特許第6751310号(P6751310)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6751310
(24)【登録日】2020年8月18日
(45)【発行日】2020年9月2日
(54)【発明の名称】顕微鏡画像表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 21/36 20060101AFI20200824BHJP
   G11B 27/34 20060101ALI20200824BHJP
   G06F 3/0485 20130101ALI20200824BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20200824BHJP
【FI】
   G02B21/36
   G11B27/34 N
   G06F3/0485 150
   G09G5/00 530T
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-105042(P2016-105042)
(22)【出願日】2016年5月26日
(65)【公開番号】特開2017-211530(P2017-211530A)
(43)【公開日】2017年11月30日
【審査請求日】2019年5月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 歩
【審査官】 殿岡 雅仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−209806(JP,A)
【文献】 特開2011−134260(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/069471(WO,A1)
【文献】 特開2013−152426(JP,A)
【文献】 特開2008−139579(JP,A)
【文献】 特開2015−095760(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 21/00 − 21/36
G11B 27/10 − 27/34
G06F 3/01 − 3/0489
G09G 5/00 − 5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顕微鏡の対物光学系の光軸方向に焦点位置を移動させて取得された複数の顕微鏡画像、および、同一の光軸方向位置において異なる時刻に取得された複数の顕微鏡画像それぞれ記憶する記憶部と、
該記憶部に記憶されている前記顕微鏡画像のうち、表示対象となる1枚の前記顕微鏡画像を表示する顕微鏡画像表示領域該顕微鏡画像表示領域の上下に隣接して配置され該顕微鏡画像表示領域に表示された前記顕微鏡画像のZ軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を表すZ方向画像数情報をそれぞれ表示するZ方向画像数情報表示領域、および、前記顕微鏡画像表示領域の左右に隣接して配置され該顕微鏡画像表示領域に表示された前記顕微鏡画像の時間軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を表す時間軸方向画像数情報をそれぞれ表示する時間軸方向画像数情報表示領域を備える表示部と、
前記顕微鏡画像表示領域に表示する前記顕微鏡画像を指定する操作部と、
該操作部によりいずれかの前記顕微鏡画像が指定されたときに、指定された前記顕微鏡画像のZ軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を算出し前記Z方向画像数情報表示領域に表示する前記Z方向画像数情報を更新するとともに、指定された前記顕微鏡画像の時間軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を算出し前記時間軸方向画像数情報表示領域に表示する前記時間軸方向画像数情報を更新する画像更新部とを備える顕微鏡画像表示装置。
【請求項2】
前記Z方向画像数情報が、指定された前記顕微鏡画像の上下の辺に直交する方向に間隔をあけて各前記上下の辺に平行に描かれる直線であり、
上下の各前記Z方向画像数情報表示領域に描かれる前記直線の数が、各Z軸方向に存在する前記顕微鏡画像の数に対応している請求項1に記載の顕微鏡画像表示装置。
【請求項3】
上下の各前記Z方向画像数情報表示領域に描かれる前記直線の数が、各Z軸方向に存在する前記顕微鏡画像の数に等しい請求項2に記載の顕微鏡画像表示装置。
【請求項4】
前記Z方向画像数情報が、指定された前記顕微鏡画像を基準として各Z軸方向に存在する各前記顕微鏡画像の一部により構成されている請求項1に記載の顕微鏡画像表示装置。
【請求項5】
前記時間軸方向画像数情報が、指定された前記顕微鏡画像の左右の辺に直交する方向に間隔をあけて各前記左右の辺に平行に描かれる直線であり、
左右の各前記時間軸方向画像数情報表示領域に描かれる前記直線の数が、各時間軸方向に存在する前記顕微鏡画像の数に対応している請求項に記載の顕微鏡画像表示装置。
【請求項6】
左右の各前記時間軸方向画像数情報表示領域に描かれる前記直線の数が、各時間軸方向に存在する前記顕微鏡画像の数に等しい請求項に記載の顕微鏡画像表示装置。
【請求項7】
前記時間軸方向画像数情報が、指定された前記顕微鏡画像を基準として各時間軸方向に存在する各前記顕微鏡画像の一部により構成されている請求項に記載の顕微鏡画像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕微鏡画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、対物レンズの光軸方向(Z軸方向)に焦点位置を変化させて取得された複数枚の画像からなるZスタック画像が、時間軸方向に複数取得されている場合に、画面上の縦方向をZ軸方向、画面上の横方向を時間軸方向として、複数枚、例えば、3×3=9枚の画像をマトリクス状に表示する顕微鏡観察装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開2011/0141103号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の顕微鏡画像表示装置では、観察したい画像と、Z軸方向および時間軸方向の両方に隣接する画像とを同時に確認することができるが、各画像が小さく表示されてしまい、観察したい画像を詳細に観察することができないという不都合がある。また、特許文献1のようにマトリクス状に表示する場合、例えば、9枚の画像を表示する場合には、観察したい画像に対してZ軸方向および時間軸方向の両方向に隣接する画像を同時に確認できるが、さらにZ軸方向および時間軸方向に離れた画像は全く表示されないので、観察したい画像のZ軸方向位置および時間軸方向位置を簡易に確認することができないという不都合がある。
【0005】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、1枚の顕微鏡画像を閲覧しながら、閲覧している顕微鏡画像のZスタック画像におけるZ軸方向位置を直感的に確認することができる顕微鏡画像表示装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、顕微鏡の対物光学系の光軸方向に焦点位置を移動させて取得された複数の顕微鏡画像、および、同一の光軸方向位置において異なる時刻に取得された複数の顕微鏡画像それぞれ記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されている前記顕微鏡画像のうち、表示対象となる1枚の前記顕微鏡画像を表示する顕微鏡画像表示領域該顕微鏡画像表示領域の上下に隣接して配置され該顕微鏡画像表示領域に表示された前記顕微鏡画像のZ軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を表すZ方向画像数情報をそれぞれ表示するZ方向画像数情報表示領域、および、前記顕微鏡画像表示領域の左右に隣接して配置され該顕微鏡画像表示領域に表示された前記顕微鏡画像の時間軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を表す時間軸方向画像数情報をそれぞれ表示する時間軸方向画像数情報表示領域を備える表示部と、前記顕微鏡画像表示領域に表示する前記顕微鏡画像を指定する操作部と、該操作部によりいずれかの前記顕微鏡画像が指定されたときに、指定された前記顕微鏡画像のZ軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を算出し前記Z方向画像数情報表示領域に表示する前記Z方向画像数情報を更新するとともに、指定された前記顕微鏡画像の時間軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を算出し前記時間軸方向画像数情報表示領域に表示する前記時間軸方向画像数情報を更新する画像更新部とを備える顕微鏡画像表示装置を提供する。
【0007】
本態様によれば、顕微鏡の対物光学系の光軸方向に焦点位置を移動させつつ取得された複数の顕微鏡画像が記憶部に記憶されている状態で、操作部により、顕微鏡画像が指定されると、指定された顕微鏡画像が顕微鏡画像表示領域に表示されるとともに、指定された顕微鏡画像に対してZ軸方向の両側に異なるZ方向位置で取得された顕微鏡画像の数を表すZ方向画像数情報が、顕微鏡画像表示領域の上下に配置されたZ方向画像数情報表示領域にそれぞれ表示される。
【0008】
Z方向画像数情報は、画像そのものではないので、表示するための大きな領域が不要であり、指定された顕微鏡画像を表示するための顕微鏡画像表示領域を大きく確保することができる。これにより、指定された顕微鏡画像を他の画像に遮られることなく詳細に観察することができる。
【0009】
また、Z方向画像数情報は、Z軸方向両方向に存在する顕微鏡画像の数を表しているので、閲覧している顕微鏡画像が、Zスタック全体において、Z軸方向のどの辺りに位置するのかを直感的に確認することができる。
【0010】
上記態様においては、前記Z方向画像数情報が、指定された前記顕微鏡画像の上下の辺に直交する方向に間隔をあけて各前記上下の辺に平行に描かれる直線であり、上下の各前記Z方向画像数情報表示領域に描かれる前記直線の数が、各Z軸方向に存在する前記顕微鏡画像の数に対応していてもよい。
【0011】
このようにすることで、Z方向画像数情報を、存在数に対応する数の直線とすることにより、閲覧している顕微鏡画像の上下の、狭いスペースのZ方向画像数情報表示領域に表示することができる。また、直線の数によって、各Z軸方向に存在する顕微鏡画像の数を直感的に確認することができる。
【0012】
また、上記態様においては、上下の各前記Z方向画像数情報表示領域に描かれる前記直線の数が、各Z軸方向に存在する前記顕微鏡画像の数に等しくてもよい。
このようにすることで、閲覧している顕微鏡画像のZ軸方向の位置を、顕微鏡画像の上下に描かれている直線の数そのものによって直感的に確認することができる。
【0013】
また、上記態様においては、前記Z方向画像数情報が、指定された前記顕微鏡画像を基準として各Z軸方向に存在する各前記顕微鏡画像の一部により構成されていてもよい。
このようにすることで、閲覧している顕微鏡画像のZ軸方向の位置を、顕微鏡画像の上下に部分的に表示されている顕微鏡画像によって直感的に確認することができる。
【0014】
また、上記態様においては、前記記憶部が、同一の光軸方向位置において異なる時刻に取得された複数の顕微鏡画像を記憶し、前記表示部が、前記顕微鏡画像表示領域の左右に隣接して配置され該顕微鏡画像表示領域に表示された前記顕微鏡画像の時間軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を表す時間軸方向画像数情報をそれぞれ表示する時間軸方向画像数情報表示領域を備え、前記画像更新部が、前記操作部によりいずれかの前記顕微鏡画像が指定されたときに、指定された前記顕微鏡画像の時間軸方向両方向に存在する前記顕微鏡画像の数を算出し前記時間軸方向画像数情報表示領域に表示する前記時間軸方向画像数情報を更新する
【0015】
このようにすることで、指定された顕微鏡画像の上下にZ軸方向の顕微鏡画像の数を示すZ方向画像数情報が表示され、指定された顕微鏡画像の左右に、時間軸方向の顕微鏡画像の数を示す時間軸方向画像数情報が表示される。これにより、閲覧している顕微鏡画像のZ軸方向の位置および時間軸方向の位置を、顕微鏡画像の上下左右に表示されている画像数情報によって直感的に確認することができる。
【0016】
また、上記態様においては、前記時間軸方向画像数情報が、指定された前記顕微鏡画像の左右の辺に直交する方向に間隔をあけて各前記左右の辺に平行に描かれる直線であり、左右の各前記時間軸方向画像数情報表示領域に描かれる前記直線の数が、各時間軸方向に存在する前記顕微鏡画像の数に対応していてもよい。
このようにすることで、時間軸方向画像数情報を、存在数に対応する数の直線とすることにより、閲覧している顕微鏡画像の左右の、狭いスペースの時間軸方向画像数情報表示領域に表示することができる。また、直線の数によって、各時間軸方向に存在する顕微鏡画像の数を直感的に確認することができる。
【0017】
また、上記態様においては、左右の各前記時間軸方向画像数情報表示領域に描かれる前記直線の数が、各時間軸方向に存在する前記顕微鏡画像の数に等しくてもよい。
このようにすることで、閲覧している顕微鏡画像の時間軸方向の位置を、顕微鏡画像の左右に描かれている直線の数そのものによって直感的に確認することができる。
【0018】
また、上記態様においては、前記時間軸方向画像数情報が、指定された前記顕微鏡画像を基準として各時間軸方向に存在する各前記顕微鏡画像の一部により構成されていてもよい。
このようにすることで、閲覧している顕微鏡画像の時間軸方向の位置を、顕微鏡画像の左右に部分的に表示されている顕微鏡画像によって直感的に確認することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、1枚の顕微鏡画像を閲覧しながら、閲覧している顕微鏡画像のZスタック画像におけるZ軸方向位置を直感的に確認することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係る顕微鏡画像表示装置を示す全体構成図である。
図2図1の顕微鏡画像表示装置の記憶部に記憶される顕微鏡画像の例を示す模式図である。
図3図1の顕微鏡画像表示装置の表示部を示す図である。
図4図3の表示部に表示される顕微鏡画像の表示例を示す図である。
図5図4の表示例からZ軸方向に1枚深い位置の顕微鏡画像を指定した場合の表示例を示す図である。
図6図4の表示例からZ軸方向に1枚浅い位置の顕微鏡画像を指定した場合の表示例を示す図である。
図7図4の表示例の第1の変形例を示す図である。
図8図4の表示例の第2の変形例を示す図である。
図9図4の表示例の第3の変形例を示す図である。
図10図4の表示例の第4の変形例を示す図である。
図11図1の顕微鏡画像表示装置の表示部の変形例を示す図である。
図12図11の表示部に表示される顕微鏡画像の表示例を示す図である。
図13図12の表示例から時間軸方向に1枚進めた時刻に取得された顕微鏡画像を指定した場合の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の一実施形態に係る顕微鏡画像表示装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡画像表示装置1は、図1に示されるように、複数の顕微鏡画像Aを記憶する記憶部2と、閲覧しようとする顕微鏡画像Aを指定する操作部3と、顕微鏡画像Aを含む画像を表示する表示部4と、操作部3により指定された顕微鏡画像Aに基づいて表示部4に表示する画像を更新する画像更新部5とを備えている。
【0022】
顕微鏡画像Aは、例えば、走査型共焦点顕微鏡あるいは多光子励起型顕微鏡のように、標本内部の所定の深さ位置に対物光学系の焦点位置を配置して、対物光学系の光軸に直交する2次元方向(X,Y軸方向)にレーザ光を走査して得られる蛍光画像である。顕微鏡画像Aは、対物光学系の焦点位置を光軸方向(Z軸方向)に異なる位置に配置して複数枚取得され、Zスタック画像を構成している。
【0023】
記憶部2は、例えば、ハードディスクドライブであり、図2に示されるように、略同一時刻に取得されたZスタック画像を一組として、時刻を異ならせて取得された複数組のZスタック画像が記憶されている。すなわち、記憶部2には、複数枚の顕微鏡画像Aが、Z軸方向位置および画像取得時刻に対応づけられて記憶されている。
【0024】
表示部4は、例えば、液晶ディスプレイであり、図3に示されるように、記憶部2に記憶されている顕微鏡画像Aの内、操作部3により指定された顕微鏡画像Aを表示する顕微鏡画像表示領域6と、該顕微鏡画像表示領域6の上下に配置されたZ方向画像数情報表示領域7とを備えている。
【0025】
Z方向画像数情報表示領域7には、図4に示されるように、顕微鏡画像表示領域6に表示された顕微鏡画像Aの上辺および下辺と平行な複数の直線B1を表示するようになっている。顕微鏡画像表示領域6の上側に配置されているZ方向画像数情報表示領域7には、指定された顕微鏡画像Aが含まれるZスタックの内の選択された顕微鏡画像AよりもZ軸方向に深い位置を撮影した顕微鏡画像Aを表す直線B1が表示されている。また、顕微鏡画像表示領域6の下側に配置されているZ方向画像数情報表示領域7には、指定された顕微鏡画像Aが含まれるZスタックの内の選択された顕微鏡画像AよりもZ軸方向に浅い位置を撮影した顕微鏡画像Aを表す直線C1が表示されている。
【0026】
各Z方向画像数情報表示領域7に表示されている直線B1,C1の数は、指定された顕微鏡画像Aを基準としてZ方向両側にそれぞれ配置されている顕微鏡画像Aの数に一致している。
図4に示す例は、指定された顕微鏡画像Aが含まれるZスタックには、指定された顕微鏡画像Aを含む7枚の顕微鏡画像Aが含まれており、Z軸方向の中央の顕微鏡画像Aが指定された場合を示している。顕微鏡画像表示領域6の上下のZ方向画像数情報表示領域7にそれぞれ3本の平行な直線B1,C1が表示されているのは、指定された顕微鏡画像Aよりも深い方向に3枚、浅い方向に3枚の顕微鏡画像Aがそれぞれ存在していることを示している。
【0027】
操作部3は、例えば、表示部4の液晶ディスプレイの表面に配置されたタッチパネルセンサであり、ユーザの指先等による接触および接触位置を示す信号を画像更新部5に送るようになっている。
【0028】
画像更新部5は、操作部3から送られてくる信号に合わせて、表示部4の顕微鏡画像表示領域6に、指定されたZ軸方向位置および時刻の顕微鏡画像Aを記憶部2から読み出して表示するようになっている。また、画像更新部5は、指定された顕微鏡画像AのZ軸方向の位置情報に基づいて、各Z方向画像数情報表示領域7に表示するZ方向画像数情報を作成するようになっている。
なお、画像更新部5を構成するハードウェアとしては、例えば汎用コンピュータあるいはパーソナルコンピュータ等のようにコンピュータプログラムによって作動する汎用的な処理装置を用いることができる。
【0029】
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡画像表示装置1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡画像表示装置1を用いて顕微鏡画像Aを表示するには、ユーザは操作部3を操作して閲覧したい顕微鏡画像Aを指定する。顕微鏡画像Aが指定されると、画像更新部5が、顕微鏡画像表示領域6に表示する顕微鏡画像Aを指定された顕微鏡画像Aに更新し、Z方向画像数情報を作成し、各Z方向画像数情報表示領域7に表示する。これにより、表示部4には図4に示される画像が表示される。
【0030】
次いで、ユーザが、操作部3により、Z軸方向に1段階深い位置を撮影した顕微鏡画像Aを指定すると、画像更新部5は、図5に示されるように、新たに指定された顕微鏡画像Aを顕微鏡画像表示領域6に表示するとともに、Z方向画像数情報を更新する。このときのZ方向画像数情報は、顕微鏡画像表示領域6の上側おいては2本の直線B1、下側においては4本の直線C1となるように更新する。
【0031】
逆に、図4に示される画像が表示部4に表示されている状態で、ユーザが、操作部3により、Z軸方向に1段階浅い位置を撮影した顕微鏡画像Aを指定すると、画像更新部5は、図6に示されるように、新たに指定された顕微鏡画像Aを顕微鏡画像表示領域6に表示するとともに、Z方向画像数情報を更新する。このときのZ方向画像数情報は、顕微鏡画像表示領域6の上側おいては4本の直線B1、下側においては2本の直線C1となるように更新する。
【0032】
このように、本実施形態に係る顕微鏡画像表示装置1によれば、XYZのような3次元の画像情報が含まれたZスタックの顕微鏡画像Aを表示する際に、閲覧したい顕微鏡画像Aを中央に大きく表示し、その上下に、直線B1,C1によってZ軸方向両方向に存在する顕微鏡画像Aの数を表示するので、ユーザは、閲覧している顕微鏡画像AのZ軸方向位置を容易にかつ直感的に確認することができるという利点がある。
したがって、表示部4の画面が小さい場合でも、閲覧したい顕微鏡画像Aの解像度を確保しながら閲覧している顕微鏡画像AのZ軸方向位置を確認することができる。
【0033】
なお、本実施形態に係る顕微鏡画像表示装置1によれば、Z方向画像数情報表示領域7に表示される直線B1,C1が、指定された顕微鏡画像Aの上辺または下辺と同じ長さに設定されているが、これに限定されるものではなく、図7に示されるように、顕微鏡画像表示領域6から上方に離れるに従って短く、下方に離れるに従って長くすることにしてもよい。
このようにすることで、Z方向画像数情報表示領域7に表示される直線B1,C1によって奥行き感を表現することができ、標本の表面に近い浅い位置ほど手前に深い位置ほど奥側に表現して、直感性を高めることができるという利点がある。
【0034】
また、本実施形態においては、1本の直線B1,C1によってZ方向両側に存在する1枚の顕微鏡画像Aを表現したが、図8に示されるように、直線の太さを異ならせて、1本の直線によって表現する顕微鏡画像Aの数を異ならせてもよい。図8に示す例では、最も太い直線B3が50枚、次に太い直線B2,C2が10枚、最も細い直線B1,C1が1枚を表すこととして、顕微鏡画像表示領域6の上側(Z軸方向の深い側)に62枚、下側(Z軸方向の浅い側)に33枚の顕微鏡画像Aが存在していることを表示してもよい。
【0035】
また、直線の数によって顕微鏡画像Aの数を表現することに代えて、図9に示すように、枚数あるいは比率を示す数字によって表現することにしてもよい。
また、図10に示されるように、直線B1,C1に代えて、Z軸方向の両側に存在する顕微鏡画像Aを顕微鏡画像表示領域6に表示されている顕微鏡画像Aの後ろ側に重なるようにずらして、部分的に表示されるようにしてもよい。
【0036】
また、本実施形態においては、上側のZ方向画像数情報表示領域7に、光軸方向により深い位置の顕微鏡画像Aの情報を表示し、下側のZ方向画像数情報表示領域7に、光軸方向により浅い位置の顕微鏡画像Aの情報を表示したが、逆にしてもよいし、ユーザが好みにより選択できるようにしてもよい。
【0037】
また、本実施形態においては、いずれかのZスタックに含まれる顕微鏡画像Aのみを表示したが、これに代えて、顕微鏡画像表示領域6に表示されている顕微鏡画像Aと同一のZ軸方向位置を異なる時刻に撮影して得られた顕微鏡画像Aが存在する場合に、図11に示されるように、顕微鏡画像表示領域6の左右に、時間軸方向画像数情報表示領域8を設けて、指定された顕微鏡画像Aの左右の辺に平行な直線D1,E1によって表示することにしてもよい。
【0038】
すなわち、図12に示す例では、異なる時刻に取得された7枚の顕微鏡画像Aからなる7つのZスタックの内の中央の時刻に取得されたZスタック内の中央のZ軸方向位置の顕微鏡画像Aが指定された場合を示している。上下の各3本の直線B1,C1は、Z軸方向両方向の異なる深さ位置の顕微鏡画像Aが3枚ずつ存在することを示し、左右の各3本の直線D1,E1は、時間軸方向両方向に異なる時刻に取得された顕微鏡画像Aが3枚ずつ存在することを示している。
【0039】
ユーザが、操作部3によって現在指定されている顕微鏡画像Aから時間軸方向に1枚進んだ顕微鏡画像Aを指定すると、図13に示されるように、指定された顕微鏡画像Aが顕微鏡画像表示領域6に表示されるとともに、右側の時間軸方向画像数情報表示領域8の直線E1が2本となり、左側の時間軸方向画像数情報表示領域8の直線D1が4本となるように画像更新部5により更新される。
【0040】
このようにすることで、ユーザは、閲覧している顕微鏡画像Aの時間軸方向位置についても、容易にかつ直感的に確認することができるという利点がある。
なお、図12および図13に示す例では、閲覧している顕微鏡画像Aから時間軸方向に離れるに従って短くなる直線D1,E1を採用したが、同じ長さの直線を採用してもよい。また、図8に示されるのと同様に、太さの異なる直線を採用してもよいし、図9に示されるのと同様に、数字によって表現することにしてもよい。また、図10に示されるのと同様に、顕微鏡画像Aの一部を表示することにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 顕微鏡画像表示装置
2 記憶部
3 操作部
4 表示部
5 画像更新部
6 顕微鏡画像表示領域
7 Z方向画像数情報表示領域
8 時間軸方向画像数情報表示領域
A 顕微鏡画像
B1,B2,B3,C1,C2,D1,E1 直線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13