特許第6746470号(P6746470)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6746470
(24)【登録日】2020年8月7日
(45)【発行日】2020年8月26日
(54)【発明の名称】カートリッジ保持装置
(51)【国際特許分類】
   H01J 37/20 20060101AFI20200817BHJP
   G01N 1/28 20060101ALI20200817BHJP
【FI】
   H01J37/20 A
   G01N1/28 W
   G01N1/28 F
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-217708(P2016-217708)
(22)【出願日】2016年11月8日
(65)【公開番号】特開2018-77966(P2018-77966A)
(43)【公開日】2018年5月17日
【審査請求日】2019年7月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004271
【氏名又は名称】日本電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川村 節久
(72)【発明者】
【氏名】福田 知久
【審査官】 中尾 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表平05−506512(JP,A)
【文献】 特開2001−006597(JP,A)
【文献】 特開2004−111097(JP,A)
【文献】 特開2005−293865(JP,A)
【文献】 特開2007−178251(JP,A)
【文献】 特開2014−070932(JP,A)
【文献】 特開2014−130146(JP,A)
【文献】 特開2015−088237(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01J 37/20
G01N 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保持具を介して試料が取り付けられたカートリッジを収容するカートリッジ保持装置において、
前記カートリッジに設けた試料取付部への前記試料の取り付け作業が可能な作業面部を有する載置台と、
前記載置台の前記作業面部に形成され、前記カートリッジが摺動可能に載置される溝部と、
前記試料が取り付けられた前記カートリッジを保持する保持穴を有するマガジンと、を備え、
前記マガジンは、前記保持穴の開口が形成された一面を前記溝部が延在する方向の延長線上に向けて配置され
前記保持具を前記試料取付部に向けて案内する保持具ガイド部材を有する
カートリッジ保持装置。
【請求項2】
前記溝部における前記試料の取り付けが行われる位置で前記カートリッジを保持する位置決め部材を有する
請求項1に記載のカートリッジ保持装置。
【請求項3】
前記位置決め部材は、前記作業面部に回動可能に支持され、前記溝部の上下方向の上方において対向する位置決め片を有し、
前記位置決め片における前記溝部と対向する面には、前記カートリッジに設けた位置決め孔に挿入される位置決め突起が設けられている
請求項2に記載のカートリッジ保持装置。
【請求項4】
前記保持具ガイド部材は、前記作業面部に回動可能に支持され、前記溝部の上下方向の上方において対向する回動片と、前記回動片に設けられて前記保持具を案内するガイド部材を有する
請求項に記載のカートリッジ保持装置。
【請求項5】
前記溝部には、前記試料取付部が上下方向の上方を向いた状態で前記カートリッジが載置され、
前記載置台の前記作業面部には、前記溝部を摺動する前記カートリッジの姿勢を、前記試料取付部が上下方向の上方を向いた姿勢から、前記試料取付部が水平方向を向いた姿勢に変更可能な姿勢変更台が設けられている
請求項1に記載のカートリッジ保持装置。
【請求項6】
前記マガジンは、前記載置台に移動可能に支持される
請求項1に記載のカートリッジ保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば荷電粒子線装置や電子顕微鏡によって観察される試料が取り付けられたカートリッジを保持するカートリッジ保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、荷電粒子装置や電子顕微鏡によって観察される試料は、平板状のカートリッジに取り付けられて用いられる。また、試料は、弾性を有するCリングや、雄ネジが形成された押さえ部材等の保持具を介してカートリッジに取り付けられる。
【0003】
さらに、試料がセットされたカートリッジは、保持穴を有するマガジンに保持及び収容される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−88237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、カートリッジに試料をセットする位置からマガジンまで離れていため、試料をカートリッジにセットした後に、カートリッジをピンセット等で摘みマガジンに収容する作業が必要であった。そのため、カートリッジに試料をセットし、このカートリッジをマガジンに収容するまでの作業が、大変煩雑なものとなっていた。
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、カートリッジに試料をセットし、このカートリッジをマガジンに収容するまでの作業を容易に行うことができるカートリッジ保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のカートリッジ保持装置は、保持具を介して試料が取り付けられたカートリッジを収容するカートリッジ保持装置である。カートリッジ保持装置は、載置台と、溝部と、マガジンとを備えている。載置台は、カートリッジに設けた試料取付部への試料の取り付け作業が可能な作業面部を有する。溝部は、載置台の作業面部に形成され、カートリッジが摺動可能に載置される。マガジンは、試料が取り付けられたカートリッジを保持する保持穴を有する。また、マガジンは、保持穴の開口が形成された一面を溝部が延在する方向の延長線上に向けて配置される。
【発明の効果】
【0008】
本発明のカートリッジ保持装置によれば、カートリッジに試料をセットし、このカートリッジをマガジンに収容するまでの作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置を示す概略構成図である。
図2】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置のマガジン及び試料取付ユニットを示す斜視図である。
図3】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置の試料取付ユニットにカートリッジを載置した状態を示す斜視図である。
図4】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置で用いられるカートリッジ及び試料を示す斜視図である。
図5】カートリッジに試料及びCリングをセットする状態を示す断面図である。
図6】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置で用いられるCリング押出治具を示す図であり、図6Aは斜視図、図6Bは先端部を拡大して示す斜視図である。
図7】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置を用いてカートリッジにCリング及び試料をセットする状態を示す図である。
図8】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置を用いてカートリッジにCリング及び試料をセットする状態を示す図である。
図9】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置を用いてカートリッジにCリング及び試料をセットする状態を示す断面図である。
図10】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置を用いて試料をセットしたカートリッジをマガジンに収容する動作を示す図である。
図11】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置のマガジンにカートリッジを収容させた状態を示す図である。
図12】本発明の第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置のマガジン及び試料取付ユニットの変形例を示す斜視図である。
図13】本発明の第2の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置のマガジン及び試料取付ユニットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のカートリッジ保持装置の実施の形態例について、図1図13を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、説明は以下の順序で行うが、本発明は、必ずしも以下の形態に限定されるものではない。
【0011】
1.第1の実施の形態例
1−1.カートリッジ保持装置の構成
まず、本発明の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるカートリッジ保持装置について図1から図3を参照して説明する。
図1は、本例のカートリッジ保持装置を示す概略構成図である。
【0012】
図1に示す装置は、例えば、試料を凍結させて観察を行うクライオ電子顕微鏡に用いられるカートリッジを保持するカートリッジ保持装置である。また、カートリッジ保持装置1では、カートリッジ100に試料S1を保持具の一例を示すCリング105を介して取り付ける作業と、試料S1が取り付けられたカートリッジ100を保持及び収容する作業が行われる。
【0013】
図1に示すように、カートリッジ保持装置1は、収容部2と、試料取付ユニット3と、マガジン4を備えている。収容部2は、上下方向の上面が開口した容器状に形成されている。収容部2の内部には、試料取付ユニット3と、マガジン4が配置される。
【0014】
この収容部2の内部には、例えば、液体窒素M1が充填される。収容部2の内部に配置された試料取付ユニット3及びマガジン4の全てが浸かる量の液体窒素M1が収容部2に収容される。なお、収容部2の内壁に、液体窒素M1を入れる量の目安となる目印を設けてもよい。
【0015】
[試料取付ユニット]
次に、図2及び図3を参照して試料取付ユニット3について説明する。
図2及び図3は、試料取付ユニット3及びマガジン4を示す斜視図である。
【0016】
図2及び図3に示すように、試料取付ユニット3は、載置台11と、カートリッジ位置決め部材12と、保持具ガイド部材の一例を示すCリングガイド部材13と、姿勢変更台14と、2つの軸支持部17、17とを有している。
【0017】
載置台11は、略直方体状に形成されている。また、載置台11は、試料S1及びCリング105(図4参照)の取付作業を行う作業面部11aと、後述するマガジン4が着脱可能に装着される装着部11bとを有している。以下、水平方向と平行でかつ載置台11の長手方向と平行をなす方向を第1の方向Xとする。水平方向と平行でかつ載置台11の短手方向と平行をなす方向、すなわち第1の方向Xと直交する方向を第2の方向Yとする。また、第1の方向X及び第2の方向Yと直交する方向、すなわち水平方向と直交する方向を第3の方向Zとする。
【0018】
作業面部11a及び装着部11bは、載置台11における第3の方向Zの一側の上面部に形成されている。作業面部11aは、載置台11における第1の方向Xの一側に形成され、装着部11bは、載置台11における第1の方向Xの他側に形成されている。
【0019】
作業面部11aには、溝部16が形成されている。溝部16は、作業面部11aにおける第1の方向Xの一端部から、他端部すなわち装着部11bにかけて延在している。溝部16は、作業面部11aから第3の方向Zの他側に向けて一段凹んだ凹部である。この溝部16には、カートリッジ100が摺動可能に配置される。そして、カートリッジ100は、溝部16を摺動して、マガジン4まで搬送される。
【0020】
溝部16は、作業面部11aにおける第1の方向Xの一側に形成された第1摺動部16aと、第1の方向Xの他側に形成された第2摺動部16bとを有している。
【0021】
第1摺動部16aにおける第1の方向Xの一端には、試料S1及びCリング105を装着するカートリッジ100が載置される。第2摺動部16bは、第1摺動部16aにおける第1の方向Xの他端から連続して形成されている。
【0022】
第1摺動部16aにおける第2の方向Yの長さは、カートリッジ100の幅方向の長さと略同一か、あるいは若干長く設定されている。また、第2摺動部16bにおける第2の方向Yの長さは、カートリッジ100における厚み方向の長さと略同一か、あるいは若干長く設定されている。なお、第2摺動部16bの第2の方向Yの長さは、第1摺動部16aの第2の方向Yの長さよりも短く設定されている。そのため、第1摺動部16aと第2摺動部16bが接続する箇所には、略直角に屈曲した角部16cが形成される。
【0023】
また、作業面部11aには、位置決め部材12と、Cリングガイド部材13と、姿勢変更台14が設けられている。また、作業面部11aには、軸支持部17、17が設けられている。軸支持部17、17は、溝部16の第1摺動部16aの近傍に配置されている。また、2つの軸支持部17、17は、第1摺動部16aが延在する方向、すなわち第1の方向Xに間隔を空けて配置されている。軸支持部17、17には、回動軸18が設けられている。回動軸18は、その軸方向が第1の方向Xと平行になるように配置される。
【0024】
回動軸18には、位置決め部材12とCリングガイド部材13が回動可能に支持されている。Cリングガイド部材13は、位置決め部材12よりも回動軸18の軸方向の一側、すなわち第1の方向Xの一側に配置されている。
【0025】
Cリングガイド部材13は、ガイド部材21と、支持部材22とを有している。支持部材22は、舌片状の回動片24と、軸受け部25とを有している。軸受け部25は、回動軸18に回動可能に支持される。回動片24は、軸受け部25から突出している。軸受け部25が回動軸18を中心に回動すると、回動片24は、第1摺動部16aと第3の方向Zに間隔を空けて対向する。
【0026】
回動片24には、貫通孔24aが形成されている(図9参照)。この貫通孔24aには、ガイド部材21が挿入される(図9参照)。
【0027】
ガイド部材21は、略円筒状のガイド筒部26と、フランジ部27とを有している。ガイド筒部26の筒孔26aは、軸方向の一端から他端に向かうにつれて内径が連続的に小さくなるようにテーパー状に形成されている。この筒孔26aには、Cリング105及び後述するCリング押出治具200が挿入される。
【0028】
ガイド筒部26は、回動片24の貫通孔24aに挿入される。また、ガイド筒部26の外径は、貫通孔24aの直径よりも小さく設定されている。ガイド筒部26を貫通孔24aに挿入した際、ガイド筒部26の軸方向の他端部は、回動片24における第1摺動部16aと対向する一面から突出する。そして、ガイド部材21は、ガイド筒部26の筒孔26aに挿入されたCリング105を後述するカートリッジ100に設けた試料取付部101に向けて案内する。
【0029】
フランジ部27は、ガイド筒部26の外周面における軸方向の一端部から半径方向の外側に向けて突出している。ガイド筒部26を貫通孔24aに挿入した際、フランジ部27は、回動片24における第1摺動部16aと対向する一面とは反対側の他面に載置される。フランジ部27を回動片24の他面に、例えば固定ねじによって固定することで、ガイド部材21は、支持部材22に固定される。
【0030】
上述したように、貫通孔24aの直径をガイド筒部26の外径よりも大きく形成したことで、ガイド筒部26を貫通孔24aに挿入した後に、ガイド部材21における支持部材22に対する位置を調整することができる。
【0031】
位置決め部材12は、舌片状の位置決め片31と、軸受け部32と、位置決め突起33とを有している。位置決め部材12の軸受け部32は、Cリングガイド部材13の軸受け部25と同様に、回動軸18に回動可能に支持される。位置決め片31は、軸受け部32から突出している。軸受け部32が回動軸18を中心に回動すると、位置決め片31は、第1摺動部16aと第3の方向Zに間隔を空けて対向する。
【0032】
位置決め突起33は、位置決め片31における第1摺動部16aと対向する一面に形成されている。位置決め突起33は、位置決め片31の一面から突出している。この位置決め突起33は、略円錐台形状に形成されている。位置決め突起33は、後述するカートリッジ100に形成された位置決め孔102に挿入される。
【0033】
なお、位置決め突起33とガイド筒部26の第1の方向Xの間隔は、後述するカートリッジ100の位置決め孔102と試料取付部101の間隔と等しく設定される。
【0034】
姿勢変更台14は、溝部16における第1摺動部16aと第2摺動部16bとの接続箇所である角部16cに配置されている。姿勢変更台14は、傾斜面部14aを有している。姿勢変更台14は、傾斜面部14aを第1の方向Xの一側に向けて配置される。すなわち、傾斜面部14aは、溝部16を摺動するカートリッジ100の搬送方向の上流側を向いている。溝部16を摺動するカートリッジ100が傾斜面部14aに当接することで、姿勢変更台14は、カートリッジ100を略90度回転させてその姿勢を変更させる。
【0035】
[マガジン]
次に、マガジン4について説明する。
マガジン4は、略直方体状に形成されている。マガジン4は、カートリッジ100が挿入可能な複数(本例では、4つ)の保持穴4aを有している。保持穴4aは、カートリッジ100の幅方向の長さに対応した長さを有する長孔である。そして、複数の保持穴4aは、その開口の長辺が上下方向と略平行となる向きで、第2の方向Yに所定の間隔を空けて形成されている。
【0036】
マガジン4を載置台11の装着部11bに装着した際、マガジン4における保持穴4aが開口する一面4bは、溝部16側を向く。さらに詳細には、一面4bは、溝部16の第2摺動部16bの延長線上に配置される。そして、マガジン4の一面4bは、溝部16の第2摺動部16bの第1の方向Xの他端に当接又は接近して配置される。これにより、マガジン4の一面4bと溝部16との隙間を無くす、あるいは短くすることができる。また、保持穴4aの開口は、水平方向から上下方向の上方に傾斜した方向を向いている。
【0037】
なお、本例では、マガジン4に4つの保持穴4aを設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、マガジン4に保持穴4aを5つ以上設けてもよく、あるいは3つ以下でもよい。また、マガジン4に保持穴4aを1つだけ設けてもよい。
【0038】
[カートリッジ]
次に、上述したカートリッジ保持装置1に収容されるカートリッジ100の構成について図4及び図5を参照して説明する。
図4は、カートリッジ及び試料を示す斜視図である。
【0039】
図4に示すように、カートリッジ100は、矩形をなす略平板状に形成されている。カートリッジ100の長手方向の一端部には、傾斜部100aが設けられている。傾斜部100aは、カートリッジ100の長手方向の一端部の厚みが先端部に向かうにつれて薄くなるように形成されている。カートリッジ100は、傾斜部100aが設けられた端部をマガジン4に向けて溝部16に配置される。
【0040】
また、カートリッジ100には、試料取付部101と、位置決め孔102が形成されている。試料取付部101は、略円形に開口した貫通孔である。
【0041】
図5は、カートリッジ100の試料取付部101を示す断面図である。
図5に示すように、試料取付部101は、載置部101aと、嵌合部101bとを有している。試料取付部101には、試料S1と保持具の一例を示すCリング105が取り付けられる。載置部101aは、試料取付部101の軸方向の中途部に形成されている。また、載置部101aは、試料取付部101の内壁から半径方向の内側に向けて突出する内フランジ部である。この載置部101aには、試料S1が載置される。
【0042】
嵌合部101bは、試料取付部101において載置部101aよりもCリング105及び試料S1が挿入される側に形成されている。嵌合部101bは、載置部101aから試料取付部101におけるCリング105及び試料S1が挿入される側の開口にかけてその内径が連続的に小さくなるように形成されている。この嵌合部101bと載置部101aの間には、挿入されたCリング105が嵌合される。
【0043】
Cリング105は、後述するCリング押出治具200を用いて、試料取付部101に押し込まれる。
【0044】
位置決め孔102は、試料取付部101よりも傾斜部100a側に形成されている。この位置決め孔102は、略四角形状に開口している。そして、位置決め孔102には、位置決め突起33が挿入される。
【0045】
[Cリング押出治具]
次に、Cリング105をカートリッジ100に取り付ける際に用いられるCリング押出治具200について図6A及び図6Bを参照して説明する。
図6A及び図6Bは、Cリング押出治具を示す図である。
【0046】
図6Aに示すように、Cリング押出治具200は、使用者が把持する把持部201と、押出部202とを有している。図6Bに示すように、押出部202は、略円筒状に形成されている。押出部202は、その外径が軸方向の先端部に近づくにつれて連続して小さくなる、いわゆるテーパー状に形成されている。そのため、押出部202の先端部には、テーパー部202aが形成されている。
【0047】
また、押出部202の先端部には、複数のスリット203が形成されている。スリット203は、押出部202の先端部から軸方向に沿って所定の長さで形成されている。複数のスリット203が設けられたことで、押出部202の先端部は、半径方向の中心に向かって縮径可能に構成されている。
【0048】
1−2.カートリッジ保持装置を用いた試料のセット作業
次に、上述したカートリッジ保持装置1を用いて試料S1をカートリッジ100にセットし、マガジン4にカートリッジ100を保持させるまでの作業の一例について図1から図11を参照して説明する。
図7から図11は、試料S1のセット作業を示す図である。
【0049】
予め図1に示すように、収容部2には液体窒素M1が収容され、試料取付ユニット3、マガジン4及びカートリッジ100が冷却されている。まず、図3に示すように、位置決め部材12及びCリングガイド部材13を回動させ、溝部16の第1摺動部16aの上方を開放させる。次に、試料取付部101及び位置決め孔102の開口が、第3の方向Zの一方、すなわち上下方向の上方を向くように、カートリッジ100を第1摺動部16aに載置させる。
【0050】
そして、作業者は、例えばピンセットを用いてカートリッジ100を第1摺動部16aに沿って、すなわち水平方向と平行に角部16cの近傍まで摺動させる。次に、図7に示すように、位置決め部材12を回動させて、位置決め突起33をカートリッジ100の位置決め孔102に挿入させる。これにより、カートリッジ100が位置決め部材12で保持され、カートリッジ100における試料S1及びCリング105のセット時の位置決めが完了する。
【0051】
ここで、上述したように、位置決め突起33は、略円錐台形状に形成されている。そのため、位置決め突起33を位置決め孔102に挿入する際に、位置決め突起33の傾斜面に位置決め孔102の縁部が当接する。これにより、カートリッジ100の位置がずれた場合でもカートリッジ100を所定の位置、すなわち試料S1やCリング105を取り付ける位置に呼び込むことができる。
【0052】
なお、本例では、位置決め突起33を略円錐台形状に形成し、位置決め孔102を略四角形状の開口とした例を説明したが、これに限定されるものではなく、カートリッジ100を所定の位置で保持できる形状であればよい。例えば、位置決め突起33を楕円形や、六角柱状やその他各種の形状に形成してもよい。そして、位置決め孔102は、位置決め突起33の形状に対応した形の開口であればよい。
【0053】
そして、作業者は、カートリッジ100の試料取付部101の載置部101aに凍結した試料S1を載置する。本例では、位置決め部材12とCリングガイド部材13は、別部材として構成されており、それぞれ独立して回動を行うことができる。
【0054】
カートリッジ100に試料S1をセットする際は、Cリングガイド部材13を回動させず、位置決め部材12のみを回動させることができる。そのため、カートリッジ100の試料取付部101の上方は、Cリングガイド部材13の回動片24で覆われることなく開放されている。これにより、位置決め部材12によってカートリッジ100が所定の位置で保持された状態で試料S1をカートリッジ100にセットすることができる。その結果、試料S1をカートリッジ100にセットする作業を容易に行うことができる。
【0055】
次に、図8に示すように、Cリングガイド部材13を回動させて、ガイド部材21をカートリッジ100の上方に配置させる。これにより、ガイド部材21のガイド筒部26がカートリッジ100の試料取付部101に対向する。
【0056】
次に、図9に示すように、ガイド筒部26の筒孔26aにCリング105を挿入し、Cリング押出治具200を用いてCリング105を試料取付部101に向けて押し込む。Cリング105は、ガイド筒部26の筒孔26aによって弾性変形し、縮径する。同様に、Cリング押出治具200の押出部202も縮径する。なお、Cリング105は、弾性変形することで拡径する方向に力が発生する。そのため、Cリング105は、Cリング押出治具200の押出部202の先端面に沿って略平行に押し込まれる。
【0057】
Cリング105をさらに押し込むと、Cリング105は、ガイド筒部26の筒孔26aから試料取付部101の嵌合部101bに移動する。また、嵌合部101bは、挿入側の開口から載置部101aに近づくにつれてその内径が広がっているため、Cリング105は、嵌合部101bの内壁に沿って拡径する。そのため、Cリング105が嵌合部101bと嵌合する。その結果、試料S1は、その縁部がCリング105と載置部101aで挟持されて、試料取付部101に固定される。
【0058】
このとき、Cリング押出治具200における押出部202のテーパー部202aがガイド筒部26の筒孔26aに当接する。そして、Cリング押出治具200におけるカートリッジ100に近接する向きの移動がガイド筒部26によって規制される。その結果、Cリング押出治具200が試料取付部101にセットされた試料S1に触れて、試料S1に傷が付くことを防ぐことができる。
【0059】
また、上述したようにカートリッジ100が位置決め部材12で保持された状態で行われるため、試料S1及びCリング105の取付作業を容易に行うことができる。
【0060】
なお、従来では、ピンセットを用いてCリング105を弾性変形させて、カートリッジ100に取り付けていた。そのため、Cリング105がピンセットから落下し易く、収容部2内でCリング105が紛失したり、Cリング105を掴むピンセットで試料S1を傷つけたりするおそれがあった。
【0061】
これに対し、本例のカートリッジ保持装置1では、Cリング105をガイド筒部26の筒孔26aに投入し、Cリング押出治具200で押し込むことで、Cリング105がカートリッジ100に取り付けられる。その結果、Cリング105が収容部2内に落下したり、試料S1が気づいたりすることを防ぐことができ、Cリング105の取付作業を容易に行うことができる。
【0062】
次に、図10に示すように、位置決め部材12及びCリングガイド部材13を回動させて、位置決め突起33及びガイド筒部26をカートリッジ100から離反させる。また、カートリッジ100を第1摺動部16aから第2摺動部16b及びマガジン4に向けて水平方向と平行に摺動させると、カートリッジ100の傾斜部100a側の端部が姿勢変更台14の傾斜面部14aに当接する。
【0063】
そして、カートリッジ100をさらに第2摺動部16b及びマガジン4に向けて摺動させると、カートリッジ100における幅方向の姿勢変更台14側の一端部が、傾斜面部14aに乗り上がる。また、カートリッジ100における幅方向の一端部が傾斜面部14aに乗り上がることで、カートリッジ100が略90度回転する。そのため、カートリッジ100の幅方向の一端部が立ち上がり、試料取付部101及び位置決め孔102の開口が第2の方向Y、すなわち水平方向を向く。
【0064】
なお、カートリッジ100の端部に傾斜部100aを設けたことで、カートリッジ100の幅方向の一端部を容易に傾斜面部14aに乗り上げさせることがきる。
【0065】
次に、カートリッジ100を溝部16の第2摺動部16bに沿って水平方向と平行にマガジン4に向けて摺動させる。そして、カートリッジ100がマガジン4の近傍まで摺動させると、ピンセットを用いてカートリッジ100を摘み、図11に示すように、カートリッジ100をマガジン4の保持穴4aに挿入する。これにより、試料S1がセットされたカートリッジ100がマガジン4に保持される。
【0066】
本例のカートリッジ保持装置1によれば、溝部16の延長線上にマガジン4が配置されているため、試料S1のセット作業からマガジン4への収容作業まで、カートリッジ100を溝部16に沿って水平方向に摺動させることで行うことができる。すなわち、カートリッジ100における第3の方向Z、すなわち上下方向への移動量を少なくすることができる。これにより、カートリッジ100をマガジン4に収容する際に、カートリッジ100を落とすことを防ぐことができるだけでなく、カートリッジ100をマガジン4に収容するまでの作業を容易に行うことができる。
【0067】
さらに、マガジン4の一面4bと溝部16における第2摺動部16bの他端が、当接又は接近しているため、溝部16からマガジン4の保持穴4aまでのカートリッジ100の搬送距離の短縮を図ることが可能となる。
【0068】
また、試料S1がセットされたカートリッジ100を搬送する際に、液体窒素M1の液面からカートリッジ100が出ると、試料S1に霜が付着する可能性がある。しかしながら、本例のカートリッジ保持装置1によれば、上述したように、カートリッジ100における上下方向への移動量を少なくすることができるため、カートリッジ100を常に液体窒素M1内に浸かった状態で搬送することができる。その結果、試料S1に霜が付着することを防ぐことができる。
【0069】
また、試料S1のセット作業からマガジン4への収容作業まで、カートリッジ100の移動は、溝部16によって第1の方向Xに沿った一方向の移動となるため、一連の動作が単純作業で行うことができる。その結果、液体窒素M1中の視認性が悪い環境においても作業性の向上を図ることができ、作業時間の短縮が可能となる。
【0070】
さらに、本例のカートリッジ保持装置1によれば、試料S1のセット作業の後にカートリッジ100の姿勢を、幅方向の一端部が立ち上がる姿勢に変更している。これにより、カートリッジ100をピンセットで摘み易くなり、第2摺動部16bからマガジン4の保持穴4aにカートリッジ100を挿入し易くできる。
【0071】
このカートリッジ100の姿勢の変更は、姿勢変更台14に向けてカートリッジ100を押すだけで行うことができる。これにより、カートリッジ100の姿勢を変更する際に、試料S1に傷を付けたり、カートリッジ100を試料取付ユニット3から落としたりすることを防ぐことができ、カートリッジ100の姿勢の変更を行うことができる。
【0072】
また、マガジン4の保持穴4aの開口は、水平方向から上下方向の上方に傾斜した方向を向いている。そのため、保持穴4aにカートリッジ100を挿入した際、図11に示すようにカートリッジ100における保持穴4aと反対側の端部は、水平方向から上下方向の上方に傾斜した方向を向く。
【0073】
そのため、保持穴4aに挿入されたカートリッジ100が、姿勢変更台14や位置決め部材12と干渉することを防ぐことができる。また、既にカートリッジ100が挿入された保持穴4aの隣の保持穴4aに新たなカートリッジ100を挿入する際に、既に保持されたカートリッジ100が新たに挿入するカートリッジ100の挿入作業の妨げになることを防ぐことができる。
【0074】
1−3.変形例
次に上述したカートリッジ保持装置1の変形例について図12を参照して説明する。
図12は、変形例にかかるカートリッジ保持装置のマガジン及び試料取付ユニットを示す斜視図である。
【0075】
図1から図11に示すカートリッジ保持装置1では、マガジン4が載置台11の装着部11bに取り付けられており、第2の方向Yの移動が規制されていた。これに対し、図12に示すように変形例にかかるカートリッジ保持装置1Bでは、マガジン4が装着部11bにおいて第2の方向Yに移動可能に支持されている。
【0076】
そのため、既にカートリッジ100が挿入された保持穴4aの隣の保持穴4aに新たなカートリッジ100を挿入する際に、マガジン4を第2の方向Yに移動することができる。これにより、カートリッジ100を挿入する保持穴4aを溝部16の第2摺動部16bに近づけることができる。その結果、カートリッジ100をマガジン4の保持穴4aに挿入する作業をより図1から図11に示すカートリッジ保持装置1よりも効率的に行うことができる。
【0077】
2.第2の実施の形態例
次に、図13を参照して第2の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置について説明する。
図13は、第2の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置のマガジン及び試料取付ユニットを示す斜視図である。
【0078】
この第2の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置50が、第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置1と異なる点は、マガジンの保持穴の向きである。そのため、ここでは、マガジン及び試料取付ユニットの装着部について説明し、第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置1と共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0079】
図13に示すように、カートリッジ保持装置50は、試料取付ユニット53と、マガジン54と、不図示の収容部を有している。試料取付ユニット53は、載置台61と、位置決め部材12と、Cリングガイド部材13と、姿勢変更台14とを有している。
【0080】
載置台61は、作業面部61aと、装着部61bとを有している。作業面部61aには、溝部66が形成されている。なお、溝部66の構成は、第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置1の溝部16と同一の構成を有しているため、その説明は省略する。
【0081】
装着部61bには、マガジン54が第2の方向Yに移動可能に支持されている。マガジン54は、複数の保持穴54aを有している。また、マガジン54は、複数の保持穴54aの開口が形成された一面54bが第2の方向Y及び第3の方向Zで形成される平面と略平行となるように配置されている。すなわち、複数の保持穴54aの開口は、水平方向を向いている。カートリッジ100を挿入する保持穴54aは、溝部66の第2摺動部66bと連通している。この保持穴54aにカートリッジ100が挿入されると、作業者は、マガジン54を第2の方向Yに移動させ、カートリッジ100が挿入された保持穴54aと隣の保持穴54aを溝部66に連通させる。
【0082】
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するカートリッジ保持装置50においても、上述した第1の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置1と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0083】
なお、保持穴54aの開口が水平方向を向き、保持穴54aが溝部66と連通しているため、第2の実施の形態例にかかるカートリッジ保持装置50によれば、上下方向への移動量をさらに少なくすることができる。その結果、カートリッジ100を保持穴54aに挿入する作業をより簡単に行うことができる。
【0084】
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0085】
上述した実施の形態例では、試料取付ユニット3及びマガジン4を液体窒素M1が収容された収容部2の内部に配置し、液体窒素M1で試料取付ユニット3及びマガジン4を冷却させる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、収容部2を設けずに、試料取付ユニット3、マガジン4、カートリッジ100や試料S1を冷却させなくてもよい。すなわち、カートリッジ保持装置は、凍結試料を用いるクライオ電子顕微鏡だけではなく、試料を凍結させない電子顕微鏡、荷電粒子装置、電子線マイクロアナライザ(EPMA)にも適用できるものである。
【0086】
また、上述した実施の形態例では、位置決め部材12とCリングガイド部材13を別部材として、それぞれ独立して回動可能に構成した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、位置決め部材12とCリングガイド部材13を一体に構成し、位置決め部材12とCリングガイド部材13が一体となって回動又は移動可能に構成してもよい。この場合、試料S1をセットする作業は、位置決め部材12及びCリングガイド部材13を回動させずに行う。
【0087】
さらに、位置決め部材12とCリングガイド部材13を、回動軸18を介して載置台11に回動可能に取り付けた例を説明したが、位置決め部材12とCリングガイド部材13の動作は回動に限定されるものではない。位置決め部材12及びCリングガイド部材13を、載置台11に対して上下方向や、水平方向に移動可能に構成してもよい。
【0088】
また、位置決め部材12としては、カートリッジ100を所定の位置、すなわちCリング105を取り付ける位置で保持することができればよい。位置決め部材としては、例えば、溝部に突起を設けたり、ピンを所定の位置でカートリッジに挿入したり、その他の構成を適用してもよい。
【0089】
さらに、Cリングガイド部材13は、載置台11に設ける例に限定されるものではなく、カートリッジ100を所定の位置で保持した後に、カートリッジにガイド筒部26を有するガイド部材21を取り付けてもよい。
【0090】
また、Cリング105を介して試料S1をカートリッジ100に取り付けた例を説明したが、試料S1を保持する保持具としてはCリング105に限定されるものではない。例えば、カートリッジ100の試料取付部101に係合部を設け、保持具としては、この係合部と係合可能な係合片を有するリング状の部材であってもよい。そのため、保持具ガイド部材としては、Cリング105を案内するCリングガイド部材13に限定されるものではない。
【0091】
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
【符号の説明】
【0092】
1、1B、50…カートリッジ保持装置、 2…収容部、 3、53…試料取付ユニット、 4、54…マガジン、 4a、54a…保持穴、 4b、54b…一面、 11、61…載置台、 11a、61a…作業面部、 11b、61b…装着部、 12…位置決め部材、 13…Cリングガイド部材(保持具ガイド部材)、 14…姿勢変更台、 14a…傾斜面部、 16、66…溝部、 16a…第1摺動部、 16b、66b…第2摺動部、 16c…角部、 17…軸支持部、 18…回動軸、 21…ガイド部材、 22…支持部材、 24…回動片、 24a…貫通孔、 25…軸受け部、 26…ガイド筒部、 26a…筒孔、 27…フランジ部、 31…位置決め片、 32…軸受け部、 33…位置決め突起、 100…カートリッジ、 100a…傾斜部、 101…試料取付部、 101a…載置部、 101b…嵌合部、 102…位置決め孔、 105…Cリング(保持具)、 M1…液体窒素、 S1…試料、 X…第1の方向、 Y…第2の方向、 Z…第3の方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13