(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6744540
(24)【登録日】2020年8月4日
(45)【発行日】2020年8月19日
(54)【発明の名称】安眠枕
(51)【国際特許分類】
A47G 9/10 20060101AFI20200806BHJP
【FI】
A47G9/10 A
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-28882(P2019-28882)
(22)【出願日】2019年1月31日
(65)【公開番号】特開2020-124453(P2020-124453A)
(43)【公開日】2020年8月20日
【審査請求日】2019年6月21日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501107466
【氏名又は名称】有限会社景松開発
(72)【発明者】
【氏名】藤田 義弘
【審査官】
村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2015/0128348(US,A1)
【文献】
米国特許第07386902(US,B2)
【文献】
韓国登録実用新案第20−0427933(KR,Y1)
【文献】
米国特許第05481771(US,A)
【文献】
特開2016−202429(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3092204(JP,U)
【文献】
特開平10−137093(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3136887(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 9/10
A47C 20/00〜20/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟性合成樹脂材を素材とする摸擬乳房体によってなる睡眠導入枕の、布生地、又はその他の生地で略半球状の、対でなる膨突袋部を縫製により上層布として形成し、表層体(17)と裏層体(31)で挟着してなる安眠枕の製造方法において、
前記上層布の膨突袋部の先方部である、膨突高さの少なくとも半分以上を切除除外し、その袋部を先方部のない上層布の筒状布(24)挟着の三重構造とし、前記除外先方部を柔軟性合成樹脂材の一重構造として、併せて一体成型してなる第2外皮(33)構造を形成し、次いで、
前記第2外皮(33)構造の膨突袋部内に、柔軟性合成樹脂材詰物を充填し、基盤布で封止する充填封止構造を形成し、その構成において、
封止時基盤布の絡め糸(16)に絡めて、柔軟性合成樹脂材が固化することで、充填柔軟性合成樹脂材と前記第2外皮(33)構造と、前記絡め糸(16)を含む基盤布とが固結一体化してなる第1の詰物構造と、
充填材ウレタン(18)は適当な柔軟度の塊から、前記外皮構造膨突袋部の中に収まる形状と大きさに切削によって成形、そのウレタン(18)塊に適度な径の貫通孔(19)を、上下、左右、前後、傾斜、その他方向のうちから選ばれる一方向、又はその複数方向を穿設、このウレタン塊を前記外皮構造膨突袋部の中に挿入後、その間隙に柔軟性合成樹脂材を充填して貫通孔(19)と外皮とを絡めて連通し、基盤布で封止、その基盤布の絡め糸(16)に絡めて、前記ウレタン(18)と前記柔軟性合成樹脂材と前記第2外皮(33)構造と前記基盤布とが固化により一体化してなる第2の詰物構造と、
のうち何れかの摸擬乳房詰物構造を形成し、構成すること、
を特徴とした安眠枕の製造方法。
【請求項2】
母の胸部を模した摸擬乳房を設置してなる睡眠導入枕において、
合成樹脂材により成型された模擬乳房に装着する、柔軟性シリコーンで成型された模擬乳首体であって、
前記模擬乳首体(25)は、模擬乳輪(26)と模擬乳頭(28)と装着用の嵌入突起(27)とからなり、
前記模擬乳輪(26)は円盤形をなし、その外径は10cm以内で形成され、中心部から外方へ漸次その厚みは薄くなって輪郭部で無しとなり、その全体は裏側方向に椀曲し、前記模擬乳輪(26)中心部表面には模擬乳頭(28)を一体に突設し、
前記模擬乳輪(26)中心部裏面には、先方径が元部よりも大にして形成される前記嵌入突起(27)を一体に突設し、
それによって構成された前記模擬乳首体(25)と、
柔軟性合成樹脂材でなる第1模擬乳房(11)の頂部に、入口部の口径が奥部よりも小径に穿設された嵌着穴(29)を備えてなる第2模擬乳房(34)とを、着脱自在に嵌め合せ、一体化して構成する第3模擬乳房(20)と、
並びに、枕体(30)の一面に前記第3模擬乳房(20)を設置して睡眠導入枕を構成したことを特徴とした安眠枕。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は睡眠時に使用する睡眠枕に関する。
【背景技術】
【0002】
単に頭を載置するだけの睡眠枕から、視点を変えた工夫によって、寝つきの悪い時でも睡眠導入され易いような枕の形状や質が模索されている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−137093
【特許文献2】登録実新第3155455号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のおっぱい型枕は女性の胸を模った形状を母なる胸として枕に表し、主として乳房状の膨らみ二つが形成する谷間に頭部を乗せて眠りにつくことが主張されている。すなわち頭部を模擬乳房の間に載置することが眠りにつく前提とされている。
【0005】
しかしながら、模擬乳房の谷間に頭を乗せ安定を良くして眠りにつこうとしても、やがて自然に寝返りをすることになるため、頭を横置き状態にしなければならなくなり、横向きの頭部は模擬乳房の谷間では甚だ窮屈で、安らかではない姿勢となるため、身体は寝返り回転して頭はその位置を外れやすいことになる。その時従来のおっぱい型枕では模擬乳房が却って邪魔になり、枕自体が頭から外れてしまうことは自然の成行きであった。
【0006】
特許文献1によると、その主課題とするところは谷間に頭部を乗せて睡眠することであり、頭部の安定と通気性の確保を主張している。
特許文献2においては、谷間に頭を乗せて眠ることは安定性が良く、睡眠導入される、としている。
【0007】
特許文献1,2の技術的な中心部分は模擬乳房の谷間を活用する技術であり、それに従った場合には頭部が位置的に固定されるために寝返りのとき窮屈となり、また、大人の頭をそこに載置して、寝返りを考慮しないまま睡眠設定すること自体は現実的とは云々難いものであった。寝返りの時や返り戻るときもむしろ邪魔になるなど、いずれにしても窮屈さが眠りを妨げるという逆結果であり、欠点ともなっていた。
【0008】
上記に述べた実情に鑑み、本発明ではより自然な
模擬乳房形状によって、幼児期の安心睡眠に倣って睡眠導入され易い睡眠枕を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
柔軟性合成樹脂材を素材とする摸擬乳房体によってなる睡眠導入枕の、布生地、又はその他の生地で略半球状の、対でなる膨突袋部を縫製により上層布として形成し、表層体(17)と裏層体(31)で挟着してなる安眠枕の製造方法
において、
前記上層布の膨突袋部の先方部である、膨突高さの少なくとも半分以上を切除除外し、その袋部を先方部のない上層布の筒状布(24)
挟着の三重構造とし、前記除外先方部を柔軟性合成樹脂
材の一重構造として、併せて一体成型してなる第2外皮(
33)構造と、
前記第
2外皮(
33)構造の膨突袋部内に、柔軟性合成樹脂材
詰物を充填し、
基盤布で封止する従来の充填封止構造において、封止時基盤布の絡め糸(16)に絡めて、柔軟性合成樹脂材が固化することで、充填柔軟性合成樹脂材と
前記第2外皮(33)構造と、前記絡め糸(16)を含む基盤布とが固結一体化してなる第1の詰物構造と、
充填材ウレタン(
18)は適当な柔軟度の塊から、前記外皮構造膨突袋部の中に収まる形状と大きさに切削によって成形、そのウレタン(
18)塊に適度な径の貫通孔(
19)を、上下、左右、前後、傾斜、その他方向のうちから選ばれる一方向、又はその複数方向を穿設、このウレタン塊を前記外皮構造
膨突袋部の中に挿入後、
その間隙に柔軟性合成樹脂材を充填して貫通孔(
19)と外皮とを絡めて連通し、基盤布
の従来技術で封止、その基盤布の絡め糸(16)に絡め
て、
前記ウレタン(
18)と
前記柔軟性合成樹脂材と前記第2外皮(33)構造と前記基盤布とが固化により一体化してなる第2の詰物構造と、
のうち何れかの摸擬乳房詰物構造と、
によって構成されることを特徴とした安眠枕の製造方法である。
【0010】
母の胸部を模した摸擬乳房を設置してなる睡眠導入枕において、 合成樹脂
材により成型された模擬乳房に装着する、柔軟性シリコーンで成型された模擬乳首体であって、
前記模擬乳首体(25)は
、模擬乳輪(26)と模擬乳頭(28)と装着用
の嵌入突起(27)とからなり、
前記模擬乳輪(26)は円盤形をなし、その外径は10cm以内で形成され、中心部から外方へ漸次その厚みは薄くなって輪郭部で無しとなり、その全体は裏側方向に椀曲し、前記模擬乳輪(26)中心部表面には模擬乳頭(28)を一体に突設
し、
前記模擬乳輪(26)中心部裏面には、先方径が元部よりも大にして形成される
前記嵌入突起(27)を一体に突設
し、
それによって構成された前記模擬乳首体(25)と、
柔軟性合成樹脂材でなる第1模擬乳房(11)の頂部に、入口部の口径が奥部よりも小径に穿設された嵌着穴(29)
を備えてなる第2模擬乳房(34)とを、着脱自在に
嵌め合せ、一体化して
構成する第3模擬乳房(20)と、並びに、枕体(30)の一面に前記第3模擬乳房(20)を設置して睡眠導入枕を構成したことを特徴とした
安眠枕である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によって使用者自身が模擬乳房と共に安心の場である母の胸に居る意識を潜在意識下の自身と共有し、安静を得て、横たわる自然な姿勢で顔や手が
第3模擬乳房
20や模擬乳首体25の膨らみに触れながら、すなわち安心を実感しながら安静にすると、穏やかさが無意識に持続されていくうちに、睡眠導入され易くなるという効果が得られた。
【0012】
本発明に示す製造方法によると、安眠の目的に合致することに適当な模擬乳房体及び安眠枕を得ることが容易であり、それを比較的安価に実現することができる。
【0013】
前記製法によって得られる
第3模擬乳房
20のより良い感触が、意識を無意識へ、さらに潜在意識へと近付けるものとなって睡眠導入され易くなった。
【0014】
原形凸型製作を石膏型やセメント型によることを可能としており、金型による必要がないことは製造原価低減についての著しい効果がある。
【0015】
本発明では、模擬乳房の感触を無意識の中においてよりリアル化し睡眠導入効果を高め
たもので、柔軟性シリコーンでなる模擬乳首
体25を
第1模擬乳房11に対して、
図7に示す着脱自在に装着できる構造としたことで、複数用意された模擬乳首を使用者は選択使用すること
により、より睡眠導入
され易い安眠枕を実現した。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図3】本発明安眠枕のA−A線を表す断面図、
並びに拡大図
【
図7】
本発明安眠枕の細部を表す斜視図、並びに断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
文中の語句を定義するならば、
椀曲とは、食器のお椀のように一方へ凹曲面となる形状を表し、
模擬乳首とは、模擬乳輪と模擬乳頭と装着用突起とで構成される模擬乳首体を示す。
【0018】
本発明の主要素材は柔軟性合成樹脂材によってなされるものであるが、説明にあたりその素材を柔軟性シリコーンを当てた場合をもって説明する。また、単にシリコーンと記載されている場合も柔軟性シリコーンを示すものである。
【0019】
本発明の特徴的模擬乳房の形状は幼児期に母の胸に抱かれて眠った安心睡眠の潜在意識に根差すものである。すなわち、母の乳房を模した
第1模擬乳房
11に模擬乳首体25を一体化させてなる第3模擬乳房20は、模擬乳輪26と模擬乳頭28と装着用の嵌入突起27とからなり、前記模擬乳輪26は円盤形をなし、その外径は10cm以内で形成され、中心部から外方へ漸次その厚みは薄くなって輪郭部で無しとなり、その全体は裏側方向に椀曲し、前記模擬乳輪26中心部表面には前記模擬乳頭28を一体に突設、前記模擬乳輪26中心部裏面には、先方径が元部よりも大にして形成される前記嵌入突起2)を一体に突設、それによって構成される前記模擬乳首体25と、第1模擬乳房11の頂部に、入口部の口径が奥部よりも小径に穿設された嵌着穴29と、によって構成され、前記嵌着穴29へ前記嵌入突起27を着脱自在に嵌入することで装着、一体化してなる第3模擬乳房20を枕体の一
面に配置し、その
第1模擬乳房
11と模擬乳首体25のよりリアルな模擬乳房構造に、顔や手が触れながら自然な睡眠体勢をとることによって
やがて無意識中の潜在的な記憶につながり、母の胸にあることの絶対的安心感が睡眠への誘いとなる
睡眠導入され易い睡眠導入枕を構成するものである。
【0020】
図面について説明するならば、
図1に示す従来の四辺形枕10を形成する枕外皮は、肌に合う布生地等をもって
図3、図4に示す上層布
13とし、模擬乳房を形成するための膨突袋
部を縫製し、
上層布を柔軟性合成樹脂材で表層体17と裏層体31で挟着した三重構造状の外皮として構成する従来の第1外皮32構造と、上層布にシリコーンを絡め基盤布で閉じる
従来技術の模擬乳房を形成する。
従来のおっぱい型睡眠導入枕の例では、対に形成される外皮膨突袋部に前記柔軟性シリコーンを充填して模擬乳房体を形成し、
図1に示す従来の四辺形枕10の一辺に
第1模擬乳房11として一体的に配設
されている。
【0021】
前記形成された枕外皮には模擬乳房体を形成する詰物として、型崩れし難く適度な柔軟性のある素材として、柔軟性シリコーン樹脂を当てて説明するものであるが、その他に柔軟性ウレタン塊、軟質性ウレタン樹脂、若しくは他の柔軟性合成樹脂材などが選択される。
【0022】
図2のA―A線断面図
を図3(イ)、(ロ)
に示
した第3模擬乳房
20であり、
従来技術の、布状生地で略半球状の対でなる膨突袋部を、縫製等により上層布13として形成しそれを、合成樹脂材、又はセメント硬化材、若しくはその他の硬化素材によって形成する
図6に示す摸擬乳房凸型14に被せ、その上に重ねて第1回目の柔軟性シリコーンを塗り付けるなどの成型によって二重構造となる袋部及び平部の一部を含めて形成する。
【0023】
次いで、第1回目の成型から早期離型後
にこれを裏返して前記凸型14に再度被せ、その裏返しで表面化した上層布13の上に重ねて第2回目の前記シリコーン
の表層成型を行うことで、上層布を柔軟性シリコーンで表層体17と裏層体31で挟着した
、図3(イ)、(ロ)に示す三重構造でなる第1の外皮32として、固化によりその形状を保持する。
【0024】
本発明第2の外皮構造として、前記
第1外皮32により形成する膨突袋
部を、
図4に示すようにその高さの上方を少なくとも半分以上を除外し、その袋
部に代わる筒状布24
部が形成される。これを前記凸型14に被せて全体をシリコーン等で成型することによって前記した筒形状の下部付近が前記と同様の三重構造、
かつ、上方部がシリコーン等樹脂のみの一重構造としてなる第2の模擬乳房外皮33が形成される。
図に示す二点鎖線は形成される第2の
模擬乳房外皮線である。
【0025】
上記二つの外皮構造その何れにおいても膨突袋
部の周辺部を形成する平部においては、前記二重構造、三重構造の延伸部とすることが枕体との一体性を強固なものとするために望ましい。
また、第1回目の成型から早期に離型することは、前記凸型14に被せた時に未だ固化前であることが、成型の表面仕上りを、滑らかな凸型14から写すための手段である。
【0026】
前記模擬乳房
第2外皮33に詰める詰物について、第1の詰物構造として柔軟度を調整したシリコーン等
の詰物12を充填し、基盤布15
により従来技術で封止し
、外皮と詰物及び基盤布の織目並びに絡め糸16に絡めた固化によって、構成する布材と詰物がよく一体化され、第1の詰物構造による模擬乳房体が形成される。
【0027】
第2の詰物構造として、
図5に示す充填材ウレタン18は適当な柔軟度の塊から、前記外皮袋部の中に収まる形状と大きさに切削等によって成形、そのウレタン塊に適度な径の貫通孔19を、上下、左右、前後、傾斜、その他方向
のうち必要な方向に穿設した後、このウレタン塊を前記袋部の中に挿入し、外皮との間隙には柔軟性シリコーンを注入して両物体を密着一体化させ、更に前記貫通孔19に柔軟性シリコーンを充填して周囲の外皮と連通することで、その外皮体のシリコーンとウレタン18が絡まった状態の接着一体化を増強し、その後基盤布15による前記した詰物封止とその固結と
前記基盤布縫着によって全体の一体化が構成される。
【0028】
図6に示す、模擬乳房の原形凸型14は、例えばセメントなどの硬化体で左右別個に製作し、使用時に継ぎ目22で合わせて対を形成する構成であり、これに縫製等で形成された膨突部を被せてシリコーンによる袋体、又は筐体として外皮を成型するための凸型である。
【0029】
図7に示す、(ハ)図の模擬乳首
体25は柔軟性シリコーンによって一体形成され、中心をなす模擬乳輪26は円盤形で直径は10cm未満、外方へ向けて徐々に薄くなり輪郭部で無しとなる。
前記模擬乳輪26の表側には模擬乳頭28を突設し、裏側には嵌入突起27を突設する。
【0030】
模擬乳房を形成する膨突部の頂部に、乳頭を設置してよりリアルな
第3模擬乳房20を形成する構造であり、合成樹脂材でなる
第1模擬乳房11の頂部に、図(ニ)に示す奥部径が入口よりも大なる嵌着穴29を穿設、この嵌着穴29へ、前記シリコーンでなる模擬乳首
体25の裏側に突設される
、図(ハ)
に示すような先方が大なる嵌入突起27を、着脱自在に嵌着して図(ホ)
に示すように一体化する。
【0031】
この模擬乳首
体25は着脱自在に嵌め合せによって
第2模擬乳房
34へ装着する構造であり、模擬
乳輪26の全体は裏方へ椀曲し、その曲面は
第2模擬乳房
34の球面半径よりも小であり、素材の弾力性を利用して
第2模擬乳房
34へ密着するように図られている。また嵌着穴29の嵌め合う形状が、相方の嵌入突起27を内に引き込もうとする働きとなり、模擬乳首
体25の柔軟性シリコーンとしての弾力性が作用して双方は自然に密接する構造となっている。
【0032】
模擬乳頭28を設置しない場合は模擬乳輪26のみの部材をもって蓋状に形成して嵌着穴29を塞ぐための部材
(図示しない)とし、模擬乳頭28を設置する場合と、その何れかを選択設置する。更には前記模擬乳頭28において、
形状タイプの異なる複数を用意し選択できる部材とすることも可能である。
【0033】
まとめるならば、前記嵌着穴29を備えた前期
第2模擬乳房
34へ前記嵌入突起27を嵌入装着することで両物体が着脱自在に一体化して
第3模擬乳房
20が構成される。
【0034】
本発明の睡眠枕に、電熱ヒーターを組合わせることも冬季には良好に使用できる。
【符号の説明】
【0035】
10 四辺形枕の
従来例11
第1模擬乳房
12 詰物
13 上層布
14 凸型
15 基盤布
16 絡め糸
17 表層体
18 ウレタン
19 貫通孔
20
第3模擬乳房21 固着手段
22 継ぎ目
24 筒状布
25 模擬乳首体
26 模擬乳輪
27 嵌入突起
28 模擬乳頭
29 嵌着穴
30 枕体
31 裏層体
32 第1の外皮
33 第2の外皮
34 第2模擬乳房