(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
無線情報端末との第1の無線アクセス方式による通信と、外部ネットワーク上に配置された通信装置との第2の無線アクセス方式による通信とを中継する通信中継装置の制御方法であって、
前記無線情報端末と前記通信中継装置とが前記第1の無線アクセス方式により接続し、
前記通信中継装置が前記無線情報端末から受信したメッセージが、当該無線情報端末内のアプリケーションの更新要求である場合、当該メッセージを破棄し、当該無線情報端末に対して当該アプリケーションの更新を停止した旨を返信する
通信中継装置の制御方法。
無線情報端末と第1の無線アクセス方式により通信する第1の無線通信部と、外部ネットワーク上に配置された通信装置と第2の無線アクセス方式により通信する第2の無線通信部と、を備える通信中継装置の制御プログラムであって、
前記第1の無線通信部が前記無線情報端末と接続した場合に、前記無線情報端末から受信したメッセージを監視する処理と、
前記受信したメッセージが、前記無線情報端末内のアプリケーションの更新要求である場合、当該メッセージを破棄し、当該無線情報端末に対して当該アプリケーションの更新を停止した旨を返信する処理と、
を前記通信中継装置に実行させる制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0015】
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1にかかる無線情報端末10及び通信中継装置20を含む無線通信システム1000の全体構成を示すブロック図である。無線通信システム1000は、無線情報端末10と、通信中継装置20と、通信装置40とを含む。ここで、無線情報端末10と通信中継装置20とは、第1の無線アクセス方式W1により接続されている。また、通信装置40は、外部ネットワーク30上に配置された情報処理装置である。そして、通信中継装置20と外部ネットワーク30とは、第2の無線アクセス方式W2により接続されている。よって、通信中継装置20と通信装置40とは、第2の無線アクセス方式W2により通信可能である。ここで、第1の無線アクセス方式W1は、第2の無線アクセス方式W2と比べて通信量の制限が少ないものとする。例えば、第1の無線アクセス方式W1は、無線LAN通信によるアクセス方式であり、第2の無線アクセス方式W2は、移動体通信によるアクセス方式である。
【0016】
無線情報端末10は、第1の無線アクセス方式W1により通信する情報端末である。尚、無線情報端末10は、第2の無線アクセス方式W2によっても通信が可能であって構わない。無線情報端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等であるが、これらに限定されない。また、無線情報端末10は、インストールされたアプリケーションソフトウェアが稼働する。
【0017】
通信装置40は、無線情報端末10にインストールされたアプリケーションの更新版を配布するアプリケーション管理サーバである。また、通信装置40は、例えば、インターネット上に配置されたサーバコンピュータである。
【0018】
外部ネットワーク30は、移動体通信ネットワーク及びインターネットを含む通信ネットワークである。そのため、外部ネットワーク30には、移動体通信ネットワークとインターネットとのやり取りを仲介するゲートウェイサーバ等が含まれる。そして、通信中継装置20は、第2の無線アクセス方式W2により外部ネットワーク30の移動体通信ネットワークと接続し、上記ゲートウェイサーバを介して、通信装置40と通信可能である。
【0019】
通信中継装置20は、無線情報端末10との第1の無線アクセス方式W1による通信と、通信装置40との第2の無線アクセス方式W2による通信とを中継する。通信中継装置20は、第1の無線通信部21と、第2の無線通信部22と、制御部23とを備える。第1の無線通信部21は、無線情報端末10と第1の無線アクセス方式W1により通信する。第2の無線通信部22は、通信装置40と第2の無線アクセス方式W2により通信する。制御部23は、第1の無線通信部21と第2の無線通信部22とを用いて、無線情報端末10と通信装置40との通信を中継する。ここで、制御部23は、無線情報端末10から受信したメッセージが、無線情報端末10内のアプリケーションの更新要求である場合、当該メッセージを破棄し、無線情報端末10に対して当該アプリケーションの更新を停止した旨を返信する。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態1にかかる通信中継装置の制御方法の流れを示すフローチャートである。まず、通信中継装置20の第1の無線通信部21は、無線情報端末10と第1の無線アクセス方式W1により接続する(S11)。例えば、第1の無線通信部21は、無線情報端末10からの第1の無線アクセス方式W1による接続要求を受け付けた場合に、無線情報端末10との第1の無線アクセス方式W1による接続を確立する。
【0021】
次に、通信中継装置20は、無線情報端末10からのメッセージを監視する(S12)。そして、無線情報端末10からのメッセージを受信した場合、通信中継装置20の制御部23は、受信したメッセージがアプリケーションの更新要求か否かを判定する(S13)。受信したメッセージがアプリケーションの更新要求であると判定した場合、制御部23は、受信したメッセージを破棄する(S14)。そして、制御部23は、第1の無線通信部21を用いて、無線情報端末10へアプリケーションの更新停止の旨を返信する(S15)。一方、ステップS13において、受信したメッセージがアプリケーションの更新要求でないと判定した場合、制御部23は、受信したメッセージを第2の無線アクセス方式W2により第2の無線通信部22を用いて外部ネットワーク30側で送信する(S16)。
【0022】
ここで、無線情報端末10は、直接接続される無線アクセス方式が通信の安定性が相対的に高い第1の無線アクセス方式W1であるため、アプリケーションの更新が安定的にできると錯覚しがちである。これに対して、通信中継装置20は、自己と外部ネットワーク30との無線アクセス方式が通信の安定性が相対的に低い第2の無線アクセス方式W2である。よって、通信中継装置20は、アプリケーションの更新要求についてはブロックし、更新停止の旨を無線情報端末10へ返信する。そのため、第1の無線アクセス方式W1と比べて相対的に通信の安定性の低い第2の無線アクセス方式W2を介したアプリケーションの更新版のダウンロードを回避することができる。そして、無線情報端末10は、その後に第2の無線アクセス方式W2よりも通信の安定性が高い無線アクセス方式によりアプリケーションの更新版のダウンロードをすることができる。よって、無線情報端末10におけるアプリケーションの自動更新を安定的に実現することができる。
【0023】
また、第2の無線アクセス方式W2の一例である移動体通信回線は、回線契約によっては、データ通信料金が発生してしまう場合がある。そのため、本実施の形態を用いない場合には、無線情報端末10は、一般的なモバイルルータと無線LAN接続されている場合には、結果的にモバイルルータを介して移動体通信回線により、更新版のアプリケーションのダウンロードを行ってしまう。この場合、移動体通信回線を経由した大容量の通信データが発生し、パケット使用量が加算され、データ通信料金が発生してしまう。これに対し、本実施の形態では、ユーザが予期せぬ移動体通信回線の大容量の使用を防ぐことができ、データ通信料金をより安価に抑えることができる。
【0024】
<実施の形態2>
本実施の形態2は、上述した実施の形態1の一実施例である。すなわち、本実施の形態2にかかる前記制御部は、前記受信したメッセージが、前記無線情報端末により自律的に送信されたものである場合、当該無線情報端末内のアプリケーションの更新要求であると判定するものである。これにより、例えば、無線情報端末内のアプリケーション更新用のアプリケーションからの自動更新に対してブロックすることができる。逆に言うと、無線情報端末におけるユーザの操作等による他の通信については、本来の動作である外部ネットワークとの通信の中継を維持できる。
【0025】
また、前記制御部は、前記無線情報端末にインストールされたアプリケーションの第1のリストを、前記第1の無線通信部を用いて前記無線情報端末から取得して保持するものとする。そして、前記制御部は、前記受信したメッセージが、前記第1のリスト内のアプリケーションに対する取得要求である場合に、前記無線情報端末内のアプリケーションの更新要求であると判定することが望ましい。これにより、インストール済みのアプリケーションに対するダウンロード要求が更新要求であると正確に把握できる。また、アプリケーション更新用のアプリケーションからの自動更新は、第1のリストに含まれるアプリケーションに対するものであるため、自律的に送信されたことも正確に把握できる。
【0026】
図3は、本発明の実施の形態2にかかる無線通信システム2000の構成を示すブロック図である。無線通信システム2000は、上述した無線通信システム1000の一例である。無線通信システム2000は、子機端末100と、モバイルルータ200と、アプリケーション管理サーバ400とを含む。ここで、子機端末100は、無線情報端末10の一例である。また、モバイルルータ200は、通信中継装置20の一例である。また、通信ネットワーク300は、外部ネットワーク30の一例である。アプリケーション管理サーバ400は、通信装置40の一例であり、通信ネットワーク300上に配置された情報処理装置である。アプリケーション管理サーバ400は、内部の記憶装置(不図示)に更新版アプリケーション401及びアプリケーション402を記憶している。ここで、更新版アプリケーション401は、後述するアプリケーション152における最新版のプログラムである。また、アプリケーション402は、子機端末100にインストールされていないものとする。つまり、アプリケーション402は、子機端末100にとっては、新規なアプリケーションといえる。アプリケーション管理サーバ400は、通信ネットワーク300を介してアプリケーションの取得要求を受信すると、取得要求に該当するアプリケーションを特定し、要求元へ配信する。
【0027】
そして、子機端末100とモバイルルータ200とは、無線LAN通信W11により接続されている。また、モバイルルータ200と通信ネットワーク300とは、LTE通信W21により接続されている。よって、モバイルルータ200とアプリケーション管理サーバ400とは、LTE通信W21により通信可能である。ここで、無線LAN通信W11は、第1の無線アクセス方式W1の一例であり、例えば、WiFiである。また、LTE通信W21は、第2の無線アクセス方式W2の一例であり、LTEの代わりに3G等であってもよい。
【0028】
子機端末100は、LTE無線部110と、無線LAN通信部120と、モデム部130と、CPU140と、記憶部150とを備える。LTE無線部110は、通信ネットワーク300とLTE方式により接続することが可能である。無線LAN通信部120は、モバイルルータ200と無線LAN通信W11により接続することが可能である。尚、本実施の形態の説明においては、子機端末100は、無線LAN通信W11を優先する設定となっているものとする。
【0029】
モデム部130は、アナログ信号とデジタル信号を相互に変換する回路である。すなわち、モデム部130は、LTE無線部110により受信されたLTE用のアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU140へ出力する。また、モデム部130は、無線LAN通信部120により受信された無線LAN用のアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU140へ出力する。また、モデム部130は、LTE無線部110により通信ネットワーク300との接続が確立している場合、CPU140から送信対象のデジタル信号をLTE用のアナログ信号に変換してLTE無線部110により外部へ送信する。また、モデム部130は、無線LAN通信部120によりモバイルルータ200との接続が確立している場合、CPU140から送信対象のデジタル信号を無線LAN用のアナログ信号に変換して無線LAN通信部120により外部へ送信する。
【0030】
CPU140は、子機端末100の各構成を制御して、各種処理を行う制御回路である。記憶部150は、アプリ更新リスト151及びアプリケーション152等を記憶する不揮発性記憶装置である。アプリケーション152は、子機端末100にインストールされたアプリケーションである。尚、アプリケーション152は、1以上である。アプリ更新リスト151は、子機端末100にインストール済みのアプリケーション152を列挙したリスト情報である。
図4は、本発明の実施の形態2にかかるアプリ更新リスト151の例を示す図である。
【0031】
尚、記憶部150は、図示しない構成として、オペレーティングシステム及びアプリケーション更新アプリケーション等も記憶しているものとする。アプリケーション更新アプリケーションは、アプリ更新リスト151を管理し、アプリ更新リスト151内の各アプリケーションについて、各アプリケーションの更新版を配布するサーバからの更新通知を受け付け、自律的にアプリケーションの更新要求を行う。CPU140は、記憶部150からオペレーティングシステム及びアプリケーション152を読み込み、実行する。これにより、子機端末100は、アプリケーション152における各種処理を実施する。また、CPU140は、記憶部150からアプリケーション更新アプリケーションを読み込み、実行する。これにより、子機端末100は、自律的にアプリケーション152の更新要求をアプリケーション管理サーバ400に向けて送信する。そして、子機端末100は、アプリケーション管理サーバ400から更新版アプリケーション401を受信すると、インストールする。これにより、アプリケーション152が更新される。
【0032】
モバイルルータ200は、LTE無線部210と、無線LAN通信部220と、モデム部230と、CPU240と、記憶部250とを備える。LTE無線部210は、第2の無線通信部22の一例であり、通信ネットワーク300とLTE通信W21により接続することが可能である。無線LAN通信部220は、第1の無線通信部21の一例であり、子機端末100の無線LAN通信部120と無線LAN通信W11により接続することが可能である。尚、本実施の形態の説明においては、少なくともLTE無線部210と通信ネットワーク300とがLTE通信W21により接続済であるものとする。
【0033】
モデム部230は、アナログ信号とデジタル信号を相互に変換する回路である。すなわち、モデム部230は、LTE無線部210により受信されたLTE用のアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU240へ出力する。また、モデム部230は、無線LAN通信部220により受信された無線LAN用のアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU240へ出力する。また、モデム部230は、CPU240から受け付けたWAN(Wide Area Network)側への送信対象のデジタル信号をLTE用のアナログ信号に変換してLTE無線部210により通信ネットワーク300へ送信する。また、モデム部230は、CPU240から受け付けたLAN側への送信対象のデジタル信号を無線LAN用のアナログ信号に変換して無線LAN通信部220により子機端末100へ送信する。
【0034】
CPU240は、制御部23の一例であり、モバイルルータ200の各構成を制御して、各種処理を行う制御回路である。記憶部250は、アプリ更新リスト251等を記憶する不揮発性記憶装置である。但し、記憶部250は、必ずしもアプリ更新リスト251を記憶しているわけではない。記憶部250がアプリ更新リスト251を記憶していない場合には、CPU240が無線LAN通信部220を用いて子機端末100からアプリ更新リスト151を取得し、記憶部250に格納するものとする。
【0035】
尚、記憶部250は、図示しない構成として、オペレーティングシステム及びアプリケーション更新制御プログラム等も記憶しているものとする。アプリケーション更新制御プログラムは、本実施の形態にかかる制御プログラムの一例であり、後述する通信中継装置の制御方法が実装されたものである。CPU240は、記憶部250からオペレーティングシステム及びアプリケーション更新制御プログラムを読み込み、実行する。これにより、モバイルルータ200は、後述する通信中継装置の制御方法を実現する。
【0036】
図5は、本発明の実施の形態2にかかる通信中継装置の制御方法の流れを示すフローチャートである。尚、ここでは、記憶部250には、予めアプリ更新リスト251が格納されていないものとする。
【0037】
まず、子機端末100がモバイルルータ200に帰属する(S101)。例えば、無線LAN通信部220は、無線LAN通信部120からの無線LAN通信W11による接続要求を受け付けた場合に、子機端末100との無線LAN通信W11による接続を確立する。
【0038】
次に、モバイルルータ200は、子機端末100にアプリ更新リスト151を要求する(S102)。すなわち、CPU240は、無線LAN通信部220を介して子機端末100に対してアプリ更新リスト151の取得要求を送信する。そして、子機端末100のCPU140は、受信した取得要求に応じて、記憶部150からアプリ更新リスト151を読み出し、無線LAN通信部120を介して無線LAN通信W11によりアプリ更新リスト151をモバイルルータ200へ送信する。CPU240は、無線LAN通信部220によりアプリ更新リスト151を受信すると、アプリ更新リスト251として記憶部250に格納する(S103)。その後、CPU240は、子機端末100からの上りデータを監視する。上りデータとは、子機端末100から通信ネットワーク300に向けた送信パケットである。例えば、子機端末100は、アプリケーション更新アプリケーションにより、アプリケーション管理サーバ400を宛先としたアプリケーション152の更新要求を送信する。このとき、子機端末100は、無線LAN通信部120から無線LAN通信W11により更新要求をモバイルルータ200へ送信する。
【0039】
続いて、モバイルルータ200は、子機端末100から上りデータを受信する(S104)。具体的には、CPU240は、無線LAN通信部220において無線LAN通信W11により受信した上りデータを検出する。そして、CPU240は、受信した上りデータを解析する(S105)。続いて、CPU240は、検出した上りデータが子機端末100のアプリケーション更新アプリケーション(アプリ更新アプリ)からのデータであるか否かを判定する(S106)。アプリ更新アプリからのデータでない場合、CPU240は、検出した上りデータをLTE用のデータに変換してLTE無線部210を用いてLTE通信W21により通信ネットワーク300へ送信する(S107)。この場合、子機端末100内のアプリ更新アプリ以外のアプリケーションからの上りデータであるため、通常通り、上りデータを通信ネットワーク300側へ中継する。
【0040】
一方、ステップS106において、アプリ更新アプリからのデータである場合、CPU240は、検出した上りデータがアプリ更新リスト251内のアプリケーションに対する取得要求であるか否かを判定する(S108)。ここで、検出した上りデータがアプリ更新リスト251内のアプリケーションに対する取得要求である場合、子機端末100にインストール済みのアプリケーション152に対する取得要求であるため、更新版の取得要求である。つまり、当該取得要求はアプリケーション152の更新要求であるといえる。そのため、ステップS108において、アプリ更新リスト251内のアプリケーションに対する取得要求である場合、CPU240は、当該上りデータをブロックする。そして、CPU240は、子機端末100に対してアプリケーション152の更新を中断した旨を通知する(S109)。具体的には、CPU240は、上りデータを破棄し、無線LAN通信部220を用いて無線LAN通信W11により更新対象のアプリケーション152の更新停止の旨を子機端末100に対して送信する。
【0041】
一方、ステップS108において、アプリ更新リスト251内のアプリケーションに対する取得要求でない場合、子機端末100内にインストールされていない新規のアプリケーション402の取得要求といえる。そして、この場合、アプリ更新アプリによる自動更新ではなく、例えば、子機端末100のユーザの操作によるアプリケーション402のダウンロード要求といえる。そのため、CPU240は、検出した上りデータをLTE用のデータに変換してLTE無線部210を用いてLTE通信W21により通信ネットワーク300へ送信する(S110)。その後、当該取得要求は、通信ネットワーク300を介してアプリケーション管理サーバ400に到着する。アプリケーション管理サーバ400は、受信した取得要求に応じて、アプリケーション402を特定する。そして、アプリケーション管理サーバ400は、通信ネットワーク300を介してアプリケーション402を返信する。
【0042】
そして、モバイルルータ200は、LTE無線部210において、通信ネットワーク300からLTE通信W21によりアプリケーション402を受信する。そして、モバイルルータ200のCPU240は、無線LAN通信部220を用いて、無線LAN通信W11によりアプリケーション402を子機端末100へ送信する。このとき、CPU240は、新規のアプリケーション402のダウンロードデータを無線LAN用のデータに変換し、無線LAN通信部220を用いて無線LAN通信W11により子機端末100へ送信する(S111)。その後、ステップS102へ戻る。
【0043】
このように、本実施の形態2により、子機端末100のアプリ管理アプリにより自律的にインストール済みのアプリケーションに対する更新要求がされた場合には、当該更新要求をブロックする。一方、他のアプリケーションによる通信データ又は新規のアプリケーションの取得要求の場合には、モバイルルータ200は、通常通り、通信ネットワーク300側へ中継を行う。これにより、例えば、アプリ管理アプリの更新設定の初期設定として、「WiFiに接続しているときだけ自動更新する」とされていたとしても、ユーザの予期せぬ時に自動更新されることを防ぐことができる。そのため、より安定的な通信環境でアプリケーションの自動更新を行うことができる。また、LTEの通信データ量に応じて通信料金が加算される場合であっても、自動的な大容量データのダウンロードを防ぐことができるため、通信料金を抑制することができる。
【0044】
<実施の形態3>
本実施の形態3は、上述した実施の形態2の変形例である。すなわち、本実施の形態3にかかる前記制御部は、前記無線情報端末から前記メッセージを受信した場合に、前記第1の無線通信部が前記第1の無線アクセス方式により前記外部ネットワークとも接続されているか否かを判定する。そして、前記制御部は、前記外部ネットワークとも接続されていると判定した場合、前記受信したメッセージを破棄せずに、当該受信したメッセージを前記第1の無線通信部を用いて前記通信装置へ転送するものである。これにより、通信中継装置においてWAN側が公衆WiFiや自宅のWiFi機との通信であった場合には、安定的な通信環境でアプリケーションの自動更新を行うことができる。そのため、過度にアプリケーションの自動更新を抑制することを防ぐことができる。
【0045】
図6は、本発明の実施の形態3にかかる無線通信システム2000aの構成を示すブロック図である。無線通信システム2000aは、上述した無線通信システム2000の改良例であり、モバイルルータ200がモバイルルータ200aに置き換わったものである。その他の構成は、無線通信システム2000と同等であるため、詳細な説明を省略する。
【0046】
モバイルルータ200aは、モバイルルータ200と異なり、無線LAN通信部220が通信ネットワーク300と無線LAN通信W12により接続されている状態を示す。つまり、モバイルルータ200aのWAN側もLAN側も無線LAN通信により接続されていることを示す。また、モバイルルータ200aは、モバイルルータ200のうちCPU240がCPU240aに置き換わったものである。CPU240aは、子機端末100からのメッセージを受信した場合に、無線LAN通信部220が無線LAN通信W12により通信ネットワーク300とも接続されているか否かを判定する。そして、CPU240aは、通信ネットワーク300とも接続されていると判定した場合、受信したメッセージを破棄せずに当該受信したメッセージを無線LAN通信部220を用いて通信ネットワーク300を介してアプリケーション管理サーバ400へ転送する。
【0047】
図7は、本発明の実施の形態3にかかる通信中継装置の制御方法の流れを示すフローチャートである。
図7は、上述した
図5のフローチャートのステップS104とS105の間にステップS201及びS202が追加されたものである。よって、以下では、
図5との変更点について説明する。
【0048】
ステップS104の後、CPU240aは、WAN側が無線LAN通信W12で接続されているか否かを判定する(S201)。WAN側が無線LAN通信W12で接続されている場合、CPU240aは、検出した上りデータを無線LAN用のデータに変換して無線LAN通信部220を用いて無線LAN通信W12により通信ネットワーク300へ送信する(S202)。
【0049】
一方、ステップS201において、WAN側が無線LAN通信W12で接続されていない場合、CPU240aは、上述したステップS105の処理を実行する。以降、ステップS106へ続く。
【0050】
<実施の形態4>
本実施の形態4は、上述した実施の形態2又は3の改良例である。すなわち、本実施の形態4にかかる通信中継装置は、前記無線情報端末が前記第1の無線アクセス方式により接続可能な無線中継装置の第2のリストを記憶する記憶部をさらに備えるものである。この場合、前記制御部は、前記無線情報端末が前記第1の無線通信部と接続された場合に、前記第1の無線アクセス方式により通信可能な無線中継装置を検索する。そして、前記制御部は、前記検索された無線中継装置が前記第2のリストに含まれる場合、前記無線情報端末と前記第1の無線通信部との接続を切断する。これにより、通信中継装置と無線情報端末が第1の無線アクセス方式により接続中であっても、無線情報端末が第1の無線アクセス方式により接続可能な他の無線中継装置が存在する場合には、無線情報端末に当該無線中継装置との接続を促すことができる。そのため、無線情報端末は、第1の無線アクセス方式により新たに接続される無線中継装置を介して、アプリケーションの自動更新をより安定的に実現することができる。
【0051】
さらに、前記制御部は、前記無線情報端末と前記第1の無線通信部との接続を切断した後に、前記第2の無線通信部の動作を停止することが望ましい。これにより、通信中継装置における余分な電池の消耗を防ぐことができる。
【0052】
図8は、本発明の実施の形態4にかかる無線通信システム2000bの構成を示すブロック図である。無線通信システム2000bは、上述した無線通信システム2000の改良例であり、モバイルルータ200がモバイルルータ200bに置き換わったものである。その他の構成は、無線通信システム2000と同等であるため、詳細な説明を省略する。尚、モバイルルータ200bは、モバイルルータ200aを改良したものであっても構わない。
【0053】
モバイルルータ200bは、モバイルルータ200のうちCPU240がCPU240bに置き換わったものである。また、記憶部250は、SSID(Service Set Identifier)リスト252を記憶する。尚、SSIDとは、無線LANにおけるアクセスポイントの識別名である。SSIDリスト252は、子機端末100が無線LAN通信W11により接続可能な無線中継装置、つまり、無線LANの親機のリストの一例である。無線LANの親機とは、例えば、公衆WiFiや自宅のWiFi親機である。そして、記憶部250は、SSIDリスト252が予め登録されているものとする。
図9は、本発明の実施の形態4にかかるSSIDリスト252の例を示す図である。尚、記憶部250は、アプリ更新リスト251を記憶していてもよい。
【0054】
そして、CPU240bは、子機端末100が無線LAN通信部220と接続された場合に、無線LAN通信W11により通信可能な無線中継装置を検索する。そして、CPU240bは、検索された無線中継装置がSSIDリスト252に含まれる場合、子機端末100と無線LAN通信部220との接続を切断する。その後、CPU240bは、LTE無線部210の動作を停止する。
【0055】
図10は、本発明の実施の形態4にかかる通信中継装置の制御方法の流れを示すフローチャートである。
図10は、上述した
図5のフローチャートのステップS101とS102の間にステップS301からS305が追加されたものである。よって、以下では、
図5との変更点について説明する。
【0056】
ステップS101の後、CPU240bは、無線LANの親機をサーチする(S301)。そして、CPU240bは、サーチ結果に含まれる無線LANの親機を、記憶部250に記憶されたSSIDリスト252と比較する(S302)。そして、CPU240bは、サーチ結果がSSIDリスト252に存在するか否かを判定する(S303)。サーチ結果がSSIDリスト252に存在する場合、CPU240bは、子機端末100のモバイルルータ200bへの帰属を切断する(S304)。これにより、子機端末100は、無線LAN通信部120を用いてLTE通信W21により、上記サーチ結果に含まれる他の無線LANアクセスポイントとの接続が可能となる。そして、当該他の無線LANアクセスポイントは、公衆WiFiや自宅のWiFi親機であるため、子機端末100は、モバイルルータ200bを介さずに、ダイレクトにWANに接続できる。そのため、子機端末100は、LTE通信W21により安定的にアプリケーションの自動更新を行うことができる。
【0057】
そして、CPU240bは、待ち受けモードへ遷移する(S305)。具体的には、CPU240bは、LTE無線部210の動作を停止する。これにより、LTE無線部210の消費電力を抑えることができる。以降、ステップS101へ戻る。
【0058】
一方、ステップS303において、サーチ結果がSSIDリスト252に存在しない場合、上述したステップS102の処理を実行する。以降、ステップS103へ続く。
【0059】
尚、本実施の形態4は、必ずしも実施の形態2又は3の改良である必要はない。つまり、子機端末100からアプリ更新リストの取得を行わなくても構わない。そのため、本実施の形態4は、次のような構成であってもよい。すなわち、本実施の形態4にかかる通信中継装置は、第1の無線通信部と、第2の無線通信部と、制御部と、記憶部と、を備えるものである。ここで、第1の無線通信部は、無線情報端末と第1の無線アクセス方式により通信する。第2の無線通信部は、外部ネットワーク上に配置された通信装置と第2の無線アクセス方式により通信する。制御部は、前記第1の無線通信部と前記第2の無線通信部とを用いて、前記無線情報端末と前記通信装置との通信を中継する。記憶部は、前記無線情報端末が前記第1の無線アクセス方式により接続可能な無線中継装置のリストを記憶する。このとき、前記制御部は、前記無線情報端末が前記第1の無線通信部と接続された場合に、前記第1の無線アクセス方式により通信可能な無線中継装置を検索する。そして、前記制御部は、前記検索された無線中継装置が前記リストに含まれる場合、前記無線情報端末と前記第1の無線通信部との接続を切断する。このような構成であっても、通信中継装置は、第1の無線アクセス方式により接続された無線情報端末からのアプリケーションの更新要求を、第2の無線アクセス方式によって外部ネットワークへ転送することが防ぐことができる。そのため、上述した実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに、無線情報端末からアプリ更新リストの取得を行う必要がなく、セキュリティ上のリスクを軽減できる。
【0060】
<実施の形態5>
本実施の形態5は、上述した実施の形態2、3又は4の改良例である。すなわち、本実施の形態5にかかる通信中継装置は、前記通信中継装置の移動を検知するセンサをさらに備えるものである。そして、前記制御部は、前記無線情報端末が前記第1の無線通信部と接続された後に、前記センサを用いて前記通信中継装置が移動しているか否かを判定する。そして、前記制御部は、前記通信中継装置が移動していると判定した場合、前記無線情報端末から受信した前記メッセージが、当該無線情報端末内のアプリケーションの更新要求であるか否かを判定する。このように、通信中継装置が移動中の場合には、通信の安定性が低いため、上述したように、アプリケーションの更新要求を回避することで、更新の失敗を抑制することができる。
【0061】
図11は、本発明の実施の形態5にかかる無線通信システム2000cの構成を示すブロック図である。無線通信システム2000cは、上述した無線通信システム2000bの改良例であり、モバイルルータ200bがモバイルルータ200cに置き換わったものである。その他の構成は、無線通信システム2000bと同等であるため、詳細な説明を省略する。尚、モバイルルータ200cは、モバイルルータ200又は200aを改良したものであっても構わない。
【0062】
モバイルルータ200cは、モバイルルータ200bのうちCPU240bがCPU240cに置き換わり、新たにセンサ260が追加されたものである。センサ260は、モバイルルータ200cの移動を検知する機能を有する。そして、センサ260は、モバイルルータ200cの移動を検知した場合、検出したことを示す検出信号をCPU240cへ出力する。例えば、センサ260は、GPS(Global Positioning System)や加速度センサ等である。また、CPU240cは、子機端末100が無線LAN通信部220と接続された後に、センサ260を用いてモバイルルータ200cが移動しているか否かを判定する。そして、CPU240cは、モバイルルータ200cが移動していると判定した場合、子機端末100から受信したメッセージが、子機端末100内のアプリケーションの更新要求であるか否かを判定する。
【0063】
図12は、本発明の実施の形態5にかかる通信中継装置の制御方法の流れを示すフローチャートである。
図12は、上述した
図10のフローチャートのステップS101とS301の間にステップS401及びS402が追加され、ステップS102及びS103の位置が変更されたものである。よって、以下では、
図10との変更点について説明する。
【0064】
ステップS101の後、CPU240cは、モバイルルータ200cが移動しているか否かを判定する(S401)。具体的には、CPU240cは、センサ260からの検出信号によりモバイルルータ200cの移動を判定する。ステップS401によりモバイルルータ200cが移動していないと判定した場合、上述したS301の処理を実行する。
【0065】
一方、ステップS401によりモバイルルータ200cが移動していると判定した場合、CPU240cは、子機端末100からアプリ更新リスト251が取得済みであるか否かを判定する(S402)。アプリ更新リスト251が取得済みでなければ、CPU240cは、子機端末100にアプリ更新リスト151を要求する(S102)。そして、CPU240cは、無線LAN通信部220によりアプリ更新リスト151を受信すると、アプリ更新リスト251として記憶部250に格納する(S103)。
【0066】
ステップS402によりアプリ更新リスト251が取得済みでないと判定した場合、又は、ステップS103の後、上述したステップS104を実行する。
【0067】
尚、本実施の形態5にかかる通信中継装置の制御方法は、次のように変形しても構わない。
図13は、本発明の実施の形態5の他の実施例にかかる通信中継装置の制御方法の流れを示すフローチャートである。
図13は、上述した
図12のフローチャートのステップS402以降の処理がステップS403からS406に変更されたものである。よって、以下では、
図12との変更点について説明する。
【0068】
ステップS401によりモバイルルータ200cが移動していると判定した場合、CPU240cは、子機端末100からの上りデータを監視する(S403)。そして、モバイルルータ200cは、子機端末100から上りデータを受信したものとする。このとき、CPU240cは、検出した上りデータが子機端末100のアプリ更新アプリからのデータであるか否かを判定する(S406)。アプリ更新アプリからのデータでない場合、CPU240cは、検出した上りデータをLTE用のデータに変換してLTE無線部210を用いてLTE通信W21により通信ネットワーク300へ送信する(S405)。
【0069】
一方、ステップS404において、アプリ更新アプリからのデータである場合、CPU240cは、検出した上りデータをブロックし、子機端末100に対してアプリケーションの更新を中断した旨を通知する(S406)。この場合、モバイルルータ200cが移動中であるため、アプリ更新アプリからの上りデータであれば、更新又は新規に限らず、アプリケーションのダウンロードを回避することが望ましいためである。尚、ステップS406に代えて、上述したステップS108以降のように、アプリケーションの更新のみを抑止しても構わない。
【0070】
<その他の実施の形態>
尚、上述の実施の形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0071】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0072】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0073】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
無線情報端末と第1の無線アクセス方式により通信する第1の無線通信部と、
外部ネットワーク上に配置された通信装置と第2の無線アクセス方式により通信する第2の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と前記第2の無線通信部とを用いて、前記無線情報端末と前記通信装置との通信を中継する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記無線情報端末から受信したメッセージが、当該無線情報端末内のアプリケーションの更新要求である場合、当該メッセージを破棄し、当該無線情報端末に対して当該アプリケーションの更新を停止した旨を返信する
通信中継装置。
(付記2)
前記制御部は、
前記受信したメッセージが、前記無線情報端末により自律的に送信されたものである場合、当該無線情報端末内のアプリケーションの更新要求であると判定する
付記1に記載の通信中継装置。
(付記3)
前記制御部は、
前記無線情報端末にインストールされたアプリケーションの第1のリストを、前記第1の無線通信部を用いて前記無線情報端末から取得して保持し、
前記受信したメッセージが、前記第1のリスト内のアプリケーションに対する取得要求である場合に、前記無線情報端末内のアプリケーションの更新要求であると判定する
付記1又は2に記載の通信中継装置。
(付記4)
前記制御部は、
前記無線情報端末から前記メッセージを受信した場合に、前記第1の無線通信部が前記第1の無線アクセス方式により前記外部ネットワークとも接続されているか否かを判定し、
前記外部ネットワークとも接続されていると判定した場合、前記受信したメッセージを破棄せずに、当該受信したメッセージを前記第1の無線通信部を用いて前記通信装置へ転送する
付記1乃至3のいずれか1項に記載の通信中継装置。
(付記5)
前記無線情報端末が前記第1の無線アクセス方式により接続可能な無線中継装置の第2のリストを記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記無線情報端末が前記第1の無線通信部と接続された場合に、前記第1の無線アクセス方式により通信可能な無線中継装置を検索し、
前記検索された無線中継装置が前記第2のリストに含まれる場合、前記無線情報端末と前記第1の無線通信部との接続を切断する
付記1乃至4のいずれか1項に記載の通信中継装置。
(付記6)
前記制御部は、
前記無線情報端末と前記第1の無線通信部との接続を切断した後に、前記第2の無線通信部の動作を停止する
付記5に記載の通信中継装置。
(付記7)
前記通信中継装置の移動を検知するセンサをさらに備え、
前記制御部は、
前記無線情報端末が前記第1の無線通信部と接続された後に、前記センサを用いて前記通信中継装置が移動しているか否かを判定し、
前記通信中継装置が移動していると判定した場合、前記無線情報端末から受信した前記メッセージが、当該無線情報端末内のアプリケーションの更新要求であるか否かを判定する
付記1乃至6のいずれか1項に記載の通信中継装置。
(付記8)
前記第1の無線アクセス方式は、前記第2の無線アクセス方式と比べて通信量の制限が少ない
付記1乃至7のいずれか1項に記載の通信中継装置。
(付記9)
前記第1の無線アクセス方式は、無線LAN通信によるアクセス方式であり、
前記第2の無線アクセス方式は、移動体通信によるアクセス方式である、
付記8に記載の通信中継装置。
(付記10)
第1の無線アクセス方式により通信する無線情報端末と、
外部ネットワーク上に配置された通信装置と、
前記無線情報端末との前記第1の無線アクセス方式による通信と、前記通信装置との第2の無線アクセス方式による通信とを中継する通信中継装置と、
を備え、
前記無線情報端末は、前記通信中継装置と前記第1の無線アクセス方式により接続し、
前記通信中継装置は、前記無線情報端末から受信したメッセージが、当該無線情報端末内のアプリケーションの更新要求である場合、当該メッセージを破棄し、当該無線情報端末に対して当該アプリケーションの更新を停止した旨を返信する
無線通信システム。
(付記11)
無線情報端末との第1の無線アクセス方式による通信と、外部ネットワーク上に配置された通信装置との第2の無線アクセス方式による通信とを中継する通信中継装置の制御方法であって、
前記無線情報端末と前記通信中継装置とが前記第1の無線アクセス方式により接続し、
前記通信中継装置が前記無線情報端末から受信したメッセージが、当該無線情報端末内のアプリケーションの更新要求である場合、当該メッセージを破棄し、当該無線情報端末に対して当該アプリケーションの更新を停止した旨を返信する
通信中継装置の制御方法。
(付記12)
無線情報端末と第1の無線アクセス方式により通信する第1の無線通信部と、外部ネットワーク上に配置された通信装置と第2の無線アクセス方式により通信する第2の無線通信部と、を備える通信中継装置の制御プログラムであって、
前記第1の無線通信部が前記無線情報端末と接続した場合に、前記無線情報端末から受信したメッセージを監視する処理と、
前記受信したメッセージが、前記無線情報端末内のアプリケーションの更新要求である場合、当該メッセージを破棄し、当該無線情報端末に対して当該アプリケーションの更新を停止した旨を返信する処理と、
を前記通信中継装置に実行させる制御プログラム。
(付記13)
無線情報端末と第1の無線アクセス方式により通信する第1の無線通信部と、
外部ネットワーク上に配置された通信装置と第2の無線アクセス方式により通信する第2の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と前記第2の無線通信部とを用いて、前記無線情報端末と前記通信装置との通信を中継する制御部と、
前記無線情報端末が前記第1の無線アクセス方式により接続可能な無線中継装置のリストを記憶する記憶部と、を備え、
前記制御部は、
前記無線情報端末が前記第1の無線通信部と接続された場合に、前記第1の無線アクセス方式により通信可能な無線中継装置を検索し、
前記検索された無線中継装置が前記リストに含まれる場合、前記無線情報端末と前記第1の無線通信部との接続を切断する
通信中継装置。