(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プロセッサと、第1の周波数範囲にわたる複数の通信リソースエレメントを提供する無線アクセスインターフェースを介して無線通信システムからデータを受信するように構成された受信機と、を含み、モバイル端末の所定のグループに属するモバイル端末であって、
前記無線アクセスインターフェースは、複数の時分割のサブフレームを含み、前記サブフレームのうちの少なくとも1つは、
前記モバイル端末のうちの1つ以上へ第1のシグナリング情報を伝達するための前記サブフレームの第1の部分における第1の制御領域であって、前記第1の制御領域は複数の制御チャネルリソースエレメントを含み、前記制御チャネルリソースエレメントの第1のサブセットがグループ制御チャネルを提供し、前記グループ制御チャネルは、グループ識別子と関連付けられており、少なくとも一部が前記グループ識別子を用いて符号化されている、前記第1の制御領域と、
前記サブフレームの前記第1の部分とは別個の、前記サブフレームの第2の部分における第2の制御領域と
を含み、
前記グループ制御チャネルは、前記第2の制御領域の位置を示す情報を含み、前記情報は、前記グループ制御チャネルに前記グループ識別子を適用することによってアクセス可能であり、
前記所定のグループのメンバシップが、前記グループ識別子の使用によって指示され、
前記プロセッサは、前記グループ識別子を用いて前記第1の制御領域内で前記グループ制御チャネルを探し出すように動作し、
前記グループ制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは関連付けられた集約レベルを有し、
前記第1の制御領域における前記制御チャネルリソースエレメントの第2のサブセットが、少なくとも1つの更なる制御チャネルを提供し、前記更なる制御チャネル又は各更なる制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは、関連付けられた更なる集約レベルを有し、
前記集約レベルは、前記更なる集約レベルのうちの少なくとも1つの関数である、モバイル端末。
前記グループ識別子はRNTIであり、前記グループ制御チャネルの前記符号化は、前記RNTIを用いたCRCビットの符号化である、請求項1又は2に記載のモバイル端末。
前記グループ識別子は、端末から基地局によって受信されるランダムアクセスプリアンブルメッセージにおいて指示される第1のプリアンブルシグネチャと、前記ランダムアクセスプリアンブルメッセージに応答して前記端末へ前記基地局によって送信されるランダムアクセス応答メッセージにおいて指示される第2のプリアンブルシグネチャとの間の関係から推定される、請求項3に記載のモバイル端末。
前記ランダムアクセスプリアンブルメッセージに応答して前記基地局によって送信される前記ランダムアクセス応答メッセージは、セルRNTIが予期される予約RNTIを含み、前記グループ識別子は、前記ランダムアクセス応答メッセージにおける前記予約RNTIの存在に基づいて前記端末によって前記予約RNTIであると判定される、請求項5に記載のモバイル端末。
前記第2の制御領域は第3の領域内の領域であり、前記第3の領域は前記第1の制御領域と別個のものであり、前記第3の領域は、前記第1の制御領域の前記帯域幅より狭く、前記第2の帯域幅以上である第3の帯域幅を有し、前記第3の領域は、前記モバイル端末のうちの1つ以上へデータを伝達するように構成されている、請求項7に記載のモバイル端末。
前記第3の領域は第4の領域を含み、前記第4の領域は、前記第3の帯域幅より狭い第4の帯域幅を有し、前記第4の領域は、前記モバイル端末のうちの1つ以上へ更なる制御データを伝達するように構成されている、請求項8に記載のモバイル端末。
前記グループ制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは関連付けられた集約レベルを有し、前記集約レベルはブロードキャストされる、請求項1から10のいずれか一項に記載のモバイル端末。
前記グループ制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは関連付けられた集約レベルを有し、前記集約レベルは、前記モバイル端末からのフィードバック情報に従って前記基地局によって決定され、前記フィードバック情報は受信の受信確認に対応する、請求項4または5に記載のモバイル端末。
モバイル端末の所定のグループに属するモバイル端末を動作させる方法であって、前記所定のグループのメンバシップはグループ識別子の使用によって指示され、前記モバイル端末は、動作に際して、第1の周波数範囲にわたって無線通信システムからデータを受信し、前記データは複数の通信リソースエレメントとして受信され、前記複数の通信リソースエレメントは複数の時分割のサブフレームとして配置され、前記サブフレームのうちの少なくとも1つが、
前記モバイル端末のうちの1つ以上へ第1のシグナリング情報を伝達するための前記サブフレームの第1の部分における第1の制御領域であって、前記第1の制御領域は複数の制御チャネルリソースエレメントを含み、前記制御チャネルリソースエレメントの第1のサブセットがグループ制御チャネルを提供し、前記グループ制御チャネルは、グループ識別子と関連付けられており、少なくとも一部が前記グループ識別子を用いて符号化されている、前記第1の制御領域と、
前記サブフレームの前記第1の部分とは別個の、前記サブフレームの第2の部分における第2の制御領域と
を含み、
前記グループ制御チャネルは、前記第2の制御領域の位置を示す情報を含み、前記情報は、前記グループ識別子を用いて前記モバイル端末の所定のグループの各々によってアクセス可能であり、
前記方法は、
前記第1の制御領域からデータを受信することと、
前記グループ識別子を用いて前記第1の制御領域内で前記グループ制御チャネルを探し出すことと、
前記グループ制御チャネルから前記第2の制御領域の前記位置を示す情報を抽出することと、
前記第2の制御領域からデータを受信することと、
を含み、
前記グループ制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは関連付けられた集約レベルを有し、
前記第1の制御領域における前記制御チャネルリソースエレメントの第2のサブセットが、少なくとも1つの更なる制御チャネルを提供し、前記更なる制御チャネル又は各更なる制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは、関連付けられた更なる集約レベルを有し、
前記集約レベルは、前記更なる集約レベルのうちの少なくとも1つの関数である、方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
前述の同時係属の出願は、特に、LTEネットワークの混在するユーザ機器端末(UE)の間でマシンタイプコミュニケーション(MTC)デバイスにサービスするLTEネットワークにおける使用に適した、旧来のホストキャリア(HC)に埋め込まれたいわゆる仮想キャリア(VC)のいくつかの部分の設計及び動作を詳細に論じている。VC設計の1つの特定のバージョンがいわゆる「T字型」VCであり、その詳細な説明は、同時係属の特許出願GB1121767.6[11]に記載されている。これについての構造が
図4に示されている。そうしたVCにおいて、VC−UEは、HC上の広帯域制御領域を復号することができるものと想定されているが、その後は、VC上の物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel(PDSCH))などのための比較的狭帯域のリソースだけに限定される。
【0019】
LTEの現行リリースで定義されている制御領域は、PCFICH、PHICH、PDCCH、及びリファレンス信号(reference signal)を含む。ここで対象とするのは物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である。UEは、制御領域全体を探索して、PDCCH上で搬送される2セットの情報、即ち、全てのUEにブロードキャストされる第1のセット、及び当該UEだけに向けられる第2のセットを見つけなければならない。この探索は、当該UEのPDCCHを形成し得るはずのリソースエレメント(RE)の全ての可能な位置及び組み合わせを「ブラインド復号」することによってなされ、チャネル仕様は、REがどのようにしてPDCCH候補へ組み合わされるべきかを定義している。
【0020】
全ての可能なPDCCH候補を探索するための手順は、より的を絞った探索を可能とするはずの情報が事前に提供されないため、「ブラインド復号」と呼ばれる。
【0021】
これは、1つのサブフレームでスケジュールされる全てのUEが、制御領域に埋め込まれたUEそれぞれの制御情報を有していなければならないことを意味する。MTCシナリオで生じ得るように、多数のUEがある場合には、1つのサブフレームの制御領域においてスケジュールされた各UEにPDCCHを割り当てるのに利用可能なリソースが十分でない可能性もあり得ることになる。
【0022】
LTEでは、任意の所与のUEにデータを宛先指定するのに使用される識別子は、無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier)として知られている。通信セッション内のコンテキストによっては、RNTIは、いくつかの形のうちの1つを取り得る。よって、UE専用のデータは、C−RNTI(セルRNTI)又は一時C−RNTIを使用し、システム情報のブロードキャストを目的とするデータは、SI−RNTI(システム情報RNTI)を使用し、ページング信号は、P−RNTI(ページングRNTI)を使用し、ランダムアクセス手順(RA手順)に関するメッセージは、RA−RNTI(ランダムアクセスRNTI)を使用し、以下同様である。よって、C−RNTIは、セル内のUEを一意に識別する。RNTIは、ある範囲の16ビット値の中から割り当てられ、仕様により、可能な全範囲内のどの範囲からどのRNTIが取得され得るかが制限されている。いくつかの値は、いかなるRNTIとしての使用も許されず、それらを、本明細書では、「予約RNTI」と呼ぶ。仕様の現行バージョンでは、これらは、16進法で、FFF4からFFFC(FFFCを含む)までの範囲である。
【0023】
UEは、仕様及びeNB構成に従って、PDCCHであり得るはずの可能なREのセットごとの復号を試みることによって、制御領域内の特定のPDCCHが当該UEを対象とするものであるかどうか判定する。LTEでは、各RRC接続UEに16ビットのC−RNTIが割り当てられ、16ビットのC−RNTIは、最大約65000ユーザがRRC接続されることを可能にする。割り当てられたC−RNTI(又は他のUE ID)は、セル内の特定のUEへ制御情報を一意にアドレス指定するのに使用される。シグナリングオーバーヘッドを低減するために、UE IDは明示的に送られない。代わりに、UEを対象とするPDCCHデータの一部が、eNodeB(又は他のネットワークアクセスエンティティ)によってUE IDと一意に関連付けられたマスクでスクランブルされる(マスクされる)。ある特定の例では、CRCビット(巡回冗長検査ビット、主に誤り訂正手順で使用される)が、C−RNTIを用いてスクランブルされる。
【0024】
UE自体のC−RNTIを用いてスクランブルされたPDCCHデータは、当該の同じC−RNTIでしかスクランブル解除され得ない。よって、この例では、各UEは、CRC検査を行う前に、各UE自体のマスクで受け取ったCRCビットをスクランブル解除する。
【0025】
C−RNTIは、ランダムアクセス(RA)手順の間にネットワークによってUEに割り当てられる。ブロードキャスト情報を探し出すためにも同様のプロセスが実行され、ブロードキャスト情報は、P−RNTIやSI−RNTIといった、セル内の全てのUEに知られている共通のRNTIによってスクランブルされたCRCを有する。
【0026】
別個のUE識別子がない場合、2G及び3Gの技術は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)の参照によってUEを識別しようとする。厳密には、IMSIは、多くの場合、加入者識別モジュールカード(「SIM」)と関連付けられた
加入者識別子である。IMSIは依然としてLTE技術の特徴であり、単一のSIMが各UEに存在する場合、IMSIは、セル内のUEの更なる識別子として使用され得る。
【0027】
制御情報は、標準化されたダウンリンク制御情報(Downlink Control Information(DCI))メッセージにおいてPDCCH上での送信のためにパッケージ化される。これらのDCIメッセージは、その目的に応じて異なるフォーマットを用いる。DCIフォーマットは、アップリンク許可信号、ダウンリンク共有チャネルリソース割り振り信号、UEの送信電力を節電するように適応させる送信電力制御(Transmit Power Control(TPC))コマンド、及びMIMOプリコーディング情報を含む。3GPP規格DCIフォーマットのより詳細な考察は、参照により本明細書に組み入れられる3GPP TS 36.212(Section 5.3.3.1)に記載されている。上述の「T字型」VCでは、MTCシナリオで必要とされ得る多くのPDCCHを提供するのに制御領域にける容量が不十分となり得るはずである。更に、VC専用の制御情報を提供するための単純明快な解決法は、新しいDCIフォーマットを作成することになるであろう。しかし、この切り離されたステップは、新しいフォーマットを知っているUEにとってのブラインド復号負荷を増大させることになり、また、MTCデバイスは低能力、低コストのはずであるため、これは、望ましくない手法となり得るはずである。
【0028】
VCを使用するように構成されたUEは、通常、VCの動作に関するある量の共通の制御情報を共有することになる。この情報は、セル内の全てのUEに関連するものではなく、そのため、PDCCHの共通探索空間(CSS)内での送信に適さない。しかし、この情報は、多数のPDCCH上で多くのUEへ、UEそれぞれのUE専用の探索空間(UESS)で送信される必要もない。後者の手法は、制御領域過負荷の一因となり得るため、推奨しない。
【0029】
共通のVC制御情報がそうした新しいDCIフォーマットを用いてCSSで送信された場合には、それは、
全てのUEが、たとえ、フォーマットが意味を持たず、VC制御情報が値を持たない旧来のUEでさえも、別のDCIフォーマットを含むPDCCHの「ブラインド復号」を試みるよう強いられることになることを意味するはずである。更に、あるHC内の複数の独立のVCのための制御シグナリングを全てCSS内で搬送することは困難となり得るはずである。
【0030】
従って、PDCCH容量に対する潜在的制限を緩和し、これを、UEにとっての最小限の増分ブラインド復号負荷で達成する解決法は、大きな関心事である。
図1に、例えば、3GPP定義のUMTS及び/又はLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャを用いた、従来のモバイル通信ネットワークの若干の基本的機能を例示する概略図を示す。
【0031】
ネットワークは、コアネットワーク102に接続された複数の基地局101を含む。各基地局は、その範囲内で端末デバイス(モバイル端末(mobile terminal(MT)、ユーザ機器(user equipment(UE)とも呼ばれる)104との間でデータが伝達され得るカバレッジエリア103(即ちセル)を提供する。データは、無線ダウンリンクを介して、基地局101から各基地局101のカバレッジエリア103内の端末デバイス104へ送信される。データは、無線アップリンクを介して端末デバイス104から基地局101へ送信される。コアネットワーク102は、それぞれの基地局101を介して端末デバイス104との間でデータをルーティングし、認証、モビリティ管理、課金などといった機能を提供する。
【0032】
モバイル通信システム、例えば、3GPP定義のLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャに従って構成されたモバイル通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)ベースのインターフェースを無線ダウンリンク(いわゆるOFDMA)及び無線アップリンク(いわゆるSC‐FDMA)に使用する。
【0033】
図2に、OFDMベースのLTEダウンリンク無線フレーム201を例示する概略図を示す。LTEダウンリンク無線フレームは、LTE基地局(エンハンスドNodeBと呼ばれる)から送信され、10ミリ秒間続く。ダウンリンク無線フレームは10サブフレームを含み、各サブフレームは1ミリ秒間続く。プライマリ同期信号(primary synchronisation signal(PSS))及びセカンダリ同期信号(secondary synchronisation signal(SSS))は、周波数分割複信(frequency division duplex(FDD))では、LTE無線フレームの第1及び第6のサブフレームで送信される。物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel(PBCH))はLTE無線フレームの第1のサブフレームで送信される。PSS、SSS、及びPBCHについては以下でより詳細に論じる。
【0034】
図3は、従来のダウンリンクLTEサブフレームの例の構造を示すグリッドの概略図である。サブフレームは所定数の「シンボル」を含み、各シンボルはそれぞれの1/14ミリ秒の期間にわたって送信される。各シンボルは、ダウンリンク無線キャリアの帯域幅全体に分散する所定数の直交サブキャリアを含む。図において、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。
【0035】
図3に示すサブフレームの例は、14シンボル、及び20MHzの帯域幅R
320にわたって散在する1200サブキャリアを含む。LTEで送信するための最小のユーザデータ割り振りは、1スロット(0.5サブフレーム)上で送信される12サブキャリアを含む「リソースブロック」である。
図3Aのサブフレームグリッド内の個々の各ボックスは、1シンボル上で送信される12サブキャリアに対応する。
【0036】
図3には、4つのLTE端末340、341、342、343のためのリソース割り振りがハッチングで示されている。例えば、第1のLTE端末(UE1)のためのリソース割り振り342は5ブロックの12サブキャリア(即ち60サブキャリア)にわたっており、第2のLTE端末(UE2)のためのリソース割り振り343は6ブロックの12サブキャリアにわたっており、以下同様である。
【0037】
制御チャネルデータは、サブフレームの最初のnシンボルを含むサブフレームの(
図3において点網掛けで表された)制御領域300で送信され、nは3MHz以上のチャネル帯域幅では1から3シンボルまで可変であり、1.4MHzのチャネル帯域幅では2から4シンボルまで可変である。具体例を提供するものとして、以下の記述は、3MHz以上のチャネル帯域幅を有するホストキャリアに関するものであり、よってnの最大値は3になる。制御領域300で送信されるデータは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理制御フォーマット指示チャネル(physical control format indicator channel(PCFICH))、及び物理HARQ指示チャネル(physical HARQ indicator channel(PHICH))上で送信されるデータを含む。
【0038】
PDCCHは、サブフレームのどのシンボル上でどのサブキャリアが特定のLTE端末に割り振られているかを指示する制御データを含む。よって、
図3に示すサブフレームの制御領域300で送信されるPDCCHデータは、UE1が参照番号342で識別されるリソースのブロックを割り振られていること、UE2が参照番号343で識別されるリソースのブロックを割り振られていること、以下同様を指示することになる。
【0039】
PCFICHは、制御領域のサイズ(典型的には1から3シンボルまでであるが、1.4MHzのチャネル帯域幅をサポートするために4シンボルが企図されている)を指示する制御データを含む。
【0040】
PHICHは、前に送信されたアップリンクデータがネットワークによって正常に受信されたか否かを指示するHARQ(Hybrid Automatic Request)データを含む。
【0041】
時間周波数リソースグリッドの中央帯域310のシンボルは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、及び物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含む情報の送信に使用される。この中央帯域310は通常、(1.08MHzの送信帯域幅に対応する)72サブキャリアの幅である。PSS及びSSSは、検出されると、LTE端末デバイスがフレーム同期を達成し、ダウンリンク信号を送信しているエンハンスドNodeBのセル識別情報を決定することを可能にする同期信号である。PBCHはセルに関する情報を搬送し、LTE端末がセルに正しくアクセスするのに使用するパラメータを含むマスタ情報ブロック(master information block(MIB))を含む。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で個々のLTE端末へ送信されるデータは、そのサブフレームの他のリソースエレメントで送信され得る。これらのチャネルの更なる説明を以下で提供する。
【0042】
図3には、システム情報を含み、R
344の帯域幅に及ぶPDSCH344の領域も示されている。従来のLTEフレームは、以下で更に論じるが、明確にするために
図3には示されていないリファレンス信号も含むことになる。
【0043】
LTEチャネル内のサブキャリアの数は伝送ネットワークの構成に応じて変動し得る。通常この変動は、1.4MHzチャネル帯域幅内に含まれる72サブキャリアから(
図3に概略的に示すように)20MHzチャネル帯域幅内に含まれる1200サブキャリアまでである。当分野で公知のように、PDCCH、PCFICH、及びPHICH上で送信されるデータは、通常、周波数ダイバーシチを可能にするために、サブフレームの全帯域幅にわたるサブキャリア上に分散される。従って、従来のLTE端末は、制御領域を受信し、復号するために全チャネル帯域幅を受信することができなければならない。
【0044】
上述のように、予期された第3及び第4世代ネットワークの広範囲にわたる展開は、利用可能な高データレートを利用するよりはむしろ、代わりにロバストな無線インターフェース及び拡大するカバレッジエリアの遍在性を利用するクラスのデバイス及びアプリケーションの並列的発展をもたらしている。この並列的なデバイス及びアプリケーションのクラスは、MTCデバイス及びいわゆるマシンツーマシン(machine to machine(M2M))アプリケーションを含み、このクラスでは、準自律的な無線通信デバイス又は自律的な無線通信デバイスが、通常、相対的に低頻度で少量のデータを伝達する。
【0045】
MTC(及びM2M)デバイスの例には、例えば、顧客の住宅に設置され、情報、即ち顧客の、ガス、水道、電気などといった公共設備の消費に関連したデータを中央MTCサーバへ周期的に送り返す、いわゆるスマートメータ;輸送及びロジスティクス追跡、道路通行料金徴収、モニタリングシステムといった「トラックアンドトレース(track and trace)」アプリケーション;MTC対応センサ、照明、診断などを備える遠隔保守及び制御システム;環境モニタリング;販売時点支払システム及び自動販売機;セキュリティシステムなどが含まれる。
【0046】
MTCタイプデバイスの特性に関する詳細、及びMTCデバイスが適用され得るアプリケーションの別の例は、例えば、ETSI TS 122 368 V10.530(2011−07)/3GPP TS 22.368 version 10.5.0 Release 10)[1]のような対応する規格に記載されている。
【0047】
MTCタイプの端末のような端末が第3又は第4世代モバイル通信ネットワークによって提供される広範囲のカバレッジエリアを利用することは好都合となり得るが、目下のところ、不都合点、及び展開の成功への課題がある。スマートフォンのような従来の第3又は第4世代端末デバイスと異なり、MTCタイプ端末は、相対的に簡素で安価であることが好ましい。加えて、MTCデバイスは、多くの場合、直接の保守又は交換のためのアクセスが容易ではない状況、即ち、信頼性が高く、効率的な動作が非常に重要となり得る状況において配置される。更に、MTCタイプ端末によって果たされるタイプの機能(例えば、データの収集や報告)は、特に複雑な処理の実行を必要としないが、第3及び第4世代モバイル通信ネットワークは、通常、無線インターフェース上で(16QAMや64QAMのような)高度なデータ変調技術を用い、これらの技術の実装にはより複雑で高価な無線送受信機が必要となり得る。
【0048】
スマートフォンは通常、典型的なスマートフォンタイプの機能を果たすのに高性能のプロセッサを必要とするため、スマートフォンにそうした複雑な送受信機を含めることは、普通は正当化される。しかし、上述のように、現在は、LTEタイプのネットワークを用いた通信に、相対的に安価で、簡素なデバイスを使用することが求められている。異なる動作機能性、例えば低減帯域幅動作を有するデバイスにネットワークアクセス可能性を提供するこの取り組みと並行して、そうしたデバイスをサポートする通信システムにおける利用可能な帯域幅の使用を最適化することも求められている。
【0049】
多くのシナリオにおいて、そうしたデバイスのような低能力端末に、全キャリア帯域幅にわたるLTEダウンリンクフレームからの(制御)データを受信し、処理することができる従来の高性能のLTE受信機ユニットを設けることは、少量のデータを通信しさえすればよいデバイスにとっては過度な複雑さとなり得る。従ってこれは、LTEネットワークにおける低能力MTCタイプのデバイスの幅広い展開の実現を制限するものとなり得る。代わりに、MTCデバイスのような低能力端末には、端末へ送信される可能性の高いデータ量により釣り合うより簡素な受信機ユニットを設けることが好ましい。
【0050】
よって、従来のOFDMタイプのダウンリンクキャリア(即ち「ホストキャリア」)の送信リソース内で、MTCデバイスのような低能力端末に適応させた「仮想キャリア」が提供される。従来のOFDMタイプのダウンリンクキャリア上で送信されるデータと異なり、仮想キャリア上で送信されるデータは、サブフレームの少なくとも若干の部分については、ダウンリンクホストOFDMキャリアの全帯域幅を処理することを要さずに受信され、復号され得る。そのため、仮想キャリア上で送信されるデータは、複雑さが低減された受信機ユニットを用いて受信し、復号することができる。
【0051】
「仮想キャリア」という用語は、本質的に、(WiMAX(登録商標)やLTEのような)OFDMベースの無線アクセス技術についてのホストキャリア内のMTCタイプデバイスのための狭帯域キャリアに対応する。
【0052】
仮想キャリアの概念は、その内容が参照により本明細書に組み入れられる、(GB1101970.0[2]、GB1101981.7[3]、GB1101966.8[4]、GB1101983.3[5]、GB1101853.8[6]、GB1101982.5[7]、GB1101980.9[8]、及びGB1101972.6[9]を含む)いくつかの同時係属の特許出願に記載されている。しかし、参照を容易にするために、仮想キャリアの概念のいくつかの側面の概観が付録1に記載されている。
【0053】
図4に、仮想キャリア406の一例が導入されている上述の確立されたLTE規格に従った任意のダウンリンクサブフレームを概略的に表す。このサブフレームは、本質的に、
図3に表したものの簡略化バージョンである。よって、このサブフレームは、上述のPCFICH、PHICH、及びPDCCHの各チャネルをサポートする制御領域400、並びに、やはり上述の、それぞれの端末デバイスへの上位層データ(例えば、ユーザプレーンデータや非物理層制御プレーンシグナリング)、及びシステム情報を伝達するためのPDSCH領域402を含む。具体例を挙げるために、サブフレームが関連付けられているキャリアの周波数帯域幅(BW)は20MHzであるものとする。また、
図4には、PDSCHダウンリンク割り振りの例404も黒いシェーディングで概略的に示されている。定義済みの規格によれば、上述のように、個々の端末デバイスは、サブフレームでの各端末デバイス専用のダウンリンク割り振り404を、サブフレームの制御領域400で送信されるPDCCHから導出する。
【0054】
どんなサブフレームにおいても全PDSCH帯域幅のどこかの利用可能なPDSCHリソースのサブセットがUEに割り振られ得るはずの従来のLTE構成とは対照的に、
図4に示すT字型構成では、MTCデバイスは、仮想キャリアに対応する事前設定の制限された周波数帯域406内でのみPDSCHリソースを割り振られ得る。
【0055】
従って、MTCデバイスは、各々、サブフレームから各MTCデバイス自体のデータを特定し、抽出するのに、当該サブフレームに含まれる全PDSCHリソースのうちのごく一部をバッファし、処理しさえすればよい。
【0056】
よって、基地局から端末デバイスへ、例えばLTEにおけるPDSCH上で通信するのに使用される事前設定の制限された周波数帯域は、例えば、LTEにおけるPDCCH上で、物理層制御情報を伝達するのに使用される全システム周波数帯域(キャリア帯域幅)より狭い。その結果、基地局は、制限された周波数帯域内でのみ、PDSCH上の端末デバイスのためのダウンリンクリソースを割り振るように構成され得ることになる。端末デバイスは、制限された周波数帯域内のPDSCHリソースだけを割り振られることになることを事前に知っているため、端末デバイスは、所定の制限された周波数帯域以外からのいかなるPDSCHリソースもバッファし、処理しなくて済む。
【0057】
この例では、基地局とMTCデバイスの両方が、(帯域幅Δfを有する)上限周波数f1と下限周波数f2によって定義される制限された周波数帯域内でのみ、基地局からMTCデバイスへデータが伝達されることになると事前設定しているものと仮定される。この例では、制限された周波数帯域は、全システム(キャリア)周波数帯域BWの中心部分を含む。具体例として、制限された周波数帯域は、ここでは、1.4MHzの帯域幅(Δf)を有し、全システム帯域幅の中心に配置されるものと仮定される(即ち、f1=fc−Δf/2、f2=fc+Δf/2、式中、fcはシステム周波数帯域の中心周波数である)。基地局と端末デバイスとの間で周波数帯域を設定/共用するための様々な機構があり、それらのうちのいくつかを以下で更に論じる。
【0058】
図4は、MTCデバイスが、それについての処理に使用可能なリソースエレメントをバッファするように構成される各サブフレームの各部分をシェーディングで表している。各サブフレームのバッファされる部分は、上述の、PCFICH、PHICH、PDCCHといった、従来の物理層制御情報をサポートする制御領域400、及び制限されたPDSCH領域406を含む。バッファされる物理層制御領域400は、任意の従来のUEによってバッファされる物理層制御領域と同じリソース内にある。しかし、MTCデバイスによってバッファされるPDSCH領域406は、従来のUEによってバッファされるPDSCH領域より小さい。これが可能であるのは、上記のように、MTCデバイスは、サブフレームに含まれる全PDSCHリソースのごく一部を占める制限された周波数帯域内でのみPDSCHリソースを割り振られるからである。
【0059】
従って、MTCデバイスは、第1の例では、サブフレーム内の制御領域400全体及び制限された周波数帯域406全体を受信し、バッファすることになる。MTCデバイスは、次いで、制御領域400を処理してPDCCHを復号することにより、制限された周波数帯域内のPDSCH上でどんなリソースが割り振られているか決定し、次いで、制限された周波数帯域内のPDSCHシンボルの間にバッファされたデータを処理し、そこから関連する上位層データを抽出する。
【0060】
1つのLTEベースの実装例では、各サブフレームが14シンボル(タイムスロット)を含むものとされ、PDCCHは最初の3シンボルで送信され、PDSCHは残りの11シンボルで送信される。更に、無線通信システムは、この例では、20MHz(100リソースブロック)のシステム周波数帯域上で動作するものとされ、1.4MHz(6リソースブロック)の事前設定の制限された周波数帯域が、仮想キャリア動作をサポートする端末デバイスと通信するために定義される。
【0061】
上記説明のように、LTEのようなOFDMベースのモバイル通信システムにおいて、ダウンリンクデータは、サブフレーム単位で異なるサブキャリア上で送信されるように動的に割り当てられる。従って、あらゆるサブフレームにおいて、ネットワークは、どのシンボル上のどのサブキャリアがどの端末に関するデータを含むかをシグナリングする(即ちダウンリンク割り振りシグナリング)。
【0062】
図3から分かるように、従来のダウンリンクLTEサブフレームでは、どのシンボルがどの端末に関連するデータを含むかに関する情報が、サブフレームの最初の1つ以上のシンボルの間にPDCCH上で送信される。
【0063】
ホストキャリアの中心周波数を中心としないOFDMサブキャリアのブロック上で提供される仮想キャリアの概念は、同時係属の特許出願GB113801.3[10]から知ることができ、GB113801.3[10]には、複数のMTCデバイスがあり、仮想キャリアのうちの少なくともいくつかの中心周波数はホストキャリアの中心周波数と
同じでない構成が記述されている。
【0064】
図5にこの構成を示す。制御領域300の外側に複数の仮想キャリアを有するLTEダウンリンクサブフレームが示されており、データ領域は、仮想キャリアVC3 501を形成する、中央帯域310の下方に位置するリソースエレメントのグループを含む。仮想キャリアVC3 501は、仮想キャリアVC3 501上で送信されるデータが、ホストキャリアの残り部分で送信されるデータとは論理的に別のものとして扱われ、制御領域300からの全ての制御データを復号せずに復号され得るように適応している。
【0065】
また
図5には、中央帯域の上方の周波数リソースを占める仮想キャリア(VC1 502)、及び(
図4に示す状況の場合と同様に)中央帯域を含む仮想キャリア(VC2 401)も示されている。
【0066】
従って、例えば、予期される仮想キャリアスループットに応じて、仮想キャリアの位置は、PSS、SSS及びPBCHのオーバーヘッドを担うものとしてホストキャリアが選択されるか、それとも仮想キャリアが選択されるかに従って、中央帯域310の内側又は外側に存在するように然るべく選択され得る。複数のVCのためのこの帯域割り振り法は、VCを使用する端末(UE)が所与の時間に大量のトラフィックを生じさせる場合に、特に適する。従って、各仮想キャリアによってサービスされるUEのそれぞれのサブセットは、それぞれの仮想キャリアに関連する制御信号を探し出すことができることが望ましい。
【0067】
[PDCCHについての共通探索空間及びUE探索空間]
従来のLTEのコンテキストで前述したように、ホストキャリア(HC)制御領域を含むリソースエレメント(RE)のうちの少なくともいくつかが、仕様によって、いくつかのいわゆる制御チャネル要素(CCE)上へマップするように定義される。
図6Cに、このマッピングプロセスをより詳細に示す。CCEを含む情報ビットは、セル専用のビットスクランブリングの処理、QPSK変調、結果として得られるQPSKシンボルのグループに作用するインターリーバ、所定数のそれらのQPSKシンボルのセル専用のシフトを施され、次いで、それらのシンボルのRE(サブフレーム構造の左側領域内の濃いシェーディングのスロット)へのマッピングが実施される。物理的には、どのCCEも、HC制御領域のRE全体にわたって分散する。
【0068】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、いくつかのCCEを含む。特定のPDCCHを構成するCCEの数は、eNodeBによって決定される集約レベルに依存する。UEは、当該UEに関連する制御情報を含むPDCCHを含むCCEがあるかどうか判定するために、制御領域内のCCEのうちのいくつかを探索しなければならない。
【0069】
PDCCHを形成するCCEの位置は、eNodeBにより、異なる目的のCCEを論理的「探索空間」に配置することによってUEにおける探索プロセスをより効率的にするように配置され得る。
【0070】
いくつかのCCEは、セル内の全てのUEによって探索(モニタ)され、これらのCCEは、1つ以上の共通探索空間(CSS)を構成する。各サブフレーム内のCSSのCCEがUEによって探索される順序は、不変のままであり、仕様によって与えられる(即ち、RRCによっては構成されない)。
【0071】
いくつかのCCEは、全てのUEによっては探索されず、これらのCCEは、複数のUE専用の探索空間(UESS)を構成する。各サブフレーム内の所与のUEのためのUESSのCCEが探索される順序は、当該UEのための関連するRNTIに依存する。任意の1つUEがUESSの探索を開始するCCEもまた、無線フレーム内の各サブフレーム間で変化することになる。
【0072】
CCEは、1つ以上の探索空間の一部であってよい。典型的には、共通探索空間内のCCEを含むPDCCHは、セル内の全てのUEに関連する情報を含み、UE専用の探索空間内のCCEを含むPDCCHは、1つのUEにのみ関連する情報を含む。
【0073】
典型的なブラインド復号プロセスは、共通探索空間を復号するために約10回の試行を行う。試行の回数は制限され得る。というのは、CSSは、セル内の全てのUEに関連するデータを搬送する、ある特定のDCIフォーマット(即ち、0、1A、3、3A。3GPP TS 36.212参照)だけに制限されるからである。更に、CSSのサイズは、事前定義される数のリソースエレメント(例えば、144RE=2つの8CCEの集約又は4つの4CCEの集約)に制限される。
【0074】
これに反して、UE専用の探索空間(UESS)を正常に復号するためには、通常、より多くのブラインド復号試行(〜30)が必要とされる。即ち、UESSに適用される集約レベル(以下の集約レベルの考察を参照)に関して、また、特定のUEへ宛先指定されるデータのためのDCIフォーマットに関して、eNBがより多くの可能性を利用することができる。
【0075】
以下では、特に指示しない限り、又は自明でない限り、UEへの言及は、VC上で動作するUE、即ち、VC−UEへの言及である。
【0076】
[グループベースのPDCCH能力]
ホストキャリア制御領域(即ちPDCCH)における潜在的な容量問題に対処するために、例示的実施形態は、所与のサブフレームにおいてPDCCHを受信するUEのグループに共通の制御情報を運ぶが、全てのそうしたUEに共通ではないPDCCHについての新しいグループ専用の探索空間(GSS)の動作を提供する。このグループベースの制御情報は、VC−UEのグループのメンバに対し、一方では、VCの構造及び動作に固有の情報を、他方では、PDCCH上でUE別に運ばれる通常の情報を含む更なる制御チャネルがどこで見つかるかを知らせるように適応させ得る。より一般的には、このグループベースの制御情報は、UEのグループに共通であるが、全てのUEへのブロードキャストが意図されていない情報が、PDCCH上で効率よくシグナリングされることを可能にする。グループ探索空間を定義することによって、非VC UEに不要な処理負荷をかけることも、(
図6Cに示されている)CCEとREとの間のマッピングを根本的に変更することもなく、PDCCH容量をより効率的に利用することができる。
【0077】
よって、グループベースの制御チャネル機能が実装される。この機能は、更なる制御領域の位置を指示し、更なる制御領域は、更には、VC−UEに対し、HC内に埋め込まれたVCの挙動を指示する。
【0078】
図5に示されるように、一般に、(スケジューリングの必要、ネットワーク構成などに応じて)HC上には同時に動作中の1つ以上のVCが存在し得ることに留意すべきである。よって、それら1つ以上のVCについての情報を含む制御領域には1つ以上のグループ化されたPDCCHが存在し得る。
【0079】
ある実施形態では、GSSは、新しいグループC‐RNTI(G−C−RNTI)でのCRCスクランブリングによって識別される。UEに新しいG−C−RNTIを割り当てるための1つの機構は、その識別子を、RA手順の間にネットワークによって割り当てさせるものである。
【0080】
[暗黙的シグナリングによるグループ識別情報の割り当て]
G−C−RNTIの割り当ては、例えば、ランダムアクセス応答(Random Access Response(RAR))に、TS 36.321で指定された予約RNTI値の中から取得され得るG−C−RNTIを運ぶための追加フィールドを付加することによって、又は、仕様において既存のC‐RNTIの中から予約することによって、又は、新しいRNTI値を定義することによってなされ得るはずである。この手法には後方互換性がない。というのは、旧来のUEは、この手法が作成することになる拡張RARを解釈することができないはずだからである。
【0081】
ランダムアクセス手順における従来の無線リソース制御(Radio Resource Control(RRC))シグナリングは、3GPP TS 36.300で要約されている。全体の(競合ベースの)ランダムアクセス(Random Access(RA))手順は、
図8Aに示されている。
【0082】
RAプリアンブルが、UEから基地局(即ちeNodeB)へ送られる。UEは、RAプリアンブル送信を使用して、セルにおけるその存在を告知し、eNBが、UEから基地局への信号の伝搬時間を確立することを可能にする。
【0083】
基地局は、UEによって与えられたRA−RNTIにアドレス指定されたRARを構築する。RA−RNTIは、UEがRAプリアンブルを送信した時間及び周波数リソースによって決定される。またRARは、一時C−RNTI(UEがセル内にある間にUEに割り当てられた新しい識別子)、及びどのプリアンブルが受け取られたかの指示も含む。MAC層におけるRARの構造は、3GPP TS 36.321に記載されており、
図8Bに示されている。
【0084】
従来のRARを拡張することによるグループC−RNTIの割り当ては、
図8Cに示されている。
【0085】
RARの現在のサイズ及び構造を維持しつつグループC−RNTIを割り当てるための方法は、ネットワークがRARを以下のように構築するものである。RARは、やはり、RA−RNTIにアドレス指定され、一時C−RNTI(及び3GPP TS 36.321で指定されている他の情報)を含むが、どのプリアンブルが受け取られたかの指示は、次に述べるように、実際に受け取られた(UEによって送信されたと想定される)プリアンブルと異なり得る。
【0086】
RAプリアンブルはシーケンスを含む。セルにおいて定義されるそうしたシーケンスはN=64あり、それらのシーケンスは、「RAプリアンブルシーケンス」又は「プリアンブルシグネチャ」又は単に「プリアンブル」としても知られている。例示として、これらのプリアンブルに、n=0…63と番号が付けられているものとする。通常、eNBは、RARが対象とするUEから実際に受け取られた(UEによって送信されたものと想定される)のと同じn
1の番号が付いたプリアンブルシグネチャの指示を含むRARを構築する。しかし、この実施形態では、eNBは、次式のように、一般にn
1と等しくない、n
2の番号が付いた別のプリアンブルを指示する。
【0087】
【数1】
式中、N
VCは、セルにおいて定義された仮想キャリアグループの数であり、gは、eNBがUEを割り当てようとするグループである。gの値からG−C−RNTIへのマッピングは、RRCシグナリングで提供され、規格で指定され、又はブロードキャストされ得る。
【0088】
従って、関連するRA−RNTIにアドレス指定されたRARを復号するUEは、通常通り一時C−RNTIを取得し、G−C−RNTIを推測する。
【0089】
UEは、やはり、無作為にプリアンブルシグネチャn
1を選択するため、セル内の別のUEが同じプリアンブルシグネチャを選択し得る少なからぬ可能性、即ち、「競合」と呼ばれるシナリオが存在する。万が一プリアンブルの選択で競合が生じた場合には、従来の方法を使用してその競合を解決することができる。
図8Aに、プリアンブルシグネチャ競合を具体的に処理するランダムアクセス手順の仕様(3GPP TS 36.300参照)における追加シグナリングを示す。
【0090】
別の後方互換性を有する方法は、許容される範囲の中からいくつかの一時C−RNTI値を予約し、又は予約された範囲のRNTIを使用し、RARで受け取られる一時C−RNTIが互換性を有するUEによってG−C−RNTIとして使用されると定義するものである。RRC構成といった上層シグナリングは、互換性を有するUEが、このようにして取得されたG−C−RNTIを実際に考慮すべきかどうか指示することができるはずである。
【0091】
RARの現在のサイズ及び構造を維持する別の例は、ネットワークが、C−RNTIについて許容されるRNTIの値のうちの1つではなく、先に論じた予約RNTIのうちの1つを含むように、グループ化されたUEのためのRARを構築するものである。通常、UEは、そうしたRARを単に無視するはずである。しかし、本実施形態に従って動作するUEは、予約RNTIを含むRARを、そのUEの一時C−RNTIをそのUEの永続的C−RNTIとみなすことができ、そのUEのG−C−RNTIは、RARに含まれる(予約)RNTIであるというシグナリングとして解釈する。
【0092】
しかし、G−C−RNTIは、UEに割り当てられ、送信され、現在G−C−RNTIを保有しているUEは、少なくとも、CSS及びGSS内のPDCCHを探索するものと予期される。場合によっては、そうしたUEがUE専用のPDCCHを求めてHC制御領域上のUESSを探索する必要が生じないことに留意されたい。というのは、そうしたUEのUE専用の情報はVCの範囲に限定され得るからである。とはいえ、システムの設計及び構成によっては、そうしたUEが、追加的に、HC上のUE専用のPDCCHを探索することもある。
【0093】
[グループ専用の探索空間の動作]
GSS内のPDCCHは、グループDCI(G−DCI)を使用することができる。このG−DCIは、既存のDCIフォーマットを採用することも、GSSに明確に制限されている1つ以上の新しいDCIフォーマットを使用することもできる。使用されるDCIフォーマットは、DCIフォーマットにまたがるブラインド復号の数が制限されるように選択される。フォーマットに関わらず、G−DCIは、グループ内の全てのUE関連する情報を運ぶ。VCについての具体例には以下が含まれる。
VCのリソース内の更なる制御領域の位置。
VC上のリファレンス信号(RS)構造。というのは、これは、既存の仕様及びHCにおけるRS構造と異なり得るからである。
集約されるVC専用のキャリアアグリゲーション(carrier aggregation(CA))情報。
【0094】
その場合、VC制御領域内のPDCCHは、VC上で、スケジューリングなどに関するUE専用の情報を提供する。従って、G−C−RNTIを保有するUEがHC制御領域(PDCCH)上のUESSを探索せずに済み、潜在的に相当な量となり得るブラインド復号処理の手間を省くことが可能であることに留意されたい。
【0095】
図6Aに、HC制御領域600が、仮想キャリア606の制限された周波数帯域内のVC制御領域604(VC PDCCH領域)によって補足されるLTEダウンリンク無線サブフレームを示す。
図4と同様に、HC制御領域600及び仮想キャリア領域606の外側の領域は、従来のLTE端末デバイスへデータ(例えば、ユーザプレーンデータ及び非物理層制御プレーンシグナリング)を伝達するためのPDSCH領域602を構成している。この例では、VC制御領域604は、HC制御領域600のシンボルの直ぐ後に続く仮想キャリアの制限された周波数帯域全体にわたるシンボルを占有する。しかし、VC制御領域は、これら特定のシンボルを占有するだけ、又は、実際に、利用可能な仮想キャリア周波数帯域にわたる拡張部を有するだけに限定されない。
【0096】
HC制御領域600のあるREは、VC UEのためのCSS及びGSSを構成する(探索空間のRE占有は詳細に図示されておらず、これは仕様によって定義される。即ち、探索空間は、一般に、連続するRE内にない)。UEはCSS及びGSSを探索し、GSSはVC制御領域の位置指示するDCI、及び例示のVCを用いる全てのUEについてのVC専用の他の情報を搬送するPDCCHを含む。
【0097】
LTE規格の近年の発展は、PDCCHを補足する、狭帯域制御チャネルである拡張物理ダウンリンク制御チャネル(Enhanced Physical Downlink Control Channel(EPDCCH))の導入についての提案に至っている。EPDCCHは、いくつかの連続したサブキャリア又は連続したサブキャリアのいくつかのセット上で送信され、任意の1セット内のサブキャリアの数及び全セット内のサブキャリアの総数は、サブフレームにおいて利用可能なサブキャリアの数より少ない(よって、ホストキャリアの全帯域幅と比べて「狭帯域」である)。類推から、仮想キャリアは、それ自体で、サブフレームの相当部分にわたるVCサブキャリアのサブセットにおいて広がる狭帯域制御チャネル(VC EPDCCH)を実現し得る。
【0098】
ネットワークが適切なVCを提供する場合、そのVCは、それ自体のEPDCCH領域、及び、VCのリソース内のPDCCH領域を含み得るはずである。この場合には、従来の(広帯域)PDCCH上のGSSは、UEのグループに、VC−EPDCCHにどのようにアクセスすべきかに関する追加の制御情報を提供することができる。UEは、想定では、少なくともHC制御領域の外側では狭帯域であるため、HC上のEPDCCHはアクセス不能となり得るはずである。
【0099】
図6Bに、HC制御領域600が、EPDCCH制御領域610と共に、仮想キャリア606の制限された周波数帯域内のVC制御領域604(VC PDCCH領域)及びVC−EPDCCH領域608によって補足されるLTEダウンリンク無線サブフレームの例を示す。HC制御領域600、仮想キャリア領域606及び、EPDCCH制御領域610の外側の領域は、従来のLTE端末デバイスへデータ(例えば、ユーザプレーンデータ及び非物理層制御プレーンシグナリング)を伝達するためのPDSCH領域602を構成している。
図6Aと同様に、VC制御領域604は、HC制御領域600のシンボルの直ぐ後に続く仮想キャリアの制限された周波数帯域全体にわたるシンボルを占有する。VC−EPDCCH領域608は、仮想キャリア606の制限された周波数帯域内で、サブフレームの一領域を占め、HC制御領域及びVC制御領域のシンボルとは別個の仮想キャリアのサブキャリアのサブセット内のシンボルにわたって広がっている。EPDCCH制御領域610は、HC制御領域600のシンボルとは別個のサブキャリアの異なるサブセット内のシンボルを占有している。
【0100】
図6Aでは、HC制御領域600のある特定のREが、VC UEのためのCSS及びGSSを構成している。UEはCSS及びGSSを復号し、GSSは、(PDCCHに対応する)「旧来の」VC制御領域604及びVC EPDCCH領域608の位置のグループ専用の指示を、他のVC専用の情報と一緒に含む。
【0101】
従来の解決法では、VC−EPDCCH領域608へのアクセスは、旧来のVC制御領域604(VC−PDCCH)上での更なるシグナリングを必要とし得るはずである。しかし、帯域幅が制限されており、これら制限されたリソースにおけるオーバーヘッドの最小化が要求される場合、VC内からVC EPDCCH領域608の位置をVC−UEへシグナリングする必要があると、オーバーヘッドが過大となり得るはずである。代わりに、ある実施形態では、HCのPDCCH600上のGSSを使用して、全ての関連するUEに、VC−EPDCCH608(並びに、必要に応じてVC−PDCCH604)への直接アクセスを提供し、VC上、及びVCの制御領域におけるリソースを解放することができる。
【0102】
[GSSの位置]
上記のように、様々なCCEの間の各UEのUESSの位置(始点)は、連続するサブフレームにわたって全ての所望のUEをスケジュールすることを不可能にするスケジューリング衝突の可能性を低減するために、サブフレームごとに変化し得る。他方、CSSは、UEにとっての探索負荷を低減するために位置が固定されている。1つのVC当たり少なくとも1つ、1つ以上のグループベースのPDCCHがあり得るはずであるため、GSSについての同位置(始点)という特性は、UESSに関しては妥当性を有し得るはずである。即ち、当該位置は、理想的には、サブフレームごとに変化すべきである。GSSの位置(始点)は、UEに割り当てられた従来のC−RNTIによって定義されるUESS探索の始点と同様に、グループに割り当てられたG−C−RNTIに基づいて決定され得るはずである。
【0103】
[PDCCHにおける電力制御]
PDCCHのための電力制御はサポートされていない。電力制御の代わりに、制御チャネル要素(CCE)の数に基づくSINR調整が適用される。1つのCCEは、9つのリソースエレメント(RE)グループ(「四つ組(quadruplet)」としても知られる)に対応する。物理制御チャネル(即ち、PDCCH)は、1つのCCE、又はいくつかの連続したCCEの集約上で送信される。LTE規格は、1つのCCE、2つのCCE、4つのCCE、又は8つのCCEの「集約」を有する。集約内のCCEの数は、「集約レベル」と呼ばれる。電力が直接的には制御されないが、CCEの集約により、PDCCHを送信する総電力消費を増大させ、それによって、PDCCHがその範囲内でUEによって受信され得るeNBの物理的位置からの実効範囲を拡大することができる。
【0104】
図6Cに、CCEとリソースエレメント(RE)グループとの間の対応関係を示す。一般に、CCEは、HC制御領域のn個のOFDMシンボルにわたって分散するREにマップする。PDCCHを送信するためのより多くCCEを集約することは、HC制御領域内のより大きい割合のREがもっぱら当該PDCCHに用いられることを意味する。
【0105】
前記のように、ブラインド復号に関して、許容される集約レベルは、PDCCHデータ復号時の試行回数を制限するのに使用され得る1つのパラメータである。
【0106】
[GSSの集約レベルの決定]
PDCCHの送信に適する集約レベルは、典型的には、PDCCHが搬送するDCIのサイズ、及び、例えば無線チャネル条件に応じた、UEがPDCCHを受信するのに必要とする総電力によって決定され得る。ブラインド探索負荷を低減するために、CSS内のPDCCHは、4又は8の集約レベルのみで送信され、他方、UESSは、1、2、4又は8の集約レベルを使用する。GSS内のPDCCHは、セル内のどこでも、eNBから任意の距離のところのUEに適用され得るはずであるため、CSSと同様に、4又は8の集約レベルの使用に最も適し得る。
【0107】
UEは、既に、2つの探索空間を探索しなければならないことになっているため、GSSの導入からの処理負荷を低減することが望ましい。次に、この目標を達成する、GSSを実装するためのいくつかの方法を説明する。
【0108】
第1の事例では、GSS内のPDCCHの集約レベルは、マスタ情報ブロック(master information block(MIB))の不使用ビットのうちのいくつかを用いることによって、PBCH(各無線フレームの最初のサブフレーム内の物理ブロードキャストチャネル)上で送信され得るはずである。これにより、新しいMIBが送信され得るときに、1無線フレーム当たり1回の集約レベルの更新が可能になる。
【0109】
第2の事例では、GSS内のPDCCHの集約レベルは、CSSのPDCCHの集約レベルにリンクされる。CSSで見つかる各PDCCHは、他と関係なく、集約レベル4又は8であり得るはずであるため、リンクは、CSSで見つかるPDCCHの集約レベルのうちの1つ以上から決定される集約レベルに対するものとし得る。例えば、GSS内のPDCCHの集約レベルは、仕様において、CSS上で使用される最高の集約レベルの集約レベルと同じ、又はCSS内のPDCCHの集約レベルの何らかの他の固定された関数になるように定義され、eNBにCSS内のPDCCHの集約を自由に設定させることも可能であろう。更に、UEは、GSSを試みる前に、CSSからPDCCHを復号すると予期され得る。よって、例えば、CSS集約レベルが8である場合、GSSは、集約レベル4を有することもできるはずであり、単に、CSSについてと同様に、8とすることもできるはずである。
【0110】
第3の事例では、GSS内のPDCCHの集約レベルは、G−C−RNTIの所定の関数である。しかし、これは、UEによって使用される集約レベルは、UEのG−C−RNTIが変化するときにしか変化し得ないことを意味し、G−C−RNTIは、例えば、G−C−RNTIが識別するグループが解散される場合には、徐々にしか変化しないかもしれない。
【0111】
第4の事例では、送信で使用されるべき集約レベルは、eNodeBによって決定されてよく、その決定は、1つ以上のUEからのフィードバック、又は予期されるフィードバックの欠如に依存する。GSS内のグループ化されたPDCCHを正常に復号するUEは、その場合、少なくともVC−PDCCHと、然るべき場合にはVC−PDSCHとを復号するものと予期されることが分かる。次いで、グループ内のUEのうちの少なくとも1つが、最終的に、フィードバックを、即ち、PUCCH又はPUSCH上のHARQ ACK/NACKとして送信するものと予期されることになる。しかし、GSSが正常に探索されず、又はグループPDCCHの復号がいくつかのUEにおいて失敗した場合、いくつかのUEは、ACKもNACKも送信せず、そのため、PUCCH又はPUSCH上のACK/NACK受信率は、予期されるものより低くなる。これは、グループ化PDCCHの集約レベルが、良好な復号成功確率を保証するのに十分な高さではない可能性があることを示唆するはずであり、eNBは、その場合、集約レベルを適宜、例えば4から8へ増やすことができるはずである。ACK/NACK受信率が予期されるレベルにある場合、eNBは、グループPDCCHの集約レベルを、ACK/NACK受信率が適切なレベルを下回るまで、例えば8から4へ減らすことができるはずである。
【0112】
当然ながら、最後の事例の技法は、前の各事例のいずれか1つと併用され得る。即ち、初期の、又はデフォルトの集約レベルが、最初の3つの方式のうちの1つによって設定され、次いで、復号成功確率に応じて動的に更新されてよい。
【0113】
前記各項から分かるように、GSSは、好ましくは、その特有の目的を反映したCSS(集約レベル)及びUESS(位置)の特性の組み合わせを用いて実装されるはずである。
【0114】
上記のように、UEがそのグループベースのPDCCHを正常に復号できず、又は当該UEに向けられていないグループ化PDCCHを誤って復号することになる可能性がある。これらの場合には、当該UEは、サブフレームの残りの部分にアクセスすることができなくなる。しかし、この挙動は、CSS又はUESSでの失敗の場合の挙動と同じである。注目すべきことに、各UEはそれ自体のグループ化PDCCHの復号についてのみ責任を負うため、あるUEの失敗は、必ずしも、別のUEの失敗を示唆するとは限らない。
【0115】
上記のように、本発明の実施形態は、特に、1つ以上の「ホストキャリア」の帯域幅内で動作する「仮想キャリア」と呼ばれ得るもののコンテキスト内で用いられ得る。仮想キャリアの概念は付録1で記述されている。
【0116】
図9に、本発明の一実施形態に従って構成された適応LTEモバイル通信システムの一部を示す概略図を示す。システムは、コアネットワーク1408に接続された適応エンハンスドNodeB(eNB)1401を含み、コアネットワーク1408は、カバレッジエリア(セル)1404内の複数の従来のLTE端末1402及び低減能力端末1403へデータを伝達する。低減能力端末1403は、各々、従来のLTE端末1402に含まれる送受信機ユニット1406の能力と比べて低減された帯域幅(即ち狭帯域)にわたってデータを受信することができる受信機ユニット、及び低減された帯域幅にわたってデータを送信することができる送信機ユニットを含む送受信機ユニット1405を有する。
【0117】
適応eNB1401は、
図11を参照して記述した仮想キャリアを含むサブフレーム構造を用いてダウンリンクデータを送信するように構成される。低減容量端末1403を所与の仮想キャリアに割り当てるタスクは、eNB1401内の無線リソース管理(RRM)ユニット1411によって実行される。データは、次いで、eNB内の適応スケジューリングユニット1409によって低減能力端末1403へ送信される。低減能力端末1403は、よって、上述のダウンリンク仮想キャリアを用いてデータを送受信することができる。
【0118】
上記で説明したように、複雑さが低減された端末1403は、アップリンク仮想キャリア及びダウンリンク仮想キャリア上の低減された帯域幅にわたってデータを送受信するため、ダウンリンクデータを受信、復号し、アップリンクデータを符号化、送信するのに必要な送受信機ユニット1405の複雑さ、消費電力及びコストは、従来のLTE端末で設けられる送受信機ユニット1406と比べて低減される。
【0119】
セル1404内の端末のうちの1つへ送信されるべきコアネットワーク1408からのダウンリンクデータを受信する場合に、適応eNB1401は、そのデータを待ち行列1410に入れ、そのデータが従来のLTE端末1402に向けられたものか、それとも低減能力端末1403に向けられたものか判定するように構成される。これは任意の適切な技術を用いて達成され得る。例えば、低減能力端末1403に向けられたデータは、そのデータがダウンリンク仮想キャリア上で送信されなければならないことを指示する仮想キャリアフラグを含んでいてよい。適応eNB1401が、ダウンリンクデータが低減能力端末1403へ送信されるべきことを検出した場合には、適応eNB1401に含まれる適応スケジューリングユニット1409が、そのダウンリンクデータがダウンリンク仮想キャリア上で当該の低減能力端末へ送信されることを保証する。別の例では、ネットワークは、仮想キャリアがeNBから論理的に独立しているように構成される。より具体的には、仮想キャリアは、仮想キャリアがホストキャリアとの関係を有することがコアネットワークに知られないよう、コアネットワークには別個のセルとして見えるように構成され得る。パケットは、従来のセルについてルーティングされる通りに、単に仮想キャリアへ/仮想キャリアからルーティングされる。
【0120】
別の例では、適切なキャリア(即ちホストキャリア又は仮想キャリア)への、又は適切なキャリアからのトラフィックをルーティングするために、ネットワーク内の適切な箇所でパケット検査が実行される。
【0121】
更に別の例では、コアネットワークからeNBへのデータが特定の端末デバイスのための特定の論理接続上で伝達される。eNBは、どの論理接続がどの端末デバイスと関連付けられるか指示する情報を提供される。eNBでは、どの端末デバイスが仮想キャリア端末であり、どの端末デバイスが従来のLTE端末であるか指示する情報も提供される。この情報は、仮想キャリア端末が最初に仮想キャリアリソースを用いて接続されたはずであることから導出することもできる。
【0122】
仮想キャリア端末は、接続手順の間にeNBへ、仮想キャリア端末の能力を指示するように構成される。そのため、eNBは、端末デバイスが仮想キャリア端末かそれともLTE端末かに基づいて、コアネットワークから特定の端末デバイスへのデータをマップすることができる。
【0123】
いくつかの例では、ホストキャリア内に挿入された仮想キャリアは、論理的に別個の「ネットワーク内のネットワーク」を提供するのに使用することができる。言い換えると、仮想キャリアを介して送信されるデータは、ホストキャリアネットワークによって送信されるデータと論理的、物理的に別個のものとして扱うことができる。従って、仮想キャリアは、いわゆる専用メッセージングネットワーク(dedicated messaging network(DMN))を実装するのに使用することができ、DMNは、従来のネットワーク「の上に配置され」、DMNデバイス(即ち仮想キャリア端末)へメッセージングデータを伝達するのに使用される。
【0124】
上述の実施形態には、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲を逸脱することなく、多様な改変が加えられ得ることが理解されるであろう。特に、本発明の実施形態はLTEモバイル無線ネットワークに言及して記述されているが、本発明は、GSM(登録商標)、3G/UMTS、CDMA2000などといった他の形態のネットワークにも適用され得ることが理解されるであろう。MTC端末という用語は、ここで使用する場合、ユーザ機器(UE)、モバイル通信デバイス、端末デバイスなどで置き換えることができる。更に、基地局という用語は、UEにセルラー通信ネットワークへのエアインターフェースを提供する任意の無線ネットワークエンティティを指す。基地局という用語は、以上においては、eNodeBと区別なく使用されているが、この用語は、eNodeB、NodeB、ピコ基地局機器、フェムト基地局機器、及びマイクロ基地局機器、リレー、ブースタなどを含む、LTE及び代替の無線アクセスアーキテクチャにおける等価のネットワークエンティティを包含するものであることを理解すべきである。
【0125】
本明細書に記載する本発明の実装形態は、UE自体の動作の変更を必要とし得る。従来の動作と比べたUE挙動の重要な差異は、UEは、まず、PDCCH上のCSSを探索し、次いで、ホストキャリア内の仮想キャリアに埋め込まれた更なる制御領域を復号する前に少なくともGSSを探索しなければならず、その後にやっと、UEは、特に、サブフレームの残りにおけるDL/UL送信のためのリソースに関するUE専用の情報へのアクセスに着手することができるということである。
【0126】
図10に、これらのステップを示す。ステップ1002で、データがHC制御領域内のPDCCHから受け取られる。GSSは、共用グループ識別子を用いてHC制御領域内で探し出される(ステップ1004)。GSS PDCCHは、グループ専用の情報を抽出し(ステップ1006)、更なる制御領域(例えば、VC制御領域)の位置を示す情報を取得する(ステップ1008)するように処理される。更なる制御領域の位置を用いて、更なる制御領域からデータが受け取られ(ステップ1010)、更なるグループ専用の情報も、任意選択で、抽出され得る(ステップ1012;破線で示されている)。VC−PDCCH上のいかなるCSSも、実際上はグループ専用の情報である。というのは、CSSは、グループ専用の制御領域へのアクセスによって抽出されるからである。
【0127】
従来のシステムでは、HC制御領域が共通の情報及びUE専用の情報を求めて探索され、次いで、UEは、サブフレームの残りの部分において通常通り続行することができる。
【0128】
更なる差異は、G−C−RNTIを取得するためのUE及びネットワークの挙動に存する。少なくとも1つの後方互換性を有する実施形態において、UEは、その一時C−RNTIが、RARで提供される別のRNTIの参照により間接的に確認されているかどうか判定することを必要とされてよく、他方、C−RNTIは、従来の動作において更なるステップなしで直接提供される。
【0129】
更なる差異は、G−C−RNTIの取得に関するものである。この後方互換性を有する例におけるG−C−RNTIは、直接提供されることによってではなく、別のRNTI値の関数として間接的に確認される。
【0130】
上述のように、ある実施形態では、新しいコンパクトなダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットが指定され、この新しいDCIフォーマットは、GSSにおいてのみ使用され、かなりの量のブラインド復号処理から関連するUEを解放する。
【0131】
更に、GSSを使用してVC−PDCCHの位置を指示することにより、VC上でPCFICHのような機能が実装される必要を取り除くことができ(即ち、VC制御領域のサイズを指示するための別個のチャネルが不要となり得る)、貴重なリソースが節約されることが分かる。
【0132】
上述のようにGSSを設定することにより、PDCCHは、今や、全UEのうちのサブセットへ制御指示を提供することができる。即ち、制御情報は、今や、ブロードキャストされるのでもUE専用でもなく、限られた数のUEへ「マルチキャスト」され得る。
【0133】
現行の仕様には、RNTIが全UEのサブセットの間で共用されるという規定はない。C−RNTI以外のRNTIはセル専用である。
【0134】
TPC−PUCCH−RNTI及びTPC−PUSCH−RNTIはPDCCHのためのグループベースのUE識別子である。これらの識別子は、電力制御手順専用の識別子であり、CSS上においてあるDCIフォーマットでシグナリングされる。しかし、これらの識別子は、これら自体の権限において探索空間内で関連付けられておらず、CSSにのみ関連し、電力制御コマンドによって搬送されるメッセージの一部のみが、特定のUEに関連し、TPC−PDCCH−Config IEにおいてRRCによって識別される。これらの差異は
図7に示されている。
【0135】
PDCCHは、目下のところ、VCの構造に関する情報も、上記説明で識別されているキャリアの構築の要素も含まない。
【0136】
[付録1]
仮想キャリアの概念は、(GB1101970.0[2]、GB1101981.7[3]、GB1101966.8[4]、GB1101983.3[5]、GB1101853.8[6]、GB1101982.5[7]、GB1101980.9[8]、及びGB1101972.6[9]を含む)いくつかの同時係属の特許出願に記載されている。仮想キャリアの概念のいくつかの側面を以下に記載する。本項では、以下の略語を頻繁に用いる。仮想キャリア−VC、ホストキャリア−HC、ユーザ機器−UE、リソースブロック(resource block)−RB、ベースバンド(baseband)−BB。
【0137】
従来のOFDMと同様に、仮想キャリアの概念は、中心周波数から所定のオフセットのところに配置される複数のサブキャリアを有する。よって、中心周波数が仮想キャリア全体を特徴付ける。
【0138】
典型的な仮想キャリア帯域幅は、LTEにおける最小3GPP帯域幅と一致する6リソースブロック(即ち72サブキャリア)である。しかし、以下の説明から分かるように、VCの帯域幅は、決して、6RBだけに限られるものではない。
【0139】
LTEの3GPP規格のリリース8(REL8 LTE)に従い、VCリソースは、通常、ホストキャリアの中心周波数を中心とする、システム帯域幅に関わらず(当該HC中心周波数の両側に)対称に割り振られたリソースブロック内に位置する。
【0140】
図4は、ホストキャリアの中心周波数を中心とするリソースブロックを占める仮想キャリア406を有するダウンリンクLTEサブフレームの構造を例示するグリッドの概略図である。仮想キャリアの中心周波数(f2+f1)/2は、ホストキャリアの中心周波数fcになるように選択される。
【0141】
図3に示す従来のLTEダウンリンクサブフレームに従えば、最初のnシンボルは、PDCCH、PCFICH又はPHICH上で送信されるデータのようなダウンリンク制御データの送信用に確保される制御領域400を形成する。
【0142】
仮想キャリア406上の信号は、ホストキャリア上で動作する端末デバイスが、正しい動作のために必要とし、既知の所定の位置(例えば、
図3の中央帯域310内のPSS、SSS、及びPBCH)で見つかるものと予期するはずの、ホストキャリアによって送信される信号が維持されるように構成される。
【0143】
従来のLTE端末は、セルにおいてデータの送受信を開始する前に、まずそのセルにキャンプオンする。同様に、仮想キャリアを使用する端末のために適応キャンプオンプロセスを提供することができる。仮想キャリアについての適切なキャンプオンプロセスが、GB1113801.3[10]に詳細に記載されている。このキャンプオンプロセスは、参照により本明細書に組み入れられる。
【0144】
GB1113801.3[10]に記載されているように、「従来のLTE」の実装も、仮想キャリアの実装も、好都合には、PBCH内に仮想キャリアについての位置情報を含むことができるはずであり、PBCHは、既に、ホストキャリアの中央帯域においてマスタ情報ブロック(MIB)を搬送している。或いは、仮想キャリア位置情報を、中央帯域において、ただしPBCHの外側で提供することもできるはずである。仮想キャリア位置情報は、例えば、常にPBCHの後でPBCHに隣接して提供することもできる。位置情報を中央帯域において、PBCHの外側で提供することによって、従来のPBCHは仮想キャリアを使用するために変更されず、仮想キャリア端末は、仮想キャリアがもしあればそれを検出するために位置情報を容易に見つけることができる。
【0145】
図4のT字型動作では、仮想キャリア位置情報は、提供される場合、ホストキャリア内の他の位置で提供され得る。仮想キャリアの他の実装形態では、例えば、この情報を中央帯域で提供すれば有利となり得る。というのは、仮想キャリア端末は、その受信機を、中央帯域の前後の狭帯域で動作するように構成してよく、仮想キャリア端末は、その場合、位置情報を見つけるために仮想キャリア端末の受信機設定を調節しなくて済むからである。
【0146】
提供される仮想キャリア位置情報の量に応じて、仮想キャリア端末は、仮想キャリアの送信を受信するように仮想キャリア端末の受信機を調節することができ、或いは仮想キャリア端末は、受信する前に更なる位置情報を必要とし得る。
【0147】
例えば、仮想キャリア端末が、仮想キャリアの存在及び/若しくは仮想キャリア帯域幅を指示するが、厳密な仮想キャリアの周波数範囲に関するいかなる詳細も指示しない位置情報を提供された場合、又は、仮想キャリア端末がいかなる位置情報も提供されなかった場合には、仮想キャリア端末は、仮想キャリアを求めてホストキャリアをスキャンする(例えば、いわゆるブラインド探索プロセスを実行する)ことができるはずである。このプロセスもまた、GB1113801.3[10]で詳細に論じられている。
【0148】
仮想チャネルの複数のインスタンスが、同じセル内で異なる周波数範囲において実装され得ることを読者は容易に理解するであろう。
図5に、3つの異なる仮想チャネルを示すダウンリンクLTEサブフレームの概略図を示す。
【0149】
本出願は、その内容が参照により本明細書に組み入れられる、GB1221729.5及びGB1221717.0のパリ条約による優先権を主張するものである。
【0150】
以下に列挙する各項目に、本技法の更なる例示的態様及び特徴を示す。
1.
プロセッサと、第1の周波数範囲にわたる複数の通信リソースエレメントを提供する無線アクセスインターフェースを介して無線通信システムからデータを受信するように構成された受信機と、を含み、モバイル端末の所定のグループに属するモバイル端末であって、
前記無線アクセスインターフェースは、複数の時分割サブフレームを含み、前記サブフレームのうちの少なくとも1つは、
前記モバイル端末のうちの1つ以上へ第1のシグナリング情報を伝達するための前記サブフレームの第1の部分における第1の制御領域であって、前記第1の制御領域は複数の制御チャネルリソースエレメントを含み、前記制御チャネルリソースエレメントの第1のサブセットがグループ制御チャネルを提供し、前記グループ制御チャネルは、グループ識別子と関連付けられており、少なくとも一部が前記グループ識別子を用いて符号化されている、前記第1の制御領域と、
前記サブフレームの前記第1の部分とは別個の、前記サブフレームの第2の部分における第2の制御領域であって、前記モバイル端末の前記所定のグループへ第2のシグナリング情報を伝達するためのものである前記第2の制御領域と
を含み、
前記グループ制御チャネルは、前記第2の制御領域の位置を示す情報を含み、前記情報は、前記グループ制御チャネルに前記グループ識別子を適用することによってアクセス可能であり、
前記所定のグループのメンバシップが、共用グループ識別子の使用によって指示され、
前記プロセッサは、前記共用グループ識別子を用いて前記第1の制御領域内で前記グループ制御チャネルを探し出すように動作する、
モバイル端末。
2.
前記サブフレームの前記第1の部分は前記第2の部分の前に送信される、項1に記載のモバイル端末。
3.
前記グループ識別子はRNTIであり、前記グループ制御チャネルの前記符号化は、前記RNTIを用いたCRCビットの符号化である、項1又は2に記載のモバイル端末。
4.
前記グループ識別子は、基地局によって通信デバイスに割り当てられた一時RNTIであると判定される、項1、2、及び3のいずれか一項に記載のモバイル端末。
5.
前記グループ識別子は、端末から基地局によって受信されるランダムアクセスプリアンブルメッセージにおいて指示される第1のプリアンブルシグネチャと、前記ランダムアクセスプリアンブルメッセージに応答して前記端末へ前記基地局によって送信されるランダムアクセス応答メッセージにおいて指示される第2のプリアンブルシグネチャとの間の関係から推定される、項3に記載のモバイル端末。
6.
前記ランダムアクセスプリアンブルメッセージに応答して前記基地局によって送信される前記ランダムアクセス応答メッセージは、セルRNTIが予期される予約RNTIを含み、前記グループ識別子は、前記ランダムアクセス応答メッセージにおける前記予約RNTIの存在に基づいて前記端末によって前記予約RNTIであると判定される、項5に記載のモバイル端末。
7.
前記第2の制御領域は狭帯域制御領域であり、前記第1の制御領域の帯域幅より狭い第2の帯域幅を有する、項1から6のいずれか一項に記載のモバイル端末。
8.
前記第2の制御領域は第3の領域内の領域であり、前記第3の領域は前記第1の制御領域と別個のものであり、前記第3の領域は、前記第1の制御領域の前記帯域幅より狭く、前記第2の帯域幅以上である第3の帯域幅を有し、前記第3の領域は、前記モバイル端末のうちの1つ以上へデータを伝達するように構成されている、項7に記載のモバイル端末。
9.
前記第3の領域は第4の領域を含み、前記第4の領域は、前記第3の帯域幅より狭い第4の帯域幅を有し、前記第4の領域は、前記モバイル端末のうちの1つ以上へ更なる制御データを伝達するように構成されている、項8に記載のモバイル端末。
10.
前記第4の領域は、前記第2の制御領域の外部の前記サブフレームの前記第2の部分のほぼ全ての持続期間にわたって広がる、項9に記載のモバイル端末。
11.
前記グループ制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは関連付けられた集約レベルを有し、
前記第1の制御領域における前記制御チャネルリソースエレメントの第2のサブセットが、少なくとも1つの更なる制御チャネルを提供し、前記更なる制御チャネル又は各更なる制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは、関連付けられた更なる集約レベルを有し、
前記集約レベルは、前記更なる集約レベルのうちの少なくとも1つの関数である、項1から10のいずれか一項に記載のモバイル端末。
12.
前記グループ制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは関連付けられた集約レベルを有し、前記集約レベルはブロードキャストされる、項1から11のいずれか一項に記載のモバイル端末。
13.
前記グループ制御チャネルの前記制御チャネルリソースエレメントは関連付けられた集約レベルを有し、前記集約レベルは、前記モバイル端末からのフィードバック情報に従って前記基地局によって決定され、前記フィードバック情報は受信の受信確認に対応する、項1から12のいずれか一項に記載のモバイル端末。
14.
前記フィードバック情報は、受信確認の予期される受信率と受信確認の検出される受信率との間の比較の結果である、項13に記載のモバイル端末。
【0151】
[参照文献]
[1]ETSI TS 122 368 V10.530(2011−07)/3GPP TS 22.368 version 10.5.0 Release 10)
[2]英国特許出願GB1101970.0
[3]英国特許出願GB1101981.7
[4]英国特許出願GB1101966.8
[5]英国特許出願GB1101983.3
[6]英国特許出願GB1101853.8
[7]英国特許出願GB1101982.5
[8]英国特許出願GB1101980.9
[9]英国特許出願GB1101972.6
[10]英国特許出願GB1113801.3
[11]英国特許出願GB1121767.6