【文献】
Huawei (Rapporteur),[91bis#26][LTE/CA-enh] L field in MAC header,3GPP TSG-RAN WG2#92 R2-156465,2015年11月 6日
【文献】
Ericsson,Open issues on L2 UP headers extension,3GPP TSG-RAN WG2#92 R2-156640,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_92/Docs/R2-156640.zip>,2015年11月 7日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記装置は前記第2装置によって前記LCIDフィールド及び前記eLCIDフィールドを含む前記MAC PDUを生成するように構成される、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)は、ヨーロッパシステム、GSM(Global system for mobile communication)、及びGPRS(General Packet Radio Service)に基盤したWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)で動作する3世代(3rd Generation、3G)非対称移動通信システムである。UMTSのLTE(Long―Term Evolution)は、UMTSを規格化する3GPPによって議論中にある。
【0015】
3GPP LTEは、高速パケット通信を可能にする技術である。ユーザ及び提供者の費用を減少させ、サービス品質を改善し、カバレッジ(coverage)及びシステム容量を拡張及び改善することを目的とするLTE課題のための多くの方法が提案された。3G LTEは、上位―レベル要求であって、ビット(bit)当たりの費用減少、増加したサービス可用性、周波数帯域の柔軟性、単純な構造、開放型インターフェース、及び端末の適切な電力消耗を要求する。
【0016】
以下で、添付の図面を参照して説明した本発明の各実施例により、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解され得るだろう。以下で説明する各実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された各例である。
【0017】
本明細書は、LTEシステム及びLTE―Aシステムを用いて本発明の各実施例を説明するが、これは例示に過ぎない。したがって、本発明の各実施例は、前記定義に該当するいずれの通信システムにも適用することができる。また、本明細書は、FDD方式を基準にして本発明の実施例に対して説明するが、これは例示であって、本発明の実施例は、H―FDD方式又はTDD方式にも容易に変形して適用することができる。
【0018】
図2Aは、E―UTRAN(Evolved―Universal Terrestrial Radio Access Network)網構造を示すブロック図である。E―UMTSは、LTEシステムと称することもできる。通信網は、IMS及びパケットデータを通じたVoIP(Voice over IP)などの多様なサービスを提供するために広く配置される。
【0019】
図2Aに示したように、E―UMTS網は、E―UTRAN(evolved UMTS terrestrial radio access network)、EPC(Evolved Packet Core)、及び一つ以上の端末を含む。E―UTRANは、一つ以上のeNB(evolved NodeB)20を含むことができ、複数の端末10が一つのセルに位置することができる。一つ以上のE―UTRAN MME(Mobility Management Entity)/SAE(System Architecture Evolution)ゲートウェイ30は、ネットワークの終端に位置し、外部ネットワークに接続することもできる。
【0020】
本明細書において、「下りリンク(downlink)」は、eNB20から端末10への通信を称し、「上りリンク(uplink)」は、端末10からeNB20への通信を称する。端末10は、ユーザによって運搬される通信装備を称し、また、移動局(Mobile Station、MS)、ユーザ端末(User Terminal、UT)、加入者ステーション(Subscriber Station、SS)又は無線デバイスと称することもできる。
【0021】
図2Bは、一般的なE―UTRANと一般的なEPCの構造を示すブロック図である。
【0022】
図2Bに示したように、eNB20は、ユーザ平面及び制御平面のエンドポイント(end point)を端末10に提供する。MME/SAEゲートウェイ30は、セッション及び移動性管理機能のエンドポイントを端末10に提供する。eNB20及びMME/SAEゲートウェイ30は、S1インターフェースを介して接続することができる。
【0023】
eNB20は、一般に端末10と通信する固定局であって、基地局(BS)又はアクセスポイント(access point)と称することもある。一つのeNB20はセルごとに配置することができる。ユーザトラフィック又は制御トラフィックを送信するためのインターフェースをeNB20間で使用することができる。
【0024】
MMEは、eNB20に対するNASシグナリング、NASシグナリング保安、AS保安制御、3GPP接続ネットワーク間の移動性のためのインター(inter)CNノードシグナリング、(ページング再送信の制御及び実行を含む)遊休モード(idle mode)端末接近性(Reachability)、(遊休モード及び活性モード(active mode)の端末のための)トラッキング領域リスト管理、PDN GW及びサービングGW選択、MME変化が伴うハンドオーバーのためのMME選択、2G又は3G 3GPP接続ネットワークへのハンドオーバーのためのSGSN選択、ローミング、認証、専用ベアラー設定を含むベアラー管理、(ETWS及びCMASを含む)PWSメッセージ送信のためのサポートを含む多様な機能を行う。SAEゲートウェイホストは、パー―ユーザ(Per―user)ベースのパケットフィルタリング(例えば、深層パケット検査を使用)、適法なインターセプション(Lawful Interception)、端末 IPアドレス割り当て、下りリンクでの送信(Transport)レベルパケットマーキング、UL及びDLサービスレベル課金、ゲーティング及びレート強化、APN―AMBRに基づいたDLレート強化を含む多様な機能を提供する。MME/SAEゲートウェイ30は、明確性のために、本明細書で単純に「ゲートウェイ」と称する。しかし、MME/SAEゲートウェイ30は、MME及びSAEゲートウェイの両者を全て含む。
【0025】
複数のノードは、eNB20とゲートウェイ30との間でS1インターフェースを介して接続することができる。各eNB20は、X2インターフェースを介して相互接続することができ、各隣接eNBは、X2インターフェースを有するメッシュネットワーク構造(meshed network structure)を有することができる。
【0026】
図示のように、eNB20は、ゲートウェイ30に対する選択、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)活性化の間、ゲートウェイに向かうルーティング、ページングメッセージのスケジューリング及び送信、ブロードキャストチャネル(BCCH)情報のスケジューリング及び送信、上りリンク及び下りリンクの全てにおける各端末10のための動的リソース割当、eNB測定の構成及び準備、無線ベアラー制御、無線承認制御(Radio Admission Control、RAC)、及びLTE_ACTIVE状態での接続移動性制御などの各機能を行うことができる。EPCにおいて、ゲートウェイ30は、ページング発信、LTE_IDLE状態管理、ユーザ平面暗号化、システム構造エボリューション(System Architecture Evolution、SAE)ベアラー制御、及び非―接続層(Non―Access Stratum、NAS)シグナリングの暗号化及び無欠性保護などの各機能を行うことができる。
【0027】
EPCは、移動性管理エンティティー(Mobility Management Entity、MME)、サービング―ゲートウェイ(serving―gateway、S―GW)、及びパケットデータネットワーク―ゲートウェイ(Packet Data Network―Gateway、PDN―GW)を含む。MMEは、主に各端末の移動性を管理する目的で用いられる接続及び可用性に対する情報を有する。S―GWは、E―UTRANを終端点として有するゲートウェイで、PDN―GWは、パケットデータネットワーク(PDN)を終端点として有するゲートウェイである。
【0028】
図3は、3GPP無線接続網規格を基盤にした端末とE―UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルの制御平面及びユーザ平面の構造を示す図である。制御平面は、端末(User Equipment;UE)とネットワークがコールを管理するために用いる各制御メッセージが送信される通路を意味する。ユーザ平面は、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路を意味する。
【0029】
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位にある媒体接続制御(Medium Access Control)層とは送信チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。前記送信チャネルを介して媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側と受信側の物理層間には、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、時間と周波数を無線リソースとして活用する。具体的には、物理チャネルは、下りリンクでOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクでSC―FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0030】
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を介して上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼性のあるデータ送信をサポートする。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックで具現することもできる。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPバージョン4(IP version 4、IPv4)パケットやIPバージョン6(IPv6)パケットのようなIP(internet protocol)パケットを効率的に送信するために不必要な制御情報を減少させるヘッダー圧縮(Header Compression)機能を行う。
【0031】
第3層の最下部に位置した無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、制御平面のみで定義される。RRC層は、各無線ベアラ(Radio Bearer;RB)の設定(Configuration)、再設定(Re―configuration)及び解除(Release)と関連して論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために第2層によって提供されるサービスを意味する。このために、端末とネットワークのRRC層は、互いにRRCメッセージを交換する。
【0032】
eNBの一つのセルは、1.25MHz、2.5MHz、5MHz、10MHz、15MHz及び20MHzなどの各帯域のうち一つで動作するように設定することができ、帯域で下りリンク又は上りリンク送信サービスを提供するように設定することができる。異なる各セルは、異なる各帯域を提供するように設定することもできる。
【0033】
E―UTRANから端末への送信のための下りリンク送信チャネル(Downlink transport Channel)は、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、各ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、及びユーザトラフィック又は各制御メッセージを送信するための下りリンク共有チャネル(Shared Channel、SCH)を含む。下りリンクマルチキャスト又はブロードキャストサービスのトラフィック又は制御メッセージの場合、下りリンクSCHを介して送信することもでき、又は別途の下りリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信することもできる。
【0034】
端末からネットワークにデータを送信する上りリンク送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、その他にユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りリンクSCH(Shared Channel)とがある。送信チャネルの上位にあり、送信チャネルにマップされる論理チャネルとしては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、及びMTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0035】
図4は、E―UMTSシステムで使用する物理チャネル構造の一例を示した図である。物理チャネルは、時間軸上にある多数のサブフレームと、周波数軸上にある多数のサブキャリア(Sub―carrier)とで構成される。ここで、一つのサブフレーム(Sub―frame)は、時間軸上に複数のシンボル(Symbol)で構成される。一つのサブフレームは、複数のリソースブロック(Resource Block)で構成され、一つのリソースブロックは、複数のシンボル及び複数のサブキャリアで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、すなわち、L1/L2制御チャネルのために該当サブフレームの特定シンボル(例えば、1番目のシンボル)の特定サブキャリアを用いることができる。
図4には、L1/L2制御情報送信領域(PDCCH)とデータ領域(PDSCH)を示した。一実施例において、10msの無線フレーム(radio frame)が使用され、一つの無線フレームは10個のサブフレーム(subframe)で構成される。また、一つのサブフレームは二つの連続するスロットで構成される。一つのスロットの長さは0.5msである。また、一つのサブフレームは多数のOFDMシンボルで構成され、多数のOFDMシンボルのうち一部のシンボル(例えば、1番目のシンボル)は、L1/L2制御情報を送信するために使用することができる。データ送信のための時間単位である送信時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)は1msである。
【0036】
基地局と端末は、一般に特定制御信号又は特定サービスデータを除いては、送信チャネルであるDL―SCHを用いる物理チャネルであるPDSCHを介してデータを送信/受信する。PDSCHのデータがいずれの端末(一つ又は複数の端末)に送信されるもので、前記各端末がどのようにPDSCHデータを受信してデコード(decoding)しなければならないのかに対する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。
【0037】
例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRCマスク(masking)されており、「B」という無線リソース(例えば、周波数位置)及び「C」という送信形式情報(例えば、送信ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定サブフレームを介して送信されると仮定する。この場合、セル内の端末は、自身が有しているRNTI情報を用いてPDCCHをモニターし、「A」RNTIを有している一つ以上の端末があると、前記各端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
【0038】
図5は、本発明の実施例に係る通信装置のブロック図である。
【0039】
図5に示した装置は、上述したメカニズムを行うように適応されたユーザ装置(User Equipment、UE)及び/又はeNBであってもよいが、同じ作業を行う任意の装置であってもよい。
【0040】
図5に示したように、装置は、DSP(Digital Signal Processor)/マイクロプロセッサ110及びRF(Radio Frequency)モジュール(送受信機;135)を含むこともできる。DSP/マイクロプロセッサ110は、送受信機135に電気的に接続されて送受信機135を制御する。装置は、設計者の選択によって、電力管理モジュール105、バッテリー155、ディスプレイ115、キーパッド120、SIMカード125、メモリデバイス130、スピーカー145及び入力デバイス150をさらに含むこともできる。
【0041】
特に、
図5は、ネットワークから要求メッセージを受信するように構成された受信機135及びネットワークに送/受信タイミング情報を送信するように構成された送信機135を含む端末を示してもよい。このような受信機と送信機は送受信機135を構成できる。端末は、送受信機(受信機及び送信機、135)に接続されたプロセッサ110をさらに含むこともできる。
【0042】
また、
図5は、端末に要求メッセージを送信するように構成された送信機135及び端末から送受信タイミング情報を受信するように構成された受信機135を含むネットワーク装置を示してもよい。送信機及び受信機は送受信機135を構成することもできる。ネットワークは、送信機及び受信機に接続されたプロセッサ110をさらに含む。このプロセッサ110は、送受信タイミング情報に基づいて遅延(latency)を計算することもできる。
【0043】
図6は本開示の実施例で使われるLTE−AシステムにおけるCCとCAの例を示す。
【0044】
3GPP LTEシステム(以下、LTEシステムと言う)は一つのコンポーネントキャリア(component carrier(CC))が多数のバンドに分割されるマルチキャリア変調(multi−carrier modulation)を用いる。これと対照的に、3GPP LTE−Aシステム(以下、LTE−Aシステムと言う)は一つ以上のCCを合わせてLTEシステムより広いシステム帯域幅を支援するCAを使うことができる。CAという用語はキャリア結合(carrier combining)、マルチCC環境(multi−CC environment)又はマルチキャリア環境(multi−carrier environment)と互換可能である。
【0045】
本開示において、マルチキャリアはCA(又はキャリア結合)を意味する。ここで、CAは隣接したキャリアの集成及び非隣接キャリアの集成を含む。集成されたCCの個数はDLとULに対して違い得る。DL CCの個数がUL CCの個数と同一である場合、これを対称的な集成(symmetric aggregation)と言う。DL CCの個数がUL CCの個数と違う場合、これを非対称的な集成(asymmetric aggregation)と言う。CAという用語はキャリア結合、帯域集成、スペクトラム集成と互換可能である。
【0046】
LTE−Aシステムは二つ以上のCCを集成して、すなわちCAによって最大で100MHzの帯域幅を支援することを目標とする。レガシー(legacy)IMTシステムとの下位互換性(backward compatibility)を保障するため、ターゲット帯域幅より狭い帯域幅を有するそれぞれのキャリアはレガシーシステムで使われる帯域幅に制限されることもできる。
【0047】
例えば、レガシー3GPP LTEシステムは帯域幅{1.4、3、5、10、15、20MHz}を支援し、3GPP LTE−AシステムはこのようなLTE帯域幅を用いて20MHzより広い帯域幅を支援することができる。本開示のCAシステムはレガシーシステムで使われる帯域幅と関係なく新しい帯域幅を定義することによってCAを支援することができる。
【0048】
帯域内CA(intra−band CA)と帯域間CA(inter−band CA)の二つのタイプのCAがある。帯域内CAは多数のDL CC及び/又はUL CCらが周波数上で連続するとか隣り合うことを意味する。言い替えれば、DL CC及び/又はUL CCのキャリア周波数が同じ帯域に位置する。一方、CCが周波数上で離れて位置する環境を帯域間CAと言える。言い替えれば、多数のDL CC及び/又はUL CCのキャリア周波数が互いに異なる帯域に位置する。この場合、UEは多数のRF(radio frequency)端を用いてCA環境で通信を行うことができる。
【0049】
LTE−Aシステムは無線リソースを管理するためにセルの概念を採択する。上述したCA環境はマルチセル環境と指称することもできる。ULリソースが必須ではないが、セルはDL CCとUL CCの対と定義される。したがって、セルはDLリソースのみで構成されるとかDL及びULリソースで構成されることができる。
【0050】
例えば、一つのサービングセルが特定のUEに対して構成されれば、UEは一つのDL CCと一つのUL CCを有することができる。二つ以上のサービングセルがUEに対して構成されれば、UEはサービングセルの個数だけのDL CCとサービングセルの個数より少ないUL CCを有することができ、その逆も同様である。すなわち、多数のサービングセルがUEに対して構成されれば、DL CCより多いUL CCを用いるCA環境も支援することができる。
【0051】
CAは相異なるキャリア周波数(中心周波数)を有する二つ以上のセルの集成と見なすこともできる。ここで、“セル”という用語はeNBによってカバーされる地理的な領域としての“セル”とは区分されなければならない。以下、帯域内CAは帯域内マルチセルと指称し、帯域間CAは帯域間マルチセルと指称する。
【0052】
図6(a)はLTEシステムにおける単一キャリア構造を示す。DL CC及びUL CCが存在し、一つのCCは20MHzの周波数範囲を有することができる。
【0053】
図6(b)はLTE−AシステムにおけるCA構造を示す。
図6(b)に示したケースでは、それぞれ20MHzを有する3個のCCが集成(aggregated)される。3個のDL CC及び3個のUL CCが設定されるが、DL CC及びUL CCの数は制限されない。CAにおいて、UEは3個のCCを同時にモニターし、3個のCCでDL信号/DLデータを受信し、3個のCCでUL信号/ULデータを送信する。
【0054】
図7はUE側でのMAC構造の概要を示す図である。
【0055】
MAC階層は論理チャネルマルチプレックシング、ハイブリッドARQ再送信、上りリンク下りリンクスケジューリングを処理する。また、搬送波集成が使われるとき、多数のコンポーネントキャリアにかけてデータをマルチプレックシング/デマルチプレックシングすることを担当する。
【0056】
MACは論理チャネルの形態で無線リンク制御(RLC)にサービスを提供する。論理チャネルは自分が伝達する情報のタイプによって定義され、一般的にLTEシステムを動作させるのに必要な制御及び設定情報の送信に使われる制御チャネル又は使用者データに使われるトラフィックチャネルとして分類される。LTEに対して特定された論理チャネル形態のセットは次を含む。
【0057】
−ネットワークからセル内の全ての端末へのシステム情報の送信に使われる放送制御チャネル(BCCH)。システムをアクセスする前、端末はシステム情報を獲得し、システムがどのように構成されるか、及び一般的にセル内でどのように適切に挙動するかを知る必要がある。
【0058】
−セルレベル上の位置がネットワークに知られていない端末のページングに使われるページング制御チャネル(PCCH)。したがって、ページングメッセージは多数のセルで送信される必要がある。
【0059】
−ランダムアクセスとともに制御情報の送信に使われる共通制御チャネル(CCCH)。
【0060】
−端末への/からの制御情報の送信に使われる専用制御チャネル(DCCH)。このチャネルは相異なるハンドオーバーメッセージなどの端末の個別構成に使われる。
【0061】
−MTCHの受信に必要な制御情報の送信に使われるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)。
【0062】
−端末への/からの使用者データの送信に使われる専用トラフィックチャネル(DTCH)。これは全ての上りリンク及び非MBSFN下りリンク使用者データの送信に使われる論理チャネルタイプである。
【0063】
−MBMSサービスの下りリンク送信に使われるマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)。
【0064】
MACエンティティーはMACプロトコルデータユニット(PDU)でMAC制御要素及びMACサービスデータユニット(SDU)をマルチプレックシングする。もしくは、MACエンティティーはMAC PDUをディセンブリングしてデマルチプレックシングする。
【0065】
図8はMACヘッダー、MAC制御要素、MAC SDU及びパッディング(padding)で構成されるMAC PDUを示す図である。
【0066】
優先順位ハンドリングを支援するために、自らのRLCエンティティーをそれぞれ有する多数の論理チャネルはMAC階層によって一つの伝送チャネルにマルチプレックシングされることができる。受信機で、MAC階層は該当デマルチプレックシングを処理し、順次伝達(in−sequence delivery)及びRLCによって処理された他の機能のためにRLC PDUをそれぞれのRLCエンティティーに伝達する。受信機でデマルチプレックシングを支援するために
図8に示したMACヘッダーが使われる。
【0067】
それぞれのRLC PDUにはMACヘッダー内の関連したサブヘッダーが存在する。サブヘッダーはRLC PDUが由来する論理チャネル(LCID)のアイデンティティー及びバイト単位のPDU長さを含む。最後のサブヘッダーであるかを示すフラグも存在する。MACヘッダーとともに、一つ又は幾つかのRLC PDU、及び、必要であれば、スケジューリングされた伝送ブロックサイズを満たすパッディングは物理階層に伝達される一つの伝送ブロックを形成する。
【0068】
相異なる論理チャネルのマルチプレックシングに加え、MAC階層もいわゆるMAC制御要素を伝送チャネルを介して送信される伝送ブロックに挿入することができる。MAC制御要素はインバンド(inband)制御シグナリング、例えばタイミングアドバンス命令及びランダムアクセス応答に使われる。制御要素はLCIDフィールドで留保された(reserved)値によって識別され、LCID値は制御情報のタイプを示す。また、サブヘッダー内の長さフィールドは固定長を有する制御要素のために除去される。
【0069】
MAC PDUヘッダーは一つ以上のMAC PDUサブヘッダーで構成され、それぞれのサブヘッダーはMAC SDU、MAC制御要素又はパッディングに対応する。
【0070】
MAC PDUサブヘッダーは該当MAC SDU、MAC制御要素及びパッディングと同一順序を有する。MAC制御要素はいつも任意のMAC SDUの前に配置される。
【0071】
パッディングは、1バイト又は2バイトパッディングが必要な場合を除き、MAC PDUの終りで発生する。パッディングは任意の値を有することができ、UEはこれを無視することができる。MAC PDUの終りでパッディングが行われば、ゼロ以上のパッディングバイトが許される。
【0072】
1バイト又は2バイトパッディングが要求されれば、パッディングに対応する1個又は2個のMAC PDUサブヘッダーは、任意の他のMAC PDUサブヘッダーの前にMAC PDUの初期に配置される。UE当たり伝送ブロック(TB)当たり最大で1個のMAC PDUが送信されることができる。TTI当たり最大で1個のMCH MAC PDUが送信されることができる。
【0073】
MACエンティティーがMACエンティティーのC−RNTI又は半永久スケジューリング(Semi−Persistent Scheduling)C−RNTIのための、設定された下りリンク割当てによる、又はSL−SCH上の留保された又は無効値を含むMAC PDUを受信すれば、MACエンティティーは受信されたPDUを廃棄するであろう。
【0074】
MACエンティティーが留保された値を含むMCH上のMAC PDUを受信すれば、MACエンティティーは留保された値及びMAC SDUを含むMAC PDUサブヘッダーを無視し、留保された値を含むフィールド及びMAC制御要素内の留保された値を含むフィールドと関連したフィールドを無視するであろう。
【0075】
図9A及び
図9BはMAC PDUサブヘッダー構造の例を示す図である。
【0076】
MAC PDUサブヘッダーは、MAC PDU内の最後のサブヘッダー及び固定サイズMAC制御要素を除き、6個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/F/Lで構成される。MAC PDU内の最後のサブヘッダー及び固定サイズMAC制御要素のためのサブヘッダーは4個のヘッダーフィールドR/R/E/LCIDのみで構成される。パッディングに対応するMAC PDUサブヘッダーは4個のヘッダーフィールドR/R/E/LCIDで構成される。
【0077】
MACヘッダーは可変サイズであって、次のフィールドで構成される。
【0078】
1)LCID:論理チャネルIDフィールドは、DL−SCH、UL−SCH及びMCHに対して表1、表2及び表3に示したように、該当MAC SDUの論理チャネルインスタンス又は該当MAC制御要素又はパッディングのタイプを識別する。MAC PDUに含まれるそれぞれのMAC SDU、MAC制御要素又はパッディングに対して一つのLCIDが存在する。また、これに加え、1バイト又は2バイトパッディングが必要であるが、MAC PDUの終りにあるパッディングによって達成できないとき、MAC PDU内に1個又は2個の追加LCIDフィールドが含まれる。カテゴリー0のUEはLCID“01011”を使ってCCCHを示さなければならなく、そうではなければ、UEはLCID“00000”を使ってCCCHを示す。LCIDフィールドサイズは5ビットである。
【0080】
表1はDL−SCHのためのLCIDの値を示す。
【0082】
表2はUL−SCHのためのLCIDの値を示す。
【0084】
表3はMCHのためのLCIDの値を示す。
【0085】
2)L:長さフィールドは該当MAC SDU又は可変サイズMAC制御要素のバイト長を示す。最後のサブヘッダー及び固定サイズMAC制御要素に対応するサブヘッダーを除き、MAC PDUサブヘッダーごとに一つのLフィールドが存在する。LフィールドのサイズはFフィールドによって指示される。
【0086】
3)F:フォーマットフィールドは、表4に指示したように、長さフィールドのサイズを示す。最後のサブヘッダー及び固定サイズMAC制御要素に対応するサブヘッダーを除き、MAC PDUサブヘッダーごとに一つのFフィールドが存在する。Fフィールドのサイズは1ビットである。MAC SDU又は可変サイズMAC制御要素のサイズが128バイトより小さければ、Fフィールドの値は0に設定され、そうではなければ1に設定される。
【0089】
4)E:拡張フィールドはより多いフィールドがMACヘッダーに存在するかを示すフラグである。Eフィールドが“1”に設定されれば、少なくともR/R/E/LCIDフィールドの他のセットを示す。Eフィールドが“0”に設定されれば、MAC SDU、MAC制御要素又はパッディングが次のバイトで始まることを示す。
【0090】
5)R:“0”に設定された留保ビット。
【0091】
一方、MACエンティティーにおいて、論理チャネルID(LCID)はMAC PDUに含まれるMAC SDUの論理チャネル又はMAC制御要素の特定タイプを識別する。LTE(例えば、Rel−13エンハンスト搬送波集成)で新しい特性を支援して新しいタイプのMAC CEを導入することにより、LCID値が多く残っていない。具体的には、下りリンクに15個の値(すなわち、表1で、01011−11001)が留保され、上りリンクに10個の値(すなわち、表2で、01100−10101)が留保される。現在LTEで進行するとか近い未来に導入される特性を考慮すると、これらの留保されたLCID値は究極に消尽され、もっと多いLCID値(すなわち、LCIDフィールドの拡張)が要求されるであろう。
【0092】
しかし、LCIDフィールドの拡張はもっと長いMACサブヘッダーにつながれ、もっと長いMACサブヘッダーはシグナリングオーバーヘッドの観点でいつも歓迎されるものではない。その間、LTEで新しいフォーマットの導入があまり頻繁に発生しないように未来拡張性を考慮することも重要である。よって、新しいMACサブヘッダーは未来拡張性及びシグナリングオーバーヘッドの全てを考慮して設計されなければならない。
【0093】
したがって、本発明では、拡張LCID値がMAC PDUに含まれることを示す拡張LCID値指示子(eLCIDIndicator)を拡張MAC PDUに含み、eLCIDIndicatorは非拡張LCID値の一つである。以下、非拡張LCID(すなわち、TS36.321バージョン12.7.0で記述されたように従来技術で使用されたLCID)は5ビットのLCIDである。
【0094】
本発明で、MAC PDUは、i)拡張LCID指示子(eLCIDIndicator)及び拡張LCID値;又はii)非拡張LCID値を含む。UEは拡張されたLCIDを使うとか使わないようにeNBによって構成されることができる。
【0095】
eLCIDIndicatorは次のように非拡張LCID値の一つである前もって定義された値である。i)留保された値に割り当てられた非拡張LCID値の一つ(例えば、下りリンク対して11001、上りリンク対して10101)又はii)論理チャネルのアイデンティティーに対して割り当てられた非拡張LCID値の一つ(例えば、下りリンク対して01010、上りリンク対して01010)。
【0096】
送信機(すなわち、MAC送信機)がMAC PDUを生成するとき、送信機が拡張LCIDを含むMAC PDUを生成すれば、送信機は次を行わなければならない。i)非拡張LCIDフィールドをeLCIDIndicatorを示す値に設定し、ii)拡張LCIDをeLCIDIndicatorの次のバイトに含ませ、iii)選択的に、拡張LCIDフィールドの次のバイトに長さフィールドを含ませ、iv)拡張LCIDによって指示されるMAC SDU、MAC CE又はパッディングを含ませる。送信機は生成されたMAC PDUを受信機に送信する。
【0097】
受信機(すなわち、MAC受信機)がMAC PDUを受信するとき、LCIDフィールドがeLCIDIndicatorを示す値に設定されれば、受信機は次を行わなければならない。i)拡張LCIDフィールドがeLCIDIndicatorの次のバイトに含まれると見なし、ii)拡張LCIDフィールドによって指示されたMAC SDU、MAC CE又はパッディングがMAC PDUに含まれると見なす。
【0098】
送信機及び受信機の動作についての詳細な説明は
図10及び
図11に基づいて説明する。
【0099】
図10は本発明の例示的な実施例によってMAC PDUを送信するための送信機の動作の概念図である。
【0100】
図10の説明で、送信機はUE側又はeNB側のMAC送信機であってもよい。
【0101】
図10を参照すると、LCIDフィールドと拡張LCID(eLCID)を含むMACプロトコルデータユニット(PDU)が生成されるとき、送信機は、MACサブヘッダー内の論理チャネルアイデンティティー(LCID)フィールドを、eLCIDフィールドがMACサブヘッダーに含まれることを示す第1値(すなわち、eLCIDIndicatorを示す値、eLCIDIndicatorの例は下記の表5〜表7に示す)に設定する(S1001)。
【0102】
好ましくは、第1値は留保された値に割り当てられるとか各論理チャネルのアイデンティティーに割り当てられるLCIDフィールド値の一つとして事前に定義される。より具体的には、送信機がUE側(すなわち、上りリンクの場合)のMAC送信機であれば、第1値は表2の01100−10101(すなわち、留保された値)の一つの値として事前に定義されることができる。もしくは、第1値は表2の00001−01010(すなわち、論理チャネルのアイデンティティー)の一つの値として事前に定義されることができる。送信機がeNB側のMAC送信機(すなわち、下りリンクの場合)の場合、第1値表1の01011−11001(すなわち、留保された値)の一つの値として事前に定義されることができる。もしくは、第1値は表1の00001−01010(すなわち、論理チャネルのアイデンティティー)の一つの値として事前に定義されることができる。
【0103】
一方、MAC PDUは送信機が上位階層からMAC SDUを受信するとか送信機がMAC制御要素(CE)を生成するときに共通して生成される。
【0104】
幾つかの実施例において、送信機がUE側のMAC送信機の場合、UE(すなわち、UE側のMAC送信機)はUEがLCIDフィールドとeLCIDフィールドを含むMAC PDUを生成するようにeNBによって構成されるとき、LCIDフィールド及びeLCIDフィールドを含むMAC PDUを生成することができる。
【0105】
幾つかの実施例において、前記送信機がeNB側のMAC送信機の場合、前記eNBが前記LCIDフィールド及びeLCIDフィールドを含むMAC PDUを生成するとき、前記eNBは前記LCIDフィールドと前記eLCIDフィールドを含むMAC PDUを受信するようにUEを構成することができる。
【0106】
その後、送信機はeLCIDフィールドをMAC SDUの論理チャネル又はMAC CEのタイプを識別する第2値に設定し(S1003)、LCIDフィールドとeLCIDフィールドを含むMAC PDU及びMAC SDU又はMAC CEを生成して送信する(S1005)。
【0107】
好ましくは、
図12A及び
図12Bに示したように、MACサブヘッダーにおいてLCIDフィールドの次にeLCIDフィールドが従う。
【0108】
幾つかの実施例において、
図12Aに示したように、MACサブヘッダーはMAC SDU又はMAC CEの長さを示す長さフィールドをさらに含むことができ、MACサブヘッダーにおいてeLCIDフィールドの次に長さフィールドが従う。
【0109】
図11は本発明の例示的な実施例によってMAC PDUを受信するための受信機の動作の概念図である。
【0110】
図11の説明で、受信機はUE側又はeNB側のMAC受信機であってもよい。
【0111】
図10を参照すると、受信機は下位階層からMAC PDUを受信する(S1101)。
【0112】
MAC PDUを受信した後、受信機はMAC PDUに含まれたMACサブヘッダー内のLCIDフィールドの値が、拡張LCIDフィールドがMACサブヘッダーに含まれていることを示す特定値(すなわち、eLCIDIndicatorを示す値)に設定されていると判断する(S1103)。すなわち、受信機はLCIDフィールドの値を確認することができ、LCIDフィールドの値が特定値に設定された場合、受信機は拡張LCIDフィールドがMACサブヘッダーに含まれたと見なす。
【0113】
その後、受信機はeLCIDフィールドに基づいてMAC PDUに含まれるMAC SDUの論理チャネル又はMAC CEのタイプを識別する(S1105)。すなわち、受信機はMAC PDUに含まれたMAC SDU又はMAC CEのタイプがeLCIDフィールドによって指示されると見なす。
【0114】
好ましくは、特定の値は留保された値に割り当てられるとか各論理チャネルのアイデンティティーに割り当てられるLCIDフィールドの値の一つとして事前に定義される。より具体的には、受信機がeNB側(すなわち、上りリンクの場合)のMAC受信機の場合、特定の値は表2の01100−10101(すなわち、留保された値)の一つの値と事前に定義されることができる。もしくは、特定の値は表2の00001−01010(すなわち、論理チャネルのアイデンティティー)の一つの値と事前に定義されることができる。受信機がUE側(すなわち、下りリンクの場合)のMAC受信機であれば、特定の値は表1の01011−11001(すなわち、留保された値)の一つの値と事前に定義される。もしくは、特定の値は表1の00001−01010(すなわち、論理チャネルのアイデンティティー)の一つの値と事前に定義される。
【0115】
図12A及び
図12Bは本発明の例示的な実施例によるMACサブヘッダーフォーマットの例を示す図である。
【0116】
図12A及び
図12Bの説明で、MACヘッダーは可変サイズであって、次のフィールドで構成される:
【0117】
1)LCID:論理チャネルIDフィールドはDL−SCH、UL−SCH及びMCHのそれぞれに対して表5、表6及び表7に説明したように該当MAC SDUの論理チャネルインスタンス又は該当MAC制御要素又はパッディングのタイプを識別する。MAC PDUに含まれた各MAC SDU、MAC制御要素又はパッディングに対して一つのLCIDフィールドが存在する。その外にも、1バイト又は2バイトパッディングが必要であるが、MAC PDUの終りにあるパッディングによって達成されることができなければ、MAC PDUに一つ又は二つの追加LCIDフィールドが含まれる。カテゴリー0のUEはLCID“01011”を使ってCCCHを指示しなければならなく、そうではなければ、UEはLCID“00000”を使ってCCCHを指示しなければならない。LCIDフィールドの大きさは5ビットである。LCIDフィールドがeLCIDIndicatorに設定されれば(下記の表5、表6及び表7参照)、LCIDフィールドはLCIDフィールドの次に拡張LCIDフィールドがあることを示す。
【0119】
表5は本発明の例示的な実施例によるDL−SCHのためのLCIDの値を示す
【0121】
表6は本発明の例示的な実施例によるUL−SCHのためのLCIDの値を示す。
【0123】
表7は本発明の例示的な実施例によるMCHのためのLCIDの値を示す。
【0124】
2)eLCID:拡張論理チャネルIDフィールドはそれぞれDL−SCH、UL−SCH及びMACに対して該当MAC SDUの論理チャネルインスタンス又は該当MAC制御エレメントのタイプを識別する。MAC PDUに含まれた各MAC SDU又はMAC制御要素に対して一つのLCIDフィールドが存在する。
【0125】
3)L:長さフィールドは該当MAC SDU又は可変サイズMAC制御要素のバイト長を示す。最後のサブヘッダーと固定サイズMAC制御要素に対応するサブヘッダーを除き、MAC PDUサブヘッダー当たり一つのLフィールドがある。Lフィールドの大きさはFフィールドと指示される。
【0126】
4)F:フォーマットフィールドは表4に指示したように長さフィールドのサイズを示す。最後のサブヘッダー及び固定サイズMAC制御要素に対応するサブヘッダーを除き、MAC PDUサブヘッダー当たり一つのFフィールドが存在する。Fフィールドのサイズは1ビットである。MAC SDU又は可変サイズMAC制御要素のサイズが128バイトより小さければ、Fフィールドの値は0に設定され、そうではなければ1に設定される。
【0127】
5)E:拡張フィールドはより多いフィールドがMACヘッダーに存在するかを示すフラグである。Eフィールドは“1”に設定されれば少なくともR/R/E/LCIDフィールドの他のセットを示す。Eフィールドは“0”に設定されればMAC SDU、MAC制御要素又はパッディングが次のバイト又はR/R/E/eLCIDフィールドの次のバイトで始まることを示す。
【0128】
6)R:“0”に設定された留保ビット。
【0129】
図12Aを参照すると、MAC PDUサブヘッダーは6個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/eLCID/F/Lで構成される。
図12Aに示したように、Lフィールドのサイズは7ビット又は15ビットであってもよく、eLCIDフィールドのサイズは8ビットであってもよい。6個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/eLCID/F/Lで構成されたMAC PDUサブヘッダーはMAC PDUの最後のサブヘッダーと固定サイズMAC制御要素を除く。
【0130】
図12Bに示したように、MAC PDUサブヘッダーは4個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/eLCIDで構成される。eLCIDフィールドの大きさは、
図12Bに示したように、8ビットであってもよい。MAC PDU内の最後のサブヘッダー及び固定サイズMAC制御要素に対するサブヘッダーは4個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/eLCIDのみで構成される。パッディングに対応するMAC PDUサブヘッダーは4個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/eLCIDで構成される。
【0131】
図13A〜
図13Cは本発明の例示的な実施例によるMACサブヘッダーフォーマットの他の例を示す図である。
【0132】
図13A〜
図13Cの説明において、MACヘッダーは可変サイズであって、次のフィールドで構成される:
【0133】
1)LCID:論理チャネルIDフィールドはDL−SCH、UL−SCH及びMCHに対し、表5、表6及び表7に示したように、該当MAC SDUの論理チャネルインスタンス又は該当MAC制御要素又はパッディングのタイプを識別する。MAC PDUに含まれるそれぞれのMAC SDU、MAC制御要素又はパッディングに対して一つのLCIDが存在する。また、これに加え、1バイト又は2バイトパッディングが必要であるが、MAC PDUの終りにあるパッディングによって達成できないとき、MAC PDU内に1個又は2個の追加LCIDフィールドが含まれる。カテゴリー0のUEはLCID“01011”を使ってCCCHを示さなければならず、そうではなければ、UEはLCID“00000”を使ってCCCHを示す。LCIDフィールドサイズは5ビットである。LCIDフィールドがeLCIDIndicatorに設定されれば(下記の表5、表6及び表7に示す)、LCIDフィールドはLCIDフィールドの次に拡張LCIDフィールドがあることを示す。
【0134】
2)eLCID:拡張論理チャネルIDフィールドはそれぞれDL−SCH、UL−SCH及びMACに対して該当MAC SDUの論理チャネルインスタンス又は該当MAC制御要素のタイプを識別する。MAC PDUに含まれた各MAC SDU又はMAC制御要素に対して一つのLCIDフィールドが存在する。
【0135】
3)L:長さフィールドは該当MAC SDU又は可変サイズMAC制御要素のバイト長を示す。最後のサブヘッダーと固定サイズMAC制御要素に対応するサブヘッダーを除き、MAC PDUサブヘッダー当たり一つのLフィールドがある。Lフィールドの大きさはFフィールドと指示される。
【0136】
4)F:フォーマットフィールドは、表4に指示したように、長さフィールドのサイズを示す。最後のサブヘッダー及び固定サイズMAC制御要素に対応するサブヘッダーを除き、MAC PDUサブヘッダーごとに一つのFフィールドが存在する。Fフィールドのサイズは1ビットである。MAC SDU又は可変サイズMAC制御要素のサイズが128バイトより小さければ、Fフィールドの値は0に設定され、そうではなければ1に設定される。
【0137】
5)E:拡張フィールドはより多いフィールドがMACヘッダーに存在するかを示すフラグである。Eフィールドは“1”に設定されれば、少なくともR/R/E/LCIDフィールドの他のセットを示す。Eフィールドは“0”に設定されれば、MAC SDU、MAC制御要素又はパッディングが次のバイト又はR/R/E/eLCIDフィールドの次のバイトで始まることを示す。
【0138】
6)R:“0”に設定された留保ビット。
【0139】
7)F2:
図13に示したF2フィールドはレガシーFフィールドと類似の機能を有することができる。すなわち、16ビットLフィールドが使われるとき、F2フィールドは1に設定されることができる。もしくは、8ビットLフィールドが使われるとき、F2フィールドは0に設定されることができる。
【0140】
図13Aを参照すると、MAC PDUサブヘッダーは6個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/R/R/R/eLCID/F/Lで構成される。
図13Aに示したように、Lフィールドのサイズは7ビット又は15ビットであってもよく、eLCIDフィールドのサイズは5ビットであってもよい。6個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/R/R/R/eLCID/F/Lで構成されたMAC PDUサブヘッダーはMAC PDUの最後のサブヘッダーと固定サイズMAC制御要素を除く。
【0141】
図13Bに示したように、MAC PDUサブヘッダーは4個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/R/R/R/eLCIDで構成される。eLCIDフィールドの大きさは、
図13Bに示したように、8ビットであってもよい。MAC PDU内の最後のサブヘッダー及び固定サイズMAC制御要素に対するサブヘッダーは4個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/R/R/R/eLCIDのみで構成される。パッディングに対応するMAC PDUサブヘッダーは4個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/R/R/R/eLCIDで構成される。
【0142】
図13Cを参照すると、MAC PDUサブヘッダーは6個のヘッダーフィールドR/R/E/LCID/R/R/F2/eLCID/Lで構成される。このフォーマットにおいて、R/R/R/eLCIDを含むオクテットで、Rビットの一つは16ビットLフィールド(すなわち、F2フィールド)を使う指示子として使われる。F2フィールドは16ビットLフィールドが使われるときに1に設定される。もしくは、F2フィールドは8ビットLフィールドが使われるときに0に設定される。
【0143】
以上で説明した各実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定の形態で結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれることができ、又は、他の実施例に対応する構成又は特徴に取って代わることもできる。特許請求の範囲において明示的な引用関係のない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めることができるということは自明である。
【0144】
本発明の実施例において、基地局によって行われると説明した特定の動作はその上位ノードの基地局によって行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードでなるネットワークにおいてMSとの通信のために行う多様な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行えることは自明である。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNode BS、アクセスポイント(access point)などの用語に代替可能である。
【0145】
前述した実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
【0146】
ハードウェア設定において、本発明の一実施例による方法は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0147】
ファームウエアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明した機能又は動作を行うモジュール、過程、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納されて、プロセッサによって駆動可能である。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知となった多様な手段により前記プロセッサとデータをよりとりすることができる。
【0148】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは、当業者にとって自明である。したがって、上記の詳細な説明は、全ての面において制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定しなければならず、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。