(54)【発明の名称】レーザーダイオードアレイの保護並びに電力効率のモニタリング及び調整を伴ってローサイド線形駆動により高電力パルス電流でレーザーダイオードアレイを駆動するための装置及び方法
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1電流及び前記第2電流は、ローデューティサイクルの任意波形のパルス電流であり、各パルス期間は、電流が任意の波形として流れるよう制御されるオン時間と、電流が流れないよう制御されるオフ時間とを含み、夫々の電流は、前記デジタルコントローラからのコマンドによって制御される、
請求項1に記載の多段レーザー駆動回路。
前記トリクル電流回路は、前記共通電位源と前記第1電力増幅器発光アレイの前記一番上との間に単一の抵抗又は抵抗/ダイオード組み合わせ回路を有し、前記トリクル電流は、前記第1電力増幅器発光アレイ及び前記第2マスタ発振器発光アレイの両方ともの状態をテストするために使用される、
請求項1に記載の多段レーザー駆動回路。
前記センス回路は、前記第1ローサイド線形電流シンクのオフ時間中に前記トリクル電流が前記第1ローサイド線形電流シンク及び前記並列なシャント抵抗を流れることによって生成される前記トリクル電圧の比例デジタル表現であるトリクル電圧デジタル値を生成するアナログ−デジタル変換器(ADC)を有する、
請求項1に記載の多段レーザー駆動回路。
前記トリクル電圧デジタル値は、前記デジタルコントローラへ入力され、該デジタルコントローラは、前記第1電力増幅器発光アレイ及び前記第2マスタ発振器発光アレイのうちの少なくとも一方の良好状態又は異常を示す合格又は不合格範囲内に前記トリクル電圧があるかどうかを判定する、
請求項4に記載の多段レーザー駆動回路。
前記トリクル電圧デジタル値が前記不合格範囲にある場合には、前記デジタルコントローラは、前記デジタル制御可能なオンオフスイッチをオフして、前記第1電力増幅器発光アレイ及び前記第2マスタ発振器発光アレイの全ての電流パルシングを停止させる、
請求項5に記載の多段レーザー駆動回路。
前記MOSFETのソース−ドレイン間電圧若しくは前記IGBTのコレクタ−エミッタ電圧又は同様のデバイスは、パルス周期のオン時間ごとにモニタされ、パルス周期のオフ時間ごとにオンザフライで制御され、それにより、前記MOSFET、前記IGBT又は同等のデバイスは、最大効率及びそれらの線形モードの維持のためにとり得る最低限の電圧で動作する、
請求項8に記載の多段レーザー駆動回路。
前記センス回路による前記トリクル電圧のモニタリングは、可能な限り前記第1電力増幅器発光アレイ及び前記第2マスタ発振器発光アレイのパルス点灯時間の開始の近くで、前記電流パルスの周期の各オフ時間中に行われ、
前記第2センス回路による前記ヘッドルーム電圧のモニタリングは、蓄積容量の電圧垂下を補償するよう可能な限りパルスオン時間の終わりの近くで、前記電流パルスの周期の各オン時間中に行われる、
請求項1に記載の多段レーザー駆動回路。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書で詳細に記載される例となる実施形態に従って、信号及びシャーシ接地短絡によるダメージから直列レーザーダイオードアレイを保護しながら同時に、ハイサイド線形定電流源よりむしろ、レーザーダイオードアレイを駆動するためにローサイド線形定電流シンクを使用する装置、システム及び方法がここで提供される。例となる実施形態に従って、ローサイド線形定電流シンクにより1つ以上の構成、例えば、マスタ発振器(MO)構成、電力発振器(PO;power oscillator)構成、及び/又は電力増幅器(PA)構成のレーザー発光ダイオードの様々な直列アレイを作動させながら同時に、信号及びシャーシ接地短絡によって引き起こされるダメージからレーザーダイオードアレイを保護するアセンブリ及びプロセスがここで提供される。例となる実施形態に従って、高価なレーザーダイオードにダメージを与えることなしに、PO、MO、及びPA並びにそれらの様々な組み合わせ、例えば、MOPA、MOPAPA、などのような、単一及び複数の光作動レーザー利得媒体を励起するためにレーザーダイオードを駆動するアプローチがここで提供される。本開示は、ダイオードアレイの保護及び電力効率のモニタリング及び高電力MOPA光作動アーキテクチャ、延長線上で考えるとMOPAPAアーキテクチャ他の調整について記載する。単一の又は並列な複数のローサイドダイオードドライバによって駆動される単一直列ダイオードアレイのPO構成も、本開示の適用範囲内にある。
【0014】
いくつかの例となる実施形態に従って、小さいトリクル電流がレーザーダイオードアレイに供給される。1つの特定の例となる実施形態で、2つの電子部品しかこのトリクル電流を供給するために使用されない。トリクル電流の結果として、直列レーザーダイオードアレイは、トリクル電流をモニタすることによって接地短絡から保護され、トリクル電流が接地短絡を示す場合には、全てのレーザーダイオードへの数百アンペア以上になり得る高電流駆動を完全に停止させ且つ異常の通知をシステムコントローラへ供給する。
【0015】
PO、MOPA、MOPAPA、又はより大きいデイジーチェーン型光作動利得媒体アーキテクチャのような、単一又は複数の光学利得媒体をポンピングすることに関連して使用され得る、レーザーダイオードのような発光素子を作動させるシステム及び技術がここで記載される。MOPA及びMOPAPA光作動レーザー利得媒体アーキテクチャは、バッファ増幅器を駆動してRF放射アンテナへの高電力出力増幅器を駆動することになる発振器を含むRF電力増幅器デイジーチェーンに似ている。そのような様々なレーザーアーキテクチャは、光作動利得媒体チェーンの最終のPAから出力光電力を漸進的に増大させるために使用される。
【0016】
米国特許第9001857号は、本発明が適用可能であるPO、MOPA、及びMOPAPA設計アーキテクチャの例を詳細に記載する。その米国特許は、参照により全文を本願に援用される。米国特許第9001857号に記載されているアーキテクチャは、ハイサイド又はローサイド線形定電流源/シンクのいずれかを用いて実装され得る。詳細にここで記載される本発明に従って、ローサイドアプローチが、詳細にここで記載されるレーザーダイオードの保護及びトリクル電流モニタリングに関連して、使用される。
【0017】
PO、MOPA、及びMOPAPA発光アレイを駆動するための基本構成ブロックは、ハイサイド線形定電流源又はローサイド線形定電流シンクのいずれかである。そのような構成ブロックは、通常は、例えば、電力MOSFET、電力IGBT、電力バイポーラトランジスタ、又は同様のデバイスであることができる通過素子を電流レベル設定入力(ISET)と電流センス素子からの電流フィードバック電圧(FDBK)との間の増幅された差により変調することによって電流振幅を制御する閉ループ負帰還サーボである。
【0018】
一般に、ハイサイド線形定電流源は、それがその内部エレクトニクスに給電するために可変な共通電位源の電圧出力に接続された非接地電源を使用する点で、ローサイド線形定電流シンクといささか相違する。これは、ハイサイドアプローチを、ローサイドアプローチよりもいくらか複雑にする。ハイサイドアプローチの利点は、指示された電流が負荷に関わらず供給されるので、高価なレーザーダイオードが配線又は接地短絡の場合に保護される点である。しかし、レーザーダイオードアレイの一番上のどこか近くで接地短絡が起きる場合には、レーザーダイオード電圧は、ハイサイド線形定電流源の両端で突然に変動して、電力散逸を大いに増大させ、ことによるとハイサイド線形定電流源にダメージを与える。ハイサイド線形定電流源が電力散逸の増大によりダメージを受けている場合に、それは正常に機能せず、駆動されているレーザーダイオードを破壊する可能性がある。よって、ハイサイド駆動を使用することは、必ずしもレーザーダイオードアレイのための確実な保護ではない。
【0019】
これまで、大きい直列レーザーダイオード列にダメージを与えることによって、多大な費用が負担された。そのようなダイオード列の特定のバージョンは、6万ドル以上かかることがあった。ダメージは、ローサイド線形定電流シンクを使用しているときに、レーザーダイオードアレイにおける接地短絡によって引き起こされた。そのような従来のシステムでは、直列レーザーダイオードを通って接地短絡へ直接に電流を放出する充電キャパシタからの電流を制限する能力がなかった。この問題を緩和しようとして、ローサイド電流シンクはハイサイド電流源によって置換された。この変更によれば、従来のシステムでは、接地短絡がレーザーダイオード列で起きた場合に、もはや如何なる高価なレーザーダイオードのダメージもなかった。これは、ハイサイド駆動により、短絡がレーザーダイオード列のどこで起きるかに関わらず、接地短絡がハイサイドドライバの予めプログラムされた電流のみを流すからである。この解決法のトレードオフは、好適なローサイド駆動と対照的に、ハイサイド駆動の高い複雑性及び高いコストである。
【0020】
ハイサイド線形定電流源は、ローサイド線形定電流源よりも相当に複雑である。この1つの理由は、ハイサイド線形定電流源が、その、他の内部ブロックに高い電圧で給電するために、余分の内部絶縁スイッチング電源を必要とするからである。ローサイド線形定電流シンクは、そのような非接地電源を必要とせず、外部システム電力によって給電される。要約すれば、ローサイド電流シンク設計は、ハイサイド電流源設計よりも簡単であり、レーザーダイオード接地短絡の可能性がない場合には好適な実施である。
【0021】
本発明の実施形態に従って、ハイサイドアプローチのこの利点は、トリクル電流をレーザーダイオードアレイ及びその関連する配線に流すために少数、例えば、2つの、比較的安価な部品を追加することによって、より複雑でなく且つより高価でないローサイドアプローチで実現される。レーザーダイオードアレイ又はその関連する配線のどこかで短絡がある場合に、又はレーザーダイオードアレイのどこかで開路がある場合に、第1線形定電流シンクにおける通過素子の最上部での電圧は通常よりも相当に低くなる。所望の通過素子電流パルスを指示する前に通過素子電圧の頂点をモニタすることによって、ISETコマンドはゼロにされ得、電流イネーブル入力(EN)は非作動にされ得、オンオフスイッチ(
図2を参照)は配線又は接地短絡のパルシングを阻止するようオフ位置に置かれ得る。コントローラによって生成されるエラー信号はユーザに知らせ、配線の短絡又は回路が修理されるまで電流パルシングを抑制する。このように、例となる実施形態に従って、ローサイド線形定電流シンクに関連したレーザーダイオードアレイにおけるトリクル電流の実装は、ハイサイド線形定電流源駆動に対する十分な改善を提供する。
【0022】
光増幅器に関連して使用され得る、レーザーダイオードのような発光素子を作動させるシステム及びプロセスの実施形態についての更なる詳細な記載が続く。特に、ハイサイド電流源又はローサイド電流シンクを使用することの利点及び欠点は、特に、レーザーダイオードアレイ配線における信号又はシャーシ接地短絡に関連するものとして、記載される。このトリクル電流アプローチは、接地及び配線短絡に加えて、レーザーダイオードアレイ開回路も検出することが留意されるべきである。接地又は配線短絡と対照的に、開回路の場合に、ハードウェアへのダメージは、電流経路が壊れているので起こりそうもない。
【0023】
図1は、例となる実施形態に従って、ローサイド線形定電流シンク回路を表す略機能ブロック図を含む。
図1を参照すると、ローサイド線形電流シンク100は、そのVIN入力において、駆動されるべき発光ダイオードのアレイ104を通じて可変な共通電位源102によって電圧V1で印加される入力電圧を有している。駆動されているダイオードアレイ104によって放射される出力光106は、レーザー利得媒体108をポンピングするために使用され得る。レーザー利得媒体108は、例えば、PA利得媒体であることができる。ローサイド線形定電流シンク回路100は、外部からの+/−電圧によって給電される。この電圧は、いくつかの例となる実施形態で、+/−15ボルトである。電流I1は、ローサイド線形電流シンク100を通って可変な共通電位源102の反対側、すなわち、戻り、通常はシステム接地(GND)へ引き込まれる。デジタル−アナログ変換器(DAC;digital-to-analog converter)(
図1に図示せず。)からの電流レベル設定入力ISETは、電流イネーブル入力ENがアクティブである限り、IOUT電流I1の大きさを設定する。電流イネーブル入力ENは、電流レベル設定入力ISETがIOUT電流を設定することを可能にするようアクティブでなければならない。電流イネーブル入力ENが非アクティブである場合には、IOUT電流I1は、電流レベル設定入力ISETに関わらず、ゼロである。
【0024】
電流制御出力FDBKは、IOUT電流I1の絶対値をモニタする。例となる実施形態で、電流制御出力は、指示された電流レベル設定入力ISETをモニタする。電流制御出力は、典型的に、アナログ−デジタル変換器(ADC)(
図1に図示せず。)を介してデジタル信号に変換される。FDBKデジタルワード及びISET電流パルス振幅デジタルコマンドワードは、供給される電流(FDBK)がISETによって指示された電流に等しいことを確かにするよう、デジタルコントローラ124(
図2を参照。)で比較される。
【0025】
ヘッドルームモニタ出力(HRM)は、通過素子にかかるヘッドルーム電圧をADC(
図1に図示せず。)を介してモニタする。このヘッドルーム電圧は、次いで、最大効率を達成しながら同時にサーボループの線形性を保つよう、可変な共通電位源102によりオンザフライで調整される。可変な共通電位源を制御する1つの方法は、デジタルコントローラ124からのデジタルワードによって制御されるデジタルポテンショメータ(
図2を参照。)による。
【0026】
図2は、例となる実施形態に従って、
図1の2つのローサイド線形定電流シンク回路100A及び100Bを含むレーザードライバ150を表す概略の詳細機能ブロック図を含む。
図2は、単一の可変な共通電位源102によって給電される2つの別個の利得媒体、すなわち、MO利得媒体110及びPA利得媒体108を励起するためのローサイドMOPAトポロジを表す。
図2は、並列に配置された2つのローサイド線形定電流シンク回路100A及び100Bを表す。追加の電流シンク回路100は、I1及び/又はI2負荷電流を共有するために並列に使用され得ることが理解されるだろう。
図1に関連して上述されたように、直列発光アレイ104は出力光106を発し、出力光106は、PA媒体出力光116を生成するようPA利得媒体108を励起、すなわち、ポンピングする。同様に、直列発光アレイ112は出力光114を発し、出力光114は、MO媒体出力光118を生成するようMO利得媒体110を励起、すなわち、ポンピングする。これは、例となる実施形態で、MO−PAシード光励起であり、PAレーザー利得媒体108を所望の周波数又は望まれる出力光の色へと更に励起するよう作動する。MO発光アレイ112の電流IMOは、第1ローサイド線形定電流シンク100AのI1に等しく、PA発光アレイ104の電流IPAは、第1ローサイド線形定電流シンク100A及び第2ローサイド線形定電流シンク100Bの両方からのI1+I2の和である。例となる実施形態はPA発光アレイ104及びMO発光アレイ112を3つのダイオード及び1つのダイオードを夫々含むものとして表すが、アレイ104及び112のうちの一方又は両方は1つ以上のダイオードを含むことができると理解されるだろう点が留意されるべきである。
【0027】
例となる実施形態に従って、レーザーダイオードドライバ150は、比較的に小さいトリクル電流を生成するための、図示されるレーザーダイオードトリクル電流回路120を更に含む。トリクル電流は、直列レーザーダイオードPA発光アレイ104を通って、MO発光アレイと直列に第1ローサイド線形定電流シンク100Aの一番上、すなわち、VIN入力部へと流れる。いくつかの例となる実施形態で、レーザーダイオードトリクル電流回路120は、信号ダイオードD1と直列に、比較的に大きい抵抗値を有している抵抗R4を含む。典型的な例となる実施形態はR4=10キロオームを有し、可変な共通電位源は10ボルトに等しい。R3シャントの高値を約1メガオームの値とすることによって、第1ローサイド線形定電流シンク100Aの約10メガオームのオフ漏れ抵抗は、本質的に無力にされる。これは、この特定の例について、おおよそ10V/1メガオーム=10μAのトリクル電流を生成する。トリクル電流のこの低い値では、MO及びPAレーザー媒体は励起され得ず、休止状態のままである。トリクル電流のこの低い値で、D1並びにMO及びPA発光アレイでの降下はほぼゼロボルトである。これは、第1線形定電流シンクの一番上VINでの電圧を可変な共通電位源の約70%から90%に置く(この例については約7Vから9V)。MO又はPA発光ダイオードアレイのいずれかで短絡又は開放が起きる場合に、第1線形定電流シンクのVINでの電圧はほぼゼロボルトに落ちる。保守的であるよう、可変な共通電位源の値の約50%に満たないVINでの電圧は不具合を示し、制御信号126によって制御されるオンオフスイッチ(SW1)は直ちにオフ位置に置かれ、如何なる更なるパルシングも開始する前にそのままの位置にされるべきである。可変な共通電位源が、直列な多くの更なるレーザーダイオードを扱うために、例えば100Vになる場合には、抵抗値は然るべく調整され、VINでの電圧は、モニタしているADCの入力範囲に適合するよう比例して逓減される。逓減回路は
図2では図示されない。トリクル電流は、第1ローサイド線形定電流シンク100AのVIN入力部で及び
ADC122への入力部でトリクル電圧VTを生じさせる。ADC122は、トリクル電圧をデジタル信号、すなわち、デジタルワードへ変換し、そのデジタルワードをデジタルコントローラ124へ送る。デジタルコントローラ124は、レーザーダイオードドライバ150の動作を制御する。いくつかの例となる実施形態で、デジタルコントローラ124は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA;field-programmable gate array)、論理回路、あるいは、他の同様のデバイス及び/又は回路構成であることができる。ADC122の出力部からのトリクル電圧デジタルワードは、トリクル電圧VTが短絡を示すかどうかを判定するようデジタルコントローラ124によって確認される。短絡が示される場合には、デジタルコントローラ124は、スイッチSW1を、開状態又はオフ状態にとどまるよう制御するために、制御ライン126を介してコマンドを発する。開いたスイッチSW1によれば、ローサイドMOPAは点灯することを阻止されて、短絡電流によって引き起こされ得るダメージを防ぐ。
【0028】
引き続き
図2を参照すると、上述されたように、デジタルコントローラ124は、レーザーダイオードドライバ150の動作を制御する。そのために、上述された第1ローサイド線形定電流シンク100Aからの信号HRM1及びFDBK1は、ADC130、132によって夫々受信されデジタル化される。デジタル化された信号は、ここでの詳細な記載に従って、デジタルコントローラ124によって受信され処理される。同様に、上述された第2ローサイド線形定電流シンク100Bからの信号HRM2及びFDBK2は、ADC134、136によって夫々受信されデジタル化される。デジタル化された信号は、ここでの詳細な記載に従って、デジタルコントローラ124によって受信され処理される。制御信号EN1及びISET1は、デジタルコントローラ124によって生成され、第1ローサイド線形定電流シンク100Aへ送られる。制御信号ISET1は、第1ローサイド線形定電流シンク100Aへ送る前にDAC138によって変換される。同様に、制御信号EN2及びISET2は、デジタルコントローラ124によって生成され、第2ローサイド線形定電流シンク100Bへ送られる。制御信号ISET2は、第2ローサイド線形定電流シンク100Bへ送る前にDAC140によって変換される。
【0029】
引き続き
図2を参照すると、上述されたように、スイッチモード可変共通電位源102は、ダイオードドライバ150内の回路へ印加される電力を生成する。印加される電力の電圧は、抵抗R1、R2及びR3を含む抵抗回路網によって設定される。抵抗R3は、例えば、デジタルポテンショメータであることができ、その抵抗は、デジタルコントローラ124からのデジタル制御信号又はワードによって設定可能である。それにより、デジタルコントローラ124は、印加される駆動電力、すなわち、共通電位源、から出力される電圧レベルを制御する。これは、抵抗を共通電位源のVOUT SETピンから接地又はVOUTへ変更することによって、
図2に示されるように達成される。異なる出力電圧制御メカニズムを備えた他のタイプの可変共通電位源が可能である。
図2は、本開示の適用範囲内にある多くの可能な実施のうちの1つを表す。
【0030】
キャパシタC1は、SW1のオフ時間、すなわち、パルスデューティサイクルのオフ時間の間、キャパシタ充電制御ブロック142を介して共通電位源102によって充電される。キャパシタ充電制御142は、共通電位源102に与えられる入力電流リプルを最小限にするよう、高電流充電抵抗と同じくらい簡単で、又はスイッチモードアクティブラインフィルタ(ALF;active line filter)と同じくらい複雑であることができる。キャパシタ充電制御142の選択は、コスト、複雑性、ノイズ、及び共通電位源に与えられる所望の入力電流リプルの大きさの間のトレードオフである。レーザーダイオードをパルシングする時が来ると、SW1はオン位置に置かれ、それにより、ISET1及びISET2によって設定されてEN1又はEN2によって有効にされる指示されたパルス駆動電流は、電流パルス駆動動作中にキャパシタC1から引き込まれる。C1のサイズは十分に大きくされるべきであり、それにより、パルスオン時間中の垂下は、C1が十分に充電される場合に、共通電位源出力にほぼ等しいプレパルス値の1%に満たないようにされる。これは、広いパルス幅を有する大きい振幅のパルス電流について、C1で相当に大きいキャパシタをもたらすことができる。C1での電圧は、キャパシタ充電制御142の内部の電力充電抵抗がデューティサイクルのオフ時間中にC1を共通電位源の全出力に充電するほど十分に小さいという条件で、共通電位源の出力とほぼ等しい。これは、5よりも大きいRC時定数であることができる。デジタルコントローラ124の制御下で、共通電位源の出力は、第1ローサイド線形定電流シンクヘッドルーム(HRM1)を最大効率のために可能な限り低く保ちながら同時に、通過素子をその線形範囲に保つように(適応低ドロップアウト(ALDO)オンザフライ調整と本明細書で呼ばれる。)、キャパシタ充電電圧VC1を制御するよう増減され得る。
【0031】
図3は、例となる実施形態に従って、
図1に表されているローサイド線形定電流シンク回路を表す概略の詳細な機能ブロック図を含む。具体的に、
図3は、例となる実施形態に従って、数百アンペアの電流をレーザーダイオードの単一の直列発光アレイを通じて引き込むための精密な、電圧制御の、ローサイド線形定電流シンク100を表す。
【0032】
図2及び3を参照すると、電流は、ローサイド線形定電流シンク100の入力部VINにおいて、可変な共通電位源102から発光アレイ112を通じて供給される、すなわち、引き込まれる。発光アレイ112の出力光114は、レーザー利得媒体110をポンピングする。いくつかの実施形態で、共通接地を基準とする正の電源電圧V+が電圧源V2によって供給され、共通接地を基準とする負の電源電圧V−が電圧源V3によって供給される。V2及びV3は、ローサイド線形定電流シンク100の内部回路に給電するために使用される供給電圧である。ハイサイド線形電流源設計では、それらの供給電圧は、ノイズの多い非接地スイッチモード供給により内部で生成され、ハイサイド設計をローサイド設計と比較して相当により複雑且つ不確かなものとする。電流レベル設定入力ISET及び電流イネーブル入力ENが入力制御回路144で受信される。その出力は、エラー増幅器148の非反転入力部へ印加される。入力電圧VINは通過素子154へ印加される。通過素子は、例えば、1つ以上の電力MOSFET、電力バイポーラトランジスタ、又は同様のデバイスであることができる。入力電圧VINは、ヘッドルーム増幅器160の非反転入力部へも印加される。通過素子154の出力は、ヘッドルーム増幅器160の反転入力部へ及び電流センス素子156の入力部へ印加される。いくつかの例となる実施形態で、電流センス素子156は、例えば、4端子ミリオームセンス抵抗、電流センス変圧器、又は同様のデバイスであることができる。ヘッドルーム増幅器160は、その反転入力部とその出力部との間にゲイン素子162を含む。ヘッドルーム増幅器160の出力は、ADC130、132を介してデジタルコントローラ124へ送られるヘッドルームモニタ信号HRMである。この電圧が大きくなりすぎる場合には、線形定電流シンクの効率は損害を受ける。この電圧が小さくなりすぎる場合には、通過素子はその線形範囲から外れ、その非線形又はスイッチング範囲に入る。
【0033】
引き続き
図2及び3を参照すると、電流センス素子156の出力は、電流センス増幅器152の反転入力部及び非反転入力部にわたって印加される。電流センス素子156は、その反転入力部及びその出力部にわたってゲイン素子158を含む。電流センス素子156は、4線ミリオーム電流センス抵抗若しくは電流センス変圧器又は何らかの同等のデバイスであることができる。電流センス素子156の出力は、ADC132、136を介してデジタルコントローラ124へ供給される電流制御出力信号FDBKであり、引き込まれる実際の電流パルスの大きさの比例した指標である。電流センス素子156の出力は、フィードバック回路150を介してエラー増幅器148の反転入力部へも印加される。エラー増幅器148は、その反転入力部及びその出力部にわたって補償回路146を含む。エラー増幅器148の出力は、通過素子154のオン抵抗を制御するための入力として印加される。
【0034】
図2及び3に表されるように、例となる実施形態で、ローサイド線形定電流シンク100は、閉ループの負帰還サーボループであり、電流センス増幅器152のフィードバック電圧と外部のDAC138、140からの電流レベル設定入力ISETとの間の差を増幅する。ローサイド線形定電流シンク100は、ハイサイド線形定電流源よりも複雑でなく且つ安価なデバイスである。この1つの理由は、それが非接地スイッチモード絶縁電源の必要性を除くからである。一般に、トレードオフは、ローサイド定電流シンクが配線短絡による発光アレイのダメージの影響をより受けやすいことである。しかし、この欠点は、トリクル電圧の使用及び通過素子電圧のヘッドルームモニタリングにより本実施形態によって軽減される。例となる実施形態に従って、発光アレイ電流I1は、電流イネーブル入力ENがアクティブ状態にあるという条件で、電流レベル設定入力ISETに比例する。電流イネーブル入力ENが非アクティブである場合には、電流イネーブル入力ENは、電流レベル設定入力ISETに関わらず、I1をゼロ電流に強制する。ヘッドルーム増幅器160は、通過素子154にかかるヘッドルーム電圧HRMを連続的にモニタし、デジタルコントローラ124を介して然るべく可変共通電位源V1を調整して、通過素子154を、最大電力効率のために、その線形領域に辛うじて保つ。電流制御出力FDBKは、発光アレイ電流I1の絶対値を連続的にモニタして、その値が、指示された電流レベル設定入力ISETと整合するかどうかを確認する。FDBK信号は、ADC132、136を介してデジタルコントローラ124へのモニタリング及び処理のための入力である。
【0035】
図4は、例となる実施形態に従って、共通電位源からの出力電圧の調整及びヘッドルームモニタリングを伴うトリクル電流及び適応低ドロップアウト(ALDO)調整に関連したレーザーダイオードアレイ電流パルスの略タイミング図を含む。
図4を参照すると、電流パルス振幅200は、任意の“アクティブ状態”値として表されることが知られる。タイミング信号の電圧レベルは、システムを実装するために使用される特定の回路構成に適合しうることが理解されるだろう。また、
図4のタイミング図の信号は周期的であり、周期ごとにオン時間及びオフ時間を有していることが知られる。信号のデューティサイクルは、周期ごとのオン時間及びオフ時間の合計に対するオン時間の比として定義される。すなわち、デューティサイクル=ON/(ON+OFF)である。
【0036】
図4を参照すると、例となる実施形態で、時間202において、最初の電源投入時に、トリクル電圧VTは、範囲内、すなわち、スイッチSW1(
図2に図示される。)をその閉成位置に制御する前に、配線の短絡又は発光アレイの開放がないことの受け入れられる読み出し、を検知される。スイッチSW1がオン位置に閉じられる場合に、電流パルシングは起こることができる。時間204において、電流パルスのオン時間中に、通過素子ヘッドルームは、オン時間の終わり近くで又は可能な限りその近くで検知される。これは、電流パルスの放電中に起こり得る如何なる蓄積容量C1の垂下も補償する。時間206において、トリクル電圧VTは、断続的な接地短絡がオフ時間中に起こったかもしれないという可能性を考えて、オフ時間の終わり近くで検知される。デジタルコントローラ124による読み出しが範囲外であり、従って、短絡又は開放を示す場合には、スイッチSW1は開放又はオフ位置へ指示され、第1及び第2のローサイド線形電流シンクへのイネーブル入力は非アクティブにされ、それにより、電流パルシングは、短絡又は開放が検査及び修理され得るまで、少なくとも一時的に停止される。時間208において、通過素子ヘッドルームは、オフ時間中に且つ次のオン時間の開始前にデジタルポテンショメータR3(
図2に図示される。)又は何らかの同等の変更方法により増減されて、第1及び第2の発光アレイ並びにそれらの関連する回路構成における変化を補償する。
【0037】
図5は、例となる実施形態に従って、トリクル電流及び適応低ドロップアウト(ALDO)調整に関連したレーザーダイオードアレイ電流パルス制御の論理フローを表す略論理フロー図を含む。
図2も参照して、
図5のフロー図は、詳細に本明細書で記載されるドライバ150の動作タスクを実行することにおいてデジタルコントローラ124によってとられるステップを表す。
図5を参照すると、ステップS302で、最初のシステムの電源投入時に、電流が流れることができないようにスイッチSW1が開いていることが確かめられる。次に、ステップS304で、電流パルシングを可能にするようスイッチSW1が閉じられる前に、トリクル電圧VTは、VTが適切な範囲内にあって、配線の短絡又は発光アレイの開放がないことを示すことを確かにするよう、最初のシステムの電源投入時にモニタされる。次に、ステップS306で、電流パルシングが開始された後、トリクル電圧VTは、配線の短絡又は発光アレイの開放がないことを示す範囲内状態について、各オフ時間の終わり近くでモニタされる。範囲外状態が検出される場合には、SW1は直ちに開放され、不具合通知が発せられ、電流パルス点灯は、不具合状態が、例えば、配線短絡の修理によって、除かれるまで、中止するよう指示される。ステップS308で、通過素子154のヘッドルーム電圧はオン時間の終わり近くでモニタされ、蓄積容量C1の電圧垂下はその最低値にある。ステップS310で、モニタされたヘッドルーム電圧に基づき、可変な共通電位源102の出力電圧は、ヘッドルーム電圧を最小限にしながら同時に、通過素子154の線形動作を保つよう、パルスオフ時間中にデジタルポテンショメータR3を通じてデジタルコントローラ124によって調整される。
【0038】
例となる実施形態に従って、デジタルコントローラ124によりトリクル電圧VTをモニタすることによって、配線接地短絡又は発光アレイ開放は検出され得る。トリクル電圧ADC122の出力からのトリクル充電ワードがゼロ又はその近くにある場合には、配線接地短絡が存在すると結論づけられ、デジタルコントローラ124は、SW1を閉じてC1を短絡より上にあるレーザーダイオードを通じて放電しないための措置を講じるようプログラムされ得る。また、システムは、配線接地短絡又は発光アレイ開放が起きたことをデジタルコントローラ124によって合図され得る。例となる実施形態に従って、1つのトリクル電流回路及び1つのADCしかこの技術を実装するために必要とされない。これは、接地短絡を検出するよう、レーザーダイオードアレイ全体の下部にある電流シンク、すなわち、
図2の第1ローサイド線形電流シンク100A、の一番上をモニタすることしか必要でないからである。よって、回路内の他の場所をモニタすることは不要である。いくつかの特定の例となる実施形態で、デジタルコントローラ124は、SW1を閉じて電流パルスを供給しようとする毎回の試みの前に、トリクル電圧VTがゼロボルトの近く又は可変な共通電位出力電圧の70%より下にないことをチェックするようプログラミングされてよい。いくつかの例となる実施形態で、VTの不具合レベルは、短絡又は開放が完全な又は“強い”短絡又は開放であり得ないので、可変な共通電位源の出力電圧の例えば70%より下に設定される。例えば、短絡は、接地へのゼロオーム短絡よりむしろ、接地への低抵抗短絡であり得る。同様に、第1及び第2の発光アレイにおける開回路は、無限の抵抗を有さず、何らかの有限な抵抗、例えば、10キロオームを有し得る。
【0039】
いくつかの例となる実施形態に従って、詳細に本明細書で記載されるトリクル電流モニタリングを伴ったローサイド駆動の使用は、MOPA設計に制限されない。本明細書で記載される実施形態は、他のアーキテクチャ、例えば、PO、MOPAPA、及び他の構成に適用可能であることが留意されるべきである。
【0040】
詳細に本明細書で記載されるいくつかの例となる実施形態に従って、比較的に複雑でない充電回路を用いて、小さい電流(いくつかの実施形態では、マイクロアンペアの大きさである。)によりトリクル電流を直列レーザーダイオードアレイに流すことによって、直列レーザーダイオードアレイの下部に接続されたローサイド定電流シンクの一番上での電圧は、MO及びPAダイオードアレイにおける配線接地短絡又は発光アレイ開放の存在についてモニタされる電圧である。いくつかの例となる実施形態で、モニタされるトリクル電圧VTがゼロボルト又はその近くにある場合には、直列レーザーダイオードアレイのどこかでの配線接地短絡又は発光アレイ開放が示される。他方で、いくつかの例となる実施形態で、トリクル電圧VTが著しくゼロボルトを上回り、例えば、可変な共通電位源の出力の約70%を上回るが、可変な共通電位源102の出力を下回る場合に、直列レーザーダイオードアレイにおける配線接地短絡又は発光アレイ開放は示されない。よって、トリクル電圧が所定の閾値(可変な共通電位源の出力電圧の約70%より上)を下回る場合には、レーザーアレイにおける“弱い”接地短絡又は“弱い”開放が示される。本明細書において“弱い”によって意味されるものは、発光アレイにおける短絡又は開放がそれに関連した有限なインピーダンスを有し、ゼロオーム短絡又は無限オーム開放でない。トリクル電圧が所定の閾値を上回る場合には、レーザーアレイにおける接地短絡又は発光アレイ開放は示されない。
【0041】
いくつかの例となる実施形態で、トリクル電流がマイクロアンペア範囲にあるときに、発光アレイの個々のレーザーダイオードの両端の降下は極めて小さく、数百アンペアがそれらに流れている場合に、約2V降下に実質的に満たない。第1ローサイド線形電流シンクの一番上での電圧VTが、蓄積容量C1に充電されている電圧の70%を上回る場合には、MO又はPA発光アレイにおいて短絡又は開放不具合はない。ローサイド線形電流シンクの一番上でのVT電圧がC1に充電されている電圧の0%から70%である場合には、発光アレイ配線のどこかで“弱い”又は“強い”短絡又は開放が存在し、すなわち、おそらくは、レーザーダイオードは何らかの理由により開放されている。この場合に、オンオフスイッチは、不具合が発見され修理されるまでオフ位置のままである。
【0042】
このように、例となる実施形態に従って、トリクル電流をレーザーダイオード列に流すことは、ローサイド線形定電流シンク駆動が使用される場合に、弱い接地短絡及び強い接地短絡を検出するために、且つ、それらの接地短絡が高価なレーザーダイオード列にダメージを与えることを防ぐために、使用される。また、例となる実施形態に従って、詳細に上述されたように、通過素子154のヘッドルームの適応的な、すなわち、“オンザフライ”の低ドロップアウト(ALDO)調整は、第1PA発光アレイ及び第2MO発光アレイの下部にある低デューティサイクルの第1ローサイド線形定電流シンクでの電力散逸を最小限にするために使用される。
【0043】
例となる実施形態に従って、適応LDO(ALDO)は、特に、本実施形態で見られるように、線形なローサイド定電流シンク100が、PA、MOPA、MOPAPA及び他のタイプのアーキテクチャで使用されるレーザーダイオード列に数百アンペアを流すために使用される場合に、重要な特徴である。線形レギュレータでの電力散逸を最小限にするための確立された方法である固定LDOと違って、本実施形態の適応LDOは、ADC130、134を通じてパルス周期ごとにオンザフライで通過素子154のヘッドルームをモニタする。高電流パルスのオン時間中に、ADC130、134からの結果として現れるデジタルワードはデジタルコントローラ124へ入力される。パルスデューティサイクルのオフ時間中に、デジタルコントローラ124はデジタル制御ワードをデジタルポテンショメータR3へ出力する。これは、線形サーボループ動作のために通過素子154のヘッドルームを必要最小限度に保つよう、可変な共通電位源102から出力される電圧を制御する。このようにして、比較的低いデューティサイクルとともに、電力散逸は適度に低く保たれ得る。いくつかの実施形態で、電力散逸は、ヒートシンクが必要とされないほど低い。
【0044】
適応LDO(ALDO)は、比較的に“低いデューティサイクル”のパルス動作を伴って、低平均電力散逸と結合された低ノイズ“線形”アプローチが大きいヒートシンクの必要性なしでうまく機能するので、より大きいレンジファインダーのための適切なアプローチである。
【0045】
本教示は具体的な実施形態に関して上述されてきたが、それらはそのような開示されている実施形態に制限されないことが理解されるべきである。多くの変更及び他の実施形態は、それらの本教示が関係しており且つ本開示及び添付の特許請求の範囲の両方によってカバーされるよう意図されそしてカバーされる技術において通常の知識を有する者に想到可能である。本教示の適用範囲は、本明細書及び添付の図面を当てにする当業者によって理解されるように、添付の特許請求の範囲及びそれらの法律上の均等の適切な解釈及び構成によって決定されるべきであることが意図される。