継続する。
【0084】
もしステップ800でジェスチャーモードが始動されるならば、方法は、光制御モードの一つに進入することにより継続する。この実施形態例における光制御モードは、光の減光レベルといった光の強度を調整することをユーザーに許容する光強度モード820;光がどの程度温かい及び/又は冷たいかといった光の色温度を調整することをユーザーに許容する色温度モード822;光の色レンダリングの調整をユーザーに許容する色レンダリングモード824;光の色を選択することをユーザーに許容するカラーピッカーモード826;及び1以上の光構成プリセット(例えば、ユーザーにより構成される又は照明システムに含まれるプリセット)から選択することをユーザーに許容するユーザープリセットモード828を含む。加えて、次の設定が、モード毎に装置ディスプレイ上で見ることができる:光強度が40%に設定、色温度が3850Kに設定、色レンダリングが50%に設定、カラーピッカーが41%に設定、ユーザープリセットがCに設定(これは、例えば、他の設定の全てを適用するカスタムユーザープリセットである)。図8に図示の例においては、進入した初期モードが、光強度モード820である。しかしながら、方法は、本明細書に記述のどの光制御モード又は任意の他の適切なモードにまず進入することもでき、そのようなモードは、例えば、デフォルトにより、又は用いられた最後のモードであるため、又はジェスチャーモード800の始動前に変更されたものであるため、又はもはや始動されないものであるために進入される。幾つかの実施形態においては、フィードバック(例えば、視覚、聴覚、又は触覚)が提供され、ジェスチャーモード800が始動されたことを示し、及び/又はどの光制御モードがアクティブであるのかを示す。そのようなフィードバックは、例えば、コンピュータ装置200又は照明システム10により提供される。
【0085】
光制御モードの一つの時、ユーザーは、関連の照明システムにより提供される照明/光を制御するのに所望のように、選択、トリガー、及び確認ジェスチャーを実行することができる。この方法例で見られるように、選択ジェスチャーは、ピッチジェスチャー510を含み、これは、本明細書に記述のように実行され、特定の光制御モードのオプションを調整する。本明細書で様々に記述のピッチジェスチャー510は、連続パラメータの制御を許容し、装置200が上又は下に傾けられる時、光は、アクティブな光制御モードに即して調整されるように構成されることを思い出されたい。アクティブ光制御モードが所望のように調整される時、ユーザーは、傾斜ジェスチャー710を実行して、その選択を適用することができる。この方法例においては、ユーザーは、時計回り(CW)方向に装置200を傾斜710することができ(例えば、そのY軸周りに)、これは、キーロックにおけるキーのロックを真似る(例えば、選択は、ロック・イン(ロックになること)である)。更には、本開示に基づいて理解可能なように、傾斜ジェスチャー710を実行するために装置200を上げ又は下げをする必要がないため、ユーザーが、ピッチ角θpitchに影響することなく傾斜ジェスチャー710を実行することができるため、傾斜ジェスチャー710は、ピッチジェスチャー510を用いて為された選択を適用するための適切なジェスチャーである。時計回りに傾斜するステップ710により選択が適用されると、次に、方法は、ステップ800に復帰することにより継続する。そうではなく、ユーザーがアクティブモードを初期選択(例えば、そのモードに進入する前に選択されたオプション)に戻すことを望み、その新しい選択を適用しないならば、ユーザーは、装置200を反時計(CCW)方向に傾斜する(例えば、そのY軸周りに)ステップ710を取ることができ、アクティブモードからの復帰810を取ることができる。CCW傾斜710を用いたアクティブモードからの復帰810の後、方法は、例えば、(図8に示すように)ステップ800に進み、又は、前回のアクティブモードへの復帰に進む。
【0086】
この実施形態例における方法は、瞬動ジェスチャー610(この例の場合、左瞬動又は右瞬動)を用いてアクティブモード間での切り替えをユーザーに許容する。例えば、図8に見られるように、もしユーザーは、光強度モード820において、右ジェスチャーの瞬動610を実行するならば、色温度モード822に入り、アクティブになり、ユーザーにピッチジェスチャー510を用いてそのモードを調整することを許容する。見て分かるように、もしユーザーが全ての光制御モードを通じて瞬動610するならば、方法は、この例において、第1の光制御モードに戻るように構成される。例えば、もしユーザーが、ユーザープリセットモード828において右ジェスチャーの瞬動610を実行するならば、(Aリンクにより示されるように)光強度モード820に進む。更には、もしユーザーが、光強度モード820において左ジェスチャー瞬動610を実行するならば、(Bリンクにより示されるように)ユーザープリセットモード828に進む。利用可能な光制御モードの順番は、プリセット又はユーザー構成可能であり得ることに留意されたい。幾つかの場合、その新しい選択を適用する前(例えば、時計回りに傾斜710してピッチジェスチャー510を用いて為された選択を適用する前)にアクティブモードが切り替えられるならば、アクティブモードが、初期の選択(例えば、そのモードに進む前に選択されたオプション)に復帰する。先述のように、また図8の方法から理解できるように、トリガー及び確認ジェスチャー(この例の場合のおけるピッチ510、瞬動610、及び傾斜710ジェスチャー)は、光又は照明システムを見てリアルタイムフィードバックを受け取りながら実行可能である。
【0087】
図8の方法論に関する多数のバリエーションがこの開示に照らして明らかになる。幾つかの実施形態においては、方法及び/又はモードが、例えば、1以上のコントローラ及び/又はプロセッサにより実施される。例えば、幾つかの実施形態においては、方法は、(例えば、図3Aに図示及び本明細書に記述の)コンピュータ装置200のコントローラ220及び/又はプロセッサ230により実施される。幾つかの実施形態においては、方法は、追加又は代替として、(例えば、図1及び2に図示及び本明細書に記述のように)システム10の1以上の照明器具100のコントローラ120及び/又はプロセッサ130により実施される。換言すれば、本明細書に記述の様々な方法及び技術を実行するための技能は、例えば、コンピュータ装置200及び/又は照明器具(群)100に配され、又は動作可能に結合される。理解されるように、また幾つかの実施形態においては、図8に図示及び本明細書に記述の方法の1以上の側面が、例えば、モジュール又はサブモジュールとして実施され、1以上のコントローラ及び/又はプロセッサ又は他の態様で動作されるとき、本明細書に記述の関連の機能が実行される。
【0088】
モジュール/サブモジュールは、例えば、ソフトウェア(例えば、1以上のコンピュータ読み取り可能媒体に記憶された実行可能な指令)、ファームウェア(例えば、マイクロコントローラ又は他の装置の埋め込みルーチンであり、ユーザーから入力を要求し、ユーザー要求への応答を提供するI/O性能を有する)、及び/又はハードウェア(例えば、ゲートレベルロジック、フィールドプログラマブルゲートアレイ、専用シリコン等)において実施される。幾つかの実施形態においては、非一時的なコンピュータプログラムが、そこにエンコードされた非一時的な複数の指令を含み、1以上のプロセッサにより実行される時、プロセスの実行を生じさせ、プロセスは、本明細書で様々に記述の方法及び技術の機能性を含むことができる。コンピュータプログラムは、例えば、ハードドライブ、コンパクトディスク、メモリスティック、サーバー、キャッシュメモリ、レジスタメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、又は1以上のプロセッサにより実行される指令でエンコードされた任意の適切な非一時的なメモリ、又はそのような複数のメモリ又はその組み合わせといった1以上のコンピュータ読み取り可能媒体を含む。
【0089】
多数の実施形態がこの開示に照らして明らかになる。一つの実施形態例は、コンピュータ装置を提供する。このコンピュータ装置は、コンピュータ装置により為されるジェスチャーを決定するように構成されるプロセッサにして、ジェスチャーの決定が、コンピュータ装置の動きに基づく、プロセッサ;及び光を出力するように構成された少なくとも一つの固体光源を含む照明器具に制御信号を送信するように構成される通信モジュールにして、前記制御信号が、前記プロセッサにより決定された前記ジェスチャーに基づき、また前記光の出力を制御可能である、通信モジュールを備える。幾つかの場合、前記ジェスチャーの決定が、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置に作用する重力を測定するように構成された重力センサー;前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の加速度を測定するように構成された加速度計;及び前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の回転を測定するように構成されたジャイロセンサーの少なくとも一つのからの入力に基づく。幾つかの場合、前記ジェスチャーが、ピッチ角の連続範囲を提供する角度付いた前記コンピュータ装置の上げ及び下げにより行われるピッチジェスチャーであり、前記制御信号は、ピッチ角に基づくものである。幾つかのそのような場合、前記ピッチ角は、少なくとも、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置に作用する重力を測定するように構成された重力センサーを用いて決定される。ジェスチャーがピッチジェスチャーである幾つかのそのような場合、前記プロセッサは、前記ピッチジェスチャーの精度を高めるべく、前記ピッチ角を決定する時に少なくとも一つの訂正を実行するように構成される。幾つかの場合、装置は、各モードがユーザー入力に応答して前記光出力の固有属性を調整するように構成される少なくとも2つの光制御モードを含むユーザーインターフェースを含む。幾つかのそのような場合、所定時間に前記光出力を制御するために単一モードのみがアクティブになることができ、ある方向の平行移動により前記コンピュータ装置を動かすことにより実行される瞬動ジェスチャーが、その瞬動方向に基づいてアクティブモードを切り替えるために用いることができる。幾つかのそのような場合、前記瞬動方向が、少なくとも、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の加速度を測定するように構成された加速度計を用いて決定される。瞬動ジェスチャーがアクティブモードを切り替えるために使用可能な幾つかのそのような場合、前記プロセッサは、前記瞬動ジェスチャーの精度を高めるべく、前記瞬動方向を決定する時、少なくとも一つの訂正を実行するように構成される。装置がユーザーインターフェースを含む幾つかのそのような場合、前記光出力の固有属性が、少なくとも2つの選択可能オプションを有し、前記コンピュータ装置の主軸周りの方向に前記コンピュータ装置を回転することにより為される傾斜ジェスチャーが、傾斜方向に基づいて、選択されたオプションを適用すること、及び前回の選択されたオプションに復帰することの少なくとも一つを生じさせるために用いることができる。幾つかのそのような場合、前記傾斜方向は、前記コンピュータ装置に動作可能に結合し、前記コンピュータ装置の回転を測定するように構成された少なくとも一つのジャイロセンサーを用いて決定される。傾斜ジェスチャーが、選択されたオプションの適用及び前回の選択されたオプションへの復帰の少なくとも一つを生じさせるために用いられる幾つかのそのような場合、前記プロセッサは、前記傾斜ジェスチャーの精度を高めるべく、前記傾斜方向を決定する時に少なくとも一つの訂正を実行するように構成される。幾つかの場合、前記制御信号は、光強度及び光色の少なくとも一つを制御することが可能である。幾つかの場合、コンピュータ装置を含む照明システムが提供され、システムが照明器具を含む。
【0090】
別の実施形態例は、照明器具からの光出力の制御方法であって、前記照明器具が、光を出力するように構成された少なくとも一つの固体光源を含む、方法を提供する。この方法は、コンピュータ装置を動かすことにより為されるジェスチャーに基づく制御信号を受け取り、前記照明器具が、無線通信リンクを介して前記コンピュータ装置に通信可能に結合すること;及び前記制御信号に基づいて前記光出力を調整することを含む。幾つかの場合、前記光出力を調整することが、光強度及び光色の少なくとも一つを調整することを含む。
【0091】
別の実施形態例は、1以上のプロセッサで実行される時にプロセスの実行を生じさせる指令で非一時的にエンコードされた非一時的なコンピュータプログラム(製品)を提供する。このコンピュータプログラム製品は、例えば、ハードディスク、コンパクトディスク、メモリスティック、サーバー、キャッシュメモリ、レジスタメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、又は1以上のプロセッサにより実行される指令でエンコードされた任意の適切な非一時的なメモリ、又はそのような複数のメモリ又はその組み合わせといった1以上のコンピュータ読み取り可能媒体を含む。前記プロセスが、ユーザー入力に応答して、光を出力するように構成された少なくとも一つの固体光源を含む照明器具からの光出力を制御することをユーザーに許すように構成されたジェスチャーモードを始動し、前記ジェスチャーモードが、1以上の光制御モードを含み、各光制御モードが、前記光出力の固有属性を調整することが可能である;及び1以上のプロセッサに動作可能に結合したコンピュータ装置の動きにより為されるジェスチャーに基づいて前記ジェスチャーモードをナビゲートすることを含む。幾つかの場合、ピッチ角の連続範囲を提供する角度付いた前記コンピュータ装置の上げ及び下げにより行われるピッチジェスチャーが、前記ピッチ角に基づいて前記光出力を調整するために用いられる。幾つかの場合、ある方向における平行移動により前記コンピュータ装置を動かすことにより実行される瞬動ジェスチャーが、前記瞬動方向に基づく前記光制御モード間の切り替えのために用いられる。幾つかの場合、前記光出力の固有属性が、少なくとも2つの選択可能オプションを有し、前記コンピュータ装置の主軸周りの方向に前記コンピュータ装置を回転することにより為される傾斜ジェスチャーが、傾斜方向に基づいて、選択されたオプションを適用すること、及び前回の選択されたオプションに復帰することの少なくとも一つを生じさせるために用いることができる。
【0092】
また別の実施形態例は、視野を有する少なくとも一つのイメージセンサ;視野内で為されるジェスチャーを決定するべく構成されたプロセッサ;及び為されたジェスチャーに基づいて制御信号を生成するように構成されたコントローラを含み、前記制御信号は、光出力を制御するためのものである照明システムを提供する。幾つかの場合、コントローラが、更に、視野内のジェスチャーの場所に基づいて制御信号を生成するように構成される。
【0093】
上述の実施形態例の記述は、図示例及び記述の目的で提示される。本開示を開示されたままの形態に拘束又は限定することは意図しない。多くの修正及びバリエーションがこの開示に照らして実現可能である。本開示の範囲が、本明細書に添付の請求項ではなく、この詳細な記述により制限されることがないことが意図される。この出願を優先権主張の基礎とする将来の出願は、異なる態様で開示物を請求し得、また様々に開示され又は他の態様で本明細書にて実証されるように任意の1以上の限定のセットを概して含み得る。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図7C
図7D
図8