特許第6751710号(P6751710)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6751710搬送ユニット、およびこれを用いた使い捨て着用物品の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6751710
(24)【登録日】2020年8月19日
(45)【発行日】2020年9月9日
(54)【発明の名称】搬送ユニット、およびこれを用いた使い捨て着用物品の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20200831BHJP
   A61F 13/49 20060101ALI20200831BHJP
   B65H 39/14 20060101ALI20200831BHJP
【FI】
   A61F13/15 371
   A61F13/15 310
   A61F13/15 320
   A61F13/49 413
   B65H39/14
【請求項の数】7
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-514041(P2017-514041)
(86)(22)【出願日】2016年3月30日
(86)【国際出願番号】JP2016060385
(87)【国際公開番号】WO2016170940
(87)【国際公開日】20161027
【審査請求日】2019年1月10日
(31)【優先権主張番号】特願2015-89523(P2015-89523)
(32)【優先日】2015年4月24日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】591040708
【氏名又は名称】株式会社瑞光
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100168321
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 敦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 仁
【審査官】 ▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−115427(JP,A)
【文献】 米国特許第06648122(US,B1)
【文献】 特開2010−063716(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/15−13/84
A61L15/16−15/64
B65H39/00−39/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1搬送対象部材を第2搬送対象部材上に搬送しつつ前記第1搬送対象部材を前記第2搬送対象部材に接合させるための搬送ユニットであって、
パッド回転軸と、前記パッド回転軸の径方向の外側を向くとともに前記第1搬送対象部材を保持可能な保持面を含むパッドと、を有し、前記パッド回転軸回りに前記パッドを回転させるとともに、前記パッドが前記第1搬送対象部材を引き受ける引受位置から前記パッドが前記第2搬送対象部材上へ前記第1搬送対象部材を引き渡す引渡位置まで前記パッドが回転する間に前記パッド回転軸の径方向に延びる軸を中心として前記パッドを旋回させる搬送装置と、
前記パッドが前記引渡位置に回転したときに、前記パッドの前記保持面との間で前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込みながら回転することにより、前記第1搬送対象部材を前記第2搬送対象部材に接合させつつ前記第2搬送対象部材を所定の方向に案内する引受ローラと、を備え、
前記保持面は、前記パッドが前記引渡位置にある状態で、前記パッド回転軸に沿った方向における第1端に向かって当該パッド回転軸からの距離が小さくなる第1傾斜面と、前記パッド回転軸に沿った方向における第2端に向かって当該パッド回転軸からの距離が小さくなる第2傾斜面と、を含み、
前記引受ローラは、第1引受ローラと、第2引受ローラと、を有し、
前記第1引受ローラは、当該第1引受ローラの回転中心である第1回転中心軸に沿った方向において基端から先端に向けて外径が小さくなるとともに、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第1引受ローラの先端が前記保持面の第1端側に位置するとともに前記第1傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込むように配置され、
前記第2引受ローラは、当該第2引受ローラの回転中心である第2回転中心軸に沿った方向において基端から先端に向けて外径が小さくなるとともに、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第2引受ローラの先端が前記保持面の第2端側に位置するとともに前記第2傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込むように配置される、搬送ユニット。
【請求項2】
前記第1引受ローラは、前記第1回転中心軸が前記第1傾斜面の傾斜方向に沿って傾斜するように当該第1傾斜面に対向して配置され、
前記第2引受ローラは、前記第2回転中心軸が前記第2傾斜面の傾斜方向に沿って傾斜するように前記第2傾斜面に対向して配置される、請求項1に記載の搬送ユニット。
【請求項3】
前記第2搬送対象部材は、一方搬送対象部材と、他方搬送対象部材と、を含み、
前記搬送装置は、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第1搬送対象部材が前記一方搬送対象部材および前記他方搬送対象部材に亘って位置するように、当該第1搬送対象部材を搬送し、
前記第1引受ローラは、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第1傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記一方搬送対象部材とを挟み込むように配置され、
前記第2引受ローラは、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第2傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記他方搬送対象部材とを挟み込むように配置される、請求項1または2に記載の搬送ユニット。
【請求項4】
前記保持面は、前記パッドが前記引渡位置にある状態で、前記パッド回転軸に沿った方向において前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との間に位置するとともに、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面よりも前記パッド回転軸に対する距離が大きい中間面を含み、
前記パッド回転軸に沿った方向において前記第1引受ローラと前記第2引受ローラとの間に位置するとともに、前記パッドが前記引渡位置に回転したときに、前記中間面との間で前記第1搬送対象部材を挟み込みながら回転する補助ローラをさらに備える、請求項3に記載の搬送ユニット。
【請求項5】
前記第1引受ローラは、前記第1回転中心軸を中心として回転可能な軸部材と、前記軸部材を周方向に取り囲むとともに前記保持面との間で前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込む外周部材と、を有し、
前記外周部材は、前記第1回転中心軸に直交する方向に分割された第1部材と第2部材とを含み、
前記第1部材と前記第2部材とは、前記第1回転中心軸に交差する方向の両側から前記軸部材に着脱自在に取り付けられる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の搬送ユニット。
【請求項6】
前記第2搬送対象部材を挟んで前記搬送装置の反対側に設けられており、前記パッドが前記引渡位置以外の位置にある状態で前記第2搬送対象部材が前記引受ローラから離間するとともに、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記保持面に押し当てられた前記第2搬送対象部材が前記引受ローラに接触するように、前記第2搬送対象部材の搬送をガイドするガイド機構をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送ユニット。
【請求項7】
着用者の胴回りに配置される胴回り部と着用者の股下に配置される股下部とを有する使い捨て着用物品を、請求項1〜6のいずれか一項に記載の搬送ユニットを用いて製造する方法であって、
前記第2搬送対象部材に対応しており且つ前記胴回り部を形成するための胴回り用シートを、当該胴回り用シートの長手方向に沿って搬送するシート搬送工程と、
前記第1搬送対象部材に対応しており且つ前記股下部に相当する部位に設けられる股下用部材を、前記搬送ユニットを用いて前記胴回り用シート上に搬送するとともに当該胴回り用シートに接合し、これにより接合体を形成する股下用部材接合工程と、
前記接合体を前記長手方向に直交する幅方向に二つ折りにする二つ折り工程と、
前記長手方向における前記股下用部材の両側において、前記胴回り用シートの重なり部分同士を接合してサイドシールを形成するサイドシール工程と、
前記長手方向において前記股下用部材の両側に前記サイドシールが残るように前記胴回り用シートを切断し、これにより前記使い捨て着用物品を形成する切断工程と、を含む使い捨て着用物品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1搬送対象部材を第2搬送対象部材上に搬送しつつ当該第1搬送対象部材を第2搬送対象部材に接合させるための搬送ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、第1搬送対象部材を第2搬送対象部材上に搬送し、これにより第1搬送対象部材を第2搬送対象部材に接合させる搬送ユニットが知られている。このような搬送ユニットとして、特許文献1には、回転可能に構成されており第1搬送対象部材としての吸収体を吸着する吸着部を有する回転ドラムと、回転ドラムとの間で前記吸収体と第2搬送対象部材としてのウェブとを挟み込みつつ回転することにより吸収体をウェブに接合させる円柱形状のローラ機構と、が記載されている。特許文献1の回転ドラムでは、吸着部は、受け取り点において吸収体を受け取った後、受け渡し点まで回転し、当該受け渡し点において吸収体をウェブ上に受け渡す。この吸着部は、受け取り点から受け渡し点に至るまでの間に、回転ドラムの径方向に対して90°旋回することにより、吸着部上の吸収体を受け取り点における配置方向から90°変更した状態でウェブ上に受け渡す。
【0003】
ここで、特許文献1の吸着部の外面は、例えば受け取り点における吸収体の受け取りを円滑に行う目的で、吸着部が当該受け取り点にある状態で回転ドラムの回転方向における両端に向かって径方向の内側に傾斜する傾斜面を含んでいる。このため、吸着部が受け渡し点にある状態における当該吸着部の外面の傾斜面は、当該吸着部が受け取り点から受け渡し点に至るまでの間に90°旋回することにより、回転ドラムの回転軸方向における両端に向かって径方向の内側に傾斜する。
【0004】
特許文献1の回転ドラムでは、吸着部が受け渡し点にある状態において、当該吸着部の外面の傾斜面が回転軸方向における両端に向かって径方向の内側に傾斜するため、当該傾斜面内において周速差が生ずることになる。このため、傾斜面上に配置された吸収体は、回転ドラムの回転軸方向において周速差が生じた状態の吸着部の外面の傾斜面と、ローラ機構の回転軸方向において周速差が生じていない状態の円柱状のローラ機構の外面と、の間に挟み込まれつつウェブに接合されることになる。そのため、第1搬送対象部材としての吸収体および第2搬送対象部材としてのウェブは、皺が生じた状態で互いに接合されてしまう可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−115427号公報(特に、図7参照)
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、上記の問題を解決した搬送ユニット、およびこれを用いた使い捨て着用物品の製造方法を提供することである。
【0007】
本発明の一局面に従う搬送ユニットは、第1搬送対象部材を第2搬送対象部材上に搬送しつつ前記第1搬送対象部材を前記第2搬送対象部材に接合させるための搬送ユニットであって、パッド回転軸と、前記パッド回転軸の径方向の外側を向くとともに前記第1搬送対象部材を保持可能な保持面を含むパッドと、を有し、前記パッド回転軸回りに前記パッドを回転させるとともに、前記パッドが前記第1搬送対象部材を引き受ける引受位置から前記パッドが前記第2搬送対象部材上へ前記第1搬送対象部材を引き渡す引渡位置まで前記パッドが回転する間に前記パッド回転軸の径方向に延びる軸を中心として前記パッドを旋回させる搬送装置と、前記パッドが前記引渡位置に回転したときに、前記パッドの前記保持面との間で前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込みながら回転することにより、前記第1搬送対象部材を前記第2搬送対象部材に接合させつつ前記第2搬送対象部材を所定の方向に案内する引受ローラと、を備え、前記保持面は、前記パッドが前記引渡位置にある状態で、前記パッド回転軸に沿った方向における第1端に向かって当該パッド回転軸からの距離が小さくなる第1傾斜面と、前記パッド回転軸に沿った方向における第2端に向かって当該パッド回転軸からの距離が小さくなる第2傾斜面と、を含み、前記引受ローラは、第1引受ローラと、第2引受ローラと、を有し、前記第1引受ローラは、当該第1引受ローラの回転中心である第1回転中心軸に沿った方向において基端から先端に向けて外径が小さくなるとともに、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第1引受ローラの先端が前記保持面の第1端側に位置するとともに前記第1傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込むように配置され、前記第2引受ローラは、当該第2引受ローラの回転中心である第2回転中心軸に沿った方向において基端から先端に向けて外径が小さくなるとともに、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第2引受ローラの先端が前記保持面の第2端側に位置するとともに前記第2傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込むように配置される。
【0008】
上記の搬送ユニットでは、第1搬送対象部材を第2搬送対象部材に接合させるに際して当該第1搬送対象部材または第2搬送対象部材に皺が生ずることを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る使い捨ておむつの製造方法を示す概略工程図である。
図2】本実施形態に係る搬送ユニットおよび引渡ローラの概略構成を示す正面図であって、複数のパッドのうち2つのパッドがそれぞれ引受位置および引渡位置に位置する状態を示す。
図3】本実施形態に係る搬送装置の概略構成を示す側面図である。
図4】本実施形態に係る搬送装置のパッドの概略構成を示す斜視図である。
図5】パッドが引渡位置にある状態における当該パッドおよび引受ユニットの概略構成を示す側面図である。
図6】本実施形態に係る引受ユニットの概略構成を示す正面図である。
図7】本実施形態に係る引受ローラの第1引受ローラの概略構成を示す軸方向の断面図である。
図8】本実施形態に係る引受ローラの第1引受ローラの概略構成を示す径方向の断面図である。
図9】本実施形態に係る搬送ユニットおよび引渡ローラの概略構成を示す正面図であって、複数のパッドの全てが引受位置および引渡位置以外に位置する状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する図1は、説明の便宜上、本実施形態に係る使い捨て着用物品1の製造方法における製造工程のうち、主要な工程のみを簡略化して示したものである。また、以下で参照する図2図9は、説明の便宜上、本実施形態に係る搬送ユニットX1の構成部材のうち主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本発明に係る搬送ユニットおよび当該搬送ユニットを用いた使い捨て着用物品の製造方法は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材または任意の工程を備え得る。
【0011】
図1は、本発明に係る使い捨て着用物品の一例である使い捨ておむつ1の製造方法を示す工程図である。
【0012】
使い捨ておむつ1は、着用者の腹部の前側に配置される前腹部(胴回り部)2と、着用者の臀部側に配置される後背部(胴回り部)3と、着用者の股下に配置される股下部4と、を有する。
【0013】
前腹部2の端部と後背部3の端部とは、サイドシールSSによって互いに接合されている。また、前腹部2及び後背部3は、それぞれ伸縮可能である。具体的に、前腹部2及び後背部3は、それ自体に弾性を有する素材(弾性不織布)により形成すること、又は、不織布からなる一対のシート間に弾性部材を伸長状態で添設することにより形成することができる。なお、弾性部材は、ポリウレタン、天然ゴム、熱可塑性樹脂により形成することができる。また、弾性部材の形状は、糸状、リボン状とすることができる。
【0014】
股下部4は、前腹部2と後背部3とに跨るように当該前腹部2及び後背部3に接合されている。
【0015】
本実施形態における股下部4は、着用者の尿等の体液を吸収可能な吸収体Aにより構成されている。具体的に、吸収体Aは、着用者の肌側に設けられた透液性のトップシートS4と、着用者の肌と反対側のカバーシートS3と、これらシートS3、S4間に設けられた吸収性コアA1と、を有する。トップシートS4を通じて浸入した体液は、吸収性コアA1により吸収される。なお、トップシートS4は、液体の透過を許容する不織布又はメッシュシートにより形成することができる。カバーシートS3は、通気性を有するポリエチレンフィルムや撥水性及び通気性を有する不織布又はこれらの積層シートを用いて形成することができる。また、吸収性コアA1は、ロールパルプを粉砕して解繊したフラッフを積層することにより形成することができる。なお、フラッフには、高吸水性ポリマーを混合することもできる。
【0016】
なお、本実施形態では、股下部4が吸収体Aにより構成されているが、股下部4の形態はこれに限定されない。例えば、吸収性コアA1が省略された股下部4を採用することもできる。
【0017】
また、前腹部2と後背部3とが別々の部材により構成された使い捨ておむつ1について説明したが、使い捨ておむつの形態はこれに限定されない。例えば、前腹部2に相当する部分と後背部3に相当する部分とを有するシートに2つのレッグホールが形成され、このシートのレッグホールの間の部分を股下部4として利用することもできる。この場合、シートのレッグホール同士の間に吸収体Aを接合することができる。
【0018】
以下、図1を参照して、使い捨ておむつ1の製造方法について説明する。
【0019】
使い捨ておむつ1の製造方法は、胴回り用シート搬送工程(1)と、股下用シート搬送工程(2)と、コア接合工程(3)と、シート接合工程(4)と、吸収体切断工程(5)と、吸収体接合工程(6)と、二つ折り工程(7)と、サイドシール工程(8)と、切断工程(9)と、を含む。
【0020】
胴回り用シート搬送工程(1)では、本発明に係る第2搬送対象部材の一例であるシートS10をその長手方向に沿って搬送する。シートS10は、本発明に係る一方搬送対象部材の一例である前側シート(胴回り用シート)S1と、本発明に係る他方搬送対象部材の一例である後側シート(胴回り用シート)S2と、を有している。前側シートS1は、使い捨ておむつ1の前腹部2を形成するためのシートである。また、後側シートS2は、使い捨ておむつ1の後背部3を形成するためのシートである。前側シートS1と後側シートS2とは、互いに間隔をあけて平行に搬送される。胴回り用シート搬送工程(1)は、後述する切断工程(9)が行われるまでの間、前側シートS1及び後側シートS2に所定のテンションを付与した状態で実行される。
【0021】
股下用シート搬送工程(2)では、カバーシートS3をその長手方向に沿って搬送する。カバーシートS3の搬送方向は、前側シートS1及び後側シートS2の搬送方向と平行である。股下用シート搬送工程(2)は、後述する吸収体切断工程(5)が行われるまでの間、カバーシートS3に所定のテンションを付与した状態で実行される。
【0022】
コア接合工程(3)では、カバーシートS3上に吸収性コアA1を接合する。
【0023】
シート接合工程(4)では、カバーシートS3とトップシートS4との間で吸収性コアA1が挟まれるようにカバーシートS3上にトップシートS4を配置するとともに、カバーシートS3に対してトップシートS4を接合して吸収体Aの連続体(符号省略)を形成する。
【0024】
吸収体切断工程(5)では、吸収性コアA1同士の間の位置でカバーシートS3及びトップシートS4を切断して、前記連続体から本発明に係る第1搬送対象部材の一例である吸収体Aを切り分ける。
【0025】
吸収体接合工程(6)では、吸収体(股下用部材)Aを90°旋回させるとともに吸収体Aが前側シートS1及び後側シートS2に跨る位置まで吸収体Aを搬送し、吸収体Aの一方の端部を前側シートS1に接合するとともに吸収体Aの他方の端部を後側シートS2に接合して接合体(符号省略)を形成する。この場合、例えば、前側シートS1及び後側シートS2における所定箇所に接着部材を設け、当該接着部材を介して両シートS1,S2と吸収体Aとの接合が行われる。
【0026】
二つ折り工程(7)では、前記接合体を両シートS1、S2の長手方向と直交する幅方向に二つ折りにする。
【0027】
サイドシール工程(8)では、両シートS1、S2の長手方向において吸収体Aの両側において両シートS1、S2の重なり部分同士を接合してサイドシールSSを形成する。
【0028】
切断工程(9)では、両シートS1、S2の長手方向において吸収体Aの両側にサイドシールSSが残るように両シートS1、S2を切断して使い捨ておむつ1を形成する。
【0029】
なお、前記製造方法では、前側シートS1と後側シートS2とを並行して搬送し、両シートS1、S2に跨るように吸収体Aを両シートに接合する方法を採用しているが、本発明に係る製造方法は、これに限定されない。
【0030】
例えば、胴回り用シート搬送工程(1)では、前腹部2及び後背部3に相当する部分を有する胴回り用シートを搬送することができる。この場合、胴回り用シートに複数のレッグホールを形成することにより当該胴回り用シートのレッグホール間の部分に股下部4に相当する部分を形成することができる。そして、吸収体接合工程(6)では、胴回り用シートのレッグホール間の部分に吸収体Aが接合される。
【0031】
以下、図2を参照しながら、吸収体接合工程(6)を実行する際に用いられる引渡ローラ100および搬送ユニットX1について説明する。図2は、引渡ローラ100および搬送ユニットX1の概略構成を示す正面図である。
【0032】
引渡ローラ100は、吸収体切断工程(5)において形成された吸収体Aを搬送装置10へ受け渡す。引渡ローラ100の外面には、複数の吸収体Aが引渡ローラ100の周方向に等間隔に並んだ状態で付着されている。引渡ローラ100は、後述する搬送装置10のパッド18が引受位置E1にある状態において、引渡ローラ100および搬送装置10の回転に伴って吸収体Aをパッド18に受け渡す。
【0033】
搬送ユニットX1は、引渡ローラ100から吸収体Aを引き受けるとともに当該吸収体Aを搬送する搬送装置10と、当該搬送装置10によって搬送された吸収体Aを両シートS1,S2に接合させる引受ユニット80と、両シートS1,S2に接着剤を塗布する塗布手段90と、を有している。
【0034】
まず、図2を参照しながら、搬送ユニットX1の搬送装置10の概略構成について説明する。
【0035】
搬送装置10は、パッド回転軸11と、当該パッド回転軸11の周方向に所定の間隔をあけて並んだ複数のパッド18と、を有している。本実施形態では、搬送装置10は、10個のパッド18を有している。
【0036】
搬送装置10は、パッド回転軸11をパッド回転中心軸C1回り回転させることにより、複数のパッド18をパッド回転軸11回りに回転させる。パッド回転軸11回りに回転するパッド18は、引受位置E1において引渡ローラ100から吸収体Aを引き受けるとともに、引渡位置E2において搬送装置10と引受ユニット80との間に搬送される両シートS1,S2上へ吸収体Aを引き渡す。
【0037】
また、搬送装置10は、パッド18が引受位置E1から引渡位置E2まで回転する間に、パッド回転軸11の径方向に延びる軸を中心としてパッド18を90°旋回させる。すなわち、搬送装置10は、引受位置E1においてパッド18に引き受けた吸収体Aを、引渡位置E2において90°旋回させた姿勢で両シートS1,S2上に引き渡す。
【0038】
なお、本実施形態では、パッド18は、引受位置E1から引渡位置E2まで回転する間にパッド回転軸11の径方向に延びる軸を中心として90°旋回するが、これに限らず、当該旋回の角度は搬送装置10の使用態様に応じて適宜変更され得る。すなわち、パッド18は、引受位置E1から引渡位置E2まで回転する間に所定の角度だけ旋回することにより、吸収体Aを適切な姿勢で両シートS1,S2に引き渡すことができればよい。
【0039】
次に、図2に加えて図3を参照しつつ、搬送装置10の具体的な構成について説明する。図3は、搬送装置10の側面図であって、パッド18の旋回に寄与する部位を示している。
【0040】
搬送装置10は、上述したパッド回転軸11およびパッド18に加えて、パッド回転軸11回りに設けられた図略の固定ドラムと、固定ドラムの先端に固定されておりパッド18のパッド回転軸11回りの速度を調整するための変速用カム12と、固定ドラムの外周面に固定されておりパッド18をパッド回転軸11の径方向に延びる軸回りに旋回させるための旋回用カム19と、パッド回転軸11の回転に伴ってパッド18を回転させる回転機構と、をさらに有している。この回転機構は、アーム13、リンクレバー14、駆動ベース15、旋回軸16、およびレバー17を有している。そして、アーム13が変速用カム12に連結されるとともにレバー17が旋回用カム19に連結されることにより、パッド回転軸11の周方向におけるパッド18の速度を調整しつつ、パッド回転軸11の径方向に延びる軸回りにパッド18を旋回させる。
【0041】
パッド回転軸11は、パッド回転中心軸C1回りに回転可能な部材である。搬送装置10は、パッド回転軸11のパッド回転中心軸C1が引渡ローラ100の回転中心軸と平行になるように配置される。
【0042】
固定ドラムは、パッド回転中心軸C1を中心とする円筒状をなしている。パッド回転軸11は、固定ドラムおよび旋回用カム19を貫通しており、軸受けを介して固定ドラムおよび旋回用カム19に回転可能に保持されている。固定ドラムは、搬送装置10の設置面に対して固定されており、回転不能な状態にある。これにより、パッド回転軸11は、固定ドラムの内部において当該固定ドラムに対して回転可能である。
【0043】
変速用カム12は、円筒状の固定ドラムの先端の開口を閉じるように、当該先端に固定されている。変速用カム12の外面には、カム溝12aが設けられている。カム溝12aは、図2に示すように、パッド回転中心軸C1に対して偏心した略円形の形状を有する。
【0044】
アーム13は、パッド回転軸11の回転に応じて当該パッド回転軸11回りに回転可能なように、円板状の部材(図2参照)を介してパッド回転軸11に間接的に取り付けられている。アーム13は、パッド回転中心軸C1に平行な軸回りに回転可能となるように、前記円板状の部材に取り付けられている。本実施形態では、アーム13は、10個のパッド18に対応して10個設けられている。各アーム13は、パッド回転中心軸C1に直交する直交方向に延びている。各アーム13の基端には、カムフォロア13aが設けられている。カムフォロア13aは、アーム13の回転中心軸に対してずれて位置している。カムフォロア13aは、パッド回転中心軸C1に平行な軸を中心として回転可能なように、変速用カム12のカム溝12a内に挿入されている。
【0045】
リンクレバー14は、パッド回転中心軸C1に直交するとともにアーム13の延びる方向と交差する方向にアーム13の先端から延びている。リンクレバー14は、各アーム13に対応して10個設けられている。各リンクレバー14の基端は、各アーム13の先端に対してパッド回転中心軸C1に平行な軸回りに回動可能に取り付けられている。
【0046】
駆動ベース15は、パッド回転中心軸C1の径方向においてアーム13およびリンクレバー14の外側に設けられた外壁部15bと、外壁部15bから前記径方向の内側に突出する被支持部15aと、を有している。被支持部15aは、リンクレバー14の先端に対してパッド回転中心軸C1に平行な軸回りに回動可能に取り付けられている。駆動ベース15は、パッド回転中心軸C1回りの円周上で回転するように構成されている。
【0047】
旋回用カム19は、パッド回転中心軸C1を中心とする円筒状をなしている。旋回用カム19は、固定ドラムを取り囲むように当該固定ドラムの外周面に固定されており、パッド回転中心軸C1の径方向において駆動ベース15の外壁部15bよりも内側に位置している。旋回用カム19の外周面には、カム溝19aが設けられている。カム溝19aは、図3に示すように、パッド回転中心軸C1回りの位置が変化することに応じて当該パッド回転中心軸C1に沿った方向の位置が変化する経路に沿って形成されており、当該パッド回転中心軸C1を取り囲んでいる。
【0048】
旋回軸16は、パッド回転中心軸C1の径方向に延びるとともに、駆動ベース15の外壁部15bを貫通している。旋回軸16は、パッド回転中心軸C1の径方向に沿った軸を中心として回転可能となるように外壁部15bに支持されている。旋回軸16のうち前記径方向における内側の端部には、レバー17を介してカムフォロア17aが設けられている。レバー17は、旋回軸16と直交する方向に延びており、カムフォロア17aは、旋回軸16の回転中心軸に対してずれて位置している。カムフォロア17aは、パッド回転中心軸C1に直交する軸を中心として回転可能なように、旋回用カム19のカム溝19a内に挿入されている。
【0049】
パッド18は、旋回軸16のうちパッド回転中心軸C1の径方向における外側の端部に取り付けられている。本実施形態では、パッド18は、平面視において一方向に延びる略矩形状をなしている。図2に示すように、パッド18は、引受位置E1において当該パッド18の長手方向と回転方向とが平行するように配置される。また、パッド18は、引渡位置E2において当該パッド18の短手方向と回転方向とが平行するように配置される。すなわち、パッド18の長手方向は、引渡位置E2においてパッド回転中心軸C1に平行する。
【0050】
パッド18は、吸収体Aが保持される保持面18Aを有している。保持面18Aは、パッド回転軸11の径方向の外側を向く面である。保持面18Aは、引受位置E1において引渡ローラ100に対向して配置され、当該引渡ローラ100から吸収体Aを引き受ける。また、保持面18Aは、引渡位置E2において引受ローラ20に対向して配置され、当該引受ローラ20との間に搬送された両シートS1,S2に吸収体Aを受け渡す。
【0051】
図4に示すように、保持面18Aのうちパッド18の長手方向における両端をそれぞれ第1端181および第2端182とするとき、保持面18Aは、パッド18の長手方向において、第1端181側に位置する第1傾斜面18aと、第2端182側に位置する第2傾斜面18bと、第1傾斜面18aと第2傾斜面18bとの間に位置する中間面18cと、を含んでいる。本実施形態では、保持面18Aは、パッド18を短手方向に見たときに、パッド回転軸11の径方向の外側に突出する円弧状をなしている。第1傾斜面18a、中間面18c、および第2傾斜面18bは、パッド18の長手方向においてこの順に連続している。
【0052】
なお、本実施形態では、保持面18Aは、球面状をなしている。このため、保持面18Aは、パッド18の長手方向にみたときにおいても、パッド回転軸11の径方向の外側に突出する円弧状をなしている。
【0053】
ここで、図5には、引渡位置E2におけるパッド18をパッド回転軸11のパッド回転中心軸C1に直交する方向から視た側面図を示している。引渡位置E2において、パッド18の長手方向は、パッド回転中心軸C1に平行する。図5に示すように、パッド回転中心軸C1から保持面18Aの第1傾斜面18aまでの距離は、引渡位置E2において、パッド回転中心軸C1に沿った方向における第1端181に向かって小さくなる。また、パッド回転中心軸C1から保持面18Aの第2傾斜面18bまでの距離は、引渡位置E2において、パッド回転中心軸C1に沿った方向における第2端182に向かって小さくなる。また、保持面18Aの中間面18cは、引渡位置E2において、第1傾斜面18aおよび第2傾斜面18bよりもパッド回転中心軸C1までの距離が大きい。
【0054】
搬送装置10では、パッド回転軸11の回転に伴ってアーム13、リンクレバー14、および駆動ベース15が回転し、これに伴って駆動ベース15の外壁部15bに支持された旋回軸16および当該旋回軸16に取り付けられたパッド18がパッド回転軸11回りに回転する。この際、アーム13は、変速用カム12のカム溝12a内に挿入されたカムフォロア13aの位置が当該カム溝12aに沿って変化することにより、パッド回転中心軸C1に平行な軸回りに回転する。また、旋回軸16に連結されたレバー17は、旋回用カム19のカム溝19a内に挿入されたカムフォロア17aの位置が当該カム溝19aに沿って変化することにより、パッド回転中心軸C1の径方向に延びる軸回りに回転する。このため、パッド18は、パッド回転中心軸C1回りに回転するに際して、当該回転速度が調整されつつ、パッド回転中心軸C1の径方向に延びる軸回りに旋回する。これにより、パッド18は、引受位置E1において当該パッド18の長手方向と回転方向とが平行するとともに、引渡位置E2において当該パッド18の短手方向と回転方向とが平行するように、引受位置E1と引渡位置E2との間で90°旋回する。
【0055】
次に、図2図5,および図6を参照しながら、搬送ユニットX1の引受ユニット80の概略構成について説明する。図5は、引受位置E1におけるパッド18と引受ユニット80の要部とをパッド回転中心軸C1に直交する方向から視た側面図である。また、図6は、引受ユニット80の概略構成を示す正面図である。図6では、搬送装置10を簡略化して示している。
【0056】
図2に示すように、引受ユニット80は、パッド回転中心軸C1に直交する搬送方向D1に沿って搬送される両シートS1,S2を挟んで搬送装置10の反対側に配置されている。本実施形態では、引受位置E1と引渡位置E2とがパッド回転中心軸C1回りに180°ずれて位置するため、引受ユニット80は、搬送装置10を挟んで引渡ローラ100に対向して配置されている。
【0057】
図2図5,および図6に示すように、引受ユニット80は、引渡位置E2において両シートS1,S2に吸収体Aを接合させるための引受ローラ20と、当該接合を補助する補助ローラ30と、両シートS1,S2の搬送をガイドするガイド機構40と、引受ローラ20および補助ローラ30を一括して回転させるための駆動機構50と、を有している。
【0058】
引受ローラ20は、図2に示すように、引渡位置E2におけるパッド18の保持面18Aとの間に両シートS1,S2を挟み込むように配置されている。引受ローラ20は、図6に示すように、パッド回転中心軸C1の延びる方向に並んで配置された第1引受ローラ21および第2引受ローラ22を有している。
【0059】
第1引受ローラ21と第2引受ローラ22とは、同一の構成を有している。以下では、図7および図8を参照しながら、第1,第2引受ローラ21,22の具体的な構成について説明する。図7は、第1,第2引受ローラ21,22の回転中心である第1,第2回転中心軸C2,C3を含む平面における第1,第2引受ローラ21,22の断面図である。図8は、第1,第2回転中心軸C2,C3に直交する平面における第1,第2引受ローラ21,22の断面図である。
【0060】
図7および図8に示すように、第1,第2引受ローラ21,22は、軸部材21a,22aと、外周部材21b,22bと、を有している。外周部材21b,22bは、例えばポリウレタンフォーム等の比較的柔軟な材料によって形成される。
【0061】
軸部材21a,22aは、第1,第2引受ローラ21,22の回転中心である第1,第2回転中心軸C2,C3に沿って延びており、当該第1,第2回転中心軸C2,C3回りに回転可能である。
【0062】
外周部材21b,22bは、軸部材21a,22aを周方向に取り囲んで設けられている。外周部材21b,22bは、軸部材21a,22aの回転に伴って第1,第2回転中心軸C2,C3回りに回転する。外周部材21b,22bは、第1,第2回転中心軸C2,C3の延びる方向における第1,第2引受ローラ21,22の基端21A,22Aから先端21B,22Bにかけて厚みが徐々に小さくなる円柱形状をなしており、その内部に軸部材21a,22aが配置されている。これにより、第1,第2引受ローラ21,22の先端21B,22Bの外径O2は、第1,第2引受ローラ21,22の基端21A,22Aの外径O1よりも小さくなっている。
【0063】
外周部材21b,22bは、図8に示すように、第1,第2回転中心軸C2,C3に直交する方向に分割された第1部材21c,22cと第2部材21d,22dとを有している。本実施形態では、第1部材21c,22cと第2部材21d,22dとは、第1,第2回転中心軸C2,C3を中心として当該第1,第2回転中心軸C2,C3に直交する方向に対称な形状をなしており、当該第1部材21c,22cおよび第2部材21d,22dによって軸部材21a,22aが周方向に取り囲まれている。
【0064】
第1部材21c,22cには、当該第1部材21c,22cを第1,第2回転中心軸C2,C3の径方向に貫通する第1挿通孔21e,22eおよび第1挿通孔21f,22fが形成されている。第1挿通孔21e,22eと第1挿通孔21f,22fとは、第1,第2回転中心軸C2,C3の延びる方向に並んでいる。第1部材21c,22cは、第1挿通孔21e,22eおよび第1挿通孔21f,22fに挿通された図略のボルト等の締結部材が軸部材21a,22aに固定されることにより、第1,第2回転中心軸C2,C3に直交する方向の一方側から当該軸部材21a,22aに対して着脱自在に取り付けられている。
【0065】
第2部材21d,22dには、当該第2部材21d,22dを第1,第2回転中心軸C2,C3の径方向に貫通する第2挿通孔21g,22gおよび第2挿通孔21h,22hが形成されている。第2挿通孔21g,22gと第2挿通孔21h,22hとは、第1,第2回転中心軸C2,C3の延びる方向に並んでいる。第2部材21d,22dは、第2挿通孔21g,22gおよび第2挿通孔21h,22hに挿通された図略のボルト等の締結部材が軸部材21a,22aに固定されることにより、第1,第2回転中心軸C2,C3に直交する方向の他方側から当該軸部材21a,22aに対して着脱自在に取り付けられている。
【0066】
なお、第1部材21c,22cおよび第2部材21d,22dは、ボルト等によって軸部材21a,22に取り付けられていなくともよい。例えば、第1部材21c,22cおよび第2部材21d,22dは、当該第1部材21c,22cの一部および第2部材21d,22dの一部を軸部材21a,22aの外周面に形成された窪みに挿入する等して、当該軸部材21a,22aに取り付けられてもよい。すなわち、第1部材21c,22cおよび第2部材21d,22dは、第1,第2回転中心軸C2,C3に交差する方向の両側から軸部材21a,22aに着脱自在に取り付けられていればよい。
【0067】
第1引受ローラ21は、図5に示すように、引渡位置E2におけるパッド18の保持面18Aの第1端181側に先端21Bが位置するとともに、第1傾斜面18aと外周部材21bの外周面とが対向するように配置されている。具体的には、第1引受ローラ21は、搬送装置10のパッド回転中心軸C1に対する第1傾斜面18aの傾斜方向に沿って、当該第1引受ローラ21の第1回転中心軸C2が傾斜するように配置されている。
【0068】
第2引受ローラ22は、図5に示すように、引渡位置E2におけるパッド18の保持面18Aの第2端182側に先端22Bが位置するとともに、第2傾斜面18bと外周部材22bの外周面とが対向するように配置されている。具体的には、第2引受ローラ22は、搬送装置10のパッド回転中心軸C1に対する第2傾斜面18bの傾斜方向に沿って、当該第2引受ローラ22の第回転中心軸C3が傾斜するように配置されている。
【0069】
補助ローラ30は、当該補助ローラ30の回転中心である第3回転中心軸C4に沿って延びるとともに当該第3回転中心軸C4回りに回転可能な軸部材31と、当該軸部材31を周方向に取り囲むとともに軸部材31の回転に伴って回転する外周部材32と、を有している。補助ローラ30は、パッド回転中心軸C1に沿った方向において第1引受ローラ21と第2引受ローラ22との間に配置されている。また、補助ローラ30は、当該補助ローラ30の第3回転中心軸C4がパッド回転中心軸C1と平行するように配置されている。これにより、補助ローラ30の外周部材32の外周面は、引渡位置E2におけるパッド18の中間面18cに対向している。
【0070】
搬送方向D1に搬送される両シートS1,S2には、当該搬送方向D1における引渡位置E2よりも上流側において、塗布手段90によって接着剤が塗布される。そして、引渡位置E2では、前側シートS1と第1傾斜面18a上に位置する吸収体Aとが第1傾斜面18aと第1引受ローラ21の外周部材21bとの間に挟み込まれ、これにより接着剤を介して前側シートS1と吸収体Aとが互いに接合される。また、後側シートS2と第2傾斜面18b上に位置する吸収体Aとが第2傾斜面18bと第2引受ローラ22の外周部材22bとの間に挟み込まれ、これにより接着剤を介して後側シートS2と吸収体Aとが互いに接合される。また、両シートS1,S2と吸収体Aとが接合されるに際して、中間面18c上に位置する吸収体Aが当該中間面18cと補助ローラ30との間に挟み込まれる。これにより、前側シートS1と後側シートS2とは、吸収体Aを介して互いに繋がった状態で、搬送方向D1の下流側に搬送される。
【0071】
なお、本実施形態では、塗布手段90によって両シートS1,S2の所定箇所に接着剤が塗布されたが、これに限らず、塗布手段90によって吸収体Aの所定箇所に接着剤が塗布されてもよい。
【0072】
駆動機構50は、駆動装置51と、駆動装置51の駆動力によって回転するプーリー52a,52b,52cと、各プーリー52a,52b,52cに対応して設けられた第1ベルトローラ53a,53b、第2ベルトローラ54a,54b、および第3ベルトローラ55a,55bと、各ベルトローラに巻き付けられた複数のベルトBと、を有している。
【0073】
各プーリー52a,52b,52cは、パッド回転中心軸C1に沿った方向において互いに連結されており、支持板(符号略)に各々の軸回りに回転可能な状態で支持されている。プーリー52aの先端には、駆動装置51が取り付けられており、当該駆動装置51によって駆動力を受けたプーリー52aが回転することにより、他のプーリー52b,52cも回転することになる。
【0074】
第1ベルトローラ53a,53bは、プーリー52aに対応して設けられている。第1ベルトローラ53aは、プーリー52aに対して固定されている。第1ベルトローラ53bは、パッド回転中心軸C1と交差する方向において第1ベルトローラ53aから離間しており、支持板(符号略)に回転可能な状態で支持されている。第1ベルトローラ53bには、第1引受ローラ21の軸部材21aが固定されている。ベルトBは、第1ベルトローラ53aから第1ベルトローラ53bに亘って巻き付けられている。
【0075】
第2ベルトローラ54a,54bは、プーリー52bに対応して設けられている。第2ベルトローラ54aは、プーリー52bに対して固定されている。第2ベルトローラ54bは、パッド回転中心軸C1と交差する方向において第2ベルトローラ54aから離間しており、支持板(符号略)に回転可能な状態で支持されている。第2ベルトローラ54bには、補助ローラ30の軸部材31が固定されている。ベルトBは、第2ベルトローラ54aから第2ベルトローラ54bに亘って巻き付けられている。
【0076】
第3ベルトローラ55a,55bは、プーリー52cに対応して設けられている。第3ベルトローラ55aは、プーリー52cに対して固定されている。第3ベルトローラ55bは、パッド回転中心軸C1と交差する方向において第3ベルトローラ55aから離間しており、支持板(符号略)に回転可能な状態で支持されている。第3ベルトローラ55bには、第2引受ローラ22の軸部材22aが固定されている。ベルトBは、第3ベルトローラ55aから第3ベルトローラ55bに亘って巻き付けられている。
【0077】
駆動機構50では、駆動装置51によって各プーリー52a,52b,52cが同時に回転することにより、当該各プーリー52a,52b,52cに取り付けられた第1,第2,第3ベルトローラ53a,54a,55aが回転し、これに伴って各ベルトBを介して第1,第2,第3ベルトローラ53b,54b,55bが回転する。これにより、第1引受ローラ21、第2引受ローラ22、および補助ローラ30が一括して回転される。
【0078】
ガイド機構40は、搬送方向D1における前側シートS1の搬送をガイドする一対の第1ガイドローラ41a,41bと、搬送方向D1における後側シートS2の搬送をガイドする一対の第2ガイドローラ42a,42bと、を有している。
【0079】
図5および図6に示すように、第1ガイドローラ41a,41bは、搬送方向D1において第1引受ローラ21を挟んで互いに離間して配置されている。第1ガイドローラ41a,41bは、駆動機構50を支持する支持部板(符号略)に回転可能に取り付けられている。第1ガイドローラ41a,41bは、搬送方向D1に直交する方向において、第1引受ローラ21よりも搬送装置10のパッド回転中心軸C1に近い側に位置する。
【0080】
なお、図5では、説明の便宜上、第1ガイドローラ41aの全体が第1引受ローラ21よりもパッド回転中心軸C1側に位置するように図示されているが、実際には、第1ガイドローラ41aの一部は、図6に示すように搬送方向D1において第1引受ローラ21に重なっている。これは、第1ガイドローラ41bについても同様である。
【0081】
また、図5および図6に示しように、第2ガイドローラ42a,42bは、搬送方向D1において第2引受ローラ22を挟んで互いに離間して配置されている。第2ガイドローラ42a,42bは、駆動機構50を支持する支持部板(符号略)に回転可能に取り付けられている。第2ガイドローラ42a,42bは、搬送方向D1に直交する方向において、第2引受ローラ22よりも搬送装置10のパッド回転中心軸C1に近い側に位置する。
【0082】
なお、図5では、説明の便宜上、第2ガイドローラ42aの全体が第2引受ローラ22よりもパッド回転中心軸C1側に位置するように図示されているが、実際には、第2ガイドローラ42aの一部は、図6に示すように搬送方向D1において第2引受ローラ22に重なっている。これは、第2ガイドローラ42bについても同様である。
【0083】
ここで、図9には、パッド18が引渡位置E2に到達する直前の搬送装置10と、当該搬送装置10から吸収体Aを引き受けるための引受ユニット80と、が示されている。図9に示すように、パッド18が引渡位置E2にない場合、両シートS1,S2は、第1ガイドローラ41a,41bおよび第2ガイドローラ42a,42bのうち搬送装置10側の外周面に接触した状態で、搬送方向D1に沿って真っ直ぐ延びている。このため、両シートS1,S2は、パッド18が引渡位置E2にない場合、第1,第2引受ローラ21,22とは離間した状態にある。
【0084】
一方、図9に示すようにパッド18が引渡位置E2にない状態から、図2に示すようにパッド18が引渡位置E2にある状態まで搬送装置10が回転した場合、搬送方向D1において第1ガイドローラ41a,41bと第2ガイドローラ42a,42bとの間に位置する両シートS1,S2は、パッド18の保持面18Aに押し当てられることにより、第1,第2引受ローラ21,22側に湾曲する。これにより、両シートS1,S2は、第1,第2引受ローラ21,22に接触し、当該、第1,第2引受ローラ21,22とパッド18の保持面18Aとの間に両シートS1,S2および吸収体Aが挟み込まれる。
【0085】
搬送ユニットX1では、まず、搬送装置10のパッド18は、引受位置E1において、引渡ローラ100から保持面18A上に吸収体Aを引き受ける。そして、引受位置E1において保持面18A上に吸収体Aを引き受けたパッド18は、引渡位置E2に至るまでパッド回転中心軸C1回りに回転し、当該回転に伴ってパッド回転中心軸C1の径方向に延びる軸回りに90°旋回する。このとき、引渡位置E2の直前に位置するパッド18は、ガイド機構40によって搬送方向D1に沿って真っ直ぐ延びるように搬送される両シートS1,S2を、第1,第2引受ローラ21,22側に押し当てながら回転する。
【0086】
そして、引渡位置E2に至ったパッド18は、第1,第2引受ローラ21,22との間に両シートS1,S2と吸収体Aとを挟み込む。これにより、両シートS1,S2に跨るように当該両シートS1,S2に吸収体Aが接合される。
【0087】
その後、吸収体Aを両シートS1,S2に引き渡したパッド18は、引受位置E1に至るまでパッド回転中心軸C1回りに回転し、当該回転に伴ってパッド回転中心軸C1の径方向に延びる軸回りに90°旋回することにより、引受位置E1において当初の姿勢に戻る。これに伴って、引渡位置E2において両シートS1,S2と吸収体Aとが接合されることにより形成された接合体は、搬送方向D1の下流側へと搬送され、当該下流側において所定の加工が施される。
【0088】
以上のとおり、搬送ユニットX1では、パッド18が引渡位置E2にある状態で、保持面18Aに含まれる第1,第2傾斜面18a,18bのそれぞれが、パッド回転軸11の延びる方向における第1,第2端181,182のそれぞれに向かって当該パッド回転軸11に対する距離が小さくなる。このため、第1,第2傾斜面18a,18bのそれぞれは、パッド18が引渡位置E2にある状態で、パッド回転軸11の延びる方向における第1,第2端181,182のそれぞれに向かうにつれて周速が遅くなる。ここで、搬送ユニットX1では、第1,第2引受ローラ21,22は、第1,第2回転中心軸C2,C3に沿った方向において基端21A,22Aから先端21B,22Bに向けて外径が小さくなるため、当該基端21A,22Aから先端21B,22Bに向かうにつれて周速が遅くなる。そして、第1引受ローラ21は、その先端21Bが保持面18Aの第1端181側に位置する状態で第1傾斜面18aとの間でシートS10と吸収体Aとを挟み込み、第2引受ローラ22は、その先端22Bが保持面18Aの第2端182側に位置する状態で第2傾斜面18bとの間でシートS10と吸収体Aとを挟み込む。このため、第1,第2曲面18a,18bと第1,第2引受ローラ21,22との間における周速差が大きくなることを抑止でき、これにより吸収体AをシートS10に接合させるに際して吸収体AまたはシートS10に皺が生ずることを抑止できる。
【0089】
さらに、搬送ユニットX1では、第1,第2回転中心軸C2,C3が第1,第2傾斜面18a,18bのそれぞれの傾斜方向に沿って傾斜しているため、第1,第2傾斜面18a,18bと第1,第2引受ローラ21,22との間における周速差が大きくなることをより抑止できる。
【0090】
さらに、搬送ユニットX1では、第1傾斜面18aと第1引受ローラ21との間に前側シートS1と吸収体Aとを挟み込むとともに第2傾斜面18bと第2引受ローラ22との間に後側シートS2と吸収体Aとを挟み込むことにより、吸収体Aまたは両シートS1,S2に皺を生ずることなく当該吸収体Aによって前側シートS1と後側シートS2とを繋ぐことができる。
【0091】
さらに、搬送ユニットX1では、第1傾斜面18aおよび第2傾斜面18bよりもパッド回転軸11に対する離間距離が大きく遠心力が最も加わりやすい中間面18cに対応して、中間面18c上に位置する吸収体Aを当該中間面18cに押し当てる補助ローラ30を備えている。このため、中間面18c上に位置する吸収体Aが当該中間面18cから浮いた状態で吸収体Aが両シートS1,S2に接合されることを抑止でき、これにより吸収体Aまたは両シートS1,S2に皺が生ずることをより抑止できる。
【0092】
さらに、搬送ユニットX1では、第1,第2引受ローラ21,22の外周部材21b,22bが第1部材21c,22cと第2部材21d,22dとに分割されている。そして、第1,第2部材21c,21dが軸部材21aに対して第1回転中心軸C2に交差する方向の両側から着脱自在に取り付けられているとともに、第1,第2部材22c,22dが軸部材22aに対して第2回転中心軸C3に交差する方向の両側から着脱自在に取り付けられている。このため、例えば両シートS1,S2との接触によって外周部材21b,22bに摩耗が生じた際に、当該外周部材21b,22bを容易に交換することができる。
【0093】
さらに、搬送ユニットX1では、ガイド機構40は、パッド18が引渡位置E2以外の位置にある状態において両シートS1,S2と第1,第2引受ローラ21,22とが接触しないように当該両シートS1,S2の搬送をガイドする。このため、両シートS1,S2と第1,第2引受ローラ21,22との長期間に亘る接触によって当該第1,第2引受ローラ21,22の外周部材21b,22bに摩耗が生ずることを抑止できる。
【0094】
以上説明した実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記の実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0095】
例えば、上記の実施形態に係る搬送ユニットX1では、シートS10が互いに独立した前側シートS1および後側シートS2の2枚のシートによって構成されているが、これに限らず、1枚のシートによって構成されていてもよい。
【0096】
また、上記の実施形態に係る搬送ユニットX1では、第1,第2傾斜面18a,18bは、曲面状をなしているが、これに限らない。第1,第2傾斜面18a,18bは、引受位置E1において引渡ローラ100との間における吸収体Aの受け渡しを円滑に行うために、第1,第2端181,182の向かうにつれてパッド回転軸11に対する離間距離が小さくなっていればよい。このため、第1,第2傾斜面18a,18bは、平面状をなしていてもよい。
【0097】
また、上記の実施形態に係る搬送ユニットX1では、中間面18cは、曲面状をなしているが、これに限らない。中間面18cは、例えば、パッド18の長手方向における第1,第2傾斜面18a,18bのそれぞれの内端を繋ぐ平面状をなしていてもよい。
【0098】
また、上記の実施形態に係る搬送ユニットX1では、ガイド機構40は、搬送方向D1において第1,第2引受ローラ21,22を挟んで配置された第1ガイドローラ41a,41bと第2ガイドローラ42a,42bとを有しているが、これに限らない。ガイド機構40は、パッド18が引渡位置E2以外に位置する状態で両シートS1,S2と第1,第2引受ローラ21,22が離間するように当該両シートS1,S2の搬送をガイドできればよい。このため、ガイド機構40が有するガイドローラの数や配置は、特に限定されるものではない。また、ガイド機構40は、ガイドローラによって構成されていなくともよく、回転不能なガイド部材によって構成されていてもよい。
【0099】
また、上記の実施形態に係る搬送ユニットX1では、第1,第2引受ローラ21,22の外周部材21b,22bの双方ともに第1部材21c,22cと第2部材21d,22dとに分割されているが、これに限らない。例えば、第1引受ローラ21の外周部材21bのみが第1部材21cと第2部材21dとに分割されており、第2引受ローラ22の外周部材2bが全体として一体に形成されていてもよい。
【0100】
ここで、上記実施形態について概説する。
【0101】
本発明の一局面に従う搬送ユニットは、第1搬送対象部材を第2搬送対象部材上に搬送しつつ前記第1搬送対象部材を前記第2搬送対象部材に接合させるための搬送ユニットであって、パッド回転軸と、前記パッド回転軸の径方向の外側を向くとともに前記第1搬送対象部材を保持可能な保持面を含むパッドと、を有し、前記パッド回転軸回りに前記パッドを回転させるとともに、前記パッドが前記第1搬送対象部材を引き受ける引受位置から前記パッドが前記第2搬送対象部材上へ前記第1搬送対象部材を引き渡す引渡位置まで前記パッドが回転する間に前記パッド回転軸の径方向に延びる軸を中心として前記パッドを旋回させる搬送装置と、前記パッドが前記引渡位置に回転したときに、前記パッドの前記保持面との間で前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込みながら回転することにより、前記第1搬送対象部材を前記第2搬送対象部材に接合させつつ前記第2搬送対象部材を所定の方向に案内する引受ローラと、を備え、前記保持面は、前記パッドが前記引渡位置にある状態で、前記パッド回転軸に沿った方向における第1端に向かって当該パッド回転軸からの距離が小さくなる第1傾斜面と、前記パッド回転軸に沿った方向における第2端に向かって当該パッド回転軸からの距離が小さくなる第2傾斜面と、を含み、前記引受ローラは、第1引受ローラと、第2引受ローラと、を有し、前記第1引受ローラは、当該第1引受ローラの回転中心である第1回転中心軸に沿った方向において基端から先端に向けて外径が小さくなるとともに、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第1引受ローラの先端が前記保持面の第1端側に位置するとともに前記第1傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込むように配置され、前記第2引受ローラは、当該第2引受ローラの回転中心である第2回転中心軸に沿った方向において基端から先端に向けて外径が小さくなるとともに、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第2引受ローラの先端が前記保持面の第2端側に位置するとともに前記第2傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込むように配置される。
【0102】
上記の搬送ユニットでは、パッドが引渡位置にある状態で、保持面に含まれる第1傾斜面および第2傾斜面のそれぞれがパッド回転軸の延びる方向における第1端および第2端のそれぞれに向かって当該パッド回転軸に対する距離が小さくなる。このため、第1傾斜面および第2傾斜面のそれぞれは、パッドが引渡位置にある状態で、パッド回転軸の延びる方向における第1端および第2端のそれぞれに向かうにつれて周速が遅くなる。ここで、上記の搬送ユニットでは、第1,第2引受ローラは、当該第1,第2引受ローラの回転中心である第1,第2回転中心軸に沿った方向において基端から先端に向けて外径が小さくなるため、当該基端から先端に向かうにつれて周速が遅くなる。そして、第1引受ローラは、その先端が保持面の第1端側に位置する状態で第1傾斜面との間で第1搬送対象部材と第2搬送対象部材とを挟み込み、第2引受ローラは、その先端が保持面の第2端側に位置する状態で第2傾斜面との間で第1搬送対象部材と第2搬送対象部材とを挟み込む。このため、第1,第2ローラが円柱状をなす場合に比して、第1,第2傾斜面と第1,第2引受ローラとの間における周速差が大きくなることを抑止でき、これにより第1搬送対象部材を第2搬送対象部材に接合させるに際して第1搬送対象部材または第2搬送対象部材に皺が生ずることを抑止できる。
【0103】
なお、上記の搬送ユニットにおけるパッドの第1,第2傾斜面は、平坦状をなす面に限らず、曲面状をなす面も含む。
【0104】
前記第1引受ローラは、前記第1回転中心軸が前記第1傾斜面の傾斜方向に沿って傾斜するように当該第1傾斜面に対向して配置され、前記第2引受ローラは、前記第2回転中心軸が前記第2傾斜面の傾斜方向に沿って傾斜するように前記第2傾斜面に対向して配置されることが好ましい。
【0105】
上記の搬送ユニットでは、第1,第2回転中心軸が第1,第2傾斜面のそれぞれの傾斜方向に沿って傾斜しているため、第1,第2傾斜面と第1,第2引受ローラとの間における周速差が大きくなることをより抑止できる。
【0106】
前記第2搬送対象部材は、一方搬送対象部材と、他方搬送対象部材と、を含み、前記搬送装置は、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第1搬送対象部材が前記一方搬送対象部材および前記他方搬送対象部材に亘って位置するように、当該第1搬送対象部材を搬送し、前記第1引受ローラは、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第1傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記一方搬送対象部材とを挟み込むように配置され、前記第2引受ローラは、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記第2傾斜面との間に前記第1搬送対象部材と前記他方搬送対象部材とを挟み込むように配置されることが好ましい。
【0107】
上記の搬送ユニットでは、第1傾斜面と第1引受ローラとの間に第1搬送対象部材と一方搬送対象部材とを挟み込むとともに第2傾斜面と第2引受ローラとの間に第1搬送対象部材と他方搬送対象部材とを挟み込むことにより、第1搬送対象部材または第2搬送対象部材に皺を生ずることなく当該第1搬送対象部材によって一方搬送対象部材と他方搬送対象部材とを繋ぐことができる。
【0108】
前記保持面は、前記パッドが前記引渡位置にある状態で、前記パッド回転軸に沿った方向において前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との間に位置するとともに、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面よりも前記パッド回転軸に対する距離が大きい中間面を含み、前記パッド回転軸に沿った方向において前記第1引受ローラと前記第2引受ローラとの間に位置するとともに、前記パッドが前記引渡位置に回転したときに、前記中間面との間で前記第1搬送対象部材を挟み込みながら回転する補助ローラをさらに備えることが好ましい。
【0109】
上記の搬送ユニットは、第1傾斜面および第2傾斜面よりも回転軸に対する離間距離が大きく遠心力が最も加わりやすい中間面に対応して、第1搬送対象部材のうち中間面上に位置する部位を当該中間面に押し当てる補助ローラを備えている。このため、第1搬送対象部材のうち中間面上に位置する部位が当該中間面から浮いた状態で第1搬送対象部材が一方搬送対象部材および他方搬送対象部材に接合されることを抑止でき、これにより第1搬送対象部材または第2搬送対象部材に皺が生ずることをより抑止できる。
【0110】
前記第1引受ローラは、前記第1回転中心軸を中心として回転可能な軸部材と、前記軸部材を周方向に取り囲むとともに前記保持面との間で前記第1搬送対象部材と前記第2搬送対象部材とを挟み込む外周部材と、を有し、前記外周部材は、前記第1回転中心軸に直交する方向に分割された第1部材と第2部材とを含み、前記第1部材と前記第2部材とは、前記第1回転中心軸に交差する方向の両側から前記軸部材に着脱自在に取り付けられることが好ましい。
【0111】
上記の搬送ユニットでは、第1引受ローラの外周部材が第1部材と第2部材とに分割されており、当該第1,第2部材が軸部材の両側から当該軸部材に対して着脱自在に取り付けられるため、例えば第2搬送対象部材との接触によって第1,第2部材に摩耗が生じた際に、当該第1,第2部材を容易に交換することができる。
【0112】
上記の搬送ユニットは、前記第2搬送対象部材を挟んで前記搬送装置の反対側に設けられており、前記パッドが前記引渡位置以外の位置にある状態で前記第2搬送対象部材が前記引受ローラから離間するとともに、前記パッドが前記引渡位置にある状態で前記保持面に押し当てられた前記第2搬送対象部材が前記引受ローラに接触するように、前記第2搬送対象部材の搬送をガイドするガイド機構をさらに備えることが好ましい。
【0113】
上記の搬送ユニットでは、ガイド機構は、パッドが引渡位置以外の位置にある状態において第1搬送対象部材と第2搬送対象部材とが接触しないように当該第2搬送対象部材の搬送をガイドする。このため、第2搬送対象部材と引受ローラとの長期間に亘る接触によって当該引受ローラに摩耗が生ずることを抑止できる。
【0114】
本発明の一局面に従う搬送ユニットを用いた使い捨て着用物品の製造方法は、着用者の胴回りに配置される胴回り部と着用者の股下に配置される股下部とを有する使い捨て着用物品を、請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送ユニットを用いて製造する方法であって、前記第2搬送対象部材に対応しており且つ前記胴回り部を形成するための胴回り用シートを、前記搬送ユニットを用いて当該胴回り用シートの長手方向に沿って搬送するシート搬送工程と、前記第1搬送対象部材に対応しており且つ前記股下部に相当する部位に設けられる股下用部材を、前記胴回り用シート上に搬送するとともに当該胴回り用シートに接合し、これにより接合体を形成する股下用部材接合工程と、前記接合体を前記長手方向に直交する幅方向に二つ折りにする二つ折り工程と、前記長手方向における前記股下用部材の両側において、前記胴回り用シートの重なり部分同士を接合してサイドシールを形成するサイドシール工程と、前記長手方向において前記股下用部材の両側に前記サイドシールが残るように前記胴回り用シートを切断し、これにより前記使い捨て着用物品を形成する切断工程と、を含む。
【0115】
上記の使い捨て着用物品の製造方法では、本発明に係る搬送ユニットを用いて胴回り用シート上に股下用部材を搬送するとともに当該股下用部材を胴回り用シートに接合するため、使い捨て着用物品における股下部または胴回り部に皺が生ずることを抑止できる。
図1
図2
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図9