(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
内部メモリと、USBケーブルが接続可能なUSB端子部と、USBコントローラと、演算制御部と、を有する携帯端末における、ソフトウェアのバージョンアップ方法であって、
前記USBコントローラに前記内部メモリへの排他的アクセス権を与えることにより、前記USB端子部に接続された前記USBケーブルを介して外部からのバージョンアップファイルを前記内部メモリに書き込むステップと、
前記内部メモリに前記バージョンアップファイルが存在する状態で、前記USB端子部から前記USBケーブルが抜かれた後に再度前記USB端子部に前記USBケーブルが挿し込まれたことを検知したときに、前記演算制御部に前記内部メモリへの排他的アクセス権を与え、前記演算制御部が前記USBケーブルからのバスパワーを用いて前記バージョンアップファイルに基づくバージョンアップを行うステップと、
を含む携帯端末におけるソフトウェアバージョンアップ方法。
前記演算制御部による前記バージョンアップが終了した後に、前記内部メモリへの前記排他的アクセス権を前記USBコントローラに移し、前記内部メモリに記憶されている前記バージョンアップの結果情報を前記USBコントローラによって読み出して前記USBケーブルを介して外部機器に出力するステップを、さらに含む、
請求項1に記載の携帯端末におけるソフトウェアバージョンアップ方法。
前記USBコントローラは、前記バージョンアップが終了した後に、前記内部メモリに記憶されている前記バージョンアップの結果情報を前記USBケーブルを介して外部機器に出力する、
請求項4に記載の携帯端末。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したようなホルター心電計においては、装置本体のサイズがメモリカードの大きさ、表示部の大きさ、電池の大きさによってほぼ決まってしまう。
【0006】
そこで、ホルター心電計のサイズを一層小さくすることを目的として、表示部を液晶画面により構成するのではなくLED(Light Emitting Diode)のみにより構成したり、メモリカードを挿入するカードスロットを廃止して内部メモリにデータを記録することなどが考えられる。このようにした場合、ホルター心電計と外部のパソコンとをUSBケーブルによって接続し、内部メモリへのバージョンアップデータの書き込みをUSBケーブルを介して行うことが考えられる。
【0007】
しかしながら、このようにした場合には、内部メモリへのアクセス権を設定するための操作が必要となり、このような操作をLEDの発光状態だけを基にボタン操作で行うのは困難である。また、バージョンアップの結果をLEDのみから判断するのは困難である。
【0008】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、液晶画面が無くても或いは小さな液晶画面しかなくても、ソフトウェアバージョンアップを簡単に行うことができる、携帯端末のソフトウェアバージョンアップ方法、及び携帯端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯端末のソフトウェアバージョンアップ方法の一つの態様は、
内部メモリと、USBケーブルが接続可能なUSB端子部と、USBコントローラと、演算制御部と、を有する携帯端末における、ソフトウェアのバージョンアップ方法であって、
前記USBコントローラに前記内部メモリへの排他的アクセス権を与えることにより、前記USB端子部に接続された前記USBケーブルを介して外部からのバージョンアップファイルを前記内部メモリに書き込むステップと、
前記内部メモリに前記バージョンアップファイルが存在する状態で、前記USB端子部から前記USBケーブルが抜かれた後に再度前記USB端子部に前記USBケーブルが挿し込まれたことを検知したときに、前記演算制御部に前記内部メモリへの排他的アクセス権を与え、前記演算制御部が前記USBケーブルからのバスパワーを用いて前記バージョンアップファイルに基づくバージョンアップを行うステップと、
を含む。
【0010】
本発明の携帯端末の一つの態様は、
内部メモリと、
USBケーブルが接続可能なUSB端子部と、
USBコントローラと、
演算制御部と、
前記USB接続端子に前記USBケーブルが接続されているか否かを検知するUSB接続検知部と、
を有する携帯端末であって、
前記USBコントローラは、前記内部メモリへの排他的アクセス権が与えられることにより、前記USB端子部に接続された前記USBケーブルを介して外部からのバージョンアップファイルを前記内部メモリに書き込み、
前記演算制御部は、前記内部メモリに前記バージョンアップファイルが存在する状態で、前記USB端子部から前記USBケーブルが抜かれた後に再度前記USB端子部に前記USBケーブルが挿し込まれたことが前記USB接続検知部によって検知されたときに、前記内部メモリへの排他的アクセス権が与えられ、前記USBケーブルからのバスパワーを用いて前記バージョンアップファイルに基づくバージョンアップを行う。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、USBケーブルの抜き差しをトリガーとしてUSBコントローラからCPUへアクセス権を移してバージョンアップを行うようにしたことにより、液晶画面が無くても或いは小さな液晶画面しかなくても、ソフトウェアバージョンアップを簡単に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
<全体構成>
図1及び
図2は、実施の形態に係るホルター心電計100の全体構成の説明に供する図である。
図1はホルター心電計100の心電図センサーシート200への取り付けの様子を示す図であり、
図2はホルター心電計100の外観構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、ホルター心電計100は、心電図を測定するためのセンサーシート200に取り外し自在に取り付けられる。センサーシート200は、被検者の身体(
図1の場合には胸部)に貼着される。センサーシート200は、心電図を測定するための電極211、212、213、及び、ホルター心電計100が取り付けられるコネクタ220が設けられている。
図1の場合には、3個の電極211、212、213が設けられており、3個の電極211、212、213のうち、電極211、212は関電極であり、電極213は不関電極である。
【0016】
コネクタ220は、センサーシート200とホルター心電計100とを機械的及び電気的に接続する。各電極211、212、213とコネクタ220との間は配線によって電気的に接続されており、コネクタ220にホルター心電計100が取り付けられると、コネクタ220の端子とホルター心電計100の端子とが電気的に接続されることにより、ホルター心電計100が各電極211、212、213に電気的に接続される。また、コネクタ220はホルター心電計100が取り付けられたときにホルター心電計100を安定的に保持できる形状となっている。
【0017】
図2Aはホルター心電計100を表面側から見た斜視図であり、
図2Bはホルター心電計100を裏面側から見た斜視図である。ホルター心電計100の表面側には、イベントボタン101、LEDランプ102a、102b、102c等が設けられている。イベントボタン101は患者が例えば胸が痛むときに患者により押圧操作されるボタンであり、これにより患者に何らかの行動や症状があったことがイベントとしてホルター心電計100に記録される。LEDランプ102a、102b、102cのうち、例えばLEDランプ102aが緑色、LEDランプ102bがオレンジ色、LEDランプ102cが緑色に発光するようになっている。
【0018】
本実施の形態のホルター心電計100は、ソフトウェアバージョンアップを行っている場合には右上のオレンジ色のLEDランプ102bが発光する。これにより、ソフトウェアバージョンアップが行われていることをユーザに認識させることができる。
【0019】
ホルター心電計100の側面には記録ボタン103が設けられており、ユーザが記録ボタン103を操作することにより、ホルター心電計100は心電図の測定・記録を開始する。因みに、ホルター心電計100の電源がONされてから記録ボタン103を例えば15分間操作しなかった場合でも、自動的に心電図の記録を開始する。これにより、記録ボタン103の押し忘れによる記録漏れが防止される。また、記録を終了させる場合には、記録ボタン103とイベントボタン101を同時に長押しすればよい。
【0020】
ホルター心電計100の裏面側には、コネクタ110が設けられている。コネクタ110は、電極用端子部111と、USB端子部112と、を有する。電極用端子部111とUSB端子部112は互いに隣接して設けられており、その周囲にはセンサーシート200のコネクタ220の凸部221が嵌合する溝113が形成されている。これにより、ホルター心電計100がセンサーシート200に取り付けられると、凸部221と溝113とが嵌合することにより、電極用端子部111とUSB端子部112は外部から遮蔽される。これにより、ホルター心電計100をセンサーシート200に取り付けることにより、電極用端子部111とUSB端子部112の両方を一挙に防水状態とすることができる。
【0021】
図3は、ホルター心電計100の構成を示すブロック図である。ホルター心電計100は、バッテリ121、電極用端子部111、USB端子部112、電極用インターフェース(I/F)114、USB用I/F115、演算制御部としてのCPU122、USBコントローラ123、内部メモリ124、無線部125、USB接続検知部126、操作ボタン(イベントボタン101、記録ボタン103)及びLEDランプ102を有する。
【0022】
バッテリ121としては、ホルター心電計100を小型軽量化するためにボタン電池等の小型のバッテリが用いられている。
【0023】
CPU122は、CPU122に内蔵された内蔵メモリ(FRAM(登録商標))122aに格納されたソフトウェアプログラムに基づいて、ホルター心電計100の全体の動作を制御する。CPU122は、ソフトウェアプログラムに従って例えば心電図測定の動作、LEDランプ102の発光動作、無線部125による無線動作を制御する。
【0024】
USBコントローラ(またはUSBドライバといってもよい)123は、USB端子部112にUSBケーブルが接続されたときに、接続先の電子機器との間でUSB規格に従ったデータ転送、及びバスパワーによる電子機器からホルター心電計100への給電等を行う。
【0025】
内部メモリ124は、NANDフラッシュ型のメモリである。これにより、メモリカードの代替の記憶装置として利用でき、ホルター心電計100を小型化できる。また、CPU122とUSBコントローラ123は排他的に内部メモリ124にアクセスできるようになっている。ここで、CPU122がUSBコントローラ123を介して内部メモリ124にアクセスする構成も考えられるが、本実施の形態の場合には、内部メモリ124にCPU122及びUSBコントローラ123の両方から排他的にアクセスできるようになっている。これにより、CPU122が書き込みを行う際にUSBコントローラ123の電源をOFFにすることができるようになるので、省電力化を図ることができる。なお、どちらがアクセス権をもつかは、例えばCPU122によって制御すればよい。
【0026】
USB接続検知部126は、USBケーブルを介して外部の電子機器が接続されているか否かを、USB接続端子部112の電圧に基づいて検知する。すなわち、USB接続端子部112の電圧が所定閾値以上の場合に、USBケーブルを介して外部の電子機器が接続されていると検知する。
【0027】
<バージョンアップ>
図4は、本実施の形態によるソフトウェアバージョンアップの手順を示す図である。なお、図中の四角の枠は内部メモリ124へのアクセス権のあるデバイスを示す。例えば
図4Aでは、パソコン300が枠で囲まれているので、内部メモリ124へのアクセス権はパソコン300にある。一方、
図4Dでは、ホルター心電計100が枠で囲まれているので、内部メモリ124へのアクセス権はホルター心電計100にある。
【0028】
先ず、
図4Aに示すように、USBケーブル400によってホルター心電計100とパソコン300とを接続する。このとき、パソコン300は、ホルター心電計100の内部メモリ124をUSBメモリとして認識する。
図4Bに示すように、ユーザがパソコン300を操作することにより、バージョンアップ用のファイルがパソコン300から内部メモリ124にコピーされる。
【0029】
次に、
図4Cに示すように、ユーザは、USBケーブル400をホルター心電計100及び又はパソコン300から取り外す。この取り外しは、ホルター心電計100とパソコン300の両方で行ってもよく、ホルター心電計100或いはパソコン300のいずれか一方で行ってもよい。要は、パソコン300からホルター心電計100にバスパワーが供給されなくなり、USB接続検知部126によってUSBケーブル400が取り外されたことを検知できればよい。
【0030】
次に、
図4Dに示したように、ユーザは、再度USBケーブル400によってホルター心電計100とパソコン300とを接続する。このとき、ホルター心電計100のUSB接続検知部126はUSBケーブル400を介してパソコン300に接続されたことを認識する。このようにUSBケーブル400が再度接続されたことを示す検知結果が得られると、CPU122は内部メモリ124へのアクセス権をパソコン300から(つまりUSBコントローラ126から)自身へと移し、内部メモリ124にコピーされているバージョンアップ用ファイルを用いてバージョンアップを行う。ここで、バージョンアップとは、内部メモリ124のバージョンアップ用ファイルを内蔵メモリ122aに展開する処理などのことである。ホルター心電計100は、このバージョンアップを、USBケーブル400から供給されているバスパワーを用いて行う。このバージョンアップ中にはLEDランプ102cが点灯し、これによりユーザはバージョンアップが行われていることを認識できる。
【0031】
バージョンアップが終了すると、
図4Eに示したように、内部メモリ124へのアクセス権がCPU122からパソコン300(つまりUSBコントローラ123)に移され、パソコン300は、バージョンアップ時にCPU122によって内部メモリ124に記録されたバージョンアップに関するチェックサムファイルを内部メモリ124から読み出す。
【0032】
これにより、ユーザは、パソコン300上でチェックサムを確認することにより、バージョンアップが正常に行われたかをパソコン300上で確認することができる。この結果、ホルター心電計100が液晶画面を有さなくても、ユーザはバージョンアップの結果を詳しく知ることができる。因みに、バージョンアップが失敗していたことを確認した場合には、
図4B以降の処理を再度行うようにすればよい。
【0033】
図5は、本実施の形態によるホルター心電計100のソフトウェアバージョンアップの処理手順を示すフローチャートである。
【0034】
ホルター心電計100は、電池(バッテリ121)が挿入、又は、USBケーブル400によりパソコン300に接続されると、
図5の処理手順を開始する。なお、この処理手順の開始時点では、内部メモリ124への制御権(アクセス権)はCPU122にある。
【0035】
ホルター心電計100は、先ず、ステップS101でUSBケーブル400が接続されたか否かを判断する。実際には、CPU122がUSB接続検知部126の検知結果(バスパワーによる給電が行われているか否か)に基づいてUSBケーブル400が接続されたか否かを判断する。
【0036】
ホルター心電計100は、ステップS101においてUSBケーブル400が接続されていないと判断すると(ステップS101;NO)、電池により起動してステップS102に移る。ホルター心電計100は、ステップS102において心電図の測定及び記録などの通常処理を行う。
【0037】
ホルター心電計100は、ステップS103において電池が抜かれると(ステップS103;YES)、電源がOFFされる。また、ホルター心電計100は、ステップS104においてUSBケーブル400が接続されたか否かを判断し、USBケーブル400が接続されたと判断すると(ステップS104;YES)、ステップS105に移って、内部メモリ124への制御権(アクセス権)をCPU122からUSBコントローラ123に移行させる。続く、ステップS106では、USBケーブル400によって接続されているパソコン300がUSBコントローラ123を介して内部メモリ124に記録されている記録データ等の確認を行う。なお、パソコン300にあるバージョンアップファイルを、このステップS105において内部メモリ124にコピーすることもできる。
【0038】
ホルター心電計100は、ステップS107においてUSB接続が切断され(ステップS107;YES)かつステップS108において電池が抜かれると(ステップS108;YES)、電源がOFFされる。
【0039】
一方、ホルター心電計100は、ステップS109においてUSBケーブル400が接続されていると判断すると(ステップS101;YES)、USBバスパワーにより起動してステップS109に移る。ホルター心電計100は、ステップS109において内部メモリ124にバージョンアップファイルがあるか否か判断する。
【0040】
内部メモリ124にバージョンアップファイルがない場合には(ステップS109;NO)、ステップS109からステップS110に移って、内部メモリ124への制御権(アクセス権)をCPU122からUSBコントローラ123に移行させる。そして、続くステップS111において、パソコン300を操作して、USBコントローラ123を経由しバージョンアップファイルを内部メモリ124にコピーする。因みに、どのバージョンアップ用ファイルを書き込むかなどの制御は、パソコン300側によって行われる。続くステップS112においてUSB接続が切断されると、電源OFFの状態となる。
【0041】
この電源OFFの状態からUSBケーブル400が再接続されると、再度処理が開始され、ステップS101を介してステップS109に移る。上述したステップS111で内部メモリ124にバージョンアップファイルがコピーされているので、このステップS109ではバージョンアップファイルがあると判断され(ステップS109;YES)、処理はステップS120に移る。
【0042】
ステップS120では、CPU122が内部メモリ124に記憶されているバージョンアップファイルにアクセスしてバージョンアップ処理を行う。このように、USBケーブル400が一度抜かれた後再度接続されると、CPU122によるバージョンアップ処理が行われる。
【0043】
続くステップS121では、CPU122がバージョンアップ結果ファイル(チェックサムファイル)を作成し、これを内部メモリ124に書き込む。続くステップS122では、内部メモリ124への制御権がCPU122からUSBコントローラ123に移行する。これにより、パソコン300からバージョンアップ結果ファイル(チェックサムファイル)を見ることができる状態になる。続くステップS123においてUSB接続が切断されると、電源OFFの状態となる。
【0044】
このように、本実施の形態のホルター心電計100は、USBコントローラ123の制御の下で内部メモリ124にバージョンアップ用ファイルを記憶した後に、USBケーブル400の抜き差しをトリガーとして内部メモリ124へのアクセス権をCPU122に移して(
図5の例では、ステップS112からフローチャートの開始に戻るときにUSBコントローラ123からCPU122への制御権の移行が行われている)、バージョンアップを行うようにしたことにより、本体に液晶画面や操作部が無くても簡単にバージョンアップが実行されるので、装置本体を小型化できる。
【0045】
また、バージョンアップ時には必ずUSBケーブル400が接続された状態なので、USBケーブル400からのバスパワーを用いてバージョンアップを行うことができる。この結果、従来は、電池電圧の低下によってバージョンアップがうまく実行されなくなることを回避するために、バージョンアップ時にはバージョンアップ専用の電池を入れてバージョンアップを行うようにしていたが、本実施の形態によれば、バスパワーによって安定した電源を確保できるので、別途の電池を用意しなくて済むようになる。
【0046】
また、上述の実施の形態のソフトウェアバージョンアップ方法は、専用のUSBドライバを使わずに、汎用のマスストレージクラスを用いて実行できるので、専用のUSBドライバを用いる必要がないという利点がある。
【0047】
なお、上述の実施の形態では、USBが再接続される相手先がパソコン300である場合について述べたが、相手先はパソコン300である場合に限らず、要はホルター心電計100にバスパワーを供給できる機器であればよい。つまり、再接続する機器はバージョンアップ用ファイルを提供した機器(例えばパソコン300)と同じ機器である必要はない。例えばモバイルバッテリーであってもよい。但し、続く処理においてチェックサムを確認することを考慮すると、チェックサムファイルを表示できる機器であることが望ましい。
【0048】
また、バージョンアップファイルのコピー及びバージョンアップファイルを用いてバージョンアップと同様のタイミングで、装置のシリアルナンバーやデフォルト設定値等を、USBケーブル400を介してパソコン300からホルター心電計100に送信して展開してもよい。具体的には、USBケーブル400を介して内部メモリ124にシリアルナンバーやデフォルト設定値等をコピーし、USBケーブル400が再接続されたタイミングでシリアルナンバーやデフォルト設定値等を内部メモリ124からCPU122の内蔵メモリ122aに展開する。このようにすれば、液晶画面が無くても或いは小さな液晶画面しかなくても、シリアルナンバーやデフォルト設定値等を簡単にホルター心電計100に展開できる。
【0049】
また、上述の実施の形態では、本発明によるソフトウェアバージョンアップ方法をホルター心電計に適用した場合について述べたが、ホルター心電計以外の携帯端末にも適用可能である。本発明は、液晶画面を有さないような小型の携帯端末に好適である。
【0050】
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。