【課題を解決するための手段】
【0004】
持続する圧力損失、性能および/または比較的複雑な構造問題のうちの少なくとも一部を克服するために、以下の
− 装置が水平であると考えられる状態で第1および第2のタービンが垂直軸を有することと、
− 第1および第2の側部タンクならびに第1および第2のタービンが、中間チャンバの伸長方向に沿って位置決めされることで、液体をこのように位置合わせされた状態で受け取ることとが提案される。
【0005】
よって、タービンが、第1および第2の縁部に向けて、中間チャンバの伸長方向の伸長部において液体を受け取る構造体の中に位置決めされることにより、圧力を生成するタービンが液体を受け取る直前のタービンのための供給流体の方向における湾曲または顕著な変化を回避する。
【0006】
装置が水平であると仮定されると、側部タンクおよびタービンは、中間チャンバの伸長方向の実質的な水平方向の伸長部に位置決めされる。
【0007】
第1の実施形態において、装置は、振動減衰装置を装備した構造体に設置されることが推奨され、そうでなければ効率が不十分であるとみなされる、あるいはそこに電気エネルギー生成モジュールを加えることを必要とする場合もある。
【0008】
このとき、特定の選択として以下の(但し以下の解決法は排他的ではない)
− 中間チャンバから隔てるものとして、各々の側部タンクの壁(外部の境界)がベンチュリを提示すること、または
− 好ましくは第1および第2のタービンが一方向の回転方向を有し、対向する側面が前記液体の流れに面してそれぞれ凹面と凸面であることが提案される。
【0009】
このベンチュリは側部タンクの入口において流れを加速し、これは、タービンがベンチュリのリップの間に配置された場合、エネルギー生成にとってなお一層有益となる。
【0010】
またタービンがそのようなブレードを装備する場合、SAVONIUSタービンとほぼ同一のタービンを設置することができる。
【0011】
実際には、振動減衰装置は、可動式または固定式のシャッターを備え、上記の解決法は、「まさにこの」シャッターをベンチュリと取り替えることを可能にし、かつ好ましくは、タービンに関して、それらを良好な位置に「正に」配置するおよび/または最適な模範を選ぶことを可能にすることができる。
【0012】
具体的には、振動減衰装置を装備しない構造体では、別の解決法を利用することが可能であり、この場合各々の側部タンクは、
− 液体を供給する中間チャンバの伸長方向に沿って液体を受け取るように、第1および第2のタービンの一方が中に配置される上部セクションと、
− 上部セクションに接続する下部セクションとを備え、上部および下部セクションの各々が、液体の入口および出口用に1つまたは複数の中間チャンバに接続される。
【0013】
以下において(
図5、
図6に沿って)、側部タンク15aと15bの間に水圧管内での流体の循環のために2つのチャネル170a、170bを備えた最低でも1つの入口の水圧管解決法が提案される。これはタービンへの供給を促進し、これによりタービンは強制的に作動される。
【0014】
しかしながら自由面が(部分的に)液体で満たされた中間チャンバを使用することは、そのG−SIREまたはI−SIRE要素を介する「FLUME」横揺れ減衰技術の使用を可能にする。
【0015】
時には風またはうねりによって妨害される運動によってほとんど影響を受けない効率的な液体供給を促進することを目指して、中間チャンバにおいて、第1のタービンと第2のタービンの間で(少なくとも1つの)仕切りを使用することも提案されており、これはタービン間においてこのような液体のための第1および第2の循環管に分割し、各々の側部タンクは、
− 前記液体のタンク内への入口用に、上部セクションにおいてタンクの壁を通る第1の通路を有し、
− 前記液体のタンクからの出口用に、下部セクションにおいてタンクの壁を通る第2の通路を有する2つの管と連通する。
【0016】
一方向における流れ、および別方向における流れに対する妨害を制限するために、側部タンクの下部セクションと中間チャンバの間の連通部分に関して逆止弁を備えることが好ましい場合がある。
【0017】
このような連通部分がそういった弁を装備することは、上記に挙げた中間の仕切りが存在しない場合、側部タンクの上部および下部セクションと中間チャンバの間の全ての連通部分が、区切られていないチャンバ内で開放し、移動中の大量の液体の間で起こり得る流れの妨害がより重大なものになると仮定すると、より意味を成すことができる。
【0018】
一方向の傾斜(例えば第1の縁部から第2の縁部への横揺れ)から液体の流れを受け取る(各々の)タービンに供給する液体の量もまた重要な点であり得る。
【0019】
この目的のために、各々の側部タンクの上部および下部セクションは流れ口を介して互いに連通することが推奨される。
【0020】
関連する側部タンクの体積、循環する水の体積、往復する傾斜運動の推測される平均的な条件に基づいた、このような流れ口に対する通路セクションの事前形成が適用されるはずであり、タービンは最良の性能を達成することを可能にする。
【0021】
しかしながら、各々の側部タンクの上部セクションからの液体の流れを正確に調整するために、好ましくは考慮されるタービンの性能に基づいて流れ口の通路の断面を変えることが推奨される。
【0022】
この目的のために変形可能な隔壁を利用することは、この目的を容易にかつ確実に達成する助けをする。
【0023】
タービンを考慮すると、上部および下部セクションを備えた側部タンクが設けられた場合、構造体が静止する際、垂直軸式翼車を使用することができる。反動タービンが推奨される。好ましくは、「Francis」タービンにできるだけ近いタービンが使用され、この場合、エンジン液体は翼車周辺部に到達し、このエンジン液体によってブレードを押し、その後タービンの下に配置された逃がしチャネルを通って流れる。
【0024】
これにしたがって、対応する側部タンクの上部セクションと中間チャンバの間の各々の連通部分は、中間チャンバによって第1および第2のタービンの一方に向けて運ばれる液体が接線方向に前記側部タンクに流れ込むことにより、前記側部タンク内に配置された対応するタービンに到達するように位置決めされることが推奨される。
【0025】
そのような配置は、特許文献1(
図8および
図9)におけるプロペラと水平方向軸のタービンよりも、このような状況により適切に適合する。
【0026】
別の問題は、タービンの下に配置されたチャネルを介する液体の排出に関連する。
【0027】
タービンの性能に対して特定の影響を有するこのような排水を促進するために、各々の側部タンクの下部セクションが、この下部セクションから中間チャンバへの対応する液体出口に向かって液体を誘導する開口の下に配置された湾曲したディフューザを含むことが推奨される。
【0028】
これは負荷の損失、および液体の循環/迅速な排出に好ましくない事柄を制限することになる。
【0029】
性能を高めるために、第1の側部タンクと第2の側部タンクを接続する付加的なガス状流体回路の利用も提案される。中間チャンバは自由面を有するが、付加的な回路とこの自由面より上に存在する気体は連通していない。
【0030】
装置が傾くことで、片側に水を集め、ガス状流体を反対方向に移動させることになる。このようなガス状流体の移動は、持ち上がっている縁部の側で液体自体をなくす過圧を生じるような働きをし、これは弁より先または弁なしである。
【0031】
提示される装置に加えて、一方の縁部から他方の縁部までの少なくとも1つの傾斜運動を受ける構造体上でのエネルギー生成プロセスにも関係しており、これは構造体上で、伸長方向の中心に位置する少なくとも1つの細長い中間チャンバにおいて、液体が、第1および第2の側部タンクにおいて、いずれかの縁部にそれぞれ位置決めされた第1および第2のタービンに対して循環され、これらのタービンは、中間チャンバの伸長方向に沿ってそれぞれ配置された入口チャネルによって供給されることによって特徴付けられる。
【0032】
さらに、水平方向を中心として振動することが可能であり、その特徴の全てまたは一部において上記に挙げたエネルギー生成装置を備える構造体、あるいは上記のプロセスにしたがって電気エネルギーがそこで生成される構造体に関する。
【0033】
本発明の他の利点および特徴は、添付の図面に関連して、厳密な非制限的な例として提供される以下の記載を読むことから明らかになるであろう。