特許第6750334号(P6750334)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6750334
(24)【登録日】2020年8月17日
(45)【発行日】2020年9月2日
(54)【発明の名称】電話装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/60 20060101AFI20200824BHJP
【FI】
   H04M1/60 Z
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-119404(P2016-119404)
(22)【出願日】2016年6月15日
(65)【公開番号】特開2017-225008(P2017-225008A)
(43)【公開日】2017年12月21日
【審査請求日】2018年12月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】304020498
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】清水 高志
【審査官】 石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−008697(JP,A)
【文献】 特開2011−114571(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
1/24−1/82
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話装置であって、
当該電話装置が送話側電話装置であるとき、受話側電話装置が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に前記受話側電話装置の快適受話音量について、前記受話側電話装置に対し通話開始前に照会する照会部と、
当該電話装置が前記受話側電話装置であるとき、受話側電話装置が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に前記送話側電話装置の快適受話音量について、前記送話側電話装置に対し通話開始前に報知する報知部と、
当該電話装置が前記受話側電話装置であるとき、自らの実受話音量をスピーカの直前で一定時間において測定する受話音量測定部と、
当該電話装置が前記受話側電話装置であるとき、前記快適受話音量の上限又は下限になっているにもかかわらず音量調整ボタンが操作されているときは、前記操作を前記送話側電話装置に通知し、
前記送話側電話装置が前記快適受話音量を超えて自らの送話音量を調整することを特徴とする電話装置。
【請求項2】
さらに、当該電話装置が前記受話側電話装置であるとき、測定された自らの前記実受話音量を平均化して前記送話側電話装置に定期的に通知する通知部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電話装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、電話装置には、相手の通話音量(受話音量)を自分にとって聞きやすい音量に調整する受話音量調整機能が設けられている。例えば、特許文献1に、ダイヤル番号と、受話音量及び送話音量を組にしてメモリに記憶しておき、通話を行う際にダイヤル番号を入力すると、メモリに記憶されている受話音量と送話音量に調整されて通話ができる電話装置の技術が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載された技術によれば、送話音量及び受話音量を、メモリに記憶された過去の通話の自身の電話装置の音量を基準に快適化するものであり、受話側(受話側電話装置)の受話音量が快適であるか否かに基づき送話側(送話側電話装置)の送話音量を調整するものではない。したがって、受話側電話装置の受話音量が受話側にとって快適か否かを判断して送話側電話装置の送話音量を調整することができる電話装置が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−312639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、受話側電話装置の受話音量が受話側にとって快適か否かを判断して送話側電話装置の送話音量を調整することができる電話装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するために、(1)本発明に係る態様は、電話装置であって、当該電話装置が送話側電話装置であるとき、受話側電話装置が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に前記受話側電話装置の快適受話音量について、前記受話側電話装置に対し通話開始前に照会する照会部と、当該電話装置が前記受話側電話装置であるとき、受話側電話装置が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に前記送話側電話装置の快適受話音量について、前記送話側電話装置に対し通話開始前に報知する報知部と、当該電話装置が前記受話側電話装置であるとき、自らの実受話音量をスピーカの直前で一定時間において測定する受話音量測定部と、当該電話装置が前記受話側電話装置であるとき、前記快適受話音量の上限又は下限になっているにもかかわらず音量調整ボタンが操作されているときは、前記操作を前記送話側電話装置に通知し、前記送話側電話装置が前記快適受話音量を超えて自らの送話音量を調整することを特徴とする。
【0007】
(2)上記(1)に記載の電話装置において、さらに、当該電話装置が前記受話側電話装置であるとき、測定された自らの前記実受話音量を平均化して前記送話側電話装置に定期的に通知する通知部と、を備えてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、受話側電話装置の受話音量が受話側にとって快適か否かを判断して送話側電話装置の送話音量を調整することができる電話装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態に係る電話装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る電話装置の動作シーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施形態の構成)
以下、本発明の実施の形態(以下、単に実施形態という)に係る電話装置について図面を参照しながら詳細に説明する。なお実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
【0014】
本実施形態に係る電話装置10は、メソッド(要求)とレスポンスコード(応答)のメッセージを交換するSIP(Session Initiation Protocol)にしたがい、セッションの確立、変更、切断(終了)制御を行うもので、例えば、図2に示すように、IP交換網70を介して通話が可能なSIP端末である、送話側電話装置10a、あるいは受話側電話装置10bとして動作する。
【0015】
このため、本実施形態に係る電話装置10は、図1に示すLAN(Local Area Network)60に接続するためにLANインタフェース(図示省略)を内蔵し、周辺機器として、音量調整ボタン20、LCD(Liquid Crystal Display)やLED(Light Emitted Diode)等の表示器30、スピーカ40及びマイク50を備えている。音量調整ボタン20は、ユーザ操作によりUP/DOWN指示を行う。表示器30には、快適受話音量との対比結果が表示される。
【0016】
本実施形態に係る電話装置10は、電話装置10が送話側電話装置である場合に、受話側電話装置が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に受話側電話装置の快適受話音量について、受話側電話装置に対し通話開始前に照会する。また、受話側電話装置である場合に、受話側電話装置が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に送話側電話装置の快適受話音量について、送話側電話装置に対し通話開始前に報知し、そして、自らの実受話音量をスピーカの直前で一定時間において測定する。
【0017】
したがって、本実施形態に係る電話装置10は、シグナリング制御部11と、設定記憶部12と、パケット送受信部13と、受話音量測定部14と、受話音量値送信部15と、受話音量調整部16と、送話音量調整部17と、音声送受信部18と、ボタン検出部19と、快適度判定部21と、を含む。
【0018】
シグナリング制御部11は、SIPにしたがうメッセージのやりとりを解析し、本実施形態に係る電話装置10のセッションの確立、変更、切断のための制御を行う。このため、シグナリング制御部11は、照会部111と、報知部112と、通知部113と、切断部114と、を含む。
【0019】
照会部111は、電話装置10が送話側電話装置である場合に、受話側電話装置が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に受話側電話装置の快適受話音量について、受話側電話装置に対し通話開始前に照会する。このとき、照会部111は、SIPプロトコルで規定されたセッション開始要求であるINVITEメソッドを使用し、INVITE要求のメッセージボディ内に、快適受話音量範囲“a=recvlevel”を付与して送信する。ここでは、aとして、例えば、60〜65[dB]の快適受話音量範囲が設定される。
【0020】
報知部112は、電話装置10が受話側電話装置である場合に、当該受話側電話装置が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に送話側電話装置の快適受話音量について、送話側電話装置に対し通話開始前に報知する。このとき、報知部112は、SIPで規定されたINVITE要求に対する成功応答コードである、「200 OK」のメッセージボディ内に“a=recvlevel”を付与して送信する。本実施形態に係る電話装置10(送話側電話装置)は、「200 OK」のメッセージボディ内に“a=recvlevel”が付与されていない場合に、受話側電話装置が音量調整に対応不可能であると判定する。
【0021】
通知部113は、電話装置10が受話側電話装置であるとき、後述する受話音量測定部14で測定された自らの実受話音量を平均化して送話側電話装置に定期的に通知する。このとき、通知部113は、SIPで規定されたセッション内での情報交換要求であるINFOメソッドを使用し、測定された実受話音量“recvlevel=xy”を通知する。ここで、xyは、受話側で測定した受話音量の平均値である。
【0022】
通知部113は、電話装置10が送話側電話装置であるとき、後述する快適度判定部21が、受話側電話装置の快適受話音量と実受話音量とを対比し、受話音量が快適受話音量範囲となるように調整した受話音量を受話側電話装置へ通知する。このとき、通知部113は、SIPで規定されたセッション内での情報交換要求であるINFOメソッドを使用し、調整した受話音量“recvlevel=xy”を通知する。
【0023】
通知部113は、電話装置10が受話側電話装置であるとき、快適受話音量の上限又は下限になっているにもかかわらず音量調整ボタン20が操作されているときは、そのUP/DOWNを送話側電話装置に通知する。このとき、通知部113は、SIPで規定されたセッション内での情報交換要求であるINFOメソッドを使用し、調整した受話音量“recvlevel=UP”又は“recvlevel=DOWN”を通知する。
【0024】
切断部114は、電話装置10が受話側電話装置であるとき、送話側電話装置に対し、SIPプロトコルで規定されたBYEメソッドを使用してセッションの終了を通知する。
【0025】
設定記憶部12には、シグナリング制御部11により通知される快適受話音量範囲が記憶される。パケット送受信部13は、シグナリング制御部11とLAN60との間で交換される信号、及び音声送受信部18とLAN60との間で交換される音声を仲介する。
【0026】
受話音量測定部14は、自らの実受話音量をスピーカ40の直前で一定時間において測定し、その平均受話音量を算出し、受話音量値送信部15を介してパケット送受信部13へ出力する。
【0027】
受話音量調整部16は、シグナリング制御部11による制御、あるいは音量調整ボタン20によるUP/DOWN指示に基づき受話音量を調整してスピーカ40の駆動を制御する。送話音量調整部17は、シグナリング制御部11による制御、あるいは音量調整ボタン20によるUP/DOWN指示に基づき送話音量を調整してマイク50の駆動を制御する。送話音量調整部17は、電話装置10が受話側電話装置であって、快適受話音量の上限又は下限になっているにもかかわらず音量調整ボタン20が操作されている場合、その快適受話音量を超えて自らの送話音量を調整してもよい。また、電話装置10が送話側電話装置であって、自らの送話音量調整可能範囲で調整できない場合、自らの送話音量調整可能範囲を上限又は下限を超えて調整してもよい。
【0028】
音声送受信部18は、マイク50を介して集音されるアナログ入力音声信号を符号化し、パケット送受信部13から出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に復号化してスピーカ40へ出力する、音声CODECである。ボタン検出部19は、ユーザによる音量調整ボタン20のUP/DOWN指示を検出して快適度判定部21による快適度の判定を制御する。
【0029】
快適度判定部21は、電話装置10が送話側電話装置であるとき、受話側電話装置の快適受話音量と実受話音量とを対比し、受話音量が快適受話音量範囲となるように送話音量調整部17を制御する。あるいはボタン検出部19により検出される音量調整ボタン20の設定による設定音量と、受話側電話装置の快適受話音量と実受話音量とを対比し、受話音量が快適受話音量範囲となるように送話音量調整部17を制御する。
【0030】
(実施形態の動作)
以下、図2の動作シーケンス図を参照しながら、図1に示す本実施形態に係る電話装置10の動作について詳細に説明する。以下に説明する本実施形態に係る電話装置10は、IP交換網70に接続されるものとし、送話側電話装置10a、及び受話側電話装置10bとして動作するものとして説明する。
【0031】
送話側電話装置10aは、受話側電話装置10bに対しINVITEメソッドによるセッション開始要求を発行する(ステップS101)。INVITEメソッドによるセッション開始要求(発信)は、シグナリング制御部11の照会部111により発行される。ここで、INVITEのメッセージボディに、快適受話音量レベル“a=recvlevel”が付与されていることは上記した通りである。この快適受話音量レベルaは、設定記憶部12に保持される。
【0032】
快適受話音量レベルaを含むセッション開始要求を受信した受話側電話装置10bは、成功応答である「200 OK」レスポーンスコードのメッセージボディに、受信したa=recvlevelを付与して応答することにより、自身が受話音量調整機能に対応した受話側電話装置10bであることを表明する(ステップS102)。成功応答である「200 OK」レスポーンスコードにより自身が音量調整機能に対応した受話側電話装置10bであることの表明は、シグナリング制御部11の報知部112が行う。
【0033】
「200 OK」応答コードに“a=recvlevel”が付与されていない場合、送話側電話装置10aは、受話側電話装置10bが受信音量調整機能に対応していない端末であると認識して、以下に説明する手続きを実行しない。
【0034】
成功応答により通話セッションが確立され、以降、BYEメソッドにより電話回線が切断されるまで送話側電話装置10aと受話側電話装置10bとの間で通話が実行される(ステップS103)。通話中、受話側電話装置10bは、受話音量測定部14が、自らの実受話音量をスピーカ40の直前で、例えば、3秒間等の一定時間において測定し、その平均受話音量を算出して送話側電話装置10aに通知する。この通知は、シグナリング制御部11の通知部113が、SIPプロトコルで規定されたセッション内での情報交換要求であるINFOメソッドを使用し、測定された実受話音量“recvlevel=xy”を通知する。
【0035】
一方、測定により得られた平均受話音量を受信した送話側電話装置10aは、快適度判定部21が、その平均受話音量と、受話側電話装置10bの快適受話音量範囲とを対比(比較)し、受話音量が快適受話音量範囲となるように送話音量調整部17を制御して送話音量を自動調整する。このとき、受話音量が快適受話音量範囲となるように調整した受話音量は、シグナリング制御部11(通知部113)が、SIPプロトコルで規定されたセッション内での情報交換要求であるINFOメソッドを使用し、調整した受話音量“recvlevel=xy”を通知する。
【0036】
上記したシグナリング制御部11(通知部113)による双方向の受話音量通知は、送話側電話装置10aと受話側電話装置10bとの間で定期的に繰り返し実行される(ステップS104)。なお、ステップS104の受話音量通知処理の間、送話側電話装置10aにおいて、快適度判定部21により判定された受話音量、あるいは調整された受話音量が、快適か不快か、あるいはその大小を矢印で表示器30に表示してもよい(ステップS105)。表示に限らず、ランプ、音、振動による報知も考えられる。
【0037】
なお、受話側電話装置10bは、音量調整ボタン20のUP/DOWN操作により手動によっても受話音量調整が可能である。ここで、そのUP/DOWN操作による受話音量調整は、通知部113が、SIPプロトコルで規定されたセッション内での情報交換要求であるINFOメソッドを使用し、調整した受話音量“recvlevel=UP”又は“recvlevel=DOWN”を通知する(ステップS106)。なお、この通知は不定期に実行される。
【0038】
これを受けた送話側電話装置10aは、快適受話音量の上限又は下限になっているにもかかわらず受話側電話装置10bで音量調整ボタン20が操作されている場合、送話音量調整部17を制御することにより、その快適受話音量を超えて自らの送話音量を調整する。また、自らの送話音量調整可能範囲で調整できない場合、自らの送話音量調整可能範囲を上限又は下限を超えて調整する。なお、ステップS106の受話音量通知処理の間、送話側電話装置10aにおいて、快適度判定部21により判定された受話音量、あるいは調整された受話音量が、快適か不快か、あるいはその大小を矢印で表示器30に表示してもよい(ステップS107)。
【0039】
最後に、受話側電話装置10bは、送話側電話装置10aにセッション終了要求を発行することにより、回線を切断して通話終了する(ステップS108)。このとき、シグナリング制御部11は、切断部114が、送話側電話装置10aに対し、SIPプロトコルで規定されたBYEメソッドを使用してセッションの終了を通知する。
【0040】
(実施形態の効果)
本実施形態に係る電話装置10によれば、送話側電話装置10aは、受話側電話装置10bが音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に受話側電話装置10bの快適受話音量について、受話側電話装置10bに対し通話開始前に照会し、また、受話側電話装置10bは、自身が音量調整に対応可能であるか否か、及び対応可能である場合に送話側電話装置10aの快適受話音量について、送話側電話装置10aに対して通話開始前に報知する仕組みを構築することにより、送話側電話装置10aは、受話側電話装置10bの受話音量の快適受話音量を把握することができるため、受話側電話装置10bに快適な受話音量で送話音声を聴取させることができる。
【0041】
また、送話側電話装置10aは、受話側電話装置10bの快適受話音量と測定された実受話音量とを対比し、受話音量が快適受話音量範囲となるように、自らの送話音量を自動及び/又は手動で調整することにより、受話側電話装置10bに、より快適な音量で送話音声を聴取させることができる。したがって、受話側電話装置10bが、自らの受話音量を自身で調整しても快適にならないような場合であっても送話側電話装置10aが送話音量を調整することにより、受話側電話装置10bの快適受話音量を満足することができる。
【0042】
また、受話側電話装置10bにおいて、快適受話音量の上限又は下限になっているにもかかわらず音量調整ボタン20が操作されているときは、その操作を送話側電話装置10aに通知し、送話側電話装置10aが快適受話音量を超えて自らの送話音量を調整することで、あるいは、送話側電話装置10aにおいて、自らの送話音量調整可能範囲で調整できない場合、自らの送話音量調整可能範囲を上限又は下限を超えて調整することにより、相手側の受話音量の調整幅以上の音量調整が可能になる。また、表示器30に快適受話音量範囲を表示して送話者に快適度等を報知することにより、送話者は、快適受話音量を把握することができ、音量調整が容易になる。
【0043】
なお、本実施形態に係る電話装置10は、IP交換網70を経由してSIP端末である送話側電話装置10aと受話側電話装置10bとの間で通話を行うものとして説明したが、IP交換網に限らず、公衆電話交換網を介した固定電話同士の通話でもよい。
【0044】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0045】
10…電話装置
10a…送話側電話装置
10b…受話側電話装置
11…シグナリング制御部
111…照会部
112…報知部
113…通知部
114…切断部
12…設定記憶部
13…パケット送受信部
14…受話音量測定部
15…受話音量値送信部
16…受話音量調整部
17…送話音量調整部
18…音声送受信部
19…ボタン検出部
20…音量調整ボタン
21…快適度判定部
30…表示器
40…スピーカ
50…マイク
60…LAN
70…IP交換網
図1
図2