特許第6743145号(P6743145)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6743145印刷ユニットの動作制御装置及び該装置を組み込むパッケージ作製機械
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6743145
(24)【登録日】2020年7月31日
(45)【発行日】2020年8月19日
(54)【発明の名称】印刷ユニットの動作制御装置及び該装置を組み込むパッケージ作製機械
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/01 20060101AFI20200806BHJP
   B41J 19/20 20060101ALI20200806BHJP
   B41J 11/66 20060101ALI20200806BHJP
【FI】
   B41J2/01 303
   B41J19/20 K
   B41J11/66
   B41J2/01 301
【請求項の数】13
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-523516(P2018-523516)
(86)(22)【出願日】2016年10月28日
(65)【公表番号】特表2018-538166(P2018-538166A)
(43)【公表日】2018年12月27日
(86)【国際出願番号】IB2016056513
(87)【国際公開番号】WO2017077439
(87)【国際公開日】20170511
【審査請求日】2018年7月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】516359182
【氏名又は名称】パノテック エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 友和
(74)【代理人】
【識別番号】100181582
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 直斗
(72)【発明者】
【氏名】カポイア,ジュゼッペ
【審査官】 高松 大治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−203745(JP,A)
【文献】 特開2001−014814(JP,A)
【文献】 特開2011−121330(JP,A)
【文献】 特開2006−035820(JP,A)
【文献】 特開昭60−127174(JP,A)
【文献】 米国特許第06305780(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0324338(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J2/01−2/215
B41J 11/66
B41J 19/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材(M)の1つ以上の面(F)に画像(I)を印刷するように設計された1つ以上の印刷ユニット(2)の動作制御装置(1)であって、前記シート材(M)が縦軸(L)を画定する給送方向に移動するように設計され、該動作制御装置(1)が、前記シート材からなるカスタマイズ可能なパッケージに切れ目及び/又は折り目を形成する機械(3)と関連付けられるように構成され、
横軸(T)を画定し、横方向に間隔を置いた端部領域(32、33)を有する定置フレーム(10)と、
対応印刷ユニット(2)用の少なくとも1つの箱状支持体(12)であって、前記定置フレーム(10)と一体化される横ガイド手段(13)に摺動可能に装着される箱状支持体(12)と、
前記横ガイド手段(13)に沿って前記少なくとも1つの箱状支持体(12)の動作を制御する駆動手段(26)であって、ベルト部(27)と、前記箱状支持体(12)と関連付けられる少なくとも1つの動力ローラ(31)とを備える駆動手段(26)と、
を備え、
前記ベルト部(27)が所定長(l)の少なくとも1つの定置弾性ベルト部であり、前記ベルト部(27)が、前記定置フレーム(10)の前記端部領域(32、33)に固定される端部(28、29)と、回転のために前記動力ローラ(31)に部分的に巻き付けられて前記ベルト部(27)に対する前記箱状支持体(12)の移動を推進する対応中間部(30)とを備え、
前記箱状支持体(12)が、前記定置フレーム(10)に形成された座部(15)に収容され、横ガイド手段(13)に装着され、
前記ベルト部(27)が、地面に平行であり、前記箱状支持体(12)が摺動可能に装着された前記定置フレーム(10)の前記座部(15)の上部を閉鎖するように設計された2つ以上の直線部(55、56、57)を有し、
前記定置フレーム(10)が、前記シート材(M)に対する摺動面(π)を画定する上面(11)を有し、
前記ベルト部(27)が前記摺動面(π)と共面である外面(58)を有することで、前記シート材(M)が前記給送方向で間隙又は空隙に捕捉されて前記座部(15)に固着するのを防ぐことを特徴とする動作制御装置。
【請求項2】
前記ベルト部(27)に張力をかけ、前記定置フレーム(10)の前記端部領域(32、33)に関連付けられる張力手段(35)を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの箱状支持体(12)が、前記ベルト部(27)に張力をかけ、前記対応中間部(30)に少なくとも1つのω状路をもたらして、前記横ガイド手段(13)に平行に移動するために、水平及び垂直に相互に変位される一対の上側リターンローラ(46、47)と一対の下側リターンローラ(48、49)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の動作制御装置。
【請求項4】
前記ベルト部(27)の全長(lt)が、前記定置フレーム(10)の前記端部領域(32、33)間の距離(d1)と各ω状の対応中間部(30)の伸長の長さ(d2)との合計に略等しいことを特徴とする請求項3に記載の動作制御装置。
【請求項5】
前記上側リターンローラ(46、47)及び下側リターンローラ(48、49)が、各自の縦軸(L1、L2、L3、L4)に遊びをもって装着され、前記ベルト部(27)の対向面(34、58)と相互作用するように構成される外円柱面(50、51;52、53)を有することを特徴とする請求項4に記載の動作制御装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの動力ローラ(31)が前記下側リターンローラ(48、49)間に介在し、前記ベルト部(27)が下部から前記下側リターンローラ(48、49)に、上部から前記動力ローラ(31)に巻き付けられるように縦回転軸(R)を有することを特徴とする請求項3に記載の動作制御装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの動力ローラ(31)が、前記ベルト部(27)に噛み合うように高摩擦係数の外面(54)を有し、前記少なくとも1つの箱状支持体(12)に接合される電気モータ(60)によって駆動されることを特徴とする請求項1に記載の動作制御装置。
【請求項8】
前記ベルト部(27)が歯状の内面(34)を有し、前記動力ローラ(31)が歯状の前記外面(54)有し、前記内面(34)と前記外面(54)が相互に接触していることを特徴とする請求項7に記載の動作制御装置。
【請求項9】
前記横ガイド手段(13)が1つ以上の横ガイド(22、23)を備え、該横ガイドが、前記定置フレーム(10)に固定され、前記少なくとも1つの箱状支持体(12)に接合される1つ以上の摺動ブロック(24、25)を摺動可能に支持することを特徴とする請求項1に記載の動作制御装置。
【請求項10】
2つ以上の並置の箱状支持体(12)を備え、各自の動力ローラ(31)が単独の共通のベルト部(27)と相互作用するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の動作制御装置。
【請求項11】
2つ以上の縦方向に相互に変位した箱状支持体(12)を備え、箱状支持体が、対応する個別のベルト部(27)との相互作用のために各自の動力ローラ(31)に関連付けられることを特徴とする請求項1に記載の動作制御装置。
【請求項12】
シート材(M)からカスタマイズ可能なパッケージの切れ目及び/又は折り目を形成する機械(3)であって、
縦軸(L)に沿ったシート材(M)用の給送面(4)と、
前記給送面(4)に置かれたシート材(M)に切れ目及び/又は折り目を作製する切れ目及び/又は折り目付け手段(6)と、
少なくとも1つの印刷ユニット(2)であって、前記切れ目及び/又は折り目付け手段(6)から上流又は下流に配置され、シート材(M)の1つの面(F)にグラフィックスである前記画像(I)を印刷する少なくとも1つのインクジェットプリントヘッド(7)を有する印刷ユニット(2)と、
を備え、
前記少なくとも1つの印刷ユニット(2)を駆動する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の動作制御装置(1)を備えることを特徴とする機械。
【請求項13】
前記少なくとも1つの印刷ユニット(2)が、縦方向に所定のピッチだけ相互にずれ、横方向に少なくとも部分的に重なる複数のインクジェットプリントヘッド(7)を有することを特徴とする請求項12に記載の機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、印刷装置の分野に関し、特に、シート材の表面にテキスト又は画像を印刷するように設計される印刷ユニットの動作制御装置に関し、該装置は、カスタマイズ可能なパッケージの切れ目及び/又は折り目を形成する機械と関連付けられるように構成される。
【0002】
さらに、本発明は、シート材からカスタマイズ可能なパッケージに切れ目及び/又は折り目を形成し印刷する機械に関し、この機械に上記の印刷ユニット駆動装置を組み込む。
【背景技術】
【0003】
段ボールなどの比較的剛体のシート材の片面に画像又はテキストを印刷するため、1つ以上のインクジェットヘッドを備えた印刷ユニットが、当該技術において長く知られている。
【0004】
本発明の印刷ユニットは、カスタマイズ可能なパッケージ作製機械に関連付けられる印刷装置に、好ましくは、だが限定ではなく実装されるように構成され、いわゆる大判印刷用に採用することができる。
【0005】
これらの既知の装置は、印刷ユニットの駆動手段を備え、この駆動手段がシート材の給送方向に垂直な方向への印刷ユニットの選択的移動を促進するように構成されることによって、印刷対象シート材の表面に対するプリントヘッドの位置を制御する。
【0006】
JPS6299178は、モータプーリに巻き付けられたベルト又はワイヤを備えるプリントヘッド駆動装置を開示しており、ベルト又はワイヤの両端がプリントヘッドキャリッジに固定されている。ベルトは一対のアイドルローラによって張力をかけられ、該ローラはキャリッジに厳重に接合され、バネによって弾性的に付勢される。
【0007】
US5,779,376及びUS6,305,780は、ベルトを有するプリントヘッドキャリッジ駆動装置を開示しており、ベルトの両端部はフレーム又はキャリッジに固定され、中間部はモータプーリと相互作用する。ベルトは、フレームに固定されるバネ又は複数の適切に与圧されたリターンプーリによって張力下で保持される。
【0008】
上述の従来技術のシステムは、プリントヘッドの動揺を排除することができるが、たとえばプリンタやスキャナなどの小型装置で使用される軽量小型プリントヘッドを駆動するように特別に設計されている。
【0009】
したがって、上記装置は、プリントヘッド及び支持体が非常に大きな質量及びサイズを有する大判シート材印刷装置には採用することができない。
【0010】
これらの欠点を緩和する試みとして、大判シート材の印刷ユニットを駆動するために特別な装置が開発されてきており、該装置は通常、定置フレームと、フレームに厳重に接合されたガイド手段に摺動可能に装着される印刷ユニット用の少なくとも1つの箱状支持体と、ガイド手段に沿って箱状支持体を駆動する駆動手段とを備える。
【0011】
フレームは、箱状支持体を収容する1つ以上の細長座部を有し、箱状支持体は印刷ユニットに脱着可能に接続され、ガイド手段に摺動可能に装着され、ガイド手段は座部に沿って延在し、印刷ユニットを印刷対象材料の表面上で移動させる。
【0012】
駆動手段はラックアンドピニオン機構を備える。さらに、シート材が座部に付着するのを防ぐため、2つの弾性ベルトが設けられ、ベルトの両端は、フレーム及び支持体に装着される対応アイドルローラに接続される。
【0013】
この従来技術の構造の最初の欠点は、駆動装置が多数の部品を有するために、組立てと取扱いが煩雑になることである。
【0014】
さらに、ピニオン及び/又はラックの捕捉及び摩耗を防ぐために該機構を定期的に潤滑しなければならないため、この装置は非常にコストが高く、不断のメンテナンスを必要とする。
【0015】
この従来技術の構造のもう1つの欠点は、ピニオン及びラックの定期的潤滑によって、潤滑剤が滴下して装置の他の部品又は周囲環境に落ちる可能性があることである。
【0016】
また、機構の一定の潤滑は、常に相互に接触するピニオン及びラックの摩耗を防ぐには不十分であり、間隙を生成して印刷ユニットの位置決め精度を低下させるだけでなく、さらに悪くは部品を捕捉してしまう場合がある。
【0017】
この構造のもう1つの重大な欠点は、本装置がベルトの端部に接続されるベルトの巻上げ/巻戻しを利用するために、寿命が限られることである。。
【0018】
したがって、これらのローラの誤作動が、装置の動作中にベルトの伸長に影響を及ぼすことによって、シート材又はプリントヘッドの損傷を招く可能性がある。
【発明の概要】
【0019】
技術的課題
従来技術に鑑み、本発明が対処する技術的課題は、シート材の1つ以上の面に画像を印刷するインクジェットプリントヘッドの動作制御装置であって、特に簡易で信頼性が高く、メンテナンスをほとんど必要とせず、シート材の給送を簡略化し、駆動方向のプリントヘッドの高速かつ正確な移動を確保する装置を提供することである。
【0020】
発明の開示
本発明の目的は、シート材の1つ以上の面にグラフィックスを印刷するように設計され、非常に効率的であり、比較的費用効果が高い印刷ユニットの動作制御装置を提供することによって、上記の技術的課題を解決し、上述の欠点を緩和することである。
【0021】
本発明の具体的な目的は、少数の部品を用いた比較的簡易な構成を有する、上述したような印刷ユニットの動作制御装置を提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、シート材の1つ以上の面にグラフィックスを印刷するように設計された印刷ユニットの動作制御装置であって、変位方向に高精度に印刷ユニットを変位させることができる動作制御装置を提供することである。
【0023】
本発明の別の目的は、シート材の1つ以上の面にグラフィックスを印刷するように設計された印刷ユニットの動作制御装置であって、高信頼性及び長寿命の動作制御装置を提供することである。
【0024】
本発明の別の目的は、シート材の1つ以上の面にグラフィックスを印刷するように設計された印刷ユニットの動作制御装置であって、高信頼性及び長寿命の動作制御装置を提供することである。
【0025】
これらの目的及びその他の目的は、以下より詳細に説明するとおり、請求項1に定義されるカスタマイズ可能なパッケージ作製機械に装備されるように設計された印刷ユニットの動作制御装置によって満たされる。
【0026】
具体的には、装置は、1つ以上の印刷ユニット用の少なくとも1つの支持体と、支持体を駆動する手段とを備え、該駆動手段は、所定長を有する少なくとも1つの定置弾性ベルト部と、フレームに厳重に固定される端部と、支持体に関連付けられる少なくとも1つの動力ローラと、回転のためにベルト部似少なくとも部分的に巻き付けられて、ベルト部に対する支持体の移動を簡易化するベルト部の中間部とを備える。
【0027】
この構造では、装置は簡易な構成、少数の細部、高い信頼性を備え、印刷ユニットの移動をより簡易かつ正確に制御することができる。
【0028】
別の側面では、本発明は、請求項13に定義されるような上記の駆動装置を組み込んだカスタマイズ可能なパッケージ作製機械に関する。
【0029】
本発明の実施形態の利点は、従属請求項により得られる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して非限定的な例として記載される、特注パッケージ作製機械に実装されるように設計された印刷ユニットの動作制御装置、及び上記カスタマイズ可能なパッケージ作製機械の好適な非排他的実施形態に関する詳細な説明から自明になるであろう。
図1】本発明に係る印刷ユニットを駆動する動作制御装置を有する印刷装置を備えたカスタマイズ可能なパッケージ作製機械の斜視図である。
図2図1の印刷装置の斜視図である。
図3図2の装置の前断面図である。
図4図3の第1の細部の横断面図である。
図5図4の一部拡大図である。
図6図4の細部の斜視断面図である。
図7図2の第3の細部の斜視図である。
図8図7の細部の一部拡大図である。
図9図3の別の細部の斜視断面図である。
図10図9の細部の拡大図である。
図11図9の細部の拡大図である。
図12図4の細部を示す分解斜視図である。
図13】本発明に係る印刷ユニットの駆動装置を実装した印刷装置の一実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図面を具体的に参照すると、符号1は概して、縦給送方向Lに移動するシート材Mの1つ以上の面FにグラフィックスIを印刷するように設計された印刷ユニット2の動作制御装置を示す。
【0032】
具体的には、装置1は、スタンドアローンモードで動作する、又は図1に示すように、剛体又は半剛体シート材M、たとえば段ボール製のパッケージを作製する機械3に関連付けることができる。
【0033】
当該技術において既知なように、この機械3は、シート材M用の略水平給送面4と、上記面4上でシート材Mを縦方向に給送する手段5と、材料Mに複数の切れ目及び/又は折り目を作製して、所定のユーザ選択可能なサイズのパッケージを形成する切れ目及び/又は折り目付け手段6とを有する。
【0034】
機械3は、少なくとも1つの印刷ユニット2をさらに備え、印刷ユニットは切れ目及び/又は折り目付け手段6の上流又は下流に位置し、1つ以上のインクジェットプリントヘッド7を有し、切れ目及び/又は折り目を形成するシート材Mの片面Fにテキスト及び/又はグラフィックスIを印刷するため、給送面4と略共平面に位置する。
【0035】
各印刷ユニット2は、少なくとも1つのインクジェットプリントヘッド7を固定した上壁9を有する箱状筐体8を備えることができ、インクジェットプリントヘッド7は印刷対象材料Mの片面Fと相互作用する。
【0036】
たとえば、図示する構成では、各印刷ユニット2は一対のインクジェットプリントヘッド7を収容し、インクジェットプリントヘッド7は縦方向に所定のピッチをおいて配置され、横方向に部分的に重なり合う。
【0037】
印刷ユニット2は、シート材Mの任意の位置にグラフィックスIを印刷するため、横方向に移動するように構成される。
【0038】
印刷ユニット2の移動は、好ましくは細長横軸Tを有する箱状定置フレーム10を備える本発明の駆動装置1によって推進される。
【0039】
上記フレーム10は上面11を有することができ、上面11は機械3の給送面4と略共面であるシート材Mに対する摺動面πを画定する。
【0040】
少なくとも1つの箱状支持体12がさらに設けられ、図9〜11に示すようにフレーム10と一体化される横ガイド手段13に摺動可能に装着される。また、支持体12は、印刷ユニット2の筐体8を脱着可能に収容する空隙14を有する。
【0041】
各支持体12は横座部15に収容することができ、座部はフレームに形成され、横ガイド手段13が装着される。
【0042】
座部15は、水平に摺動させることができるように支持体12に対して上部で開放され、摺動面πと略共面である各印刷ユニット2の上壁9を保持することができる深さp1を有する。
【0043】
このプリントヘッド7は摺動面πに対向する位置に保持されて、インクを上方に噴出することによってシート材Mの底面Fに印刷を行う。
【0044】
図9に示すように、筐体8と支持体12とのスナップ嵌め接続のために迅速接続手段16をさらに設けることができる。
【0045】
支持体12は、2つの縦側壁17、18及び2つの横側壁19、20から成り、それらの側壁は略垂直に配向され、共に略水平底壁21に接合される。
【0046】
さらに、ガイド手段13は、フレーム10に確実に固定される少なくとも1つの横ガイド22、23、及び/又は対応するガイド22、23に摺動可能に装着され、支持体12に厳重に接合される1つ以上の摺動ブロック24、25を備えることができる。
【0047】
図9、10及び11に最も良く示すように、ガイド手段13は、箱状支持体12の底壁21の下方に位置する横ガイド11と、支持体12の横壁19に対向する追加の横ガイド23とを備えることができる。
【0048】
少なくとも1つの摺動ブロック24、25はこれらのガイド22、23上を摺動し、支持体12の底壁21と横壁19にそれぞれ固定される。
【0049】
簡便なことに、装置1は、横ガイド手段13に沿って箱状支持体12の移動を推進する駆動手段26を備える。
【0050】
具体的には、プリントヘッド7は材料Mの幅全体にわたって印刷を行うことができ、駆動手段26は2つの横端部間での支持体12の移動を推進することができ、両端部間の距離はシート材Mの最大サイズ以上である。
【0051】
本発明の具体的な側面によると、図3〜9に最も良く示すように、駆動手段26は、所定長lを有する少なくとも1つの定置弾性ベルト部27を備え、端部28、29はフレーム10に確実に固定されるように設計される。
【0052】
さらに、ベルト27は、各箱状支持体12に、少なくとも1つの動力ローラ31に少なくとも部分的に巻き付けられる対応中間部30を有し、動力ローラは箱状支持体12に関連付けられ、回転によってベルト部27に対する支持体12の移動を推進するように構成される。
【0053】
図4、5及び9に最も良く示すように、ベルト27の端部28、29は、フレーム10の対応端部領域32、33に確実に固定される。
【0054】
好ましくは、図7及び8に最も良く示すように、ベルト27は、歯状内面34を有し、フレーム10の端部領域32、33に関連付けられる張力手段35を装備することができる。
【0055】
具体的には、ベルト27の各端部28、29は、ブラケット38、39に厳重に接合される各自の円柱状歯状戻り止め36、37に巻き付けることができ、ブラケット38、39は半円溝42、43を形成する定置支持体40、41に対して旋回する。
【0056】
ブラケット38、39が移動すると、戻り止め36、37が回転する結果、ベルト27に張力がかかる。さらに、ベルト27は、ブラケット38、39を支持体40、41に係止する、すなわち、ボルト44、45を溝42、43に締め付けることによって張力下で保持することができる。
【0057】
都合の良いことに、装置1は、図12に示すように、支持体12の縦壁17、18の外側に位置する一対の上側リターンローラ46、47と、底壁21の外側に位置する一対の下側リターンローラ48、49とを備えることができる。
【0058】
これらのローラ対46、47;48、49は、対応する縦回転軸L、L、L、Lに遊びを有して装着し、ベルト27と相互作用するように設計される外面50、51、52、53をそれぞれ有することができる。
【0059】
図3〜5に最も良く示すように、一対の上側ローラ46、47は支持体12の縦壁17、18の外側に装着され、ベルト27の中間部30が縦壁と底壁41を完全に覆う。
【0060】
さらに、動力ローラ31は、一対の下側ローラ48、49の間に介在させることができる。
【0061】
ローラ46、47;48、49が存在することで中間部30は略オメガ状(ω)となり、ベルト27は下部から下側ローラ48、49に、上部から動力ローラ31に巻き付けられる。
【0062】
さらに、図7に最も良く示すように、ベルト部27は、フレーム10の端部領域32、33間の距離dと各略オメガ状中間部30の長さdとの合計に略等しい全長l(l=d+2d)を有することができる。
【0063】
動力ローラ31は、対応縦回転軸Rを中心に回転し、ベルト27の内面34に噛み合うように高摩擦係数を有する外周面45を備えることができる。
【0064】
好ましくは、ベルト27は歯状内面34を有し、動力ローラ31は対応するピッチの歯状外面54も有する。
【0065】
有利には、地面からの一対の上側ローラ46、47の高さhは、地面からの戻り止め36、37の高さhと略等しくすることができる。
【0066】
よって、図7に示すように、ベルト27は、地面に平行であり、支持体12が摺動可能に装着されるフレーム10の座部15の上部を閉鎖するように設計される2つ以上の略直線部55、56、57を有する。
【0067】
したがって、ベルト27の外面58は摺動面πと略共面であり、シート材Mが給送方向Lで間隙又は空隙に捕捉され、座部15に固着するのを防ぐ。
【0068】
好ましくは、図8及び9に最も良く示すように、ローラ31は電気モータ60の回転シャフト59に装着することができ、その後、支持体12の横壁19に直接固定される。
【0069】
装置1は、図示しない電子制御手段をさらに備えることができ、電子制御手段は電気モータ62に動作可能に接続されて、始動を制御し、横ガイド手段13に沿った支持体12の正確な変位を推進する。
【0070】
本発明の好適な構造では、図面に示すように、装置1は、単独の座部15内に収容される複数の支持体12を備えることができ、各支持体は共通ガイド手段13上で摺動可能である。
【0071】
具体的には、単独の共通ベルト部27を設けることができ、座部15内のすべての箱状支持体12の外周に巻き付けるように構成して、各支持体に対して中間部30を画定することができる。
【0072】
各動力ローラ31は対応する支持体12に装着されて、各印刷ユニット2を個々に縦方向に移動させる。
【0073】
本発明の別の構成では、図13に示すように、フレーム10は、複数の縦方向に相互に変位した座部15を備えることができ、1つ以上の箱状支持体12及び単独のベルト部27が各座部に摺動可能に搭載される。
【0074】
よって、異なる座部15内の支持体12に関連付けられる動力ローラ31は、個別のベルト部27と相互作用するように構成される。
【0075】
別の側面では、本発明は、上述の駆動装置1に関連付けられる少なくとも1つの印刷ユニット2を有するカスタマイズ可能なパッケージ作製機械3を提供する。
【0076】
本発明の装置及び機械は、添付の請求項に開示される発明の概念の範囲内で、多数の変更又は変形が可能である。細部はすべて他の技術上等価な部品と置き換えることができ、材料は本発明の範囲を逸脱せずに、様々なニーズに応じて変更することができる。
【0077】
装置及び機械について具体的に添付図面を参照して説明したが、本開示及び請求項で参照される符号は本発明を理解し易くするためだけに使用されており、請求の範囲を限定することを目的としていない。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、ボール紙などの半剛体シート製品の処理用機械の生産、又はパッケージ形成機械の生産のために、工場において工業規模で製造することができるため、産業上利用可能である。

図1
図2
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図4-5】
図6
図7-8】
図9
図10
図11
図12
図13