(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
裏打ち層及び前記裏打ち層の下に位置付けられた安定化構造物を備える創傷被覆材であって、前記裏打ち層及び前記安定化構造物が、創傷の上に同時に設置させるための単一のユニットとして構成され、前記安定化構造物が、前記創傷の周囲の皮膚の上に設置させるように構成されている、創傷被覆材と、
前記創傷被覆材に陰圧を伝えるためのポートと、
を備える陰圧創傷治療装置であって、
前記安定化構造物は、前記創傷被覆材が陰圧下に設置されたときに、垂直方向平面内よりも水平方向平面内で大きく潰れることで、前記創傷の周囲の皮膚に水平力がかかるように構成されている、装置。
裏打ち層、吸収層、及び前記吸収層の下に位置付けられた安定化構造物を備える創傷被覆材であって、前記裏打ち層、前記吸収層、及び前記安定化構造物が、創傷の上に同時に設置させるための単一のユニットとして構成され、前記安定化構造物が、前記創傷の周囲の皮膚の上に設置させるように構成されている、創傷被覆材
を備える陰圧創傷治療装置であって、
前記吸収層が、複数の貫通孔を備え、
前記安定化構造物が、前記創傷被覆材が陰圧下に設置されたときに、垂直方向平面内よりも水平方向平面内で大きく潰れることで、前記創傷の周囲の皮膚に水平力がかかるように構成されている、装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書に開示されている実施形態は、ポンプと創傷被覆材の構成要素及び装置を含む、減圧により創傷を治療する装置および方法に関する。本明細書で説明された創傷被覆材を含む実施形態は、通常、充填材の上に設置されたドレープ又は創傷カバーを備える陰圧システムと組み合わせて使用され得る。ポンプなどの真空源は、例えば、カバーに設けられたりカバーの下に設けられたりしたアパーチャ又はポートに接続された1つ以上の管を介して、カバーに接続され得る。
【0022】
本明細書全体にわたって創傷について説明することが理解されるであろう。創傷という用語が広義に解釈され、皮膚が裂けたり切れたりするか、被覆に穴があくか、または外傷によって挫傷が生じた開放創および閉鎖創傷、または患者の皮膚上の他の任意の表面もしくはその他の状態もしくは不完全状態、または減圧治療から利益を得るものを包含することを理解されたい。したがって、創傷は、流体が生じることも生じないこともある組織の損傷した任意の領域として広義に定義される。そのような創傷の例としては、腹部創傷、または、手術若しくはその他の手段、外傷、胸骨切開、筋膜切開、若しくは他の状態の結果として生じた切開創傷、或いは、裂開した創傷、急性創傷、慢性創傷、亜急性の裂開した創傷、外傷性創傷、皮弁および植皮片、裂傷、擦過傷、挫傷、熱傷、糖尿病性潰瘍、褥瘡、ストーマ、手術創、外傷、および静脈性潰瘍などがあるが、これらに限定されない。
【0023】
本項または本明細書の別の場所で使用されるように、−XmmHgなどの減圧レベルまたは陰圧レベルは、760mmHg(または、1atm、29.93inHg、101.325kPa、14.696psiなど)に相当する標準大気圧を下回る圧力レベルを表す。したがって、−XmmHgという陰圧値は、760mmHgをXmmHg下回る絶対圧すなわち、言い換えれば、(760−X)mmHgという絶対圧を反映する。さらに、XmmHgよりも「小さい」または「低い」陰圧は、大気圧により近い圧力に相当する(たとえば、−40mmHgは、−60mmHgよりも小さい)。−XmmHgよりも「大きい」または「高い」陰圧は、大気圧からより遠い圧力に相当する(たとえば、−80mmHgは、−60mmHgよりも大きい)。特に明記しない限り、「約」という言葉の意味は、明記した値の±10%の範囲を表わしている。
【0024】
本開示のいくつかの実施形態に関する陰圧範囲は、約−80mmHgとすることができ、約−10mmHgから約−200mmHgの間とすることもできる。これらの圧力は通常の周囲大気圧に対して相対的であることに留意されたい。したがって、−200mmHgは、実際問題として約560mmHgであろう。いくつかの実施形態では、圧力範囲は、約−40mmHgから約−150mmHgの間とすることができる。あるいは、最高−75mmHg、最高−80mmHg、または−80mmHgを超える圧力範囲が使用可能である。また、他の実施形態では、−75mmHgを下回る圧力範囲が使用可能である。あるいは、約−100mmHgを超える、または−150mmHgすら超える圧力範囲が、陰圧装置によって供給可能である。いくつかの実施形態では、陰圧範囲は、約−20mmHgまたは約−25mmHgと小さくすることができ、これは、瘻孔を減らすのに有用なことがある。この明細書で説明された創傷閉鎖デバイス及び安定化構造物のいくつかの実施形態では、創傷収縮の増加が、周囲創傷組織内の組織拡張の増加をもたらすことがある。この影響は、場合によっては創傷閉鎖デバイスの実施形態を介して創傷に加えられる引張力の増加と共に、組織に加える力を変化させること、たとえば経時的に創傷に加えられる陰圧を変化させることによって増加され得る。いくつかの実施形態では、陰圧は、たとえば正弦波、方形波を使用して、および/または1つまたは複数の患者の生理的指標(たとえば、心拍)と同期して、経時的に変化させられてよい。前述の開示に関連する追加の開示が記載され得るそのような出願の例としては、2007年10月26日に出願され、US 2009/0306609として公開されている「Wound treatment apparatus and method」という名称の出願第11/919,355号、および2010年7月13日に発行された「Wound cleansing apparatus with stress」という名称の米国特許第7,753,894号がある。両方の出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本項または本明細書の別の場所で説明する実施形態とともに使用することに関連する教示を含み得る他の出願としては、2010年9月20日に出願され、US 2011/0213287として公開されている「Systems And Methods For Using Negative Pressure Wound Therapy To Manage Open Abdominal Wounds」という名称の出願第12/886,088号、2011年4月21日に出願され、US 2011/0282309として公開されている「Wound Dressing And Method Of Use」という名称の出願第13/092,042号、および2012年2月3日に出願され、US 2012/0209227として公開されている「Negative Pressure Wound Closure Device」という名称の出願第13/365,615号があり得る。さらに、本明細書で説明されたいずれの実施形態でも、減圧又は陰圧をかけることなく使用され得る。
【0025】
「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称で2012年7月12日に出願されて国際公開第2013/007973号として2013年1月17日に公開された国際出願第PCT/GB2012/000587号は、本明細書に組み込まれ、この明細書の一部であるとみなされる出願であり、その出願は、本明細書で説明された実施形態と組み合わせたり追加したりして使用され得る実施形態、製造方法、及び創傷被覆材の構成要素と創傷治療装置を対象としている。また、本明細書で説明された創傷被覆材、創傷治療装置、及び方法の実施形態は、2012年5月23日に出願された「APPARATUSES AND METHODS FOR NEGATIVE PRESSURE WOUND THERAPY」という名称の米国仮出願第61/650,904号で説明されたものや、「APPARATUSES AND METHODS FOR NEGATIVE PRESSURE WOUND THERAPY」という名称で2013年5月22日に出願された国際出願第PCT/IB2013/001469号で説明されたものや、2012年8月1日に出願された「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称の米国仮出願第61/678,569号で説明されたものや、2013年1月16日に出願された「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称の米国仮出願第61/753,374号で説明されたものや、2013年1月17日に出願された「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称の米国仮出願第61/753,878号で説明されたものや、2013年3月14日に出願された「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称の米国仮出願第61/785,054号で説明されたものや、2013年5月14日に出願された「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称の米国仮出願第61/823,298号で説明されたものと組み合わせたり追加したりして使用されてもよく、それらの出願は、それらの全体がこの本出願の中に参照によって組み込まれる。また、本明細書で説明された創傷被覆材、創傷治療装置、及び方法の実施形態は、「WOUND DRESSING AND METHOD OF USE」という名称で2011年4月21日に出願されて、US2011/0282309として公開された米国特許出願第13/092,042号で説明されたものと組み合わせたり追加したりして使用されてもよく、その出願は、その全体が参照によって本書に組み込まれ、創傷被覆材、創傷被覆材の構成要素と原理、及び、創傷被覆材に使用される材料の実施形態に関する更なる詳細を含んでいる。
【0026】
創傷被覆材のさらなる実施形態は、「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称で2013年7月31日に出願された国際出願第PCT/IB2013/002060号に見つけることができ、その全体が参照によって本書に組み込まれる。国際出願第PCT/IB2013/002060号は、付録Aとして本願に更に添付される。付録Aに開示された創傷被覆材の様々な実施形態は、本明細書のこの項又は明細書の他の箇所で説明された実施形態のいずれかと組み合わせて使用されてもよい。
【0027】
本明細書全体にわたって、いくつかの実施形態では、細長い、伸長された、または長手方向の、1つまたは複数のストリップについて説明することが理解されよう。これらの用語は広義に解釈され、いくつかの実施形態では、2つの平行なまたは実質的に平行な面を有する細長い材料を差し、断面において、これらの面に垂直に測定される材料の厚さは、これらの面と平行に測定される材料の高さよりも相対的に小さいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、ストリップは別々の長さの材料から構築されてよいが、他の実施形態では、ストリップとは、単に、2つの平行なまたは実質的に平行な面を有する全体的な構造物の細長い部分を指すことがある。いくつかの実施形態のストリップは長方形または略長方形の面を有し、この面の長さは、この面の高さよりも長い。いくつかの実施形態では、面の長さは、面の高さの2倍、4倍、6倍、8倍、または10倍よりも大きくてよい。
【0028】
本項または本明細書の別の場所において使用されるとき、「水平方向」という用語は、創傷について説明するとき、創傷を囲む皮膚と略平行な方向または平面を指す。「垂直方向」という用語は、創傷について説明するとき、一般に、水平方向平面に垂直に延びる方向を指す。「長手方向」という用語は、創傷について説明するとき、一般に、水平方向平面内で創傷が最も長い方向に取られる方向を指す。「横方向」という用語は、創傷について説明するとき、一般に、水平方向平面内で長手方向に直交する方向を指す。「水平方向」、「垂直方向」、「長手方向」、および「横方向」という用語は、本明細書の全体にわたって説明する安定化構造物および創傷閉鎖デバイスを説明するためにも使用されることがある。これらの構造物またはデバイスを説明するとき、これらの用語は、これらの構造物またはデバイスが必ず特定の方向で創傷内へと設置されることを必要とすると解釈されるべきではないが、特定の実施形態では、そのように解釈することが好ましいことがある。
【0029】
図1は、ポンプ150と組み合された創傷被覆材110を備える陰圧創傷治療システム100の実施形態を示している。
図1は、「括れ部分」を有する代表的な創傷被覆材を描写しているが、多くの被覆材の実施形態は、この項やこの明細書の他の箇所(付録Aを含む)に開示されたもののように異なる形状や大きさを有している。創傷被覆材110は、限定するものではないが、この項やこの明細書の他の箇所(付録Aを含む)に開示された創傷被覆材の実施形態や、任意の数の創傷被覆材の実施形態の特徴の組み合わせにすることができる。ここで、被覆材110は、前述されたように創傷の上に設置されることができ、それから、導管130は、ポート120に接続されることができるが、いくつかの実施形態では、被覆材101は、ポート120に予め取り付けられた導管130の少なくとも一部分を備えてもよい。好ましくは、被覆材110は、単一ユニット内に予め取り付けられて統合された全ての創傷被覆材の要素(随意でポート120を含む)を有する単一製品として設けられる。創傷被覆材110は、それから、導管130を介してポンプ150などの陰圧源に接続され得る。ポンプ150は、小型で携帯可能にすることができるが、より大型の従来のポンプも被覆材110と共に使用してもよい。いくつかの実施形態では、ポンプ150は、被覆材110の上に取り付けられたり、搭載されたり、隣接させたりしてもよい。また、コネクタ140は、創傷被覆材110に至る導管130をポンプから切り離すことができるように設けられていてもよく、それは、例えば被覆材を交換している間に有用であり得る。
図1の被覆材の実施形態は、
図35〜
図36に関して更に説明され、それは、
図1に描写された被覆材の実施形態の具体的な内部構成要素についての更なる詳細も提供する。
【0030】
いくつかの実施形態では、流体が被覆材110から運ばれ、流体収集容器(図示せぬ)内に収容され得る。いくつかの実施形態は、被覆材の中、例えば吸収材料の中に保持されるべき流体が必要であり得る。吸収材料は、高吸収性ポリマー又は例えばセルロースなどのより従来的な吸収材料をさらに備えてもよい。
【0031】
図2A〜
図2Eは、患者の創傷部位を治療するのに使用される陰圧創傷治療システムの実施形態の使用を示している。
図2A〜
図2Eの創傷被覆材の実施形態の内部構成要素に関する更なる詳細は、
図35〜
図36に説明されている。
図2Aは、治療のために洗浄されて準備された創傷部位200を示している。ここで、創傷部位200の周囲の健常な皮膚は、好ましくは洗浄されて、過剰な体毛は除去されたり剃られたりする。また、創傷部位200は、必要なら、殺菌した生理食塩溶液で潅流されてもよい。随意で、皮膚保護材が、創傷部位200の周囲の皮膚に適用されてもよい。必要なら、フォームやガーゼなどの創傷パッキング材料が、創傷部位200内に設置されてもよい。これは、創傷部位200がより深い創傷である場合により好ましいであろう。実施形態では、創傷は、本項や本明細書の他の箇所で説明された如何なるタイプの創傷であってもよい。
【0032】
図2Bは、
図2Aに関して説明された創傷部位200のように潅流されて準備され得る切開創傷部位202を示している。典型的な切開創傷は、臨床医が下にある組織や臓器にアクセスできるように、手術中に外科用メスやその他の手段によって生じる。切開創傷202は、創傷が縫合糸204や接着剤などのその他の手段によって閉じられることによって閉じることができ、または、創傷が未だ閉じられていない場合に開けることができる。上記で説明したように、本明細書全体にわたって創傷について説明しており、そのような創傷は、切開手段を含む様々な手段によって生じ得る。それ故、当業者によって理解されるであろう。「創傷」という用語が本項及び本明細書の他の箇所で実施形態を説明するのに使用されたときに、「創傷」という用語は、
図2Bで説明されたような切開創傷を包含する。
【0033】
ここで
図2Cを参照すると、創傷部位200の周囲の皮膚が乾燥した後、創傷被覆材110は、創傷部位200又は202の上に位置付けられて設置され得る。好ましくは、創傷被覆材110は、創傷部位200の上に設置されたり創傷部位200に接触されたり、又はその両方になる。いくつかの実施形態では、粘着層が、被覆材110の下面に設けられ、それは、場合によっては、創傷部位200の上への創傷被覆材110の設置の前に取り外されるように任意的な剥離層によって保護されてもよい。好ましくは、被覆材110は、ポートの周りの流体の溜りを防止するために、ポート120が被覆材110の残りの部分に対して上昇位置になるような位置にある。いくつかの実施形態では、被覆材110は、ポート120が創傷に直接重ならないように位置付けられ、創傷と同じ高さ位置、或いは、創傷よりも高い位置になるように位置付けられている。陰圧創傷療法のための十分な密閉を確保するのに役立つために、被覆材110の辺縁は、全体にわたって滑らかで、折り目や折れ曲がりを防ぐことが好ましい。ここで
図2Dを参照すると、被覆材110は、ポンプ150に接続されている。ポンプ150は、典型的には導管を通し、被覆材110を介して創傷部位に陰圧を印加するように構成されている。いくつかの実施形態では、
図1において上記で説明したように、コネクタは、導管を被覆材110からポンプ150へ結合するのに使用されてもよい。ポンプ150で陰圧を印加するとき、いくつかの実施形態では、被覆材110は、被覆材110の真下の空気の一部又は全部を空にした結果、部分的に潰れてシワの寄った外観を呈してもよい。いくつかの実施形態では、ポンプ150は、被覆材110において、例えば被覆材110と創傷部位200の周囲の皮膚との間の界面において、何らかの漏れがあるかどうかを検知するように構成されてもよい。漏れが見つかった場合、その漏れは、好ましくは、治療を継続する前に是正される。
【0034】
図2Eに戻ると、更なる固定ストリップ210が、被覆材110の辺縁の周りに取り付けられてもよい。そのような固定ストリップ210は、創傷部位200の周囲の患者の皮膚に対する更なる密閉性をもたらすために、いくつかの状況で有利がある場合がある。例えば、固定ストリップ210は、患者がより動き回るときのための更なる密閉性をもたらし得る。場合によっては、特に、被覆材110が、届きにくい領域又は起伏のある領域の上に設置される場合には、固定ストリップ210は、ポンプ150の起動前に使用され得る。
【0035】
創傷部位200の治療は、好ましくは、所望水準の治癒に到達するまで継続されるいくつかの実施形態では、ある特定の期間が経過した後、或いは、被覆材が創傷流体で満ちた場合に、被覆材110を交換することが望ましいであろう。そのような交換の間、被覆材110を換えながらポンプ150が維持されてもよい。
【0036】
図3A〜3Bは、縫合糸204で閉じられた切開創傷202の上に設置された
図1〜
図2E及び
図35〜
図36に描写された被覆材の実施形態と同様の、創傷被覆材110の外形の実施形態の概略図を示している。
図1〜
図2Eに示すように、そのような被覆材は、陰圧を創傷に印加するように構成された陰圧源に接続され得る。特定の実施形態では、創傷被覆材110は、垂直方向に対して垂直な平面内で潰れることができ、それによって、切開創傷202に水平力206が加わる。実施形態では、特に
図4A〜
図33C及び
図35〜
図36に関して下記でより詳細に説明するように、被覆材110は、本項や本明細書の他の箇所で説明されたいずれかの様態で潰れることができる。例えば、被覆材は、垂直面よりも水平面内でより大きく潰れることができる。水平面内でより大きく潰れることによって、被覆材は、潜在的に有害な垂直力がかかるのを防止しながら、創傷に水平力をかけることができる。
【0037】
図1〜
図3Bに描写されているように、特定の実施形態では、創傷被覆材の形状は、長方形であってもよい。
図3A〜
図3Bの概略図に示されているように、二次元の見下ろし図で考察すると、創傷被覆材は、
図3Aに描写されたように短手寸法に沿ってより大きく潰れることができ、或いは、
図3Bに描写されたように長手寸法に沿ってより大きく潰れることができる。縫合糸204の軸線に沿って潰れることによって、被覆材は、創傷206に閉鎖力がかかることによって創傷が閉じるのを補助することができ、また、縫合糸204の張力を解放させる働きをすることもできる。いくつかの実施形態では、
図3A〜
図3Bの創傷被覆材は、閉鎖部の軸線に対する垂直軸線に伸長されてもよい。
【0038】
実施形態では、被覆材は、本項や本明細書の他の箇所で説明された何れかの接着機構又は取付け機構によって皮膚の表面に接着させることができる。例えば、被覆材は、例えばシアノアクリレート接着剤などの接着剤によって皮膚に接着されてもよい。いくつかの実施形態では、被覆材は、例えば本項又は本明細書の他の箇所でより詳細に説明されたものなどの組織アンカーによって皮膚に接着されてもよい。周囲の皮膚への被覆材の接着は、上記で説明したように創傷の周囲の組織を引き合わせることによって横方向の閉鎖力を創傷にかけることを可能にする。
【0039】
上記で、及び、本明細書の他の箇所で説明された創傷被覆材110などの創傷被覆材は、創傷被覆材の一部として、創傷の周囲の皮膚を閉じるのを容易にする創傷閉鎖デバイス又は安定化構造物を含みうる。例えば、裏打ち層を備える創傷被覆材は、下記で説明するような創傷閉鎖デバイス又は安定化構造物をさらに備えることができ、創傷閉鎖デバイス又は安定化構造物は、創傷被覆材の層として組み込まれていると共に、裏打ち層と同時に創傷の上に適用されるように構成されている。創傷閉鎖デバイス又は安定化構造物を備えることによって、創傷被覆材が創傷の上に適用されて創傷の周囲の皮膚に接着されたときに、創傷の周囲の皮膚に水平力をかけ易くなり得る。創傷の周囲の皮膚の上に位置付けられてその皮膚に直接的に又は間接的に接着され得る創傷閉鎖デバイス又は安定化構造物は、陰圧下で、垂直方向よりも水平方向により潰れることができ、それによって、水平力が創傷の周囲の皮膚にかけられる。
【0040】
創傷被覆材に使用される様々な安定化構造物及び創傷閉鎖デバイスの実施形態をここで説明する。これらの実施形態はいずれも、
図35〜
図36に関して下記でさらに説明されるように、本明細書で説明された創傷被覆材の中に組み込まれ得る。
図4A〜
図33Cの安定化構造物は、
図1〜
図2Eの創傷被覆材の設置面積の中に、或いは、本項又は本明細書の他の箇所で説明された被覆材の形状や寸法のいずれかに適合するように適切に寸法決めされ得る。代替の実施形態では、下記で説明される安定化構造物のいずれも、必ずしも、単一ユニットとして創傷被覆材の他の構成要素と同時に設けられる必要はなく、創傷の周囲の皮膚の上など、創傷の上に個別的且つ別個に適用されてもよい。そのような代替の実施形態では、
図35〜
図36に関して説明された何れかの層などの創傷被覆材の他の構成要素は、創傷の上に別個に適用されることができ、安定化構造物は、他の創傷被覆材の構成要素と共に創傷被覆材を形成する。安定化構造物及び創傷閉鎖デバイス、並びに、関連する製造方法及び使用の更なる実施形態は、2013年7月16日に出願された国際出願第PCT/US2013/050619号及び2013年7月16日に出願された国際出願第PCT/US2013/050698号の明細書及び特許請求の範囲の全体にわたって説明されており、それら両方の出願の全体が参照によって本書に組み込まれる。
【0041】
図4A〜図5Eの安定化構造物
図4A〜
図4Dは、安定化構造物1701の実施形態の様々な図を示している。安定化構造物は、創傷の上に設置されたときにどの方向に向けられてもよいが、より好ましくは、水平面において優先的に潰れるように方向付けられる。
図4A〜
図4Dに示された構造物が、創傷被覆材に使用される安定化構造物の一部分だけを含み得るように、或いは、
図4A〜
図4Dに示された構造物の一部分だけが、創傷被覆材に使用され得るように、安定化構造物1701は、創傷被覆材の設置面積の中に適合するように適切に寸法決めされ得る。
【0042】
ここで、安定化構造物1701は、第2の組の交差する梁1705にしっかりと、またはややしっかりと取り付けられたまたは結合された第1の組の梁1703を備える。これらの梁1703、1705は、好ましくは平面内で実質的に剛性である平面状支持構造物1702を形成する。梁1703、1705は、互いに対して直角をなしてよい(が、他の構成たとえばハニカムが可能である)。2つ以上の平面状支持構造物1702を接合して安定化構造物1701を形成してよく、各平面状支持構造物1702は、好ましくは、以下でさらに詳細に説明するように、ばね要素1711および1713によって他の平面状支持構造物1702から分離される。安定化構造物において使用される平面状支持構造物1702の数は、創傷の大きさに関連して調整されてよい。たとえば、互いに対して平行または実質的に平行に配置された2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の平面状支持構造物1702があり得る。ばね要素1711、1713は、好ましくは、平面状支持構造物1702を互いに近づけるように一方向における安定化構造物1701の圧縮を可能にするように配置される。好ましい一実施形態では、安定化構造物1701は、その元の大きさの40%以下、好ましくはその元の大きさの30%以下、より好ましくはその元の大きさの20%以下、さらにより好ましくはその元の大きさの10%以下に潰れてよい。いくつかの実施形態では、安定化構造物1701は、その元の大きさの5%以下に潰れてよい。
【0043】
ばね要素1711、1713は、好ましくは、弾性的に可撓性であり、平面状支持構造物1702によって画定される平面に垂直な方向に沿って弾性的に潰すことが可能であるために付勢される。いくつかの実施形態では、要素1711、1713は非弾性であり、潰されるとき、形状を保持してよい。そのような実施形態では、ばね要素または安定化構造物は、ばね要素1711、1713を潰れた構成に維持するラチェット機構で構築されてよい。
【0044】
好ましい一実施形態では、これらのばね要素1711、1713はV字形またはU字形であってよい。各ばね要素は、互いに対して屈曲して鈍角(
図4A〜
図4Cに示されるように)または鋭角(
図5Aに示されるように)を形成する2つの伸長された部分を備えることができる。ばね要素1711は、好ましくは、梁1705と平行な平面で動作し、梁1703または1705のいずれかに取り付けられてよい。同様に、ばね要素1713は、好ましくは、梁1703と平行な平面で動作し、梁1703または1705のいずれかに取り付けられ得る。ばね要素1711、1713の両方に関して、好ましい取付け箇所は、梁1703と1705の交差点である。好ましくは、ばね要素1711は、梁1705の方向と平行に延びる第1の複数の平行な平面内に配置され、ばね要素1713は、梁1703の方向と平行に延びる第2の複数の平行な平面内に配置される。2つの隣接する平面状支持構造物1702の間にあるばね要素1711は、第1の複数の平行な平面内で反復パターンに配置されてよい。2つの隣接する平面状支持構造物1702の間にあるばね要素1713は、第2の複数の平行な平面内で反復パターンに配置されてよい。
図4Aおよび
図4Cに示されている一実施形態では、隣接するばね要素1711および1713はダイヤモンド形を形成する。しかしながら、異なるパターン、配置、および数のばね要素が用いられ得る。いくつかの実施形態では、ばね要素1711、1713は、10から30N/mの間の範囲に及ぶ、より好ましくは15から25N/mの間の範囲に及ぶ、さらにより好ましくは23N/mのばね定数を有してよい。いくつかの好ましい実施形態では、7つのばね要素を15mm圧縮するために必要とされる力は250gに等しい。いくつかの実施形態では、同じ7つのばねを同じ距離だけ圧縮するために必要とされる力は、180から230gの範囲に及ぶ。いくつかの実施形態では、10cm
3あたりで合計4つのばね要素1711、1713が存在する。もちろん、ばね定数および/またはばねの数などの要因は、所望の特定の組織タイプおよび創傷閉鎖に合わせて調整されてよく、これよりも大きいまたは小さいばね定数またはばねの数が使用されてよいことは認識されよう。
【0045】
離隔器1707および1708は、辺縁に、または構造物1701の外面に沿って設けられてよく、構造物1701は創傷の周囲の皮膚と接触するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、離隔器1707、1708は、梁1703、1705の延長部であってもよいし、別々に設けられてもよい。いくつかの実施形態では、離隔器1707、1708は、それらと接触させて設置された例えば皮膚組織などの組織を留めるように構成されたフック要素またはアンカー要素を備えてよい。追加または代替として、構造物1701に取り付けられるフック要素またはアンカー要素は、離隔器1707、1708とは別に、またはその代わりに設けられてよい。好ましくは、フック要素またはアンカー要素は、(いったん、組織内に係合されると)創傷閉鎖を可能にするように十分な引張力をそれに加えることを可能にしながら患者に疼痛を生じさせないまたは最小の疼痛を生じさせる剥離力を有するように構成される。
図5A〜
図5Eは、安定化構造物1201の実施形態の異なる図を示す。この実施形態は、いくつかの点で、および機能に関して、
図4A〜
図4Dに関して上記で説明した実施形態に類似しており、類似の要素を共有する。構造物は、ばね要素1211および1213によって分離される平面状支持構造物1202を形成する梁1203および1205を備える。離隔器1207および1208も設けられてよい。しかしながら、ここでは、ばね要素1211および1213の方が厚く、互いに対して鋭角に曲げられる部分を有する。さらに、
図4A〜
図4Dと比較して、構造物1201は、より大きな体積と、より大きな数のばね要素1211、1213とを有する。
図5Dに最も良く示されているように、ばね要素1211は、第1の複数の平行な平面内で反復ダイヤモンドパターンを形成し、ダイヤモンドの場所は、隣接する平行な平面の間でずれる。対応するパターンは、第2の複数の平行な平面内のばね要素1213に用いられる。類似の構成は、
図4A〜
図4Dで見ることができる。
【0046】
図6A〜図14及び図25の安定化構造物
図6A〜
図6Eは、安定化構造物1100の追加実施形態を示す。
図6Aは、安定化構造物1100の一実施形態の斜視図を示す。ここで、安定化構造物1100は、好ましくは、実質的に潰されない構成であるとき互いにほぼ直交する方向に延びる(以下で
図6Bに関してより詳細に説明する)2つ以上のインターロッキングストリップからなる。この安定化構造物は、好ましくは、依然として相対的に剛性かつ第1の方向または第1の平面に垂直な方向に潰れ抵抗性でありながらも、一方向に、または第1の平面に沿って、潰れるように構成される。
【0047】
図6Bは、
図6Aに示される実施形態などの安定化構造物1100を作製するために使用され得る下部ストリップ1102および上部ストリップ1104の側面図を示す。上部ストリップ1104および下部ストリップ1102のそれぞれは、好ましくは、たとえば合致する切欠き1106および1108を介して、互いと移動可能にインターロックするように構成される。1つまたは複数の切欠き1106は下部ストリップ1102の上面に設けられてよく、同様に、1つまたは複数の切欠き1108は上部ストリップ1104の下面に設けられてよい。一緒に組み付けられたとき、1つまたは複数の上部ストリップ1104および下部ストリップ1102は、切欠き1106、1108が一列に並ぶように位置決めされ得る。好ましくは、上部ストリップ1104および下部ストリップ1102は、互いに対して実質的に垂直な角度で位置決めされ、それによって、切欠き1106、1108は、移動可能にインターロックする構造を作製するように、スロットが一緒に付けられる。一般的には、下部ストリップ1102上の切欠き1106の数は、安定化構造物1100を形成する上部ストリップ1104の数に等しく、その逆も同様である。切欠き1106、1108は、好ましくは、ストリップ1102、1104がほぼ垂直な角度から互いに垂直とは全く異なる(すなわち、平行に近い)角度まで動くことを可能にする、したがって安定化構造物1100が関節式に接合され(articulate)、一方向または一平面に沿って潰れることを可能にする幅を持つ形状にされる。
【0048】
好ましい一実施形態では、ストリップ1102、1104は、ポリマーなどの、剛性材料または半剛性材料から構築される。適切なポリマーの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、PEEK、シリコーン、ポリウレタン、ポリカーボネート、複合物および積層物、またはそれらの組み合わせがある。いくつかの実施形態では、材料としては、圧縮されたまたは「フェルト化された」網状フォームがあり得る。もちろん、厚紙または金属などの他の材料が使用されてもよい。好ましくは、材料は、流体が材料を通って流れることができるように、少なくとも部分的に多孔性であってよい。さらに、そのような性質は、デバイスを通って創傷に至る陰圧を分散させる助けとなることがあり、創傷被覆材からの流体を除去する助けとなることがある。そのような材料としては、たとえば、低密度ポリプロピレン、発泡材料、または焼結材料があり得る。使用する材料は、必ずしもストリップ1102、1104の長さに沿って頑丈である必要はないが、好ましくは、上部辺縁または下部辺縁に加えられる圧力に耐えることが可能であるべきである。好ましくは、材料は、最高200mmHgの陰圧が創傷に加えられるときドレープに及ぼされる大気圧からの圧力に耐えることが可能である。いくつかの実施形態では、材料は、上部辺縁または下部辺縁に加えられる5psiの力に耐えることができる。
【0049】
好ましい一実施形態では、各ストリップ1102、1104は、180mmの長さ×30mmの高さを示した。ストリップ1102、1104の厚さは、たとえば、1.50から2.40mmの範囲に及んでよいが、厚さは、材料がその辺縁に沿って加えられる圧力に耐えることができることに少なくとも部分的に基づいて選択される。厚さは、好ましくは、創底で過度の局所的な圧力を生じさせないようにするのに十分なほど材料を厚く保ちながら、安定化構造物1000の圧縮厚さを最小にするのに十分なほど材料を薄く保つことについて、バランスがとれている。切欠き1106、1108は、高さが約15mmを示してよく、他の切欠きから18mm離隔されてよい。切欠き1106、1108は、丸い下部を有するように示されているが、これらは、四角または三角の下部を持つように切除されてもよい。いくつかの実施形態では、破損および亀裂伝播を防止するように、丸い辺縁によってストリップ1102、1104上への応力が減少し、安定化構造物1100の弾力性も増加することがある。
【0050】
インターロッキングストリップ1102、1104は、必ずしも切欠きを介して互いに接合される必要がないことがあることが理解されよう。ヒンジまたは他のデバイスは、上記で示した関節による接合または移動可能なインターロッキング機能を提供するために使用され得る。いくつかの実施形態では、ヒンジは、ストリップ1102、1104を構築するために使用される同じ材料からなるより薄い区域から構築されてよく、所定の位置に撓曲または屈曲するように構成される。安定化構造物1100はまた、インターロッキングストリップ1102、1104が単一のユニットを形成するように、単一の部品として成型されてもよい。
【0051】
図6Aに戻ると、この斜視図は、複数の切欠き1106、1108を介して移動可能にインターロックされた複数のインターロッキング上部ストリップ1104およびインターロッキング下部ストリップ1102を有する安定化構造物1100構成の一例を示す。2つの上部ストリップ1104と2つの下部ストリップ1102の交差点は、境界付けられた四辺形の空間1109を形成する。上部ストリップ1104と下部ストリップ1102が互いに垂直な角度にあるとき、空間1109は、正方形または長方形である。しかしながら、安定化構造物1100が、ある方向またはある平面に沿って潰れると、空間1109は、よりダイヤモンド形または平行四辺形になる。安定化構造物1100は、好ましくは、複数の空間1109を備え、複数の空間1109は、上部ストリップおよび下部ストリップの壁によって画定されて上端および下端に開口を有するセルを形成する。
【0052】
図6Cは、多孔性材料1110が、境界付けられた四辺形の空間1109内へと設置されている安定化構造物1100の一実施形態の上面図を示す。ここで、使用される多孔性材料1110は、好ましくは軟質であり、安定化構造物1100が潰れた場合に安定化構造物1100の構成のあらゆる変化に適応することが可能であるように適合する。好ましくは、多孔性材料は、ポリウレタンフォームなどのフォームである。この多孔性創傷充填材料は、安定化構造物1100を完全に封じ込めるように安定化構造物1100のまわりに鋳造されてよい。使用時、結果として得られる安定化構造物1100は、創傷に嵌まるようなサイズに切断されてよい。そのような多孔性材料1110は、流体透過または創傷内部からの流体の吸い上げの助けとなるために使用されてよく、また、創傷と接触するとき(たとえば、局所陰圧閉鎖療法で使用されるとき)、創傷の治癒の助けとなり得る。
【0053】
図6Dは、多孔性創傷充填材料1110が空間1109に挿入された安定化構造物1100の一実施形態の斜視図を示す。いくつかの実施形態では、構造物1100を封じ込めるまたは囲むために、さらなる多孔性材料も使用されてよい。たとえば、袋またはラップは、構造物1100のまわりに嵌合されてよく、たとえばフォームまたはガーゼから構築されてよい。安定化構造物1100が、創傷の周りの皮膚の上に設置された創傷被覆材の一部として組み込まれた場合、その構造物は、皮膚の上の目印、或いは皮膚における開口や切開の形状に一致する方向に向けられてもよい。
【0054】
有利には、いくつかのタイプの創傷の場合、
図6Aの安定化構造物は、閉鎖の主な方向に直交する方向に細長いが、依然として水平方向平面内にあってよい。創傷の生理機能により、創傷が閉鎖するとき伸長するべきであると要求されるので、そのように細長いことが創傷治癒に有益なことがある。
【0055】
使用に際して、安定化構造物1100は、構造物1100の上向き部分が実質的に剛性であり、陰圧が創傷に加えられると(たとえば、先に説明したドレープによって覆われると)垂直方向の潰れに抵抗するように、創傷の上に設置されてよい。フォームなどの多孔性材料は、安定化構造物1100のまわり、その中に設置され、かつ/または安定化構造物1100を囲むもしくは封じ込めるようであってよい。陰圧を加えると、次に、構造物1100は、好ましくは、垂直方向に垂直な平面内で潰れ、創傷閉鎖の助けとなる。
【0056】
図7A〜
図7Cは、
図6A〜
図6Eに関して上記で説明した安定化構造物に類似した安定化構造物1100の一実施形態を示す。ここで、安定化構造物1100は、フェルト化されたフォームから構築されたインターロッキングストリップから構築される。インターロッキング上部ストリップ1104とインターロッキング下部ストリップ1102の物理的関係およびそのための機構は、上記で先に説明したものと実質的に類似しており、ここでは繰り返さない。しかしながら、フェルト化されたフォームは、加熱および圧縮されたフォーム(たとえば、ポリウレタンフォーム)である。この処置の後、フォームは、依然として多孔性のままでありながら、より堅くなり、圧縮可能でなくなる。そのような材料は、
図7Bに示すように、上部ストリップ1104および下部ストリップ1102によって画定される平面内で圧縮可能であり得るので、この材料は、有利には、安定化構造物1100において使用されてよい。しかしながら、材料は、ある重量が実質的に曲げることなくフォームの上に設置される
図7Cに示されるように、垂直方向において実質的に剛性である。ここで、フォームは約6kgの重量を支持することができ、デバイスの実施形態では、潰れなしで少なくとも3psiの印加圧力を支持することが測定される。さらに、そのような材料は実質的に剛性であるが、材料の多孔質性によって、陰圧を創傷に伝達し、創傷滲出液を除去することが可能になる。
【0057】
図8A〜
図8Bは、安定化構造物のさらなる実施形態の写真である。
図8Aは、一方向に沿って優先的に潰れる安定化構造物1301の一実施形態を示す。ここで、安定化構造物1301は、1つまたは複数のスロット1303が切除された多孔性材料(たとえば、フォーム)を備える。これらのスロット1303は、好ましくは、安定化構造物1301の厚さを通って長手方向に延びる。したがって、空の空間では、力をスロット1303に垂直な方向に加えたとき、安定化構造物がある方向に優先的に潰れることが可能になる。空の空間は、フォームの残りの部分よりも圧縮しやすいので、フォームの幅および厚さは、好ましくは、安定化構造物1301の長さに垂直に得られる圧縮と比較して圧縮されない(または、圧縮が最小限である)。
【0058】
図8Bに示されるように、安定化構造物1301は、他の構成では、格子を形成するダイヤモンド形の穴など、穴またはセル1305も備えてよい。この構成を使用することによって、圧縮可能な穴1305による安定化構造物の長さおよび幅に沿った圧縮が可能になり、一方、フォームの比較的より剛性な厚さは、より大きく圧縮に抵抗する。
【0059】
いくつかの実施形態では、上記で
図6A〜
図6Eに示される安定化構造物に類似した安定化構造物は、たとえば成型によって、複数の部品からではなく単一のユニットとして構築され得る。先に説明した実施形態と同様に、安定化構造物は、1つまたは複数の壁によって画定され平面を形成する1つまたは複数のセルの配列を形成するように構成され、各セルは上端と下端とを有し、開口が、上端および下端を通って平面に垂直な方向に延びる。いくつかの実施形態では、安定化構造物は、正方形、ダイヤモンド、長円形、卵形、菱形、および/または平行六面体であるセルを有してよく、安定化構造物の非限定的な例が明細書の他の箇所に示されている。いくつかの実施形態は、すべて同じ形状であるセルを有することができるが、セルは、構造物内の他のセルよりも大きい、小さい、または異なる形状であるように調整されてもよい。セルの形状および大きさは、最適な創傷閉鎖および治癒にとって望ましい特性(たとえば、弾性および潰れやすさ)に調整されてよい。
【0060】
単一ユニットからなる安定化構造物の構造は、使いやすさおよび費用に関して有利であり得る。たとえば、単一ユニットからなる安定化構造物は、創傷部位の上に嵌まるように、必要に応じて切り取られてもよい。使用される材料は、好ましくは生体適合性であり、さらにより好ましくは、創傷部位に接着しない。適切な材料は、好ましくは、依然として垂直方向の潰れに抵抗するのに十分なほど頑丈なままでありながら、軟質であるように選定され、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、シリコーン(シロキサンを含む)、酢酸ビニルエチルなどのポリマー、ならびにこれらのコポリマーおよびブレンドがあり得る。材料の硬度が、得られる安定化構造物の厚さに影響を与えることがあり、安定化構造物構成要素(そのヒンジおよび他の継手を含む)の所望の厚さおよびたとえば安定化構造物の上に設置されるドレープに対して作用する大気圧により安定化構造物が潰れに抵抗する機能に基づいて選択されてよい。使用される材料の適切なデュロメータ硬度は、約30ショアから120ショア(ショアデュロメータタイプAスケールで測定される)、好ましくは約40ショアから60ショアの範囲に及び、さらにより好ましくは約42ショアである。一般に、選定される材料は、好ましくは、より軟質であり(依然として、他の材料要件を十分に満たしながら)、より硬質の材料は、硬度が増加するにつれて、提供される閉鎖レベルが低下することがある。
【0061】
図9A〜
図9Bは、力を垂直方向に加えたときに実質的に剛性であるまたは潰れないままでありながらも、1つの水平方向にのみ優先的に潰れるように構成された安定化構造物1100の一実施形態を示す。好ましくは、安定化構造物1100は、1つまたは複数のセル1131を形成するように、図示のように単一ユニットとして構築される。ここで、2つ以上の長手方向ストリップ1120(セルの壁を形成する)は、相対的に直線状の構成を有することができ、1つまたは複数の潰すことが可能な交差ストリップ1122を介して互いに接続される。単一ユニットの実施形態では、ストリップは、単一ユニット構造全体を形成するように互いに形成されたかもしれない同じ材料の一部分にすぎないことが理解されるであろう。潰すことが可能な交差ストリップ1122は、長さと略平行な方向にそれらが潰れる可能性が高くなるような角度またはくぼみを付けられてよい。本項または本明細書の別の場所に示されるこの実施形態では、潰すことが可能な交差ストリップ1122の一般的な長さとほぼ平行な方向に力を加えたとき、潰すことが可能な交差ストリップ1122は、角度付き部分の頂点で、および長手方向ストリップ1120への交差点で、潰れる可能性がより高い。いくつかの実施形態では、潰すことが可能な交差ストリップは、長手方向交差ストリップ1120の一部分(より薄くてもよい)内へと折り畳まれるように構成される。
【0062】
いくつかの構成では、長手方向ストリップ1120および/または潰すことが可能な交差ストリップ1122の一方または両方は、その長さに沿って位置決めされた1つまたは複数の切欠きを備えることができる。これらの切欠きは、構造物全体にわたる流体輸送を促進し、陰圧を分散させる助けとなる。いくつかの実施形態では、切欠きは、流体輸送を強化するように多孔性材料と共に使用されてよい。長手方向ストリップ1120に関連して、潰すことが可能な交差ストリップ1122は、
図9Bに最も良く示されるように、れんが工事で使用される「長手積み」にやや類似した構成を形成するために、長手方向ストリップ1120の長さに沿って交互に位置決めされてよい。もちろん、他の構成も可能である。さらに、この実施形態は、単一ユニットを形成するように示されているが、この実施形態(および、以下で説明する実施形態)は、互いに接合または接続された複数の部品から構築され得ることが当業者には認識されよう。
【0063】
図10は、ここでは、セル1131を形成するように1つまたは複数の角度付き交差ストリップ1124を介して互いに取り付けられた2つ以上の長手方向ストリップ1120を備える、安定化構造物1100の別の実施形態を示す。明細書の他の箇所に示されている実施形態と同様に、安定化構造物1100は、力を垂直方向に加えたときは依然として実質的に剛性すなわち潰れないままでありながらも、長手方向ストリップ1120の長さに直交する方向に押されたときは潰れるように構成される。角度付き交差ストリップ1124は、好ましくは、長手方向ストリップ1120の長さに直交する方向への安定化構造物1100の潰れを促進するように、直交でない角度を形成するように長手方向ストリップ1120に取り付けられる。
図9A〜
図9Bと同様に、1つまたは複数の切欠きは、長手方向ストリップ1120および/または角度付き交差ストリップ1124のどちらかまたは両方に形成されてよい。
【0064】
図11は、湾曲した長手方向ストリップ1126の1つまたは複数の対を備える単一ユニットからなる安定化構造物1100を示す。各個々の長手方向ストリップ1126は、向かい合って接合されると1つまたは複数の円形または卵形のセル1127を形成する「波形」ストリップ(垂直方向から見たとき)として形成されてよい。本項または本明細書の別の場所に示される他の安定化構造物と同様に、この構造物1100は、好ましくは、力を垂直方向に加えたときに依然として実質的に剛性または潰れないままでありながらも水平方向平面または水平方向に沿って潰れるように構成される。構造物1100は、ここでは、単一ユニットから形成されるように示されているが、この構造物は、図示の点で互いに溶接されたまたは取り付けられた2つ以上の湾曲した長手方向ストリップ1126から構築されてもよい。本項または本明細書の別の場所で説明するいくつかの他の実施形態と同様に、1つまたは複数の切欠きは、構造物1100全体にわたる、およびこれを通る流体輸送の助けとなるように、壁上に作製されてよい。
【0065】
図12は、
図11に示される安定化構造物に類似した安定化構造物1100を示す。しかしながら、ここでは、ジグザグ形の長手方向ストリップ1128は、(円形または卵形ではなく)ダイヤモンド形のセル1129を形成するように接合される。もちろん、この実施形態は、
図6A〜
図6Dに示される実施形態に類似した様式の実質的に直線状のストリップを使用して製造されてもよいことが理解されるであろう。
【0066】
図13は、四辺形または正方形のセル1131を形成するようにほぼ垂直な角度で互いに接合された垂直方向セグメント1130を備える安定化構造物1100を示す。好ましくは、垂直方向セグメント1130は、正方形または長方形の形状をしており、テーパ1132は、移動可能かつ可撓性の構成でセグメントを互いに接合する。本項または本明細書の別の場所で説明する他の実施形態と同様に、この安定化構造物1100は単一ユニットとして製造されてよく、好ましくは、依然として垂直方向に実質的に潰れないままでありながらも水平方向平面または水平方向に潰れるように構成される。
【0067】
図14は、上記で
図13に示される実施形態に類似した別の安定化構造物1100を示す。垂直方向セグメント1130は、好ましくは、1つまたは複数の四辺形または正方形のセル1131を形成するように互いに接合される。しかしながら、ここでは、垂直方向セグメント1130は、テーパ付き部分1132を備えない。しかしながら、1つまたは複数の切欠きは、構造物1100の下側(創傷に面する側)に存在してよく、先の実施形態で説明したように機能する。この実施形態は、複数の垂直方向セグメント1130から製造されてよいが、単一ユニットとして成型されることが好ましい。
【0068】
いくつかの実施形態では、本項または本明細書の別の場所で説明する安定化構造物は、プラスチックなどの単一の種類の材料から完全に成型されてよい。他の実施形態では、本項または本明細書の別の場所で説明する安定化構造物は、その構造物のより剛性な部分が最初に成型され、ヒンジまたは可撓性の部分が2番目に成型されるオーバーモールドプロセスによって構築されてよい。本項または本明細書の別の場所で説明する安定化構造物のさらなる実施形態では、軟質ポリマーは、デバイスの手触りを軟らかくするように構造物全体の上に成型される。他の実施形態では、軟質ポリマーは、安定化デバイスの下部部分の上でのみ成型され得るが、いくつかの実施形態では、より軟質のポリマーをデバイスの上部および/または側面の上に成型することができる。いくつかの実施形態では、軟質ポリマーは、下部、側面、および/または上部の上の辺縁など、安定化構造物の特定の辺縁の上に成型されてよい。特定の実施形態では、軟質ポリマーは、安定化デバイスの任意の側面または側面の組み合わせの上に成型されてよい。軟質ポリマーは、安定化構造物の硬い辺縁を囲む軟化リムのように機能することができる。
【0069】
図25は、上記で説明した構造物に類似した安定化構造物3800の一実施形態を示す。この実施形態では、長手方向ストリップ3802および交差ストリップ3804は材料の単一片から形成され、水平方向平面内で潰れるように構成された可撓性セル3806の列を形成する。長手方向ストリップおよび交差ストリップのそれぞれは同じ可撓性材料から形成されるので、横方向の力を構造物に加えると、複数のセルが、ほぼ互いに独立して潰れる。言い換えれば、ある列の1つまたは複数のセルの潰れは、必ずしも同じ列の他のセルの潰れを引き起こすとは限らない。
【0070】
図15A〜図21Bの安定化構造物
図15Aは、創傷の上に設置され得ると共に創傷被覆材の中に組み込まれ得る安定化構造物2100の一実施形態の写真である。ここで、このデバイスは、略平面状構成で並んで設けられた複数のセル2102を備える。好ましくは、安定化構造物2100は、平面2101に垂直な方向に大きく潰れることなく、デバイスの幅によって画定された平面2101に沿った方向に潰れるように構成される。すなわち、図で見ると、安定化構造物2100は水平方向に潰れるが、垂直方向に圧縮されない。いくつかの実施形態では、安定化構造物は、組織の動きに関連して潰れる。ここで、セル2102は、好ましくは、両端で平面2101に垂直な方向に開いている。
【0071】
セル2102のそれぞれは、好ましくは、4つの壁2104を持つように形成され、各壁2104は、可撓性継手2106によって次の壁に接合される。継手2106は、好ましくは、壁2104よりも可撓性が高く、平面の方向における安定化構造物2100の潰れを促進するように設計される。もちろん、他の構成が可能であり、いくつかの実施形態では、各セル2102は、4つよりも少ないまたは大きい壁2104、たとえば5つの壁または6つの壁によって画定され、したがって、五角形または六角形のセルを形成してよいことが理解されよう。セル2102は、必ずしも対称でないことがあり、本項または本明細書の別の場所に示される正方形の壁付きの実施形態に加えて、長方形、ダイヤモンド、偏菱形、台形、平行六面体、長円形、卵形、菱形、および他のそのような形状を形成することができる。
【0072】
1つまたは複数のセル2102を画定する壁2104のうち1つまたは複数は、その中に配設され、以下で
図16A〜
図16Fにおいてより詳細に説明するインサート2115をさらに備えてよい。好ましくは、インサート2115は、壁2104の残りの部分を構築するために使用される材料よりも剛性が高い材料から構築される。いくつかの適切な材料としては、チタン、ステンレス鋼、および主に不活性な合金(ハステロイおよびモネルなど)などの金属、ならびに/またはポリウレタン、シリコーン、ゴム、イソプレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリアクリレート、ポリカーボネート、およびPEEKなどのポリマーがあり得る。いくつかの実施形態は、樹脂がたとえば様々な種類のエポキシであってよい樹脂強化複合材料を含む複合材料も含むことがある。適切な繊維としては、ガラス、炭素、カーボンナノチューブ、グラフェン、およびアラミド(たとえば、ケブラー)があり得る。好ましくは、インサート2115に選定された材料は、十分に剛性であるだけでなく、壁2104の中で使用される材料に接着することも可能である。たとえば、インサート材料は、好ましくは、壁2104で使用されるシリコーンまたはポリウレタンなどのより軟質のポリマーに接着することが可能である。インサート2115で使用されるより剛性の材料は、安定化構造物2100の平面に垂直な方向に追加の潰れ抵抗を提供することができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の切欠き2109が、複数の壁2104の間に設けられてよく、さらに、可撓性継手2106が動くことを可能にする助けとなることができる。理論に拘束されることを望むものではないが、切欠き2109は、たとえば臨床看護状況において、陰圧を加えたとき、陰圧を分散させ、安定化構造物2100の全体にわたって流体を透過する助けとなることもある。
また、いくつかの実施形態は、壁2104または継手2106の中に穴も備えてもよいし、多孔性材料から構築されてもよい。
【0074】
好ましくは、インサート2110がその中に配設される各壁2104の中に空洞2108が設けられる。壁2104は、各インサート2115のまわりに成型されてよい。インサート2115はまた、壁2104を製造した後、空洞2108に挿入されてもよい。ここおよび後続の画像に示される実施形態は、各壁2104の中の単一のインサート2115を示しているが、いくつかの実施形態は、その中に配設された1つまたは複数のインサート2115を備えてよい。
【0075】
図15Bは、
図15Aに類似した多数の特徴を有する安定化構造物2100の一実施形態を示す。ここで、インサート2111は、インサート2110と比較して構造上の相違点を備え、
図15Eに関して以下でより詳細に検討する。空洞2108の内部に挿入または設置されると、壁2104のうち1つまたは複数は、インサート2111内の少なくとも1つのアパーチャを通って連通する穴2105を備えてよい。任意の切欠き2109に加えて、1つまたは複数の穴2105は、安定化構造物2100内での創傷滲出液のさらなる排出および陰圧の分散を可能にすることができる。
【0076】
図15Cは、先に説明した他の実施形態と類似した安定化構造物2100の一実施形態を示す。この実施形態では、安定化構造物2100は、以下で
図16Fにおいてより詳細に説明するインサート2112を備える。
【0077】
同様に、
図15Dは、以下で
図16Dにおいてより詳細に説明するインサート2113を備える安定化構造物2100の一実施形態を示す。
図15Eは、
図16Aに関して詳細に説明したインサート2114を備える安定化構造物2100の一実施形態を示す。
【0078】
様々なインサート2110、2111、2112、2113、2114、および2115を備える安定化構造物2100の先の実施形態では、もちろん、安定化構造物2100の実施形態は一種類のインサートのみを含む必要はないことが理解されよう。同様に、各セル2102または壁2104は、1つまたは複数の異なる種類のインサートを備えてもよいし、インサートを全く備えなくてもよい。したがって、セル2102および壁2104の異なるインサートおよび他の性質を変化させることによって、最適な創傷閉鎖および/または治療を行うように、安定化構造物2100を適切な創傷タイプに調整することができることがある。
【0079】
図16A〜
図16Fは、安定化構造物2100の一部として使用され得る異なるインサートの例を示す。好ましくは、これらのインサートは、(たとえば、上記で
図15A〜
図15Eに示されているタイプの)安定化構造物2100内の壁2104の中に設置されてもよいし、成型されてもよいし、または壁2104の一部として形成されてもよい。以下で説明するように、インサートの特性を改善し得るまたは変え得る様々な変更を加えてよい。
【0080】
次に
図16Aを参照すると、ここに示されているインサート2114の実施形態は、形状がほぼ長方形であり、安定化構造物2100の一実施形態の壁2104のうち1つまたは複数に挿入または形成されるように適合される。いくつかの実施形態では、特に極度の肥満患者において、インサート2114のうち1つまたは複数は幅よりも大きい高さを有してよく、壁2104は、少なくとも約1mm、少なくとも約5mm、少なくとも約10mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25mm、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約40mm、少なくとも約50mm、少なくとも約75mm、少なくとも約100mm、少なくとも約150mm、少なくとも約200mm、少なくとも約250mm、少なくとも約300mm、少なくとも約350mm、少なくとも約400mm、400mm超の高さを有してよい。好ましくは、平均的な患者では、高さは、約10mmから40mmの範囲に及んでよい。これらの測定値は、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の安定化構造物に適用されてよい。
【0081】
本項または本明細書の別の場所で説明する任意の安定化構造物のいくつかの実施形態では、幅は、約1mmから30mmの間、2mmから25mmの間、4mmから20mmの間、6mmから18mmの間、8mmから16mmの間、または10mmから14mmの間、好ましくは約10.8mmであってよい。これらの測定値は、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の安定化構造物に適用されてよい。
【0082】
インサート2114は、好ましくは、薄くても、潰れに抵抗するのに十分な構造強度を有しており、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の安定化構造物のいくつかの実施形態では、厚さは、少なくとも約0.01mm〜10mm、0.2mm〜8mm、0.4mm〜6mm、0.5mm〜4mm、0.75mm〜3mm、または1〜2mmであってよい。
これらの測定値は、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の安定化構造物に適用されてよい。
【0083】
本項または本明細書の別の場所で説明する任意の安定化構造物のいくつかの実施形態では、複数の個別の安定化構造物は、より大きい安定化構造物を形成するため、およびデバイスの高さを本項または本明細書の別の場所で説明する寸法(上記のインサートのために提供された寸法を含む)のいずれかまで延ばすために、互いの上に積み重ねられてよい。複数の安定化構造物を積み重ねることによって、臨床医は、治療方針のさらなる可撓性を有することが可能になり得る。
【0084】
図16Bは、略長方形の形状を有するがインサート2100の上端を横切って対角線的に切断された2つの切欠き2201を備えるインサート2110の一実施形態を示す。切欠き2201は、壁2104に設けられ得る任意の切欠き2109からのインサート2100の除去を容易にすることができる。さらに、切欠き2201はまた、壁2104の空洞2108へのインサート2100の挿入の助けとなることができる。切欠き2201はまた、各セル2102間で、および各セル2102を通って、流体を透過または移動させるチャネルまたは他の開口をさらに画定する際に、切欠き2109と共に有用であることがある。切欠き2201は、安定化構造物全体がより容易に潰れることができることを確実にする助けとなることもある。
【0085】
図16Cは、2つの切欠き2201ならびに水平方向リップ2203を備えるインサート2115の一実施形態を示す。水平方向リップ2203は、インサート2115を壁2104の空洞2108に挿入する助けとなり得るし、または、壁をインサート2115のまわりに成型したとき、壁2104をインサート2115のまわりで固定する助けとなり得る。水平方向リップ2203は、壁2104の一端においてインサートの嵩を効果的に減少させる際に有益なことがあり、それによって、壁2104で使用されるより軟質の材料と併せて、それに対応して壁材料が増加することによって快適さが増加することがある。いくつかの実施形態では、水平方向リップ2203および/または切欠き2201は、インサート2115または本項または本明細書の別の場所で説明する他のインサートの両端に存在してよい。いくつかの実施形態では、水平方向リップ2203は、全体的なインサート2115のほぼ半分の厚さである。たとえば、インサート2115は、厚さが0.5mmから4mmの間、好ましくは2mmであってよい。インサート2115が、厚さが2mmを示した場合、水平方向リップ2203の厚さは1mmであってよい。
【0086】
図16Dはインサート2113の一実施形態を示し、この実施形態は、
図15Dに示される安定化構造物2100で使用される実施形態に類似している。このインサート2113は、1つまたは複数のアパーチャ2205を備えてよく、アパーチャ2205は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の壁2104を通って形成され得る1つまたは複数の穴2105と連通してよい。いくつかの実施形態では、アパーチャ2205は、ここで示される2×3パターンに配置されるが、他の配置も可能である。切欠き2201も存在してよい。
【0087】
図16Eはインサート2111の一実施形態を示し、この実施形態は、
図15Bに示される安定化構造物2100で使用される実施形態に類似している。インサート2111は、好ましくは、2つの切欠き2201を備える。水平方向リップ2203も設けられてよい。好ましくは、1つまたは複数のアパーチャ2205がその中に形成されてよい。いくつかの実施形態では、アパーチャ2205のうち1つまたは複数は、図示のようにインサート2111の辺縁まで延びてよい。いくつかの実施形態では、アパーチャ2205は、中心アパーチャのまわりに配置された4つのアパーチャを有するように構成されてよいが、他の構成も、もちろん可能である。いくつかの実施形態では、アパーチャの場所でインサート材料の量が減少することは、ヒンジの箇所により大量のより軟質な壁材料を提供するのに有利なことがあり、したがって、これによって可撓性が増加することがある。好ましい一実施形態では、インサート2111は、25mmの高さと10.8mmの幅とを有し、2mmの厚さを持つ。第1の組のアパーチャは、インサート2111の下部辺縁から約5mmのところに中心があってよく、次に、中心アパーチャは、下部から約11mmのところに中心があってよく、最も上の組のアパーチャは、下部から17mmのところに中心があってよい。
【0088】
図16Fはインサート2112の一実施形態を示し、この実施形態は、上記で
図15Cに示される安定化構造物2100で使用される実施形態と、いくつかの類似点を共有している。インサート2112は、好ましくは、その中に形成された1つまたは複数のチャネル2207を備えることができる。好ましくは、1つまたは複数のチャネル2207は、水平方向構成でインサート2112の幅を横切って配設される。インサート2112は、好ましくは、本項または本明細書の別の場所で説明するいくつかの他の実施形態と同様に、依然として垂直方向に実質的に圧縮されないままであるように構成されるが、1つまたは複数の水平方向チャネル2207を含むことは、セル2102によって画定された平面の方向にさらなる剛性を提供する助けとなることがある。そのような場合、1つまたは複数の壁2104の剛性は強化されてよく、したがって、いかなる潰れまたは屈曲も実質的に1つまたは複数の継手2106においてのみ発生するように、安定化構造物2100の圧縮を制御してよい。
【0089】
図17A〜
図17Fは、創傷の上に適用されるように構成され、創傷被覆材の中に組み込まれ得る安定化構造物3001の一実施形態を示す。安定化構造物3001は、好ましくは、第1の方向に(たとえば、x軸に沿って)延びる少なくとも1つの上部ストリップ3002と、第2の方向に(たとえば、x軸に直交するy軸に沿って)延びる少なくとも1つの下部ストリップ3004とを備え、これらは、好ましくは、複数のストリップ3002、3004を備える配列に配置される。ストリップ3002、3004は、好ましくは、移動可能なインターロッキング構成で互いに接続され、このインターロッキング構成は、好ましくは、インターロック機構3006を備える。ストリップ3002、3004は、好ましくは、ストリップ3002および3004が互いにほぼ垂直な角度で配設される、潰れていない構成に配置される。この配置は、安定化構造物3001が採用することが好ましい第1の平面を形成する。好ましくは、安定化構造物3001は、平面に垂直な方向に(すなわち、垂直方向に、すなわちz軸に沿って)剛性がより高く、それによって、その方向における圧縮または変形に実質的に抵抗する。
【0090】
創傷の閉鎖の助けとなるために、安定化構造物3001は、好ましくは、実質的に潰れない構成から、
図17Fに示されるような潰れた構成に移動可能である。このことは、先に説明したように、創傷閉鎖および治癒に有益なことがある。使用に際して、陰圧は、安定化構造物3001が挿入される創傷の縁全体にわたって閉鎖力を加えることができる。構造物3001は、好ましくは、垂直方向に(すなわち、構造物3001によって画定された平面に垂直に)実質的に剛性であるように構成されるので、ドレープを介して構造物3001に及ぼされる大気圧から生じる圧力は、外側ではなく実質的に下方へ集められ、したがって、創傷縁は、従来の陰圧被覆材のように外側に押されなくなる。
【0091】
好ましくは、構造物3001は、圧縮構成に移行した結果として、第1の平面において、より小さな面積を採用する。いくつかの実施形態では、本項または本明細書の別の場所で説明する安定化構造物は、潰れた構成であるときの獲得体積(captured volume)(すなわち、圧縮されていない安定化構造物と圧縮されている安定化構造物の間の体積の変化)を少なくとも10%、好ましくは少なくとも15%、さらにより好ましくは少なくとも25%減少させることが可能である。
【0092】
図17C〜
図17Eは、インターロック機構3006の拡大図を示す。上部ストリップ3002または下部ストリップ3004のどちらかに存在しているインターロック機構3006の様々な部品について、言及されることがあるが、本明細書は、方向に関して限定的と見なされるべきではなく、同じインターロック機構3006は、上部ストリップ3002または下部ストリップ3004を逆にして構築されてよいことに留意されたい。
【0093】
好ましい一実施形態では、インターロック機構3006は、好ましくは、上部ストリップ3002から下方へ延びる2つの留め具3010を備える。好ましくは、留め具3010は、下部ストリップ3004から上方に延びる突出部3012の両側にあるように、互いと平行である。留め具3010は、好ましくは、突出部3012の遠位端にある端3013の下に固着し得るリップまたはフック3011を備える。好ましい一構成では、拡大された端3013は、リップ3011のすべてまたは一部分が拡大された端3013と係合するように配置される。リップ3011と拡大された端3013の組み合わせは、上部ストリップ3002が下部ストリップ3004から垂直方向に離れて係合解除されるのを防止する助けとなることができる。いくつかの実施形態では、突出部3012は、上部ストリップ3002の下部辺縁に当接してよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、ここで示されるように、突出部3012および拡大された端3013の遠位側を置くために、安定化柱3014が存在してもよい。
【0094】
図18A〜
図18Dは、上記で
図17A〜
図17Fに示される実施形態と同様に組み立てられた安定化構造物3201の一実施形態を示す。ここで、インターロック機構3006は、突出部3012および突出部3012の拡大された端3013を囲む4つの留め具3010を備える。好ましくは、留め具3010は、相互に直交する構成に配置されるが、異なる方向も企図されている。突出部3012を固着するために、任意の数の留め具3010、たとえば3つまたは5つの留め具3010が使用されてよいことが理解されよう。
【0095】
図17A〜
図17Fに示されている実施形態と比較して追加の留め具3010が追加されることにより、ここで示されている実施形態は、
図18Dに示されるように、やや大きい圧縮構成を有することに留意されたい。これは、いくつかの状況で有用なことがある。たとえば、創傷によっては、創傷縁のより緩やかな閉鎖を必要とすることがあり、ここで説明する実施形態は、この目的に十分に適合されてよい。
【0096】
図19A〜
図19Eは、管状形態に配置されたインターロック機構3006を備える安定化構造物3301の一実施形態を示す。この実施形態では、カップ形部材3020は、好ましくは、突出部3012の拡大された端3013を受け入れるように構成される。突出部3012は、上部ストリップ3002から垂直に延びてよい。カップ形部材3020は、好ましくは、形状が円筒状または管状であり、下部ストリップ3004から垂直に延びてよいが、カップ形部材3020と突出部3012は対向するストリップ上にあってよいことが理解されよう。
【0097】
好ましくは、1つまたは複数のスリット3021が、突出部3012をカップ形部材に受け入れることを可能にするために何らかの「たわみ(give)」を可能にするようにカップ形部材3020に形成される。リップまたはフック3022は、突出部3012の拡大された端3013を固着する助けとなることもある。安定化柱3014も、突出部3012がカップ形部材3020内へとあまりにも深く延びるのを防止するために存在してよい。
【0098】
図19Eは、安定化構造物3301の一実施形態の圧縮図を示す。
図17Fと比較して、この実施形態は、やや大きな圧縮構成を有する。
【0099】
図20は、創傷被覆材の中に組み込まれ得る、創傷の上に設置されるように構成された安定化構造物5100の一実施形態を概略的に示す。好ましくは、安定化構造物5100は、少なくとも1つの、より好ましくは少なくとも2つの、長いストリップ5102を備えることが好ましく、ストリップ5102の長手方向長さは、創傷の長手方向軸に沿って向けられてもよいし、閉鎖が求められる方向に沿って向けられてもよい。1つまたは複数の長いストリップ5102のそれぞれは、好ましくは、実質的に剛性であり、実質的に創傷の長さ全体に沿って延びる。好ましい一実施形態では、長いストリップ5102は連続的であり、その長さに沿って、切れ目またはヒンジがない。これは、上記で説明した特定の他の実施形態とは対照的である。
【0100】
1つまたは複数のストラット5104は、好ましくは、1つまたは複数の箇所で、長いストリップ5102に取り付けられる。好ましくは、これらのストラット5104は、これらが1つまたは複数の長いストリップ5102の長さによって画定された長手方向長さに直交する方向に潰すことができるように、たとえばヒンジに似た取付け継手または可撓性継手を介して、移動可能に取り付けられる。いくつかの実施形態では、ストラット5104は、より容易に潰れるように、長いストリップ5102に対して垂直でない角度に向けられてよい。2つ以上の長いストリップ5102を備える実施形態では、ストラット3404は、2つの平行な長いストリップ5102の間にヒンジで取り付けられてよい。
【0101】
これらのストラット5104は、1つまたは複数の長いストリップ5102の長手方向長さに直交する方向に沿って潰れるように構成されてよいが、ストラット5104は、好ましくは、垂直方向に(すなわち、創傷によって画定された平面から上方に延びる方向に)剛性であることが認識されよう。したがって、ストラット5104と長いストリップ5102の組み合わせは、このように、垂直方向に実質的に剛性であるが長いストリップ5102の長手方向軸に直交する水平方向に(すなわち、創傷の平面内、又は、創傷の周囲の皮膚において)潰すことが可能な安定化構造物5100を形成することができる。
【0102】
図21Aは、卵形に切断され創傷に挿入される安定化構造物5100の一実施形態の上面図を示す。好ましくは、安定化構造物5100は、複数の細長いストリップ5102を備えることが好ましく、ストリップ5102の長手方向長さは、創傷の長手方向軸に沿って向けられてもよいし、閉鎖が求められる方向に沿って向けられてもよい。複数の細長いストリップ5102のそれぞれは、好ましくは、実質的に剛性であり、創傷の長さ全体に実質的に沿って延び得る。隣接する細長いストリップ5102の間に、複数の介在部材が位置決めされる。これらの介在部材は、
図20に関して説明したストラット5404であってよく、好ましくは、1つまたは複数の箇所で、細長いストリップ5402に取り付けられ得る。介在部材はまた、上記で
図18A〜
図19Eに関して説明したような細長いストリップの一部分であってよく、細長いストリップ5102に対して垂直またはある角度で延びてよい。
図21Aの安定化構造物は、
図15A〜
図16Fに関して説明した実施形態も含んでよい。
【0103】
図21Bは、創傷の上に設置された卵形の安定化構造物5100の一実施形態の上面図を示す。この実施形態は、
図21Aに関して上記で説明したものと同じ構成を有することができる。さらに、フォーム5106は、安定化構造物の間、および安定化構造物の周囲に挿入することができる。
【0104】
図22A〜図24及び図26〜図27の安定化構造物
いくつかの実施形態では、本項又は本明細書の他の箇所で説明した安定化構造物の潰れはゆっくりと発生し、それによって、増加しつつある長手方向張力を長期間にわたって加えることができる。特定の実施形態では、構造物の潰れおよび伸長は、陰圧の印加直後に発生することができる。さらなる実施形態では、潰れは、いかなる速度でも発生することができる。
【0105】
図22A〜
図22Cは、安定化構造物3500の別の実施形態を示す。安定化構造物3500は、並列に配置された複数の細長いストリップ3502を備え、ストリップ3502の長手方向長さは、創傷の長手方向軸と位置合わせすることができる。安定化構造物は、複数の継手3506によって細長いストリップ3502に接続された複数の介在部材3504をさらに備える。図示のように、隣接する細長いストリップ3502の間の複数の介在部材3504は、隣接する細長いストリップの各対の間のセル3508の列を画定する。
【0106】
いくつかの実施形態では、細長いストリップ3502は剛性である。特定の実施形態では、細長いストリップ3502は半剛性である。特定の実施形態では、細長いストリップ3502は可撓性である。いくつかの実施形態では、細長いストリップ3502は圧縮可能である。
図22A〜
図22Cに示されるように、一実施形態は、垂直方向寸法では剛性だが、可撓性でもあり、長さに沿って屈曲することが可能な複数のストリップを備える。
【0107】
いくつかの実施形態では、介在部材3504は剛性である。特定の実施形態では、介在部材3504は半剛性である。特定の実施形態では、介在部材は、可撓性であるか、若しくは圧縮可能であるか、又はその両方である。
図22A〜
図22Cに示されるように、一実施形態は、複数の類似の形状(たとえば、ダイヤモンド形状)セルを画定するために、隣接するストリップの間で等間隔に離間したパネルの形の介在部材を備える。他の実施形態では、介在部材は、等間隔に離間する必要はない。介在部材は、ヒンジ(たとえば、ストリップと介在部材の間の一体ヒンジまたは可撓性のより優れた材料)の形で継手3506によってストリップに取り付けられてよい。
【0108】
いくつかの実施形態では、複数の介在部材3504は、細長いストリップ3502に対して枢動するように、および細長いストリップが互いに対して潰れ、互いに近づくことが可能であるように潰れるように構成される。いくつかの実施形態では、継手3506は、枢動し、一方向のみに潰れるように構成される。特定の実施形態では、継手3506は枢動し、両方向に潰れるように構成され、細長いストリップ3502に対して完全に180度の回転を備える。特定の実施形態では、継手が枢動するとき、継手は、介在部材3504を細長いストリップ3502の中に置くように完全に枢動する。いくつかの実施形態では、継手は完全には枢動せず、介在部材は、細長いストリップ3502の中に置くようにならない。
【0109】
優先的に、特定の実施形態では、枢動が発生する方向を制御することによって、安定化構造物3500の潰れ時の長さが制御されてよい。特定の実施形態では、細長いストリップの剛性のために、隣接する細長いストリップ間の一列の複数のセル3508は、隣り合う細長いストリップ3502が互いに対して潰れると一斉に潰れるように構成される。いくつかの実施形態では、隣り合うストリップ3502間のセル3508の1つまたは複数の列は、第1の方向に潰れるように構成され、隣り合うストリップ3502間のセルの1または複数の列は、この第1の方向の反対側の第2の方向に潰れるように構成される。
図22A〜
図22Cに示されるように、隣接する行中のセルの向きは、第1の列のセルがこの第1の方向に潰れ、次の列のセルは対抗する第2の方向に潰れるように交互である。継手3506は、隣接する行中の継手3506が異なる方向に潰れるように構成されてよい。
【0110】
好ましい方向に枢動および潰れるように安定化構造物の継手3506および/またはセルを構成することによって、潰された構造物の長さを変更することができる。
図22A〜
図22Cに示される実施形態は、セル3508のすべての列が同じ方向に潰れるように構成された構造物よりも短い潰れ時の長さを有する。したがって、構造物の潰れ時の長さは、セルの方向および隣接する列の間に介在部材が潰れる方向に応じて制御することができる。
【0111】
図22A〜
図22Cでは、隣接する列中の介在部材3504は、一般に、細長いストリップの両側のほぼ同じ場所で介在部材がストリップに接続され、同じ継手3506の場所を共有するように位置合わせされる。他の実施形態では、第1の細長いストリップ3502と第2の細長いストリップ3502の間の介在部材3504は、第2のストリップ3502と第3の隣接するストリップ3502の間の介在部材3504に対して段差がある。これらの実施形態では、介在部材3504は、同じ継手3506の場所を共有しないようにずらされる。
【0112】
図22A〜
図22Cに示されるように、2つの介在部材および細長いストリップの2つのセグメントによって形成される囲まれたセル3508は四辺形である。いくつかの好ましい実施形態では、囲まれる形状は、正方形、長方形、ダイヤモンド、長円形、卵形、および/または平行六面体とすることができる。いくつかの実施形態では、囲まれる形状は偏菱形である。特定の実施形態では、囲まれる形状は台形である。
【0113】
特定の好ましい実施形態では、継手3506は、介在部材3504の可動域を限定するように構成されてよく、介在部材3504が隣接するストリップに完全に垂直になるのを防止するために使用されてよい。したがって、継手は、介在部材3504を部分的に潰れた位置に事前設定するように構成されてよい。たとえば、継手におけるリップまたは材料の他の部分は、介在部材の角運動を制限するために使用されてよい。材料のリップまたは他の部分は、継手が完全に平坦に潰れることも防止することができる。いくつかの実施形態では、継手は、ストリップによって形成される平面に沿って介在部材が180度回転するのを防止するように構成されてよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、安定化構造物3500が創傷の上に設置されたとき、細長いストリップ3502は、創傷の横方向辺縁と略平行に位置決めされる。好ましくは、安定化構造物は、細長いストリップが創傷の長手方向軸と平行に位置決めされるように構成される。ストリップはまた、長さに沿って屈曲し、外側に曲がってもよい。安定化構造物は、適切な大きさに切断されてよい。他の実施形態では、細長いストリップ3502は創傷の辺縁に垂直に位置決めされ、または創傷の任意の辺縁に沿って向けられなくてもよい。
【0115】
図22A〜
図22Cの実施形態において、ならびに本項または本明細書の別の場所で説明する安定化構造物の他の実施形態において、ストリップは、シリコーン、ポリウレタン、硬質プラスチック、半硬質プラスチック、軟質プラスチック材料、複合材料、生体適合性材料、およびフォームからなる群から選択された材料から構築することが可能である。いくつかの実施形態では、介在部材は、シリコーン、ポリウレタン、硬質プラスチック、半硬質プラスチック、軟質プラスチック材料、複合材料、生体適合性材料、およびフォームからなる群から選択された材料から構築することが可能である。いくつかの実施形態では、安定化構造物は、吸収材料によって囲まれる。いくつかの実施形態では、安定化構造物は、非吸収材料によって囲まれる。いくつかの実施形態では、安定化構造物を囲む材料はフォームである。特定の実施形態では、介在部材3504と細長いストリップ3502の間の空間は、フォームで満たされる。
【0116】
図23A〜
図23Gは、上記で
図22A〜
図22Cに関して説明した実施形態に類似した安定化構造物3600の一実施形態を示す。
図23Aに示されているように、いくつかの実施形態では、安定化構造物3600は、複数の継手3606において複数の介在部材3604によって接続された複数の細長いストリップ3602を備える。
図23A〜
図23Gに示されるように、複数の介在部材は、隣接する細長いストリップを接続し、かつ上側の継手場所および下側の継手場所で細長いストリップに接続された複数のバー3604を備える。一実施形態の複数の継手は、バーに接続され、かつストリップ3602内の上側垂直方向開口および下側垂直方向開口の中に受け入れられた複数のピン3606を備える。玉継手を含む他のタイプの継手も企図されている。
バーは、好ましくは、隣接する細長いストリップ間の列の中で等間隔に離間し、隣接する列の中で段差があるかまたはずらされてよく、したがって、隣接する列では、バーは、第1の列のバーの間のある場所で細長いストリップに接続される。他の実施形態では、介在部材は、隣接する細長いストリップの間に延びるように構成されたワイヤまたは他の細長い構造を備えることができる。
【0117】
好ましくは、
図23Bの上面図および
図23Cの正面図に示されるように、特定の実施形態では、ピンは、バーを細長いストリップ3602の垂直方向上部および垂直方向下部の上に突き出させる。他の実施形態では、バー3604は、細長いストリップ3602の垂直方向上部および垂直方向下部がと面一に位置するように細長いストリップに接続されてよい。さらなる他の実施形態では、バー3604は、細長いストリップ3602の垂直方向上部の下および細長いストリップの垂直方向下部の上にあるように接続されてよい。
【0118】
図23Aおよび
図23Cに示されるように、継手3606は、好ましくは、ストリップに対するバーの回転を制限するように構成された複数のストッパ3608を備えることができる。このストッパは、バーの動きを制限するためにストリップから垂直方向に突き出してよい。たとえば、これらのストッパは、隣接するストリップに対してバーが完全に垂直になるのを防止するために使用されてよく、隣接する列に潰れの優先方向を与えるために使用されてよい。
図23Aに示されるように、第1の列は、第1の方向に角度が付けられたバーを有してよく、第2の列は、第2の方向に角度が付けられたバーを有してよい。いくつかの実施形態では、2つの方向の動きを制限するために、所与のストリップ上に、バーにつき2つのストッパがある。他の実施形態では、所与のストリップ上には、バーにつき1つのストッパまたは3つ以上のストッパがある。
【0119】
図23E〜
図23Gは、潰れた構成の安定化構造物3600を示す。
図23A〜
図23Cおよび
図23Bの構造物と同様に、構造物3600は、創傷の長手方向軸に直交する方向に潰れるように位置決めされてよい。上記で説明したように、安定化構造物は、フォームなどの吸収材料によって囲まれてもよいし、これによって満たされてもよい。一実施形態では、構造物3600の上側バーと下側バーの間の垂直方向空間は(
図23Cに最も良く示されるように)開放されているので、フォームまたは他の圧縮可能材料の細長いブロックは、構造物が潰れるときに所望の圧縮性を提供するために、隣接するストリップの間に設置されてよい。
【0120】
図24は、上記で
図22A〜
図22C、および
図23A〜
図23Gに関して説明した構造物に類似した安定化構造物3700の一実施形態を示す。特定の実施形態では、安定化構造物3700は、上記で説明した任意の形で潰れることができる。図示の細長いストリップ3702は2等分で形成され、線3708に沿って分離可能である。介在部材3704は、上記で説明したようにパネルの形をとることができる。細長いストリップの上半分にある継手3706は、ストリップの上半分の上部から下方に延びるストリップの両側にあるピンを備えてよい。細長いストリップの下半分にある継手3706は、ストリップの下半分の下部から上方に延びるストリップの両側にあるピンを備えてよい。これらのピンは、介在部材3704の4つの隅部にある垂直方向開口と係合してよい。上半分と下半分を1つにすると、ピンは、パネル内の開口と係合してよい。上半分および下半分は、接着剤および機械接続によってなど、任意の数の機構によって固着されてよい。
【0121】
図24の実施形態では、線3708に沿った3702の2つの半分を分離する機能により、介在部材3704は、容易に除去または交換され得る。いくつかの実施形態では、介在部材3704のうちいくつかのみが除去される。特定の実施形態では、介在部材3704が交互に除去される。特定の好ましい実施形態では、介在部材は、特定の創傷にとって最も適切な制御された形で安定化構造物3700が潰れることができるように優先的に除去される。たとえば、継手3706は、回転に対する可変レベルの抵抗を有し、したがって、介在部材3704を追加または除去することによって、構造物の潰れに対する制御を可能にすることができる。加えて、潰れをさらに制御するために、
図30Aに関して説明したストッパなどのストッパが、構造物または本項または本明細書の別の場所で説明する他の任意の構造物に組み込まれてもよい。いくつかの実施形態では、構造物3700の潰れ時の長さを最大限にするために、介在部材が交換または除去される。特定の実施形態では、介在部材は、構造物3700の潰れ時の長さを最小限にするために交換または除去される。特定の実施形態では、介在部材は、潰された構造物に関する所望の長さを実現するために交換または除去される。
【0122】
図26は、安定化構造物を形成するために使用され得る細長いストリップ3900の別の実施形態を示す。
図26の上側部分内に示されている第1のストリップ3902は、ストリップの中心軸に沿って延びる複数の離間した開口3904を有する細長いストリップであってよい。
図26の下側部分内に示されている第2のストリップ3906は、第2のストリップの上側辺縁および下側辺縁から延びて中間部分によって分離される複数の離間した切欠き3908を有してよい。複数の第1のストリップ3902および複数の第2のストリップ3906は、
図6A、
図6C、および
図6Dに示されるものに類似した安定化構造物に組み立てることができ、複数の第1のストリップ3902は互いと平行に配置され、複数の第2のストリップ3906は互いと平行に配置される。複数の第1のストリップ3902と複数の第2のストリップ3906は、複数の第1のストリップを複数の第2のストリップに対してある角度で設置するために、第1のストリップ内の開口3904を通って位置決めされた第2のストリップの中央部分3910によって互いと係合する。この構造物は、依然として平面垂直方向内では剛性のままでありながら、水平方向平面内に潰れるように構成される。
【0123】
図27は、上記で説明した
図11の実施形態に類似した安定化構造物4000の一実施形態を示す。複数の長手方向ストリップ4002は、向かい合って接合されると1つまたは複数の円形または卵形のセル4004を形成する波形ストリップの形でそれぞれ設けることができる。構造物全体は、実質的に平坦な構成に潰れることが可能であり、ロール4006の中に含まれ得る。安定化構造物を使用するために、構造物の一部分を広げて、所望の長さに切断することができる。好ましくは、安定化構造物を広げると、安定化構造物が、その自然な展開構成に拡張される。
図11の波形ストリップを使用する実施形態だけではなく、安定化構造物の他の実施形態も、巻かれた構成に組み立てられてよいことが理解されるであろう。
【0124】
図28は、安定化構造物の別の実施形態を示す。この実施形態では、安定化構造物4100は、細長い、好ましくは卵形の形状を有し、卵形形状内のセル4102は、複数の同心リング4104の中に配置された複数のセルを有する。図示の実施形態では、中心の卵形セルは、2つの卵形リングによって囲まれる。他の実施形態は、3つ以上の卵形リングを含むことができる。
【0125】
図29A〜図32B45の安定化構造物
図29A〜
図29Fは、
図22A〜
図25に関して上記で説明した実施形態に類似した安定化構造物4200の実施形態を示す。安定化構造物は、並列に配置された複数の細長いストリップ4202を備えてよく、ストリップ4202の長手方向長さは、創傷の上に設置されたとき、創傷の長手方向軸と位置合わせすることができる。安定化構造物は、継手4206を介して細長いストリップ4202に接続された複数の介在部材4204をさらに備えることができる。特定の実施形態では、安定化構造物4200は、陰圧の印加を用いてまたは用いずに、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の形で潰れることができる。たとえば、安定化構造物は、一平面内で、別の平面内よりも著しく大きく潰れてよい。いくつかの実施形態では、安定化構造物は、シリコーンなどの軟質プラスチック、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなどの硬質プラスチック、半硬質プラスチック、半軟質プラスチック、生体適合性材料、複合材料、金属、およびフォームを含む、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の材料からなることができる。
【0126】
安定化構造物4200ならびに本項または本明細書の別の場所で説明するすべての安定化構造物および創傷閉鎖デバイスは、様々な時間尺度で動的なやり方で潰れることができる。特定の実施形態では、潰れの大部分は、陰圧の印加時の最初の数分以内に発生することがある。しかしながら、初期潰れ後、安定化構造物または創傷閉鎖デバイスは、はるかにゆっくりした速度で、引き続き潰れ、それによって、長期間にわたって増加していく長手方向の張力をかけてもよい。
【0127】
いくつかの実施形態では、本項または本明細書の別の場所で説明する安定化構造物は、ある期間にわたって創傷の上へと設置され、次に除去されるかまたは別の安定化構造物と交換されることが可能である。安定化構造物は、個別的に取り外されて取り換えられてもよく、或いは、安定化構造物が組み込まれた創傷被覆材が、個別的に取り外されて取り換えられてもよい。たとえば、安定化構造物は、ある期間にわたって創傷の上に設置され、力をかけて辺縁を互いに近づけるように引き寄せることによって、創傷の閉鎖を促進してよい。ある期間が経過した後、安定化構造物は、異なる大きさまたは潰れ性の安定化構造物、たとえば大きさが小さくなったまたは密度が減少した安定化構造物で交換することができる。このプロセスは、何度も繰り返してよい。いくつかの実施形態では、安定化構造物は、少なくとも約1時間未満、少なくとも約1時間、少なくとも約2時間、少なくとも約4時間、少なくとも約6時間、少なくとも約8時間、少なくとも約12時間、少なくとも約24時間、少なくとも約2日、少なくとも約4日、少なくとも約6日、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、少なくとも約3週間、または3週間を超えて、創傷の上に留まるように構成される。
【0128】
特定の実施形態では、安定化構造物または創傷閉鎖デバイスの潰れの最高90%は、陰圧の印加時の最初の数分以内に発生することがあるが、潰れの残り10%は、数十分、数時間、数日、数週間、または数カ月という期間にわたってゆっくりと発生することがある。他の実施形態では、潰れの最高約80%、潰れの最高約70%、潰れの最高約60%、潰れの最高約50%、潰れの最高約40%、潰れの最高約30%、潰れの最高約20%、潰れの最高約10%、または潰れの約0%は、陰圧の印加時の最初の数分以内に直ちに発生するが、潰れの残りは、数十分、数時間、数日、数週間、または数カ月のうちなど、はるかにゆっくりした速度で発生する。他の実施形態では、安定化構造物は、可変の速度で潰れることができる。
【0129】
いくつかの実施形態では、潰れの全部はゆっくりした速度で発生するが、他の実施形態では、潰れの全部は、最初の数分以内にほぼ直ちに発生する。さらなる実施形態では、潰れは、いかなる速度でも発生することができ、その速度は経時的に変化することができる。特定の実施形態では、潰れの速度は、構造物の一部分を追加および/もしくは除去することによって、または陰圧の印加および洗浄流体を制御することによって、可変のやり方で変えることが可能である。
【0130】
図29Aの斜視図および
図29Bの上面図に示されるように、介在部材4204および細長いストリップ4202の交差点は複数のセル4210を画定することができる。特定の実施形態では、セル4210は、
図22A〜
図22Cに関して説明した形状および大きさなどの、本項または本明細書の別の場所で説明する形状および大きさのいずれかであってよい。たとえば、セルは、正方形、ダイヤモンド、長円形、卵形、および/または平行六面体の形状であってよい。
【0131】
継手4206は、
図22A〜
図22Cおよび
図24に示されている継手と同様に、介在部材4204が潰れることを可能にするように構成される。継手4206は、
図22A〜
図22Cに関して説明した形などの、他の実施形態に関して本項または本明細書の別の場所で説明する任意の形で介在部材が潰れるように構成されてよい。たとえば、継手4206は、介在部材4204の第1の列が一方向に潰れることを可能にするまたは優先的に介在部材4204の第1の列に一方向に潰しながら、隣接する列を別の方向に潰れることを可能にするまたは優先的に隣接する列に別の方向に潰すように構成されてよい。
【0132】
細長いストリップ4202は、屈曲セグメント4212と支持セグメント4214を交互に備えることができる。好ましい一実施形態では、屈曲セグメント4212は、シリコーンおよび/またはポリウレタンなどの可撓性材料または半可撓性材料から構築され得る。しかしながら、いかなる可撓性材料または半可撓性材料も適切であり得る。屈曲セグメント4212は、任意の方向に屈曲することができ、安定化構造物を任意の方向に、特に水平方向平面内で、より容易に潰すことができる。好ましい一実施形態では、支持セグメント4214は、ポリ塩化ビニル(PVC)などの剛性材料または半剛性材料から構築され得る。しかしながら、いかなる剛性材料または半剛性材料も適切であり得る。図示の実施形態では、細長いストリップ4202は、シリコーンおよび/またはポリウレタンなどの第1の材料の細長いストリップを備え、第2の、より剛性の材料4214の複数の細長いインサートは、第1の材料に埋め込まれている。したがって、屈曲セグメント4212は、より剛性のインサートがない、細長いストリップ4202内の区域である。
【0133】
図29A〜
図29Dに示されるように、支持セグメント4214は、屈曲セグメント4212よりも大きくてよい。一実施形態では、支持セグメント4214は、(3つのセル4210にまたがることなどによって)屈曲セグメント4212の約3倍の大きさとすることができる。他の実施形態では、支持セグメント4214は、屈曲セグメント4212と同じ大きさであってよい。さらなる実施形態では、屈曲セグメント4212は、支持セグメント4214よりも大きいとすることができる。あるいは、細長いストリップ4202の個々のセグメントの長さおよび幅は可変とすることができる。たとえば、支持セグメント4214の高さは、安定化構造物4200のほぼ上部からほぼ下部まで延びないように、減少することができる。いくつかの実施形態では、より小さな支持セグメントは、細長いストリップ4202の高さのほぼ半分を包んでよい。特定の実施形態では、支持セグメント4214は、細長いストリップの上側部分または下側部分にあってよい。そのような実施形態は、細長いストリップ4202を形成する第1の材料の高さよりも小さな高さを有する第2の材料からなるインサートを利用することによって達成され得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、支持セグメントは、屈曲セグメント4212と交互になり、代わりに、細長いストリップ4202は、完全に、支持セグメント4214(たとえば、その長さ全体に延びる埋め込まれた、より剛性のインサートまたは単により剛性の材料そのものを有する、シリコーンストリップまたは他の材料)からなる。あるいは、細長いストリップ4202の全体は、屈曲セグメント4212のみからなることができる(たとえば、シリコーンまたは他のより可撓性の材料のみから作製されたストリップ)。
【0135】
細長いストリップ4202は、安定化構造物4200全体をさらに包含し得る雌型から製造されてよい。支持セグメント4214は雌型に挿入され、それに続いて、支持セグメント4214を可撓性ポリマーフレームに入れるためにシリコーンおよび/またはポリウレタンなどの可撓性ポリマーの注入が行われる。支持セグメント4214は、任意の所望の方法または量で型に挿入することができ、安定化デバイスの多数の潜在的な変形形態を可能にする。
【0136】
さらなる実施形態では、支持セグメント4214は、細長いストリップ4202から挿入可能および/または着脱可能であり、安定化構造物4200の潰れ性を変えるために挿入および/または除去されてよい。支持セグメント4214は、安定化構造物4200の潰れを可変的に制御するために、創傷内に設置された後で、安定化構造物4200から挿入および/または除去することができる。そのような実施形態では、細長いストリップ4202は、支持セグメント4214の挿入および除去を可能にするために一側面が(たとえば、上部が)開放されているポケットを形成することができる。
【0137】
図29C〜
図29Dは、個々の支持セグメント4214の一実施形態をより詳細に示す。支持部材4214は、長さがその高さよりも大きい方形形状と、2つの平行な表面とを有する平坦なプレート状構造であってよい。支持セグメントは、支持セグメントの上側辺縁上にあることが好ましい少なくとも1つの切欠き4220を備えることができる。他の実施形態では、1つまたは複数の切欠きは、支持セグメントの下部または側面にあり得る。さらなる実施形態では、上部切欠きは、対応する下部切欠きを有することができる。特定の実施形態では、切欠きは、支持セグメントを横切る横断線における支持セグメントの断裂可能にするように構成され得る。1つまたは複数の切欠き4220は、有利には、構造物に可撓性を提供することができる。切欠き4220は、安定化構造物が水平方向平面内または垂直方向平面内でより容易に屈曲することを可能にする。切欠き4220は、さらに、安定化構造物が複数の平面内でねじれることを可能にすることができる。切欠き4220はまた、安定化構造物4200内の流体流を改善することができる。いくつかの実施形態では、支持セグメントは切欠きを含まず、最も上の辺縁は平坦である。切欠き4220は、支持セグメント上の他の場所、たとえば下部辺縁または側面に位置することができる。切欠きの形状は、
図29C〜
図29Dに示されているように丸い三角形であってもよいし、他の任意の類似の形状であってもよい。
【0138】
いくつかの実施形態の介在部材4204は、より剛性の材料から作製された埋め込まれたインサート4218を有する第1の材料4216を含んでよい。埋め込まれたインサートの一実施形態は、
図29E〜
図29Fに示されている。特定の実施形態では、インサート4218は雌型の中に設置され、シリコーンおよび/またはポリウレタンなどの可撓性ポリマーがインサートのまわりに注入され、可撓性ポリマーフレームの中にインサート4218を埋没させる。インサート4218は、任意の所望の方法または量で型に挿入することができ、安定化デバイスの多数の潜在的な変形形態を可能にする。他の実施形態では、第1の材料4216は、インサート4218を受け入れるように構成されたスリーブの形であってよい。さらに、スリーブ4216は、スリーブの上部に開口を設けることなどによって、インサート4218の除去を可能にするように構成されてよい。好ましい一実施形態では、第1の材料4216は、シリコーンおよび/またはポリウレタンなどの可撓性材料または半可撓性材料から構築される。しかしながら、いかなる可撓性材料または半可撓性材料も適切であり得る。好ましい一実施形態では、インサート4218は、ポリ塩化ビニルなどの剛性材料または半剛性材料から構築される。しかしながら、いかなる剛性材料または半剛性材料も適切であり得る。
【0139】
図29Eはインサート4218の正面図を示し、
図29Fはインサート4218の側面図を示す。一実施形態のインサートは、高さがその幅よりも大きい方形形状と、2つの平行な表面とを有する平坦なプレート状構造であってよい。インサートは、くぼみ4222を備えることができる。くぼみは、インサートの上側部分にあることが好ましいが、しかしながら、くぼみ4222は、インサートの両側または下部に位置決めされてもよい。くぼみ4222は、流路を設けることによって流体が安定化構造物を通って流れることを可能にする助けとなるように構成され得る。くぼみ4222は、安定化構造物4200の可撓性を向上させ、安定化構造物4200のより効率的な潰れを可能にするように構成することができる。
【0140】
いくつかの実施形態では、
図29A〜
図29Bの安定化構造物4200は、デバイスの一部分がデバイスの残りの部分から分離することを可能にする打ち抜き穴または取り外し可能なセグメントを含むように構成され得る。たとえば、打ち抜き穴は、安定化構造物4200内に含まれる様々なセルの間の継手4206に組み込まれてよく、安定化構造物4200の形状を変えるための個々の列またはセルの除去が可能になる。いくつかの実施形態では、
図29C〜
図29Dに関して上記で説明したように、それらのセグメントは、打ち抜き穴または切欠き4220に対応する細長いストリップ内の線に沿って取り外されてよい。
【0141】
いくつかの実施形態では、インサート4218は、安定化構造物4200の形状および潰れを制御するために、可変数の介在部材4204内の第1の材料4216の中に埋没されてよい。他の実施形態では、インサート4218は、安定化構造物4200の形状および潰れを制御するために、介在部材4204内の第1の材料4216からなるスリーブに直接挿入されてよい。
【0142】
たとえば、インサート4218は、介在部材の少なくとも約5%、介在部材の少なくとも約10%、介在部材の少なくとも約15%、介在部材の少なくとも約20%、介在部材の少なくとも約25%、介在部材の少なくとも約30%、介在部材の少なくとも約35%、介在部材の少なくとも約40%、介在部材の少なくとも約45%、介在部材の少なくとも約50%、介在部材の少なくとも約55%、介在部材の少なくとも約60%、介在部材の少なくとも約65%、介在部材の少なくとも約70%、介在部材の少なくとも約75%、介在部材の少なくとも約80%、介在部材の少なくとも約85%、介在部材の少なくとも約90%、介在部材の少なくとも約95%、または介在部材の約100%に存在してよい。
【0143】
特定の実施形態では、可変数の支持セグメント4214は、安定化構造物4200の潰れ性を制御するために、細長いストリップ4202内に埋没させられてよい。他の実施形態では、可変数の支持セグメントは、安定化構造物4200の潰れ性を制御するために、細長いストリップ4202内に含まれるポケットに挿入されてよい。たとえば、支持セグメント4214は、細長いストリップの全長の少なくとも約5%、細長いストリップの全長の少なくとも約10%、細長いストリップの全長の少なくとも約15%、細長いストリップの全長の少なくとも約20%、細長いストリップの全長の少なくとも約25%、細長いストリップの全長の少なくとも約30%、細長いストリップの全長の少なくとも約35%、細長いストリップの全長の少なくとも約40%、細長いストリップの全長の少なくとも約45%、細長いストリップの全長の少なくとも約50%、細長いストリップの全長の少なくとも約55%、細長いストリップの全長の少なくとも約60%、細長いストリップの全長の少なくとも約65%、細長いストリップの全長の少なくとも約70%、細長いストリップの全長の少なくとも約75%、細長いストリップの全長の少なくとも約80%、細長いストリップの全長の少なくとも約85%、細長いストリップの全長の少なくとも約90%、細長いストリップの全長の少なくとも約95%、または細長いストリップの全長の約100%に存在してよい。
【0144】
特定の実施形態では、インサート4218または支持セグメント4214は、安定化構造物4200の潰れを可変的に制御するために、経時的に挿入および/または除去されてよい。たとえば、最初は、安定化構造物のすべての利用可能なスリーブ4216はインサートを含んでよいが、創傷内の安定化構造物の初期設置後、追加のインサート4218が経時的に除去されてよく、したがって安定化構造物4200をさらにもっと潰す。インサートはまた、創傷安定化構造物が挿入された後で安定化構造物に追加することができ、それによって、安定化構造物4200の潰れ性を減少させる。したがって、インサート4216または支持セグメント4214の追加および/または除去によって、安定化構造物4200の潰れの可変的な制御が可能になる。同様に、支持セグメント4214は、安定化構造物4200の潰れに対する可変的な制御を提供するために、伸長されたストリップから経時的に挿入および除去することができる。
【0145】
図29Aに示されている安定化構造物4200内などの、本項または本明細書の別の場所で説明する安定化構造物の特定の実施形態では、安定化構造物の様々なセグメントの可撓性は、そのセグメントを薄くすることによって強化される。たとえば、特定の実施形態では、細長いストリップ4202の屈曲セグメント4212に可撓性材料を使用するのではなく、代わりに、屈曲セグメント4212は、支持セグメント4214を構築するために使用される材料に類似した材料から構築されてよい。この実施形態では、支持セグメント4214は屈曲セグメント4212よりも厚いので、支持セグメント4214は、屈曲セグメント4212によって経験され得る屈曲度まで屈曲しない。特定の実施形態では、安定化構造物4200全体は、単一の剛性材料または半剛性材料から構築されてよいが、安定化構造物4200の特定の区域を薄くすることによって異なる剛性部分と可撓性部分とを有するように作製されてよい。さらなる実施形態では、継手4206は、周囲セグメントと比較して大きな可撓性を可能にするために薄くされてよい。特定の実施形態では、安定化構造物4200のセグメントを薄くすることによって、より薄い部分を構造物からより容易に取り外すことを可能にすることができる。
【0146】
上記で説明したように、および本項または本明細書の別の場所で説明するすべての安定化構造物または創傷閉鎖デバイスに当てはまるように、軟質ポリマーは、デバイスの手触りを軟らかくするように安定化構造物4200全体の上に成型され、それによって皮膚、臓器および/または他の組織を保護することができる。他の実施形態では、軟質ポリマーは、安定化デバイス4200の下部部分の上でのみ成型され得るが、いくつかの実施形態では、より軟質のポリマーをデバイスの上部および/または側面の上に成型することができる。いくつかの実施形態では、軟質ポリマーは、下部、側面、および/または上部の上の辺縁など、安定化構造物4200の特定の辺縁の上に成型されてよい。特定の実施形態では、軟質ポリマーは、安定化構造物4200の任意の側面または側面の組み合わせの上に成型されてよい。軟質ポリマーは、安定化構造物4200の硬い辺縁を囲む軟化リムのように機能することができる。
【0147】
図30A〜
図30Dは、
図22A〜
図22Cおよび
図29A〜
図29Eに示される安定化構造物に類似した安定化構造物4200の別の実施形態の複数の図を示す。
図29A〜
図29Fに示される安定化構造物実施形態と同様に、安定化構造物4200は、細長いストリップ4202と、介在部材4204とを備える。細長いストリップ4202は、細長いストリップ4202を通る流体の通過を可能にするように構成された開口4224を備えることができる。開口を構築するために、穴または他の形状が、細長いストリップ4202を通して直接的に穿孔されてよい。
図30Cおよび
図30Dにさらに示されている、図示の実施形態では、細長いストリップ4202は、上記で説明した、より剛性のインサート4214をさらに備える。そのような実施形態では、開口4224は、ストリップのインサートがある場所の中に、剛性インサート4214を貫通して、ならびにインサートがない屈曲セグメント4212を貫通して、穿孔されてよい。開口は、安定化デバイス全体にわたって流体を、および/または特定の通路または方向に沿って直接的な流体流を、均等に分散させるように構成され得る。他の実施形態では、介在部材は、細長いストリップに関して説明した開口に類似した開口を備える。
【0148】
図31A〜
図31Bは安定化構造物4400の実施形態を示し、機能的要素および構造的要素は、
図29A〜
図29Fに示された安定化構造物の実施形態に類似している。先に説明した他の安定化構造物と同様に、安定化構造物4400は、細長いストリップ4402と、介在部材4404とを備える。細長いストリップ4402は、異なる屈曲セグメントまたは支持セグメントを持たない単一の一体型ストリップであってよく、さらに複数の切欠き4414をさらに備えてもよい。特定の実施形態では、細長いストリップ4402は、ポリ塩化ビニルなどの剛性材料または半剛性材料から完全になることができる。他の実施形態では、細長いストリップ4402は、シリコーンおよび/またはポリウレタンなどの可撓性材料または半可撓性材料から完全になってよい。
図29A〜
図29Fに示される実施形態と同様に、安定化構造物4400は、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の時間尺度の中で本項または本明細書の別の場所で説明する任意の形で潰れてよい。
図31Cは、安定化構造物4400の一実施形態を描写しており、当該実施形態において、細長いストリップ4402は、切欠き4414及び開口4416を備えており、流体の通過が可能になっている。
【0149】
図32A〜
図32Fは、
図24A〜
図27に関して上記で説明した安定化構造物に類似した安定化構造物4500の実施形態を示す。安定化構造物4500は、細長いストリップ4502と、介在部材4504とを備える。介在部材4504は、流体の通過を可能にするように構成された窓4506をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、すべての介在部材4504は窓4506を備えてよいが、しかしながら、他の実施形態では、水平方向に最も外側の介在部材4504は窓4506を備えるが、内側の介在部材は、本項または本明細書の別の場所で説明する他の実施形態に類似している。
【0150】
特定の実施形態では、介在部材の少なくとも約5%、介在部材の少なくとも約10%、介在部材の少なくとも約15%、介在部材の少なくとも約20%、介在部材の少なくとも約25%、介在部材の少なくとも約30%、介在部材の少なくとも約35%、介在部材の少なくとも約40%、介在部材の少なくとも約45%、介在部材の少なくとも約50%、介在部材の少なくとも約55%、介在部材の少なくとも約60%、介在部材の少なくとも約65%、介在部材の少なくとも約70%、介在部材の少なくとも約75%、介在部材の少なくとも約80%、介在部材の少なくとも約85%、介在部材の少なくとも約90%、介在部材の少なくとも約95%、または介在部材の約100%は、窓を備える。
【0151】
細長いストリップ4502は、流体の通過を可能にするように構成された間隙4508をさらに備えてよい。この間隙は、細長いストリップ4502のほぼ全長にわたって延びてもよいし、細長いストリップ4502の長さの一部分のみ延びてもよい。
【0152】
図32Bは安定化構造物4500の一実施形態を示し、この実施形態では、窓4506はバー4510をさらに備える。特定の実施形態では、窓の少なくとも約5%、少なくとも約10%、窓の少なくとも約15%、窓の少なくとも約20%、窓の少なくとも約25%、窓の少なくとも約30%、窓の少なくとも約35%、窓の少なくとも約40%、窓の少なくとも約45%、窓の少なくとも約50%、窓の少なくとも約55%、窓の少なくとも約60%、窓の少なくとも約65%、窓の少なくとも約70%、窓の少なくとも約75%、窓の少なくとも約80%、窓の少なくとも約85%、窓の少なくとも約90%、窓の少なくとも約95%、または窓の約100%は、バーを備える。
【0153】
図33A〜
図33Cは、フォームインサート4800をさらに備える、
図29A〜
図32Bに関して説明した安定化構造物のそれらの実施形態に類似した安定化構造物4200の実施形態の写真である。インサート4800は、可撓性フォーム、半可撓性フォーム、半剛性フォーム、および剛性フォーム、および他の多孔性材料または圧縮可能な材料を含む、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の材料から構築されてよい。フォームインサート4800の堅さは、安定化構造物4200の潰れを制御するために使用することが可能である。たとえば、より堅いフォームは安定化構造物4200の潰れを妨げることができ、一方、可撓性フォームは、安定化構造物がより迅速かつ容易に潰れることを可能にすることができる。フォームの可撓性/堅さを変化させることによって、構造物が本項または本明細書の別の場所で説明する任意の速度で潰れることが可能になる。いくつかの実施形態では、安定化構造物および/または創傷閉鎖デバイスの全体的な密度は、構造物4200内のフォームの量を増加または減少させることによって変えられ得る。全体的な密度を減少させることによって、構造物は、より容易に潰すことが可能である。したがって、フォームのより少ない、より低密度の構造物はより容易に潰すことが可能であるので、そのような構造物を使用することによって、より大きな創傷閉鎖が可能になる。逆に、フォームのより多い、より高密度の構造物を使用することによって、潰すことがよりできなくなり得る。他の実施形態では、フォームインサートは、個々のセル4210の一部分のみを備える。
【0154】
いくつかの実施形態では、フォームは、経時的に劣化または分解するように構成されてよく、それによって、フォームインサートが、安定化構造物の潰れの速度を制御するために、後で制御された形で劣化または分解する前に、最初に開放されている安定化構造物を支える。さらなる実施形態では、フォームインサートは、創傷治癒を促進し得る生物学的に活性な材料を含浸させてよい。たとえば、生物学的に活性な材料は、抗炎症性分子、成長因子、または抗菌薬であってよい。
【0155】
図33Aは、開放状態の安定化構造物4200の写真による斜視図であり、それによって、フォームを含まないセル4210は潰されない。
図33Bは、セル4210が潰された状態である安定化構造物4200の上部の写真である。
図33Cは、列のうちいくつかがフォームインサート4800で満たされたセルまたはフォームインサートのない4210を交互に有する安定化構造物4200の上面図の写真である。いくつかの実施形態では、フォームインサートは、セルの少なくとも約5%、少なくとも約10%、セルの少なくとも約15%、セルの少なくとも約20%、セルの少なくとも約25%、セルの少なくとも約30%、セルの少なくとも約35%、セルの少なくとも約40%、セルの少なくとも約45%、セルの少なくとも約50%、セルの少なくとも約55%、セルの少なくとも約60%、セルの少なくとも約65%、セルの少なくとも約70%、セルの少なくとも約75%、セルの少なくとも約80%、セルの少なくとも約85%、セルの少なくとも約90%、セルの少なくとも約95%、またはセルの約100%に挿入することができる。
【0156】
フォームまたは他の多孔性材料は、安定化構造物または創傷閉鎖デバイスの周縁を囲んでもよい。安定化構造物または創傷閉鎖デバイスは、たとえば特定の大きさおよび形状を有することによって、または特定の量のフォームもしくは他の多孔性材料を構造物のセル内に含むことによって、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の形で潰れるように構成されてよい。安定化構造物または創傷閉鎖デバイスは、さらに、創傷の形状により良く対応するように、本項または本明細書の別の場所で説明する任意の形で変えられてよい。創傷の上への設置の後、安定化構造物または創傷閉鎖デバイスは、液密ドレープによって密封することができる。この液密ドレープは、陰圧の印加のために構成されたポートを備えることができる。次いで、このポートに陰圧源が接続されてよく、陰圧が創傷に加えられてよい。安定化構造物または創傷閉鎖デバイスは、創傷治癒を最も良く促進するために、様々な形状および大きさの安定化構造物または創傷閉鎖デバイスによって経時的に交換されてよい。
【0157】
図34A〜34Bの組織アンカー
図34A〜
図34Bは、2種類の組織アンカー5702,5704を備える固着層5700の実施形態の写真である。本明細書で説明されたような1つ以上の固着層又はアンカーは、本明細書で説明されたいずれかの安定化構造物の任意の適切な表面上に設けられることで、組織への接着を促進し得る。例えば、1つ以上の固着層又はアンカーは、安定化構造物のうち、皮膚に面する表面上に設けられ得る。特定の実施形態では、組織アンカー5702,5704は、Velcro社によって生産されたものや、種々のバーブ、及び/又は種々のフックなどのアンカーを備えてもよい。アンカー、例えば
図34A〜
図34B又は本明細書のその他の箇所に関して説明されたものなどは、皮膚組織などの種々の組織をグリップ又は穿通するのに使用され得る。さらに、アンカーの構造は、組織に応じて様々な形状を有することが可能であり、それらは、穿通及びグリップするように意図されている。例えば、より長いアンカーは、脂肪または連結組織などの緩く結合された組織に対して使用され得る一方で、より短いアンカーは、筋肉などのより密度の高い組織に対して使用され得る。アンカーの形状に応じて、より短いアンカーが、軟質の脂肪組織にとってより望ましいものとなる場合があり、より長いアンカーが、より密度の高い組織対して使用される。より高い剛性のステムを有するアンカーが、より高い密度の組織に穿通するために使用され得る。
【0158】
いくつかの実施形態では、アンカーは、組織内への挿入時に潰れるが、逆方向に引っ張られた場合に特定の引張力が組織に対して印加され得るように拡張する傾向を有する両爪を有することが可能である。アンカーまたは取付け機構の特徴、およびそれらの結果的に得られる力プロファイルは、アンカーの長さ、取付け機構の形状、把持特徴部の構造、取付け機構に使用される材料、取付け機構の相対的に可撓性/剛性、および取付け機構の間隔/密度などの複数のパラメータによって変化し得る。適切な組織アンカーの更なる例としては、面ファスナー構造(hook and loop configuration)のベルクロ(登録商標)、バーブ、フック、スパイク、ペグ、矢じり、何らかの適切な形状などが挙げられる。アンカーと同様に、いくつかの表面は、例えば皮膚組織などの組織をグリップする働きをすることができる。例えば、粗いサンドペーパー状の表面などのテクスチャード加工された表面や、或いは、接着を容易にすることができるナノテクスチャード加工された表面などである。
【0159】
実施形態では、アンカー5702,5704は、皮膚にグリップしたり接着したりするのに適していてもよい。アンカーは、角質層などの皮膚の外側層を穿通して接着し得る。アンカーは、皮膚の最適な穿通又は他の組織をグリップするために様々な長さを有し得る。例えば、アンカーの長さは、最大で約0.01mm、最大で約0.1mm、最大で約0.2mm、最大で約0.5mm、最大で約1mm、最大で約2mm、最大で約3mm、最大で約5mm、最大で約10mm、最大で約20mm、最大で約30mm、最大で約40mm、最大で約50mm、最大で約75mm、最大で約100mm、または100mm超であってもよい。
【0160】
いくつかの実施形態では、表面アンカーの使用は、外科用接着剤と組み合わせて使用されることにより、接着剤のみの場合よりもはるかに強力な組織層間の結合を実現し、接着剤が硬化する間に一時的な接着力を与えることが可能である。いくつかの実施形態では、外科用接着剤は、アンカー自体に追加され得る。特定の実施形態では、外科用接着剤は、単純にアンカー同士の間に適用されることにより、固着層の少なくとも一部分を被覆してもよい。さらなる実施形態では、アンカーは、外科用接着剤と置換されてもよく、外科用接着剤は、周辺創傷にデバイスを固定する役割を果たし得る。
【0161】
いくつかの実施形態では、アンカーは、合成ポリマーもしくは天然ポリマー、金属、セラミック、または他の適切な材料などの本明細書の他の箇所で開示される任意の材料を含む様々な材料から構成され得る。アンカーは、生物分解性合成ポリマーまたは生物分解性天然ポリマーなどの生物分解性材料から構成され得る。生物分解性合成ポリマーの非限定的な例には、ポリ乳酸もしくはポリグリコール酸などのポリエステル、ポリ無水物、および生物分解性鎖を有する線状ポリマーが含まれる。さらに、アンカーは、自家移植片、同種移植片、および/または異種移植片などの生物分解性生物材料から構成されてもよい。特定の実施形態では、アンカーは、本項や本明細書の他の箇所で説明されたいずれかの材料から構築され得る。例えば、アンカーは、シリコーンなどの種々のポリマーから、又は、ステンレス鋼、アルミニウム合金、チタン合金などの金属から構築され得る。
【0162】
図35〜図37の創傷被覆材及びシステム
図35は、
図1〜
図3Bに関して説明された創傷被覆材と同様に、陰圧創傷療法に使用される被覆材6000の断面図を示している。この図は1つの特定の形状を有する被覆材を示しているが、複数の層の構造は本項や本明細書の他の箇所で説明された実施形態のいずれかに適用することができる。本項又は本明細書の他の箇所でより詳細に説明されているように、特定の実施形態では、被覆材の種々の構成要素が、任意的であり得る。例えば、被覆材は、本項や本明細書の他の箇所で説明された全ての層及び構成要素を含んでもよく、或いは、被覆材は、複数の層のいくつかだけを含んでもよい。
【0163】
いくつかの実施形態では、被覆材6000は、剥離層6002、創傷接触層6004、安定化構造物6006、取得分散層(ADL)6008、吸収層6010、隠蔽層6012、及び裏打ち層6014を備える。被覆材6000は、付録Aにより詳細に説明されたポート6016に接続され得る。少なくとも創傷接触層6004、安定化構造物6006、吸収層6010、隠蔽層6012、及び裏打ち層6014は、本項で説明された特性と共に、或いは本項で説明された特性に代えて、付録Aでより詳細に説明された特性を有し得る、
【0164】
特定の実施形態では、創傷接触層6004、吸収層6010、隠蔽層6012、ADL層6008、及び/又は裏打ち層は、任意的であってもよく、任意の組合せで被覆材に組み込まれたり組み込まれなかったりすることができる。
図1〜
図2Eに関して説明されたように、被覆材は、これらの任意の要素及び安定化構造物等の他の要素のいずれかを含む単一ユニットとして適用され得る。特定の実施形態では、
図1に関して前述したように、
図35〜
図36の創傷被覆材は、単一ユニット内に予め取り付けられて統合された、選択された任意の創傷被覆材の要素又は要素の組み合わせを全て有する単一製品として設けられ得る。実施形態では、
図37に関してより詳細に後述されるように、任意の要素の多くを取り除かれることができ、安定化構造物は、閉じられた創傷の上に直接設置されてドレープ又は裏打ち層で被覆されることができる。
【0165】
図1〜
図3B、
図35、
図36に描写された創傷被覆材の形状に限定されないことは、当業者によって理解されるべきである。他の実施形態では、被覆材の形状は、創傷の治療に望ましいような、正方形、浅裂葉形、卵形、丸形、ダイヤモンド形、仙骨形、又は、任意の他の適切な形にすることができる。異なる形状を有する創傷被覆材の実施形態に関する更なる詳細は、付録Aに見つけられ得る。
【0166】
図1〜
図3B、
図35A、
図35Bに描写された創傷被覆材のポート及び種々の層のデザインに限定されないことは、当業者によってさらに理解されるべきである。実施形態では、被覆材の種々の層は、異なる材料から構築されたり、異なるデザインとなっていたり、或いは、種々の方法で互いに取り付けられ得る。さらに、
図1〜
図3B、
図35A、
図35Bに描写された創傷被覆材は、更なる層、構造物、機能部を追加的に備えてもよい。創傷被覆材の多くの可能性のある実施形態についての更なる詳細は、付録Aに見つけられ得る。
【0167】
図35に戻ると、特定の実施形態では、安定化構造物6006は、
図4A〜
図33Cに関して説明された安定化構造物に類似している。前述された安定化構造物のように、安定化構造物6006は、本項や本明細書の他の箇所で説明されたいずれかの様態で潰れるように構成されている。さらに、安定化構造物6006は、本項や本明細書の他の箇所で、特に
図4A〜
図33Cの安定化構造物に関して説明された何れかの材料で構築されたり何れかのデザインであったりすることができる。安定化構造物6006は、本項や本明細書の他の箇所で説明された何れかの形状や大きさであり得るが、ただし、いくつかの実施形態では、安定化構造物の高さは、最高で1mm、3mm、5mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、40mm、50mm、或いは、50mmよりも高い。安定化構造物6006の外周縁は、上方に位置付けられた被覆材の層(例えばADL6008及び/又は吸収層6010)の外周縁よりも小さかったり大きかったりしてもよい。いくつかの実施形態では、安定化構造物6006の外周縁全体は、上に重ねる層の外周縁から内方へ、5mm若しくは約5mmだけ、又は2mm〜8mm若しくは約2mmから約8mmだけ離されてもよい。
【0168】
特定の実施形態では、安定化構造物の潰れ性は、被覆材6000が本項や本明細書の他の箇所で説明された何れかの様態で潰れることを可能にする。
図3A〜
図Bに関して前述されたように、被覆材は、様々な軸線に沿って潰れてもよい。前述されたように、被覆材は、種々の時間尺度で潰れてもよい。実施形態では、被覆材は、部分的に潰れるだけでもよく、例えば、被覆材の寸法は、少なくとも約5%、10%、25%、50%、75%、又はそれ以上だけ減少してもよい。
【0169】
特定の実施形態では、安定化層は、
図34A〜
図34Bに関して説明されたものなどの組織アンカーを更に備えてもよい。特定の実施形態では、組織アンカーは、必要に応じて、安定化構造物の別々の部分に取り付けられるだけでもよい。.例えば、組織アンカーは、安定化構造物の外側の最大で約5%、最大で約10%、最大で約20%、最大で約30%、最大で約50%、最大で約75%、及び最大で約100%の範囲にわたっていてもよい。上記で説明したように、組織アンカーは、皮膚への取付けに特に向いていることができる。いくつかの実施形態では、組織アンカーは、本項や本明細書の他の箇所で説明されたものなどの接着剤で代用したり補われたりしてもよい。
【0170】
いくつかの実施形態では、組織アンカーは、創傷接触層6004及び/又は裏打ち層6014の上に位置し得る。例えば、組織アンカーは、創傷接触層及び又は裏打ち層の最大で約5%、最大で約10%、最大で約20%、最大で約30%、最大で約50%、最大で約75%、及び最大で約100%の範囲にわたっていてもよい。
【0171】
組織アンカーを安定化構造物6006上に直接位置付けることによって、安定化構造物を皮膚に直接取り付けることができ、それによって閉鎖力を安定化構造物から皮膚及び創傷に直接伝達させることができる。特定の実施形態では、安定化構造物に取り付けられた組織アンカーは、創傷接触層を通って皮膚の中へ穿通する。被覆材のいくつかの実施形態では、創傷接触層は取り除かれており、それによって、安定化構造物の組織アンカー又は接着剤が周囲の皮膚に直接的に相互作用させることができる。いくつかの実施形態では、組織アンカーが、切開部と平行に延びた被覆材の2つの辺縁に沿って位置付けられることで、切開部の周りの組織の張力を解放させることを必要とする。組織アンカー及び安定化構造物の更なる例は、「NEGATIVE PRESSURE WOUND CLOSURE DEVICE」という名称で2014年10月21日に出願されたPCT特許出願第PCT/US2014/061627号に見つけることができ、その出願の全体が参照によって本書に組み込まれる。
【0172】
図35に戻ると、被覆材6000は、創傷領域の周囲の患者の健常な皮膚に被覆材6000を密閉させるための創傷接触層6004を随意で備えてもよい。創傷接触層は、ポリウレタンフィルム層、下側粘着層、及び上側粘着層の3つの層を備えてもよい。上側粘着層は、被覆材6000の完全性を維持するのを補助することができ、下側粘着層は、創傷部位の周りの患者の健常な皮膚に被覆材6000を密閉させるのに用いられ得る。また、下側粘着層は、被覆材6000を組織アンカーに密封させるために用いられてもよい。ポリウレタンフィルム層は穿孔されることができる。ポリウレタンフィルム層、上側粘着層、及び下側粘着層のいくつかの実施形態は、粘着層がポリウレタンフィルムに適用された後に、一緒に穿孔されてもよい。シリコーン系接着剤、ホットメルト接着剤、ハイドロコロイド接着剤、若しくはアクリル系接着剤、又はその他のそのような接着剤などの感圧接着剤は、創傷接触層の両側に形成されてもよく、或いは、随意で、創傷接触層の選択された片側に形成されてもよい。特定の実施形態では、上側粘着層はアクリル感圧接着剤を含み、下側粘着層はシリコーン感圧接着剤を含んでもよい。或いは、創傷接触層6004は、接着剤を具備していなくてもよい。
【0173】
いくつかの実施形態では、創傷接触層6004は、透明又は半透明であってもよい。創傷接触層6004のフィルム層の周縁の形状は、長方形又は正方形に形成され得る。剥離層6002は、創傷接触層6004の下側に、例えば下側粘着層を覆って、取り外し可能に取り付けられることができ、且つ、フラップを使って剥がされ得る。剥離層6002のいくつかの実施形態は、層6002の長さに沿って延在する複数のフラップを有し得る。
【0174】
代替の実施形態では、透過層(図示せぬ)が被覆材に備えられていてもよい。透過層は、複数の位置にあってもよく、例えば、安定化構造物の下、安定化構造物と創傷接触層との間、安定化構造物の上、安定化構造物と取得分散層との間、或いは、被覆材のその他の構成要素の層の間に位置することができる。透過層のいくつかの実施形態は、三次元構造物を有する材料で形成され得る。例えば、編まれたり織られたりしたスペーサ布(例えばBaltex(登録商標)7970緯編ポリエステル)又は不織布を使用することができる。いくつかの実施形態では、透過層は、3Dポリエステルスペーサ布層を有することができる。この層は、84/144のテクスチャード加工されたポリエステルである最上層と、100デニールの平坦なポリエステルであり得る最下層と、これら2つの層の間に挟まれて形成された第3の層と、を有することができ、前記第3の層は、編まれたポリエステルのビスコースやセルロースなどのモノフィラメント繊維によって画定された領域である。使用に際して、離隔された層におけるフィラメント数のこの差は、液体を創底から引き離して被覆材6000の中央領域の中へ引き込む傾向があり、被覆材6000の中央領域において、吸収層6010は液体をしまい込むのに役立ったり、それ自身が液体をカバー層6014に向かって前へ吸い上げたりし、カバー層6014において液体は蒸発させることができる。他の材料が利用されるこができ、そのような材料の例が、米国特許出願公開第2011/0282309号に説明されており、その出願は参照によって本書に組み込まれて本開示の一部になっている。しかしながら、透過層は任意的であり、透過層についてのより詳細は、付録Aに見つけることができる。
【0175】
いくつかの実施形態は、創傷滲出液などの流体が被覆材6000の層を通して上方へ吸収されるように流体を水平方向に吸い込むための吸い上げ層又は取得分散層(ADL)6008を備えてもよい。流体の横方向の吸い込みは、吸収層6010にわたって最大限に分散させることを可能にし、吸収層6010がその最大保持容量に到達できるようになり得る。これは、有利には、湿気透過を増大させると共に、陰圧を創傷部位へより効率的に運ぶことができる。ADL6008のいくつかの実施形態は、ビスコース、ポリエステル、ポリプロピレン、セルロース、またはそれらのいくつか又は全部の組み合わせを備えてもよく、材料がニードルパンチされてもよい。ADL6008のいくつかの実施形態は、40〜150グラム毎平方メートル(gsm)の範囲内のポリエチレンを備えてもよい。いくつかの実施形態では、ADL3440は、1.2mm若しくは約1.2mmの厚さを有してもよく、或いは、0.5mm〜3.0mm若しくは約0.5mm〜約3.0mmの範囲内の厚さを有してもよい。
【0176】
特定の実施形態では、ADL6008又は任意の適切な吸い上げ層は、創傷から流体を吸い上げるために安定化構造物のセルを穿通してもよい。セルは、ADL6008又は適切な吸い上げ層の密度及び/又は圧縮性に応じて、ADL6008又は適切な吸い上げ層によって部分的に又は完全に穿通されてもよい。いくつかの実施形態では、、セルは、高吸収体及びADL6008又は適切な吸い上げ層の両方を包含してもよい。
【0177】
上記で説明したように、被覆材6000は、吸収層又は高吸収層6010を備え得る。吸収層は、ALLEVYNTMファーム、Freudenberg 114−224−4、及び/又はChem−Posite(登録商標)11C−450、またはその他の任意の適切な材料から製造されることができる。或いは、層は、ガーゼから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸収層6010は、全体に亘って分散された乾燥粒子の形の高吸収材料を有する不織セルロース繊維の層にすることができる。セルロース繊維の使用は、被覆材によって取り込まれた液体を素早く且つ一様に分散させるのに役立つ高速吸い上げ要素をもたらす。複数のストランド状繊維の並置は、液体を分散させるのに役立つ繊維質パッドにおいて強力な毛細管現象をもたらす。いくつかの実施形態では、吸収層6010は、1.7mm若しくは約1.7mmの厚さを有してもよく、又は、0.5mm〜3.0mm若しくは約0.5mm〜約3.0mmの範囲内の厚さを有してもよい。
【0178】
例えば、吸収層6010のいくつかの実施形態は、不織セルロース繊維、高吸収性粒子(SAP)の上側層と、40−80%のSAPを有するセルロース繊維の下側層との層状構造を備えてもよい。いくつかの実施形態では、吸収層6010は、エアレイド材料であってもよい。熱融着性繊維は、パッドの構造物を共に保持するのを補助するために随意で使用されることができる。いくつかの実施形態は、セルロース繊維とエアレイド材料とが組み合わされてもよく、60%以下のSAPをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態は、60%のSAPと40%のセルロースとを含み得る。吸収層の他の実施形態は、60%から90%の間(若しくは約60%から約90%の間)のセルロースマトリックス、及び10%から40%の間(若しくは約10%から約40%の間)の高吸収性粒子を備え得る。例えば、吸収層は、約20%の高吸収材料と約80%のセルロース繊維を有し得る。高吸収粒子を使用するのではなく、或いは、そのような使用に加えて、高吸収繊維が本願発明のいくつかの実施形態に従って利用することができることが、分かるであろう。適切な材料の例としては、米国のEmerging Technologies 株式会社 (ETi)から入手できるProduct Chem−PositeTM 11 Cがある。
【0179】
高吸収体粒子/高吸収体繊維は、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム材料やカルボメトキシセルロース材料などであることができ、或いは、それ自身の重さの何倍もの液を吸収することが可能な何らかの材料であることができる。いくつかの実施形態では、材料は、それ自身の重さの5倍以上、それ自身の重さの15倍以上、又は、それ自身の重さの20倍以上の0.9%W/W食塩水などを吸収することができる。好ましくは、材料は、それ自身の重さの30倍以上の0.9%W/W食塩水などを吸収することが可能である。吸収層6010は、吸込ポートの下に在るように置かれた1つ以上の貫通孔6018を有することができる。
【0180】
本開示のいくつかの実施形態は、創傷滲出液の吸収に起因する使用中の被覆材6000の見た目の悪さを低減させるのに役立つためのマスキング層又は隠蔽層6012を用いてもよい。隠蔽層6012は、吸収材料の着色された部分であってもよく、或いは、吸収材料を覆う別の層であってもよい。隠蔽層6012の色は、青、オレンジ、黄、緑、若しくは、被覆材6000中の創傷滲出液の存在を覆い隠すのに適した何らかの色などの様々な色のうちの1つであってもよい。例えば、青色隠蔽層6012は、医療用のガウン、スクラブ、ドレープの材料に一般的に使用される青色のシェードと同様の青色のシェードであってもよい。隠蔽層6012のいくつかの実施形態は、ポリプロピレンスパンボンド材料を含んでもよい。さらに、隠蔽層6012のいくつかの実施形態は、疎水性添加剤又は疎水性コーティングを含んでもよい。他の実施形態は、60gsm、70gsm、又は80gsmの薄い繊維シートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、隠蔽層6012は、0.045mm若しくは約0.045mmの厚さを有してもよく、或いは、0.02mmから0.5mm若しくは約0.02mmから約0.5mmの範囲内の厚さを有し得る。
【0181】
図36は、裏打ち層6110、隠蔽層6120、吸収層6130、ADL6140、安定化構造物6150、創傷接触層6160を備える、
図35の被覆材の実施形態と同様の被覆材の実施形態の分解図を描写している。ここで、被覆材6100の形状は、長方形ではなくて正方形になっている。しかしながら、前述したように、被覆材は多様な形状にすることができ、被覆材の多くの実施形態は、付録Aでより詳細に説明されている。下記で説明された構成要素に加えて、実施形態は、剥離層6180、フラップ6181、及び貫通孔6131を図示している。
【0182】
隠蔽層6120は、吸収層の飽和度の目視判定を可能にするように構成された少なくとも1つの覗き窓6122を備え得る。少なくとも1つの覗き窓6122は、隠蔽層を貫通して形成された少なくとも1つのアパーチャを備え得る。少なくとも1つの覗き窓6122は、少なくとも1つの隠蔽層の着色されていない領域を備え得る。隠蔽層のいくつかの実施形態は、複数の覗き窓又は複数の覗き窓の配列を備え得る。
【0183】
隠蔽層6120のマスキング性能は、臨床医が情報にアクセルして滲出液が被覆材の表面にわたって広がるのを観察できるように、好ましくは、一部分だけマスキングするようになっているべきである。隠蔽層6120の部分的なマスキングの性質によって、熟練した臨床医が、滲出液、血液、副産物などによって生じる被覆材における異なる色に気がつくことができ、それによって、目視評価が可能になって被覆材にわたる広がりの範囲を監視することができる。しかしながら、その清潔な状態から滲出液を含有した状態までの被覆材の色の変化は微かな変化にすぎないので、患者は、おそらく、何らかの美的な違いに気付かないであろう。患者からの創傷滲出液の視覚的な表示が低減したり無くなったりすることは、例えばストレスが低減されるなど、おそらく患者の健康面で良い効果を奏するであろう。
【0184】
隠蔽層6120は、吸込ポートの下に在るように置かれた1つ以上の貫通孔を有することができる。いくつかの実施形態は、吸込ポートの下に在るマルタ十字形6121又はその他の形状の切り抜き部を有していてもよく、マルタ十字形6121の直径は、ポートの直径よりも大きい。これによって、臨床医が、ポートの下の層の中へ吸収される創傷滲出液の量を容易に査定できるようになり得る。隠蔽層6120は、例えば吸収層6130、ADL6140及び/又は安定化構造物6150など、被覆材において隠蔽層の下に設けられた1つ又は複数の層よりも大きい外周縁を有し得る。いくつかの実施形態では、隠蔽層6120の外周縁の全体は、被覆材において隠蔽層の下に設けられた1つ又は複数の層を越えて、1mm若しくは約1mm、又は、0.5mmから3mm若しくは約0.5mmから約3mmの間隔をあけられている。隠蔽層6120のより大きい周縁は、創傷滲出液を視覚的に隠蔽するために、下にある層が十分に覆われることを確保し得る。隠蔽層に関する更なる詳細及び実験が付録Aに見つけられ得る。
【0185】
また、被覆材6100は、裏打ち層も備えたり、創傷被覆材の幅を横断するカバー層6110も備えたりしてもよい。カバー層6110は、気体不透過性であるが透湿性であり得る。いくつかの実施形態は、ポリウレタンフィルム(例えば、Elastollan SP9109)やその他の適切な材料を用いてもよい。例えば、特定の実施形態は、半透明又は透明の30gsmのEU33フィルムを備え得る。カバー層6110は、下側に感圧接着剤を有していてもよく、それによって、実質的に密閉された包囲部が創傷の上に作り出され、その包囲部の中で陰圧が確立され得る。カバー層は、外部汚染からの細菌バリアのように創傷を保護することができ、それによって、創傷滲出液からの液体が層を通過して移動してフィルムの外面から蒸発できるようになり得る。
【0186】
カバー層6110は、吸込ポートの下に在るように置かれたオリフィス6111を有することができる。オリフィス6111は、陰圧がカバー層6110を通過して創傷包囲部に透過されることを可能にし得る。ポートは、アクリル接着剤や、シアノアクリレート接着剤、エポキシ接着剤、紫外線硬化性接着剤、ホットメルト接着剤などの接着剤を使用して、カバーフィルムに接着されると共に密閉されてもよい。いくつかの実施形態は、複数のポート若しくはその他の陰圧源、または、流体を分散させるためのその他の機構の取付けのための複数のオリフィスを有し得る。
【0187】
被覆材6100の複数の層の相対的な厚さに関して、いくつかの実施形態では、創傷接触層6160が平坦であってもよく、且つ、上端フィルム層6110が被覆材6100の内部層の上に起伏を形成してもよい。安定化構造物6150は、いくつかの実施形態では、ADL6140の半分の厚さであってもよい。更なる実施形態では、安定化構造物6150は、ADL層6140と同じ厚さであってもよく、若しくは、ADL層6140よりも厚くてもよい。例えば、安定化構造物は、少なくとも、約1.5倍の厚さ、約2倍の厚さ、約3倍の厚さ、約5倍の厚さ、約10倍の厚さ以上であってもよい。いくつかの実施形態では、吸収層6130は、安定化構造物6150よりも約1.5倍厚くてもよい。隠蔽層6120は、スペーサ層6150の厚さの約半分であってもよい。
【0188】
いくつかの実施形態では、安定化構造物6150の長さ又は幅は、厚さよりも大きくてもよい。例えば、安定化構造物6150の厚さは、最大で、長さ又は幅の約10%、長さ又は幅の約20%、長さ又は幅の約30%、長さ又は幅の約40%、長さ又は幅の約50%であってもよく、若しくは、長さ又は幅の約50%よりも大きくてもよい。いくつかの実施形態では、安定化構造物6150の相対的な寸法は、本明細書の他の箇所で説明された安定化構造物の実施形態の相対的な寸法と同じであってもよい。
【0189】
図37は、本項や本明細書の他の箇所で説明されたものなどの創傷接触層6204、本項や本明細書の他の箇所で説明されたものなどの安定化構造物6206、及び本項や本明細書の他の箇所で説明されたものなどのドレープ6208を備える、切開創傷6202の治療のためのシステム6200の実施形態を描写している。このシステムは、創傷と流体連通する陰圧源(図示せぬ)をさらに備え得る。本明細書の他の箇所で説明されているように、
図34A〜
図34Bに関して説明されたものなどの組織アンカーや接着剤は、安定化構造物6206を切開創傷6202の周囲の皮膚に接着させるのに使用され得る。
【0190】
いくつかの実施形態では、肉芽組織の形成を防ぐためにガーゼ(図示せぬ)が安定化構造物6206の下に設置されてもよい。さらに、ガーゼを、本項や本明細書の他の箇所で説明されたフォーム層及び/又は吸収層の代わりにしてもよい。いくつかの状況では、ガーゼは、有利には、本項や本明細書の他の箇所で、特に
図1〜
図3B及び
図35〜
図37に関して説明されたものなどの安定化構造物と組み合わせて使用されたときに、肉芽組織の形成を減少させ得る。
【0191】
図38は、
図35に描写されて本明細書の他の箇所で説明された実施形態6000と同様の被覆材7000の実施形態を描写している。
図35の被覆材と同様に、安定化構造物6006は、吸収層6010の下方であって任意の取得分散層6008の下にあってもよく、吸収層は随意で高吸収材料を含む。被覆材7000は、マスキング層を有していても有していなくてもよく、吸収層の直接の目視及び吸収層を通した直接の目視を潜在的に可能にする。吸収層6010は、層を通過する複数の貫通孔6020を備え得る。貫通孔の更なる例は、「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称で2014年6月18日に出願された米国出願第62/013989号、及び「WOUND DRESSING AND METHOD OF TREATMENT」という名称で2014年12月1日に出願された米国出願第62/085774号に見つけられ得る。上記した出願は、それらの全体が参照によって本書に組み込まれる。
【0192】
いくつかの実施形態では、いくつかの又は全ての貫通孔6020は、プラグ材料を、例えば、軟らかくて、透明で、随意で疎水性のある材料(例えばシリコーン)を備え得る(つまり、それを使用して栓がされたり充填されたりする)。プラグ材料は、好ましくは、吸収層の材料よりも剛性の高い材料で作られる。プラグ材料は、粒子を切断縁で吸収層6010の材料の外へこぼれ出させる吸収層6010における高吸収性粒子の横方向膨張を防止するという利点を提供することができ、それによって、貫通孔6020が(少なくとも部分的に)充填される。プラグ材料の透明性は、創底まで通る視認性をもたらす。有色の創傷滲出液及びその他の物質は、プラグ材料が疎水性であるため、プラグ材料の中へ吸い込まれるはずがないので、プラグ材料のいくつかの実施形態の疎水性質に起因して、貫通孔6020は、着用時を通して透明のままであるだろう。覗き窓(
図38には図示されていないが、本明細書の他の箇所で説明されている)を有する隠蔽層を備える実施形態では、覗き窓は、被覆材を通過する可視化が可能にするために、吸収層を通過する貫通孔と位置合わせされてもよい。更なる例のように、ADLが透明であるかADLが備えられていない場合に、貫通孔は、創傷の中に至るまで視認できるようにするために、安定化構造物6006のセルと位置合わせされてもよい。特定の実施形態では、ADLは、吸収層における貫通孔と一致する貫通孔を備えてもよい。しかしながら、本項及び本明細書の他の箇所で説明された安定化構造物は、垂直方向の視認が実質的に遮られていないので、そのような一致が不要であってもよい。また、特定の実施形態では、安定化構造物のセルには、随意で、プラグ材料が詰められたり部分的に詰められたりしてもよい。
【0193】
上記で説明したように、プラグ材料のいくつかの例は非吸収体であるため、それらに滲出液が充填されない。特定の実施形態では、プラグ材料の無い被覆材の実施形態と比較して、より大きい貫通孔を、プラグ材料を用いる被覆材の実施形態に設けることができる。いくつかの実施形態では、プラグが、吸収層6010の貫通孔6020内に、且つ、随意で安定化構造物6006のセル内に設けられるとき、安定化構造物6006のセルは、貫通孔6020と同じ形状及び同じ寸法であり、また、貫通孔6020は、安定化構造物6006のセルと同じ形状及び同じ寸法であってよい。他の実施形態では、プラグが吸収層6010の貫通孔6020内に設けられるとき、安定化構造物6006が設けられていない。
【0194】
吸収層6010における貫通孔6020は、ポート6016用のより大きい貫通孔6018を含む吸収層6010の領域以外の吸収層6010の領域にわたって反復パターンを形成してもよい。反復パターンは、貫通孔6020のグリッド又は配列の形にすることができるが、他のパターンが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、吸収層6010における貫通孔6020は、10mm(若しくは約10mm)以下だけ離して配置され得る。特定の実施形態では、貫通孔は、少なくとも約0.5mm、約1mm、約2mm、約4mm、約5mm、約10mm、約15mm、約20mm、約30mm、約40mm、約50mm、約75mmだけ離して、若しくは約75mmよりも大きく離して配置され得る。実施形態では、貫通孔の直径は、最大で約0.05mm、約0.1mm、約0.2mm、約0.5mm、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約10mm、約15mm、約20mm、約30mmであってもよく、或いは、30mmよりも大きくてもよい。実施形態では、、ポート6016の下に或る貫通孔6018は、吸収層における貫通孔6020の反復パターンから離間され、且つ、貫通孔6020よりも大きくてもよいが、しかしながら、いくつかの実施形態では、貫通孔6020の反復パターンは、吸収層6010の全領域(若しくは、実質的に全ての領域)にわたって連続していることができ、且つ、ポートが、配列された貫通孔の中から選択された1つの上に、或いは、配列された貫通孔のうちの隣接する貫通孔の選択された群の上に設置されることができる。
【0195】
いくつかの実施形態では、貫通孔6020は、吸収層6010を形成するのに使用されるシート材料をパンチング、ダイカット、又はレーザカットすることによって切断又は形成されることができる。しかしながら、例えばホールパンチングによるアパーチャの形成には、屑が生じ、且つ、材料が機械的に弱くなるという欠点がある。材料に形成された貫通スリットは、材料の延長部上にアパーチャを形成するために拡幅させることが可能であるので、これらのスリットを材料に形成することによって、多くの廃材が生じることなく創傷の視認性の向上を達成することができる。この方法では、スリットの伸張を達成して、材料を機械的に弱くすることなく円形孔を形成することもできる。そのような格子状の切断技術の例は、「LATTICE DRESSING」という名称で2007年9月26日に出願された国際特許出願第PCT/US2007/079529号に開示されており、その出願全体は参照によって本書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、別々のプラグ材料部分が、種々の層(ここで、吸収層6010)における貫通孔に提供されることができ、例えば孔は層に打ち抜かれたり切断されたりしている。いくつかの実施形態では、複数の層を積層させて、孔を打ち抜いたり一緒に切断したりしてもよく、その結果、プラグ材料の単一の部分は、複数の層の孔を通り抜けて設けられることができる。特定の実施形態では、前述されたように、吸収層の貫通孔には、プラグ材料が詰められていてもよい。プラグ材料は、周囲の吸収材料(例えばシリコーン材料)よりも剛性が高くてもよく、それによって、吸収層の中にプラグ材料の「柱(柱)」が作り出される。柱の疎水性及び剛性に起因して、陰圧下で柱がそれらの垂直方向の堅さ(stiffness)を維持することができると同時に、吸収層が水平方向に圧縮される。従って、吸収層は、本明細書全体にわたって説明された安定化構造物によって経験される異方性の潰れと同様の異方性の潰れを示すであろう。潰れている間、吸収層は、垂直方向の剛性を維持しながら水平方向に圧縮され、それによって、柱が互い引き寄せられることになるであろう。特定の実施形態では、吸収層は、低密度の不織材料から構築されてもよく、それによって、吸収層における潰れをより大きくすることが可能である。他の実施形態では、吸収層は、高密度の材料から構築されてもよく、それによって、水平方向の圧縮の量を減少させることが可能である。
【0196】
図39は、
図38の創傷被覆材の実施形態と同様の、組織視認性が向上するように構成された創傷被覆材7000の実施形態の上面図を描写している。創傷被覆材7000は、創傷部位、又は、上述したように治療しようとする、潜在的に創傷を形成する組織部位の上に位置させることができる。いくつかの実施形態では、被覆材7000は、組織接触層、例えば本明細書の他の箇所で説明された実施形態のカバー層又は組織接触層のいずれかに取り付けられるカバー層を備える。これら2つの層は、治療上の陰圧が存在することができる内部空間又は内部チャンバーを画定するために、互いに周縁6022周りで結合されたり密閉されたりすることができる。この内部空間又は内部チャンバーは、本項や本明細書の他の箇所で説明された吸収材料のいずれかにできる吸収層6010を含んでもよい。ポート6016及び導管6026は、被覆材7000に取り付けられることができる。
【0197】
本明細書の他の箇所で説明されているように、吸収層6010は、反復パターンで配置された複数の貫通孔6020を含み得る。貫通孔は、被覆材7000の内部の層まで通る覗き門6024を提供する。いくつかの実施形態では、任意のADL(
図38の6008)は、備えられていなくてもよく、透明でなくてもよく、或いは、位置合わせされた貫通孔を包含していなくてもよい。そのような実施形態では、安定化構造物(
図39に図示せず)は、開放された垂直方向の通路を有するマトリックスを備えているので、覗き門は、被覆材を通る明瞭な視認をもたらし得る。上記で説明したように、吸収層におけるいくつかの又は全ての貫通孔は、透明なプラグ材料を備えてもよい。それ故、カバー層及び組織接触層の透明性または半透明性に起因して、実施形態では、覗き門6024は、創傷被覆材が患者に適用されたときに、創傷カバーを通して創傷被覆材の下の組織を視認することを可能にすることができ、例えば、臨床医が被覆材7000の下に或る組織の特性や変化にアクセスすることを可能にする。
【0198】
特定の態様、実施形態、または例に関連して説明した特徴、材料、特性、またはグループは、本項または本明細書の別の場所で説明する他の任意の態様、実施形態、または例と矛盾しない限り、これらに当てはまることを理解されたい。本明細書(あらゆる添付の特許請求の範囲、要約書、および図面を含む)に開示されている特徴のすべて、ならびに/またはそのように開示されるあらゆる方法またはプロセスのステップのすべては、そのような特徴および/またはステップのうち少なくともいくつかが相互に排他的である組み合わせを除く任意の組み合わせで組み合わされてよい。保護は、いかなる前述の実施形態の詳細にも限定されない。保護は、本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約書、および図面を含む)に開示されている特徴の任意の新規な特徴もしくは任意の新規な組み合わせ、またはそのように開示される任意の方法もしくはプロセスのステップの任意の新規なステップもしくは任意の新規な組み合わせに拡張される。
【0199】
特定の実施形態について説明してきたが、これらの実施形態は、例として提示したにすぎず、保護の範囲を限定することを意図したものではない。実際には、本項または本明細書の別の場所で説明する新規な方法およびシステムは、様々な他の形態で実施することができる。そのうえ、本項または本明細書の別の場所で説明する方法およびシステムの形態の様々な省略、置き換え、および変更を行うことができる。いくつかの実施形態では、図示および/または開示されたプロセスに取り入れられる実際のステップは図に示されるステップと異なってよいことが当業者には理解されよう。実施形態に応じて、上記で説明したステップのうちいくつかが外されてよく、他のステップが追加されてよい。そのうえ、上記で開示された特定の実施形態の特徴および属性を様々な方法で組み合わせて、そのすべてが本開示の範囲に含まれる追加の実施形態を形成することができる。
【0200】
本開示は、特定の実施形態、例、および用途を含むが、本開示は、具体的に開示されている実施形態を越えて、本項または本明細書の別の場所に記載されている特徴および利点のすべてを提供するとは限らない実施形態を含む、他の代替実施形態および/または使用法ならびに明らかなその変更形態および等価物に拡張されることが、当業者には理解されるであろう。したがって、本開示の範囲は、本項または本明細書の別の場所の好ましい実施形態の特定の開示によって限定されることを意図したものではなく、本項または本明細書の別の場所に提示されるまたは将来的に提示される特許請求の範囲によって定義され得る。