(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6747764
(24)【登録日】2020年8月11日
(45)【発行日】2020年8月26日
(54)【発明の名称】レーザ誘導方式の無人搬送車
(51)【国際特許分類】
G01S 17/931 20200101AFI20200817BHJP
G01S 7/484 20060101ALI20200817BHJP
G05D 1/02 20200101ALI20200817BHJP
B66F 9/24 20060101ALI20200817BHJP
【FI】
G01S17/931
G01S7/484
G05D1/02 L
B66F9/24 A
B66F9/24 H
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-24186(P2019-24186)
(22)【出願日】2019年2月14日
(65)【公開番号】特開2020-134180(P2020-134180A)
(43)【公開日】2020年8月31日
【審査請求日】2019年2月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】泉 剛司
【審査官】
山下 雅人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−056828(JP,A)
【文献】
特開2018−205042(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2018/0088214(US,A1)
【文献】
特開2001−048498(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 5/16
G01S 7/48− 7/51
G01S17/00−17/95
G05D 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転しながら周囲にレーザ光を投光するレーザスキャナ装置と、荷役装置と、走行装置とを備え、前記レーザスキャナ装置で現在位置を特定しながら荷役作業を行うレーザ誘導式の無人搬送車であって、
前記レーザスキャナ装置における前記レーザ光の輝度および前記回転を制御するスキャナ制御部をさらに備え、
前記スキャナ制御部は、前記走行装置による走行が停止し、かつ前記荷役装置が荷取りまたは荷置きのための動作を行っていないときに前記輝度を通常輝度よりも低くゼロよりも高い輝度にし、前記荷役装置が荷取りまたは荷置きのための動作を行っているときに前記輝度をゼロにする
ことを特徴とする無人搬送車。
【請求項2】
前記スキャナ制御部は、さらに、前記荷役装置の状態および前記走行装置の状態の一方または両方が予め定められた状態になっているときに、前記回転を停止させる
ことを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車。
【請求項3】
前記スキャナ制御部は、前記荷役装置が荷取りまたは荷置きのための動作を行っているときに前記回転を停止させる
ことを特徴とする請求項2に記載の無人搬送車。
【請求項4】
前記スキャナ制御部は、前記走行装置による走行が停止しているときに前記回転を停止させる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の無人搬送車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導方式としてレーザスキャナ装置によるレーザ誘導を採用した無人搬送車に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に見られるように、倉庫等の建屋内で荷役作業を行う無人搬送車の誘導方式として、レーザ誘導が知られている。この方式では、無人搬送車のそれぞれに搭載されたレーザスキャナ装置が回転しながら周囲にレーザ光を投光するとともに建屋内に複数設置された反射体からの反射光を検出することにより、反射体までの距離と該反射体の方位を算出する。そして、このようにして認識した3つの反射体がなす三角形が予め用意された反射体マップに示されたどの三角形に該当するのかを特定することにより、無人搬送車の現在位置および向きを特定する。
【0003】
レーザ誘導方式は、走行経路に沿って磁性体を埋め込んでおく必要がある磁気誘導等の他の誘導方式に比べ、建屋内のレイアウト変更に対して融通が利くという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−56828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、レーザ誘導方式の無人搬送車では、レーザスキャナ装置がバッテリに蓄積された電力を少なからず消費し、その分だけ稼働時間が短くなることがしばしば問題となっていた。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、従来よりもレーザスキャナ装置の消費電力が低減された無人搬送車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る無人搬送車は、回転しながら周囲にレーザ光を投光するレーザスキャナ装置と、荷役装置と、走行装置とを備え、レーザスキャナ装置で現在位置を特定しながら荷役作業を行うレーザ誘導式の無人搬送車であって、レーザスキャナ装置におけるレーザ光の輝度および回転を制御するスキャナ制御部をさらに備え、スキャナ制御部は、
走行装置による走行が停止し、かつ荷役装置が荷取りまたは荷置きのための動作を行っていないときに上記輝度を通常輝度よりも低くゼロよりも高い輝度にし、荷役装置が荷取りまたは荷置きのための動作を行っているときに上記輝度をゼロにする、との構成を有している。
【0010】
また、上記無人搬送車のスキャナ制御部は、荷役装置の状態および走行装置の状態の一方または両方が予め定められた状態になっているときに回転を停止させる、との構成を有していることが好ましい。
【0011】
また、上記無人搬送車のスキャナ制御部は、荷役装置が荷取りまたは荷置きのための動作を行っているときに回転を停止させる、との構成を有していてもよい。
【0012】
また、上記無人搬送車のスキャナ制御部は、走行装置による走行が停止しているときに回転を停止させる、との構成を有していてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、従来よりもレーザスキャナ装置の消費電力が低減された無人搬送車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施例に係る無人搬送車の外観を示す図であって、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【
図2】無人搬送車が荷役作業を行う建屋内のレイアウトの一例を示す平面図である。
【
図3】本発明の第1実施例に係る無人搬送車のブロック図である。
【
図4】本発明の第1実施例に係る無人搬送車の動作を示すタイミング図である。
【
図5】本発明の第2実施例に係る無人搬送車の動作を示すタイミング図である。
【
図6】本発明の第3実施例に係る無人搬送車の動作を示すタイミング図である。
【
図7】本発明の第4実施例に係る無人搬送車の動作を示すタイミング図である。
【
図8】本発明の変形例に係る無人搬送車のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る無人搬送車の実施例について説明する。
【0016】
[第1実施例]
図1に、本発明の第1実施例に係る無人搬送車10を示す。同図に示すように、無人搬送車10は、走行輪14を有する車両本体11と、車両本体11に対して水平方向に移動可能に設けられたマスト12と、マスト12に対して昇降可能に設けられたフォーク13とを備えている。フォーク13は、マスト12が水平方向に移動することにより、符号13’で示した位置をとることができる。また、フォーク13は、マスト12に沿って上昇することにより、符号13”で示した位置をとることもできる。
【0017】
無人搬送車10は、車両本体11の最上部に設けられたレーザスキャナ装置15をさらに備えている。レーザスキャナ装置15は、回転しながら周囲にレーザ光Lを投光するとともに、建屋100内に複数設置された反射体102によって再帰反射されたレーザ光L’(反射光)を検出するように構成されている(
図2参照)。ここで、レーザ光L,L’は、建屋100内に設置された棚101や高く積まれた荷物(不図示)によって遮られる場合がある。また、前述した通り、レーザ誘導方式では、3つの反射体102が認識されなければならない。建屋100内における反射体102の数および配置は、これらのことを考慮して決定されている。
【0018】
図3に示すように、無人搬送車10は、制御装置20と、マスト12、フォーク13およびこれらを駆動するための駆動系からなる荷役装置40と、走行輪14およびこれを駆動するための駆動系からなる走行装置41と、通信装置42とを備えている。制御装置20および通信装置42は、車両本体11の内部に設けられている。荷役装置40および走行装置41の一部も、車両本体11の内部に設けられている。
【0019】
通信装置42は、建屋100内に設置された不図示の管理装置と無線通信を行い、行うべき荷役作業に関する情報(荷役指令)を受信する。また、通信装置42は、荷役作業の進捗や特定された現在位置に関する最新の情報を管理装置に逐次送信する。
【0020】
制御装置20は、車両位置特定部21と、マップ記憶部22と、荷役制御部23と、走行制御部24とを有している。また、車両位置特定部21は、スキャナ制御部30を含んでいる。
【0021】
車両位置特定部21は、レーザスキャナ装置15と協働して無人搬送車10の現在位置を特定するとともに、特定した現在位置に関する情報を荷役制御部23、走行制御部24および通信装置42に送る。現在位置の特定にあたり、車両位置特定部21は、マップ記憶部22に予め格納された、建屋100内における反射体102の配置が示された反射体マップを参照する。
【0022】
走行制御部24は、現在位置に関する情報を参照しながら、荷役指令にしたがって走行装置41を制御する。具体的には、走行制御部24は、無人搬送車10が所定の荷役作業位置に向かうように、走行輪14の操舵角を制御しながら該走行輪14を転動させる。
【0023】
荷役制御部23は、現在位置に関する情報を参照しながら、荷役指令にしたがって荷役装置40を制御する。具体的には、荷役制御部23は、無人搬送車10が所定の荷役作業位置に到着すると、マスト12およびフォーク13を動かして荷取りまたは荷置きを行わせる。
【0024】
車両位置特定部21のスキャナ制御部30は、荷役装置40の状態および走行装置41の状態の一方または両方に基づいて、レーザスキャナ装置15を構成する投受光部16および回転駆動部17を制御する。ここで、投受光部16は、指令された輝度のレーザ光Lを水平方向に投光する投光素子と、受光したレーザ光L’(反射光)の輝度に応じた電気信号を出力する受光素子とからなっている。また、回転駆動部17は、指令された回転数(rpm)で投受光部16を高速回転させるモータからなっている。
【0025】
本実施例におけるスキャナ制御部30の動作について、さらに詳しく説明する。
【0026】
スキャナ制御部30は、荷役装置40の状態、すなわち、マスト12およびフォーク13が荷取りまたは荷置きのための動作(以下、「荷役動作」という)を行っているか否かを荷役制御部23から取得する。そして、スキャナ制御部30は、マスト12およびフォーク13が荷役動作を行っていなければ、投受光部16を構成する投光素子に通常輝度のレーザ光Lを投光させる。ここで、通常輝度とは、受光素子に十分な輝度の反射光L’を到達させ得る輝度をいう。一方、スキャナ制御部30は、マスト12およびフォーク13が荷役動作を行っていれば、レーザ光Lの輝度を通常輝度よりも低下させる。このとき、スキャナ制御部30は、レーザ光Lの輝度を通常輝度の50%程度にしてもよいし、ゼロにしてもよい。
【0027】
レーザ光Lの輝度が通常輝度よりも低下すると、車両位置特定部21は、現在位置を特定することができなくなる可能性がある。しかしながら、荷役動作は、通常、走行が停止しているときに行うことになっているため、荷役動作中に現在位置を特定することができなくても特に問題はない。なお、この場合、荷役制御部23、走行制御部24および通信装置42は、最後に特定された現在位置を利用すればよい。
【0028】
図4に、本実施例に係る無人搬送車10の動作の一例を示す。同図は、荷役動作が行われている時刻t3−t4の間に、レーザ光Lの輝度が通常輝度よりも低下させられることを示している。なお、本実施例におけるスキャナ制御部30は、走行装置41の状態(走行速度)によっては、レーザ光Lの輝度を変化させない。また、本実施例では、回転駆動部17の回転数は通常回転数から変化しない。
【0029】
本実施例に係る無人搬送車10によれば、荷役動作中にレーザスキャナ装置15の投受光部16が消費する電力を低減することができる。
【0030】
[第2実施例]
本発明の第2実施例に係る無人搬送車10は、スキャナ制御部30の動作が第1実施例と異なっているが、その他の点については第1実施例と共通している。
【0031】
本実施例におけるスキャナ制御部30は、走行装置40の状態、すなわち、現在の走行速度を走行制御部24から取得する。そして、スキャナ制御部30は、走行速度がゼロよりも大きければ、レーザ光Lの輝度を通常輝度とする。一方、スキャナ制御部30は、走行速度がゼロであれば、レーザ光Lの輝度を通常輝度よりも低下させる。このとき、スキャナ制御部30は、レーザ光Lの輝度を通常輝度の50%程度にしてもよいし、ゼロにしてもよい。
【0032】
図5に、本実施例に係る無人搬送車10の動作の一例を示す。同図は、走行速度がゼロである時刻t0−t1の間、時刻t2−t5の間、および時刻t6以降に、レーザ光Lの輝度が通常輝度よりも低下させられることを示している。なお、本実施例におけるスキャナ制御部30は、荷役装置40の状態によっては、レーザ光Lの輝度を変化させない。また、本実施例では、回転駆動部17の回転数は通常回転数から変化しない。
【0033】
本実施例に係る無人搬送車10によれば、走行停止中にレーザスキャナ装置15の投受光部16が消費する電力を低減することができる。
【0034】
[第3実施例]
本発明の第3実施例に係る無人搬送車10は、スキャナ制御部30の動作が第1実施例と異なっているが、その他の点については第1実施例と共通している。
【0035】
本実施例におけるスキャナ制御部30は、走行装置40の状態、すなわち、現在の走行速度を走行制御部24から取得する。そして、スキャナ制御部30は、走行速度がゼロであれば、レーザ光Lの輝度を通常輝度の50%にまで低下させる。また、スキャナ制御部30は、荷役装置40の状態、すなわち、マスト12およびフォーク13が荷役動作を行っているか否かを荷役制御部23から取得する。そして、スキャナ制御部30は、マスト12およびフォーク13が荷役動作を行っていれば、レーザ光Lの輝度をゼロにまで低下させる。これらの条件を満たさない場合、スキャナ制御部30は、レーザ光Lの輝度を通常輝度とする。
【0036】
図6に、本実施例に係る無人搬送車10の動作の一例を示す。同図は、走行速度がゼロである時刻t0−t1の間、時刻t2−t3の間、時刻t4−t5の間、および時刻t6以降に、レーザ光Lの輝度が通常輝度の50%にまで低下させられることを示している。また、同図は、荷役動作が行われている時刻t3−t4の間に、レーザ光Lの輝度がゼロにまで低下させられることを示している。なお、本実施例では、回転駆動部17の回転数は通常回転数から変化しない。
【0037】
本実施例に係る無人搬送車10によれば、走行停止中および荷役動作中にレーザスキャナ装置15の投受光部16が消費する電力を低減することができる。
【0038】
ここで、レーザ光Lの輝度をゼロから通常輝度に復帰させるのには、ある程度の時間がかかる。また、50%からの復帰はゼロからの復帰に比べれば、短時間で済む。これが、走行停止中の輝度をゼロではなく通常輝度の50%とした理由である。本実施例に係る無人搬送車10によれば、走行が開始されてから現在位置の特定ができるようになるまでのタイムラグを低減することができる。
【0039】
[第4実施例]
本発明の第4実施例に係る無人搬送車10は、スキャナ制御部30の動作が第1実施例と異なっているが、その他の点については第1実施例と共通している。
【0040】
本実施例におけるスキャナ制御部30は、荷役装置40の状態、すなわち、マスト12およびフォーク13が荷役動作を行っているか否かを荷役制御部23から取得する。そして、スキャナ制御部30は、マスト12およびフォーク13が荷役動作を行っていなければ、レーザ光Lの輝度を通常輝度とするとともに、回転駆動部17の回転数を通常回転数とする。一方、スキャナ制御部30は、マスト12およびフォーク13が荷役動作を行っていれば、レーザ光Lの輝度を通常輝度よりも低下させるとともに、回転駆動部17の回転数をゼロとする。このとき、スキャナ制御部30は、レーザ光Lの輝度を通常輝度の50%程度にしてもよいし、ゼロにしてもよい。
【0041】
図7に、本実施例に係る無人搬送車10の動作の一例を示す。同図は、荷役動作が行われている時刻t3−t4の間に、レーザ光Lの輝度が通常輝度よりも低下させられることを示している。また、同図は、時刻t3−t4の間に、回転駆動部17の回転数がゼロにまで低下させられることを示している。
【0042】
本実施例に係る無人搬送車10によれば、荷役動作中にレーザスキャナ装置15の投受光部16および回転駆動部17が消費する電力を低減することができる。すなわち、本実施例に係る無人搬送車10によれば、レーザスキャナ装置15の消費電力を第1実施例よりも低減することができる。
【0043】
[変形例]
以上、本発明に係る無人搬送車10の第1〜第4実施例について説明してきたが、本発明の構成はこれらに限定されるものではない。
【0044】
例えば、第2実施例におけるスキャナ制御部30は、荷役動作中または走行停止中に回転駆動部17の回転数をゼロにまで低下させてもよい。同様に、第3実施例におけるスキャナ制御部30は、荷役動作中または走行停止中に回転駆動部17の回転数をゼロにまで低下させてもよい。
【0045】
また、各実施例における制御部20は、
図8に示すように、第1〜第4実施例における車両位置特定部21に相当する第1車両位置特定部25と、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)誘導等の別の誘導方式により現在位置を特定する第2車両位置特定部26とからなる車両位置特定部27を備えていてもよい。本実施例に係る無人搬送車10によれば、第1車両位置特定部25による現在位置の特定が行えないとき、すなわち、レーザ光Lの輝度を通常輝度よりも低下させたときに、第2車両位置特定部26を用いて現在位置を特定し続けることができる。なお、
図8においては、レーザスキャナ装置15の図示が省略されている。
【0046】
また、各実施例における50%は単なる一例であり、適宜変更されてもよい。
【0047】
また、本発明は、レーザスキャナ装置、荷役装置および走行装置を備えた任意のタイプの無人搬送車に適用することができる。
【符号の説明】
【0048】
10 無人搬送車
11 車両本体
12 マスト
13 フォーク
14 走行輪
15 レーザスキャナ装置
16 投受光部
17 回転駆動部
20 制御部
21 車両位置特定部
22 マップ記憶部
23 荷役制御部
24 走行制御部
25 第1車両位置特定部
26 第2車両位置特定部
27 車両位置特定部
30 スキャナ制御部
40 荷役装置
41 走行装置
42 通信装置
100 建屋
101 棚
102 反射体