特許第6746151号(P6746151)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6746151ベッティング受付装置、ベッティング受付方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6746151
(24)【登録日】2020年8月7日
(45)【発行日】2020年8月26日
(54)【発明の名称】ベッティング受付装置、ベッティング受付方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20200817BHJP
【FI】
   G06Q50/34
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-141378(P2019-141378)
(22)【出願日】2019年7月31日
【審査請求日】2019年8月1日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518127989
【氏名又は名称】株式会社チアード
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】洲巻 雄介
(72)【発明者】
【氏名】富田 圭祐
(72)【発明者】
【氏名】若山 史郎
(72)【発明者】
【氏名】副島 雄一
(72)【発明者】
【氏名】木曽 崇
【審査官】 永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2019−013535(JP,A)
【文献】 特開2016−071753(JP,A)
【文献】 特開2002−027431(JP,A)
【文献】 特開2002−085852(JP,A)
【文献】 特開2003−144760(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02503502(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末に対話形式のインタフェースを提供し、利用者に対する質問とそれに対する利用者の回答を繰り返すことにより、ベット情報を受け付けるベット情報受付部、
を備え、
前記ベット情報受付部は、利用者が金銭又は経済的支出たる対価物を支出しない懸賞としてベット情報を受付けた後に、前記ベット情報を金銭又は対価物の支出を伴うベッティングとして受け付ける
ことを特徴とするベッティング受付装置。
【請求項2】
前記ベット情報受付部は、利用者に景品を選択させ、該景品に基づいてベットを完了させるための質問の提供とそれに対する該利用者が行う回答の受付を行うことによりベット情報を受け付けることを特徴とする請求項1に記載のベッティング受付装置。
【請求項3】
前記ベット情報受付部は、前記利用者の前記回答の内容に応じてコメントを提示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のベッティング受付装置。
【請求項4】
前記ベット情報受付部は、前記利用者以外の他の利用者のベット情報も参酌してコメントを提示することを特徴とする請求項3に記載のベッティング受付装置。
【請求項5】
利用者に対し、利用者より受け付けたベット情報に対する結果を提示する結果提示部をさらに備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のベッティング受付装置。
【請求項6】
前記結果提示部は、前記利用者が行った前記ベット情報に対してコメントを提示することを特徴とする請求項5に記載のベッティング受付装置。
【請求項7】
利用者端末に対話形式のインタフェースを提供し、利用者に対する質問とそれに対する利用者の回答を繰り返すことにより、ベット情報を受け付けるベット情報受付ステップ、
前記ベット情報受付ステップは、利用者が金銭又は経済的支出たる対価物を支出しない懸賞としてベット情報を受付けた後に、前記ベット情報を金銭又は対価物の支出を伴うベッティングとして受け付けること
を含むことを特徴とするベッティング受付方法。
【請求項8】
コンピュータを、
利用者端末に対話形式のインタフェースを提供し、利用者に対する質問とそれに対する利用者の回答を繰り返すことにより、ベッティング情報を受け付けるベット情報受付手段として機能させるプログラムであって
前記ベット情報受付手段は、利用者が金銭又は経済的支出たる対価物を支出しない懸賞としてベット情報を受付けた後に、前記ベット情報を金銭又は対価物の支出を伴うベッティングとして受け付けること
を特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ベッティング受付装置、ベッティング受付方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
競馬や競艇などレースの順位を予想するものや、懸賞などでお題に対する正解を当てることにより景品が提供されるなどのエンタテイメントがある。利用者がこれらのサービスを利用し、賭けを実行するためには、レースや懸賞に関する情報の提供を受けた上で、自らの予想・回答を決める作業が必要となる。
【0003】
例えば、特許文献1は、利用者に競馬や競艇などにおけるレース情報提供装置に関する発明であるが、オッズ情報、パドックの映像、解説等、賭けに必要な情報を利用者に提供するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−48571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1は、レース直前の情報を利用者にタイミングよく提供するに留まる。例えば初心者にとっては、ルールに関する情報の提供も必要など、利用者ごとに必要な情報は異なる。また、利用者にとって適宜情報を受けながら自らの予想・回答ができることが望まれる。
【0006】
本開示は、このような課題を解決するためになされたもので、利用者にとって賭けを行うために必要な情報を提供すべく、対話形式のインタフェースを提供し、ベッティング受付装置からの質問に回答することにより、ベッティングの完了まで実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本開示の第1の観点に係るベッティング受付装置は、利用者端末に対話形式のインタフェースを提供し、利用者に対する質問とそれに対する利用者の回答を繰り返すことにより、ベット情報を受け付けるベット情報受付部を備えることを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するため、本開示の第2の観点に係るベッティング受付方法は、利用者端末に対話形式のインタフェースを提供し、利用者に対する質問とそれに対する利用者の回答を繰り返すことにより、ベット情報を受け付けるベット情報受付ステップを有することを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するため、本開示の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータを、利用者端末に対話形式のインタフェースを提供し、利用者に対する質問とそれに対する利用者の回答を繰り返すことにより、ベッティング情報を受け付けるベット情報受付手段として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ベット対象の中から、対話形式のインタフェースを用いて質問と回答を繰り返すことにより、利用者の興味のあるベットテーマに対して利用者が円滑にベットを行う効果が期待できる。これにより、ベットを行うための敷居を低く設定し、利用者を増加させ、経済的効果も高まることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係るベッティング受付システムの構成例を示すブロック図である。
図2】第1実施形態に係るベッティング受付装置の構成例を示すブロック図である。
図3】対話形式のインタフェースを用いて質問と回答をやり取りする一例を示す図である。
図4】対話形式のインタフェースを用いて質問と回答をやり取りする一例を示す図である。
図5】対話形式のインタフェースを用いて利用者に景品を選択させる一例を示す図である。
図6】対話形式のインタフェースを用いて質問と回答をやり取りした後の利用者のベット選択の一例を示す図である。
図7】対話形式のインタフェースを用いて利用者にベット額を支出してベットすることを促す一例を示す図である。
図8】対話形式のインタフェースを用いて利用者にベットの結果を提示する一例を示す図である。
図9】第1実施形態に係るベッティング受付装置の制御処理の一例を示すフローチャートである。
図10】第2実施形態に係るベッティング受付システムの構成例を示すブロック図である。
図11】第2実施形態に係るベッティング受付装置の構成例を示すブロック図である。
図12】対話形式のインタフェースを用いて質問と回答をやり取りし回答に対してコメントを提示する一例を示す図である。
図13】対話形式のインタフェースを用いて質問と回答をやり取りし回答に対してコメントを提示する一例を示す図である。
図14】対話形式のインタフェースを用いてベットの結果に対してコメントを提示する一例を示す図である。
図15】利用者の行ったベットに対する結果についてコメントを提示する一例を示す図である。
図16】第2実施形態に係るベッティング受付装置の制御処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0013】
(第1実施形態)
本実施形態では、対話形式のインタフェースを提供し、利用者が質問に対する回答を行うことでベットを完了させることを可能とするベッティング受付システム1について説明する。図1に示すように、本実施形態に係るベッティング受付システム1は、ベッティング受付装置100と、それぞれ異なる利用者によって使用される一つ以上の通信端末200とを備える。
【0014】
ベッティング受付装置100と、通信端末200とは、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、WAN(World Area Network)、LAN(Local Area Network)等から構成される。ベッティング受付システム1は、利用者に遊興を提供する。
【0015】
ベッティング受付装置100は、遊興提供事業者によって管理される。ベッティング受付装置100は、遊興における賞金の設定、利用者によるベットの受け付け等を行う。ベットは、結果を予想して、その予想に賭けることを意味する。なお、ここでの賭けとは、利用者が金銭又は経済的支出たる対価物を支出しない懸賞として賭ける場合と、利用者が金銭又は対価物の支出を伴って賭ける場合の両方の概念を含む。
【0016】
通信端末200は、ベットを行う利用者によって使用される。通信端末200は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の通信機能を有する端末装置である。なお、通信端末200は、利用者が所有する端末装置であってもよいし、遊興施設に設置される端末装置であってもよい。
【0017】
<サーバ装置の構成>
以下、ベッティング受付装置100の構成を詳細に説明する。図2に示すように、ベッティング受付装置100は、他の装置と通信を行う通信部110と、各種データを記憶する記憶部120と、装置全体の制御を行う制御部130とを備える。これらの構成要素は、バスラインBLによって相互に接続される。
【0018】
通信部110は、有線通信又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークNWを介して、通信端末200と通信を行う。
【0019】
記憶部120は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。記憶部120は、各種制御処理を実行するためのプログラム、各種データ等を記憶する。
【0020】
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)等から構成される。制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、ベッティング受付装置100の全体の動作を制御する。
【0021】
以下、制御部130の機能的な構成を説明する。制御部130は、ベット情報受付部131、結果提示部132として機能する。
【0022】
ベット情報受付部131は、通信部110を介して、通信端末200を介して利用者に質問を提供し、通信端末200を介して利用者から回答を取得する。
【0023】
ベット情報受付部131は、対話形式のインタフェースを提供し、利用者に情報を提供するとともに、利用者からの回答を取得してベッティングを完了させる。対話形式のインタフェースを用いて質問と回答を繰り返すことにより、既に利用者が知っている情報は提供せず、利用者にとって必要な情報のみを提供する。
【0024】
ベット情報受付部131が利用者に対して行う質問は、システムの概要を知っているか否か、利用者の興味の対象、利用者が欲しい景品、利用者がベットしたい金銭又は経済的支出たる対価物、ベットを完了させるための質問などである。ベット情報受付部131は、これらの質問を利用者に提供し、必要に応じてシステムの概要の説明などをするとともに、利用者に賭けの対象などの選択、ベットを完了させるための選択などを行わせ、情報を取得する。
【0025】
ベット情報受付部131は、利用者に対する質問とそれに対する回答を通して、利用者からベット情報を取得し、ベットを受け付ける。ベット情報とは、利用者がいかなるベットを行ったかを特定するための情報である。具体的には、例えば、ゲーム、競技、抽選などのベットテーマ、ベットテーマに対して、誰が勝つ、ある番号が当たりなどのベット選択、ベット選択に対していかなる金銭又は経済的支出たる対価物を賭けたかのベット額、ベットが当選したときに得られる景品等である。
【0026】
なお、ベット情報受付部131が利用者からベットを受け付けるときに、はじめに、利用者に対する質問とそれに対する回答を通して、利用者がベット額を支出することなく懸賞としてベットを受け付けた後、さらに利用者がベット額を支出して同内容のベットを受け付けてもよい。このような方法を用いることで、利用者は試す形でベットをしてみることができ、利用者のベットの促進を促すことが可能となる。
【0027】
結果提示部132は、利用者が行ったベットに対する結果を通信端末200を介して利用者に提示する。ベットに対する結果とは、例えば、利用者が行ったベットが正解したか不正解であったかの結果、利用者が行ったベットが正解であった場合に提供される景品の内容などである。
【0028】
<ベット受け付けまでの具体例>
以下、ベット情報受付部131が利用者からベット情報を受け付けるまでの具体例を示す。
【0029】
図3に、システムが提供するサービスの概要を説明する具体例を示す。利用者が何らかのサービスを利用する際には、そのシステムにおいて何をできるのかを把握することが最初のステップである。ベット情報受付部131は、例えば、利用者がサービス内容を知っているかどうか質問し、利用者が知らない場合には、その内容を示す。
【0030】
図4に、利用者にベットテーマを選択させるための質問の具体例を示す。利用者がベットを行うに際しては、まずはベットテーマを選択することになる。利用者は、自分の興味に関連するベットテーマや、自分が欲しい景品を入手することができるベットテーマを選択することから、ベットテーマと景品をまずは選択させる(図4左上)。
【0031】
例えば、利用者がベットテーマを選択すると、現在ベットすることが可能なベットテーマが表示される。図4では、e-sportsとサッカーの二つのベットテーマがあることが示されている(図4右上)。利用者は、興味があるベットテーマを選択することで、より具体的なベットテーマの内容を表示させることが可能となる(図4右下)。また、利用者がいずれのベットテーマにも興味がない場合には、「景品を見る」を選択することにより、自分が欲しい景品の方からベットテーマを選択することも可能である(図4右上)。
【0032】
図5に、利用者に景品を選択させるための質問の具体例を示す。例えば、既にベットテーマが決定している場合には、そのベットテーマに関する質問数を増やすほど当たる確率は低くなり、それに従って当たる景品の経済的価値を高めることが可能である。図5の例では、利用者が、難易度と景品とを比較しながら、景品を選択することが可能である。また、利用者が自信のあるベットテーマであれば、より価値の高い景品を選択することが可能となるし、初心者であれば、難易度の低い景品を選択することが可能となる。
【0033】
図6に、ベッティングを受け付けた後の利用者のベット選択の具体例を示す。例えば、サッカーの試合の予想であれば、設問1で、AとBのいずれが勝利するか、設問2で何点差で勝敗が決するか、設問3でPKは何回発生するか、設問4でイエローカードは何枚出されるかなどを予想させ、ベット情報を受け付ける。
【0034】
図6に示すように、あるベットテーマに対して、ベットを完了させるために必要な質問に対するベット選択の組み合わせをベット情報として受け付ける。
【0035】
図7に、利用者が金銭又は経済的支出たる対価物を支出せずに懸賞としてベットを受け付けた後、さらに同じ内容に対して、ベット額を支出してベットを受け付ける画面の具体例を示す。このように、利用者にベット額を支出させず、お試しとしてベットに参加させて一定の景品を提供しつつ、さらに利用者にベット額を支出させて、より魅力的なな景品が当たるベッティングにチャレンジさせることも可能である。
【0036】
これまで示したように、ベット情報受付部131は、利用者に対して質問をし、それに対する回答を取得することで、利用者にベットテーマや景品を選択させ、さらにベットに必要なベット選択やベット額を選択させることで、ベット情報を受け付けることが可能となる。
【0037】
<結果提示の具体例>
図8に、結果提示部132が利用者に対して提示する結果の具体例を示す。結果提示部132は、利用者がベットしたベット選択(図8ではAが勝つ、2点差、PKは3回、イエローカードは4枚)に対して、ベット選択が正解したか否かの結果(図8では、不正解であり、景品獲得ならずとの結果)を示す。結果提示部132を通して、利用者は、自らが行ったベットの結果及び景品がもらえるか否かを確認することが可能となる。
【0038】
<処理の流れ>
以下、図9を参照しながら、ベッティング受付装置100が実行する制御処理の一例を説明する。この処理は、利用者がベットを行うたびに実行される。
【0039】
まず、制御部130は、通信部110を介して、通信端末200から、ベット情報を取得する(ステップS101)。
【0040】
制御部130がベット情報を取得する過程では、通信端末200を介して、利用者に対して対話形式のインタフェースを提供し、利用者との間で質問とそれに対する回答のやり取りを繰り返すことで、ベットテーマ、ベット選択、ベット額、景品等を利用者に選択させ、ベット情報を受け付ける。
【0041】
制御部130は、受け付けたベットに対してその結果が出たときは、通信部110を介して、通信端末200にベット結果を表示させ、利用者に対してベット結果を提示する(ステップS102)。
【0042】
<効果の説明>
本実施形態に係るベッティング受付システム1において、ベッティング受付装置100は、利用者に対話形式のインタフェースを提供し、利用者との間で質問とそれに対する回答のやり取りを繰り返すことで、ベット情報を受け付けることが可能となる。
【0043】
これにより、初めてベットを行う利用者であっても、ゼロから説明を読み解くことなく、必要な情報を適宜提示することを通して、ベットを完了させることが可能となる。したがって、利用者にとっては、簡単にベットを行うことが可能となる。
【0044】
また、質問とそれに対する回答の中で、利用者に対し、ベットテーマ、景品、ベット額、ベット選択を適宜選択させることにより、ベット完了に必要なベット情報を取得することが可能となる。利用者は、自らの意図と異なるときは、対話形式のインタフェースの中で一つ前の選択に戻ることも可能であり、自らの意図したベットが簡単に完了させることが可能となる。
【0045】
さらに、利用者にベット額を支出させることなく懸賞としてベットを受け付け、その後金銭又は経済的支出たる対価物たるベット額を支出したベットを受け付けることで、初心者がベットを行うことの敷居を低くし、利用を促進させることが可能となる。
【0046】
上記のように、ベットのための敷居を低くすることで利用者の増加が見込まれ、経済効果も高まることが期待できる。
【0047】
(第2実施形態)
本実施形態では、利用者から取得したベット情報や、利用者が行ったベットに対する結果に対して、コメントを提示することが可能であるベッティング受付システム2について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態に係るベッティング受付システム1と共通する構成要素については同一の符号を付す。
【0048】
図10に示すように、本実施形態に係るベッティング受付システム2は、ベッティング受付装置300と、利用者によって使用される一つ以上の通信端末200とを備える。
【0049】
ベッティング受付装置300と、通信端末200とは、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、WAN、LAN等から構成される。
【0050】
ベッティング受付装置300は、利用者から取得したベット情報や、利用者が行ったベットに対する結果に対して、コメントを提示する点で第1実施形態に係るベッティング受付装置100と異なる。
【0051】
<サーバ装置の構成>
以下、ベッティング受付装置300の構成を詳細に説明する。図11に示すように、ベッティング受付装置300は、他の装置と通信を行う通信部110と、各種データを記憶する記憶部120と、装置全体の制御を行う制御部330とを備える。これらの構成要素は、バスラインBLによって相互に接続される。
【0052】
制御部330は、CPU等から構成される。制御部330は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、ベッティング受付装置300の全体の動作を制御する。
【0053】
以下、制御部330の機能的な構成を説明する。制御部330は、ベット情報受付部331、結果提示部332として機能する。
【0054】
ベット情報受付部331は、ベット情報受付部131と同様に、利用者に対する質問とそれに対する回答を通して、利用者からベット情報を取得し、ベットを受け付ける。しかし、利用者から得た回答に対して、コメントを提示する点で、ベット情報受付部131と異なる。
【0055】
ベット情報受付部331が利用者に対して行うコメントとは、例えば、利用者が選択したベットテーマ、ベット選択、ベット額、景品に対するコメントなどである。また、ベットを行おうとしている利用者以外の他の利用者のベットの状況を参酌してコメントを提示してもよい。
【0056】
結果提示部332は、結果提示部132と同様に、利用者が行ったベットに対する結果を通信端末200を介して利用者に提示する。しかし、利用者が行ったベットに対する結果について、コメントを提示する点で結果提示部132とは異なる。
【0057】
結果提示部332が利用者に対して行うコメントとは、例えば、ベットが外れた場合の正解や、ベット結果のどの点が外れていたか、どの程度当選者がいたか、どの質問を外した人が多かったかなどの好評などが含まれる。また、ベットの結果を踏まえ、次に利用者がベットを行うに際して、お勧めのベットテーマなどを推薦してもよい。
【0058】
<ベット情報に対するコメントの具体例>
以下、ベット情報受付部331が利用者に対して提示するコメントの具体例を示す。
【0059】
図12に、利用者による回答に対してベット情報受付部331が提示するコメントの具体例を示す。例えば、利用者がベットテーマとしてサッカーを選択したときに、「今日の試合は日本中が注目してるね。」といったコメントを提示する。これにより、利用者としては、回答をしたことに対して何らかの評価を得ることができ、よりベットに前向きになり、もしくはベットテーマを変更するきっかけとなる。
【0060】
図12に示した例の他、「初めてベットしてみるのにちょうどいい金額だね」などのベット額に対するコメント、「今渋谷で話題のアイテムだね」などの景品に対するコメントなどを行ってもよい。
【0061】
図13に示すように、ベットを行っている他の利用者の情報を用いてコメントを行うことも可能である。図13の例では、ベットテーマに対して、他の利用者がどの程度の割合でベットテーマを選択しているかをコメントとして提示している。これにより、利用者がベットテーマを選択するのに参考とすることができる。
【0062】
図14に示すように、ベット選択に対してコメントを提示してもよい。ベット選択は、他の利用者がどのようなベットを行ったかを直接的に示すものであり、当選の参考になり得るものであるが、敢えて提示することにより、よりベットを盛り上げることも可能となる。また、他の利用者のベット状況を見て新たにベットするなど、戦略的な使い方も可能となり、よりエンタテイメント性を向上させることにも資する。
【0063】
<利用者が行ったベットの結果に対するコメントの具体例>
以下、結果提示部332が利用者に対して提示するコメントの具体例を示す。
【0064】
図15に、利用者が行ったベットの結果に対するコメントの具体例を示す。図15では、各設問の成否をコメントとして提示するとともに、利用者全体の正答率なども示している。これにより、利用者が行ったベットの結果に対してフィードバックを与え、次回のベットに役立てることが可能となる。ベットの結果に対するコメントとしては、正解の提示や設問毎の正答率の提示、景品獲得者数や割合、ベットされた経済的価値に対する景品により払い出された払出率の提示などを行ってもよい。さらに、次に利用者がベットすべきお勧めのベットテーマ等を提示することにより、さらにシステムの利用を促すことが可能となる。
【0065】
<処理の流れ>
以下、図16を参照しながら、ベッティング受付装置300が実行する制御処理の一例を説明する。なお、ステップS201〜S202は、第1実施形態で説明したステップS101〜102と基本的に同じ処理であるため、説明を省略する。
【0066】
ステップS203では、ステップS201においてベット情報を取得した後に、取得したベット情報についてコメントを提示する設定をしているか、又はコメントを提示すべき場合(ステップS203;Y)、ステップS204の処理を実行する。該当しない場合(ステップS203;N)、ステップS202の処理を実行する。
【0067】
ステップS204では、ベット情報に対してコメントを提示する。その後、ステップS202の処理を実行する。
【0068】
ステップS205では、ステップS202において提示するベットの結果に対してコメントを提示する設定をしているか、又はコメントを提示すべき場合(ステップS205;Y)、ステップS206の処理を実行する。該当しない場合(ステップS205;N)、終了する。
【0069】
ステップS206では、ベットの結果に対してコメントを提示する。その後、処理を終了する。
【0070】
<効果の説明>
本実施形態に係るベッティング受付システム2において、ベッティング受付装置300は、利用者に対話形式のインタフェースを提供し、利用者の回答に対してコメントを提示し、またベット結果に対してコメントを提示することで、利用者に対して参考情報やフィードバックを提供することが可能となる。
【0071】
特に、他の利用者の行動を含めて情報を提供することにより、利用者としてはこれらの情報を分析して戦略を立てることが可能となり、ベットに高いエンターテイメント性を付与することが可能となる。
【0072】
さらに、ベット結果に対してコメントを提示することで、利用者が行ったベットに対する客観的な評価を付加することが可能となり、利用者は今後のベットに役立てることが可能となる。
【0073】
以上で実施形態の説明を終了するが、上記実施形態は一例に過ぎない。そのため、ベッティング受付システム1及びベッティング受付装置100、300の具体的な構成、処理内容等は上記実施形態で説明したものに限られない。
【0074】
また、ベッティング受付装置100、300は、さらに、入力部、表示部等を備え、管理者や利用者が各種情報を入力したり、設定操作をしたりすることが可能な構成であってもよい。この場合、利用者がベッティング受付装置100、300にベット情報を直接入力することができる。このような構成により、ベッティング受付システム1、2において、通信端末200を備えない構成にされてもよいし、ベッティング受付装置100、300と通信端末200との通信処理を簡略化してもよい。
【0075】
また、本開示に係るベッティング受付システムは、上記装置によらず、例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、その機能を実現してもよい。情報提供システムの機能を実現するためのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disc Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
【0076】
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。また、上記実施形態及び変形例で説明した装置の構成は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせ可能である。
【符号の説明】
【0077】
1,2…ベッティング受付システム、100,300…ベッティング受付装置、200…通信端末、110…通信部、120…記憶部、130,330…制御部、131,331…ベット情報受付部、132,332…結果提示部
【要約】
【課題】利用者にとって賭けを行うために必要な情報を提供すべく、対話形式のインタフェースを提供し、利用者はベッティング受付装置からの質問に回答することにより、ベッティングの完了まで実現することを可能とする。
【解決手段】ベッティング受付装置は、利用者端末に対話形式のインタフェースを提供し、利用者に対する質問とそれに対する利用者の回答を繰り返すことにより、ベット情報を受け付けるベット情報受付部を備える。
【選択図】図2
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