【実施例】
【0036】
実施例1
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノラウレート(太陽化学(株)製、HLB値16)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品1のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0037】
実施例2
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品2のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0038】
実施例3
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノパルミテート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品3のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0039】
実施例4
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノステアレート(太陽化学(株)製、HLB値14)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品4のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0040】
実施例5
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノオレート(太陽化学(株)製、HLB値14)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品5のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0041】
実施例6
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gにルチン(関東化学(株)製)5g添加したものを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品6のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0042】
実施例7
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gにケルセチン(関東化学(株)製)5g添加したものを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品7のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0043】
実施例8
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで予備乳化させた後、湿式微粒化装置((株)スギノマシン製)にて圧力150MPaで微細乳化し、本発明品8のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0044】
実施例9
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量60%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品9のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0045】
実施例10
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量0%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品10のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0046】
実施例11
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、ヘキサグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値13)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品11のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0047】
実施例12
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、テトラグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値11)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品12のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0048】
実施例13
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品13のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0049】
実施例14
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(花王(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品14のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0050】
比較例1
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)10gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品1のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0051】
比較例2
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)10gを添加し、65℃に加温溶解した。これをホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで混合し、比較品2のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0052】
比較例3
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、アスコルビン酸(関東化学(株)製)10gを添加し、65℃に加温溶解した。これをホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで混合し、比較品3のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0053】
比較例4
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、アスコルビン酸(関東化学(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品4のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0054】
比較例5
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4gを添加し、65℃に加温溶解した。アスコルビン酸パルミテート(三菱化学フーズ(株)製)10gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品5のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0055】
比較例6
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。アスコルビン酸パルミテート(三菱化学フーズ(株)製)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品6のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0056】
比較例7
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、ジグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値8)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品7のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0057】
比較例8
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製、HLB値11)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品8のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0058】
比較例9
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製、HLB値9)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)5gを添加し、65℃に加温溶解した。抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)5gを油相とし、これを多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品9のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0059】
比較例10
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)76gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4gを添加し、65℃に加温溶解した。これをホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品10のテルペノイド減少抑制剤を得た。
【0060】
実施例15
市販のレモン果汁飲料(果汁1%、pH3.4、糖度10.0)に実施例1〜14で得られた本発明品1〜14をそれぞれ0.05%添加し、無色透明のペットボトルに充填し、本発明品1〜14添加のレモン飲料を得た。また本発明品1〜14の代わりに比較例1〜10にて得られた比較品1〜10をそれぞれ0.05%添加した比較品1〜10添加のレモン飲料を得た。また、同様にして本発明品1〜14、比較品1〜10を添加していないレモン飲料を得た。
【0061】
試験例1
実施例1〜10で得られた本発明品1〜10、あるいは比較例1〜10にて得られた比較品1〜10が0.1%となるようにそれぞれ水中に分散させ、ベックマンコールター社の粒度分布測定器(L−230)を用いて乳化粒子径を測定した。その結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】
試験例2
実施例15で得られたそれぞれのレモン飲料を10,000Lxの蛍光灯照射下に7日間(12℃)放置した後、遮光条件で冷蔵保存しておいたレモン飲料を標準とし、それに対する風味劣化の程度について10名のパネラーによる官能評価を行った。また、保管後のレモン飲料中のテルペノイド残存量は、揮発性成分をSPME法により捕集し、ガスクロマトグラフィー質量分析装置(GC/MS)により分析した。その結果を表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】
表2中の官能評価の点数は、下記の基準で採点した各パネラーの平均点である。
(評価基準)
冷蔵保存試料と同等(変化なし) :5点
冷蔵保存試料と比べわずかに変化している :4点
冷蔵保存試料と比べ少し変化している :3点
冷蔵保存試料と比べかなり変化している :2点
冷蔵保存試料と比べ著しく変化している :1点
【0066】
テルペノイド類のGC/MS分析条件は次の通りである。
(前処理条件)
試料 :4g/20mLヘッドスペースバイアル
抽出法 :SPME(Carboxen/PDMS/DVB)
温度 :40℃
抽出時間:30分
(GC条件)
装置 :Agilent Technologies 7890A
カラム:DB―WAX(30m×0.25mm ID, 0.25μm film)
気化室温度 :240℃
注入法 :スプリットレス
オーブン温度:40℃(5分)⇒10℃/分⇒240℃(5分) 合計30分
キャリアガス:ヘリウム
カラム流量 :1.2ml/分
線速度 :36.3cm/秒
(MS条件)
装置 :Agilent Technologies 5975C
イオン化法:EI、70eV
【0067】
また、テルペノイド残存率は(%)は以下の式にしたがって計算した。
遮光冷蔵保存試料のテルペノイド量:A
光照射試料のテルペノイド量 :B
B/A×100=テルペノイド残存率(%)
【0068】
表1及び表2より明らかなように、抽出トコフェロール及びケルセチン類を含有し、かつ平均粒子径が1.0μm以下となる本発明品は、レモン飲料の光による風味劣化を効果的に防止した。また、本発明品は比較品と比べ、レモンのフレーバー成分であるテルペノイド類の残存率が高く、レモンの香調を効果的に維持した。
【0069】
実施例16
市販のオレンジ果汁飲料(果汁10%、pH3.4、糖度10.0)に実施例1〜14で得られた本発明品1〜14をそれぞれ0.05%添加し、無色透明のペットボトルに充填し、本発明品1〜14添加のオレンジ飲料を得た。また本発明品1〜14の代わりに比較例1〜10にて得られた比較品1〜10をそれぞれ0.05%添加した比較品1〜10添加のオレンジ飲料を得た。また、同様にして本発明品1〜14、比較品1〜10を添加していないオレンジ飲料を得た。
【0070】
試験例3
実施例16で得られたそれぞれのオレンジ飲料を10,000Lxの蛍光灯照射下に7日間(12℃)、あるいは遮光条件下で55℃の恒温器中に7日間放置した後、遮光条件で冷蔵保存しておいたオレンジ飲料を標準とし、それに対する風味劣化の程度について10名のパネラーによる官能評価を行った。また、保管後のオレンジ飲料中のテルペノイド残存量は、揮発性成分をSPME法により捕集し、ガスクロマトグラフィー質量分析装置(GC/MS)により分析した。その結果を表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】
表3より明らかなように、本発明品は比較品と比べ、オレンジ飲料の光や熱による風味劣化を効果的に防止した。また、本発明品は比較品と比べ、オレンジのフレーバー成分であるテルペノイド類の残存率が高く、オレンジの香調を効果的に維持した。
【0073】
実施例17
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノラウレート(太陽化学(株)製、HLB値16)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品15のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0074】
実施例18
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品16のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0075】
実施例19
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノパルミテート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品17のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0076】
実施例20
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノステアレート(太陽化学(株)製、HLB値14)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品18のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0077】
実施例21
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノオレート(太陽化学(株)製、HLB値14)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品19のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0078】
実施例22
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、ルチン(関東化学(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品20のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0079】
実施例23
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、ケルセチン(関東化学(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品21のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0080】
実施例24
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで予備乳化させた後、湿式微粒化装置((株)スギノマシン製)にて圧力150MPaで微細乳化し、本発明品22のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0081】
実施例25
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量60%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品23のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0082】
実施例26
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量0%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品24のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0083】
実施例27
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、ヘキサグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値13)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品25のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0084】
実施例28
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、テトラグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値11)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品26のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0085】
実施例29
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品27のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0086】
実施例30
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(花王(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、本発明品28のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0087】
比較例11
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)2gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品11のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0088】
比較例12
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)2gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gを油相とし、多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品12のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0089】
比較例13
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、アスコルビン酸(関東化学(株)製)2gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gを油相とし、多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品13のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0090】
比較例14
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、アスコルビン酸(関東化学(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品14のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0091】
比較例15
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gとアスコルビン酸パルミテート(三菱化学フーズ(株)製)2gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品15のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0092】
比較例16
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gとアスコルビン酸パルミテート(三菱化学フーズ(株)製)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品16のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0093】
比較例17
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、ジグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値7)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品17のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0094】
比較例18
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製、HLB値11)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品18のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0095】
比較例19
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製、HLB値9)4g、酵素処理ルチン(東洋精糖(株)製)1gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gと抽出トコフェロール(タマ生化学(株)製、d−δ−トコフェロール含量30%)1gを混合し、これを油相として多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品19のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0096】
比較例20
多価アルコールとしてグリセリン(日本油脂(株)製)79gに、イオン交換水を10g、デカグリセリンモノミリステート(太陽化学(株)製、HLB値15)4gを添加し、65℃に加温溶解した。グレープフルーツオイル香料5gを油相とし、多価アルコール中に添加し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて回転数9000rpmで乳化させて、比較品20のグレープフルーツ香料製剤を得た。
【0097】
実施例31
グラニュー糖10%、クエン酸0.15%及びクエン酸ナトリウム0.02%を水に溶解してBx.7.5、pH=3の酸糖液を調製した。この酸糖液に実施例17〜30で得られた本発明品15〜28をそれぞれ0.1%添加し、93℃達温にて加熱殺菌後、無色透明のペットボトルにホットパック充填し、冷却して本発明品15〜28添加のグレープフルーツフレーバー飲料を得た。また本発明品15〜28の代わりに比較例11〜20にて得られた比較品11〜20をそれぞれ0.1%添加した比較品11〜20添加のグレープフルーツフレーバー飲料を得た。
【0098】
試験例4
実施例17〜30で得られた本発明品15〜28、あるいは比較例11〜20にて得られた比較品11〜20が0.1%となるようにそれぞれ水中に分散させ、ベックマンコールター社の粒度分布測定器(L−230)を用いて乳化粒子径を測定した。その結果を表4に示す。
【0099】
【表4】
【0100】
試験例5
実施例31で得られたそれぞれのグレープフルーツフレーバー飲料を10,000Lxの蛍光灯照射下に7日間(12℃)放置した後、遮光条件で冷蔵保存しておいたグレープフルーツフレーバー飲料を標準とし、それに対する風味劣化の程度について10名のパネラーによる官能評価を行った。また、保管後のグレープフルーツフレーバー飲料中のテルペノイド残存量は、揮発性成分をSPME法により捕集し、ガスクロマトグラフィー質量分析装置(GC/MS)により分析した。その結果を表5に示す。
【0101】
【表5】
【0102】
表4及び表5より明らかなように、抽出トコフェロール及びケルセチン類を含有し、かつ平均粒子径が1.0μm以下となる本発明品は、グレープフルーツフレーバー飲料の光による風味劣化を効果的に防止した。また、本発明品は比較品と比べ、グレープフルーツフレーバー成分であるテルペノイド類の残存率が高く、グレープフルーツの香調を効果的に維持した。