(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記界面活性剤、前記第1の化合物、及び前記第2の化合物がそれぞれ独立して、前記洗浄組成物の総重量に基づいて、0.6〜4重量パーセントの量で含まれる、請求項1〜6のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
表面を洗浄する方法であって、前記表面を、請求項1に記載の前記洗浄組成物と接触させて泡を形成することと、前記表面から汚れ及び前記洗浄組成物を除去することと、を含む、前記方法。
【発明を実施するための形態】
【0006】
改善された泡形成及びつぶれ特性を提供する、調理台及び床等の硬表面を洗浄するのに適している水性洗浄組成物が開示される。水性洗浄組成物は、界面活性剤と、水と不混和性、例えば、不溶性である第1の化合物と、水と混和性、例えば、水溶性である第2の化合物と、を含む。第1の化合物が、10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦14MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有し、第2の化合物が、10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦10MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有する組成物は、予想外に改善された泡形成及びつぶれ特性を提供することが発見された。
【0007】
また、界面活性剤がC6〜C22脂肪族アルコールの非イオン性C2〜C4アルキレンオキシド縮合物である場合、さらに改善された泡形成及びつぶれ特性が提供される。水性洗浄組成物は、エマルションの形態であってもよい。理論により拘束されることを望むものではないが、洗浄組成物が分注されるときにマイクロエマルションが泡を生成または形成し、水と不混和性である第1の化合物が、泡形成中に界面活性剤ミセルの表面に移動して望ましい泡つぶれ特性をもたらすため、改善された泡形成及びつぶれ特性が生じると考えられる。界面活性剤、第1の化合物、及び第2の化合物はそれぞれ独立して、洗浄組成物の総重量に基づいて、0.01〜30重量パーセント、具体的には0.1〜20重量パーセント、より具体的には0.2〜10重量パーセントの量で含まれる。
【0008】
界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。代表的なアニオン性界面活性剤としては、例えば、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート等の直鎖C8〜C12アルキルベンゼン−スルホネート等のC10〜C16アルキルベンゼンスルホネート、C6〜C18アルキルジフェニルオキシドジスルホネート、C12〜C16アルコールスルフェート、エトキシル化C12〜C16アルコールスルフェート、ヒドロキシアルキルスルホネート、C12〜C16アルケニル−もしくはC12〜C16アルキルスルフェートもしくはスルホネート、モノグリセリドスルフェート、C12〜C16アルキルスルホサクシネート、または脂肪酸クロリドとヒドロキシアルキルスルホネートとの酸縮合物が挙げられる。一実施形態において、アニオン性界面活性剤は、以下の式のアルキルジフェニルオキシドジスルホネート化合物であってもよく、
【0010】
式中、R
Aは各出現で、独立して、C
6〜C
18アルキルであり、M
+は、H
+または一価カチオンであり、p及びqは独立して、0または1であるが、但し、p及びqのうちの少なくとも1つが1であるものとする。一実施形態において、pは0であり、R
Aは、C
12アルキルまたはC
16アルキルである。
【0011】
代表的なカチオン性界面活性剤としては、例えば、C16〜C18ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドまたはC8〜C18アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリドが挙げられる。両性イオン性界面活性剤としては、例えば、3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシル−アンモニオ)プロパン−1−スルホネートまたは3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパン−1−スルホネート等の脂肪族第4級アンモニウム化合物が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、ベタイン、スルホベタイン、脂肪酸イミダゾールカルボキシレート、またはスルホネートが挙げられる。
【0012】
非イオン性界面活性剤が好ましい。非イオン性界面活性剤は、例えば、モノ−もしくはポリヒドロキシ置換もしくは非置換C6〜C22脂肪族アルコール、置換もしくは非置換C6〜C12アルキルフェノール、脂肪酸アミド、または脂肪族アミンのC2〜C4アルキレンオキシド縮合物;アルキルサッカライド、アミンオキシド、スクロースモノパルミテート等の糖誘導体、グルカミン、長鎖第3級ホスフィンオキシド、ジアルキルスルホキシド、C10〜C18脂肪酸のモノ−もしくはジエタノールアミド等の脂肪酸、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0013】
非イオン性アルコキシル化アルコール界面活性剤は、アルコール1モル当たり1〜75モル、具体的には1〜50モル、より具体的には1〜15モル、または2〜9モルのアルキレンオキシドを有する脂肪族または芳香族アルコールのアルキレンオキシド縮合産物であってもよい。アルキレンオキシドがC2〜C4アルキレンオキシド、より具体的にはエチレンオキシド、及び/またはプロピレンオキシドである一実施形態が、具体的に言及される。エトキシル化及び/もしくはプロポキシル化非置換C6〜C22脂肪族アルコールまたはエトキシル化及び/もしくはプロポキシル化非置換C6〜C12アルキルフェノールを使用してもよい。脂肪族アルコールのアルキル鎖またはアルキルフェノールのアルキル基は、直鎖または分岐鎖、一級または二級のいずれかであり得、6〜22個の炭素原子、具体的には8〜20個の炭素原子を含有してもよい。6〜20個の炭素原子を含有するアルキル基ならびにアルコール1モル当たり2〜9モルのエチレンオキシド及びプロピレンオキシドを有するアルコールの縮合産物が、具体的に言及される。界面活性剤は、8〜14、具体的には8.5〜13.5、より具体的には9〜13の親水性−親油性バランスを有してもよい。2−エチルヘキサノールエチレンオキシド−プロピレンオキシドの非イオン性界面活性剤の使用が、具体的に言及される。
【0014】
アルキルサッカライドは、C6〜C18アルキル基、具体的にはC8〜C16アルキル基、及びサッカライドまたはポリサッカライド基、例えば、グルコシドまたはポリグルコシド親水性基を含んでもよい。アルキルサッカライドは、アルキルグルコシドであってもよく、1〜10、具体的には1.2〜5、または1.3〜3のサッカライド単位を含んでもよい。任意に、アルキルグルコシドは、疎水性部分とポリサッカライド部分を連結するアルキレンオキシド基を含んでもよい。好適なアルキレンオキシドは、エチレンオキシドである。アルキルサッカライドのアルキル基は、飽和または不飽和であっても、分岐または非分岐であってもよい。アルキル基は、最大約3個のヒドロキシ基を含有することができ、及び/またはアルキレンオキシド基は、1〜10、または2〜5個のアルキレンオキシド部分を含有することができる。代表的なアルキルポリサッカライドは、オクチル、ノニルデシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−及びヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フルクトシド、フルクトースならびに/またはガラクトースである。代表的な組み合わせは、ヤシアルキル、ジ−、トリ−、テトラ−、及びペンタグルコシド、ならびにタロウアルキルテトラ−、ペンタ−、及びヘキサグルコシドを含む。C8〜C16、具体的にはC8〜C10アルキル基を含むアルキルグルコシドまたはポリグルコシドが、具体的に言及される。
【0015】
代表的なアミンオキシドとしては、ジメチル−ドデシルアミンオキシド、オレイルジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、ジメチルテトラデシルアミンオキシド、ジ(2−ヒドロキシエチル)−テトラデシルアミンオキシド、ジメチルヘキサデシルアミンオキシド、ベヘナミンオキシド、コカミンオキシド、デシルテトラデシルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルC12〜C15アルコキシプロピルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルコカミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド、ジヒドロキシエチルステアラミンオキシド、ジヒドロキシエチルタロウアミンオキシド、水素化パームカーネルアミンオキシド、水素化タロウアミンオキシド、ヒドロキシエチルヒドロキシプロピルC12〜C15アルコキシプロピルアミンオキシド、ラウラミンオキシド、ミリスタミンオキシド、ミリスチル/セチルアミンオキシド、オレアミドプロピルアミンオキシド、オレアミンオキシド、パルミタミンオキシド、PEG−3ラウラミンオキシド、ジメチルラウラミンオキシド、カリウムトリスホスホノメチルアミンオキシド、ステアラミンオキシド、及びタロウアミンオキシドが挙げられる。一実施形態において、アミンオキシドは、ラウラミンオキシドである。
【0016】
代表的な市販の界面活性剤としては、ECOSURF(商標)EH3、ECOSURF(商標)EH6、ECOSURF(商標)EH9、ECOSURF(商標)EH14、ECOSURF(商標)SA4、ECOSURF(商標)SA7、ECOSURF(商標)SA9、TRITON(商標)CG50、TRITON(商標)CG−110、TRITON(商標)CG425、TRITON(商標)CG600、TRITON(商標)650、TRITON(商標)BG−10、TRITON(商標)DF16、TRITON(商標)CF10、TRITON(商標)LF20、TRITON(商標)X45、MINFOAM(商標)1X、MINFOAM(商標)2X、TERGITOL 15−S−7、及びTERGITOL 15−S−9(これらのそれぞれは、the Dow Chemical Companyから入手可能である)、GLUCOPON(商標)215P、GLUCOPON(商標)215UP、GLUCOPON(商標)225DK、GLUCOPON(商標)325N、GLUCOPON(商標)425N/HH、GLUCOPON(商標)625 UP、GLUCOPON(商標)650(これらのそれぞれは、the BASF companyから入手可能である)が挙げられる。
【0017】
第1の化合物及び第2の化合物は、選択されたハンセン溶解度パラメータを有してもよい。3つのハンセン溶解度パラメータがある。理論により拘束されることを望むものではないが、δ
Dは、分子間の分散力からのエネルギーを特徴付けると理解され、δ
Pは、分子間の双極性分子間力からのエネルギーを特徴付けると理解され、δ
Hは、分子間の水素結合からのエネルギーを特徴付けると理解される。
【0018】
10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦14MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第1の化合物、及び
10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦10MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第2の化合物の使用が、望ましい結果を提供することが発見された。第1の化合物は、12MPa
0.5≦δ
D≦18MPa
0.5、0≦δ
P≦12MPa
0.5、及び0≦δ
H≦9MPa
0.5、具体的には、15MPa
0.5≦δ
D≦17MPa
0.5、0≦δ
P≦4MPa
0.5、及び0≦δ
H≦5MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有してもよい。
【0019】
また、第2の化合物は、12MPa
0.5≦δ
D≦18MPa
0.5、1≦δ
P≦9MPa
0.5、及び5≦δ
H≦13MPa
0.5、具体的には14MPa
0.5≦δ
D≦17MPa
0.5、1≦δ
P≦7MPa
0.5、及び7≦δ
H≦12MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有してもよい。
【0020】
さらに、意外なことには、7.1より大きいδ
P及び12.1より大きいδ
Hのハンセン溶解度パラメータを有する第2の化合物の使用を避けることは、望ましい結果を提供することが発見された。したがって、一実施形態において、洗浄組成物の第2の化合物は、7.1未満のδ
P及び12.1未満のδ
Hを有する。例えば、第2の化合物として、7.2のδ
P及び13.6のδ
Hを有するプロピレングリコールメチルエーテル、または8のδ
P及び13.1のδ
Hを有するエチレングリコールプロピルエーテルを含む組成物は、性能が低くなる。
【0021】
第1の化合物は、水と不混和性である。第1の化合物は、式1の化合物、置換または非置換テルペン、またはそれらの組み合わせであってもよい。
【0023】
式1において、R
1は、置換もしくは非置換C7〜C18アルキル基、具体的にはC8〜C14アルキル基であり、R
2は、置換もしくは非置換C1〜C6アルキル基、具体的にはC2〜C4アルキル基、またはそれらの組み合わせである。テルペンは、ヘミテルペン、モノテルペン、セスキテルペン、またはそれらの組み合わせであってもよい。代表的なモノテルペンとしては、リモネン、ピネン、テルピネン、サビネン、ツジェン、ミルセン(mercene)、オシメン(ocimeme)、ネロール、またはゲラニオールが挙げられる。代表的なセスキテルペンとしては、アロマデンドレン、カリオフィレン、ロンギフォレン、バレンセン、イソバッザネン、シルフィネン、イシュワラン、イソパトククラ−3−エン、イソセスキカレン、またはそれらの組み合わせが挙げられる。テルペンd−リモネンが具体的に言及される。式1の化合物の例としては、オクタン酸エチル、オクタン酸ブチル、デカン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸エチル、またはそれらの組み合わせが挙げられる。また、メタノール及び大豆酸、例えば、大豆酸メチルのエステルのような生物学的に誘導される材料も言及される。ラウリン酸エチルが具体的に言及される。
【0024】
上述のように、第1の化合物は、10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦14MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有する。ハンセン溶解度パラメータ、d−リモネン、オクタン酸エチル、デカン酸ブチル、及びラウリン酸エチルの分子量を表1に提供する。
【0026】
第2の化合物は、水と混和性であり、式2の化合物であって、
R
3−(OC
nH
2n)
zOX (2)
式中、R
3は、置換もしくは非置換C1〜C12脂肪族基、置換もしくは非置換C6〜C12アリール基、式−C(=O)C
6H
5の基、または式−C(=O)CH
3の基であり、nは2〜4であり、zは1〜4であり、Xは、−H、−CH
3、−C(=O)CH
3、または−C(=O)C
6H
5である、化合物を含む。
【0027】
一実施形態において、R
3は、置換もしくは非置換C1〜C10脂肪族基、具体的には非置換のC2〜C10アルキル基、より具体的には非置換のC2〜C6アルキル基である。nが2〜4であり、zが1〜3であり、Xが−Hである一実施形態が、具体的に言及される。
【0028】
第2の化合物の代表的な例としては、トリプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、またはそれらの組み合わせが挙げられる。第2の化合物の他の例としては、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、またはプロピレングリコールジアセテートが挙げられ得る。選択された水と混和性化合物のハンセン溶解度パラメータを表2に提供する。また、比較の目的のために、表2には、プロピレングリコールメチルエーテル及びエチレングリコールプロピルエーテルも含む。プロピレングリコールメチルエーテル及びエチレングリコールプロピルエーテルがそれぞれ、7.1より大きいδ
P及び12.1より大きいδ
Hを有することに留意されたい。
【0030】
また、意外なことには、第1の化合物及び/または第2の化合物が比較的低い分子量、例えば、80〜750ダルトン(Da)を有する組成物が特に望ましい泡つぶれ特性を提供することが見出された。第1及び第2の化合物はそれぞれ独立して、80〜750ダルトン(Da)、具体的には90〜650Da、より具体的には100〜550Daの分子量を有し得る。100〜300Daの分子量を有する第1及び第2の化合物が、具体的に言及される。
【0031】
界面活性剤、第1の化合物、及び第2の化合物はそれぞれ独立して、0.01〜30重量パーセント(重量%)の量で組成物中に含まれ得る。一実施形態において、界面活性剤、第1の化合物、及び第2の化合物はそれぞれ独立して、洗浄組成物の総重量に基づいて、0.1〜10(重量%)、具体的には0.2〜8重量%、より具体的には0.4〜6重量%、または0.6〜4重量%の量で組成物中に含まれる。それぞれ洗浄組成物の総重量に基づいて、界面活性剤が3重量%の量で含まれ、第1の化合物が1重量%の量で含まれ、第2の化合物が3重量%の量で含まれる実施形態が、具体的に言及される。
【0032】
水性洗浄組成物の水分含量は、10〜99重量%、具体的には20〜98重量%、より具体的には40〜97重量%であってもよい。
【0033】
洗浄組成物は、さらなる成分、例えば、塩、ビルダー(builder)、さらなる界面活性剤、安定剤、香料、酵素、腐食防止剤、キレート、酸、溶剤、漂白剤、またはそれらの組み合わせをさらに含んでもよい。塩は、例えば、塩化ナトリウムもしくは塩化カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化物、アンモニウム塩、硝酸塩、硫酸塩、またはそれらの組み合わせであってもよい。塩は、0〜20重量%、具体的には0.1〜10重量%の量で含有され得る。さらなる界面活性剤は、上にさらに開示されるように、アニオン性、両性イオン性、またはカチオン性であり得る。さらなる界面活性剤は、0〜10重量%、具体的には0.5〜5重量%の量で含有され得る。
【0034】
好適なビルダーとしては、例えば、トリポリホスフェートもしくはピロホスフェート等のアルカリ金属ポリホスフェート、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロトリアセテート、アルカリ金属炭酸塩、ホウ酸塩、重炭酸塩、水酸化物、ゼオライト、またはそれらの組み合わせのような無機ビルダーが挙げられる。ビルダーには、例えば、クエン酸塩、ポリカルボン酸塩、モノカルボキシレート、アミノトリメチレンホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラエチレン−ホスホン酸、及びそれらの塩、またはオリゴマーもしくはポリマーホスホン酸塩のような水溶性有機ビルダーが含まれ得る。前述のうちの少なくとも1つを含む組み合わせを使用することができる。ビルダーの量は、洗浄組成物の総重量に基づいて、0〜50重量%、具体的には0〜30重量%、より具体的には0〜15重量%であってもよい。
【0035】
相溶化剤、可溶化剤、またはヒドロトロープとも称される代表的な安定剤には、アルコール、例えば、エタノール、n−プロパノール、もしくはイソプロパノール、プロピレングリコール、グリコールエーテル、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、キシレンスルホネート、クメンスルホネート、及びトルエン−スルホネートが挙げられる。安定剤の量は、洗浄組成物の総重量に基づいて、0〜30重量%、具体的には0.1〜20重量%、または0.2〜10重量%であってもよい。
【0036】
腐食防止剤としては、例えば、ケイ酸ナトリウム、二ケイ酸ナトリウム、及びメタケイ酸ナトリウムが挙げられ、洗浄組成物の総重量に基づいて、0〜20重量%、具体的には0〜10重量%の量で使用されてもよい。
【0037】
漂白剤としては、例えば、過酸化水素または塩素発生物質、次亜塩素酸ナトリウムまたはクロロイソシアヌレート等が挙げられる。漂白剤の量は、洗浄組成物の総重量に基づいて、0〜10重量%、具体的には1〜5重量%、または2〜4重量%であってもよい。
【0038】
好適なキレートとしては、グルコン酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸(商品名Versenex 80で入手可能)の五ナトリウム塩、グルコヘプトン酸ナトリウム、エチレンジアミン五酢酸(EDTA)、エチレンジアミン五酢酸の塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸の塩、ニトリロ三酢酸(NTA)の塩、ジエタノールグリシンナトリウム塩(DEG)、エタノールジグリシン二ナトリウム塩(EDG)、N,N−ビス(カルボキシラトメチル)−L−グルタミン酸四ナトリウム塩(GLDA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、及びそれらの混合物が挙げられる。エチレンジアミン五酢酸の例示的な塩としては、二ナトリウム塩、四ナトリウム塩、二アンモニウム塩、及び三ナトリウム塩が挙げられる。キレートの量は、洗浄組成物の総重量に基づいて、0〜10重量%、具体的には1〜5重量%、または2〜4重量%であってもよい。
【0039】
酸は、有機カルボン酸またはその塩、例えば、グルコン酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ブタン二酸、イソアスコルビン酸、アスコルビン酸、またはタトリック酸(tatric acid)のようなC3〜C9有機カルボン酸であってもよい。酸の量は、洗浄組成物の総重量に基づいて、0〜10重量%、具体的には1〜5重量%、または2〜4重量%であってもよい。
【0040】
代表的な溶媒としては、アルコール、グリコール、グリコールエーテル、エステル、またはそれらの組み合わせが挙げられる。好適なアルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール(プロパン−2−オール)、2−ブトキシエタノール(ブチルグリコール)、1−デカノール、ベンジルアルコール、グリセリン、モノエタノールアミン(MEA)、またはそれらの組み合わせが挙げられる。好適なグリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、またはそれらの組み合わせが挙げられる。溶媒の量は、洗浄組成物の総重量に基づいて、0〜50重量%、具体的には1〜25重量%、または2〜10重量%であってもよい。
【0041】
また、界面活性剤と、水と不混和性であり、10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦14MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第1の化合物と、水と混和性であり、10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦10MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第2の化合物と、を組み合わせて、洗浄組成物を製造することを含む、水性洗浄組成物を製造する方法も開示される。組み合わせは、任意の好適な割合でバッチまたは継続的な様式で行われ得る。
【0042】
また、表面を洗浄組成物と接触させることと、その表面から汚れ及び洗浄組成物を除去することと、を含む、表面を洗浄する方法も開示される。表面を洗浄組成物と接触させることは、洗浄組成物をローラー散布器、ブラシ、またはスプレー散布器で処理することを含み得る。
【0043】
「置換」は、化合物または基が、水素の代わりに、ヒドロキシル(−OH)、C1〜C9アルコキシ、C1〜C9ハロアルコキシ、オキソ(=O)、ニトロ(−NO
2)、シアノ(−CN)、アミノ(−NH
2)、アジド(−N
3)、アミジノ(−C(=NH)NH
2)、ヒドラジノ(−NHNH
2)、ヒドラゾノ(=N−NH
2)、カルボニル(−C(=O)−)、カルバモイル(−C(O)NH
2)、スルホニル(−S(=O)
2−)、チオール(−SH)、チオシアノ(−SCN)、トシル(CH
3C
6H
4SO
2−)、カルボン酸(−C(=O)OH)、カルボン酸C1〜C6アルキルエステル(−C(=O)OR、式中、RはC1〜C6アルキル基である)、C1〜C12アルキル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C12アルケニル、C5〜C12シクロアルケニル、C2〜C12アルキニル、C6〜C12アリール、またはC7〜C13アリールアルキレンから独立して選択される少なくとも1個(例えば、1個、2個、3個、または4個)の置換基で置換されることを意味するが、但し、置換された原子の通常の価数を超えないものとする。
【0044】
本明細書で使用される「脂肪族」は、飽和または非飽和の直鎖または分岐鎖炭化水素を意味する。脂肪族基は、例えば、アルキル、アルケニル、またはアルキニル基であってもよい。本明細書で使用される「アルキル」は、直鎖または分岐鎖、飽和、一価の炭化水素基(例えば、メチルまたはヘキシル)を意味する。「アルキレン」は、直鎖または分岐鎖、飽和、二価の脂肪族炭化水素基(例えば、メチレン(−CH
2−)またはプロピレン(−(CH
2)
3−))を意味する。「アリール」は、アレーン(例えば、フェニルまたはナフチル)の1つ以上の環から1個の水素原子を除去することによって形成された一価基を意味する。
【0045】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものであり、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、及び「その(the)」は、特にその内容が明確に示されていない限り、「少なくとも1つ」を含む複数形を包含することを意図する。「または」は、「及び/または」を意味する。本明細書で使用される「及び/または」という用語は、関連記載項目のうちの1つ以上の任意の及びすべての組み合わせを含む。「含む(comprises)」及び/または「含んでいる(comprising)」または「含む(includes)」及び/または「含んでいる(including)」といった用語は、本明細書で使用されるとき、決まった特徴、領域、整数、工程、作動方法、要素、及び/または構成成分の存在を指定するが、それらの1つ以上の他の特徴、領域、工程、作動方法、要素、構成成分、及び/または基の存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されよう。
【0046】
要約すると、水性洗浄組成物であって、界面活性剤と、水と不混和性であり、10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦14MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第1の化合物と、水と混和性であり、10MPa
0.5≦δ
D≦22MPa
0.5、0≦δ
P≦10MPa
0.5、及び0≦δ
H≦14MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第2の化合物と、を含み、界面活性剤、第1の化合物、及び第2の化合物がそれぞれ独立して、洗浄組成物の総重量に基づいて、0.01〜30重量パーセントの量で含まれる、水性洗浄組成物が開示される。様々な実施形態において、(1)界面活性剤は、置換もしくは非置換C6〜C22脂肪族アルコールの非イオン性C2〜C4アルキレンオキシド縮合物、置換もしくは非置換C6〜C12アルキルフェノールのC2〜C4アルキレンオキシド縮合物、アルキルサッカライド、アミンオキシド、またはそれらの組み合わせであってもよく、かつ/または(2)界面活性剤は、非置換C6〜C22脂肪族アルコールのC2〜C4アルキレンオキシド縮合物であってもよく、脂肪族アルコール1モル当たり2〜9モルのアルキレンオキシド基を含み、かつ/または(3)アルキレンオキシド基は、エチレンオキシド基、プロピレンオキシド基、またはそれらの組み合わせであってもよく、かつ/または(4)界面活性剤は、8〜14の親水性−親油性バランスを有してもよく、かつ/または(5)第1の化合物は、15MPa
0.5≦δ
D≦17MPa
0.5、0≦δ
P≦4MPa
0.5、及び0≦δ
H≦5MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有し、第2の化合物は、14MPa
0.5≦δ
D≦17MPa
0.5、1≦δ
P≦7MPa
0.5、及び7≦δ
H≦12MPa
0.5のハンセン溶解度パラメータを有し、かつ/または(6)第2の化合物は、7.1未満のδ
P及び12.1未満のδ
Hを有してもよく、かつ/または(7)第1の化合物は、置換または非置換テルペン、式1の化合物であって、
【0048】
式中、R
1は、置換または非置換C7〜C18アルキル基であり、R
2は、置換または非置換C1〜C6アルキル基である、化合物、またはそれらの組み合わせであってもよく、かつ/または(8)R
2は、非置換C2〜C4アルキル基であってもよく、かつ/または(9)第2の化合物は、式2の化合物であって、
R
3−(OC
nH
2n)
zOX(2)
式中、R
3は、置換もしくは非置換C1〜C12脂肪族基、置換もしくは非置換C6〜C12アリール基、式−C(=O)C
6H
5の基、または式−C(=O)CH
3の基であり、nは2〜4であり、zは1〜4であり、Xは、−H、−CH
3、−C(=O)CH
3、または−C(=O)C
6H
5である、化合物を含んでもよく、かつ/または(10)R
3は、非置換C2〜C6アルキル基であり、nは2〜4であり、zは1〜3であってもよく、かつ/または(11)第1の化合物及び第2の化合物はそれぞれ独立して、80〜750ダルトンの分子量を有してもよく、かつ/または(12)界面活性剤、第1の化合物、及び第2の化合物はそれぞれ独立して、洗浄組成物の総重量に基づいて、0.1〜10重量パーセントの量で含まれてもよい。
【実施例】
【0049】
一般手順
それぞれの実施例(E)及び比較例(C)において、洗浄剤は、初めに、水をガラス製の瓶に入れて計量し、撹拌棒を加え、次いで、500回転毎分(rpm)で撹拌しながら、界面活性剤を添加し、続いて、存在する場合、水と不混和性化合物及び水と混和性化合物を添加することにより、表4〜10に提供される量(g)を用いて調製された。10分間撹拌した後、存在する場合、残りの成分を撹拌しながら添加した。
【0050】
ECOSURF(商標)EH3、ECOSURF(商標)EH6、ECOSURF(商標)EH9、ECOSURF(商標)EH14、ECOSURF(商標)SA7、及びECOSURF(商標)SA15は、the Dow Chemical Companyから入手した。
TRITON(商標)CG50、TRITON(商標)CG425、TRITON(商標)CG600、TRITON(商標)CG650、TRITON(商標)DF16、TRITON(商標)CF10、TRITON(商標)LF20、及びTRITON(商標)X45は、the Dow Chemical Companyから入手した。
Minfoam(商標)1x及びMinfoam(商標)2xは、the Dow Chemical Companyから入手した。
Tergitol(商標)15−S−9は、the Dow Chemical Companyから入手した。
EcoSsense(商標)3000は、the Dow Chemical Companyから入手した。
Versenex(商標)80は、40%のジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム水溶液であり、the Dow Chemical Companyから受け取った状態で使用した。
過酸化水素は、35%の水溶液である。
PEG/PPG−17/6コポリマーの製品UCON(商標)75−H−450は、the Dow Chemical Companyから入手した。
UCON(商標)OSP−32は、the Dow Chemical Companyから入手した。
【0051】
泡発生及びつぶれに関する振とう試験
撹拌した後、撹拌棒を取り出し、ガラス製の瓶に蓋をかぶせた。次いで、ガラス製の瓶を10秒間激しく振とうした。泡立ちからつぶれまでの時間を測定して、表3に従って泡つぶれの等級を得た。
【0052】
【表3】
【0053】
実施例E1〜E45及び比較例C1〜C17における組成物及び泡つぶれの等級を表4〜10に提供する。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】
【表8】
【0059】
【表9】
【0060】
【表10】
【0061】
硬表面洗浄分析
消費者特殊製品協会(CSPA)の方法DC−17に従って光沢試験(消費者特殊製品協会(Washington D.C)から入手可能である)を用いて硬表面洗浄の評価を行った。タイルは、CSPAの方法DC−17に従って、乳汁、ラード、オリーブ油、バンディ粘土、及びカーボンブラックを用いて染色した。次に、2ミリリットル(mL)の表11及び12に提供される製剤を、光沢機を用いて染色したタイルに塗布し、タイルの表面をスポンジで10回拭き取り、5つの完全なサイクルを得た。洗浄したタイルを1が不良であり、10が清浄である、1〜10の尺度に評価した。
【0062】
【表11】
【0063】
【表12】
本開示は以下の態様も包含する。
[1] 水性洗浄組成物であって、
界面活性剤と、
水と不混和性であり、
10MPa0.5≦δD≦22MPa0.5、0≦δP≦14MPa0.5、及び0≦δH≦14MPa0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第1の化合物と、
水と混和性であり、10MPa0.5≦δD≦22MPa0.5、0≦δP≦10MPa0.5、及び0≦δH≦14MPa0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第2の化合物と、を含み、
前記界面活性剤、前記第1の化合物、及び前記第2の化合物がそれぞれ独立して、前記洗浄組成物の総重量に基づいて、0.01〜30重量パーセントの量で含まれる、前記水性洗浄組成物。
[2] 前記界面活性剤が、置換もしくは非置換C6〜C22脂肪族アルコールの非イオン性C2〜C4アルキレンオキシド縮合物、置換もしくは非置換C6〜C12アルキルフェノールのC2〜C4アルキレンオキシド縮合物、アルキルサッカライド、アミンオキシド、アルキルジフェニルオキシドジスルホネート、またはそれらの組み合わせである、上記態様1に記載の前記洗浄組成物。
[3] 前記界面活性剤が、非置換C6〜C22脂肪族アルコールのC2〜C4アルキレンオキシド縮合物であり、前記脂肪族アルコール1モル当たり2〜9モルのアルキレンオキシド基を含む、上記態様1または2に記載の前記洗浄組成物。
[4] 前記アルキレンオキシドが、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、またはそれらの組み合わせである、上記態様1〜3のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[5] 前記界面活性剤が、8〜14の親水性−親油性バランスを有する、上記態様1〜4のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[6] 前記第1の化合物が、15MPa0.5≦δD≦17MPa0.5、0≦δP≦4MPa0.5、及び0≦δH≦5MPa0.5のハンセン溶解度パラメータを有し、
前記第2の化合物が、14MPa0.5≦δD≦17MPa0.5、1≦δP≦7MPa0.5、及び7≦δH≦12MPa0.5のハンセン溶解度パラメータを有する、上記態様1〜5のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[7] 但し、前記第2の化合物が、7.1未満のδP及び12.1未満のδHを有するものとする、上記態様1〜6のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[8] 前記第1の化合物が、置換または非置換テルペンであるか、
式1の化合物であって、
【化1】
式中、R1が、置換もしくは非置換C7〜C18アルキル基であり、R2が、置換もしくは非置換C1〜C6アルキル基である、化合物であるか、または
それらの組み合わせである、上記態様1〜7のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[9] R2が、非置換C2〜C4アルキル基である、上記態様1〜8のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[10] 前記第2の化合物が、
式2の化合物であって、
R3−(OCnH2n)zOX (2)
式中、
R3が、置換もしくは非置換C1〜C12脂肪族基、置換もしくは非置換C6〜12アリール基、式−C(=O)C6H5の基、または式−C(=O)CH3の基であり、
nが2〜12であり、
zが1〜4であり、
Xが、−H、−CH3、−C(=O)CH3、または−C(=O)C6H5である、化合物を含む、上記態様1〜9のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[11] 前記第2の化合物が、
式2の化合物であって、
R3−(OCnH2n)zOX (2)
式中、
R3が、置換もしくは非置換C1〜C12脂肪族基、置換もしくは非置換C6〜C12アリール基、式−C(=O)C6H5の基、または式−C(=O)CH3の基であり、
nが2〜4であり、
zが1〜4であり、
Xが、−H、−CH3、−C(=O)CH3、または−C(=O)C6H5である、化合物を含む、上記態様1〜10のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[12] R3が、非置換C2〜C6アルキル基であり、nが2〜4であり、zが1〜3である、上記態様1〜11のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[13] 前記第1の化合物及び前記第2の化合物がそれぞれ独立して、80〜750ダルトンの分子量を有する、上記態様1〜12のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[14] 前記界面活性剤、前記第1の化合物、及び前記第2の化合物がそれぞれ独立して、前記洗浄組成物の総重量に基づいて、0.1〜10重量パーセントの量で含まれる、上記態様1〜13のいずれかに記載の前記洗浄組成物。
[15] 水性洗浄組成物を製造する方法であって、
界面活性剤と、
水と不混和性であり、10MPa0.5≦δD≦22MPa0.5、0≦δP≦14MPa0.5、及び0≦δH≦14MPa0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第1の化合物と、
水と混和性であり、10MPa0.5≦δD≦22MPa0.5、0≦δP≦10MPa0.5、及び0≦δH≦14MPa0.5のハンセン溶解度パラメータを有する第2の化合物と、を組み合わせて、前記洗浄組成物を製造することを含む、前記方法。
[16] 表面を洗浄する方法であって、前記表面を、上記態様1に記載の前記洗浄組成物と接触させることと、前記表面から汚れ及び前記洗浄組成物を除去することと、を含む、前記方法。