【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、生化学分析を行うことが可能な自動機器で使用するために適合される、少なくとも1つのレセプタクルホルダの温度を変化させるためのシステムおよび装置に関する。
【0007】
本開示の側面では、熱伝導材料から作製された1つ以上のレセプタクルホルダを含む、装置が提供されている。各レセプタクルホルダは、各レセプタクルウェルがその中にレセプタクルを受け取るように構成されている複数のレセプタクルウェルと、各貫通穴がレセプタクルウェルのうちの1つの内面からレセプタクルホルダの外面まで延びている複数の貫通穴と、各光ファイバが第1および第2の端部を有する複数の光ファイバであって、第1の端部は、レセプタクルウェルのうちの1つと光学的に連通し、第2の端部は、励起信号源およびエミッション信号検出器のうちの少なくとも1つと光学的に連通し、各光ファイバの第1の端部は、各レセプタクルウェルにおける対応する貫通穴の外側に、内側に、またはそれを通って延びて配置され、各光ファイバの第1の端部は、レセプタクルウェルの表面に対して貫通穴のうちの1つ内で移動可能であるか、または固定して配置される、複数の光ファイバと、レセプタクルホルダの1つまたは複数の温度を変化させるためにレセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素とを含む。ある実施形態では、本装置は、レセプタクルホルダに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であるカバーを含み、レセプタクルウェルのうちの1つ以上の内側に配置されている1つ以上のレセプタクルは、カバーが閉鎖位置に移動させられると、カバーによってレセプタクルウェルの中へ据え付けまたは固定される。例示的実施形態では、光ファイバの第1の端部は、(1)カバーが閉鎖および/または開放位置に移動させられるとき、または(2)レセプタクルがレセプタクルウェルの中に存在し、カバーが閉鎖および/または開放位置に移動させられるとき、その対応する貫通穴内で移動する。種々のこれらの実施形態では、本装置は、カバーを含まない。また、種々のこれらの実施形態では、これらの装置がシステムに含まれるとき、これらの装置のうちの1つ以上は、カバーを含む/含まない。多くの場合、レセプタクルをレセプタクルウェルに輸送し、レセプタクルウェルの中にレセプタクルを設置し、随意に、例えば、物理的接触を使用することによって、各レセプタクルがそれぞれのレセプタクルウェルの中でしっかりと据え付けられていることを確実にし、それぞれのレセプタクルウェルから各レセプタクルを除去するように、1つ以上のレセプタクル輸送機構が、そのようなシステムに含まれる。1つより多くのレセプタクル輸送機構が、これらのステップのうちの1つ以上に影響を及ぼすために、そのような実施形態で利用され得る。
【0008】
種々の実施形態では、熱要素は、レセプタクルホルダの側面の近位に位置付けられ、レセプタクルホルダを通して熱エネルギーを複数のレセプタクルウェルの各々に提供する。熱エネルギーは、一様であり得る。多くの実施形態では、本装置はさらに、各々がレセプタクルホルダのうちの1つ以上の側面の近位に位置付けられている1つ以上の支持体を含み、熱要素は、支持体とレセプタクルホルダとの間に位置付けられる。1つ以上のサーミスタが、レセプタクルホルダと接触して配置され得る。種々の実施形態では、1つ以上のサーミスタおよび/またはその関連配線は、レセプタクルホルダにおいて形成されているチャネル内に配置されている。ある実施形態では、本装置はさらに、各々がその中に配置されたサーミスタのうちの1つを有する、レセプタクルホルダのレセプタクルウェルの対向する側に形成されている1つ以上の閉鎖端チャネルを含む。
【0009】
ある実施形態では、本装置はさらに、レセプタクルホルダと支持体との間に圧縮力を提供するように位置付けられている1つ以上の交差ブレースを含む。他の実施形態では、本装置はさらに、レセプタクルホルダと支持体との間に圧縮力を提供するために位置付けられている、リンカと直接的または間接的にそれぞれ接続される、低い熱伝導度を有する1つ以上の本体を含む。種々の実施形態では、本装置の支持体は、ヒートシンクであり、または支持体は、ヒートシンクと熱的に連通して提供される。本装置は、熱要素の温度を循環させるように熱要素に電気的に接続されている第1のコントローラを含み得、存在する場合、カバーと移動可能に連通して配置されている第1のコントローラに電気的に接続されている1つ以上のモータを含み得る。種々の実施形態では、存在する場合、カバーは、剛体要素と1つ以上の可撓性延長部とを含み得、可撓性延長部は、剛体要素に取り付けられ、カバーが閉鎖位置にあるときに、レセプタクルウェル内に存在するとき、1つ以上のレセプタクルの少なくとも一部分に力を与えるように、剛体要素から離れて横方向に延びる。
【0010】
例示的実施形態では、本装置はさらに、レセプタクルをレセプタクルホルダに送達するレセプタクル輸送機構からレセプタクルを除去するために、レセプタクルホルダと移動可能に関連しているストリッパプレートを含む。ストリッパプレートは、レセプタクルウェルに対して解除および係止位置に移動可能であり得、解除位置は、レセプタクルウェルへのレセプタクルのアクセスを可能にし、係止位置は、レセプタクル輸送機構によるレセプタクルへのアクセスを阻止することなく、レセプタクルウェルからのレセプタクルの除去を阻止する。
【0011】
別の側面では、本開示は、本開示の1つ以上の装置を含む、システムを提供する。種々の実施形態では、1つ以上の装置の各々は、単一のヒートシンクと独立して熱的に連通している。本システム内の各レセプタクルホルダに対応する熱要素は、その対応するレセプタクルホルダの温度のみを変化させるように独立して制御可能であり得る。多くの実施形態では、本システムは、熱要素に電気的に連通し、各レセプタクルホルダに対応するカバーと移動可能に連通して配置される1つ以上のモータに接続される、1つ以上のコントローラを含む。種々の実施形態では、本システムは、カバーを含まない。本システムは、少なくとも10個のレセプタクルウェルと、少なくとも10個の対応する光ファイバとを含み得、光ファイバの全ての第2の端部は、1つ以上の励起信号源および/または1つ以上のエミッション信号検出器と光学的に連通している。多くの実施形態では、本システムは、単一の筐体の中に配置される。
【0012】
別の側面では、本開示は、自動ランダムアクセスインキュベーションプロセスを行う方法を提供する。1つの例示的実施形態では、本方法は、第1の組のレセプタクルを第1のレセプタクルホルダへ移送し、第1の組のレセプタクルの内容物に第1のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと、第1のインキュベーションプロセス中に、第2の組のレセプタクルを第2のレセプタクルホルダへ移送し、第2の組のレセプタクルの内容物に第2のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップとを含む。別の例示的実施形態では、第1および第2のレセプタクルホルダは、本明細書で開示されるような装置の構成要素である。第1および第2の組のレセプタクルの各々は、汚染および/または蒸発を防止するように密閉され得る。種々の例示的実施形態では、第1および第2のレセプタクルホルダの各々は、本明細書で説明されるように、単一の温度循環装置と熱的に連通している。
【0013】
多くの実施形態では、本方法はさらに、第3以上の組のレセプタクルを第3以上のレセプタクルホルダへ移送し、第3以上の組のレセプタクルの内容物に第3以上のインキュベーションプロセスを受けさせることを含む、第2のインキュベーションプロセス中に、3つ以上の独立プロセスのうちの第3のプロセスを開始することを含み、各連続組のレセプタクルの移送は、各直前の組のレセプタクルのためのインキュベーションプロセスの完了に先立って開始される。第1および第2の組のレセプタクルの移送は、レセプタクル輸送機構によって達成され得る。本明細書で説明されるように、各組のレセプタクルは、次の連続インキュベーションプロセスの完了に先立ってそのそれぞれのレセプタクルホルダから除去され得る。
【0014】
別の側面では、本開示は、レセプタクルと装置の筐体内の励起信号源および/またはエミッション信号検出器との間に光学的連通を確立する方法を提供する。本方法は、熱伝導材料から成るレセプタクルホルダのウェルにレセプタクルを提供する自動ステップと、第1の力をレセプタクルに与え、それによって、ウェル内にレセプタクルを据え付ける自動ステップと、(1)力がレセプタクルに与えられている間に、据え付けられたレセプタクルに向かって、それと接触するように光ファイバの端部の移動を生じさせるステップ、または(2)力がレセプタクルに与えられている間に、光ファイバの端部が、与えられた第2の力の方向から反対の方向にウェル内で移動するように、レセプタクルは、ウェル内に配置される光ファイバの端部に第2の力を与える、ステップのいずれか一方とを含む。
【0015】
種々の実施形態では、レセプタクルは、ステップ(a)中またはその後に光ファイバと接触し、力がレセプタクルに与えられている間に、光ファイバの端部が、与えられた力の方向から反対の方向にウェル内で移動するように、レセプタクルは、ウェル内に配置される光ファイバの端部に接触して力を与える。光ファイバの端部、または端部の近位にある領域は、力がレセプタクルに与えられるときに弾力的な要素が収縮するように、弾力的な要素を用いてレセプタクルホルダに直接的または間接的に接続され得る。
【0016】
さらに別の例示的側面では、本開示は、筐体と、各々が熱伝導材料から成る、筐体内に含まれる複数のレセプタクルホルダであって、各レセプタクルホルダは、複数のレセプタクルウェルを備えている、複数のレセプタクルホルダと、複数のレセプタクルウェルの1つまたは複数の温度を変化させるために各レセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素とを含む、装置を提供する。種々の実施形態では、本装置はさらに、各々がレセプタクルホルダと移動可能に関連して配置されている複数のカバーを含み、第1のコントローラは、開放位置と閉鎖位置との間の各カバーの移動を制御する。少なくとも1つのレセプタクルが複数のレセプタクルウェルの中に存在するとき、それは、カバーが閉鎖位置に位置するとき、カバーによってレセプタクルウェル内に固定される。カバーが開放位置にあるとき、レセプタクル輸送機構は、複数のレセプタクルウェルにアクセスしてレセプタクルを導入または除去することができる。加えて、各カバーは、1つ以上の他のカバーと一緒に、またはそれらとは独立して、開放位置と閉鎖位置との間で移動することができる。他の種々の実施形態では、本装置は、カバーを含まない。
【0017】
種々の実施形態では、本装置はさらに、各レセプタクルウェルの内部と励起信号源および/またはエミッション信号検出器との間に光学的連通が確立されるように、各レセプタクルウェルに関連付けられている光ファイバを含む。本装置はさらに、複数のレセプタクルウェルの中に1つ以上のレセプタクルを含み得、光ファイバによって、各レセプタクルと励起信号源および/またはエミッション信号検出器との間に光学的連通が確立される。多くの実施形態では、本装置はさらに、レセプタクル輸送機構からレセプタクルを除去するために、各レセプタクルホルダと移動可能に関連しているストリッパプレートを含む。
【0018】
種々の実施形態では、本装置の支持体は、ヒートシンクであり、または支持体は、ヒートシンクと熱的に連通して提供される。本装置は、熱要素の温度を循環させるように熱要素に電気的に接続されている第1のコントローラを含み得、存在する場合、カバーと移動可能に連通して配置されている第1のコントローラに電気的に接続されている1つ以上のモータを含み得る。種々の実施形態では、存在する場合、カバーは、剛体要素と、1つ以上の可撓性延長部とを含み得、可撓性延長部は、剛体要素に取り付けられ、カバーが閉鎖位置にあるときに、レセプタクルウェル内に存在するときの1つ以上のレセプタクルの少なくとも一部分に力を与えるように、剛体要素から離れて横方向に延びる。
【0019】
さらに別の例示的側面では、本開示は、筐体と、各々が熱伝導材料から成る、筐体内に含まれる複数のレセプタクルホルダであって、各レセプタクルホルダは、複数のレセプタクルウェルを備えている、複数のレセプタクルホルダと、第1のコントローラに電気的に接続され、複数のレセプタクルウェルの1つまたは複数の温度を変化させるために各レセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素とを含む、装置を提供する。種々の実施形態では、本装置はさらに、各々がレセプタクルホルダに対して第1の非係合位置と第2の係合位置との間で移動可能である、複数のカバーを含み得、各カバーは、一連の可撓性延長部を備え、各個々の可撓性延長部は、レセプタクルホルダ内の単一のレセプタクルウェルに関連付けられ、第1の非係合位置と第2の係合位置との間の各カバーの移動は、第2のコントローラによって制御される。少なくとも1つのレセプタクルが複数のレセプタクルウェルの中に存在するとき、それは、第2の位置に位置するときにカバーによってレセプタクルウェル内に固定される。カバーが第1の位置にあるとき、レセプタクル輸送機構は、複数のレセプタクルウェルにアクセスしてレセプタクルを導入または除去することができる。加えて、各カバーは、1つ以上の他のカバーと一緒に、またはそれらとは独立して、第1および第2の位置の間で移動することができる。第1のコントローラおよび第2のコントローラは、同一のユニットであり得る。他の種々の実施形態では、本装置は、1つのカバーまたは複数のカバーを含まない。
【0020】
種々の実施形態では、本装置の支持体は、ヒートシンクであり、または支持体は、ヒートシンクと熱的に連通して提供される。本装置は、熱要素の温度を循環させるように熱要素に電気的に接続されている第1のコントローラを含み得、存在する場合、カバーと移動可能に連通して配置されている第1のコントローラに電気的に接続されている1つ以上のモータを含み得る。種々の実施形態では、存在する場合、カバーは、剛体要素と、1つ以上の可撓性延長部とを含み得、可撓性延長部は、剛体要素に取り付けられ、カバーが閉鎖位置にあるときに、レセプタクルウェル内に存在するときの1つ以上のレセプタクルの少なくとも一部分に力を与えるように、剛体要素から離れて横方向に延びる。
【0021】
さらに別の例示的側面では、本開示は、熱伝導材料で作製された1つ以上のレセプタクルホルダを含む、装置を提供する。各レセプタクルホルダは、各レセプタクルウェルがその中にレセプタクルを受け取るように構成されている複数のレセプタクルウェルと、各貫通穴がレセプタクルウェルのうちの1つの内面からレセプタクルホルダの外面まで延びている複数の貫通穴と、各光ファイバが第1および第2の端部を有する複数の光ファイバであって、第1の端部は、レセプタクルウェルのうちの1つと光学的に連通し、第2の端部は、励起信号源および/またはエミッション信号検出器のうちの少なくとも1つと光学的に連通し、各光ファイバの第1の端部は、各レセプタクルウェルにおける対応する貫通穴の外側に、内側に、またはそれを通って延びて配置されている、複数の光ファイバと、レセプタクルホルダの1つまたは複数の温度を変化させるためにレセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素とを含む。種々の実施形態では、本装置は、カバーを含まない。種々の実施形態では、本装置はさらに、レセプタクルホルダを覆って固定して位置付けられ、レセプタクルホルダの各レセプタクルウェルと整列し、それを包囲する配列で配置されている1つ以上の固定アームを有する、一次カバーであって、レセプタクルウェルのうちの1つ以上の内側に配置されている1つ以上のレセプタクルは、固定アームによってレセプタクルウェルの中へ据え付けまたは固定されている、一次カバーと、一次カバーを覆って固定して位置付けられ、一次カバーの固定アームと整列し、それとスライド接触している1つ以上の解放アームを有する、二次カバーとを含む。例示的実施形態では、解放アームへの力の適用は、レセプタクルウェルの軸中心に対して半径方向外向きの方向に固定アームを押し、それによって、レセプタクルウェル内に配置されたレセプタクルを解放する。1つ、2つ、3つ、4つ以上の固定アームが考慮される。他の種々の実施形態では、本装置は、一次または二次カバーを含まない。種々の実施形態では、1つ以上のサーミスタおよび/またはその関連配線は、レセプタクルホルダにおいて形成されているチャネル内に配置されている。ある実施形態では、本装置はさらに、その中に配置されたサーミスタのうちの1つを有する、レセプタクルホルダのレセプタクルウェルの対向する側に形成されている、1つ以上の閉鎖端チャネルを含む。
【0022】
さらに別の例示的側面では、本開示は、熱伝導材料で作製された1つ以上のレセプタクルホルダを含む、装置を提供する。各レセプタクルホルダは、各レセプタクルウェルがその中にレセプタクルを受け取るように構成されている、複数のレセプタクルウェルと、各貫通穴がレセプタクルウェルのうちの1つの内面からレセプタクルホルダの外面まで延びている複数の貫通穴と、各光ファイバが第1および第2の端部を有する複数の光ファイバであって、第1の端部は、レセプタクルウェルのうちの1つと光学的に連通し、第2の端部は、励起信号源およびエミッション信号検出器のうちの少なくとも1つと光学的に連通し、各光ファイバの第1の端部は、各レセプタクルウェルにおける対応する貫通穴の外側に、内側に、またはそれを通って延びて配置され、各光ファイバの第1の端部は、レセプタクルウェルの表面に対して貫通穴のうちの1つ内で移動可能である、複数の光ファイバと、レセプタクルホルダの1つまたは複数の温度を変化させるためにレセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素とを含む。種々の実施形態では、本装置はさらに、レセプタクルホルダに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である、カバーを含み得る。存在するとき、レセプタクルウェルのうちの1つ以上の内側に配置されている1つ以上のレセプタクルは、カバーと接触する必要なく、レセプタクルウェルの内面との接触を最大化するように固定して据え付けられる。ある実施形態では、本装置は、カバーを含まなくてもよい。種々の実施形態では、1つ以上のサーミスタおよび/またはその関連配線は、レセプタクルホルダにおいて形成されているチャネル内に配置されている。ある実施形態では、本装置はさらに、各々がその中に配置されたサーミスタのうちの1つを有する、レセプタクルホルダのレセプタクルウェルの対向する側に形成されている、1つ以上の閉鎖端チャネルを含む。
【0023】
他の実施形態では、本開示は、流体移送装置を利用して、レセプタクルを導入し、およびレセプタクルホルダから除去する方法を提供し、流体移送装置は、レセプタクルをレセプタクルホルダに固定して導入するように、およびレセプタクルホルダ内でレセプタクルを固定して保持する、レセプタクルホルダ内に配置される固定機構からレセプタクルを解放するように、構成される。
【0024】
さらに別の例示的側面では、本開示は、本開示の1つ以上の装置を含む、システムを提供する。種々の実施形態では、本システムはまた、修正ピペッタであり得る、レセプタクル輸送機構も含む。レセプタクル輸送機構は、その中でスライド可能に配置されたプランジャを有する本体と、本体にヒンジ連結して取り付けられ、プランジャに固定して取り付けられたノブとスライド連通して位置付けられている、1本以上のリムとを含む。プランジャが第1の位置にあるとき、1本以上のリムの下部分は、本体の近位にあり、プランジャが第2の位置にあるとき、1本以上のリムの下部分は、本体に対して半径方向外向きの方向に拡張される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
各々が熱伝導材料から成る1つ以上のレセプタクルホルダを備えている装置あって、
前記1つ以上のレセプタクルホルダは、
複数のレセプタクルウェルであって、各レセプタクルウェルは、その中にレセプタクルを受け取るように構成されている、複数のレセプタクルウェルと、
複数の貫通穴であって、各貫通穴は、前記レセプタクルウェルのうちの1つの内面から前記レセプタクルホルダの外面まで延びている、複数の貫通穴と、
複数の光ファイバであって、各光ファイバは、第1および第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記レセプタクルウェルのうちの1つと光学的に連通し、前記第2の端部は、励起信号源およびエミッション信号検出器のうちの少なくとも1つと光学的に連通し、各光ファイバの前記第1の端部は、各レセプタクルウェルにおける対応する貫通穴の外側に、内側に、またはそれを通って延びて配置され、各光ファイバの前記第1の端部は、前記レセプタクルウェルの表面に対して前記貫通穴のうちの1つ内で移動可能である、複数の光ファイバと、
前記レセプタクルホルダの1つまたは複数の温度を変化させるために前記レセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素と
を含む、装置。
(項目2)
前記レセプタクルホルダに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であるカバーをさらに備え、前記レセプタクルウェルのうちの1つ以上の内側に配置されている1つ以上のレセプタクルは、前記カバーが前記閉鎖位置に移動させられると、前記カバーによって前記レセプタクルウェルの中へ据え付けまたは固定され、
各光ファイバの前記第1の端部は、(1)前記カバーが前記閉鎖および/または開放位置に移動させられるとき、または(2)レセプタクルが前記レセプタクルウェルの中に存在し、前記カバーが前記閉鎖および/または開放位置に移動させられるとき、その対応する貫通穴内で移動する、項目1に記載の装置。
(項目3)
各光ファイバの前記第1の端部または前記第1の端部の近位にある領域は、弾力的な要素を用いてそれぞれの貫通穴に直接的または間接的に関連付けられており、前記カバーが閉鎖しているかまたは前記閉鎖位置にあり、レセプタクルが前記ウェルの中に存在するとき、前記レセプタクルは、前記光ファイバの前記第1の端部に接触し、前記弾力的な要素を圧縮し、それによって、前記レセプタクルウェルの前記内面に対して前記光ファイバの前記第1の端部を移動させる、項目1に記載の装置。
(項目4)
前記カバーが閉鎖しているかまたは前記閉鎖位置にあるとき、前記光ファイバの前記第1の端部は、前記貫通穴内または外側から、前記レセプタクルウェルの前記内面に向かって、またはさらに前記レセプタクルウェルの中へ移動させられる、項目2〜3のいずれか一項に記載の装置。
(項目5)
レセプタクルが前記ウェルの中に存在するとき、前記光ファイバの前記第1の端部は、前記レセプタクルに接触する、項目4に記載の装置。
(項目6)
前記熱要素は、前記レセプタクルホルダの側面の近位に位置付けられ、前記レセプタクルホルダを通して熱エネルギーを前記複数のレセプタクルウェルの各々に提供する、項目1〜5のいずれか一項に記載の装置。
(項目7)
前記複数のレセプタクルウェルの各々に提供される前記熱エネルギーは、一様である、項目6に記載の装置。
(項目8)
各々が前記レセプタクルホルダのうちの1つ以上の側面の近位に位置付けられている1つ以上の支持体をさらに備え、前記熱要素は、前記支持体と前記レセプタクルホルダとの間に位置付けられている、項目6または7に記載の装置。
(項目9)
前記レセプタクルホルダと前記支持体との間に圧縮力を提供するように位置付けられている1つ以上の交差ブレースをさらに備えている、項目8に記載の装置。
(項目10)
低い熱伝導度を有する1つ以上の本体をさらに備え、前記1つ以上の本体は、各々がリンカと直接的または間接的に接続され、前記レセプタクルホルダと前記支持体との間に圧縮力を提供するために位置付けられている、項目8に記載の装置。
(項目11)
前記1つ以上の本体の各々は、前記熱要素および前記支持体から反対側にある、前記レセプタクルホルダの側面に力を与える、項目10に記載の装置。
(項目12)
前記レセプタクルホルダは、前記支持体とスライド係合している、項目8〜11のいずれか一項に記載の装置。
(項目13)
前記支持体がヒートシンクを備えているか、または前記支持体がヒートシンクと熱的に連通して提供される、項目8〜12のいずれか一項に記載の装置。
(項目14)
2つ以上のレセプタクルホルダが、前記支持体とスライド係合している、項目8〜13のいずれか一項に記載の装置。
(項目15)
前記熱要素の前記温度を循環させるために、前記熱要素に電気的に接続されている第1のコントローラをさらに備えている、項目1〜14のいずれか一項に記載の装置。
(項目16)
前記レセプタクルホルダと接触して配置されている1つ以上のサーミスタをさらに備えている、項目1〜15のいずれか一項に記載の装置。
(項目17)
前記1つ以上のサーミスタおよび/またはその関連配線は、前記レセプタクルホルダにおいて形成されているチャネル内に配置されている、項目16に記載の装置。
(項目18)
前記レセプタクルホルダのレセプタクルウェルの対向する側に形成されている1つ以上の閉鎖端チャネルをさらに備え、前記1つ以上の閉鎖端チャネルの各々は、その中に配置された前記サーミスタのうちの1つを有している、項目17に記載の装置。
(項目19)
前記レセプタクルホルダの前記レセプタクルウェルの各々と接触して配置されている1つ以上のサーミスタをさらに備えている、項目1〜18のいずれか一項に記載の装置。
(項目20)
前記1つ以上のサーミスタは、前記レセプタクルホルダにおいて形成されている開放端チャネルの中に配置され、2つの開放端チャネルが、前記レセプタクルホルダの各レセプタクルウェルの対向する側に配置されている、項目19に記載の装置。
(項目21)
前記装置は、2つ以上のレセプタクルホルダを備えている、項目1〜20のいずれか一項に記載の装置。
(項目22)
前記2つ以上のレセプタクルホルダの各々は、5つ以上のレセプタクルウェルを備えている、項目21に記載の装置。
(項目23)
前記カバーと移動可能に連通して配置されている第1のコントローラに電気的に接続されている1つ以上のモータをさらに備えている、項目2に記載の装置。
(項目24)
前記カバーと移動可能に連通して配置されている第2のコントローラに電気的に接続されている1つ以上のモータをさらに備えている、項目22に記載の装置。
(項目25)
前記カバーは、剛体要素と可撓性延長部とを備え、前記可撓性延長部は、前記剛体要素に取り付けられ、前記剛体要素から離れて横方向に延び、前記可撓性延長部は、前記カバーが前記閉鎖位置にあるとき、前記レセプタクルウェル内に存在する場合、1つ以上のレセプタクルの少なくとも一部分に力を与える、項目2、23、または24のいずれか一項に記載の装置。
(項目26)
前記カバーは、前記剛体要素から離れて同一方向に延びる2つ以上の可撓性延長部を備え、前記2つ以上の可撓性延長部の各々は、1つ以上のレセプタクルウェルに対応し、前記カバーが前記閉鎖位置にあるとき、前記2つ以上の可撓性延長部の各々が、前記レセプタクルウェル内に存在する場合、単一のレセプタクルの少なくとも一部分に力を与える、項目23に記載の装置。
(項目27)
前記カバーは、前記剛体要素から離れて同一方向に延びる2つ以上の可撓性延長部を備え、前記2つ以上の可撓性延長部の各々は、1つ以上のレセプタクルウェルに対応し、前記カバーが前記閉鎖位置にあるとき、前記2つ以上の可撓性延長部の各々が、前記レセプタクルウェル内に存在する場合、1つ以上のレセプタクルの少なくとも一部分に力を与える、項目23に記載の装置。
(項目28)
前記レセプタクルホルダと移動可能に関連しているストリッパプレートをさらに備え、前記ストリッパプレートは、レセプタクルを前記レセプタクルホルダに送達するレセプタクル輸送機構からレセプタクルを除去する、項目1〜27のいずれか一項に記載の装置。
(項目29)
前記ストリッパプレートは、前記レセプタクルウェルに対して解除および係止位置に移動可能であり、前記解除位置は、前記レセプタクルウェルへのレセプタクルのアクセスを可能にし、前記係止位置は、前記レセプタクル輸送機構による前記レセプタクルへのアクセスを阻止することなく、前記レセプタクルウェルからの前記レセプタクルの除去を阻止する、項目28に記載の装置。
(項目30)
前記装置は、カバーを含まない、項目1に記載の装置。
(項目31)
前記装置は、カバーを含まない、項目28に記載の装置。
(項目32)
各光ファイバの前記第1の端部は、前記レセプタクルウェルの前記表面に対して前記貫通穴のうちの1つ内に固定して配置されている、項目30または31に記載の装置。
(項目33)
項目1〜32のいずれか一項に記載の1つ以上の装置を備えているシステム。
(項目34)
各レセプタクルホルダに対応する前記熱要素は、その対応するレセプタクルホルダの前記温度のみを変化させるように独立して制御可能である、項目33に記載のシステム。
(項目35)
前記1つ以上の装置の各々は、単一のヒートシンクと独立して熱的に連通している、項目33または34に記載のシステム。
(項目36)
全装置は、単一のヒートシンクと熱的に連通している、項目33〜35のいずれか一項に記載のシステム。
(項目37)
前記熱要素の各々に電気的に接続されている第1のコントローラをさらに備えている、項目33〜36のいずれか一項に記載のシステム。
(項目38)
前記第1のコントローラに電気的に接続されている1つ以上のモータをさらに備え、前記1つ以上のモータは、各レセプタクルホルダに対応する前記カバーと移動可能に連通して配置されている、項目37に記載のシステム。
(項目39)
第2のコントローラに電気的に接続され、前記カバーと移動可能に連通して配置されている1つ以上のモータをさらに備えている、項目38に記載のシステム。
(項目40)
各装置は、前記レセプタクルホルダに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であるカバーをさらに備え、前記レセプタクルウェルのうちの1つ以上の内側に配置されている1つ以上のレセプタクルは、前記カバーが前記閉鎖位置に移動させられると、前記カバーによって前記レセプタクルウェルの中へ据え付けまたは固定され、
各光ファイバの前記第1の端部は、(1)前記カバーが前記閉鎖および/または開放位置に移動させられるとき、または(2)レセプタクルが前記レセプタクルウェルの中に存在し、前記カバーが前記閉鎖および/または開放位置に移動させられるとき、その対応する貫通穴内で移動する、項目33に記載のシステム。
(項目41)
各レセプタクルホルダに対応する前記カバーは、その対応するレセプタクルホルダのみのための開放位置と閉鎖位置との間で移動するように、前記第1のコントローラによって独立して制御可能である、項目40に記載のシステム。
(項目42)
各レセプタクルホルダに対応する前記カバーは、その対応するレセプタクルホルダのみのための開放位置と閉鎖位置との間で移動するように、前記第2のコントローラによって独立して制御可能である、項目40に記載のシステム。
(項目43)
前記システムは、少なくとも10個のレセプタクルウェルと、少なくとも10個の対応する光ファイバとを備えている、項目33〜42のいずれか一項に記載のシステム。
(項目44)
前記光ファイバの全ての前記第2の端部は、1つ以上の励起信号源またはエミッション信号検出器と光学的に連通している、項目43に記載のシステム。
(項目45)
前記光ファイバの全ての前記第2の端部は、1つ以上の励起信号源および1つ以上のエミッション信号検出器と光学的に連通している、項目43に記載のシステム。
(項目46)
前記光ファイバの全ての前記第2の端部は、励起信号源およびエミッション信号検出器と光学的に連通している、項目45に記載のシステム。
(項目47)
前記光ファイバの全ての前記第2の端部は、単一の励起信号源またはミッション信号検出器と光学的に連通している、項目45に記載のシステム。
(項目48)
自動ランダムアクセスインキュベーションプロセスを行う方法であって、
(a)第1の組のレセプタクルを第1のレセプタクルホルダへ移送し、前記第1の組のレセプタクルの内容物に第1のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと、
(b)前記第1のインキュベーションプロセス中に、第2の組のレセプタクルを第2のレセプタクルホルダへ移送し、前記第2の組のレセプタクルの内容物に第2のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと
を含む、方法。
(項目49)
前記第1および第2の組のレセプタクルの各々は、汚染および/または蒸発を防止するために密閉されている、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記第1および第2のレセプタクルホルダの各々は、単一のヒートシンクと熱的に連通している、項目48または49に記載の方法。
(項目51)
前記第1および第2のレセプタクルホルダの各々は、単一の温度循環装置と熱的に連通している、項目48〜50のいずれか一項に記載の方法。
(項目52)
自動ランダムアクセスインキュベーションプロセスを行う方法であって、
(a)第1の組のレセプタクルを第1のレセプタクルホルダへ移送し、前記第1の組のレセプタクルの内容物に第1のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと、
(b)前記第1のインキュベーションプロセス中に、第2の組のレセプタクルを第2のレセプタクルホルダへ移送し、前記第2の組のレセプタクルの内容物に第2のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと
を含み、前記第1および第2のレセプタクルホルダは、項目1に記載の装置の構成要素である、方法。
(項目53)
前記第1および第2の組のレセプタクルの移送は、レセプタクル輸送機構によって達成される、項目48〜52のいずれか一項に記載の方法。
(項目54)
前記第2のインキュベーションプロセス中に、3つ以上の独立プロセスのうちの第3のプロセスを開始することをさらに含み、前記第3のプロセスは、第3以上の組のレセプタクルを第3以上のレセプタクルホルダへ移送し、前記第3以上の組のレセプタクルの内容物に第3以上のインキュベーションプロセスを受けさせることを含み、各連続組のレセプタクルの移送は、各直前の組のレセプタクルのための前記インキュベーションプロセスの完了に先立って開始される、項目48〜53のいずれか一項に記載の方法。
(項目55)
各組のレセプタクルは、1つ以上の閉鎖レセプタクルを備えている、項目48〜54のいずれか一項に記載の方法。
(項目56)
各組の閉鎖レセプタクルは、5個から10個の閉鎖レセプタクルを備えている、項目55に記載の方法。
(項目57)
前記第1の組のレセプタクルは、前記第2のインキュベーションプロセスの完了に先立って前記第1のレセプタクルホルダから除去される、項目48〜56のいずれか一項に記載の方法。
(項目58)
前記第1の組のレセプタクルは、前記第2以上のインキュベーションプロセスの完了に先立って前記第1のレセプタクルホルダから除去される、項目57に記載の方法。
(項目59)
前記第2の組のレセプタクルは、前記第3以上のインキュベーションプロセスの完了に先立って前記第3のレセプタクルホルダから除去される、項目57に記載の方法。
(項目60)
前記各組のレセプタクルは、次の連続インキュベーションプロセスの完了に先立ってそのそれぞれのレセプタクルホルダから除去される、項目57に記載の方法。
(項目61)
各組のレセプタクルは、移動可能なカバーとの接触を通して、各レセプタクルホルダの中へ据え付けまたは固定されている、項目48〜60のいずれか一項に記載の方法。
(項目62)
前記カバーは、剛体要素と可撓性延長部都とを備え、前記可撓性延長部は、前記剛体要素に取り付けられ、そこから離れて横方向に延びる、項目61に記載の方法。
(項目63)
前記カバーは、前記剛体要素から離れて同一の方向に延びている2つ以上の可撓性延長部を備え、前記2つ以上の可撓性延長部の各々は、単一の閉鎖レセプタクルに対応し、前記カバーが前記閉鎖位置にあるとき、前記2つ以上の可撓性延長部の各々は、単一の閉鎖レセプタクルの少なくとも一部分を覆う、項目61に記載の方法。
(項目64)
前記カバーは、前記剛体要素から離れて同一の方向に延びている2つ以上の可撓性延長部を備え、前記2つ以上の可撓性延長部の各々は、1つ以上の閉鎖レセプタクルに対応し、前記カバーが前記閉鎖位置にあるとき、前記2つ以上の可撓性延長部の各々は、1つ以上の閉鎖レセプタクルの少なくとも一部分を覆う、項目61に記載の方法。
(項目65)
各閉鎖レセプタクルは、前記レセプタクルホルダ内に据え付けまたは固定されているとき、単一の光ファイバと接触している、項目55〜64のいずれか一項に記載の方法。
(項目66)
全てのレセプタクルホルダは、単一の筐体内に配置されている、項目48〜65のいずれか一項に記載の方法。
(項目67)
レセプタクルと装置の筐体内の励起信号源および/またはエミッション信号検出器との間に光学的連通を確立する方法であって、
(a)熱伝導材料から成るレセプタクルホルダのウェルにレセプタクルを提供する自動ステップと、
(b)第1の力を前記レセプタクルに与え、それによって、前記ウェル内に前記レセプタクルを据え付ける自動ステップと、
(1)前記力が前記レセプタクルに与えられている間に、前記据え付けられたレセプタクルに向かって、それと接触するように光ファイバの端部の移動を生じさせるステップ、または、
(2)前記力が前記レセプタクルに与えられている間に、前記レセプタクルが前記ウェル内に配置されている光ファイバの端部に第2の力を与えるステップであって、前記光ファイバの端部は、与えられた前記第2の力の方向から反対の方向に前記ウェル内で移動する、ステップ
のいずれか一方と
を含む、方法。
(項目68)
前記レセプタクルは、ステップ(a)中またはその後に前記光ファイバと接触し、前記力が前記レセプタクルに与えられている間、前記レセプタクルは、前記ウェル内に配置されている前記光ファイバの前記端部に接触して力を与え、前記光ファイバの前記端部は、与えられた前記力の方向から反対の方向に前記ウェル内で移動する、項目67に記載の方法。
(項目69)
カバーが、前記第1の力を前記レセプタクルに印加する、項目67または68に記載の方法。
(項目70)
前記光ファイバの前記端部、または前記端部の近位にある領域は、弾力的な要素を用いて前記レセプタクルホルダに直接的または間接的に接続され、力が前記レセプタクルに与えられると、前記弾力的な要素は、収縮する、項目69に記載の方法。
(項目71)
前記カバーは、前記ウェルに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である、項目69に記載の方法。
(項目72)
前記ウェルは、前記ウェルと前記レセプタクルとの間で一様な接触を提供するために、レセプタクル形状である、項目67〜71のいずれか一項に記載の方法。
(項目73)
筐体と、
各々が熱伝導材料から成る、前記筐体内に含まれる複数のレセプタクルホルダであって、各レセプタクルホルダは、複数のレセプタクルウェルを備えている、複数のレセプタクルホルダと、
前記複数のレセプタクルウェルの1つまたは複数の温度を変化させるために各レセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素と、
各々がレセプタクルホルダと移動可能に関連して配置されている複数のカバーと
を備え、
第1のコントローラが、開放位置と閉鎖位置との間の各カバーの移動を制御することにより、
(a)少なくとも1つのレセプタクルが前記複数のレセプタクルウェルの中に存在し、前記カバーが前記閉鎖位置にあるとき、前記少なくとも1つのレセプタクルは、前記カバーによって前記レセプタクルウェル内に固定され、
(b)前記カバーが前記開放位置にあるとき、レセプタクルを導入または除去するために、レセプタクル輸送機構が、前記複数のレセプタクルウェルにアクセス可能であり、
各カバーは、1つ以上の他のカバーと一緒に、またはそれらとは独立して、前記開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である、装置。
(項目74)
前記カバーは、1つ以上の可撓性延長部を備え、各個々の可撓性延長部は、前記レセプタクルホルダ内の単一のレセプタクルウェルに関連付けられている、項目73に記載の装置。
(項目75)
前記カバーは、一連の可撓性延長部を備え、各個々の可撓性延長部は、前記レセプタクルホルダ内の2つ以上のレセプタクルウェルに関連付けられている、項目73に記載の装置。
(項目76)
前記カバーは、力をレセプタクルに直接与えることによって、前記複数のレセプタクルウェル内に前記レセプタクルを固定し、前記カバーは、前記力が与えられている間、屈曲している、項目73〜75のいずれか一項に記載の装置。
(項目77)
単一のレセプタクルホルダの前記複数のレセプタクルウェルの各々は、互に整列して配置されている、項目76に記載の装置。
(項目78)
前記1つ以上の熱要素は、前記第1のコントローラに電気的に接続されている、項目73〜77のいずれか一項に記載の装置。
(項目79)
前記1つ以上の熱要素は、第2のコントローラに電気的に接続されている、項目73〜78のいずれか一項に記載の装置。
(項目80)
各レセプタクルウェルの内部と励起信号源および/またはエミッション信号検出器との間に光学的連通が確立されるように、各レセプタクルウェルに関連付けられている光ファイバをさらに備えている、項目73〜79のいずれか一項に記載の装置。
(項目81)
前記複数のレセプタクルウェルの中に1つ以上のレセプタクルをさらに備え、前記光ファイバによって、各レセプタクルと前記励起信号源および/または前記エミッション信号検出器との間に光学的連通が確立されている、項目80に記載の装置。
(項目82)
前記カバーが前記第2の位置にあるとき、光学的連通が確立されている、項目80または81に記載の装置。
(項目83)
前記レセプタクル輸送機構からレセプタクルを除去するために、各レセプタクルホルダと移動可能に関連しているストリッパプレートをさらに備えている、項目73〜82のいずれか一項に記載の装置。
(項目84)
5個のレセプタクルウェルが、前記レセプタクルホルダ内で1列に配置されている、項目73〜83のいずれか一項に記載の装置。
(項目85)
筐体と、
各々が熱伝導材料から成る、前記筐体内に含まれる複数のレセプタクルホルダであって、各レセプタクルホルダは、複数のレセプタクルウェルを備えている、レセプタクルホルダと、
第1のコントローラに電気的に接続され、前記複数のレセプタクルウェルの1つまたは複数の温度を変化させるために各レセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素と、
各々がレセプタクルホルダに対して第1の非係合位置と第2の係合位置との間で移動可能である複数のカバーと
を備え、
各カバーは、一連の可撓性延長部を備え、
各個々の可撓性延長部は、前記レセプタクルホルダ内の単一のレセプタクルウェルに関連付けられ、前記第1の非係合位置と第2の係合位置との間の各カバーの移動は、第2のコントローラによって制御され、それによって、
(a)少なくとも1つのレセプタクルが前記複数のレセプタクルウェルの中に存在し、前記第2の位置に位置するとき、前記カバーによって前記レセプタクルウェル内に固定され、
(b)前記カバーが前記第1の位置にあるとき、レセプタクル輸送機構は、レセプタクルを導入または除去するために、前記複数のレセプタクルウェルにアクセス可能であり、
各カバーは、1つ以上の他のカバーと一緒に、またはそれらとは独立して、前記第1および第2の位置の間で移動可能である、装置。
(項目86)
前記第1のコントローラおよび前記第2のコントローラは、同一のユニットである、項目85に記載の装置。
(項目87)
各々が熱伝導材料から成る1つ以上のレセプタクルホルダを備えている装置であって、
前記1つ以上のレセプタクルホルダは、
複数のレセプタクルウェルであって、各レセプタクルウェルは、その中にレセプタクルを受け取るように構成されている、複数のレセプタクルウェルと、
複数の貫通穴であって、各貫通穴は、前記レセプタクルウェルのうちの1つの内面から前記レセプタクルホルダの外面まで延びている、複数の貫通穴と、
複数の光ファイバであって、各光ファイバは、第1および第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記レセプタクルウェルのうちの1つと光学的に連通し、前記第2の端部は、励起信号源およびエミッション信号検出器のうちの少なくとも1つと光学的に連通し、各光ファイバの前記第1の端部は、各レセプタクルウェルにおける対応する貫通穴の外側に、内側に、またはそれを通って延びて配置されている、複数の光ファイバと、
前記レセプタクルホルダの1つまたは複数の温度を変化させるために前記レセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素と、
前記レセプタクルホルダを覆って固定して位置付けられている一次カバーであって、前記一次カバーは、前記レセプタクルホルダの各レセプタクルウェルと整列し、それを包囲する配列で配置されている1つ以上の固定アームを有し、前記レセプタクルウェルのうちの1つ以上の内側に配置されている1つ以上のレセプタクルは、前記固定アームによって前記レセプタクルウェルの中へ据え付けまたは固定されている、一次カバーと、
前記一次カバーを覆って固定して位置付けられている二次カバーであって、前記二次カバーは、前記一次カバーの前記固定アームと整列し、それとスライド接触している1つ以上の解放アームを有する、二次カバーとを含み、
前記解放アームへの力の適用は、前記レセプタクルウェルの軸中心に対して半径方向外向きの方向に前記固定アームを押し、それによって、前記レセプタクルウェル内に配置された前記レセプタクルを解放する、装置。
(項目88)
項目87に記載の1つ以上の装置を備えているシステム。
(項目89)
レセプタクル輸送機構をさらに備え、前記レセプタクル輸送機構は、
その中でスライド可能に配置されたプランジャを有する本体と、
前記本体にヒンジ連結して取り付けられた1本以上のリムであって、前記1本以上のリムは、前記プランジャに固定して取り付けられたノブとスライド連通して位置付けられている、1本以上のリムと
を備え、
前記プランジャが第1の位置にあるとき、前記1本以上のリムの下部分は、前記本体の近位にあり、前記プランジャが第2の位置にあるとき、前記1本以上のリムの前記下部分は、前記本体に対して半径方向外向きの方向に拡張されている、項目88に記載のシステム。
(項目90)
項目28に記載の1つ以上の装置を備えているシステム。
(項目91)
レセプタクル輸送機構をさらに備え、前記レセプタクル輸送機構は、
その中でスライド可能に配置されたプランジャを有する本体と、
前記本体にヒンジ連結して取り付けられた1本以上のリムであって、前記1本以上のリムは、前記プランジャに固定して取り付けられたノブとスライド連通して位置付けられている、1本以上のリムと、
を備え、前記プランジャが第1の位置にあるとき、前記1本以上のリムの下部分は、前記本体の近位にあり、前記プランジャが第2の位置にあるとき、前記1本以上のリムの前記下部分は、前記本体に対して半径方向外向きの方向に拡張されている、項目90に記載のシステム。
(項目92)
自動ランダムアクセスインキュベーションプロセスを行う方法であって、
(a)第1の組のレセプタクルを第1のレセプタクルホルダへ移送し、前記第1の組のレセプタクルの内容物に第1のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと、
(b)前記第1のインキュベーションプロセス中に、第2の組のレセプタクルを第2のレセプタクルホルダへ移送し、前記第2の組のレセプタクルの内容物に第2のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと
を含み、前記第1および第2のレセプタクルホルダは、項目87に記載の装置の構成要素である、方法。
(項目93)
各々が熱伝導材料から成る1つ以上のレセプタクルホルダを備えている装置であって、
1つ以上のレセプタクルホルダは、
複数のレセプタクルウェルであって、各レセプタクルウェルは、その中にレセプタクルを受け取るように構成されている、複数のレセプタクルウェルと、
複数の貫通穴であって、各貫通穴は、前記レセプタクルウェルのうちの1つの内面から前記レセプタクルホルダの外面まで延びている、複数の貫通穴と、
複数の光ファイバであって、各光ファイバは、第1および第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記レセプタクルウェルのうちの1つと光学的に連通し、前記第2の端部は、励起信号源およびエミッション信号検出器のうちの少なくとも1つと光学的に連通し、各光ファイバの前記第1の端部は、各レセプタクルウェルにおける対応する貫通穴の外側に、内側に、またはそれを通って延びて配置されている、複数の光ファイバと、
前記レセプタクルホルダの1つまたは複数の温度を変化させるために前記レセプタクルホルダの近位に位置付けられている1つ以上の熱要素と
を含み、
存在するとき、前記レセプタクルウェルのうちの1つ以上の内側に配置されている1つ以上のレセプタクルは、前記レセプタクルウェルの前記内面との接触を最大化するように固定して据え付けられている、装置。
(項目94)
前記装置は、カバーを含まない、項目93に記載の装置。
(項目95)
前記レセプタクルホルダに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であるカバーをさらに備えている、項目93に記載の装置。
(項目96)
項目93に記載の1つ以上の装置を備えているシステム。
(項目97)
自動ランダムアクセスインキュベーションプロセスを行う方法であって、
(a)第1の組のレセプタクルを第1のレセプタクルホルダへ移送し、前記第1の組のレセプタクルの内容物に第1のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと、
(b)前記第1のインキュベーションプロセス中に、第2の組のレセプタクルを第2のレセプタクルホルダへ移送し、前記第2の組のレセプタクルの内容物に第2のインキュベーションプロセスを受けさせる自動ステップと
を含み、
前記第1および第2のレセプタクルホルダは、項目93に記載の装置の構成要素である、方法。