(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6747982
(24)【登録日】2020年8月11日
(45)【発行日】2020年8月26日
(54)【発明の名称】摩擦アッセンブリ、ブレーキキャリパー、及び製造方法
(51)【国際特許分類】
F16D 65/092 20060101AFI20200817BHJP
F16D 65/095 20060101ALI20200817BHJP
F16D 65/097 20060101ALI20200817BHJP
F16D 66/02 20060101ALI20200817BHJP
F16D 66/00 20060101ALI20200817BHJP
B29C 43/34 20060101ALI20200817BHJP
C08J 5/04 20060101ALI20200817BHJP
C08L 61/06 20060101ALI20200817BHJP
【FI】
F16D65/092 D
F16D65/095 K
F16D65/097 Z
F16D66/02 R
F16D66/00 Z
F16D66/02 B
B29C43/34
C08J5/04CFB
C08L61/06
【請求項の数】20
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-568034(P2016-568034)
(86)(22)【出願日】2015年5月14日
(65)【公表番号】特表2017-518465(P2017-518465A)
(43)【公表日】2017年7月6日
(86)【国際出願番号】IB2015053564
(87)【国際公開番号】WO2015173768
(87)【国際公開日】20151119
【審査請求日】2018年2月6日
(31)【優先権主張番号】BG2014A000015
(32)【優先日】2014年5月16日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】501016696
【氏名又は名称】フレニ・ブレンボ エス・ピー・エー
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】マエストリーニ、ルカ
(72)【発明者】
【氏名】サマレッリ、ローラ
(72)【発明者】
【氏名】ベロット、パオロ
【審査官】
的場 眞夢
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭54−023649(JP,A)
【文献】
特開2008−014338(JP,A)
【文献】
特開2007−092989(JP,A)
【文献】
特表2004−506153(JP,A)
【文献】
特開平10−184744(JP,A)
【文献】
特表2013−505407(JP,A)
【文献】
国際公開第2014/065384(WO,A1)
【文献】
特開2012−036932(JP,A)
【文献】
特開平06−093251(JP,A)
【文献】
特表2011−530680(JP,A)
【文献】
特開平05−001733(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 49/00−71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種類の耐熱性樹脂の共モールド成形により形成された、支持プレート(2)と少なくとも1つのブレーキパッド(4)とを具備している摩擦アッセンブリであって、前記支持プレート(2)の耐熱性樹脂は、非金属性の補強用ファイバーが部分的に充填されており、
前記支持プレート(2)は、
i)振動抑圧体(8)のための少なくとも1つのハウジング座部(6)と、
ii)前記ブレーキパッドの周波数減衰物体(12)のための少なくとも1つの接続座部(10,10’)と、
iii)前記支持プレート(2)の後側スペーサ(16)の少なくとも1つの係合座部(14、14’)と、
iv)前記ブレーキパッドの機械的又は電気的摩耗インジケータ(20)のための少なくとも1つの接続座部(18,18’)と、
v)ディスクブレーキキャリパーの中空のピストンへの支持プレート(2)の留め具(24)のための接合座部(22,22’)と、
vi)温度、又は、力/トルクセンサー(44)のための少なくとも1つの位置付け座部(42,42’,42”)と、から選ばれた、前記支持プレート(2)に共モールド形成された1又は複数のアクセサリー接続座部を備える、アッセンブリ。
【請求項2】
前記補強用ファイバーは、前記支持プレート(2)の機械抵抗を増すように、ほぼ12ミリメータ以上の平均長さを有している請求項1に記載されたアッセンブリ。
【請求項3】
前記補強用ファイバーは、ディスクブレーキキャリパー内での摩擦アッセンブリの正常の使用の形態で、ブレーキパッド(4)の横方向のストレス方向(T)に沿って一般的又は独占的に向けられている請求項1又は2に記載されたアッセンブリ。
【請求項4】
CAS樹脂No.9003−35−4を含んでいるか、これであるフェノール樹脂を有している耐熱性樹脂により特徴付けられた請求項1乃至3のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項5】
前記ブレーキパッド(4)の耐熱性樹脂は、前記支持プレート(2)とブレーキパッド(4)との熱収縮又は膨張と合うように、支持プレート内の補強用ファイバーの重量パーセントと関連された重量パーセントで、少なくとも1種類の摩擦変更成分を、例えば、粉末状の銅を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項6】
摩擦変更成分は、少なくともブレーキパッド(4)との分離領域(26)の所で、支持プレート(2)の耐熱性樹脂内にもまた存在する請求項5に記載されたアッセンブリ。
【請求項7】
前記支持プレート(2)は、このプレートの後面(28)を実質的に平坦にするように、厚さ内に少なくとも部分的に挿入された補強用メッシュ又はプレートを有している請求項1乃至6のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項8】
前記座部i)−vi)は、前記振動抑圧体(8)のための、前記周波数減衰物体(12)のための、前記後側スペーサ(16)のための、前記摩耗インジケータ(20)のための、前記留め具(24)のための、温度又は力/トルクセンサーのための、もしくは、前記振動抑圧体の、前記周波数減衰物体の、前記後側スペーサ(16)の、前記摩耗インジケータの、前記留め具の、及び/又は、温度、又は、力/トルクセンサーの、中間支持体(30,48)により係合されるハウジングキャビティ及び/又は保持突起を有している請求項1乃至7のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項9】
振動抑圧体(8)のための前記ハウジング座部(6)は、支持プレート(2)の厚さ内に完全に規定され、閉じたハウジングキャビティの形態であり、このハウジングキャビティ中に前記振動抑圧体は収容され得る、請求項1乃至8のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項10】
前記ブレーキパッドの周波数減衰物体(12)のための接続座部(10)と関連された中間支持体(30)を具備し、前記接続座部(10)は、前記支持プレート(2)の周辺領域(32)の所で開口しているハウジングキャビティを有しており、前記中間支持体は、このキャビティから外方に突出している、請求項1乃至9のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項11】
周波数減衰物体(12)のための前記接続座部(10’)は、前記支持プレート(2)から突出し、耐熱性樹脂で一体成型され、前記周波数減衰物体が留められ得る少なくとも1つの付加物(34)を有している請求項1乃至10のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項12】
前記後側スペーサ(16)の係合座部(14,14’)、前記摩耗インジケータ(20)のための接続座部(18,18’)、及び/又は、前記留め具(24)のための接合座部(22,22’)の少なくとも1つは、前記後側スペーサ(16)の、摩耗インジケータ(20)の、及び/又は、留め具(24)の、1つ又は複数の区画部(38)に挿入されるのに適している1つ又は複数の保持突出部(36)を有している請求項1乃至11のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項13】
1つ又は複数の夫々の座部i)−vi)に機械的に接続された、前記振動抑圧体(8)、前記周波数減衰物体(12)、前記後側スペーサ(16)、前記摩耗インジケータ(20)、前記留め具(24)、及び/又は、温度又は力/トルクセンサーを具備している請求項1乃至12のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項14】
前記後側スペーサ(16)、前記摩耗インジケータ(20)、及び/又は、前記留め具(24)の少なくとも1つは、アクセサリー接続座部の中に突出している少なくとも1つの部分(40)を有し、前記突出している部分(40)は、前記支持プレート(2)の耐熱性樹脂の中に部分的に挿入されている、請求項1乃至13のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項15】
前記補強用ファイバーは、カーボンファイバーと、グラスファイバーと、ボロンファイバーと、シリカファイバーと、炭化珪素ファイバーと、セラミックファイバーと、及び、これらの混合部とからなるグループから選択される請求項1乃至14のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
【請求項16】
摩擦アッセンブリ(1)を、形成するための方法であって、
補強用ファイバーが部分的に充填された少なくとも1種類の耐熱性樹脂から支持プレート(2)と、第1および第2の連接された、又は、重ねられたキャビティを規定するモールド内の耐熱性樹脂で、少なくとも1つのブレーキパッド(4)と、を共モールド成形する少なくとも1つのサブ工程と、前記第1のキャビティは前記支持プレートの前記耐熱性樹脂を収容し、前記第2のキャビティは前記ブレーキパッドの前記耐熱性樹脂を収容し、
前記共モールド成形のサブ工程と少なくとも部分的に同時に、前記支持プレート(2)に1つ又は複数のアクセサリー接続座部を形成する少なくとも1つの工程とを具備し、前記1つ又は複数の座部は、
i)振動抑圧体(8)のための少なくとも1つのハウジング座部(6)と、
ii)前記ブレーキパッドの周波数減衰物体(12)のための少なくとも1つの接続座部(10,10’)と、
iii)前記支持プレート(2)の後側スペーサ(16)の少なくとも1つの係合座部(14、14’)と、
iv)前記ブレーキパッドの機械的又は電気的摩耗インジケータ(20)のための少なくとも1つの接続座部(18,18’)と、
v)ディスクブレーキキャリパーの中空のピストンへの支持プレート(2)の留め具(24)のための接合座部(22,22’)と、
vi)温度、又は、力/トルクセンサー(44)のための少なくとも1つの位置付け座部(42,42’,42”)と、から選ばれている、方法。
【請求項17】
前記サブ工程は、圧縮で1種又は複数種の耐熱性樹脂をモールド成形する工程を含んでいる請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ヘキサメチレンテトラミンの存在のもとでの、オプションでは、置換されたフェノールとホルムアルデヒドとの反応により、フェノール樹脂を与える工程を含んでいる、耐熱性樹脂を得る工程を具備している請求項16又は17に記載の方法。
【請求項19】
前記支持プレート(2)の少なくとも後面(28)を、この後面の実質的な平坦性を高めるように調整する工程を具備している請求項16乃至18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
請求項1乃至15のいずれか1項に記載の摩擦アッセンブリを有するブレーキキャリパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、摩擦アッセンブリ、摩擦アッセンブリの製造のための方法、及び、1つのこのようなアッセンブリを搭載したブレーキキャリパーに関している。
【背景技術】
【0002】
ディスクブレーキのためのブレーキキャリパーの摩擦部材が、プレート、即ち中間体により支持されており、制動のために必要な力は、キャリパーから中間体に1つ又は複数のピストンにより伝えられ、この結果、中間体がディスクと当接するように摩擦部材を課して、関連された軸を中心としたディスクの回転を遅くすること、が知られている。
【0003】
前記摩擦部材と中間体とは、伝統的に、異なる材料で製造され、後で接続されて一体とされている。
【0004】
詳述すると、ブレーキキャリパーの長期に渡っての信頼性を確保するために、中間体は、金属(例えば、鉄又はスチール)で度々形成され、高いパーホオマンスを更に達成している。
【0005】
しかし、このような従来の材料の使用は、摩擦部材と中間体とのアッセンブリを、かくして各キャリパー全体のかなり大きい全重量を生じさせている。化石燃料の最も有効な使用の観点から、上述された部品の重量の減少が、非常に望ましい。
【発明の概要】
【0006】
この発明は、このような状況で鑑みられ、従来技術の部品と比較して大幅に低い重量ではあるが、現在使用されているシステムと比較して少なくとも同等の信頼性のある摩擦アッセンブリを提供することを意図している。
【0007】
この目的は、請求項1に従った摩擦アッセンブリと、請求項20に従ったブレーキキャリパーと、請求項16に従った方法とにより、達成される。これらに従属した請求項は、好ましい実施の形態の種々の形態を示している。
【0008】
この発明の目的は、添付された図面の助けにより以下に詳述される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの前側からの斜視図を示している。
【
図2】
図2は、一実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの正面図を示している。
【
図3】
図3は、一実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図2の平面III−IIIに沿った断面図を示している。
【
図4】
図4は、他の実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後側からの斜視図を示している。
【
図5】
図5は、他の実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの正面図を示している。
【
図6】
図6は、他の実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図5の平面VI−VIに沿った断面図を示している。
【
図7】
図7は、更なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後側からの斜視図を示している。
【
図8】
図8は、更なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの正面図を示している。
【
図9】
図9は、更なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図8の平面IX−IXに沿った断面図を示している。
【
図10】
図10は、異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後側からの斜視図を示している。
【
図11】
図11は、異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後面図を示している。
【
図12】
図12は、異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図11の平面XII−XIIに沿った断面図を示している。
【
図13】
図13は、更に異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後側からの斜視図を示している。
【
図14】
図14は、更に異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後面図を示している。
【
図15】
図15は、更に異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図14の平面XV−XVに沿った断面図を示している。
【
図16】
図16は、更に異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図14の平面XVI−XVIに沿った断面図を示している。
【
図17】
図17は、より更に異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後側からの斜視図を示している。
【
図18】
図18は、より更に異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後面図を示している。
【
図19】
図19は、更に異なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図18の平面XIX−XIXに沿った断面図を示している。
【
図20】
図20は、一実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後側からの斜視図を示している。
【
図21】
図21は、一実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後面図を示している。
【
図22】
図22は、一実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図21の平面XXII−XXIIに沿った断面図を示している。
【
図23】
図23は、一実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図21の平面XXIII−XXIIIに沿った断面図を示している。
【
図24】
図24は、他の実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後側からの斜視図を示している。
【
図25】
図25は、他の実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後面図を示している。
【
図26】
図26は、他の実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図25の平面XXVI−XXVIに沿った断面図を示している。
【
図27】
図27は、更なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後側からの斜視図を示している。
【
図28】
図28は、更なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの後面図を示している。
【
図29】
図29は、更なる実施の形態に係わる、この発明によりカバーされる摩擦アッセンブリの、
図28の平面XXIX−XXIXに沿った断面図を示している。
【
図30】
図30は、支持プレートへのセンサーの可能な位置を概略的に示している。
【
図31】
図31は、支持プレートへのセンサーの可能な位置を概略的に示している。
【
図32】
図32は、支持プレートへのセンサーの可能な位置を概略的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記図を参照すると、参照符号1は、少なくとも1種類の耐熱性樹脂の共モールド成形により形成された、支持プレート2と、少なくとも1つのブレーキパッド4と、を有する摩擦アッセンブリ、を全体に渡って、示している。
【0011】
好ましくは、前記耐熱性樹脂は、熱硬化性樹脂である。
【0012】
効果的には、前記耐熱性樹脂は、ノボラックのようなフェノール樹脂である。
【0013】
好ましくは、前記耐熱性(又は、フェノール)樹脂は、前記支持プレート2及びブレーキパッド4に対し同じである。
【0014】
一実施の形態に係われば、支持プレート2とブレーキパッド4とは、例えば、ポリマーの同じファミリーに属する、異なる耐熱性樹脂により形成されている。
【0015】
異なる実施の形態に係われば、前記フェノール樹脂は、CAS樹脂No.9003−35−4を含んでいるか、これである。
【0016】
更なる変形例によれば、前記樹脂は、アッセンブリ1の少なくとも動作温度まで、耐熱性がある。
【0017】
更に異なる変形例に係われば、前記フェノール樹脂は、ヘキサメチレンテトラミンの存在のもとでの、オプションでは、置換されたフェノールとホルムアルデヒドとの反応により得られている。
【0018】
換言すれば、この変形例に係われば、都合良く熱可塑性樹脂であるフェノール樹脂/ノボラックは、熱硬化性樹脂になるように、橋かけ剤の役割であるヘキサメチレンテトラミンと反応する。
【0019】
例えば、前記ヘキサメチレンテトラミンは、耐熱性樹脂の重量、又は、補強用のファイバーが添加された樹脂の全重量に、又は、耐熱性樹脂の重量に対して5%と10%との間のパーセント範囲で存在し得る。
【0020】
示された実施の形態で、支持プレート2は、実質的に平坦な後面28を規定している。効果的には、この後面28は、ブレーキキャリパーの少なくとも1つの移動ピストン(例えば、内部が中空(internally hollow))に対する当接部として機能するように設定されている。効果的には、支持プレート2は、ほぼ矩形のレイアウトを有し得る。
【0021】
例えば、この内部が中空の移動ピストンの存在で、摩擦アッセンブリ1は、後側に、プレートの対応部で、少なくとも1つの留め具(anchor component)24が設けられ得る。前記留め具は、少なくともディスクから離れるブレーキパッドの移動の行程で、支持プレートをピストンと一体的にするように、ピストンの区画部の中に挿入可能である。
【0022】
このようにして、ブレーキパッドは、ブレーキキャリパーの駆動が解除された後に、かくして、ディスクの低速回転が終了した後に、ディスクと接触しているように残ることが防止されている。
【0023】
図示されている実施の形態では、留め具24は、中空のピストンの中でスナップロックするように構成されている1つ又は複数の弾性舌片(resilient tongue)50を有している。
【0024】
好ましくは、前記少なくとも1つの弾性舌片50は、ピストンに形成されているアンダーカットと係合するように、ピストンの移動軸に対して径方向外方に湾曲され得る。
【0025】
一実施の形態に係われば、支持プレート2は、特に、制動される対応しているディスクから/ディスクへと移動しているときに、ブレーキキャリパーのガイド(図示されていない)と、移動可能なように係合するように設定され、厚さ方向に貫通した1つ又は複数の孔46を有している。
【0026】
更なる実施の形態に係われば、前記支持プレート2は、このプレートの後面28を実質的に平坦にするように、厚さ内に少なくとも部分的に挿入された補強用メッシュ又はプレートを有し得る。
【0027】
別の更なる実施の形態に係われば、支持プレート2の少なくとも後面28は、実質的な平旦性を高めるために、研磨され得る。
【0028】
支持プレート2のフェノール樹脂には、好ましくは、非金属の補強用ファイバーが部分的に充填されている。例のみによれば、使用可能な補強用ファイバーは、カーボンファイバー、グラスファイバー、ボロンファイバー、シリカファイバー、炭化珪素ファイバー、セラミックファイバー、及び、これらの混合部を含み得る。
【0029】
ガラスファイバーは、この発明の特に好ましい実施の形態を示している。
【0030】
例えば、耐熱性樹脂の重量と補強用ファイバーの重量との割合は、0.1と3.0との間、効果的には0.3と2.0との間、オプションでは0.4と1.8との間、そして、一例では0.7と1.5との間で有り得る。
【0031】
好ましくは、補強用ファイバーは、少なくとも、上述されたファイバーの無い耐熱性樹脂で形成されているプレートに対して、支持プレート2の機械的強度を増すように約12ミリメータ以上(例えば、13又は14ミリメータ以上)の平均長さである。
【0032】
効果的な実施の形態に係われば、前記補強用ファイバーは、ディスクブレーキキャリパー内でのアッセンブリ1の正常の使用の形態で、ブレーキパッド4の横方向のストレス方向Tに沿って一般的又は独占的に向けられている。
【0033】
更なる変形例に係われば、ブレーキパッド4は、代わって、補強用ファイバーを使用していない。
【0034】
しかし、好ましい実施の形態は、ブレーキパッド4の耐熱性樹脂が、少なくとも1種類の摩擦変更成分(friction modifying component)を有することを与えている。
【0035】
例のみによれば、前記摩擦変更成分は、金属粉末(例えば、銅、鉄、アルミニウム、及び/又は、亜鉛)、アルミニウム又はシリコンの酸化物、薄片物(例えば、グラファイト又はマイカ)、もしくは、これらの組合せから選ばれ得る。
【0036】
摩擦変更成分の存在を考慮する変形例にとって、これの重量パーセントは、支持プレート2とブレーキパッド4との熱収縮/膨張を一致させるように、支持プレートの中の補強用ファイバーの重量パーセントに関連し得る。
【0037】
一実施の形態に係われば、摩擦変更成分は、又、支持プレート2の耐熱性樹脂の中にも、少なくともブレーキパッド4に対する分離領域(separation zone)26の所で存在し得る。
【0038】
図3及び12の変形例を参照すると、支持プレート2とブレーキパッド4との間の分離領域26は、これら部材間の正確に分かれる平面として概略的に示されている。しかし、現実では、分離領域は、不規則な平面が最も一般的ではあるが、耐熱性樹脂と補強用ファイバー(支持プレートのための)、好ましくはこのようなファイバーの無い耐熱性樹脂、そして、オプションでは、ブレーキパッドにある摩擦変更成分との親密な混合物が中にある体積物でも良いので、グラフ的な表示である。
【0039】
この発明に係われば、支持プレート2は、共モールド成形により形成された1つ又は複数のアクセサリー接続座部を形成している。
【0040】
種々の実施の形態に係われば、上記1つ又は複数の座部は、
i)振動抑圧体8のための少なくとも1つのハウジング座部6と、
ii)特にブレーキパッドの自然周波数の周波数減衰物体12のための少なくとも1つの接続座部10,10’と、
iii)支持プレート2の後側スペーサ16(例えば、詰め材(shim))の少なくとも1つの係合座部14、14’と、
iv)ブレーキパッドの機械的又は電気的摩耗インジケータ20のための少なくとも1つの接続座部18,18’と、
v)ディスクブレーキキャリパーの好ましくは中空のピストンへの支持プレート2の留め具24のための接合座部22,22’と、
vi)温度、又は、力/トルクセンサー44のための少なくとも1つの位置付け座部42,42’,42”と、から選ばれ得る。
【0041】
幾つかの変形例に係われば、前記座部i)−vi)は、振動抑圧体8のための、周波数減衰物体12のための、後側スペーサ16のための、摩耗インジケータ20のための、留め具24のための、及び、温度、又は、力/トルクセンサー44のためのハウジングキャビティ及び/又は保持突起を有し得る。
【0042】
又は、更なる実施の形態に係われば、前記ハウジングキャビティ及び/又は保持突起は、前記減衰物体の、前記後側スペーサの、前記摩耗インジケータの、前記留め具の、及び/もしくは、温度又は力/トルクセンサーの前記抑圧体の中間支持体30,48により係合され得る。
【0043】
好ましくは、前記中間支持体30,48は、支持プレート2の耐熱性樹脂の中に少なくとも部分的に組み入れられ得る。
【0044】
例えば、前記中間支持体30,48は、金属部材を有し得るか、これにより構成され得る。
【0045】
例えば、
図1乃至3に示されている実施の形態を参照すると、振動抑圧体8のためのハウジング座部6は、支持プレート2の厚さに完全に規定され、中に前記抑圧体が収容されている閉じたハウジングキャビティの形態であり得る。
【0046】
この抑圧体8の機能に関しては、記載されたアッセンブリ1の振動の対称的な伝播を防ぐために使用され得ることである。
【0047】
例えば、
図5に概略的に示されている更なる変形例に係われば、アッセンブリ1は、前記パッドの周波数減衰物体12のための振動抑圧体8に関連している中間支持体30を有し得る。
【0048】
換言すれば、前記中間支持体30は、一側で、前述された座部に対応している支持プレートに好ましくは接続されており、又、他端で前記減衰物体に接続可能である。
【0049】
このような1つ又は複数の減衰物体の機能に関して、減衰物体は、重要な質量(important mass)をプレートの上側に、特に孔46の所又は上方に集中させるので、減衰物体は、ブレーキパッド4の自然周波数を、かくして、パットのノイズを減少させるようにすることである。
【0050】
一実施の形態に係われば、前記振動抑圧体8は、支持プレート2の周辺領域32に対応しており、例えば、プレートの厚さ方向に突出するような状態の開口ハウジングキャビティを有している。この結果、前記中間支持体は、前記キャビティへと外方に向かって部分的に突出している。
【0051】
例えば、中間支持体30の一端部は、プレート2の耐熱性樹脂により、外れないように、例えば、T字形状に成形されている。
【0052】
変形例に係われば、周波数減衰物体12のための接続座部10’は、支持フレーム2から突出し、好ましくは耐熱性樹脂で一体成型され、前記物体が留められ得る少なくとも1つの付加物34を有し得る。
【0053】
図9に概略的に示されている変形例に係われば、前記周波数減衰物体12は、中間支持体48に接続され、即ち、ねじ留めされており、好ましくは、前記物体に相補的に螺合している。
【0054】
効果的な実施の形態に係われば、後側スペーサ16の係合座部14,14’の少なくとも1つ、摩耗インジケータ20のための接続座部18,18’、及び/又は、留め具24のための接合座部22,22’は、前記後側スペーサ16の、摩耗インジケータ20の、留め具24の側方から1つ又は複数の区画部38に挿入されるのに適している1つ又は複数の保持突出部36を有している。
【0055】
好ましくは、これら変形例に従えば、前記保持突出部36は、中間支持体として機能でき、又、耐熱性樹脂とは異なる材料により形成され得る。
【0056】
例えば、保持突出部36は、支持プレート2の耐熱性樹脂に少なくとも部分的に組み入れられ得る。
【0057】
好ましくは、保持突出部36は、金属部材を有するか、金属部材により構成され得る。
【0058】
好ましくは、摩擦アッセンブリ1は、更に、1つ又は複数の夫々の前記座部i)乃至vi)に機械的に接続された、振動抑圧体8、周波数減衰物体12、後側スペーサ16、摩耗インジケータ20、及び/もしくは、温度又は力/トルクセンサーの1つ又は複数を有している。
【0059】
更なる実施の形態に係われば、後側スペーサ16、摩耗インジケータ20、及び/又は、留め具24の少なくとも1つは、アクセサリー接続座部、又は、ハウジングキャビティの中に突出している少なくとも1つの部分40を有している。この部分40は、前記後側スペーサ16、摩耗インジケータ20、及び/又は、留め具24と一体的に形成され得る。
【0060】
効果的には、前記突出している部分40は、支持プレート2の耐熱性樹脂の中に部分的に挿入され得る。
【0061】
図30乃至35に示されている変形例に関して、アッセンブリ1は、支持プレートの側方エッジ52に沿って配設された単一の位置付け座部42’(そして、かくして、単一のセンサー44)、側方エッジに沿って互いに離間された2つの個別の(distinct)座部42、又は、摩擦アッセンブリ1の内側のブレーキパッドアッセンブリ4と支持プレート2との間のスペース内(即ち、エッジ位置とは異なる位置)に配設された1対の分離(separate)座部42"を有し得る。
【0062】
後者の変形例は、座部とセンサーとのハッチングによって
図32と、支持プレート2の前面54の表示によって
図35とに概略的に示されている。
【0063】
オプションでは、参照符号44で示されているセンサーは、ブレーキパッドの電気的摩耗インジケータで有り得る。
【0064】
更に、この変形例は、又、摩擦アッセンブリを製造する方法に関連している。
【0065】
方法の好ましい実施の形態は、前述した実施の形態に従った摩擦アッセンブリ1を製造するように使用されるので、この方法の好ましい又は効果的な変形例は、アッセンブリの前記記載から単に暗示されて推論され得る工程を有し得る。
【0066】
方法は、
好ましくは、圧縮により、補強用ファイバーが部分的に充填された少なくとも1種類の耐熱性樹脂から支持プレート2と、例えば、前記ファイバーを有していないか有している耐熱性樹脂で、少なくとも1つのブレーキパッド4と、を共モールド成形する少なくとも1つのサブ工程と、
前記共モールド成形のサブ工程と少なくとも部分的に同時に、前記支持プレート2に1つ又は複数のアクセサリー接続座部を形成する少なくとも1つの工程とを含んでいる。
【0067】
好ましくは、1つ又は複数の座部が、上述されたアクセサリー/接続座部(i)乃至(vi)から選択される。
【0068】
最後に、この発明は、上述された実施の形態に従った摩擦アッセンブリ1、又は、説明された方法に従って製造されたアッセンブリを有しているブレーキキャリパーに関している。
【0069】
この発明の目的は、限定されない例に基づいて以下に説明される。
【0070】
例: 摩擦アッセンブリの共モールド成形、
上述されたアッセンプリを共モールド成形するために、変更されたモールドを有するホットプレスが、2つの連接された、又は、重ねられたキャビティを規定するように使用される。第1のモールドキャビティは、支持プレートの耐熱性樹脂を収容するように意図され、一方、第2のモールドキャビティは、ブレーキパッドの代わりの耐熱性樹脂を収容するように意図されている。
【0071】
前記モールドには、又、1つのアクセサリー/接続座部、又は、関連したこれらの複数を形成するための部材を配設するハウジングが設けられている。
【0072】
詳述すると、この方法は、前に規定された、振動抑圧体、周波数減衰物体、後側スペーサ、摩耗インジケータ、留め具、センサー、中間支持体、及び/又は、1つ又は複数の保持突起を受け得る。
【0073】
第1のモールドキャビティの中に、補強用ファイバーが予め充填されている耐熱性樹脂が、このキャビティ内に均一に分布される前に、1つ又は複数の前記部材が配置される。第2のモールドキャビティの中に、オプションでは、少なくとも1種類の摩擦変更成分の存在の、類似の又は異なる耐熱性樹脂が収容される。
【0074】
モールド成形温度は、130℃と180℃との間で、使用される樹脂に応じて変えられ得、一方、動作圧力は、10乃至50 MPaの範囲であり得る。パッドのサイズと使用される樹脂の量とに基づいて、モールド成形時間は、1から約10分までの、度々、2乃至5分の範囲である。
【0075】
摩擦アッセンブリのモールド成形の後に、これは、樹脂の橋かけを完了するように、約220℃の温度でオーブン内に置かれる。
【0076】
斬新的にも、記載された、アッセンブリと、キャリパーと、方法とは、規定された最終目的を達成可能にする。
【0077】
効果的には、この発明によりカバーされているアッセンブリと、キャリパーとは、簡単に形成され、かくして、低コストで、反復性があり、自動化が可能な方法で、製造され得る。
【0078】
効果的には、この発明によりカバーされているアッセンブリと、キャリパーと、方法とは、実質的な自己位置付けを可能にする幾何学的なカップリングを有している。
【0079】
効果的には、この発明によりカバーされているアッセンブリは、最もドラステックな使用のもとでさえも、極めて高い耐久性及び信頼性がある。
【0080】
効果的には、記載された技術により、このアッセンブリは、損傷又は裂傷を、例えば、プレートとブレーキパッドとの間に与えることが無く、広範囲の温度のもとで信頼性のある動作を果たす。
【0081】
効果的には、この発明によりカバーされているアッセンブリは、低熱伝導性を有しており、この結果、ブレーキキャリパーのベーパロックの可能性が低い。
【0082】
効果的には、長い補強用ファイバーを、耐熱性樹脂内で形成することが非常に困難であるけれども、これらは予期されていない機械的特性を与える。
【0083】
上記アッセンブリと、キャリパーと、方法との実施の形態に、当業者が、特定の必要事項を満たさせるために、応じるように、部材の変形、交換、又は、他の機能的に等価な処置をなし得る。
【0084】
又、これらの変更は、以下の請求項により規定されている保護範囲内に含まれている。
【0085】
更に、可能な実施の形態に属しているように記載されている変更の各々は、記載されている他の変更とは関係なく、実現され得る。
以下に審査された特許請求の範囲の請求項を、参考のために付記として記載する。
[1] 少なくとも1種類の耐熱性樹脂の共モールド成形により形成された、支持プレート(2)と少なくとも1つのブレーキパッド(4)とを具備している摩擦アッセンブリであって、前記支持プレート(2)の耐熱性樹脂は、非金属性の補強用ファイバーが部分的に充填されており、
前記支持プレート(2)は、
i)振動抑圧体(8)のための少なくとも1つのハウジング座部(6)と、
ii)前記ブレーキパッドの周波数減衰物体(12)のための少なくとも1つの接続座部(10,10’)と、
iii)前記支持プレート(2)の後側スペーサ(16)の少なくとも1つの係合座部(14、14’)と、
iv)前記ブレーキパッドの機械的又は電気的摩耗インジケータ(20)のための少なくとも1つの接続座部(18,18’)と、
v)ディスクブレーキキャリパーの中空のピストンへの支持プレート(2)の留め具(24)のための接合座部(22,22’)と、
vi)温度、又は、力/トルクセンサー(44)のための少なくとも1つの位置付け座部(42,42’,42”)と、から選ばれ、共モールド成形により形成された1又は複数のアクセサリー接続座部を規定している、アッセンブリ。
[2] 前記補強用ファイバーは、前記支持プレート(2)の機械抵抗を増すように、ほぼ12ミリメータ以上の平均長さを有している[1]に記載されたアッセンブリ。
[3] 前記補強用ファイバーは、ディスクブレーキキャリパー内での摩擦アッセンブリの正常の使用の形態で、ブレーキパッド(4)の横方向のストレス方向(T)に沿って一般的又は独占的に向けられている[1]又は[2]に記載されたアッセンブリ。
[4] CAS樹脂No.9003−35−4を含んでいるか、これであるフェノール樹脂を有している耐熱性樹脂により特徴付けられた[1]乃至[3]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[5] 前記ブレーキパッド(4)の耐熱性樹脂は、前記支持プレート(2)とブレーキパッド(4)との熱収縮又は膨張と合うように、支持プレート内の補強用ファイバーの重量パーセントと関連された重量パーセントで、少なくとも1種類の摩擦変更成分を、例えば、粉末状の銅を有する[1]乃至[4]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[6] 摩擦変更成分が、又、支持プレート(2)の耐熱性樹脂内に、ブレーキパッド(4)との分離領域(26)の所で存在する[5]に記載されたアッセンブリ。
[7] 前記支持プレート(2)は、このプレートの後面(28)を実質的に平坦にするように、厚さ内に少なくとも部分的に挿入された補強用メッシュ又はプレートを有している[1]乃至[6]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[8] 前記座部i)−vi)は、前記振動抑圧体(8)のための、前記周波数減衰物体(12)のための、前記後側スペーサ(16)のための、前記摩耗インジケータ(20)のための、前記留め具(24)のための、温度又は力/トルクセンサーのための、もしくは、前記振動抑圧体の、前記周波数減衰物体の、前記後側スペーサ(16)の、前記摩耗インジケータの、前記留め具の、及び/又は、温度、又は、力/トルクセンサーの、中間支持体(30,48)により係合されるハウジングキャビティ及び/又は保持突起を有している[1]乃至[7]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[9] 振動抑圧体(8)のための前記ハウジング座部(6)は、支持プレート(2)の厚さ内に完全に規定され、閉じたハウジングキャビティの形態であり、このハウジングキャビティ中に前記振動抑圧体は収容され得る、[1]乃至[8]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[10] 前記ブレーキパッドの周波数減衰物体(12)のための接続座部(10)と関連された中間支持体(30)を具備し、前記接続座部(10)は、前記支持プレート(2)の周辺領域(32)の所で開口しているハウジングキャビティを有しており、前記中間支持体は、このキャビティから外方に突出している、[1]乃至[9]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[11] 周波数減衰物体(12)のための前記接続座部(10’)は、前記支持プレート(2)から突出し、耐熱性樹脂で一体成型され、前記周波数減衰物体が留められ得る少なくとも1つの付加物(34)を有している[1]乃至[10]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[12] 前記後側スペーサ(16)の係合座部(14,14’)、前記摩耗インジケータ(20)のための接続座部(18,18’)、及び/又は、前記留め具(24)のための接合座部(22,22’)の少なくとも1つは、前記後側スペーサ(16)の、摩耗インジケータ(20)の、及び/又は、留め具(24)の、例えば、側方から1つ又は複数の区画部(38)に挿入されるのに適している1つ又は複数の保持突出部(36)を有している[1]乃至[11]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[13] 1つ又は複数の夫々の座部i)−vi)に機械的に接続された、前記前記振動抑圧体(8)、前記周波数減衰物体(12)、前記後側スペーサ(16)、前記摩耗インジケータ(20)、前記留め具(24)、及び/又は、温度又は力/トルクセンサーを具備している[1]乃至[12]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[14] 前記後側スペーサ(16)、前記摩耗インジケータ(20)、及び/又は、前記留め具(24)の少なくとも1つは、アクセサリー接続座部の中に突出している少なくとも1つの部分(40)を有し、前記突出している部分(40)は、前記支持プレート(2)の耐熱性樹脂の中に部分的に挿入されている、[1]乃至[13]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[15] 前記補強用ファイバーは、カーボンファイバーと、グラスファイバーと、ボロンファイバーと、シリカファイバーと、炭化珪素ファイバーと、セラミックファイバーと、及び、これらの混合部とからなるグループから選択される[1]乃至[14]のいずれか1項に記載されたアッセンブリ。
[16] 摩擦アッセンブリを、例えば、[1]乃至[15]のいずれか1項に記載のアッセンブリ(1)を、形成するための方法であって、
補強用ファイバーが部分的に充填された少なくとも1種類の耐熱性樹脂から支持プレート(2)と、例えば、前記ファイバーを有していない耐熱性樹脂で、少なくとも1つのブレーキパッド(4)と、を共モールド成形する少なくとも1つのサブ工程と、
前記共モールド成形のサブ工程と少なくとも部分的に同時に、前記支持プレート(2)に1つ又は複数のアクセサリー接続座部を形成する少なくとも1つの工程とを具備し、前記1つ又は複数の座部は、
i)振動抑圧体(8)のための少なくとも1つのハウジング座部(6)と、
ii)前記ブレーキパッドの周波数減衰物体(12)のための少なくとも1つの接続座部(10,10’)と、
iii)前記支持プレート(2)の後側スペーサ(16)の少なくとも1つの係合座部(14、14’)と、
iv)前記ブレーキパッドの機械的又は電気的摩耗インジケータ(20)のための少なくとも1つの接続座部(18,18’)と、
v)ディスクブレーキキャリパーの中空のピストンへの支持プレート(2)の留め具(24)のための接合座部(22,22’)と、
vi)温度、又は、力/トルクセンサー(44)のための少なくとも1つの位置付け座部(42,42’,42”)と、から選ばれている、方法。
[17] 前記サブ工程は、圧縮で1種又は複数種の耐熱性樹脂をモールド成形する工程を含んでいる[16]に記載の方法。
[18] ヘキサメチレンテトラミンの存在のもとでの、オプションでは、置換されたフェノールとホルムアルデヒドとの反応により、フェノール樹脂を与える工程を含んでいる、耐熱性樹脂を得る工程を具備している[16]又は[17]に記載の方法。
[19] 前記支持プレート(2)の少なくとも後面(28)を、この後面の実質的な平坦性を高めるように調整する工程を具備している[16]乃至[18]のいずれか1項に記載の方法。
[20] [1]乃至[15]のいずれか1項に記載の摩擦アッセンブリを、又は、[16]乃至[19]のいずれか1項に記載された方法で形成されたアッセンブリを有するブレーキキャリパー。