特許第6744904号(P6744904)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6744904複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定する周波数調整回路、電子メモリおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6744904
(24)【登録日】2020年8月4日
(45)【発行日】2020年8月19日
(54)【発明の名称】複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定する周波数調整回路、電子メモリおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 11/406 20060101AFI20200806BHJP
   G11C 7/04 20060101ALI20200806BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20200806BHJP
【FI】
   G11C11/406 120
   G11C7/04
   G06F12/00 550B
【請求項の数】20
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-229748(P2018-229748)
(22)【出願日】2018年12月7日
(65)【公開番号】特開2019-200832(P2019-200832A)
(43)【公開日】2019年11月21日
【審査請求日】2018年12月7日
(31)【優先権主張番号】15/978,594
(32)【優先日】2018年5月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518436858
【氏名又は名称】ナンヤー テクノロジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】チャン チュアン−ジェン
(72)【発明者】
【氏名】リー ウェン−ミン
【審査官】 後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−158222(JP,A)
【文献】 特開2011−154744(JP,A)
【文献】 特開2016−048592(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 11/406
G11C 7/04
G06F 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のDRAMチップの温度を測定するように構成された温度検知モジュールと、
温度検知モジュールに接続され、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成された演算モジュールと、を備え、
前記演算モジュールは、前記温度検知モジュールによって測定された前記複数のDRAMチップの温度を比較して第1の温度を決定し、前記複数のDRAMチップの以前の温度を比較して第2の温度を決定し、前記第1の温度および前記第2の温度に基づいて第1の温度差を得て、前記第1の温度差と第1の事前設定温度差との比較に基づいて前記リフレッシュ周波数を決定するように構成される、
周波数調整回路。
【請求項2】
前記演算モジュールは、前記温度検知モジュールに結合され、前記複数のDRAMチップの温度を比較して、前記複数のDRAMチップの温度のうちの最高の温度である前記第1の温度を得るように構成された第1の比較部を含む、請求項1に記載の周波数調整回路。
【請求項3】
前記演算モジュールは、前記複数のDRAMチップの以前の温度を比較して、前記複数のDRAMチップの以前の温度のうちの最も高い温度である前記第2の温度を得るように構成された第2の比較部をさらに含む、請求項2に記載の周波数調整回路。
【請求項4】
前記演算モジュールは、
前記第1の比較部および前記第2の比較部に結合され、前記第1の温度および前記第2の温度に基づいて前記第1の温度差を得るように構成される第1の演算部と、
前記第1の演算部に結合され、前記第1の温度差を前記第1の事前設定温度差と比較するように構成される第3の比較部と、
前記第1の比較部、前記第2の比較部および前記第3の比較部に結合され、前記第1の温度差と前記第1の事前設定温度差との比較の結果に基づいて第3の温度を得るように構成される選択部と、
をさらに含む、請求項3に記載の周波数調整回路。
【請求項5】
前記演算モジュールは、前記選択部に結合され、前記リフレッシュ周波数を決定するために、前記第3の温度を事前設定温度セットと比較するように構成された第2の演算部をさらに含む、請求項4に記載の周波数調整回路。
【請求項6】
前記事前設定温度セットは、第1の温度範囲および第2の温度範囲を定義する少なくとも1つの事前設定温度を含み、
前記第2の演算部は、前記第3の温度が前記第1の温度範囲内に入る場合、第1の事前設定周波数を出力するように構成され、
前記第2の演算部は、前記第3の温度が前記第2の温度範囲内に入る場合、第2の事前設定周波数を出力するように構成される、
請求項5に記載の周波数調整回路。
【請求項7】
前記事前設定温度セットは、第2の事前設定温度差をさらに含み、第2の温度差は、前記第3の温度と前記少なくとも1つの事前設定温度との間の差として定義され、
第3の温度が上昇し、第2の温度範囲内に入るとき、
前記第2の演算部は、前記第2の温度差が前記第2の事前設定温度差未満である場合、前記第1の事前設定周波数を出力するように構成され、
前記第2の演算部は、前記第2の温度差が前記第2の事前設定温度差以上である場合、前記第2の事前設定周波数を出力するように構成される、
請求項6に記載の周波数調整回路。
【請求項8】
前記事前設定温度セットは、第2の事前設定温度差をさらに含み、第2の温度差は、前記第3の温度と前記少なくとも1つの事前設定温度との間の差として定義され、
前記第3の温度が低下し、前記第1の温度範囲内に入るとき、
前記第2の演算部は、前記第2の温度差が前記第2の事前設定温度差未満である場合、前記第2の事前設定周波数を出力するように構成され、
前記第2の演算部は、前記第2の温度差が前記第2の事前設定温度差以上である場合、前記第1の事前設定周波数を出力するように構成される、
請求項6に記載の周波数調整回路。
【請求項9】
複数のDRAMチップと、
前記複数のDRAMチップに結合され、前記複数のDRAMチップの温度を測定して、前記複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成された周波数調整回路と、を備え、
前記周波数調整回路は、
前記複数のDRAMチップの温度を測定するように構成された温度検知モジュールと、
前記温度検知モジュールと前記複数のDRAMチップとの間に結合され、前記複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成された演算モジュールと、
を含み、
前記演算モジュールは、前記温度検知モジュールによって測定された前記複数のDRAMチップの温度を比較して第1の温度を決定し、前記複数のDRAMチップの以前の温度を比較して第2の温度を決定し、前記第1の温度および前記第2の温度に基づいて第1の温度差を得て、前記第1の温度差と第1の事前設定温度差との比較に基づいて前記リフレッシュ周波数を決定するように構成される、
電子メモリ。
【請求項10】
前記演算モジュールは、前記温度検知モジュールに結合され、前記複数のDRAMチップの温度を比較して、前記複数のDRAMチップの温度のうちの最も高い前記第1の温度を得るように構成された第1の比較部を含む、請求項9に記載の電子メモリ。
【請求項11】
前記演算モジュールは、前記複数のDRAMチップの以前の温度を比較して、前記複数のDRAMチップの以前の温度のうちの最も高い前記第2の温度を得るように構成された第2の比較部をさらに含む、請求項10に記載の電子メモリ。
【請求項12】
前記演算モジュールは、
前記第1の比較部および前記第2の比較部に結合され、前記第1の温度および前記第2の温度に基づいて前記第1の温度差を取得するように構成される第1の演算部と、
前記第1の演算部に結合され、前記第1の温度差を前記第1の事前設定温度差と比較するように構成される第3の比較部と、
前記第1の比較部、前記第2の比較部および前記第3の比較部に結合され、前記第1の温度差と前記第1の事前設定温度差との比較の結果に基づいて第3の温度を得るように構成される選択部と、をさらに含む、
請求項11に記載の電子メモリ。
【請求項13】
前記演算モジュールは、前記選択部に結合され、前記リフレッシュ周波数を決定するために前記第3の温度を事前設定温度セットと比較するように構成された第2の演算部をさらに含む、請求項12に記載の電子メモリ。
【請求項14】
前記事前設定温度セットは、第1の温度範囲および第2の温度範囲を定義する少なくとも1つの事前設定温度を含み、
前記第2の演算部は、前記第3の温度が前記第1の温度範囲内に入る場合、第1の事前設定周波数を出力するように構成され、
前記第2の演算部は、前記第3の温度が前記第2の温度範囲内に入る場合、第2の事前設定周波数を出力するように構成される、
請求項13に記載の電子メモリ。
【請求項15】
前記事前設定温度セットは、第2の事前設定温度差をさらに含み、第2の温度差は、第3の温度と少なくとも1つの事前設定温度との間の差として定義され、
前記第3の温度が上昇し、前記第2の温度範囲内に入るとき、
前記第2の演算部は、前記第2の温度差が前記第2の事前設定温度差未満である場合、前記第1の事前設定周波数を出力するように構成され、
前記第2の演算部は、前記第2の温度差が前記第2の事前設定温度差以上である場合、前記第2の事前設定周波数を出力するように構成される、
請求項14に記載の電子メモリ。
【請求項16】
前記事前設定温度セットは、第2の事前設定温度差をさらに含み、第2の温度差は、前記第3の温度と前記少なくとも1つの事前設定温度との間の差として定義され、
前記第3の温度が低下し、前記第1の温度範囲内に入るとき、
前記第2の演算部は、前記第2の温度差が前記第2の事前設定温度差未満である場合、前記第2の事前設定周波数を出力するように構成され、
前記第2の演算部は、前記第2の温度差が前記第2の事前設定温度差以上である場合、前記第1の事前設定周波数を出力するように構成される、
請求項14に記載の電子メモリ。
【請求項17】
第1の温度を決定するステップと、
第2の温度を決定するステップと、
前記第1の温度を前記第2の温度と比較して、第1の温度差を得るステップと、
前記第1の温度差を第1の事前設定温度差と比較して第3の温度を得るステップと、
前記第3の温度に基づいて複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するステップと、
を備える方法。
【請求項18】
前記第1の温度を決定するステップは、
複数のDRAMチップの以前の温度を測定し、
複数のDRAMチップの以前の温度を比較し、
複数のDRAMチップの以前の温度のうちの最高の温度を第2の温度として選択することを含み、
前記第2の温度を決定するステップは、
前記複数のDRAMチップの以前の温度を読み取り、
前記複数のDRAMチップの以前の温度を比較し、前記複数のDRAMチップの以前の温度のうちの最も高い温度を第2の温度として選択することを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の温度差が前記第1の事前設定温度差未満であるとき、前記第3の温度は、前記第2の温度と同一であると判定され、前記第1の温度差が前記第1の事前設定温度差以上であるとき、前記第3の温度は、前記第1の温度と同一であると判定される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第3の温度に基づいて前記複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するステップは、
前記第3の温度を事前設定温度セットと比較し、
前記第3の温度と前記事前設定温度セットとの温度比較の結果に基づいて、前記複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定することを含む、
請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、リフレッシュ周波数を決定するための回路、メモリおよび方法に関し、より詳細には、複数のダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)チップのリフレッシュ周波数を決定するための周波数調整回路、電子メモリおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子メモリは、8個のDRAMチップと、コントローラとを含む。コントローラがDRAMチップの温度を読み取ってDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するとき、DRAMチップの読み取り温度が互いに異なっているため、制御システムが誤って停止することがある。
【0003】
システムシャットダウンの課題を解決する従来の手法は、全てのDRAMチップの温度を事前設定温度に保つことである。
【0004】
しかし、DRAMチップの温度が事前設定温度に維持される場合、DRAMチップのリフレッシュ周波数も固定される。その結果、DRAMチップの温度が低下すると、固定リフレッシュ周波数が消費電力の課題につながる。したがって、電力消費の課題に対する解決策を見出す必要がある。
【0005】
この「背景技術の説明」の項は、背景情報のみのためのものである。背景技術のこの考察における記述は、この項に開示された主題が本開示の先行技術を構成することを認めるものではなく、この項の一部は、背景技術のこの考察の項を含む本出願の任意の部分が本開示の先行技術を構成することを認めるものとして使用することができない。
【発明の概要】
【0006】
本開示の一態様は、周波数調整回路を提供する。周波数調整回路は、温度検出モジュールおよび演算モジュールを含む。温度検出モジュールは、複数のDRAMチップの温度を測定するように構成される。演算モジュールは、温度検出モジュールに結合され、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、演算モジュールは、温度検出モジュールによって測定された複数のDRAMチップの温度を比較して第1の温度を決定し、複数のDRAMチップの以前の温度を比較して第2の温度を決定し、第1の温度および第2の温度に基づいてリフレッシュ周波数を決定するように構成される。
【0007】
いくつかの実施形態では、演算モジュールは、温度検出モジュールに結合され、複数のDRAMチップの温度を比較して、複数のDRAMチップの温度のうちの最も高い第1の温度を得るように構成された第1の比較部を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、演算モジュールは、複数のDRAMチップの以前の温度を比較して、複数のDRAMチップの以前の温度のうちの最も高い第2の温度を得るように構成された第2の比較部をさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、演算モジュールは、第1の演算部、第3の比較部および選択部をさらに含む。いくつかの実施形態では、第1の演算部は、第1の比較部および第2の比較部に結合され、第1の温度および第2の温度に基づいて第1の温度差を得るように構成される。いくつかの実施形態では、第3の比較部は、第1の演算部に結合され、第1の温度差を第1の事前設定温度差と比較するように構成される。いくつかの実施形態では、選択部は、第1の比較部、第2の比較部および第3の比較部に結合され、第1の温度差と第1の事前設定温度差との比較の結果に基づいて第3の温度を得るように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態では、演算モジュールは、選択部および第2の記憶部に結合された第2の演算部をさらに含み、第2の演算部は、リフレッシュ周波数を決定するために第3の温度を事前設定温度セットと比較するように構成される。
【0011】
いくつかの実施形態では、事前設定温度セットは、第1の温度範囲および第2の温度範囲を定義する少なくとも1つの事前設定温度を含む。いくつかの実施形態では、第2の演算部は、第3の温度が第1の温度範囲内に入る場合、第1の事前設定周波数を出力し、第3の温度が第2の温度範囲内に入る場合、第2の事前設定周波数を出力するように構成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、事前設定温度セットは、第2の事前設定温度差をさらに含み、第2の温度差は、第3の温度と少なくとも1つの事前設定温度との間の差として定義される。いくつかの実施形態では、第3の温度が上昇し、第2の温度範囲内に入るとき、第2の演算部は、第2の温度差が第2の事前設定温度差未満である場合、第1の事前設定周波数を出力するように構成され、第2の温度差が第2の事前設定温度差以上である場合、第2の事前設定周波数を出力するように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態では、事前設定温度セットは、第2の事前設定温度差をさらに含み、第2の温度差は、第3の温度と少なくとも1つの事前設定温度との間の差として定義される。いくつかの実施形態では、第3の温度が低下し、第1の温度範囲内に入るとき、第2の演算部は、第2の温度差が第2の事前設定温度差未満である場合、第2の事前設定周波数を出力するように構成され、第2の温度差が第2の事前設定温度差以上である場合、第1の事前設定周波数を出力するように構成される。
【0014】
本開示の別の態様は、電子メモリを提供する。電子メモリは、複数のDRAMチップと、複数のDRAMチップに結合され、複数のDRAMチップの温度を測定して複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成された周波数調整回路とを備える。いくつかの実施形態では、周波数調整回路は、温度検出モジュールおよび演算モジュールを含む。いくつかの実施形態では、温度検出モジュールは、複数のDRAMチップの温度を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、演算モジュールは、温度検出モジュールと複数のDRAMチップとの間に結合され、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、演算モジュールは、温度検出モジュールによって測定された複数のDRAMチップの温度を比較して第1の温度を決定し、複数のDRAMチップの以前の温度を比較して第2の温度を決定し、第1の温度および第2の温度に基づいてリフレッシュ周波数を決定するように構成される。
【0015】
いくつかの実施形態では、演算モジュールは、温度検出モジュールに結合され、複数のDRAMチップの温度を比較して、複数のDRAMチップの温度のうちの最も高い第1の温度を得るように構成された第1の比較部を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、演算モジュールは、複数のDRAMチップの以前の温度を比較して、複数のDRAMチップの以前の温度のうちの最も高い第2の温度を得るように構成された第2の比較部をさらに含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、演算モジュールは、第1の演算部、第3の比較部および選択部をさらに含む。いくつかの実施形態では、第1の演算部は、第1の比較部および第2の比較部に結合され、第1の温度および第2の温度に基づいて第1の温度差を得るように構成される。いくつかの実施形態では、第3の比較部は、第1の演算部に結合され、第1の温度差を第1の事前設定温度差と比較するように構成される。いくつかの実施形態では、選択部は、第1の比較部、第2の比較部および第3の比較部に結合され、第1の温度差と第1の事前設定温度差との比較の結果に基づいて第3の温度を得るように構成される。
【0018】
いくつかの実施形態では、演算モジュールは、選択部に結合された第2の演算部をさらに含み、第2の演算部は、リフレッシュ周波数を決定するために第3の温度を事前設定温度セットと比較するように構成される。
【0019】
いくつかの実施形態では、事前設定温度セットは、第1の温度範囲および第2の温度範囲を定義する少なくとも1つの事前設定温度を含む。いくつかの実施形態では、第2の演算部は、第3の温度が第1の温度範囲内に入る場合、第1の事前設定周波数を出力し、第3の温度が第2の温度範囲内に入る場合、第2の事前設定周波数を出力するように構成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、事前設定温度セットは、第2の事前設定温度差をさらに含み、第2の温度差は、第3の温度と少なくとも1つの事前設定温度との間の差として定義される。いくつかの実施形態では、第3の温度が上昇し、第2の温度範囲内に入るとき、第2の演算部は、第2の温度差が第2の事前設定温度差未満である場合、第1の事前設定周波数を出力し、第2の温度差が第2の事前設定温度差以上である場合、第2の事前設定周波数を出力するように構成される。
【0021】
いくつかの実施形態では、事前設定温度セットは、第2の事前設定温度差をさらに含み、第2の温度差は、第3の温度と少なくとも1つの事前設定温度との間の差として定義される。いくつかの実施形態では、第3の温度が低下し、第1の温度範囲内に入るとき、第2の演算部は、第2の温度差が第2の事前設定温度差未満である場合、第2の事前設定周波数を出力し、第2の温度差が第2の事前設定温度差以上である場合、第1の事前設定周波数を出力するように構成される。
【0022】
本発明の他の態様は、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定する。この方法は、以下のステップを含む。最初に、第1の温度を決定する。次に、第2の温度を決定する。続いて、第1の温度を第2の温度と比較して、第1の温度差を得る。次に、第1の温度差を第1の事前設定温度差と比較して第3の温度を得る。最後に、第3温度に基づいて複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定する。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1の温度を決定するステップは、以下のサブステップを含む。まず、複数のDRAMチップの温度を測定する。次に、複数のDRAMチップの温度を比較する。最後に、複数のDRAMチップのうちの最も高い温度が第1の温度として選択される。いくつかの実施形態では、第2の温度を決定するステップは、以下のサブステップを含む。最初に、複数のDRAMチップの以前の温度を読み取る。次に、複数のDRAMチップの以前の温度を比較する。最後に、複数のDRAMチップの以前の温度のうちの最も高い温度を第2の温度として選択する。
【0024】
いくつかの実施形態では、第1の温度差が第1の事前設定温度差未満である場合、第3の温度は、第2の温度と同じであると判定され、第1の温度差が第1の事前設定温度差以上である場合、第3の温度は、第1の温度と同じであると判定される。
【0025】
いくつかの実施形態では、第3の温度に基づいて複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するステップは、以下のサブステップを含む。第3の温度は、事前設定温度セットと比較される。そして、第3の温度と事前設定温度セットとの温度比較結果に基づいて、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定する。
【0026】
本周波数調整回路の上記構成により、消費電力の課題を生じることなく、システムシャットダウンの課題を解決するために、複数のDRAMチップの代表温度を決定することができ、複数のDRAMチップの代表温度に基づいて、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定することができる。その結果、従来の電子メモリの欠点を軽減することができる。
【0027】
上記は、以下の開示の詳細な説明がよりよく理解され得るように、本開示の特徴および技術的利点をかなり広く概説した。本開示のさらなる特徴および技術的利点は、以下に記載され、本開示の特許請求の範囲の主題を形成する。開示される概念および特定の実施形態は、本開示の目的を実行するために、他の構造またはプロセスを修正または設計するための基礎として利用され得ることが、当業者によって理解されるべきである。また、当業者は、そのような等価な構成が添付の特許請求の範囲に記載された本開示の精神または範囲から逸脱しないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本開示のより完全な理解は、詳細な説明および特許請求の範囲を参照することによって導き出され得る。本開示はまた、図面の参照番号に結合されるものと理解されるべきであり、図面の参照番号は、説明の全体にわたって同様の要素を指す。
【0029】
図1図1は、本開示のいくつかの実施形態による電子メモリの概略図である。
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態によるDRAMチップを示すブロック図である。
図3図3は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路のブロック図である。
図4図4は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路の演算モジュールのブロック図である。
図5図5は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路の演算モジュールの第2の演算部のブロック図である。
図6図6は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路の別の演算モジュールのブロック図である。
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路の別の演算モジュールの別の第2の演算部のブロック図である。
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態による複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するための方法を示すフローチャートである。
図9図9は、本開示の実施形態による、複数のDRAMチップの代表温度と複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数との関係を示す概略プロットである。
図10図10は、本開示の実施形態による、複数のDRAMチップの代表温度と複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数との関係を示す別の概略プロットである。
図11図11は、本開示の実施形態による複数のDRAMチップの代表温度と複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数との関係を示す別の概略プロットである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図面に示される本開示の実施形態または実施例は、特定の文言を使用して説明される。本開示の範囲の限定は、ここに意図されないことが理解されるべきである。説明される実施形態の任意の変更または修正、および本明細書で説明される原理の任意のさらなる適用は、本開示が関係する当業者に通常起こるものとみなされるべきである。参照番号は、実施形態全体にわたって繰り返されてもよいが、これはたとえそれらが同じ参照番号を共有しても、1つの実施形態の特徴(複数可)が別の実施形態に適用されることを必ずしも意味しない。
【0031】
本明細書では、第1、第2、第3などの用語は様々な要素、成分、領域、層、または区域を説明するために使用することができるが、これらの要素、成分、領域、層、または区域はこれらの用語によって限定されないことを理解されたい。むしろ、これらの用語は単に、1つの要素、成分、領域、層、または区域を別の領域、層、または区域から区別するために使用される。したがって、以下で論じる第1の要素、構成成分、領域、層、または区域は、本発明の概念の教示から逸脱することなく、第2の成分、構成成分、領域、層、または区域と呼ぶことができる。
【0032】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明するためのものに過ぎず、本発明の概念に限定されることを意図しない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は文脈が明らかにそわないことを示さない限り、複数形も含むことを意図する。さらに、本明細書で使用される場合、用語「備える(comprises)」および「備える(comprising)」は述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、または構成要素の存在を指摘するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを理解されたい。
【0033】
図1は、本発明のいくつかの実施形態による電子メモリ100の概略図である。図1を参照すると、いくつかの実施形態では、電子メモリ100は、複数のDRAMチップ9を含む。いくつかの実施形態では、電子メモリ100は、8個のDRAMチップ9を含むが、他の実施形態では、電子メモリ100に含まれる複数のDRAMチップ9の量を変更することができる。
【0034】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による電子メモリ100のDRAMチップ9を示すブロック図である。図2を参照すると、いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9の各々は、メモリアレイ91と、メモリアレイ91に結合されたローデコーダ92と、ローデコーダ92に結合されたアドレスバッファ93と、メモリアレイ91に結合された複数の検出増幅器94と、検出増幅器94に結合されたI/Oバッファ95と、検出増幅器94に結合されたカラムデコーダ96と、アドレスバッファ93、カラムデコーダ96、検出増幅器94およびI/Oバッファ95に結合されたコマンドデコーダ97と、メモリアレイ91を通って延びる複数のワード線98と、メモリアレイ91を通って延び、複数のワード線98と交差する複数のビット線99とを含む。
【0035】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路10のブロック図である。いくつかの実施形態では、周波数調整回路10は、複数のDRAMチップ9のコマンドデコーダ97に結合される。図3を参照すると、周波数調整回路10は、温度検出モジュール11と、演算モジュール12と、記憶モジュール13とを備える。いくつかの実施形態では、温度検出モジュール11は、複数のDRAMチップ9の温度を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、演算モジュール12は、温度検出モジュール11と複数のDRAMチップ9との間に結合され、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、記憶モジュール13は、温度検出モジュール11と演算モジュール12との間に結合され、複数のDRAMチップ9の温度を記憶するように構成される。
【0036】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路10の演算モジュール12のブロック図である。図4を参照すると、いくつかの実施形態では、演算モジュール12は、第1の比較部121、第2の比較部122、第3の比較部124、第1の演算部123、第2の演算部127および選択部126を含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、第1の比較部121は、温度検出モジュール11に結合され、複数のDRAMチップ9の温度を比較して、複数のDRAMチップ9の最高温度である第1の温度(T1)を得るように構成される。
【0038】
いくつかの実施形態では、第2の比較部122は、記憶モジュール13に結合され、複数のDRAMチップ9の以前の温度を比較して、複数のDRAMチップ9の以前の温度のうちの最も高い第2の温度(T2)を得るように構成され、複数のDRAMチップ9の前の温度は、記憶モジュール13に記憶される。
【0039】
いくつかの実施形態では、第1の演算部123は、第1の比較部121および第2の比較部122に結合され、第1の温度差(Td1)を得るために第1の温度(T1)および第2の温度(T2)を計算するように構成される。
【0040】
いくつかの実施形態では、第3の比較部124は、第1の演算部123および第1の記憶部125に結合され、第1の温度差(Td1)を第1の事前設定温度差(Tpd1)と比較するように構成され、ここで、第1の事前設定温度差(Tpd1)は、所与の数値である。
【0041】
いくつかの実施形態では、選択部126は、第1の比較部121、第2の比較部122、および第3の比較部124に結合されたマルチプレクサーであり、第1の温度差(Td1)と第1の事前設定温度差(Tpd1)との比較の結果に基づいて第3の温度(T3)を得るように構成される。いくつかの実施形態では、第3の温度(T3)は、DRAMチップ9の代表温度として定義される。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1の温度差(Td1)が第1の事前設定温度差(Tpd1)未満である場合、選択部126は、第3の温度(T3)として第2の温度(T2)を選択し、リフレッシュ周波数(F)は変化しないままであり、あるいは、第1の温度差(Td1)が第1の事前設定温度差(Tpd1)以上である場合、選択部126は、第3の温度(T3)として第1の温度(T1)を選択し、リフレッシュ周波数(F)が変化する。いくつかの実施形態では、この設計は、電子メモリ100が複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を頻繁に変更することを防止することができ、それにより、第3の温度(T3)を頻繁に更新するときに電子メモリ100がシャットダウンする課題を軽減する。
【0043】
いくつかの実施形態では、第2の演算部127は、選択部126および複数のDRAMチップ9に結合され、第3の温度(T3)に基づいてリフレッシュ周波数(F)を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、第2の演算部127は、第3の温度(T3)を事前設定温度セット(Tps)と比較してリフレッシュ周波数(F)を決定し、事前設定温度セット(Tps)は、第1の事前設定温度(Ta)、第2の事前設定温度(Tb)および第3の事前設定温度(Tc)を含む。他の実施形態では、事前設定温度セット(Tps)に含まれる事前設定温度の量を変化させてもよい。
【0044】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路10の演算モジュール12の第2の演算部127のブロック図である。図5を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の演算部127は、第1の比較ブロック1271および処理ブロック1272を含む。第1の比較ブロック1271は、選択部126および第2の記憶部128に結合され、第3の温度(T3)を第1の事前設定温度(Ta)、第2の事前設定温度(Tb)および第3の事前設定温度(Tc)と比較するように構成される。処理ブロック1272は、第1の比較ブロック1271および複数のDRAMチップ9に結合され、第1の比較ブロック1271からの比較情報に基づいて、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を決定する。
【0045】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路10の別の演算モジュール12’のブロック図である。図6を参照すると、いくつかの実施形態では、演算モジュール12’は、第2の演算部127’の細部を除いて、演算モジュール12と実質的に同様である。
【0046】
いくつかの実施形態では、第2の演算部127’は、選択部126および複数のDRAMチップ9に結合され、第3の温度(T3)に基づいてリフレッシュ周波数(F)を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、第2の演算部127’は、第3の温度(T3)を事前設定温度セット(Tps)と比較してリフレッシュ周波数(F)を決定し、事前設定温度セット(Tps)は、第2の事前設定温度差(Tpd2)および第3の事前設定温度差(Tpd3)をさらに含む。一部の他の実施形態では、事前設定温度セット(Tps)に含まれる事前設定温度の量を変化させてもよい。
【0047】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による周波数調整回路10の演算モジュール12’の第2の演算部127’のブロック図である。図7を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の演算部127’は、第1の比較ブロック1271’と、選択ブロック1272’と、第1の演算ブロック1273’と、第2の比較ブロック1274’と、処理ブロック1275’とを含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1の比較ブロック1271’は、選択部126および第2の記憶部128に結合され、第1の比較ブロック1271’は、第3の温度(T3)を第1の事前設定温度(Ta)、第2の事前設定温度(Tb)および第3の事前設定温度(Tc)と比較するように構成される。
【0049】
いくつかの実施形態では、選択ブロック1272’は、第1の比較ブロック1271’および第2の記憶部128に結合され、選択ブロック1272’は、第2の事前設定温度差(Tpd2)および第3の事前設定温度差(Tpd3)のうちの1つを、第1の比較ブロック1271’からの比較情報に基づいて出力するように構成される。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1の演算ブロック1273’は、選択部126、第2の記憶部128および第1の比較ブロック1271’に結合され、第1の演算ブロック1273’は、第1の比較ブロック1271’からの比較情報に基づいて、第3の温度(T3)、第1の事前設定温度(Ta)および第2の事前設定温度(Tb)からの第2の温度差(Td2)および第3の温度差(Td3)のうちの1つを生成するように構成される。いくつかの実施形態では、第2の温度差(Td2)は、第3の温度(T3)と第1の事前設定温度(Ta)との間の差として定義され、第3の温度差(Td3)は、第3の温度(T3)と第2の事前設定温度(Tb)との間の差として定義される。
【0051】
いくつかの実施形態では、DRAMチップ9の代表温度が上昇し、第1の事前設定温度(Ta)と第2の事前設定温度(Tb)との間である場合、第1の演算ブロック1273’は、第2の温度差(Tp2)を生成し、選択ブロック1272’は、第2の事前設定温度差(Tpd2)を出力する。
【0052】
いくつかの実施形態では、DRAMチップ9の代表温度が上昇し、第2の事前設定温度(Tb)と第3の事前設定温度(Tc)との間であるとき、第1の演算ブロック1273’は、第3の温度差(Tp3)を生成し、選択ブロック1272’は、第3の事前設定温度差(Tpd3)を出力する。
【0053】
いくつかの実施形態では、DRAMチップ9の代表温度が低下し、第1の事前設定温度(Ta)未満であるとき、第1の演算ブロック1273’は、第2の温度差(Tp2)を生成し、選択ブロック1272’は、第2の事前設定温度差(Tpd2)を出力する。
【0054】
いくつかの実施形態では、DRAMチップ9の代表温度が低下し、第1の事前設定温度(Ta)と第2の事前設定温度(Tb)との間であるとき、第1の演算ブロック1273’は、第3の温度差(Tp3)を生成し、選択ブロック1272’は、第3の事前設定温度差(Tpd3)を出力する。
【0055】
いくつかの実施形態では、第2の比較ブロック1274’は、第1の演算ブロック1273’および選択ブロック1272’に結合され、第2の比較ブロック1274’は、第2の温度差(Td2)および第3の温度差(Td3)のうちの1つを、第2の事前設定温度差(Tpd2)および第3の事前設定温度差(Tpd3)のうちの対応する1つと比較するように構成される。
【0056】
いくつかの実施形態では、処理ブロック1275’は、第1の比較ブロック1271’、第2の比較ブロック1274’および複数のDRAMチップ9に結合され、処理ブロック1275’は、第1の比較ブロック1271’および第2の比較ブロック1274’からの比較情報に基づいて、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を決定するように構成される。
【0057】
いくつかの実施形態では、第1の事前設定温度(Ta)、第2の事前設定温度(Tb)、第3の事前設定温度(Tc)、第2の事前設定温度差(Tpd2)および第3の事前設定温度差分(Tpd3)は、所与の数値である。
【0058】
図8は、本開示の実施形態による、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を決定するための方法2を示すフローチャートである。図3図4図5および図8を参照すると、いくつかの実施形態では、方法2は、第1の温度(T1)を決定するステップ21と、第2の温度(T2)を決定するステップ22と、第1の温度(T1)を第2の温度(T2)と比較して第1の温度差(Td1)を得るステップ23と、第1の温度差(Td1)を第1の事前設定温度差(Tpd1)と比較して第3の温度(T3)を得るステップ24と、第3の温度(T3)に基づいてリフレッシュ周波数(F)をDRAMチップ9に対して決定するステップ25とを含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1の温度(T1)を決定するステップは、以下のサブステップを含む。まず、複数のDRAMチップ9の温度を測定する。次に、複数のDRAMチップ9の温度は、演算モジュール12に送られる。次に、複数のDRAMチップ9の温度を記憶モジュール13に同時に記憶する。次に、複数のDRAMチップ9の温度を比較する。最後に、複数のDRAMチップ9のうちの最も高い温度を第1の温度(T1)として選択する。
【0060】
いくつかの実施形態では、第2の温度(T2)を決定するステップは、以下のサブステップを含む。まず、複数のDRAMチップ9の以前の温度を記憶モジュール13から読み出す。次に、複数のDRAMチップ9の前回の温度を比較する。最後に、複数のDRAMチップ9のうちの最も高い温度が第2温度T2として選択される。
【0061】
いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を決定するステップは、以下のサブステップを含む。まず、第3気温(T3)と事前設定温度セット(Tps)とを比較する。次に、第3の温度(T3)と事前設定温度セット(Tps)との温度比較結果に基づいて、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を決定する。
【0062】
図6図7および図8を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の温度(T3)と事前設定温度セット(Tps)との間の温度比較の結果に基づいて、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を決定するサブステップは、以下のサブステップを含む。まず、第3気温(T3)がどの事前設定温度範囲に入っているかを確認する。次に、第2の温度差(Td2)を第2の事前設定温度差(Tpd2)と比較する。最後に、対応する周波数をリフレッシュ周波数(F)として選択する。
【0063】
いくつかの実施形態では、リフレッシュ周波数決定処理中に、第3の温度(T3)は、最初に、第1、第2、および第3の事前設定温度(Ta、Tb、Tc)と比較されて、第3の温度がどの事前設定温度レンジ内に入るかが確認される。次に、対応する頻度をリフレッシュ周波数(F)として選択する。続いて、複数のDRAMチップ9に対してリフレッシュ周波数情報を出力する。
【0064】
いくつかの実施形態では、リフレッシュ周波数を決定する処理中に、第3の温度が低下する事前設定温度範囲が確認された後、第2の温度差(Td2)および第3の温度差(Td3)の一方が得られる。続いて、第2の温度差(Td2)および第3の温度差(Td3)のうちの1つは、第2の事前設定温度差(Tpd2)および第3の事前設定温度差(Tpd3)のうちの対応する1つと比較される。最後に、対応する周波数がリフレッシュ周波数(F)として選択される。いくつかの実施形態では、リフレッシュ周波数(F)を決定した後、複数のDRAMチップ9にリフレッシュ周波数情報を出力する。
【0065】
いくつかの実施形態では、DRAMチップ9の代表温度が上昇し、第1の事前設定温度(Ta)と第2の事前設定温度(Tb)との間にあるとき、第2の温度差(Td2)は、第2の事前設定の温度差(Tpd2)と比較される。
【0066】
いくつかの実施形態では、DRAMチップ9の代表的な温度が上昇し、第2の事前設定温度(Tb)と第3の事前設定温度(Tc)との間にあるとき、第3の温度差(Td3)は、第3の事前設定温度差(Tpd3)と比較される。
【0067】
いくつかの実施形態では、DRAMチップ9の代表温度が低下し、第1の事前設定温度(Ta)未満であるとき、第2の温度差(Td2)は、第2の事前設定の温度差(Tpd2)と比較される。
【0068】
いくつかの実施形態では、DRAMチップ9の代表温度が低下し、第1の事前設定温度(Ta)と第2の事前設定温度(Tb)との間にあるとき、第3の温度差(Td3)は、第3の事前設定の温度差(Tpd3)と比較される。
【0069】
図9は、本開示の実施形態に係る複数のDRAMチップ9の代表温度とリフレッシュ周波数(F)との関係を示す概略プロットである。いくつかの実施形態では、事前設定温度セットは、第1の温度範囲および第2の温度範囲を定義する少なくとも1つの事前設定温度を含み、例えば、第1の事前設定温度(Ta)は、第1の温度範囲(RT1)および第2の温度範囲(RT2)を定義する。図9を参照すると、いくつかの実施形態では、事前設定温度セット(Tps)は、複数の事前設定温度範囲を定義する。いくつかの実施形態では、第1の事前設定温度(Ta)および摂氏0度は、第1の温度範囲(RT1)を定義し、第1および第2の事前設定温度(Ta、Tb)は、第2の温度範囲(RT2)を定義し、第2および第3の事前設定温度(Tb、Tc)は、第3の温度範囲(RT3)を定義する。
【0070】
図9を参照すると、いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9に対するリフレッシュ周波数(F)は、第3の温度(T3)が第1の温度範囲(RT1)内にある場合、第1の事前設定周波数(Fa)、第3の温度(T3)が第2の温度範囲(RT2)内にある場合、第2の事前設定周波数(Fb)、または第3の温度(T3)が第3の温度範囲(RT3)内にある場合、第3の事前設定周波数(Fc)であると判定される。いくつかの実施形態では、第1の事前設定周波数(Fa)は、第2の事前設定周波数(Fb)未満であり、第2の事前設定周波数(Fb)は、第3の事前設定周波数(Fc)未満である。
【0071】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による複数のDRAMチップ9の代表温度と複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)との関係を示す概略プロットである。図10を参照して、いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9の代表温度が上昇し、第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)未満であるとき、第3の温度(T3)は、第2の温度範囲(RT2)内に入っても、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第1の事前設定周波数(Fa)であると判定される。いくつかの実施形態では、第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)より小さいとき、すなわち、現在の測定と以前の測定との間の温度変化が十分に小さい(Tpd2より小さい)とき、リフレッシュ周波数(F)を変更する必要はなく、したがって、電子メモリ100の動作負担を軽減するために、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第1の事前設定周波数(Fa)に維持される。
【0072】
図10を参照して、いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9の代表温度が上昇し、第3の温度(T3)が第2の温度範囲(RT2)内に入り、第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)以上であるとき、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第2の事前設定周波数(Fb)と判定される。いくつかの実施形態では、第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)以上であるとき、すなわち、現在の測定と以前の測定との間の温度変動が十分に大きい(Tpd2以上)とき、リフレッシュ周波数(F)を変更する必要があるため、データロスを防止するためには複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を第2の事前設定周波数(Fb)まで大きくする必要がある。
【0073】
図10を参照して、いくつかの実施形態にでは、複数のDRAMチップ9の代表温度が上昇しており、第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)未満である場合、第3の温度(T3)は、第3の温度範囲(RT3)内に入っていても、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第2の事前設定周波数(Fb)であると判定される。いくつかの実施形態では、第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)より小さいとき、すなわち、現在の測定と以前の測定との間の温度変化が十分に小さい(Tpd3より小さい)とき、リフレッシュ周波数(F)を変更する必要はなく、したがって、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、電子メモリ100の動作負荷を軽減するために第2の事前設定周波数(Fb)に維持される。
【0074】
図10を参照して、いくつかの実施形態にでは、複数のDRAMチップ9の代表温度が上昇し、第3の温度(T3)が第3の温度範囲(RT3)内に入り、第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)以上であるとき、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第3の事前設定周波数(Fc)であると判定される。いくつかの実施形態では、第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)以上であるとき、すなわち、現在の測定と以前の測定との間の温度変化が十分に大きい(Tpd3以上)とき、リフレッシュ周波数(F)を変更する必要があるため、データロスを防止するために、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を第3の事前設定周波数(Fc)まで増加させる必要がある。
【0075】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による複数のDRAMチップ9の代表温度と複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)との関係を示す別の概略プロットである。図11を参照して、いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9の代表温度が低下し、第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)未満であるとき、第3の温度(T3)が第2の温度範囲(RT2)内に入っても、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第3の事前設定周波数(Fc)であると判定される。いくつかの実施形態では、第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)より小さいとき、すなわち、現在の測定と以前の測定との間の温度変化が十分に小さい(Tpd3より小さい場合)とき、リフレッシュ周波数(F)を変更する必要はなく、したがって、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、電子メモリ100の動作負荷を軽減するために、第3の事前設定周波数(Fc)に維持される。
【0076】
図11を参照して、いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9の代表温度が低下し、第3の温度(T3)が第2の温度範囲(RT2)内に入り、第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)以上であるとき、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第2の事前設定周波数(Fb)と判定される。いくつかの実施形態では、第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)以上であるとき、すなわち、今回の測定と以前の測定との間の温度変動が十分に大きい(Tpd3以上)場合、リフレッシュ周波数(F)を変更する必要があるため、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を第2の事前設定周波数(Fb)まで低下させて、消費電力の不具合を防止する必要がある。
【0077】
図11を参照して、いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9の代表温度が低下し、第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)未満であるとき、第3の温度(T3)が第1の温度範囲(RT1)内に入っても、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第2の事前設定周波数(Fb)であると判定される。いくつかの実施形態では、第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)より小さいとき、すなわち、今回の測定と前回の測定との間の温度変動が十分に小さい(Tpd2より小さい)とき、リフレッシュ周波数(F)を変更する必要がないため、電子メモリ100の動作負担を軽減するために、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を第2の事前設定周波数(Fb)に維持する。
【0078】
図11を参照して、いくつかの実施形態では、複数のDRAMチップ9の代表温度が低下し、第3の温度(T3)が第1の温度範囲(RT1)内にあり、第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)以上であるとき、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)は、第1の事前設定周波数(Fa)と判定される。いくつかの実施形態では、第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)以上であるとき、すなわち、今回の測定と前回の測定との間の温度変動が十分に大きいとき(Tpd2以上)には、リフレッシュ周波数(F)を変更する必要があるため、複数のDRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を第1の事前設定周波数(Fa)まで減少させて、消費電力の課題を防止する必要がある。
【0079】
いくつかの実施形態では、第3の温度(T3)が複数のDRAMチップ9の温度のうちの最も高い温度であるため、代表温度が低下し、第3の温度(T3)と第2の事前設定温度(Tb)との間の第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)以上であるとき、複数のDRAMチップ9のそれぞれの温度と第2の事前設定温度(Tb)との間の第3の温度差(Td3)は、第3の事前設定温度差(Tpd3)以上であると判定される。
【0080】
同様に、いくつかの実施形態では、代表温度が低下し、第3の温度(T3)と第1の事前設定温度(Ta)との第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)以上であるとき、複数のDRAMチップ9のそれぞれの温度と第1の事前設定温度(Ta)との第2の温度差(Td2)は、第2の事前設定温度差(Tpd2)以上であると判定される。
【0081】
同様に、いくつかの実施形態では、代表温度が上昇し、第3の温度(T3)と第1の事前設定温度(Ta)との間の第2の温度差(Td2)が第2の事前設定温度差(Tpd2)以上であるとき、複数のDRAMチップ9のそれぞれの温度と第1の事前設定温度(Ta)との間の第2の温度差(Td2)は、第2の事前設定温度差(Tpd2)以上であると判定される。
【0082】
同様に、いくつかの実施形態では、代表温度が上昇し、第3の温度(T3)と第2の事前設定温度(Tb)との間の第3の温度差(Td3)が第3の事前設定温度差(Tpd3)以上である場合、複数のDRAMチップ9のそれぞれの温度と第2の事前設定温度(Tb)との間の第3の温度差(Td3)は、第3の事前設定温度差(Tpd3)以上であると判定される。
【0083】
いくつかの実施形態では、第2の事前設定温度差(Tpd2)が第3の事前設定温度差(Tpd3)と同一であるが、一部の他の実施形態では、第2の事前設定温度差(Tpd2)は、第3の事前設定温度差(Tpd3)とは異なり得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、代表温度が上昇しているときに設定される第2の事前設定温度差(Tpd2)は、代表温度が低下しているときに設定される第2の事前設定温度差(Tpd2)と同一である。一部の他の実施形態では、代表温度が上昇しているときに設定される第2の事前設定温度差(Tpd2)は、代表温度が低下しているときに設定される第2の事前設定温度差(Tpd2)とは異なり得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、代表温度が上昇しているときに設定される第3の事前設定温度差(Tpd3)は、代表温度が低下しているときに設定される第3の事前設定温度差(Tpd3)と同一である。いくつかの他の実施形態では、代表温度が上昇しているときに設定される第3の事前設定温度差(Tpd3)は、代表温度が低下しているときに設定される第3の事前設定温度差(Tpd3)とは異なり得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、記憶モジュール13、第1の記憶部125および第2の記憶部128は、レジスタとして構成される。一部の他の実施形態では、記憶モジュール13、第1の記憶部125および第2の記憶部128の構成を変更することができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、第1の記憶部125は、第1の事前設定温度差(Tpd1)を第3の比較部124に提供する。いくつかの実施形態では、第2の記憶部128は、事前設定温度セットを第2の演算部127に提供する。一部の他の実施形態では、第1および第2の記憶部125および128の配置は、変更されてもよい。
【0088】
いくつかの実施形態では、第1の事前設定温度(Ta)は摂氏45度であり、第2の事前設定温度(Tb)は摂氏85度であり、第3の事前設定温度(Tc)は摂氏95度であり、第1、第2および第3の事前設定温度差(Tpd1、Tpd2、Tpd3)は摂氏5度である。一部の他の実施形態では、第1の事前設定温度(Ta)、第2の事前設定温度(Tb)、第3の事前設定温度(Tc)、第1の事前設定温度差(Tpd1)、第2の事前設定温度差(Tpd2)および第3の事前設定温度差(Tpd3)の値を変化させることができる。
【0089】
以上のように、周波数調整回路10の構成により、システムシャットダウンの課題を招くことなく、DRAMチップ9の代表温度を求めることができ、DRAMチップ9の代表温度に基づいて、DRAMチップ9のリフレッシュ周波数(F)を求めることができる。その結果、本開示の目的が達成される。
【0090】
本発明の一態様は、周波数調整回路を提供する。周波数調整回路は、温度検出モジュールおよび演算モジュールを含む。温度検出モジュールは、複数のDRAMチップの温度を測定するように構成される。演算モジュールは、温度検出モジュールに結合され、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、演算モジュールが温度検出モジュールによって測定された複数のDRAMチップの温度を比較して第1の温度を決定し、複数のDRAMチップの以前の温度を比較して第2の温度を決定し、第1の温度および第2の温度に基づいてリフレッシュ周波数を決定するように構成される。
【0091】
本発明の一態様は、電子メモリを提供する。電子メモリは、複数のDRAMチップと、複数のDRAMチップに結合され、複数のDRAMチップの温度を測定して複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成された周波数調整回路とを備える。いくつかの実施形態では、周波数調整回路は、温度検出モジュールおよび演算モジュールを含む。いくつかの実施形態では、温度検出モジュールは、複数のDRAMチップの温度を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、演算モジュールは、温度検出モジュールと複数のDRAMチップとの間に結合され、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、演算モジュールは、温度検出モジュールによって測定された複数のDRAMチップの温度を比較して、第1の温度を決定し、複数のDRAMチップの以前の温度を比較して、第2の温度を決定し、第1の温度および第2の温度に基づいてリフレッシュ周波数を決定するように構成される。
【0092】
本開示の一態様は、複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定する方法を提供する。この方法は、以下のステップを含む。最初に、第1の温度を決定する。次に、第2の温度を決定する。続いて、第1の温度を第2の温度と比較して、第1の温度差を得る。次に、第1の温度差を第1の事前設定温度差と比較して第3の温度を得る。最後に、第3の温度に基づいて複数のDRAMチップのリフレッシュ周波数を決定する。
【0093】
本開示およびその利点を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更、置換および変更を本明細書で行うことができることを理解されたい。例えば、上記で論じたプロセスの多くは、異なる方法論で実施することができ、他のプロセス、またはそれらの組合せによって置き換えることができる。
【0094】
さらに、本出願の範囲は、本明細書で説明されるプロセス、機械、製造、および物質の組成、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定されることを意図していない。当業者は、本開示から容易に理解するように、本明細書に記載される対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行するか、または実質的に同じ結果を達成する、現在存在するかまたは後に開発されるべき、プロセス、機械、製造、物質、手段、方法またはステップが、本開示に従って利用され得る。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法またはステップをそれらの範囲内に含むことが意図される。

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