特許第6751094号(P6751094)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6751094無線通信をサポートする方法、機器およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6751094
(24)【登録日】2020年8月17日
(45)【発行日】2020年9月2日
(54)【発明の名称】無線通信をサポートする方法、機器およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 84/10 20090101AFI20200824BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20200824BHJP
【FI】
   H04W84/10 110
   H04Q9/00 321D
【請求項の数】6
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-534348(P2017-534348)
(86)(22)【出願日】2016年1月27日
(65)【公表番号】特表2018-506885(P2018-506885A)
(43)【公表日】2018年3月8日
(86)【国際出願番号】US2016015124
(87)【国際公開番号】WO2016123217
(87)【国際公開日】20160804
【審査請求日】2019年1月22日
(31)【優先権主張番号】62/110,250
(32)【優先日】2015年1月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/110,262
(32)【優先日】2015年1月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/639,711
(32)【優先日】2015年3月5日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/789,614
(32)【優先日】2015年7月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517217623
【氏名又は名称】カッシア ネットワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100119987
【弁理士】
【氏名又は名称】伊坪 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100122116
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 浩二
(72)【発明者】
【氏名】グゥ ダーグワーン
(72)【発明者】
【氏名】フゥヨーン ジャオ
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン クンプオン
【審査官】 白川 瑞樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−060163(JP,A)
【文献】 特表2004−506983(JP,A)
【文献】 特表2013−529423(JP,A)
【文献】 特表2011−524101(JP,A)
【文献】 特表2014−519236(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−0818511(KR,B1)
【文献】 特開2015−008368(JP,A)
【文献】 特開2004−272376(JP,A)
【文献】 特開2013−258672(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0095524(US,A1)
【文献】 特表2017−511028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03J9/00−9/06
H04B7/24−7/26
H04L12/28
12/44−12/46
H04M1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04Q9/00−9/16
H04W4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信をサポートする機器であって、
Bluetooth機器と通信するBluetooth送受信器と、
クライアント機器と通信するネットワークインタフェースと、
複数のBluetoothサービス特性を記憶するデータベースと、
1以上のプロセッサと、
前記1以上のプロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリと、を備え、
前記1以上のプロセッサは、
前記Bluetooth送受信器を介して前記Bluetooth機器に接続した後、前記Bluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性を取得し、
前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性のそれぞれが前記データベースに含まれるか判断し、
前記ネットワークインタフェースを介して前記クライアント機器から前記Bluetooth機器での動作の実行の要求を受信し、
前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性が前記データベースに含まれているという判断に応答して、前記Bluetooth機器が分析可能であると判断し、前記要求および前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性に基づいて前記Bluetooth機器とアプリケーション層通信を実行し、
前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性が前記データベースに含まれていないという判断に応答して、前記Bluetooth機器が分析不能であると判断し、インターネットを介して前記データベースを更新し、前記要求および前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性が前記更新された前記データベースに含まれていないという判断に応答して、前記Bluetooth機器とのアプリケーション層通信が実行可能でないという判断に基づいて、前記Bluetooth機器のRF通信範囲を拡大する中継器として前記Bluetooth機器とリンク層動作を実行する、
よう構成される、機器。
【請求項2】
前記1以上のプロセッサは、
複数のBluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性を取得し、
前記複数のBluetooth機器にそれぞれに関連づけられた前記1以上のサービス特性のそれぞれが前記データベースに含まれるか判断し、
前記ネットワークインタフェースを介して前記クライアント機器から前記複数のBluetooth機器のうちの1つでの動作の実行の要求を受信し、
前記複数のBluetooth機器のうちの1つに関連づけられた前記1以上のサービス特性が前記データベースに含まれるという判断に応答して、前記複数のBluetooth機器のうちの1つを動作させるため、前記複数のBluetooth機器のうちの1つに関連づけられた前記1以上のサービス特性に基づいて前記複数のBluetooth機器のうちの1つと通信する、
よう構成される、請求項1に記載の機器。
【請求項3】
前記機器は、前記Bluetooth機器と通信するときにマスタ機器として動作する、請求項1に記載の機器。
【請求項4】
前記1以上のプロセッサは、前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性のうちの1つが前記データベースに含まれないと、前記クライアント機器に通知するようさらに構成される、請求項1に記載の機器。
【請求項5】
前記Bluetooth機器はBLE(Bluetooth Low Energy)機器である、請求項1に記載の機器。
【請求項6】
無線通信をサポートする方法であって、
Bluetooth機器との通信を確立することにより前記Bluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性を取得するステップと、
Bluetoothハブにて、前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性のそれぞれが前記Bluetoothハブ内に記憶されるデータベースに含まれるか判断するステップと、
前記Bluetoothハブにて、前記Bluetooth機器で動作を実行する要求をクライアント機器から受信するステップと、
前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性が前記データベースに含まれているという判断に応答して、前記Bluetooth機器が分析可能であると判断し、前記要求および前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性に基づいて前記Bluetooth機器とアプリケーション層通信を実行するステップと、
前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性が前記データベースに含まれていないという判断に応答して、前記Bluetooth機器が分析不能であると判断し、インターネットを介して前記データベースを更新し、前記要求および前記Bluetooth機器に関連づけられた前記1以上のサービス特性が前記更新された前記データベースに含まれていないという判断に応答して、前記Bluetooth機器とのアプリケーション層通信が実行可能でないという判断に基づいて、前記Bluetooth機器のRF通信範囲を拡大する中継器として前記Bluetooth機器とリンク層動作を実行するステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は以下の出願に基づき優先権を主張する:
米国仮特許出願第62/110,250号、2015年1月30日出願、「METHODS, DEVICES AND SYSTEMS FOR INCREASING WIRELESS COMMUNICATION RANGE(無線通信範囲を拡大する方法、機器およびシステム)」、
米国仮特許出願第62/110,262号、2015年1月30日出願、「BLUETOOTH TRANSPARENT RELAY(BLUETOOTH透明中継器)」、
米国特許出願第14/639,711号、「METHODS, DEVICES AND SYSTEMS FOR INCREASING WIRELESS COMMUNICATION RANGE(無線通信範囲を拡大する方法、機器およびシステム)」、2015年3月5日出願、
米国特許出願第14/789,614号、「METHODS, DEVICES AND SYSTEMS FOR SUPPORTING WIRELESS COMMUNICATION (無線通信をサポートする方法、機器およびシステム)」、2015年7月1日出願。
上記に引用した出願の全内容は、参照により本出願に援用される。
【0002】
本出願は、一般には無線通信分野に関し、より詳細にはBluetooth(登録商標)ネットワークにおける無線通信を促進する方法、機器およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
Bluetoothスピーカ、スマート鍵、および様々なスマートBluetoothセンサおよびウェアラブルデバイスなどのBluetooth機器は、多くの用途で広く用いられるようになってきている。同一エリア内に様々な目的で複数のBluetooth機器が存在することがたびたびある。それぞれのBluetooth機器のアプリケーションインタフェースは異なり得るので、スマートフォンまたはパーソナルコンピュータといったBluetooth対応クライアント機器のユーザは、異なるBluetooth機器を制御するために様々なアプリケーションインタフェースにアクセスしなければならない場合がある。クライアント機器が制御するBluetooth機器の数が増加すると、Bluetooth機器を制御するプロセスは面倒なものとなり得る。そこで、複数のBluetooth機器を制御するためのよりユーザフレンドリーな解決が望まれる。
【0004】
さらに、Bluetooth技術は低電力および低コスト運用に向けて開発されているので、Bluetooth機器の通信範囲は通常はごく短い。例えば、スマートフォンおよびBLE(Bluetooth Low Energy)センサといったBluetooth機器の通常の通信範囲は、オープンスペースであれば数十メートル、宅内であれば2、3メートルに制限され、Bluetooth送信信号は通常は壁を通過できない。通信範囲が短いため、より長い通信範囲が求められる状況でのBluetooth機器の使用は制限される。
【0005】
無線通信範囲を拡大する伝統的な考え方は、通常は無線周波数を送信する両側における送信出力またはアンテナ利得の増加に関わる。しかし、Bluetooth機器、特にBLEセンサおよびウェアラブルデバイスにおいては、デバイスの送信電力またはアンテナ利得の増加は非現実的で、低電力低コストなBluetooth機器という設計目的を台無しにしてしまう。このように、送信出力またはBluetooth機器の製造コストを増加させることなくBluetooth機器の通信範囲を拡大することが望まれる。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、無線通信をサポートする機器を提供する。いくつかの実施形態に即して、機器は、Bluetooth機器と通信するBluetooth送受信器と、クライアント機器と通信するネットワークインタフェースと、複数のBluetoothサービス特性(service characteristics)を記憶するデータベースと、1以上のプロセッサと、1以上のプロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリと、を備える。1以上のプロセッサは、Bluetooth送受信器を介してBluetooth機器に接続した後、Bluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性を取得するよう構成されてよい。1以上のプロセッサは、Bluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性のそれぞれがデータベースに含まれるか判断し、ネットワークインタフェースを介してクライアント機器からBluetooth機器上で動作を実行する要求を受信し、Bluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性のそれぞれがデータベースに含まれていると、要求およびBluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性に基づいてBluetooth機器と通信するよう、さらに構成されてよい。
【0007】
いくつかの実施形態に即して、本発明は無線通信をサポートする別の機器を提供する。機器は、Bluetooth機器に接続する第1Bluetooth送受信器と、クライアント機器に接続する第2Bluetooth送受信器と、1以上のプロセッサと、1以上のプロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリとを備える。1以上のプロセッサは、第1Bluetooth送受信器を介して利用可能な1以上のBluetooth機器をスキャンし、第1Bluetooth送受信器を介してBluetooth機器との第1通信接続を確立し、第2Bluetooth送受信器を介してクライアント機器との第2通信接続を確立し、第2通信接続を介してクライアント機器からデータを受信し、第1通信接続を介してBluetooth機器にデータを転送するよう構成される。
【0008】
いくつかの実施形態に即して、本発明は無線通信をサポートする別の機器を提供する。機器は、Bluetooth送受信器と、1以上のプロセッサと、1以上のプロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリとを備える。1以上のプロセッサは、Bluetooth送受信器を介して利用可能な1以上のBluetooth機器をスキャンし、Bluetooth送受信器を介してBluetooth機器との第1通信接続を確立し、Bluetooth送受信器を介してクライアント機器との第2通信接続を確立し、第2通信接続を介してクライアント機器からデータを受信し、第1通信接続を介してBluetooth機器にデータを転送するよう構成される。
【0009】
いくつかの実施形態に即して、本発明は無線通信をサポートする方法を提供する。方法は、Bluetooth機器との接続を確立することによりBluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性を取得するステップと、Bluetoothハブにて、Bluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性のそれぞれがBluetoothハブ内に記憶されるデータベースに含まれるか判断するステップとを含む。方法は、Bluetoothハブにて、Bluetooth機器で動作を実行する要求をクライアント機器から受信するステップをさらに含んでよい。方法は、Bluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性のそれぞれがデータベースに含まれていると、要求およびBluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性に基づいてBluetooth機器と通信するステップをさらに含んでよい。
【0010】
いくつかの実施形態に即して、本発明は無線通信をサポートする別の方法を提供する。方法は、1以上の利用可能なBluetooth機器をスキャンするステップと、BluetoothハブとBluetooth機器との間の第1通信接続を確立するステップと、Bluetoothハブとクライアント機器との間の第2通信接続を確立するステップと、Bluetoothハブにて、第2通信接続を介してクライアント機器からデータを受信するステップと、BluetoothハブからBluetooth機器に第1通信接続を介してデータを転送することと、を含む。
【0011】
本発明の追加の目的および効果が以下の詳細な説明で一部は記載され、一部は記載から明確であり、または実施により理解され得る。本発明の目的および効果は、特許請求の範囲に明示的に記載された要素および組み合わせにより実現され達成され得る。
【0012】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は例示的かつ説明的なものであって、特許請求の範囲に記載された発明を制限するものでないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付の図面は、本出願の一部を構成するものであり、いくつかの実施形態を説明し、明細書とともに本発明の原理の説明に供される。
図1】本発明に即した方法およびシステムを実施するための例示的システム環境を示す図である。
図2】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの例示的使用状況を示す図である。
図3】本発明の実施形態に従った、Bluetooth機器間の無線通信をサポートする例示的方法のフローチャートを示す図である。
図4】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの例示的アーキテクチャを示す図である。
図5】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの例示的使用状況を示す図である。
図6】本発明の実施形態に従った、データ転送工程の例示的な略図である。
図7】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的アーキテクチャを示す図である。
図8】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的使用状況を示す図である。
図9】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的アーキテクチャを示す図である。
図10】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的使用状況を示す図である。
図11】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的アーキテクチャを示す図である。
図12】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的使用状況を示す図である。
図13】本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブのアドバタイジング工程の例示的な略図である。
図14】本発明の実施形態に従った、Bluetooth機器間の無線通信をサポートする例示的方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の図面を参照して例示的実施形態を説明する。図において、参照符号の左端の数字はその符号が最初に表れる図を示す。同一または同様の部分を引用するために、同一の参照符号が図面を通して適宜用いられる。本発明の原理の例および特徴が本明細書に記載されるところ、記載された実施形態の精神と範囲から逸脱することなく、修正、適用およびその他の実施が可能である。また、「備える(comprising)」「有する(having)」「含む(containing)」および「含む(including)」といった単語、およびその他同様の語形は、意味において均等であることを意図し、これらの号に続く事項がそのような事項の網羅的なリストであること、または、列挙された事項のみに限定されることを意味するものではないという非限定的なものである。また、本明細書および特許請求の範囲で用いられるように、単数形の表現("a"、"an"および"the")は、文脈から明らかな場合を除き、複数の引用も含むことに留意されたい。以下の詳細な説明は例示のみとして考慮されるべきものであって、真の範囲および精神は特許請求の範囲に示される。
【0015】
図示された構成要素およびステップは例示的実施形態の説明のために提示され、現在進行する技術開発によって特定の機能の実行のされ方が変わり得ることは予測されるべきである。これらの例は、限定ではなく説明の目的でここに記載されている。さらに、機能ブロックの境界は、記載の便宜上任意に規定されたものである。そこで特定される機能および関係が適切に実行される限り、代替の境界を規定してよい。本明細書に含まれる教示に基づき、当業者にとって代替物(本明細書に記載の均等物、拡張、変更、逸脱等を含む)は明白であろう。このような代替物は、本発明の実施形態の範囲および精神に含まれるものである。
【0016】
図1は、本発明に即した方法およびシステムを実施するための例示的システム環境100を示す図である。図1に示すシステム環境100は、Bluetooth対応クライアント機器110と、ハブ120と、複数のBluetooth機器125−140と、ネットワーク150とを含む。図1に示すように、Bluetooth機器はBLE鍵125、BLEファン130、BLEエアコン135、およびBLE照明130を含み、ハブ120により分析可能である。Bluetooth機器は、図1に示す分析不能Bluetooth機器140のような分析不能Bluetooth機器を含んでもよい。分析可能Bluetooth機器は、ハブ120内にローカルに記憶されるデータベース内で発見され得るサービス特性により構成され、ハブ120は記憶されたサービス特性に基づいてBluetooth機器と通信できるようになる。分析不能Bluetooth機器は、ハブ120内にローカルに記憶されるデータベース内で発見されないサービス特性により構成され、ハブ120は分析不能Bluetooth機器とアプリケーション層通信を実行できない場合がある。一方ハブ120は、アプリケーション層通信が実行可能でなくても、リンク層操作の実行により、分析不能Bluetooth機器の無線周波数(RF:radio frequency)通信範囲を拡大することができてよい。
【0017】
本発明で、クライアント機器は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、または同種のもののような、Bluetoothリンクにより遠隔リソースにアクセスするよう構成されたBluetooth機器のことを指す。Bluetooth機器125−140は、遠隔クライアントにリソースを提供し、または遠隔クライアントにより制御されるよう構成されたサーバ機器のことを指してよい。システム環境は、図1に示したものよりも多い、または少ないBluetooth機器を含んでよい。
【0018】
図1に示すように、ハブ120は、Bluetooth機器125−140とクライアント機器110との両方に接続可能である。Bluetooth機器125−140は、Bluetooth通信リンクを通してハブ120に接続してよい。例えば、Bluetooth機器125−140は、Bluetooth通信プロトコルを用いてハブ120と通信してよい。クライアント機器110は、ハブ120を介してBluetooth機器125−140と通信してよい。クライアント機器110は、Bluetooth通信リンクを通してハブ120と通信してよい。クライアント機器110は、他の無線通信プロトコル、例えばZigbee(登録商標)、WiFi(登録商標)等を用いてハブ120と通信してもよい。
【0019】
例えば、クライアント機器110がハブ120を介して分析可能Bluetooth機器(例えばBLE鍵125)を操作しようとするとき、ハブ120はアプリケーションインタフェース上でクライアント機器110から制御コマンドを受信し、ハブ120が事前に取得したBLE鍵125のサービス特性に基づいてBLE鍵125に対応するBluetoothパケットを送信してよい。図1にクライアント機器が1つ記載されているが、ハブ120を介してBluetooth機器と通信する複数のクライアント機器がシステム環境100に含まれてよい。
【0020】
ハブ120は、Bluetooth機器(例えば分析不能Bluetooth機器140)のRF範囲を拡張するよう動作してもよい。例えば、図1を参照して、ハブ120はクライアント機器110の無線信号を受信し、受信した信号を処理し、分析不能Bluetooth機器140に対応する無線信号を送信してよく、こうして分析不能Bluetooth機器140のRF範囲を拡張し、通常のBluetooth機器の通信範囲を超えて位置するクライアント機器110と通信可能にしてもよい。いくつかの実施形態で、ハブ120は、通信範囲を拡張するため、Bluetooth機器から受信した信号を増幅し、および/または、受信した信号に含まれるノイズを抑制してよい。ハブ120はルータとも呼ぶことができ、本明細書ではハブとルータという用語は相互交換可能との意図で用いられる。
【0021】
Bluetooth機器は、マスタ機器またはスレーブ機器の2つのモードのうち1つで動作する。マスタ機器はネットワーク時計を提供し、周波数ホッピング配列を決定し、スレーブ機器はマスタ機器の時計に同期してマスタのホッピング周波数に追随する。例えば、クライアント機器110はマスタ機器として動作してよく、クライアント機器110は、携帯電話、タブレット、コンピュータ、ノートパソコン、スマートウォッチ、テレビ、または画面およびオペレーティングシステムのある他のBluetooth機器であってよい。Bluetooth機器125−140はスレーブ機器として動作してよい。Bluetoothスレーブ機器は、スピーカ、ヘッドセット、マイク、プリンタ、スマートウォッチ、カメラ、テレビ、モニタ、リストバンド、歩数計、活動量計、スリープトラッカー、体重計などのウェアラブルデバイス、または、洗濯機、掃除機、冷蔵庫、オーブン、電子レンジ等を含む家電製品のような、Bluetoothセンサを取り付けて関連する電気パラメータを検出し送信する機器であってよい。
【0022】
いくつかの実施形態で、クライアント機器110は、ハブ120とネットワーク150を通して通信してよい。例えば、図1に示すように、クライアント機器110はハブ120とネットワーク150を介して遠隔で通信してよい。ネットワーク150は、ハブ120とクライアント機器110との間で、通信を提供し、情報を交換し、および/または情報の交換を促進する、どのようなタイプのネットワークであってもよい。ある実施形態で、ネットワーク150は、インターネット、ローカルエリアネットワーク、携帯通信ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク、またはクライアント機器がハブ120へ/から情報を送信および受信することができる他の適切な接続であってよい。いくつかの実施形態で、ネットワーク150は、クライアント機器110とハブ120の両方からアクセス可能なクラウドベース遠隔ネットワークシステムを含んでよい。例えば、クライアント機器110は、スマートフォンのアプリを用いてクラウドサーバを通しハブ120を制御してよい。さらに、ハブ120は、クラウドサーバに接続するよう構成され、使用履歴、相互作用、および/またはクライアント機器および無線ハブの活動に基づき適応して自ら再構成可能であってよい。例えば、ハブ120は、クラウドサーバを通してサービス特性を記憶するデータベースを更新し、新たに利用可能となったサービス特性を含め、または既存のサービス特性を更新するようにしてよい。
【0023】
本明細書で、無線ハブ、無線機器および通信方法はBluetoothプロトコルに関連して説明されている。しかし、本明細書に記載の実施形態は、他の無線通信プロトコルが用いられる状況にも、本発明の精神と範囲から離れることなく適用可能であることを理解されたい。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの例示的使用状況200を示す図である。図2に示すように、例示使用状況200は、Bluetoothハブ210、スマートフォン230、および、BLEテレビ240、BLE電源プラグ250、BLE血圧モニタ260、BLE LED照明270、およびBLEアラームセンサ280などの複数のBluetooth機器を含む。Bluetoothハブ210を通してスマートフォン230とBluetooth機器との間の通信が確立される。具体的には、スマートフォン230はBluetooth機器240−280のリソースにアクセスし、および/または動作を制御するBluetooth対応クライアント機器として動作する。Bluetooth機器240−280は、遠隔クライアント機器にデータアクセスを提供し、または制御されるBluetoothサーバ機器とも呼ばれ得る。本実施形態で、Bluetoothハブ210は、Bluetooth機器240−280を操作するアプリケーションインタフェースをスマートフォン230に提供し、スマートフォン230から受信する情報に基づいてBluetooth機器240−280を制御するマスタ機器として動作する。
【0025】
図2に示すように、Bluetoothハブ210は、Bluetoothチップ212、データバス214、メインCPU216、サービスデータベース218、Bluetoothスタック220、およびアプリケーション層222を備える。Bluetooth信号の送受信のためのBluetooth送受信回路がBluetoothチップ212に統合されてよい。データバス214は、Bluetoothチップ212と、CPU216またはサービスデータベース218のような、Bluetoothハブ210の他の構成要素との間のデータを転送し得る。CPU216は1以上のプロセッサを含み、Bluetoothハブ210の動作に関連づけられた命令を実行するよう構成されてよい。加えて、CPU216は、メモリに記憶された所定の命令およびコマンドを実行し、例えばBluetoothチップ212を介する無線通信を提供してよい。Bluetoothスタック220は、Bluetoothプロコトコルで提供されるより高次の機能を実装してよい。アプリケーション層222はエンドユーザアプリケーションと相互作用し、管理するために用いられてよい。
【0026】
サービスデータベース218は、Bluetoothサービスに関連づけられた複数のサービス特性を記憶する。サービスデータベース218は、Bluetoothハブ210に含まれるメモリに記憶されてよい。心拍数サービスなどのBluetoothサービスは、心拍数測定値および身体センサ位置のような1以上の特性を含み得る。それぞれの特性は、属性(attributes)と、その値がどのようにアクセスされ、表示され、または表現されるかについての構成情報とともに、サービスに用いられる値を含む。例えば、サービスデータベース218は、Bluetooth SIG(Special Interest Group)により規定された標準特性の一部または全部を含んでよい。サービスデータベース218は、同一のまたは異なるメーカが製造したBluetooth機器のいくつかの異なる種類に関連づけられたサービス特性を含んでよい。いくつかの実装で、サービスデータベース218は、新たに開発され追加されたサービスおよび特性を含めるため、および/または既存のサービスの構成および特性を更新するため、インターネットを介して更新されてよい。
【0027】
Bluetoothハブ210は、スマートフォン230と通信するためのネットワークインタフェースのような他の補助要素も備えてよい。Bluetoothハブ210は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み出し専用メモリ(ROM:read only memory)、二次記憶装置(例えば、ハードディスクドライブまたはフラッシュメモリ)なども備えてよい。Bluetoothハブ210には様々な他の要素も含まれ得ることは、当業者に容易に理解されるだろう。
【0028】
Bluetoothハブ210は、アプリケーション層のレベルでスマートフォン230と通信し、リンク層レベルでBluetooth機器240−280と通信してよい。例えば、Bluetoothハブ210は、WiFi、Bluetooth、または他の通信プロトコルを用いてスマートフォン230と通信してよい。Bluetooth機器240−280と通信するとき、Bluetoothハブ210は、スレーブ機器となるBluetooth機器240−280の1つへ発信接続要求を開始するマスタ機器として動作し、アドバタイジング後に着信接続要求を受け付けてよい。
【0029】
Bluetoothハブ210は、動作制御コマンドを送る前に、それぞれのBluetooth機器が分析可能機器であるかを判断してよい。例えば、Bluetooth機器は、Bluetooth機器を検出して接続を確立するためのアドバタイジングパケットをマスタ機器に送信してよい。Bluetooth機器のアドバタイジングパケットを検出後、Bluetoothハブ210はBluetooth機器と接続を確立し、Bluetooth機器に関連づけられたサービス特性を取得してよい。Bluetooth機器に関連づけられたサービス特性のそれぞれがサービスデータベース218に含まれていると、Bluetoothハブ210はBluetooth機器を分析可能と判断し、スマートフォン230のようなクライアント機器からの入力に基づきBluetooth機器上で動作を実行してよい。例えば、Bluetoothハブ210は、Bluetooth機器に記憶されたデータにアクセスし、または対応するサービス特性で規定される属性に従ってBluetooth機器の動作を制御してよい。Bluetooth機器に関連づけられたサービス特性の1以上がサービスデータベース218に含まれないと、Bluetoothハブ210はBluetooth機器が分析不能と判断し、スマートフォン230から受信するBluetooth機器を操作するためのすべての要求を拒否してよい。例えば、分析不能Bluetooth機器を操作する要求をスマートフォン230から受信すると、Bluetoothハブ210は、Bluetooth機器が分析不能であって要求された動作を実行できない旨をスマートフォン230に通知してよい。
【0030】
いくつかの実装で、Bluetoothハブ210は、分析可能Bluetooth機器のリストを維持し、リストに含まれるBluetooth機器での操作の要求をクライアント機器から受信すると、Bluetoothハブ210はBluetooth機器で要求された操作を実行するためBluetooth機器との接続を確立してよい。その際、Bluetoothハブ210は分析可能Bluetooth機器の数を管理し、クライアント機器のユーザが統一アプリケーションインタフェースで複数のBluetooth機器を制御できるようにしてよい。Bluetoothハブ210は、エリア内で新たなBluetooth機器が検出されたとき、サービスデータベース218が更新されたとき、またはクライアント機器からの更新要求を受けて、分析可能Bluetooth機器のリストを更新してよい。
【0031】
Bluetoothハブが検出したBluetooth機器が分析不能、すなわち、Bluetooth機器の1以上のサービス特性がサービスデータベース218で発見されないと、Bluetoothハブ210はクライアント機器から受信した要求に基づき分析不能Bluetooth機器を操作することはできない。一方、Bluetoothハブ210は、分析不能Bluetooth機器のRF通信範囲を拡大する透明中継器として動作してよい。Bluetoothハブ210の透明中継器としての動作は、図4−14に関連して後述する。さらに、分析不能Bluetooth機器は、サービスデータベース218の拡張により分析可能となってよい。
【0032】
図3は、本発明の実施形態に従った、Bluetooth機器間の無線通信をサポートする例示的方法300のフローチャートを示す図である。方法300は、図2に関連して上述したBluetoothハブ210により実行されてよい。
【0033】
ステップ302で、Bluetoothハブは、Bluetooth送受信器を介してBluetooth機器に接続する。Bluetooth送受信器は、Bluetoothチップ212などのBluetoothチップに統合されてよい。例えば、Bluetoothハブは、Bluetooth機器から送信されたアドバタイジングパケットを受信することでBluetooth機器の存在を検出し、Bluetooth送受信器を介してBluetooth機器との通信を開始してよい。
【0034】
ステップ304で、Bluetoothハブは、Bluetooth機器に関連づけられた1以上のサービス特性を取得する。例えば、Bluetoothハブは、Bluetooth機器の利用可能なサービス特性を取得するためBluetooth機器に読み出しコマンドを送ってよい。いくつかの実装で、Bluetooth機器が送るアドバタイジングパケットにサービス特性が含まれ、この状況では、Bluetoothハブはサービス特性を取得するためにBluetooth機器との通信を確立する必要はない。
【0035】
ステップ306で、Bluetoothハブは、Bluetooth機器のそれぞれのサービス特性が、Bluetoothハブにローカルに記憶されるサービスデータベースに含まれているか判断する。Bluetoothハブは、Bluetooth機器のそれぞれのサービス特性がサービスデータベースに含まれていればBluetooth機器を分析可能と判断し、そうでなければBluetooth機器を分析不能と判断する。例えば、Bluetoothハブは、Bluetooth機器のそれぞれのサービス特性は、記憶されたサービス特性と比較してよい。いくつかの実装で、Bluetooth機器の1以上のサービス特性がサービスデータベースに見つからないと、Bluetoothハブはインターネット内で検索を実行し、見つからなかったサービス特性がインターネット内に存在すると、Bluetoothハブはそのサービス特性をダウンロードしてサービスデータベースに記憶してよい。
【0036】
ステップ308で、Bluetoothハブはネットワークインタフェースを介して、Bluetooth機器上で動作を実行する要求をクライアント機器から受信する。例えば、Bluetoothハブは、スマートフォンからBLE LED照明の点灯のためのアプリケーションインタフェースの要求を受信してよい。Bluetoothハブとクライアント機器との間の通信は、WiFiネットワーク、Bluetoothネットワーク、または他の通信ネットワークにより行われてよい。Bluetooth機器上で行われる動作は、Bluetooth機器に記憶されたデータへのアクセス、Bluetooth機器へのデータの送信、その他クライアント機器とBluetooth機器との間の制御またはデータ転送を含んでよい。
【0037】
ステップ310で、Bluetooth機器のサービス特性のそれぞれがサービスデータベースに含まれていると、Bluetoothハブは、クライアント機器から受信した要求とBluetooth機器のサービス特性とに基づいて、Bluetooth機器と通信する。例えば、Bluetoothハブは、Bluetooth機器との接続を確立し、クライアント機器の要求する動作を実行するようBluetooth機器に要求を送信してよい。Bluetooth機器に送信される要求は、Bluetooth機器の特定のサービス特性の特定の属性に対する読み出しまたは書き込み動作であってよい。
【0038】
Bluetoothハブは、Bluetooth機器から受信したデータをクライアント機器へ転送してもよい。例えば、書き込み動作がBluetooth機器に送信された後、Bluetooth機器は書き込み動作完了後にBluetoothハブに通知(notification)を送信してよい。Bluetooth機器からの通知をリンク層レベルで受信した後、Bluetoothハブは、要求が問題なく完了したことを示す指示(indication)をクライアント機器のアプリケーションインタフェースに送信してよい。別の例として、Bluetooth機器がローカルに記憶するデータにアクセスする読み出し動作がBluetooth機器に送信された後、Bluetooth機器は、Bluetoothハブに要求されたデータを送信してよい。そしてBluetoothハブは、クライアント機器がアプリケーションインタフェースで読み出し可能なフォーマットで受信データを送信してよい。
【0039】
上述の方法300は、複数のBluetooth機器に対し、逐次的なやり方で適用してよい。例えば、クライアント機器が2つの別のBluetooth機器上で2つの個別の動作の実行を要求し、このBluetooth機器がいずれも分析可能機器であると、Bluetoothハブはまず第1Bluetooth機器と通信を確立し、第1Bluetooth機器に第1動作を実行するよう要求を送信してよい。第1動作が完了した後、Bluetoothハブは第2Bluetooth機器と通信を確立し、第2Bluetooth機器に第2動作を実行するよう要求を送信してよい。いくつかの実施形態で、複数のBluetooth機器が存在し検出されたとき、Bluetoothハブは、それぞれのBluetooth機器について、ステップ302−306を実行することにより、分析可能であるかを判断してよい。Bluetooth機器の1つにおける動作要求がクライアント機器から受信されたとき、Bluetoothハブが特定のBluetooth機器が分析可能か、そしてその結果、要求された動作が可能であるかを素早く判断できるよう、Bluetoothハブは、Bluetooth機器が分析可能であるか分析不能であるかの判断結果をローカルに記憶してよい。
【0040】
いくつかの実施形態で、Bluetoothハブは、Bluetooth機器とBluetooth対応クライアント機器との間の無線通信範囲を、Bluetooth機器の変更を要することなく拡張する透明中継器として動作してよい。Bluetooth機器はBluetoothハブが分析可能であっても分析不能であってもよく、Bluetooth機器はBluetoothハブの存在を認識しなくてよい。
【0041】
図4は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブ400の例示的アーキテクチャを示す図である。図4に示すように、Bluetoothハブ400は、2つのBluetoothチップ410および420、データバス430、メインCPU440、Bluetoothスタック450、およびアプリケーション層460を備えてよい。CPU440は、Bluetoothハブ400の動作に関連する命令を実行するよう構成されてよい。加えて、CPU440は、Bluetoothチップ410および420を介した無線通信を提供する所定の命令およびコマンドを実行してよい。Bluetoothスタック450は、Bluetoothプロトコルで規定されるより高次層の機能を実装してよい。アプリケーション層は、エンドユーザアプリケーションと相互作用し管理するために用いられてよい。Bluetoothハブ400は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random accsess memory)、読み出し専用メモリ(ROM:read only memory)、二次記憶装置(例えば、ハードディスクまたはフラッシュメモリ)といった補助要素も備えてよい。当業者は、Bluetoothハブ400に他の様々な要素も含まれ得ることを容易に理解するだろう。
【0042】
Bluetoothチップ410および420はそれぞれ、Bluetooth送受信器を備え、他のBluetooth機器と通信するよう構成されてよい。例えば、Bluetoothチップ410はBluetooth機器との接続でマスタ機器として動作し、Bluetoothチップ420は、スマートフォンのような、Bluetooth対応クライアント機器との接続でスレーブ機器として動作してよい。
【0043】
図5は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの例示的使用状況500を示す図である。この状況例で、BLE機器510といったBluetooth機器と、スマートフォン520といったクライアント機器との間で、Bluetoothハブ400を通して、通信が確立される。
【0044】
いくつかの実施形態で、Bluetoothハブ400は、例えば第1Bluetoothチップ410を用いてまずBLE機器510との通信を確立し、BLE機器510のサービス特性を取得してよい。例えば、Bluetoothハブ400は、Bluetoothチップ410を介して利用可能なBluetooth機器をスキャンし、BLE機器510が送信したアドバタイジングパケットを検出し、アドバタイジングパケット内のデータを記憶してよい。BLE機器510との通信が確立された後、Bluetoothハブ400は、BLE機器510のサービス特性を取得し、取得したサービス特性をローカルに記憶してよい。取得したサービス特性の例を表1に示す。
【表1】
【0045】
表1で、第1列はサービス特性の属性ハンドルを示し、第2列は属性種別(attribute types)、例えばそれぞれのサービス特性に関連づけられたUUID(Universally Unique IDentifiers)を含み、第3列はそれぞれのサービス特性の属性値を含む。第2列の属性種別は、Bluetooth SIGが規定するUUIDを含んでよく、Bluetooth機器の製造者が規定する独自識別子を含んでもよい。第3列の属性値は、サービス宣言、特性宣言、特性値宣言、特性記述子宣言、および/または属性の内容についてのその他の情報を含んでよい。それぞれのサービス特性は1以上の属性を含んでよく、主属性は特性の値自体へのアクセスを許可する。
【0046】
BLE機器510との通信が確立された後、第2Bluetoothチップ420は、BLE機器510のものと同じサービス特性を用いてGATT(Generic Attribute Profile)サーバを生成してよい。第2Bluetoothチップ420はアドバタイジングを開始し、BLE機器510が送信するアドバタイジングパケットのものと同じデータをアドバタイジングパケットに含めてよい。こうすることでBluetoothハブ400により仮想BLE機器510が形成され、スマートフォン520のようなBluetooth対応クライアント機器がこれに接続することができる。
【0047】
いくつかの実施形態で、第2Bluetoothチップ420はBLE機器510のMAC(medium accsess control)アドレスを取得し、同一のMACアドレスをスマートフォン520のようなBluetooth対応クライアント機器と接続するのに使用してよい。例えば、あるBLE機器がMACアドレスに基づくアクセス制限を行ってよく、第2Bluetoothチップ420がBLE機器のMACアドレスを使用することで、同レベルのアクセス許可を得ることができる。いくつかの状況で、同じMACアドレスで構成された2つのBluetooth機器が存在し、通信工程で互いに干渉を生じてもよい。こうして、近隣MACアドレスが第2Bluetoothチップ420に使用されてよい。例えば、BLE機器510のMACアドレスがAA:BB:CC:EE:FFであると、第2Bluetoothチップ420はMACアドレスをAA:BB:CC:EE:FEに設定してよく、こうしてBluetoothネットワークにおけるMACアドレス重複が回避される。
【0048】
第2Bluetoothチップ420が仮想BLE機器を形成した後、スマートフォン520はBluetoothハブ400の第2Bluetoothチップ420とペアリングを開始してよい。第2Bluetoothチップ420がスマートフォン520からペアリング要求を受信した後、第1Bluetoothチップ410はBLE機器510とペアリングを開始してよい。いくつかの実施形態で、2つのBluetoothリンクのセキュリティ設定は同レベルに設定されてよい。例えば、GATTサーバで規定されるそれぞれの属性項目は、アクセス許可(access permission)、認証許可(authentication permission)、および承認許可(authorization permission)といった所定の動作制限に関連してよい。特に、アクセス許可は、読み出し可、書き込み可、または読み出しおよび書き込み可に設定されてよい。認証許可は、要認証または認証不要に設定されてよい。承認許可は、要承認または承認不要に設定されてよい。それぞれの属性項目のアクセス許可、認証許可、および承認許可は、第1および第2Bluetoothリンクの間で同じに設定されてよい。ここで第1BluetoothリングはBLE機器510と第1Bluetoothチップ410との間であり、第2Bluetoothリンクは第2Bluetoothチップ420とスマートフォン520との間である。
【0049】
図6は、本発明の実施形態に従った、データ転送工程600の例示的な略図である。図6に示すように、第1Bluetooth接続は第1Bluetoothチップ410とBLE機器510との間で確立され、データ要求および/または応答が、第1Bluetooth接続上で送信されてよい。第2Bluetooth接続は第2Bluetoothチップ420とスマートフォン520との間で確立され、データ要求および/または応答が、第2Bluetooth接続上で送信されてよい。
【0050】
第2Bluetoothチップ420がスマートフォン520からのデータ要求を受信すると、第2Bluetoothチップ420は、例えば内部データバスを通してまたはメインCPUに制御されて、第1Bluetoothチップ410と相互作用し、第1Bluetoothチップ410はBLE機器510にデータ要求を転送してよい。同様に、第1Bluetoothチップ410がBLE機器510からの応答を受信すると、第1Bluetoothチップ410は、例えば内部データバスを通してまたはメインCPUに制御されて、第2Bluetoothチップ420と相互作用し、第2Bluetoothチップ420はスマートフォン520に応答を転送してよい。第1および第2Bluetoothチップ410および420を介してBLE機器510およびスマートフォン520にデータ要求および応答を転送することにより、BLE機器510の無線通信範囲は有効に拡大する。こうして、BLE機器510の無線通信範囲がそれ自体ではスマートフォン520に届かないときであっても、Bluetoothハブを通してBLE機器510とスマートフォン520との間の通信を行うことができる。
【0051】
いくつかの状況で、Bluetooth機器とスマートフォンなどのBluetooth対応クライアント機器との間のデータ要求または応答を転送するBluetoothハブの援助が必要な複数のBluetooth機器があってよい。Bluetooth機器がマスタ機器およびスレーブ機器として同時に動作するBluetoothハブをBluetoothチップがサポートしない(例えばBluetooth4.0標準)と、複数のBluetooth機器の中継を実行するには、少なくとも1つのBluetoothチップがマスタ機器として動作し少なくとも1つの別のBluetoothチップがスレーブ機器として動作するように、複数のBluetoothチップがBluetoothハブに必要になる。一方、Bluetooth機器がマスタ機器およびスレーブ機器として同時に動作するBluetoothハブをBluetoothチップがサポートする(例えばBluetooth4.1または4.2標準)と、Bluetoothハブは複数のBluetooth機器の中継を実行する1つのBluetoothチップを含んでよい。
【0052】
図7は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブ700の別の例示的アーキテクチャを示す図である。図7に示すように、Bluetoothハブ700は、3つのBluetoothチップ710、720、および730、データバス740、メインCPU750、Bluetoothスタック760、およびアプリケーション層770を備えてよい。データバス740、メインCPU750、Bluetoothスタック760、およびアプリケーション層770は、図2および図4に関連して説明したものと同様であり、ここで繰り返さない。
【0053】
Bluetoothチップ710、720および730はそれぞれ、Bluetooth送受信器を備え、他のBluetooth機器と通信するよう構成されてよい。例えば、第1Bluetoothチップ710はBluetooth機器との接続でマスタ機器として動作し、第2および第3Bluetoothチップ720および730は、Bluetooth対応クライアント機器との接続でスレーブ機器として動作してよい。
【0054】
図8は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的使用状況800を示す図である。この状況例で、スマートフォン810といったクライアント機器と、BLEテレビ820、BLE電源プラグ830、BLE血圧モニタ840、BLE LED照明850、およびBLEアラームセンサ860といった複数のBluetooth機器との間で、Bluetoothハブ700を通して、通信が確立される。
【0055】
第1Bluetoothチップ710は、様々なBluetooth機器を制御するマスタ機器として動作してよい。第2および第3Bluetoothチップ720および730はスレーブとして動作し、スマートフォン810と通信してよい。スマートフォン810と通信するのに2つのBluetoothチップ720および730を有しているので、Bluetoothハブ700は、BLEテレビ820とBLE電源プラグ830といった2つのBluetooth機器の通信範囲を、同時に拡張することが可能となる。
【0056】
いくつかの実施形態で、第2Bluetoothチップ720は、それぞれのBluetooth機器に代わってラウンドロビン方式でアドバタイジングパケットをブロードキャストしてよい。図8に示すように、第2Bluetoothチップ720は、BLEアラームセンサ860のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを所定期間ブロードキャストし、次にBLE LED照明850のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、そしてBLE血圧モニタ840のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、等のようにしてよい。それぞれのBluetooth機器のアドバタイジング期間は同じになるようにしてもよく、異なるようにしてもよい。Bluetooth機器のアドバタイジングデータを取得する工程は、図5に関連して上述した1つのBluetooth機器のアドバタイジングデータを取得する工程と同様である。Bluetoothハブ700は、それぞれのBluetooth機器について同じ工程を順次実行し、複数のBluetooth機器のアドバタイジングデータを取得してよい。
【0057】
いくつかの実施形態で、スレーブ機器として動作する複数のBluetoothチップ、例えば第2および第3Bluetoothチップ720および730があると、それぞれのスレーブチップはBluetooth機器の一部のアドバタイジングを行ってよい。例えば、第2Bluetoothチップ720がBLEアラームセンサ860、BLE LED照明850、およびBLE血圧モニタ840のアドバタイジングパケットをラウンドロビン方式でブロードキャストし、第3Bluetoothチップ730がBLE電源プラグ830およびBLEテレビ820のアドバタイジングパケットをブロードキャストしてよい。
【0058】
アドバタイジング後、Bluetoothハブ700は、スマートフォン810から1以上のBluetooth機器を操作するデータを受信してよい。データは、第2Bluetoothチップ720または第3Bluetoothチップ730を介して受信されてよい。これを受けて、Bluetoothハブ700は、第1Bluetoothチップ710を介して対応するBluetooth機器にデータを転送してよい。Bluetoothハブ700が2つのスレーブチップ、例えば第2Bluetoothチップ720および第3Bluetoothチップ730を含んでいるので、Bluetoothハブ700は、第2および第3Bluetoothチップ720および730がそれぞれ2つのBluetooth機器の1つに代わりスレーブ機器として動作することで、2つのBluetooth機器への中継を同時に行うことができる。
【0059】
図9は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブ900の別の例示的アーキテクチャを示す図である。図9に示すように、Bluetoothハブ900は1つのBluetoothチップ910、データバス920、メインCPU930、Bluetoothスタック940、およびアプリケーション層950を備えてよい。データバス920、メインCPU930、Bluetoothスタック940、およびアプリケーション層950は、図2および図4に関連して説明したものと同様であり、ここで繰り返さない。
【0060】
Bluetoothチップ910はBluetooth送受信器を備え、他のBluetooth機器と通信するよう構成されてよい。さらに、Bluetoothチップ910は、同時にマスタ機器とスレーブ機器として動作するよう構成されてよい。例えば、Bluetooth 4.1または4.2標準をサポートするBluetoothチップ910は、複数のBluetooth機器を制御するマスタ機器として動作し、同時にBluetooth対応クライアント機器との接続でスレーブ機器として動作することができる。
【0061】
図10は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的使用状況1000を示す図である。この状況例で、第1スマートフォン1010および第2スマートフォン1020といったクライアント機器と、BLEテレビ1030、BLE電源プラグ1040、BLE血圧モニタ1050、BLE LED照明1060、およびBLEアラームセンサ1070といった複数のBluetooth機器との間で、Bluetoothハブ900を通して、通信が確立される。
【0062】
Bluetoothチップ910は、様々なBluetooth機器を制御するマスタ機器として動作してよい。同時に、Bluetoothチップ910はスレーブとして動作し、第1スマートフォン1010および第2スマートフォン1020と通信してよい。マスタ機器およびスレーブ機器の両方として動作することで、Bluetoothチップ910はBluetooth機器の通信範囲を拡大することができる。
【0063】
いくつかの実施形態で、Bluetoothチップ910は、それぞれのBluetooth機器に代わってラウンドロビン方式でアドバタイジングパケットをブロードキャストしてよい。図10に示すように、Bluetoothチップ910は、BLEアラームセンサ1070のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを所定期間ブロードキャストし、次にBLE LED照明1060のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、そしてBLE血圧モニタ1050のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、等のようにしてよい。それぞれのBluetooth機器のアドバタイジング期間は同じになるようにしてもよく、異なるようにしてもよい。Bluetooth機器のアドバタイジングデータを取得する工程は、図5に関連して上述した1つのBluetooth機器のアドバタイジングデータを取得する工程と同様である。Bluetoothハブ900は、それぞれのBluetooth機器について同じ工程を順次実行し、複数のBluetooth機器のアドバタイジングデータを取得してよい。
【0064】
アドバタイジング後、Bluetoothハブ900は、第1スマートフォン1010または第2スマートフォン1020から1以上のBluetooth機器を操作するデータを受信してよい。データは、Bluetoothチップ910を介して受信されてよい。これを受けて、Bluetoothハブ900は、Bluetoothチップ910を介して対応するBluetooth機器にデータを転送してよい。いくつかの実装で、スレーブ機器として動作しているときに、Bluetoothチップ910は、第1スマートフォン1010および第2スマートフォン1020といった複数のBluetooth対応クライアント機器に同時に接続されてよい。こうして、第1スマートフォン1010および第2スマートフォン1020の両方が、Bluetoothハブ 900を通してBluetooth機器の動作を制御することができる。
【0065】
図11は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブ1100の別の例示的アーキテクチャを示す図である。図11に示すように、Bluetoothハブ1100は2つのBluetoothチップ1110および1120、データバス1130、メインCPU1140、Bluetoothスタック1150、およびアプリケーション層1160を備えてよい。データバス1130、メインCPU1140、Bluetoothスタック1150、およびアプリケーション層1160は、図2および図4に関連して説明したものと同様であり、ここで繰り返さない。
【0066】
Bluetoothチップ1110および1120はそれぞれBluetooth送受信器を備え、他のBluetooth機器と通信するよう構成されてよい。Bluetoothチップ1110および1120は、様々なBluetooth機器を制御するマスタ機器として動作し、同時に、スレーブ機器として動作して1以上のBluetooth対応クライアント機器と通信してよい。例えば、第1Bluetoothチップ1110は、Bluetooth機器との接続でマスタ機器として動作し、同時にBluetooth対応クライアント機器と接続するスレーブ機器として動作し、第2Bluetoothチップ1120は、別のBluetooth機器との接続でマスタ機器として動作し、同時に別のBluetooth対応クライアント機器と接続するスレーブ機器として動作してよい。
【0067】
図12は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブの別の例示的使用状況1200を示す図である。この状況例で、第1スマートフォン1210および第2スマートフォン1220といったクライアント機器と、BLEテレビ1230、BLE電源プラグ1240、BLE血圧モニタ1250、BLE LED照明1260、およびBLEアラームセンサ1270といった複数のBluetooth機器との間で、Bluetoothハブ1100を通して、通信が確立される。
【0068】
第1Bluetoothチップ1110および第2Bluetoothチップ1120は、多数のBluetooth機器を制御するマスタ機器として動作してよい。同時に、第1Bluetoothチップ1110は、第1スマートフォン1010と通信するスレーブ機器として動作してよく、第2Bluetoothチップ1120は、第2スマートフォン1020と通信するスレーブ機器として動作してよい。
【0069】
いくつかの実施形態で、第1Bluetoothチップ1110および第2Bluetoothチップ1120は、Bluetooth機器に代わってアドバタイジングパケットをそれぞれブロードキャストしてよい。図12に示すように、第1Bluetoothチップ1110は、BLEアラームセンサ1270のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを所定期間ブロードキャストし、次にBLE LED照明1260のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、そしてBLE血圧モニタ1250のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、等のようにしてよい。第2Bluetoothチップ1120は、BLE電源プラグ1240のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを所定期間ブロードキャストし、次にBLEテレビ1230のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、戻ってBLE電源プラグ1240のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、等のようにしてよい。それぞれのBluetooth機器のアドバタイジング期間は同じになるようにしてもよく、異なるようにしてもよい。Bluetooth機器のアドバタイジングデータを取得する工程は、図5に関連して上述した1つのBluetooth機器のアドバタイジングデータを取得する工程と同様である。Bluetoothハブ1100は、それぞれのBluetooth機器について同じ工程を順次実行し、複数のBluetooth機器のアドバタイジングデータを取得してよい。
【0070】
アドバタイジング後、Bluetoothハブ1100は、第1スマートフォン1210または第2スマートフォン1220から1以上のBluetooth機器を操作するデータを受信してよい。データは、第1Bluetoothチップ1110または第2Bluetoothチップ1120を介して受信されてよい。これを受けて、Bluetoothハブ1100は、第1Bluetoothチップ1110または第2Bluetoothチップ1120を介して対応するBluetooth機器にデータを転送してよい。いくつかの実装で、スレーブ機器として動作しているときに、第1Bluetoothチップ1110および第2Bluetoothチップ1120は、複数のBluetooth対応クライアント機器に同時に接続されてよい。例えば、第1Bluetoothチップ1110および第2Bluetoothチップ1120は、第1スマートフォン1210または第2スマートフォン1220に加えて、追加スマートフォンに接続されてよい。
【0071】
図13は、本発明の実施形態に従った、Bluetoothハブのアドバタイジング工程1300の例示的な略図である。図13に示すように、Bluetoothハブは、異なる時刻に異なるBluetooth機器のアドバタイジングを行ってよい。例えば、Bluetoothハブは、BLEアラームセンサのアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを所定期間ブロードキャストし、次にBLE LED照明のアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、そしてBLE血圧モニタのアドバタイジングデータを含むアドバタイジングパケットを別の期間ブロードキャストし、等のようにしてよい。アドバタイジング対象をあるBluetooth機器から別のBluetooth機器に変更するとき、Bluetoothハブは、次にアドバタイジングするBluetooth機器がMACアドレス既存機器であるか、つまり、そのBluetooth機器の発見が機器のMACアドレスに関係しているかを判断してよい。例えば、Bluetooth機器は、MACアドレスに基づいてアクセス許可を設定してよく、クライアント機器は、MACアドレスが所定の範囲内にあると、そのBluetooth機器への接続が許可されてよい。こうして、Bluetoothハブはアドバタイジングパケットの送信を実行するBluetoothチップのMACアドレスを、次にアドバタイジングするBluetooth機器のMACアドレスに適合するように、そのBluetooth機器のアドバタイジングを開始する前に変更してよい。例えば、BLE LED照明がMACアドレス既存機器であると、BLEアラーム機器のアドバタイジング期間の終わりに、BLE LED照明のMACアドレスに適合するように、Bluetoothハブはアドバタイジングパケットの送信を実行するBluetoothチップのMACアドレスを変更してよい。いくつかの実装で、BluetoothチップのMACアドレスの変更にはチップのリセットが必要であってよい。
【0072】
BluetoothハブがBluetooth機器のアドバタイジングをしているときに接続要求を受信すると、BluetoothハブはBluetooth機器と同様に接続状態に遷移してよい。例えば、BluetoothハブがBLE LED照明のアドバタイジング中にスマートフォンから接続要求を受信すると、Bluetoothハブは、そのGATTサーバデータベースを、BLE LED照明のデータベースに合うよう変更してよい。その後、Bluetoothハブが受信したスマートフォンからのデータは、BLE LED照明へと転送されてよい。いくつかの実装で、例えば、Bluetooth4.0標準がBluetoothハブに使用されているとき、Bluetoothハブは、スマートフォンと接続状態にあるときにアドバタイジング工程を停止してよく、接続が切断されたときに他のBluetooth機器のアドバタイジングを再開してよい。
【0073】
図14は、本発明の実施形態に従った、Bluetooth機器間の無線通信をサポートする例示的方法1400のフローチャートである。方法1400は、本明細書で上述したBluetoothハブにより実行されてよい。
【0074】
ステップ1402で、Bluetoothハブは、1以上の利用可能なBluetooth機器をスキャンする。例えば、Bluetoothハブは、Bluetooth機器が送信したアドバタイジングパケットを、Bluetooth送受信器を介して検出してよい。いくつかの実装で、Bluetoothハブは、検出したアドバタイジングパケットをローカルメモリに保存してよい。
【0075】
ステップ1404で、Bluetoothハブは、Bluetooth機器と第1通信接続を確立する。いくつかの実装で、Bluetoothハブは、Bluetooth機器のサービス特性を取得しローカルメモリに記憶してよい。Bluetoothハブは、Bluetooth機器のMACアドレスも取得しローカルメモリに記憶してよい。
【0076】
ステップ1406で、Bluetoothハブは、Bluetooth対応クライアント機器と第2通信接続を確立する。例えば、Bluetoothハブは、Bluetooth機器に代わってアドバタイジングし、アドバタイジング中に、第2通信接続の確立のための接続要求をクライアント機器から受信してよい。
【0077】
ステップ1408で、Bluetoothハブは、クライアント機器が送信するデータを第2通信接続を介して受信する。例えば、受信したデータは、Bluetooth機器に記憶されたデータへのアクセスや、Bluetooth機器での所定の動作の実行や、Bluetooth機器の所定の設定の変更などへの要求であってよい。
【0078】
ステップ1410で、Bluetoothハブは、受信したデータを第1通信接続を介してBluetooth機器に転送する。Bluetooth機器は転送されたデータを受信した後Bluetoothハブに応答を送信してよく、Bluetoothハブはその応答をクライアント機器に転送してよい。
【0079】
本明細書は、Bluetooth通信リンクを管理しBluetooth機器の通信範囲を拡大する方法、機器、およびシステムを説明してきた。説明したステップ例示的実施形態を説明するため提示されたものであり、進行中の技術開発によって特定の機能の実行形態が変更されることを想定すべきである。このように、これらの例は説明目的でここに提示されるのであって、限定目的ではない。例えば、本明細書に記載されたステップまたは工程は、記載された順序の実行に限定されず、記載の実施形態に即して、どのような順序で実行してもよく、いくつかのステップが省略されてもよい。さらに、機能ブロックの境界は説明の便宜上任意に定めたものである。特定される機能および関係が適切に実行される限り、代替の境界を定めてよい。代替物(本明細書中に記載のものの均等物、拡張、変形、逸脱など)は、当業者にとって本明細書に含まれる教示から明らかであろう。このような代替物は、開示された実施形態の範囲および精神に含まれる。
【0080】
開示および例は例示のみに考慮されることを意図したものであり、本発明の真の範囲および精神は、特許請求の範囲に示される。
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