特許第6741604号(P6741604)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6741604
(24)【登録日】2020年7月29日
(45)【発行日】2020年8月19日
(54)【発明の名称】スクリーン装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/52 20060101AFI20200806BHJP
   E06B 9/58 20060101ALI20200806BHJP
   E06B 9/42 20060101ALI20200806BHJP
【FI】
   E06B9/52 Q
   E06B9/52 F
   E06B9/52 H
   E06B9/58 A
   E06B9/42 B
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-6931(P2017-6931)
(22)【出願日】2017年1月18日
(65)【公開番号】特開2018-115472(P2018-115472A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2019年1月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】若林 雅樹
(72)【発明者】
【氏名】矢作 亘
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭53−111545(JP,U)
【文献】 特開2004−204552(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00 − 9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻取軸と、
前記巻取軸に繰り出し及び巻き取り可能に巻着されたスクリーンと、
前記スクリーンをスライド自在に案内する案内溝をそれぞれ有する一対のガイドレールと、を備えたスクリーン装置であって、
前記スクリーンの両端縁には、各前記案内溝にそれぞれ挿通し、当該スクリーンよりも厚み寸法の大きい被案内部がそれぞれ設けられ、
前記一対のガイドレール間に位置し、前記スクリーンの繰り出し時及び巻き取り時に前記被案内部が摺接する摺接部を備え
前記被案内部の端縁には、
当該被案内部よりも厚み寸法の大きい抜止部が設けられ、
前記案内溝における開口縁部分には、
互いに近接する方向に突出し、先端同士の離間寸法が前記被案内部の厚み寸法よりも大きく前記抜止部の厚み寸法よりも小さい一対の係止突起が設けられ、
前記一対の係止突起から前記摺接部の端部までの突出寸法は、
前記抜止部から前記被案内部の端縁までの幅寸法以上である
ことを特徴とするスクリーン装置。
【請求項2】
前記摺接部は、
前記ガイドレールとは別体で設けられ、当該ガイドレールと前記巻取軸との間に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻取軸からスクリーンを引き出すことで、防虫、遮光、断熱、あるいは目隠し等を行うスクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、防虫ネット等のスクリーンをロール式に巻き取るスクリーン装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスクリーン装置は、巻取軸と、当該巻取軸に繰り出し及び巻き取り可能に巻着された防虫ネットと、巻取軸の一端側及び他端側から防虫ネットの繰り出し方向に沿ってそれぞれ延在した一対のガイドレール(スクリーンガイド)とを備える。
ここで、防虫ネットにおける巻取軸からの繰り出し方向に平行な両端縁には、当該両端縁に沿ってそれぞれ延在し、防虫ネットよりも厚み寸法の大きい被案内部(高密度部)がそれぞれ設けられている。
また、ガイドレールには、当該ガイドレールの長手方向に沿って延在し、被案内部が挿通される案内溝が形成されている。
そして、防虫ネットは、被案内部が案内溝内で案内されつつスライドすることにより、巻取軸から繰り出される、あるいは、巻取軸に巻き取られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2527330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のスクリーン装置では、被案内部は、防虫ネットの巻取軸からの繰り出しや巻取軸への巻き取りを繰り返すことによって、一部が案内溝から不要に飛び出してしまう場合がある。このような場合には、被案内部において、案内溝に挿通されている部分は、ガイドレール(案内溝)にて支持されている。しかしながら、被案内部において、案内溝から不要に飛び出した部分は、ガイドレール(案内溝)にて支持されていない。このため、被案内部は、防虫ネットの巻き取り時において、捩れた状態で巻き取られてしまう場合がある。そして、当該捩れた状態を維持すると、被案内部が変形し、防虫ネットに撓みが生じてしまう、という問題がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、被案内部の変形を起因としたスクリーンの撓みを回避することができるスクリーン装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るスクリーン装置は、巻取軸と、前記巻取軸に繰り出し及び巻き取り可能に巻着されたスクリーンと、前記スクリーンをスライド自在に案内する案内溝をそれぞれ有する一対のガイドレールと、を備えたスクリーン装置であって、前記スクリーンの両端縁には、各前記案内溝にそれぞれ挿通し、当該スクリーンよりも厚み寸法の大きい被案内部がそれぞれ設けられ、前記一対のガイドレール間に位置し、前記スクリーンの繰り出し時及び巻き取り時に前記被案内部が摺接する摺接部を備え、前記被案内部の端縁には、当該被案内部よりも厚み寸法の大きい抜止部が設けられ、前記案内溝における開口縁部分には、互いに近接する方向に突出し、先端同士の離間寸法が前記被案内部の厚み寸法よりも大きく前記抜止部の厚み寸法よりも小さい一対の係止突起が設けられ、前記一対の係止突起から前記摺接部の端部までの突出寸法は、前記抜止部から前記被案内部の端縁までの幅寸法以上であることを特徴とする。
【0007】
本発明では、スクリーン装置は、巻取軸、スクリーン、一対の被案内部、及び一対のガイドレールの他、上述した摺接部を備える。このため、スクリーンの巻取軸からの繰り出しや巻取軸への巻き取りを繰り返すことによって、被案内部の一部が案内溝から不要に飛び出してしまった場合であっても、摺接部にて被案内部を支持することができる。すなわち、被案内部の一部が案内溝から不要に飛び出してしまった状態でスクリーンを巻き取った場合であっても、被案内部が捩れることなく、当該スクリーンを適切に巻き取ることができる。
したがって、本発明に係るスクリーン装置によれば、被案内部の変形を起因としたスクリーンの撓みを回避することができる、という効果を奏する。
【0008】
また、本発明では、一対の係止突起から摺接部の端部までの突出寸法は、抜止部から被案内部の端縁までの幅寸法以上である。このため、抜止部が一対の係止突起に係止される位置まで被案内部が案内溝から最大限、飛び出してしまった場合であっても、摺接部にて被案内部を支持することができる。すなわち、被案内部が案内溝から最大限、飛び出してしまった状態でスクリーンを巻き取った場合であっても、被案内部が捩れることなく、当該スクリーンを適切に巻き取ることができる。
【0009】
また、本発明は、上述したスクリーン装置において、前記摺接部は、前記ガイドレールとは別体で設けられ、当該ガイドレールと前記巻取軸との間に配置されていることを特徴とする。
本発明では、摺接部は、ガイドレールとは別体で設けられ、上述した位置に配置されている。すなわち、摺接部を目立ち難い箇所に配置しているため、上述した被案内部の変形を起因としたスクリーンの撓みを回避することができるという効果を好適に実現しつつ、スクリーン装置の外観品質を良好に維持することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るスクリーン装置によれば、被案内部の変形を起因としたスクリーンの撓みを回避することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本実施の形態に係るロール網戸を室内側から見た正面図である。
図2図2は、収納ケースの内部を示す図である。
図3図3は、収納ケースの内部を示す図である。
図4A図4Aは、基体の構造を示す図である。
図4B図4Bは、基体の構造を示す図である。
図4C図4Cは、基体の構造を示す図である。
図5図5は、ガイドレールの構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るスクリーン装置としてロール網戸を例示し、添付図面を参照しながら当該ロール網戸の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係るロール網戸1を室内側から見た正面図である。
なお、以下で記載する「左」は、室内側から見て左(図1中、左)を意味する。また、以下で記載する「右」は、室内側から見て右(図1中、右)を意味する。
図1の例では、ロール網戸1は、建物の開口部の縁部に沿って取り付けられた枠体11、及び枠体11内に設けられた可動障子12を有する建具10に対して取り付けられている。また、ロール網戸1は、ネット2を上下方向に繰り出し及び巻き取り可能とする上げ下げロール網戸で構成されている。
なお、図1では、説明の便宜上、枠体11を構成する上枠11a、下枠11b、及び左右の縦枠11cとして、額縁部材13a〜13cがそれぞれ取り付けられるアングル部のみを破線で図示している。
【0014】
ロール網戸1は、ネット2と、網戸枠3とを備える。
ネット2は、本発明に係るスクリーンに相当するネット本体21と、ネット本体21に取り付けられる可動框22及び一対の被案内部23とを備える。
ネット本体21は、経糸と緯糸とを格子状に平織りしたものであり、上下方向に沿って延在した矩形状に形成されている。
可動框22は、左右方向に延在した合成樹脂製またはアルミニウム製の部材で構成され、ネット本体21の下端縁に沿って取り付けられている。
一対の被案内部23は、上下方向に延在したファスナーテープでそれぞれ構成され、ネット本体21における左右両端縁にそれぞれ溶着されている。また、一対の被案内部23において、ネット本体21から離間する側の各端縁には、抜止部24(図2図3参照)がそれぞれ設けられている。なお、図2及び図3の例では、抜止部24として、合成樹脂製のファスナーエレメントを採用している。
以上説明したネット本体21、被案内部23、及び抜止部24の各厚み寸法D1〜D3は、抜止部24の厚み寸法D3が最も大きく、ネット本体21の厚み寸法D1が最も小さくなるように設定されている(図5参照)。
【0015】
網戸枠3は、枠体11の室内側に位置し、枠体11に対して両面テープ等のアタッチメント(図示略)を介して取り付けられている。この網戸枠3は、収納ケース4と、一対のガイドレール6とを備える。
図2及び図3は、収納ケース4の内部を示す図である。なお、図2は、カバー部材9を開放した状態を室内側から見た正面図である。図3は、カバー部材9を開放した収納ケース4の内部を下方から見上げた斜視図である。
収納ケース4は、枠体11を構成する上枠11a(図1)に沿って配設されている。そして、収納ケース4の内部には、巻取軸7(図2)が設けられている。この巻取軸7は、円柱形状を有し、その外周面にネット2の上端縁が固定されている。すなわち、ネット2は、巻取軸7に対して、繰り出し及び巻き取り可能に巻着されている。
そして、収納ケース4は、巻取軸7の両端部をそれぞれ支持する一対の軸支持部材8と、一対の軸支持部材8に対して回動可能に設けられ、収納ケース4の内部を開閉可能とするカバー部材9とを備える。
【0016】
一対の軸支持部材8は、巻取軸7の両端部側にそれぞれ設けられ、当該巻取軸7を回動可能に支持する部材である。なお、一対の軸支持部材8は、左右対称となる構造を有しているため、以下では、右側の軸支持部材8の構造を主に説明する。
軸支持部材8は、容器状の基体81と、当該基体81の開口部分を閉塞する蓋体82とを備える。
【0017】
図4Aないし図4Cは、基体81の構造を示す図である。なお、図4Aないし図4Cは、一対の軸支持部材8のうち右側に配設される軸支持部材8を構成する基体81を示している。また、図4Aは、基体81を左側から見た図である。図4Bは、基体81を室内側から見た図である。図4Cは、基体81を下方から見た図である。
基体81は、基体本体811と、軸支部812と、係合部813と、摺接部814とを備える。
基体本体811は、左側が開口した容器形状を有する。
軸支部812は、基体本体811における底部分の略中心位置から左側に突出する略円筒形状を有し、巻取軸7の一端が挿通され、当該巻取軸7を回動可能に軸支する部分である。
係合部813は、基体本体811における下方側の側壁の室外側から下方に突出し、ガイドレール6に係合する部分である。
摺接部814は、基体本体811における下方側の側壁の室外側から左側に突出した部分である。この摺接部814には、先端から基端側に向けて切り欠かれ、右側の被案内部23が挿通されるスリット815(図4A図4C)が形成されている。このスリット815は、先端側が基端側に対して室外側にオフセットしたクランク形状を有する。
【0018】
なお、左側の軸支持部材8には、具体的な図示は省略したが、巻取軸7に係合し、当該巻取軸7とともに回動可能に設けられた回動部が設けられている。また、左側の軸支持部材8には、当該回動部に係合し、ユーザによる操作に応じて当該回動部を回動させるボールチェーンBC(図1)が取り付けられている。
すなわち、ネット2は、ユーザにてボールチェーンBCが操作され、上述した回動部及び巻取軸7が一方の方向に回転されることで、巻取軸7に巻き取られ、枠体11の開口部分を開放した開放状態に設定される。一方、ネット2は、ユーザにてボールチェーンBCが操作され、上述した回動部及び巻取軸7が他方の方向に回転されることで、巻取軸7から繰り出され、枠体11の開口部分を閉鎖した閉鎖状態に設定される。
【0019】
図5は、ガイドレール6の構造を示す断面図である。なお、図5は、一対のガイドレール6のうち右側に配設されるガイドレール6を示している。
一対のガイドレール6は、合成樹脂製またはアルミニウム製の部材でそれぞれ構成され、上下方向に延在した四角柱形状をそれぞれ有し、枠体11を構成する左右の各縦枠11cの見付け面にそれぞれ固定される。なお、一対のガイドレール6は、左右対称となる構造を有しているため、以下では、右側のガイドレール6の構造を主に説明する。
ガイドレール6には、当該ガイドレール6の上下両端面から当該ガイドレール6の長手方向に沿って延在し、当該ガイドレール6の左側側面に開口する案内溝61が形成されている。この案内溝61は、右側の被案内部23が挿通され、当該被案内部23をスライド自在に案内する部分である。なお、案内溝61の深さ寸法(図5中、左右方向の深さ寸法)は、被案内部23の幅寸法(図5中、左右方向の長さ寸法)と略同一の寸法に設定されている。
そして、案内溝61における開口縁部分には、互いに近接する方向に突出する一対の係止突起62が形成されている。ここで、一対の係止突起62の先端同士の離間寸法D4は、被案内部23の厚み寸法D2よりも大きく、抜止部24の厚み寸法D3よりも小さく設定されている(図5)。すなわち、ネット2は、ガイドレール6から離間する方向に引っ張られた場合であっても、抜止部24が一対の係止突起62に係止されるため、ガイドレール6からの抜けが防止されている。
【0020】
また、ガイドレール6において、案内溝61の右側の位置には、当該ガイドレール6の上下両端面から当該ガイドレール6の長手方向に沿って延在し、係合部813が係合(嵌合)する係合受け部63が形成されている。
そして、係合部813が係合受け部63に係合した状態では、摺接部814は、以下の位置に位置付けられる(図2)。
摺接部814は、ガイドレール6の上方側であって、当該ガイドレール6と巻取軸7との間に位置付けられる。また、摺接部814の先端(左側の端部)は、ガイドレール6よりも左側に位置する。すなわち、摺接部814は、一対のガイドレール6間に位置する。ここで、一対の係止突起62から摺接部814の先端までの突出寸法D5は、抜止部24から被案内部23におけるネット本体21に近接する側の端縁までの幅寸法D6と略同一に設定されている。
以上の位置に摺接部814を設けることにより、被案内部23は、ネット2の繰り出し時及び巻き取り時において、ガイドレール6と巻取軸7との間の部分が摺接部814(スリット815)に摺接することとなる。
【0021】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態1に係るロール網戸1では、巻取軸7、ネット本体21、被案内部23、及びガイドレール6の他、摺接部814を備える。このため、ネット2の巻取軸7からの繰り出しや巻取軸7への巻き取りを繰り返すことによって、被案内部23の一部が案内溝61から不要に飛び出してしまった場合であっても、摺接部814にて被案内部23を支持することができる。すなわち、被案内部23の一部が案内溝61から不要に飛び出してしまった状態でネット2を巻き取った場合であっても、被案内部23が捩れることなく、当該ネット2を適切に巻き取ることができる。
したがって、本実施の形態に係るロール網戸1によれば、被案内部23の変形を起因としたネット本体21の撓みを回避することができる、という効果を奏する。
【0022】
また、本実施の形態1に係るロール網戸1では、一対の係止突起62から摺接部814の先端までの突出寸法D5は、抜止部24から被案内部23におけるネット本体21側の端縁までの幅寸法D6と略同一に設定されている。このため、抜止部24が一対の係止突起62に係止される位置まで被案内部23が案内溝61から最大限、飛び出してしまった場合であっても、摺接部814にて被案内部23を支持することができる。すなわち、被案内部23が案内溝61から最大限、飛び出してしまった状態でネット2を巻き取った場合であっても、被案内部23が捩れることなく、当該ネット2を適切に巻き取ることができる。
【0023】
また、本実施の形態1に係るロール網戸1では、摺接部814は、ガイドレール6とは別体で設けられ、当該ガイドレール6と巻取軸7との間に配置されている。すなわち、摺接部814を目立ち難い箇所に配置しているため、上述した被案内部23の変形を起因としたネット本体21の撓みを回避することができるという効果を好適に実現しつつ、ロール網戸1の外観品質を良好に維持することができる。
【0024】
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態では、本発明に係るスクリーン装置として、防虫を目的としたロール網戸を例示したが、これに限らず、その他、遮光、断熱、あるいは目隠し等を目的としたスクリーン装置で構成しても構わない。
上述した実施の形態では、本発明に係るスクリーンを上下方向に繰り出し及び巻き取り可能に構成していたが、これに限らず、左右方向等、その他の方向に繰り出し及び巻き取り可能に構成しても構わない。
上述した実施の形態では、一対の係止突起62から摺接部814の先端までの突出寸法D5を抜止部24から被案内部23におけるネット本体21側の端縁までの幅寸法D6と略同一に設定していたが、これに限らず、突出寸法D5を幅寸法D6よりも長く設定しても構わない。
上述した実施の形態において、摺接部814は、一対のガイドレール6間に位置していれば、上述した実施の形態で説明した位置に限らず、例えば、当該ガイドレール6に一体的に形成しても構わない。
【符号の説明】
【0025】
1 ロール網戸(スクリーン装置)、6 ガイドレール、7 巻取軸、21 ネット本体(スクリーン)、23 被案内部、24 抜止部、61 案内溝、62 係止突起、814 摺接部、D1〜D3 厚み寸法、D4 離間寸法、D5 突出寸法、D6 幅寸法
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5