(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ドアの内外にレバーハンドルを回動かつ同動可能に配置し、前記レバーハンドルの取付け基部を相対して配置し、該レバーハンドルの取付け基部にハンドル取付座を配置し、該ハンドル取付座の端部をレバーハンドルの取付け基部に隠蔽可能に配置したドア用ハンドルの取付け構造において、レバーハンドルの取付け基部の内側にハンドル取付座を収容可能な凹部を形成し、該凹部内にハンドル取付座の端部を配置したことを特徴とするドア用ハンドルの取付け構造。
一方のハンドル取付座の座盤の後方に肉厚の偏肉部を形成した一対のパイプシャフトを突設し、他方のハンドル取付座の座盤の後方に、前記パイプシャフトに挿入可能な一対の圧入シャフトを突設し、前記パイプシャフトにスリットを軸方向に沿って形成した請求項2記載のドア用ハンドルの取付け構造。
前記一方のハンドル取付座の座盤にパイプシャフトに連通する連通孔を形成し、該連通孔に棒状の工具を挿入可能に設け、該工具を介しパイプシャフトに係合した圧入シャフトを押し出し可能にした請求項9記載のドア用ハンドルの取付け構造。
前記圧入シャフトの基部を切断可能に設け、該切断後、前記ビス孔にタッピングスクリュを挿入し、該タッピングスクリュを対応するパイプシャフトにねじ込み可能にした請求項12記載のドア用ハンドルの取付け構造。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を図示の実施形態について説明すると、
図1乃至
図18において1はドアで、蝶番(図示略)を介して吊元側の縦枠(図示略)に内外方向へ開閉可能に取付けられている。
前記ドア1の吊元側と反対側端部に縦長矩形の切欠溝2が形成され、該切欠溝2にフロント板3がビス4を介して取付けられている。
【0025】
前記切欠溝2の中央に錠収容穴5が形成され、該収容穴5に箱形のドア錠6が収容されている。前記ドア錠6の中間部の側面に、後述するラッチボルトの出没動作に連係する回動カム7が回動可能に取付けられ、該回動カム7の角孔8に、後述するレバーハンドルと同動可能な角芯棒が係合可能に取付けられている。
【0026】
図中、9は回動カム7の両側に設けた略達磨形のガイド孔で、該ガイド孔9に後述するパイプシャフトが挿入されている。前記ドア錠6の前端部にフロント板3と同形の端板10が取付けられ、該端板10の中間位置にラッチボルト11が出没可能に配置されている
図中、12はフロント板3の中間位置に形成したラッチボルト11の出没孔である。
【0027】
前記ドア1の内外面に、錠収容穴5に連通する長円形の取付孔13が形成され、該取付孔13の内外の開口部から合成樹脂製のハンドル取付座14,15が挿入され、その前後端部の座盤16,17を、取付孔13の開口部の外側に突出して配置している。
前記取付孔13の長径は、後述する左右一対のパイプシャフトの外周よりも若干幅広に形成され、取付孔13の短径は、後述する側壁の上下の外周面距離と略同一に形成され、その長短径はレバーハンドルの取付け基部の端面形状より小さく、その内側に隠蔽されている。この状況は
図4,5,13のようである。
【0028】
前記ハンドル取付座14,15は横長矩形の座盤16,17を備え、その外周を区画する張出部18,19を、後述する取付け基部の内側端部に配置している。
前記張出部18,19の厚さW、Zは、後述する側壁の長さの略1/2以下、厳密には4割弱に形成されている。
【0029】
前記座盤16,17と張出部18,19の形状は
図6乃至17のようで、これがレバーハンドル26,27の取付け基部26a,27aの内側端面に配置されている。
すなわち、前記取付け基部26a,27aの正面形状は
図2、8および
図13のように、横長の略等脚台形形状に形成され、その略中央位置に座盤16,17と張出部18,19が配置されている。
このうち、張出部18,19はドア1の内外面と取付け基部26a,27aとの空隙に位置し、座盤16,17の端部は後述の凹部内に位置して、全体的にレバーハンドル26,27の取付け基部26a,27aに隠蔽されている。
【0030】
前記座盤16の横寸法Uは、前記取付け基部26aの横寸法の略1/2に形成され、また座盤16の縦寸法Vは、前記取付け基部26aの縦寸法の略1/2に形成されている。
前記座盤17の横寸法Xは、前記取付け基部27aの横寸法の略1/2に形成され、座盤17の縦寸法Yは、前記取付け基部26aの縦寸法の略1/2に形成されている。これらの状況は
図8および
図13のようである。
【0031】
一方、座盤16の上下部の張出部18は、レバーハンドル26の取付け時、取付け基部26aの前記凹部内に収容され、その厚さ寸法Wは、前記凹部の深さと隙間e
1の相加寸法に相当し、レバーハンドル26の取付け時、張出部18の一部が前記隙間e
1に表出している。
【0032】
また、座盤17の上下の張出部19は、レバーハンドル27の取付け時に取付け基部27aの前記凹部内に収容され、その厚さ寸法Zは、前記凹部の深さと隙間e
2の相加寸法に相当し、レバーハンドル27の取付け時に張出部19の一部が前記隙間e
2に表出している。
したがって、ハンドル取付座14,15の座盤16,17と張出部18,19は、レバーハンドル26,27の取付け後、取付け基部26a,27aに略隠蔽されて配置されている。
【0033】
前記張出部18,19に隣接する後部周面に、段部を介して側壁20,21が座盤16,17の正面形状と略相似形状に形成され、該側壁20,21の横部周面の対応位置に複数の突起22,23が形成されている。
そして、ハンドル取付座14,15を取付孔13に装着する際、前記突起22,23を取付孔13の内壁に食い込ませて抜け止め可能にしている。
図中、20a,21aは側壁20,21の内部に形成した空隙部で、側壁20,21に弾性を付与し、取付孔13に側壁20,21を容易かつ円滑に装着可能にしている。
【0034】
前記座盤16,17の中央に大径の筒状シリンダ24,25が形成され、該シリンダ24,25に取付け基部26a,27aに突設した軸筒部28,30が挿入されている。 このうち、軸筒部30は取付け基部27aと別個に、後述するシャフトホルダ29の端部に一体に成形されている。
【0035】
前記レバーハンドル26,27はアルミニウム合金ダイカストまたは亜鉛合金ダイカストによって、ドア1の内外面方向に緩やかに湾曲する平面視象牙形状に成形され、その取付け基部26a,27aに前述の凹部31,32が形成されている。
前記凹部31,32は、取付け基部26a,27aの内側に略同形の横長の略台形形状に形成され、このうち凹部31の中間部に軸筒部28が一体に突出成形され、他方の凹部32の中間部に、前記軸筒部30が突出して配置されている。
【0036】
前記シャフトホルダ29は、亜鉛合金ダイカストによって筒状に成形され、これがレバーハンドル27の基部内のホルダ収容孔33に挿入され、その周面にレバーハンドル27の基部周面から、ピン34が圧入されて固定されている。
前記シャフトホルダ29の内側端部に凹孔35が形成され、該凹孔35の底部はテーパ状に形成され、このテーパ面36に鋼板製のロックワッシャ37が揺動可能に収容されている。
【0037】
前記凹孔35内にコイルバネ38が収容され、該コイルバネ38がホルダ収容孔33の底部とロックワッシャ37との間に圧縮されて配置され、その弾性をロックワッシャ37に作用して、該ロックワッシャ37を常時はテーパ面36側に付勢し、その中央に形成した通孔39の開口縁を角芯棒40に圧接して、角芯棒40に係合している。
【0038】
前記角芯棒40は鋼製の角柱状の棒材を所定寸法に切断し、その一端をレバーハンドル26の基部内の軸孔41に挿入し、その軸端にレバーハンドル26の外側からピン42が圧入されて固定されている。
前記角芯棒40の他端は筒状シリンダ24,25を貫通して、シャフトホルダ29の角孔43に挿入され、その先端部をホルダ収容孔33の奥部の軸孔44に挿入かつ係合している。
図中、40aは角芯棒40の上下端面に形成した多数の凹凸溝からなる係止溝で、前記ロックワッシャ37の通孔39の開口縁と係合可能に配置されている。
【0039】
前記筒状シリンダ24の後方開口部の両側に合成樹脂製のパイプシャフト45が突出成形され、該パイプシャフト45の正面形状は略達磨形に形成され、前記ガイド孔9に挿入可能にされている。
前記パイプシャフト45は肉厚の偏肉部45aを内側方向に張出形成し、その内部に円形断面の嵌合スペース46を形成し、該嵌合スペース46に後述する圧入シャフトを挿入可能にしている。
前記パイプシャフト45の偏肉部45aと反対側周面に、スリット47が軸方向に沿って形成され、後述する圧入シャフトの挿入に伴って嵌合スペース46を拡開可能にしている。
【0040】
前記嵌合スペース46は、パイプシャフト45の基部で縮径された連通孔48を形成し、該連通孔48が座盤16の端面に開口している。前記連通孔48の開口部の近接位置に矢視形状の指標49が突出成形され、前記連通孔48の位置を表示可能にしている。
【0041】
前記連通孔48の位置は、レバーハンドル26,27の取外し時、ハンドル取付座14の表面に指標49で指示され、この連通孔48に棒状の適宜な工具(図示略)を挿入し、パイプシャフト45に嵌合した後述の圧入シャフトを押し出して、ハンドル取付座14,15を取り外し可能にしている。
【0042】
前記ハンドル取付座15の筒状シリンダ25の前方開口部の両側に、合成樹脂製の前記圧入シャフト50が突設され、該圧入シャフト50の長さはパイプシャフト45と同長に形成されている。
前記圧入シャフト50の横断面は円形に形成され、その周面の等角度位置に複数の突起51が軸方向に沿って形成され、該突起51をパイプシャフト45の嵌合スペース46の内面に圧入可能にしている。
【0043】
前記ハンドル取付座15の筒状シリンダ25を挟む両側に、正面略半円形の凹部52が形成され、該凹部52の底部中央の圧入シャフト50と同軸位置にビス孔53が開口され、その奥部を円錐状に形成している。
【0044】
図中、54は圧入シャフト50の基部側に設けた切断線で、座盤17と平行に形成され、パイプシャフト45と圧入シャフト50の嵌合状態が低下ないし劣化してガタを生じ、ハンドル取付座14,15の機能が低下ないし劣化した際、その修復手段として、圧入シャフト50の基部を前記切断線54に沿って切断し、凹部52側からテ−パ状のビス孔53へビス55(タッピングスクリュ)を挿入し、その螺軸をパイプシャフト45の内部へねじ込んで、パイプシャフト45に連結可能にしている。
【0045】
この場合、ビス55の長さはスリット47の長さよりも長く、ビス55を圧入シャフト50よりも奥部へねじ込み、ハンドル取付座14,15の連結を圧入シャフト50の連結よりも確実かつ強固に行ない、前記修復を確実に行なうようにしている。この状況は
図18のようである。
【0046】
このように圧入シャフト50の代わりに、ビス55を使用することによって、パイプシャフト45と圧入シャフト50のガタを容易かつ速やかに修復でき、その後のガタつきを防止し得る。
その際、圧入シャフト50の基部の切断を要するが、レバーハンドル26,27およびハンドル取付座14,15の取外し後の作業は簡単であるから、この作業を容易かつ速やかに行なえる。
【0047】
したがって、ハンドル取付座14,15の連結をパイプシャフト45と圧入シャフト50に代わって、当初からビス55とパイプシャフト45とで連結することも可能である。
なお、前述の実施形態では、ドア錠6として箱形の錠前を使用しているが、チューブラ形の錠前を使用することも可能である。
【0048】
この他、図中、56はレバーハンドル27の基部周面に形成した係入孔で、前記凹孔35内に連通し、該係入孔56から適宜工具を挿入し、ロックワッシャ37を介しコイルバネ38を押し縮めて、ロックワッシャ37の通孔39の開口縁と角芯棒40との係合を解除し、角芯棒40を引き抜き可能にしている。
【0049】
このように構成した本発明のドア用ハンドルの取付け構造は、新たなハンドル取付座14,15の製作を要する。
前記ハンドル取付座14,15は合成樹脂によって各部を一体成形し、座盤16,17の形状を
図6乃至17の通りに形成する。
すなわち、座盤16の横寸法Uを、取付け基部26aの横寸法の略1/2に形成し、座盤16の縦寸法Vを、取付け基部26aの縦寸法の略1/2に形成する。
【0050】
また、座盤17の横寸法Xを、取付け基部27aの横寸法の略1/2に形成し、座盤17の縦寸法Yを、前記取付け基部26aの縦寸法の略1/2に形成する。これらの状況は
図8および
図13のようである。
【0051】
一方、座盤16の上下部の張出部18を、レバーハンドル26の取付け時に取付け基部26aの凹部31内に収容可能にし、その厚さ寸法Wを、前記凹部31の深さと隙間e
1の相加寸法に形成し、レバーハンドル26の取付け時、張出部18の一部を前記隙間e
1に表出可能にする。
【0052】
また、座盤17の上下部の張出部19を、レバーハンドル27の取付け時に取付け基部27aの前記凹部32内に収容し、その厚さ寸法Zを、前記凹部の深さと隙間e
2の相加寸法に形成し、レバーハンドル27の取付け時、張出部19の一部を前記隙間e
2に表出可能にする。
したがって、ハンドル取付座14,15の座盤16,17と張出部18,19は、レバーハンドル26,27の取付け後は、取付け基部26a,27aに略隠蔽されて配置される。
【0053】
前記張出部18,19に隣接する周面に、段部を隔てて側壁20,21を座盤16,17の正面形状と略相似形状に形成し、該側壁20,21の横部側面の中央に複数の突起22,23を形成する。前記突起22,23は、ハンドル取付座14,15を取付孔13に装着する際、取付孔13の内壁に係合させて抜け止め可能にする。
【0054】
前記座盤16,17の中央に大径の筒状シリンダ24,25を形成し、該シリンダ24にレバーハンドル26の取付基部26aに突設した軸筒部28を挿入可能にし、また筒状シリンダ25に、シャフトホルダ29の軸筒部30を挿入可能にする。
【0055】
前記筒状シリンダ24の後方開口部の両側にパイプシャフト45を突出成形し、該パイプシャフト45の正面形状を略達磨形に形成し、その内側に肉厚の偏肉部45aを張出形成し、その内部に円形断面の嵌合スペース46を形成し、該嵌合スペース46に圧入シャフト50を挿入可能にする。
【0056】
前記パイプシャフト45は、真円形断面の片側半部に瘤状の偏肉部45aを張出形成し、ガイド孔9と相似形状の略達磨形状を比較的容易に形成し、パイプシャフト45の強度を強化する。
その際、偏肉部45aをスリット47側の形成する場合は、スリット47の拡開機能が低下し、圧入シャフト50の挿入の円滑性が低下する。したがって、パイプシャフト45は強度強化とスリット47の拡開機能の維持向上を図れる。
前記パイプシャフト45の偏肉部45aと反対側周面に、スリット47を軸方向に沿って形成し、圧入シャフト50の挿入に伴って嵌合スペース46を拡開可能にする。
【0057】
前記嵌合スペース46は、中間部から前方に亘って縮径されて押し出し孔48を形成し、該押し出し孔48を座盤16の前端面に開口する。
前記押し出し孔48は、レバーハンドル26,27の取外し時、ハンドル取付座14に表出し、その位置を矢視形状の指標49で指示され、この押し出し孔48に棒状の適宜な工具(図示略)を挿入し、パイプシャフト45に嵌合した圧入シャフト50を押し出し、該圧入シャフト50との嵌合を解除して、ハンドル取付座14,15を取り外し可能にする。
【0058】
前記ハンドル取付座15の筒状シリンダ25の前方開口部の両側に、前記圧入シャフト50を突設し、該圧入シャフト50の長さをパイプシャフト45と同長に形成する。
前記圧入シャフト50の横断面を円形に形成し、その周面の等角度位置に複数の突起51を軸方向に沿って形成し、該突起51をパイプシャフト45の嵌合スペース46の内面に圧入可能にする。
【0059】
前記ハンドル取付座15の筒状シリンダ25を挟む両側に、略半円形の凹部52を形成し、該凹部52の中央の圧入シャフト50と同軸位置にビス孔53を開口し、その奥部を円錐状のテーパ孔に形成する。
前記ビス孔53は、パイプシャフト45と圧入シャフト50の嵌合状態が低下ないし劣化してガタを生じた際、その修復処置として、圧入シャフト50の基部を前記切断線54に沿って切断し、凹部52側からビス孔53にビス55(タッピングスクリュ)を挿入し、その螺軸をパイプシャフト45の内部へねじ込んで連結可能にする。
【0060】
このように圧入シャフト50の代わりに、ビス55を使用することによって、パイプシャフト45と圧入シャフト50のガタを容易かつ速やかに修復でき、その後のガタつきを防止し得る。
その際、圧入シャフト50の基部の切断を要するが、レバーハンドル26,27およびハンドル取付座14,15の取外し後の作業は作業性が良く簡単であるから、この作業を容易かつ速やかに行える。
【0061】
一方、レバーハンドル26,27を、アルミニウム合金ダイカストまたは亜鉛合金ダイカストによって、ドア1の内外面方向に緩やかに湾曲する平面視象牙形状に成形し、それらの取付け基部26a,27aの正面形状を横長の略等脚台形形状に成形し、その略中央位置に座盤16,17を配置し、その外周に側壁20,21の長さの略1/2以下、厳密には4割弱の厚さの張出部18,19を形成する。
【0062】
前記張出部18,19は、ドア1の内外面と取付け基部26a,27aとの空隙に位置し、座盤16,17の端部が凹部31,32内に位置し、全体的にレバーハンドル26,27の取付け基部26a,27aに隠蔽される。
前記レバーハンドル26の取付け基部26aの正面中央に軸筒部28を突設し、その中央に軸孔41を形成し、これを奥部に延設する。
【0063】
一方、レバーハンドル26の取付け基部26aの正面中央にホルダ収容孔33を形成し、その奥部に軸孔44を軸孔41と同軸位置に形成する。
次に、鋼板をプレス成形して錠ケースと錠カバーを製作し、これらを組付けて箱形のドア錠6を製作する。
前記錠ケースの内部に回動カム7を回動可能に組付け、その先端部にラッチボルト11を取付け、これらを連動機構(図示略)を介して連係させる。
【0064】
また、シャフトホルダ29を亜鉛合金ダイカストによって筒状に成形し、その一端に軸筒部30を突設し、他端部に凹孔35を形成し、その底部にテーパ面36を形成する。
更に、鋼板をプレス成形してロックワッシャ37を製作し、また鋼製の角柱状の棒材を所定寸法に切断して角芯棒40を製作し、その一端に係止溝40aを形成する。
【0065】
そして、一方のレバーハンドル26の基部内に角芯棒40を挿入し、その軸端にレバーハンドル26の基部の外側から、ピン42を圧入して固定する。
また、他方のレバーハンドル27の基部のホルダ収容孔33内にシャフトホルダ29を挿入し、その凹孔35とホルダ収容孔33の奥部との間に、ロックワッシャ37とコイルバネ38を収容し、該コイルバネ38を圧縮してロックワッシャ37を凹孔35の底部側に斜状に付勢する。
この状態でレバーハンドル27の基部の外側からピン34をシャフトホルダ29の内部へ圧入し、コイルバネ38とロックワッシャ37の付勢状態を保持する。
【0066】
こうして製作した構成部材を用いてドア1にレバーハンドル26,27を取付ける場合は、ドア1の端面に縦長矩形の切欠溝2を形成し、該切欠溝2の中間部に錠収容穴5を形成し、またドア1の内外面の端部位置に長円形の取付孔13を形成し、該取付孔13を前記錠収容穴5に連通させる。
【0067】
この後、錠収容穴5にドア錠6を挿入し、取付孔13の中間位置に角孔8とガイド孔9,9を位置付け、ドア錠6と一体の端板10にフロント板3を重合し、これらをビス4,4を介してドア1に固定する。
この場合、ドア1は従来と実質的に同形かつ同一に構成され、その端部の中高位置に取付孔13を前述のようにコンパクトに形成する。したがって、従来のドアに簡単な加工を施して容易に活用し得る。
【0068】
次に、一方のハンドル取付座14を保持し、そのパイプシャフト45,45をドア錠6のガイド孔9,9に挿入して内側へ押し込み、また座盤16と一体の側壁20を取付孔13に押し込み、突起22,22を取付孔13の内壁に食い込ませて抜け止めする。
その際、側壁20内に設けた空隙部20aの弾性によって、側壁20を取付孔13に円滑かつ容易に装着し得る。
また、座盤16の外周の張出部18の内側端面を取付孔13の開口縁に係合して、張出部18を取付孔13の開口縁に位置付ける。この状況は
図5のようである。
【0069】
次に、他方のハンドル取付座15を保持し、その圧入シャフト50,50をパイプシャフト45,45の先端部に挿入する。このようにすると、パイプシャフト45,45が圧入シャフト50,50の挿入によって、スリット47が拡開されて圧入シャフト50,50の圧入を促す。
【0070】
また、座盤17と一体の側壁21を取付孔13に押し込み、突起23,23を取付孔13の内壁に食い込ませて抜け止めする。
その際、側壁21内に設けた空隙部21aの弾性によって、側壁21を取付孔13に円滑かつ容易に装着し得る。
そして、座盤17の外周の張出部19の内側端面を取付孔13の開口縁に係合し、張出部19を取付孔13の開口縁に位置付ける。この状況は
図5のようである。
【0071】
こうしてドア1の内外面にハンドル取付座14,15を取付け後、ハンドル取付座14の筒状シリンダ24にレバーハンドル26の軸筒部28を挿入し、該レバーハンドル26に一端を連結した角芯棒40を回動カム7の角孔8に挿入し、これをレバーハンドル27側のシャフトホルダ29の角孔43へ押し込む。
【0072】
このようにすると角芯棒40の先端部が角孔8の奥部へ移動し、ロックワッシャ37の通孔39に係入後、軸孔44へ移動して係合する。したがって、レバーハンドル26,27を角芯棒40を介して容易かつ速やかに連結し得る。
そして、レバーハンドル26の凹部31が座盤16の前端面に係合したところで、レバーハンドル26および角芯棒40の挿入が停止され、この停止位置を保持する。
【0073】
こうして取付けられたレバーハンドル26,27の状況は
図4,5のようで、その取付け基部26a,27aがドア1の内外面から微小なe
1,e
2分離間し、その隙間の奥部に張出部18,19の一部が表出しているが、張出部18,19の正面は
図1のように取付け基部26a,27aに隠蔽されている。
【0074】
また、前記取付け基部26a,27aの内側に、ハンドル取付座14,15の座盤16,17とその外周の張出部18,19が位置し、前記取付け基部26a,27aにハンドル取付座14,15は表出していない。
したがって、ドア1の内外面の外観が簡潔になり、従来のようなハンドル取付座14,15の表出による猥雑感を解消し得る。
【0075】
このようにして取付けたドア錠6を使用する場合は、ドア1の外側または内側からレバーハンドル26,27を回動操作し、例えばレバーハンドル26の回動力を内部に固定した角芯棒40に伝えて回動させ、該角芯棒40に係合する回動カム7を回動させて、ラッチボルト11をドア1の端面から後退させ、開扉可能にする。
また、ドア1の内側からレバーハンドル27を回動操作し、レバーハンドル27の回動力を内部に係合した角芯棒40に伝えて回動させ、該角芯棒40に係合する回動カム7を回動させて、ラッチボルト11をドア1の端面から後退させ、開扉可能にする。
【0076】
一方、ドア錠6は長年の使用によって、パイプシャフト45,45や圧入シャフト50,50がガタつき、それらの嵌合ないし連結強度が低下ないし劣化して、レバーハンドル26,27の操作の円滑性が低下する。
その場合は、パイプシャフト45,45と圧入シャフト50,50の嵌合ないし連結強度を修復する必要があり、その際は例えばドア1からレバーハンドル26,27を取り外し、ドア1の内外面にハンドル取付座14,15の座盤16,17の表面を表出させる必要がある。
【0077】
先ず、ドア1からレバーハンドル26,27を取り外す場合は、レバーハンドル27の外側から適宜工具を係入孔56に挿入し、コイルバネ38の弾性に抗してロックワッシャー37を垂直に起立させ、その通孔39の開口縁と角芯棒40の係止溝40aとの係合を解除する。
そして、この係合解除状況を保持しながら、レバーハンドル26を外側へ引っ張り、ロックワッシャー37の通孔39、シャフトホルダ29の角孔43、回動カム7の角孔8から角芯棒40を引き抜く。
【0078】
この後、レバーハンドル26,27をドア1の外側へ引っ張り、ハンドル取付座14,15を残して、レバーハンドル26,27をドア1ないし筒状シリンダ24,25から取り外す。
前記ドア1に残置したハンドル取付座14,15には、ドア1の内外面に連通孔48と凹部52が表出する。この場合、ハンドル取付座14,15は、突起22,23が取付孔13の内壁に食い込んで、取付孔13内に残置する。
【0079】
次に、適当な棒状の工具を連通孔48に挿入し、その先端を圧入シャフト50の軸端に係合して、前記工具の外端部を木ハンマ等で殴打し、圧入シャフト50をハンドル取付座15と一緒に、ドア1の他側に押し出して取り外す。
この後、取り外した圧入シャフト50を保持し、その座盤17の後端部を切断線54に沿って切断し、圧入シャフト50の軸部を除去し、切断後の座盤17の後端部にビス孔53を開口させる。
【0080】
この場合、パイプシャフト45が長年の使用によってスリット47が拡開し、また嵌合スペ−ス46が大径に変形している場合は、ハンドル取付座14を新規なものに取り替えることが望ましい。
その場合は、ドア1の外側から棒状の工具を嵌合スペース46に挿入し、その先端を連通孔48の段部に係合し、前記工具の外端部を木ハンマ等で殴打して、ハンドル取付座14をドア1の他側に押し出して取り外し、新規なハンドル取付座14に取り替える。
【0081】
こうして圧入シャフト50の基部を切断したハンドル取付座15を取付孔13内に差し込み、その内面に突起23を食込ませて密着させ、また張出部19の後端部を取付孔13の開口縁に密着かつ係合させる。
この後、ビス55(タッピングスクリュ)をビス孔53に挿入し、これをパイプシャフト45の嵌合スペース46内にねじ込み、その先端を連通孔48にねじ込んで、ハンドル取付座14,15を連結する。
【0082】
その際、ビス55の頭部は座盤17の凹部52に収容され、その後のレバーハンドル27の組付けや隣接部材との干渉を回避させる。
この後、ハンドル取付座14の筒状シリンダ24にレバーハンドル26の軸筒部28を挿入し、該レバーハンドル26に一端を連結した角芯棒40を回動カム7の角孔8に挿入し、これをレバーハンドル27側のシャフトホルダ29の角孔43へ押し込む。
【0083】
そして、前述と同様に角芯棒40の先端部を角孔8の奥部へ移動し、ロックワッシャ37の通孔39に係入後、軸孔44へ移動して係合し、レバーハンドル26,27を角芯棒40を介して連結する。この状況は
図18のようである。
このようなハンドル取付座14の不具合の修復は、パイプシャフト45と圧入シャフト50の圧入による連結に比べ、ビス55のネジ山による係合ないし噛み込みによって達成されるから、確実かつ強固に連結され、経年的な使用に伴う機能低下を抑制し得る。
【0084】
この場合、圧入シャフト50の代わりに、当初からビス55をパイプシャフト45にねじ込んでハンドル取付座14,15を連結することも可能であり、そのようにすることで経年的な使用による機能低下を抑制し得る。
【課題】ハンドル取付座を小形化し、これをレバーハンドルの取付け基部内に隠蔽して配置し、レバーハンドルの取付け基部とドア周辺の体裁を簡潔化して改善するとともに、各種取付け部材の小形軽量化と取付け作業の容易化を図れ、またハンドル取付座を配置する取付孔を可及的に小形化し、ハンドル取付座を容易かつコンパクトに取付けられる、ドア用ハンドルの取付け構造およびドア用ハンドルの取付け構造を有するドアを提供する。
【解決手段】ドア1の内外にレバーハンドル26を回動かつ同動可能に配置し、レバーハンドル26の取付け基部26aにハンドル取付座を配置するドア用ハンドルの取付け構造であり、ハンドル取付座をレバーハンドル26の取付け基部26aに隠蔽可能に配置した。