特許第6742844号(P6742844)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6742844情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6742844
(24)【登録日】2020年7月31日
(45)【発行日】2020年8月19日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20200806BHJP
【FI】
   G06Q30/06 312
【請求項の数】11
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-141805(P2016-141805)
(22)【出願日】2016年7月19日
(65)【公開番号】特開2018-13880(P2018-13880A)
(43)【公開日】2018年1月25日
【審査請求日】2019年3月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】石川 健二
【審査官】 山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−215234(JP,A)
【文献】 特開2010−244373(JP,A)
【文献】 特開2004−126825(JP,A)
【文献】 特開2002−024680(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0114733(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引サービスを提供する情報処理装置であって、
第1のユーザの端末から購入候補の商品の選択通知を受信する受信部と、
前記第1のユーザに指定された、複数のユーザを含むグループにアンケートを送信し、前記アンケートの結果に基づいて、前記購入候補の商品の中から購入商品決定する特定部と、
前記特定部により決定された前記購入商品の前記第1のユーザによる購入処理を実行する購入処理部と、を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記特定部は、第1のユーザにより第1設定が行われている場合、前記購入候補の商品の中から前記購入商品の決定を要求するメッセージを、第2のユーザの端末に送信し、
前記購入処理部は、前記購入商品の決定の通知を、前記第2のユーザの端末から受信したことに応じて、前記第1のユーザによる前記購入商品の購入処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1のユーザの識別子と、前記第2のユーザの識別子とを対応付けて記憶する記憶部を有し、
前記特定部は、前記記憶部を参照して、前記第2のユーザを特定する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記購入候補の商品の選択通知は、前記第2のユーザの識別子を含み、
前記特定部は、前記購入候補の商品の選択通知を基に、前記第2のユーザを特定する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定部は、前記購入候補の商品の各々の価格が、所定の価格以下である場合、前記購入商品の決定の要求を、前記第2のユーザの端末に送信する、請求項乃至のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2のユーザの端末に表示させる情報であって、前記購入候補の商品の各々の情報を生成する生成部を有し、
前記購入商品の決定を要求するメッセージは、生成された前記購入候補の商品の各々の情報と共に送信される、請求項乃至のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記購入候補の商品の各々の情報は、前記購入候補の商品の各々の在庫数を含み、
前記特定部は、前記在庫数が更新されると、更新された前記在庫数を、前記第2のユーザの端末に送信する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記購入候補の商品の各々に関するトレンド情報を、該トレンド情報を提供する情報提供サーバから取得する取得部を有し、
前記生成部は、前記情報提供サーバから取得した前記トレンド情報の分析結果を含む前記購入候補の商品の各々の情報を生成する、請求項又はに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記トレンド情報は、所定の期間における前記購入候補の商品の各々に関する検索回数、販売数、販売価格、評価、又は、これらの一つ以上の情報を含む、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
電子商取引サービスを提供する情報処理装置と、該情報処理装置にアクセスする端末とを有する情報処理システムであって、
前記端末は、
1のユーザから購入候補の商品の選択を受け付ける受付部と、
選択された前記購入候補の商品を前記情報処理装置に通知する通知部と、
を有し、
前記情報処理装置は、
記端末から購入候補の商品の選択通知を受信する受信部と、
前記第1のユーザに指定された、複数のユーザを含むグループにアンケートを送信し、前記アンケートの結果に基づいて、前記購入候補の商品の中から購入商品決定する特定部と、
前記特定部により決定された前記購入商品の前記第1のユーザによる購入処理を実行する購入処理部と、を有する情報処理システム。
【請求項11】
電子商取引サービスを提供する情報処理装置のプログラムであって、
第1のユーザの端末から購入候補の商品の選択通知を受信するステップと、
前記第1のユーザに指定された、複数のユーザを含むグループにアンケートを送信し、前記アンケートの結果に基づいて、前記購入候補の商品の中から購入商品決定するステップと、
決定された前記購入商品の前記第1のユーザによる購入処理を実行するステップと、を情報処理装置に実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引の普及に伴い、ユーザがEC(Electonic Commerce)サイト上で商品を購入する機会が増加している。ユーザがECサイト上の商品を選択するときには、多数の商品が関連する情報と共に表示されるため、ユーザがECサイト上で購入する商品を決定しにくいという課題があった。
【0003】
ユーザがECサイト上で購入する商品を容易に決定できるよう、ECサイトの運営者が購入を推奨する商品(以下、推奨商品)をユーザの端末に表示させる様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1では、ECサイトを運営するサーバが、ECサイトにアクセスしている端末のユーザと嗜好が類似する他のユーザを特定し、他のユーザの商品購入履歴を基に、ユーザの端末に推奨商品を表示させることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−74142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来から提案されている方法では、推奨商品が多数存在するケースや、推奨商品が適切でないケースがあり、ユーザが適切な商品を選択し、購入することが難しい場合があった。
【0006】
また、SNS(Social Network Service)等の普及に伴い、複数のユーザの間でECサイト上の商品等の情報を共有することが容易になっているが、商品を実際に購入するときには、ユーザ自身が購入する商品を決定しなければならなかった。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてされたものであって、ECサイト上の購入候補の商品から、複数のユーザの判断に基づいて、適切な商品を購入させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一つの案では、電子商取引サービスを提供する情報処理装置であって、第1のユーザの端末から購入候補の商品の選択通知を受信する受信部と、前記第1のユーザに指定された、複数のユーザを含むグループにアンケートを送信し、前記アンケートの結果に基づいて、前記購入候補の商品の中から購入商品決定する特定部と、前記特定部により決定された前記購入商品の前記第1のユーザによる購入処理を実行する購入処理部と、を有する情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
ECサイト上の購入候補の商品から、複数のユーザの判断に基づいて、適切な商品を購入させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】実施形態に係る端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るECサイトサーバの機能構成の一例を示す図である。
図5】実施形態に係るユーザ情報管理テーブルの一例を示す図である。
図6】実施形態に係る商品管理テーブルの一例を示す図である。
図7】実施形態に係る端末の機能構成の一例を示す図である。
図8】実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
図9】実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
図10】実施形態に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
図11】実施形態に係るECサイトサーバの動作フローの一例を示す図である。
図12】実施形態に係る端末の画面表示の一例を示す図である。
図13】実施形態に係る端末の画面表示の一例を示す図である。
図14】実施形態に係る端末の画面表示の一例を示す図である。
図15】実施形態に係る端末の画面表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施形態]
<システム構成>
図1を用いて実施形態に係る情報処理システム1について説明する。情報処理システム1は、ECサイトサーバ10と、端末(20A、20B、20C、20D)と、情報提供サーバ30と、SNSサーバ40とを有する。以下、端末(20A、20B、20C、20D)について区別しない場合は、単に端末20と記載する。ECサイトサーバ10、端末20、情報提供サーバ30、及びSNSサーバ40は、ネットワーク2を介して接続される。ネットワーク2は、有線の部分と無線の部分とから構成されてもよい。端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、及びPC等である。
【0012】
ECサイトサーバ10は、ECサイトの運営に用いられるサーバであって、端末20からの要求に応じて、ECサイトで販売している商品及びこれらに関連する情報を端末20に提供する。また、端末20から商品等の購入の指示を受信すると、ECサイトサーバ10は、商品の購入処理を実行する。
【0013】
端末20Aは、端末20AのユーザであるユーザAから、購入候補の商品の選択通知を受信すると、選択された購入候補の商品を、ECサイトサーバ10に通知する。通知を受けて、ECサイトサーバ10は、ユーザAにより選択された購入候補の商品の中から、実際に購入する商品(以下、購入商品)を決定するユーザを特定する。ここでは、ユーザBが特定され、ユーザBは端末20Bを使用しているものとして説明を進める。
【0014】
ECサイトサーバ10は、購入候補の商品と、その情報とを、端末20Bに通知すると共に、購入候補の商品の中から購入商品を決定の要求するメッセージ等の情報を端末20Bに表示させる。
【0015】
ユーザBからの購入商品の決定を受け付けると、端末20Bは、購入商品をECサイトサーバ10に通知する。通知を受けて、ECサイトサーバ10は、購入商品の購入処理を実行する。具体的には、ECサイトサーバ10は、登録されているユーザAのクレジットカードの情報、又はポイント情報等を基に、決済処理を実行し、商品をユーザAに発送したり、使用可能にしたりするための処理を実行する。ここで、使用可能にするための処理は、商品が電子書籍等のコンテンツである場合に実行され、処理の結果、例えば商品がダウンロード可能な状態となる。
【0016】
実施形態に係るECサイトサーバ10によれば、ユーザAの選択した購入候補の商品の中から、購入する商品を別のユーザであるユーザBが決定し、ユーザAが購入したものとして購入処理を実行することが可能となる。つまり、ユーザが選択した購入候補の商品の中から実際に購入する商品の決定を、他のユーザに委ねることができる。例えば、ユーザは、自分の配偶者、パートナ、又は当該商品についての知識を有するユーザ等を商品の決定をする他のユーザに設定することにより、ユーザ自身により購入する商品の決定が難しい場合でも、商品の購入が可能となる。すなわち、複数のユーザの判断に基づいて、適切な購入商品を決定することができる。
【0017】
情報提供サーバ30は、商品に関するキーワードが検索された回数、商品に関するウェブページが閲覧された回数、及びTwitter(登録商標)等のつぶやきに商品に関する情報が含まれる回数等の情報を蓄積しているサーバである。また、SNSサーバ40は、掲示板(ウォール)への投稿や閲覧、メッセージングサービス等をSNSのユーザに提供するサーバである。
【0018】
購入候補の商品の中から、他のユーザが購入商品を決定するときに、ECサイトサーバ10は、情報提供サーバ30、及びSNSサーバ40と連携してもよい。
【0019】
ユーザAの選択した購入候補の商品の通知を受信すると、ECサイトサーバ10は、情報提供サーバ30から、購入候補の商品のトレンドを示す情報(例えば、キーワードが検索された回数、販売数、販売価格、評価を示す情報、及びこれらの情報の推移等、以下「トレンド情報」)を取得し、購入する商品を決定するユーザであるユーザBの端末20Bに通知し、端末20Bは、通知された情報を画面に表示してもよい。これにより、ユーザBは、購入候補の商品の各種トレンドを考慮して購入する商品を決定することが可能となる。
【0020】
また、ユーザAの選択した購入候補の商品の通知を受信すると、ECサイトサーバ10は、SNSサーバ40と連携して、購入候補の商品に関するアンケートをSNS上に投稿してもよい。例えば、ECサイトサーバ10は、予め登録されているアンケートの送付先のグループを特定し、SNSサーバ40は、グループに属するユーザC及びユーザDの端末(20C、20D)にアンケートが投稿されたことを通知してもよい。
【0021】
ECサイトサーバ10は、投稿されたアンケートの回答を基に、集計結果を生成し、ユーザBの端末20Bに通知し、端末20Bは、通知されたアンケートの集計結果を画面に表示してもよい。これにより、ユーザBは、SNS上のユーザの意見を反映して購入する商品を決定することが可能となる。なお、ECサイトサーバ10とSNSサーバ40とが直接、情報の送受信をできない場合には、端末20を介してアンケート等の情報を送受信してもよい。
【0022】
<ハードウェア構成>
(1)ECサイトサーバ、情報提供サーバ、SNSサーバ
図2は、実施形態に係るECサイトサーバ10、情報提供サーバ30、及びSNSサーバ40のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0023】
実施形態に係るECサイトサーバ10、情報提供サーバ30、及びSNSサーバ40は、情報処理プログラムを用いて汎用コンピュータ300で実現することができる。汎用コンピュータ300では、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、及び入出力インターフェース305がバスBにより相互接続されている。入出力インターフェース305には、入出力モジュール306、記憶モジュール307、通信モジュール308、及びドライブ309が接続される。ドライブ309を介してリムーバブルメディア310が接続されてもよい。
【0024】
CPU301は、ROM302またはハードディスクドライブ等の記憶モジュール307に記録されたプログラムに従って、一連の処理手順を実行する。RAM303は、CPU301が実行する処理過程や処理結果のデータを適宜記憶する。処理に用いるプログラムやデータは通信モジュール308を介して外部から取得してもよい。ドライブ309は、各種の記録媒体(光ディスク等)を含むリムーバブルメディア310が挿入されたときにそれらを駆動する。入出力インターフェース305は、キーボード、マウス、タッチパネル画面等の入力用のユーザインタフェースと、ディスプレイ、スピーカ等の出力用のユーザインタフェースを含む。通信モジュール308は、ネットワーク接続の制御を含む通信処理を行う。
【0025】
(2)端末
図3は、実施形態に係る端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。端末20は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、入力I/F(Interface)205、通信I/F206、及びディスプレイ207がバスBにより相互接続されている。
【0026】
CPU201は、ROM202及び記憶装置204等のメモリからプログラム、及びデータをRAM203上に読出し、処理を実行する。これにより端末20の制御、及び各機能が実現される。ROM202は不揮発性メモリであり、CPU201が実行するために必要な各種プログラム、及びデータ等を記憶する。RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、又はSRAM(Static Random Access Memory)等により実現される。RAM203は、各種プログラムがCPUによって実現されるときの作業領域として機能する。記憶装置204は、端末20の各種データを記憶すると共に、ECサイトサーバ10等から取得したデータを記憶する。
【0027】
入力I/F205は、端末20に対する各種指示を入力する装置であって、例えば、キーボード、及びマウス等により実現される。入力I/F205は、ディスプレイ207と一体となったタッチ反応型ディスプレイ(タッチパネル)により実現されてもよい。通信I/F207は、Ethernet、WLAN、携帯電話網等に接続する機能を有し、ネットワーク2と接続する。
【0028】
<機能構成>
(1)ECサイトサーバ
図4を用いて、ECサイトサーバ10の機能構成について説明する。ECサイトサーバ10は、送受信部110、特定部120、情報取得部130、表示情報生成部140、及び購入処理部150を有する。これらの機能は、ROM302等に格納された1以上のプログラムを読み出してCPU301に実行させることにより実現される。また、ECサイトサーバ10は、情報記憶部160を有する。情報記憶部160は、ユーザ情報管理テーブル161、及び商品管理テーブル162を有する。情報記憶部160は、例えば、記憶モジュール307により実現される。
【0029】
送受信部110は、ネットワーク2を介して、端末20、情報提供サーバ30、及びSNSサーバ40と、データの送受信を行う。
【0030】
特定部120は、端末20から購入候補の商品の通知を受け付けると、購入候補の商品の中から購入商品を決定するユーザを特定し、特定されたユーザの端末20に、購入候補の商品の情報、及び、購入商品の決定を要求するメッセージを、送受信部110を介して、送信する。
【0031】
特定部120は、購入候補の商品の情報を通知するときに、購入候補の商品に関するトレンド情報、及び他のユーザの意見を含むアンケート結果等の付加情報が必要か否か判断する。付加情報が必要と判断された場合、特定部120は、情報取得部130に付加情報を取得させる。
【0032】
特定部120は、ユーザ情報管理テーブル161を参照して、購入商品を決定するユーザの特定、及び、付加情報の要否の判断を行う。ユーザ情報管理テーブル161で管理される情報については後述する。
【0033】
情報取得部130は、特定部120からの指示に基づいて、付加情報を取得する。具体的には、情報取得部130は、情報提供サーバ30から、購入候補の商品のトレンド情報を取得する。また、情報取得部130は、特定部120からの指示に基づいて、購入候補の商品に関するアンケートを、SNSサーバ40に配信させる。ここで、アンケートは、端末20のユーザにより設定されている他のユーザの端末20宛てに配信される。情報取得部130は、アンケートの送信先の端末20からアンケートの結果を取得する。情報取得部130は、アンケートの回答を送信した端末20のユーザにポイント等の特典を付与してもよい。
【0034】
表示情報生成部140は、端末20に表示させる情報を生成する。表示情報生成部140は、購入商品を決定するユーザが購入候補の商品を比較できる表示形態で、表示させる情報を生成する。比較できる表示形態とは、例えば、購入候補の商品の各々の情報(性能)、価格等)が、対応付けられて表示されることである。
【0035】
また、表示情報生成部140は、端末20に購入候補の商品に関するアンケートとして表示される情報、及びアンケートにアクセスするリンク(例えば、URL)を生成する。アンケートも、アンケートの回答者のユーザが購入候補の商品を比較できる表示形態で生成される。
【0036】
情報取得部130が購入候補商品のトレンド情報を取得した場合、表示情報生成部140は、トレンド情報を分析し、購入商品を決定するユーザの端末20に表示させる情報として、トレンド情報の分析結果を含む情報を生成する。
【0037】
情報取得部130が購入候補商品に関するアンケートの結果を取得した場合、表示情報生成部140は、アンケートの結果を集計し、購入商品を決定するユーザの端末20に表示させる情報として、アンケートの集計結果を含む情報を生成する。
【0038】
購入処理部150は、購入商品を決定するユーザの端末20から、購入商品の決定の通知を受けたことに応じて、商品の購入に係る決済処理、及び商品の発送の処理等を実行する。購入処理部150は、購入候補の商品を選択したユーザにより商品が購入されたものとして、決済処理を実行する。
【0039】
情報記憶部160は、ECサイトの運営に必要な、商品の情報、及びユーザの情報等を記憶する。
【0040】
ユーザ情報管理テーブル161は、ユーザに関する各種情報を記憶するテーブルである。ユーザ情報管理テーブル161に設定される各種情報は、端末20からの指示に基づいて設定される。図5を用いてユーザ情報管理テーブル161の一例について説明する。ユーザ情報管理テーブル161には、ユーザの識別子である「ユーザID」、ユーザの認証パスワード等の「認証情報」、クレジットカード等の情報である「決済情報」、ECサイトで商品を購入可能な金額の上限を示す「購入上限額」、購入する商品の決定方式を示す「購入商品決定方式」、及び、購入商品決定方式の各種設定値を示す「決定方式の設定値」が記憶される。
【0041】
「購入商品決定方式」の欄には、「(0)通常」、「(1)権限委譲方式」、「(2)アンケート方式」、及び、「(3)トレンド連動方式」のいずれかが設定される。
【0042】
「(0)通常」が設定されている場合、購入商品をユーザ自身が決定する。図5のユーザ情報管理テーブル161では、ユーザAの購入商品決定方式には「(0)通常」が設定されている。このため、ユーザAの端末20Aから購入商品の決定の通知を受信すると、購入処理部150が、購入処理を実行する。
【0043】
「(1)権限委譲方式」が設定されている場合、購入商品を他のユーザが決定する。図5のユーザ情報管理テーブル161では、ユーザBの購入商品決定方式には、「(1)権限委譲方式」が設定されている。このため、ユーザBの端末20Bから購入候補の商品の通知を受信すると、特定部120は、「決定方式の設定値」に設定されている決定者情報から、購入商品を決定するユーザをユーザXと特定し、ユーザXの端末20Xに、購入候補の商品の情報等を通知し、購入商品の決定を促す。ここで、通知の宛先は、「XXX@yy.com」であり、購入決定の有効期限は通知から3日間である。
【0044】
「(2)アンケート方式」が設定されている場合、購入商品をアンケートに基づいて決定する。図5のユーザ情報管理テーブル161では、ユーザCの購入商品決定方式には、「(2)アンケート方式」が設定されている。このため、ユーザCの端末20Cから購入候補の商品の通知を受信すると、特定部120は、「決定方式の設定値」に設定されているアンケート投稿先情報から、アンケート投稿先のSNSのグループ(group#X.sns)を特定する。情報取得部130は、SNSサーバ40に購入候補の商品のアンケートを、「group#X.sns」に投稿することを依頼し、アンケート結果を取得する。また、特定部120は、「決定方式の設定値」に設定されている決定者情報から、購入商品を決定するユーザをユーザYと特定し、ユーザYの端末20Yに、購入候補の商品の情報等を通知し、購入商品の決定を促す。ここで、通知される購入候補の商品の情報等には、アンケートの集計結果を含む。
【0045】
なお、「(2)アンケート方式」が設定されている場合において、「決定者情報」が設定されていない場合、特定部120は、アンケートの結果を基に、購入商品を決定し、購入処理部150に、購入処理を実行させてもよい。例えば、特定部120は、アンケートで最も選択された購入候補の商品を購入商品として決定する。
【0046】
「(3)トレンド連動方式」が設定されている場合、購入商品をトレンド情報に基づいて決定する。図5のユーザ情報管理テーブル161では、ユーザDの購入商品決定方式には、「(3)トレンド連動方式」が設定されている。このため、ユーザDの端末20Dから購入候補の商品の通知を受信すると、特定部120は、「決定方式の設定値」に設定されているトレンド取得先情報から、トレンド情報の取得先の情報提供サーバ30(abc.yahoo.com)を特定する。情報取得部130は、情報提供サーバ30から購入候補の商品のトレンド情報を取得する。また、特定部120は、「決定方式の設定値」に設定されている決定者情報から、購入商品を決定するユーザをユーザZと特定し、ユーザZの端末20Zに、購入候補の商品の情報等を通知し、購入商品の決定を促す。ここで、通知される購入候補の商品の情報等には、取得したトレンド情報を含む。
【0047】
なお、「(3)トレンド連動方式」が設定されている場合でも、「(2)アンケート方式」と同様に、「決定者情報」が設定されていない場合、特定部120は、検索数等のトレンド情報を基に、購入商品を決定してもよい。
【0048】
商品管理テーブル162は、ECサイトで購入可能な商品に関する情報が記憶されている。図6を用いて、商品管理テーブル162について説明する。
【0049】
商品管理テーブル162には、商品の識別子である「商品ID」、商品の販売元の識別子である「販売元ID」、「販売価格」、「在庫数」、商品の外観の画像情報を示す「外観」、及び、商品仕様に関する情報である「仕様」が対応付けられて記憶されている。表示情報生成部140は、商品管理テーブル162を参照し、端末20に表示させる商品に関する情報を生成する。
【0050】
(2)端末
図7を用いて、端末20の機能構成について説明する。端末20は、送受信部210、受付部220、表示制御部230、及びアプリケーション処理部240を有する。こられの機能は、ROM202等に格納された1以上のプログラムを読み出してCPU201に実行させることにより実現される。また、端末20は、情報記憶部250を有する。情報記憶部250は、例えば、記憶装置204により実現される。
【0051】
送受信部210は、ECサイトサーバ10、情報提供サーバ30、及びSNSサーバ40との間でデータの送受信を行う。例えば、送受信部210は、購入候補の商品をECサイトサーバ10に通知する。例えば、送受信部210は、ECサイトサーバ10から購入商品の購入処理の結果を受信する。
【0052】
受付部220は、端末20のユーザからの各種指示を受け付ける。例えば、受付部220は、購入候補の商品の選択を受け付ける。例えば、受付部220は、購入候補の商品の中から購入商品を決定する第2ユーザの設定を受け付ける。
【0053】
表示制御部230は、端末20の画面に各種情報を表示する。
【0054】
アプリケーション処理部240は、ECサイトサーバ10と連携して、ECサイトにおける商品の閲覧、及び購入処理等を実行する。また、アプリケーション処理部240は、SNSサーバ40と連携して、SNSにおけるアンケートの投稿、及びアンケートへの回答の投稿等の処理を実行する。
【0055】
情報記憶部250は、各種情報を記憶する。例えば、情報記憶部250は、端末20のユーザの情報、ECサイトアクセス時の各種設定、及びSNS利用時の各種設定等が記憶される。
【0056】
なお、SNSへのアンケートの投稿とは、所定の宛先のユーザの端末20にアンケートを配信することと同義であり、SNSへのアンケートの回答の投稿とは、アンケートの回答を所定の宛先(例えば、ECサイトサーバ10、SNSサーバ40)にアンケートの顔等を送信することと同義である。
【0057】
<動作手順>
(1)動作シーケンス
図8乃至図10を用いて、実施形態に係る動作シーケンスについて説明する。
【0058】
図8は、ユーザAの購入商品決定方式として、「(1)権限委譲方式」が設定されており、決定者情報にユーザBが設定されている場合の動作シーケンスの一例を示している。ここで、ユーザAは端末20Aを使用し、ユーザBは端末20Bを使用するものとする。
【0059】
ステップS801で、端末20Aは、ECサイトサーバ10にアクセスし、購入候補商品を画面に表示し、端末20AのユーザAに閲覧させる。
【0060】
ステップS802で、端末20Aは、ユーザAから複数の購入候補の商品の選択を受け付ける。
【0061】
ステップS803で、端末20Aは、購入候補の商品をECサイトサーバ10に通知する。
【0062】
ステップS804で、ECサイトサーバ10は、ユーザ情報管理テーブル161のユーザAの情報を参照し、「購入上限額」を下回るか否かを判断する。「購入上限額」を以下の場合に、ステップS805以降の処理が実行される。「購入上限額」を上回る場合、ECサイトサーバ10は、購入候補の商品の再選択を促すメッセージを端末20Aに送信する。
【0063】
ステップS805で、ECサイトサーバ10は、ユーザ情報管理テーブル161のユーザAの情報を参照し、購入商品決定方式として「(1)権限委譲方式」が設定されており、決定者情報にユーザBが設定されていることを特定する。
【0064】
ステップS806で、ECサイトサーバ10は、購入候補の商品の中から購入商品を決定することを促すメッセージを、ユーザBの端末20B宛に送信する。メッセージには、購入候補の商品に関する情報を含み、端末20Bは、決定を促すメッセージを画面に表示する。
【0065】
購入候補の商品に関する情報には、購入候補の商品の在庫数を含んでもよい。この場合、在庫数が変更されると、ECサイトサーバ10は、「在庫」の表示を更新するように端末20Bに指示し、指示を受けた端末20Bは、更新された「在庫」情報を表示してもよい。これにより、在庫数が減少傾向にある場合に、ユーザに購入商品を早急に決定することを促すことができる。また、在庫数が「0」になった場合、つまり、購入候補の商品を購入できない場合、ECサイトサーバ10は、在庫数が「0」になった商品を、購入候補の商品から除外するように、端末20Bに指示してもよい。
【0066】
ステップS807で、端末20Bは、ユーザBから、購入商品の決定の指示を受け付ける。
【0067】
ステップS808で、端末20Bは、購入商品をECサイトサーバ10に通知する。
【0068】
ステップS809で、ECサイトサーバ10は、決定された購入商品の購入処理を実行する。なお、有効期限内に、購入商品の通知を受信した場合に、ECサイトサーバ10は購入処理を実行する。
【0069】
ステップS810で、ECサイトサーバ10は、端末20Aに購入処理の完了通知を端末20Aに送信する。購入処理の完了通知には、購入商品の情報を含む。
【0070】
購入処理の完了通知を受信すると、端末20Aは、画面に購入処理が完了した旨と、購入した商品の情報等を表示する。
【0071】
購入処理の完了通知を受信した後で、ユーザAから購入の取り消しの指示を受け付けた場合、端末20Aは、購入の取り消し要求を、ECサイトサーバ10に送信し、ECサイトサーバ10は、購入の取り消しを実行する。
【0072】
なお、ステップS809の購入処理が実行される前に、購入商品の確認を求めるメッセージをECサイトサーバ10から端末20Aに送信してもよい。この場合、ECサイトサーバ10が、端末20Aからの購入指示を受信したことに応じて、購入処理が実行される。
【0073】
図9は、ユーザAの購入商品決定方式として「(2)アンケート方式」が設定されており、決定者情報にユーザBの情報が設定されている場合の動作シーケンスの一例を示している。ユーザAは端末20Aを使用し、ユーザBは端末20Bを使用するものとする。また、アンケート送付先のSNSのグループに、ユーザC、ユーザD、及びユーザEが所属し、それぞれ端末20C、端末20D、端末20Eを使用するものとする。
【0074】
ステップS901乃至ステップS904については、ステップS801乃至ステップS804と同じであるため、説明を省略する。
【0075】
ステップS905で、ECサイトサーバ10は、ユーザ情報管理テーブル161のユーザAの情報を参照し、購入商品決定方式として「(2)アンケート方式」が設定されており、アンケート投稿先にSNSグループ(group#X.sns)が設定されていることを特定する。ECサイトサーバ10は、購入候補の商品に係るアンケートを生成する。
【0076】
ステップS906で、ECサイトサーバ10は、SNSサーバ40に、「group#X.sns」へのアンケートへの回答依頼メッセージの投稿を依頼する。この際に、ECサイトサーバ10が端末20Aに回答依頼メッセージを送信し、端末20AからSNSサーバ40に回答依頼メッセージの投稿を依頼してもよい。回答依頼メッセージには、アンケート回答用のURLを含む。
【0077】
ステップS907乃至ステップS909で、SNSサーバ40は、「group#X.sns」に含まれるユーザが、ユーザC、ユーザD、及びユーザEの端末(20C、20D、20E)に回答依頼メッセージを送信する。回答依頼メッセージを受信するとユーザCの端末20C等には、アンケートへの回答を依頼する旨と、アンケートにアクセスするためのURLが表示される。
【0078】
ステップS910乃至ステップS912で、ECサイトサーバ10は、端末(20C、20D、20E)から、アンケート回答用のURLへのアクセスを受け付け、アンケートへの回答を受信する。
【0079】
ステップS913で、ECサイトサーバ10は、端末(20C、20D、20E)からアンケートへの回答を取得する。 ステップS914で、ECサイトサーバ10は、アンケートの結果の集計処理を実行し、アンケートの結果を含む購入候補の商品の情報を生成する。また、ECサイトサーバ10は、ユーザ情報管理テーブル161のユーザAの情報を参照し、決定者情報にユーザBの情報が設定されていることを特定する。
【0080】
ステップS915で、ECサイトサーバ10は、購入商品を決定することを要求するメッセージを端末20Bに送信する。
【0081】
ステップS916で、端末20Bはアンケートの結果を含む購入候補の商品の情報を画面に表示し、ユーザBに購入商品を決定することを促す。端末20Bは、ユーザBから購入商品の決定指示を受け付ける。
【0082】
ステップS917乃至ステップS919については、ステップS808乃至ステップS810と同じであるため、説明を省略する。
【0083】
なお、決定者情報に他のユーザが設定されていない場合、ECサイトサーバ10が、ステップS914のアンケートの結果の集計結果から購入商品を決定し、決定した購入商品を端末20Aに通知してもよい。また、ステップS915のメッセージを端末20Aに送信し、アンケートの結果を基に、ユーザAに購入商品を決定させてもよい。
【0084】
図10は、ユーザAの購入商品決定方式として「(3)トレンド連動方式」が設定されており、決定者情報にユーザBが設定されている場合の動作シーケンスの一例を示している。ユーザAは端末20Aを使用し、ユーザBは端末20Bを使用するものとする。また、トレンド情報取得先情報に「abc.yahoo.com」が設定されており、「abc.yahoo.com」で特定される情報提供サーバ30からトレンド情報を取得するものとする。
【0085】
ステップS1001乃至ステップS1004については、ステップS801乃至ステップS804と同じであるため説明を省略する。
【0086】
ステップS1005で、ECサイトサーバ10は、ユーザ情報管理テーブル161を参照し、トレンド情報の取得先が「abc.yahoo.com」であることを特定する。
【0087】
ステップS1006で、ECサイトサーバ10は、購入候補の商品に関するトレンド情報(例えば、所定期間の検索回数)を、「abc.yahoo.com」で特定される情報提供サーバ30に問い合わせる。
【0088】
ステップS1007で、情報提供サーバ30は、購入候補の商品に関するトレンド情報をECサイトサーバ10に通知する。
【0089】
ステップS1008で、ECサイトサーバ10は、通知されたトレンド情報の分析処理を行う。例えば、ECサイトサーバ10は、購入候補の商品の検索回数の推移を分析する。また、ECサイトサーバ10は、ユーザ情報管理テーブル161を参照し、決定者情報にユーザBの情報を特定する。
【0090】
ステップS1009で、ECサイトサーバ10は、端末20Bに購入商品を決定することを要求するメッセージを送信する。メッセージには、購入候補の商品のトレンド情報を含む。
【0091】
ステップS1010で、端末20Bはトレンド情報を含む購入候補の商品の情報を画面に表示し、ユーザBに購入商品を決定することを促す。端末20Bは、ユーザBから購入商品の決定指示を受け付ける。
【0092】
ステップS1011乃至ステップS1013の処理については、ステップS808乃至ステップS810の処理と同じであるため説明を省略する。
【0093】
なお、決定者情報に他のユーザが設定されていない場合、ECサイトサーバ10が、ステップS1008のトレンド情報の分析処理の結果から購入商品を決定し、決定した購入商品を端末20Aに通知してもよい。また、ステップS1009のメッセージを端末20Aに送信し、トレンド情報の分析結果を基に、ユーザAに購入商品を決定させてもよい。
【0094】
上述した動作シーケンス例では、端末20Aから購入候補の商品が通知されたことに応じて、ECサイトサーバ10が、ユーザ情報管理テーブル161を参照し、決定者情報等を特定していたが、端末20は、ユーザから購入候補の商品の選択を受け付けるときに、決定者情報等の設定を受け付け、購入候補の商品と共に受け付けた決定者情報等を、ECサイトサーバ10に通知してもよい。例えば、端末20は、購入商品決定方式、決定者情報、アンケートの投稿先、及び取得するトレンドの種類等をユーザから受け付けて、ECサイトサーバ10に通知してもよい。この場合、ECサイトサーバ10は、受信した情報を基に、購入処理に係る動作を実行する。
【0095】
(2)動作フロー
次に、図11を用いて実施形態に係る、ECサイトサーバ10の動作フローについて説明する。
【0096】
ステップS1101で、送受信部110は、ユーザAの端末20Aから購入候補の商品の選択通知を受信する。
【0097】
ステップS1102で、特定部120は、購入候補の商品の各々の価格を確認し、ユーザ情報管理テーブル161で設定されている購入上限額以下であるか否かを判断する。購入上限額を上回ると判断された場合(ステップS1102 No)、ステップS1103に進む。一方、購入上限額以下と判断された場合(ステップS1102 Yes)、ステップS1104に進む。
【0098】
ステップS1103で、特定部120は、購入候補の商品の再選択を指示するメッセージを、送受信部110を介して端末20Aに送信し、処理を終了する。
【0099】
ステップS1104で、特定部120は、ユーザ情報管理テーブル161を参照し、付加情報の取得が必要か否かを判断する。具体的には、特定部120は、ユーザ情報管理テーブル161の「購入商品決定方式」に、「(1)権限委譲方式」と設定されている場合、特定部120は、付加情報の取得が不要と判断し、「(2)アンケート方式」又は「(3)トレンド連動方式」と設定されている場合、特定部120は、付加情報の取得が必要と判断する。
【0100】
付加情報の取得が不要と判断された場合(ステップS1104 No)、ステップS1105に進む。付加情報の取得が必要と判断された場合(ステップS1104 Yes)、ステップS1106に進む。
【0101】
ステップS1105で、特定部120は、ユーザ情報管理テーブル161を参照し、決定者情報に設定されている他のユーザの情報を特定する。ここでは、ユーザBの情報が設定されているものとして説明を進める。特定部120は、ユーザBの端末20Bに購入候補の商品の情報と、購入商品を決定することを要求する旨を含むメッセージを送信し、ステップS1109に進む。
【0102】
ステップS1106で、特定部120の指示を受けて、情報取得部130は、購入候補の商品に関する付加情報を取得する。「(2)アンケート方式」が設定されている場合、情報取得部130は、SNSサーバ40に購入候補の商品に関するアンケートをSNSグループ宛てに投稿させ、アンケートへの回答をアンケートの投稿先のグループに属するユーザの端末20から取得する。「(3)トレンド連動方式」が設定されている場合、情報取得部130は、情報提供サーバ30からトレンド情報を取得する。
【0103】
ステップS1107で、特定部120は、ユーザ情報管理テーブル161を参照し、他のユーザの情報が決定者情報に設定されているか否かを判断する。他のユーザの情報が決定者情報に設定されている場合(ステップS1107 Yes)、ステップS1108に進む。他のユーザの情報が決定者情報に設定されていない場合(ステップS1107 No)、ステップS1110に進む。
【0104】
ステップS1108で、特定部120は、購入商品を決定することを要求するメッセージを他のユーザの端末20に送信する。メッセージには、アンケートの回答の集計結果、又はトレンド情報の分析結果等(付加情報の処理結果)を含む。アンケートの回答の集計結果、及びトレンド情報の分析結果等は、表示情報生成部140により生成される。ここでは、ユーザBの端末20Bにメッセージが送信されたものとする。
【0105】
ステップS1109で、送受信部110は、端末20Bから購入商品の決定通知を受信する。
【0106】
ステップS1110で、特定部120は、アンケートの回答の集計結果、又はトレンド情報の分析結果を基に、購入商品を決定する。
【0107】
ステップS1111で、購入処理部150は、購入商品の購入処理を実行する。
【0108】
ステップS1112で、購入処理部150は、購入処理の完了通知を、端末20Aに送信する。
【0109】
<画面表示>
図12乃至図15を用いて、端末20の画面表示について説明する。
【0110】
図12は、図8のステップS807での端末20Bの画面表示の一例を示している。購入商品の決定を要求するメッセージ「ユーザAさんが購入する商品を決定して下さい」(1201)と、購入候補の商品の情報(1202)と、有効期限(1203)と、購入候補の商品の選択欄(1204A、1204B)とが画面に表示される。画面の表示は、表示情報生成部140により生成される。表示情報生成部140は、商品管理テーブル162の情報を基に、購入候補の商品の仕様、及び在庫等の情報を表示する。また、表示情報生成部140は、ユーザ情報管理テーブル161を参照し、有効期限を設定する。
【0111】
図13は、図9のステップS910でアンケートの回答用のURLにアクセスした端末20Cの画面表示の一例を示している。他の端末(20D、20E)にも同様の画面が表示される。
【0112】
購入候補の商品の中から好ましい商品を選択させるアンケートが、端末20Cの画面に表示される。
【0113】
質問メッセージ「ユーザAさんはどちらの商品を購入した方がよいと思いますか?」(1301)と、購入候補の商品の情報(1302)と、回答欄(1303A、1303B)とが画面に表示される。
【0114】
図14は、図9のステップS916での端末20Bの画面表示の一例を示している。図8の表示内容に加えて、アンケートの集計結果が、「SNSアンケート結果」(1401)として画面に表示される。
【0115】
図15は、図10のステップS1010での端末20Bの画面表示の一例を示している。図8の表示内容に加えて、トレンド情報の分析結果が、「トレンド」(1501)として画面に表示される。
<その他>
上述した実施形態では、購入商品決定方式として、「(2)アンケート方式」又は「(3)トレンド連動方式」のいずれかが設定される場合を例に説明したが、「(2)アンケート方式」と「(3)トレンド連動方式」の両方が設定されてもよいことは勿論である。この場合、アンケートの集計結果及びトレンドの分析結果が、決定者情報に設定されているユーザの端末20に表示される。
【0116】
端末20は、取得するトレンド情報をECサイトサーバ10に指示してもよい。例えば、端末20が、「売り上げ数が多い商品」、「割引率が大きい商品」、及び「販売価格が安い商品」等のユーザが重視するポイントを選択するメニューを表示し、選択をユーザから受け付け、選択を受けたポイントに関するトレンド情報を、ECサイトサーバ10は、情報提供サーバ30から取得してもよい。
【0117】
上述した実施形態では、「(2)アンケート方式」でSNSサーバ40と連携してアンケートの回答を取得する方法について説明したが、その他の方法でアンケートの回答を取得してもよい。例えば、ユーザ情報管理テーブル161に、アンケートの送付先(メールアドレス)等を記憶させ、情報取得部130は、記憶されているアンケートの送付先に、アンケートを送付してもよい。
【0118】
ECサイトサーバ10は、情報処理装置の一例である。送受信部110は、送信部及び受信部の一例である。情報取得部130は、取得部及び配信部の一例である。表示情報生成部140は、生成部の一例である。情報記憶部160は、記憶部の一例である。送受信部210は、送信部、受信部、及び通知部の一例である。
【0119】
上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、ECサイトサーバ10及び端末20に供給してもよい。そして、ECサイトサーバ10及び端末20が、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、上述の実施形態が、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は、いずれかの実施の形態を構成することになる。ここで、記憶媒体は、記録媒体または非一時的な記憶媒体である。
【0120】
また、コンピュータ装置が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に従って、コンピュータ装置上で動作しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部または全部を行ってもよい。さらに、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されてもよいことは言うまでもない。
【0121】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0122】
1 情報処理システム
2 ネットワーク
10 ECサイトサーバ
20 端末
30 情報提供サーバ
40 SNSサーバ
110 送受信部 (ECサイトサーバ)
120 特定部
130 情報取得部
140 表示情報生成部
150 購入処理部
160 情報記憶部 (ECサイトサーバ)
161 ユーザ情報管理テーブル
162 商品管理テーブル
210 送受信部 (端末)
220 受付部
230 表示制御部
240 アプリケーション処理部
250 情報記憶部 (端末)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15