特許第6750429号(P6750429)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6750429
(24)【登録日】2020年8月17日
(45)【発行日】2020年9月2日
(54)【発明の名称】操作装置及び照明制御システム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/175 20200101AFI20200824BHJP
   H05B 47/155 20200101ALI20200824BHJP
【FI】
   H05B47/175
   H05B47/155
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-187509(P2016-187509)
(22)【出願日】2016年9月26日
(65)【公開番号】特開2018-55839(P2018-55839A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年3月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村木 健佑
(72)【発明者】
【氏名】プットラ メロン ファビアン グナワン
【審査官】 山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−020016(JP,A)
【文献】 特開2016−031864(JP,A)
【文献】 特開2015−026615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00 − 45/58
H05B 47/00 − 47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のグループに分けられ、固有のアドレスが設定された照明装置のそれぞれを表すアイコンを、前記照明装置の設置位置に基づく所定の配置で表示する個別アイコン表示画面と、前記複数のグループのそれぞれを表すアイコンを、前記個別アイコン表示画面における配置に対応させて各グループに属する前記照明装置のそれぞれを表すアイコンを囲むように表示するグループアイコン表示画面と、のいずれかを少なくとも表示する表示部と;
ユーザの操作に応じて、前記表示部によって表示される画面を、前記個別アイコン表示画面と前記グループアイコン表示画面との間で切り替える切替部と;
前記個別アイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応する照明装置を前記固有のアドレスに基づいて特定し、当該特定した照明装置に対して所定の操作を行い、前記グループアイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応するグループに含まれる照明装置を特定し、当該特定した照明装置に対して所定の操作を行う操作部と;
を具備することを特徴とする操作装置。
【請求項2】
前記表示部は、
前記グループの一覧及び前記照明装置の一覧を表示する設定画面をさらに表示し、
前記操作装置は、前記設定画面に表示された前記照明装置の一覧のうちのユーザによって選択された照明装置を、前記グループの一覧のうちのユーザによって選択されたグループに含める設定部;
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記複数のグループを表すアイコンは、グループに設定する照明装置に応じて変更することを特徴とする請求項1または2に記載の操作装置。
【請求項4】
複数のグループに分けられ、固有のアドレスが設定された照明装置と、前記固有のアドレスを読み取る読取装置と、前記照明装置の操作を行う操作装置と、を有する照明制御システムであって、
前記照明装置は、
前記固有のアドレスを表示するアドレス表示部;
を具備し、
前記読取装置は、
前記照明装置の前記アドレス表示部に表示された前記固有のアドレスを読み取る読取部;
を具備し、
前記操作装置は、
前記読取装置の前記読取部によって前記固有のアドレスが読み取られた前記照明装置の設置位置の入力を受け付け、当該設置位置を基に前記照明装置の配置を決定する配置部と;
前記照明装置のそれぞれを表すアイコンを、前記配置部によって決定された配置で表示する個別アイコン表示画面と、前記複数のグループのそれぞれを表すアイコンを、前記個別アイコン表示画面における配置に対応させて各グループに属する前記照明装置のそれぞれを表すアイコンを囲むように表示するグループアイコン表示画面と、のいずれかを少なくとも表示する表示部と;
ユーザの操作に応じて、前記表示部によって表示される画面を、前記個別アイコン表示画面と前記グループアイコン表示画面との間で切り替える切替部と;
前記個別アイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応する照明装置を前記固有のアドレスに基づいて特定し、当該特定した照明装置に対して所定の操作を行い、前記グループアイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応するグループに含まれる照明装置を特定し、当該特定した照明装置に対して所定の操作を行う操作部と;
を具備することを特徴とする照明制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、操作装置及び照明制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、照明装置が多く設置されている施設では、施工性や利便性、省電力化を向上するために照明制御システムが導入される場合がある。照明制御システムは、照明装置を複数同時操作する機能(グループ操作)や、1日のスケジュールに合わせて照明装置の点灯又は消灯を行う機能(スケジュール操作)がある。
【0003】
照明制御システムによるグループ操作やスケジュール操作を行う場合、照明制御システムの導入前に、照明装置の固有アドレスの収集をし、グループ設定やスケジュール設定等の初期設定を行っておく必要がある。例えば、照明制御システムの初期設定の方法として、収集した照明装置のアドレスを、あらかじめグループ単位で割り付けておく方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】2013−201087号公報
【特許文献2】2015−26615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術には、照明装置のグループ操作及び個別操作の両方を効率良く行うことができない場合があるという問題があった。例えば、従来の照明制御システムの操作装置に、グループ操作用の画面を表示させている際に、あるグループに割り付けられた照明装置の操作を個別に行いたい場合であっても、表示中の画面には個別操作の機能が備わっていないため、効率良く個別操作を行うことができない場合があった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、照明装置のグループ操作及び個別操作の両方を効率良く行うことができる操作装置及び照明制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る操作装置は、複数のグループに分けられ、固有のアドレスが設定された照明装置のそれぞれを表すアイコンを、前記照明装置の設置位置に基づく所定の配置で表示する個別アイコン表示画面と、前記複数のグループのそれぞれを表すアイコンを、前記個別アイコン表示画面における配置に対応させて表示するグループアイコン表示画面と、のいずれかを少なくとも表示する表示部と、ユーザの操作に応じて、前記表示部によって表示される画面を、前記個別アイコン表示画面と前記グループアイコン表示画面との間で切り替える切替部と、前記個別アイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応する照明装置を前記固有のアドレスに基づいて特定し、当該特定した照明装置に対して所定の操作を行い、前記グループアイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応するグループに含まれる照明装置を特定し、当該特定した照明装置に対して所定の操作を行う操作部と、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る照明制御システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る読取装置による読み取り方法の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る操作装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るエリア設定画面の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るエリア設定画面の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るエリア操作画面の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るエリア操作画面の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る操作装置の処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下で説明する実施形態に係る操作装置10は、表示部11と、切替部123と、操作部124と、を具備する。表示部11は、複数のグループに分けられ、固有のアドレスが設定された照明装置30のそれぞれを表すアイコンを、照明装置30の設置位置に基づく所定の配置で表示する個別アイコン表示画面と、複数のグループのそれぞれを表すアイコンを、個別アイコン表示画面における配置に対応させて表示するグループアイコン表示画面と、のいずれかを少なくとも表示する。切替部123は、ユーザの操作に応じて、表示部11によって表示される画面を、個別アイコン表示画面とグループアイコン表示画面との間で切り替える。操作部124は、個別アイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応する照明装置30を固有のアドレスに基づいて特定し、当該特定した照明装置30に対して所定の操作を行い、グループアイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応するグループに含まれる照明装置30を特定し、当該特定した照明装置30に対して所定の操作を行う。
【0010】
また、以下で説明する実施形態に係る操作装置10において、表示部11は、グループの一覧及び照明装置30の一覧を表示する設定画面をさらに表示してもよい。また、以下で説明する実施形態に係る操作装置10は、設定画面に表示された照明装置30の一覧のうちのユーザによって選択された照明装置30を、グループの一覧のうちのユーザによって選択されたグループに含める設定部122をさらに具備してもよい。
【0011】
また、以下で説明する実施形態に係る操作装置10において、複数のグループを表すアイコンは、グループに設定する照明装置に応じて変更するようにしてもよい。
【0012】
また、以下で説明する実施形態に係る照明制御システム1は、複数のグループに分けられ、固有のアドレスが設定された照明装置30と、固有のアドレスを読み取る読取装置40と、照明装置30の操作を行う操作装置10と、を具備する。照明装置30は、固有のアドレスを表示するアドレス表示部31を具備する。読取装置40は、照明装置30のアドレス表示部31に表示された固有のアドレスを読み取る読取部41を具備する。
【0013】
また、以下で説明する実施形態に係る照明制御システム1における操作装置10は、配置部121と、表示部11と、切替部123と、操作部124と、を具備する。配置部121は、読取装置40の読取部41によって固有のアドレスが読み取られた照明装置30の設置位置の入力を受け付け、当該設置位置を基に照明装置30の配置を決定する。表示部11は、照明装置30のそれぞれを表すアイコンを、配置部121によって決定された配置で表示する個別アイコン表示画面と、複数のグループのそれぞれを表すアイコンを、個別アイコン表示画面における配置に対応させて表示するグループアイコン表示画面と、のいずれかを少なくとも表示する。切替部123は、ユーザの操作に応じて、表示部11によって表示される画面を、個別アイコン表示画面とグループアイコン表示画面との間で切り替える。操作部124は、個別アイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応する照明装置30を固有のアドレスに基づいて特定し、当該特定した照明装置30に対して所定の操作を行い、グループアイコン表示画面に表示されているアイコンがユーザによって選択された場合、当該アイコンに対応するグループに含まれる照明装置30を特定し、当該特定した照明装置30に対して所定の操作を行う。
【0014】
以下、図面を参照して、実施形態に係る照明制御システム1を説明する。実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0015】
(実施形態)
図1〜8を用いて、実施形態に係る制御システムついて説明する。
【0016】
[照明制御システムの構成]
図1は、実施形態に係る照明制御システムの構成例を示す図である。図1に示すように、照明制御システム1は、操作装置10、制御装置20、照明装置30を有する。なお、照明装置30には、照明装置30a、30b、30c及び30dが含まれる。また、図1の照明装置30の数は一例であり、照明制御システム1の構成に応じて適宜変更することができる。
【0017】
また、操作装置10と制御装置20との間、及び、制御装置20と照明装置30との間は、無線又は有線により直接的又は間接的に通信可能に接続されている。また、操作装置10と照明装置30とが、制御装置20を介さず直接接続されていてもよい。また、照明装置30は、例えばLED照明機器である。また、操作装置10は、例えば、タブレット端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Data Assistance)等である。また、制御装置20は、例えばサーバ装置である。
【0018】
操作装置10は、照明装置30の操作を行う。操作装置10は、例えば照明装置30の点灯及び消灯を行う。また、操作装置10は、例えば照明装置30の照度の調整を行う。また、操作装置10は、制御装置20を経由して照明装置30の操作を行うようにしてもよいし、直接照明装置30の操作を行うようにしてもよい。
【0019】
図2は、実施形態に係る読取装置による読み取り方法の一例を示す図である。図2に示すように、照明制御システム1は、読取装置40をさらに有する。読取装置40は、読取部41を有する。また、読取装置40は、操作装置10と有線又は無線で通信可能に接続されている。また、照明装置30のアドレス表示部31は、照明装置30それぞれに割り当てられた固有のアドレスを表示する。固有のアドレスは、例えばMACアドレスである。読取装置40は、読み取ったアドレスを操作装置10に送信する。
【0020】
また、アドレス表示部31は、例えば、アドレスをバーコードで表示する。読取装置40は、例えばバーコードリーダである。また、アドレス表示部31は、QRコード(登録商標)等の外部から読取可能なバーコード以外の方法で表示してもよい。また、操作装置10にカメラ等を備え、読取装置40として機能させるようにしてもよい。
【0021】
例えば、照明装置30aの表示部31aは、照明装置30aの固有のMACアドレスをバーコードで表示する。このとき、読取装置40の読取部41は、表示部31aによって表示されたバーコードを読み取る。また、例えば、照明装置30bの表示部31bは、照明装置30bの固有のMACアドレスをバーコードで表示する。
【0022】
[操作装置の構成]
図3は、実施形態に係る操作装置の構成例を示す図である。図3に示すように、操作装置10は、表示部11、制御部12及び記憶部13を有する。
【0023】
表示部11は、液晶ディスプレイ又はタッチパネルディスプレイ等である。以降、本実施形態においては、操作装置10はタブレット端末であり、表示部11はタッチパネルディスプレイであることとする。このため、表示部11に表示されるボタン等を押下する操作を「タップ」とよぶ。
【0024】
制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。また、制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、操作装置10内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。図3に示すように、制御部12は、配置部121、設定部122、切替部123及び操作部124を有する。また、記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子等の記憶装置によって実現される。
【0025】
図4〜7を用いて、表示部11に表示される各画面について説明するとともに、制御部12の各部の処理について説明する。図4及び5は、実施形態に係るエリア設定画面の一例を示す図である。図4に示すように、表示部11は、タブ210、220及び230を表示する。表示部11は、ユーザによっていずれかのタブがタップされた場合、タップされたタブに対応する画面を表示する。例えば、タブ210はエリア一覧画面に対応している。また、タブ220は、エリア設定画面に対応している。また、タブ230は、エリア操作画面に対応している。
【0026】
エリア一覧画面は、あらかじめ設定されたエリアの一覧を表示する画面である。本実施形態において、エリアとは、照明装置30が設置されている建物のフロア又は部屋等を表しており、例えば、「6F事務所」、「6Fトイレ」、「1Fエントランス」等である。
【0027】
エリア設定画面は、エリアごとに各種設定を行うための画面である。図4に示すように、エリア設定画面には、エリア選択リスト221、エリアマップ222、スキャンモード開始ボタン223、器具確認パネル224、及びグループ設定ボタン225が表示される。
【0028】
エリア選択リスト221は、エリアの一覧の中から任意のエリアを選択可能なドロップダウンリストである。ユーザがエリア選択リスト221を操作しエリアを選択すると、エリアマップ222には選択されたエリアのマップが表示される。
【0029】
ここで、配置部121の処理について説明する。まず、操作装置10は、読取装置40から読み取った照明装置30のアドレスを受信すると、エリアマップ222上に、アイコン222aを表示する。このとき、操作装置10は、モードを配置モードに切り替える。配置モードでは、読取装置40からのアドレスの受信が無効になる。
【0030】
ユーザは、アイコン222aを任意の位置にドラッグし、移動させる。そして、配置部121は、読取装置40から受信したアドレスと、ユーザが移動させたアイコン222aの位置とを対応付けて記憶部13に記憶させる。このとき、ユーザは、照明装置30の設置位置に対応したエリアマップ222上の位置にアイコン222aを移動させることで、照明装置30のアドレスと設置位置を対応付けて記憶部13に記憶させることができる。
【0031】
スキャンモード開始ボタン223がタップされると、操作装置10は、モードをスキャンモードに切り替える。スキャンモードでは、読取装置40からのアドレスの受信が有効になる。
【0032】
器具確認パネル224では、エリアマップ222で選択された照明装置30の動作確認を行うことができる。例えば、OFFボタン2241がタップされた場合、選択された照明装置30は消灯する。また、ONボタン2242がタップされた場合、選択された照明装置30は点灯する。また、点滅ボタン2243がタップされた場合、選択された照明装置30は点滅する。これにより、ユーザが選択した動作が照明装置30によって行われたか否かによって、照明装置30に異常がないかを容易に点検することが可能となる。
【0033】
グループ設定ボタン225がタップされると、表示部11は、器具確認パネル224が表示されている領域に、グループ設定パネル226を表示する。図5に示すように、グループ設定パネル226には、グループの一覧が表示される。グループ選択リスト2261
は、グループ一覧の中から任意のグループを選択可能なドロップダウンリストである。
【0034】
エリアマップ222上の照明装置30を示すアイコンが選択された状態でグループ選択リスト2261のグループが選択され、設定ボタン2262がタップされると、設定部122は、選択された照明装置30と選択されたグループを対応付けて記憶部13に記憶させる。また、キャンセルボタン227がタップされると、表示部11は、グループ設定パネル226が表示されている領域に、器具確認パネル224を表示する。
【0035】
図6及び7は、実施形態に係るエリア操作画面の一例を示す図である。エリア操作画面は、エリアごとに照明装置30の操作を行うための画面である。図6に示すように、エリア操作画面には、エリア選択リスト231、エリアマップ232、及び個別表示ボタン233が表示される。
【0036】
エリア選択リスト231は、エリアの一覧の中から任意のエリアを選択可能なドロップダウンリストである。ユーザがエリア選択リスト231を操作しエリアを選択すると、エリアマップ232には選択されたエリアのマップが表示される。このとき、初期表示として、エリアマップ232には、グループごとのアイコンが表示される。このとき、エリア操作画面は、グループアイコン表示画面として機能する。ここで、グループを表すアイコンは各グループに設定された照明装置30に応じて変更される。例えば、同じグループに設定された照明装置30のみを囲むようにグループを表すアイコンが設定される。これによって、レイアウト図上で各グループの領域が判別しやすくなる。
【0037】
エリアマップ232に表示されているアイコンがタップされると、タップされたアイコンに対応するグループに含まれる照明装置30の消灯又は点灯が行われる。例えば、アイコン2321のように塗りつぶされたアイコンは、対応するグループに含まれる照明装置30が点灯していることを示している。このとき、アイコン2321がタップされると、アイコン2321の塗りつぶしがなくなる。アイコン2322のように塗りつぶされていないアイコンは、対応するグループに含まれる照明装置30が消灯していることを示している。
【0038】
個別表示ボタン233がタップされると、切替部123は、個別表示ボタン233をグループ表示ボタン234に切り替え、エリアマップ232の表示を個別表示に切り替える。このとき、エリア操作画面は、個別アイコン表示画面として機能する。図7に示すように、個別アイコン表示画面では、個別の照明装置30に対応したアイコンが表示される。例えば、個別アイコン表示画面のアイコン群2323は、グループアイコン表示画面のアイコン2321と対応している。また、個別アイコン表示画面のアイコン群2324は、グループアイコン表示画面のアイコン2322と対応している。
【0039】
グループアイコン表示画面と同様に、個別アイコン表示画面では、エリアマップ232に表示されているアイコンがタップされると、タップされたアイコンに対応する照明装置30の消灯又は点灯が行われる。また、塗りつぶされたアイコンは、対応する照明装置30が点灯していることを示している。また、塗りつぶされていないアイコンは、対応する照明装置30が消灯していることを示している。
【0040】
また、グループ表示ボタン234がタップされると、切替部123は、グループ表示ボタン234を個別表示ボタン233に切り替え、エリアマップ232の表示をグループ表示に切り替える。なお、初期表示として、エリアマップ232に照明装置30の個別のアイコンが表示されるようにしてもよい。このように、本実施形態の操作装置10を用いることで、照明装置30のグループごとの操作と個別の操作を容易に切り替えて行うことができるようになる。
【0041】
[操作装置による処理の手順]
図8は、実施形態に係る操作装置の処理の手順を示すフローチャートである。図8に示すように、操作装置10の配置部121は、ユーザの操作に応じて、照明装置30の配置を決定する(ステップS101)。次に、設定部122は、ユーザの操作に応じて、照明装置30のグループを設定する(ステップS102)。
【0042】
そして、表示部11は、初期表示としてグループアイコン表示画面を表示する(ステップS103)。表示部11は、個別表示操作が行われるまでの間、グループアイコン表示画面を表示する(ステップS104;No)。ここで、個別表示ボタン233のタップ等による個別表示操作が行われた場合(ステップS104;Yes)、表示部11は、個別アイコン表示画面を表示する(ステップS105)。
【0043】
そして、表示部11は、グループ表示操作が行われるまでの間、個別アイコン表示画面を表示する(ステップS106;No)。ここで、グループ表示ボタン234のタップ等によるグループ表示操作が行われた場合(ステップS106;Yes)、表示部11は、グループアイコン表示画面を表示する(ステップS103)。
【0044】
なお、表示部11は、初期表示として個別アイコン表示画面を表示してもよい。その場合、図8のフローチャートにおいて、ステップS103とステップS105の位置が入れ替わり、また、ステップS104とステップS106の位置が入れ替わる。
【0045】
[実施形態の効果]
上述してきたように、実施形態に係る操作装置10の切替部123は、表示部11に表示される画面を、個別アイコン表示画面とグループアイコン表示画面との間で切り替えることができる。照明装置30のグループごとの操作と個別の操作を容易に切り替えて行うことができるようになる。
【0046】
また、実施形態に係る操作装置10の設定部122は、ユーザの操作に応じて照明装置30のグループ設定を行うことができる。また、表示部11は、設定部122による設定を参照することで、グループ表示画面において、グループに対応したアイコンを自動生成し表示させることができる。
【0047】
また、実施形態に係る照明装置30は、個別アドレスを表示する。また、操作装置10は、読取装置40によって読み取られた照明装置30の個別アドレスを取得する。また、ユーザは、読取装置40によって読み取られた個別アドレスを基に、操作装置10を用いて、照明装置30の設置場所の初期設定を行うことができる。これにより、例えば、点灯、消灯を繰り返して照明装置30の設置位置を確認し、固有アドレスと対応付けるといった作業を行う必要がなくなり、初期設定に必要な時間及び工数を削減することができる。
【0048】
(他の実施形態)
上述してきた照明制御システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。例えば、制御装置20が、操作装置10の制御部12及び記憶部13と同様の処理部を有する構成としてもよい。この場合、操作装置10は画面の表示及びユーザからの操作の受け付けを行う端末として機能する。
【0049】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。また、この実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0050】
1 照明制御システム
10 操作装置
20 制御装置
30 照明装置
40 読取装置
11 表示部
12 制御部
13 記憶部
121 配置部
122 設定部
123 切替部
124 操作部
210、220、230 タブ
221 エリア選択リスト
222、232 エリアマップ
223 スキャンモード開始ボタン
224 器具確認パネル
225 グループ設定ボタン
226 グループ設定パネル
227 キャンセルボタン
2241 OFFボタン
2242 ONボタン
2243 点滅ボタン
2261 グループ選択リスト
2262 設定ボタン
2321、2322 アイコン
2323、2324 アイコン群
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8