特許第6743198号(P6743198)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6743198使用者認証コンセント、電力仲介用コネクタ及び電力需要装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6743198
(24)【登録日】2020年7月31日
(45)【発行日】2020年8月19日
(54)【発明の名称】使用者認証コンセント、電力仲介用コネクタ及び電力需要装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20200806BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20200806BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20200806BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20200806BHJP
【FI】
   H02J7/00 301B
   H02J7/00 P
   G06Q50/06
   B60L53/14
   H02J13/00 301A
   H02J13/00 311K
【請求項の数】10
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-1893(P2019-1893)
(22)【出願日】2019年1月9日
(62)【分割の表示】特願2016-506240(P2016-506240)の分割
【原出願日】2014年4月3日
(65)【公開番号】特開2019-71780(P2019-71780A)
(43)【公開日】2019年5月9日
【審査請求日】2019年1月9日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0038225
(32)【優先日】2013年4月8日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0017026
(32)【優先日】2014年2月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515276509
【氏名又は名称】ジョ−ライン コーポレーション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョ,ソンギュ
【審査官】 大濱 伸也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−124556(JP,A)
【文献】 特開2012−151914(JP,A)
【文献】 特開2006−262570(JP,A)
【文献】 特開2004−038292(JP,A)
【文献】 特開2009−240065(JP,A)
【文献】 特開2010−259308(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0274570(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
B60L 1/00−3/12
B60L 7/00−13/00
B60L 15/00−58/40
G06Q 50/06
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力需要装置側から認証用電力およびコンセント作動暗号を前記電力需要装置の認証のために受け取る使用者認証コンセントであって、
前記電力需要装置側から前記使用者認証コンセントへの認証用電力の供給は、前記電力需要装置を前記使用者認証コンセントに接続することによって開始され、
前記使用者認証コンセントは、前記認証用電力を用いて認証を行い、前記電力需要装置が許可されている場合には、主電源から前記電力需要装置側への電力の供給を許可する、使用者認証コンセント。
【請求項2】
前記認証は、前記電力需要装置側から前記コンセント作動暗号を受信することと、前記コンセント作動暗号がコンセントID情報に相応するか否かを判断することとを含む、請求項1に記載の使用者認証コンセント。
【請求項3】
前記電力需要装置側からコンセントID要請信号を受信してコンセントID情報を前記電力需要装置側に送信し、前記電力需要装置側は前記コンセントID情報に対応する前記コンセント作動暗号を送信する、請求項2に記載の使用者認証コンセント。
【請求項4】
前記電力需要装置側から前記使用者認証コンセントへの前記認証用電力の供給は、前記電力需要装置のプラグを前記使用者認証コンセントに挿入することによって開始される、請求項1に記載の使用者認証コンセント。
【請求項5】
前記電力需要装置のプラグが前記使用者認証コンセントから脱去された場合、前記主電源からの電力の供給が遮断される、請求項1に記載の使用者認証コンセント。
【請求項6】
使用者認証のための前記認証用電力と前記コンセント作動暗号の伝送を受けるための認証用端子を含む、請求項1に記載の使用者認証コンセント。
【請求項7】
使用者認証のための前記認証用電力と前記コンセント作動暗号の伝送を受けるための電力線通信モデムを含む、請求項1に記載の使用者認証コンセント。
【請求項8】
前記使用者認証コンセントは、コネクタの形態である、請求項1に記載の使用者認証コンセント。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の使用者認証コンセントから電力を受け取り、該電力を電力需要装置に供給する電力仲介用コネクタであって、
認証用電力を前記使用者認証コンセントに供給するためのバッテリーを備える、電力仲介用コネクタ。
【請求項10】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の使用者認証コンセントから電力を受け取る電力需要装置であって、
認証用電力を前記使用者認証コンセントに供給するための電装品用バッテリーを含む、電力需要装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車の位置基盤充放電電力仲介システム、並びに上記電力仲介システムに利用される使用者認証コンセント又はコネクタに関する。より詳しくは、本発明は、位置基盤電力仲介用モジュール、電気自動車及び仲介サーバー、並びに外部から認証用電力の供給を受けるコンセント又はコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車は、外部電力の供給を受けこれを保存して走行に使う電気接続型自動車のことを言う。電気接続型自動車には、プラグインハイブリッド自動車、バッテリー自動車、燃料電池自動車などがある。最近、化石エネルギの枯渇と環境汚染によって電気エネルギを用いる電気自動車に対する需要が更に高くなり、それに関する研究もより活発になっている。電気自動車は概して、電気エネルギをバッテリーに保存しこれを用いて電気モータを回転させて自動車を駆動するが、バッテリーの容量が有限であるため、バッテリーの持続的な充電が求められる。従って、まるで既存の内燃機関自動車がガソリンスタンドで注油するように、電気自動車のバッテリーを充電することが必須であるため、このための充電システムが構築されなければならない。
【0003】
これに関連して、韓国特許公開第10−2012−0109914号には、最も一般的と言える電気自動車の充電システムが開示されている。このような電気自動車の充電システムによれば、例えば、都市鉄道電力網のように既に備えられている電力網と連携して、電気自動車に電力を充電することができる。しかし、このような充電システムは、電力網から電力の供給を受け電気自動車に提供することができる別途の固定式充電装置を要する。また、使用者は電気自動車のバッテリーを充電した後に、固定式充電装置が備えられたその場で決済を行うことが求められる。
【0004】
一方、韓国特許公開第10−2012−0012922号には、電気自動車内に充電量課金装置を取り付けて充電中の利便性及び安定性を向上できるようにした電気自動車の充電課金システムが開示されている。このような充電課金システムによれば、充電量課金装置が路面の充電所ではなく電気自動車に取り付けられることができるが、路面に充電所を設置しなければならないため、莫大な施設費用が求められる。
【0005】
よって、電気自動車を充放電するための施設費用を減らしながらも電気自動車の使用者が便利に利用でき、電力加入者、電力販売会社及び電気自動車の使用者の間で電力を購買又は販売できるように電力代金を仲介することを可能にする電気自動車の充電システムが求められる。
【0006】
また、電気自動車は度々、電気自動車の所有者が自身の所有ではない所から電力の供給を受ける必要がある。このような理由により、例えば、電気自動車に対して、車両所有者が自身の所有ではない所で、例えばアパート地下駐車場で、コンセントに連結して電力の供給を受けられるようにする、使用者認証機能が内蔵されたコンセント、マルチタップ、電気自動車充電器などの給電装置が開発された。ところが、このような給電装置によれば、使用者認証のための部品が待機動作時に電力(以下、待機電力)を自体的に消耗することになる。また、既存の給電装置によれば、待機電力に対する費用を負担する者(例えば、建物所有者)と実使用者(例えば、電気自動車所有者)が不一致となる場合が存在することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
よって、本発明が解決しようとする課題は、電気自動車を充放電するための別途の固定式装置を設けなくても電気自動車の充放電を可能にする、位置基盤電力仲介用モジュール、電気自動車及び仲介サーバーを提供することにある。
【0008】
本発明が解決しようとする他の課題は、電気自動車を充放電するための別途の固定式装置を設けない電気自動車の位置基盤充放電電力仲介システムにおいて、電力加入者と電力販売会社の間、電気自動車用電力仲介会社と電力販売会社の間、電気自動車用電力仲介会社と電気自動車電力仲介加入者の間で有料で電力を購買又は販売することができるように電力代金を仲介することを可能にする、位置基盤電力仲介用モジュール、電気自動車及び仲介サーバーを提供することにある。
【0009】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、位置基盤電力仲介システムに使用できるコンセント又はコネクタであり、保安を維持しながらも待機電力消耗のない使用者認証コンセント又はコネクタを提供することにある。
【0010】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、保安を維持しながらも待機電力消耗のない使用者認証コンセント又はコネクタから電力の供給を受け電力需要装置に供給するための電力仲介用コネクタを提供することにある。
【0011】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、保安を維持しながらも待機電力消耗のない使用者認証コンセント又はコネクタから電力の供給を受ける電気自動車を提供することにある。
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及された課題に制限されるものではなく、言及されていない他の課題は、下の記載から本発明の属する技術分野における通常の技術者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用モジュールは、衛星測位システムからの情報、LPS(Local Positioning System)情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上から電気自動車の位置及び時間を確認する位置及び時間確認部;上記電気自動車の外部との入出力電力をリアルタイムでモニタリングする電力計量部;及び、上記電気自動車の位置及び時間情報並びに上記入出力電力に関する情報を外部に伝送する無線通信部;を含む。電力加入者の建造物のコンセントに上記電気自動車のプラグを挿入し、電気自動車電力仲介加入者は上記建造物を通して上記電気自動車のバッテリーを充放電することができる。上記電気自動車の位置及び時間情報を伝送することにより上記建造物の位置及び上記電力加入者が識別されることができる。
【0013】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用モジュールにおいて、上記入出力電力に関する情報は、上記電気自動車の電力接続時間情報、電力の入出内訳及び積算走行距離情報のうちの一つ以上を含むことにより上記識別された電力加入者に対する電力料金の精算を可能にすることができる。
【0014】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用モジュールにおいて、上記無線通信部は、リアルタイムで充放電イベントログを外部に伝送し、そして上記電気自動車のプラグが連結された時点から上記プラグが脱去された時点までの全ての充放電イベントログを外部に再伝送することにより、上記リアルタイムで伝送された充放電イベントログの検証を可能にすることができる。
【0015】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用モジュールにおいて、上記電気自動車は、上記電気自動車のプラグに装着されたIDリーダを含み、上記IDリーダは上記建造物のコンセントに取り付けられたIDを検出することができる。
【0016】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用モジュールにおいて、上記位置及び時間確認部は、衛星測位システムからの情報、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上に追加して、重力センサ及び加速度センサのうちの一つ以上からのセンサ信号に追加的に基づいて電気自動車の位置及び時間を確認することができる。
【0017】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用仲介サーバーは、電力加入者の建造物のコンセントにプラグを挿入してバッテリーを充放電する電気自動車の位置及び時間情報を受信して上記建造物の位置及び上記電力加入者を識別する。また、上記位置基盤電力仲介用仲介サーバーは、上記電気自動車の電力接続時間情報、電力の入出内訳及び積算走行距離情報のうちの一つ以上を受信して上記電気自動車に対する電力料金を算定する。上記電気自動車の位置及び時間情報は、衛星測位システムからの情報、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上に基づくものである。
【0018】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用仲介サーバーにおいて、上記仲介サーバーは、上記電力接続時間情報、電力の入出内訳及び積算走行距離情報のうちの一つ以上を含む電力仲介記録を外部に伝送することにより、上記電力仲介記録に基づいて上記識別された電力加入者に対する電力料金を精算することを可能にすることができる。
【0019】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用仲介サーバーにおいて、上記仲介サーバーは、上記電気自動車から受信したバッテリー残量情報、電力需要変動による中央統制情報、及び事前に結ばれた電気自動車電力仲介加入者との契約条件のうちの一つ以上によって上記電気自動車の充放電を指示することができる。
【0020】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用仲介サーバーにおいて、上記仲介サーバーは、上記電気自動車からリアルタイムで充放電イベントログを受信し、そして上記電気自動車のプラグが連結された時点から上記プラグが脱去された時点までの全ての充放電イベントログを再受信することにより、上記リアルタイムで受信された充放電イベントログを検証することができる。
【0021】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用仲介サーバーにおいて、上記仲介サーバーは、上記電気自動車のプラグに装着されたIDリーダが検出した上記建造物のコンセントに取り付けられたIDを追加的に受信することができる。
【0022】
本発明の一態様による位置基盤電力仲介用仲介サーバーにおいて、上記電気自動車の位置及び時間情報は、衛星測位システムからの情報、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上に追加して、重力センサ及び加速度センサのうちの一つ以上からのセンサ信号に追加的に基づくものであり得る。
【0023】
本発明の一態様による使用者認証コンセント又はコネクタは、使用者認証のための認証用電力とコンセント作動暗号の伝送を受けるための認証用端子;及び、上記認証用電力によって作動され、上記コンセント作動暗号がコンセントID情報に相応するかを判断する認証装置;を含む。上記認証用電力は上記認証用端子を媒介として外部から供給される。上記コンセント作動暗号が上記コンセントID情報に相応したら、主電源から電気自動車のための電力を外部に供給する。上記電気自動車の位置及び時間情報から上記コンセント又はコネクタが設けられた位置及び電力加入者が識別される。上記電気自動車の位置及び時間情報は、衛星測位システムからの情報、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上に基づくものである。
【0024】
本発明の一態様による使用者認証コンセント又はコネクタにおいて、上記認証用端子を媒介として上記コンセント又はコネクタは外部からコンセントID要請信号を受信し外部にコンセントID情報を送信することができる。
【0025】
本発明の一態様による使用者認証コンセント又はコネクタにおいて、プラグを上記コンセント又はコネクタから脱去したら、上記認証用端子を通した認証用電力の供給が終了されて、上記主電源からの電力供給が遮断されることができる。
【0026】
本発明の他の態様による使用者認証コンセント又はコネクタは、使用者認証のための認証用電力とコンセント作動暗号の伝送を受けるための電力線通信モデム;及び、上記認証用電力によって作動され、上記コンセント作動暗号がコンセントID情報に相応するかを判断する認証装置;を含む。上記認証用電力は電力線通信を通して外部から供給される。上記コンセント作動暗号が上記コンセントID情報に相応したら、主電源から電気自動車のための電力を外部に供給する。上記電気自動車の位置及び時間情報から上記コンセント又はコネクタが設けられた位置及び電力加入者が識別される。上記電気自動車の位置及び時間情報は、衛星測位システムからの情報、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上に基づくものである。
【0027】
本発明の他の態様による使用者認証コンセント又はコネクタにおいて、上記電力線通信モデムを媒介として上記コンセント又はコネクタは外部からコンセントID要請信号を受信し外部にコンセントID情報を送信することができる。
【0028】
本発明の他の態様による使用者認証コンセント又はコネクタにおいて、プラグを上記コンセント又はコネクタから脱去したら、電力線通信モデムを通した認証用電力の供給が終了されて、上記主電源からの電力供給が遮断されることができる。
【0029】
本発明の一態様による電力仲介用コネクタは、本発明による使用者認証コンセント又はコネクタから電力の供給を受け電気自動車に供給するためのものである。電力仲介用コネクタは、上記認証用電力を上記認証装置に供給するためのバッテリー;上記コンセント作動暗号をコンセント側に伝送するための通信部;及び、上記コンセントから供給される電力を計量するための電力計量部;を含む。
【0030】
本発明の一態様による電力仲介用コネクタにおいて、上記電力計量部を通して既に計量された電力を直流電力に変換して上記バッテリーを充電するか、上記変換された直流電力を認証用電力として上記使用者認証コンセントに提供するためのAC/DCコンバータ;を更に含むことができる。
【0031】
本発明の一態様による電気自動車は、衛星測位システムからの情報、LPS(Local Positioning System)情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上から電気自動車の位置及び時間を確認する位置及び時間確認部;上記電気自動車の外部との入出力電力をリアルタイムでモニタリングする電力計量部;及び、上記電気自動車の位置及び時間情報並びに上記入出力電力に関する情報を外部に伝送する無線通信部;を含む。電力加入者の建造物のコンセントに上記電気自動車のプラグを挿入して、電気自動車電力仲介加入者は上記建造物を通して上記電気自動車のバッテリーを充放電することができる。上記電気自動車の位置及び時間情報を伝送することにより上記建造物の位置及び上記電力加入者が識別されることができる。
【0032】
本発明の他の態様による電気自動車は、本発明による位置基盤電力仲介用モジュールを具備するか使用してバッテリーが充電されることができる。
【0033】
本発明のまた他の態様による電気自動車は、本発明による使用者認証コンセント又はコネクタから電力の供給を受ける。電気自動車は、上記認証用電力を上記認証装置に供給するための電装品用バッテリー;上記コンセント作動暗号をコンセント側に伝送するための通信部;及び、上記コンセントから供給される電力を計量するための電力計量部;を含む。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の一実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車のブロック図である。
図2】本発明の他の実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車のブロック図である。
図3】本発明の一実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを示す。
図4】本発明の他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを示す。
図5】本発明のまた他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを示す。
図6】本発明のまた他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを示す。
図7】本発明の第1実施例による使用者認証コンセント又はコネクタを示すブロック図である。
図8】本発明の第2実施例による使用者認証コンセント又はコネクタを示すブロック図である。
図9】本発明の一実施例による電力仲介用コネクタを示すブロック図である。
図10】本発明の一実施例による電力需要装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳しく後述されている実施例を参照すれば明確になるはずである。しかし、本発明は、以下開示される実施例に限定されず、相異なる多様な形態で具現されるものであり、単に本実施例は本発明の開示が完全となるようにし、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に示すために提供されるものである。明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を指す。
【0036】
本明細書で使われている用語は、実施例を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数形は特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で用いられる“含む”は、言及された構成要素、段階、動作及び/又は素子に加えて一つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/又は素子の存在又は追加を排除しない。
【0037】
他の定義がなければ、本明細書で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者に共通して理解可能な意味で使用され得る。また、一般的に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特別に定義されていない限り理想的に又は過度に解釈されない。
【0038】
1.電気自動車の位置基盤充放電電力仲介システム:位置基盤電力仲介用モジュール、電気自動車及び仲介サーバー
【0039】
以下、GPS信号受信部がGPS衛星信号を受信しこれから電気自動車の位置及び時間を確認することを例示的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、一般的に全ての衛星測位システム(GNNS:Global Navigation Satellite System)からの情報を受信しこれから電気自動車の位置及び時間を確認することができる。衛星測位システムの例としては、アメリカのGPS(Global Positioning Syetem)、ロシアのGLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、欧州連合のGALILEO(Europian Satellite Navigation System)が順に商用化されており、中国、日本なども独自開発中である。また、以下では、電気自動車が位置及び時間確認部、電力計量部、無線通信部及び/又はIDリーダなどを備えるものとして説明しているが、このような構成要素を必ずしも電気自動車が備えていなければならないというわけではない。上記構成要素のうちの一つ以上は別途のモジュールの形態をとってもよく、また“モジュール”との用語を使っているが、これは上記構成要素が必ずしも物理的に一つのハードウェア単位をなしていることを要するものではないため、上記構成要素が物理的に分離されるように上記モジュールが具現されてもよく、特許請求範囲に記載されている“モジュール”はこのような全ての形態のモジュールを包括し、本発明による電気自動車はこのような全ての形態のモジュールを具備するか使用してバッテリーが充電されることができる。
【0040】
図1を参照して、本発明の一実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車100を説明する。図1は、本発明の一実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車100のブロック図である。
【0041】
本発明による位置基盤電力仲介用電気自動車100は、位置及び時間確認部110、GPS信号受信部112、地球磁場感知部114、無線通信部120、走行距離情報保存部130、電力計量部140、制御部150、ディスプレイ部152、バッテリー180、バッテリーマネジメントシステム182、電力充電用コンバータ184、電力放電用コンバータ186及びプラグ190を含むことができる。
【0042】
位置及び時間確認部110は、GPS衛星信号、LPS(Local Positioning System)情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上から電気自動車100の位置及び時間を確認することができる。
【0043】
GPS衛星信号は、例えば電気自動車100に含まれたGPS信号受信部112が受信し位置及び時間確認部110に伝送したものであり得る。このようなGPS衛星信号を通して位置及び時間確認部110は電気自動車100の位置及び現在時間を確認することができる。
【0044】
LPS情報は、例えば電気自動車100に含まれた無線通信部120が無線通信基地局から受信し位置及び時間確認部110に伝送したものであり得る。具体的に、無線通信部120は、例えば携帯電話基地局、地上波放送基地局、地上波DMB基地局、無線LANアクセスポイントなどのような固定式地上電波送信機から受信された電波に由来するLPS情報を位置及び時間確認部110に伝送することができる。このようなLPS情報を通して位置及び時間確認部110は電気自動車100の位置を確認することができる。
【0045】
地球磁場情報は、例えば電気自動車100に含まれた地球磁場感知部114が上記地球磁場感知部114内の地磁気センサが感知した信号から生成し位置及び時間確認部110に伝送したものであり得る。このような地球磁場情報を通して位置及び時間確認部110は電気自動車100の位置を確認することができる。
【0046】
図示されていないが、位置及び時間確認部110は、上述のGPS衛星信号、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上に追加して、電気自動車100が備えた重力センサ及び加速度センサのうちの一つ以上からのセンサ信号に追加的に基づいて電気自動車100の位置を確認することができる。
【0047】
位置及び時間確認部110は、GPS衛星信号、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ又は二つ以上を適切に組み合わせて、或いはこれに重力センサ及び加速度センサのうちの一つ以上からのセンサ信号に追加的に基づいて多様な方式で電気自動車100の位置及び電力加入者の建造物の位置及び電力加入者を識別することに対する精度を高めることができる。
【0048】
これにより、電力加入者の建造物の位置に関係なく、すなわち電気自動車100を充放電した建造物の位置及びその環境に関係なく誤差を最小化した位置情報を電気自動車100の位置基盤充放電システムに提供することができる。言い換えれば、電力加入者の建造物が大型建物や大型団地アパートに該当する時だけでなく小型建物に該当する時も、電力加入者の建造物に関する正確な位置情報を電気自動車100の位置基盤充放電システムに提供することができる。
【0049】
無線通信部120は、電気自動車100の位置及び時間情報並びに入出力電力に関する情報を外部に伝送することができる。ここで、入出力電力に関する情報は、電気自動車100の電力接続時間情報及び電力の入出内訳のうちの一つ以上を含むことができる。このような入出力電力に関する情報から、図2を参照して後述するように、電気自動車電力仲介加入者に対する電力料金賦課/還付と、そして識別された電力加入者に対する電力料金の精算が可能になる。
【0050】
また、無線通信部120は、リアルタイムで充放電イベントログを外部に伝送し、そして電気自動車100のプラグ190が連結された時点から上記プラグ190が脱去された時点までの全ての充放電イベントログを外部に再伝送することができる。これにより、上記リアルタイムで伝送された充放電イベントログの検証が可能になる。
【0051】
また、無線通信部120は、電気自動車100の積算走行距離情報と充放電履歴情報を外部に伝送することができる。これにより、充放電電力料金算定の正確性を高めるために上記積算走行距離情報及び上記充放電履歴情報を交差確認することが可能になる。
【0052】
走行距離情報保存部130は、車両走行距離履歴情報を提供し、車両計器盤、トリップコンピュータ、ABS、ESP、BCM、ECMなど車両内部の多様なコンピュータモジュールが上記走行距離情報保存部130としての役割をすることができる。
【0053】
電力計量部140は、電気自動車100の外部から入力される電力及び外部に出力される電力をリアルタイムでモニタリングすることができる。また、電力計量部140は、電源を感知することと電力を遮断することを行なうことができる。例えば、電気自動車100のプラグ190を電力加入者の建造物のコンセント200に挿入したら、電力計量部140は電源を感知するようになる。また、制御部150から電力遮断命令を受ける場合、電力加入者の建造物から電気自動車100に電力が流入されること、又は電気自動車100から電力加入者の建造物に電力が流出されることを遮断することができる。
【0054】
制御部150は、位置及び時間確認部110から電気自動車100の位置及び時間情報を受信し、走行距離情報保存部130から走行距離情報を受信し、電力計量部140から電力接続時間情報及び電力の入出内訳を受信し、バッテリーマネジメントシステム182からバッテリー充電情報を受信して、位置及び時間情報、積算走行距離情報、電力接続時間情報及び電力の入出内訳、充放電イベントログ及び充放電履歴情報などを無線通信部120に伝送することができる。
【0055】
ディスプレイ部152は、車両室内に及び/又は室外(例えば、ガラス窓)に設けられ、位置基盤電力仲介用仲介サーバーとの交信状態(すなわち、電気自動車から伝送される情報を仲介サーバーが良好に受信しているか否か、電気自動車の充放電が仲介サーバーの意図通りなされているか否か、電力代金仲介に特に問題がないか否かなど)、充電残量、充放電動作状態及び充放電速度などを表示することができる。
【0056】
バッテリーマネジメントシステム部182は、バッテリー180の充電量をチェックし電気自動車100のバッテリー180の充放電を直接制御することができる。具体的に、バッテリーマネジメントシステム部182は、バッテリー180の充電量をチェックしてバッテリー充電情報を制御部150に伝送することができ、また制御部150の命令を受けて電気自動車100のバッテリー180の充放電を直接制御することができる。
【0057】
電力充電用コンバータ(ADC)184及び電力放電用コンバータ(DAC)186は、各々交流を直流に及び直流を交流に変換してバッテリー180の充放電を可能にする。
【0058】
本発明の一実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車100によれば、電気自動車100を充放電するための別途の固定式装置を設置せず、単に電力加入者の建造物に設けられた従前の一般的なコンセント200だけで電気自動車100を充放電することにおいて、電力加入者と電力販売会社の間、電気自動車用電力仲介会社と電力販売会社の間、電気自動車用電力仲介会社と電気自動車電力仲介加入者の間で有料で電力を購買又は販売できるように電力代金を仲介することができる。
【0059】
このために、電力加入者の建造物のコンセント200に電気自動車100のプラグ190を挿入した時、電気自動車100は電気自動車100の位置及び時間情報と共にバッテリー残量情報を無線通信で外部に伝送することができる。具体的に、電気自動車100のプラグ190を電力加入者の建造物のコンセント200に挿入すると、電気自動車100の電力計量部140は電源を感知するようになり、これを制御部150に知らせることができる。すると、制御部150は、無線通信部120が電気自動車100の位置及び時間情報と共にバッテリー残量情報を無線通信によって外部に、例えば図2を参照して後述するように電力仲介会社の仲介サーバーに伝送するように命令を下すことができる。また、電気自動車100は、時間帯別電力価格差などに対応するために毎定時を基準に充放電量情報を各々記録し、これを無線通信部120を通して外部に、例えば電力仲介会社の仲介サーバーに伝送することができる。
【0060】
図2を参照して、本発明の他の実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車を説明する。図2は、本発明の他の実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車102のブロック図である。
【0061】
本発明の他の実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車102は、図1を参照して説明した構成要素の他に、ID検出部192を更に含むことができる。ID検出部192は、例えば、電気自動車102のプラグ190に装着されたIDリーダであり得、このようなIDリーダは建造物のコンセント200に取り付けられたIDを検出することができる。電力加入者の建造物のIDを検出するためには、NFC、RFIDなど非接点方式はもちろんのこと、接点方式も使用され得る。
【0062】
電気自動車102がこのようにID検出部192を更に含むことにより、GPS衛星信号、地磁気センサ信号、無線通信基地局間の通信を通したLPS情報などを用いて電気自動車120の位置情報に関する精度を高めることに追加して、誤差範囲の限界内にあり得る他の建造物との位置情報混同を予防することにより、その精度をより向上させることができる。
【0063】
電気自動車102がID検出部192を更に含む場合、電力計量部140は、図1を参照して説明された電源感知と連携して、制御部150がID検出部192にターンオン及びターンオフを命令するようにすることができる。具体的に、電気自動車102のプラグ190を電力加入者の建造物のコンセント200に挿入すると、電力計量部140は電源を感知するようになり、これを制御部150に知らせることにより、制御部150がID検出部192のターンオンを命令できるようにすることが可能である。同様に、電気自動車102のプラグ190を電力加入者の建造物のコンセント200から脱去すると、電力計量部140はこれを感知し制御部150に知らせることにより、制御部150がID検出部192のターンオフを命令できるようにすることが可能である。
【0064】
本発明の他の実施例による位置基盤電力仲介用電気自動車102によれば、図1を参照して説明したように、GPS衛星信号、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上を用いることに付け加えて、建造物のコンセント200に取り付けられたIDを用いることにより、電気自動車102の位置及び電力加入者の建造物の位置及び電力加入者を識別することに対する精度をより高めることができる。
【0065】
図3を参照して、本発明の一実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを説明する。図3は、本発明の一実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを示す。図3で電気自動車は、図1を参照して説明した電気自動車100又は図2を参照して説明した電気自動車102であり得る。
【0066】
電気自動車の位置基盤充放電システムは、電気自動車電力仲介加入者500、電気自動車用電力仲介会社300、電力販売会社400及び電力加入者250の間で自動車充放電のための電力取引を仲介する。
【0067】
電気自動車電力仲介加入者500は、電力加入者250の建造物のコンセント200にプラグ190を挿入して電気自動車100のバッテリーを充放電することができる。特に、本発明によれば、電気自動車100の位置及び時間情報を通して上記建造物の位置及び上記電力加入者250を識別することが可能になる。また、上記建造物に電力流出入量を確認するための別途の設備を設けなくても電気自動車100内で電力の流出入量を確認することができるようになる。
【0068】
電力仲介会社300は、一方では、電力販売会社400に電力仲介記録を伝送し、そして電力販売会社400に充電電力代金を納入したり、電力販売会社400から放電電力代金の支給を受けることができる。他方では、電力仲介会社300は、電気自動車電力仲介加入者500に電力料金賦課(又は還付)告知をし、電気自動車電力仲介加入者500から電力料金の納付を受けたり、電気自動車電力仲介加入者500に電力料金を還付することができる。
【0069】
電力販売会社400は、電気自動車用電力仲介会社300から電力仲介記録の伝送を受け、これに基づいて電力加入者250に電力料金精算告知をし、そして電力加入者250に電力料金を精算し追加でインセンティブを提供することができる。
【0070】
図3を参照して説明した電気自動車の位置基盤充放電システムにおいて、電力仲介会社300は、本発明による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを用いて電力仲介サービスを提供することができる。
【0071】
具体的に、電力仲介用仲介サーバーは、電力加入者250の建造物のコンセント200に電気自動車のプラグ190を挿入してバッテリーを充放電する電気自動車100の位置及び時間情報を受信して上記建造物の位置及び上記電力加入者250を識別することができる。ここで、上記電気自動車の位置及び時間情報は、GPS衛星信号、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上に基づくものであり得る。更に、電気自動車の位置及び時間情報は、上述のGPS衛星信号、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ以上に追加して、電気自動車が備えた重力センサ及び加速度センサのうちの一つ以上からのセンサ信号に追加的に基づくものであり得る。言い換えれば、電気自動車100の位置及び時間情報は、GPS衛星信号、LPS情報及び地球磁場情報のうちの一つ又は二つ以上を適切に組み合わせたもの、或いはこれに追加して重力センサ及び加速度センサのうちの一つ以上からのセンサ信号に追加的に基づくものであり得る。また、図3における電気自動車が、図2を参照して説明した電気自動車102である場合、仲介サーバーは、上記電気自動車のプラグ190に装着されたID検出部192が検出した上記建造物のコンセント200に取り付けられたIDを追加的に受信することができる。従って、IDだけ単独で使用する場合に発生し得る電気自動車使用者の位置情報に関する歪曲を事前に防止することができる。
【0072】
また、仲介サーバーは、上記電気自動車100の電力接続時間情報及び電力の入出内訳のうちの一つ以上を受信して上記電気自動車100に対する電力料金を算定することができる。また、仲介サーバーは、上記電力接続時間情報及び電力の入出内訳のうちの一つ以上を含む電力仲介記録を外部に伝送することができる。例えば、このような電力仲介記録は電力販売会社400に伝送されることができるが、これにより、上記電力仲介記録に基づいて電力販売会社400が上記識別された電力加入者250に対する電力料金を精算することが可能になる。
【0073】
また、仲介サーバーは、上記電気自動車100からリアルタイムで充放電イベントログを受信し、そして上記電気自動車100のプラグ190が連結された時点から上記プラグ190が脱去された時点までの全ての充放電イベントログを再受信することにより、上記リアルタイムで受信された充放電イベントログを検証することができる。この時、電気自動車100と仲介サーバーの間の無線通信に通信障害が発生した場合は、充電機能だけ動作しそのイベントログを保存した後、通信障害が消えてから、保存されたイベントログを仲介サーバーに伝送することもできる。
【0074】
また、仲介サーバーは、充放電電力料金算定の正確性を高めるために上記電気自動車100の積算走行距離情報と充放電履歴情報を交差確認することができる。
【0075】
また、仲介サーバーは、上記電気自動車100から受信したバッテリー残量情報、電力需要変動による中央統制情報、及び事前に結ばれた電気自動車電力仲介加入者との契約条件のうちの一つ以上によって上記電気自動車100の充放電を指示することができる。事前に結ばれた電気自動車電力仲介加入者500との契約条件は、時間帯別および/または電力料金帯別充電要求、放電条件などのような使用者の要求が反映されたプログラムの形態で電気自動車100に伝送されることができる。例えば、電気自動車電力仲介加入者が時間帯別/季節別電力価格差構造を活用して安価に電力を充電/購買し高価に電力を放電/販売できるように、助けることができる。また、仲介サーバーは、電気自動車使用者の使用パターンを分析して最も効果的な契約条件プログラムを提示することができる。
【0076】
また、仲介サーバーは、電気自動車使用者の住居所からの離隔距離を把握して、現在電力接続位置での充放電プログラムを決定し、これを電気自動車に伝送することができる。例えば、現在電力接続位置が住居所から一定距離以上離れている場合、バッテリー充電量を迅速に増加させ放電を自制させることにより、電気自動車使用者が電気自動車100の長距離運行に備えることができるようにすることが可能である。
【0077】
また、仲介サーバーは、電気自動車100のプラグ190を建造物のコンセント200に挿入した時、電気自動車100を実際に充放電するか否かを統制することができる。例えば、新しい再生可能エネルギの不均一な発電量、季節的需要急騰、電力ピーク時間帯など局地的、全国的、時間的電力需要変動と事前に結ばれた加入者との契約条件によって、電力仲介会社300の中央サーバーがリアルタイムで電気自動車100のバッテリー状態を確認して充電及び放電を切り替えるか電力連結を中止することができ、このような統制回数には制限がない。
【0078】
また、仲介サーバーは、事前に電力仲介会社300の仲介サーバーに保存された該当建造物の許容電流量と接続された電気自動車の台数を比較して、各々の電気自動車の充電電力量を可変させるか瞬断させて過電流が流れないように予防することができる。また、仲介サーバーは、充放電切り替えの所要時間を最小化して電力供給安定化を期するために、充放電切り替えが予告される基準に到達したら、電気自動車を呼び出して充放電切り替えのための準備状態を維持するようにすることができる。
【0079】
従って、本発明による仲介サーバーによれば、電力需給問題に対して、電気自動車のバッテリーに予め保存された電力をリアルタイムで用いて能動的に対応することができる、所謂‘スマートグリッド’が可能になる。特に、本発明による電気自動車及び仲介サーバー並びにこれを含む仲介システムによれば、別途の固定施設なしに電気自動車100に保存された電力を放電することができるため、電力需給問題を追加的な設備投資なしに能動的に対応することが可能になる。例えば、送配電網の断絶などのような停電被害が発生した場合に、本発明による電力仲介システムを用いて電気自動車のバッテリーを非常発電設備として活用することにより、養魚場、養鶏場、冷凍/冷蔵施設、エレベーター停止などの被害を最小化できる。
【0080】
以上説明した本発明による位置基盤電力仲介用電気自動車100、位置基盤電力仲介用仲介サーバー及びこれらを含む電力仲介システムによれば、電気自動車100を充放電するための別途の固定式装置を設置せず、単純に電力加入者250の建造物に設けられた従前の一般的なコンセント200だけで電気自動車100の充放電を可能にする。言い換えれば、既存の電気自動車の充電方法は、電力加入者250の建造物に付加的な施設設備投資をしなければならず、多大な予算及び時間が所要となったのとは対照的に、本発明によれば、単純に電力加入者250の建造物に設けられた従前の一般的なコンセント200だけで電気自動車100を充放電することができるため、付加的な施設設備投資なしに全国的な電気自動車充放電網を構築することができる。
【0081】
また、本発明による位置基盤電力仲介用電気自動車100、位置基盤電力仲介用仲介サーバー及びこれらを含む電力仲介システムによれば、電力加入者250と電力販売会社400の間、電気自動車用電力仲介会社300と電力販売会社400の間、電気自動車用電力仲介会社300と電気自動車電力仲介加入者500の間で有料で電力を購買又は販売できるように電力代金を仲介することができる。具体的に、本発明によれば、電気自動車100の使用者は、充放電時、別途の決済過程を伴わずに、コンセント200にプラグ190を連結し脱去するだけで電気自動車100を充放電することができる。言い換えれば、電気自動車100の使用者は、電気自動車100の充放電時に伴う別途の決済過程を経る代わりに、電気自動車100の使用者に後払い請求される電力料金商品を利用することができるようになる。特に、電気自動車100の使用者は、電力加入者250が加入した電力商品の種類とは関係なく電気自動車100に使われた電力に対して電気自動車電力仲介加入者500に料金を賦課することができる商品やその派生商品を利用することができるようになる。これにより、電力加入者250が加入した電力商品が家庭用か業務用か等とは関係なく、電気自動車電力仲介加入者500は電気自動車用電力料金の賦課を受けることが可能になる。また、電力加入者250は、電気自動車100にコンセント200を提供しても電力料金に影響を受けずに、電力仲介会社300が提供するインセンティブの支給を電力販売会社400から受けることが可能になる。
【0082】
図4を参照して、本発明の他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを説明する。図4は、本発明の他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを示す。以下、図3に示された電気自動車の位置基盤充放電システムとの差異のみを説明する。
【0083】
図4に示された電気自動車の位置基盤充放電システムにおいて、電力販売会社402は、位置基盤電力仲介用仲介サーバーを用いて図3における電気自動車用電力仲介会社300の役割を更に行う。
【0084】
具体的に、電力販売会社402は、一方では、電力仲介記録を直接作って、これに基づいて電気自動車電力仲介加入者500に電力料金賦課(又は還付)告知をし、電気自動車電力仲介加入者500から電力料金の納付を受けたり電気自動車電力仲介加入者500に電力料金を還付することができる。また、電力販売会社402は、他方では、直接作った電力仲介記録に基づいて電力加入者250に電力料金精算告知をし、そして電力加入者250に電力料金を精算し追加的にインセンティブを提供することができる。
【0085】
図5を参照して、本発明のまた他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを説明する。図5は、本発明のまた他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを示す。
【0086】
図5に示された電気自動車の位置基盤充放電システムは、図3に示された電気自動車の位置基盤充放電システムにおいて、電気自動車電力仲介加入者500が電力加入者250と同一人である場合を想定したものである。これを除いて実際の電力仲介は図3と同一類似の方式で具現されるため、これに関する詳しい説明は省略する。
【0087】
図6を参照して、本発明のまた他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを説明する。図6は、本発明のまた他の実施例による位置基盤電力仲介用仲介サーバーを含んで構成された電気自動車の位置基盤充放電システムを示す。
【0088】
図6に示された電気自動車の位置基盤充放電システムは、図4に示された電気自動車の位置基盤充放電システムにおいて、電気自動車電力仲介加入者500が電力加入者250と同一人である場合を想定したものである。これを除いて実際の電力仲介は図4と同一類似の方式で具現されるため、これに関する詳しい説明は省略する。
【0089】
2.電力仲介システムに利用される使用者認証コンセント又はコネクタ
【0090】
以下説明する本発明による使用者認証コンセント又はコネクタ、電力仲介用コネクタ並びにこれを用いる電気自動車は、特に先に説明した電力仲介システムに適用されて具現され得る。このような適用によれば、位置基盤電力仲介システムにおいて、後述するところにより明白になるように、保安問題を解決しながらも待機電力費用を完全に除去することができるため、建物所有者は何の心配もなく電力仲介のために電気自動車用コンセントを共有することができるようになる。また、本発明による使用者認証コンセント又はコネクタは、例えば、建物の壁に内蔵可能なコンセント形態又は建物の壁から出ているケーブルのようなコネクタ形態であり得る。言い換えれば、以下で本発明による使用者認証コンセント又はコネクタがコンセント形態の場合について説明しているのは、単に説明の便宜のためである。
【0091】
図7を参照して、本発明の第1実施例による使用者認証コンセント又はコネクタを説明する。
【0092】
本発明の第1実施例による使用者認証コンセント1100は、認証装置1110、認証用端子1120、電磁開閉器1130及び電源供給端子1140を含むことができる。電力仲介用コネクタ又は電力需要装置(例えば、電気自動車)のプラグ(後述する図9及び図10参照)を使用者認証コンセント1100に挿入すると、プラグからコンセント1100の認証用端子1120を通して認証装置1110に認証用電源供給を開始する。これと共に、プラグからコンセントID要請信号をコンセント1100に送信し、コンセント1100からコンセントID情報を受ける。このようなコンセントID確認手続は、コンセント1100にRFID又はNFCを取り付け、プラグにRFID又はNFCリーダを設けてコンセント1100からコンセントID情報を直接読み取る方式でも行われることができる。また、この時、コンセントID情報と共に流動的なキー値をプラグ側に伝送する場合は保安が追加的に強化されることができる。コンセントID情報を得た後に、プラグ側では、プラグ側に保存されたデータベースを通して、又は外部(例えば、後述する図9及び図10における認証サーバー)との無線通信を通してコンセント作動暗号を獲得する。プラグ側が獲得されたコンセント作動暗号をコンセント1100に伝送すると、コンセント1100の認証装置1110はコンセント作動暗号を確認し、正しければ電磁開閉器1130を閉じて主電源供給を開始する。主電源1200からの電力は、電源供給端子1140を通してプラグ側に提供されることができる。プラグをコンセント1100から脱去すると、認証用端子1120を通した認証装置1110への認証用電源供給が終了され、電磁開閉器1130が開いて主電源供給が遮断される。
【0093】
図8を参照して、本発明の第2実施例による使用者認証コンセント又はコネクタの第2実施例を説明する。
【0094】
本発明の第2実施例による使用者認証コンセント1102は、認証装置1110、PLCモデム(電力線通信モデム)1122、電磁開閉器1130及び電源供給端子1140を含むことができる。本発明の第2実施例による使用者認証コンセント1102は、第1実施例での認証用端子1120の代わりにPLCモデム1122を備え、PLC通信(power line communication;電力線通信)を用いて使用者認証手続を経る。認証装置1110への認証用電源供給開始、コンセントID確認手続、コンセント作動暗号獲得、主電源から電力をプラグ側に供給すること、認証装置への認証用電源供給遮断、そして主電源から電力をプラグ側に供給することを遮断することは、その作動原理が第1実施例と実質的に同一類似するため、説明の便宜上、その詳しい説明を省略する。
【0095】
図9を参照して、本発明の一実施例による電力仲介用コネクタを説明する。図9は、本発明の第1実施例による使用者認証コンセント又はコネクタを用いて電気自動車が電力の供給を受けることを示しているが、これとは異なり、本発明の第2実施例による使用者認証コンセント又はコネクタが利用され得るのは勿論のことである。
【0096】
図9に示された電気自動車1600は、コネクタ1550を通して電気自動車1600に連結された電力仲介用コネクタ1400を媒介として使用者認証コンセント又はコネクタ1100を用いて必要な電力の供給を受けることができる。電力仲介用コネクタ1400は、有線通信部1410、無線通信部1420、電力計量部1430、バッテリー1440、AC/DCコンバータ1450、及び制御部1460を含むことができる。
【0097】
有線通信部1410は、認証装置1110への認証用電源供給開始、コンセントID確認手続、コンセント作動暗号獲得過程で必要な信号/情報(例えば、コンセントID要請信号、コンセントID情報、コンセント作動暗号など)を電力仲介用コネクタ1400の制御部1460とプラグ1300の認証用端子1310の間で送受信する。一方、図9に示すところとは異なり、コンセント作動暗号は、電力仲介用コネクタ1400又は電気自動車1600内に保存されたデータベースから獲得されることも可能である。しかし、使用者認証コンセントが次第に多くなると、電力仲介用コネクタ1400又は電気自動車1600内に全てのコンセント作動暗号を保存することは困難になり得る。よって、電力仲介用コネクタ1400は、コンセント作動暗号獲得過程で無線通信部1420を通して外部に位置した認証サーバー1500からコンセント作動暗号を獲得することができる。このように外部からコンセント作動暗号を獲得すれば、認証サーバー1500が別に管理されていない時に発生し得る全体コンセント作動暗号のデータベース外部流出の危険性を減らすことができる。
【0098】
電力計量部1430は、プラグ1300の電源供給端子1320を媒介として使用者認証コンセント1100から供給される電力量を計量する。計量された電力は、コネクタ1550によって電力仲介用コネクタ1400に連結された電気自動車1600に供給される。これと共に、計量された電力量は制御部1460に送られ、無線通信部1420を媒介とする無線通信を通して計量された電力量に基づいて電気自動車所有者に賦課される電力料金及び/又は電力供給者(例えば、建物所有者)に告知される電力料金精算及びインセンティブ支給などが決定されることができる。
【0099】
バッテリー1440は、電力仲介用コネクタ1400の起動前に認証用電力(直流電力)を制御部1460を媒介として使用者認証コンセント1100に提供することができる。一旦、使用者認証コンセント1100から電力が供給され始めた後は、既に電力計量部1430を通して計量された電力をAC/DCコンバータ1450を通して直流電力に変換することにより、バッテリー1440を充電したり、又はこのように変換された直流電力を制御部1460を媒介に認証用電力として使用者認証コンセント1100に提供することができる。
【0100】
図10を参照して、本発明の一実施例による電力需要装置を説明する。図10は、本発明の第1実施例による使用者認証コンセント又はコネクタを用いる電気自動車を示しているが、これとは異なり、本発明の第2実施例による使用者認証コンセント又はコネクタが利用され得るのは勿論のことである。
【0101】
図10に示された電気自動車1602は、図9を参照して説明した電力仲介用コネクタが備える有線通信部1410、無線通信部1420、電力計量部1430及び制御部1460を電気自動車自体が備えている。これらの動作原理は、図9を参照して説明したところと実質的に同一類似であるため、これらに関する詳しい説明は説明の便宜上省略し、図9との差異点を中心に説明する。
【0102】
図10に示された電気自動車1602では、電気自動車内部の電装品用バッテリー(例えば、12Vバッテリー)1442が認証用電力(直流電力)を制御部1460を媒介として使用者認証コンセント1100に提供することができる。電装品用バッテリー(例えば、12Vバッテリー)1442は、電気自動車内部で電装品を作動させるために使用するバッテリーである。また、電力計量部によって計量された電力は、電気自動車1602の充電器1452で直流に変換されてトラクションバッテリー1454に保存されることができる。トラクションバッテリー1454は、電気自動車1602の駆動バッテリーである。
【0103】
以上説明した本発明による使用者認証コンセント又はコネクタ、電力仲介用コネクタ並びにこれを用いる電力需要装置(例えば、電気自動車)によれば、コンセント外部における電源を用いて、例えば、図9に示された実施例では電力仲介用コネクタ1400のバッテリー1440を、また図10に示された実施例では電装品用バッテリー1442を用いて、使用者を識別及び認証し主電源からの電力がコンセントを通して供給される。よって、電力需要装置(例えば、電気自動車)との連結を待機する間に主電源側での待機電力消費が全く発生しない。即ち、平常時に使用者認証のための電力を浪費することもなく、事前に使用が許可された使用者に限って電力を供給することができる。また、コンセント又はコネクタの不正使用を防ぐための追加的な機械式ロック装置を必要としなくなる。更に、先に図7に示した実施例に関連して説明したように、コンセント認証装置で順に変化するキー値を発生させる場合、コンセントの保安をより強化することができる。
【0104】
また、電気自動車を充電するための従来の給電装置は、嵩高く、給電装置内部に通信装置と使用者認証装置並びにこれらを運用するための直流電力供給装置を必要とした。しかし、本発明による使用者認証コンセント又はコネクタ、電力仲介用コネクタ並びにこれを用いる電力需要装置(例えば、電気自動車)によれば、通信装置と使用者認証装置を運用するための電力供給装置がコンセント外部に、例えば、図9に示された実施例では電力仲介用コネクタ1400の有線通信部1410、無線通信部1420及びバッテリー1440の形態で、また図10に示された実施例では電気自動車1602の有線通信部1410、無線通信部1420及び電装品用バッテリー1442の形態で配置され、使用者認証装置だけがコンセント又はコネクタに配置されることができる。従って、固定式装置である使用者認証コンセント又はコネクタの構造を最小化しながらも保安を維持することができる。
【0105】
次に、本発明による使用者認証コンセント又はコネクタ、電力仲介用コネクタ並びにこれを用いる電力需要装置(例えば、電気自動車)は、実際に又は商業的に次のような価値を有し得る。
【0106】
100個の駐車面を有する建物地下駐車場で10台の電気自動車を充電する場合を仮定すると、従来の給電装置によれば、待機電力消費問題及び設置費用問題により10個の電気自動車専用駐車面を必要とする。従って、電気自動車使用者のための専用駐車面を備えなければならないため、電気自動車使用者と一般自動車使用者の両方に不便をきたし得る。
【0107】
しかし、本発明による使用者認証コンセント又はコネクタによれば、100個の駐車面全てにこれを設けても、設備費用が安価であるばかりか、待機電力消費にも全く影響を及ぼさなくなる。従って、電気自動車と一般自動車の駐車区画を分けなくてもよいため、全ての自動車使用者が便利に駐車でき、電気自動車使用者は場所を問わず、即ち電気自動車用専用駐車面を捜し回らなくても電気自動車を充電することができるようになる。
【0108】
以上、添付図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得ることを理解できるはずである。よって、上述の実施例は全ての面で例示的なものであって限定的なものではないことを理解しなければならない。
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図2
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図7
図8
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図10