(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6748811
(24)【登録日】2020年8月13日
(45)【発行日】2020年9月2日
(54)【発明の名称】駐車スペース用の自動ロック装置
(51)【国際特許分類】
E04H 6/42 20060101AFI20200824BHJP
【FI】
E04H6/42 F
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-98929(P2019-98929)
(22)【出願日】2019年5月27日
【審査請求日】2019年5月30日
(31)【優先権主張番号】201910312301.0
(32)【優先日】2019年4月18日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519317608
【氏名又は名称】青島▲か▼唯鎖業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】姚麗珍
【審査官】
兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−320795(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、伝動箱を含み、前記伝動箱の中には伝動チャンバが設置され、前記伝動チャンバの頂側内壁には左右対称的な回転溝が連通するように設置され、前記回転溝の中には前後に伸びている従動軸が回転できるように連結され、前記従動軸には制止装置が設置され、左側の前記従動軸には前記制止装置の後側に位置している左サブプーリが設置され、右側の前記従動軸には前記制止装置の後側に位置している駆動歯車が設置され、右側の前記回転溝の中には右側の前記従動軸の左側に位置する駆動軸が設置され、前記駆動軸には前記駆動歯車と噛み合うように連結された従動歯車が設置され、前記駆動軸には前記従動歯車の前側に位置している右サブプーリが設置され、前記伝動チャンバの左右側内壁には前記回転溝と連通するように連結され、且つ対称的な開口溝が設置され、前記伝動チャンバの頂側内壁には位置制限装置がスライドできるように連結され、前記伝動チャンバの後側内壁の中にはモーターが嵌め込まれ、前記モーターの前側には伝動軸が動力が伝達できるように連結され、前記伝動軸の前側末端にはローターが設置され、前記ローターの前側端面には前記位置制限装置をコントロールできる固定ピンが設置され、前記伝動軸には前記ローターの後側に位置しているメインプーリが設置され、前記メインプーリと、前記右サブプーリと前記左サブプーリとの間にはベルトが連結され、前記伝動軸には前記メインプーリの前側に位置している昇降装置が設置され、前記伝動チャンバの下側側面には四つの中心対称的な支持脚が固定的に連結され、設備を駐車スペースの中心に嵌め込み、また設備を自由に上下にスライドできるようにさせ、また前記位置制限装置の上側を地面と同じレベルにさせ、車が走り去った後、前記モーターを始動して前記伝動軸により前記昇降装置を作動連動させ、設備を上げ、また前記メインプーリが一連の機械と伝達協働することにより前記制止装置を外へ反転させ、このとき、前記ローターが回転して前記固定ピンにより前記位置制限装置を引き動かして下方へ移動させ、前記位置制限装置が下方へ移動して前記制止装置を始動することを特徴とする駐車スペース用の自動ロック装置。
【請求項2】
前記制止装置は前記従動軸に設置された回転板を含み、前記回転板にはスライド溝が設置され、前記スライド溝のうち対称中心から離れている側の内壁にはスライド道が設置され、前記スライド道には連結ロッドがスライドできるように連結され、前記連結ロッドと前記スライド道との間には抵抗ばねが連結され、前記連結ロッドには前記スライド溝の内壁とスライドできるように連結された伸縮ロッドがヒンジで連結され、前記伸縮ロッドには釘が配列するように分布され、前記連結ロッドのうち対称中心に近接している側にはボールが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の駐車スペース用の自動ロック装置。
【請求項3】
前記位置制限装置は前記伝動チャンバの頂側内壁とスライドできるように連結されたスライドロッドを含み、前記スライドロッドには前記伝動チャンバの中に位置しているレール枠が設置され、前記レール枠の中には前記固定ピンとスライドできるように連結された抜き溝が設置され、前記スライドロッドには前記伝動チャンバの頂部の外側に位置している位置制限ブロックが設置され、前記位置制限ブロックには前記ボールと当接し、且つ左右対称的な斜面弧状溝が設置されていることを特徴とする請求項2に記載の駐車スペース用の自動ロック装置。
【請求項4】
前記昇降装置は前記伝動軸に設置され、且つ前記メインプーリの前側に位置しているカムを含み、前記伝動チャンバの底側内壁には鉛直柱がスライドできるように連結され、前記鉛直柱の上側には前記カムと当接している当接板が設置され、前記当接板の下側と前記伝動チャンバの底側内壁との間には圧縮ばねが連結され、カムの長い半径と短い半径とを切換えることにより、前記鉛直柱のスライドする距離の長さが変わり、それによって設備が昇降できることを特徴とする請求項1に記載の駐車スペース用の自動ロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はロック用品技術分野に関し、具体的には
駐車スペース用の自動ロック装置である。
【背景技術】
【0002】
団地に自分が買い取った駐車スペースは常に他人の車に占用され、自分に駐車するところもなくなる。伝統的な駐車禁止コーンはプラスチック製品であり、人に容易く移動され、大きな障害物なら自分の駐車することに迷惑をかける。本発明は上記の問題を解決できる装置を開示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第108166411号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は
駐車スペース用の自動ロック装置を提供し、既存技術にある上記の欠点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の
駐車スペース用の自動ロック装置は、伝動箱を含み、前記伝動箱の中には伝動チャンバが設置され、前記伝動チャンバの
頂側内壁には左右対称的な回転溝が連通するように設置され、前記回転溝の中には前後に伸びている従動軸が回転できるように連結され、前記従動軸には制止装置が設置され、左側の前記従動軸には前記制止装置の
後側に位置している左サブプーリが設置され、右側の前記従動軸には前記制止装置の
後側に位置している駆動歯車が設置され、右側の前記回転溝の中には右側の前記従動軸の
左側に位置する駆動軸が設置され、前記駆動軸には前記駆動歯車と噛み合うように連結された従動歯車が設置され、前記駆動軸には前記従動歯車の
前側に位置している右サブプーリが設置され、前記伝動チャンバの
左右側内壁には前記回転溝と連通するように連結され、且つ対称的な開口溝が設置され、前記伝動チャンバの
頂側内壁には位置制限装置がスライドできるように連結され、前記伝動チャンバの
後側内壁の中にはモーターが嵌め込まれ、前記モーターの
前側には伝動軸が動力が伝達できるように連結され、前記伝動軸の
前側末端にはローターが設置され、前記ローターの
前側端面には前記位置制限装置をコントロールできる固定ピンが設置され、前記伝動軸には前記ローターの
後側に位置しているメインプーリが設置され、前記メインプーリと、前記右サブプーリと前記左サブプーリとの間にはベルトが連結され、前記伝動軸には前記メインプーリの
前側に位置している昇降装置が設置され、前記伝動チャンバの
下側側面には四つの中心対称的な支持脚が固定的に連結され、設備を駐車スペースの中心に嵌め込み、また設備を自由に上下にスライドできるようにさせ、また前記位置制限装置の上側を地面と同じレベルにさせ、車が走り去った後、前記モーターを始動して前記伝動軸により前記昇降装置を作動連動させ、設備を上げ、また前記メインプーリが一連の機械と伝達協働することにより前記制止装置を外へ反転させ、このとき、前記ローターが回転して前記固定ピンにより前記位置制限装置を引き動かして下方へ移動させ、前記位置制限装置が下方へ移動して前記制止装置を始動する。
【0006】
好ましくは、前記制止装置は前記従動軸に設置された回転板を含み、前記回転板にはスライド溝が設置され、前記スライド溝のうち対称中心から離れている側の内壁にはスライド道が設置され、前記スライド道には連結ロッドがスライドできるように連結され、前記連結ロッドと前記スライド道との間には抵抗ばねが連結され、前記連結ロッドには前記スライド溝の内壁とスライドできるように連結された伸縮ロッドがヒンジで連結され、前記伸縮ロッドには釘が配列するように分布され、前記連結ロッドのうち
対称中心に近接している側にはボールが設置されている。
【0007】
好ましくは、前記位置制限装置は前記伝動チャンバの
頂側内壁とスライドできるように連結されたスライドロッドを含み、前記スライドロッドには前記伝動チャンバの中に位置しているレール枠が設置され、前記レール枠の中には前記固定ピンとスライドできるように連結された抜き溝が設置され、前記スライドロッドには前記伝動チャンバの頂部の外側に位置している位置制限ブロックが設置され、前記位置制限ブロックには前記ボールと当接し、且つ左右対称的な斜面弧状溝が設置されている。
【0008】
好ましくは、前記昇降装置は前記伝動軸に設置され、且つ前記メインプーリの
前側に位置しているカムを含み、前記伝動チャンバの
底側内壁には鉛直柱がスライドできるように連結され、前記鉛直柱の
上側には前記カムと当接している当接板が設置され、前記当接板の下側と前記伝動チャンバの
底側内壁との間には圧縮ばねが連結され、カムの長い半径と短い半径とを切換えることにより、前記鉛直柱のスライドする距離の長さが変わり、それによって設備が昇降できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の有益な効果は:本発明は駐車スペースの横方向の一つの直線と縦方向の一つの直線との交差した点にタイヤ突き構造を設置し、車が完全に駐車スペースに入ることを制止し、また設備が駐車スペースの地底に嵌め込まれた構造により、人に移動されないことを保証でき、且つモーターにより操作することで、使用者が自分で運ぶ必要がなく、自動的な駐車スペースのロックとオープンを切換えることを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
下記に
図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0011】
【
図1】
図1は本発明の
駐車スペース用の自動ロック装置の全体構造略図
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の
駐車スペース用の自動ロック装置は、伝動箱11を含み、前記伝動箱11の中には伝動チャンバ12が設置され、前記伝動チャンバ12の
頂側内壁には左右対称的な回転溝13が連通するように設置され、前記回転溝13の中には前後に伸びている従動軸14が回転できるように連結され、前記従動軸14には制止装置901が設置され、左側の前記従動軸14には前記制止装置901の
後側に位置している左サブプーリ25が設置され、右側の前記従動軸14には前記制止装置901の
後側に位置している駆動歯車44が設置され、右側の前記回転溝13の中には右側の前記従動軸14の
左側に位置する駆動軸43が設置され、前記駆動軸43には前記駆動歯車44と噛み合うように連結された従動歯車41が設置され、前記駆動軸43には前記従動歯車41の
前側に位置している右サブプーリ42が設置され、前記伝動チャンバ12の
左右側内壁には前記回転溝13と連通するように連結され、且つ対称的な開口溝24が設置され、前記伝動チャンバ12の
頂側内壁には位置制限装置902がスライドできるように連結され、前記伝動チャンバ12の
後側内壁の中にはモーター36が嵌め込まれ、前記モーター36の
前側には伝動軸30が動力が伝達できるように連結され、前記伝動軸30の
前側末端にはローター29が設置され、前記ローター29の
前側端面には前記位置制限装置902をコントロールできる固定ピン28が設置され、前記伝動軸30には前記ローター29の
後側に位置しているメインプーリ35が設置され、前記メインプーリ35と、前記右サブプーリ42と前記左サブプーリ25との間にはベルト34が連結され、前記伝動軸30には前記メインプーリ35の
前側に位置している昇降装置903が設置され、前記伝動チャンバ12の
下側側面には四つの中心対称的な支持脚31が固定的に連結され、設備を駐車スペースの中心に嵌め込み、また設備を自由に上下にスライドできるようにさせ、また前記位置制限装置902の上側を地面と同じレベルにさせ、車が走り去った後、前記モーター36を始動して前記伝動軸30により前記昇降装置903を作動連動させ、設備を上げ、また前記メインプーリ35が一連の機械と伝達協働することにより前記制止装置901を外へ反転させ、このとき、前記ローター29が回転して前記固定ピン28により前記位置制限装置902を引き動かして下方へ移動させ、前記位置制限装置902が下方へ移動して前記制止装置901を始動する。
【0013】
有益的には、前記制止装置901は前記従動軸14に設置された回転板20を含み、前記回転板20にはスライド溝21が設置され、前記スライド溝21のうち対称中心から離れている側の内壁にはスライド道23が設置され、前記スライド道23には連結ロッド22がスライドできるように連結され、前記連結ロッド22と前記スライド道23との間には抵抗ばね33が連結され、前記連結ロッド22には前記スライド溝21の内壁とスライドできるように連結された伸縮ロッド19がヒンジで連結され、前記伸縮ロッド19には釘32が配列するように分布され、前記連結ロッド22のうち
対称中心に近接している側にはボール15が設置され、前記伸縮ロッド19が伸縮して距離を伸ばすことができ、制止される面積をより広くさせ、同時に、前記釘32によって制止を行う。
【0014】
有益的には、前記位置制限装置902は前記伝動チャンバ12の
頂側内壁とスライドできるように連結されたスライドロッド16を含み、前記スライドロッド16には前記伝動チャンバ12の中に位置しているレール枠26が設置され、前記レール枠26の中には前記固定ピン28とスライドできるように連結された抜き溝27が設置され、前記スライドロッド16には前記伝動チャンバ12の頂部の外側に位置している位置制限ブロック17が設置され、前記位置制限ブロック17には前記ボール15と当接し、且つ左右対称的な斜面弧状溝18が設置され、前記斜面弧状溝18が上方に縮小する構造で、また弧状のグルーブ面であり、前記ボール15と当接している過程の中にスムーズに伝動することを保証する。
【0015】
有益的には、前記昇降装置903は前記伝動軸30に設置され、且つ前記メインプーリ35の
前側に位置しているカム40を含み、前記伝動チャンバ12の
底側内壁には鉛直柱39がスライドできるように連結され、前記鉛直柱39の
上側には前記カム40と当接している当接板37が設置され、前記当接板37の下側と前記伝動チャンバ12の
底側内壁との間には圧縮ばね38が連結され、カム40の長い半径と短い半径とを切換えることにより、前記鉛直柱39のスライドする距離の長さが変わり、それによって設備が昇降できる。
【0016】
最初に、伝動箱11が駐車スペースの中心に嵌め込まれ、また自由に上下にスライドでき、同時に、位置制限ブロック17の
頂側端面が地面と同じレベルに位置し、鉛直柱39が伝動チャンバ12の中に収縮され、それによって支持脚31が外部と接触し、同時に回転板20が内側へ翻転して三角を形成するように収納されている。
【0017】
作動のとき、モーター36を始動し、伝動軸30により、メインプーリ35と、ローター29と、カム40を回転連動させ、カム40が半周回転して当接板37により鉛直柱39を推し動かして下方へ移動させ、伝動箱11全体を推し動かして上方へ前記開口溝24の
底側内壁が地面と平行するまで移動させ、このとき、メインプーリ35がベルト34により左サブプーリ25と右サブプーリ42を同じ方向へ回転連動させ、それにより右サブプーリ42が駆動軸43により従動歯車41を回転連動させ、従動歯車41が噛み合いにより駆動歯車44を回転させ、更に
左右両側の従動軸14の回転方向を逆にし、回転板20を外へ開いて地面と当接させ、ローター29が半周回転し、固定ピン28により抜き溝27の中でスライドし、またレール枠26を引き動かして下方へ移動させ、更にスライドロッド16を下方へ移動させ、斜面弧状溝18をボール15と当接させ、且つ斜面弧状溝18の構造の特性で連結ロッド22を推し動かして対称中心の片側へ移動させ、伸縮ロッド19を押して伸縮ロッド19の横向きの距離を増やし、駐車スペースの中段の直線のような配列によって、車が駐車スペースに入ることを止める。
【0018】
本発明の有益効果は:本発明は駐車スペースの横方向の一つの直線と縦方向の一つの直線との交差した点にタイヤ突き構造を設置し、車が完全に駐車スペースに入ることを制止し、また設備が駐車スペースの地底に嵌め込まれた構造により、人に移動されないことを保証でき、且つモーターにより操作することで、使用者が自分で運ぶ必要がなく、自動的な駐車スペースのロックとオープンを切換えることを実現する。
【0019】
以上の方式で、本分野の技術員は発明範囲内で作業モードにより様々な変化をできる。
【要約】
【課題】本発明は自動的な駐車スペースのロックコーンを開示した。
【解決手段】伝動箱を含み、前記伝動箱の中には伝動チャンバが設置され、前記伝動チャンバの頂端内壁には左右対称的な回転溝が連通するように設置され、前記回転溝の中には前後に伸びている従動軸が回転できるように連結され、前記従動軸には制止装置が設置され、左側の前記従動軸には前記制止装置の後端に位置している左サブプーリが設置され、本発明は駐車スペースの横方向の一つの直線と縦方向の一つの直線との交差した点にタイヤ突き構造を設置し、車が完全に駐車スペースに入ることを制止し、また設備が駐車スペースの地底に嵌め込まれた構造により、人に移動されないることを保証でき、且つモーターにより操作することで、使用者が自分で運ぶ必要がなく、自動的な駐車スペースのロックとオープンを切換えることを実現する。
【選択図】
図1