【課題を解決するための手段】
【0011】
当該課題は、請求項1の特徴を有する主題によって解決される。
【0012】
従って、プラグコネクタ部分は、少なくとも部分的に弾性的なシャフトと接触部分とを具備するランス要素を備えている。シャフトが、シャフトの第1の端部において接触要素に接続されている。接触要素と相手側接触要素との間における電気的接触が既に解除された後にプラグコネクタ部分が相手側プラグコネクタ部分から解放された場合であっても、接触部分が相手側プラグコネクタ部分の相手側接触要素との電気的接触を維持するように、接触部分がシャフトの第2の端部に配置されている。
【0013】
逆に、接触部分は、好ましくは、プラグコネクタ部品が相手側プラグコネクタ部品に差し込まれた場合には、接触要素と電気的に接触する前に、相手側プラグコネクタ部品の相手側接触要素と電気的に接触するようになっている。
【0014】
従って、さらなる要素が、プラグコネクタ部品が関連する相手側プラグコネクタ部品に差し込まれた場合に相手側接触要素と接触する接触要素に設けられている。プラグコネクタ部品を挿入する場合に、アークが、相手側プラグコネクタ部品の相手側接触要素とプラグコネクタ部品の接触要素との間ではなく、相手側接触要素とランス要素の接触部分との間に発生する。
【0015】
逆に、ランス要素の接触部分が、プラグコネクタ部品が相手側プラグコネクタ部品から接続解除された場合に、接触要素と相手側接触要素との間における電気的接触が解除された後であっても、相手側接触要素との接触を維持している。また、プラグコネクタ要素を接続解除した場合であっても、アークは、相手側接触要素と接触要素との間ではなく、相手側接触要素と接触部分との間のみにおいて発生する場合がある。
【0016】
従って、アークが接触要素を損傷させることを効果的に防止することができる。
【0017】
接触部分は、アークによる損傷を容易に耐えることができる犠牲的部分とされる。接触部分は、電力を伝達するために実際に接触するための必要な機能を有していない。
【0018】
接触部分の耐性を高めるために、接触部分は、耐アーク性を有する材料から少なくとも部分的に作られているか、又は耐アーク性を有する材料でコーティングされており、これにより接触部分は、アークに起因する損傷に対する優位な耐性を有している。このタイプの耐アーク性を有する材料は、銀/ニッケル合金材料(Ag/Ni)、タングステン/銅合金材料(W/Cu)、銀/酸化スズ合金材料(Ag/SnO2)、又は銀/銅合金材料(Ag/Cu)とされる。
【0019】
ランス要素の接触部分が、挿入方向においてプラグコネクタ部品の接触要素を越えて突出していることによって、接触部分は、差し込まれる場合に接触要素に接触する前に相手側プラグコネクタ部品の相手側接触要素に接触するようになっている。挿入方向で見ると、接触部分は、相手側接触要素に差し込むべき接触要素の端部の前方に配置されている。これにより、接触部分が、プラグコネクタ部品と相手側プラグコネクタ部品とが挿入方向において互いに差込式で係合された場合に、最初に相手側接触要素と接触する。
【0020】
しかしながら、このタイプの突出構成は必須ではない。接触部分が最初にランス要素に接触し、接続解除されている際にプラグコネクタ部品と関連する相手側プラグコネクタ部品との最後の導電性接続を構成することが肝心である。このことは、接触部分も経常的に突出又は出っ張っていることを必ずしも意味する訳ではない。
【0021】
逆に、プラグコネクタ部品と相手側プラグコネクタ部品との接続を解除した場合に、接触要素が相手側接触要素との接触状態を既に失っていても、接触部分が相手側接触要素との接触を特定距離に亘って維持する。
【0022】
プラグコネクタ部品に差し込んで当該プラグコネクタ部品との接続を解除した場合には、これにより、アークは、相手側接触要素と接触要素との間ではなく、相手側接触要素とランス要素の接触部分との間において発生する。
【0023】
接触要素は接触ピン又は接触ソケットとされる場合があることに留意すべきである。
【0024】
接触要素は、円筒状又は平板状とされる場合がある。
【0025】
ランス要素は、アークの発生によって接触要素が損傷することを防止する。アークが、プラグコネクタの動作に関して重要ではない相手側接触要素の領域から(例えば動作上接触に関してあまり重要ではない相手側接触要素の先端から)発生するならば、アークは、プラグコネクタ部品の接触要素の動作上重要な部分と相手側プラグコネクタ部品の相手側接触要素の動作上重要な部分とを損傷させない。
【0026】
第1の変化例では、接触部分は、シャフトに配置されている別の接触要素によって形成されている。このタイプの接触要素は、例えばシャフトのヘッドに配置されており、リベットの形態でヘッドに固定されている場合がある。接触要素の全体が、耐アーク性を有する材料から構成されているか、代替的には耐アーク性を有する材料でコーティングされている。この場合には、ランス要素のシャフトは耐アーク性を有する材料から作られていない。
【0027】
第2の変化例では、接触部分をランス要素のシャフトと一体化することが想到及び実施可能である。従って、接触部分は、シャフトに、例えばシャフトの端部分に直接成型されている。この場合には、シャフトの全体が、好ましくは耐アーク性を有する材料から構成されているか、又は耐アーク性を有する材料でコーティングされている。
【0028】
本発明では、ランス要素が導電性材料から作られているので、これにより接触部分が相手側接触要素と電気的に接触可能とされる。
【0029】
一の実施例では、シャフトが、接続カラーを介して、シャフトの第1の端部において接触要素に接続されている。接続カラーは、シャフトが接触要素にインターロック方式で取り付けられるように、接触要素を囲んでいる。
【0030】
しかしながら、他の接続方式であっても良い。ランス要素は、例えば接触要素に溶接されているか、若しくは接触要素に押し込まれているか、又は、接触要素にインターロック方式で接続されているか、接触要素に強制的にロックされているか、若しくは接触要素に他の方法で一体的に結合されている。
【0031】
シャフトは、挿入方向に対して平行に且つ接触要素と接触した状態で延在している。本発明では、ランス要素のシャフトが、挿入方向に関する径方向で見ると、接触要素の外側に延在している。シャフトが少なくとも部分的に弾性を有している(例えば、元々弾性的で可撓性を有している材料から作られている)ので、シャフトは、プラグコネクタ部品が関連する相手側プラグコネクタ部品と差込式で係合された場合に、挿入方向に関する径方向において撓むことができる。従って、シャフトの接触部分は、弾性的なプリテンションの作用下において相手側プラグコネクタ部品の相手側接触要素と接触し、これにより、プラグコネクタ部品の接触要素側の接触部分と相手側プラグコネクタ部品の相手側接触要素とが電気的接触する。
【0032】
また、シャフトが接触要素と平行に延在していないことが想到される。段階的に、シャフトは湾曲しているか、又は部分的に接触要素に対して横方向に延在している場合がある。
【0033】
特定の実施例では、接触要素は例えば接触ソケットとして構成されている。この場合には、接触要素は複数の接触要素を備えており、複数の接触ブレードが、相手側プラグコネクタ部分の前記相手側接触要素を挿入するための挿入開口部を形成している。本発明では、ランス要素は、好ましくは挿入開口部の外側において挿入方向に向いている接触ブレードと平行に延在している。
【0034】
しかしながら、他の実施例では、プラグコネクタ部品の接触要素は、相手側プラグコネクタ部品の接触ソケットの形態とされる相手側接触要素と差込式で係合可能とされる接触ピンとして構成されている。
【0035】
一の実施例では、接触要素が、複数の接触ブレードを備えている。このタイプのランス要素は、例えばランス要素が接触要素の周囲に亘って分配配置されるように、接触要素に接続されている。本発明では、ランス要素それぞれが、アークが複数のランス要素を介して偏向されるように、接続部分を備えている。
【0036】
一の実施例では、プラグコネクタ部分が、接触要素を収容するための空間を形成するハウジングを備えている。この場合には、相手側プラグコネクタ部品の相手側接触要素が、ハウジングの内側におけるプラグコネクタ部品の接触要素との電気的接触を確立するために、ハウジングの差込穴と係合される。
【0037】
プラグコネクタは、上述のタイプのプラグコネクタ部分と、プラグコネクタ部分と差込式で係合可能とされる相手側プラグコネクタ部分とを備えている。本発明では、プラグコネクタ部品は、ソケット、接触ピン、又は雌雄同形の接点の形態をした接触要素を備えているが、相手側プラグコネクタ部品は、関連する相補的な相手側接触要素を備えている。この場合には、ランス要素は、プラグコネクタ部品側と相手側プラグコネクタ部品側の両方に、すなわち例えば接触要素のソケット側とピン側との両方に配置されている。また、2つのランス要素を有するようにプラグコネクタを構成することができる(一方のランス要素がプラグコネクタ部品に設けられており、他方のランス要素が相手側プラグコネクタ部品に設けられている)ことに留意すべきである。このようなプラグコネクタは、コネクタ部品が互いに差し込まれた場合に接触することができる。このタイプの差込式接続が解除されたならば、電気的機能に関連する接触要素が、最初に導電性接続を喪失する。一層大きく取り外された場合にランス要素が接触を喪失したならば、アークは2つのランス要素の間にのみ発生する。
【0038】
当該課題は、プラグコネクタ部分を相手側プラグコネクタ部分と電気的に接触させるための方法であって、プラグコネクタ部分の接触要素が、電気的に接触させるために挿入方向において相手側プラグコネクタ部分の相手側接触要素と差込式で係合される、方法によって解決される。この場合には、差し込み式で接続される際に、シャフトの第1の端部において接触要素に接続されると共にシャフトの第2の端部において接触部分を支持する、少なくとも部分的に弾性的なシャフトを備えているランス要素の接触部分が、接触要素と電気的に接触する前に、相手側プラグコネクタ部分の相手側接触要素と電気的に接触する。
【0039】
プラグコネクタ部品に関連する利点及び上述の優位な実施例は、当該方法に同様に適用可能とされるので、この点に関する上述の利点等を参照すべきである。
【0040】
本発明の技術的思想について、図面に表わす実施例を参照しつつ以下に詳述する。