(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6749524
(24)【登録日】2020年8月13日
(45)【発行日】2020年9月2日
(54)【発明の名称】歯間ブラシ
(51)【国際特許分類】
A46B 15/00 20060101AFI20200824BHJP
A46B 5/06 20060101ALI20200824BHJP
A46B 5/00 20060101ALI20200824BHJP
A61C 15/02 20060101ALI20200824BHJP
【FI】
A46B15/00 H
A46B5/06
A46B5/00 B
A61C15/02 501
A61C15/02 505
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-524912(P2020-524912)
(86)(22)【出願日】2020年4月14日
(86)【国際出願番号】JP2020016451
【審査請求日】2020年5月7日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596117108
【氏名又は名称】株式会社名優
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山根 貫志
(72)【発明者】
【氏名】中川 カオリ
(72)【発明者】
【氏名】落部 潤子
【審査官】
遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第07793379(US,B2)
【文献】
実開昭56−063419(JP,U)
【文献】
英国特許出願公開第02416986(GB,A)
【文献】
登録実用新案第3073196(JP,U)
【文献】
特開2009−183521(JP,A)
【文献】
特表平01−500882(JP,A)
【文献】
実開昭60−056330(JP,U)
【文献】
英国特許出願公開第02416985(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B 15/00
A46B 5/00
A46B 5/06
A61C 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に延設された内部通路が先端及び基端に開口した一対の軸部と、
前記内部通路の延設長さより長い芯の全域に繊維が植毛された複数のブラシとを備え、
前記一対の軸部それぞれは、
基端側の開口から前記内部通路に挿入されて先端側の開口から一部が突出した前記ブラシを、把持して軸方向への移動を規制する把持状態と、把持を解除して軸方向への移動を許容する解除状態とに状態変化する把持部と、
前記把持部に把持された前記ブラシと異なる予備のブラシを、前記基端側の開口を通して収納可能な収納部とを有し、
前記一対の軸部は、前記基端側の開口同士が着脱可能に構成されていることを特徴とする歯間ブラシ。
【請求項2】
請求項1に記載の歯間ブラシにおいて、
軸部は、
前記内部通路及び前記把持部が形成された軸本体と、
前記軸本体の先端に着脱されるキャップとを備え、
前記把持部は、
前記先端側の開口を囲むように周方向に所定の間隔を隔てて形成された複数の爪であって、
前記キャップが装着されると前記複数の爪の間隔が狭まって前記把持状態となり、
前記キャップが抜去されると前記複数の爪の間隔が広がって前記解除状態となることを特徴とする歯間ブラシ。
【請求項3】
請求項2に記載の歯間ブラシにおいて、
前記キャップは、小径側及び大径側の端面が開口した円錐台形状であり、
前記キャップが大径側の開口の側から前記軸本体の先端に装着されたとき、前記軸本体の前記先端側の開口と前記キャップの小径側の開口との間に隙間が形成され、且つ前記軸本体の前記先端側の開口から突出した前記ブラシは、さらに前記キャップの小径側の開口から突出することを特徴とする歯間ブラシ。
【請求項4】
請求項1に記載の歯間ブラシにおいて、
軸部は、
前記内部通路及び前記把持部が形成された軸本体と、
内周面に螺旋状の螺旋溝及び螺旋状の螺旋突起の一方が形成されたキャップとを備え、
前記把持部は、
前記先端側の開口を囲むように周方向に所定の間隔を隔てて形成された複数の爪と、複数の前記爪の外周面に前記螺旋溝及び前記螺旋突起の他方とを有し、
前記螺旋突起が前記螺旋溝に挿入されるように前記キャップを前記把持部にねじ込むと、前記複数の爪の間隔が狭まって前記把持状態となり、
前記把持部に対する前記キャップのねじ込み量を減少させると、前記複数の爪の間隔が広がって前記解除状態となることを特徴とする歯間ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、隣接する歯の間を清掃する歯間ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、隣接する歯の間を清掃する歯間ブラシが知られている。一般的な歯間ブラシは、軸の先端にブラシが固定されており、ブラシの芯が金属疲労で折れたタイミングで使い捨てられる。そのため、資源の無駄が大きいことに加えて、旅行などの際に荷物が嵩張るという課題がある。
【0003】
そこで、このような課題を解決するために、ブラシを保持するホルダと、複数のホルダを直列に並べて収納する筒体とを備える歯間ブラシが、特許文献1〜4に開示されている。このような歯間ブラシは、筒体の先端から露出したブラシで歯の間を清掃し、劣化したブラシをホルダ毎を取り出し、次のホルダに保持されたブラシを筒体の先端から露出させることによって、筒体を再利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−56749号公報
【特許文献2】特開平7−223685号公報
【特許文献3】特開平7−284504号公報
【特許文献4】実開平7−26378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1〜4に記載の歯間ブラシでは、ホルダが使い捨てになるので資源が無駄になるという課題が解決できていない。また、複数のホルダを筒体に収容する必要があるので、歯間ブラシが大型化するという新たな課題が生じる。
【0006】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、シンプルな構成で部品の再利用が可能な歯間ブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、軸方向に延設された内部通路が先端及び基端に開口した
一対の軸部と、前記内部通路の延設長さより長い芯の全域に繊維が植毛された
複数のブラシとを備え、前記
一対の軸部
それぞれは、基端側の開口から前記内部通路に挿入されて先端側の開口から一部が突出した前記ブラシを、把持して軸方向への移動を規制する把持状態と、把持を解除して軸方向への移動を許容する解除状態とに状態変化する把持部
と、前記把持部に把持された前記ブラシと異なる予備のブラシを、前記基端側の開口を通して収納可能な収納部とを有し、前記一対の軸部は、前記基端側の開口同士が着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シンプルな構成で部品の再利用が可能な歯間ブラシを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態に係る歯間ブラシの全体図である。
【
図2】軸本体の先端及びキャップを前方から見た分解斜視図である。
【
図3】軸本体の先端及びキャップを後方から見た分解斜視図である。
【
図6A】第2実施形態に係る歯間ブラシの組立図である。
【
図6B】第2実施形態に係る歯間ブラシの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態に係る歯間ブラシ1を図面に基づいて説明する。なお、以下に記載する本発明の実施形態は、本発明を具体化する際の一例を示すものであって、本発明の範囲を実施形態の記載の範囲に限定するものではない。従って、本発明は、実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。
【0011】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る歯間ブラシ1の全体図である。
図2は、軸本体11の先端及びキャップ12を前方から見た分解斜視図である。
図3は、軸本体11の先端及びキャップ12を後方から見た分解斜視図である。
図4Aは、把持状態の把持部14を示す図である。
図4Bは、解除状態の把持部14を示す図である。
図5は、歯間ブラシ1の先端部の断面図である。
【0012】
歯間ブラシ1は、軸部10から突出したブラシ20を隣接する歯の間に挿入することによって、歯の間を清掃するものである。
図1〜
図5に示すように、歯間ブラシ1は、軸部10と、ブラシ20とを主に備える。
【0013】
軸部10は、歯間ブラシ1の使用者が把持する把手として機能すると共に、ブラシ20を収容して保持する機能を有する。
図1に示すように、軸部10は、軸本体11と、キャップ12とで構成される。
【0014】
軸本体11は、長尺棒状の外形を呈する。なお、
図1に示す軸本体11は、先端側が湾曲しているが、ストレート形状であってもよい。さらに、軸本体11の内部には、内部通路13が形成されている。
図1及び
図2に示すように、内部通路13は、軸本体11の先端に形成された先端開口13aと、軸本体11の基端に形成された基端開口13bとによって、軸本体11の外部に露出されている。内部通路13は、先端開口13a及び基端開口13bの間を、軸本体11の延設方向(軸方向)に沿って延設された空間である。
【0015】
また、
図2及び
図3に示すように、軸本体11の先端部には、把持部14が形成されている。把持部14は、内部通路13に挿入されたブラシ20を把持して、内部通路13内でブラシ20が軸方向に移動するのを規制する役割を担う。把持部14は、軸本体11の先端に向かって直径が徐々に小さくなる先細り形状である。把持部14は、複数の爪14a、14b、14c、14dで構成される。また、把持部14には、周方向に延びる円周溝14eが形成されている。
【0016】
複数の爪14a〜14dは、軸本体11の先端部において、周方向に所定の間隔を隔てて形成されている。換言すれば、隣接する爪14a〜14dは、軸本体11の軸方向に延びるスリットによって周方向に離間している。そして、爪14a〜14dそれぞれの先端を通る円が、先端開口13aとなる。換言すれば、爪14a〜14dは、先端開口13aを囲むように形成されている。
【0017】
爪14a〜14dは、軸本体11の径方向に弾性変形可能に構成されている。爪14a〜14dが径方向内側に弾性変形すると、隣接する爪14a〜14dの間隔(すなわち、スリット)が狭まる。その結果、
図4Aに示すように、先端開口13aの直径が小さくなる。一方、爪14a〜14dが径方向外側に弾性復帰すると、隣接する爪14a〜14dの間隔(すなわち、スリット)が広がる。その結果、
図4Bに示すように、先端開口13aの直径が大きくなる。
【0018】
図2及び
図3に示すように、キャップ12は、円錐台形状の外形を呈する。キャップ12は、小径側の端面に形成された小径側開口12aと、大径側の端面に形成された大径側開口12bとを有する。また、キャップ12の内周面には、周方向に連続する円周突起12cが形成されている。キャップ12は、軸本体11の先端に着脱されることによって、先端開口13aを拡縮させる。
【0019】
具体的には、大径側開口12b側からキャップ12を軸本体11の先端に装着すると、キャップ12の内周面に押圧された爪14a〜14dが径方向内側に弾性変形し、先端開口13aの直径が小さくなる。そして、円周突起12cが円周溝14eに嵌まることによって、キャップ12が軸本体11に固定される。一方、キャップ12を軸本体11の先端から取り外すと、キャップ12による押圧が解除された爪14a〜14dが径方向外側に弾性復帰し、先端開口13aの直径が大きくなる。
【0020】
ブラシ20は、隣接する歯の間に挿入されて、歯の間の汚れを掻き出すものである。ブラシ20は、可撓性を有する線状の芯21と、芯21の長手方向の全域に植毛された繊維22とで構成される。未使用の芯21は、内部通路13の延設長さより長い。芯21は、例えば、金属で形成されている。繊維22は、例えば、ナイロンや飽和ポリエステル樹脂などで形成されている。また、繊維22は、芯21の延設方向と交差する方向に延びている。
【0021】
ブラシ20は、基端開口13bから内部通路13に挿入され、その一部が先端開口13aから突出する位置まで押し込まれる。また、軸本体11からキャップ12が抜去された状態では、爪14a〜14dがブラシ20を把持していない。これにより、ブラシ20は、内部通路13内における軸方向への移動が許容される。このように、ブラシ20の把持を解除して軸方向への移動を許容する把持部14の状態は、解除状態の一例である。
【0022】
一方、軸本体11にキャップ12を装着すると、爪14a〜14dがブラシ20を把持する。これにより、ブラシ20は、内部通路13内における軸方向への移動が規制される。このように、ブラシ20を把持して軸方向への移動を規制する把持部14の状態は、把持状態の一例である。すなわち、把持部14は、軸本体11に対するキャップ12の着脱によって、把持状態と解除状態とに状態変化可能に構成されている。
【0023】
また、
図5に示すように、軸本体11にキャップ12が装着されると、先端開口13aから突出したブラシ20の一部は、さらに小径側開口12aを通じて軸部10の外部に突出する。そのため、使用者は、軸部10を把持して、小径側開口12aから突出したブラシ20を歯の間に挿入することによって、歯間を清掃することができる。
【0024】
また、軸本体11にキャップ12が装着されたとき、小径側開口12aと先端開口13aとの間には、隙間が形成される。すなわち、先端開口13aから軸本体11の外部に突出するブラシ20のうちの基端側の一部は、小径側開口12a及び先端開口13aの間に位置し、小径側開口12aを通じて軸部10の外部に突出していない。
【0025】
ブラシ20を繰り返し使用して芯21が金属疲労すると、キャップ12の小径側の端面の位置(
図5の切断位置)でブラシ20が折れる。次に、軸本体11からキャップ12を抜去すると、ブラシ20の一部が先端開口13aを通じて軸本体11の外部に突出している。そこで、この部分を把持してブラシ20を所定の量だけ引き出し、再びキャップ12を装着すれば、ブラシ20の未使用の部分が小径側開口12aを通じて軸部10の外部に突出する。すなわち、歯間ブラシ1の使用者は、この手順により、軸部10から突出するブラシ20をリフレッシュすることができる。
【0026】
第1実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
【0027】
第1実施形態によれば、歯間ブラシ1の使用中に金属疲労によってブラシ20が折れた場合に、内部通路13からブラシ20を引き出すことによって、ブラシ20の未使用の部分で歯間の清掃を継続することができる。このとき、ブラシ20の劣化した部分は廃棄されるものの、軸本体11及びキャップ12は再利用することができる。なお、本発明は、ブラシ20が自然に折れた場合に限定されず、繊維22が劣化したタイミングで使用者がブラシ20を切断位置で切断した場合にも、前述の作用効果を奏する。
【0028】
すなわち、
図1に示す歯間ブラシ1は、従来の歯間ブラシ数個分に相当する。また、使用頻度が高い場合でも、ブラシ20の予備を持っていれば、軸部10を再利用することができるので、旅行時などの荷物を少なくすることができる。その結果、シンプルな構成で部品の再利用が可能な歯間ブラシ1を得ることができる。
【0029】
また、第1実施形態によれば、軸本体11に対するキャップ12の着脱によって、把持部14を状態変化させることができる。これにより、歯間ブラシ1の使用時にブラシ20が軸部10に没入するのを防止できると共に、ブラシ20を軸本体11から引き出す際の抵抗を小さくすることができる。また、先端開口13aを広げた状態でブラシ20を引き出すので、先端開口13aを通過する際に繊維22が劣化するのを防止できる。
【0030】
さらに、第1実施形態によれば、小径側開口12a及び先端開口13aの間に隙間を設けることによって、
図5の切断位置でブラシ20が折れた後も、ブラシ20の一部が軸本体11から突出した状態を維持できる。これにより、ブラシ20を軸本体11から引き出す作業が容易になる。
【0031】
なお、軸本体11にキャップ12を装着する具体的な構成は、円周突起12cを円周溝14eに嵌め込むことに限定されない。他の例として、把持部14の外周面に螺旋状の螺旋突起を設け、キャップ12の内周面に螺旋状の螺旋溝を設けてもよい。そして、螺旋突起が螺旋溝に挿入されるように、把持部14にキャップ12をねじ込むと、軸本体11にキャップ12を装着することができる。
【0032】
これにより、キャップ12のねじ込み量を調整することによって、芯21の直径(例えば、0.5mm〜1.8mm)が異なるブラシ20でも適切に把持することができる。また、軸本体11からキャップ12を完全に取り外さなくても、キャップ12を緩める(ねじ込み量を減少させる)だけで、把持部14を解除状態に状態変化させることができる。なお、把持部14にキャップ12をねじ込む際に手が滑らないように、キャップ12の外面に滑り止めを施すのが望ましい。
【0033】
[第2実施形態]
図6Aは、第2実施形態に係る歯間ブラシ2の組立図である。
図6Bは、第2実施形態に係る歯間ブラシ2の分解図である。なお、第1実施形態との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。第2実施形態に係る歯間ブラシ2は、一対の軸部10A、10Bを備える点、及び各軸部10A、10Bが収納部15を備える点において、第1実施形態に係る歯間ブラシ1と相違する。
【0034】
図6A及び
図6Bに示すように、第2実施形態に係る歯間ブラシ2は、一対の軸部10A、10Bを備える。軸部10A、10Bそれぞれは、収納部15を有する点で軸部10と相違し、それ以外の構成は軸部10と共通する。
【0035】
収納部15は、内部通路13に連通する軸部10A、10Bの内部空間である。そして、収納部15は、複数のブラシ20A、20B、20Cを収納することができる。より詳細には、収納部15は、把持部14に把持されたブラシ20A、20Bと異なる予備のブラシ20Cを、基端開口13bを通して収納可能に構成されている。なお、ブラシ20A、20B、20Cの構成は、ブラシ20と同一である。
【0036】
なお、収納部15に収納可能なブラシ20の数は、
図6A及び
図6Bの例に限定されず、4本以上であってもよい。使用者は、例えば、種類(例えば、繊維22の硬さ、繊維22の密度など)が異なる複数のブラシ20を収納部15に収納して、歯間ブラシ2を携帯すればよい。
【0037】
また、一対の軸部10A、10Bは、基端開口13b同士が着脱可能に構成されている。すなわち、
図6Aに示すように、軸部10A、10Bの基端開口13b同士を嵌め合わせると、それぞれの収納部15が閉塞される。一方、
図6Bに示すように、軸部10A、10Bを分離すると、それぞれの基端開口13bが露出されて、収納部15に対してブラシ20A、20B、20Cが挿抜可能になる。
【0038】
第2実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加えて、さらに以下の作用効果を奏する。
【0039】
第2実施形態によれば、把持部14に把持されたブラシ20A、20Bに加えて、予備のブラシ20Cを収納部15に収納することができるので、長期の旅行などの際に予備のブラシ20Cの収納場所に困ることがない。
【0040】
なお、第2実施形態では、一対の軸部10A、10Bを装着することによって収納部15を閉塞する例を説明したが、収納部15を閉塞させる具体的な方法はこれに限定されない。
【符号の説明】
【0041】
1,2…歯間ブラシ、10,10A,10B…軸部、11…軸本体、12…キャップ、12a…小径側開口、12b…大径側開口、12c…円周突起、13…内部通路、13a…先端開口、13b…基端開口、14…把持部、14a,14b,14c,14d…爪、14e…円周溝、15…収納部、20,20A,20B,20C…ブラシ、21…芯、22…繊維
【要約】
シンプルな構成で部品の再利用が可能な歯間ブラシを提供することにある。
歯間ブラシ(1)は、軸方向に延設された内部通路(13)が先端及び基端に開口した軸部(10)と、内部通路(13)の延設長さより長い芯(21)の全域に繊維(22)が植毛されたブラシ(20)とを備え、軸部(10)は、基端側の開口(13b)から内部通路(13)に挿入されて先端側の開口から一部が突出したブラシ(20)を、把持して軸方向への移動を規制する把持状態と、把持を解除して軸方向への移動を許容する解除状態とに状態変化する把持部を有する。