(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6749690
(24)【登録日】2020年8月14日
(45)【発行日】2020年9月2日
(54)【発明の名称】ヘッドシェルおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
G11B 3/42 20060101AFI20200824BHJP
【FI】
G11B3/42
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-202224(P2016-202224)
(22)【出願日】2016年10月14日
(65)【公開番号】特開2018-63741(P2018-63741A)
(43)【公開日】2018年4月19日
【審査請求日】2019年9月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000128566
【氏名又は名称】株式会社オーディオテクニカ
(74)【代理人】
【識別番号】100141173
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 啓一
(72)【発明者】
【氏名】田久保 陽介
【審査官】
中野 和彦
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭55−149814(JP,U)
【文献】
実開昭50−043704(JP,U)
【文献】
米国特許第04490816(US,A)
【文献】
中国実用新案第204791957(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 3/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レコード盤の音溝をトレースする再生針を有するピックアップカートリッジが取り付けられるヘッドシェルであって、
前記ピックアップカートリッジが取り付けられる取付け面と、前記取付け面と対向する非取付け面とを有するヘッドシェル本体と、
前記ヘッドシェル本体の取付け面側に形成された段部と、
前記ヘッドシェル本体の非取付け面と前記段部に貫通する、前記ピックアップカートリッジを取り付けるための一対の第1の長孔と、
前記一対の第1の長孔の間に設けられ、前記ヘッドシェル本体の非取付け面と前記段部に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔の内部と前記段部に一体に形成された、前記ピックアップカートリッジが接する、合成樹脂からなる振動吸収体と、
前記一対の第1の長孔と対応して前記振動吸収体に形成された、前記ピックアップカートリッジを取り付けるための一対の第2の長孔と、
を備え、
前記ピックアップカートリッジは、前記ヘッドシェル本体と前記振動吸収体とのうち、前記振動吸収体とのみ接し、
前記振動吸収体は、前記段部と、前記貫通孔の内部の内面と、に設けられる、
ことを特徴とするヘッドシェル。
【請求項2】
前記段部に形成された振動吸収体の取付け面側の一面が、前記ヘッドシェル本体の取付け面と面一に形成されている、
請求項1記載のヘッドシェル。
【請求項3】
前記貫通孔の非取付け面側には、前記振動吸収体が係止される孔内段部が形成され、
前記振動吸収体は、前記孔内段部に設けられる、
請求項1または請求項2に記載のヘッドシェル。
ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヘッドシェル。
【請求項4】
前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたヘッドシェルの製造方法であって、
前記段部、前記一対の第1の長孔、前記貫通孔を形成するヘッドシェル本体形成工程と、
前記ヘッドシェル本体を金型にセットし、金型内に溶融した樹脂を流し、前記ヘッドシェル本体の貫通孔内部と段部に振動吸収体を、一体に形成する振動吸収体形成工程と、
を備える、
ことを特徴とするヘッドシェルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドシェルおよびその製造方法に関し、特に、前記ヘッドシェル本体とピックアップカートリッジとの間に振動吸収体を備えたヘッドシェルおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から知られているように、レコードプレーヤにあっては、トーンアーム先端のヘッドシェルに、ピックアップカートリッジが取り付けられる。
そして、このピックアップカートリッジが、レコード盤表面に形成された溝を機械的にトレースし、これを電気信号に変換することによって、レコード盤に記録された録音信号が再生される。
【0003】
このピックアップカートリッジは、上記したように、トーンアーム先端に取り付けられたヘッドシェルに装着されているため、レコード盤表面に形成された溝を機械的にトレースする際、トーンアームを通してモータの振動、ターンテーブルの回転振動等がピックアップカートリッジに伝達される。また、ピックアップカートリッジからの振動がトーンアームに伝達され、再びピックアップカートリッジに伝達される。更には、ヘッドシェルが機械的共振を起こし、その振動がピックアップカートリッジに伝達される。
このような、種々の振動がピックアップカートリッジに伝達されると、ピックアップカートリッジに装着されている再生針の動きに影響を与え、レコード盤に記録された録音信号の忠実な再生が困難である。
【0004】
そのため、振動の伝達を阻止する発明として、特許文献1乃至特許文献3において、ピックアップカートリッジを、ヘッドシェルと別部材の振動吸収材を介して、ヘッドシェルに取り付けることが提案されている。
また、特許文献4において、振動吸収性の成形板を金属製のヘッドシェル基体の上面、下面のいずれか一方の面に貼着したヘッドシェルが提案されている。
更に、特許文献5において、防振材が充填された切欠き、孔、溝を設けたヘッドシェルが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭52−165601号公報
【特許文献2】実開昭52−112801号公報
【特許文献3】実開昭57−87307号公報
【特許文献4】特開昭52−136604号公報
【特許文献5】実開昭54−72505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1乃至特許文献3に示されたヘッドシェルにあっては、ヘッドシェルと別部材の防振ゴム等の振動吸収材を予め用意する必要があり、取付け作業を必要とする。また、ヘッドシェルと別部材の振動吸収材を装着するため、ヘッドシェル全体の高さ寸法が大きくなり、ヘッドシェル及び振動吸収材の厚さ寸法の設計上の制約を受ける。
また、特許文献4に示されたヘッドシェルにあっては、特許文献1乃至特許文献3に示されたヘッドシェルと同様に、ヘッドシェルと別部材の振動吸収性のあるゴムあるいはプラスチック成形板を予め用意する必要があり、取付け作業を必要とする。
更に、特許文献5に示されたヘッドシェルにあっては、防振材が充填された切欠き、孔、溝がヘッドシェルの外周部に設けられているに過ぎないため、防振効果に劣り、レコード盤に記録された録音信号の忠実な再生は困難である。
【0007】
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、ヘッドシェル全体の高さ寸法を大きくすることなく、防振効果に優れ、更には振動吸収体を別部材として用意する必要のない、ヘッドシェルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術的課題を解決するためになされた本発明にかかるヘッドシェルは、レコード盤の音溝をトレースする再生針を有するピックアップカートリッジが取り付けられるヘッドシェルであって、前記ピックアップカートリッジが取り付けられる取付け面と、前記取付け面と対向する非取付け面とを有するヘッドシェル本体と、前記ヘッドシェル本体の取付け面側に形成された段部と、前記ヘッドシェル本体の非取付け面と前記段部に貫通する、前記ピックアップカートリッジを取り付けるための一対の第1の長孔と、前記一対の長孔の間に設けられ、前記ヘッドシェル本体の非取付け面と前記段部に貫通する貫通孔と、前記貫通孔内部と前記段部に一体に形成された、前記ピックアップカートリッジが接する、合成樹脂からなる振動吸収体と、前記一対の第1の長孔と対応して前記振動吸収体に形成された、前記ピックアップカートリッジを取り付けるための一対の第2の長孔と、を備え、前記ピックアップカートリッジは、前記振動吸収体とのみ接することを特徴としている。
【0009】
このように、本発明にかかるヘッドシェルにあっては、ヘッドシェルとピックアップカートリッジとの間に、前記ピックアップカートリッジが接する振動吸収体が設けられ、前記ピックアップカートリッジは、前記振動吸収体とのみ接している。
その結果、前記振動吸収体によって、ピックアップカートリッジとヘッドシェルとの間の振動の伝達が抑制され、レコード盤に記録された録音信号がより忠実に再生される。
【0010】
特に、ピックアップカートリッジが振動吸収体とのみ接しているため、より防振効果を得ることができる。
また、前記振動吸収体がヘッドシェルの貫通孔内部と段部に一体に形成された合成樹脂からなるため、別部材として予め用意する必要がなく、しかもヘッドシェルに密着、形成されるため、取付け作業が不要になる。
【0011】
ここで、前記段部に形成された振動吸収体の取付け面側の一面が、前記ヘッドシェル本体の取付け面と面一に形成される場合には、ヘッドシェル全体の高さ寸法が抑制される。
即ち、別部材として振動吸収体を装着した場合のようにヘッドシェル全体の高さ寸法が大きくならず、全体の高さ寸法をヘッドシェルの厚さ寸法になすことができ、設計上の制約が低減される。
【0012】
また、前記貫通孔の非取付け面側に、前記振動吸収体が係止される孔内段部が形成されている場合には、前記貫通孔内部と前記段部に一体に形成された振動吸収体の脱落がより防止される。
【0013】
更に、上記技術的課題を解決するためになされた本発明にかかるヘッドシェルの製造方法は、上記ヘッドシェルの製造方法であって、前記段部、前記一対の第1の長孔、前記貫通孔を形成するヘッドシェル本体形成工程と、前記ヘッドシェル本体を金型にセットし、金型内に溶融した樹脂を流し、前記ヘッドシェル本体の貫通孔内部と段部に振動吸収体を、一体に形成する振動吸収体形成工程と、を備えることを特徴としている。
このヘッドシェルの製造方法によれば、振動吸収体を備えるヘッドシェルが容易に製造される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ヘッドシェル全体の高さ寸法を大きくすることなく、防振効果に優れ、更には振動吸収体を別部材として用意する必要がないという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態に係るヘッドシェルを示す斜視図である。
【
図4】
図1に示したヘッドシェル本体の下側から見た斜視図である。
【
図5】
図1に示したヘッドシェル本体の上側から見た斜視図である。
【
図6】
図1に示したヘッドシェル本体の底面図である。
【
図7】
図5に示したヘッドシェル本体のA−A断面図である。
【
図8】ヘッドシェル本体の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明にかかるヘッドシェルの実施形態について、
図1乃至
図3に基づいて説明する。尚、
図1乃至
図3は、ヘッドシェルにピックアップカートリッジおよびコネクタプラグが装着された状態を示している。
これら図に基づいて、ピックアップカートリッジが装着されたヘッドシェルについて説明する。図に示すように、ヘッドシェル1の先端部には、レコード盤の音溝をトレースする再生針11を有するピックアップカートリッジ10が取り付けられている。
【0017】
前記ヘッドシェル1はヘッドシェル本体2と振動吸収体3とを備え、前記ピックアップカートリッジ10は、ヘッドシェル本体2に対して振動吸収体3を介して装着されている。
即ち、ピックアップカートリッジ10は、前記ピックアップカートリッジ10の上面10aの全面(
図3参照)が振動吸収体3と接した状態(ピックアップカートリッジ10は振動吸収体3とのみ接した状態)で、ネジ12とナット13によりヘッドシェル本体2に固定されている。
【0018】
また、ヘッドシェル本体2の後端部には、トーンアーム(図示せず)と電気的に接続されると共に、機械的に連結されるプラグコネクタ14が取り付けられている。このプラグコネクタ14は、ヘッドシェル本体2の後端壁に設けられた貫通孔2gに嵌合することにより、取り付けられている。
【0019】
次に、前記ヘッドシェル本体2について、
図4乃至
図7に基づいて詳述する。
ヘッドシェル本体2は、前記ピックアップカートリッジ10が取り付けられる取付け面2aと、前記取付け面2aと対向する非取付け面2bとを有している。
前記ヘッドシェル本体2の取付け面2aの先端側には、段部2cが形成されている。即ち、ヘッドシェル本体2の厚さt1は、段部2cが形成されている部分におけるヘッドシェル本体2の厚さt2よりも厚く形成されている。
【0020】
また、前記ヘッドシェル本体2には、非取付け面2bと前記段部2cを貫通する一対の長孔(第1の長孔)2d、2eが形成されている。
この一対の長孔2d、2eは、ピックアップカートリッジ10を取り付けるための長孔であって、ネジ12が挿通するように形成される。
【0021】
この長孔2d、2eは取付け面2a側の径が小さく、非取付け面2b側の径が大きく形成され、孔内部に段部2d1,2e1が形成される。即ち、
図1に示すように、前記ネジ12の頭部12aが前記段部2d1,2e1に係止され、軸部12bが長孔2d、2eの小径部を挿通するように形成されている。
【0022】
また、
図5.
図7に示すように、前記一対の長孔2d、2eの間には、前記ヘッドシェル本体2の非取付け面2bと前記段部2cに貫通する貫通孔2fが設けられている。この貫通孔2fの内部には振動吸収体3が設けられる。
振動吸収体3は、
図7に示すように、前記貫通孔2fの内部と前記段部2cに一体成形により形成される。このように振動吸収体3が前記貫通孔2fの内部と前記段部2cに一体成形されることにより、前記ヘッドシェル本体2と密着して形成され、脱落が防止される。
また、
図8に示すように、前記貫通孔2fの非取付け面側の内部に、段部2f1を形成しても良い。このように段部2f1が設けられ、振動吸収体3が係止されることにより、脱落がより防止される。
【0023】
更に、前記振動吸収体3には、取付け面2a側の一対の長孔2d、2eと同一形状で、かつ同一位置に長孔3a,3b(第2の長孔)が形成されている。
即ち、前記ヘッドシェル本体2の長孔2d、2eを挿通したネジ12の軸部12bが、前記振動吸収体3の長孔3a,3bを挿通するように構成されている。
【0024】
また、
図2、
図4に示すように、前記段部2cに形成された振動吸収体3の取付け面側の一面が、前記ヘッドシェル本体2の取付け面2aと面一に形成されている。
即ち、段部2cが形成されている部分におけるヘッドシェル本体2の厚さt2と、振動吸収体3の厚さt3の厚さの和が、ヘッドシェル本体2の厚さt1に等しく形成されている。
このように、振動吸収体3の取付け面側の一面と、前記ヘッドシェル本体2の取付け面2aとが、いわゆる面一に形成されることにより、ヘッドシェル1全体の高さ寸法を大きくすることなく、振動吸収体3が設けられる。
【0025】
尚、段部2cが形成されている部分におけるヘッドシェル本体2の厚さt2が薄すぎると、ヘッドシェル全体の剛性が低下し、カートリッジによって拾われた振動がトーンアームへ伝達され易くなる。また振動吸収体3の厚さt3が薄すぎると、振動吸収効果が低下する。
そのため、段部2cが形成されている部分におけるヘッドシェル本体2の厚さt2と振動吸収体3の厚さt3は、ヘッドシェル全体の剛性と振動吸収効果のバランスから適宜決定される。
【0026】
また、前記ピックアップカートリッジ10が振動吸収体3とのみ接した状態に配置されるように、前記段部2c(振動吸収体3が形成される領域)は、ピックアップカートリッジ10の取付け領域よりも広範囲に形成されている。
具来的には、
図6に示すように、振動吸収体3(段部2c)の左右方向の長さ寸法T2は、ピックアップカートリッジ10を取り付けるための一対の長孔3a、3bの間の長さ寸法T1を超えて、ヘッドシェル本体1の左右側縁間の長さ寸法T2まで形成されている。
また、振動吸収体3(段部2c)の前後方向の長さ寸法T4は、長孔2d、2eの長さ寸法T3以上、かつヘッドシェル本体2の全長T5以下に形成されている。この振動吸収体3(段部2c)の前後方向の長さ寸法T4は、ヘッドシェル1が適切な質量となること、取り付けられるピックアップカートリッジ10が振動吸収体3に接すること等を考慮して、決定される。
【0027】
前記ヘッドシェル本体2の材料としては、剛性の高い金属が好ましく、例えば、アルミニウム、マグネシウム、チタンが用いられる。
振動吸収体3の材料としては、内部損失の高い材料が好ましく、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)や、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリブチレンテレフタレート(PBT樹脂)が用いられる。
【0028】
次に、このヘッドシェル2の製造方法について説明する。
まず、ヘッドシェル本体2を切削加工あるいは成形加工により、段部2c、前記一対の長孔2d、2e、貫通孔2f等の形状加工を行う。
続いて、形状加工されたヘッドシェル本体2を金型にセットし、金型内に溶融した所定の前記樹脂を導入する。
即ち、このヘッドシェル本体2を金型の間に挟み込むことにより、ヘッドシェル本体2と金型との間には、所定形状の隙間が形成される。そして、前記金型の外部から湯口を介して、前記隙間に溶融した樹脂が導入され、所定形状の振動吸収体3が形成される。
その結果、ヘッドシェル本体2の貫通孔2f内部と段部2cに、一体化した振動吸収体3が形成される。このとき、振動吸収体3はヘッドシェル本体2に対してアウトサート成形され、ヘッドシェル本体2に密着、固定される。
【0029】
このように構成されたヘッドシェルにあっては、合成樹脂からなる振動吸収体3がヘッドシェル本体2の貫通孔2f内部と段部2cに一体に形成され、しかもこの振動吸収体3にのみ接するように、ピックアップカートリッジが配置されるため、優れた防振効果を得ることができる。
また、振動吸収体3がヘッドシェル本体2の貫通孔2f内部と段部2cに一体に形成されるため、振動吸収体3の厚みを考慮した設計を行う必要がなく、また振動吸収体3を別部材として用意する必要のなく、コストの低減が図られる。
【0030】
尚、
図5に示すように、非取付け面2b側のヘッドシェル本体2の貫通孔2f内部には貫通孔2fの周壁に沿って振動吸収体3が形成され、中央部に凹部3Aが形成されている。この凹部3Aはヘッドシェル本体2の重量調整に用いられる。
即ち、この凹部3Aの深さを調整することにより、ヘッドシェル本体2の重量調整を図ることもできる。
【符号の説明】
【0031】
1 ヘッドシェル
2 ヘッドシェル本体部
2a 取付け面
2b 非取付け面
2c 段部
2d 長孔(第1の長孔)
2d1 段部
2e 長孔(第1の長孔)
2e1 段部
2f 貫通孔
3 振動吸収体
3a 長孔(第2の長孔)
3b 長孔(第2の長孔)
3A 凹部