特許第6747812号(P6747812)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6747812
(24)【登録日】2020年8月11日
(45)【発行日】2020年8月26日
(54)【発明の名称】昇降装置
(51)【国際特許分類】
   A63H 18/14 20060101AFI20200817BHJP
   A63H 18/02 20060101ALI20200817BHJP
【FI】
   A63H18/14 C
   A63H18/02 C
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-15902(P2016-15902)
(22)【出願日】2016年1月29日
(65)【公開番号】特開2017-131527(P2017-131527A)
(43)【公開日】2017年8月3日
【審査請求日】2019年1月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】513227309
【氏名又は名称】大川 弘史
(73)【特許権者】
【識別番号】513227310
【氏名又は名称】柿▲崎▼ 克美
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】特許業務法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大川 弘史
(72)【発明者】
【氏名】柿▲崎▼ 克美
【審査官】 田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3149409(JP,U)
【文献】 実開昭52−021596(JP,U)
【文献】 実開昭51−129894(JP,U)
【文献】 特開2010−252851(JP,A)
【文献】 米国特許第05279871(US,A)
【文献】 実開昭57−042897(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一突起部及び第二突起部である被ガイド部を有し、循環対象物を登坂させる昇降板と、
螺旋状の上りレーンと、
昇降板ケースを有し、前記上りレーンの内側に配置され、前記上りレーンに対して相対的に且つ前記上りレーンが上方に延設される方向に軸回転する回転柱と、
を備え、
前記昇降板ケースは、
上下方向に形成されるスリットと、
前記スリットの内部に沿って設けられ、該スリットを介して前記昇降板を前記上りレーンの上に外出させながら前記被ガイド部を上方へガイドする溝状の昇降ガイド部と、
前記昇降ガイド部よりも前記回転柱の回転軸側に配置されて前記昇降板を内部に落下させる溝状の収納ガイド部と、
前記昇降板を前記昇降ガイド部の上方にて前記収納ガイド部へ没入させる没入ガイド部と、
前記昇降板を前記収納ガイド部の下方にて前記昇降ガイド部へ移動させる外出部と、
を含む、
ことを特徴とする昇降装置。
【請求項2】
前記昇降板ケースは、
前記収納ガイド部の下方において、前記昇降板の重心よりも前記回転柱の回転軸側に設けられた底面部と、
前記底面部から前記スリットに向かって下方に傾斜する傾斜壁と、
を有することを特徴とする請求項に記載の昇降装置。
【請求項3】
前記昇降板ケースは、前記回転柱の回転軸を中心に互いに等角度で複数配置されることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の昇降装置。
【請求項4】
前記昇降板は、前記第一突起部及び前記第二突起部の反対側の前方下側に下側切欠部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の昇降装置。
【請求項5】
前記昇降板は、前記第一突起部及び前記第二突起部側の上面と、前記下側切欠部の両端縁とが平行に形成されることを特徴とする請求項に記載の昇降装置。
【請求項6】
前記昇降板は、前記第一突起部及び前記第二突起部の反対側の前方上側に上側切欠部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の昇降装置。
【請求項7】
前記上りレーンは、前記回転柱側において上方に立設する内壁を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の昇降装置。
【請求項8】
前記内壁は、前記上りレーンの終点において、上方に延設される終点内壁を備えることを特徴とする請求項に記載の昇降装置。
【請求項9】
前記上りレーンの終点と前記上りレーンの始点を接続する下りレーンを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の昇降装置。
【請求項10】
前記上りレーンの始点付近において、前記回転柱の回転と同期する入場制御部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載の昇降装置。
【請求項11】
被ガイド部を有し循環対象物を登坂させる昇降板と、
螺旋状の上りレーンと、
昇降板ケースを有し、前記上りレーンの内側に配置され、前記上りレーンに対して相対的に且つ前記上りレーンが上方に延設される方向に軸回転する回転柱と、
を備え、
前記昇降板ケースは、
上下方向に形成されるスリットと、
前記スリットの内部に沿って設けられ、該スリットを介して前記昇降板を前記上りレーンの上に外出させながら前記被ガイド部を上方へガイドする昇降ガイド部と、
前記昇降ガイド部よりも前記回転柱の回転軸側に配置されて前記昇降板を内部に落下させる収納ガイド部と、
前記昇降板を前記昇降ガイド部の上方にて前記収納ガイド部へ没入させる没入ガイド部と、
前記収納ガイド部の下方において、前記昇降板の重心よりも前記回転柱の回転軸側に設けられた底面部と、
前記底面部から前記昇降ガイド部側に向かって下方に傾斜する傾斜壁と、
を有する、
ことを特徴とする昇降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具の昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両玩具を走行させる走行路と、走行を終えた車両玩具を走行開始位置に自動で移動させる循環装置を有した車両昇降玩具が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、車両玩具を加速させて登り坂を上らせることができる車両玩具用の加速装置が開示されている。この加速装置は、登り坂である加速領域に駆動ローラと付勢手段を備える。駆動ローラは、走行路の上にあり、車両玩具の底面と当接する。付勢手段は、車両玩具を上方から駆動ローラに圧接させる。加速領域に侵入した車両玩具は、駆動ローラと付勢手段の共同によって加速されて吐き出される。
【0004】
また、加速領域において、駆動ローラ及び付勢手段の組みは、その走行路に沿って複数設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−110653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の加速装置は、加速領域の長さや登りの傾斜角度等の条件によって、駆動ローラと付勢手段の組みの数を増やす必要がある。また、加速領域が曲線状である場合、カーブの曲率半径が小さいと外壁との衝突により減速されるため、駆動ローラと付勢手段の組みを狭間隔で配置する必要が生じ、同じ加速領域の距離であってもその組みの数が増加してしまう。したがって、玩具車両の登坂走行のための構成が複雑となる。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑み、循環対象物を簡易な駆動手段により登坂させる昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る昇降装置は、第一突起部及び第二突起部である被ガイド部を有し、循環対象物を登坂させる昇降板と、螺旋状の上りレーンと、昇降板ケースを有し、前記上りレーンの内側に配置され、前記上りレーンに対して相対的に且つ前記上りレーンが上方に延設される方向に軸回転する回転柱と、を備え、前記昇降板ケースは、上下方向に形成されるスリットと、前記スリットの内部に沿って設けられ、該スリットを介して前記昇降板を前記上りレーンの上に外出させながら前記被ガイド部を上方へガイドする溝状の昇降ガイド部と、前記昇降ガイド部よりも前記回転柱の回転軸側に配置されて前記昇降板を内部に落下させる溝状の収納ガイド部と、前記昇降板を前記昇降ガイド部の上方にて前記収納ガイド部へ没入させる没入ガイド部と、前記昇降板を前記収納ガイド部の下方にて前記昇降ガイド部へ移動させる外出部と、を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係る昇降装置は、被ガイド部を有し循環対象物を登坂させる昇降板と、螺旋状の上りレーンと、昇降板ケースを有し、前記上りレーンの内側に配置され、前記上りレーンに対して相対的に且つ前記上りレーンが上方に延設される方向に軸回転する回転柱と、を備え、前記昇降板ケースは、上下方向に形成されるスリットと、前記スリットの内部に沿って設けられ、該スリットを介して前記昇降板を前記上りレーンの上に外出させながら前記被ガイド部を上方へガイドする昇降ガイド部と、前記昇降ガイド部よりも前記回転柱の回転軸側に配置されて前記昇降板を内部に落下させる収納ガイド部と、前記昇降板を前記昇降ガイド部の上方にて前記収納ガイド部へ没入させる没入ガイド部と、前記収納ガイド部の下方において、前記昇降板の重心よりも前記回転柱の回転軸側に設けられた底面部と、前記底面部から前記昇降ガイド部側に向かって下方に傾斜する傾斜壁と、を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、循環対象物を簡易な駆動手段により登坂させる昇降装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る車両昇降玩具を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る昇降板ケースを示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る昇降板を示す図であり、(a)は昇降板を側面から見た図であり、(b)は昇降板を正面から見た図である。
図4】本発明の実施形態に係る昇降板ケースと本体部の内部構造を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る昇降板ケースの図4のV−V断面図である。
図6】本発明の実施形態に係る昇降板ケースの図4のVI−VI断面図である。
図7】本発明の実施形態に係る昇降板ケースの図4のVII−VII断面図である。
図8】本発明の実施形態に係る回転同期部及び入場制御部の平面模式図である。
図9】本発明の実施形態に係る入場制御部の入場制限状態における側面模式図である。
図10】本発明の実施形態に係る入場制御部の入場可能状態における側面模式図である。
図11】本発明の実施形態に係る昇降板の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1は車両昇降玩具10を示す図である。車両昇降玩具10は、循環対象物を上りレーン20及び下りレーン30上を移動させて循環させる昇降装置である。車両昇降玩具10の循環対象物として、例えば車両玩具が用いられる。車両昇降玩具10は、その車両玩具を上りレーン20において自動で登坂走行させ、下りレーン30において自走で降坂走行させる。車両玩具は、自動走行機能を備えていなくてもよい。また、車両玩具は、自動車玩具、列車玩具等の走行玩具や、転動可能な球体状等の玩具であってもよい。以降の説明では、本図の上側を上と、下側を下とする。
【0012】
車両昇降玩具10は、略中央に円柱状の回転柱40を備える。回転柱40の周囲には、上りレーン20が巻設される。この上りレーン20は、上方に向かうに従い、上側から見た平面視において時計回りの螺旋状に形成される。上りレーン20の始点21と、上りレーン20の終点22は、それぞれ下端及び上端に設けられる。上りレーン20は、走行面に対し立設する内壁23と外壁24を有する。上りレーン20の終点22において、内壁23からは終点内壁25が上方に延設される。終点内壁25は、前側傾斜部251及び後側傾斜部253が脚に、上面部252が上底に相当する略台形形状に形成される。前側傾斜部251は、上りレーン20上の車両玩具の進入方向側に設けられる。
【0013】
上りレーン20の始点21と終点22は、下りレーン30により接続される。下りレーン30は、上りレーン20の外周側に回転柱40を中心として巻設される。また、この下りレーン30は、下方に向かうに従い、上側から見て時計回りの螺旋状に形成される。下りレーン30も、上りレーン20と同様、走行面に対し立設する内壁31と外壁32を有する。上りレーン20の始点21近辺に設けられる入場制御部90は、下りレーン30から侵入してくる車両玩具の上りレーン20への入場タイミングを制御する。
【0014】
図2は、昇降板ケース50を示す図である。昇降板ケース50は、内部に複数の昇降板60を収納し、スリット511を介して昇降板60を昇降板ケース50の内外へ出没させる。以下、昇降板ケース50の説明では、スリット511側を昇降板ケース50の前、その反対側を昇降板ケース50の後とし、昇降板ケース50の後からスリット511側を見た左側を左、右側を右とする。
【0015】
図1に示した回転柱40は、二つの昇降板ケース501,502を内部に有する。昇降板ケース50は、略矩形板状であり、それぞれ長手方向が上下方向となるように配置される。回転柱40の外周側面の一部である昇降板ケース50の側面には、上下方向に長い貫通孔であるスリット511が形成される。
【0016】
図2図4図5図7に示すように、二つの各昇降板ケース501,502(50)は、互いのスリット511が外向きとなるように後面が対向して配置される。昇降板ケース50同士の境界は、回転柱40の回転軸Aとなる。また、各昇降板ケース50は、上方から見た平面視において等角度に配置される。本実施形態では二つの昇降板ケース50を用いているため、各昇降板ケース50は平面視180度の角度で配置される。また、昇降板ケース50の周囲には、図2の破線で示すように、回転柱40の側面形状を円柱とする外装部41が設けられる。
【0017】
図2に示すように各昇降板ケース50は、載置盤11の上に固定される。載置盤11は、円盤状に形成される。載置盤11の平板部111には、載置盤11の外周縁に亘って立設する周壁112が形成される。載置盤11の下面には、載置盤11よりやや径の小さい従動歯車113が形成される。従動歯車113に対し外部からの駆動力が伝達されて、回転柱40は回転軸Aを中心に軸回転する(図4参照)。つぎに、昇降板ケース50に収納される昇降板60について説明する。
【0018】
図3は、昇降板60を示す図である。図3(a)は、昇降板60を側面から見た図であり、図3(b)は、昇降板60の正面から見た図(すなわち、図3(a)の左側から見た図)である。昇降板60は、平板状に形成され、被ガイド部である円柱状の第一突起部61及び第二突起部62を備える。第一突起部61は昇降板60の両面の対称な位置に配置され、第二突起部62も昇降板60の両面の対称な位置に配置される。以下、昇降板60の説明において、第一突起部61及び第二突起部62が配置される側を後(すなわち、図3(a)における右側)、その反対側を前とする。また、第一突起部61が配置される側(すなわち、図3(a)における上側)を上とし、第二突起部62が配置される側(すなわち、図3(a)における下側)を下とする。
【0019】
昇降板60は、前方下側に側面視略L字状の下側切欠部63を有する。昇降板60の下面60fと下側切欠部63の平面部63fとは、略平行に形成される。また、下面60fと平面部63fとは、斜めの傾斜面631を介して接続される。また、昇降板60は、前方上側に前方から後方に上るように傾斜する直線状の上側切欠部64を有する。よって、昇降板60の前端側は、後方から前方にかけて徐々に上下幅が狭くなるように形成される。
【0020】
昇降板60の上面60eは、上側切欠部64の後端から後方にかけて徐々に下方に傾斜している。上面60eは、下側切欠部63の前縁63cと後縁63dの両端縁を結んだ平面と略平行に形成される。また、昇降板60は、後方下側に直線状の後側切欠部65を有する。後側切欠部65は、図3(a)の側面視において、第二突起部62の外周側面と略接する位置に形成される。
【0021】
図4は、昇降板ケース50と本体部12の内部構造を示す図である。本図は昇降板ケース50を縦断面図として示す。各昇降板ケース501,502(50)には、それぞれ昇降板60が5個設けられている。また、図5図4の昇降板ケース50のV−V断面図、図6図4の昇降板ケース50のVI−VI断面図、図7図4の昇降板ケース50のVII−VII断面図である。
【0022】
昇降板ケース50は、内部に昇降部51、没入部52、収納部53、外出部54を有する。昇降部51は、昇降板ケース50内の前方側に設けられる。昇降部51は、昇降板ケース50の前面側に形成されるスリット511と、昇降ガイド部512を有する。スリット511は、図5に示すように、昇降板ケース50の内外を貫通孔して、昇降板60の厚さよりもやや広い幅で形成される。また、スリット511は、昇降板ケース50の上下方向を長手方向として形成される。昇降ガイド部512は、スリット511と平行な直線の溝状に形成される。
【0023】
昇降ガイド部512は、スリット511が形成される壁部513と、昇降板ケース50の内部に設けられる壁部514により形成される。内部の壁部514の下端部514fは、スリット511の下端511fよりも上方に設けられる。また、壁部514の上端部514eは、スリット511の上端511eよりも下方に設けられる。昇降板ケース50の側面壁と共に昇降ガイド部512を形成する壁部514は、図5に示すように、昇降板ケース50の左右の内側に対向して配置される。左側の壁部514a及び右側の壁部514bは、スリット511と同様に、昇降板60の厚さよりもやや広い間隔を開けて配置される。また、昇降ガイド部512の前後方向の溝幅は、昇降板60の第一突起部61及び第二突起部62の直径よりもやや広く形成される。よって、昇降板60は、第一突起部61及び第二突起部62を昇降ガイド部512に係合させることにより、昇降ガイド部512により上下動自在にガイドされ、前後方向への動きが規制される。
【0024】
図4に戻り、没入部52は、昇降部51の上方に設けられる。没入部52は、没入ガイド部521を有する。没入ガイド部521は、スリット511の後方に形成される。没入ガイド部521は、上側の壁部522と下側の壁部523により溝状に形成される。上側の壁部522の前方部522cは、昇降板ケース50の後方から前方にかけて、下方に向かって直線状に傾斜する。また、壁部522の後方部522dは、昇降板ケース50の前方から後方にかけて、下方に向かって直線状に傾斜する。この後方部522dは、前方部522cとの境界部分が上方に凸円弧状に湾曲して前方部522cと接続される。また、下側の壁部523も前方側が上方に凸円弧状に湾曲し、後方側が直線状に形成される。下側の壁部523は、上側の壁部522の後方部522dと略平行に配置されるため、没入ガイド部521の溝幅は、略均等な溝幅に形成される。
【0025】
没入ガイド部521を構成する各壁部522,523は、図6の断面図に示すように、昇降板ケース50の左右の内側に対向して配置される。左側の各壁部522a,523a及び右側の各壁部522b,523bは、昇降板60の厚さよりもやや広い間隔を開けて配置される。また、没入ガイド部521の溝幅は、昇降板60の第一突起部61及び第二突起部62の直径よりもやや広く形成される。
【0026】
図4に戻り、収納部53は、昇降部51の後方において、没入部52の下方に設けられる。収納部53と昇降部51の間には、上下方向に直線状の仕切壁55が設けられる。仕切壁55の上端からは、傾斜壁55eが延設される。傾斜壁55eは、仕切壁55から前方に向かって上方に傾斜する。また、傾斜壁55eは、没入ガイド部521を形成する壁部522,523の直線部と略平行である。
【0027】
仕切壁55と後方側(回転軸A側)の内壁532との間には、上下方向に直線状の壁部531が設けられる。この壁部531は、仕切壁55と略平行に形成される。よって、壁部531と内壁532とにより、前後に幅の広い溝状の収納ガイド部533が形成される。壁部531の上端からは、傾斜壁531eが延設される。傾斜壁531eは、壁部531から前方に向かって上方に傾斜する。延設された傾斜壁531eは、他の傾斜壁55eと同一平面状に接続される。壁部531と傾斜壁531eの各々は、昇降板ケース50の左右の内側に対向して配置される。左側の壁部531a及び右側の壁部531bは、図5に示すように、昇降板60の厚さよりもやや広い間隔を開けて配置される。また、図示はしないが、左側の傾斜壁531e及び右側の傾斜壁531eも、昇降板60の厚さよりもやや広い間隔を開けて配置される。収納ガイド部533の前後方向の溝幅は、図3(a)に示した昇降板60の側面視における第一突起部61及び第二突起部62の上下幅よりも広く形成される。あるいは、収納ガイド部533の溝幅は、昇降板60の側面視における第一突起部61及び第二突起部62の上下幅と比べて同じ若しくは狭く形成してもよい。
【0028】
外出部54は、昇降部51及び収納部53の下方に設けられる。外出部54には、上下方向に対して垂直な底面部541が設けられる。底面部541の前端541c位置は、収納部53に収納される昇降板60の重心位置よりも後方側に配置される。底面部541の上面には、緩衝部材542が設けられる。緩衝部材542は、ゴムや樹脂等で形成することができる。底面部541の前端541cからは、前方に傾斜壁543が延設される。傾斜壁543は、底面部541からスリット511のある前方にかけて下方に傾斜する。
【0029】
外出部54において、仕切壁55の下方には、壁部56が延設される。壁部56は、図7に示すように、昇降板ケース50の左右の内側に対向して配置される。左側の壁部56a及び右側の壁部56bは、昇降板60の厚さよりもやや広い間隔を開けて配置される。収納部53内における昇降板60の前方方向の移動を規制する仕切壁55の下端部55fは、壁部56の下端部56fよりも上方に位置する。上下方向に設けられた壁部514,56,531の各下端部514f,56f,531fは、傾斜壁543の上方に配置される。収納ガイド部533の壁部531の下端部531fは、昇降板60が底面部541の前端541cとの接点を軸に前方へ転倒する際に、昇降板60の前方側の突起部である第二突起部62が通過する軌道よりも遠い位置に設けられる。なお、緩衝部材542として厚い部材を用いた場合では、昇降板60が前方へ転倒する際の軸の位置が、前端541cよりも上に位置するため、下端部531fの位置は高くなる。また、下端部55fは、昇降板60が底面部541の前端541cとの接点を軸に前方へ転倒する際に、昇降板60の前縁63cよりも遠い位置に設けられる。
【0030】
車両昇降玩具10の底部に配置される本体部12には、回転柱40の駆動部70が設けられる。駆動部70は、駆動源であるモータ71、及び駆動力伝達部材である第一歯車72、第二歯車73、第三歯車74等により構成される。各歯車72,73,74は、駆動歯車及び従動歯車を同軸に有する。モータ71の駆動歯車712は第一歯車72の従動歯車721と歯合し、第一歯車72の駆動歯車722は第二歯車73の従動歯車731と歯合する。また、第二歯車73の駆動歯車732は第三歯車74の従動歯車741と歯合し、第三歯車74の駆動歯車742は載置盤11の従動歯車113と歯合する。
【0031】
本実施形態では、第一歯車72の従動歯車721は冠歯車であり、他の従動歯車731,741と、駆動歯車722,732,742は平歯車であるが、他の形状や適宜の数の歯車を用いることができる。また、駆動力伝達部材として他の部材や機構を適宜用いてもよい。
【0032】
図8は、回転同期部80及び入場制御部90の平面模式図である。回転同期部80は、図1に示すように載置盤11の下方に設けられ、入場制御部90の動作タイミングを制御する。回転同期部80は、回転羽部81と伝達板82を有する。回転羽部81は、回転軸Aを中心とした円を、回転軸Aの対象位置において二つの扇で切り欠いた形状に形成される。よって、回転羽部81は、回転軸Aの対象位置に略扇形状の二つの羽部材811を有する。回転羽部81は、回転柱40と回転軸Aを同じくして同一角速度により、矢印で示す平面視時計回り方向に回転する。羽部材811は、昇降板ケース50と同数設けられる。本実施形態では、羽部材811は、平面視において、昇降板ケース50の回転方向の前方側に配置される。
【0033】
扇形状に形成される伝達板82は、平面視において回転羽部81の回転軌道外方に設けられる。伝達板82は、扇形状の中心を回動軸Bとして回動する。また、伝達板82は、弧側において、回転羽部81側の一端部分に三角突起821を有し、三角突起821と反対の他端部分に角部を略矩形形状に切り欠いた切欠部822を有する。三角突起821には、回動軸B側とその反対側に、夫々直線状の傾斜部823,824が形成される。伝達板82は、回転羽部81の方向にバネ等の適宜の方法により付勢される。
【0034】
図9は、入場制御部90の入場制限状態における側面模式図である。また、図10は、入場制御部90の入場可能状態における側面模式図である。なお、図9及び図10は、図8の入場制御部90のIX−IX断面図に相当する。
【0035】
入場制御部90は、下りレーン30と上りレーン20の始点21の下方に第一規制部材91と第二規制部材92を備える。第一規制部材91は、略中央付近に回動軸Cを有し、回動可能に支持される。第一規制部材91は、支持板911、操作腕部912、押下部913を有する。支持板911は、回動軸Cに対し下りレーン30を走行する車両玩具100の進入側に設けられる。支持板911の上面には、矩形の平板状の可動走行路911eが形成される。また、支持板911は、下りレーン30上に設けられた孔部34を貫通して配置される。可動走行路911eの上面は、第一規制部材91が図9に示す入場制限状態の場合、下りレーン30の走行面33と略同一面となる。操作腕部912は、回動軸Cの下方に設けられる。操作腕部912は、図8で述べた伝達板82の切欠部822と当接する。また、押下部913は、回動軸Cに対し支持板911の反対側に設けられる。押下部913は、回動軸Cから棒状に延設される。
【0036】
第二規制部材92は、第一規制部材91に対し下りレーン30を走行する車両玩具100の進行方向側に配置される。第二規制部材92は、下りレーン30の進行方向側に回動軸Dを有し、回動可能に支持される。第二規制部材92は、回動軸D側から下方に突出したコ字状部921と、コ字状部921から下りレーン30の進入側へ延設されたL字状部922を有する。L字状部922の下方には、接続部925が設けられる。この接続部925には、円柱状の被押下部924が設けられる。被押下部924は、第二規制部材92の回動動作に伴い上下に移動する。L字状部922のうち、上方に立接する遮蔽板923は、板状に形成される。なお、バネ等の付勢部材により、第二規制部材92を下りレーン30側に付勢させ、遮蔽板923を孔部35から突出させることができる。また、図9及び図10において、回動軸Dの位置は、下りレーン30の上方に図示しているが、平面視において、上りレーン20の位置とずれて配置される。
【0037】
つぎに、車両昇降玩具10の動作例について説明する。図11は、図1の昇降板60の動作を示す図である。本図は、図1のXI−XI断面図に相当する。なお、ここでの昇降板ケース50の動作説明では、昇降板60が出現する片側のスリット511について説明する。
【0038】
まず、図1に示す本体部12に設けられたスイッチ等により車両昇降玩具10の電源を入れると、回転柱40は、図11の矢印に示す時計周りに回転する。図4で、昇降板ケース50内に収納された複数の昇降板60のうち、一番下の昇降板60は、自重によりスリット511側へ移動する。図11で、スリット511の位置が上りレーン20が傾斜し始める位置Q1にある場合、スリット511の下端は上方へ向かう上りレーン20の内周面201により塞がれるため、昇降板60は外部へ出ることができない。
【0039】
回転柱40がさらに回転して、スリット511を塞ぐ内周面201が途切れる位置Q2に移動すると、図4に示す昇降板601のように、昇降板ケース50の内部にある昇降板60はスリット511を介して外出する。また、このとき昇降板60の下面60fは、図11に示す回転柱40の外周に設けられた内壁23に上方から当接して、昇降板60の上方移動がガイドされる。回転柱40がさらに回転すると、昇降板60は、内壁23にガイドされながら上りレーン20の始点21がある位置Q3に移動する。
【0040】
ここで回転同期部80及び入場制御部90の動作について説明する。図8の羽部材811が伝達板82と接触していない間では、車両玩具100は、図9に示すように、走行面33上に出現する遮蔽板923により進行が妨げられる。スリット511が上りレーン20の始点21に近づくと、回転柱40と同期回転する回転羽部81の羽部材811は、伝達板82の傾斜部823に当接する。回転羽部81が図8の2点鎖線で示す位置にさらに回転すると、羽部材811の外側面が三角突起821を外方へ押すため、伝達板82は2点鎖線で示す位置に回動軸Bを中心に外方へ回動する。よって、伝達板82は、入場制限状態から入場可能状態となる。
【0041】
回転羽部81の回転により羽部材811と接して伝達板82が外方へ押し出されると、図10に示すように切欠部822により操作腕部912が押され、支持板911が上昇する。すると被押下部924は、押下部913により上方向の付勢力に抗して下方に押下され、遮蔽板923が走行面33の下方に降下する。よって、入場制御部90は入場制限状態から入場可能状態となり、可動走行路911e上に位置していた車両玩具100は、上りレーン20側に移動することができる。また、下りレーン30の上方から新たに進入してくる次の車両玩具100は、上昇した支持板911の後壁911dにより入場制御部90への入場が規制される。
【0042】
図11で、スリット511が上りレーン20の始点21に達すると、図8の回転羽部81の羽部材811は、伝達板82の三角突起821から離間する。すると、伝達板82は、回転羽部81側へ回動可能となる。図9に示すように、可動走行路911eは、上方へ付勢力が働く被押下部924により押下部913が押し上げられるため、走行面33と同一面となるように降下する。また、被押下部924の上昇にともない上昇した遮蔽板923は、下りレーン30の走行路を塞ぐ。よって、入場制御部90は、入場可能状態から入場制限状態となる。また、支持板911の後壁911dにより入場が規制されていた車両玩具100は、再び走行面33上に出現した遮蔽板923により進行が妨げられる。
【0043】
さらに、押下部913の上昇によって、操作腕部912が伝達板82の切欠部822側へ付勢される。よって、伝達板82は、図8の実線に示すように回転羽部81側へ回動し、入場制限状態となる。
【0044】
図11に戻り、スリット511は始点21の位置からさらに時計周り方向に移動する。昇降板60が上りレーン20に沿って上り始める位置Q3では、昇降板60は、入場制御部90の制御により入場した車両玩具100を後ろから押して、上りレーン20上を登坂させる。このとき、昇降板60は、図4に示した昇降板602のように上方の昇降部51に向かって移動し始める。収納部53に収納された昇降板60のうち、一番下の昇降板603は、前の昇降板602が昇降部51へ移動するまで、昇降板602の後方に当接し、スリット511側への移動が規制される。
【0045】
図11のスリット511がさらに時計周り方向に移動して位置Q1に戻ると、図4の昇降板602は昇降部51まで移動する。そのため、傾斜壁543上に待機する次の昇降板603は、スリット511の位置まで移動する。そして昇降板603は、スリット511が内周面201の途切れる位置Q2へ移動するまで、外への移動が規制される。このように回転柱40が回転を繰り返すことにより、一回の回転で昇降板ケース50内の昇降板60が一つずつ送り出される。
【0046】
本実施形態の車両昇降玩具10は、図1に示すように上りレーン20が複数階の階層構造となっている。したがって、スリット511からは階層毎に昇降板60が外出し、各昇降板60は上りレーン20を上る。昇降板60は、上りレーン20の終点22へ到達すると、終点内壁25の前側傾斜部251に当接する。そのため、昇降板60の下面60fが前側傾斜部251により上方向にさらに押し上げられる。このとき、昇降板60は、図4に示す昇降板604(60)の位置にある。昇降板60が前側傾斜部251にガイドされると、昇降板60の第一突起部61は昇降板ケース50内の上側の壁部522の前方部522cと接する。したがって、第一突起部61が前方部522cにガイドされ、第二突起部62の周辺を軸に昇降板60が昇降板ケース50の内部に倒れて没入する。
【0047】
その後、第一突起部61が没入ガイド部521にガイドされ、第二突起部62が傾斜壁55eにガイドされて、昇降板60は収納部53へ向かって移動する。収納部53に入った昇降板60は、上下に積まれた収納部53内の他の昇降板60の上へ落下する。このように回転柱40が回転することにより、昇降板60は、外出部54から外出して没入部52から没入する動作を繰り返す。
【0048】
以上、本実施形態によると、回転柱40を回転駆動させることにより、登坂区間である始点21から終点22において、車両玩具100を自動で上りレーン20を登坂させ昇降板60を繰り返し出現させることができる。また、上りレーン20が複数階層ある場合、複数の昇降板60を同時に出現させて多くの車両玩具100を登坂させることができる。このように、車両昇降玩具10は循環対象物である車両玩具100を簡易な駆動手段により登坂させることができる。
【0049】
本実施形態の昇降板60は、下側切欠部63を設けたことにより、上りレーン20の走行面に回転柱40側への傾斜であるバンクを設けていた場合や走行面に歪みが発生していた場合であっても、昇降板60が走行面に接触することを防止することができる。また、上側切欠部64を設けたことにより、昇降板60が昇降板ケース50内へ没入する際に、昇降板60の前端縁が通過する高さを低くすることができるため、スリット511の上端511eも低く抑えることができるよって、よって、車両玩具等の登坂支持機能を損なわずに昇降板ケース50の高さを抑えることができる。
【0050】
また、昇降板60の上面60eに傾斜を設けたことにより、収納部53において昇降板60を前方側へやや傾倒させ、重心をスリット511側へ偏らせながら積載させることができる。また、上面60eと、下側切欠部63の前縁63cと後縁63dの両端縁を結ぶ平面とを平行としたことにより、昇降板60を傾倒させたまま収納部53内に安定して収納させることができる。
【0051】
また、第二突起部62と後側切欠部65が側面視において接する構成としたため、昇降板60がスリット511から没入する際、第二突起部62の周辺を軸として昇降板60を倒し、容易に昇降板ケース50内部へ収納することができる。
【0052】
また、昇降板60は、第二突起部62の下方に後側切欠部65を設けたことにより、昇降板60が外出部54の傾斜壁543に沿ってスリット511側へ移動する際、及びスリット511の下端511fに位置する際、姿勢を安定させることができる。さらに、第一突起部61及び第二突起部62を昇降板60の後側へ偏って配置させたことにより、昇降板60が昇降部51を上る際に必要な昇降板ケース50内の空間を低減し、昇降板ケース50の前後方向の幅を短くすることができる。
【0053】
本実施形態の昇降板ケース50は、昇降部51において昇降板60を長手方向が昇降板ケース50の前後に向くように移動させ、収納部53において昇降板60を長手方向が昇降板ケース50の上下に向くように積載させる。よって、昇降板ケース50の前後方向の幅を短くすることができる。
【0054】
また、底面部541の前端位置を、収納部53に収納される昇降板60の重心位置よりも後方に配置したため、昇降板60が落下して底面部541の前端541cに接触すると、昇降板60がスリット511側へ容易に傾倒して姿勢を略90度回転させることができる。よって、昇降板60を容易にスリット511から外出させることができる。
【0055】
また、昇降板60が、スリット511の下端511fから上方にガイドされる際、外出部54内の後方に待機する次の昇降板60により上昇中の昇降板60が前方側へ付勢される。そのため、スリット511を上昇する昇降板60の第一突起部61を容易に壁部514の前方側へガイドし、第一突起部61及び第二突起部62を容易に昇降ガイド部512内へ移動させることができる。
【0056】
以上のような、昇降板60や昇降板ケース50を用いることにより、車両昇降玩具10における循環動作をスムーズに行い、回転柱40を小型にすることができる。
【0057】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は以上の実施形態によって限定されることはなく、種々の態様で実施することができる。例えば、本実施形態において、昇降板ケース50は、下方に設けられた載置盤11の下方に設けられた従動歯車113を介して、外部からの駆動力の伝達を受けて回転する例について示したが、上方において駆動力の供給を受けて回転する構成としてもよい。例えば、昇降板ケース50の上面に載置盤11のような円盤形状の蓋部材を設け、この蓋部材の一部に適宜の形態の歯車を設けてもよい。
【0058】
また、下りレーン30の配置は、本実施形態の図1のように、上りレーン20の外側に巻設させることに限らず、任意の配置とすることができる。例えば、下りレーン30は、回転柱40の周囲に巻設させ、上方及び下方が上りレーン20に挟まれるように配置させてもよい。このとき、下りレーン30は、回転柱40の下方に向かうに従い反時計周りの螺旋状に形成される。また、下りレ−ン30は、上りレーン20の終点22から始点21と接続される。さらに、下りレーン30には、分岐点や合流点を設けてもよく、分岐又は合流させる走行路を自動又は手動で切り替える走行路切替部を設けてもよい。
【0059】
また、昇降板60の形状は、円盤状であってもよいし、他の適宜の形状とすることができる。また、二つの第一突起部61及び第二突起部62に限らず、一つ又は三つ以上の被ガイド部を備えてもよい。また、被ガイド部として、円柱形状以外の他の形状の突起部を設けることができる。
【0060】
また、本実施形態の回転柱40は、昇降板ケース50を二つ含む場合について説明したが、昇降板ケース50の個数は、一つ又は三つ以上の複数としてもよい。昇降板ケース50を三つ以上の複数とする場合は、本実施形態の昇降装置と同様に、昇降板ケース50を互いにスリット511が反対向きとなるように配置することができる。そして、上方から見た平面視において、各昇降板ケース50は、互いの角度が均等となるように配置することができる。
【0061】
また、上りレーン20の走行面にバンクを設けない場合や走行面が比較的平坦であった場合等では、昇降板60は、下側切欠部63を設けない構成としてもよい。
【0062】
また、回転柱40は、上方から見た平面視において、回転軸Aを中心に反時計回りに回転する構成としてもよい。この場合、回転柱40の周囲に巻設される上りレーン20は、上方に向かうに従い、平面視において反時計回りの螺旋状に形成される。
【符号の説明】
【0063】
10 車両昇降玩具 11 載置盤
12 本体部 100 車両玩具
111 平板部 112 周壁
113 従動歯車
20 上りレーン 21 始点
22 終点 23 内壁
24 外壁 25 終点内壁
201 内周面 251 前側傾斜部
252上面部 253 後側傾斜部
30 下りレーン 31 内壁
32 外壁 33 走行面
34 孔部 35 孔部
40 回転柱 41 外装部
50 昇降板ケース 51 昇降部
52 没入部 53 収納部
54 外出部 55 仕切壁
55e 傾斜壁 55f 下端部
56(56a,56b) 壁部 56f 下端部
511 スリット 511e 上端
511f 下端 512 昇降ガイド部
513 壁部 514(514a,514b) 壁部
514e 上端部 514f 下端部
521 没入ガイド部 522(522a,522b) 壁部
522c 前方部 522d 後方部
523(523a,523b) 壁部 531(531a, 531b) 壁部
531f 下端部 532 内壁
533 収納ガイド部 541 底面部
541c 前端 542 緩衝部材
543 傾斜壁
60(601〜604) 昇降板 60e 上面
60f 下面 61 第一突起部
62 第二突起部 63 下側切欠部
63c 前縁 63d 後縁
63f 平面部 64 上側切欠部
65 後側切欠部 631 傾斜面
70 駆動部 71 モータ
72 第一歯車 73 第二歯車
74 第三歯車 712,722,732,742 駆動歯車
721,731,741 従動歯車
80 回転同期部 81 回転羽部
82 伝達板 811 羽部材
821 三角突起 822 切欠部
823 傾斜部 824 傾斜部
90 入場制御部 91 第一規制部材
92 第二規制部材 911 支持板
911e 可動走行路 911d 後壁
912 操作腕部 913 押下部
921 コ字状部 922 L字状部
923 遮蔽板 923e 先端部
924 被押下部
A 回転軸 B,C,D 回動軸
Q1〜Q3 位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11