(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
≪第1実施形態≫
以下、本発明の第1実施形態について、
図1〜
図5に基づいて説明する。
図1に示すように、アスファルトプラント100は、新規骨材供給システム110、再生骨材供給システム140、アスファルト供給システム150、骨材粒度測定システム60及びミキサ5を有している。ミキサ5には、骨材、アスファルト等を投入するための材料投入口5aが形成されている。なお、
図1中において、骨材やアスファルト等の流れを実線で示し、画像データや制御信号等の流れを一点鎖線で示す。
【0021】
新規骨材供給システム110は、ドライヤ1、ホットエレベータ2、スクリーン3、ホットビン10及び骨材計量槽4を有している。また、ホットビン10の内部は、5つの区画に分割されており、各々の区画は、貯蔵ビン11を構成する。貯蔵ビンの全高はH
0である。各々の貯蔵ビン11には、窓部15がそれぞれ形成されている。また、各々の貯蔵ビン11は、下向きの開口である放出口13を有している。さらに、骨材計量槽4は、ホットビン10の貯蔵ビン11の放出口13に対向する上向きの開口である骨材投入口4aを有している。また、ホットビン10は、防塵カバー6を有している。防塵カバー6は、ホットビン10の貯蔵ビン11の全ての放出口13、骨材計量槽4及びミキサ5の材料投入口5aを覆うように設けられている。なお、ホットビン10が有する貯蔵ビン11の数は、特に上記に限定されない。
【0022】
新規骨材供給システム110では、ミキサ5に供給される新規の骨材は、まず、ドライヤ1によって加熱される。ドライヤ1によって加熱され乾燥した骨材は、ホットエレベータ2によってスクリーン3に運搬される。骨材は、スクリーン3によって、粒度に応じた分類ごとにふるい分けられる。すなわち、骨材は、スクリーン3によって、粒度に応じて分級される。スクリーン3によって分級された骨材は、各々、粒度に応じた分類ごとに5つの貯蔵ビン11のいずれかに貯蔵される。各々の貯蔵ビン11に貯蔵された骨材は、適宜、貯蔵ビン11の放出口13に取り付けられた蓋部14が開くことにより、貯蔵ビン11の放出口13から骨材計量槽4の骨材投入口4aに放出される。骨材投入口4aを介して骨材計量槽4に投入された骨材は、骨材計量槽4に設けられた計量装置(図示せず)によって累積的に計量される。骨材計量槽4に投入された骨材の重量が目標量に達したら、ホットビン10は、骨材計量槽からの指示を受けて、各々の貯蔵ビン11の蓋部14を閉じる。そして、骨材計量槽4によって計量された骨材は、ミキサ5に供給される。
【0023】
また、再生骨材供給システム140は、再生骨材供給装置141及び再生骨材計量槽142を有している。再生骨材とは、舗装廃材等に含まれる骨材をリサイクルして利用するものである。再生骨材供給装置141は、再生骨材を加熱して乾燥させる再生骨材用ドライヤ(図示せず)等を有している。再生骨材計量槽142は、再生骨材供給装置141から供給された再生骨材を計量する。再生骨材計量槽142によって計量された再生骨材は、ミキサ5に供給される。
【0024】
また、アスファルト供給システム150は、アスファルトタンク151及びアスファルト計量槽152を有している。アスファルト計量槽152は、アスファルトタンク151から送られてきたアスファルトを計量し、ミキサ5に供給する。
【0025】
ミキサ5では、新規骨材供給システム110から供給された骨材、再生骨材供給システム140から供給された再生骨材及びアスファルト供給システム150から供給されたアスファルトが混合されることにより、アスファルト混合物が製造される。
【0026】
本実施形態の骨材粒度測定システム60は、画像処理技術を用いて、貯蔵ビン11に貯蔵されている新規の骨材の粒度を測定するシステムであり、撮像装置61、画像処理装置62及び粒度解析装置63を有している。画像処理装置62及び粒度解析装置63は、演算装置64を構成する。この演算装置64の具体例としては、コンピュータを例示することができる。
【0027】
なお、
図1では、便宜上、撮像装置61は1つのみ図示されているが、骨材粒度測定システム60は、貯蔵ビン11の各々に応じて設けられた複数の撮像装置61を有している。具体的には、ホットビン10が5つの貯蔵ビン11を有している場合には、骨材粒度測定システム60は、各々の貯蔵ビン11に対応する5つの撮像装置61を有している。また、各々の撮像装置61は、窓部15を介して各々の貯蔵ビン11の内部を撮影することができるように、貯蔵ビン11の窓部15に対向する位置に設けられている。
【0028】
撮像装置61は、モノクロ又はカラーに対応したカメラである。撮像装置61と画像処理装置62とは、有線又は無線によって接続されている。具体的には、撮像装置61と画像処理装置62とは、LANケーブル又はUSBケーブルを介して電気的に接続されていてもよく、ワイヤレス接続されていてもよい。
【0029】
また、同様に、画像処理装置62と粒度解析装置63とは、有線又は無線によって接続される。画像処理装置62は、撮像装置61が取得した画像データの処理及び解析を行うとともに、これらの画像データを蓄積し、必要に応じて事後的に参照することができる。骨材粒度測定システム60を用いた骨材の粒度の測定方法については、後述する。
【0030】
次に、ホットビン10の貯蔵ビン11の構成について、
図2を参照して詳細に説明する。
【0031】
貯蔵ビン11は、上に向かうにつれて幅が大きくなるように形成された本体部11aと、本体部11aの下端に接続され、筒形状をなすゲート部11bとを有している。本体部11a及びゲート部11bの内部の空間は、骨材Aを貯蔵するための貯蔵室11cを構成する。ゲート部11bの下端には放出口13が形成されている。ゲート部11bには蓋部14が取り付けられている。蓋部14には、シリンダ(図示せず)が取り付けられており、蓋部14は、シリンダの往復運動に応じてゲート部11bの放出口13を開閉するように動作する。なお、放出口13の蓋部14の開閉のタイミングにより、貯蔵ビン11から骨材計量槽4に投入される骨材の量が調整される。
【0032】
また、貯蔵ビン11は、屈曲した筒状のバイパス路11dを有している。バイパス路11dの上端部11eは、本体部11aに接続され、バイパス路11dの下端部11fは、ゲート部11bに接続されている。すなわち、バイパス路11dは、両端部(上端部11e及び下端部11f)を介して貯蔵室11cに連通している。バイパス路11dには、貯蔵ビン11の上方から投入された骨材Aの一部が通過可能である。すなわち、バイパス路11dには、骨材Aの一部が貯蔵される。
【0033】
このバイパス路11dには、窓部15が形成されている。窓部15には、透明部材16が嵌合している。すなわち、透明部材16は、窓部15を閉塞している。透明部材16は、可視光が透過可能な部材であり、例えば、ガラス、プラスチック、アクリル、レジン、塩化ビニール樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネイト、ポリスチレン、ハイブリッドガラス等によって形成されている。本実施形態では、透明部材16は、強化ガラスで構成されている。また、透明部材16は、これに限定されず、赤外線が透過可能な材料であってもよい。また、透明部材16は、15cm×10cmの矩形の部材であるが、透明部材16の大きさは特にこれに限定されない。
【0034】
特に限定されないが、貯蔵ビン11の下端からの窓部15の下端の高さH
1は、貯蔵ビン11の全高H
0(
図1参照)に対して、2/3以下であり(H
1≦2/3×H
0)、好ましくは1/2以下であり(H
1≦1/2×H
0)、より好ましくは1/3以下である(H
1≦1/3×H
0)。このように、窓部15を貯蔵ビン11の下部に設けることで、撮像装置61が、放出口13から骨材計量槽4に投入される直前の骨材Aを撮影しやすくなる。これにより、骨材粒度測定システム60は、骨材計量槽4を介してミキサ5に投入される骨材Aの粒度をより正確に測定することができる。
【0035】
この窓部15は、鉛直方向(図中の上下方向)に平行に形成されており、透明部材16も鉛直方向(図中の上下方向)に平行に設けられている。すなわち、窓部15及び窓部15に設けられた透明部材16は、実質的に鉛直方向に延びている。このため、透明部材16にかかる骨材Aの荷重を低減することができる。また、透明部材16にかかる骨材Aの荷重が低減される分、流動する骨材Aとの接触や擦れから生じる透明部材16の摩耗を抑制することができる。この効果は、貯蔵ビン11のバイパス路11dの内部空間に骨材Aが密に充填されている状態、かつ、骨材Aが透明部材16に接触している状態にある場合に特に顕著である。従って、窓部15を鉛直方向に平行に設けることにより、透明部材16の耐久性を向上させることができる。
また、窓部15は、貯蔵ビン11の内側に向かって傾斜するように形成されていてもよい。なお、「窓部15が貯蔵ビン11の内側に向かって傾斜する形成されている」とは、下から上に向かうにつれ、窓部15が貯蔵ビン11の内部空間に向かって徐々に傾くように形成されていることをいう。
【0036】
また、貯蔵ビン11の外部には、貯蔵ビン11の放出口13を覆うように防塵カバー6が取り付けられている。防塵カバー6の取付箇所は、窓部15よりも下側である。すなわち、窓部15は、防塵カバー6の外部に設けられている。
【0037】
次に、骨材粒度測定システム60を用いて、貯蔵ビン11に貯蔵された骨材Aの粒度の測定方法について、
図2〜5を参照して説明する。
【0038】
図2に示すように、骨材粒度測定システム60の撮像装置61は、窓部15の透明部材16を介してバイパス路11dの内部が撮影可能となるように設けられている。すなわち、撮像装置61は、窓部15を介して、バイパス路11dに貯蔵された骨材Aを撮影することができる。また、撮像装置61は、防塵カバー6の外部に設けられている。また、撮像装置61の近傍には、照明器具65が設けられる。照明器具65は、撮像装置61がバイパス路11dの内部を撮影しやすいように、窓部15に光を照射する。照明器具65は、透明部材16に光が反射することによって撮像装置61の撮影が妨げられないように、適宜、光の照射角度を調整することができる。
【0039】
撮像装置61は、バイパス路11dの内部の状態を撮影し、骨材Aの画像を含む画像データを取得することができる。撮像装置61が取得する画像データは、モノクロ又はカラーのデジタル画像である。画像データは、静止画像であってもよく、動画であってもよい。また、画像データに含まれる骨材Aの画像は、貯蔵ビン11の放出口13が閉状態である場合において静止した状態の骨材Aを撮影した画像でもよく、放出口13が開状態である場合において下方向に向かって流動している状態の骨材Aを撮影した画像であってもよい。また、撮像装置61は、照明の明るさが足りない環境では、ナイトビジョンモードによって赤外線を利用して、より鮮明な画像データを取得することができる。
【0040】
撮像装置61が取得した画像データは、画像処理装置62に送信される。画像処理装置62によって処理された画像データは、粒度解析装置63によって解析される。画像処理装置62及び粒度解析装置63は、1つの演算装置64として機能する。この演算装置64は、例えば、公知のアルゴリズムを用いて、撮像装置61が取得した画像データから骨材Aの体積を測定し、当該骨材Aの体積をふるい目の閾値に応じて仕分けた後に、当該骨材Aの体積から重量を算出することで、新規の骨材Aの粒度を測定する。上述の公知のアルゴリズムとしては、例えば、改良されたN−Cut法(Improved Normalized Cuts Algorithm)を例示することができる。なお、人間による作業で輪郭線を補正した教師データを作成し、当該教師データを用いて上記のアルゴリズムに機械学習させることで、後述するセグメンテーション化の精度向上を図ってもよい。 また、演算装置64による骨材Aの粒度の測定方法は、以下に説明する方法に特に限定されない。例えば、100枚以上の画像に骨材の輪郭線を付与した教師データを作成し、当該教師データを用いてセグメンテーション化や骨材の粒度の算出を行うモデルを機械学習により生成し、このモデルをアルゴリズムとして用いてもよい。
【0041】
具体的には、先ず、
図3(a)に示すように、演算装置64は、撮像装置61が取得した画像データの二値化を行い、画像データに含まれる骨材Aの骨材粒子Apのエッジを抽出して輪郭線Eを求め、各々の骨材粒子を輪郭線Eで切り離し、セグメンテーション化する。そして、
図3(b)に示すように、演算装置64は、セグメンテーション化された骨材粒子Apの輪郭線Eに基づいて骨材粒子Apの長径L及び短径Sを算出する。なお、長径L及び短径Sの実際の長さは、画像データ上のピクセル数に基づいて算出される。
【0042】
次に、演算装置64は、画像データに含まれる各々の骨材粒子Apを、長径Lの長さに基づいて、ふるい目の閾値0.075mm,0.15mm,0.3mm,0.6mm,2.36mm,4.75mm,13.2mm,19mm,26.5mm,37.5mm,53mmにより仕分ける。
【0043】
演算装置64は、ふるい目の閾値に応じて仕分けられた骨材粒子Apの体積に基づいて、骨材Aの重量を算出する。具体的には、骨材粒子Apの体積を、長径L×短径S×高さh(長径Lと短径Sとの平均)として算出し、ふるい目の閾値ごとに積算する。これにより、ふるい目の閾値の各々に対応する骨材Aの体積を算出することができる。そして、
図4に示す回帰直線を用いて、上述のふるい目の閾値ごとに積算した骨材Aの体積から当該骨材Aの重量Wを算出する。なお、骨材Aの重量と体積との関係は、ふるい目の閾値を指定せずに算出してもよい。
【0044】
この
図4に示す回帰直線の係数α及び切片βは、骨材のふるい分け試験を事前に実施し、この試験で測定されたふるい目の閾値ごとの骨材の重量とその積算体積とに基づいて線形回帰分析によって予め設定されたものである。また、この積算体積は、当該ふるい分け試験で用いられた骨材の画像データから上記の演算装置64を用いて算出した数値である。なお、
図4に示す黒丸は、上記の事前のふるい分け試験で得られた骨材の重量及び積算体積のデータを示している。
【0045】
すなわち、ふるい目の閾値ごとに骨材Aの重量Wは、以下の数式により算出される。
W= α×Σ(L×S×h)+β
但し、上記の式において、hは、各々の骨材粒子Apの高さであり、長径Lと短径Sの平均値である(h=(L+S)/2)。また、Σ(L×S×h)は、ふるい目の閾値ごとの骨材の体積の合計値である。
【0046】
そして、演算装置64は、ふるい目の閾値ごとに仕分けられた骨材Aの重量Wに基づき、表1に例示するように、各々の貯蔵ビン11に貯蔵された骨材Aの粒度(粒度分布)を算出する。なお、演算装置64は、複数の画像データに基づいて、上述した骨材Aの粒度の算出を行うことが好ましく、これにより、貯蔵ビン11に貯蔵された骨材Aの粒度を精度良く測定することができる。また、演算装置64は、複数の画像データから得られた粒度の平均値を骨材Aの粒度として算出してもよい。なお、下記の表1は、演算装置64により算出した新規の骨材の粒度を示す一例に過ぎない。
【表1】
【0047】
表1に示す骨材Aの粒度を粒度分布線として、
図5のグラフD
1に示す。
演算装置64は、このように算出したグラフD
1に基づき、各々の貯蔵ビン11ごとに骨材Aの品質を確認する。具体的には、演算装置64が画像データの解析によって算出したグラフの粒度分布線(実際分布線D
1)と、目標とする粒度分布線(目標分布線D
0)とを比較し、両者の差異が小さい程、骨材Aの品質は高いことが確認できる。
【0048】
演算装置64は、測定した骨材の粒度に基づいて、実際分布線D
1を目標分布線D
0に近付けるように、各々の貯蔵ビン11からの骨材Aの放出量を補正する補正量を算出してもよい。特に限定されないが、一例を挙げれば、
図5に示すように、ふるい目の閾値が小さい領域(
図5のグラフの左寄りの領域)において実際分布線D
1が目標分布線D
0よりも低い位置にある場合には、演算装置64は、ふるい目の閾値が小さい粒度の貯蔵ビン11から放出される骨材Aの量を増加させて実際分布線D1を目標分布線D0に近付けるような補正量を算出する。一方、ふるい目の閾値が小さい領域(
図5のグラフの左寄りの領域)において実際分布線D
1が目標分布線D
0よりも高い位置にある場合には、演算装置64は、ふるい目の閾値が小さい粒度の貯蔵ビン11から放出される骨材Aの量を減少させて実際分布線D
1を目標分布線D
0に近付けるような補正量を算出する。そして、骨材計量槽4は、この演算装置64が算出した補正量に基づいて、各々の貯蔵ビン11から放出される骨材の目標量を変更する。これにより、アスファルトプラント100は、より品質の良いアスファルト混合物を製造することができる。
【0049】
以上のように、本実施形態に係るアスファルトプラント100のホットビン10は、粒度に応じて分級された骨材Aを貯蔵する貯蔵ビン11と、貯蔵ビン11に形成された窓部15を閉塞する透明部材16とを備えている。これにより、例えば、撮像装置61が、窓部15の透明部材16を介して、貯蔵ビン11に貯蔵されている骨材Aの状態を撮影し、その画像データに基づいて、骨材Aの粒度を測定することができる。
【0050】
すなわち、本実施形態では、貯蔵ビン11から骨材Aのサンプリング試料を採取して、ふるい分け試験を行う必要がないため、効率的に骨材Aの粒度を測定して、骨材Aの品質を確認することができる。従って、本実施形態に係るホットビン10及びホットビン10を備えるアスファルトプラント100によれば、少ない作業負担で各々の貯蔵ビン11に貯蔵された骨材Aの品質管理を行うことができる。また、作業者が、ホットビン10の外部から窓部15の透明部材16を介して貯蔵ビン11の内部を視覚的に確認することができるため、ホットビン10のメンテナンスが容易になる。
【0051】
また、本実施形態に係るホットビン10の貯蔵ビン11は、骨材Aを貯蔵する貯蔵室11cと、貯蔵室11cに連通し、少なくとも一部の骨材Aが流通可能なバイパス路11dとを備え、窓部15は、バイパス路12に形成されている。窓部15がバイパス路12に設けられている場合は、窓部15が貯蔵室11cに面して設けられている場合に比べて、骨材Aによって窓部15の透明部材16にかかる圧力が小さくなる。従って、本実施形態に係るホットビン10によれば、各々の貯蔵ビン11を長持ちさせることができる。
【0052】
また、本実施形態に係るアスファルトプラント100に設けられた骨材粒度測定システム60は、ホットビン10の外部から窓部15を介して貯蔵ビン11に貯蔵されている骨材Aを撮影可能である撮像装置61と、撮像装置61が撮影した画像データに基づいて骨材Aの粒度を測定する演算装置64とを備えている。これにより、画像データに基づいて骨材Aの粒度を測定することができるため、各々の貯蔵ビン11から採取した骨材Aのサンプリング試料のふるい分け試験の実施が不要となる。従って、本実施形態に係る骨材粒度測定システム60及び骨材粒度測定システム60を備えるアスファルトプラント100によれば、骨材Aの品質管理にかかる作業負担を軽減することができる。
【0053】
また、本実施形態に係るアスファルトプラント100のホットビン10は、
図1に示すように、貯蔵ビン11の放出口13、骨材計量槽4及びミキサ5の材料投入口5aを覆う防塵カバー6を有している。これにより、骨材Aが貯蔵ビン11の放出口13から骨材計量槽4の骨材投入口4aに向かって落下する際に発生する粉塵又は骨材Aが骨材計量槽4からミキサ5の材料投入口5aに向かって落下する際に発生する粉塵の周囲への拡散が防止される。
【0054】
また、本実施形態に係るホットビン10の窓部15及び骨材粒度測定システム60の撮像装置61は、防塵カバー6の外部に設けられているため、撮像装置61は、粉塵の影響を受けずに、窓部15を介して貯蔵ビン11の内部の状態を撮影することができる。
【0055】
なお、本実施形態に係るアスファルトプラント100は、防塵カバー6を備えていなくてもよい。ここで、窓部15はバイパス路11dに設けられているため、窓部15が本体部11aに設けられている場合に比べて、窓部15は貯蔵ビン11の放出口13から離れた位置に配置されている。よって、ホットビン10が防塵カバー6を有していない場合であっても、撮像装置61が撮影する画像データに対する粉塵の影響を小さくすることができる。
【0056】
≪第2実施形態≫
以下、本発明の第2実施形態について、
図6に基づいて説明する。第2実施形態に係るアスファルトプラント100には、
図1及び
図2に示すホットビン10に替えて、
図6に示すホットビン20が用いられる。なお、同一の符号は、同一又は類似の構造を示すものであるため、以下において、その詳細な説明は省略する。
【0057】
ホットビン20は、ホットビン10と同様に、粒度に応じて分級された骨材Aを貯蔵するための複数の貯蔵ビン21を有している。
図6に示すように、貯蔵ビン21は、上に向かうにつれて幅が大きくなるように形成された本体部21aと、本体部21aの下端に接続され、筒形状をなすゲート部21bとを有している。本体部21a及びゲート部21bの内部の空間は、骨材Aを貯蔵するための貯蔵室21cを構成する。ゲート部21bの下端には放出口23が形成されている。ゲート部21bには、放出口23を開閉するための蓋部14が取り付けられている。
【0058】
また、貯蔵ビン21のゲート部21bには、窓部25が形成されている。窓部25には、透明部材16が嵌合している。特に限定されないが、貯蔵ビン21の下端からの窓部25の下端の高さH
2は、貯蔵ビン21の全高H
0(
図1参照)に対して、2/3以下であり(H
2≦2/3×H
0)、好ましくは1/2以下であり(H
2≦1/2×H
0)、より好ましくは1/3以下である(H
2≦1/3×H
0)。このように、窓部25を貯蔵ビン21の下部に設けることで、撮像装置61が、放出口13から骨材計量槽4に投入される直前の骨材Aを撮影しやすくなる。これにより、骨材粒度測定システム60は、骨材計量槽4を介してミキサ5に投入される骨材Aの粒度をより正確に測定することができる。
【0059】
この窓部25は、
図2に示す窓部15と同様に、鉛直方向(図中の上下方向)に平行に形成されており、透明部材16も鉛直方向(図中の上下方向)に平行に設けられている。このため、透明部材16にかかる骨材Aの荷重を低減することができるとともに、透明部材16の摩耗を抑制することができる。この効果は、貯蔵ビン21のゲート部21bに骨材Aが密に充填されている状態であって、かつ、骨材Aが透明部材16に接触している状態にある場合に特に顕著である。従って、窓部25を鉛直方向に平行に設けることにより、透明部材16の耐久性を向上させることができる。
また、窓部25は、貯蔵ビン21の内側に向かって傾斜するように形成されていてもよい。なお、「窓部25が貯蔵ビン21の内側に向かって傾斜する形成されている」とは、下から上に向かうにつれ、窓部25が貯蔵ビン21の内部空間に向かって徐々に傾くように形成されていることをいう。
【0060】
また、貯蔵ビン21の外部には、防塵カバー6が取り付けられている。防塵カバー6の取付箇所は、本体部21aの外側の壁面である。防塵カバー6は、窓部25及び放出口23を覆っている。また、防塵カバー6の内側には、収納部70が配置されている。収納部70は、両端70a,70bに開口部が形成された略円筒形状の筒状部材である。収納部70の両端70a,70bのうち、防塵カバー6の内側に配置されている一端70aの開口部は、撮影用開口71である。また、収納部70の他端70bの開口部は、装置設置用開口72である。収納部70の一端70aは、撮影用開口71が貯蔵ビン21の窓部25に対向するように、窓部25の透明部材16に当接し密着している。また、防塵カバー6には、収納部70が挿通可能な取付開口6aが形成されている。収納部70の他端70bは、取付開口6aを介して、防塵カバー6の外部に突出している。すなわち、収納部70の他端70bに設けられた開口部である装置設置用開口72は、防塵カバー6の外部に突出している。
【0061】
収納部70には、撮像装置61が収納されている。収納部70の撮影用開口71は窓部25に対向しているため、骨材粒度測定システム60の撮像装置61は、撮影用開口71及び窓部25の透明部材16を介して、貯蔵ビン21の貯蔵室21cに貯蔵された骨材Aを撮影することができる。また、撮像装置61は、装置設置用開口72を介して、収納部70に出し入れすることができる。なお、収納部70の内側には、撮像装置61が骨材Aを撮影しやすいように窓部25に光を照射するための照明器具(図示せず)が設けられていてもよい。
【0062】
以上のように、本実施形態に係るホットビン20は、撮像装置61を収納可能な収納部70を備えている。収納部70の一部は、防塵カバー6の内側に配置されており、収納部70は、防塵カバー6の内側において窓部25に向かって開口する撮影用開口71を有している。これにより、防塵カバー6が窓部25を覆っている場合でも、撮像装置61を収納部70に収納することで、撮像装置61は、粉塵の影響を受けずに、撮影用開口71及び窓部25の透明部材16を介して、貯蔵ビン21の貯蔵室21cに貯蔵された骨材Aを撮影することができる。
【0063】
また、収納部70は、両端に開口部を有する筒状部材である。そして、収納部70の一方の開口部は撮影用開口71であり、他方の開口部は、防塵カバー6の外部に突出する装置設置用開口72である。これにより、作業者は、装置設置用開口72を介して撮像装置61を収納部70に収納することで、粉塵の影響を受けずに、撮像装置61を防塵カバー6の内側に設置し、貯蔵ビン21の貯蔵室21cに貯蔵された骨材Aを撮影することができる。
【0064】
≪第3実施形態≫
以下、本発明の第3実施形態について、
図7に基づいて説明する。第3実施形態に係るアスファルトプラント100には、ホットビン10,20に替えて、ホットビン30が用いられる。ホットビン30は、ホットビン20の収納部70に替えて、収納部170を有している。
【0065】
図7に示すように、ホットビン30の防塵カバー6の内側には、一端170aが開口し、他端170bが閉塞した収納部170が設けられている。収納部170の一端170aの開口部は、撮影用開口171である。撮影用開口171は、貯蔵ビン21の窓部25に対向している。また、収納部170の内部には、撮像装置61が収納される。撮像装置61は、無線によって画像処理装置62に画像データを送出する。なお、これに限定されず、撮像装置61は、有線によって画像処理装置62に画像データを送出してもよい。また、収納部170の内側には、撮像装置61が骨材Aを撮影しやすいように窓部25に光を照射するための照明器具(図示せず)が設けられていてもよい。
【0066】
以上のように、本実施形態に係るホットビン30は、撮像装置61を収納可能な収納部170を備えている。収納部170は、その全体が防塵カバー6の内側に配置されており、収納部70は、防塵カバー6の内側において窓部25に向かって開口する撮影用開口171を有している。これにより、本実施形態に係るホットビン30によれば、ホットビン20と同様に、撮像装置61は、粉塵の影響を受けずに、撮影用開口71及び窓部25の透明部材16を介して、貯蔵ビン21の貯蔵室21cの骨材Aを撮影することができる。
【0067】
≪第4実施形態≫
以下、本発明の第4実施形態について、
図8に基づいて説明する。第4実施形態に係るアスファルトプラント100には、ホットビン10〜30に替えて、
図8に示すホットビン40が用いられる。
【0068】
ホットビン40は、粒度に応じて分級された骨材Aを貯蔵するための複数の貯蔵ビン41を有している。
図8に示すように、貯蔵ビン41は、上に向かうにつれて幅が大きくなるように形成された本体部41aと、本体部41aの下端に接続され、筒形状をなすゲート部41bとを有している。本体部41a及びゲート部41bの内部の空間は、骨材Aを貯蔵するための貯蔵室41cを構成する。ゲート部41bの下端には放出口43が形成されている。ゲート部41bには、放出口43を開閉するための蓋部14が取り付けられている。また、貯蔵ビン41の本体部41aには、窓部45が形成されている。窓部45には、透明部材16が嵌合している。なお、本実施形態においても、撮像装置61の近傍には、
図2に示す照明器具65が設けられていてもよい。
【0069】
本実施形態においても、特に限定されないが、貯蔵ビン41の下端からの窓部45の下端の高さH
3は、貯蔵ビン41の全高H
0(
図1参照)に対して、2/3以下であり(H
3≦2/3×H
0)、好ましくは1/2以下であり(H
3≦1/2×H
0)、より好ましくは1/3以下である(H
3≦1/3×H
0)。このように、窓部45を貯蔵ビン41の下部に設けることで、撮像装置61が、放出口13から骨材計量槽4に投入される直前の骨材Aを撮影しやすくなる。これにより、骨材粒度測定システム60は、骨材計量槽4を介してミキサ5に投入される骨材Aの粒度をより正確に測定することができる。
【0070】
また、貯蔵ビン41の外部には、防塵カバー6が取り付けられている。防塵カバー6の取付箇所は、ゲート部41bの外側の壁面である。防塵カバー6は、放出口43を覆っている。また、窓部45は、防塵カバー6の外部に設けられている。
【0071】
以上のように、本実施形態に係るホットビン40では、貯蔵ビン41の窓部45は、防塵カバー6の外部に設けられているため、撮像装置61は、粉塵の影響を受けずに、窓部45の透明部材16を介して、貯蔵室41cの骨材Aを撮影することができる。
【0072】
また、本実施形態において、
図9に示すように、ホットビン40の貯蔵ビン41の本体部41aに、当該本体部41aの内側、すなわち、貯蔵室41c側に向かって凹んでいる凹部41dを設け、凹部41dに窓部45’を形成してもよい。このように貯蔵ビン41に凹部41dを設けることにより、撮像装置61を凹部41dの内側に配置することができ、省スペース化を図ることができる。なお、撮像装置61が凹部41dの外側に配置されていてもよく、この場合にも、撮像装置61を貯蔵ビン41に近付けることができ、省スペース化を図ることができる。また、特に図示しないが、凹部41dを貯蔵ビン41のゲート部41bに設けてもよい。
【0073】
この際、窓部45’は、窓部15,25と同様に、鉛直方向(図中の上下方向)に平行に形成されており、透明部材16も鉛直方向(図中の上下方向)に平行に設けられている(θ=90°)。このため、透明部材16にかかる骨材Aの荷重を低減することができるとともに、透明部材16の摩耗を抑制することができる。この効果は、貯蔵ビン41の貯蔵室41cに骨材Aが密に充填されている状態(
図3(a)に示すような状態)であって、かつ、骨材Aが透明部材16に接触している状態にある場合に特に顕著である。従って、窓部45’を鉛直方向に平行に設けることにより、透明部材16の耐久性を向上させることができる。
また、窓部45’は、貯蔵ビン41の内側に向かって傾斜するように形成されていてもよい。なお、「窓部45’が貯蔵ビン41の内側に向かって傾斜する形成されている」とは、下から上に向かうにつれ、窓部45’が貯蔵ビン41の内部空間(貯蔵室41c)に向かって徐々に傾くように形成されていることをいう。換言すれば、水平方向(図中の左右方向)に対する窓部45’の傾斜角度θが90度未満であってもよい(θ<90°)。
【0074】
なお、貯蔵ビン41の下端からの窓部45’の下端の高さH
4は、窓部45の下端の高さH
3と同様に、貯蔵ビン41の全高H
0(
図1参照)に対して、2/3以下であり(H
3≦2/3×H
0)、好ましくは1/2以下であり(H
3≦1/2×H
0)、より好ましくは1/3以下である(H
3≦1/3×H
0)。
【0075】
≪第5実施形態≫
以下、本発明の第5実施形態について、
図10に基づいて説明する。第5実施形態に係るアスファルトプラント100には、ホットビン10〜40に替えて、ホットビン50が用いられる。
【0076】
ホットビン50は、貯蔵ビン41、防塵カバー6及び収納部70を有している。防塵カバー6は、貯蔵ビン41の本体部41aに取り付けられており、窓部45及び放出口43を覆っている。収納部70は、貯蔵ビン41の窓部45に対向する撮影用開口71’を有している。撮影用開口71’は、貯蔵ビン41の本体部41aの傾斜角度に合わせて、収納部70の軸方向に対して傾斜するように形成されている。なお、収納部70の内側には、撮像装置61が骨材Aを撮影しやすいように窓部45に光を照射するための照明器具(図示せず)が設けられていてもよい。また、この
図10に示す形態において、
図9に示すような凹部を貯蔵ビン41に形成してもよい。
【0077】
以上のように、本実施形態に係るホットビン50は、撮像装置61を収納可能な収納部70を備えている。そのため、防塵カバー6が窓部45を覆っている場合でも、撮像装置61は、防塵カバー6の内側において粉塵の影響を受けずに、撮影用開口71’及び窓部45の透明部材16を介して、貯蔵ビン41の貯蔵室41cの骨材Aを撮影することができる。また、撮影用開口71’は、貯蔵ビン41の本体部41aの傾斜角度に合わせて傾斜しているため、撮影用開口71’と窓部45の透明部材16との隙間が小さくなり、収納部70の内部に粉塵が入り込み難くなる。
【課題】少ない作業負担で各々のホットビンに貯蔵された骨材の品質管理を行うことができるホットビン、骨材粒度測定システム及びアスファルトプラントを提供することである。
【解決手段】アスファルト及び骨材を含むアスファルト混合物を製造するアスファルトプラント100において、骨材Aを貯蔵するホットビン10は、粒度に応じて分級された骨材Aを貯蔵する貯蔵ビン11と、貯蔵ビン11に形成された窓部15を閉塞する透明部材16とを備える。骨材粒度測定システム60は、窓部15を介して貯蔵ビン11に貯蔵されている骨材Aを撮影可能である撮像装置61と、撮像装置61が撮影した画像データに基づいて、骨材Aの粒度を測定する演算装置64とを備える。